文明でオリジナルアニメーションなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの文明でオリジナルアニメーションな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月09日の時点で一番の文明でオリジナルアニメーションなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.2 1 文明でオリジナルアニメーションなアニメランキング1位
アルドノア・ゼロ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (2725)
14309人が棚に入れました
火星の騎士たちが空から降ってくる。鋼で作られた巨人を駆って。地球人類を職滅するために。監督・あおきえい、ストーリー・虚淵玄のタッグで制作されるオリジナルTVアニメ。

声優・キャラクター
花江夏樹、小野賢章、雨宮天、三澤紗千香、小松未可子、村田太志、加隈亜衣、山谷祥生、大原さやか、中井和哉、鳥海浩輔、茅野愛衣、嶋村侑、水瀬いのり、速水奨、大川透、櫻井孝宏、安元洋貴、河西健吾、斉藤壮馬、古川慎
ネタバレ

Etzali さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦争が、こうまで人を変えるなんて…

(2014.7/13 1話)
火星に人類が進出して幾年たったとある時代の地球。  

火星文明のテクノロジーを利用している点では「機動戦艦ナデシコ」と似た設定ですね。
{netabare}共存関係ではなく対立もしくは主従関係らしき火星との関係性と、学校でのロボット操縦技術の授業があるという事は自衛のために学生でも訓練せざる負えない状況なんでしょうか?

火星側としてはアルドノアテクノロジーをこれ以上、地球に渡したくはない。だから協調路線を謳う姫君を利用し、火星内部の犯行を地球側へと擦り付けアルドノアを守るという大義名分を掲げた戦争を行おうとしている。{/netabare}

これから、戦局がどう動いていくのか?まぁ原案が虚淵さん、監督・あおきさんの「Fate/Zero」コンビなので破滅的なシナリオになりそう…


(2014.7/24 2話)
{netabare}想定内の上での行動は慣れているが、想定外の事には対応できない。パニックになるか・呆然とするか・逃げ出すか、特に圧倒的な力の前では呆けるしかない。
ただ、これはもう交戦・戦闘状態なんかではなく単なる蹂躙だよ…・゚・(ノД`;)・゚・

神は1週間で世界を創ったとよく言いますが、ヴァース帝国は1週間で世界(地球)を滅ぼす事も可能だろうな。

それにしても、地球側の主人公・界塚伊奈帆の奇妙なまでの落ち着きっぷりは何だ!?ホントに高校生か?

アルドノアを全身に纏った戦い方には制限時間があるようなので、まだアルドノアに対抗できる可能性があるかも…{/netabare}


(2014.7/31 3話)
{netabare}火星カタフラクトと交戦する事を決意した伊奈帆たち学生。前回の戦闘で何かしらのヒントを得たようですが、技術力・戦力が天と地の差ほどあるヴァースにどう対抗するのか!?

それと、気になるのがヴァース側に居るスレイン(もう1人の主人公?)が伊奈帆たちと出会う事で戦局が大きく変わるのでしょうか?まぁ、今の所なかなか出番がないですが…

いよいよ戦闘が始まったが、まさか伊奈帆の予測がほぼ100%当たるとは…いくら不意を突いたと言っても出来すぎているだろうに^^;

少年たちが戦場で出会った彼女は、今度こそ地球とヴァースの架け橋となれるのか!?{/netabare}


(2014.8/5 4話)
{netabare}スレイン、アセイラム姫の為ならとことん堕ちていきそうな危うさがありますね。それと正反対の伊奈帆は、坦々としながらも耽々としている。

そのアセイラム姫は、ヴァース皇帝に今の現状が伝われば戦争は回避できると信じている。が、いつしかヴァースと地球という対立構造がヴァースvs地球vsヴァース内反乱軍の三つ巴の展開になる可能性だって秘めているはず。

それに、本当にそれだけで戦争が回避できたとしても死んだ者は帰ってはこないし、また憎しみも消えるわけではない。
「アルドノアがあるから、こんな事は…」と言った感じでアルドノア・ゼロ、文字通りアルドノアの無い世界へと変えていく展開になるんでしょうかね?

その為には伊奈帆たち地球側の戦力だけでは不可能。だからスレインと協力してヴァース(火星)の最先端のアルドノアテクノロジーを地球にリークして共に戦う事で世界を変えるキッカケを創る?


それにしても追撃してきた軌道騎士の機体、前回が防御重視だったのに対して今回は攻撃重視とか極端すぎる気が…
何とか伊奈帆の作戦と周りの協力を得て難を逃れたが、今後もそう上手くいくとは限らない。

ついにスレインが伊奈帆と会いまみえる時が!?でも、地球人を撃つ事を躊躇っていたスレインがどこまで非情になれるのか?見物ですね。(トリルラン卿の時は容赦なかったですけど^^;){/netabare}


(2014.8/12 5話)
{netabare}てっきりスレインは地球生まれの火星育ちだと思ってたんですが地球から火星へと不時着した所を見るとそうではないようです。
しかし、スレインは地球人なのにまだ優遇されている方。アセイラム姫の厚意だけでここまで違うのか。

火星騎士が地球を侵略する事に対して火星側のトップであるレイレガリア皇帝は、快く思っていない?
ともあれ火星騎士は皇帝を敬いつつも、どこか見下している感じがする…
また、トリルラン卿の一件からも火星騎士は互いに利害が一致しているから共闘しているだけであって、決してそれ以上のモノは無くあわよくば火星騎士自らがヴァースを統治しようとしている?

武勲を挙げて取り立ててもらうのと、自身の名誉の為に邁進するのは場合によっては紙一重なような気がするけれどもな。
火星騎士、なまじ騎士としての誇りが高い故にそれ以下であれば他人よりも自身を優先して行動する…そんなんで火星を担う者とは到底思えない。


「犯した罪は魂にこびり付いて、いつまでも付き纏う」

それは、『空の境界 第1章 俯瞰風景』で用いられた言葉を借りるなら「我々は背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道で罪を背負うべきだからだ」という事を体現して生きてきた・生きることになったマリト自身に対しての皮肉の言葉なのかも。

「巻き込まないで。」と言ったライエはこれ以上、戦争に関わりたくないと言う気持ちの表れではなくライエの心情とは異なったアセイラムの意思に巻き込まれたくないという、ある種の強い意志の表れなのかな。

戦いを避けられないと知った上での伊奈帆の行動と、争いは避けられるはずと思ったスレインとの行動ではどちらが正しいのか?
まだ分からないですが、きっとどちらも正しい行いだと思います。

アセイラム姫の暗殺を企てた黒幕の正体が判明したのは良いですが、どう対処していくのか?
また、トロイヤード伯爵の子爵であるスレインですが親子揃ってヴァースに利用されて幕を閉じる形になっていく!?{/netabare}


(2014.8/16 6話)
{netabare}ヴァース側の突然の侵略が行われて日も浅い中、正式に宣戦布告を地球側へと提示した。

ん~、ここまで一方的に好き勝手やっていて地球側のなす術がない訳ですが、トリルラン卿の強襲してきた時のような絶望感薄れてきている気がします^^; 
また、ヴァースと地球の架け橋となれずに戦争のキッカケを作らされてしまったアセイラム姫が今後ヴァースに帰還することはあるんでしょうか?

あるとするなら、ヴァース帝国内部の権力争いが激化(現皇帝レイレガリア容認派・火星騎士派(クーデター)・協調路線派(アセイラム擁護)に分裂)した時になる?あくまで予想ですが…

スレイン(アルドノア開発に貢献したトロイヤード博士の子爵)とアセイラム(アルドノアドライブの力を引き出す鍵となる皇帝の孫娘)が、アルドノアテクノロジーに触れる事でアルドノアの解析が進むとヴァースにとって何か不利益があったりして。

種子島レポートの一件ように事実と異なる史実が真実になろうとしていた事を思うと、1話で説明されていたヴァース建国の流れも本当なのか怪しくなってきます。

ヴァース側のカタフラクト、ずんぐりした形が多いですが今回はその形に合った性能でした。まさかのロケットパンチって、マジンガーZもびっくりの耐久性&ヴァルヴレイヴ4号機っぽさ!

それにしても、伊奈帆が練習機から乗り換えるのはいつになるのか!?{/netabare}


(2014.8/27 7話)
{netabare}ついに、スレインがヴァースを脱走した訳ですがアセイラムを救うにあたり何か心当たりがあるようでもない。
このままだと、上手く見つけられたとしても地球側にとってはヴァースに地球人が居るなんて思いもしないから助けられるか分からないんじゃ…

それでも、かつての自分を救ってくれたせめてもの恩返しのつもりでアセイラム姫を救出したい!という強い思いは伊奈帆たちに届くのか!?

スレインが逃亡の際に用いたスカイキャリアーは、各火星騎士のカタフラクトを運ぶ運搬機にしか過ぎない。
今後、伊奈帆と共にヴァースと戦うのなら伊奈帆もそうだがスレインもそれ相応の戦力が必要になってくる。それをどう確保するかは次回以降に期待するとして…

―――妄想①―――
{netabare}徹底的に地球人を排除しようとする火星騎士たちのやり方は、なまじアルドノアテクノロジーを発見・活用したせいなのかも。
かつてのレイレガリアが火星でアルドノアを発見した事で、「このまま地球にアルドノアを持ち帰っても別の誰かに利用されるだけ」と思い、そうなるぐらいならいっそ、自らの手で火星という新天地に国を造った方が得だと考えた。
だったら、ヴァース軍人(元・地球人)に地球人は敵対すべき存在なのだと教え込んでいても不思議ではない。{/netabare}
―――――――――

また少年たちが大切な者を失い・守ろうと戦い赴く中、一人かつてのトラウマ・残響に未だ囚われ続けている者はこのまま終わってしまうのだろうか。

「種子島」というワードは鞠戸だけでなくヴァースにも関係しているようだが…まさか15年前の出来事は、ヴァースが初めて地球に侵略したが不慮の事故(ヘブンズ・フォール)に遭った(本来なら、そこで地球侵略は完了していた?)。15年たった今あらたに地球を侵略(アセイラムを利用して口実を作った事で)しようとしてるのが公になるのを恐れているのか?

―――妄想②―――
{netabare}レイレガリアが地球との休戦を自らの意思で行った所を見ると、彼はまだ地球に未練がありあわよくば地球へ帰還したいと思っている?
15年前の火星カタフラクトはレイレガリア自身が操縦していて自分だけでも地球に帰還したいと思うがあまり単機(スカイキャリアー付)で降り立った所にヘブンズ・フォールが起き、何とか一命を取り留め火星へと帰還するも思うように意思は伝えられず、現状の傀儡政権が誕生した?{/netabare}
―――――――――

スレインの事をコウモリと呼んだ伊奈帆の真意は?

強者がいない所で弱者が幅を利かせるという意味に対しての隠喩!?
(スレイン自身、アセイラムの厚意が無ければ弱者だった。アセイラムが居なければ何もできない奴と思っているのでは?)(もしくはスレインを、ヴァースの下っ端だと思ってるとか…アセイラムがスカイキャリアーの役割を解説していたシーンがあり、それを戦闘を指揮していた伊奈帆が聞いていた可能性も。)

それと今回で最初で最後?となるのか、伊奈帆とスレインの共闘。


窮地に立たされたとはいえ、本来の姿を曝してしまったアセイラム姫は大丈夫なのか!?{/netabare}


(2014.9/3 8話)
{netabare}アルドノアを持つ戦艦デュカリオンをアセイラム姫が起動させたのは、神話に基づくデュカリオンがアセイラムそのもので地球側にとっては、まさに神の火なのだろう。
しかし、プロメテウスの子はデュカリオンなのだがレイレガリア皇帝にとってアセイラムは孫にあたる存在になる。という事はデュカリオンの艦長はアセイラムの父親だった?

スレインがいきなり拷問を受けている唐突なカットはインパクトを与える為なのか?その過程が描かれていないので分かりづらいですが、そこは視聴者にイマジネーションを膨らませるための演出だと思うと悪くない感じです。

スレインがアセイラムを利用される事を恐れた時に、伊奈帆が映ったのは後々、スレインがザーツバルム卿の洗脳を受け、アセイラムの理念(地球とヴァースの共存)を達成する為と言いくるまれ、アセイラムと伊奈帆に敵対する展開に!?

ザーツバルム卿のカタフラクト、GガンダムのマスターガンダムもしくはガンダムUCのバンシィに似てるwww 音楽を澤野さんが担当しているから何かしら関係あるんでしょうか?(UCの方)


鳥、それは人にとって時には希望を抱かせる存在であり(ライト兄弟しかり)、時に恐怖を思わせる存在(はるか昔の人々は鳥を未知の生物だと認識していた)。{/netabare}


(2014,9/7 9話)
{netabare}ついに、アセイラム姫の暗殺を企てたザーツバルム卿とスレインが対峙。 

今更ですが、OP映像の最後の所でアセイラム姫は誰に銃を向けているのでしょうかね?涙を流しているからには、伊奈帆かスレイン?

ライエはアセイラムに嫉妬しているのだろう。自身が火星から来た事を簡単に打ち明けてしまったり、またアセイラムの身分が皇族であるのに自分はそうではない。
さらにはライエが好きでもない地球に降り、ヴァースの為・自分が火星でより良い生活を送るために尽くしてきたのに同じ火星人に最愛の父を殺された心情としては、嫉妬どころではない憎悪すら芽生えても仕方がない。

「どうして私は、あなたように生きられないの…」と言ったのでしょうか?それができないなら、その原因を絶ってしまえ!と言わんばかりの表情。けれども、投げやりな感じは否めないです。


ところ変わって、ザーツバルム卿の妻が15年前の種子島に降下していたという事・戦艦デュカリオンの名を聞いた時のザーツバルム卿の表情から察するに、あのアルドノアのパイロットはザーツバルム卿の妻であるオルレインだった!?


アセイラムは本当に二度目の死を迎えたのか?そうだとしたら利用しようとしていた伊奈帆はどう動く!?
(まぁ、もともとライエは火星の人間な訳だからライエ自身にその事をはかせてヴァースとの取引材料にする?)
また、アセイラムに忠誠を誓っているスレインがとことん堕ちていく展開に!?{/netabare}


(2014.9/17 10話)
{netabare}前にも書いたと思いますが、伊奈帆は本当に高校生なのか!?人の死が間近に迫っている状況で慌てる様子やたじろぐ事もなく当然のようにやって退けてしまう精神力・場数の踏みの多さ?は、異常なように映って観える。
「学生は(人口呼吸を)真面目にやりません、冷やかすだけです。」と言ったマグヴァレッジ艦長の言葉に「命が係ってます。」と答えた伊奈帆にとって、死は他人より身近にあったもの?

伊奈帆の両親はヴァースへと何らかの理由で赴こうとして、ヘブンズ・フォールに巻き込まれ死亡した?

だから、伊奈帆は平然としてアセイラムの命を救う決断ができ、冷やかすどころか大真面目に事を行った。
(もしくは耶賀頼医師と血縁関係にある?まぁ、ただ単に容姿が似ているだけという理由なんですけど^^;)

ライエが銃口を向けている間、アセイラムはライエからは見えない位置に居るのにそれでもしゃべり続けていたシーンがありましたが、まるで伊奈帆に感情をぶつけているみたいになっていたのでもしかしたら伊奈帆は火星人だったりして…


何はともあれ、ようやく本部にたどり着いたデュカリオン。だけど、アセイラム姫がまた利用される感じになるのではないかと思うのは気のせいかな?


アセイラムの演説の際、ザーツバルム伯爵が憎しみに満ちた表情ではなく哀愁・憐みを思わせる表情だったのは意味深ですね。
スレイン、公式の画像を見る限りではニロケラスに搭乗するのかと思いましたが亡きクルーテオ卿のタルシスに乗る事に!?

タルシスの由来がカタルシスとするならば、スレインのアセイラムへの忠義が知らず知らずの内に苦となっていて、それを浄化する事で何らかの変化が訪れる?{/netabare}


(2014.9/24 11話)
{netabare}アセイラム姫の言葉に対して「戦争ですから…」と答えた伊奈帆の気持ちは、きっとアセイラム姫への好意を悟られない為なのだろう。
またアセイラムの本当の想いがヴァースへと届くことは無かった。ヴァース側に姫が正式に生きている事を知らせば、戦争を終わらせられるかもしれない…という地球の最後の希望を打ち砕く事で、地球の人々をさらなる絶望へ堕とす。そうなれば、今度こそ協調路線を謳うアセイラムの信頼は失われヴァースへの敵対心は積もる一方になる。
そうなる事を知った上でザーツバルム卿は、あくまで個人的な復讐の為に自国であるヴァースをも利用している?

だとしたらアセイラム姫は、死んでいても(地球側の暗殺という理由で)戦争の火種にされ、生きいても(地球の人々の想いを弄んだという事で)戦争激化へのキッカケをつくる事になっていくのなら死ぬよりも辛い想いだろうな…
彼女は戦争の為に生かされ戦争に殺される運命なのか!? 

そんなアセイラムには、まだ希望が残っていると思うんですけど…スレインや伊奈帆とかね。
でも、「もう軌道騎士の愚行を止める者はいないのですか。」って事はやっぱりアセイラムを救うのはスレインか?

前回、アルドノアドライブが停止したタルシスが出てきましたが、もしかしてアセイラムがアルドノアドライブを起動させ、その因子をスレインに与える事でアセイラムを守る騎士になったりして。

そのスレインの想いとアセイラムの想いはハッキリしてますが、伊奈帆の想い・信念だけがあまり描かれないのは何か意図があるんでしょうか!?{/netabare}


(2014.9/26 12話)
{netabare}満身創痍の中、ザーツバルム卿の揚陸城へと進攻する伊奈帆たち。戦火にありながらも相変わらず淡々としている伊奈帆は今まで幾度も戦争を体験してきたかのようなに話しているので伊奈帆は火星人ではなく未来から来た地球人?(ヘブンズ・フォールの際に、時空の歪みが起こりそれに乗ってやってきたとかwww)

所変われば品変わる。じゃないですが、いやぁ久しぶりに観ました!合体バンク!!やっぱり良いですね。もうホント、スーパーロボットアニメかと思いましたwww

スレイン、地球人でありながらヴァースで生活してきたがライエは火星人でありながら地球連合と共に行動している訳ですが、ライエは一度堕ちかけたが何とか踏みとどまった。という事はスレインは踏みとどまらずにアセイラムの為に堕ちつづける!?

そして堕ちた結果、軌道騎士が最上位の権力形態を造り(←間違い。5話でレイレガリア皇帝が休戦協定を出したのにも関わらずブラド卿が伊奈帆達と再戦していたので、皇帝が最上位の国家体制ではなさそう。)

アセイラム姫の理念である和平を、伊奈帆の言った「利益に見合わない数の人が死ねば戦争は終わる。」という言葉で実現しスレイン・トロイヤード皇帝となりヴァースを存続させながらもアセイラムの愛した地球を自らの手で統治して終わるとか?

ん?起動権を持たないスレインが何故アルドノアドライブ搭載型カタフラクト(火星カタフラクト)を起動できたのか?アルドノアの発見者であるレイレガリア皇帝の親族以外に起動権を与える事が出来る人物、それこそが火星カタフラクト開発に携わったトロイヤード博士。
と考えるとつじつまが合います。
(追記:1/24)
スレインがタルシスを起動できた事についてですが、5話で火星に降り立ったスレインを助ける為にアセイラムが人工呼吸みたいな事をしてますね。{/netabare}

いやはや、衝撃的な結末で幕が閉じられましたけどホントこれからどうなるんだろう!?
2015年1月まで待ちきれないですね!!

