新聞部で女子高生なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の新聞部で女子高生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番の新聞部で女子高生なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.5 1 新聞部で女子高生なアニメランキング1位
八月のシンデレラナイン(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (252)
766人が棚に入れました
市立里ヶ浜高校に入学した有原翼は、野球部のないこの学校に「女子硬式野球部」を立ち上げる。そこに集うのは、野球にはじめて触れる少女や、一度はプレーをあきらめた少女、高い壁に挑み続ける少女……。時にぶつかり、競い、支え合って、里高女子野球部は青春を駆け抜ける!世界で一番あつい夏がはじまる――

声優・キャラクター
西田望見、近藤玲奈、南早紀、井上ほの花、花守ゆみり、緑川優美、高木友梨香、山下七海、佐伯伊織、白石晴香、八島さらら、立花理香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

意外にもガチで野球をやる……、のか!?

== [下記は第1話視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
スマホゲームアプリが原作らしいです。

あまり真面目に観る気はなかったのですが、意外と悪くないかも?

・男子の野球部すらない詳細な理由は不明だが共学校。
・最初に部員募集していた子は少年野球経験者らしい。
・キャッチボールで握り方や投げ方からちゃんと教えてる。
・人数が足りなければ三角ベースでもやろうとする野球への意欲(笑)!
・最初は部員が足りず同好会からというスポ根もののセオリー通り。

意外と普通のスポ根ものとして観られるのかもしれません。前クールの『サークレット・プリンセス』かそれ以上には楽しめるかも。過大な期待は抱かないもののとりあえず視聴継続します。

補足: 男子の硬式野球部がない点については、作中で「元女子高だからじゃない?」といった感じの生徒の台詞がありました。ただ、世の中にはそれで甲子園出場まで果たしている愛媛の済美高校(共学化から3年目で春(初出場で優勝)/夏(初出場で準優勝)ともに甲子園出場)などもあるのでそれだけでは何とも言えませんよね。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.7.16追記:
最終回まで視聴終了しています。楽曲的には「どんなときも。」(槇原敬之: 1991年)や「世界でいちばん熱い夏」(PRINCESS PRINCESS: 1987年)のカバーが使用されるなど、30年近く前の歌が出てくる「懐メロ」仕様でしたね。

そして第二次世界大戦でのメジャーリーガーの不在などをきっかけに創立された女子プロ野球リーグを題材にした映画『プリティ・リーグ』(1992年)を彷彿とさせる市立里ヶ浜高校女子硬式野球部のユニフォーム。

そして部活の内容は野球ということで、これらを懐かしく思える年代というと40代後半以上ということになりそうですが、そんなターゲットの狭さはさておきストーリーは部活物としてはわりと王道でそんなに悪くなかったとは思います。

ただ、作画面に関しては終始不安を感じさせる不安定さでした。ただ、可能な作業量を計算し尽くした結果なのか決定的な「作画崩壊」を迎えるには至らずなんとか全話乗り切った感じです。
(それでも「残念」な感じはありますが。特に比較的キャラクターデザインは良かったと思うだけに、なおさら…。)

ということで個人的にはそこそこ楽しめましたが、セールス的には厳しいみたいですね。私自身、本作の円盤やグッズに一銭も使っていません…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

もう少し丁寧に作って欲しかった…

原作未プレイ

女子野球物って初めてだったので期待して視聴しました。
アニメが良かったら原作プレイするかなーと思ってて
未プレイ…つまりはそういう事です(苦笑)

お話のざっくり概要
中学時代に全国優勝経験のある翼が、
一時期はやめていた野球を高校に入って、復帰
だけど高校には女子野球部は無かった
ほぼゼロスタートの女子野球部立ち上げ活動
未経験者をざくざく集めてついに野球部設立!
(あ、トライアウト落ちた経験者も一人いるよ)
女子野球部として練習に励み、全国を目指す…
って感じ

