着物でラブコメなTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の着物でラブコメな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番の着物でラブコメなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.5 1 着物でラブコメなアニメランキング1位
藍より青し(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (374)
2222人が棚に入れました
『藍より青し』は文月晃原作の漫画作品。またこれをもとにした、テレビアニメ、小説、ゲームなども指す。略称は藍青。
【ストーリー】明立大学に籍を置く平凡な大学生・花菱薫は、花菱財閥総裁・花菱優二を父に持つ、花菱財閥次期当主となる人間だった。幼少の頃から花菱家当主になるために、限りなく虐待に近い「帝王教育」を施されるようになったために、薫はそんな花菱を嫌い大学入学を機に花菱との縁を切り花菱家を出て行った。
そんなある日の学校の帰り道、和服の少女・桜庭葵に出会う。彼女は、幼い頃から想い続けている許婚を探しており…。

声優・キャラクター
川澄綾子、保志総一朗、平松晶子、ゆきのさつき、水橋かおり、成田紗矢香、桃井はるこ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

想う。信じる。それが理想の夫婦へとつながる道程。

純愛ストーリーという印象があったこの作品。

確かに純愛ストーリーだったけれど、
それに加えていろんな温かさがあって、終始いい雰囲気でした^^

「純愛いいな~微笑ましいな~。」と思う人と、
「きーっ、幸せいっぱいでうらやましい!」「リア充め!」と思う人とで、

評価が変わりそうですねww

私は前者の立場で観ていましたが、
結婚についていろいろ考えて切なくなっちゃった(´・ω・`)笑

全24話です。


● ストーリー
桜庭葵(さくらば あおい)は幼少の頃に出会った
許嫁・花菱薫(はなびし かおる)を想い続けていた。

久しぶりに再会した薫は、普通の大学生活を送る男の子に成長していた。

昔と変わらず優しい薫に惹かれる葵。

心の傷を癒してくれる葵に惹かれる薫。

困難を抱えながらも、共に道を歩み始める。


≪え…そういう話なの?≫
最初の数話を観て抱いた感想が、これです。笑

純愛ものとは聞いていたけれど、序盤はエッチなシーンも多く、
葵ちゃんも清純そうに見えてなかなか大胆で。笑

純愛ものは好きだけれど、大人なラブストーリーは照れちゃうので、
「観る作品の選択を誤ったかしら…^^;」と戸惑っておりました(笑)

2人の気持ちが燃え上がるのはいいのですが、
現実味がなくて、なんだかなー…^^;と期待外れに思っていました。

この展開がずっと続かなくてほっとしたよ。笑


≪夫婦≫
これがこの作品の主軸。

一緒にいて安らげる人…。そんな人と心穏やかに日々を過ごしたい。

そんな願いがこのアニメを観ていると膨らんでしまいます。

結婚って自分の時間がなくなってしまうようで嫌だったけど、

葵と薫を見ていて、
こんな時間が手に入るなら夫婦もいいな…と思い始めたよ。

アニメの影響を受けやすい私ですww

あーあ、どこかに薫のような旦那さん、おっこちてないかしらww


そうそう、結婚するときにあにこれを引退するってことは決めてるから、

ようすが消えたら心の中で祝ってやってください♪笑
(いつまでも消えなかったら憐れんでやってください…。泣)


≪乙女の恋心≫
いろんなキャラが登場します。

薫のハーレム状態なので女の子ばかりなのですが。笑

葵と薫がラブラブなのは「ごちそうさま。」なんですけれど、
私は周りの女の子の恋心にうずうずしておりました。

元気いっぱいの博多弁アメリカ人のティナの恋する乙女な一面や、

好きな人への気持ちを前向きなパワーに変える妙ちゃんなど…。

恋する乙女大好きな私にはたまらなかったです(*´ω`*)