最後に1期のOP映像(アセイラムが涙を流しながら銃口を誰かに向けるシーン)は、第2クールでの結末を表しているのか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 42
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

願っても止まらぬ侵攻

地球人VS火星開拓移民の戦いを描いた物語。


喰種の掴みの良さを今期一番かもと褒めたが、
この作品も同等…それ以上かも知れない。

ごくごく平和な日常から始まり
嫌な予感が強くなるの皇女訪問、そして派手なミサイルテロ、
更には偏見と憎しみ渦巻く無慈悲な開戦へ…。
明から暗へと落としつつ自然と世界観を掴ませてくれました。
「説明」ではなく「体感」として世界観を感じさせる手腕が素晴らしい。

根底に陰謀もありそうな感じがする展開も
【予想】{netabare}(皇女殺害は火星側が仕掛けている感じ(生きていると思うけど)){/netabare}
実に私好みで今期見逃せない作品になりそうだ。
人間模様が絡んでくるのも間違いなさそうだし安心している。

ロボに関してはまだちゃんとは動いてないので何ともいえないが
ショッパくなければそう評価が落ちる事はないだろう。
2話以降も期待している。

※2話感想{netabare}
予想はしていたものの圧倒的な力を見せる火星勢力。
成す術なくやられていく軍人さんの姿が痛々しい。
見える未来は絶望!?気持ちだけじゃ勝てやしない。

テロは案の定火星側が黒幕。
皇女は生きていた様だけど悲しい事に歯車は動き出してしまった。

地球の命運はアセイラム皇女、スレイン、伊奈帆の三人が握っていて
皇女=平和への願いを持つもの
スレイン=戦う力を持つもの
伊奈帆=情報を読み取る目を持つもの
という感じで関わって来そうではあるけど、
それがどう繋がっていくのか先が読めず興味深い。
次回は伊奈帆の活躍がありそうだしじっくり観察してみたいと思う。

ロボット(カタフラクト)に関してはカッコイイ系ではないけど嫌いじゃない。
火星の兵器は衝撃を無効化するシールドが張られているみたいだけど
発達した転送技術の応用な気がする。
別の空間に飛んでいるのではないかな?…起助くんは助かっていて欲しい。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
相手をよく観察し研究し仲間と協力して見事撃破。
いつもクールな伊奈帆だけど「友達の分だ」という台詞にぞくっと来た。
心の奥は熱くてカッコイイじゃないか。
皇女の無事を知ったスレインも反逆。衛士としての行動がコチラも熱い。
三本の矢が揃うのは何時だろうか。

それと、ちょっとしたカタフラクトの挙動なんかにも拘りがあるようで
細かい所にもついつい目が行きます。
ストーリー以外の部分も観ていて楽しめています。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
火星人の慢心にも大分助けられている印象だけど伊奈帆達は良く戦っています。
新たな敵が新たなテクノロジーを引っ提げて脅威となり現れても
冷静に分析し戦術を駆使し対処する姿にはヒーローとしての才能が見えて惹かれるし、
ロボットなのに柔軟で正に柔よく剛を制すような戦いぶりが新鮮で楽しい。

心情の籠もった台詞や仕草なども多く見受けられ細やかな配慮も万全で隙がない
ここまで評価が上がる一方になっています。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
スレインの正義感が利用されレイレガリア陛下が本格開戦を決意。

本当に束の間過ぎる悲しい休戦でした。
もうちょっとちゃんと皇女の事を調べて欲しかったけど、
陛下は今回に限らず情報操作され野望ある将校に囲まれ
体も弱り傀儡化してるんでしょうね。
色々と想像は付くけど、この辺もう少し丁寧に描いて欲しい気も。
ここまで主に伊奈帆とスレインの視点で描いているので
火星側の描写不足は故意だと思うけど呆気なさ過ぎて少々モヤモヤしてしまう。
焦らされた分、後半に向け期待もあるけれどね。

一方、伊奈帆は「はいはい、対策済みですよ。」と言わんばかりにクールに撃退。
やられる火星人も間抜けなんだけどね。
区切りがついて次回から中盤に突入です。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
本格的な宣戦布告と女騎士様の襲撃。

悲しいけど不可避となった戦争。特に皇女様は辛いだろうね…。

伊奈帆と皇女の会話で火星の事が少し聞け得心行き前回までのモヤモヤが少し晴れた。
アルドノアの起動因子云々の話は今後の展開に大きく影響しそうです。
皇帝の血脈である皇女を通してアルドノアの力が
伊奈帆や地球側にも与えられる可能性が見え、それは希望へと繋がりそう。

そしてまたまた新手のカタフラクト登場!ロケットパンチにはロマン感じます!
敵が多彩で個性豊かなのは貸し与えられたアルドノアの力にも違いがあるからなのかな?
全部の技術を合わせたカタフラクト出てきたら終わりじゃん…とか思いつつも
多彩なバトルは観ていて新鮮で楽しめています。

毎回、理詰めで難局を乗り越えてきた伊奈帆が今回は「運」にも助けられる事に。
最後まで理屈で乗り切って欲しい気もしていましたので
少々都合よく感じてしまいましたが、いよいよ三人が揃い話として面白くなって来ました。
{/netabare}

※7話感想{netabare}
いつもはその観察力で困難を切り抜けて来た伊奈帆ですが
今回は射撃能力で切り抜けた印象でちょっとやり過ぎた感があります。

加速ロケットに実弾当てるのは神技。
しかも角度変えてるって事は真正面では無い位置と思われます。
…コレ当たるんなら戦闘機はわざわざドックファイトなんかしない訳ですよ。
うーん。頭を使ってなんとか切り抜けるのが面白味なのに
腕まで立つとなると無双過ぎて主旨が違ってくる気がするけど…。
もう少し頭で打開した雰囲気にして欲しかったな。

ストーリーは前回の伊奈帆と皇女の会話の伏線を早くも回収し
運良く(?)アルドノアの技術で動く戦艦をGETし抗戦していきそうです。
(でもコレ動いてるんなら姫生きてるって気付く奴いそうなんだけどね)
「島の洞窟から大きな船が出る」バターンが王道過ぎてちょっと笑ってしまいましたが
今後更に激戦必至ですしスレインの方も気になりますし、盛り上がって来ましたね。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
スレインの忠義や信念は天晴れなのだけど、次から次へと困難が降り懸かり辛い。
アニメ版の山中鹿介みたいですねコレは…。
「姫を利用する奴は許さない」というスタンスなので
その可能性もある伊奈帆とも協力するとは限らず今後の展開が読み難く楽しみです。

姫の方は正体を明かしアルドノアの技術で動く戦艦で出航。
電波障害で通信出来ないというのはもどかしく緊張感のある絶妙な設定で
コチラもどう展開が転がるか判らず飽きさせないです。
(アルドノアの船なら通信出来んじゃね?とかチラッと思ったりもしましたが(笑))

改めてシナリオの作りに感心でき期待の広がる8話でした。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
鞠戸、ライエ、ザーツバルム。三者三様の心の闇の部分が露わになった回。
それぞれの心理が伝わり説得力もあった。

鞠戸さんは悲しい過去のトラウマ克服して欲しいけど
こればかりは自身で乗り越えるしかないよね。
正義感が強く他人を気遣う性格も災いしている感じです。
今までの危機的状況でも動けなかった訳だから相当重そう…妹さんが鍵かな。

ザーツバルムの背景も描かれそのクールな言動とは裏腹に
強烈な憎しみと復讐心がある事が判明。
アルドノア版シャアなのかとも感じましたが、やっている事は比べものにならない規模。
全てを理解し飲み込んだ上での侵攻や殺戮なのでしょうから途轍もない大物でした。
彼との主人公達三人とのそれぞれの対立はかなり興味深く作品を盛り上げてくれそうです。

ライエはトラウマから我を失いついに暴挙に。
緊張続きでしたから少し一息ついた所であの仇のカタフラクトをきっかけに
一気に思い出や感情が渦巻いてしまったのでしょう…。
目の前で肉親を失った少女なんですもんね。
皇女は死んではいないと思うけどドキリとさせられる展開で次回が気になります。
{/netabare}

※10,11話感想{netabare}
一命を取り留めた皇女。
和平を望むその声は届かず泥沼の戦へと舵が切られてゆく…。

1期のラストが迫っている気配を強く感じる戦いとなっています。
揚陸城がア・バオア・クーにも見えなくもないです。

それにしても地球側の戦力は相変わらず脆い。
襲撃を生きながらえた者が集まっているのならもうちょい善戦して
火星側とちゃんと「血戦」して欲しかったかな。ちょっと一方的過ぎる気がする。
一方の伊奈帆は覚醒して最早地球のエース。
ヒーローモノの作品なら良いんだけど
差がありすぎると戦争モノとしてはちょい冷めます。
まだ楽しくワクワクしながら観られてはいるけど
後半以降バランスに少々不満も出てしまいました。
{/netabare}

12話感想{netabare}
6話感想で全部の機能を持つカタフラクト出てきたら…なんて言ってたら
本当に出てきました。
しかし一度見ているし覚醒した伊奈帆は互角以上でした。…やはりスゴい奴になってる。

そして前半(1期)は衝撃のまま気になる幕引き。
伊奈帆と姫の安否は確定してないですが状況的には多分………。
スレインは銃を向ける相手を決めかねていたので後悔も生まれてしまっているでしょう。
「こうもり」と言う言葉が機体だけでなく、どっちつかずの彼をも指していた気もします。
今まで影が薄いなと思ってたスレインですが
どうやら後半の主人公として光が当たりそうです。
カタフラクトが動かせた事もあり血の因縁がまだ続くのかな?
後半開始が待ち遠しい。
{/netabare}

【総評】
まだ後半(2期)がありますが、ロボット戦争モノとしてかなり優秀な作品。
シナリオもしっかりと計算され、台詞回しや心情の描写にも細かい配慮が見られ抜群です。
個人的には伊奈帆の能力が頭脳や眼だけではとどまらぬ強さを見せていて
ヒーローになり過ぎていたのは戦争モノとして少々疑問なのですが、
人間味を内に秘めたクールな主人公というのは魅力的で楽しめました。

作画はカタフラクトのデザインに好き好きが出そうですが概ね優秀。
挙動も細かく描かれ、バトルも毎回どう対策を練るのか楽しめ飽きずに新鮮に見られます。
(ツッコミ所がないとは言えませんが)

色々と気になる所で終わっていますので続きが気になります。かなり気になります。
溜め録りしていて「気になるのやだよー!」って人は後半スタートに合わせて
観進めると良いと思います。
私も後半始まる前にもう一周じっくり観るつもりです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 73
ネタバレ

麦茶 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

【第5話】ダレカタスケテー!

【ダレカタスケテー!】(5話現在)(2014.11/5)

ア、アバンの姫様の格好は一体何があったんだ!?
ベビー○ールとかそれ系のランジェリーにしか見えないんだが。
しかも出てきて早々バキューム始めるしとんだビッt(ここから先は血で汚れて読めない)


さて、今回書いていくのは第5話「謁見の先で -Phantom of The Emperor-」

バース帝国内部のいざこざや、一部の思惑など、2人目の主人公であるスレイン側も物語として動き出しそうな傾向が伺える一話でしたね。起承転結で言うと「承」に差し掛かってるのかな?こないだまでずっと上官にべしべしされてただけだったスレインが、やっと本編に関わりそうで嬉しいです。

そんな中、実はやはり今回も戦闘シーンが気になってしまいまして・・・。

{netabare}主人公たちが戦艦で海を航行中、なんと空からこないだの火星カタフラクトが降ってきます。
甲板に乗り付けたアルギュレは、4話の雪辱を晴らすために、休戦を無視して単機突撃 「抜刀!」

これに対してもちろん地球軍は応戦します。以前の教訓を活かし、HE弾(榴弾)は使わずに、AP弾(徹甲弾)を使用。アルギュレを砲台の影に追いやっていきます。いいですね、ここは評価できます。

そこで、アルギュレは砲台を突き刺しぽいっと投げるワケなんですが、これに対して

な ん と 地 球 軍 は 敵 か ら 目 を 逸 ら し て

        体 ご と 砲 台 の 方 に 向 け 始 め ま し た 。

なんでさっきまでは爆発してた砲台があのときだけ都合良く形を維持できていたのかっていうのは置いといて、まあこんな醜態を晒した地球軍は案の定間合いを詰められ、艦橋を盾に取られてあっさり全滅させられてしまいます。

これを見た瞬間、残念ですが「あ~これはもうダメだな」ってなっちゃいましたw
今まで感じていた不安がここで爆発した形です。アルドノア・ゼロという作品で、私がこの先戦闘に期待することはまずなさそうですね。そもそも飛び道具を無粋だと嫌っているほど戦闘に対して拘りを見せ、「誇り」だとか「名誉」だとか言っていた火星騎士が、さも当然のように艦橋を盾にとったときはちょっと笑っちゃいましたw

このアニメの今までの傾向を見ていると、やはり一介の高校生であるはずの主人公が「火星軍との圧倒的性能差」に対して、戦術を駆使して打ち勝っていくところに凄みを持たせたいというのは伝わってくるのですが、いまいちその魅せ方にまで思考が辿り着いてない印象を受けます。

まず第一に、火星軍のアホさ、弱さが目立ちます。

これについては脚本家の方も気が付いているのか、今回もモブに対して無双させることで「強さ」を演出しようという試みは見受けられますね。しかし、このモブがまたこの上なく頭が悪くて弱いので、まったく効果を発揮できていないんです。言わばチャンバラ劇でカカシを斬り倒してドヤ顔している状態。本当は弱い敵を強く魅せるために、モブ兵士の命を本当の意味での「無駄」に犠牲にしているのがとても萎えます。

4話ではアホ丸出しで撃退されてますし、今回も前述した通りカカシを斬っているだけなので、こんな何も強い印象を受けない相手を主人公が倒したところで全く凄みも感じられません。そして、それを褒め称えているクルー達もみな滑稽に映るだけです。某アニメの「さすがお兄様!」に近いナニかを感じます。

やはり、味方が有能で初めて、その有能な味方が苦戦するほど敵が強くてやっと、それを倒したときに主人公の「凄さ」を視聴者に感じさせることができるワケであって、仲間含めて周りが皆頭悪くて、周りが皆弱くて、さらに敵までおたんこなすとあっては、何の感動もないんです。

この作品も良くある「大人が無能」なアニメなんですよね。

今回も、4話で懐に入られたら腕を抑えられるという自分の機体の欠点を証明されたにも関わらず、何も考えないで突っ込んできた相手のアホさと、水が弱点ということを知ってすらいなかった頭の悪さを突いた戦術で勝利してますし・・・。
そもそもあの機体って海に落ちたら上がってこれなさそうですよね。にも関わらず、飛行能力がある訳でもないアルギュレで単身船に乗り込んでくること自体おかしいんです。本当に火星軍アホです。「アルギュレのパイロットが脳筋だから・・・」じゃ済ませられません。なんで毎回相手の舐めプで勝つんですか。

さらに、今回の戦闘シーンでは描写ミス?のようなモノまで見受けられました。

主人公がリアクティブアーマー(爆発反応装甲)を使ってアルギュレと格闘戦をするところなのですが、主人公を斬ったとき、アルギュレは「腕を振りぬいて」ますよね?w
それを次のカットでは、振りぬいたハズの右腕を主人公が左腕で「内側から」抑えてるんです。最初は反応装甲の爆風で外側に吹き飛ばされたアルギュレの右腕を主人公が左腕でキャッチしたのかと思ったのですが、前シーンで振りぬいているのでそれはないんですよね。しかも左腕で斬ったときは吹き飛ばされてませんでしたし。

いったいどうやってああいう体制になったんだ・・・。{/netabare}


こんな感じで、戦闘シーンについては残念ながら文句しか出てきません。
安直に専用機を出して、性能で主人公に無双させないところは評価できますが、それを選ばなかった結果がこの有り様では元も子もありません。

それ以外はそこまで悪くはないんですけどね~。
ただ、ロボットアニメで戦闘シーンがダメっていうのもご無体な話ですけど・・・w

うぅ・・・切りたくないよ~・・・。ダレカタスケテー。



【雲行きが怪しくなってきた・・・】(4話現在)

今期の期待度ランキングでも上位に入ってくるであろうアニメ待望の4話。
個人的な感想としてはちょっと怪しくなってきちゃいました。

{netabare}前回のニロケラス戦も「あれ?」とひっかかる部分がけっこう多かったのですが、今回もな~んか突っ込みたくなる場面が目立ちました。最初はあんなバッサバッサと主人公側のモブロボを容赦なく薙ぎ倒していった火星カタフラクトが、何故か主人公を前にすると足踏み・・・ 終いには舐めプまでし出す始末で、案の定足元をすくわれて撃退されてしまう。{/netabare}

このアニメも、最近よくある主人公の凄さを演出するために、敵をわざと弱く、都合良く設定している感を否めません。他の要素は手放しで評価できるだけに、こういう違和感が残ってしまうのは少し残念ですね・・・。この分だと戦闘シーンを見るたびに萎えていきそうで、先を見るのがちょっと怖いです。

ただ、他の要素はホントに良い感じなので、これからも応援していきたいとは思っています。
{netabare}あれは特殊EDなのか新EDだったのか分かりませんが、まさかあの曲をEDで流してくるなんて!憎い演出ですよね~。最初は何の曲か分からなくて「ふ~ん」という感じだったのですが、サビに入った途端の鳥肌がもうヤバかったです。{/netabare}

色々文句は言ってますが、まだまだかなり期待しているアニメなので視聴は続けていきます。
これからのスレインの動向にも注目したいですね~。

【OPが最高】(1~3話現在)

おーしーりーをーそーだーてーよー

主題歌はKalafinaのheavenly blue。
OPはいいね。OPは1週間あいてボヤけた頭を瞬時にその世界へ引き込んでくれる。
リリンの生み出した文化の極みだよ。・・・そう感じないか?

やっぱりアニメの導入部分だけあって、OPでいい感じにテンションを上げてくれる作品ってちょっと嬉しくなっちゃいますよね。疾走感のあるムービーもそれを加速させてくれます。

それはさておき、今期かなり期待が高まってる作品がこの「アルドノア・ゼロ」。

監督は喰霊-零-や放浪息子、Fate/Zeroなどを手がけたあおきえい氏。制作A-1 picturesで、脚本には近年話題沸騰中の虚淵玄氏を招くという気合の入りよう。
そして、何より注目したいスタッフが、音楽を担当している澤野弘之氏。
もし「BGM・挿入歌がすごいランキング」を作ったら絶対上位に入るであろう機動戦士ガンダムUC、進撃の巨人、キルラキル、ギルクラ、それらすべてに携わっている方です。

そんな錚々たるメンバーで放送が開始されたワケですが、いざ視聴してみれば概ね期待通り、納得の中身でした。3DCGの使い方も良い感じで、モブロボットのデザインも最高に格好良い。話の流れ的に、主人公機を偶然見つけて無双!みたいなことにはならなそうなので、うまく戦略を練って落ち着いた戦いを魅せてくれそうな、硬派な雰囲気を漂わせる構成になってますね。
ちょっと設定や演出で気になる点はいくつかありますが、それを流してしまえる程の魅力は、この作品にあると思います。

超性能の専用機で主人公が派手に無双する系のアニメにも、確かに別ベクトルの魅力はあるので、そういう作品と比べてしまうとどうしても戦闘描写が少し地味で物足りなく見えてはしまいます。
それでもやはり、せっかく硬派な構成で物語を進めているのですから、その利点を活かし、このままの雰囲気は崩さずに最後まで貫き通して欲しいですね。

ともあれまだ始まったばかりなので、これから地球軍がどう反撃をしていくのか、主要人物がどう関わっていくのか、今後に期待しながら視聴を続けてみたいと思います。

ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

82.6 2 文明でオリジナルアニメーションなアニメランキング2位
デカダンス(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (626)
2251人が棚に入れました
突如として姿を現した未知の生命体《ガドル》により、人類が滅亡の危機に陥ってから、長い年月が過ぎた。生き残った人々は《ガドル》の脅威から身を護るため、全高3,000Mの巨大な移動要塞《デカダンス》を建造し、日々を暮らしていた。《デカダンス》に住まうのは、日夜《ガドル》と戦う戦士たち《ギア》と、戦う力を持たない《タンカー》たち。ガドルと戦う戦士《ギア》に憧れ、自らも《ギア》になることを夢見る《タンカー》の少女・ナツメは、ある日、無愛想なデカダンスの装甲修理人・カブラギと出会う。夢を諦めない前向きな少女と夢を諦めたリアリストの男。一見正反対のように見える二人の出会いは、やがてこの世界の未来を大きく揺るがすことになる。

声優・キャラクター
小西克幸、楠木ともり、鳥海浩輔、喜多村英梨、柴田芽衣、青山吉能、竹内栄治
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

SD体制にバグは不用だ

2話までの感想{netabare}
1話でいい感じだと思ってたら2話でビックリ。
世界の真実が明かされてその内容にビックリではなく、2話でもう明かしちゃうの?というビックリ。
似てると指摘されてる“進撃の巨人”で例えると2話で地下室入っちゃうようなもんかと。
普通の作品だったらクライマックスに持ってくるネタじゃない?
せ…攻めるねぇ。
この先「盛り上がる展開」が用意されてるからこそのあの2話だと思うのだが…ここからどんな展開が待ってるんだろう?

ナツメが真実を知って反抗するなりしないなり、カブラギが企業を裏切ったり裏切らなかったり、私にはそんなのしか思いつかないけどそのどれでない気がする。
あのカートゥーン系の絵とナツメが同じ画面に映るのがちょっと想像できないんだけど、どうなるのかな?
ナツメビジョンではあのコミカルロボ達もリアルになったりして?それもベタすぎるし違う方向を期待してしまう。
…期待していいのか?