■物語
ストーリーは割と王道です。
作画と演出、構成としての魅せ方をしっかりやれば
十分面白くなったと思われます。

ストーリーが王道な分、構成は少しひねった方が
味が出たと思います。
例を挙げると
{netabare}
レギュラー落ちの所とか、時系列変えた方が
興味も惹くし、展開的にもしまったかな…と

先にベンチから応援だけしているシーンと
くやしさを滲ませる部分を先に描いて
その暫く後にレギュラーメンバーの所持ってくる
{/netabare}
とか

工夫でもう少しメリハリつけれたと思うのですが
終始淡々と展開していきます。

■作画
うーんと、、、まぁ微妙です。
ちょいちょい崩れてたり色指定が間違ってたり
女子野球部って事で、野球の動きの良さか
女の子の可愛さかは頑張って欲しかったけど
どっちも微妙という感じで残念。。。
せめてどっちかが良ければもう少し擁護したけど
両方だと厳しいなぁ…
CMでみたゲーム原作の絵は女の子可愛いですw
どうしてこんなに差が…(苦笑)

■声優
作画レベルに合わせたのか、原作からの作風なのか、
音響監督の好みなのか、分からないのですけど
あまり気持ちのこもったような演技では無かったです。
良くも悪くも重くならず全体的に軽い演技
作画や構成と相まって、より淡々とした単調な印象に…
全体のメリハリの弱さが浮き彫りになっています。
ゲームならそれでも良いかもですけど、
スポーツ物アニメだと勿体ないなぁ~と

あ、一応擁護しておきます。
キャストはあまりメジャーな人は少ないですが
何人かは知ってて、本来もっと巧い演技できるはずで
どう考えても、そういう演技指導があったと思います。

■音楽
OPはそこそこ良かった
EDは有名曲のカバー
BGMは記憶にもう無いぐらいなので、
まぁそんな感じです(苦笑)

■キャラ
個性的なキャラは一応一通り揃っているのかな
まぁ若干個性的すぎる気もしなくもないですw

ただ、魅力あるキャラクターとしてどうか?
となると、ちょっと弱い気がします。
自分はそのキャラクターをずっと見ていきたい
応援したい とかそういった感情が沸いた
(ファンになった)キャラを魅力的としています。
それは一人もいなかったです。
キャラが悪いとも言い切れず、
構成・演出次第で磨けば光る物は合ったかと…

他のレビュアーさんに「名前全員言えますか?」
って言われて…「う、無理っす」って思ったw
もう調べないとほとんど名前出てこないw
自分の記憶力がやべーw

■その他
B級ハンターとして認定しますが、ややB級です。
B級ランカーとしてはまだまだって所です。
{netabare}和尚さんの{/netabare}エピソードは中々にレベルの高いB級
そこだけで全体を釣り上げたのは凄い。

(。´・ω・)ん?何の話をしているのかって?
なぜかB級アニメ好き認定されて
「ハチナイはイケルっしょ?」ってなこと言われ
うーん、、、そこまでB級じゃないと思ってたので
あえてB級度を評価しましたw

自分の中でのB級の定義は「意味不明」につきます。
「ぶっちゃけこのキャラクターいる?」
「え?このエピソードいるの?何なの?」
って素で思えるのがB級ランクが高いのです。
二流≠B級 が持論なのでw

基本的にキャラクターもストーリーも展開も
そんなに奇をてらったものはなく、
極めて王道だと判断しました。
{netabare}ただ和尚さんの下りだけはガチでB級だったw{/netabare}

《B級に関する全く関係ない余談》
{netabare}
B級話題を振られて真っ先に思い出したのが
{netabare}
デニスフェルドマンのキツイ刑事(英タイトルはREAL MEN)
{/netabare}
こういうのがガチ勢のB級っす。
マジで意味不明だったなぁw
監督の頭の中が宇宙人だろ!!って思ってましたw

