手書きおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの手書き成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年07月27日の時点で一番の手書きおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.5 1 手書きアニメランキング1位
ガールズバンドクライ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (184)
379人が棚に入れました
高校2年、学校を中退して単身東京で働きながら大学を目指すことになった主人公。 仲間に裏切られてどうしていいか分からない少女。 両親に捨てられて、大都会で一人バイトで食いつないでいる女の子。 この世界はいつも私たちを裏切るけど。 何一つ思い通りにいかないけど。 でも、私たちは何かを好きでいたいから。 自分の居場所がどこかにあると信じているから。 だから、歌う。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白かったですが、最後はちょっとトゲナシになったかな。

 かなり楽しませてもらいました。面白かったです。トゲアリトゲナシのトゲアリの部分がうまく描けていたと思います。

 4話5話が少し話を作りすぎな気もしますが、見返すともうちょっと意味性があるかもしれませんので、夏アニメが始まる前にちょっと見ておこうかなと思っています。

 それと…この話って、結局ニナとモモカの出会いをスバルが取り持ってバンドが始まった感じですけど、このニナとモモカって、うまくいかない関係のような気がしますがどうでしょうね?ニナがモモカに依存していてそこに甘えを感じます。
 また、モモカがバンドのために書いている曲に納得感が自分でも無いように描いていました。それでも「私たちらしい」みたいなフワっとした言い訳の描写がありましたから。つまり「私たちらしい」にモモカも他のメンバーも違和感があり、それが解散につながるのかと思いました。

 モモカはアイドルとの音楽性との違いもあったようですので、もともとそういう体質のように描いているのかと思いました。

 その点で最終回…とその前の12話。今までの話とはちょっと違和感がありました。まあ、退所という描き方で、尖っている雰囲気は出してましたけど、彼女たちは5人の関係に固定してしまっているところがトゲナシになっています。
 私はモモカが抜けることで、新しいニナ…というかトゲトゲになる方が本作のラストにふさわしいかな、という見方をしていたので、悪く言えばマイルドエンドあるいは2期狙いとも取れなくないです。

 ということで話的には12話に入ったところまでは、かなりとがっていましたし面白かったですが、ラストが凡庸なのとトゲトゲのトゲがマイルドになりました。せっかくとがっていたのに何かに迎合した気がします。

 そうはいっても面白かったですけどね。勝手に比較対象にしていた「ヨルクラ」よりは全然面白かったです。

 作画は正直CGのレベルはやっぱり何とかしてほしいと思います。ただ、背景の見せ方や人物の配置、カメラワークなどは妙にセンスがいいので、かなり見られる画面になっていました。人物に途中から違和感を感じなくなったのは、CGモデル以外の出来がかなり良かったんだと思います。

 ということで、秀作認定したかったんですけど、結末のマイルド感に違和感がある以上、秀作とまでは言えません。ニナはそこまでトンがって生きてきたんだから、最後までもっともっととんがってほしいです。

 評価は…ストーリーは結末の違和感で4。キャラは良かったです。挑戦的でもありました、5点。作画は…迷います。CGはアレですけど画面が悪くないので…一応4にしておきます。そういえば声優さんもアレでしたね。彼女たちのたどたどしさは味ではありますが、評価せずで3にしておきます。

 客観評価は平均4ですが、主観的にはもっと面白かったです。






1話「ぼっちざろっく」の柳の下のどじょう?CGの使い方が…

{netabare}「夜のクラゲ…」と同時期に始まったという点で興味があって見てみました。両作とも「ぼっち・ざ・ろっく」の人気にあやかった「柳の下のどじょう」で終わるんでしょうか。それとも別の何かを見せてくれるのでしょうか。

 MMDの様な出来損ないの人物CGに強烈な違和感を抱きつつも、東京の丸の内北口の再現度の高さの無駄さ加減にちょっと驚きます。「リソースの使い方…」というツッコミを入れればいいのでしょうか。冒頭の新幹線内部の描写もあんな無駄なシーンを入れるなら違うところに力入れた方がよいのでは?
 ただ、あの丸の内のシーンで改札を出てしまっている感じがしたのですが、あそこの表現は何でしょう?よくわかりません。

 ストーリーは…うーん…自然と言えば自然な冒頭ではあります。寝過ごすところが無駄かなと思いましたが、鍵が受け取れないから出会いのシーンということで流れとしては悪くないです。
 牛丼屋のシーンにもヒロインの描写という点で意味はありましたし。充電はどこでもできるだろうと言う部分をあえて無視すれば、ですけど。

 まだ、ヒロインのモチベーションの描写がないので良くわかりません。「夜のクラゲ…」との対比でしばらくチェックしてみます。 {/netabare}


2話 ヒロインの作り方は悪くない気がしますが、話の行く末は単純明快なバンドプロモーションの気がします。

{netabare} ヒロインが自意識過剰が肥大してコミュニケーションが取れなくなった、非常に面倒くさいキャラ造形です。しかしながら、世間にこういう人は今多いかもしれません。
 そして、生きづらい、時代が悪い、世間が悪い、親や周囲が悪い、自分可哀想…と言って悲劇の主人公(男女とわず)気取っている人は珍しくない気がします。

 好意が素直に受け取れないのは、自分の投射でおそらく自分が人に対して被害妄想を常に抱いているということかもしれません。

 このヒロインに対し、どういう見方をするかですね。歳が離れていれば単純に性格悪い女に見えるかもしれません。世代が近ければ共感もあるかもしれまんせんが、同族嫌悪があるかもしれません。

 矢向駅って…随分面白い場所をご当地にしましたね。武蔵小杉、新川崎、綱島、川崎…そういうメジャーな駅の丁度ど真ん中の昔の川崎が残っている確かに何もない駅だったと記憶しています。そういう立地選定も作品の「気分」として悪くない気がしました。

 その辺のキャラ造形、ストーリーは古き良き青春物語の体裁ですが、ちょっと現代的だし舞台も設定も悪くない気もします。
 ただなあ、どう見てもバンドのプロモーションなんですよね。プロモーション臭が強すぎるでしょう。声優さんとか露骨すぎますよね。こういうアニメ作るときって、その意図を隠して意外性を持たせられないんですかね?企画が単純すぎる気がします。

 これから仲間が増えてって、受験とか家族とかでいろいろあって、仲間とギャーギャー喧嘩して…バンド結成だ、がんばろーになる感じです。{/netabare}


3話 あれ?面白い…だと?ブレブレなヒロインの妙なリアリティが良い。

{netabare} CGも声優も正直3流ですが、面白いです。2話の出来も悪くなかったものの、ちょっと警戒してみていたので距離感がありました。3話でなんとなくヒロインのブレブレ感が非常にリアリティをもって迫ってきました。

 あれが大衆の等身大のヒロインではないか、と。音楽に関しては才能があるんでしょう。そして本当は好き。
 だけど大学に進まないと、あーしないと、こーしないと…で自分を縛らざるを得ない。劣等感を勝手に感じて壁を勝手に作る。いいですね。青春ドラマとしてきちんと成立しています。

 今期の気になるキーワードとして「上から目線」というマインドに注目しているのですが、それは上から見られれることではなく、自分が下にいるのを認めたくない、ということなのかなあ、と思います。承認欲求の世の中の生きづらさは世間ではなくマインドが作り出している気がします。

 つまり自分を客観視する辛さを他人の位置関係に責任を転嫁している。これは一人っ子でほめられ続けてきた。順位をつけない徒競走、王子様とお姫様が5人10人いるお芝居のような教育環境の結果でしょう。「ブルーアーカイブ」「鑑定スキル…」などでもこのセリフが出てきましたが、本作が一番キャラの性格造形と重なっていました。

 そうなってきたときに、このMMDにも劣るような作画でもキャラが活きてくるから不思議です。つたない声優さんの演技がかえって解釈の幅を広げるののか、ストーリーとキャラに集中できるのかわかりませんけど、キャラに感情移入するというよりは傍観者の視点で入り込めました。

 渋谷のスペイン坂や予備校、居酒屋、川崎のゴチャゴチャした街並み、暗い部屋、古い家などを見ると技術的な稚拙さとは裏腹に、結構描写のセンスがあるんですよね。どこにいるのかが一発でわかる背景描写は大したものだと思います。だからこそドラマが活きてきます。

 面白くなってきました。1話2話の集中力がいまいちだったので、ちょっと見返そうかなというくらい興味が出てきました。{/netabare}


5話 適当すぎな話に最悪の性格のヒロインなのに、なぜか見てしまう。

{netabare} 4話の女優うんぬんはいくらなんでも適当な話すぎるだろう、とは思います。というよりストーリー全体が適当ですけどね。

 しかし、何が面白いかを考えると、ヒロインですね。我儘で勝手で直情的で正直魅力は全然ないんですけど、ヒロインが妙に気に入ってます。身近にいたら勘弁してくださいとは思いますが、逆に自分に近い親近感なんでしょうか。よくわからないまま見ています。
 なんとなく、全体が荒唐無稽なのに妙なリアリティも感じます。青春って、整合性もないし適当だし自分に言い訳ばっかりだし好きなことに無駄な情熱はあるし、友情という名の依存になるしで、こんな感じなのかもしれません。

 音楽は…うーん…ガールズバンドとか全然興味ないのでそれほどでもないです。逆に不満もないとも言えますけど。 {/netabare}


6話 劣化「けいおん」にとどまらないリアリティがいい

{netabare}  ご都合主義すぎるだろうと思わなくもないですが、サクセスストーリーなら運も必要でしょうからね。
 やっぱりキャラたちの言い争いとギスギス感にリアリティを感じる…というと誤解を受けそうですけど、フィクションの世界でデフォルメされたリアリティ…カリカチュアライズと言ってもいいかもしれませんが、内容そのものは荒唐無稽な感じはあるのですが、エッセンスに本質が紛れているような描写がたまりません。

 これは過去作にはなかった感覚です。ストーリー展開はそうでもないんですけど、登場人物の言動が生々しいというのがいいのかもしれません。性格が悪い…というより性格の善悪のない自分勝手なキャラ達の友情というより仲間意識というか、好きじゃないけど合わせて一緒にやるしかないから一緒にいるような感覚かな?

