日本刀で兄弟なTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の日本刀で兄弟な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月24日の時点で一番の日本刀で兄弟なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.5 1 日本刀で兄弟なアニメランキング1位
鬼滅の刃 刀鍛冶の里編(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (366)
1202人が棚に入れました
家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が、鬼になった妹の禰󠄀豆子を人間に戻すため、《鬼殺隊》へ入隊することから始まる本作は、2019年4月より『テレビアニメ「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編』の放送を開始、2020年10月には『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を公開、2021年から2022年にかけて、『テレビアニメ「鬼滅の刃」 無限列車編』『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』を放送・配信した。2023年2月からは世界95の国と地域で『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を公開、そして、4月より『テレビアニメ「鬼滅の刃」刀鍛冶の里編』の放送が決定。物語は新たなる地へ――――
炭治郎が向かう先は「刀鍛冶の里」。鬼殺隊最強の剣士《柱》である、霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃との再会、忍びよる鬼の影。炭治郎たちの新たな戦いが始まる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

霞をつかむバトルアニメーション

引き続き原作未読で視聴。

【物語 4.0点】
1クールですぐに結果を求めるトレンドには目もくれず、今回も着実に積み上げた感じ。
上弦の鬼は相変わらずしつこく戦闘は長期化。
ただ、その中でも人の業を思い知らされる重たい回想も挟んでくるため、
視聴後ゲップが出る程度には、シナリオはぶ厚目。

当然、テンポアップを求める声も出るでしょうが、
私は、この作品に関しては、当初から呼吸レベルから地道に修行を重ねて少しずつ強くなる。
昨今では珍しい丹念なスローペースを好感して観続けているので、安心して楽しめました。


鬼殺隊の土台を支える“刀鍛冶の里”を舞台にした一戦。
長きに亘る鬼との戦いのため、武器についても代々技術を継承し続けて今がある。
{netabare} からくり人形“緑壱零式(よりいちぜろしき)”から刀が出てきた{/netabare} 時には先人たちの想いを特に感じました。


初回SPに炭治郎の夢などで、竈門家の血筋と炭治郎の痣(あざ)の由来を示唆するヒントが。
最終回SPでは{netabare} 太陽克服{/netabare} の悲願に執念を燃やす無惨様の野望の一端が明らかにされ、
今後に向けた手応えも十分。

その上で無惨様のパワハラ問題。
パワハラは部下への愛の鞭だと言い訳され発生する事例が多いのですが、
{netabare} 太陽克服{/netabare} したら同類の鬼など不要と確信している無惨様のパワハラには、
愛の欠片もなかったのですねw鬼さんたち早く転職しましょうw

今回、青い彼岸花など忘れた頃に回収された要素があったのも、手応えが手応えで終わらない信頼感があります。
私の場合、ラストは(※核心的ネタバレ){netabare} 太陽克服した禰豆子自身よりも、
炭治郎が鬼の血のサンプルを提供し続けてきた珠世(たまよ)さんが久々に登場して、禰豆子を人間に戻すための研究進捗を語った{/netabare} 件に感動しました。

『鬼滅』に関しては以前から鬼と言えば古代のイメージなのに何で大正?という疑問もありましたが、
やはり鬼と人の戦いが平安から続く因縁であること。
日本が医学・細菌学で世界的な成果も出す大正時代が特異点となり得ること。

刀鍛冶の里と合わせて少しずつ受け継がれて進歩していく人の営みの力強さを感じるエピソードでした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ufotable

音、風、重力など、人間が鍛えてもかわしようがない攻撃が多かった本作の上弦の鬼。
そもそも表現することさえも難しい要素をバトルアニメで再現できているだけで非凡。

助太刀する霞柱・時透無一郎の攻撃も雲をつかむようなエフェクト。
恋柱・甘露寺蜜璃の刀も動きがクネクネで変態的だしw

トリッキーな動きを補佐するようにCGは玉壺が発射する大量の毒針など物量もカバー。
ただ、玉壺が使役する大群の巨大金魚のCG。テカテカして気持ち悪かったですw


【キャラ 4.0点】
上弦の伍・玉壺(ぎょっこ)
{netabare} 半殺しの刀鍛冶たちをオブジェに仕立てて断末魔を愉しむ{/netabare} 残虐非道を芸術と強弁する。
ヘイトを煽る悪役らしい悪役。

