怖いでスタジオディーンなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの怖いでスタジオディーンな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月14日の時点で一番の怖いでスタジオディーンなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.1 1 怖いでスタジオディーンなアニメランキング1位
うみねこのなく頃に(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (995)
5158人が棚に入れました
時は、1986年10月4日。舞台となるは、大富豪の右代宮(うしろみや)家が領有する伊豆諸島の六軒島。年に一度の親族会議を行う為に、当家の親族達が集結しつつあった。一見和やかに、久しぶりの再会を楽しむ親族たち。

しかし、島で待っているのは「当主死亡後の財産分割問題」という、親族同士に暗雲を呼び込む議題。かつて当主が、島に隠れ住んでいるとされる魔女ベアトリーチェから、資金調達の担保の為に授けられたとされる10トンの金塊を巡って、長男の横領を疑う親族たち。それに対して、親族たちの困窮を見透かすかのように、反撃に出る長男。さらに余命の迫った当主は、自らの命だけでなく、親族郎党・資産のすべてを生贄として捧げ、最愛の魔女ベアトリーチェの復活を願っていた。

声優・キャラクター
小野大輔、井上麻里奈、堀江由衣、鈴村健一、釘宮理恵、小林ゆう、麦人、小杉十郎太、篠原恵美、伊藤美紀、広瀬正志、小山力也、田中敦子、小清水亜美、船木まひと、上別府仁資、羽鳥靖子、石住昭彦、佐藤利奈、遊佐浩二、茅原実里、大原さやか、田村ゆかり、緒乃冬華、井上喜久子、杉田智和、甲斐田ゆき、斉藤佑圭、米澤円、日笠陽子、吉田聖子、新名彩乃、山岡ゆり、豊崎愛生、喜多村英梨、水野マリコ、廣田詩夢

ARENO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

答えの明かされない推理小説

◇◆◇要素◇◆◇
嵐の孤島×洋館×そして誰もいなくなった×連続殺人事件×魔女×推理バトル×相当なグロ描写+まさかのモザイク描写


概要です!

有名作品「ひぐらしのなく頃に」の作者が贈る、最強のミステリ(ゲームが原作)
名作「そして誰もいなくなった」を根本に展開される殺人事件が
魔女によるものか、それとも人間の起こした事件であるのかを
証明していくというもの。
作者曰く、「同じ舞台を何回も巻きもどして繰り返していく、それらを重ねて見る事で一本のシナリオでは見えないものが見えてくる」という“多層世界的”なストーリーです!
最初に言っておきますと、ひぐらし視聴済みな方ならお分かりのとおり
残酷な描写、いわゆるグロシーンが大量に出てきます。
連続殺人が起きるたびに、目を覆いたくなるような惨状が描かれているので
免疫のない方は少々きつめかも。
まあ、あんまりにもなシーンにはモザイクかかってますが…
(モザイクを濫用するアニメも珍しいですね…汗)

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・・-・-・

その大量グロシーンに目を瞑っても納得できる面白さがあると私は
思います。一時期、ものすごくハマっていました!
正直、原作及び小説ファンな私としては、
アニメではなかなか満足いかないところも多いのですが…


何より、話が難しく何度か見直したくなるので、ちょっとアニメに
不向きだったかもです。
それ以前に、あんな残酷シーンは何度も観れたものではありません泣



先に書いた要素だけを見ると、ありがちなストーリーだとお思いに
なるかもしれませんが。
問題はストーリーではなく、物語の作り方及び、いち視聴者としての
この作品への向き合い方、というものでしょうか。


まず、物語中で起こる不可解な殺人事件。しかし、それがどう考えても
人間には不可能な事件であったとしたら。しかし、魔女の存在など
あるわけがない。人間の仕業としてきちんと説明がつく。
ならば、それはどのように説明できるのか。

ざっとこんな内容です。本来なら、作中の名探偵がこれを鮮やかに
解き明かし、一件落着となります。
でも、それじゃあくまで私たちは視聴者でしかないですよね。
ところがこの作品では、あらゆる考え方、ヒントは出ているのに
答えだけは明かされてないんです。


つまり、私たちが自分で考えた人だけがその真相にたどり着く
ことができるということ。(たどり着けなければ終わりですがww)


ちなみに、難易度はかなりのものです。
私も、友人と一緒に放課後を使って謎解きに挑みました。

結果、碑文一つ解けなかった…悔しい泣

このように、よくある推理小説に飽きてしまった方にはすごく
お薦めであります(*^_^*)