 この作品は本当に不思議です。CGとか最悪と言いたいですが、このMMDみたいなCGだからこそ、記号化されて見やすいというか内面に集中できるというか…

 たとえば「けいおん」と比べてどっちが面白いか、いい作品かといわれれば、多分100対20くらいで「けいおん」なんでしょうけど、見ていて心が動くのは本作かもしれません。いま、どっちが作品の質が上かと言えば私は本作と言ってしまうかもしれません…錯覚の可能性もありますけど。{/netabare}


7話 なるほどロックです。面白い。こんなにはまると思いませんでした。

{netabare} あまり期待していなくて集中していなかった1・2話を見返した上で7話を見ました。なるほど…既存のルールの中行き場をなくした人の叫びが、ロックであるという気がします。

 高校中退とか家から逃げ出すということと、川崎しかも矢向(新川崎)という非常に中途半端な場所に住むということが符合してきますし、家の転居ですら上手くいかない。勉強もできない。そういうイライラとか生きづらさを叫ぶ。

 ヒロインのニナは今まで学校や家庭の中で言いたいことも言えずに、それが鬱屈してついに爆発した。それがロックだよ。中指を立てるとはつまり反抗です。
 このバンドであえて喧嘩ばかりなのは、鬱屈していたヒロインが言いたいことが言える場が見つかりつつある、ということなのかもしれません。その上で今週のももかの宣言ですが、これはストーリー上本当に脱退するとは思いませんが、しかし、一方でニナがももかに依存しているように見えるという問題点はありますので、この展開は悪くないと思います。

  いままでのガールズバンドものって「いい子」ばっかりだったのでその点でも新鮮です。

 不思議なことに「夜のクラゲ」の対比として、あるいはバンドブームの2匹目のどじょう狙いを酷評してやろうと重い見始めた本作にこんなにはまると思いませんでした。どんどん面白くなっています。{/netabare}


8話 情・友情・熱意ではなく怒りという展開がロックです。

{netabare}  そう…ニナの情にほだされてモモカが復活するなら最低だなあと思ってました。友情パワーとかニナの熱意とかね。そこでこう来ましたか。ロックの情熱はやっぱり怒りじゃなきゃって思います。

 話はメチャメチャですけどね。そのメチャメチャが熱いのがいいですね。この8話でラストのイメージができてきました。もう3波乱くらいありそうですけど、もっと怒って言いと思います。

 ラブソングはロックじゃないです。怒っていきましょう。{/netabare}


9話 いままでで一番ちゃんとした話。蛇の作画カロリーは笑う。

{netabare} いままでで一番「ちゃんとした話」でした。その癖、ギスギス感があいかわらず…とも思いましたが、ギスギス感がちょっとはマイルドになりました。ただ、女子だけアニメで他人の家にきて露骨に迷惑がるというのも最近はなかなか見ない光景ですので、そういうところはやっぱりいいですね。

 智の性格造形がエピソードに落とし込まれていて、しかも素人バンドとプロを目指すバンドの意識の違いまで表現されていました。
 この作品の見どころはここですよね。キャラの性格と出自、過去の出来事が今の彼女たちにどうつながっているのか?というのが描かれている故に、リアリティがある、ということなんだと思います。

 前の話も見返すとそれほどひどい話ではないのかもしれません…いや、ひどい話に見えてやっぱりキャラとリアリティ重視の脚本力があるんだと思います。やっぱり最後に「ヘタクソ」ですよね。この作品はここがいいです。

 蛇の作画のカロリー高すぎて笑います。ですが、わかりやすいアナロジーではありますが、蛇がなかなか小物として活きていました。
(クーラー壊れた=熱すぎるとダメ?は考えすぎか…ただ、蛇と組み合わせると面白い効果でした)


 だから、CGモデルなのに感情移入できてきます。1,2話のころは傍観者視点だったのにいつの間に…という感じです。
 EDの雰囲気で1話でいいから円盤の特典とかでアニメ化してくれないかなあ…と思わなくはないです。もし、そこまでやるなら円盤買っちゃうかも。{/netabare}


10話 いい話過ぎる気もしますが、家族問題は描くタイミングでした。

{netabare} いい話…すぎる気がしなくはないです。どこかで親との関係性についての総括は必要だったんだと思いますが、理解ではなく歩み寄りでよかったのでは?あるいは理解しつつ仲たがいの方が盛り上がったかなという気はします。

 学校だけでなく、教育虐待的な親の責任も大きいですし、何よりニナの性格も相当悪かったので、そこから抜け出る選択を主体的にできたこと良い回だったといえるでしょう。
 いじめ問題がテーマではないですが、高校大学という漠然とした道からドロップアウトして挑戦をするというのが、結果として流されてフワフワいるように見えていましたが、ここで意思を確認できたのは良かったと思います。

 スカウトの流れはモモカがメジャー出身ということもあって、それほどご都合主義には見えませんでした。本来なら音楽性のところをもう1クールとは言わないですが、数話つかって描いて欲しい気もします。

 ただまあ、2期を…という作品でもないし、引き延ばすと内容が本当に「いい話」になってしまいますので、あと2話か3話だと思いますが、しっかし最後までギスギスしてほしいなあ。

 そしてこの作品、人物はあんな感じなのに、牛丼屋のCGのリアリティ…どうしてこうなった?本当にこの作品、人物の配置と構図と演出はレベルが高いんですよね…不思議な感じです。{/netabare}



11話 お、やっとみんなでカッコ良くステージで演奏かあ…あれ?不穏??ただ、発展的解散もいいのかも。

{netabare}  11話自体は、いままでの積み上げのあとのステージですから、当然謎の感動があります。感情移入というより推し活をやっていたような雰囲気になるのがいいアニメだと思います。構成もストーリーも個々のエピソードよりもそういうところが1本筋が通っているのでしょう。

 次週予告が…不穏じゃね?あれ?まあ、モモカさんの雰囲気がずっとおかしいような…どうなるんでしょう?
 トゲナシトゲアリがこのアニメ限りだとしたら、ちょっとその意外性に驚きますが…

 ただ、このアニメの音楽って、やっぱりちょっと古い気はします。詳しい技術とか流行りなんかはわかりませんが、古典的な4ピースバンドでドラムとベースで…みたいなのは、どうなんでしょうね?
 アニメとセットで見ると熱い曲だし、ああ、ロックだなあと思うんですけど、このアニメを離れて聞くと今時ではない気がします。つまり、このバンドはこのアニメ限りな気もします。

 その意味ではそれぞれの道を行くような終わりかたもこの作品のキャラに合っているし、何よりニナの「モモカさん、モモカさん」が結構しつこく描かれていますよね。自立、自分のやりたいことをテーマにするなら、ここは発展的解散が美しい気がします。{/netabare}


12話 ここにきて凡作に堕するのか?トゲトゲのプロモで終わり?

 あれ、今までのギスギスとかロックとかどこにいっちゃったの?アイドルバンドとバトルって…そうじゃないでしょ?いったん断ったのはいいと思ったのに…
 モモカさんの葛藤もそこかよ…という感じもありました。最後の最後で凡作になるんでしょうか?まあ、初期に心配した通りトゲトゲのプロモで終わるならがっかりですね。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 22
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

小指を立てろ!!