上弦の肆・半天狗
外面は怯えた声で弱々しい感じの悪役らしくない悪役。
ですが私がより憎たらしいと思ったのは玉壺よりも半天狗でした。
不祥事から逃げる責任者が俄に情に訴えて責任回避を正当化する。
この鬼の本性には心当りがあり過ぎて虫酸が走りましたw


霞柱・時透無一郎。
高慢な玉壺の挑発を、口数少なめで淡々と煙に巻く無一郎。
煽ってる玉壺の方がだんだんイライラしていく様が可笑しかったですw

玉壺は{netabare} 自分を無視して刀を研ぎ続ける鋼鐵塚蛍 (はがねづかほたる){/netabare} にもカリカリしちゃって。
ストレスで壺に穴開けないようにねw

人間の強い信念を前に鬼の煽りなど無力。
無一郎の「無」の真意には胸を打たれました。


恋柱・甘露寺蜜璃
絶望的な窮地でも彼女が現れるとパッと明るくなる巨乳剣士。
明るいのは良いのですが、ちょっと顔面の圧力が強すぎると思うこともw
それにしても、ピンク&緑の髪色が{netabare} 桜餅の食べ過ぎによるもの{/netabare} との説には絶句しましたw


炭治郎の鬼殺隊同期・不死(しなず)川玄弥が活躍したのが予想外でした。
ハラスメント含みで昇進を焦る同期にも事情があったのですね。

一方で伊之助&善逸は、ほとんど見せ場なし。
しまいには次回予告にて登場がない窮状を訴える始末w
これは鬼滅版“MOREDEBAN”村建設の予兆なのでしょうかw


【声優 4.0点】
霞柱・時透無一郎役の河西 健吾さん。
無口な現在の無一郎だけでなく、饒舌だった幼少期の無一郎、
さらには{netabare} 人格形成の礎となった兄・有一郎まで兼任。{/netabare}
状況に応じたセリフ量と一言当りの心情密度の匙加減。
繊細さを感じる好演でした。

恋柱・甘露寺蜜璃役の花澤 香菜さん。
こちらは騒々しく場を照らす豪快な演技。
ただここも回想では、傷つきやすい乙女心を丁寧に表現。

上弦の肆・半天狗。“分裂鬼”の異名もあり。
本体のCV.古川 登志夫さん以下、喜怒哀楽、
各々の感情を司る分身ごとに高ランク声優を当てる。
挙げ句、{netabare} 憎珀天には山寺 宏一さん{/netabare} まで起用。
半天狗の声優たちだけで並のアニメ作品のギャラ払えるんじゃないか?ってくらい豪華ですね。
この鬼、銭喰い鬼なので成敗に情けは無用ですw


上弦の伍・玉壺役には鳥海 浩輔さん。
私の中で鳥海さんと言えばゲーム『テイルズオブヴェスペリア』主人公・ユーリ役など、
少しダークだけど熱い正義漢のイメージが強くて。
それだけにこの真っ黒なナルシストボイスで残虐なゲージツを語る怪演。
こんな壺に成り果てちゃってって感じで笑撃的でしたw

因みに鳥海さんは壺から飛び出した気色悪い金魚共の声もカバー。
半天狗の声優陣から1人くらいヘルプさせれば良いのにw


【音楽 4.5点】
劇伴は椎名 豪氏&梶浦 由記氏のタッグが継続。
今回は両氏の適材適所がより鮮明になった印象。
特に梶浦氏は恋柱の華の演出に重用。
月に照らされた恋柱を彩る“梶浦語”の女性コーラス。風流でした♪

OP主題歌・MAN WITH A MISSION✕milet「絆ノ奇跡」
ED主題歌・milet✕MAN WITH A MISSION「コイコガレ」

EDが梶浦氏の作詞作曲による恋柱ソングだったので、
OPはコラボの“攻守”を入れ替えた霞柱ソングなのだろうと構えていましたが、
終わってみればOPは本編を総括した歌詞世界。
ラストで曲タイトルも回収された感が得られ納得。

