才色兼備で高校生なTVアニメ動画ランキング 2

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95.6 1 才色兼備で高校生なアニメランキング1位
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1689)
7404人が棚に入れました
家柄も人柄も良し!!将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!!プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、"如何に相手に告白させるか"ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!!新感覚"頭脳戦"ラブコメ、開戦!!

声優・キャラクター
古賀葵、古川慎、小原好美、鈴木崚汰、花守ゆみり、青山穣
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かぐやさん可愛いくてたまらない。

このアニメを見て原作を読みたくなった。かぐやさんのあまりの可愛さにキュンキュンしっぱなし。古賀葵の演技も役にぴったりで好き。心の機微が何とも言えない。所々、バカップルと化している。
お仕えしている早坂も好き。

続きもアニメ早く。

印象に残ったところをネタバレ込みの感想
{netabare}
最初はお互いに告白するというなら付き合ってやらないこともないみたいな感じだったけど、いつの間にか両想いに。
会長は子供が9人欲しいだなんて。
7話の石上君の彼女持ち運動部嫌いの話は凄く共感してしまった。
ちんちんで爆笑するという小学校低学年で経験することを高校生になって経験するかぐやさんはツンツンしつつも、面倒見も良い。
11話。駄菓子屋のじいちゃんに謝れ。
唐突に始まるグルメ。謎すぎるラーメン戦。豚骨とかバリカタとか福岡好きなの?ラーメン四天王濃い。
ずっとコメディできてたのに、急にかぐやの切ないエピソード。呼びつけておいて放置プレイする父親くそすぎて腹立つ。予定を変更してまで行こうとした花火大会に行くことを許されない。自転車を飛ばしてかぐやさんの元へ向かう白銀と早坂の協力を得て屋敷から脱出し、ラーメン四天王の運転するタクシーに乗るかぐやさん、行き違い。さらに、花火に間に合わず、泣いて悲しむかぐやさんの元に白銀が花火を見せてやると登場するとかかっこいい。ラーメン四天王の力を借りて千葉までぶっ飛ばす。かぐやさん惚れるに決まってる。気持ちは分からんでもないけど、格好良かったから後からそんなに恥ずかしがらなくても。かぐやさんの好き避けで余計に辛い。CROSSOVERからのアスタリスク、デルタ。良い雰囲気になったのに、最後をしっかりギャグで締めてくれて最高。痛いの意味が違う。そして、例のカップルうぜえ。
{/netabare}

OP
ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花 歌 鈴木雅之
アニソン界の大型新人。こんな凄い人が新人だなんて半端ないって。映像のキャラクターの動きが演出と相まって癖になる。千花の動きも良い。
ED
センチメンタルクライシス 歌 halca
チカっとチカ千花っ♡ 歌 藤原千花(小原好美)
ダンスが可愛いと少し話題に。一回しかEDで使われなかったのは残念。ドーンだYO♬



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 映画に誘わせたい/かぐや様は止められたい/かぐや様はいただきたい
将来を期待された秀才が集う秀知院学園。その生徒会副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずなのだが、プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、“如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまう。何もないまま半年が経過したある日、書記の藤原千花が懸賞で当てた「男女で観に行くと結ばれるジンクスのある映画のペアチケット」をきっかけに、”恋愛頭脳戦”の火蓋が切って落とされる…。

2. かぐや様は交換したい/藤原ちゃんは出かけたい/白銀御行は隠したい
恋愛は百戦錬磨というイメージを付けられていた白銀は、交際経験がゼロなのにもかかわらず、ある男子生徒から恋の相談を受けてしまう。もしここでボロを出してしまったら、生徒会長としての威厳が保てない。焦った白銀は「恋愛のことなら俺に任せろ!」と無理を承知で引き受けてしまった。その様子を見ていたかぐやは、会長の恋愛観を探るチャンスを逃すまいと盗み聞きをするが、白銀のアドバイスはあまりに予想外で……。

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3. 白銀御行はまだしてない/かぐや様は当てられたい/かぐや様は歩きたい
校長が没収してきた不健全な雑誌をチラ見した藤原は「初体験はいつだったアンケート」のページを読んでしまい大慌て。なんと高校生の34%が経験済みだという。実際はそこまで高くないはずと藤原をなだめる白銀に対し、かぐやは「私は適切な割合だと思います」と言い放ち、自分はすでに経験済みだと告げる。恋愛をしたことがない白銀は突然の告白にショックを受けるが、その反応を好機と見たかぐやは「彼女居ないんですか?」と煽ってきた!

4. かぐや様は愛でたい/生徒会は言わせたい/かぐや様は送らせたい/白銀御行は話したい
パリの姉妹校との交流会に向けて、藤原のアイディアでなぜかコスプレをすることになってしまったかぐやと白銀。かぐやは内心くだらないと思いつつも、猫耳を付けて「にゃあ…」とポツリ。だが大の猫好きである白銀にとって、その姿がまさかの大ヒット。あまりのキュートさに平常心が保てなくなっていく。さらに白銀も猫耳を付けると、今度はかぐやが大興奮。可愛いという気持ちを隠しきれず、だんだん二人の様子がおかしくなっていき……。

5. かぐや様はこなしたい/白銀御行は見せつけたい/かぐや様は差されたい
勉学において右に出るものはいないものの運動センスは絶望的な白銀は、放課後の体育館でバレーボールの練習に励んでいた。しかしどうやっても成長の兆しすら見えない。バレーの授業は来週に迫っており、このままでは完璧な生徒会長というイメージが崩れてしまう。そう一人落ち込んでいたところに、藤原がやってきた。白銀は恥を忍んで教えを請い、藤原の熱血指導によるトレーニングの日々が始まった。果たして人並みのサーブを打てる日はやって来るのか?