ちなみにですが、いままで推理な面だけを大きく取り上げて
きたのですが、もちろんきちんとしたお話が成り立っています。
特に、キャラクター一人一人にちゃんとしたストーリーが
あるんですね。

誰がどのキャラにどんな思いを抱いているか、など。

でもこれって、推理小説にとって大事な要素の一つです。
「動機」を考える上で重要な。
もちろん、うみねこでもこれは求められます。
だからますます、面倒くさい…ww

そうそう、実を言うとキャストって結構豪華でした。
主人公役・小野大輔そのほか、井上麻里奈、堀江由衣、釘宮理恵、小林ゆう
、鈴村健一、大原さやか、遊佐浩二、田村ゆかり、小清水亜美

うわー、書ききれない…でもそれだけ、本当にキャラの数が多いんです。


最後に…
志方あきこさんの歌うOP「片翼の鳥」は、独特の雰囲気によくあっていて、
一発で好きになりました。「うみねこのなく頃に」(曲名)も
お薦めなので、是非聴いてみることをお勧めします!

ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・・-・-・

以上のように皆さんも、魔女の挑戦状たる謎に挑んでみてはいかがでしょうか。

あ、グロ描写が苦手な方は、本当にお気を付けください。
食事時および就寝直前は控えることをおすすめします。


それでは、長々と失礼しました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21
ネタバレ

★☆零華☆★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

謎の解答がなかったです。謎の答えが解ると驚きます。

ひぐらしと違って、答え合わせがない作品です。

知らない人がこのレビュー読んだら、(答え合わせって何?)となると思うので説明しますと
ひぐらしとうみねこはミステリーホラー(サイコホラー要素も含む)なので
作中で描かれる謎を登場人物達と共に解いていくことになります。

そして基本的に最後に犯人だったり、謎だったりが解るように作られるのですが
うみねこは最後でも明確な解答を視聴者に教えません。

なので観ている方としては(結局どうなったか教えろよ!)と思うのではないでしょうか?


かく言う私もそうでした。
ですので、私がネットを駆使し調べ、引用した解答をここに書きますね。


{netabare}六軒島連続殺人事件とは、魔法とかではなくて、全て人間が起こして行った事件です。

事の起こりは戦時中、右代宮戦人(主人公)の右代宮金蔵(祖父)が、六軒島で初代ベアトリーチェと出会い、二人の間に娘(二代目ベアトリーチェ)が出来ます。
初代ベアトリーチェは、産後の肥立ちが悪く死亡します。

金蔵は、生まれた二代目ベアトリーチェを死んだ初代ベアトリーチェの生まれ変わりだと信じ
二代目ベアトリーチェとの間にも子供を作ってしまいます。
これが安田紗代(三代目ベアトリーチェ【通称ヤス】)です。
二代目ベアトリーチェは、海岸で崖から落ちて死亡してしまいます。

ヤスは多重人格者で、紗音、ベアトリーチェなど複数の人格を持っています。
嘉音も、ヤスの人格の呼び名の一つです。

※これが【アニメを見ている私達視聴者には複数の人間に見えても、実際には一人の人間】
という叙述トリックになっており
一見人間に不可能に見える連続殺人を成立させています。

そして【ベアトリーチェ】という名称で登場する人物が、実際には三人います。

※これは【アニメを見ている私達視聴者には一人の人間に見えても、実際には複数の人間】
という叙述トリックになっており
一見人間に不可能に見える時系列などを読み解く鍵になっています。

※また、人格をカウントする際には、沙音、嘉音などはそれぞれ『1』にカウントされ
ベアトリーチェは魔女であるためにカウントされません。
物語の中で人数が出てくる場合に【人間の肉体の数】をカウントしているのか
【人格の数】をカウントしているのかが伏せられており
これも一見不条理に見える数字を読み解く鍵になっています。

ヤスは、金蔵が近親相姦の過ちを繰り返さない為に
出生の秘密を隠して右代宮家に使用人として連れてこられ育ちます。
金蔵は、86年の六軒島連続殺人のかなり前に死んでいますが
死ぬ前に碑文の謎を解いたヤスに右代宮家当主の地位や財産を相続しています。