あとは本日配信リリースの挿入歌{netabare} 「竈門禰豆子のうた」{/netabare} で奇跡の余韻に浸りたいと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 30

ねるる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

【酷評】作画が良いだけの作品に成り下がったアニメシリーズ第3期

原作既読。アニメシリーズ無限列車編以外視聴済み。
刀鍛冶の里編、全11話。

原作で見た時も刀鍛冶の里編は印象薄かったけど、アニメ版もイマイチでした。
作画がものすごく気合入ってるのも分かるし、お金が沢山積まれてることも分かるけど、シンプルにストーリーが今までのストーリーと比べて地味。

モノローグと回想が多くてテンポが悪く、見てて飽きが来た。今回活躍する柱の蜜璃ちゃんも可愛いけど、鬼気迫る戦闘シーンの合間のギャグ要素がつまらないし、雰囲気をぶち壊すのでキャラクターとしての魅力も下がっていました。
声がつくとなおさらキャピキャピ感が際立つので寒かった。花澤さんは悪くないし、きっとキャラも悪くないんだけど、イマイチ嫌いなノリでした。

敵キャラの上弦の鬼2人も、今までに登場した猗窩座や堕姫や妓夫太郎程のビジュアルがないし、過去の物語が深い訳ではないのでそこも楽しめない要素の1つでした。
相変わらず鬼滅の刃の無駄に豪華にするキャスティングは好きなやり方ではないので、その辺も苦手でした。

刀鍛冶の里編まで見たけど、そこまで鬼滅が好きな訳でもないし作画にこだわって見てないので、そろそろもう追わなくていいかなーという気持ちになってきました。柱稽古編はギャグ要素多めになるだろうし、鬼滅のギャグのノリ好きじゃないので見るかは微妙です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 24

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんとなくダラダラと観てしまう…。

そして、今回の「刀鍛冶の里編」の最終回放送後には、さらなる続編の製作が決定したとの発表もありました。

作ったら売れるんですかね、しらんけど。

ストーリーとしては一本調子で、強敵 → 修行 → 強敵 → 修行(以下、繰り返し)ではあるので特にけなす点もないのですが、優れているわけでもありませんよね。

わりと「普段アニメ観とるんやったら『鬼滅』くらい観とるやろ」というノリで観る作品だとは思うので、放送されれば観るのですが特に私が誰かに勧めなくても観る人は観るんでしょうし、語るべきことも多くはないので特に観ることを強くお勧めする作品でもないです。

ただ、個人的には「『鬼滅』は観ない」という選択をする人がいても頷けるアニメだとは思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 26

61.4 2 日本刀で兄弟なアニメランキング2位
刀剣乱舞-花丸-(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (153)
786人が棚に入れました
時は西暦2205年。歴史改変を目論む“歴史改変主義者”による、過去への攻撃がはじまった時代。
歴史を守る使命を与えられた“審神者”によって“本丸”に集められた、最強の付喪神“刀剣男士”。
本作はそんな彼らが、とある本丸を舞台に、時に笑い、時に迷い、ひたむきに生きる姿を描く“花丸”な物語です。

声優・キャラクター
市来光弘、増田俊樹、新垣樽助、山下大輝、入江玲於奈、間島淳司、興津和幸、濱健人、斉藤壮馬、石川界人、泰勇気、山下誠一郎、佐藤拓也、粕谷雄太、前野智昭、逢坂良太、高橋英則
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

刀の扱い方等、剣道部的に太鼓判を押してあげましょうw

[文量→大盛り・内容→各話感想中心]

※各話感想に剣道部的レビュー有w

【総括】
擬人化もここまできたかという感じ。今、日本は刀剣ブームらしく、全国で「刀剣展」が行われているようですね。しかも、観覧者の大半は女子(刀女子)。人気にあやかった(むしろ作った?)アニメ(ゲーム)ですね。