6. 石上優は生き延びたい/藤原千花はテストしたい/かぐや様は気づかれたい
生徒会第4のメンバー・石上優は、1年生であるにもかかわらず白銀にスカウトされ、生徒会の会計を任された逸材である。根暗な性格ゆえに普段はあまり目立たないが、彼なしで生徒会は成り立たない。そんな石上が突然「生徒会を辞めたい」と白銀に話を持ちかけてきた。必死の説得にも応じず、彼の決意は固い。どうやら止むに止まれぬ事情があるようだ。そして石上は目に涙を浮かべながら、そのワケを語り始める。「僕、多分殺されると思うんです」と……。

7. 白銀御行は働きたい/かぐや様は入れたい/かぐや様は堪えたい
柏木の彼氏から、またしても恋愛相談を受けてしまった白銀と、またしても盗み聞きをしようとするかぐや。白銀のアドバイスのおかげで柏木と付き合うことはできたが、付き合って1ヶ月が経つのに、まだ手も繋いだことがないのだという。「どうやったら手を繋げますかね!?」という低レベルな質問にかぐやは呆れかえるが、白銀は交際経験がなくても答えられそうな悩みに一安心。だが白銀のアドバイスは今回も予想外の方向に……。

8. かぐや様は呼ばせたい/白銀御行は負けられない/そして石上優は目を閉じた
期末テストが迫った生徒会室では、いつも以上のプレッシャーの中で、かぐやと白銀の心理戦が繰り広げられていた。白銀に勉学では勝てないことにプライドを傷つけられた万能型の天才・かぐや。生徒会長として学年トップの座を誰にも譲るわけにはいかない努力型の天才・白銀。二人は相手を出し抜くために嘘を付き合い、権謀術数をめぐらせていく……。ついに訪れた期末テスト当日。勝利の女神は一体どちらに微笑むのか!?

9. かぐや様は送りたい/藤原千花は見舞いたい/四宮かぐやについて①
かぐやが風邪で学校を休んでしまい、白銀がプリントを届けることになったと話すと、藤原は「私が行きます!」と大興奮。藤原が言うには、風邪を引いたかぐやは「あまえんぼ」になってしまうそうだ。素直で可愛いかぐやの姿を妄想してドキドキの白銀だったが、生徒会メンバー全員で家に押しかけたら迷惑がかかる。そこで誰がお見舞いへ行くのか、神経衰弱で決めることに。石上も巻き込み、真剣バトルがスタートした!

10. かぐや様は許せない/かぐや様は許したい/白銀御行は出かけたい
お見舞い事件のせいでケンカをしたかぐやと白銀は、お互い素直になれず険悪なムードになってしまう。そんな中、かぐやは恋人がいる柏木に、友だちの話だと偽って恋愛相談をしてみることに。その一方、白銀もラブコメ好きの石上に、どうしたらケンカした異性と仲直りできるのかを相談してみたところ、石上のテンションがどんどんヒートアップしていく……。様々なアドバイスを聞いているうちに、かぐやと白銀は自分の本当の気持ちに気付き始める。

11. 早坂愛は浸かりたい/藤原千花は超食べたい/白銀御行は出会いたい/花火の音は聞こえない 前編
学校が夏休みに突入してから半月、生徒会がないため白銀と会うことができず、かぐやはもどかしい日々を過ごしていた。しかし夏休みの後半には、生徒会のメンバーと花火大会へ行く約束がある。財閥の令嬢として厳しく育てられたため、夏休みの思い出を作れてこなかったかぐやは、皆と一緒に遊べる日が来ることを心待ちにしていた。ついに花火大会当日、夏らしく浴衣を着て出かけようとしたかぐやのもとに、父の執事が現われ……。

12. 花火の音は聞こえない 後編/かぐや様は避けたくない
生徒会のメンバーと花火大会へ行く約束をキャンセルしてしまったかぐやは、暗い自室に一人閉じこもっていた。落ち込んだ様子を心配した侍女の早坂はかぐやを励まし、屋敷を抜け出す計画があることを告げる。執事たちの目をかいくぐって、何とか会場に辿りついたかぐやだったが、花火大会はすでに終わっていた……。皆と一緒に花火が見たかったと涙するかぐや。そこに「だったら俺が見せてやる」と懐かしい声が響く。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

満足のいくアニメ化でした!2期にも期待!