[2024.6.29見終わって・・]
事務所と契約できてプロになれて、あとは武道館目指して・・って、2期を熱望する声もネットでちらほらあるけど、私はガルクラは2期やるべきじゃない、ここで終わるのがガルクラらしくていいってずっと思ってました。
でも13話(最終話とは言わない!)見て、インディーズに戻って清々しい顔をしてる彼女たちが、EDの黄色いバンでツアーを行う姿をとても見たくなってしまいました!!
トゲトゲメンバーの声優も最初は危なっかしいとこもありましたけど、どんどん上手になってほんとキャラに合った演技をしてくれたと思います。仁菜も桃香もすばるも智もルパさんもあの声がぴったりと思うくらいに。
3D表現も表情がコロコロ変わったりするのが良かったし、ライブシーンの臨場感は3Dだからこそ出せたんだと思います。
花田十輝さんのオリジナル脚本作品として、よりもいのざまぁみろみたいに、仁菜たちが小指を立てながらまっすぐ前を向いてロックしてる姿が心に刺さりました。同じく花田さん脚本のユーフォ3期の12話も自分の意志を曲げずに貫く姿がとても良かった・・この方の脚本は熱いものがあってとても好きです。
アニメ1期が終わってもトゲナシトゲアリの活動は続きます。YouTubeで「【Official Music Video】トゲナシトゲアリ」で検索するとMV見れますので、興味のある方はどうぞ覗いてみてください。

13話・・この終わり方は続編につながる展開だと思いたい!!
{netabare}OPで空の箱聞いてる仁菜のシーンにヒナが加わってる!
「全部さらけ出して生きてやるんでしょ?」
ヒナなりにニナを気にかけてて励ましてくれたんだよね。
コタツの上でギターかき鳴らしながら思いを吐き出して、なんてちっぽけなんだろうってつぶやく仁菜がやっぱり好きだな私。
「でもね・・だから私はあんたに惹かれたんだと思う・・あんたの歌声が好き」って言ってくれた智のシーンに共感してうるっときちゃいました。
あれ?桃香が着てる衣装って確かダイダスの時に断ってたやつじゃ・・桃香の中で何かが吹っ切れたのかな。
最後は思ってたよりあっさりとした終わり方でしたけど、逆に続編につなげるためだと思いたいです。{/netabare}

12話・・そう来るんだ。。次回のライブは爆ぜてくれそう。
{netabare}結構すんなりと契約できてプロになったんだ・・
もうひと波乱あるのかなって思ってたので、ちょっと肩透かしwもちろん良かったですけど。
最後の牛丼みんなで食べるとこいいな。
過去のことがあって、このまま走り出すことが怖いと思ってる桃香に自分を歌を信じてくださいって伝える仁菜。
みんなが気に入ってイケるって思った曲のまさかの結果・・・・・
ここからじわじわと人気でる場合もあるから気にしなくていいって言いたいけど、でもあれだけの思いがあってダイダスとの対バンも控えてのこれはヘコむのもしょうがないかな。
対バンまで残り1か月。
ここからもう一度立ち上がって小指を立てながらロックする仁菜たちが見たい。
次回は最終話。ライブで爆ぜてくれる姿を楽しみにしたいです。{/netabare}

11話・・5人がひとつになって挑むフェス!!ライブ凄くて鳥肌が。。
{netabare}冒頭の練習シーン。5人の雰囲気が良くなってるのが感じられていいな。
ダイダスのライブ!ライバルバンドの演奏をきちんと見せてくれるんだ・・
8話のあのシーンを見てるから、ダイダスメンバーが小指立てたシーンにじんわりした。
ライブ前のサウンドチェックのシーンも良かった。ルパさんが弾いた曲ってもしかして・・
ここでもうエンドクレジット!?これライブシーンを最後までやるってこと?
もう期待しかない。
仁菜がつぶやいて、桃香と智がとんがり反応して、それをすばるがうまく紹介にもっていって、ルパさんが締める。
すばるが本名で名乗ったところも。
5人がひとつになってる。
ライブシーンめちゃめちゃ良くないですかこれ。鳥肌立ちました。。
ちらっと小鳥が二羽から三羽そして五羽になって羽ばたいていく演出もニクい。
メンバーそれぞれの家族が見守ってるところも。
仁菜父が不登校シャツ飾ってるの見てほんわかして可笑しくなった。{/netabare}

10話・・ちゃんと家族を描いてるとこも良きです。
{netabare}このお話で両親やお姉さんの仁菜への気持ちがきちんと描かれてたのはすごく良かった。
柱に書いた跡、お姉さんの優しさ、不器用なお父さんの思い。
たぶん仁菜って昔はお父さんっ子だったんだろなぁ。。
学校からの謝罪文だとかそういうのはどうでも良くて
空の箱を聞いていい曲だと言ってくれたことがすごく嬉しくて素直になれたんだよね。
これで川崎に帰って終わりかなぁと思ってたら・・
お父さんからの「いってらっしゃい」
ここでうるっときちゃいました。。
仁菜もものすごく嬉しかったと思う。
1話で東京に来た時はすごく不安な表情をしてたけど、今回は笑顔でただいまって言えて。
メンバーが待っててくれたのもベタだけどなんかいいな。
次回のフェスでのライブ、とても楽しみです(^^♪{/netabare}

[2024.6.2]
なんで私、この作品にはまっちゃったのかなってちょっと考えてみました。
ガルクラは彼女たちがぶつかり合いながら気持ちを通じ合っていく過程がリアルっぽく感じて、そして共感できるところもあったからなのかも。
私の中には仁菜の部分も桃香の部分もすばるの部分も少しずつあって、彼女たちが葛藤したり悩んだりぶつかったりしてる姿に自分を重ねてしまい感情移入できたからなんだと思います。

もちろん、ライブシーンの素晴らしさもあります🎵

それから声優さんについて
元々はトゲナシトゲアリというバンドが結成されて、そのメンバーが声をあてているので、本職の声優さんじゃないし、多少上手じゃないのも仕方ないのかなって思ってたんですけど、思ってたよりもちゃんと演技できてる気がします。特に仁菜役の人は初なのになかなか上手なのではと思ったり。すばる役の人はがんばって・・って思う部分は最初ありましたけど、すばるというキャラにはぴったりな感じが今はしてます。

9話も良かった!
{netabare}もう一人のとんがりメンバーのトモちゃん回でした。
過去のことで本気でぶつかることに臆病になっていた彼女が何を言われてもめげずに一生懸命練習してる仁菜にちゃんと向き合ってヘタクソーー!!って叫んだシーンが良かった。その後ぼそっとヘタクソ・・ってつぶやいたのは自分に対してだったのかな・・{/netabare}

[2024.5.26初回感想]
バカみたいにまっすぐで
曲がることを知らなくて
だから器用に生きれなくて
ぶつかってはころんでばかり

そんな私のココロに響くあの曲
いつも元気を、勇気をもらってた

小指を立てろ!
私が私らしく生きるために
間違ってないと証明するために

小指を立てろ!!
嘘をつきたくなくて負けたくなくて
思いを気持ちをぶつけるために

だからトゲ出しながら今日も歌う
それが私のRock 'n' Roll


8話を見て泣いちゃって、思わず1話からリピ視聴して、感想書きたくなって
気づいたらヘタクソポエム書きなぐってましたw
なんていうか、そんな気持ちになっちゃう熱い作品、それがガールズバンドクライ。


ガールズバンドものってあまり見なくて、これ見る予定なかったんだけど
友達におすすめされて見て、どんどんはまっちゃいました。(いつもありがとう🌞)

シリーズ構成は花田十輝さん。
名作「宇宙よりも遠い場所」以来のオリジナル脚本みたいです。

最初3DCGに違和感あったんだけど、ライブシーン見て納得!!
すごく臨場感あって、歌も演奏も良くて、ライブシーンは毎回リピ再生して見てました。
8話冒頭の回想シーンが3Dじゃないとことか、メリハリのある演出も◎です♬

全13話で残りあと5話。
これからどんな展開が結末が待ってるか、狂犬ニナの暴れっぷりやライブシーンも含めてとても楽しみです🎵

投稿 : 2024/07/27
♥ : 32
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

観たら棘千本飲まされる狂犬ロックアニメ

【物語 4.5点】
多くのバンド作品が、心に溜まった鬱屈した諸々をライブで発散するシナリオを描くのに対して、
本作は最初から言いたいことをぶちまけ合っているのが特徴的。

歌う前から既に、主人公の“正論モンスター”井芹 仁菜が、
諦めた夢への憧憬と逡巡の間で葛藤するバンドマン・河原木 桃香に、
狂犬の如く噛みついてゴングが鳴る喧嘩バトルなどを軸に、気持ちを曝け出し尽くす。
(文字通りの水掛け論とか久しぶりに見ましたw{netabare} これを即出禁にしないで見守ってくれる居酒屋さんは優しいですね{/netabare} )
それでもまだ足りないと言わんばかりに、尚もライブで叫びたいことを叫ぶ。
これが奇数話のライブ回(フェスに向けて溜めた9話は除く)ごとに繰り返される。
花田 十輝氏による暴投スレスレの脚本がスリリングな、
とにかく爆発力があるロックなオリジナルアニメでした。

構成としては8話で桃香の葛藤に仁奈が決着を付けに行くドラマとしてのヤマがあって、
11話のフェス回にてライブとしてのヤマがあり、
私はこの辺りで視聴テンションがMAXに。

