被災地おすすめアニメランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の被災地おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.5 1 被災地アニメランキング1位
Wake Up,Girls!(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (646)
2994人が棚に入れました
時はアイドル戦国時代。これは、この荒波を生き抜く7人の少女達「Wake Up, Girls!」の物語である。東北・仙台にある廃業寸前の弱小プロダクション、グリーンリーヴズ・エンタテインメント。かつては手品師、グラビアアイドル、占い師などが所属していたが、唯一活動していた最後のタレントもついに辞めてしまう。所属タレント“0(ゼロ)”という危機的状況の中、事務所社長・丹下の思い付きでアイドルユニットをプロデュースする事を決意する。傍若無人な社長の元、マネージャー松田は不満を持ちながらも、アイドルの原石を探しに街へ出る。そんな中、マネージャー松田は、ある少女と必然的な出会いを果たし・・・。がんばっぺ!Wake Up, Girls!
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

山あり谷あり

最初の1、2話は丹下が帰ってくるまで。あとは{netabare}挫折した藍里の話やアイドルの祭典{/netabare}

OPは前作で歌われたタチアガレ!その後、OPは7 Giris War元気溢れる良曲。映像のサビ部分での踊りは好き。
EDは言の葉、青葉。これも好き。

以下は備忘録
{netabare}
ステージから数日後、年が明けたが依然として丹下は帰ってこず、松田は自宅で請求書の山に項垂れていた。Wake Up, Girls!は正式に解散しておらず、また連絡するとして宙ぶらりの状態。メンバーはライブによりまた活動したいという意欲が湧いてきていた。やがて松田はメンバーを招集し、丹下の代わりにプロデューサーとして須藤という怪しげな男を紹介する。
須藤の持ってきた仕事は健康ランドの休憩所でのライブだったが、(違法まがいの)酒類提供の接客営業を兼ねたものであった。客からの下卑た視線や言動にメンバーは不満を吐きつつ、芸能経験のある佳乃や真夢の言葉に励まされながら頑張るも、酔客のセクハラに耐えかねた岡本未夕は脱退を宣言し帰ってしまう。健康ランドの担当者に確認すると、既にギャラは須藤に前払いで払っていたことが判明し、松田がまともに契約書を読んでいなかったことも明らかとなる。不穏な空気となるなか、その場に居合わせた丹下がボコボコにされた須藤とともに現れ、健康ランドから受け取ったギャラの返却と、今後Wake Up, Girls!に近づかないことを約束させる。事務所に戻り、これまでの責任をとり仕事を持ってくることを約束する丹下だが、未夕がいないことに気づき連れ戻すように命じる。佳乃が未夕がメイド喫茶に勤めていたことを思い出し、二手に分かれて探すと、予想通り未夕はメイド喫茶で店を手伝っており、迎えに来た真夢、佳乃、藍里にメイド喫茶でのライブを見ていって欲しいと声を掛けた。未夕のライブ中、未夕を応援する人たちばかりなのを見て、真夢はあったかいなという言葉とともに意味深な表情を見せた。メイド喫茶の客の中には、12月の勾当台公園でのライブを見ていた人たちがおり、メイド喫茶の客全体から応援の言葉が届き、未夕はWake Up, Girls!で再びがんばることを決める。