~・~・~・~・~・~・~・~放送前レビュー~・~・~・~・~・~・~・~
1~2話先行上映に行ってきました

ヤングジャンプ(以下YJ)連載中のギャグマンガ
もともとはミラクルジャンプつまりはYJの増刊号での連載でしたが
人気が出たのでYJ本誌へと栄転してきました

移籍後も高い人気は維持されており
これまでにも何度かアニメ化のうわさが流れ
そして今回ついに待望のアニメ化となりました

しかしYJ作品のアニメ化ですが
まず非常に打率が低い・・・
そして数少ない当たった作品も
原作がアニメ化以降急に失速したりと
まぁとにかくYJ作品にとってアニメ化は鬼門です

何度か他作品のレビューにも書いているので
現在連載中の作品に絞ってみましょう

キングダムのCGは伝説級のクソ
原作は今でも変わらず面白いですが
アニメが函谷関目前で終わって
続編の報が途絶えてしまったのは
明らかにあの同人レベルのCGのせいでしょう
今度実写映画もやるみたいですが・・・

ゴールデンカムイもはっきり低予算でした
しかしアニメだけ見ている人達にはそこそこ好評で
原作の売り上げもだいぶ上がったようなので
商業的には低コストな分だけ
コストパフォーマンスが上がっているとみることもできます
個人的にはだいぶ不満が残りますが
アニメ化自体は成功といっていいでしょう
しかし連載中の原作のロシア編が
どうしようもなくつまらないんですね
どうしてこうなった・・・

テラフォーマーズのアニメはよく知りませんが
原作がそもそも読む価値のないレベルの出オチ作品なので
あれをアニメ化してしまったこと自体が
YJの生み出した不幸の一つとしか言いようがありません

銀河英雄伝説に関してはYJからのアニメ化
と言うにはだいぶ語弊があるので
今回は評価対象外としておきます

とまぁネガティブな情報ばかりを並べましたが
かぐや様はいったいどんなひどい目に遭うのか?
もういっそYJ作品はアニメ化なんてしない方が幸せなんじゃないか?
なんて思いつつ観に行った先行上映会の感想は・・・

藤原書記がとてもかわいい!!!

もうこれだけでこのアニメは安泰ですねW
他の部分で何をどんなにやらかしても
これだけで十分アニメ化の価値はありましたd(・x・

という冗談はさておき
原作信者目線で気になった点を何点か

アニメ版は非常にテンポよく進みます
上映会はもともと1話の先行上映という触れ込みでしたが
サプライズで2話まで見せてもらいました
多少順番が前後はしているものの
アニメ1話2話どちらも
原作1巻から3話分ずつ抜き出してありました
基本的にギャグアニメなので
テンポがいいことは悪いことばかりではないのですが
話がサクサク進み過ぎて余韻が足りないイメージを受けました
あくまで原作ファンだからそういう印象になっただけで
アニメから入った場合は気にならないのかもしれません

もう一つはナレーション
登場人物たちの状況・心情などを
セリフを使わずコマの中で言葉で解説してあるものが
全部ナレーションという形で入るのですが
そのナレーションがオーバーアクションというか仰々しすぎる
イメージとしてはカイジですかね
あの作品も状況説明などを文で入れてあり
アニメではかなりアクの強いナレーションがつきました
あれはあれで慣れると癖になるというか
漫画を読んでいても勝手に脳内再生されるくらい
最終的には違和感が無くなったので
もしかしたらこの作品でも
しばらく見ていたらいつの間にか気にならなくなっている
あるいは原作未読なら最初から気にならない
という可能性はあるかもしれません

あと、スピンオフでYJに本家と一緒に連載されている
かぐや様を語りたい
の連中が今のところ顔見世程度ではあるものの
原作以上に出てきているので
あのスピンオフが嫌いな人は今後要注意かもしれませんね

最近になってOPは鈴木雅之が担当すると発表され
放送開始前から話題になっていますが
先行上映では1話はOP・ED無し
2話はOP無し・ED映像なし楽曲のみでした
2話ラストに真っ黒な背景にテロップだけの状態で流れていたのは
halcaのセンチメンタルクライシス
年末に新宿ReNYでのLiveにて初披露されていたのを
既に生で聞いていたのもあって
どうせならOPを聞いておきたかったところです

~・~・~・~・~・~・~・~舞台挨拶レポート~・~・~・~・~・~・~・~

先行上映の後は舞台挨拶もありました
{netabare}
四宮かぐや役
古賀葵

落ち着いたかぐやとは違いだいぶ天然系
話が要領を得ないのが笑いを誘うタイプ
残念ながらラジオ等と違い面白い部分だけを使えないので
舞台挨拶だとただの時間ドロボーに成り下がる
かぐや役と千花役が逆だったらすごく納得していたと思う

白銀御行役
古川慎

上映会は男女半々くらいでしたが
女性はだいたい彼のファンだった模様
YJ作品の読者層が男女半々なわけがないですよね
ツイッターフォロワー限定の無料イベントだったので
単純な抽選じゃなくてツイート内容から精査してるのでしょうね
そして女性を集めていったら
原作ファンではなく声優のファンが集まったと・・・

印象に残った回を聞かれて
バレーボールの特訓回と答えた際
会場の原作ファンから歓喜の声が上がってました
うん、特訓シリーズ面白いよねw
千花役の小原さんは
演じてるうちにイライラしてきて
素で切れてたら
「もう少し藤原に寄せてください」
とダメ出しをもらったそうな
これは放送が楽しみですね!