≪感想≫
最初は少し戸惑う展開からのスタートでしたが、
大きな事件や嫌な展開もなく、安心して観ていられる作品でした。

12話まで観た時「あと12話も必要か…?」とも思ったのですが、
なんだかんだ、あっという間に最終回まできてしまいました。

2人の恋愛話だけだと飽きてしまったかもしれないけれど、
他のキャラたちによる”家族愛”ストーリーが温かくてよかったです^^


● キャラクター
葵ちゃん。

幼少のころから薫を一途に慕い、想い続けてきた少女。

家事は完璧、優しくて美人な葵ちゃんはまさに理想の妻ですね。

愛する人にあれだけ尽くすことができるのは、すごい。

こんなふうに尽くしてくれる女の子が傍にいたら、
男の人はそりゃうれしいだろうなあ。


薫くん。

とても優しくていい男です。こちらは理想の旦那さんですね。

欠点といえば、モテすぎてしまうところかしらww

「~~だよ、葵ちゃん。」とすべての言葉に「葵ちゃん」がつくのは、
くどく感じました(笑)

まあ、それだけ葵ちゃんのことが好きだってことにしておこう。笑


● 音楽
【 OP「永遠の花」/石田燿子 】

前半は1番の歌詞、途中から2番の歌詞が使用されていました。

話数の多いアニメは途中で曲を変えることが多いですが、

歌詞だけを変えるのはその曲の味がより出ていいなあと思いました。

優しい雰囲気の曲で、石田さんの歌声がしみます。


● まとめ
2人の純愛+にぎやかなキャラたちによる家族愛。

いろんな温かな愛に包まれた作品でした^^

1期でストーリーはきれいに完結しています。

2期はどんな展開なのかな?楽しみです♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青は藍より出でて藍より青し

この作品の原作は未読です。
あにこれ入会初期に視聴して放置しっ放しだった作品の一つです。
dアニメで視聴できることに気付き、再度視聴しました。


大学生・花菱薫は、和服姿の少女・桜庭葵と出会う。

その少女・葵は18年間想い続けてきた男性に会いにきたという。

一見して都会に不慣れな葵を放っておけず人探しを手伝う薫は、
彼女の想い人が自分だということに気付く。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

兎にも角にも和服の似合うヒロインである葵ちゃんの一途さを全集中で愛でる作品です。
と、今更私がそんなこと言わなくても周知の事実かと思っていましたが、2021年1月時点で、あにこれの総合得点67.8点、感想・評価357件、棚に入れた2121人、ランキング1687位と以外に低い数値にビックリ…

2002年に放送された作品なので、もっと評価されているとばかり思っていました。

ヒロインの葵ちゃんは、主人公で元許婚の花菱薫のことを幼いころからずっと想い続けてきました。
彼を心底愛しており、彼女が花嫁修業の研鑽を積み重ねるのも少しでも彼に相応しい妻になりたいから…
この想いと言動には微塵のブレもありませんでした。
葵ちゃんの一途さには清々しさを感じるくらいです。

そんな葵ちゃんのお相手である花菱薫は、花菱財閥の次期当主として育てられていた幼い頃に葵ちゃんに出会い、家同士が決めた婚約相手となりましたが、花菱家内での紆余曲折を経て薫は家を飛び出し勘当され、縁談も白紙になってしまったのでした。

形の上では縁談が破談になってしまったので、薫が葵ちゃんとの約束を違えたことになります。
でも、そう選択せざるを得ない理由があったのも事実です。
彼自身、流されやすく断れず押し切られる面も多々ありましたが、基本的に優しいんですよね。
それに寂しさを知っているから、相手にそれを感じさせないよう自然に振る舞うんです。
これがモテない訳ありませんよね。
だから、みんなで一緒に過ごす桜庭館は、半分薫のハーレム状態でしたから…

それと、あにこれ入会初期に視聴した時には気付きませんでしたが、キャストが素晴らしいんです。
ヒロインの桜庭葵ちゃんのCVは川澄綾子さん、元気いっぱいのティナ・フォスターのCVは、「フルメタル・パニック!」の千鳥かなめを演じた雪乃五月さん、桜庭館にハウスキーパーとして住み込んで暮らしている水無月妙子のCVは水橋かおりさんなんです。
いやぁ、2度目の視聴となる今回は耳が幸せで仕方ありませんでしたよ。

今の作品と比べると若干古さは感じられますし、画面も16:9ではありませんが、葵ちゃんの一途さには今でも十分キュンキュンできる作品でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、石田燿子さんの「永遠の花」
エンディングテーマは、the Indigoさんの「名も知れぬ花」
私の中で「石田=ストパン」の図式が出来上がっていましたが、この作品の楽曲も歌われていたんですね。

2クール全24話の物語でした。
久々に視聴しましたが、内容を忘れている部分が多く、新たな発見がいくつもありました。
引き続き、第2期〜縁〜を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

葵と薫の魅力 B+

この作品は何をおいてもまずヒロインです。
ヒロインは桜庭葵。
着物が似合い、おしとやか、多少世間知らずだけど家事万能、そして一途に一人の人を想い続けるひたむきな心。
世の男としては、こういう娘をお嫁さんにしたいと思わせるようなヒロインです。
私も今の嫁と別れて・・・いやいやとんでもないです!

