爬虫類で料理なTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

78.0 1 爬虫類で料理なアニメランキング1位
ドロヘドロ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (354)
1551人が棚に入れました
おいでませ、混沌。魔法によって顔をトカゲにされてしまった記憶喪失の男、カイマン。本当の顔と記憶を取り戻すため、相棒のニカイドウと一緒に自分に魔法をかけた魔法使いを探し続ける。いったい自分は何者なのか……。

声優・キャラクター
高木渉、近藤玲奈、堀内賢雄、細谷佳正、小林ゆう、高梨謙吾、富田美憂、江川央生、市来光弘、鵜殿麻由、ソンド、稲田徹、三木眞一郎、郷田ほづみ、勝杏里

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「アニメ化不可能」を可能にした3DCGと作画の融合にMAPPAの本気を見た

☆物語&感想☆

2020年冬アニメの中でもひときわ異彩を放った本作品。
「おいでませ混沌」という謳い文句通りのクレイジーな作風は、
昨今似たような作品が多いなか、強烈な個性を感じさせる。
ショッキングなシーンが多いので好みは別れるかもしれないが、
何よりNetflixなど配信を通じて、海外ウケしそうに思える。

「混沌」とは言うものの、
それは世界観や設定に関して言えることであって、
物語の内容や方向性は非常にシンプルかつ分かりやすく、
シリアスさよりもコメディ色の方が出ており、
ある意味ポップかつキャッチーさが売りになっているのではないかと思う。
あまり物語の事を突っ込んで書くような作品ではないと思うので、
取り敢えず、観て感じろ笑、と言いたい作品。
1話観てダメなら続けて観るようなもんでもないかなと。

物語はまだ混沌のなか...正直ここまでの内容だけで点数を点けるのは難しい。
とりあえず暫定的に。

☆声優☆

若手と人気声優、ベテランをバランスよく配しており、
カイマン役の高木渉さんなどはさすがのハマり具合。
(原作者のリクエストによるものらしい)

個人的に面白かったのがノイを演じた小林ゆう。
存在自体が混沌としている彼女を選んだのは、
製作陣が本当によく理解しているな~と思う笑

☆キャラ☆

とにかくどのキャラもインパクトがあり濃かった。
特に昨今の作品ではバトル、
アクション系であっても線の細い美少女が描かれることが大半のなか、
作品内に出てくるような、
ニカイドウやノイのような筋骨隆々とした女性は非常に稀でユニーク。
なんでもありな中でも魔法使い3人の過去~現在へ至る経緯はしっかり描かれていたのも良かった。

☆作画☆

本作品の作画は特に高く評価されるべきだと思っている。
昨今3DCGを用いた作品の比率が多くなってきてはいるが、
視聴者が見慣れてきてはいるものの、
今だに観ればそれと分かるものが占めている。
しかしながら、本作品の3DCGは、
どこまでがそうなのかが判らないくらいに従来の作画との違和感がない。
いや、本当に最初観た時はED観るまで、
これが3DCGであることに殆ど気付かなかったほどに。。

これまでのTVアニメは、ほぼ全てを3DCGで作っているものと、
作画をシーンによって切り替えているものが大半だったが、
本作はシーンによる切り替えに加えて、
3DCGに作画で細かく手を入れることによって、
その境界線を限りなく消すことに成功したように思える。
(厳密には作画だけではなく3DCGを作画に寄せる為の取り組みも大きい)
3DCGを作画に見せるような取り組みは、各社やっているとは思うけど、
このレベルで仕上げてきたのは恐らくTVアニメでは初だと思うし、
恐らく業界をざわつかせたことでしょう。
何はともあれ、このような新たな試みが上手く行ったのは、
3DCG専門の制作会社だからではなく、
作画ベースで作ってきたMAPPAだからこそ出来たんじゃないかと。

そして、独特の世界観を見事に描き切った背景も非常に手が込んでいて凄みがある。
ここまでのレベルの背景はなかなか並みのTVアニメではないでしょう。
セル画時代の大友作品を思わせるような質感(キャラも同様に)が、
デジタル化が進んだ現代、ここまで表現できている事は驚きしかない。