藤原千花役
小原好美

印象に残った回を聞かれてあげたのは
ラップパート
原作にもある千花のラップパートですが
台本には歌詞だけが載っており
メロディは演者が即興で作るという
とんでもない声優泣かせのトラップ
共演者の弁によると
初回の時よりも緊張してガチガチだった
のだそうな
何という無茶ぶり・・・

石上優役
鈴木崚汰

石上がでるのはまだ先のようで
今回はまったく出番がないのに
舞台挨拶だけ呼ばれたようです
メイドインアビスといい流行ってるのかな(--;
出番がないということは
当然アフレコにも参加していないということです
1話2話の映像に関してはジャンプフェスタで見せてもらったそうで
視聴者の目線で会話に加わりたいと思います!
と意欲は見せたものの
あまり見せ場を作れず終わりました
これまたなんという無茶ぶり・・・ {/netabare}

~・~・~・~・~・~・~・~1話見て~・~・~・~・~・~・~・~

なんですかね・・・
曲が悪いとまでは言いませんが
作品にマッチしているとも
強烈なインパクトがあるともいえない
ただ大御所連れてきました!ってだけですね

鈴木雅之はアニソンを担当するのは
今回が初めてだそうです
しかし、彼が活躍した時代を考えると
正直それで喜んでる世代の中に
このアニメの視聴者となる層がどれほど入っているんでしょう・・・
たぶんここに鈴木雅之を起用することが面白いと感じてしまう
そんな世間との感覚のずれが
YJアニメを屍の山にしてしまったような気がしてなりません

いろいろ不安要素はあるものの
普通に作れば十分に佳作となるはずなので
変な冒険せずに無難にアニメ化してほしいものです

~・~・~・~・~・~・~・~全話観て~・~・~・~・~・~・~・~

全体的によくできていました
石上は声がついて原作以上に味のあるキャラになりました
また、3話のEDは驚異のクオリティで話題になりましたが
逆にそこがピークなんて評価に落ち着いてしまった感もあります
終盤にもう一回くらい特殊EDを入れられれば
もう一段階ブーストできたかもしれません

全体的にラブ<コメディな作品ですが
終盤にシリアス回を持ってきたのは好みが分かれるところかもしれません
基本的にバカバカしいギャグ作品をやっている中で
ときどきがっつりシリアス展開をやるのはこの作品最大の魅力であり
そのギャップがそれぞれの良さをグッと引き立てていると思いますが
前情報なしに単純にコメディ路線だけを期待していると
終盤に肩透かしを食らって消化不良に終わりそうです

原作ファンからするとYJ作品には珍しい
非常に恵まれたアニメ化になったと思います
評判も上々のようなのでこのままぜひ2期へとつないでほしいですね!

仕事はできるが性格的にはかなりポンコツ揃いの生徒会ですが
2期になればあの中に混ぜても石上に並ぶレベルのポンコツ
会計監査伊井野ミコが登場します
個人的には作中ヒロインの中で一番(お)かわいいと思っているので
早く2期をやって動くミコの姿を拝ませてほしいですね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 39

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

メガネの色

OP主題歌の鈴木雅之が、なんとも強烈だ。

現代的なアニメ絵の映像なのに、歌のパワーだけで視聴者の時間を90年代へ引き戻す。
いや、OP映像の終わり近くの、女子キャラの「チェキッ」ポーズも、ひょっとして『め組のひと』のオマージュなのだろうか。(わからない視聴者は、お父さんかお母さんに訊いてみよう)

劇番の中に『ラブストーリーは突然に』を思わせる曲が混じっているのも、90年代トレンディドラマを意識しているようだ。


頭脳戦、というキャッチコピーだが、展開されるのは、素直に好きだといえない高校生男女のすれ違いを描くラブコメディ。

思春期男女のよくある自意識のコジレが駆動するラブコメは、しょうもない、と苦笑しながらも(生)暖かく見守ってしまう。

全体に微笑ましく笑えるコメディだが、興味深いものを感じるのは、このコメディを視聴者に提出するための「舞台装置」の方だ。


フィクションは、何のメディアであれ、受け手=読者=視聴者の現実感覚に接続する「設定」を設けて、作中世界へと引き込まなくてはならない。

それこそ90年代のニューアカかぶれのテクスト主義者であれば、読者が解読する「正解」としての作者の「意図」などないと妄言を吐くのだろうが、妄言に過ぎない。

〈作者-読者〉間で、何らかの理解の共有がなければ、そもそも物語を語り=読み取る視聴体験など生じるはずがない。
物語を受け手に理解可能な形で提出する手段として、まず各種の「設定」が作者によって構築される。

本作では、自意識こじらせ男女のすれ違いを笑わせるために、すれ違いは、まず「頭脳戦」として設定されている。
「先に好きだと打ち明ける」ことは「負け」=将来的に「損」、という了解が、ラブコメを「頭脳戦」と規定する設定を生み出すのだが、なるほど「損得という考え方をしていれば『恋愛』なんてできるはずは無いよなあ」という視聴者の納得を喚起して、すれ違いの物語へ入り込む導入口の役割を巧妙に果たす。

いよいよ興味深いのは、この「頭脳戦」を導くものは、主人公たちが「天才」であるから、という理由付けであることだ。

作中の「天才」性の描写は、彼らが成績優秀者であると描写することに終始するが、いかにも偏差値教育的な偏見を感じさせる。

偏差値とは、言うまでもなく特定集団内での「順位」を示す指標だ。
「天才」を証拠立てる描写として、作中では一貫して成績の学内順位ばかりが描かれるが、しかし、集団全体の能力が低ければ、その集団内での順位=偏差値は、能力の高さを保証しない。
まして、「順位」を高めるための手段が他者の足を引っ張ることに終始するならば、なおさらだ。
「天才」という絶対値での「頭のよさ」を根拠づけるには、相対順位である「偏差値」はほとんど説得力がない。