対する主人公花菱薫は一見したところは、何の変哲もないごく普通の大学生です。
ヒロインが想いを寄せる人なのですが、当初、なぜこの主人公がここまでヒロインに想われているのか理解できませんでした。
それがこのアニメだからといえば実も蓋もありませんがww、とても優しく、一方で非常に芯が強いという性格の持ち主です。
同姓の私から見ても、不思議と嫌味に感じるところが全くない主人公でした。

主人公のこの性格に呼び寄せられるかのように、周りには個性豊かな女性が集まってきます。

博多弁を話す外国人ティナは、豪快で明朗な性格である一方、とても怖がりやであるという一面を持っています。
巨乳で眼鏡っ子の妙子は、不器用でドジっ子、でも何事にも一生懸命に取り組む頑張り屋さんです。
良家の子女である繭は、薫に会いたい一心で猛勉強し、飛び級で薫の大学に入学する程の娘です。
中学生のちかは妙子の従妹で、妙子と薫の関係を進展させようと何かと気を揉んでおり、自身も薫を兄のように慕っています。

以上を見て、「何だ、ハーレムアニメかよ!」と思った方、ちょっと待ってください。
確かに、そうした一面がない訳ではありませんが、このアニメでは主人公薫はヒロイン葵への想いが第一で、浮気心を起こすような男ではありません。
多分見ていて、こんなにモテるのに勿体無いじゃないか!と思うほど非常に真面目な、極言すると面白みのない男(言い過ぎww)、それが花菱薫なのです。

ヒロイン以外の女性が活躍するエピソードも勿論ありますが、最終的には薫と葵の想いが強く結びついていることが分かるようなストーリー展開をします。
それだけに、全体的に起伏が少ないといえるかもしれませんが、安心して見ることができる作品でもあります。

今となっては珍しい一途な恋愛アニメ、一度はご覧になってはいかがでしょうか。


ちなみに、回想シーンで幼い頃の葵が照れたときの表情は、むちゃくちゃ可愛いです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

65.5 2 着物でラブコメなアニメランキング2位
藍より青し 縁(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (231)
1375人が棚に入れました
『藍より青し ~縁~』は、前作から2年後を舞台にしている。花菱・桜庭の問題は前作のアニメでほぼ解決していたため、原作のような急展開にはならず、後半はティナを中心として描いていた。
【ストーリー】相変わらず賑やかな桜庭館において、それぞれが大人への第一歩を踏み出してゆく…。

声優・キャラクター
川澄綾子、保志総一朗、ゆきのさつき、水橋かおり、平松晶子、成田紗矢香、桃井はるこ、能登麻美子、こやまきみこ
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

この作品は和むけんよかね~だけん心が癒されるたい

タイトルをこの作品のキャラであるティナ風博多弁で表現してみましたw
一応訳は
「この作品は和むのでいいですね~だから心が癒されますね」(やわらかく訳しましたw)
一応私が知っている博多の方言です。正式な博多弁ではないので、そこはご容赦ください^^;