設定が既に意味不明、展開も読めない。
どうしてそれが必要なのかが全く理解できない。
全体的におかしい。ツッコミどころしか見当たらず

それがB級っす。
{/netabare}

《作中で思った超どうでもいいこと》
{netabare}
レギュラー落ちエピソード入れたかったんだと思います
でも11人いるし、8月のシンデレライレブンじゃね?
って思ったっす。

野球やめてサッカーにすれば皆レギュラーで
皆試合に出れて幸せ♪目指せなでしこジャパン!
とか不心得な感想を抱きながら視聴してましたw
{/netabare}

構成を練って、作画をしっかり書いて
全体的に丁寧に女子野球を描けば
良作になった可能性を秘めていた作品です。
それだけにちょっともったいないなと思いましたー。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

えりりん908 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

頑張ってほしかったんだけど・・・

かなり評判、よくないみたいですね~
て言うか、
すでに埋没しちゃってるかも(>_<)

ほとんどが素人の女子高生たちが、
「野球やろう!」って集まって、
同好会を結成して、練習場所を確保して、
学校にも部活動として認められて。
今度は、「公式戦に出よう!」って頑張っている、
そんな前向きな青春ストーリーなんです。
なんですが・・・

野球に対する打ち込み方が、
情熱的に描かれてないから、
スポーツアニメじゃないよね?
楽しい部活アニメ?って感じになっちゃってます。
それで大会に出ようとか、
いかに女子高野球がレベル高くないと言っても、
さすがにそれはないでしょ?
ってなっちゃうのは、しょうがないのかな。

私、この作品は、
下着とかお風呂とかいった、エッチーな見せ方を一切しないとか、
登場キャラが全部女の子なのに、
きららみたいなユリっぽい展開まったく入れないとか、
凄く真面目に、こだわって作ってるって思いますし、
そういうところが、とてもいいって思うんですけど・・・

そういう作り方だから、男性視聴者には興味もって貰えないというのもわかりますけど。

例えば、「風が強く吹いている」みたいに、
強烈な目的意識とリーダーシップの持ち主がいて、
素人チームをぐいぐい引っ張ってレベル上げて…
なんていう展開に出来なかったのかな?って
今さらですけど、
思ってしまうんです。

今からでも遅くない!ホントはもう遅いかも知れないけど。
ちゃんとスポーツアニメ、して!
頑張って!って思うんです。


――――――――‐_‐――――――――――

終わっちゃいました、
何の盛り上がりもなく・・・

面白い題材だったと思うし、
しっかりと野球を描けることが出来れば、
もっとずっと盛り上がったと思うのに(>_<)

文芸部とか奉仕部とかとは違う、
運動部ならではのところ、
見せて欲しかったなって思います。

やっぱりスポーツなんですから、
そこを描かないと、
観てて、共感も応援も
出来ませんでした(ー。ー#)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

73.8 2 新聞部で女子高生なアニメランキング2位
マリア様がみてる(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (351)
1886人が棚に入れました
憧れの小笠原祥子に身だしなみを整えてもらった事をきっかけに、福沢祐巳が薔薇の館を訪ねると、学園祭の劇について揉めていた。王子役として花寺学院の生徒会長が来る事を聞き、シンデレラ役の祥子が辞退を望んだ為である。
役から逃げる為に祥子は祐巳を妹にすると言うも、祐巳はその申し出を断る。話し合いの末、学園祭までに妹にできたら降りてもいいが、その代役は祐巳が務める事になる。
祐巳もその時に備えて練習に加わり、周りに溶け込んでいく。王子役の柏木が同性愛者である祥子の婚約者だと知った祐巳は、役を引き受けようとする。
しかし祥子は同情を嫌い、申し出を受けずに役を勤める決心をする。学園祭が終わり、もう祥子と会う事もないと黄昏れる祐巳に、祥子がスールの申し込みをした。そして祐巳は、その申し出を受け入れるのであった…。