☆音楽☆

生半可なOPではこの作品にはインパクトが足りないと思われるが、
アニメ専門のクリエーターである(K)NoW_NAMEは最高のものを持ってきた。
混沌でよく意味が解らない歌詞でありつつ、ポップでキャッチーさを持っており、
ノイジーでローファイな音使いまで、見事に作品の世界観を表している。
またそれに合わせたOPアニメーションの出来も同様に素晴らしい。
作中の音楽もHOLEの退廃的な世界観に相性のいいものと、
全く合いそうにないアコーディオンの音色などを用いてポップさを出しているのが印象的。
作品を本当によく理解して作っているというのがよく解る音楽だった。


このような尖った原作の世界観を壊さずアニメ化に果敢に挑んだ、
MAPPAという制作会社は近年勢いに乗っている感があって個人的には特に注目している。
オリジナルも作っているし、原作のあるものは他社が取り上げないような、
挑戦的で攻めた内容のものを敢えて選んでいるのが好印象だが、
(バナナ・フィッシュ、どろろ、いぬやしきなど)
その中でも本作はその最たるものかも知れない。
アニメ化、映像化不可能と言われた原作を、ここまでの作品に仕上げたのは本当に見事。
引き続き続編の制作を期待したい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おいでませ、混沌。

この作品の原作は未読です。
実は、最初は視聴するのを躊躇っていたんです。
画面から受ける印象がゴチャゴチャしていたのと、主人公がトカゲ男という点も私の引っ掛かった点でした。
ですが、ヒロイン?であるニカイドウを演じる近藤玲奈さんの声質が気持ち良く2~3話視聴してみると案外面白い作品であることに気付き、完走して今に至っています。


魔法によって顔をトカゲにされてしまった記憶喪失の男、カイマン。
本当の顔と記憶を取り戻すため、相棒のニカイドウと一緒に自分に魔法をかけた魔法使いを探し続ける。
いったい自分は何者なのか……。

2000年の連載開始から18年にわたって愛され続けた林田球の「ドロヘドロ」(全23巻)。
唯一無二の世界観によって国内外で熱狂的なファンを獲得し人気を誇っている。
そのあまりにショッキングでカオスな内容が故、映像化不可能と思われていた衝撃作が
「どろろ」「ゾンビランドサガ」などハイクオリティで挑戦的な作品を数多く手掛けてきた
MAPPAによって、ついに奇跡のTVアニメ化!

ドアの向こうからやってくる 魔法使いの『練習』
陽気な笑顔と鋭いナイフ ビールを飲んでスカッとしよっと
黒いケムリと美味しいキノコ ホールか…胸クソワリィ場所だ
これだとケツが丸見えになるし 大葉ギョーザ時々ゾンビ
死にたくなければよく聞いてください 三遊間に底なし沼
なんでフォークを投げんだよ?ナイフだろ、フツー
口の中にもう一人男がいるぞ お前は違う こうなったらヤケ酒だ

これらの要素が作り出すもの。
それはまだ…混沌の中。それが…ドロヘドロ!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

18年間も連載を続けた作品とは知りませんでした。
物語は完結しているのに、何故途中までしかアニメを制作しないんでしょうか?
物語としては面白くなってきたところだと思います。

ニカイドウのことが色々分かって府にも落ちて、カイマンの目的に対する手掛かりが掴めそうなんですから…
しかも、この作品の音楽プロデュースは、「灰と幻想のグリムガル」や「 Fairy gone」の音楽を担当した(K)NoW_NAMEさんなんです。
(K)NoW_NAMEさんといえば、1つの作品で沢山の楽曲を提供されるのが特徴ですよね。
本作品でもオープニングとエンディング合わせて7曲も提供されているんです。
作り手の気合が感じられるのをとても嬉しく思います。

しかし、繰り返しになりますが、近藤玲奈さんの声質…耳障りが心地良いんですよね。
前田玲奈さんの声質に似ている気がするのは私だけでしょうか。
ニカイドウを見ていると、「それでも世界は美しい」のニケ姫が頭をよぎるんですよね。
どちらも女性っぽくない口調だからそう感じたのでしょうか…?
でも口調だけなら照井春佳さんが演じた「未確認で進行形」の夜ノ森 小紅も負けてないと思いますけれど…
すみません、レビューが発散してしまいました^^;

声優さん繋がりだと完全にノーマークだったのが、恵比寿というキャラを演じていたのがとみたんだったということです。
気付いたのは完走後にレビューを書くため公式HPを視聴したとき…
破天荒なキャラだなぁという印象が強く、演じるのが難しいキャラだと思いましたが、冬アニメでのとみたんは新境地を切り開こうという気概を感じた気がします。
この恵比寿も十分に難しいキャラですが、異種族レビュアーズのクリム…これまで演じてきたキャラとは真逆じゃありませんか。
まぁ、視聴する側は嬉しい限りなんですけれどね^^;