藍より青しの続編、つまり2期で全12話。

前回の1期から2年後のお話で、いつものメンバーで日常のお話ですね。
1期でほとんど問題は解決してますので、こちらではラブコメ中心です。

やたらとサービスシーンも多いです。

1期のレビューではキャラクターの紹介してませんでしたので、簡単な紹介です^^
カッコ内は中の人です。

真面目でやさしく一途な大学院生で舘の離れに住む 主人公 花菱薫(保志総一朗)
同じく真面目でやさしく一途な舘の大家さんでなでしこ ヒロイン 桜庭葵(川澄綾子)
元気で明るく酒好きな舘に住む、薫の大学の後輩 ティナ・フォスター(雪乃五月)
真面目で厳格で怒ると怖い、でも○○○や○○○の前ではデレてしまう舘の管理人 神楽崎雅(平松晶子)
ドジでいつも何かをやらかしている、舘で住み込みメイドのバイトで薫の大学の後輩 水無月妙子(水橋かおり)
お嬢様で主人公が大好きでティナといつも口ケンカしている 美幸繭(成田紗矢香)
元気で明るく気が利く妙子の従姉妹で高校生 水無月ちか(桃井はるこ)
ティナか連れてたペットでフェレット ウズメ(猪口有佳)
{netabare}
特にこのお話では薫と葵2人の将来について語られることが多いですね。
{/netabare}
やっぱり今回も注目は生粋のアメリカ人なのに博多弁で話すティナ・フォスターですw
2期になったので、方言も板についてきましたね~今回は特に目立ってました^^
ちかっぱい~、~ばい、だけん~、~だったい、ばり~、~なか、~けん、と博多弁全開ですw
{netabare}
11話のティナと薫がいる河川敷の夕日のシーンが印象的でした。
この話は良かったですね。この作品で一番好きなお話です^^
{/netabare}
OP/EDともに1期と同じ方が歌ってます。このお話に合ってますね〜

安心して観れる作品です。ただ日常の話がメインであまり起伏がなく、ドキドキワクワクすることがほとんどありません。ちょっと古めのラブコメを観たい方にはピッタリだと思います。もし観られる方は、ぜひ1期から視聴することをオススメします。

縁(えにし)いい言葉です。このお話もそうですが、あにこれで好きなアニメを語れる方々に出会えていい縁になりました。そんなことを思いながら最終話を観ていましたね^^

後で知りましたが、原作者は福岡出身なのですね~どうりでティナの博多弁の使い方がうまいと思って観てました^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 36

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あなたともう一度、縁(えにし)を結びたい…。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期は視聴済です。
2020年冬アニメのショート作品の視聴を勧めるか、少しだけ迷いましたが、圧倒的にこちらの方の視聴意欲が勝ったため、継続して視聴することに…。


物語の舞台は前作から2年後…。

桜庭館での共同生活は、高校生のちかも加わりより賑やかにより楽しく過ぎていた。

しかし、そんな平和な日々の中でも、葵、薫、そしてティナも、それぞれの試練に直面し、
悩み、決着をつけなければならない時がやってこようとしていた…。


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

物語としては、前作の延長線上で桜庭館での日常が描かれています。
葵ちゃんの薫への愛はより大きくなって、薫も自分の将来と真剣に向き合い始め、ティナの暴走っぷりも健在…

妙子ちゃんのドジっぷりとちかちゃんの元気いっぱいは相変わらずですが、繭ちゃんの薫への積極的なアプローチは少し影を潜めました…
まぁ、桜庭館は今日も平常運転中といったところでしょうか。

変化といえば、ちかちゃんの高校の友達2名が新たに加わったという点です。
しかも片方のCVは能登麻美子さんですから、私にとって前作以上に耳の幸せな作品でした。

ですが、丸っきり変化の無かった訳ではありません。
物語の終盤に焦点の当てられたティナのエピソードは大きな変化点でした。
優しいのは薫や葵ちゃんだけでは無かったというのが視聴を終えた直後の率直な印象です。

今期は少しサービスシーンが多かった印象がありました。
個人的にはそこまで無くてもよいので、物語を進めて欲しかった、というのが本音です。

何故なら完走後にwikiをチラ見したらネタバレ情報が目に飛び込んできて知ったのですが、第2期では物語のラストまでは描かれていませんでした。
この後、薫と葵には更なる試練が待ち受けているようですので…

でも、泥沼化する要素も多分に含まれているようなので、物語を綺麗に纏めようと思ったら、本作のような構成になるのかもしれません。
私的には薫と葵がどの様な道を歩いて行くかが気になりますけれど。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、石田燿子さんの「たからもの」
エンディングテーマは、the Indigoさんの「I Do!」
歌い手の皆さまは第1期からのスライドでしたね。

1クール全12話の物語でした。
葵ちゃんの一途さを全集中で愛でながら視聴できる作品でした。
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