見るからに乙女ゲーム原作と分かる作風。刀の擬人化? 「艦隊これくしょん」の刀版、男版かなw

冒頭ではっきり「史実と違います」と言ってくるのが、なんか丁寧で好印象w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
刀を扱うアニメだけに、刀の扱い方は概ね正しい印象。というか、ちゃんと調べて作っているな~と、好印象♪ 刀の元ネタを知っていると、クスリと笑えるエピソードもあります。

難点としては、キャラ数が多過ぎて誰が誰なんだかつかみきれないこと(でもEDで補完しようという丁寧さはあります)。ただ、ゲームの販促と考えればそのくらい説明不足感があるほうが良いのかな? 現に私は、少しゲームやりたくなりましたし(剣道部的には艦これより惹かれるw)。それに、(いくら剣道部とはいえ)全ての刀剣の由来を知ってるわけじゃないから、Wikipedia検索しながらの視聴でしたが、歴史的なことも色々知れて楽しかったです!

総括して、ゲーム原作、乙女向けとしてはトップレベルのクオリティを誇る良日常系アニメ。

爽やかな可愛さのあるOPや、毎回変わるEDも良かったです。販促&ファンサービスとしても成功では? 艦これで言うところの轟沈的要素もなく、どの刀も大事に扱われている印象で、(原作ゲームの性質上)それぞれ思い入れのある刀剣男士が違うファンとしては安心して観られると思います。また、たくさんの刀剣男士をバランスよく出したことで、程良い説明不足感が出て販促にも繋がると思います。例えば、「神撃のバハムート」などは、アニメとしてのクオリティが高すぎてアニメだけで充分に満足しちゃうけれど、「刀剣乱舞」はベースが日常系なので、良い「抜け感」とキャラへの愛着がもて、「アニメ→ゲーム」の流れを作りやすい気がします。

ラストまで、大変、平和な作品でした。男子でも女子でも、普通に楽しめると思いますよ♪
{/netabare}

【各話感想(剣道部的レビュー有w)】
{netabare}
第1話
冒頭、池田屋の中での切り合いがありましたが、なかなかの好印象。狭い室内では刀は縦に振れない(袈裟斬りは出来ない)ので、基本は突き、振ったとしても横に薙ぐのが基本です。そのへん、しっかり描かれていた印象。まあ本当は、脇差しか短剣、短槍を使うのだけど、それはちょい格好悪いしねw 刀をメインに扱うアニメだけに、その辺はちゃんと観ていこうかな~と。

上記理由から、池田屋に行く際、短刀(今剣)や脇差し(にっかり青江・鯰尾藤四郎)、沖田総司所有の刀(加州清光・大和守安定)をメインに選ぶのは正しいし、大太刀(石切丸)を選らんでダメだったというのも、初心者には優しいレクチャーで好印象。

第2話
へ~、そうやって刀剣男子は生まれるのか。刀剣ならではの悩みというか、現在に残る名刀のほとんどは、実際に使われていない(鑑賞用・褒美用の)刀だしね。

第3話
日常系として、かなり良かった。わらしべ長者のくだりは、最後の宝が「思い出(仲間と笑顔で過ごすこと)」っ、温かいな。桜のくだりは、ギャグかと思ったらなかなか洒落たことをする。冒頭の四つ葉のクローバーとラストの万葉桜の「1万分の1」をかけてきるとか、なかなか良シナリオでした。

第4話
基本的には日常系のアニメなんだけど、「沖田総司の死」という縦軸はうっすら作っていますね。兼定の突きの理論は正しい。刀を横に倒して突くのはあばら骨の間を通しやすくする為です。剣道の場合、突きであろうと左手小指と薬指に一番力が入るけど、竹刀(刀)を横にする突き方は通称「平突き(ひらづき)」と言って、確かに右手の人差し指と親指に力を入れるんだよね。お見事! ただ、残念ながら安定の平突きは刃の向きが逆では(平突きは通常刃を外側(右側)に向けて捻り込むように突くけど、安定の突きは刃が内側(左側)を向いていた。あれだと力も入らないし軌道も安定しない。まだ下手くそっていう描写なのか、単純な作画ミスか)? Bパートのよろず屋大喜利は笑えたw

第5話
久々にバトルがありましたね。なんか、バトルがあるとストーリーがちょっっぴり進む感じ? 新キャラの三日月村は、良いキャラでしたね! 国宝の三日月……実物を観てみたい!