ヤスは紗音の人格で、戦人に恋をします。
戦人はヤスに『白馬に乗って迎えに来る』という約束をしますが
翌年から家庭の事情で親族会議に来れなくなります。

紗音人格のヤスは、戦人がいつまでも迎えに来ない事に傷つき
戦人への恋心を自分の別の人格(ベアトリーチェ人格)に預け
別の恋を探します。

ヤスの紗音人格は、譲治と新しい恋をし、交際を進めます。

しかし、86年に数年ぶりに戦人が親族会議に帰って再会した為に
ヤスの中の2つの人格が、紗音は譲治に、ベアトリーチェは戦人に
別々に恋をしている状態になります。

ヤスは自身の恋に決着をつけるべく
①戦人と結ばれる。
②譲治と結ばれる。
③または誰とも結ばれない。
の三つの結果の可能性がある事件を起こそうとしますが、未遂に終わります。

なぜ未遂になったかというと、ヤスが事件を計画した前日に
戦人の両親ルドルフと霧江が、右代宮家の資産を我がものにせんと
他の親族を次々に殺し始めたからです。
譲治も殺されてしまいます。
ルドルフと霧江は、絵羽に返り討ちに会い死にます。

ヤスは戦人と逃亡しますが、ヤスは自分の恋に決着がつけられなかった事に絶望し
海に飛び込み自殺をしてしまいます。

結局事件の後には、戦人と絵羽の二人だけが生き残りました。

戦人はヤスを助けようとした際に、溺れて記憶と人格を失ってしまいます。
しかしその後、徐々に断片的な事件の記憶を取り戻し、『偽書』を書きます。

この偽書というのは、六軒島連続殺人事件をフィクションとして虚実をない交ぜて【戦人が書いた小説】であり

【私達視聴者が見ているうみねこの各エピソードは、この「戦人が書いた『偽書』という小説」である】

という事が真相であり、解答です。{/netabare}


この様に作中で答え合わせをしていたのなら、うみねこのなく頃にの評価も大分違ったと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

だんちょー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

※グロ警報発令※

ひぐらしの素敵な出来に引き続き見た作品ですが・・・

ストーリーが難解すぎてわかりずらい作品。(自分がバカだからか?)

ひぐらしが面白かったので期待してみたのですが、ちょっと期待はずれでした・・・

グロ描写が半端ないです。これ考えた人、大丈夫ですか?っと言わんばかりのw

食事時には絶対見ないほうが良いでしょう。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

71.1 2 怖いでスタジオディーンなアニメランキング2位
地獄少女(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (813)
5077人が棚に入れました
最近、巷に或る都市伝説めいた噂が流れていた…。
深夜0時にだけアクセスできる「地獄通信」に怨みを書き込めば、どこからともなく「地獄少女」が現れて、憎い相手を地獄に堕としてくれる。晴らせぬ怨みや世に不条理はつきもの。納得できない理由や状況に抗えぬままに悲惨な運命を辿る者は多い。
地獄少女=「閻魔あい」は彼らの悲痛な叫びを聞きとげ、依頼主に契約の証である藁人形を渡し、「地獄流し」へ至る方法を語る。ただし、「その代償として自分自身も死後は地獄で永遠に苦しむことになる」とも言う。
地獄少女は全てを見通すかの様な涼やかな瞳を相手に向け、ただ一言告げる。「あとは、あなたが決める事よ」と…。

声優・キャラクター
能登麻美子、松風雅也、本田貴子、菅生隆之

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

その場限りの救い

「いっぺん死んでみる?」
閻魔あいのこの台詞は、案外奥深いものがある、とは思う。

人の恨み、憎しみはどうやったら消えるのだろう?
憎しみや哀しみなどの負の感情が芽生えるとき、
その人間にとって実際に報われる時というのは、
相手が消えてなくなる時なんだろうか?

誰かから、これでもかというほどの酷いいやがらせを受ける。
当然、哀しみに打ちひしがれ、相手を恨んでみたりするものの、
自分さえいなければ・・とまで思い詰める。

そんなギリギリの感情がMAXに達したとき、閻魔あいたちが登場。
「あなたの恨み 晴らします」

そう、かつてのTVドラマだった『必殺仕事人』そのものの台詞。
仕事の請け負い方と、それぞれの顔ぶれもそっくり。
だけど、ただひとつ違うのは、そのシステム。

お代の変わりとなるのは、「人を呪わば 穴二つ」

つまりは、自分の恨みを晴らして相手を地獄送りにしたら、
自分も同じ地獄送りになるよ、ということ。
それを納得させた上で、仕事は実行されるというわけだ。

結局、嫌がらせを受けたりする発端も、
憎しみや嫉妬からきているわけで、もちろんそれは正しいこととは
言えないまでも、嫌がらせをしてくる相手を恨んでしまったら
同じ立ち位置になってしまう、ということなのだ。