登場するキャラが何故マスクを多用するのか…実はこの意味も良く分からなかったのですが、少なくてもアニメ化に際する効果はあったと思います。
人間の多彩な表情を全てアニメで表現するのは骨が折れますが、マスクを被っていたらこの部分はスルーできるでしょうから。
でも、それを差し引いても派手なアクションシーンが盛り沢山で、キャラもヌルヌル動いているから手抜きには見えませんでしたけれど…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「Welcome トゥ 混沌」
エンディングテーマは、「Who am I ?」「Night SURFING」「D.D.D.D」「Strange Meat Pie」「SECONDs FLY」「404」
全て(K)NoW_NAMEさんの楽曲です。

1クール全12話の物語でした。
何だかんだ言いながら面白かったので「俺たちの冒険はここからだ!」というところで終わると少し寂しさを感じます。
続編が制作されるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 30
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これ言葉にするのしんどくないすか?

原作未読


はじめに

どうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。
とりあえず“独特な世界観”ということでお茶を濁してそれ以上言うのが難しい。


原作はほぼ20年かけて完結したとのこと。そんな事情は一切知らずタイトル買いした作品。なんか画面から流れてくる溢れんばかりの“底辺”感が素敵です。
そして観てみた第1話。背景美術が美しいですね。制作は“MAPPA”仕事はしっかりしてくれそう。息をのむという美しさとは違う、底辺を這いずる質感、吹き溜まり特有の湿気を感じることができる美術といったらいいかしら。かつてドブネズミみたいに美しくなりたいといったあのセンス。
基本的に気持ち悪いので、初回で合いそうか否かわかる親切設計だとは言えると思います。

魔法によって頭を爬虫類に変えられた記憶喪失の男が、自分の本当の顔と記憶を取り戻す姿を描いたダーク・ファンタジー作品。
wikiの記述そのまま引っ張ってきましたがこれだけじゃわかりません。端的に“ヴァイオレンス”です。

私がヴァイオレンスに期待するものはズバリ殺す側の所作。
感情の上下がないのが理想。美学の有る無しは問わず鼻をかむくらいの軽さで殺すのが良い。一方で殺す時にドヤ顔決めたり、ビビりながら引き金を引くのは好みではありません。
理想は実写映画の『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『パルプ・フィクション』あたりだろうか。この作品『ドロヘドロ』からはそんな名作の波動を感じました。個人的にはこれで充分満足です。
なお、殺す/傷つけるが基本の作風ですがそればかりではありません。キャラ達が自分の意思で動く。たくましく生きる姿は頼もしくもありコミカルで愛らしかったりします。生き生きしてるんですね。


どこか気だるくて陰鬱な空気に覆われてはいるんですけど、生き生きしたキャラクターたちが織り成すカラフルモザイクな世界は居心地の良いものでした。見てお楽しみなEDの仕掛けや背景美術のクオリティの高さがさらに作品を底上げしてます。良作でしょう。


※ネタバレ所感

■飯テロリング

二階堂と恵比寿って共通項は“麦”ってことですかね。ニカイドウ経営中華屋の看板メニューが餃子ということでビールにとても合いそう。
そこにこだわります?って程料理作画に気合入れとりますので深夜空腹に耐えるのがたいへんでした。

{netabare}そもそもOPアニメーションがひたすらニカイドウの餃子仕込み映像という謎っぷり{/netabare}

{netabare}そしてカイマンへ強くコミットしている女性は“友人としての”ニカイドウと“たぶん敵としての”エビスってことなんですかね。餃子とビールコンビに勝てる男性はおそらくいません。{/netabare}

いちおう飯テロネタということでこだわりの謎作画は他にも。

{netabare}焼肉。肉のサシの入り具合や弾力を感じる動画。これも素晴らしい。鳥や豚ならともかく牛は飼育に手間がかかるイメージ。あんな殺伐とした世界でまともな畜産業出来るんかいなというのがよぎり、何の肉なのか気になってしまった。牛ではないのかもしれない。でも美味そう。{/netabare}