感想

全12話。ハーレム・ラブコメもの。

この作品の前に1期を先に観るほうが良いかもしれないです。

あらすじ
前作から一年後。桜庭館での共同生活は、
高校生のちかも加わりより賑やかにより楽しく過ぎていた。しかし、そんな平和な日々の中でも、葵、薫、そしてティナも、それぞれの試練に直面し、
悩み、決着をつけなければならない時がやってこようとしていた。

タイトルにもありますが、「縁」を題材にしていて、
これはハーレム化した桜庭館の住人達との「家族愛」をテーマにしています。
この住人達との友情も今作の見所かと思います。

その住人の一人であるティナをメインに描くエピソードが中心ですので、
1期でティナが良かった人には楽しめる内容かと思います。

前半~中盤までは1期と同じように、のんびりとした展開。
日常の話の中で後半へと続く伏線のエピソードや行動もありました。
後半はちょっと切ない展開に。
この辺りがこの作品の家族愛や友情を観て取れるかと思います。

1期よりもハーレム色が強くて、またコメディ要素もアップしています。
もう桜庭館の住人達が面白おかしくやってます。

私は薫と葵ちゃんメインのストーリーが良かったので、1期の方が好きですね。
話の進展もないですしマンネリ化してる感じがするので、
2期やる必要があったのか?というのが正直な感想です。
1期でそれなりの終わり方したのに。

ハーレムラブコメとしては楽しめる内容の作品ではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

62.9 3 着物でラブコメなアニメランキング3位
京都寺町三条のホームズ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (201)
731人が棚に入れました
「京都寺町三条のホームズ」は京都の小さな骨董品店でアルバイトを始めた女子高生・真城葵が、その骨董品店のオーナーの孫で、周囲から“寺町三条のホームズ”と呼ばれている青年・家頭清貴と、骨董品にまつわる奇妙な依頼を解決していくライトミステリー。

声優・キャラクター
富田美憂、石川界人、木村良平、遊佐浩二、小林沙苗、小山力也、上田燿司、木下鈴奈、堀江由衣

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

絵解きを支えるもの

【蛇足追記】

過去に幾人もの名探偵を生んだ(?)京都の、寺町三条の骨董店で、日常の謎を解く「ホームズ」の探偵譚。
軽いタッチの軽快な謎解きものを期待して視聴すると、肩透かしをくらったような不全感が残る。

なんだか割り切れない視聴感を与えるのは、どうも全体に作画が雑であるからのようだ。
雑というよりも、「絵」についてまともに取り組む意識が足りていないとでもいおうか。

一般的には謎解きには必ずしも美麗な映像は必要ではないように思えるが、しかし、これは映像での推理ものには致命的な問題かもしれない。


謎解きや推理というと、それだけで面倒で理屈っぽいと顔を背ける視聴者もいるだろうが、現実には「推理」は案外と日常に密着している。

たとえば、この何十年ほど名の知れたブランドの定番のコロンを愛用していて、大抵は量販店で購入するのだが、たまに気まぐれで正規の直営ブティックで購入することがある。

先日も、直営店で購入したところ、店員さんが「いつもご愛用ありがとうございます」と言いながら手渡してくれた。
初めての店だったのだが、いい年のオッサンが、定番品の大瓶を指名買いしたので、継続して使用していると見当をつけたのだろう。

まあ、ワトソン君でもわかる初歩的な推理だが、ブランドの直営ブティックでは、店員にこの種の「推理」をするよう期待する、あるいは強制するもののようだ。
おそらく各種の職場でも、大なり小なり同じようなことは毎日行われているに違いない。


普通人の一般的な日常でもこうなのだから、フィクションでは、やはり巧緻な「推理」を期待したくなるのが人情というものだろう。

だが、本作の探偵役の「推理」が一応は型通りの「推理」にはなっているのに、絵に対する配慮の不足がそれを裏切っている。

たとえばの話だが、仮に、推理の手掛かりが「着物の着付けがおかしい」、「書画の筆遣いが稚拙」、「身ごなしが不自然」といった場合、全体に「絵」が雑であるために「おかしい」「稚拙」「不自然」を表しているのか、視聴者には読み取ることができない。

描きこみ量がどうの、という話ではない。
一例をあげれば『サザエさん』の世界では、あの簡素な絵柄で「まともな」着物を「キチンと」着ているのだと表現されている。
何を表現するための「絵」であるのか、という設計が「雑」であるということだ。