だから自分も地獄送りになる? 恨みを恨みで返す?
そのループがどうにも哀しすぎて、1話完結型であるがゆえになおさら
毎回救いようのない虚しさを覚えてしまい、観ているのがつらかった。

そしてさらに、あい達、仕事人達によって成敗してもらうという
他力本願なところも、あぁそうか・・人を使ってやらせるから
罪が重くなるんだよね、なんて思ったりもした。

憎んだり恨んだり、己のことを呪ったりした時、
心の底から報われるには、やはり他力本願でもいけないし、
人のせいにしていないで、自分の力で這い上がらないと
どうしようもないのじゃないかなと。
また、嫌がらせしてきていた相手と直接、自らが渡り合って
想いをぶちまけ合うことは必要だと思えてならない。
そうした上で、自分を自力で変えることができたり、
何かに気づき報われた時、人間は成長するのだと僕は思う。

というわけで、どうしても共感できない想いを抱えたまま、
次は何か進展するだろうと信じて観続けてしまった。

この物語は2期、3期と続くので、もしかしたら今後
閻魔あい自身の地獄少女となった所以とか、違った解決法とか出てくるのかもしれない。
なので近々続きを観てみようかと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 82

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いっぺん、死んでみる?

漫画版未読。
原作漫画ではなくコミカライズだったんですね。
ご指摘ありがとうございます。


午前0時、地獄通信というサイトに相手の名前を書き込めば、
地獄少女「閻魔(えんま)あい」がその相手を地獄に流す。


毎回のように誰かがひどい目に遭います。
そして地獄少女御一行様のお仕置きタイム。

こう書くと勧善懲悪のカタルシスアニメに聞こえるかもしれません。
でも蓋を開けてみると、非常にもやもやしたものが残るストーリーです。


ポイントは以下の2点。

* 地獄通信を利用して相手を地獄に流した人間は、死後自分も地獄行きが確定する
* 相手を地獄に送ったからといって、現状が良くなるとは限らない


これを踏まえた基本的な話の流れは以下の通り。

1. その回の主役が胸糞悪くなるような不幸な目に遭う
2. 地獄少女に復讐を頼む
3. 元凶を殺して地獄へ送る
4. 自分も地獄行き決定

……虚しいですね。

もちろん、誰もが一度は思いとどまります。
しかし、追い打ちをかけるように不幸な目に。
そして、結局地獄少女と契約を結んでしまいます。


「朝三暮四」という言葉があります。
目先の違いにとらわれ、結果が同じになることに気が付かないことを表します。

生き地獄から逃れるために死後地獄に落ちることを選ぶ。
これも朝三暮四と言えるかもしれません。

でもそこまで追いつめられることがほとんどであり、登場人物を責めることはできません。


この虚しいサイクルに異論を唱えるのが、柴田一(しばたはじめ)。
とある事情から、地獄少女の現れる場所を事前に察知し、常に話に絡んできます。

そして復讐の虚しさを被害者に説き、やめさせようとする。
それでも淡々と依頼を受けていく閻魔あいと、復讐を遂行する被害者たち。

虚しさと同時に、恨みの強さも感じさせてくれるいいポジションの人物です。
パターン化しがちな物語に欠かすことのできない存在だと思います。


こんな感じで「復讐」の是非を問う物語。
かなりシリアスであり、笑いやすっきりしたストーリーを求める人には向きません。

じっくりと、「この行動は正しかったのだろうか」と問いながら見るアニメだと思います。


なお作画は微妙。
人の見分けが付きません。
「あれ、この人さっきも出なかったっけ?」なんてことがしょっちゅうあります。

でも、閻魔あいだけはお人形のような見た目で、特徴があり分かりやすい。

そんな閻魔あいに声を当てているのは能登麻美子。
彼女の「いっぺん、死んでみる?」は一聴の価値あり。

ちょっと死んできます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52

. さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

いつの世も人の恨みの連鎖は消えません。だから私は流します。貴方の恨み、地獄へと

とても暗くて重いお話。基本鬱アニメです。苦手な方は視聴を避ける事を強くお勧めします。


そんな作品ですが、私はこの作品がとても好き・・・。そして閻魔あいさんがとても好き・・・。何故って? それは人の心を写す鏡の様なお話だから。人の心を覗いて、人の怖さを思い知る。そうして自分の気持ちを考える。あんまり見ていてスカッとする様なお話では無いけれど、こういう作品もあって良いと思うのです・・・。