因みに「現実世界をゲーム扱い」って設定は似たのはいくらでもあるだろうけど、私は“エクスパーゼノン”を思い出した。
あれは真実を知って反抗する内容だったけど、それと同じってことは…無いよね?なんせ2話で明かしたからねぇ。{/netabare}

5.5話までの感想{netabare}
ちょっと恐くなってきた。
作品に、じゃなくて、これの設定をガチで理解できてない人が居るらしいことに。
ナツメの居るリアル画世界をゲーム世界・VR空間だと思ってる人が一定数居るらしい。
そういう意見はちょいちょい散見されてたけど、冗談だと思ったら本気らしくて、公式もとうとう説明の画像や動画を作らざるを得ない羽目に。
https://twitter.com/kurishinBH/status/1291936772637614082/photo/1
https://www.youtube.com/watch?v=9emVslQhuBY
いやはや、2話を音声消して眺めてただけなのか、そもそも2話を見逃したのか。
言ったじゃん?「現実世界をゲーム扱い」って、我ながらこれ以上分かりやすい言葉は無いと思うのだが…。
ひょっとして「上位存在が現実の人間の住む世界をあたかもゲームフィールドであるかのように扱ってる」とまで書かないと通じない?
あいや、上位存在って書くとこれまた別の次元の謎存在みたいに解釈されちゃう?
そんな目新しくもない、飲み込みにくい設定ではないと思うのだが…私は“エクスパーゼノン”で例えたけど、最近でもこんなの無かったっけ?
ロボットやコンピューターが支配する世界ってのもよくあるじゃん?
作中の説明もそんなに不親切じゃないでしょう、“フェアリーゴーン”みたいなのまで行けばやり過ぎって言うのも分かるけど。
だったら“ノーガンズライフ”なんて不親切過ぎてチンプンカンプンだぞ。
なにか強い先入観があって理解を阻害したんじゃないか?と思ってるのだが、そんな強烈に印象を固定してしまうような作品ってあったっけ…。

で、こんな角の立ちそうなことを書いたのは危惧してることがありまして。
2話でドーンと明かした設定なので、今後もうひとドンデン返しがあるかも知れない。
もし2話の説明を理解してない人が想像した「誤った世界観」が正解になったりしようものなら、作ってる側が浮かばれない。
なにより“なろう”(全部が全部とは言わないが)に代表される様な「バカ向け」しか作られなくなっちゃうよ。
バカ相手の商売なら、マトモな製品作るよりも宣伝頑張った方が手っ取り早い(制作費に金をかけるよりステマ費に予算割いた方が儲かる)ってことにも…。

3話も「リミッター解除でもしなきゃ痛みも感じない、恐らく人間より高スペックな“ギア”」にとってチュートリアル程度のものでも、生身の人間には大変って表現だと思うのだが、ゲーム世界だと勘違いしてる人はそりゃガッカリに感じるだろう。
ナツメのバグ判定も、かつて死にかけて、実際は息を吹き返したけどチップは「ハイ死んだー」と誤認したって話でしょ。
まぁひょっとしたらウラがあるのかも知れないが、ウラを明かしてもなにも驚きに感じない状態ってのは…。


と、溜まってた鬱憤を吐き出したところで本編感想。
ここでもカブラギが何故か倒せない敵を倒せてしまったと解釈してる方が居る模様、いやリミッター解除してたじゃん。
で、リミッター解除をキッカケとするシナリオ破壊、FF2の初戦くろきしやFF3の初期バハムートやネプト竜を倒してしまった感じか。
ゲームならフリーズするか何事も無かったように進行が続くけど、こっちは現実の世界をそう導いてただけなので、イレギュラーが起きたら運営の意図しない挙動が発生した…のか?
TRPGだったらむしろここからがGMの腕の見せ所になるのだけど、どこまで想定済みなのか分からないので様子見。
オメガファイターの1周目エンディングみたいな引きだったけど、運営の「シナリオ外」のガドルは敵対的なのかどうかも不明だしなぁ…パイプが橋渡ししたりして?
リミッター解除がバグ(運営の意図しない挙動)の発生源なのでそこに踏み込んでく展開に…なるのかね?{/netabare}

追記{netabare}
ちょっと辛口過ぎたかなぁと思って、理解を妨げるものは一体なんだろう?というのを考えてみた。

サイボーグそれぞれに個性があり、デカダンス(ゲーム)をさせてランカーなんていう他者との比較を推奨しておきながら、はみ出し者(バグ)を排除するというのは矛盾を感じる。
リミッター解除を欲する欲求だって、結局は「他者よりも上位になりたい」「他のヤツらと違うところを見つけたい」と思ってしまうことが大きな原因だろう。
だったらサイボーグの製造段階で無個性・均等・画一的にすればいい、もっと言えば感情なんて無くていいのになぜそれをしない?娯楽が必要な理由も正直ワカラン。

というのが理解を妨げる障壁になってるのかな?
製造の材料なり何なりで「サイボーグに個性が生まれてしまうのは仕方ない事情」が今後明かされる…とは思うのだけど、明かされなかったら…アハハwそりゃ仕方ないww{/netabare}

6話感想{netabare}
前回ドームの外は大量のガドルが居て絶望的な演出で終わったけど、実際はその後平和が続いてるみたいで案の定システムによる調整前のガドルは凶暴ではないっぽい。
パイプでそれっぽいヒントは出てたし新たに気弱そうなガドルまで登場して、実は友好的ないしガドルも結局システムの被害者って展開になったりして?
一方の矯正施設。
あれ?小山力也声のキャラは前回普通にギアで戦闘参加してなかったっけ?
てっきり前線復帰してたんだと思ったら矯正施設に居て「あれ?」と思い、前回を見返したら5話の力也声のキャラ名はドナテロじゃなくてドトキンでした。
あー、ドナテロの不正アカウントのキャラってことか?
じゃあカブラギがログインしたらドトキンになる?と思ったがタイトルでニューゲームを選んでたので違う、かも?
しっかしまぁ、この話をやるためにサイボーグ側はあの絵柄にしたのかね?wリアル絵でやったら“砂ぼうず”のアレになってただろう。

カブの処刑を取り止めにさせた「横槍」が何者なのかは明かすと思うが、個人的にはあの不正ログイン機材やそもそものリミッター解除のチートコードは誰が作ったん?どうやってカブの手に渡ったん?というのも気になる。
そっちもちゃんと触れてくれるかなぁ?ジル(一つ目のヤツ)が何か握って…ないのかなー、どうかなー。{/netabare}

7話感想{netabare}
巨人に岩運ばせて大穴塞げばいいんじゃね?と思ったのは私だけじゃないハズw
巨人も居なけりゃピクシスの様なリーダーも居ない、そんな状況のifストーリーというか…やっぱり“進撃の巨人”の影響は強く受けてそう。
それまで壁の外で戦闘をやっててピンと来てなかった・他人事の様にしか思ってなかったタンカーが、自分達を守るために戦ってるナツメ達を身近で見て考えを改める…みたいな話かな?と思ったらちょっと違ってた。
人間はそこまでホイホイ考えを変えられるものじゃないってのを見せようとした気はするけど、結局展開早くてポンポンとコトが進んでしまった感じ。
気丈で前向きなキャラだと思ってたナツメが、実は心折れるギリギリのところをなんとか踏ん張ってただけと知ってカブが奮起するところで次回へ──。

カブのスクラップ決定に横槍を入れたのはミナトみたい。
ってかミナトが妙に女っぽい気が…本体は女性型だったりして?{/netabare}

8話感想{netabare}
あれ?
ミナトにそんな趣味あったの?前からそういうの匂わす描写ってあったっけか…?
実は前回も大穴開けられる描写が無くて、「まぁ粒子砲撃つガドルが居るのは分かってるから無くても構わないけどさ」と気にしない様にしてたのだが、同じようなことが繰り返されるとちょっと。
描写無くてもいいけどあった方がいいよね、って部分が目立ってきた気が…あんまりこういうのが多いとちと残念かも。
でもう一つ言うと、今後カブは組長ではない素体で行動することになって、ナツメはいつ気付くのかあるいはずっと気付かないのか、そこら辺が見所になるのかな?と思ったらアッサリ組長素体でナツメの前に登場。
あくまで個人的に期待した展開と違うってだけで、それで悪いだダメだと言うつもりは無いが、なんか盛り上がるポイントを外されたような…いや、まだ「生身の人間じゃなくて素体だ」って気付かれるかどうかの展開がありえるか。{/netabare}

9話感想{netabare}
2話でインパクト受けて5話くらいまで同じレベルのインパクトを期待してワクワクしてたけど、ここんトコなんか停滞してる感じ。
サルコジの顛末は「まるで三条陸の作品みたいだぁ」と笑って見てたけど、えっ、ターキー普通に裏切り者で普通に処分して終わり?
もう一ひねりあると思ったのだが…だってリミッター解除がバレて、査問を受けて、その時フギンの望んだ通りの回答をしなかった奴らが地下送りになったんじゃないの?
素直にシステムに従うつもりなら最初から地下には居ない、少なくともドナテロと処遇は違うと思うのだが…あれ?
ひょっとしてカブはミナトの口ぞえで特別にタンカーの監視という処置で済んで、他の連中は問答無用で地下送りだったとか?

それとガドル工場の破壊、ナツメ連れてく必要あった?
ま、まぁ結果論か、サルコジがあそこまでしてくれるのは想定外で、サルコジのお陰で予想よりも簡単にミッションが果たせたんだろう、と解釈しよう。
それでも工場を破壊するとガドルが消滅するってのはよく分からない。

個人的に一番引っかかりを覚えるのはカブへリミッター解除のプログラムを渡したのは誰かで、ナツメがバグなのは偶然の誤作動で納得できるけどこっちはそんな偶然では済まない。
ジルがなかなか謎めいたキャラに描写されてるのでそこと繋がってくれると嬉しい、ソリッドクエイク社以外の会社の手の者だったりして?
まさか「システム」自体がバグの芽を撒いてるってことは…“地球へ”じゃないんだしまさかね、ハハハ。{/netabare}

11話までの感想{netabare}
あははw
同期放送の“天晴爛漫”の方で「小雨は天晴号のAIになる」と冗談言ってたらこっちでカブがデカダンス号になってもうたww
ソリッド社がメギドだかイレイザーだか発動させるもオメガを倒すこと叶わずサービス終了が決定とのこと。
実は前回辺りから「これちゃんと完結するのかなぁ?ひょっとしたら同監督の“デスパレード”みたいな終わり方になったりして?」と不安に思ってたのだが、デスパレードよりは一歩前進した感じかな?
それでもやっぱり綺麗に終わらずにボヤけた感じで幕引きしそうな予感がしてならないが…。
できればソリッド社は墜ちて欲しい、まぁこれは私が天空都市は落ちてナンボという価値観を持ってるせいかな。
地を這って必死に生きてる連中を上空から高見の見物してる奴が居たら引きずり下ろしたいと思うのはエンタメとしては王道だと思うんだけどなぁ。

それとサイボーグ側のカートゥーン系の絵柄とナツメ側の絵柄、両方が同時に画面映る時はどんなのになるんだろう?と期待したが、案外アッサリ。
後になってから言うのもなんだけど第三の絵柄…そうだなぁ、思い切り劇画とかになるのを期待してたんだけどそんなことは無かった。
それこそ“惡の華”みたいにナツメがブッッサイクになったら絶賛するつもりだったのになぁ…残念。
ナツメがサイボーグを見てどう反応するかはパイプで予習済みなので順当、カブはナツメに対してビビリが過ぎる。
一方でミナト…こっちのがヒロインなんじゃねーの!?
なにかの手違いで女性のコアに男性のガワを付けてしまったなんて展開は無い?無いのかなぁ?{/netabare}

12話感想{netabare}
いやぁ思った以上に綺麗に終わって良かった良かった。
…ん?本当に良かったのか?

案の定「システム」に関しては“地球へ”のグランドマザーと瓜二つ、それでいて踏み込みが一歩足りない感じ。
地球へのTV版ではシステムの申し子のキースアニアンの声優は子安で(「SD体制にミューは不用」って言ってた気がするぞ?)こっちのフギンと一緒だったワケで、スタッフも知らない訳ではあるまい。
ミューポジのナツメは身体障害者だし、シロエやマツカが女性っぽかった(マライヒもといトォニィは、まぁ…)ところもミナトと被る。
そう考えるとグランドマザー役が三石だったのも折笠に匹敵する役者ってことで選出したのかなー?と確信犯的なモノも感じてしまう。
最終回突然ナツメがνガンダムになってアクシズ返しをし出したのも狙ってるっぽい。

なにより見てる最中「あれ?」と思ったのは、オメガは別にシステムの暴挙により襲ってきた・システムに操られてた(=システムの代表)『ではなく』単に自分の意思で生きようとしてただけ。
そいつと対決したところで「倒すべき敵はソイツじゃない」って感じてしまうし、むしろガドル工場で虐げられてたガドルが復讐に立ち上がったようなポジションな訳で、いじめを続行しただけのようにも思えたり思えなかったり。
なんか「倒すべき敵はソイツじゃない」ってところを演出で誤魔化そうとしてるキライも…あ、そのためのアクシズ返し?
オメガは共闘…まではいかなくてもパイプの説得で身を引くとかで良かったのでは…。
ってかパイプどこ行ったん!?
「9話感想」で触れたけど、ガドル工場破壊でガドルが消滅という原理にはいまいちピンと来てない。
自壊命令みたいのが発令されたのではなく工場破壊だからねぇ、常になんとかフィールドが張られててそれが途切れたって解釈の方が自然だと思うんだ。
で、いずれにせよバグでチップが機能しないであろうパイプは影響受けないのでは?と思ってたんだが…あれー?
何歩か譲ってパイプ殺したのは善しとしても、その反面カブ復活させてしまうのは…あれれー?
バックアップ取っておけば復活可能→寿命設定はどうした?
“ゼーガペイン”じゃないんだから…ってかあっちは散々「そういうことは基本無理」と念を押した上で成し得たことで特別感を演出してたけど、こっちは設定が突然生えてきた感が否めない。
だったら沢山複製作っておけばいいじゃん、とどうしても思ってしまう。
素体もどうしたん?フギンのGM素体を乗っ取るとかもちょっと期待したんだけどなぁ。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
本来もっと後半でするであろう「世界の謎のタネ明かし」を2話で早々に行い、じゃあ後半もっとビックリな展開があるのかな?と期待したがそれは無かった、早目に明かした効果はなにも生かされてなかった気がする。
2018に放送されたオリジナルアニメ“LOSTSONG”が世界の謎を明かすのが遅くて「引っ張りすぎだ」という声が当時結構上がり、それを受けてこっちは急いだってことは…まさかね。
というか掘り下げがまだな中いきなりドンとデカいタネ明かしをされて付いていけない人が続出だった模様。
これなら素直に9話(ガドル工場破壊回)でナツメが真実を知るのと同じタイミングで視聴者にタネ明かしするで良かったような気がする。

内容は色々な既存作品の要素が散りばめられ、その中でも特に“地球へ”の影響を強く受けてるように感じた、個人的には。
これは“クジラの子らは~”や“ダーリンインザ~”もそうで、あまり言い過ぎると「じゃあ一生地球へを見てろ」と言われそうだけど、そうじゃない、そうじゃないんだ。
劣化コピーや切り貼りではなくブラッシュアップが見たいんだ。
果たしてこの作品はブラッシュアップされてたか?と考えると…ど、どうなんだろう?
まぁ1クールに収めるにはこれが限界なのかなぁ?と思わなくもない。
けどそうであるなら尚更、2話でタネ明かしなんかしないで9話に回せばもっと余裕作れたんじゃない?とも。
ぶっちゃけナツメの存在も物語に必要だったのかどうか不明、だったらミナトやジル、マイキーの掘り下げをもっとした方が良かったような?
企画当初ナツメは「視聴者と同じ目線・興味の誘導役」という立場だったのが、2話でタネ明かしをすることにより宙ぶらりんになってしまった…なんてことだったりして?と穿って見てしまう。
「重大な秘密を視聴者は知っててキャラクターは知らない」という作りの場合、どうやって秘密に近付くか・秘密に触れた時どんな反応するか(キャラが冗談で言ったことが実は真実で、見てる方が「いやそれシャレになってねーよ」とヒヤっとするとか)が関心ポイントになると思うのだが、妙に物分りが良くて肩透かしだった。
最後の締め方も「みんな物分りが良すぎ」という気がしないでもない。

と、結構辛口なことを書いてしまったけどなんだかんだで一応は完結してるし、途中危惧した“デスパレード”みたいなことにはならず前進した感じはする。
傑作とは言い難いが佳作。
「早目にデカいタネ明かしをしといてその後大したドンデン返しは無い」という作品の代表例として今後名前が挙がるかも知れない。{/netabare}

追記{netabare}
そうだ思い出した。
内容が似てるというより、想像でしかないけど制作の進行状況が似てるような感じの作品、“ID-0”。
あれは{netabare}人間がロボットにログインするって設定で、ログイン中に本体を失った主人公が自分は何者かについて悩む話。
最後は「主人公の本体」に嫉妬と憧れを抱いてた敵のボス(これも子安だw)に「お前はアイツじゃない」と言われて自我を獲得して終わり、みたいな展開でした。
で、作中ヒロインは居るには居るのだけど、企画当初は考えてなくて途中から登場を決めたという経緯があるらしい。
そのせいか先述の主人公が自我を獲得する部分には係わってなかったりと、「果たしてヒロイン必要だった?」と首を傾げるような扱いではあった。{/netabare}

そうだそうだ、これの一件が頭のどこかにあって、ナツメの登場って後から決めたんじゃないか?と思ってしまった…のかも知れない。
因みにID-0では「ヒロインに教えてあげよう」って体で中盤ラスボスが懇切丁寧に世界の謎について説明してくれる回があります。
つまりはヒロインが視聴者の目線キャラで、デカダンスではそれすらも務めてないので、より一層ナツメの必要性が希薄に感じてしまった…のかも?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメオリジナル作品

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。デカダンスならぬカブダンスということでカブラギが大型ガドルと一騎打ち。カブダンスを動かすために周りに散らばっているパーツを拾い集めて何とかラスト一撃を叩き込めるだけのパワーを取り戻す。そして大型ガドルに渾身の一発を発射しますがあとちょっとでオキソンエネルギーが足らない。カブラギは自らのリミッターを解除することでエネルギーを補充させ、無事大型ガドルは木端微塵に。最後までアクションの作画ももちろんキャラの表情もよく、迫力もあってよかったと思います。最後はカブラギが死んでしまって感動シーンも。しかしその後のミナトとジルのやり取りを見ているに何らかの方法でカブラギは蘇生できたと考えるべきでしょう。デカダンスも新たに生まれ変わって、全部丸く収まったわけですがう~ん…。正直ラストはちょっと物足りない感あったかな。確かにカブラギのリミッター解除の件は二話、三話で話してたことを体現していて面白いと思ったけど、やっぱり問題はナツメ。ナツメも一応ガドルの部品集めたりいろいろ貢献してたんだろうけど、もうちょっとナツメにもバリューポイントというか、ミナトやジル、ドナテロみたいにナツメにしかできないようなものが見たかったかな。ナツメの表情作画とかキャラ設定も悪くなかったし、大人になったナツメも美人で良かったからそこは少し残念。でもアニメ全体としては今までに見たことないようなものが見れて私的にはそれなりに楽しめたかなと思います。オリジナルアニメだけに二話の急展開とか独特の世界観、ロボバトルチックなところもハマった人には楽しめたかと思います。アニメのあらすじとか二話の急展開がどんなのか気になる方は是非見てみてください。まぁ序盤の方見て面白さを感じなかったら多分最後まで楽しめないとは思うのでそこは人それぞれですね。{/netabare}