だから、探偵役が推理を語った時に、「そうだったのか!」という驚きではなく、「ああ、そういうことなのね」といった印象しか感じられない。

「これは『着物の着付けがおかしい』という表現でした」という雑な絵の説明から入るために、「推理」の全体が、まったく客観性のない詐欺師の口上のように聞こえてしまう。
これでは、「推理」ではなく、雑な作画の解説だ。

謎解きは「絵解き」とも表現されるけれども、「絵」が絵解きの足を引っ張るケースはまれだろう。


ひょっとすると謎解きは全くのアクセサリーで、最優先で描きたいものはほかにあるのかもしれないが、タイトルに「ホームズ」と入れているのだから、もうすこし「推理」らしく見せる工夫がほしかった。

まあ、見せたいものが何にしろ、あの浴衣の着付けの絵で「趣味がいい」とセリフで解説しているようでは期待できないかもしれない。


【追記】

途中で視聴をやめたが、最後まで「推理」はあの調子だったらしい。
出来が悪いだけと言えばそれまでだが、もっと事態は悪いのかもしれない。

奇妙な凶器で被害者が撲殺されるという、有名な探偵小説の古典がある。
犯人は「鈍器」という言葉を知らないために奇妙な凶器を使用したのだと推理で導かれ、「鈍器という言葉を知らない者」が犯人の名指しの決め手となった。

作中では論理的な推理なのだが、論理性は、その舞台となる背景の世界に依存する部分があるのも確かだ。

1930年代のアメリカ上流階級であれば、「鈍器」という言葉を知らない者は限られていた。
しかし、舞台が、内閣総理大臣ともあろう者が「云々」を「でんでん」と読み、「背後」を「せご」と読んで恥ずかしいとも思わない国であったなら、「鈍器」という「言葉を知らない」者は多数派ということもあり得る。
そうした国では、犯人を指し示した「鈍器という言葉を知らない者」という論理性は、成立しなくなるだろう。

まして、誤りを指摘すれば、「云々」という言葉は「でんでん」と読む、と閣議決定しかねない国であれば、論理性はおろか会話も成立しない。
「でんでん」に恥を感じない者の「論理」と、「うんぬん」と読む人間の「論理」の間には、共通の論理性がないことになる。

本作の「論理性」がみられない「推理」を、平然と「推理」として提出してくる描写は、作者や製作者が、「本気で」これが論理的な推理であると感じているからではないだろうか。

閣議決定すれば漢字の読み方という「事実」も変わったことになると信じる総理大臣のように、タイトルにホームズと入れ「推理です」といって差し出せば、それだけで合理性を保証された気になっていると。

こうした言葉を破壊して会話を不能にする事態が、でたらめな「推理」の筋が通っているという或る種の「認知の歪み」を支えているのだとしたら、確かに現実を取り込んでいるとはいえる。
が、こんな「推理」をいくら提出されても視聴者を頷かせることができないのは当然だ。

出来が悪いと嘲笑して済ませている場合ではない。
いくら嘲笑しても恥知らずは辞任したりしないように、認知のゆがんだ製作者には通じないだろう。

視聴者が、はっきりと「おかしい」と批判しなければ、やがて「推理」どころか筋の通った物語自体が創られなくなるかもしれない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

この作品の醍醐味は何ですか?

原作未読。最終話まで視聴。

この作品の最大の欠点は、最終話まで視聴した結果、心に何も残らないこと。
視聴者に何を伝えたかったのか?
何を見せたかったのか?
全く伝わってこない、不思議な作品。

物語は薄っぺらで、ツッコミどころが満載。

目利きを描きたかったのか?
謎解きを描きたかったのか?
それともラブストーリー?
色々な要素を盛り込み過ぎで、結果、ピントがぼけてしまうという悪循環。

終始、作画が乱れがちなのも残念な点。
背景の美しさに対して人物が浮いてしまっている。

【雰囲気だけの物語。薄っぺらな物語】

第1話は良かった。
「ああ、贋作骨董系謎解きの作品なんだ」と・・・。

第2話以降は、何が何やら・・・。
もはや、骨董品は単なる背景。物語には全く関係なし。

依頼者の不自然な言動と、ホームズの強引な推理だけが鼻につく、ツッコミどころ満載の作品。
{netabare}第2話の佐織と香織。
真犯人を知っていながら、親友に罪を着せようとしたり、生け花の作者を偽ったり・・・。
とんでもない、性悪姉妹じゃないですか。
それなのに、斎王代は辞退しないって・・・。
性悪姉妹、性悪母娘の物語としか受け止められないんですけど?