■自由人

自由すぎる登場人物は物語の良きアクセントになります。例えば『キルラキル』満艦飾マコ。『ゾンビランドサガ』山田たえみたいな。自由すぎる振る舞いに笑いつつ、時おりハートウォーミングな行動を見せて不意打ちでうっかりこっちが感動しちゃうことがあるような存在です。

{netabare}その点で本作の恵比寿はとてつもない耀きを放ってました。{/netabare}

トップ of 自由人な一名が突出してますが、{netabare}カスカベ博士{/netabare}あたりもたいがいです。そして各々のコミュニティにも馴染んでいて二人とも浮いた存在にはなっておりません。強烈なキャラクターを受け止める側も個性が強烈だから違和感なく見えるのです。


これはちょっと後に引く感じでクセになります。ただこの面白さ文字にすると陳腐に映りますね。
やはりどうも言葉に落とす作業が難儀な作品です。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.04.11 初稿
2020.05.04 タイトル修正
2020.10.15 修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 57

65.6 2 爬虫類で料理なアニメランキング2位
天地創造デザイン部(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (139)
463人が棚に入れました
光、水、大地を造り――そして、そこに住まう生き物を、動物たちを造ろう――と思ったけど面倒になって下請けに出した…!?神様から生き物の創造を依頼された天地創造社。地上に存在する生き物は、天地創造社のデザイナーたちが造り出していた。この生き物は、どうしてこんな姿なの?この生き物は、どうしてこんな生態なの?生き物誕生の裏側には、神様からのムチャ振りを独創的なアイデアで実現しようとするデザイナーとエンジニアたちの苦悩と歓喜のドラマがあった!「面白くて、ためになる」と多くの反響を巻き起こした“生き物創造お仕事コメディ"が、2021年ついにアニメ化!

声優・キャラクター
榎木淳弥、原由実、井上和彦、梅原裕一郎、諏訪部順一、岸尾だいすけ、大空直美、竹内良太、泊明日菜、木野日菜、逢坂良太、水島大宙、龍田直樹
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

傲慢

5話までの感想{netabare}
うわぁ、インテリジェントデザイン教かぁ。
どっかの宗教団体がスポンサーについてるのかな?
それはそれで構わないんだけど、あの“ポケモン”ですらラマルク色が強すぎると思ったのか、ゲームは知らんが最近アニメの方でネオダーウィニズムネタをやっててビビったのに、そんな時代にこれかぁ。
で、真っ先に気になるのは…コイツらをデザインしたのは誰?
普通に考えりゃ「神は自分に似せてお造りに~」だけど、う~ん、そんなん?
人体も結構不完全だと思うんだが…できれば最初は形容しがたい存在で、自分達で「人間みたいな姿」をデザインして欲しかったかな。
あ、それだと怒られちゃうのか。
本当は概念的なモノで私の目には人間の姿に見えてるだけ、と考えるようにしよう。
“タツ”ノオトシゴを作った後に竜を作ったのも順序が変に感じたが、名称も概念的なものなんだろう、英名はシーホースだしね…ってやっぱりこれって欧米(キリスト教圏)向け作品?
デザイン部に黒人居ないのは大丈夫なん?

内容は、現存する動物に対して「こんな形質になったのはこんな経緯があったからでした」と創作ネタを披露するというモノ。
ぶっちゃけ真実(どこまで真実かは諸説あるが、一般的な学術的な進化プロセス)の方が面白いので創作ネタがイマイチ。
例えばコアラのパップ、毒を分解するために必要だとは言うが、じゃあなんで毒を食わなきゃならないの?という部分は「デザイナーがそうしたかったから」。
ええ、そこは普通に「住むとこ追われてそれしか食うもん無かったから」の方がよっぽどドラマチックな気が…。
更に4話のラッコなんて、最初から答えが決まっててそこへ向かうための恣意的な理詰めを展開してるだけの出来レース感が酷かった。
作品全体がそうなので「そういう作品なんだよ、ナニを今更」と言われたらそれまでなんだけど、もうちょっとなんかこう、意外性というかハメを外したというか…無いモンかね?架空の生物は論外ね。
地獄って誰向け?
と、文句っぽくなっちゃったけどなんか惜しい、もうちょっと料理のし方があるんじゃないかなー?と。
科学で上手く説明できてないヘンテコな形質についてオリジナル考察を展開すれば面白くなりそうなんだけどなぁ。
雰囲気的に“ミイラの飼い方”にとても近いモノを感じる、スタッフ被ってたりする?