声優・キャラクター
植田佳奈、伊藤美紀、池澤春菜、伊藤静、能登麻美子、豊口めぐみ、佐藤利奈、甲斐田裕子、斎藤千和、下屋則子、大原さやか、檜山修之、市来光弘
ネタバレ

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

百合というジャンルを広く知らしめた偉大な作品

マリア様の庭に集う乙女たちが、今日も天使のような無垢な笑顔で、
背の高い門をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
スカートのブリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻らせないように、
ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
私立リリアン女学園。ここは乙女の園・・・。


毎回アバンで流れるこのナレーションが本作の独特な世界観を見事に表現しています。
というわけで、本作に頻出する専門用語をここでクドクドと説明することはしません。
”山百合会”所属の主人公、福沢祐巳は”ロサキネンシス・アンブゥトン・プティスール”であり
小笠原祥子とは”スール”関係にある。とか言われても初見の人は意味不明でしょうw
でも本作を見てハマりさえすれば、そういった専門用語も自然に覚えられると思います。

あー、ちなみに上記のナレーション、コピペしてませんので。余裕で全文暗記してますので。ww


原作は女性向けの小説。アニメ化の影響により、男性にも支持されるようになりました。
wikiに書いてあったけど、現在では読者の8割以上が男性らしいです。

そう、元々は女性作者による女性向けの作品なんですよね。
学園内を主な舞台とし、優雅で可憐で上品な乙女達の人間関係を中心に描く本作は
「閉じた世界観」であると言えなくもないですが、実際はちょっと違っています。
純粋培養されたお嬢様ばかりでなく、俗っぽさが目立つキャラだって普通にいるし
男キャラも出てくるし、物語にも普通に絡んできます。(出番自体は少ないですが)
{netabare}男と交際してるヒロインもいるし、チラっと触れられる程度ですが援交少女もいますww{/netabare}
アニメ版は多少軽減されてますが、女性作者特有の生々しい部分も割とあったりするんです。

それでも私は原作の方が好きですね。心理描写が非常に細やかで惹きこまれました。
そういった意味でアニメ版には若干の物足りなさがあります。作画も崩れ気味ですし・・・
ただ、豪華声優陣による気品溢れる演技、作品の雰囲気とマッチした音楽など
アニメはアニメで十分楽しめるし、一見の価値ありだと思います。

マリみての影響で私は完全に百合に目覚めてしまいましたw
一時期は同人誌を買い漁ったりネットに掲載されてる二次創作漫画やSSを読みふけったり
異常な程に熱中してましたね。なんというか、これ程妄想を掻き立てられる作品もないです。


原作の引き伸ばしがあまりに酷いので熱はすっかり冷めてしまいましたが、
百合ブームの火付け役であり、百合というジャンルを広く知らしめた本作の功績は偉大です。
後続の百合作品とは一味も二味も違う独特な世界観。
百合に興味がない方も、一度観てみることをお勧めします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ごきげんよう、あにこれの皆様方。

アニメ界に百合ジャンルを持ち込んだ色褪せない名作にして、女性視点の美を追求した夢・妄想を詰め込んだ素晴らしき日常を紡いだ学園生活を少し掻い摘んで紹介しますわ。

あまり貴女のお時間を取らせない様に心がけたレビューにするつもりよ。

なぜ読まないの?
やめて頂戴、これじゃ私が一方的に読者イジメをしているようじゃない。
泣きたいのはこっちの方よ。
読者に避けられて、その理由すらも教えてくれなくて

・・

なぜ、読んでくれないの・・・。
貴女にとって私って、その程度なの?
それじゃキャッチをしている意味がないじゃない。

・・・

どうしてキャッチなんかしたの?