第3話の犯行動機。
納得できた人、いらっしゃいますか?
名作・名探偵コナンも、犯人の犯行動機が微妙な時がありますが、あちらは、トリックの謎解きが一つの醍醐味。
この作品は、何が醍醐味?
『耳』っていわれても、この作画レベルで『耳を見分けろ』と?

第4話に至っては何の解決にもなっていない。
元カレと親友が、友人たちを連れてやってきて・・・。
葵ちゃんがトラウマを解消する、重要な回だと思うんですけど・・・。
ホームズの解決方法では、根本的に、何の解決になっていない。

第5話は、依頼者の目的がよく分からない。
副住職は犯人に心当たりがあったご様子では?

第6話。
まず、香織の厚顔無恥ぶりに呆れる。
そして、意味不明の謎解きシーン。
「もう一度確かめさせてくれませんか?影山さんの宝を贋作と鑑定したあなた方の目利きが本物なのか!俺とポーカーで勝負して下さい。それであなたが負けた時には、影山さんに謝って貰いたい」
どういう理屈?
壺が贋作か否かの鑑定と、トランプのイカサマが同レベル扱い(笑)
それ以上に、トランプのイカサマと、配られたカードの中身がわかるのは別問題では?
ホームズは透視能力か何かの超特殊能力者なのか!?

第7話。
ホームズと円生さんの知恵比べを描きたかったんだろうけど・・・。
とにかく物語が薄っぺらい。
何やかんやと理屈をつけているが、全く知恵比べになっていない気がする。

第8話。
再び厚顔無恥の香織が登場。
この作品の作者は、よほどホームズを特別な存在にしたいらしい。
上田さんのカフェで女性の人だかり&黄色い歓声・・・。
一方、いつもホームズがいる骨董品店『蔵』の周囲で女性ファンがたむろしている描写無し。
黄色い歓声も、『蔵』では聞いたことが無い・・・。
一貫性が見られない。

橘さんはフラれるオチフラれるだと思ったらそうでもないらしい・・・。
第2話の性悪母娘と同じ展開。

第9話。
円生さん回。
どう見てもホームズの圧勝なのに、円生の嘘がきっかけで、円生の勝ちでホームズの負けみたいな雰囲気に?
なんだ?この話?
名探偵コナンの『コナンVS怪盗キッド』は、お互いに『WIN×WIN』となるように、上手く物語が練られている。
こちらのホームズと円生は、いつもホームズの一方的な勝利なのに、円生のハッタリのせいだけで、いつも勝敗がうやむやになっている気がする。
物語に上手さが感じられない、薄っぺらい印象。

第10話。
おばあさんの人形の話。
これは推理でも何でもない。
単に、ホームズの想像でしかない。
それが、たまたま当たっていただけという、陳腐な話。
エスパー・ホームズ再登場の回。

第11話。
今回も推理でも何でもない。
単なるホームズの当てずっぽう。
推理小説作家の話だったから、今回こそは”推理”を期待していたのに・・・。
う~ん・・・。
もしかして、最後まで”推理”ではなく”当てずっぽう”な展開になってしなうのかな?

第12話。
跡継ぎを目利きで決める???
金持ちの考えることはよく分からない。
それ以上に、こんな話を最終話に持ってくる意味が分からない。
恐らく、葵ちゃんの成長を手っ取り早く描きたかったんだろうけど・・・。

この作者は円生さんをホームズのライバルとして描きたいんだろうけど、結局、最後まで足元にも及ばない・・・。
こうなっちゃうと、円生さんを何度も登場させた意味も良く分からなくなってしまう。
{/netabare}

【背景の美しさが目を引く半面、人物の作画が微妙な作品】

{netabare}第2話の謎解きの場面。
木漏れ日が登場人物に当たっているのを表現したかったんだろうけど・・・。
残念だけど、平面図に光が当たっているようにしか見えない。
アニメだからといって、2次元に光を当ててどうする?
こういう手抜きをするなら、しない方が良いのに・・・。

第4話の浴衣。
人物は動いても、浴衣の柄は動かない・・・。
柄は大きくなったり小さくなったり・・・。

第7話。
斜め方向のカットが多過ぎで、目が回りそうになる。
しかも、背景との縮尺がいちいちおかしいので、余計に混乱する。

第10話。
動かない着物の柄、再来!
大きくなったり、小さくなったり変幻自在の着物の柄、再び!