それ以外では、1話アリクイのエピであまり運動しない方が美味しいと言ってたが、だとすると「メガテリウムは美味かったのかな、絶滅させるくらいに」と思ってしまったりw
そう考えるとやっぱり人間(まだ造ってない?)のデザインはどういう認識なのかが気になる、もしくは作中段階では誰も人間を作るということを考えてないとか?
活きのいいソーセージってユムシ?韓国でよく食べられてるらしいが、だからトウガラシ入れたのかな。
パンダもリアルであんな風にホイホイ増殖できたら楽なのにねー、そんな願いを込めたネタだったのだろうか。
また、モルフォ蝶やメンガタスズメなどが登場したがこれらは名前の紹介がされなかった、「分かる人だけニヤリとしてちょ」ってことか?


で、それはそうと、実は一番気になってることがありまして。
「本当にいる生き物図鑑」のコーナー、SDキャラクターにモアモアとしたエフェクトがかかってて変。
やりたいことは分かるんだ、この演出何て言うんだ?最近のアニメでもあったハズだけど…ああもう出てこない。
ってことでちょっと古い例になるけど、ゲームの“かんばれギンくん”みたいなのをやりたいってことは分かるんだ。
なのだけど、枚数増やさないでエフェクトでそれをやろうってのは無理が過ぎる、手前でストーブ焚かれてるようにしか見えない。
なんか一歩足りないって印象はこういうところからも溢れ出てるのかなぁ?と思ったり思わなかったり。{/netabare}

途中で断念{netabare}
なるべく好意的に見ようと頑張ったけど段々ムカムカして来て途中で断念。
どうしてもデザイン部の連中が生命を弄ぶ奴らに見えてしまって…これが見た目化け物ならまだ許容できたんだけど、ヒトの姿をしてるせいで傲慢にしか映らない。
生き物はお前に気に入られたくて誕生したワケではない。
最後にクソ共がベリっと脱皮して名状しがたい姿を現すとか、ヒトをデザインする展開とかあるのかも知れないが、そこに辿り着く前に我慢の限界を迎えてしまいました。

傲慢であることに無自覚なのはどうにもダメだ、そんなの気にする私も傲慢?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ヘンな生き物がいるのは、わたしたちのしわざ

この作品の原作は未読です。

キャラデザはそれほど琴線には触れませんでしたが、各話の最後には劇中で採用された実在する動物を紹介する「本当にいる生きもの図鑑」のコーナーに至るまでの物語の構成とアプローチが面白く、気付いたら完走していました。


はじめに、天地創造があった。
堪能の神は、すべてを造りたもうた。

光、水、大地を造り――
そして、そこに住まう生き物を、動物たちを造ろう――
と思ったけど面倒になって下請けに出した…!?

神様クライアントから生き物の創造を依頼された天地創造社。
地上に存在する生き物は、天地創造社のデザイナーたちが造り出していた。

この生き物は、どうしてこんな姿なの?
この生き物は、どうしてこんな生態なの?

生き物誕生の裏側には、神様からのムチャ振りを独創的なアイデアで実現しようとするデザイナーとエンジニアたちの苦悩と歓喜のドラマがあった!

「面白くて、ためになる」と多くの反響を巻き起こした
“生き物創造お仕事コメディ”が、2021年ついにアニメ化!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

公式サイトのTOPページには、このレビューのタイトルに引用させて貰った
「ヘンな生き物がいるのは、わたしたちのしわざ」との記載があります。

確かに、デザイナーたちの構想段階では摩訶不思議な格好をした動物や昆虫は少なくありませんでしたが、結果的にそれらはリアルに全て現存するモノたちばかりなんです。
だから、デザイナーの構想の過程は、まさに生き物の進化そのもの…

物語は概ねパターン化されています。
まず神様から生き物に対するオーダーがあるのですが、そのオーダーが独創的なんです。
以下に神様のオーダーの一部をピックアップします。

「かわいくて、かわいくない生き物」
「翼がないのに飛ぶ」
「誰もいないように見えて、実はそこにいて見てる動物」

独創的というか、何を所望しているかがまるでわからないオーダーの数々…
改めて振り返ってみると、こんなオーダーから現存する生き物を生み出すのですからデザイナーの皆さまは凄いとしか言いようがありません。

ですが、いきなり最終形態をデザインできるほど、このオーダーは甘くありません。
試行錯誤を繰り返しながら最終形態に近づいていくのですが、この作品の見どころの一つは、試行錯誤の上に生み出されたアイディアだと思います。