ただラスト2話は現実の冷水を浴びて主人公トゲトゲメンバーたちの在り方を見つめ直すような、案外静かな幕引き。
これもトゲトゲらしくて悪くはなかったのですが。

願わくば11話のピークを最終話に持って来るような構成にすれば、
名作まで突き抜けていたかもとは感じました。

これもセオリーとは違う物で魅せるという制作方針の現れであり、
予定調和に満足しないこのスピリッツこそが本作の勢いを生み出していた面はあるのでしょうが。

というより、スタッフたちは続編が作りたくて仕方がないのでしょうね。
今後の展開はまだ決まってないようですが、
2期や劇場版があったら私も注目していきたいです。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・東映アニメーション

昔『プリキュア』シリーズのED映像にて。
3DCGのフルアニメーションでプリキュアたちを、変態的なくらい滑らかに歌唱ダンスさせる“実験動画”の数々を眺めていて。
私はもしも東映アニメが本気で音楽アニメ制作を担当したら、是非観てみたいと思っていました。

なので東映アニメが参加する本企画は、立ち上げ当初から注目してアニメ放送実現の日を心待ちにしていました。

劇場版の『ドラゴンボール』『ONE PIECE』、再アニメ化となった『ダイの大冒険(2020)』など、
近年の東映アニメのCGを見ていて私が感じていたのは、
同スタジオはCG、作画双方の長所を、長い経験の中で理解して、使い分けるのが上手いなということ。

本作はCGでキャラデザの元イラストを精巧に動かす“イラストルック”の技法を採用し、
3DCGアニメーションの新境地を切り開いた、CG苦手な人でも一見の価値がある。
などと評価されたりしていますが、私はむしろCGと手描きの巧みな融合に惹かれました。

本作はライブシーンなどではフルアニメーションとスピーディーなカメラワークを実現し易いCGの利点を生かした演奏シーンで迫力を出し、
バンドメンバーたちの心情が吐露される過去の回想カットなどでは手描きの繊細さを生かしてエモーショナルな映像を構築する。
そんなCGと手描きのハイブリッドな魅力が遺憾なく発揮されたのが11話フェス回のライブシーンだったのだと思います。

もっとも私がライブシーンのCGで一番好きなのは5話の{netabare} “脱退”、“嘘つき”、“不登校”の{/netabare} 痛いTシャツ(※COSPAで絶賛予約受付中w)で全てを曝け出すパフォーマンスなんですけどね。

あとは智の爬虫類ペット群のツルツル感もCGならではで好きです。
({netabare} 蛇を怖がる乙女な桃香さん。何か萌えましたw{/netabare} )

狂犬・仁菜がささくれ立つ度に発生する赤黒い棘のオーラも硬質なCGの特徴を生かした刺々しい心情表現でした。

でも私が何より大好きなCGは3話。{netabare} 朝っぱらから、リズムを刻む鳩さんの首振り運動?に合わせて、
仁菜がバンドにのめり込み、学業が疎かになるカット。{/netabare}
ああいったシュールな演出もCGの得意分野なのだと思いますw

いずれにせよ、本作はアニメーションもまた、CG、作画共に個性を殺さず、棘を出しまくっており、
消化に優しい刺抜きされた映像に慣れた方は、濃厚な画面に、ちょっと面喰らうかもしれません。
ですが、私は挑戦的な姿勢を高く評価したいです。


【キャラ 4.5点】
脚本・花田 十輝氏はその昔アニメ『ラブライブ!』にて、
9人いるなら1人くらい不登校の子を入れて欲しいと提案して却下された
という逸話もある書き手。
キャラが社会のレールから外れる程、筆が走る側面があるようで。

その点、本作は、
ボーカル・仁菜……熊本の高校でのイジメ不登校から上京して予備校から大学を目指す外れ者({netabare} 後に予備校も退学{/netabare} )

ギター・桃香……{netabare} バンド仲間たちと高校中退してダイヤモンドダストを結成するも、売れるためのアイドルバンド路線が受け入れられず脱退。{/netabare}

ドラム・すばる……唯一、学生服姿で陽キャを振りまき、仁菜に大いに嫉妬の棘を出させるが、{netabare} 通っているのは高校ではなく俳優要請アクターズスクール。学生服は役者の道を求める祖母への反抗も醸したカモフラージュ。{/netabare}

キーボード・智……良いとこのお嬢様だが、今は中卒フリーターとしてルパさんとルームシェア。未成年なため保証人もルパ頼みという子供が一人で生きる難しさをここでも痛感。

ベース・ルパ……南アジア系の父と日本人の母のハーフ。その親族を幼少時、事故で亡くしている。因みに南アジア系は実際に川崎市臨海部の人口の1割を占める。
川崎のリアルの一端を体現したキャラでもある。

など見事にレールから脱線したロックンローラーが揃い、
花田氏のフリーダムな爆走(暴走)を遮るキャラ設定などありませんw


ライバルとなるアイドルバンド・ダイヤモンドダスト。
こんなダイダス間違っている。
桃香さんは間違っていないという怒りが仁菜の棘の主要原材料であり、
仁菜&桃香のカップリングを引き立てるスパイス。

が、ダイダスもアイドル路線にプライドを持って挑んでおり、
憎めない、むしろ今のダイダスも好きになるまである好敵手。

ダイダス新ボーカルのヒナだけは、仁菜との因縁で最後までバチバチするかと思いきや、
仁菜&ヒナは仁菜&桃香とはまた別種の尊さを持ったカップリングのポテンシャルを秘める。


その他、仁菜にキツイ家訓と世間体を強いた教育パパを始め、
若者を圧迫するヒールと思われたキャラたちが、後に良キャラ化する展開も好感できました。


【声優 3.5点】
ボーカル・仁菜役……理名
ギター・桃香役……夕莉
ドラム・すばる役……美怜
キーボード・智役……凪都
ベース・ルパ……朱李
(以上敬称略)

まずはプロとして演奏と歌唱ができる実力を有すること。
その上で声優としてもプロとなれる素質と意欲があること。
求人票とかに乗せたらネタかwと嗤われそうな位のハイスペック要求。
当然、選出は難航を極め、オーディションに1年半も費やす。

結果、選りすぐったメンバーですが、やはり先行するのは演奏&歌唱力。
演技の方は素人同然で、当初は特に、
すばるのような、アンニュイも匙加減を間違えれば棒読みになるキャラボイス辺りで、未熟さを露呈。

が、EDクレジットでひときわ目をひいたのが、演技指導役として表記された小島 幸子さん(仁菜の母役としても出演)。
このクレジットを序盤から見て、私は、このアニメは声優初心者を放置せず育て上げる覚悟を持った作品。
メインキャストの演技は必ず良くなると信じていました。

実際、小島さんはトゲトゲメンバーを手取り足取り熱心に指導されていたそうで。
加えて、トゲトゲメンバーたちもミネ役の沢城 みゆきさん等、先輩プロ声優の好演を見学して技術の吸収に励んだとのこと。

人間ドラマがピークを迎えた第8話。
あの名エピソードは、感情を爆発させる仁菜役・理名さんら、キャストの成長と熱演無しには成立し得なかったと思います。

しばしば自己紹介でトゲトゲで“修行中”だと語る彼女たち。
今後の特訓の成果を期待しています。


【音楽 4.5点】
プロデューサー・平山 理志氏、ディレクター・酒井 和夫氏、脚本の花田氏と、
かつてアニメ『ラブライブ!』シリーズで2.5次元旋風を巻き起こした布陣。
本物のバンドがキャストも務める本気のロックアニメで魅せるため、
音楽制作を依頼したのがJPOP界でヒット曲を量産するagehaspringsの主宰・玉井 健二氏。

10~20代の心に刺さる音楽を表現するため、
今の若者が原体験として共有しているボカロ、Vtuber界隈のスピード感を取り入れたロックンロールは、高BPMの高難度曲ばかり。
これをキャストが生でも披露できちゃうのが『ガルクラ』のコンテンツ価値。

OP主題歌の「雑踏、僕らの街」のハイテンポなキーボードに酔いしれていると、
私は弾いてもいないのに指がもつれそうになりますw
と言うより川崎市民の皆さん。
OPで“嘘みたいな 馬鹿みたいなどうしようもない僕らの街”とかディスられちゃってますよ(苦笑)

因みに一応、川崎をフォローすると、
川崎が舞台になったのは、上京する若者のリアルを追求したロケハンにて、都内だと家賃が高過ぎて現実的じゃない。
そこでスタッフの目に留まったのが家賃も手頃な“音楽のまち・かわさき”
決して安直な聖地巡礼ビジネスの一環ではない。
令和時代のバンド物語のリアリティを表現し得る価値を見出されての川崎指名だったという制作エピソードは強調しておきます。

ED主題歌の「誰にもなれない私だから」
最終話、特殊EDで飛ばされることなく、通常通りに締めたのもトレンドとは異なる意表を突いた構成。
あのEDアニメは{netabare} トゲトゲのインディーズ全国行脚編だったということなのでしょうか。{/netabare}
ここでもスタッフたちは、続編作りたくて棘出しまくってますw