ここで作者=製作者の設定が杜撰であると指摘したいわけではない。
読者=視聴者に「天才」と納得させるためには、偏差値=順位を持ち出せば有効だろうと作者=製作者は判断した、その判断が興味深いと感じたという事だ。
多くの視聴者=読者にとって、「頭がいい」とは「順位」が高いことなのだろうと作者=製作者は判断している、という事が。

「頭がいい」が「順位」という「上下」関係に規定されている、という設定は、「なぜ」ヒロインは「天才」なのかという理由付けが、「家柄がいい」からである、という設定へと進んでいく。
「上流」の、格「上」の家庭に生まれたことが、成績「上」位の天才である理由付けになる。

要するに「貴族」のように、生まれによって決定されているのだ。

いや、本物の貴族制では、貴族様と庶民は全く接点も相互理解もなく、互いに「そういう存在」としか認識されていない。
が、「家柄がいい」から「頭がいい」という理由付けは、「頭がいい」から支配する権利があるという循環論法として、「貴族」に支配される「庶民」が自分を納得させてしまうという点で、なお悪質と言えるかもしれない。

作中のナレーションではおざなりに否定されているが、そもそも舞台の学園が「良家」の子女が集まる「名門」校であり、ここでも「生まれ」によって特権を相続する新たな「貴族」階級が形成されている設定が貫かれている。

繰り返すが、作者や製作者による社会認識が前近代的であるとか言いたいわけではない。

21世紀の読者=視聴者は、「いい家柄」に「生まれついて」既得権や財産を継承する者は「頭のいい」天才であると思うはずだ、と作者=製作者によって判断されているという事が興味深いのだ。


自意識をこじらせたドタバタコメディを笑うには、コメディを乗せた舞台が「現実」と接点があると視聴者を錯覚させなければならない。
もしも原作マンガが人気を博し、アニメが好評であるとしたなら、この錯覚は成功しているという事になるだろう。

作中に登場する、コイバナに喰いつく「恋愛探偵」は、ピンクの色のついた色メガネでネタを探す。

「上流」の「いい家柄」では子供に既得権を引き継いでも当然であり、特権を引き継ぐ「から」頭のいい「天才」であっても当然であると設定を了解する視聴者は、どんな色のついた色メガネで社会を眺めているのだろうか。

それとも、作者=製作者の判断とは無関係に、別種のリアリティに支えられてコメディを笑っているのだろうか。

いずれにせよ、「頭脳」戦として「損得」を過剰に意識する「偏差値」の高い「天才」の「頭の良さ」は、「世襲」される「いい家柄」のハビトゥスと「既得権」に保証されているという設定を提出することは、作者=製作者が、読者=視聴者をどういう視線で捉えているかを暴露しているとはいえるだろう。

本作を視聴していて、時折『ブギーポップ』を想起した。
両作とも、製作者の目には90年代のままの視聴者が映っているようだ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

68.2 2 才色兼備で高校生なアニメランキング2位
僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件(TVアニメ動画)

2017年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (463)
2228人が棚に入れました
純愛・下ネタ・ラブラブコメディ!
普通の学校生活を送り、普通のクラスに属し、普通に恋をし、意を決して告白する……そんな至極まっとうな青春を謳歌していた篠崎遥。だが恋をした相手だけが『普通』ではなかった――。
溢れかえる下世話なワードの数々! あからさまに湧き出るエキサイトな性知識!
だが、すべては健やかで円満な恋人であるため――そう、これは紛うことなき純愛の物語!

声優・キャラクター
悠木碧、市来光弘、武田羅梨沙多湖、山田奈津美、八木侑紀、長妻樹里、長谷美希、水谷麻鈴
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルで損してる予感

1話感想「女に向かって穴呼ばわりなんてあなたも相当な男ね」
{netabare}うん?
タイラーやロードス島やファルコム学園や、なんで今の時代に?と思う5分アニメが存在したり、18ifやウラハラや…クジラ~もそうかな、個人的に80~90年代のノリに感じられて、流行が一周回って今はそういう流れなのかねぇ?と思ってたり。
(インフィニティフォースは別、タツノコヒーローはいつもやってる感じなので)
で、そんな中この作品はタイトルにある通り“おにあい”のアナスタシアを髣髴とさせて…一周回り切ってない“古い”印象を抱いた。
ってか原作いつから始まってるか知らないけど、おにあいのアナスタシア見て「あ、こいつメインキャラで作ったら面白そう」って感じで作られたんじゃないかとさえ思えてしまう。
とはいえ自分も放送されてるアニメ全部見てるワケじゃないし、知らないところでこういうジャンルってのは連綿と続いてたりしたりして?
あーそういや下ネタという~も見てないや。
しっかし…おにあいに比べこっちは恐ろしくセンスが無いように感じる。
このセンスの無さが1話だけなのか全話通してなのか…え、確認するの?{/netabare}