とにかくボツになったデザインが面白いんです。
生命維持機能、食物連鎖のピラミッドを踏まえた個体の在り方を捻出して組み合わせていくのですが、中には私たちの想像の斜め上をぶっ飛ぶデザインが生まれてくるんです。
これが面白いのなんのって…^^

キャラデザだけで視聴を決めなくて良かったと思えた作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、96猫さんの「Give It Up?」
エンディングテーマは、登場人物で構成されたパライソ☆社員スターズの「DESIGNED BY HEAVEN!」
96猫さんオープニングテーマは、軽快なメロディが心地良い楽曲でした。

1クール全12話の物語でした。
ですが、Amazon Prime Video独占配信の「特別編」が配信されているので、全13話と言っても良いと思います。
この特別編も中々面白かったですよ。

ギャグ要素は取り入れられているものの基本的に真面目な作品なので、深夜アニメ層に受け入れられるかは少々疑問ですが、私は総じて楽しませて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

へぇ。明日、人に教えたくなるムダ知識の泉(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
様々な生物のトリビア満載のギャグアニメ。「群れなせシートン学園」に近いけど、あちらと違い、萌えなどのない純粋なギャグアニメです。

後半になるに従い、ややネタ切れ&マンネリ感はあったけれど、最後まで楽しく観られました。

メジャーな動物が多い前半が特にオススメですが、基本的に1話完結なので、どこか1話だけを切り取って観てもちゃんと楽しめるんじゃないかと思います。

2021年冬 剣道部的OP大賞(非公式)受賞w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
確かな知識に基づいた妄想力は、創作の基本。

本作の魅力です。

生物は実に合理的で、時々ムダ(進化の過程)がある。

突拍子もないオーダーを受け、試作品を作り、問題が露見し、マイナーチェンジをして地球環境に適応させる。その過程で色々妄想したり暴走したりするのですが、それが確かな知識に基づいているので、破綻はしない。

また、ペガサスやユニコーンが存在できない理由を、きちんと生物学的な見地から考察しているので、色々納得してしまった。竜の卵が尿路結石ってのも、笑った(笑)

他にも、キリンが鳩を食うとか、イルカがカバから進化しているとか、蝙蝠が馬と近縁だとか、亀の甲羅が肋骨だとか。

意外な動物の習性を知れたり、進化の過程を想像できたりする、学べて楽しいアニメだった。

中でも一番記憶に残っているのは、「老化」の捉え方。老化を「多くの生物が採用する優秀なシステム」と捉え、簡単な実験でそれを証明する。なるほどなと思った。

あと、OP好きでした。軽やかに韻を踏んでいく前向きで楽しい音楽には中毒性があり、今期の脳内リピ率1位でした。あの曲を、「はたらく細胞BLACK」の映像に乗せて流してみたら、ちょっと面白いんじゃないかと思いましたw
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
なかなか面白い設定。ペガサスは飛べない(笑) キリン、鳩食うの?(笑) 確かに、そういう視点で見ると、ヘビはデザイン性高いな。進化=アップデート。試作島、ガラパゴス。短距離より長距離の方が旨い(恐)w チョリソーじゃねぇか(笑)

2話目 ☆4
そう考えると、コアラ可愛くないよな(笑) ユニコーンの不採用理由(笑) イッカクは、角がセンサーだしな。勢いでケルピー(笑) へ~、イルカはカバから派生してるんか。イカの上下(笑) 

3話目 ☆3
竜の玉が尿結石は笑ったw  かなり悪のりだった。あんな落書き生物、いるんだ(笑)

4話目 ☆4
なるほど、蝶じゃなくて、蝙蝠になるのか。へ~、蝙蝠って、馬と近縁なのか。ハチドリ、夜は冬眠するのか。ダチョウって宝石作るの? パンダの白黒って、確かそうだよね。可愛いは正義。堕天するの?(笑)

5話目 ☆3


6話目 ☆3


7話目 ☆3


8話目 ☆3
ビエルサかな? 蛙は気合い(笑) 亀の甲羅って、肋骨なんだ。へぇ。

9話目 ☆3
熊って、そうなんだ(笑)

10話目 ☆3
何のアニメ?(笑) 

11話目 ☆4
ウサギ、雄を殴るメス(笑)

12話目 ☆3
まさかの下田くん(笑) なんとなく、アニオリっぽい?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
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