第6話
うどん、長いってw ギャグ要素からめつつ、ラストは良い話でしめるのが定番になってきたね。

第7話
まさかの水着回w 錆びるぞ(笑) 一期一振の「待つ方と待たれる方ならば、どちらが苦しいか」の元ネタは太宰治ですな。

これは太宰が、共に借金をした壇一雄に、「東京に金を無心に行くから待っててほしい」と言って、壇を人質にして東京に行ったのに、ついぞ帰らず、業を煮やした壇が東京に行くと、太宰は井伏鱒二と呑気に将棋を指していた。その様子に激怒した壇に対して太宰が言い放った衝撃の言い訳が「待つ身が辛いかね。待たせる身が辛いかね。」……流石、太宰のクズっぷり(笑) でもここから、名作「走れメロス」が生まれたわけですから、それも流石。

ということで、一期一振兄弟達のような素敵エピソードはないので、悪しからず(笑)

第8話
バトルシーンはちょっと手抜き? 「全てを笑い飛ばせる程に強くなりたい」って、ちょっと良い言葉だね。

第9話
なんだこの誰も悪くない話w いつも「魔法少女育成計画」の後に観てるから、落差が激しいんだが(笑)

第10話
THE・日常回ですね。話数的に、平和に過ごせるのもラストかな。

第11話
やはり池田屋事件が本筋。さあ、どんなどんでん返しがあるか、期待します! ちなみに、剣で銃に勝てるとは思わないけど、PSの「ブシドーブレードⅡ」というゲームでは、刀対銃のガチバトルが出来て楽しいw さあ、初の2話跨ぎ。どう終着させる?

第12話
ここにきて日常系をはさんでくるか。各刀剣男士の最後の顔見せですね。戦闘シーンは、これまでと作画が違う感じ。暗さとアップとヌルリとした動きが映画っぽいな。沖田総司が突きで刀を折るシーンがあったが、なかなかおもしろい。よく「日本刀は2、3人斬ればすぐ折れる」とかいうけど、あれは嘘。司馬遼太郎の小説にあるだけで、実際はもっと切れる(最上大業物で、七人をまとめてぶった斬ったという記録もw)。普通に考えれば、包丁だってマグロ5~6匹おろしても大丈夫だしね。ただ、下手くそがダメな刀で切れば1発で折れますが、それでも突きは折れにくい。骨にさえ当てなければ、基本は折れない。まして、沖田総司は「三段突き」で有名な剣豪。突きで肋骨や背骨に当てるほど下手じゃない、はずの沖田が突きで刀を折るってことは、よっぽどのbad conditionだったのでしょう。それが伝わってきました。

そっか、大和守安定は、池田屋に行けなくて、沖田総司に別れを言えなかったのが後悔のもとなのね……って、ん? てか沖田総司は池田屋で結核が悪化して吐血(史実ではない)、その後3年間はバリバリ活躍し、病状が悪化。池田屋から4年後に死亡しているはずだから、池田屋で沖田総司を助けても歴史的には問題ないのでは(笑) まあ、べつに歴史がどうこういうアニメではないけどね。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15

セメント さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

このアニメは、とある本丸のとある刀剣男士たちによる、花丸な日々の物語です

お舟の次は刀ですか、手を変え品を変え、オタクも凝りませんね。
DMMゲームスとニトロプラスが作ったのが本作で、お舟は角川ゲームス。
まぁ元々お舟のヒットを受けて作ったらしいんですけど、馬鹿の一つ覚えで同じようなものが乱造されて、それに対して律儀に群がる人達の意志の薄弱さを嘆かずには居られません。