・・・・

もう、いいわ。
別の日に落ち着いて話しましょう。
私も少々気が立っているようだから、言い過ぎたかもしれないわね。

あっ・・・・

※某エピソードで少し遊んでみましたw
祥子さま、ごめんなさい。
お姉さまとは呼べないのかしら
・・・・
 
と、ヒステリックで我侭なキャラも出てくる。
かなり面倒な姉さまですw
お嬢様育ちゆえ世間知らずで不器用な心が人間味にあふれ、互いのすれ違い葛藤といった気持ちを理解し心の在り処を模索し姉妹関係の絆を深めてゆく。
その絆という美を百合・同性愛者として表現しているだけで、甘美な音楽を聴いているような癒しのような味わい深さがある。

その象徴でもある3つの薔薇が物語っている。

紅薔薇・・・愛情
白薔薇・・・純潔
黄薔薇・・・嫉妬(薄れゆく愛)

花言葉とキャラ設定を掛け合わせたエピソードは、ほろ苦さを含みキャッキャ ウフフ ワールドとは違う優雅・気品といった品位を魅せる雰囲気が特徴。わかり易い表現にすると堅物みたいなキャラが多いといえば伝わるかな。
それはOP/ED曲ともクラシック音楽を使いキャラの台詞まわし世界観への配慮からも伺える。

悪く言えば閉鎖空間で過ごす退廃的な穢れた恋模様であるが、それも設定で演出表現である姉妹関係が青春賛美として築かれる世界観を一貫し、観る者に惹かれさせる純な心を消化させた結晶の賜物である。

同時に主人公・福沢 祐巳の世界観とのギャップを感じさせる視点からそれぞれの姉妹関係に干渉し触発させるコメディ要素を加味し一概に優雅な美だけ見せる訳ではない。
アンリアルな世界観で過ごす女子高生の日常としても描かれるシナリオ構成は飽きさせない創りになっている。

そしてまた私は4期まで観ることになるでしょうw
百合作品ではありますが、互いの心に芽吹く愛おしく切なる想いを感じてみては如何でしょうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

マリみて総論~女性が相手に好意を抱くということについて~

アニメ版は
第1期「マリア様がみてる」(全13話)
第2期「マリア様がみてる~春~」(全13話)
第3期「OVA マリア様がみてる 3rdシーズン」(全5話)*1話約60分。
第4期「マリア様がみてる 4thシーズン」(全13話)

これらを全部まとめてレビューしちゃいますw
とは言ってもネタバレはしません。大仰に言うと「マリみて総論」ですw

原作は今野緒雪先生の少女小説。
アニメ化のみならず、漫画化や実写映画化などのメディアミックスがされた作品で、
百合系アニメの金字塔とも言われている作品です。

さて、みなさんは「百合」と聞いてどんなことを想像しますか?
女性同士でイチャイチャしたり、せせせ・・接吻(キャッ)なんかしたり、
にににに・・・肉体的な関係(キャッ)を伴う
禁断の愛なんてのも想像したりすると思いますが、
百合作品の系統は3つに分けられると言われています。

①少女漫画系統とも言われていますが、
互いが互いを必要とするという、主に精神的な結びつきを強く描いた作品。
きめ細やかな女性の心模様が丁寧に描かれていて、
恋愛感情というよりも、場合によっては、それよりも深い結びつきですかね。

②肉体的接触をメインとした作品
要はガチレズ作品です。レロレロチュパチュパクチュクチュ。←通報!!
こういった作品では、禁断の愛であるが故の罪悪感や葛藤だったり、
一線を超える時の覚悟だったりが取りあげられることが多いですね。

③近年の作品に多く見られる萌え少女たちにライトな百合関係を取り入れた作品。
今更説明不要ですね。動物のような萌え少女たちの戯れを
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とひたすら愛でるような作品です。