【参考文献】「メガミマガジン」2024年8月号






【第8話感想】脚本・花田十輝氏の必殺技が炸裂
{netabare}
ここまで散々、仲良く喧嘩しまくって来た仁菜と桃香。
こんだけやって、ま~だ言い足りないのかwって感じで二人の衝突が天王山を迎える第8話は、
これまで断片的に語られて来た二人の過去の回想も深堀りされ、
二人がぶつかり合いながらも惹かれ合うことが如何に宿命であったか?
仁菜にとって、桃香にとってロックとは何であったかが熱く語り尽くされる特濃エピソードに。

みんなが私たちを“普通じゃない”と白眼視しても、
私もあなたも間違っていないし、
私とあなたならそれを理解し合える。
――これは、“愛の告白”

これまで、脚本・花田 十輝氏が女子の友情を極める表現として、
幾度となく私をノックアウトしてきた必殺コンボ。
本作でもどこかで、間違いなくこの8話で仕掛けて来ると分かっていましたし、
私もガードを固めて挑んで挑みましたが、
分かっていても威力は抜群で、ラストは胸を打たれました。

このコンボが決まるとなると、今後、本作も名作に化ける可能性が高まって来ましたが、
登場人物がやっていることは相変わらず客観的に見て毎回ロックで無茶苦茶ですしw
ダイダスのボーカルが{netabare} 仁菜因縁の同級生?{/netabare} とか誠に都合が良すぎますし。
依然、脚本暴投のリスクもはらんでいます。

いずれにせよ残り数話、最高にロックでスリリングな展開が期待できることは間違いありません。


棘出しまくっているトゲトゲのメンバーの中の良心で{netabare} 運転{/netabare} もできるw頼れる姉さんとしてルパさん株も私の中で上昇中。
そんなルパさんが{netabare} バイト先の吉野家で外国系だからと見下されるカスハラに笑顔で耐えた後に
「私にもロックは必要ということです」{/netabare}
とこぼす描写も印象的でした。

俺にもロックが、『ガルクラ』が必要だということです。
私も終盤、いっそう鑑賞ギアを上げて挑みます。{/netabare}



【2話までの感想】東京よりも近い川崎で中指を立てるw

長くなるので折りたたみ。
{netabare}

束縛の強い家庭環境、学校でのイジメ……。
抱えきれない葛藤を抱えて高校中退し九州から“上京”を志した少女が、
{netabare} 不動産屋に言いくるめられて{/netabare} 川崎に流れ着き、
色々こじらせている内に、もう全部吐き出しちまえと、バンド活動へと誘われていく。
同名2.5次元企画の東映アニメーションによるオリジナルCGアニメ。

アニメというより実写邦画ドラマの手触りという第一印象を受けます。
熟練の俳優よりも、新人やら子役やらを集めて、
ストレートに青臭い諸々をぶちまけて共感を得ていく。
そういった実写映画企画等の如き表現を、CGで再現していくようなタイプの作品なのだと感じました。
こういうジメジメした痛いノリが嫌いでない方なら楽しめると思います。

脚本は今年、絶好調の花田 十輝氏。
『僕ヤバ』2期、『戦国妖狐』、そして今期『ユーフォ』3期と原作物のシリーズ構成・脚本でも筆が走ってる感アリアリな花田氏。
このオリジナル作品では、萌えに配慮することもなく、
2.5次元キャラの汚い部分も洗いざらい書ける無礼講に興が乗ったのか、
フリーダムな青春劇が展開され楽しいですね。
この意味不明に面倒臭いけど笑える感じ、黒めの『よりもい』を想起させられます。

2話では、初めての都会でのひとり暮らしで、さらに自己嫌悪のモヤモヤを募らせた主人公・仁菜(にな)が、
{netabare} 部屋に取り付けるためにと、友達の友達から、せっかく頂いたライトを夜中に咆哮しながら振り回して破壊して{/netabare} 面倒クセェと笑われる衝(笑)撃展開w
川崎市民の皆様、この度、最高にヤベェ女が“上京”して参りましたw
今期、川崎はロックな嵐に飲み込まれますw

この春は光の『ユーフォニアム』と闇の『ガールズバンドクライ』。
花田 十輝氏脚本の食べ比べなど如何でしょうか?


【余談】関東民の方々にデリケートな質問なのですが、
例えば仁菜みたいに地方から川崎市に移住することは上京と言うのでしょうか?
上京経験のない私には判断が付かないので“”を外すことができません。{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 23

91.4 2 手書きアニメランキング2位
SHIROBAKO(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (3722)
15387人が棚に入れました
水島努とP.A.WORKSによる新作オリジナルTVアニメ。

5人の夢を追う女の子を中心に白箱(関係者に配られる完成したアニメ作品が収録されたVHSやDVD)の完成を目指し奮闘するアニメ業界の物語になる。

声優・キャラクター
木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、髙野麻美、大和田仁美、西地修哉、松岡禎丞、山岡ゆり、吉野裕行、茅野愛衣、松風雅也、中原麻衣
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

アニメ好きなら見ておくべき作品

アニメ制作にかかわる、いわゆるお仕事系の作品。

アニメ制作に『本気で』携わっている全ての人々の想いが詰まった作品です。
前半はオリジナルアニメ、後半は原作ありアニメの制作現場が、笑いあり、涙ありで描かれています。

実際の現場はこんなに綺麗ごとでは済まないんだろうなぁと思いつつ、引き込まれるように視聴しました。

主人公の5人組が、それぞれの立場で、巧みに一つの作品に関わっていくストーリーはやり過ぎかとも思いましたが、23話でおいちゃんと一緒に号泣してしまい、納得の高評価。

登場人物が多いので、度々、肩書と名前が描かれている所は、分かりやすくて高評価。

作品の性質上、作画と音楽は言うまでもなく高評価。ここがイマイチではお話になりませんからねぇ。

タローの{netabare}無責任・おバカ・仕事できない{/netabare}キャラと某編集のキャラが作り過ぎかと思ったので、少しマイナス評価。
だけど、こういう人物が一人混じっているところが、逆にリアルなのかもしれないですけどね。

こういう作品を見ると、見事に作画崩壊した「あの作品」や静止画を多用した「あの作品」、クール中に総集編をぶち込んだ「あの作品」などの評価がより厳しくなってしまうかも(笑)

投稿 : 2024/07/27
♥ : 137
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

タイトルなし

仕事アニメってあんまり多くないけど、
仕事終わった後に仕事アニメ見るとなんか面白いです笑

主人公がんばってて好感ですね~^^
とりあえず、「しゃーす」禁止笑

第19話は神回★

■第4話
{netabare}
ずかちゃん、よかったぁ
このメンバーの、社会人になってからの
集まってからの飲みっていいですね~
みんな揃ってアニメ作るシーンが早く見たい!
{/netabare}

■第12話
{netabare}
杉江無双回でしたね。
今までさっさと帰ってた人があんな胸アツな
展開を作ってくれるとは・・・!
引き続き2クール目も楽しみです。
{/netabare}

■第13話~16話
{netabare}
みゃーもりは順調に出世してますね♪
タローはすっかりダメ社員が定着してます(笑)
ヅカちゃん先輩なかなか仕事苦戦してます。。。
今クールで全員そろってひとつのアニメを作るのかなぁと
期待したのですが、まだまだ道長し!ですね^^
{/netabare}

■第19話
{netabare}
第19話「釣れますか?」は神回でした!
自分の夢を再確認した武蔵野動画でのシーンは
うるっときましたね。
よかったなァ^^
{/netabare}

■第23話
{netabare}
カントク大活躍でした!
最初から原作者と話とけよって感じですが、やっぱりああいった
展開はアツくて好きですね^^

そしてここにきて
ずかちゃん先輩キターーーーーーーー!!!!

この展開をだいぶ前から待っていた人は多かったのではないでしょうか。
みゃーもりの号泣シーンにもらい泣きです。
{/netabare}

■第24話
{netabare}
最後まで安定した、良いアニメでした^^
高校時代の仲間たちと、ほんの少しだけど
同じアニメを作って最終回を迎えることができました。

「やりきった!」って感じはするけど
今期で最も続編を期待しているアニメです♪
{/netabare}

■ニコ生一挙1期_20150509
{netabare}
ニコ生一挙もこれで何度目かですが、
何度見ても面白い!^^

序盤第3話は、あるぴんのシーンのリテイク。
2話後半からリテイクの話で盛り上がってからの
3話でのリテイク完成シーンは印象深いですね!
ED直前でリテイク完成版をもってくる演出好きです^^

中盤はみーちゃん、ずかちゃんを中心に
将来の進路に悩みながらも前向きに進んでいく回。
みゃーもりの答えは2期までお預けですが、とても
共感できる内容ですよね。

そしてラスト!
カントクの最終話絵コンテ完成のアツイ展開からの
杉江レジェンド発動!!
アツイ展開からさらにアツイ展開へ!
これはニクイですね~。
最終回にピッタリの内容です。

5/10に2期の一挙放送やってますが、
タイムシフトで来週見ます^^
{/netabare}

■ニコ生一挙2期_20150510
{netabare}
1クール目以上にアツイ展開の2クール目!
Bパートのラストは毎回毎回ニクイ演出の連続です。

個人的に好きなのは第19話「釣れますか?」
武蔵野動画の過去回想で、若かりし日の社長や大倉さん
杉江レジェンドの制作風景からの、みゃーもりの
アップシーン
泣ける。。。

第22話はまさかのタロー回
平岡の苦労話と、タローの「表彰状シーン」はスバラシイ!
タロー株ストップ高!