<物語>
「艦これ」や本作の事をずっとソシャゲだと思ってたんですけど、これらはブラウザゲームなんですよね。
ブラウザゲームのアニメ化っていうと「MOE」や「PSO2」といったMMOのイメージですけど、こういったのと同系統って認識で合ってますかね。
さて、物語に関して思うのは、花丸と謳うのであれば、最後まで日常に徹すれば良かったんですよ、何故中途半端にシリアスを入れるのか。
序盤の毒気の無さは日曜日の夜に丁度いい塩梅だったんですがね、基本的には明るくて元気なキャラしか居ないということで。
時代背景を何だかよく分からない時空の狭間に設定することで、年代考証の矛盾を適当に解消しているのは英断だと思います。

<作画>
"全ての日常アニメは動画工房に任せてくれ"と言わんばかりの気概を感じます。
ゆるほもでもゆるゆりでも何でも御座れという感じで、まぁ特に崩れずに良かったと思いますよ。

<声優>
今を時めく若手男性声優が軒を連ねて居るのでしょうか、中には名前を存じ上げない方もちらほら。
お舟の方は兼役も多かったので、本作においては声優には力を入れているという事でしょうか。
声優に関して一つ、博多藤四郎の声優が、如何にも変声期の最中の中学生って感じで、驚きのマッチ具合でした。
博多はそこまで人気が出るとも思えない容姿(って失礼にも程があるんですけど)で、それなのに登場回は作画も気合いが入っていて、印象に残りました。

<音楽>
OPは梅津さんが手掛けてますね、乱ちゃんが髪を構っているカットが好きです。
曲は美少女動物園にありがちなワチャワチャした曲をそっくりそのまま男声に変えたものです。
EDは1話毎に違う曲が用意されている仕様でしたが、何一つ記憶に残っていません。
EDって1クール以上触れてやっと脳に刻まれるものだと思ってるので、こういうやり方は豪華ですけど勿体ないですよね。

<キャラ>
薬研贔屓で炎上したり、同田貫の家紋のミスで炎上したり、腐女子の方々もこの期は随分と忙しそうでしたね。
談論風発は大いに結構ですが、皆さん、花丸ですよ~、はっ、なっ、まっ、るっ。
この頃よく使われていた"お墓を立てる"って言葉は、未だに理解しかねてるんですけど、要は推しのキャラがアニメで動いていて眼福が死因となったって感じですかね。
推しのキャラが不遇な扱いを受けてお墓を立ててた人も散見されたので、いやはや腐女子の方々が使う言葉は難解です。


男が本作を見ても何が楽しいんだろうって感じです、まぁ日本刀を知る切っ掛け作りとかには最適なのかもしれませんね。
歴史上の著名人が所持していた刀の記述なんて、そんなに残ってるものなんでしょうかね。
日本刀図鑑がある訳ですから、元ネタの歴史を追える設定資料集みたいなのがあれば楽しそうです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2
ネタバレ

jujube さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

艦これと比べると初心者にも分かりやすい

あえて「艦これ」と「刀剣乱舞-花丸-」と比較してみる。
どっちもゲーム発でキャラ大勢。
自分はどっちもゲームは未プレイ。
艦これアニメは初回数話で切ったので、花丸も同じくらい見てから考えてみた。

そこで見えてきたものを自分として大事な順に書き出してみる。

⚫︎ゲームでの決め台詞がアニメに挿入されていても初見でも違和感が無い
…艦これでは、唐突すぎて日本語がおかしいくらいだった。

⚫︎花丸の世界観の分かりやすさ
…艦これでは敵が良く分からなかった。何のために戦ってるのかも導入部分では不鮮明だった。
また花丸劇中では刀から本当に人間化している描写には驚いた。

⚫︎誰得シリアスと日常のバランス
…これはもう皆言ってるけど、花丸では日常に全振りしてるから、最初からそういうスタンスで臨める。振り回されない。
シリアスの後に何事も無かったかのような日常で白ける事が無い。

以上をもって、刀剣乱舞という世界観への導入と、またその中でも花丸は1つの世界という位置付けに成功しているように思える。
元々ゲーム上でしっかりしたストーリーラインがあるわけでは無いそうなので、アニメ化には非常に難しいところだった。
固定ファンにとっては、それこそ千差万別の推しキャラへの肥大化した妄想があるわけだから、今更提示されたキャラクター像に異を唱えるのは分かりきったもの。誰もが納得するものなど作れようが無い。
それも飽くまで花丸という一つの本丸ですよという形で、別の世界線を提示することが出来たと思う。