第11話。
割と早い回からそうだったけど、遠めの人物が笑える。
子供の落書きレベル。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

京都を舞台にした恋に古美術、はんなりミステリー

この作品の原作は未読ですが、とみたんこと、富田美憂さんが出演されると知り視聴を決めた作品です。
とみたんといえば、「アイカツスターズ!」の虹野ゆめと、「メイドインアビス」のリコ役が特に印象深いです。
そして作品に関するツイートをとみたんがしてくれていたので、早い時期から視聴の楽しみな作品でした。

京都に移り住んで半年になる高校2年生の真城 葵が、亡き祖父の骨董品を鑑定してもらうために寺町三条の骨董品店「蔵」を訪れるところから物語が始まります。

高校生と骨董品の組み合わせって、普通に考えたらアンマッチだと思います。
でも、今後の物語が展開していく上で、葵と骨董品との繋がりが欠かせないんです。
正確に言うと、骨董品店「蔵」との繋がりなんですけれどね。

この骨董品店で働く家頭 清貴と真城 葵との出会いが最初の物語…
京大の大学院に通う傍ら鑑定士の見習いとして蔵で働く彼の愛称がホームズなんです。
この設定が実に面白い…
私たちが知っているホームズというと、数々の事件を解決に導いた探偵シャーロックホームズが真っ先に頭に浮かびます。
「探偵オペラ ミルキィホームズ」が真っ先に頭に浮かぶ方とは是非お近づきになりたいですけど^^

一方、彼の苗字の家頭も見方によっては「ホームズ」と読めますよね。
彼は、ホームズと呼ばれる所以は苗字が原因と言っていますが、実はシャーロックホームズの様な頭の切れる人なんです。

そのため、彼のところに訪れるのは、純粋に骨董品の鑑定依頼もありますが、彼の探偵としての資質を見込まれた依頼もあるんです。
このホームズの鑑定と探偵のバランスが絶妙なところが本作品の魅力なんだと思います。

私は骨董品の知識は皆無なので、誰の何の作品かと言われてもピンときませんでしたが、もちろん、そんな知識が無くても十分作品を楽しめる構成になっていました。

視聴を進める上で際立ってくるのがとみたんの演技です。
これまで色んな作品を見ているので、自分でもだいぶ色眼鏡で見ているのは十分承知しているつもりです。
でも彼女の演技には引き込まれます。
今回は、葵の一生懸命や、思わず感情を吐露する場面での演技は、こちらも思わず感極まってしまいましたよ。
弱冠18歳の声優さん…これからどこまで大きくなるのか、先の楽しみな声優さんです。

でも、鑑定と探偵ってどの様に結びついたんでしょうね。
骨董品は希少価値の高いモノがあるから、防犯の観点から探偵という職業と結び付いた、とも考えましたが、そんな浅はかではなく、もっと高尚な理由がきっとあるんでしょうね。

タイトルはTVアニメの公式HPから引用しました。
京都を舞台にした恋に古美術…と記載されています。
古美術については相応に物語が展開されましたが、恋と古美術を比較すると恋については未だ比較の遡上に辿り着いていないのではないでしょうか。

確かに恋に纏わる物語はゼロではありませんでした。
でもあれで終わりでは物足りなさを感じずにはいられません。
既刊10巻まで発刊されており、今回は4巻までがアニメ化されたようなので、もしかしたら続編が期待できるかもしれませんね。

京都を舞台にした恋に古美術の物語…
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。

本作品のテーマソングは、和楽器バンドさんの「細雪」
オープニングテーマは、A応Pさんの「恋に咲く謎、はらはらと」
「細雪」はエンディングではなく、本作品のテーマソングだったんですね。
楽曲の発売が早かったので、放送開始前から聞いていた曲です。

1クール全12話の物語でした。
現代のシャーロックホームズを十分満喫できる作品だと思いますが、推理探偵モノという固さはないので、肩の力を抜いて視聴できる作品だと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ページの先頭へ