(はじめに)
2005年に最初に放送されたTVアニメです。少し古いですね。
主人公の閻魔あいさんの声を担当されるのは能登麻美子さん。彼女の代表的な作品と言っても過言ではありませんね。儚く悲しげな雰囲気をもつ閻魔あいさん。能登さんはその声を、”か細く”、そして”囁く様”に話す事で表現しました。とても雰囲気にあった素晴らしい演技だと思います。私はこの作品から能登麻美子さんのファンになりました^^


(ストーリーについて)
基本コンセプトは必殺仕事人の世界の表現です。
とっても憎くて悔しくて、そして自分ではどうにもならない恨みやつらみ・・・。そういったものを地獄少女である閻魔あいさんが代わりに晴らしてくれると言う物語。
恨みやつらみを持つ依頼人は、地獄通信と呼ばれるインターネット上のwebサイトに、地獄送りにしたい相手の名前を書き込みます。だけど地獄通信は興味本位でアクセスしても開きません。本当に強い恨みを持つ人だけがアクセス出来るのです。そして無事に地獄通信に相手の名前を書き込む事が出来た依頼人は、地獄少女である閻魔あいさんから”藁人形”を渡されます。藁人形の首に巻かれた真っ赤な糸。この糸を引けば相手を地獄に流すことが出来るのです。但し古の昔より言われる通り、”人を呪わば穴二つ・・・”。相手を地獄に送った依頼人には大きな代償を求められます。その代償とは、自分も死んだら同じ様に地獄に流されると言うこと。生前は地獄行きを約束する刻印を胸に押され、常に死の恐怖を感じながら生きる事になります。そうして死んだら、今度は自分が閻魔あいによって地獄へと流されるのです・・・。


自分の地獄行きと引き替えにしてでも晴らしたい恨み・・・。本当に相手と差し違える覚悟が必要ですね。地獄行きへの恐怖を感じながら、依頼人が赤い糸を引くまでの心の揺れ動きの描写が素晴らしいです。
お話は26話構成。それぞれの回では”恨みの内容”こそは異なりますが、基本は依頼人の恨みを閻魔あいさんが地獄に流して解決するという構成になります。なので連続して見ると途中で中弛みを感じてしまうかも知れません。但し、物語は中盤から少しづつ違った展開を見せてきます。
地獄送りを繰り返す閻魔あい。その行動をある少女が垣間見る事が出来る様になるのです。そしてその少女と父親は閻魔あいの謎を追い始めます。閻魔あいは誰なのか?どうしてこんな事を繰り返すのか?そして何が彼女の目的なのか・・・。少女と父親はいつしか閻魔あいに翻弄され、そして閻魔あいの悲しい過去と正体を知ります。とても悲しく衝撃的なラスト。必見だと思います。


(私なりに考えてみたよ)
閻魔あいさんはとても美人。真っ白な透き通る様な肌に、真っ黒でサラサラの長い髪。日本人形の様に美しい彼女。だけどその目はとても悲しげ。そして見開いた瞳は人の心を見透かすかの様です。
地獄送りにする相手は基本的には恨みを買うような悪い人。だけど人の恨みって言うのは、いつ、何処で誰から買うのかは解りません。例えば良い行いをする為に悪人を懲らしめる。そうしたらその悪人の子供は親を懲らしめた相手を恨みますよね?コレが人の恨みの連鎖・・・。いつまでも消える事の無い悲しい恨みの鎖。だから閻魔あいは時には良い人さえも地獄へ流します。悪人も、良い人さえも、依頼があれば地獄へと流してしまうのです。閻魔あいは決して正義の味方では無い・・・。何が悪で、何が正義かなんて、当人同士にしか解らない事だから・・・。
だからかな。彼女の目はいつも悲しげ・・・。自分の感情を押し殺し、心の扉を閉ざして地獄送りを行います。そこに正義や悪を考える余地はありません。ただ黙々と地獄送りをこなすのです。彼女は悲しみを知っています。人の業を知っています。それ故に彼女は全てを背負う事が出来るのかも知れません。


そんな彼女がたった1度だけ、物語の最後で自分の感情を爆発させます。私はこの時の閻魔あいさんがとても好き。普段は人形の様な彼女だけど、彼女が見せる初めての感情。変な表現ですけど、彼女にとても親しみを感じ、そして包み込んであげたい愛おしさを感じました。

彼女が見せる涙・・・。どうして泣いたのかは作品は語りません。だから私は作品を観終わった後でも時々思い出すのです。彼女の悲しげな顔と涙を・・・。そして、人間らしい閻魔あいさんをとても愛おしいと思うのです。