【第一話】
まず世界観は面白そうだなと直感したけど、如何せん私はロボ系、機械系に疎く楽しく見れるかどうか…Bパートでデカダンスが少しだけ動きますが案の定そこまで熱くなれませんでした。今後はキャラの関係と作画美術を楽しむことになりそうかな。
【第二話】
冒頭から一話とまったく違う雰囲気。この作品の世界観が明らかになった回でした。賛否の分かれる設定だと思いますが、個人的には悪くはないと思いました。否定されている方もまだ2話の段階でこのアニメの評価をするのは尚早だと思いますよ。監督さん脚本、シリーズ構成の面子から二転三転あるだろうし、ナツメの正体も世界とどう関りがあるのか楽しみです。
【第三話】
{netabare}デカダンスの世界観が徐々に明らかになってきました。デカダンスは地球滅亡直前に開発された人類最後の防衛線的な施設で、人類はサイボーグによってつくり替えられたというお話。そして、ナツメがバグ判定される理由等々名立たるスタッフ人だけに抜かりは少ないですね。二話で切らなくて正解でした。話の展開的にカブラギとナツメ率いるバグ許容側とバグは絶対不要側に分かれて対立が起こるのかな。いずれにせよまだまだこれからだと思うので期待してます。{/netabare}
【第四話】
父が取り戻したかった地球、人間の居場所。そして父を殺した(今の段階で)とされるガドルを駆逐する。そりゃこれだけ思いを抱えていたらナツメをどう止めったって戦いに行くでしょうね。王道展開ではありますが細かい描写やワンカットごと丁寧な作りだったので退屈はしませんね。
【第五話】
{netabare}今回は終始戦闘です。なかなか面白かったです。知識を持つ敵ガドルとの戦いでナツメは戦う恐ろしさと必要な力に気付きます。そんなナツメを守るためにカブラギが助けに入りますが、なんだか急に不穏な状態に。カブラギが敵ガドルを倒したがために何かの計画を狂わせた?的な感じでしたがまだ何が何だかさっぱり。そして最後にはカブラギが計画を狂わせた罰か、それともカブラギという「バグ」を排除するためか殺されます…。まだまだ話に裏がありそうな感じでいいですね。{/netabare}
【第六話】
前回のカブラギの失態によって今回はその罰としてガドルのクソ処理をさせられることに(笑)。見終わって思ったのは何だこのアニメはですよ。ほんとに何がしたいのかここまで来ても鮮明に見えてこない。だからある意味楽しみ。
【第七話】
{netabare}面白かったです。前回終わりからつづきカブラギがアカウントを偽装してタンク内に潜入するという内容。本部指令によりガドルによって故意に破壊されるタンクの壁。破損の規模は甚大で人(タンカー)では簡単には修復できるものではありません。そんななかナツメは率先して修復のための人員、材を集めます。ナツメの呼びかけもあってなんやかんやで修復作業に取り掛かるタンカーたち。カブラギもタンカーにここまでの行動力と結束力があったことに驚いたでしょう。Bパート終盤にナツメとカブラギが二人で話します。ナツメの言葉にカブラギは我を見、本当に必要なモノは何か、いらない"バグ"は何なのか気付きます。このときのシーン全体の描写(色使い、カブラギの燃えてる感じ、ナツメの涙)すごく良かった。そして最後にカブラギは仲間に「ガドルを消滅させる」と言い放ち、仲間がさりげなくぽろっとこぼします。「あんたがホントのバグだよ」。いや~良い!今回までで一番いい回です。ナツメのタンカーたちに思う気持ちも伝わったし、何よりカブラギがナツメに振り切ってくれたのがばっちり決まってたように思います。{/netabare}
【第八話】
{netabare}ガドル工場をぶっ壊しデカダンスも終わらせると決意した前回から、今回はまずカブラギの体を取り戻しに動きます。カブラギの体はミナトによってかくまわれており割とあっさり回収できました。合わせてプレイヤーたちが注入していた緑の液体がガドルのク〇からできていたという衝撃の事実も判明しました。これでク〇工場をぶっ壊す理由が彼らにもできました(笑)。その後カブラギとミナトが面会し事情を把握します。でもミナトは不満そうです。果たしてミナトはカブラギに味方するのか否か。多分しますが(笑)。まぁ今回は下準備回ということで特段可もなく不可もなくといった感じです。{/netabare}
【第九話】
{netabare}面白かったです。ついにカブラギはナツメをつれがどる工場をぶっ壊しに行きます。カブラギ陣営のメカニックによって深部まで潜入できたもののそこにはゲーム警察のフギンの姿が。ここで今回思わぬ活躍ぶりだったサルコジ。サルは前回あたりから仲間に悪巧みを持ちかけられどっち付かずでしたが、最後には見事に寝返ってくれました。サルの最後の行動にはちょっとだけ熱くなった。熱くなりきれないのはあのビジュアルのせいか(笑)。それからガドルのク○工場はサルのおかげで破壊、カブラギもフギンをなんとか退きます。その後カブラギとナツメによってGGSなる装置を作動させ全ガドルを停止。世界の真実を知るナツメは何を思い、どう行動するか。次回が楽しみですね。{/netabare}
【第十話】
{netabare}想像以上にわかりやすい展開。デカダンスはスタッフが大物ばかりだから期待のハードル高くし過ぎたかも。カブラギに世界の真実を告げられて拗ねるナツメとかこのアニメであんな展開はあまり好きじゃない。その後もガドルのク〇工場から案外楽に突破しちゃったりサイボーグが寄生虫みたいなのに殺されたり。私的にちょっとつっかっかるところが多かった。極めつけはナツメの目の前でカブラギ素体がフギンに殺されたところ。カブラギとナツメの行動を把握しておいてあそこまで生かしてわざわざナツメの前で殺すってわかりやすすぎるしフギンの行動も謎。来週その補足があるとも思えないしデカダンス自体に興味をそそるものが無くなったかな。でも最後の最後に今回のこの感想文が全部ひっくり返るような展開があったらと考えるとやっぱり期待してしまいますね。デカダンスならやりそうなので(笑)。あと残すところ数話ですが最後まで楽しみにしたいと思います。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}冒頭前回カブラギ素体を殺したフギンがカブラギ素体Ver2に反撃されフギン呆気なく撤退。前回から突如現れた謎の超大型ガドル。デカダンスで反撃するもののガドルの方が一枚も二枚も上手でカウンターを食らいます。デカダンスは戦えなくなります。ここでシステムがデカダンスを一時終了させると命令。デカダンスの終了=ナツメ消滅ですから当然カブラギは阻止しに動きます。ジルの妙案でなんとカブラギをデカダンスに接続させて操らせると言う。何でもジルはもともとデカダンス運営の中枢にいたらしくシステムのバグや抜け道をいろいろ知っているだとか。最後カブラギがデカダンスに接続する直前に現れたミナト。ミナトは未だにカブラギの行動の意味が分かりません。ナツメといういわばゲームの中の人物のために自分の命かけてるわけですからね。そんなミナトも最後にはカブラギに協力。バグは本来システムにとっては痛手にしかならないが、要はバグも使いようによっては進化の糧になるということですね。バグをバグのままただ消滅させるだけでなく視点を変えてどう再利用するか。勝手な感想ですが私なりにいろいろ考えれて面白かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

こういうのが、最初からグローバルスタンダードなのかも

良かった。楽しかった。The 娯楽作品として一見の価値ありと思います。

それこそHollywood、Pixar映画のように最初からすっと入っていけ、そしてそれなりにじんわり出来たり、アクションに興奮できたりする、上質なEntertainment作品だと思います。なんかこんなことを目指すことをうたい文句にした「和」を目指した感じの別作品があったような気もしますが、よく知りません。

作画は、静止画としても動画としても上質です。見せ方も上手く、戦闘シーンでの疾走感はなかなかのものと思います。「進撃」を映像では一切見ていないのですが、きっとあんな感じなのでしょう。おそらくは賛否両論あろうキャラデザインですが、僕としては最終的に違和感を感じなくなりました。人間タイプのキャラデザはかなり好きな部類です。主としてCGなのでしょうが、デカダンスや最初と最後の敵の「大きさ」を感じさせるアニメーションは良かったと思います。きっと、もっと「おおきく」出来たんだと思いますが、やり過ぎると尺が嵩むのでしょうか。ちょっと物足りないなぁと感じたのも事実です。

音楽はOP、ED共にだいすき。疾走感と共にぐわっと持ち上げるOP(+OP映像)。じんわりと聞き入らせるED。いずれもよいです。劇伴も良い感じで、SkyrimのBGMっぽさもある(わかるひとだけなんとなくわかって頂ければ・・・)、ケルトっぽさを感じるコーラス入りの劇伴がお気に入りです(こういう曲、なんていうジャンルなのでしょう?)。

キャラ、演技はについては何ら思うところがありません(良い意味で)。ナツメの性格付けはちょっと苦手な部類なのですが、演技はとても良かったと思う。

物語は、、、、なんて言うか、「よくある話」を一風変わった舞台装置に乗せ、その上で実直・丁寧に遂行したという感じです。作品が語ろうとしていること自体は目新しさはありません。キャラ配置もそういう意味では「よくある構図」に思います。でも、実によく語られ、まとめられたという印象を受けています。そういう意味でも、よく出来た(それこそハリウッド映画的な)娯楽作品だと思います。

なんか感想がまとまらないのですよねー。

以下、とりとめもなく。ダラッと長いっす。
{netabare}
-- 音と映像のマッチング:静寂の破壊力{netabare}
シンフォギア第一期をこよなく愛する僕としては、格好いいアクションやシーン転換と劇伴の調和に目を向けてしまいました。
その観点では、結構楽しめたし、他の作品ではあまりしてくれない、でも僕が好きな「調和」の仕方を見ることが出来て良かったです。
劇伴や効果音、セリフを止めた「無音」の使い方が良かったなと感じています。第一話の終盤が典型的な例ですが、組長がナツメを拾いあげに来るシーン、デカダンスキャノン発射直前など、短いですが無音に近くなる、あるいは、音を限定する瞬間があります。激しいシーンに挟み込まれた一瞬の静寂って、結構目立つんですよね({netabare}これ、プレゼンでも効く。ちょっと間をとると、その瞬間聴衆の注意が向く。逆に淀みなく蕩々と語られるプレゼンって、終わってみると何にも残らないことが多い{/netabare})。本作は、その静寂とそこからの劇伴・効果音+アニメーションのダイナミズムを上手くあわせて描かれるシーンがいくつか見られました。シンフォギア1期の最終盤で感じまくった「首から後頭~頭頂部がちりちりする感じ」にはちょっと及びませんが、似た感じを本作でも味わうことが出来、楽しめました。最終話も、同じ理由で良かったと感じる箇所がありました。

OP映像もちょっと変わった感じがして気になりました。曲終わりのスネア(?)4連発にあわせて、デカダンスのライトを「消す」部分です。曲の特徴的な部分には「オン」を重ねることが多いように思うのですが、逆にオフを重ねてきたことにおもしろさを感じました。OP映像全体の曲と映像の嵌まりそのものは並くらいかなと思いますが、この部分が妙に気になりました。
{/netabare}

-- いやちょっとわかんねーんだよな・・・{netabare}
--- ソリッドクエイク社とサイボーグ{netabare}
世界観、設定に関する部分では、消化し切れていないというか、納得できていないものがあります。デカダンスの世界を作り出しているソリッドクエイクとサイボーグの存在が相互に矛盾しているように思えるのです。

ソリッドクエイク社の企業目的って何なの?企業体としての「利益」はいったい何で、それは誰に対するものなの?おそらく、他企業と争う形で存在しているものではなく、社が保有するサイボーグが会社を構成するものであり、同時に企業が提供する各種の財の享受者であろうことはわかる。その意味では、ソリッドクエイクは企業ではなく国家に近い存在なんだろう。ソリッドクエイクとサイボーグの関係は、いわば国家と国民の間の相互義務関係に当たるんだろう(税・勤労の提供に対する、生存・権利・財産の保証の提供のような)。その観点に立てば、ソリッドクエイクとシステムは国家&独裁政権、サイボーグ達はそれに属する国民のような立ち位置になるんだろうと思う。

で、ソリッドクエイクはサイボーグ達の燃料たる「オキソン」を何らかの見返りとしてサイボーグ達に提供しているわけだが・・・そのオキソンはデカダンスに生存する(デカダンスにて製造する)ガドルから得られる。とするならば、ソリッドクエイク社に所属のサイボーグ達は、半強制的に「デカダンス」に参加あるいは、デカダンスに関連する作業に従事するべきで、これはむしろサイボーグ達の娯楽ではなく労働現場におもえる。が、幽霊アカウントもあるらしいし(最終話)、デカダンスをよく知らないサイボーグもいる(2話など)。

何を言いたいのか自分でもよくわからないところがあるのだが、この世界、サイボーグ達にとってのデカダンスの位置づけがよくわからないのです。サイボーグ達の「生活」が描写されなかったせいかもしれません。

視点を変えて、独裁政権・システムにとって最もありがたいのは「盲目なる国民」と思われます。特に第3話で述べられている内容からすると、です。その視点でわからなくなるのが、システムがなぜ未だに作品世界で表現されるようなサイボーグを維持しているのか、です。端的に言えば、「コア」壊しちゃえば良いじゃん、です。正確な描写があったかどうか憶えていないのですが、サイボーグに搭載されている「コア」がサイボーグ間に見られる個性の源だろうと思われます。そして、おそらくそれは旧時代の人間に由来する、再生産不可能なものなのではないかと推測します(2話でスクラップになるサイボーグからコアが取り出される際、[貴重な資源]であると言われていた。ちょっと飛躍していますけどね。あー、でも、だとするとデカダンスに搭載の「コア」はどこから来たんだろう・・・?)。サイボーグ自体は「換えが効く存在(マイキー)」であり、既に人間換算で数世代にわたって製造→廃棄→製造が繰り返されていたはず。で、なんでその都度システムから独立な(ジル発言)コアを盛り込む必要があるのだろうか。これは、結局ソリッドクエイク・システムが「是」とするものがなんなのかがよくわからないために起きている疑問な気がします。コアと個性の関係が間違いだとしても、そもそも個性を許容すること自体が大きな矛盾に思えます。

社是不明、なんか矛盾を感じるっていうところから、結局最終盤で展開されるシステムの言い分もよくわからないまま終わってしまいました。{/netabare}

--- その後のデカダンス。。。なのだが{netabare}
結局、「人類の所有権」はソリッドクエイクが握ったままなのよね?自治を認めるとか、そういうことになったのだろうか。それもまた、システム並びにソリッドクエイクが目指すところ次第なのだけど、2,3話で語られた話と矛盾する気がするんだよな。{/netabare}
{/netabare}

-- 「海外の反応」的には今ひとつだったっぽい{netabare}
こういうのが、最初からグローバルスタンダードなのかも、などといっておきながらですが、海外Reactorからの評価は二極化した印象です。やはり、第2,3話が鬼門になったようで、そこでリアクションをやめる方が多かった印象。でも、そこを超えた方は最後まで観ていましたね。{/netabare}

-- 追)そういえばサブタイトル{netabare}
車か飛行機か、いずれにしても動力、制御、伝達で構成されていたのが最終話になって「decadence」。第1話以外、特に各話と対応しているとも思えず、これは何を意図したものだったんだろう。{/netabare}

-- 追)バグといえば{netabare}
ストライクさんのレビューで「ゲームにバグは」とあってふと思い出しました。初代ファミコン時代のFinalFantasy、、、確か4だったと思うけど、あの飛空挺のスクロールスピードって、ファミコンの「バグ(詳しくはよくわからない)」をFF開発に携わった天才エンジニア(イラン人だったか、イラク人だったか、アジア出身の方)が積極的に利用した結果実現できたものらしい、って話を昔聞いたことがあります。バグも善し悪し。{/netabare}
{/netabare}

[2020/10/12 v1]
[2020/10/19 追) 追記]

投稿 : 2024/05/04
♥ : 37

76.8 3 文明でオリジナルアニメーションなアニメランキング3位
ケムリクサ(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (527)
1812人が棚に入れました
赤い霧に包まれた、荒廃した建造物に囲まれた人気の無い世界を舞台に3人の姉妹が生き抜く物語。物語の中心的人物でまとめ髪の特徴的なりん、猫耳でいつもおっとりしているお姉さんキャラのりつ、メイド調の服に身を包み天真爛漫なムードメーカーりな。謎多き世界でこの姉妹が目指すものは一体…

声優・キャラクター
小松未可子、清都ありさ、鷲見友美ジェナ、野島健児
ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【結論】中枢神経でしか謎は解けない

タイトルからはどんな内容なのかわからないし、見てもよくわからない。予想や考察はしてみたくなるけど。


第1話、第2話 体のなかの話とか……?
{netabare}
『 はたらく細胞』が説明抜きだったら、謎の多いアニメになると思う。これも擬人化かなって思った。

りんたちは、ウィルスを退治する抗体で、わかばは新しく投入されたワクチン、最初はりん(抗体)に反発されたけど、徐々に受け入れてもらえて……といった感じでこじつけてみた。

なぜ路面電車があるのかとか、細かいところを考えるより、世界観をまず考えたほうがいい気がする。たぶん、そこがオチにもなるんだろう。
{/netabare}

第3話 現時点の考察
{netabare}
情報だけが増えてストーリーはあまり進んでいない。前回同様、体内の話かなって思って観ている。現時点の考察はこんな感じ。


・線路は血管、島は臓器

・りんたちは赤血球、赤血球の半分以上は水でできている

・むしゃむしゃ食べているのは、鉄(鉄分)

・赤血球の役割は、酸素や二酸化炭素の運搬、葉は二酸化炭素から酸素を作る。二つは似ている。『酸素』と書かれた箱だとオチがわかるため、葉っぱにしている?

・Wikipediaで赤血球を調べると、『リン脂質』といった単語がある

・水と一緒に現れたから、わかばは薬か。わかばの体内とも考えられる。路面電車や遊園地はわかばの記憶?


まだまだ説明できないことも多いので、ひとつの候補としておく。
{/netabare}

第4話 熱中症か……?
{netabare}
りんたちが水を求めることが謎を解く鍵のひとつだと思う。
雨が降らなくても、朝露(結露)はあるはず。そこから水を得ていないので、空気がとても乾燥していると言える。

乾燥した世界で、水分が乏しく、熱を帯びた霧が誤動作させる……熱中症の体内か?
血液中の水分が減ると、血液がドロドロになって血栓ができる。りんたち(赤血球)を足止めさせたヌシは血栓、とか。


【現時点での考察】
・熱中症になったわかばの体内の話
・路面電車や遊園地は、わかばが住んでいる場所の記憶
・線路、道路は血管、島は臓器
・りんたちは赤血球、赤血球の半分以上は水でできている
・『酸素』と書かれた箱だとオチがわかるため、葉っぱにしている
・むしゃむしゃ食べているのは、鉄(鉄分)

わかばの服装をあらためて見ると、夏服だった。
{/netabare}

第5話 ケムリクサは、ビタミンか……?
{netabare}
わかばの体内で、りんたちは赤血球という考察のつづき。

・りんたちのケムリクサ
りんとりつは赤、りなはももちゃんと言っていたから桃色だと思う。
赤血球に必要な栄養素は、ビタミンB12。ビタミンB12の色は赤かピンク。
赤血球は初期段階で分裂し、細胞膜には球体がついている、こういった点でも類似点が見られる。

・わかばのケムリクサ
風邪を引いたとき柑橘類(ビタミンC)を摂取したりする。ヌシが風邪のウィルスなら、わかばがビタミンCで防いだという構図になる。ホウレンソウといった青物にもビタミンCは含まれる。

・緑色のケムリクサ
植物と思われるみどりちゃんから生まれる。植物に多く含まれるのはビタミンC。
わかばが持っているケムリクサは、みどりちゃんのような植物から生まれ、地面に落ちたものではないか。
洞窟のさきに、ケムリクサを落とした植物がいる?

・藍色のケムリクサ
通称あいちゃん。水と藍色から魚介類を連想。魚介類に含まれるビタミンはいくつかある。そのうち水に溶けないのが、ビタミンD(ビタミンには、水に溶けるものと油脂に溶けるものがある)。さらに調べると、ビタミンDは免疫に関係あるらしい。水ではなく病原体を探しているのかも。
{/netabare}

考察と訂正
{netabare}
別サイトで指摘されて、あおばをわかばと訂正。指摘がなかったら最終回まで気づかなかったと思う。

考察したくなるアニメだけど、考察する人は少ない印象。荒廃した世界なのに半袖シャツといったわかりにくい世界観が原因だと思う。
わかばはどう見ても日常系のアニメキャラ。日本語が読めないのも外国人キャラの要素だろう。どちらも荒廃した世界観とは合わない。

真夏の暑い日に、外国から来た三姉妹と遊園地に遊びに行っているときに、わかばがぶっ倒れて……といったリアル世界が隠されていると思う。


『カンリイロケンシュツ』について。
お掃除ロボはマクロファージ(体内の掃除屋)と考えている。体内から除去するものを探しているはず。

・わかば(異物と検出された)
・りつ(古くなった赤血球はマクロファージに捕捉される)

りつはフラグが立ってそうだから可能性は高いが、りつでも勝てそう。
ちなみに、リアルなりつはコスプレ好きのお姉さん。

ほとんどの謎は説明(こじつけ)できた。あとは、夢オチアニメをいまどき作るか、という謎だけかな。


【現時点の考察(訂正版)】

『リアル世界』
・わかばの体内の話(風邪、インフル、熱中症等)
・発汗しているから水分が必要→大量に水を摂取する理由
・路面電車や遊園地は、わかばが住んでいる場所の記憶
・わかばの近くに、りんたちに似た"外国からきた"三姉妹がいる
・りつはコスプレ好きのお姉さん

『わかばの妄想世界』
・りんたちは血液(おもに赤血球)
・黄色の照明は血しょう(血液を分離したとき、血しょうは黄色)
・むしゃむしゃ食べているのは鉄
・りなの再生能力は、血小板か?

