2023年度の江戸おすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2023年度の江戸成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月27日の時点で一番の2023年度の江戸おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.8 1 2023年度の江戸アニメランキング1位
アンダーニンジャ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (134)
388人が棚に入れました
忍者は今も日本に存在している。その数、およそ20万。
『NIN(National Intelligence of NINJA)』と呼ばれる
忍者組織は国家によるシビリアンコントロールを受けず、
その精鋭達は極秘裏に暗殺や破壊活動に従事していた。
そして、『NIN』と敵対するもうひとつの忍者組織、
『UN(アンダーニンジャ)』。
忍者と忍者――暗闘の果てに待ち受ける結末とは?
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白かったですが起承転結の転の冒頭で終了。川戸さん最高でした。

 物語で言えば起承転結の転が始まったところ、つまり後半に差し掛かったところで終わった印象です。ですので、設定と展開、キャラ、ギミック等々は面白かったですが、この先がどうなるかで決まる類の話ですので、評価に困ります。

 ただ、このレベルで作り込まれていればグダグダがあったにしても、かなりの水準になるかなと。人気連載で無駄に引き延ばして急に人気が落ちて尻切れトンボにならなければ、ですけど。是非この点については編集の人は色気を出さないでほしいなあ。
 最終回で次につながる展開がありましたが、これは計算通りだと思います。

 やっぱりあのアパートの川戸さんが何者かが気になります。ここまで来て逆に一般人でしたはないと思いますけど…ただ、傍観者の位置漬けで特殊な一般人の可能性もあるでしょう。

 で、なぜ川戸さんに注目しているかというと、世界観によって苦しめられた後の達観がある人物だと思います。ですので彼女にテーマが集約されているのではないかと。そこをどう描くかで作者の言いたい事が読み取れるのではないか、と思います。ラスボスなのか一般人の希望あるいは絶望を描くのかわかりませんが。

 他のすべての世界観が007を通り越して科学忍者…つまりガッチャマンになっています。そこで視点として川戸さんが作品としてより重要な気がします。

 アニメの最後に来て、キルビル・あずみ・攻殻機動隊・アキラなどなどのオマージュが一気に出てきたのが面白かったです。原作者の好きな物特集でしょうか?


 手塚プロダクションは評判悪いですが、この作品は悪くなかったと思います。アクションが全然物足りないですが、止め絵を使って上手く映像化したかなと思います。色合いやキャラデザは花沢健吾氏のアニメ化として良かったと思います。

 いつもの事ですが2期までやれば…と思わなくはないですが、原作が既刊11巻ですか?初めの方だけ既読ですが、かなり本作はいいテンポでアニメ化してます。もう少しストックないと厳しいかな?

 評価はストーリーは面白かったです。4.5と言いたいですが終わってないので4。キャラは川戸さんが最高です。他のキャラの作り方も不気味なSF忍者世界を上手く表現してました5。音楽はOPEDがアニメ含めていいセンスなので4。作画は動きはそうでもないですが、花沢健吾氏を良く映像化しましたので4。

 2期期待します…が、話題性がないみたいですね。ラブコメとか異世界ものを劇場版にしないで、こういう話を映画化してよと思わなくはないです。
 花沢氏のコミックなら読んで損はないと思いますのでしばらく様子見でそっちかな。





以下 初回時レビューです。


第1話 花沢健吾氏の作品をアニメ化するという無謀にも似たチャレンジ

{netabare} しかし、よりによって花沢健吾氏ですか。私は「ボーイズオンザラン」で精神を叩き折られて以来少々苦手意識があります。それだけ、心をざわつかせるのが上手いということでもありますが。

 氏の作品は人間の造形にリアリティがあるのに加えて、不思議な「間」によってコミカルな印象を持たせるのが絶妙です。そして最後はなにかやりきれない現実の中に希望を見せるのが上手いのですが、まあ、ちょっとなんというか「それ救われてる?」というほどひどい途中経過をたどる気がします。