今宵も閻魔あいさんは誰かを地獄に流しているのかも知れません。誰かの恨みを小舟に乗せて・・・。


さぁ・・・「あなたの恨み、地獄へと流します・・・。」


投稿 : 2024/05/11
♥ : 43

62.1 3 怖いでスタジオディーンなアニメランキング3位
青鬼 THE ANIMATION(アニメ映画)

2017年2月11日
★★★★☆ 3.3 (15)
82人が棚に入れました
関連動画が累計1億回再生された人気フリーホラーゲームで、ノベライズや実写映画化もされた「青鬼」を、オリジナルのストーリーとキャラクターでアニメーション映画化。ある地方都市の高校で、民俗学研究部の部員5人が、40年前に部が創設された当時の民話採集の同人誌を見つけ、そこに書かれていた「桔梗鬼」と呼ばれる怪物の伝説が、人気ゲーム「青鬼」の元ネタになっているのではないかと考える。そのことを、文化祭で行う研究発表のテーマに取り上げようと、「青鬼」のゲーム作者に会う約束を取り付けるが、作者は謎の死を遂げてしまう。その死に疑問を抱いた部員たちは、自らの手で謎を探り始めるが……。脚本に推理作家の我孫子武丸が参加。声優は、同じ「青鬼」原作のテレビアニメ「あおおに じ・あにめいしょん」にも出演する逢坂良太、喜多村英梨ら。

声優・キャラクター
逢坂良太、喜多村英梨、水島大宙、佐倉綾音、森嶋秀太、野島健児、日笠陽子、東地宏樹
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

鬼というより人食いモアイ

 古臭い昔の山道で、子供4人が得体のしれない生物に襲われることから始まったです。その生き残りの子供の話が、青鬼の話として民話に伝わったです。
 それに数十年後なのか?その村の学校の民俗学研究部5人が、そのテーマを調べていくと思わぬことが起きていくアニメだったです。

 CGアニメだけれど、どこかキャラがぎこちなくいかにもCGに見えたです。学校内とかは、リアルなCG背景です。怖そうな音楽も後半、流れるです。

 手がかりをそろえ、聞き込みをしていくと夕方になっていき、何故か?民俗学研究部員が学校に閉じ込められてしまう。何者かの仕業なのだろうか?。彼らだけだと思うと、保健の先生、怪しい生徒、顧問の先生もあとから合流するです。彼らの素性も見所です。

{netabare} 女の子がトイレに行ってから、惨劇が次々と始まったです。青鬼というより突然、殺人モアイ?人食いモアイが、襲い掛かってくるです。怖いというか?不意打ちで襲い掛かって、無抵抗で動けない相手に対する卑劣な惨殺シーンが、残酷だったです。このモアイ、動きが素早いです。

 冷静に見れば噛みつき攻撃だけの二等親短足なので、足払いでもすれば、倒せるような気がするでもないけど、残酷な光景を目のあたりにしてしまうと、誰でもそれどころではなくなり正気がなくなるかもしれないです。{/netabare}

これを実行した黒幕は{netabare}したたかで、タイバニのマーベリックみたいな記憶を消す能力を持っていて、今まで起きたことはなかったように片付けてしまう所が、悔しいものだったです。{/netabare}「これでいいのか?」だったです。{netabare}存在を隠すための自衛手段と言う黒幕。本人?には良かった展開だったけど、私の嫌いな{/netabare}この{netabare}BAD {/netabare}ENDは、人によって一つの面白みがあるかもしれないです。
 今後、こいつら倒す誰かさんが、出て来てくれるといいなぁ!です。

 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

うーーん、まぁ・・・

原作ゲーム未プレイ(2020.3)
自分は良く知らないけど、割と有名なゲームなんですよね?リアル鬼ごっこというか鬼から逃げるゲーム?映画があるんだと観てみました。1時間位の作品。雰囲気は「ひぐらし」「おおかみかくし」「屍鬼」みたいなサスペンスホラー的な感じ。次々仲間がやられてく的な・・・。まぁ尺的にもこんなもんかなぁ・・・。作画が3DCG?うーん、これが怖さ半減の要因ではないかと・・・。

私のツボ:何か武器になる物持とうよ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

★★★★☆☆

・・・・・、・・・・・。原作未プレイ・・・
先の読めない展開がよかった!
コイツが犯人じゃね?とか思ってみていたが・・・
ただ、グロいんで閲覧注意!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1
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