・植物から落ちたケムリクサは、薬の成分(おもにビタミン)
・赤、桃色のケムリクサは、ビタミンB12の色(赤血球にある)
・オレンジ、青、緑などは、ビタミンC(果物や野菜の色)
・藍色は、ビタミンDで、水ではなく病原体(ヌシ)を探している

・お掃除ロボは、マクロファージ(体内の掃除屋)
・『カンリイロケンシュツ』は除去するもの(わかばかりつ)を指す
・みどりちゃんは投与された薬で、血液(りんたち)と一緒に体中を巡っている(薬には水が必要)
{/netabare}

第6話 『私』は脳か……?
{netabare}
わかばの体内の話で、現実のわかばは治療中、りんたちは赤血球(わかばの妄想擬人化)、ケムリクサはビタミンとして考察中。

(今回の考察)
・橙(だいだい)に表示された文字は、あぶりだし(オレンジの搾り汁)
橙のケムリクサは、ビタミンC、柑橘類と考えているので。

・『私』は、脳の擬人化
詳細は長くなるので、そのうち別項で書く予定。
わかば自身でもあるが、『ぼく』ではわかばだとわかってしまう。

・『分割後の私』は、五感、欲求、言語、記憶……etc(脳の機能を細分化)
・りんは呼吸、りつは聴覚、りなは食欲、睡眠欲といった欲求を担当(欲求は増えるもの)
ケムリクサの使い方で、りんを呼吸担当にしてみた。

・現実のわかばの症状を、りんたちで表している
むかし(わかばが健康なとき)は、ヒト(脳の機能)がたくさんいたけど、いまは、りん(呼吸)、りつ(聴覚)、りく(触覚)、りな(食欲、睡眠欲)しかいない→わかばの症状を表し、現在は聴覚が弱っている。
りんが自分たちを"ヒト"と言うのはあながち間違いでもない。

・触覚(りく)がなくなったけど、(現実のわかばを)治療して戻った
・わかばは記憶担当で、記憶を失っている?

・『私』の文章がさきで、ひらがな文章はそのあとに書かれた
・ひらがなで書いたのは、『分割後の私』(言語担当)
・文章の削れた部分を見て、なにか隠していると考えたなら、さいしょのひとは『私』になる
・『私たちの目的』は、わかばの病気を治すこと
・EDの伸びる線は、神経で繋がっているという意味

最後はりん(呼吸)とわかばだけになるのかな。で、わかばが育てたケムリクサ(記憶の葉)で回復、全員復活、ハッピーエンド、とか。
{/netabare}

【考察】ケムリクサは、ニューロン(神経細胞)
{netabare}
大脳(前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉)を、りんたちに当てはめてみる。
りん……後頭葉(視覚)
りな……前頭葉(理性、行動、食欲)
りく……頭頂葉(皮膚感覚)
りつ、りょく、りょう……側頭葉(聴覚、言語、記憶)

りなに理性があるのか微妙だが、ここまで符合するなら考察を進めてもいいと思う。

人間の脳は、大脳、間脳、中脳、後脳、小脳、延髄の六種類に分かれる。これが島に該当する。
出発点は大脳で、一島だろう。脳には橋(きょう)と呼ばれる場所がある。橋は中脳と延髄の間にあるので、これらが三島と四島。洞窟は、延髄の大孔。大孔のさきには脊髄がある。

現在、脊髄にいると思われる。巨大な樹木は脊髄だろう。りんたちは脳のなかだけ移動していたが、はじめて脳を離れて脊髄まできた。
枯れた樹木は機能していない神経か。りつが耳をつけて音を聞いているのも、なんとなく意味がわかる。

ケムリクサは、ニューロン(神経細胞)。プルキンエ細胞が橙と同じうちわ型。あらかじめ与えられたデータを教師にして学習する(教師あり学習)といった点も似ている。

りくのケムリクサ講座で、「丸いの」が樹状突起、「すげー光る」がシナプスだろう。

以上、専門家ではないので合っているかは保証しない。
{/netabare}

【考察】りんたち、水、巨大な樹木について考えてみた
{netabare}
1.りんたち
ケムリクサがニューロン(神経細胞)なら、りんたちはグリア細胞になる。脳を構成するのは、ニューロン、グリア細胞、血管だから。四種類ある。

・アストロサイト(星状グリア細胞)……有害物質から脳を守り、バリア機能にも関係している→りんたち(りなのスカートが星状に見えなくもない?)
・ミクログリア……脳のマクロファージ(掃除屋)、ニューロンを監視して異常があれば修復の手伝いをするが、制御が効かないと暴走し、ニューロンを攻撃する→お掃除ロボ(正常時は車輪を見つけたりするが、暴走するとヌシになる)
・稀突起グリア細胞……ニューロンを魔法の杖に例えれば、柄の部分にある→球状なのでりなの球体かも
・上衣細胞……脳室の壁や髄液を作る(りくが言う「あっちのあれ」は脳室かもしれない。脳室には髄液がある)


2.水について
水は髄液(水と同じ無色透明)と思われる。アストロサイトは、栄養成分を含んだ髄液を血管から吸い上げ、ニューロンに渡す。
血管と接しているのは足突起と呼ばれる。地面の下に血管があるのかも。雨が降らないのに水があるのは、地下から湧き出ているとも考えられる。


3.巨大な樹木について
巨大な樹木は、脊髄。内部の中心管に髄液(水)がある。枯れた樹木の根は、脊髄根か。大孔に入り延髄根と合わさるらしい。
脊髄を損傷して(わかばは事故に遭ったのかも)、大脳からの命令が伝わらなくなった。大脳(=私)は、「ちょっと脊髄を調べてきて」と、りんたちを旅立たせた。分割したのは、一人がやられても旅は続けられるという配慮。

目的地は脊髄。目的は神経の修復だけど、それをするとりんたちの体内にあるケムリクサ(ニューロン)を使うことになるから文章を削った。みどりちゃんは修復の能力があるから、神経を治すためにいるのかも。
iPS細胞を使った脊髄損傷治療のニュースがあったから、りんたちがiPS細胞の可能性も出てきた。

以上、専門家ではないので正確かどうかは保証しない。
{/netabare}

第7話 水は髄液、樹木は脊髄の中心管
{netabare}
中心に水があるという考察が当たったので、偶然でなければ、脊髄(せきずい)のなかにいる。最初は外側と思ったが内側にいないとおかしいので。
脊髄の『前角』(脳からの信号を受ける場所)から、第7話は始まったと考えている。

脊髄は外側に『白質』(白色)、内側に『灰白質(かいはくしつ)』(わずかに灰色のある白)となっている。
わかばのセリフ「真っ白に近い」と、りんの視線にあった灰色の景色から、灰白質にいると思われる(脳にいるときから灰白質から出ていないと、現在は考えている)。

灰白質はHの形をしている。途中、壊れた橋を見下ろすシーンがあった。川(というより溝)は『前正中裂』と思われる。これは脊髄の中央を縦に走っている。川を右に見ながら歩く経路だから、出発点は左下端としておく。

          後角
  →壁水壁×……→↑
 ↑  川
 ↑
前角

(×が来週バトルするところ)

青い壁は中心管を覆う『上衣細胞』(髄液(ずいえき)がある場所の壁を作り、免疫バリアーの役割もある)。反対側の壁も同様で、出たらまた灰白質。

『中心管』は、滝みたいなのを想像していた。壁から距離があったから、あの空間いっぱいに水があったのかもしれない。中心管は脳室とつながっているから、りくが出てくるかも。りくは脳室のまえにいたと考えているので。

水は髄液、樹木は脊髄の中心管と思ってよさそうだ。

青と赤のムシは『ミクログリア』。青は正常だが、赤は、末梢神経損傷によるミクログリアの活性化と思われる。この点については次回の考察で。

以上、専門家ではないので正確かどうかは保証しない。
{/netabare}

【考察】みどりちゃんはiPS細胞、『私(さいしょのひと)』はES細胞
{netabare}
わかばの中枢神経(脳、脊髄)の話で、りんたちは大脳を出発し、脊髄でミクログリアと戦闘、という考察のつづき。

ミクログリアは、通常時(青)は、体が小さく足(突起)が細く枝分かれしたラミファイド型で、異常時(赤)は、体が巨大化し、足(突起)は短くなるアメボイド型に変化する。
脊髄か末梢に異常を感知したから赤くなり暴走している。治療は再生医療だと思う。

みどりちゃんは、わかばの細胞を使ったiPS細胞。
万能だし、若葉は緑色だし。カンリイロもわかば色ってことかな。

『私(さいしょのひと)』はES細胞。
分割は、受精卵の分割のこと。『分割後の私』は、分割後の受精卵という意味。

ES細胞(受精卵)から生まれたりんたちは、ヒト(生命)。

記憶が戻ったわかばが、りんたちで自分の体を治すのをやめようとするけど、りんたちは進んでこの世界(わかば)の一部となって消えていく……そんな終わり方かな。
{/netabare}

【考察】りんたちは神経幹細胞
{netabare}
再生医療(ES/iPS細胞)に関係する神経幹細胞について、アニメに沿って説明する。神経幹細胞は、分裂(同じものをコピー)と分化(機能を持った細胞に変わる)を繰り返して、神経を作っていく。

りん、りつは、未分化の神経幹細胞(神経前駆細胞)で、りなは、分裂する神経幹細胞。ただし、りなもそのうち分化する。

分化は三種類あり、ニューロン(ケムリクサ)、アストロサイト(りんたちの体、みどりちゃんの樹木、戦闘能力)、オリゴデンドロサイト(りなの球体、りつのネコミミ、みどりちゃんの照明)。りんが壁を壊すときに見せようとしたのが分化だと思う。分化すると、この世界(中枢神経)の一部になる。

落ちているケムリクサは、分裂したみどりちゃんが落としたもの。わかばがケムリクサを自在に扱えるのは、みどりちゃんがわかばの細胞から生まれたiPS細胞だから。

次回は、分裂したみどりちゃんたちがわさわさと集まって、世界の一部となる。そのあとは、後角まで行けるようになり、りくたちと合流しつつ、脳に戻ると予想している。

あいちゃんは新生ニューロンで、水ではなく、神経の損傷部分を見つけて、激しく動いたと考えられる。
{/netabare}

【考察】ケムリクサのタイトルにも秘密があった
{netabare}
りんがケムリクサを使うときのしぐさが煙草の煙をはくのと似ているから、タイトルがケムリクサと思っている人は多いだろう。でも、それを見せたのは数回。タイトルにするほどではない。

煙草に含まれるニコチンを神経幹細胞に加えると、ニューロンに分化する割合が増加する、そんな研究がある。ニューロンが多ければ、それだけ中枢神経の損傷部分を治せる。
この研究を発表した教授のコメントが、

『毒をもって毒を制す』。

この世界の毒を制するために送られてきた毒、それがりんたちだった……そんなオチではないだろうか。
{/netabare}

第8話 地図は右に90度回転させる
{netabare}
再生医療(ES/iPS細胞)を受けているわかばの中枢神経(脳、脊髄)で考察中。移動経路を説明する。

大脳皮質(一島)→間脳(二島)→中脳(三島)→橋(四島)→延髄(六島)→脊髄(七島)

ここまでは、皮質脊髄路(下行路、脳の命令を筋肉に伝える神経)を通ってきた。たぶん、線路が該当する。
一島から六島の地図は右に90度回転させる。五島の小脳がそれらしい位置にくる。

八島の地図も回転させると、点線が下から上になる。脊髄を出て延髄にきていると思われる。左から右に移動しているのは、延髄における錐体交叉(右半身が左脳、左半身が右脳になる)と推測できる。

脊髄から脳に向かう上行路はいくつかあって、延髄で交差するのは後索路。現在は後索路を進んでいると考えられる。

わかばが地図を持ったときも変わってくるが、りつが持ったときは右回転だと思う。たぶん、ドジッコに地図持たせて旅している。

延髄(八島)⇒橋(もしくは中脳水道)⇒中部地方だから中脳(現在位置)⇒つぎは、関東地方だから間脳
{/netabare}

【考察】幹細胞の幹は、木の幹という意味
{netabare}
りんたちが巨木の”幹”を目指しているなら、幹細胞を疑ってしまう。みどりちゃんをiPS細胞と考えているので、巨木はわかばに移植されたiPS細胞になる(地形が変わった理由)。治療なので倒してはいけない。

この世界(中枢神経)は、ニューロンとグリア細胞(ミクログリア、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、上衣細胞)でできている。アカムシは活性化したミクログリアで、赤い根も活性化したアストロサイト。赤霧は活性化により発生した炎症性サイトカイン。

ケムリクサは、ニューロンではなく、"未分化の神経幹細胞"に改める。ニューロンはそれ以上変化しないので、わかばの盾とか説明がつかない。ひとつ手前の神経幹細胞とすれば、どんなものにも変わるので説明もつく。問題はりんたち。

娘細胞とかいい単語があったので、りんたちはそれにしようと思う。幹細胞は分裂すると、二つの娘細胞に分かれ、一つはコピーで、もう一つは分化する細胞。増殖はゆるやかで休眠状態らしい。これは眠っているりなむに該当する。

iPS細胞は移植されると樹木になり、葉(ケムリクサ)や枝(みどりちゃん)を増やす。ES細胞は移植されると(最初の)ヒトになり、(わかばから)記憶や視覚などを取り込み、分割して娘(細胞)たちに分け与える(体と強さは遺伝)。
{/netabare}

【考察】富士山は第4脳室
{netabare}
りんたちは中枢神経に対して垂直になって歩いている。その向きで脳幹(延髄と橋)を移動していると進行方向に菱形の第4脳室が見える。これが富士山に該当する(ここのつじつま合わせは面白かった)。

脳幹の上に富士山(第4脳室)があり、頂上のさきには小脳がある。富士山の底か裾野に青い壁があると思う。そこを抜けると富士山のなかに入れる。なかは空洞。本来は水(髄液)があるのだが、水が少ない設定なので歩ける。脳室の位置と髄液の流れを簡単に示す。

側脳室⇒⇒⇒⇒⇒第3脳室⇒⇒⇒中脳水道⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒第4脳室⇒⇒⇒⇒⇒⇒中心管
大脳皮質(一島)-間脳(二島)-中脳(三島)-橋(四島)-延髄(六島)-脊髄(七島)

側脳室から中心管までつながっている。側脳室、第3脳室、第4脳室で、髄液が作られ、第4脳室からクモ膜下腔に流れて、脳や脊髄のクッションになる。
第3脳室は関東だから『首都圏外郭放水路(地下神殿みたいな所)』がよさそう。
{/netabare}

第9話 九島は小脳で、そこには生命樹がある
{netabare}
再生医療(ES/iPS細胞)を受けているわかばの中枢神経(脳、脊髄)が舞台で考察中。
『生命樹』、とてもアニメ的だけど、じっさいに小脳にある。むかしの人は命にかかわる場所と考え、生命樹と名付けたらしい。生命樹には核がある。小脳の中央には虫部があり、山頂や山腹と呼ばれる場所もある。さらに、小脳にあるプルキンエ細胞は、ダイダイに似ている。巨木はiPS細胞から、生命樹に改めようと思う。倒してはいけないのは変わらない。

大脳皮質(一島)→間脳(二島)→中脳(三島)→橋(四島)→第4脳室(りくがいた場所)→延髄(六島)→脊髄(七島)⇒延髄(八島)⇒第4脳室(富士山)⇒小脳(九島)

下行路(脳→脊髄)と上行路(脊髄⇒脳)では、同じ場所を通っても景色は変わる。
りくがいた場所には、噴水があり、水(髄液)があった痕跡と言える。以下は第4脳室に当てはまりそうなもの。
・二つの扉……外側口(ルシュカ孔)は一対ある
・天井を突き破る管……第3脳室とつながり、床下まで伸びて、脊髄の中心管(水が流れる樹木)に出る?
{/netabare}

【考察】目的は、枯れた根と赤い根を治療すること
{netabare}
現在は小脳(九島)にいる。
・小脳には『生命樹(小脳活樹)』があり、りんたちはここを目指していると思われる
・大脳や脊髄と同様、白質と灰白質だから、雲から上が小脳かもしれない
・白質は枝分かれして(生命樹と呼ばれる理由)小脳脚とつながっている
・網目状は『小脳脚』で上、中、下あり、それぞれ、中脳、橋、延髄(脊髄)とつながっている
・富士山手前は下小脳脚で、富士山下方は中小脳脚(上小脳脚も含むかも)
・中央には、虫部(ちゅうぶ)があり、下小脳脚とつながっている

生命樹(小脳活樹)、小脳虫部⇔下小脳脚⇔延髄(脊髄)
小脳脚は赤くないので、延髄(脊髄)の神経に問題があると推測できる。りんたちが壁に近づいたから排除するためにヌシや赤い根が現れたのだろう。神経を阻害するものが現れたら、虫部の命令でアカムシが発生するとも解釈できる。

六島の延髄(下行路)では、根が枯れていた。八島の延髄(上行路)では、赤くなっていた。どちらも問題ありそうだが、赤くなってから枯れそうな気がする。
りんたちが通ってきた下行路(脳→脊髄)は、錐体路で、枯れた樹木は、『網様体脊髄路』か『前庭脊髄路』。りんたちが通ってきた上行路(脊髄→脳)は、後索路で、避けてきた赤い根は、『脊髄小脳路』。これらを治療するのが目的。

・ビル群は副都心(渋谷、新宿、池袋)、大脳が都心なら、小脳は副都心という意味で
・りんたちがES細胞としても数が足りないので、最初のヒトが大勢いるかも
・ダイダイに似ているプルキンエ細胞は小脳にあるので、ダイダイが落ちているかも
{/netabare}

【考察】りんたちは、ヒトであり、赤ちゃんでもある
{netabare}
ケムリクサはニューロン(神経細胞)で、考え直してみた。

・赤ちゃん
りんたちがES細胞でヒトであるなら、赤ちゃんと言える(ちゃん付けはこのオチのため。ただし、髪の色は遺伝だと思う)。桃色も分裂が終われば赤色になるのかも。最終的には、姉妹でひとつの神経になる。いまは神経幹細胞として分裂と分化をつづけている。神経幹細胞は、以下のいずれかに分化する。
ニューロン(神経の本体)……体内のケムリクサが該当
アストロサイト(神経の大部分を占め、ニューロンを守る)……体が該当、水(髄液)を飲み、ニューロンに栄養を与える
オリゴデンドロサイト(伝達速度を高める)……りつのネコミミ、りなの球体、りんは髪留め?