 つまり、押見修造とか押切蓮介とか三部けいとか分かりやすいドロドロ、メンタル系よりは微妙にライトな展開ではあるんですけど、そのライトさが曲者なんですよね…バットエンドじゃやない古谷実と言えば近いかもしれません。

 それをアニメで表現できるのか?という疑問がいっぱいな感じで見始めました。そもそも誰のニーズだよ?という疑問もありますし。

 本作の原作は、そこまでメンタルをやられるような始まりではないですが、1巻…いや2巻くらいまでで読まなくなったと記憶しています。
 オールボケみたいなキャラばっかりで、読み飛ばせばそれほど暗い感じはしませんが、しかし、なんというのでしょう?なんか精神が病んでいく感じがするんですよね。

 ディストピア…とまではいきませんが、貧困と世界が壊れる途上にいるような雰囲気があり、ちょっと精神に余裕がないと読んでられなくなったからです。その点でいえばアニメは見やすいかもしれません。

 で、アニメですけど…構成をなぜいじったか?ですね。私の読んだ範囲だと学園ものではないですが、まあ、そういう展開になるのは分かります。構成をいじった意味があるかどうかは疑問ですけど、そうじゃないと引きが弱いという判断でしょうか?

 とにかく、チャレンジングな作品です。この作品をアニメ化しようという意気込みは買います。買いますが、難易度はとてつもなく高いと思います。正直無謀に近いと思います。そして1話を見る限りでは画面のクオリティは正直、期待される水準を満たしていません。

 途中のレビューは書けない作品でしょうねえ。花沢健吾氏の作品ですと、結末がどうなるかが最大の意味だと思いますので。 {/netabare}


10話 上手くアニメ化できている。テーマ云々というより話が非常に面白い。

{netabare}  結末を見てから再度レビューするつもりでしたが、かなり面白いので一度感想を。

 現代社会のアナロジーとかのテーマとかメッセージというより、アンダーグラウンドの謎組織というストーリーが面白いエンタメ作品のようですね。心配していたハードなNTR的なトラウマもなく、今のところ精神的に非常に見やすいです。
 攻殻機動隊のSACの設定をSF的に面白がれた人には適正がある気がします。テイストが全然違いますが、秘密組織的な設定や科学のギミックにワクワクするのは一緒です。

 原作は2巻まで既読です。本作との違いは正直シャッフルがあるようでわかりません。いえることはアニメはストーリーの時系列がちょっと飛び飛びになっていますが、それがかえって因果関係が分かりやすくなっており、理解しやすいです。

 改変はどこまであるかわかりませんが、川戸さんのエロいシーンが若干カットと改変があります…といってもエロいセリフとか放○シーンとかですけど。で、川戸さんが非常に気になる存在です。

 川戸さんはデリヘル嬢ですが、部屋の本の量ですね。頭がいいのを韜晦しているのか、それとも心の闇が深いのか。どういう存在か非常に気になります。
 キャラとしてコメディーリリーフ的にあえて無害な第3者を置いたという気もしますけど、根拠のない予感ですがラスボスなのかなという気もします。
 あるいは彼女になにかテーマ的なものが見いだせるのか。キャラ造形の深さから言って何もないとは思えないですが…彼女の言っていた事件2010年2月末とは何か?を考えると何かがありそうです。

 今のところ非常に面白いし、花沢健吾氏という癖のある作家の原作をうまくアニメ化していると思います。手塚プロということで前作「マイホームヒーロー」の出来栄えで不安がありましたが、それがスタッフとしては習作になっていた気もします。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 14

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あんなところにもNINJA!