①の要素を含んだ②の作品、②の要素を含んだ③の作品というのも存在しますが、
本作は言うまでもなく①に分類される作品です。
百合作品の大本である
エス(特に戦前の、日本の少女・女学生同士の強い絆を描いた文学、または現実の友好関係)
の系譜を受け継いでいる正統な百合作品であり、肉体的な接触はほぼ皆無です。
形而上的なレベルにまで高められた魂の共鳴こそが本作の眼目なのだと思います。

ちなみにですが私は①、②、③の百合作品全部いけます!(えへへ♪)


本作の舞台である私立リリアン女学園はカトリック系のミッションスクールであり、
多数の名家の令嬢が在籍する超お嬢様学校です。
そんな中、極々平凡なリリアン女学園1年の主人公の福沢祐巳(ふくざわゆみ)は、
ある日2年の小笠原祥子(おがさわらさちこ)と出会います。
小笠原祥子は高等部生徒会(山百合会)の幹部であり、この出会いをきっかけとして
福沢祐巳は山百合会を訪れることになります。

「極々平凡な人生を歩んできた私の前にある日突然王子様が現れて、
夢の様な非日常的なステージに導いてくれる」

こうしたシンデレラ願望は女性の潜在的な欲求として根強く残っていて、
特に少女漫画作品によく見られるフォーマットだと思います。
本作の場合、王子様は同性の女性だったということですねw

と、まぁここまでは有り体なんですけど、
本作において特徴的なのはスールという慣習です。
スールというのはフランス語で「姉妹」という意味です。
通常、上級生が身につけているロザリオを
下級生の首にかけることによってスール関係が成立します。
スール関係を結ぶというのは、その相手は自分にとっての特別な存在であり、
山百合会のメンバーにおいては妹=自分の後継者という意味合いを持ってきます。
山百合会のトップには
紅薔薇(ロサ・キネンシス)、白薔薇(ロサ・ギガンティア)、黄薔薇(ロサ・フェティダ)がいて、
2年生の小笠原祥子はロサ・キネンシスの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)です。
こうした紅薔薇、白薔薇、黄薔薇のスール関係を中心とした群像劇というのが、
本作の概要と言えるでしょう。


さて、ここからは「恋愛感情と言い切れない女性の純粋な好意」について少々語りたいと思います。
これは、本作に限らず様々な百合作品、
特に①の百合作品においては肝となるところなんですけど、
我々は「好意=恋愛感情」と捉えがちです。
あらゆるジャンルから「恋愛の尊さや素晴らしさ」というのは発信されていますし、
ある種の恋愛至上主義に陥ってしまうのは無理からぬところでしょう。
ですが、一口に好意といっても尊敬、保護欲、友情等々、実に多岐に渡ります。
なので、百合作品=同性愛という等式は必ずしも成立するわけではないですし、
少なくとも本作においては成立しないと私は考えています。

女性が相手(男女)に好意を抱くメカニズムを考えていくと、
原始時代、男性は狩猟の為外に出ます。
一方で女性は集落で血族たちに囲まれ家を守るということをします。
そうした名残が現在でもあるのか、
女性のコミュニケーション能力は、男性よりも発達しているように思えます。
相手の僅かな所作の違いも見抜いてきます。
まぁそれで浮気がバレたという男性は数多くいるでしょうけどw
そして、家を守る為の円滑なコミュニケーションを望むということは、
自分や家族に危害が及ばない安全性の確保を強く望んでいるということかもしれません。
それ故に、女性はまず対象相手が
「自分の敵か味方なのか?」を明確に区別しようとする傾向があるように思えます。
男性同士の場合、ほとんどコミュニケーションを取らない相手というのは、
モブのようなもので、そこに敵意を抱くことも抱かれるということも
あまりないのですが、女性相手の場合だとそうでないことが非常に多いですw
こちら側からすれば特に敵意なんてないんですけど、
むこう側からは思いっきり敵意を抱かれてたりすることが往々にしてありますw
従って、これは私の処世術の1つなんですけど、
「私はあなたの敵ではないですよ!味方ですよ!」と強くアピールすることが多いですw
具体的に言うと、とにかく(面倒でも)積極的に話しかけるようにしていますw
ええ、もちろんあにこれでそういうことはしていませんw生粋の面倒くさがり屋なのでw
対象相手を自分の敵ではなく味方だと認識するというのが、
女性が相手に好意を抱く第一段階だと思います。