・みどりちゃん
わかばの細胞から作られたiPS細胞で、分裂と分化をくりかえし、神経と言えるまでに成長。
枝が大事なので、枝がニューロン、葉はアストロサイト、照明がオリゴデンドロサイト。アストロサイト(みどりのケムリクサ)は細胞の隙間を埋める(車輪と電車の間、傷口など)。りんが戦うときは神経の修復(正常な状態に戻しているだけ)。

青色……ニューロンだが、わかばによって風車状の上衣細胞(模様は繊毛)に変わる
ダイダイ……小脳にあるプルキンエ細胞(ニューロン)で日記に変わる。最初のヒトは小脳にいた
あいちゃん……新生ニューロン(髄液をたどりながら神経の損傷部に移動する性質がある)

記憶の葉……わかばと接続したニューロンと推測。わかばの記憶が隠されている?
うすいろちゃん……わかばが育てている。みどりちゃんに近い。用途不明。

りく、りょう、りょくの入れ替わりは、遺伝子の発現(遺伝情報で体を作る)によって姿を変えたと解釈できる(脳室の近くに現れたのも理由があると思われる)。三人の遺伝情報(設計図)が、ひとつのケムリクサにある。
わかばの指操作も遺伝子の発現。青やダイダイ、お掃除ロボの合体のとき、指で操作している。わかばはこの世界にあるものなら、姿を変えさせることができる。

受精卵を提供した女性(最初のヒトはこの女性の娘)は、細胞記憶(思い出や趣味嗜好などが細胞に記憶されるという仮説)から推測できる。たぶん、空手三段で猫好き、語尾に「なっ」をつける。ちなみに、わかばは植物オタク。
{/netabare}

【考察】ラストでこのアニメが泣ける理由
{netabare}
ネットの感想を読んでて、壁には"封"の文字があるとあった。よく見つけたと思う。おかげでまた謎がひとつ解けた。
これは、『グリア細胞内封入体(GCI)』のことだろう。細胞内に本来いるはずのない物質らしい。壁のなかにいたヌシが封入体。赤霧やアカムシの原因と考えられる。GCIは小脳の白質にも現れるので、生命樹のなかを入ったり出たりするのを退治することになりそう。

(気になる点)
りんたちの移動は、↓(脳から脊髄)、→(脊髄のなか)、↑(脊髄から脳)と思ったけど、→は必要ないかも。水が流れる樹木が中心管なら、富士山のほうに伸びているはず。水が流れる穴は中心管だけど、樹木は移植されたiPS細胞かもしれない。
{/netabare}

【考察】目的が削除された理由
{netabare}
ES細胞(最初のヒトで、大勢いた)は小脳に移植された。赤い根の本体(目的)に空手三段のES細胞軍団が立ち向かうが、みどりのケムリクサといった武器を持たないため、いったん退くことに。
下(脊髄方面)は赤い根がはびこっているため、上(大脳)の一島へと移動。りんが言う「島に住んでいた人」は、これのことかも。そこにも敵がいて、ES細胞軍団は全滅。残った一人が娘細胞に分裂して、りんたちが生まれる。ES細胞軍団でも勝てなかった赤い根の本体を倒せとは示せず、ダイダイから目的を削除した。
さいわい、脊髄(七島)に移植したiPS細胞が成長し、赤い根を退けていた。この点から、iPS細胞(みどりちゃん)が赤い根に有効だとわかる。次回は、iPS細胞を携えたES細胞の再戦となる。
{/netabare}

第10話 禁断の恋を避ける方向で考察してみた
{netabare}
海外で再生医療を受けているわかばの中枢神経(脳、脊髄)が舞台。りんたちはES細胞(最初のヒト)から分裂した娘細胞、みどりちゃんはわかばの細胞から作られたiPS細胞、で考察中。

最初のヒトは、イメージしたのとずいぶん違う。受精卵から生まれたばかりだからロリでも考察に支障はない。分割したあと、りんたちも同じ体型で、成長していまの体型になったと思われる。
問題は服装。最初のヒトとわかばに血縁関係があるように見える。りんたちが最初のヒトから生まれたなら、りんとわかばは禁断の恋になってしまう。だから、最初のヒトとわかばには血縁関係はない。

最初のヒトの服装は、細胞記憶。
受精卵を提供した女性が子供に着せていた服を、体が動かないわかばに着せている、と考えるしかない。
この女性の特徴は、
外国人で看護師、空手三段、猫好き、日記をつけ、日本のアニメやコスプレが好き、日本語は話せるけど、語尾に「なっ」をつけてしまう、といった感じ。
{/netabare}

【考察】同じ服を着るくらい二人は親しい
{netabare}
青く光るケムリクサは、みどりちゃんの照明と同じで、オリゴデンドロサイト。ES細胞(最初のヒト)が封入体を倒し、オリゴデンドロサイトに分化したと解釈できる。二人が歩いている場所は、分化したニューロン(枯れた樹木)やアストロサイト(展望台?)で、赤い樹木まで到達できなかったという跡。

わかば(DNA)は最初のヒトたち(大人)の指揮を執っていた(船で島々を移動)。たまに、大脳(一島)にいる最初のヒト(ロリ)を訪れる。りんが見ている映像は、記憶を失うまえのわかばの視点。ロリの記憶なら彼女自身は見えない。最初のヒト(ロリ)とわかばは出会っていた。たぶん、「わかばお兄ちゃん」と呼んでいる(血縁関係はない)。

同じ服を着るくらい二人が親しければ、りんたちが簡単に惚れてしまう伏線にもなる。

ES細胞が全滅したあと、ロリに記憶をコピーする(遺伝子の転写)。分割はわかばの指示かも。わかばは一人で戦い、船があった場所で力尽きた。りんは、わかばの記憶から、『私たちの目的』を知る。
{/netabare}

【考察】色について色々
{netabare}
わかばが見たピンク色は、大脳の白質(じっさいはピンク)。
うすいろちゃんは、みどりちゃんの代わりになって、七島に直行するかも。
りんが見ている映像はモノクロではなく、灰白質(灰色がかった白)の世界。

青色はES細胞で再生された神経。富士山もビルも浮いているわけではない。
りんたちが赤いのは毒(ニコチン)が加わっているから。
まえに書いたけど、神経幹細胞にニコチンを加えると、分化後のニューロンの数が増える。
この研究を行った教授のコメントが、『毒をもって毒を制す』。
赤い樹木(正確には内部にいるヌシ)は毒であり、りんたちはその毒を制するために送られた毒。
赤は毒を意味する。
{/netabare}

第11話 中枢神経で考察するとこうなる
{netabare}
りり(最初のヒト)とわかばが出会っていたのは予想どおり。
すごい展開になっているけど、中枢神経で考察すると、こうなる。

りりがこわがるから、脳と言わず、地球や島と言っている。

だから、二人がいるところは、脳なんだと思う。
巨大重機は、『伝令RNA』で、遺伝子を転写して、タンパク質(ビル)を作っている。
ダイダイの文章を削除したのは、りり。最後の一文をまだ書いていないから、削除したシーンもなかっただけ。削られたのは三行。最後の一文に真実が書かれている。

ニューロン……りんたちのケムリクサ、みどりちゃんの枝、核になるもの
アストロサイト……りんたちの体、みどりのケムリクサ
オリゴデンドロサイト……りつのネコミミ、りなの球体、黄色い照明、青く光るケムリクサ
上衣細胞……盾になるケムリクサ、青い壁
ミクログリア……お掃除ロボ。損傷部分に集まって修復を試みたり、神経幹細胞を導いたりもする。通常時は、体が小さく足(突起)が細く枝分かれしたラミファイド型で、静かに監視。異常時(赤)は、体が巨大化し、足(突起)は短くなるアメボイド型に変化する。炎症反応を知らせる→ヌシ。修復や除去をする→重機。
{/netabare}

【考察】助けるために神経になった
{netabare}
りりが使ったのは、ダイダイ、黄色、紫。黄色はわからない。ダイダイは小脳のニューロン。紫は自律しているから自律神経。小脳のニューロンを自律神経につなげてしまい、赤い根が脊髄まで伸びていった。自律神経なのでコントロールもできない。
わかばは小脳(五島)から脊髄(七島)に移動。水を守るため樹木になる。水(髄液)の流れを止めないための対処。覆っている樹木の下に湖がありそう。
中枢神経で"発芽"に関係するのは、血管(発芽性血管新生)。わかばが血を流す理由につながる。わかばは血管にも分化できる神経堤(神経冠)かな。外胚葉、内胚葉、中胚葉にもわかばみたいなのがいるのかも。

りりは小脳(五島)から大脳(一島)に移動。赤い根は下に伸びるから影響が少ないというわかばの配慮。
わかばを助けるため、りりは大人になる。神経幹細胞が神経になることだと思う。神経になるには、ニューロン、アストロサイト、オリゴデンドロサイトの三つが必要。DNAを抽出し、この三つの細胞に転写した。ロックと解除は遺伝子のON/OFF。赤、緑、青に点滅したものを、ED直前の三枚のケムリクサに当てはめ、同じように並べる。

緑(アストロサイト)、赤(ニューロン)、青(オリゴデンドロサイト)

りりは、この三枚のケムリクサになり、そのあと神経(りんたち姉妹)になった。
{/netabare}

【考察】オチは毎回見ていたのかも
{netabare}
EDは大脳皮質の形成を説明する図(楕円が並び線が伸びている)に似ている。大脳皮質は、胎生期に分化したニューロンが上に伸びた突起をたどり、6層を築く。巨大重機がビルを引き揚げるのが該当しそう。
わかばが島を作っていたり、りくたちが第4脳室に現れた点から、成体脳ではなく、胎生期の脳だろう。毎回見ていたEDにオチがあったというオチなのかもしれない。

髄液は脳室で作られ、それが脳や脊髄のクッションになる。栄養も含まれているから、りんたちは水を飲み、体内のニューロンに栄養を与えていた。さらに、脳は髄液に浮かんでいる。これが"お船の地球(地球には島がある)"。星の文化財は旧皮質で、わかばが作っているのは、新皮質かな。

皮質形成に重要なのが細胞外因子『リーリン』。神経細胞の移動や層構造形成に関係する。大脳皮質の6層が整然と築かれるのもこの因子に関係するから、小脳の皮質を形成して赤い樹木を鎮めるのかも。(りりとりんが二重になって突っ込んでいく感じ)。
{/netabare}

【考察】赤ちゃんが生まれるかも
{netabare}
ここまで考察した結果、成体脳における再生医療ではなく、胎生期の脳と思われる。ヒトは胎児のことか、地球に住む人ということで、脳にある神経細胞を指すかもしれない。
胎児にとって重要な栄養素は、葉酸。最初の考察でケムリクサはビタミンと考えたのが役に立った。
葉酸は細胞の生産や再生、血管に必要なビタミン。さらに、神経管を正常に保つ。わかばは神経堤ではなく、神経管。神経管は脳や脊髄のもとになる。わかばが吸っているのは、葉酸。

りり(最初のヒト)はES細胞ではなく、胎生期の神経幹細胞(放射状グリア細胞)。みどりちゃんは、iPS細胞ではなく、神経管(わかば)の核を持つ神経(微妙……)。
わかばは規則を破ってまでりりをそばに置いている。葉酸→大麦若葉→青汁と解釈して、りりがタバコと言っているのは、青汁の匂い。さらに、妊娠中は匂いに敏感になる。
中枢神経で考察して導き出した結論は、

わかばとりりは夫婦で、りりのお腹にいる胎児の中枢神経が、このアニメの舞台。

じっさいのわかばも科学者。りりは、空手三段、猫好き、日記をつけ、アニメやコスプレが好き。夫婦なので恋もする。
最終回は赤ちゃんが生まれる。
{/netabare}

最終話 ラストについての考察
{netabare}
オリジナルアニメが謎を残したまま終わるのはよくあるので、いつものことかなって感じだった。もう少し世界観を明らかにしてほしかった。お城とか有名な観光地を通らずに星の文化財と言われてもなあって感じ。

星の文化財の根拠は会話だけなので、会話を根拠にできるなら脳でもいいことになる。プリントも遺伝子の転写で説明できる。ということで、ラストも中枢神経で考察してみた。

りくが「ぬくい」と言って指さした二つの扉のさきには、りんとわかばがたどり着いた場所、つまり、船の外があると考えられる。中枢神経だと、りくがいたのは第4脳室で、扉は髄液が流れる一対の出口に該当する。りくが言っていた「ぬくい」場所は、髄液が流れるくも膜下腔になる。

地球は中枢神経のことで、そのまわりを髄液が流れているから、お船が浮かんでいると言える。りんとわかばは小脳(端に位置する)にいて、船の端から外、くも膜下腔に行くには、脳を出る必要がある。わかばは神経管で、脳脊髄より上位の存在だから、脳(船)から出られる。りんは神経だから出られないのだが、内部にあったケムリクサが消えて、その代わりにみどりちゃんの枝で動くことができた。みどりちゃんはわかばから生まれたのだから、りんもわかばと同レベルになり、船から出られた。
ラストも中枢神経で説明できた。
できれば、赤ちゃんを抱いたりん(りりが大人になった姿)とわかばが、普段着姿で湖を散歩しているシーンで終わってほしかった。
{/netabare}

【考察】第11話はミスリード
{netabare}
中枢神経で考察していると、第11話は比喩を使った回想シーンとわかる。星の文化財では、色々な謎を解くには根拠が足りず、どうしても想像に頼ってしまう。その点について解説してみた。

星の文化財と考える人は、富士山を根拠にしている。だけど、海外の文化財もなかったし、日本担当ならお城がないのは不自然。日本の各地にはお城がある。お城を出したところでオチに気づくわけでもない。遊園地よりはお城のほうが文化財に相応しいし、

あの遊園地を保存する必要はないはず。

この点については誰しも同意すると思う。しかし、富士山が文化財なら、あの遊園地も文化財としないと一貫性がなくなる。こういった不自然な点があるにも関わらず、星の文化財をミスリードとしないのは、ほかに解釈しようがないからだと思う。

わかばは宇宙連邦に所属しているわけでもなく、宇宙や地球のシーンもなく会話だけ。そもそも、りんたちが探していたのは水であって、文化財ではない。この点だけでも、1話~10話がつながらないのがわかる。宇宙船も日本担当もまったく言っていない。視聴者の想像にすぎない。

会話だけを世界観の根拠にできるなら、中枢神経でもいいことになる。わかばが脳の話をしてて、りりが嫌がる点から同じことがあったはず。わかばは、"脳"が口癖で、脳に関する研究をしていると言える。”お船の地球”と言ったのはりり。脳と言えないから、"地球"と言い換えるのも自然なこと。

会話だけで推測するなら、第11話については、宇宙船でも脳でもいいことになる。あとは、ほかの謎に答えが出せるほうが、正しく世界観を理解していることになる。
{/netabare}

【結論】中枢神経でしか謎は解けない
{netabare}
謎は中枢神経に関連付けられているので、どんなに考えても解けない。星の文化財で見るほうが楽しめるが、謎は解けない。じっさい、感想の多くに"?"がついている。これが中枢神経でしか解けない根拠にもなっている。

中枢神経と考えたのは、第6話。『私』の文章で、感覚を分割したなら最初はひとつ。それは脳だと推測したから。さらに、りんたちが生まれた大脳皮質(一島)とも符合していた。

大脳皮質(前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉)を、りんたちに当てはめてみる。
りん……後頭葉(視覚)
りな……前頭葉(理性、行動、食欲)
りく……頭頂葉(皮膚感覚)
りつ、りょく、りょう……側頭葉(聴覚、言語、記憶)

人間の脳は、大脳、間脳、中脳、橋、小脳、延髄の六種類に分かれる。島の数と橋の場所が一致する。さらに、ダイダイは、小脳のニューロンである"プルキンエ細胞"と形状と機能が似ている。ダイダイだけでも二つも根拠があり、星の文化財で説明できないことを説明できる。第6話の時点でここまで符合したら、中枢神経で考察したくなる。


【移動経路】
大脳皮質(一島)→間脳(二島)→中脳(三島)→橋(四島)→第4脳室(りくがいた場所)→延髄(六島)→[前角]→脊髄(七島)→中心管の終室(水の樹木)⇒脊髄(八島)⇒[後角⇒脊髄視床路]⇒白交連(ダム)⇒[脊髄小脳路]⇒下小脳脚(網目)・延髄(九島)⇒第4脳室(富士山)⇒小脳(十島)

→は、下行路(皮質脊髄路)、りつの地図は右に90度回転
⇒は、上行路(脊髄視床路、脊髄小脳路)、りつの地図は左に90度回転
[]はトンネル

・脳にも島がある
・一島を大脳皮質に当てはめ皮質脊髄路をたどると、小脳(五島)を通らず、脊髄(七島)にたどり着く
・三島と四島をつなぐ橋は、脳にある橋(きょう)に該当する
・七島が脊髄だから中心に水があった→脊髄の中心には髄液が流れている
・富士山を登ったさきに十島(新宿)→第4脳室は横から見ると山に見え、小脳はその山を覆っている。大脳が都心なら、小脳は副都心(新宿)
・トンネルの行き止まりのさきは、後索路
・水は髄液で、水がある場所は脳室と関係がある。りくがいた場所には噴水があり、天井を突き破って管が通り、第3脳室とつながっている
・白交連(ダム)は、右脳が左、左脳が右といった神経が交差する場所。ダムの水が脊髄の中心管に該当する

移動経路だけでも当てはまるのが多い。偶然とは思えない。とくに、"富士山の上に新宿"を説明できるのは中枢神経だけと言える。


【キャラクター】
りんたちの体内にあるケムリクサは"本体"と言っていた。神経で本体はニューロン。りんたちの体は、ニューロンを守るアストロサイトになる。
ニューロン(神経の本体)……りんたちの体内のケムリクサ、みどりちゃんの枝
アストロサイト……本体以外の部分

りんが腕にみどりを取り込めたのも、同じアストロサイトだから。みどり以外はアストロサイトではないから使用できない。アストロサイトの役割(栄養の摂取、異物の排除、隙間を埋める)も符合する点が多い。
・栄養の摂取……りんたちは水を飲み、本体(ニューロン)に栄養を与えていた。みどりちゃんは植物と同じように、葉や根から水を与えられ栄養を摂取
・異物の排除……りんたちは体で異物と戦い、みどりは異物を排除する武器になった
・隙間を埋める……車輪と電車の隙間、わかばの傷や穴

第11話で、わかばは脳や脊髄を作っていたので、わかばは神経管。わかばだけが壁を使える理由にもつながる。中枢神経で壁と言えば、脳室の壁になる。脳室の壁は上衣細胞で、上衣細胞には繊毛がある。これが壁の模様に該当する。ただ、わかばは復活したのではなく、新しく生まれたと考えるほうがいいかも。記憶を取り戻していない点からも、そう考えられる。

シロ(お掃除ロボ)は、脳の掃除屋と呼ばれる"ミクログリア"。シロは3タイプに変化した(シロ、アカヌシ、シロヌシ)。ミクログリアも、体が小さく足(突起)が細く枝分かれしたラミファイド型、体が巨大化し、足(突起)が短くなるアメボイド型がある。さらに、監視するラミファイド型のM0、神経に損傷があるとアメボイド型になり暴走するM1、アメボイド化して異物を除去するM2が存在する。暴走したM1は、ニューロンを攻撃する。アカヌシがりんたちの体内にあるケムリクサを狙ってきた理由に該当する。さらに、神経の損傷部に導く役割もあり、シロが同行していた理由まで中枢神経で説明できる。


【ケムリクサ】
ダイダイは、小脳のニューロンである"プルキンエ細胞"と同じうちわ型。あらかじめ与えられたデータを教師にして学習する(教師あり学習)といった点も似ている。ダイダイを拾った場所も小脳(十島)だった。りくのケムリクサ講座で、「丸いの」が樹状突起、「すげー光る」がシナプスだろう。

中枢神経は、ニューロンとグリア細胞(ミクログリア、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、上衣細胞)でできていて、ケムリクサはいずれにも該当する。つまり、この世界はケムリクサでできている。煙のように形が変わる草という意味もありそう。


【灰白質と白質】
わかばのセリフ「真っ白に近い」と、りんの視線にあった灰色の景色から、中枢神経の"灰白質(かいはくしつ)"に該当する。りんが見た映像は、赤もあったのだからモノクロではない。記憶の景色は中枢神経の灰白質と符合する。
中枢神経は灰白質と白質に分かれる。りくたちが消えたのは小脳の表層で灰白質、深層は白質になっている。12.1話で、りくたちがいた場所は白質だろう。体内のケムリクサがなくても動いている点からも白質の可能性が高い。灰白質はニューロンの集まりで、白質は軸索が集まっている。ニューロン(ケムリクサ)がなくても動けるという解釈なのかも。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

8話までは5回以上見た

1話感想{netabare}
“けもフレ”よりずっと前(2010)に自主制作アニメとして発表した作品のTVアニメ化。
監督がけもフレ騒動で蹴られて代わりとして作られた…ってことでいいのかな?
原作の名義的にもし売れれば“けもフレ”の時と違ってクリエーターの財布に直接お金が入る…ハズ。

自主制作アニメの時とはやっぱり変更点ありますね。
まずキーアイテムであるケムリクサがタバコっぽかったのが葉っぱに。
りなが“宇宙家族カールビンソン”のチカちゃん(例えが古いかな、最近のだと“オーバーロード”のエントマ)みたいだったのが表情増えて人間に近くなった、顔面半分無くなるグロ表現(つっても“宝石の国”程度)もナシに。
ここら辺って…TV放映するための「配慮」ってやつかのう?
あっるぇ?、どこから引っ張ってきたか知らないけどアニコレの「あらすじ」は違ったものかも知れない??

もっとバーチャル世界っぽかった気がするんだが、その描写は今後かのう。
ってか自主制作の方は“レリックアーマーレガシアム”みたいな終わり方だったので(なので別に見なくても良い)、ちゃんと完結してくれれば良いなぁ…けもフレもそうだけどしっかりと風呂敷を畳んだ作品を見たことがないのでそこは注目か。{/netabare}

2話感想・園芸ネタのみ{netabare}
黄色はイチョウ?
でもって緑の方は金魚椿(ググって)に見えるが…ワカバの毟ったのは生え方がヒトツバ(シダ植物)っぽい、ってことは獅子葉?んなマニアックなん出すかね?
で、困ったことに自分は一度そう見えてしまうと他の選択肢がなかなか浮かばなくなってしまう。
どう見ても金魚葉なんだが…他にそういうのってあったっけ?
初代けもフレでも2話でヤツデを出して伏線張ってた(と解釈してる)ことがあるし、そこら辺テキトーってことは無いと思うんだが…。{/netabare}

3話感想{netabare}
前回の感想で金魚椿が緑って書いちゃったけどよく見たら青か、まいっか。
3話、フタバが食ったのは大きく育ったセロリかなぁ(正確ではない)と思ったら、某所ではヨモギが定説化してるみたい。
あっそうなん?自分サイズ優先で考えてたんだけどサイズはまちまちってこと?まぁ確かに巨大なクモとか出てるしなぁ…。
ってかね、そこら辺もひっくるめてね…

面倒臭くなってきた

アバンの居ない人について語る昔話も考える気力ナシ。
まさか3話も大きな「動き」が無いとは思わなんだ。
まぁ今は「我慢」のパートだと思うので構わんけど、今後ちゃんと「発散」の展開があるという確証が無いのは辛い、いや大丈夫だとは思うけどさ。
希望としては映画ファイアーフォックスみたいに序盤薄暗い地味~な絵面で、後半めっちゃ明るい晴天の下でのド派手なアクションになってくれたらいいなぁとは思ってるんだけど…多分そうなるんじゃないかなーと思ってるんですけどね。
だって、作中「十日は大丈夫」って言ってるけど、「なにをもって1日と設定してるのか」分からん、太陽あっての一日って概念だよね?{/netabare}

4話感想{netabare}
前半、会話→小さいアカムシ倒して会話→キャンプ?張って会話。
一つにまとめられんかったのかな?
「めっさ気になるー」が段々イライラして来たw
そして後半のヌシとの戦闘…うーんうーん…。
一時停止やコマ送り前提の作りってどうなんかね?※
それでいながらリナが黒くなるシーン。
あれって重たい空気を変えようと話題逸らすためにしたことだと思うのだが、“直後に”わかばが「場を和ませようとするなんてりなさん優しいですね」みたいな事言って…言うな!台無しだ!!
わざわざ言わせんでも分かるよ、ヌシと遭遇してクサ落としたことよりよっぽど。
ってかリナも「あーあ台無しだよ」と呆れるところを、エヘヘと喜ぶって…あれ?