最初から最後までなんだかわからないけど先が気になる個性的な作品、とても面白かった
全体的にシュールでお下品、アングラな世界観で、展開とかやってることはギャグなのに、キャラクターはいたって真剣だから
これギャグなの?シリアスなの?ってなる絶妙なバランスがクセになる
主人公っぽいのはいるけど、一見ただのモブでしかない人でも何かありそうで、主人公不在の群像劇、世界観に浸るアニメ
シナリオはいい意味でも悪い意味でも荒唐無稽で、最初から最後まで意味わかんないです
例えば町が急に江戸城に変形して、今まで出てきたキャラが全員一斉に忍者になってアメリカと戦いだしても不思議じゃない何でも起きそうなハチャメチャ感が普通だったら「何このふざけたアニメ」ってなるのにこのアニメだとそれが許される気がして
そういった何かとんでもないことが起きそうなワクワク感が本当に楽しかった

忍者だから人間離れした超人的能力や魔法みたいな術を持ってるってこともなくて、でも普通の人とは違っていて
なんか妙にリアリティのある「スゴい人」なのが面白い
忍者がもし今の社会にもいるなら、こんな感じなのかなー?って思った

間を空けるとそれぞれのキャラクターの動きとか設定とかがわからなくなるので一気に見たほうが良さそう

投稿 : 2024/04/27
♥ : 21

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ホラ ガキども母乳飲めっ!!

原作ヤンマガの青年漫画系の匂いが凄く漂う作品。この匂いの漂わせかたは大好き。
前半の話の運びも時系列演出もよく、ぶっとんでる忍者の世界観にぶっ飛んでる個々のキャラが混ざり合っているのがとてもいい。
終板は楊紀伊高校と講談学園と二手に分かれるため、ストーリー展開が前半の時系列展開の様に比重の偏りなく変わった形で展開するのも独特に感じた。

最終話は意外で次もちょっと変わった個性のキャラ達を楽しめそうな終わり方をする。

100点中80点

投稿 : 2024/04/27
♥ : 2

66.6 2 2023年度の江戸アニメランキング2位
REVENGER(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (128)
359人が棚に入れました
むかしむかし、私たちとは異なる歴史を辿った長崎で……。 信じていたものに裏切られ、卑劣な罠にかかり、許婚の父を手にかけてしまった雷蔵。 許されない罪を背負い、自らも絶体絶命の危機に陥ったところを、 町の何でも屋「利便事屋」に救われる。 実は、彼らの正体は力なき人たちの復讐を代行する殺し屋、「REVENGER」だった。 秘めたる信仰に生きる、優雅な蒔絵師・幽烟。 町の人たちに慕われる、元海賊の町医者・徹破。 無邪気さと残酷さを併せ持つ、両性具有の少年・鳰。 酒と博打を愛する、その日暮らしの博打打ち・惣二。 半ば拾われる形で、雷蔵は一癖も二癖もある殺し屋たちの仲間になることに。 生まれも育ちも主義も主張もバラバラな5人の間に、命がけの仕事を通じて奇妙な友情が生まれていく。 やがて、長崎で起きた事件の真相を追う中で、彼らは大きな陰謀に巻き込まれていく——。
ネタバレ

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

総じておもろかったです。

本家必殺よりも面白かったですわ。

本家に劣るところがあるとすれば、そうっすなぁ、菅井きんさんと白木万理さん的な役どころのキャラがいてなんだことぐらいですかねー。

あとはもう文句なしですわ。

アヘンの密輸を軸にしたストーリーと同業の敵キャラとのバトルもよかったし、
最後主人公が{netabare}刺されて死んじゃう{/netabare}とか太陽にほえろのショーケンとか探偵物語の松田優作とかみたいやないすか。

ま、逆にゆうとボクらくらいの世代の人じゃないと楽しめなかったかもしれないですが。

いずれにしても総じておもろかったです。

こおゆう昔の時代劇のリメイクアニメみたいなのまたやってほしいですわ。
今度は破れ奉行あたりのリメイクとか見たいなぁ(笑)