2話感想
{netabare}う~ん…これは結構マジメに考えちゃいますね。
ヒロイン自体は別に悪意があってああいう行動をしてるわけではない。
むしろ彼氏を喜ばせようと善意でやってるワケで…。
前もどこかで書いたけど「善意由来の行為だからといって必ず良い結果になるとは限らない」ってネタは好きなハズなんだけど…それにしちゃあこの作品にはグっとくるものが無い。
ハテ、では善意とは何か悪意とは何かってのを改めて考えてしまう(※)。
前回“おにあい”のアナを引け合いに出したけどちょっと違いますね、あっちは相手をからかおうという悪意があったので。
方向性は歪んでるけど「ひたむきな彼女」を眺めて楽しむ、ってのがこれの見方なんかね?
しっかしそう考えると…今度は主人公が極悪人に見えてくるというか。
主人公は主人公で一杯一杯なんだろう、と思おうとしたら妹登場…幼馴染の偽姉も居ることだし、耐性が無いとはチト思えない。
とはいえ2話最後でようやくヒロインが自分の欲求を満たす(≒悪意)ために傘を持ってないと嘘を吐いたのは“成長”表現として悪くなかったんじゃないかな。


※注意
「善意&悪意」と「良いこと&悪いこと」は全く別と考えてます。
悪意由来でもそれが良い結果になることもあればその逆もあるだろう、と。
なので悪意だからといって即座に悪いことととして断じる訳ではないです。{/netabare}

4話までの感想
{netabare}おや?なんか段々と面白くなってきた。
理由は主人公がいちいちドギマギしなくなってきたせいかな?
あと秋穂の両親の存在か。
不純異性交遊とか言われて咎められる少年少女なんかではなく、実際の夫婦で誰に憚ることもなくファックし放題なワケじゃん?
母がなにか下ネタ言う度に親父がツッコミを入れるワケだけど…

そういいつつ、実際試したんでしょ?

と思ってしまってついププっと笑ってしまう。
要は立場が立場なだけに母が妄想だけで語ってるように受け取ることが…できないって訳ではないけど、まぁ実体験からの発言だよなぁと受け取ってしまう。
必死に常識人を装おうとしても母が下ネタを言う度に性癖が暴露されていってるというか。
あんたも大概ね、ってか夫婦って怖いなー、同列に見えちゃうワケだな。
下の兄弟が居ないのが不思議なくらい…まさか母は病弱で出産どころか夜の夫婦生活もままならず、そのせいで妄想だけが肥大してあんな性格になった、なーんてしんみりする設定だったりはしないよね?
親父干物になる勢いでガンガンヤってるイメージだが…。
しっかし作画は安定して危うい。

追記
直しといたけどキャラ名間違って書いてました。
いやぁだっていつも「コーサカサンコーサカサン」言ってて下の名前覚えてなかったんだよねー、と言い訳
{/netabare}

8話までの感想
{netabare}なんか回を重ねるごとに段々と面白くなってきてるような…自分が慣れてきただけ?
↑でも書いたけど、主人公がイチイチどぎまぎせずに突っ込み役(ヘンな意味ではないぞ)が板についてきたせいだと思う。
やっぱ突っ込み役は重要だね。
しかし、面白くなってくると余計に作画のショボさの残念さが際立ってしまう。
と思ってたら…
7話で出た犬、キメエエエエ!!!
クリーチャーだよこれ…それを犬だと言い張る強引さ、嫌いじゃないけど怖いって。
これ、作画が悪いせいじゃないよね、どこが作ってもデザイン自体が絶望的にキモい。
原作からこうなのか?どうしてこんなデザインに?
7話はその後「塩を振る人」ネタもあったし、なんか元ネタがあったりするのかね?
でもって8話は8話で…学校のプールが例のプールじゃないか。
ニコ動配信で“セイレン”見た時、「例のプール」「例のプール」とコメントが溢れたシーンがあってその存在を知ったクチだけど(本当ダヨ)、しょびっちのソレはセイレンの時よりまるっきり例のプール。
(アキバズトリップにも例のプールは出るけど、あっちはアイドル撮影会って内容で違和感は無い)
フリー素材じゃあるまいし、作画酷い(キャラだけでなく背景も基本的に酷い)なかで何故そこを頑張った?(誉め言葉)

ってか8話は今までで一番面白かった。
それ以前から雫の自爆ネタはちょくちょくあったけど、委員長による本格的な自爆ネタが炸裂。
やっぱ自爆ネタは面白いなぁ。
いやぁ自分にも経験ありまして…セクシャルなことじゃなくて「釈迦に説法」めいたことをしてしまったりされてしまったり、それに気付いた時の気まずさったらそりゃあもう…。
フォローされた時のいたたまれなさも…マジで顔から火が出る。

それにしても、作画のショボさがほ~んと勿体ない。{/netabare}

最終回までの感想
{netabare}あっという間に終わってしまった…。
9話、自爆芸本家?の雫メイン回。
胸のサイズを気にしてるという大きな弱点を持っていながらどうしてそうも果敢に攻める?(誉め言葉)
そして最終回、告白以前のコーサカサンの印象と、実際に付き合ってみて感じたコーサカサンの印象、全然違ったけどやっぱりコーサカサン好きなんじゃあって内容で、それまでの(付き合いだしてからの)思い出を振り返る形で1~9話をおさらいして総括するという非常にベタではあるけど安定した王道展開。
ゲストキャラもほぼ登場させ、いかにも最終回らしい最終回。
やっぱ押さえてるところはしっかり押さえてるんじゃないかな、この作品。{/netabare}

総評・これだけ読めば良いかも
{netabare}他の人がどうかは知らないけど、個人的には「しょびっち(処女ビッチ)」と聞いて思い浮かべるのは「肉体関係をチラつかせつつ(チラつかせるだけで実際はヤらない)それに釣られた男共を手玉に取る・下僕にする」ってイメージです。
けど本作は実際見てみるとそんなことは一切無く、せいぜい「過剰な耳年増」って程度。
また、そんな「しょびっち」に主人公は翻弄されるだけなのか、「んなワケあるかーい」とツッコミ入れるのか、その辺もカン違いされそう。
実際は本作は後者寄りなのだけど、どっち系なのかハッキリ分からない序盤の段階で前者と思われて切られてそう…。
あああ、そうそう、それとこれは人によっては重要なんじゃないかな?