因みに丁度似た感じの状況が同期にやってるアニメの“バミューダトライアングル”でもありまして。
そっちでは、都会から田舎へ逃げ出して来た(その段階ではそれは秘密にしてる)カノンが、事情を知らない地元の子らに囲まれて「都会ってどんなん?」「なんでこっちへ来たの?」と質問責めにされて気まずそうな顔をしいてるところを察しの良いソナタが別の話を振る(無理して不自然な話をする)ってシーンがありまして。
更にカノンは「あ、話題逸らしてくれてた」と察してる表情はするけど別にその瞬間に「気が利きますねー」なんて言わない、普通言わない、なんのための話題逸らしだよ。

その…「わざわざ言わなくても分かるよ」と「これ何度も見ないと気付かないよ」の塩梅が上手く行ってない予感…。


その気持ち、分かるっちゃあ分かるんだけどね。
今やネットが当たり前の時代で、そこでの考察や紹介が前提の作りを目指してるのかな?と感じなくもない。
但しそれって悪く言っちゃうと攻略本前提のファミコンゲームみたいなもので…既に他媒体で原作があってそっち知らないとアニメはワケワカランってのはまた別枠としてね。
因みにゼータガンダムやエルガイムもソレ系で、雑誌の記事や小説、時にはプラモデルに入ってる解説読まなきゃ理解できない、みたいな作品ってのはあるっちゃあ、ある。
しかし現在これだけ作品数溢れてる中でそれやられてもなぁ…ってか何度も見返したくなるような面白さ無いし(あくまで現状)。
あと他所の感想で「なるほどなぁ」と思ったものでは、昔のフラッシュアニメみたいってのがあって。
あれだね、“なつみSTEP”的なんだ…でも今やたけはらみのるもライトなSD系全振りで、今の時代になつみSTEP作ったところで注目集めるのはどうかなぁ?…って感じはする。

なによりちと不安な情報が入りまして。
どうやらウルトラジャンプにマンガ掲載してるらしいのだけど、そこで初めてマンガ描くことになったたつき自身が視線誘導なんて初めて知った、みたいなこと言ったらしい。
え…今まで知らないでやってたの?大丈夫かなぁ??
実際危うさを感じるのは、肝心な部分を一瞬しか映さないのをカッコいいと思ってそうな…。
けもフレ(初代)を振り返ると、11話の登山シーンで爆撃機の残骸が転がってるの、自分は初回には全然気付きませんでした。
あれはあくまでフレーバー止まりだから気付いても気付かなくても問題なかったけど、ケムリクサはそれクラスのものに気付くことが前提だとしたら…面倒臭いなぁ。


参考・なつみSTEP解説動画
https://www.youtube.com/watch?v=hkVn853aQpA
映像作品に情報詰め込もうと思ったらこれくらい余裕、って実験作品として知っておいてもいいかも?
逆にこれクラスの注視が必要だというなら、それはちょっと勘弁願いたい。{/netabare}

5話感想{netabare}
ど…どういうこと?
地下道到着→フード姿の女性キャラ登場。
…。
けもフレやん。
ルンバロボもラッキービーストだし。
……。
まぁいい、けもフレは好きではあるけど「謎」が放りっぱなしだったのは事実だし、そっちでタネ明かしできなかったのをこっちで晴らすつもりなのかも知れない。
ある種のリメイク?
まさか引き出しがそれしか無いってことはない…よね?さすがに意図的だと思うんだよなぁ。
とはいえ現在けもフレ2が放送されてるワケで…めっちゃ攻めるねぇ。
これだけ似せておいてけもフレと同じ「謎」投げっ放しENDだったらちょっとヤバいかも。

と好意的意見はこの辺で、以下ちょいとツッコミ。
クサ便利すぎ、ってかミドリの葉っぱは全部回収しようよ。
わかば怪力か、ラッキービーストも。
いい加減グルグル巻き解いてくれ、もはや意味をなしてないだろあれ。

追記
そういや2話でりんはかつて島の外で知ったこととして「文字のこと、ムシの倒し方、水の場所、ミドリもそうだ」と言ってたのに、5話で文字に気付かなかったのは伏線?
{/netabare}

6話感想{netabare}
ちと6話は黙って様子見しようと思ったけど、やっぱり書くことにします。
アニメで文字を読ませるって…そりゃなくね?
えっと“デスマーチからナントカ”って作品では作中表示される文字が小さくて読みにくくて不評だったんだけど、それでもあっちは一応読まなくてもストーリーの大筋には影響しない程度だった。
あくまでフレーバーというか小ネタとして楽しみたいなら読んでくださいって程度だったと思うんだ(実際自分は読んでないので強く言えないが)。
一方のケムリクサ、これ読まないとアカン内容だよね?
う~~~ん?
例えばマンガ原作で重要なことを文字で表現してるシーンあったとするじゃん?それをアニメ化するとするじゃん?多分文章のシーンは読み上げると思うんだ、普通の制作なら。

ってかさ、ふと思いまして、個人的に評価の高いアニメの“ヒロイックエイジ”。
あれも「ノドスとの契約」という結構長ったらしい「文章」が存在するのだけど(12項目+α)、作中のキャラは少なくとも地球人との契約内容は皆知ってるって前提で始まってまして。
更に毎回アバンが微妙に違っててそこで契約内容を何度も紹介したり。
一体この文章にはどんな意図が隠されてるんだ?ってところからスタートで、その謎に迫るのがひとつの見所なワケだけど、それで2クールですぞ?
翻ってケムリクサは文章の発見自体が6話にしてようやくで…その文章の内容もひどく幼稚で(ここ伏せてまーすってのがあからさま過ぎ※)…ちと内容薄すぎひん?

世界についてもスペースワールドやら軍艦島やらホワイティうめだ(ツチノコと談笑した噴水はバーニングファイトでホーガンが壊すアレか?)やらがモデルらしいけど、「実際に存在してたそのもの」ではなく、ヴァーチャル世界でもないのであれば、マクロスやメガゾーン23…ってよりもファンタシースター3のアリサ3世が一番近いかな?(ググって)
あんな感じの複合型ドーム宇宙船(元ネタあるんだろうけどそこまでは分からん、ボスコニアンじゃないよ)の墜落した跡なんじゃねーの?と鼻ホジりながら思ってたり、この予想は外れて欲しいんだけどね。
島は各ドームで壁は隔壁ね、これなら要所要所の観光スポットが離れすぎててワカバ達の移動速度が異常って矛盾は無くなる。
で、予想が外れて欲しい理由はそんなの後の方までとっておくほどのネタじゃないので…ファンタシースター3ですら中盤には明かしちゃいますぜ。

これまた外れて欲しい予想としては※部分の伏せてる内容は「好きなことを見つけろ」じゃないよね?
ワカバはケムリクサ、リナはミドリちゃん、リンは食うこと、とそれぞれキャラが興味があることを語ってる・やってる最中キラキラエフェクトかかってまして、それを暗示してるんじゃなかろうか?とイヤな予感。
そしてリツだけが該当するのが無くて、見付かったらいいですね、って話だったりして。
外れて欲しい理由はやっぱりそんなん引っ張るほどのネタか?だし、更にその場合「ワカバとラブラブになる」って可能性が高い気がしてそれはちょっと…なんか“ボトムズ”のTV版ラストみたいになりそうじゃん?
塗りつぶした部分は「ワカバと名乗るヤツが現れたら始末しろ」って内容だったら良いんだけどなぁ。

なんか長くなっちゃったけど、要は謎の引っ張り方が白々しく感じ始めてまして。
もっと言えば、変化が乏しくて飽きてきた。
ワカバ自体が胡散臭いキャラなのでヒントを散りばめ続けるのではなく何層にも謎を被せて少しずつ明かしてく方(それこそダイダイさんの文章は1話で明かすくらいの勢い)が良かったんじゃないかなぁ?
アっと驚くタネ明かしを期待してるけど、だ、大丈夫かなぁ?{/netabare}

7話感想{netabare}
ゆゆゆかな?
似てるのは構わない、問題はそれより面白いかどうかなだけで。
あっちは神樹・大赦・勇者部・なにも知らない一般人(もっと細分化すると元勇者・勇者部の家族、勇者部内でもそれぞれバラバラ)と立場が多く、それぞれの掘り下げが中途半端だったのが個人的にはアカンかったのかなぁと時間を置いて考えてみると思い至ってて、こっちは逆に立場(勢力)は非常に少ないので上手くすれば上手く行くかも。
そっちよりも気になるのは…前からそうで敢えて言わないようにしてたんだけど、今回さすがにちょっと…って感じなので言っちゃうと、レイアウト酷くない?
壁の向こうはアカムシだらけだー、って、壁とワカバ達とアカムシがひとつの画面に収まってるシーンが無いので位置関係がワカラン。
“明確に”壁が破壊されてるシーンが無い(そう見えなくもないって描写ならある)ので「このままでは水飲み場が大変だ」と口で言ってるけど、どう大変なのかピンと来ない。
そもそも四国※の周囲はグルっと壁に覆われてるの?壁伝いに歩くと途切れてる所とか無いの?アカムシゾーンとアオムシゾーンが混在してるゾーンは無いの?等、なんか色々気になる。
今こそ地図を見せるべきだと思うのだが…次回以降やってくれるのかな?

※「四国」はゆゆゆネタ。水飲み場を含めた安全地帯のことなのだけど、なんて言って良いのか分からないので…。

ってか水飲み場にしても「ようやく辿り着いた」感が何もない、感動しない。
理由は大した苦労もなく着いちゃったからで、厳しいアカムシとの戦闘を切り抜けたでも、残りの水が尽きて1人また1人と倒れてくこともない(別に死なないでも倒れるだけでいい、折角電車って乗り物あるんだし)。
とはいえ、ヘタに苦労させちゃうと今度は「ツチノコはこんな厳しい世界に姉妹を放り出したのか」ってことになってしまうので、手加減せざるを得なかったのだろうか。{/netabare}

8話感想{netabare}
てっきり今回は大量に居たアカムシ相手のバトル回だと思ったらアバンで戦闘終わってた。
前回最後、新たなクサも手に入れたのでそれの能力の披露するのかと思ったのだが…。
結局姉妹達はルンバの液晶?の文字を読めるのか読めないのかよう分からん。
ルンバロボはどうやって壁を越えてついてきたんだろう?
青側にもケムリはある模様。
考察したい人は頑張って。
ダイダイメモは辞めとこうよ、あとキラキラエフェクトも。
白のメカは赤いケムリに汚染されるとアカムシになるのね、それ聞いても驚かない・とっくに承知してたかのような振る舞いってどうなんだろう。
元から知ってたとなると少なくともリンは無害だから良い、じゃなくて将来有害に成りえるんだからアカムシ退治後無害なムシになっても破壊しようとしないと辻褄が合わない気が。
ルンバロボと親睦を深めるエピソードがこれといって無かったので死んだところで「ふ~ん」としか。
ってかあのルンバによって世界が辛うじて維持されてるとかだったら「うわこれヤベェ」となったけど、別にそんなことはないっぽい。
電車の車輪が直せることすら気付かなかった連中にクサが枯れかけてるからもう直せないと聞かされて簡単に納得するなよ、そこは必死にミドリ光線浴びせながら「なんで効かないんだよおお」ってやろうよ。
船長ねぇ…いよいよファンタシースター3臭くなってきた。
一応地図が出たが、そうじゃない。

そうそう、冒頭りながヤムチャみたいに倒れて黒くなってたが、あれは4話のアレか。
どうやったらああなるのか、どうやったら元に戻るのかの説明は無い。
…。
まぁ今後やってくれりゃあいいけど。{/netabare}

11話までの感想(最後まで見たら消すかも){netabare}
ちょっとアレですね。
まだ最終回で巻き返す可能性はあるのでとやかくは言わないけど、現段階で批判寄りな長文下書きが出来上がってます。
これを投稿しないで済む展開を今後に期待。{/netabare}

総評{netabare}
色々と言いたいことが頭の中で混乱状態で上手くまとめられない。
とりあえずなんか悪い方向に予想が当たっちゃってガッカリで、その中身を箇条書きしてみると…

・登場人物に「人間らしい人間」が居ないのは宇宙人と、感性をコマ切れにした元人間(非人間)だから
・あの世界は未来の地球ではなく、誰かが地球を再現した作り物の世界
・ダイダイメモの伏字の部分は「わかばを助けろ」

以下それぞれの項目の解説。
まず一番目。
「この世界はどうなってるんだ」という作品でありながら、出てくるキャラがどいつもこいつもなかなか“周囲に関心を示さない”のでイライラする。
けもフレ1はあくまで人の作りしラッキービーストに生活が保証されたユートピア世界で、「世界の真実に気付くとユートピアが終焉を迎えるかも」という予感があり知ってはいけないというブレーキが働いた(後述の「葛藤」にも係る)ので周囲に興味示さなくてもまあいいやと思えたのだけど、ケムリクサは生死に直結する問題で、そこで「気付かない」ではなく「気にもしない」というのはどうなんだろう。
ワカバは自分の命よりもケムリクサ(を愛でること)の方が重要なキの字。
キの字ならキの字で統一されてるならまだいい、本当にケムリクサにひたむきならそれで良い。
そして「自発的にケムリクサの探求を進めてたら世界の謎を紐解くことに繋がった」のなら良かったのだが、実際は人に言われてやっただけ。
5話でツチノコに会った際「尋ねる中身そこ?」とガッカリさせられたかと思えば9話ではルンバロボに妙に感傷的になったりと一貫性も無い。
リョク達に「生きてることは秘密にしといて」と言われるがままで理由を知ろうともしなければ、リン達に言うべきか言わざるべきか葛藤することもない。
そう、「葛藤」が無い(※この件に関しては後述)、これ個人的に結構辛い。
「ワカバが人間らしくないのは宇宙人だから」
ナルホドすごいですね、伏線回収バッチリですね(※皮肉、この件に関しても後述)。
けどね、複製しておいて結局一番興味のあるのはケムリクサで「地球人の考えることはよく分かんないや」みたいな描写が無いのはどうなんだろう(口で一回は言うけどそれだけ)。
複製は仕事でやってるだけというのなら、じゃあ同僚や上司が居てもいいハズで、赤クサの問題(それ以前にリリ発見の報告)を伝えなかったのは「なんで?」とどうしても思ってしまう。
結局これ、「キャラがマトモな感性じゃない」を言い訳に都合よく動かせる駒としか見てないキライがする。
なによりも

「自分に興味の無いものは知らなくていい」「好きなものだけやってればいい」

って思想が滲み出てて、これには共感できない。
ヲタやニートの悪い部分を煮詰めたキャラ造詣で、それを是とする世界観はそりゃあヲタにとっては心地良い…のか?
「これでいいのだろうか」ってのは常に頭のどこかに置いておくものじゃないのか?
この作品の物語の構造としては「謎の生物を拾った子供が親に内緒で飼ってたが、その生物が大変なことを引き起こして…」ってパターン、ウルトラマンでよく見た気ががが。
・謎の生物=リリ
・拾った子供=ワカバ
・大変なこと=赤木
・親=ワカバの同僚や上司
で、この構図で考えると、見事に大人が居ないっていう…。
実はこの文章は11話終了時点で書いた下書きを手直ししたもので、もし最終回で「周囲に気を配らなかったことが災いしてエラいことになる」って展開が来たら破棄するつもりでいたのですが、その展開は来ませんでしたね。
最後、相変わらずケムリクサに夢中なワカバを見てリンが「気持ち悪い」と吐き捨ててエンドだったら神作品として崇める覚悟は出来てたんですが…。


二番目。
やっぱりファンタシースター3の「アリサ3世」だったのね。
それだけなら良いのだけど、これは一番目の項のキャラ造詣と被ることになりますが…結構前から感じてたこととして「「廃墟モノ好き」といっても好きなポイントは人それぞれ違うんだろうなぁ」と思って言わずにいたのですが、さすがに言わせてもらいます。
個人的に廃墟モノの醍醐味って、当時暮らしてた住人の生活に思いを馳せることじゃないの?
例えが古いけどマクロス劇場版なら古代人の食卓を想像して新婚ゴッコをしたりただの流行歌に感動したり、“少女終末旅行”なら宗教施設を「なんだこれ?」と言ってみたり居住スペースに家具を並べて生活する妄想したり。
ケムリクサはそういった廃墟に対して「どんな生活をしてたんだろう」と思いを馳せない、せいぜい台詞で一回言っただけ。
無関心。
そんなことよりずっとケムリクサケムリクサ言ってて、これでは結局「宇宙人が地球を複製してた」も強引な後付けにしか感じない。
地球の文化に興味があってケムリクサの力を使って複製したんじゃなくて、ケムリクサの能力を試したくて複製してたようにしか見えない。
もっと言っちゃえば、背景を1から描きたくないので写真加工で誤魔化せる・手を抜ける設定をでっち上げただけにしか見えない。
要はスタッフは廃墟が

「好きなんじゃなくて、それしかできない」

のではないか?という不信感が…。
これは他の作品見てるとたまに「(話はクソでも)ああ、スタッフは○○がスゲー好きなんだなぁ」とひしひしと感じることがありますが、果たしてケムリクサは「廃墟好きなの?本当に?」と首を傾げる。
「好きを見つけろ」ってテーマのクセにこれはどうなんだ?
この件に関しては後で一応フォローも書いておきます。


三番目。
そこは真逆にするもんじゃない?
こんなのは誰でも思いつくもので、その予想を外すことくらいして欲しくて「ワカバを始末しろくらいは書いてて欲しい」と以前書いたんですが…。
予想を外す気が無いのなら、これまた以前書いたけど「ダイダイメモの中身は1話冒頭で明かす、伏字の部分も4話くらいで明かす」くらいが妥当じゃないかな?
一の項で触れた「葛藤」の話になりますが、当初出された指令を知らずに実際に付き合っていたら情が移って、その後で指令内容を知るけど、「指令を書いたときの感情」と「今抱いてる感情」に大きな違いが生まれてさぁどうしましょう?ってのがドラマじゃない?
そこで葛藤するって展開でないと、今までメモの内容を知らずに一緒に行動して積み重ねてきたものは何だったんだと、10話もかけて何やってたんだと思わざるをえない。

話はちょっとズレますが「別に誉めてる人を批判する気はない(誉めたきゃどうぞ誉めて)」ってスタンスであることを理解した上で読んで頂けると幸いです。
{netabare}どうやらマンガ家の「あさりよしとお」がこの作品を誉めてるそうで。
その気持ちはなんとな~く分かる。
前に書いた様に同人版のリナはチカちゃんっぽいし、四次元スカートはおとーさんの外部パーツ呼び出しっぽい、そして11話で明かされた設定もカールビンソンに似てる部分が多い。
あっちは宇宙人が地球の宇宙船に衝突して乗組員の殆どを殺してしまい、唯一生き残った赤ん坊を「いつか母星に返してやろう」と育てることにし、それに際し母星に帰ったときに社会不適合者にならないように地球の文化を真似た(これに勘違いが含まれるのが笑いのポイント)「宇宙人の世界で地球人ごっこをしてる」って設定でして。
ただねぇ、自分キャプテン版しか知らんけど、最後というか将来的には「コロナが父や母だと思ってた人は実は宇宙人で、本当の両親はそいつらに殺された」ことを知る未来が待ってるってのがこれまた切ない部分でして。
真実を知ったら両親の仇と恨むのか、今まで育ててくれてありがとうとなるか、さてどっちだろう?ってのがドラマというか、「真実を知らされるまでの付き合いでどこまで親交を深めたか」に関わる話で、本編はそこをずっと続けてた訳で。{/netabare}

そしてケムリクサに話を戻すと「わざわざ引っ張るほどのネタか?」と。
その路線で行くのは構わないけど、引っ張るなら引っ張るだけの積み重ねが生きる展開でないと物足りない。
それまでの道中で得たヒントを繋ぎ合わせる訳でもなく、クサを覗けば世界観が全部分かるって、じゃあ最初からやれよと。
最初に思いついた設定を虫食いにして小出しにしてただけで、そこにドラマは何も無い。
スタッフは人間には興味無いんじゃないかな?とさえ感じる。
というか…ダイダイメモの伏字部分は「ハイここテストに出ますよー」ってくらいあからさますぎて結構キツい。
好きなことについて語ってる最中キラキラエフェクトを乗せるのもワザとらしすぎてキツい。
最終回で死んだと思われてた3人が出てきてなめプかますのも個人的に恥ずかしい。
(実はけもフレ1でもライオンが「ウチの子にぃ~(態度豹変して)手ぇ出すんじゃねぇ」のシーンは恥ずかしくて仕方なかったり)
その一方で、後述しますが非常に分かりにくい・気付きにくい描写も多々あり、人に理解させる表現能力に問題あるんじゃ?と考えてしまうことがしばしば。
要は表現が