そして第23話のラストはずかちゃん先輩が
ついに!
第1話から見ていた人からすると、ようやっと、ずかちゃん先輩が(泣)
まさに号泣!!

そしてまさかの、一挙放送アンケート記録更新来ました!
とてもよかった:98.6%!!!
1期の一挙放送(1回目)が98.4%で記録持ってましたが、
自己記録&最高記録更新!!!

何度見てもやっぱりSHIROBAKOは面白いですね^^
第2期ぜひ見たいです^^
{/netabare}

投稿 : 2024/07/27
♥ : 144

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

劇場版がトンデモナイ領域に…。人間を信じている傑作。

お仕事アニメの金字塔


頑張るあなたは美しい


ずかちゃんのアフレコシーンで泣かない奴は人間じゃネェ(byシアーハートアタック)


これからの傑作の条件は、夢、情熱、誠実、ユーモア、全てをまとめる技術とセンス。


オヤジと老人が良い作品に外れなし


作中で凄いシーンと表現されてるとこが本当に凄い!という当たり前のようで困難なことを成し遂げている。


クレイジーボーイ水島監督ならガルパンよりこっち派


願っていたら本当にになった劇場版!

投稿 : 2024/07/27
♥ : 50

71.3 3 手書きアニメランキング3位
アイドルマスター シンデレラガールズ U149(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (124)
331人が棚に入れました
ある昼下がり。夏休みを迎えたありすは、とある芸能事務所の一室にいました。そこで出会ったのは、学年も性格もてんでんばらばらの8人の少女たち。
部屋の名前は『第3芸能課』ホコリっぽい小さな部屋で、小さな(Under149cmの)女の子は夢見ます。
ここから、私のアイドルとしての物語が始まるのね──。と、そこへ現れたのは王子様みたいに素敵なプロデューサー!
……ではなく、プロデューサーになったばかりの小さな青年でした。やる気だけはある新人プロデューサーと、何もかもがこれからの少女たち。
お仕事ってどうしてこんなに難しいのかしらと、悩み、次の日には笑って、手と手をつないで階段を登ります。
ありすたちは、いつか見た夢のステージへ行くことができるのでしょうか?『アイドルマスターシンデレラガールズ』から生まれる、新たなストーリー。
「──ねぇ、大きくなったら何になろっか!?」

声優・キャラクター
橘ありす:佐藤亜美菜
櫻井桃華:照井春佳
赤城みりあ:黒沢ともよ
的場梨沙:集貝はな
結城晴:小市眞琴
佐々木千枝:今井麻夏
龍崎薫:春瀬なつみ
市原仁奈:久野美咲
古賀小春:????
プロデューサー:米内佑希

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

はじまりの一等星

わたしはアイドルアニメ合わないけど、アイドルマスターやラブライブってやっぱりすごいんだなーって思った、アイドルの魅力をちゃんとわかって作ってると思う、とても良いアニメだと思います!
最初はロリコン向け?って思ったけど、この子達は小さくてもちゃんとアイドルなんです!!
目の前のレッスンに、仕事に、ファンの対応にいつでも一生懸命で、その先にはっきり輝く未来が見えます
それに対して大人の汚さが目立っていて、純粋な女の子達がより輝いてまぶしく見えました!

U149は身長149cm以下って意味みたい
他のアイドルアニメと比べてずいぶん幼いなーって思ったら、9歳~12歳で全員小学生のようです

楽曲は多いけど特に心に刺さる曲はなかったかなー
アイドルソングが好みじゃないから仕方ないんだけど

綺麗な作画に一人一人に用意されたキャラクターソング、凄いライブシーンなどクオリティはすごく高いし、9人全員を一人ずつしっかり掘り下げていてアイドルアニメとしては最高峰のデキ
これだけ幼い設定のアイドルアニメって見たことないから新鮮ですね

小学校3年生から6年生だと中身がだいぶ成長するけど、ちゃんと年齢相応にお姉ちゃんになっていてキャラ設定もちゃんとしています
アイドルの子たちはみんないい子でホント可愛くていい!!

シナリオもちゃんとしていて、アイドルの子達は純粋で一生懸命で無邪気なのに、大人は汚いことばっかりやっていて、汚い大人に戸惑いながらもけなげに頑張る子達がホントいい子で、頭なでなでしたくなる
彼女たちは芸能界を生きるにはまだ幼くて、未熟
でもきっといつか満員のステージを照らすスターになれる、輝く未来を感じさせる夢のあるお話でした!

そんなキラキラしたアイドル達に対して小学生の女の子に向かって酷い反応をする大人の人達が残念・・・
一生懸命頑張る女の子いじめて、それが大人のすることでしょうか?

投稿 : 2024/07/27
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

小さくたって、アイドル!

この作品の原作は未読です。
第3芸能課に所属する身長149㎝以下の小学生アイドルを主役とした作品です。

いやぁ、アイドルとフィギュアスケーターって、どんどん低年齢化している気がするのは私だけでしょうか^^;?

これもリアルでは再現不可能なアニメならではの演出なんでしょうね。
リアルで小学生を推すオッサンは、もう犯罪だと思いますので^^;

みんなふわふわしていますが、大人の作っている作品なので、リアル小学生とアニメキャラはキッチリすみ分けできていると思います。
演じる声優さんも基本的には大人の方ですしね…
(この作品の出演している声優さんで未成年の方がいらっしゃったらご免なさい<m(__)m>)

でも、デレマスに登場した島村卯月、渋谷凛、本田未央や、原田彩楓さん演じる三船美優、はやみん演じる高垣楓と同じ目線では見れませんが、可愛らしさは満載だったと思いますよ。

それに、U149に所属するアイドルを演じている声優さんは一線級ですしね。
照井春佳さん、黒沢ともよさん、集貝はなさんにくのちゃんって凄いメンバーだと思いませんか。
集貝はなさんは、最近、私がプレイしているアサルトリリィのソシャゲに出演しており、ラスバレ放送局などで拝見させて頂いている注目株の声優さんです。


ある昼下がり。
夏休みを迎えたありすは、とある芸能事務所の一室にいました。
そこで出会ったのは、学年も性格もてんでんばらばらの8人の少女たち。

部屋の名前は「第3芸能課」。

ホコリっぽい小さな部屋で、小さな(Under149cmの)女の子たちは夢見ます。
ここから、私のアイドルとしての物語が始まるのね――。

と、そこへ現れたのは王子様みたいな素敵なプロデューサー!
……ではなく、プロデューサーになったばかりの小さな青年でした。

やる気だけはある新人プロデューサーと、何もかもがこれからの少女たち。
お仕事ってどうしてこんなに難しいものかしらと、悩み、次の日には笑って、
手と手を繋いで会談を登ります。
ありすたちは、いつか見た夢のステージへ行くことができるのでしょうか?

「アイドルマスターシンデレラガールズ」から生まれる、新たなストーリー。

「――ねぇ、大きくなったら何になろっか!?」


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語は、第3芸能課に所属するアイドルがデビューに向けて奮闘する感じです。
毎回スポットの当たるキャラを変えながら深掘りしていく構成になっているので、見やすいし、理解もしやすいと思いました。

あとは誰を推して見るか…ですよね。
この作品に関しては、声優情報は完走後にチェックしていたので、どの声優さんが誰を演じているかを確認しないまま視聴していました。
視聴していて気になった子が4人いました。

SNSで頑張った子、TV放送の企画で頑張った子、映画のオーディションに向けて奮闘する子、そして、11話で素敵な挿入歌を聴かせてくれた子の4人なんですが、11話の子を除くと、演じているのは照井さん、黒沢さん、集貝さんだったんです。
こんな偶然あるんだと思わずビックリしてしまいました。
やっぱり作り手の皆さんは魅せ方を心得ているんですね。

彼女たちU149はどこまで駆け登っていけるのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、U149による「Shine In The Sky☆」
エンディングテーマは、U149メンバーのソロ曲で構成されていました。

1クール全12話の物語でした。
2023年冬アニメの視聴がようやく終わり、積み上げた春アニメの未視聴作品の第1作としては出だしは好調だったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

公式サイトでは、リアル第3芸能課プロジェクトが立ち上げられていた様です。
応募締め切りは2023.5.31なのでもう過ぎてますけれど…
音響メーカーや、観光会社をはじめ、結構な案件がコラボレーションしていたみたいです。
こういう企画も面白いと思いますが、それにはまずリアルタイムで視聴するのが必須ですね。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 7

ZACmn92102 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ロリコン向けアニメ

もはや潔いほどロリコンに特化したアニメ
ただし、原作漫画家が女性のためか、パンチラも水着すらも無い健全なアニメです。それらが見たい場合は、原作ソシャゲをやりましょう(笑)