ヒロインは主人公位に一途、他の男性には目もくれない

…。
「ビッチ」から連想されるモノとは対極ですやーん。
ってことで、どうにもタイトルと内容には大きな隔たりがある気がします。
正直タイトルで損してるような…で、そんなタイトルと序盤の「まだ方向性が見えない」段階で試聴切られてる感じがしてなんか勿体ない気分。
かくいう自分も序盤は訝しがりながら見てました。
調子が上がり始めるのはコーサカサンの両親が出る回辺りからで、せめてそこまでは見てみて判断すると良いかも?
ギャグは面白いと思います、単に自分が自爆ネタ好きなだけかも知れないけど。
一方で作画は…うん…{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

Oh, yeah~~!

香坂秋穂(こうさか あきほ)、高校2年生。成績優秀・スポーツ万能でクラス委員長。しかし生真面目な性格と硬い表情、常識離れした言動に周りから引かれてしまい何時もボッチ状態。
そんな彼女に同じクラスの篠崎遥(しのざき はるか:女の子の名前みたいだけど普通の優しい男の子)は高1の頃から片思い。
夕暮れの校内、遥は思い切って秋穂を呼び出して(交際)告白。ドキドキしながら返事を待つも、あっさりとOKした秋穂・・・だが、
秋穂「とりあえず『48手』を全て暗記しますね。」
 遥「48…へ?」
そう、彼女は幼少のころより母親から英才教育ならぬ「excite」教育を受けており、秋穂のTPOにそぐわない、むしろKYな「excite」の発言に良識人の遥はツッコミを入れたり振り回されたり・・・・・波乱な交際が始まります。
秋穂「ナニに突っ込むというのですか?!」

※【48手】日本古来から伝わる「性交の体位」。印度にも似たような「カーマ・スートラ」というものがあるらしい。体位によって男の子か女の子が出来やすいというのは実際問題無いと思う。
※【excite(エキサイト)】本来の意味は「興奮する・刺激する」。放送上は露骨に「エロ・エロティック・卑猥・猥褻・淫語」と言わせづらいのか、全てのイヤラシイ意味合いが「excite」として代替語されてるみたいです。


原作は序盤チョット読みしましたが、4(または5)コマ漫画。
「処女でビッチ」だから「しょびっち」なのだろうか?えたんさんの言うように「性知識」はあっても「経験が」がなく、「excite」トークで盛り上がり本番では尻ごみする女子というのは確かに「耳年増」のようですね。
しかしタイトルにするなら『僕の彼女がマジメ過ぎる耳年増な件』より『僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件』の方がオシャレ感(?)があるような気がします。

※【bitch(ビッチ)】米国では古くから憎い相手や気に入らない事を罵倒するときに叫ぶ「son of the bitch!(サノバビッチ:牝犬の子)」という汚い言葉がありますね。「Fuck You!」と並ぶ児童教育に良くない(聞かせたくない)言葉です。
牝犬=節操なく交尾させたがる=ふしだらな女、という意味合いから「母親がクズならテメーもクズだ!」という相手を侮辱する最上級の罵り言葉のようです。
昨今、日本でも浸透してきた「ビッチ」という言葉。自由過ぎた社会のせいでヤリたい事をやるのもいいんですが、節度・節操も無くなり、礼儀も知らず人を見下し、ブスな下地に厚化粧、快楽と享楽を追い続け馬鹿笑いし続ける女性が、なんと増えたことか!(大和撫子はもう居なくなった!)
そんな社会風潮のせいで「ビッチ」という言葉は「嫌な女」の別称として定着しているのかもしれませんね。やや「ふしだらな女」の方が強そうですが・・・
本作では日常会話に、やたらめったら真顔で「excite」ワードをブっこんでくる秋穂なので、視聴者側から見ればビッチかもしれませんが結構「ピュアピュア」そうですね。彼女の「尽す姿勢」が意地らしい❤(似たようなキャラで「棺姫のチャイカ」のアカリを思い出しました)


何にせよ本作は「はじギャル」と同じくPV詐欺のようなアニメ。
番宣では面白そうに見えても本編は絵コンテ・作画が拙いせいで結構グダグダな感じ。(遥なんてしょっちゅう猫背気味になってるし、キャラと対象物との対比が時々????と思えますし)
最初は下ネタと巧くない画のせいで嫌悪感がありましたが、それを補う溢れる泉の如く湧き出る「excite」トークが段々面白く思えてきます。
見慣れてくると分かってきましたが、ややチープなラブコメ日常の至る所に「excite」地雷が埋まっており、うっかり踏んで(ツッコンで)大爆発(大爆笑!)というパターンのようです。
それがもう、楽しくて楽しくて楽しくて・・・
軽く見流すのにはちょうど良いのですが、私は根がムッツリの為にリピート視聴して爆笑してます(笑)