「幼稚」


──まずは三項目に絞って感想を書いてみたけど、それぞれ一番思った部分、括弧で強調した部分を並べると…
「自分に興味の無いものは知らなくていい」「好きなものだけやってればいい」「好きなんじゃなくて、それしかできない」「幼稚」
なんともボヤ~っと、おぞましいイメージが浮かび上がる。
で、実は上記の三項目はそれぞれ「キャラ造詣について」「背景設定について」「ドラマ性について」言及したものになってます。
他にも言及しときたいことがあります。

・演出やコンテやレイアウトも含めた絵について

いやぁこれ…TVアニメに向かないと思う。
絵がヘボいので単なるミスなのか意図的なのかの違いが分からない。
これがカッツリしっかり絵の描かれた劇場作品や、あんま誉めたくないけど京アニ作品だったなら、絵的に何か変なことがあっても「これは意図的だな」と分かるんだけど、ケムリクサはそうじゃない。
一番印象に残ってるのは3話で「電車から落ちかけたワカバが、あたかも命綱があるかのような吊り下げ方で助かった」というのがあって、その時は「本当は命綱があるんだけど作画ミスで描かれてないだけなんだろう」と思ったら、今度は5話で迷子になる展開になり「この前は作画ミスで描かれてなかったけど命綱あるハズなのでそれを手繰り寄せれば帰れるんじゃない?」と思ったらどうやらその時は命綱は無かったらしい。
おいおいどっちだよと。

そもそもCGがけもフレ1から進化してないってどうなんだ?いやむしろ退化してない?
CGなのにカットごとにレイアウト組んでるってどういうこと?
連続したシーンなのにカメラが変わるとキャラの位置がワープすることがしばしばあり、これまた混乱をきたす。
単に絵がヘボいだけなら良いんだ。
最近で作画崩壊で有名なのは“いもいも”になるのかな?
突如携帯の機種が変わるのが有名だけど、個人的に印象が強かったのは何話だったかな、「妹がエロゲ屋に行って、そこで棚にズラっと並んでるエロゲのえっちぃパッケージを見て照れる」シーンがあるのだけど、肝心のエロゲのジャケットがえっちぃくなくまるっきり健全に描かれてて「それでなんで照れるんだ?」と困惑したことがあります。
これっていっそのこと目を瞑って音だけ聞いた方が作り手が伝えたかった内容を理解できるという最悪のケースで、そのレベルはさすがにツッコむけど軽度のものは流しますよ。
同期放送の作品でだと“エガオノダイカ”では連続したシーンなのにカメラ引いた時とアップとでコート着てたり着てなかったり、“コトブキ飛行隊”では2人並んで話してるシーンで位置関係変わってないハズなのにアップになったら向いてる方向が逆向きだったり、“デートアライブ3”ではキャラの表情は怒鳴ってるのに声優の演技は呆れてるになってたり…。
けどこういうのはたまたま気付いただけで、気付いてないところで似たようなのは沢山起きてると思います、だってTVアニメだもの。
見てる側もTVアニメにそこまで作画がシッカリしてるのは望んでない・無意識のうちに気にしないようになってるのだけど、ケムリクサは「むしろそういうところを目を皿のようにしてしっかり見ろ」って作りでして。
それは『話を理解する上で必要な情報』を「一瞬しか映さない・画面の端っこに気付きにくく映す」手法が何度も繰り返されてる。
4話でヌシに遭遇してワカバがポケットからクサを落とすシーンとか、7話でアカムシが居る側のカベを開けたポイントが中盤とラストでは別の場所だとか(鳥居の有無が見分けるポイント、これに気付かないと8話冒頭が唐突に感じることになる。てっきりラストに開けた場所は中盤のと一緒だと思った人多いんじゃないかな?自分もそうだった)、7話でリンがうな垂れてるシーンの背景に山があってそれに気付く描写は無いクセに後から「キリの向こうに山が見えた」と言わせるとか、7話で新たに拾ったクサの能力見せてないと思ったら8話冒頭黒くなったリナにワカバが駆け寄る時に手にしてたとか。
(5話の移動中に電車が車輪落とすシーンは話を理解する上では重要ではないのでそれはいい)
そんな気付きにくい描写で「分かれ」という態度を取るのであれば、じゃあ命綱ちゃんと描いてくれよと。
ってか描かれてあるのはまだマシな方で、5話で直前まで幹しかなかったミドリをゆすったら葉っぱが散りだして「描写無いけど実は葉が繁ってた」みたいなことを口だけで説明したり、7話でいきなり電話ボックスが3つに増えてりなの四次元ポケットから出したんだろうと予想はできるけどそれを見せなかったり、10話で「実は水飲んでませんでした」と口で言うだけでどうやって欺いたかは描かれてなかったり。
こういう方法で説明した気になるのは止めて欲しい。

「そんな細かなところをグチグチとまぁ」と言われるかも知れないけど、「細けぇことはいいんだよ」と開き直れるほど『代わりに前面に押し出してるモノ』が無いのがどうしたもんかって話で。
同期放送でそれ系といえばジョジョがいい例かな?
最近見た23話だけでも{netabare}「ジョルノはトーキングヘッドがナランチャの舌に取り付いてると直接見た訳でもなく、更には前の回で言葉だけじゃなく動きも操作されてた(「あそこに敵が!」と指指そうとしたら別の場所を指差した)のに、舌を切り落としただけで解除できるとどうやって確信できた?」{/netabare}と突っ込もうと思えば突っ込めるけど、アクションや勢いでゴリ押ししてるのでこれはこれでいい、そこはメインじゃないと突っぱねられる。
けどケムリクサは…「そんな細けぇことはいいんだよ」と言い切る勢いも無い、アクションシーンはカットするし感情の機微に迫ろうにも所詮宇宙人と人形だし。
細かいところまで見て欲しいのか、細かいところは目を瞑って欲しい(その場合代わりとなる見所を用意してないが)のか、どっちなんだ?と。
都合に合わせて「なんて緻密なんだ」と「そこは気にしてはいけない」を使い分けるのは好きじゃない、ってかそういうのはあくまでフレーバーに留めといて『話を理解する上で必要な情報』にまでやるものじゃないでしょう。
“絶望先生”の黒板ネタを全部理解しないと物語理解できないって言われても困ります。
以前“なつみSTEP”を例に挙げて「こんなのになるとイヤだなぁ」と意思表示したのですが、まんまとそれになってしまいました。

ただここら辺は…けもフレ1が予想外にウケちゃって、それで味を占めたとは言わないけど、次ハズすのが怖くなって冒険できなかったんじゃないかなー?と思わなくもない。
自分けもフレ1は評価高いです。
けどアカン所も一杯あって、けどそれを気にしないで済む絶妙の塩梅ってのがあって、果たしてそれは偶然か実力か測りかねてたのだけど…ケムリクサの出来を見ると後者のだったのかなぁと残念でならない。
要は上記のツッコミってけもフレにもまるっきり当てはまるのです、敢えて言わなかっただけで。
図書館でマッチ箱貰うけど一瞬すぎて見えないとか、そのマッチ箱も含め11・12話でいきなりロープや松明(掛け軸)や紙飛行機が出てくるけど「今まで旅の間に手に入れて、バックに入れてたんだろう」とは分かるけど実際に出し入れしてる描写は無い。
もっと簡単なのでは1話でカバンが小川に落ちてる「ハズ」なのだけど、画面の外で音だけでそれを表現してて絵では見せない。
恥ずかしい話としては11話で登山中のカバンが「あっ」と言って海の向こうに島があるのに気付くシーン、初見では島の影が空に溶てて気付けませんでした(ただ海原を映しただけにしか見えなかった)。
同じく登山中の爆撃機にも気付かなかったし、最後の「つづく」は…その…今でも読めない、うっすら描かれてるらしいのだけど…色盲じゃないはずなんだが…。
なんでハッキリ分かるように見せてくれないの?といえば単に絵がヘボくて描けないから・予算が無くて描く暇が無いから、で納得してたし、なによりその部分は『話を理解する上で必要な情報』でもなかった、フレーバー色が強かった。
爆撃機の残骸なんて気付かなくても話を理解する分には影響無い。

逆を言っちゃえば、人手だか予算だか無くて「あれもできないこれもできない」という中、これだけの物語を組み立てられるのは大したものです、嫌味ではなく。
CGが退化してるのは予算が無いから、レイアウトが糞なのは背景が写真加工でグルっと回転できないから、キャラが少ないのも予算が無いから、死んだと思ってる姉妹の思い出話の時に回想シーンが無いのは声優が呼べないから、リナが分裂してるのなんてコピペで済まそうという苦肉の策でしょう。
ダイダイメモを絵だけで表現してるのも、下に字幕を入れる予算も無かったんでしょう。
そう思えば「苦しい中よくやった」として作品の粗も大目に見られるってものです。
ただ、だからといって今後も同じような縛りプレイを続けられるのもアレだし、それなりの予算で作ったものも見たいなぁと思うのですが、それにはどうも問題がありそうなのが悲しい。
(問題の中身は作品の感想とは外れるので書きません)


以下雑記

伏線回収が凄いとよく聞くけど…あの、1クール作品ですよ?
回収できるのは当たり前、問題は回収した時に「ナルホドそういうことか!」とつい膝を叩いてしまうような出来か、「あ、そう、ふーん」と無感動に事実を眺めることになるか。
上で書いた様に「ワカバは宇宙人」は「あ、そう、ふーん」。
ってか、そうであるなら8話の青壁の「警」の文字は何だろう?
あれは宇宙人の技術じゃないの?なんで漢字?
(最終回の「禁」はまだ赤木を作ったのが元地球人のリリなのでまぁいいかなと思うけど…それでも変なんですけどね)
バケットホイールエスカベイターもそうですね、あれも宇宙人側の技術じゃない?
しかもこっちはわざわざ出しておきながらやったことはクレーン引き上げ、いや掘削してよと。
もう絵を描く余裕が無いんだろうなぁと感じて悲しくなった。
これにより一度は宇宙人説を捨てたのに(考えなかったワケじゃないぞ?)、結局宇宙人でしたというトリックが誰得なものに。
序盤ワカバのグルグル巻きもアホ臭い、リンとの信頼度を表してるって?あっそうふーん。
栽培してたウスイロはどうしたんだろう?

で、そこら辺の突っ込みどころは強引に理屈を展開すればどうとでもなる。
「ワカバは宇宙人なんだし、その見た目は観測する人によって違うタイプで「警」の文字もそれと同じ」なんて言えば筋は通るんじゃない?
問題は、そこまで考えてやらなきゃならんの?
そんなのが誉められるのなら“剣王朝”は大傑作かと。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

君は植物のフレンズなんだね~。めっさ気になる~。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
ネタバレ厳禁系なので、総括とはいえ、内容には触れません。ただ、「面白かった」「最後までちゃんと観てほしい」作品だったな、と。

さて、「けものフレンズ」のたつき監督が、「けものフレンズ2」の制作から外れ、制作した本作。しかも、なんの因果か(故意か偶然かは知りませんが)、「けものフレンズ2」と同時期の放送。必然的に、注目は高まりますね。

でも、そんな色眼鏡で観たら勿体ない作品なんじゃないかと思います。

私自身も俗物なので、「どっちが面白いか」「けものフレンズとの類似、相違点探し」という先入観を完全には捨てきれませんでしたが、これから視聴の方には、出来れば純粋にアニメの世界を楽しんでほしいですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんか、「SF宮沢賢治」みたいな作品だと感じました。

時系列でまとめると、

①宇宙人である「ワカバ(α)」が、地球の文明の記録をとりに宇宙船に乗ってきた。その時のサポートメカが、「シロ」。

②「ワカバ(α)」が地球の文明をコピーする段階で、偶発的に救いだした少女が「リリ」。

③「リリ」と「ワカバ(α)」は共に幸せな生活を送るが、「ワカバ(α)」を助けようとした「リリ」が、ミドリイロの木を殺す、アカイロの木を作り出してしまう(アカムシ、アカギリはアカイロの木の副産物)。

④「ワカバ(α)」はアカイロの木を倒す(アカイロの生長に必要な水を奪う)ために、自らをミドリイロの木に変える(これが6話の枯れた大樹)。

⑤「リリ」は、「ワカバ(α)」を救うため、自らを六分割するかわりに、大人になった存在(「りょう[嗅覚]」「りょく[視覚]」「りく[触覚]」「りつ[聴覚]」「りん[身体能力]」「りな[味覚]」)を生み出し、「最初の人」と呼ばれる(リリは消えた)。

⑥六分割された姉妹は(宇宙船の中の)旅を続け、「りつ」は④で生まれた大樹から、「ミドリ」を手に入れ、育てる。しかし、「りょう」「りょく」「りく」はアカムシとの旅を戦いで命を落としてしまう(この時、「りょく」から記憶の葉を受け継いだ「りん」は、[視覚]と[リリの記憶]を得る。また、記憶の葉の中に、「りょう」「りょく」「りく」の一部が宿る)。

【ケムリクサ1話目がスタート】

⑦「ミドリ」から「ワカバ(β)」が生まれ、「りつ」「りん」「りな」と旅を始める(1話目)。

⑧「りん」は最初の人の記憶を完全に取り戻す(11話目)。

⑨「りん」と「ワカバ(β)」はアカイロの木を倒し、宇宙船の外に脱出。地球の豊かな環境を目の当たりにする。


、、、ってことで良いのかな?

つまり、【作中の世界は全て宇宙船の内部の出来事だった】【作中のワカバはミドリから生まれた、宇宙人のワカバの生まれ変わり】【宇宙人のワカバを好きだったリリの生まれ変わりが、6姉妹】のあたりが、この作品を紐解くポイントになるんだろうなと思います。

私がこの作品で感じたのは、(冒頭でも書きましたが)宮沢賢治感。賢治の小説には、自然をないがしろにした人間に、自然が手痛いしっぺ返しをする話がよくあります。

リリが行ったことはいわば、品種改良の失敗なのだが、この辺はテーマになるのだと思います。

品種改良とは、「人間が人間の都合の良いように命を作り替えること」です。この是非を問う上で、ケムリクサをもたらした存在(いわば神様)を宇宙人であるワカバにし、品種改良をした存在を人間であるリリにしたのは上手いと思いました。また、アカイロの木の存在は、どこかでバイオハザードを連想させるもので、薬害やウィルスの進化、水不足(環境破壊)など、たくさんの問題提起を含むと思います。

ただ、なぜ私がこの作品に「宮沢賢治」を感じるかというと、彼は人間を最後の部分で諦めておらず、ラストに「救い」を提示することが多いからです。

例えば、「注文の多い料理店」のラストで、山猫軒から人間を救ったのが、彼らがないがしろにしていた犬達だったように、ラストに微かな希望を残すのが、賢治の優しさだと思っています。

本作は一見、ポストアポカリプス系の作品に見えて、その実、地球は最初から最後まで大自然を維持しており、最終話でその景色をバーンと魅せる演出には唸りました。なんか、「今ある自然を大切にしなければ、本作のような世界になるかもよ。気づけよ、人類」と言われているような気がしたのです。

余談ですが、石庭で有名な、京都の龍安寺に訪れた時、その寂寥とした世界に、美しさよりもむしろ侘しさを覚えてしまいましたが、廊下の角を曲がったすぐにある自然豊かな坪庭、また、龍安寺から帰る道があまりに自然豊かで、その対比に涙してしまったことを思い出しました。

人は、失って初めてそのものの大切さに気付くものだですが、失ってしまった後では取り返しのつかないものもあります。本作はアニメという架空の世界の中で、「喪失」と「生存」という二つを倒置法的に見せました。その構成、ミスリードが抜群に上手かったです。

また、この監督が、「厳しい世界に一滴の優しさ」を垂らすのが上手だと感じたのが、12話のED。

この作品の中で、最も可哀想なのは「リリ」という少女です。「リリ」は、大好きな「ワカバ(α)」を助けたいと思いましたが、自らの行動で「ワカバ(α)」を窮地に追い込んでしまいます。そして、「ワカバ(α)」を救う為に自らを分割しましたが、自らが消える間際、「ワカバ(α)」がすでに死んで(ミドリイロの木になって)いる状況に気づき、悲しみの淵でその存在を消します。

確かに、「ワカバ(α)」が転生した「ワカバ(β)」を救ったのは、「リリ」が転生した「りん」であり、「リリ」の望みは間接的に叶えられたとも言えるでしょう。しかし、それはあくまで、「りんとワカバ(β)の物語」であり、「リリとワカバ(α)の物語」とは別に語られるべきものです。そう考えた時、「リリはやっぱり可哀想」と感じる視聴者は多いのではないでしょうか。

そんな視聴者の為、あるいは、自らが生み出した「リリとワカバ(α)」の為に、12話のEDです。

12話のEDの本当にラスト、地球に通じる穴から光が差し込み、「りつ」「りん」「りな」と「ワカバ(β)」のシルエットが照らされたその時、画面左隅にうっすらと(注視しないと見逃すレベルで)シルエットが浮かび上がります。それは、手を広げた青年に、走って抱きつこうとする一人の少女のシルエット。状況的に考えて、「ワカバ(α)」と「リリ」でしょう。

これを観た瞬間、「ワカバ(α)とリリは会えたんだな。二人は、報われたんだな」と感じることが出来ました。

本当に「のけもの」を作らない、素晴らしい監督だと思いました。

他にも、「記憶の葉が取られた後も顔を赤らめる、りん=それまではリリの思いに引っ張られていたが、自分の好きを見つけたりん」の比喩になっていたり、「最終話で、りつ と りな が話し方を分けていた(語尾を変えていた)のが明らかになりましたが、これは、聴覚に優れない りん の為の思いやりだった」という点など、考察してみれば感動できる点はいくつもありまさす。

一見難しく見えるけれど、それを「家族愛」「恋愛」という分かりやすいテーマで一貫して表現しているので、考察せずに観ても充分に楽しいアニメになっていると思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
ポストアポカリプス系? けもフレ感もあるな。赤虫はロボ? 木の根やら死ねば消えるドッペル姉妹? 赤霧? ドッペル姉妹達が成長すれば、ミドリ達みたいになれる? ミドリ達は、植物の精霊みたいなもん? 酸性とアルカリ性?

とりあず、

①りん達は何者か。
②ワカバ君はどこから来たか。
③赤虫は何か?
④人類はどうなったか。

の4点ですね。多分、この謎のほとんどは明かされないんだろうな(笑)

とりあえず、ジャパリパークの各エリアを変えながら冒険を進めるように、色々な島を渡りながら、赤虫達と戦っていくのだろう。その中で、ワカバ君が大切な役目を果たしていく。とりあえず今回は、「嗅覚」という、植物にはない要素で活躍したから、今度は「味覚」とか「聴覚」かな?

2話目 ☆2
いきなり、恋愛要素入れるの? 赤は襲うが、青は襲わない。ますますオーム(笑) やたら質問多いな。色が識別できない?

外の島にいくことで、ミドリ達は一人ずつ減っていくのかな? ワカバ君の能力で、最後は恒久的に救われる?

3話目 ☆2
まだ色々分からないが、とりあえずツンデレなのは分かった(笑)

とりあえず、島を旅していく展開は続くんだろうけど、今回名前が出てきた様々な人物が、きっと6話くらいで出てくるんだろうな。

4話目 ☆3
五島までは制覇済みか。主とのバトルは熱かった。

5話目 ☆3
修理、再生能力。赤霧を濾過するような装置を直したりするのかな? ワカバ君、めっちゃ力ある(笑) リツまでデレた(笑) EDのシルエットの一人ですね。

6話目 ☆4
なんかこう、ストーリーが進展しそうで、わくわくする。

7話目 ☆4
安堵からの、急直下。ひなちゃんズとのやりとりが温かい。いよいよ冒険が始まる予感。

8話目 ☆4
ワカバ君、良い主人公になってきたな。機械の喜びか。富士山?

9話目 ☆3
なるほど、リンの中に全員いるのか。確かに、同時には出てないしな。

10話目 ☆3
水、少ないな~。悲壮な覚悟。格好よし。

11話目 ☆4
船長は、宇宙船の船長か。なるほどね~。色々と謎が解けた回だった。品種改良とはつまり、新しい生命体を作り出すこと。その是非。かなり、面白かった。

12話目 ☆5
庇ったことを言わないワカバ、イケメン。久々にカタルシスのある最終回。アニメらしいアニメ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 40
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