非常に丁寧で質の良いアニメだと思いました。
ギャグシーンは少なく、恋愛描写もないため、アイドル活動に頑張るところと、かわいらしさを鑑賞するアニメとなってます。
もしキャラが好きになって恋愛シーンっぽい所みたい場合は原作ソシャゲを(略
1話がほぼ人物紹介で終わってしまいちょっと退屈かもしれませんが、2話と3話が非常に出来がいいと思いました。

欠点は16歳以上のアイドル達が急に出てきて説明が足らないので、シンデレラガールズ完全初見者だと意味不明なシーンが少々あるところです。原作ファンだと、あーこのアイドルは天才過ぎて性格変わってるから、こういう行動しちゃうよね、ってわかるんですけど…

投稿 : 2024/07/27
♥ : 1

62.6 4 手書きアニメランキング4位
杖と剣のウィストリア(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (29)
143人が棚に入れました
原作:大森藤ノ(『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』)×漫画:圧倒的画力!新進気鋭の才能・青井 聖×監督:𠮷原達矢(『チェンソーマン』アクションディレクター)×キャラクターデザイン:小野早香(『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』)×音楽:林ゆうき(『僕のヒーローアカデミア』) 至高の布陣で贈る、杖と剣のハイファンタジー・アクション! 原作ライトノベルがシリーズ累計1,500万部を突破、2023年現在、TVアニメも第5期まで製作が決定している大ヒット作『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の大森藤ノが原作を担当し、気鋭の漫画家、青井 聖の美麗なイラストとともに世界観をダイナミックに描く、“剣と魔法”の学園ファンタジーコミック『杖と剣のウィストリア』。 現在「別冊少年マガジン」にて連載中の話題作が待望のTVアニメ化決定。 一人前の魔導士をめざして魔法学院に入学した少年ウィル。努力家の彼には魔導師として致命的な弱点があった。それは、“魔法がまったく使えない”こと。 同級生や教師から冷たい視線を浴び、時にはくじけそうになりながらも、強い気持ちで邁進していくウィル。杖は使えなくとも剣を執り、魔法至上主義の世界で戦い抜く。自分だけに与えられた力を信じて。そして、大切な人との約束を守るためにーー 監督は𠮷原達矢(『チェンソーマン』アクションディレクター)。原作の要である剣と魔法のバトルをハイクオリティなアクションとして描き出す。 キャラクターデザインおよび総作画監督に小野早香(『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』)。 音楽は林ゆうき(『ハイキュー‼』『僕のヒーローアカデミア』)が担当。制作プロダクションはアクタスとバンダイナムコピクチャーズの共同体制。尖鋭のスタッフが本作のために集結した。 落ちこぼれの少年が剣で魔法に挑む。杖と剣が交わる魔剣譚が今はじまる!

71.5 5 手書きアニメランキング5位
トラペジウム(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (25)
71人が棚に入れました
元乃木坂46の高山一実が、現役アイドルとして活動していた2016年に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載した同名長編小説をアニメーション映画化。
高校1年生の東ゆうはアイドルになるため、「SNSはやらない」「彼氏は作らない」「学校では目立たない」「東西南北の美少女を仲間にする」という4箇条を自らに課して高校生活を送っていた。城州東高校に通うゆうは、ほかの3つの方角にある高校へ行き、3人の美少女と友だちになる。文化祭やボランティア活動を通して結束を深めていくゆうたちに、ついにテレビ出演のチャンスが舞い込む。やがてアイドルデビューのプロジェクトも動きだすが、大きな問題に直面する。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

嘘で磨いた虚像(アイドル)で光って何が悪い?

元・乃木坂46の高山 一実氏が、現役アイドル活動中に連載した同名小説(2018年書籍化)の劇場アニメ化作品。

アイドルを目指す主人公女子高生・東ゆう。
自身も含めたの東西南北の美少女JKと親交を深めて、
アイドルグループとしてのデビューを目指して画策する青春作品。


【物語 4.0点】
私は虚像としてのアイドル、アイドルと嘘に向き合っている作品には一目置く傾向がありますが、本作も同様。

主人公少女は街で美少女を見かけたら皆アイドルになれば良いのにと思ってしまう程、アイドルに心酔。
アイドルになるためなら嘘も方便、東奔西走して集めた美少女たちとの友情すらも夢へ至るため手段。
4人で取り組んだボランティア活動だって、
将来、有名になった際、過去のSNS等を漁られても好印象を保持するための粉飾にすぎない。

夢のため、打算の友情、慈善を重ねてしまう主人公の青さ。
ビジネス成功本を斜め読みした上昇志向が墓穴を掘る、チクチクした予感が常に胸を刺す。
アイドルへとステップアップする度に4人の間の歪(ひず)みが拡大する描写はとても不穏。


それ以上に私の背筋を凍らせたのが、芸能界のシステム。
主人公少女はまだ、夢のための嘘と打算に多少の後ろめたさを感じている様子も。
が、芸能界は、光る原石を発見したら、迷いなく育成プログラムに組み込んで研磨して輝かせて売り込み消費させる。
品質保持のためなら、ライブでの口パクだって、さも当然のようにやってしまう。
芸能関係者はいい人たちばかりなのに、長年熟成された芸能界の慣習がそうさせる。
嘘や誇張があろうが、メンバーの関係やメンタルに影があろうが、容赦なく突き進んでしまう。
何もかも用意されている「これが大人の世界なんだ」との主人公少女の感想が強烈です。

この辺りの生々しさは実際にアイドルを経験した原作者ならではだと感じました。
虚像をリアルと夢想するのがアイドルと割り切っているつもりの私でも、
夢の芸能界とは言え、これで良いのか?と割り切れない問答が心中を入り乱れるシナリオでした。


因みに私は本作の“東西南北”が現実にアイドルデビューしたら結構ハマるなと感じました。
{netabare} オーディション出身じゃない“天然物”のJK4人を、
アイドル挑戦コーナーで見守り育成しているような
リアリティショー風の成功物語の演出には弱いものでして。{/netabare}
“東西南北”は俺が育てた等と、掌の上で思い上がってしまうのだろうなとw


実は、私は原作小説は序盤で挫折していまして。
その理由について、私は文体が合わなかったとか色々言い訳してきましたが、
今回、劇場鑑賞して、結局、行間から察知した不穏な空気に、読み進める覚悟ができなかったからだと悟りました。

また原作は東西南北のアイドルを集めるまでが大分長いのかな?との印象でしたが、
本劇場版は集めてからの方が長い構成。
{netabare} 10年{/netabare} に及ぶ青春物語を90分余りで一気に駆け抜ける。
{netabare} ひとつの夢の始まりと終わり{/netabare} を通じて、嘘でも間違っていても、夢を見る尊さを噛み締める痛切な青春アニメとしても良作。

いずれにせよ、鑑賞の際は相応の覚悟が必要なアイドルアニメだと思います。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・CloverWorks

アイドルライブ映像には特筆すべき点は見当たりませんでした。
むしろ刺々しいシナリオだからライブも変化球で来るのかな?と構えていたら、
案外キラキラした普通のCGで肩透かしを喰らった感じw

作画高評価の理由は人物の心情を繊細に表現した表情描写。

原作は主人公少女・東ゆうのささくれだったモノローグが牽引する作風ですが、
劇場版では、モノローグはほぼ削除して、ゆうたちの各種顔芸で描写。

プラン通りに友情を演出し、アイドルデビューに近付いたとほくそ笑んだり、
希望通りの方向に親交が発展しなかったと歯噛みしたり。
事態が深刻化して、ホラー映画ばりに目が据わってみたり。
すぐ顔に出る、ゆうの表情を読むのが本当に楽しくて怖かったですw

私のベストショットは4人で自撮りしたライブパフォーマンス後の写真。
笑顔で輝いているように見えて、よくよく見ると無理した仲間の表情がかげっていたことに後から気が付く。
その他、4人の距離を絶妙に離してみたり、光と影に分けて置いてみたり。
キャラの配置にもメンバーの関係性の変化等を滲ませた“読み応え”のある作画でした。


目の保養になったのが、4人それぞれ違う学校の制服。
スカートの裾の揺れ動き等も高密度で好再現されており、
私はアイドル衣装以上に輝きを感じました。
制服フェチでもあるという工藤くんとは一度、
学生服について語らってみたいものですw


原作者がスタッフに要望するコミュニケーションも密だったという本作。
私がひとつ高山さんナイスと思ったのが、
アイドルだけでなくアイドルファンもリアルに描くとの意思の実現。
即ち巷に根強く共有されているハチマキ&ハッピを装備してコールを絶叫しているドルヲタなど今はほとんど見ない。
自身もアイドルファンだと公言する高山さんが、
アイドルとしてもステージから客席を観察した実体験に基づいた、
貴重なアップデートだったと感心しました。


【キャラ 4.0点】
“東の星”主人公・東ゆう。
黒髪ショートなゆう自身も十分美少女なのですが、ゆうが集めた3人はもっと美人という設定。
時折、劣等感で魔が差す場面も危ないです。