また途中からもキャラがどんどん追加されてくが、ストーリー上は違和感無く、謎(顕現システムが何となくしか分からない等)はあっても日常物にとっては重要じゃないのでスルーできるレベル。
またキャラの整理がしやすいのと、EDでの組合せキャラにより刀匠や時代性でカテゴライズできるなどと勉強になった。
ちなみに、OPとEDでの力の入れ方は女性向けで上位のレベル。しかも毎回EDが変わる。

制作:動画工房としては、できれば本編でもう少しキャラの日常系の動きをやって見せて欲しい。三者三葉レベルは変態すぎるから、NEW GAME レベルで。

元々のゲームファンにとっては設定など細かいところまで隅々と楽しめる作りになっているのは間違い無い。
できれば、どなたか初心者向けに注目ポイントとその解説をまとめて欲しいものだ。

そうは言っても、花丸は初心者にとっては来たる「刀剣乱舞(仮)/ufotable版」への前哨戦でキャラ把握に非常に役立つと思う。
今はまだアニメだけで推しキャラを決めるには早い気がするが、広く浅くお気に入りを作っていけば良い段階に思う。

(2016.11.04 上記記載 ※評価は最終話まで通してぶれず。)


以下、完走後おまけ追記(自分的メモ)
{netabare}
<お気に入りシーン>
・~全体的に~安定と清光のJK感。
・~全体的に~どんどん限界値が追加されていく主の引きこもり設定。
・~2話ED~いい声の男性陣の歌唱で落ち着く曲。蝶のCG綺麗。『心魂の在処』(長谷部・宗三左文字・薬研)
・~5話~ホスト回のコスプレにノリノリのメンツ。
・~6話~博多藤四郎の博多弁でおぼこいところと、健康的なショタのエロスを見た時に、あぁここのスタッフは大丈夫だ(?)と思った。
・~7話~AWT48。Pが″秋元家”出自の鳴狐w寡黙キャラかと思いきや、色々とやらかしてくれる。
・からの~7話特殊ED~『恋と浄土の八重桜』(粟田兄弟11人:各藤四郎、五虎退、一期一振)イチ兄がセンターらしき貫禄。そして各キャラの個性溢れる表情や動き。桜の花吹雪をバックに扇子が印象的な舞踊と宴会芸が混じり合った楽し気な「夢」オチw歌詞と情景が非常にマッチして作画レベルがなかなか高い!
・~8話~動物は全てリアル寄りで可愛くしてくれるものと思っていた先入観を打ち壊す青い鳥のキャラデザw適当に描いた感が溢れるのに、うざいけど可愛いという微妙な線を突いてきたのはしてやられた感がアリw
・~8話ED~雰囲気が超好き!!妖とか怪しげで。通路の灯篭の灯が揺らいでいるのとか、灯篭や妖だらけの室内中央に現れるにっかりの影とか、PVとして非常に良い。長く見ていたい。『にっかり妖かし数え唄』(にっかり青江 ※幽霊退治戦隊の合いの手は要らないかなw)
・~11話~まさかの沖田君本人が顔出しで登場w(安+清÷2の顔)&すっごくシリアスです!刀が銃で戦ってるよwな人(陸奥守)と、すわ歴史改変か!の会合。
・からの~11話特殊ED~シリアスな歌無し楽曲が臨場感を高めて良いね。すっきりした安定の止め絵もタッチが変わったかのようで新鮮!※挿入曲タイトル記載無し。
・12話もそうだが、全体的にちょいちょい出る山姥切が可愛いなw
・~12話~11話に続き、シリアス戦闘シーンがなかなか動いてて良きかな。無事に最後はほのぼの日常系で温まるシーンでEND。安定の極修行とかいうやつ一瞬で出戻りで匂わすだけ(ゲームより先行なので)だったけど、2期が出たらそこの修行内容見てみたいw

<ドン引きシーン>
・~6話~うどんミュージカルの間延び感。テンポが不安になるほど悪い。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11
ページの先頭へ