投稿 : 2024/04/27
♥ : 12
ネタバレ

かりんとう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

良作でした!おすすめしたい作品ですが‥

脚本が虚淵玄さんってことで最初から安心していましたが、最後もしっかりした終わり方で良作だったと思います。

ただ残念なことに描写的に一部の人が見られないシーンもあり、全ての人が納得する作品ではないということ。
{netabare}男娼が出てきたり、それを楽しむ変態が出てきたり、男同士のアーッなシーンがあります。またメインキャラクターのニオは両性具有であり、服の上からですがハッキリ両性具有だってわかるシーンもあったりします。{/netabare}
内容的にも必殺仕事人的な感じなので、グロテスクなシーンは絶対あるので無理な方は観れない作品です。

でも観てほしい!それくらい自分の中では今期で最高のアニメでした。
虚淵さんの他脚本作品でも思うんですが、言葉選びや言い回しが好きで、聴いていて心地いいです。
ただ難しい言葉も多いので、自分はバカなんで理解が遅れるとこもありました(汗)
ですが、そこまで難解なストーリーではないので大丈夫です!
ただ作画は安定しないアニメで、アングルや表現も謎なとこがあったのが残念。
とくに妻が自殺するシーンはもっと暗くしてほしかったし、クリマが妻の自殺現場を夢でうなされるシーンとかも変で雰囲気が台無しになってました(汗)

※最後
{netabare} 侍としてではなく、絵師として絵を描いて生活するも、描くのは妻ばかり‥
多分遅かれ早かれ自殺はしたんじゃないかなって個人的に思うし、クリマの性格的に仕事も探してもらって、住まいまでもらって、死ねないとも思っていたのかも‥
最後はあの少年に刺されても驚きもせず、むしろ微笑んでましたし、妻や妻のお父さんのとこに行けて幸せだったんだろなーと。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 4

nyamu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

必殺仕事人、幕末、長崎、アヘン、愉悦部

幕末の長崎で必殺仕事人。
こんなのいなかったはずだけど違和感なくみせてくれるのが良い。

主人公側のキャラデザは少し現代風なものの、便利屋さんは蒔絵師だし主人公側以外の登場人物はしっかり江戸時代の人っぽい。

作風は硬派で物語重視で見ていけそう。もう少しアニメならではの魅せ方が欲しいところだが時代設定的に難しいか。でもしっかり作られているので今後に期待できそうな感じはする。

それにしても、虚淵作品の主人公って大変だ。2話からやって行けるのかなという終わり方で1話から絶望してしまった(自分が)。

(追記:後の10話を見てもっと救われないことを知った。辛い)

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3話まで視聴。

アニメならではの魅せ方は2話でしっかりやってくれて満足しました。
1話で既に復讐は果たしていたのになぜ作品タイトルがリベンジャーなのか。それも2話で明かしてくれたのだけど、ああいう台詞回し好きです。

長崎の異国混じりの風景も良かったし、なんと言っても夜をしっかり暗く描くのは良い。
全体的に大人の男同士の全てを語らない抑え目な会話が良く、これから先の展開も読めないので楽しみに見ていきたい。

緊張感のある本編後に、しっとりと落ち着いた坂本真綾さんの歌うEDがあるのが何となく救い。

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見終わって。

いやー、面白かった。スロースターターかもしれないが、やっぱりシナリオがしっかりしてるって良いよね!
ストーリーの必然性として長崎という場所も、幕末頃の時代も利便事の理由付けもばっりち生かすことができるというのはやっぱり凄いと思う。

若い女の子は出ないし、俺TUEEEでもないし、派手さは無いというかもっぱら渋い内容で昨今の流れで受ける要素は無いかもしれないけど、変に濁さず12話で起承転結があって、各キャラは立っていて行動原理に矛盾が無く、そういう意味でのシナリオ上のストレスを感じないのが一番いい。

もう少し動きとか見せ方というかアニメ的な派手さが欲しかったかな。不満ではないがそういうのがあればもっと良かったというもったいない感。

許し許されることが当たり前として要求される今の時代だけども、実際には世の中全部がそんなことができるわけではないよな、という結末と優しいED曲が相まって泣いた。

繰り返すが派手さは無い、というか地味だ。でも私は満足しました。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 6
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