“西の星”大河くるみ。
高専でロボコン優勝を目指す、小柄、萌え袖の人見知り工学系女子。
人前でパフォーマンスすることを当然の喜びとするアイドル志望とは真逆の価値観からの、
一般人目線のセリフでアイドルについての論点も深める。

“南の星”華鳥蘭子。
女子校のお嬢様。必然、練習&憩いのスペース提供セレブ枠に。
{netabare} お嬢様テニス作品のネタ等{/netabare} で意気投合したゆうの夢プランに、
乗っかってしまえとの楽天思考で“西”や“北”との寒暖の差を表現。

“北の星”亀井美嘉。
ゆうが集めたのではなく、向こうから寄って来た。
ゆうとはまた違った外面をまとった黒髪ロング美少女。
(※核心的ネタバレ){netabare} かつてイジメを受けていた際も、普通に接してくれたゆうに憧れを抱いていた
ゆうのファン第1号。{/netabare}
故に、ゆうに求める友情は重量級で、夢のために友情を軽く考えがちなゆうと、
緊張感あり過ぎなやり取りを繰り広げる。


メイン4人とも美少女ですが、生々しい裏の部分もえぐり出されているので、
私は推す気にはなれず。
代わりに私の癒やしになったのが、一途に星空等の写真を取り続けた工藤真司くんと、
崖っぷちなのに元気なADの古賀さん。


【声優 4.5点】
“東”さん・東ゆう役……結川 あさき
“西”さん・大河くるみ役……羊宮 妃那
“南”さん・華鳥蘭子役……上田 麗奈
“北”さん・亀井美嘉役……相川 遥花
(以上、敬称略)

アフレコはクライマックスの{netabare} アカペラ歌唱{/netabare} も含めて基本同時収録で敢行。
4人の感情が乱反射する修羅場にも緊迫感がありました。

率直に私の鑑賞の決め手となったのは『僕ヤバ』&羊宮ロスの緩和への期待から。
CV.羊宮さん、相変わらず旨そうに弁当喰いながら喋っていて、どうもごちそうさまでしたといった感じですw

羊宮さんは終盤の{netabare} もうアイドルやりたくないと駄々をこねる{/netabare} 迫真の演技でも魅せてくれました。
あれと似た場面を以前アイドルドキュメンタリー映画でも見たトラウマも蘇って来て、
その点でも本作にはリアリティを感じました。

それ以上に今回私が惹き付けられたのが主演の結川さん。
権謀術数から激情爆発まで、声優界にまた有望な濁声の使い手が台頭して来ました。
結川さんはこの夏、TVアニメ版『逃げ上手の若君』でも少年主人公役が決まっており、
今後の活躍が期待されます。


魔球だったのが、ボランティア先で出会ったお爺ちゃんたち3人。
“ウッチャン”内村 光良さんをリーダー役に、
脇を原作者・高山 一実さん本人と、同じ元・乃木坂1期生・西野 七瀬さんが固める布陣。
元アイドル女子のしわがれ声もネタとしては面白かったのですがw
打算のボランティアをも許し包み込む味わい深い人生の先輩方を、
例えばベテラン声優がいぶし銀で体現してくれれば、
或いは声優5.0点もあり得ただけにチョットもったいない気もしました。


【音楽 4.0点】
OP主題歌はMAISONdes「なんもない(feat.星街すいせい,sakuma.)」
まだ何者にもなれない自分への焦燥感を抱えて、夢を追って生き急ぐ青さが、
痛切で眩しい、痛快青春ソング。

OPアニメーションも演出が多彩。
横切る人物で、めくるノートでワイプする画面切り替え等もリズミカルです。
そんな冒頭映像、最近の劇場アニメのご多分に漏れず公式がチラ見せ動画をアップしているので、
気になる方はご試食されては如何でしょうか。


劇伴担当は横山 克氏。
こちらも私の好きな作家の一人で鑑賞を後押し。
今回は“東西南北”のアイドルソングの作編曲も提供。
作風は懐メロも想起させられる素朴な味わい。
ももクロにも楽曲提供した実績もある同氏。
今後は2.5次元界隈への出没も期待したいです。

様々なジャンルの音楽に挑戦する横山氏ですが、
やはり真骨頂はTVアニメ版『君嘘』の頃から十八番の、
ピアノとストリングスによる心情曲。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 13

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

酷評も多いのも絶賛も多いのも宿命か、問題作か傑作か、おすすめ度★★★★☆

初めてアイドルを見たとき思ったの、人間って光るんだって。

元乃木坂メンバーの高山一実原作。アイドルという概念に一石を投じる特異なアイドルアニメ。主人公が目をつけた子達と一緒にアイドル活動をやるという独特なシナリオ展開が特徴。

人間味こそないものの夢に対しては愚直なまでに正直なので、こういうエゴイスト丸出しな主人公は1周まわって好感が持てる。

作画は比較的良かった。ただ、CGと手書きの落差があったり、けろりら先生の作画担当パートがあからさまに浮いている上にシリアスでけろりら絵をやられても変な感触しかしない。楽曲は挿入歌の「なりたいじぶん」、「方位自身」の2曲だけど、どっちもいい曲だと思います。

序盤の勧誘パートやアイドル活動で芽をだす所は良かった、中盤からは本音のぶつかり合いとアイドルとしての苦悩を描いていて、ドラマとしての色濃さが見られていて、見応えがあった。

個人的には十二分に面白かったと思うけど、人を徹底的に選ぶ作品だなぁ…と。嫌いな人は嫌い、好きな人は好きだろうが自分は後者側のスタンス。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 1

あと さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

エゴイスト少女のアイドル人生と歪な関係性を描いた青春アイドルアニメ

 アイドルになるという夢に取り憑かれた少女・東ゆうがアイドルになるための計画を進めるため、友達の少ない東西南北の少女たちを掛け合わせる。青春アイドルサクセスストーリーのような華々しさはなく、ぐちゃぐちゃな関係性の中で夢を追いかける。
 全体的に、東ゆうという少女が好かれるように描かれていなかったのが印象的な作品。アイドルになるには、アイドルになるって何?なったらどうなるの?どうしてなるの?アイドルが人に笑顔を与えるって何なの?みたいなアイドルアニメで描かれないキラキラしていない少女たちの葛藤と苦悩が描かれていた。群像劇のようでもなく、ただ淡々と東ゆうという少女が自分の目的のために自己中心的なまでに独善を振り回すが、あくまで青春アイドルアニメらしく描かれる。仲間が増えていく過程にも違和感のある主人公とキャラの描写になかなか衝撃を受けた。
 あくまで主人公以外のプライベートな場面は描かれない。それより必要としていない。描く目線が視野狭窄敵に描かれていて物語にのめり込むのにとても体力がいる作品だった。主人公があくまで他人の感情に興味関心が無いから他のキャラとの関わりをほぼ無感情で進めていくのがかなり怖い。サスペンスでも見ているかのような印象だった。気持ち悪くなるようなまでの他人への無関心さ。あくまで目的はアイドルになるというただそれだけ。その関係性が生々しくリアルに描かれる。
 青春アニメの青くて眩しい部分だけでなく、心をえぐるような苦しさ、どうしようもない難しさなどがあった。普段爽やかな青春アニメを見ているような自分の心に刺さるような作品。
 cloverworksの作品や絵作りも秀逸。『ぼっちざろっく』や『明日ちゃんのセーラー服』で描かれたようなみずみずしい世界観から一変したこの空気感。リアルに刺してくるような生々しさに痺れる。青春アニメとして爽やかさやキラキラさがありながらもどこか腑に落ちないギラギラしたような心の落ち着かなさ。映像の美しさも合わせて世界観に飲まれるような感じがした。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 2

計測不能 6 手書きアニメランキング6位
数分間のエールを(アニメ映画)

2024年6月14日
★★★★☆ 4.0 (9)
24人が棚に入れました
新進気鋭の映像制作チーム・Hurray!による青春群像アニメ。MV(ミュージックビデオ)の制作に没頭する男子高校生・朝屋彼方は、ある日目にしたストリートライブに感動し、その曲のMVを作りたいと思う。だが、歌っていたのは音楽の道を諦めた女性教師・織重夕だった。

あと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

MVは何のために、ものづくりは何のために

 映像制作チームがてがけた3DCGアニメーション映画。花田十輝のテンポの良い脚本にPV作品のようなキャラデザで構成された作品。誰かの心を動かすために何かを作る人たちの物語。その中で主人公とヒロインがぶつかり合う、夢を追う人々の情熱を描く。
 感想としては、やはり愚直なまでに夢を追うことを肯定するメッセージ性が強烈。クセのあるキャラとかはいないしストーリーの流れもストレス溜まる展開はなくシンプルだったが、3DCGのキャラデザはちょっと特徴的。まあこれで作ることに意味がある脚本なのだが。個人的には最後に作られたMVが心を動かすとまではいかなかったので、傑作とまではいかないまでも良作ではあった。

投稿 : 2024/07/27
♥ : 1
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