では次の段階はと言うと、対象相手に「どれだけ心を許せるか」でしょう。
何度かコミュニケーションを繰り返していくうちに徐々に対象相手に心を開いていきます。
これは別に男女共通のことなんですけど、
女性の場合だとこの段階で、相談事を持ちかけてくること多いです。
相談事=単なる愚痴だったりすることが多かったりしますがw
ここでのポイントは相手の言うことをひたすら肯定するってことなんですけど、
今回はその話はいいでしょうw
とにかく、女性が相談事を持ちかけてくるというのは、
その対象相手に心を許し始めている兆候だと私は思っています。
さらにそうしたコミュニケーションを重ねていくことによって、
その対象相手に相談事を聞いてもらうことが日常となり、
ひいては自らの心の平穏を保つ為に必要な行為になってくると、
関係が発展していきやすくなると思います。
ただ、対象相手が男性と仮定して、何のアクションも起こさなければ、
只の相談相手からまったく進展しない可能性も結構高いですw

さて、女性が相手(男女)に好意を抱くメカニズムについていろいろと語ってきましたが、
まず対象相手を敵か味方かに識別し、
味方と認識した対象相手にどれだけ心を許せるかというのを土台として、
そこから友情に発展するのか、愛情に発展するのかということになってくると思いますが、
女性はこの過程を非常に重要視する傾向にあると思っています。
高校時代の友人に一目惚れしやすいA君というのがいました。
A君はろくに話したことすらない相手に告白を繰り返し連戦連敗していましたが、
そりゃ当然のことでしょうw
相手からすれば、いくら容姿端麗でも敵か味方かも認識できない相手と
付き合うなんて無理だと考えるのが普通でしょうw
私の経験則上、女性にモテる男性というのは、とにかくマメな人です。
頻繁にコミュニケーションを繰り返し、
女性から心を許される存在になる為の手順をしっかりと踏んできます。
ちょっと話が逸れましたねw

女性が対象相手に「どれだけ心を許せるか」ということを重要視するならば、
そのことを丁寧に描いた本作は、
むしろ、女性にこそ共感が得られるのではと思います。
そして、女性が相手に好意を抱くメカニズムを意識することによって、
女性が抱く好意=恋愛感情という単純なものでなく、
もっと複合的な要素が絡み合ったものであると認識できると思います。
そうすることによって、百合=同性愛という偏見から解放されるのです。
本作が、女性の繊細な心のやり取りを描いた作品ということに気付くことができるのです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

65.5 3 新聞部で女子高生なアニメランキング3位
人生相談テレビアニメーション「人生」(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (736)
4275人が棚に入れました
九文学園第二新聞部に所属する赤松勇樹(あかまつ・ゆうき)は、入部早々に部長の二階堂彩香(にかいどう・あやか)から、人生相談コーナーの担当を命じられる。
生徒たちから寄せられた悩みに答えるのは、理系女子の遠藤梨乃(えんどう・りの)。文系女子の九条ふみ(くじょう・ふみ)。体育会系の鈴木いくみ(すずき・いくみ)の三人。
三者三様の意見はいつもまとまらずに、とりあえず実践してみることになるのだが……。
あなたのありふれた悩みにバッチリお答え!