翌日、丹下により、地元TV局のTV番組に持ち込んだ2つの企画が通ったことが明かされる。くじ引きの結果、真夢、片山実波、久海菜々美がロケもあるグルメレポートコーナーを担当し、佳乃、藍里、未夕、菊間夏夜は当初熱湯に入る熱湯天気予報の担当となるが、松田により企画が動物の着ぐるみかぶったアニマル天気予報に変更され、本格的な活動が再開。
特に実波の食べっぷりによりグルメレポートコーナーが評判となり視聴率が好調であったことから、テレビ局のイベントで、Wake Up, Girls!のミニライブを行えること。しかし当日、応援してくれている民謡同好会の磯川が倒れたことを知った実波は磯川の元へ。集合時間になっても実波が来ないことから不安に思ったメンバーが電話を掛け、事情を知った丹下も実波抜きの6人でライブを乗り切ることをメンバーに伝える。一方、入院している磯川からライブに行くように優しく諭された実波はライブ会場へ向かい、間に合う。7人全員で行うことができたライブは盛況のうちに終了した。その報道は東京まで届いたが、真夢に関連したゴシップを追うマスコミも関心を持ち始め、東京からマスコミが訪れて偽装取材まで図られ、真夢に対しゴシップ地味た質問を行う事態に発展する。追い返し事なきを得たものの、真夢以外のメンバーはマスコミの「真夢ありき」という言葉にショックを受けてしまう。一方真夢は仙台にライブの下見に来ていたI-1clubの岩崎志保と再開する。志保は真夢に対して今でもライバル意識を剥き出しにしつつも、真夢に対しI-1clubの評判が落ちるから不甲斐ない姿を見せるなという言葉を投げつけた。
丹下はWake Up,Gils!の単独ライブを企図しライブハウスでイベントを開こうとするも、日時はI-1clubが仙台で公演を行う日と重なっていた。レギュラー番組に加え、ラジオや路上などでメンバー全員で必死にPRし当日を迎えるが、客入りはまばらだった。振りやトークでミスを重ねる有様で、公演が失敗に終わったメンバーたちは大きなショックを受ける。丹下はその様子を憂慮し、翌日仙台公演を行っているI-1clubのライブにWake Up,Girls!を連れて行くことにする。I-1clubのライブに圧倒されメンバーたちは反省を口にし、真夢は会場で吉川愛と再会し旧交を温めつつ、志保に自分なりの答えを出した。一方で丹下は先日のWake Up,Girls!のライブにたまたま訪れていたI-1clubに曲・詩を提供している音楽プロデューサーの早坂相と出会う。ここで早坂から、自身がWake Up,Girls!に対して全権を持ち手掛けることに関して丹下側から一切の異議を出さないという条件のもと、Wake Up,Girls!のプロデュースを無償で手がけることを提案される。この申し出に丹下は応じ、早坂にプロデュースを委任した。


早坂はWake Up,Girls!を基礎から鍛えあげるべく、1日10時間の徹底的な基礎体力づくりを含めたレッスンや、場馴れするため週末に1日数回のライブを月2回行うように指示。過酷なレッスンに、I-1club脱退以降も鍛え続けていた真夢以外のメンバーは疲労困憊で帰宅するほど。藍里は皆を励まそうと鼓舞したが、家族や早坂から、藍里の視点が創る側ではなくファン側のものであることを指摘される。早坂からの脱退勧告に藍里はショックを受け、待っていた真夢を置いて一人で帰るほどに落ち込んだ。その後、藍里はライブでの失態を機にレッスンに姿を見せなくなり他のメンバーは戸惑う中、早坂が藍里はWake Up,Girls!に必要なく、切り捨てようと述べ、藍里をメンバーが切ろうとしないなら全員クビだと宣言。
残されたメンバーたちは戸惑い喧嘩になったが、真夢の言葉によってみな我に返り、真夢と佳乃は藍里を説得しに、夏夜、未夕、実波、菜々美は丹下のところに相談に。丹下は全権委任した早坂を説得しろと突き放したため、夏夜たちは早坂の居場所へ。夏夜たちは藍里以外のメンバー全員で出した「藍里をメンバーのままで早坂のプロデュースを受けたい」という結論を早坂に告げ、早坂は別の条件を提示することで受け入れ、夏夜たちは協力しあいながらクリア。その頃藍里は、父親に家業の菓子作りの手伝いを願い出るが、父親は藍里がアイドル活動を投げ出した事情を薄々感づいており、突き放した態度を見せつつも黙って手伝いをさせた。藍里の家を訪れた真夢と佳乃は藍里の説得を開始、藍里の思いは親友の真夢の説得も受け入れないほど頑なだったが、リーダーとして苦労している佳乃の涙ながらの説得により、藍里も泣いて戻ることを決める。藍里は父親に手伝えなくなったことを告げ、父親からは「継続は力なり」とエールを送られた。
藍里が戻ってきた後の事務所で、早坂は年末に開かれるアイドルの祭典にWake Up,Girls!も参加することを発表。この祭典用に早坂自身が書いた新曲「極上スマイル」を提供するが、裏ではI-1Clubにも同じ楽曲を提供し、I-1Clubのプロデューサー・白木徹に試聴させていた。同時期、光塚歌劇団の入学準備のため、菜々美がアイドルの祭典の前にWake Up,Girls!を脱退することを松田だけに告げた。アイドルの祭典のネット上における他ユニットの情報や下馬評を見て、メンバーの間でどことなく緩んだムードが漂う中、早坂からは練習時間が他のグループより著しく少なくこのままでは予選落ちだと活を入れられる。I-1clubでもWake Up,Girls!は早坂がプロデュースするということで認知度は上がっており、仙台に仕事で訪れた志保は行きつけの喫茶店で休んでいたWake Up,Girls!のメンバーとたまたま会った。仙台の触れ愛プロジェクト以来の真夢と志保の再会となったが、志保はアイドルの祭典に参加する以上I-1clubのOGとしてでも本気で来て欲しいと強い口調で告げられる。そのこともあり真夢はメンバーに練習量を増やすことを提案したが、佳乃は真夢の自分のことを何も話さないまま勝手に提案を行う姿勢に反発し、二人は一触即発の状態になってしまう。
仲直りの意味も含め夏夜の提案により、夏夜の実家である気仙沼の旅館で合宿を行うことになった。更地になった市内を見て哀しい表情を浮かべる一行は旅館へ荷物を早々に預けると、ランニングやストレッチなどトレーニングに全員で取り組む。早朝、真夢がいないことに気づいた夏夜は表に出ると、真夢が日課のランニングをしていたという。夏夜は真夢に自身がもらった手紙から自身の秘密を打ち明ける。そして真夢にも思っていることを打ち明けるように促し、真夢もそれに応えI-1clubに参加した過去を少しずつ語り始める。夏夜と真夢がいないことに気づいた他のメンバー5人は、そっと二人が語っている話をそばだてて聞いており、話を聴いた佳乃とそれを受けて真夢ともに謝罪し和解した。それを見て感極まった菜々美は光塚歌劇団の応募用紙を破り捨て、もう1年Wake Up,Girls!の活動に専念することを宣言した。破り捨てた紙を拾っているうちに海に飛び込んでなし崩しでメンバー同士全員による水遊びとなっていまい本当に打ち解け合った姿となった。