過剰下ネタとして有名な、
あの『生徒会』(ただの学園コメディだと思ったら、トンでもなかった!でもエロ画は無し)や、
あの『猥褻テロリスト』(AVネタも多かったが画もそれなりに良かった)に比べて、かなり劣ってはいますが「異世界はスマートフォンとともに。」程度の劣化版みたいに思えます。

本作を見て、
嫌悪感をもつようなら『お子ちゃま』か『普通の人』。
ソコソコ冷ややかに笑えるなら『普通の大人』。
深読みしたり、経験があったりして大爆笑するなら『普通に立派な汚い大人』なのかもしれません。(笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

純愛♥下ネタ♥ラブラブコメディー!

この作品の原作は未読ですが、悠木さんがメインヒロインを演じると知り、即視聴を決めた作品です。

しかし、2017年を振り返ってみると色んな悠木さんを見せて貰った1年だったのではないでしょうか。
中でも以下の2作品は回想して振り返ってみると悠木さんにしか務まらなかったと言わざるを得ない作品だと思います。
冬アニメ:幼女戦記(ターニャ・デグレチャフ)
夏アニメ:アホガール(花畑よしこ)
もちろん悠木さんが出演されているのはこれだけではありません。
ACCA13区監察課のロッタちゃん、サクラダリセットの相麻菫、キノや3月のライオンの高城めぐみなど作品の中でのキーパーソンとも言える役を次々とこなしていく彼女…

でも幼女戦記やアホガールの様に視聴者に強烈なイメージを植え付けた秋アニメは、間違いなく本作だったと思います。
なぜなら登場人物の一喜一憂…或いは一挙手一投足における悠木さんのリアクションが作品から伝わってくるイメージ通りだったから…
悠木さんは成績優秀かつスポーツ万能の高校2年生の美少女である香坂 秋穂を完璧に演じ切られていた…と言っても過言では無いと思います。

この悠木さんの演じる香坂 秋穂…これが中々の曲者なのです。
何故なら知識だけのエロさなら、思考・発言を含め同年代の連中の遥か斜め上をぶっ飛んでいる…くらいが彼女に対する適当な表現だと思います。
そのくせ、超美少女でビッチなのですから始末におえません…

でも時折彼女の魅せる可愛らしさ…あざとさ120%である事は百も承知しているのですが、悠木さんの演技に我が牙城が崩されていくのが感じられます。

その他のキャラも立ち位置こそ違うものの、基本的なキャラ設定は主人公を取り巻きとしてキャッキャウフフを繰り返すお姫様たち…

そう…言ってみれば、萩村すず不在の「生徒会役員共」といったところでしょうか。
私は生徒会役員共を視聴した当時、あれを「ゆるい下ネタ」とレビューで記載しましたが、ユルさで言えばこの作品の方に軍配が上がると思います。

思い返すと、生徒会役員共は途中で何を言っているかが分からなくなるくらい、会話の途中で様々な効果音が挿入されていましたから…

そして、ツッコミ役が篠崎 遥ただ一人しかいなかったのもインパクトという切り口で見てみると弱かったと思います。
なぜなら、ボケとツッコミ以前に主人公とヒロインの間にはある一定の関係が存在していて、どちらもその関係を壊したくないと思っています。
まぁ、当然といえば当然ですけれど…

それに遥の元々の優しさが、周囲のキャラのボケに対する仇になってしまった点もあると思います。
生徒会役員共における津田タカトシは、突っ込むときはあらゆる感情全てを蔑ろにしていました。
その方が結果的にボケも映えるんですよね。

そういう中で唯一の異色が本作品における星川聖夜…
確かに物語におけるインパクトには十分成り得たと思います。
けれど、こっちの方が良かったかと問われるときっと答えは違うような気がしてなりません。

まぁ、聖夜が頑張るたびに悠木さんの冴えわたるリアクションが拝めたので、結果オーライなのかも知れませんけれど…

でも、ヒロインのご両親…高坂夏雄と冬美さん…
この二人の関係はある意味夫婦の有り方における理想形なのではないでしょうか。
もちろん、結婚してからずっと…という訳にはいきません。
社会人としての自分…家庭人としての自分…その2足のワラジを履きこなすのは生半可ではありませんし、段階に応じて変化していく子育てに対し、柔軟に馴染んでいかなくてはなりません。
子育てがひと段落して、優先順位が子供より自分たちに傾けられるようになった時、夫婦の関係がこの二人みたいだったら、きっと楽しいし充実した毎日が過ごせるのだと思います。

見どころとツッコミどころが満載のこの作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、悠木碧さんの「永遠ラビリンス」
エンディングテーマは、pua:reさんの「恋のヒミツ」

この作品も角川10話枠作品でした。
終わり方…纏まりは綺麗だったと思います。
でもあまりにも平坦に進んで、そのまま終わった感じがするので原作の販促…という意味ではもう少し先の展開を予感させる場面が見れた方が効果はあった様に思います。

いつも思いますが…やっぱり声優さんて凄いですね。
アニメが好きで良かったと実感できる作品だったと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
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