声優・キャラクター
新田ひより、豊田萌絵、諏訪彩花、大西沙織、前田玲奈
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

なんだこれなんだこれ♪
わんだふるわんだふる♪^^

第2話のリノちゃんかわいかったですね。

ふぅ癒される^^

■第3話
{netabare}
今回ほとんど人生相談してないですね(笑)
そしてじいちゃん、早とちりしすぎwww
帰宅部~みたいな不思議な中毒さがあるかも^^
{/netabare}

■第4話
{netabare}
リノちゃん今回もかわいかったです~
スイカ割であのハプニングがあるとは思いませんでした(笑)

第1新聞部の部長さんがいたいたしい・・・(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

合格点コメディ作品((*´∀`))

九文学園第二新聞部の「お悩み相談コーナー」を
メインテーマに描いた学園コメディ作品。
全13話。
ラノベ原作作品。


生徒からの相談事に、第二新聞部の面々が
独自の視点で回答して行くというお話です。

悩みや人生相談をコメディタッチに描くという
着眼点がとても面白いと思います(*´∀`*)
学生さんならではのものから、そうでないものまで
数々の悩み、相談を挑んでいきます。
当然、笑いを誘う相談結果が多いですが
何気にしっかりした答えもあったりでw

個人的にはキャラデザが可愛いかったです♪
キャラクター自体も個性豊かで魅力的でした。
それぞれの役割をキチッと担っていて◎。
お気に入り=いくみちゃんとゴガネンですw

そんなキャラを若手声優陣が初々しく演じてました。
まぁ、上手!!…とまでは言いませんがw
キャラと作風に合った演技だったと思います。

発想、着眼点の面白さから、結構ハードルを
上げて視聴しましたが、概ね満足の行くコメディでした!


ラブコメ、ハーレム要素も含んでいるので
そっちが好きって方にもオススメです♪
お気に入りのキャラが見つかれば
もっと楽しめる作品だと思います(・∀・)v




《キャスト》
赤松 勇樹(CV.内匠靖明)
遠藤 梨乃(CV.新田ひより)
九条 ふみ(CV.豊田萌絵)
鈴木 いくみ(CV.諏訪彩花)
村上 絵美(CV.大西沙織)
二階堂 彩香(CV.前田玲奈)
浅野 浩太(CV.森久保祥太郎)
白河 香織(CV.内田真礼)
内村 朋子(CV.高木めぐみ)
ゴガネン(CV.浪川大輔)



《主題歌》
OP
『凸凹解決せんせーしょん』/あやめと優里花 from 乙女新党
ED
『人生☆キミ色』/じんせーず
          遠藤梨乃(CV.新田ひより)、九条ふみ(CV.豊田萌絵)
          鈴木いくみ(CV.諏訪彩花)、村上絵美(CV.大西沙織)

   

投稿 : 2024/05/11
♥ : 49

Key’s さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

それなりに良い人生だったよ・・・

あらすじ


九文(くもん)学園第二新聞部に所属する赤松勇樹は、
いとこで部長の二階堂彩香から
校内新聞の新コーナー「お悩み相談コーナー」(人生相談)
を任されることになった。

しかし勇樹一人だけで記事を作るのは
心許ないと考えた彩香は、
3名の女子生徒に「回答係」として
勇樹に協力するように命じた。

理系代表の遠藤梨乃、文系代表の九条ふみ、
体育会系代表の鈴木いくみの3人である。
勇樹は三者三様の回答とその実践を交えつつ、
何とか記事としてこれらをまとめていくのだが…?。



感想


なんとなくで
ずっと見続けた作品
めちゃくちゃつまらない
ということは無かったですが
そこまで盛り上がるところはなく
終わった感じですかね

どっちかっていうと
日常系アニメに近いのかな?
出てくるキャラがみんな可愛くて良かった
いくみちゃんが結構好きだったかも

笑いどころで一番笑ったのは
主人公が変身したときに
声が変わったところかなw

OPとEDがかなり好きだった印象
結構癖になる曲かも知れない
特にEDの不安定な音程が
好きだったな


結果として
なかなか楽しめる良作だった
暇つぶしとかには良いと思う
でもストーリー重視の人には
物足りないかもね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
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