いよいよアイドルの祭典の東北予選が近づき、練習に力が入る中「WUGらしさ」とは何かと改めて考える機会が増えるなか、他の東北予選に参加するアイドルグループ「男鹿なまはげーず」から挑発と偵察を受ける。真夢は仲違いしている真夢の母親へ改めて向き合い、アイドルの祭典の東北予選に来て欲しいと説得したが、母親の気持ちは固く突き放された。アイドルの祭典の東北予選が開催され他のアイドルグループのステージが流れる中、Wake Up,Girls!もステージに上がり「極上スマイル」を披露する中、真夢や客席にいる松田と丹下は真夢の母親が客席にいるのを見つける。ステージの真夢を見て涙を流す真夢の母親と、母親が来てくれたことに嬉し涙を流しながらステージ上で踊る真夢が交差する中、大歓声のうちにステージは終わる。審査の結果、Wake Up,Girls!は東北予選を勝ち抜いた。翌日事務所に呼びだされた真夢は、真夢の母親が前日事務所に訪れ真夢の専属契約書にサインをしてくれたことを丹下から告げられる。その直後、テレビで流れていた番組により、東北予選で歌った「極上スマイル」がI-1clubにも提供されていたことが発覚する。
戸惑う丹下と松田、Wake Up, Girls!のメンバーたちをよそに、早坂が事務所に現れる。怒りを露わにする丹下と夏夜だが、早坂は代わりに新曲かつ難曲の「7 Girls War」を提供すると言い出し、その曲のセンターに佳乃を指名した。難しさにめげず練習に明け暮れ疲労が貯まるなか、メンバーたちは着実に実力を付け本番前の最後のレッスンで早坂から何とか合格点をもらったが、早坂は本当は点数どうこうではなく観客を楽しませることがアイドルであることを述べる。アイドルの祭典の前々日家族から応援を受けたり覚悟を決めるメンバー、そして翌日新幹線に乗車し東京へ向かう。前日のリハーサルで衣装を着て位置などを確認するWake Up,Girls!だったが、佳乃は前日からあったプレッシャーもあり、不注意で床のコードにつまづき転んでしまう。リハーサル後には、アイドルの祭典のホストでもあるI-1clubのリハーサルが行われるため愛や志保と再開する。志保は真夢に全力で来てと再度告げ、真夢もそれに肯定して答えた。その後Wake Up,Girls!はI-1clubの「極上スマイル」を歌い踊る姿を控室からトップアイドルのクオリティの高さに食い入るようにモニターを見つめる。再度リハーサルを行うWake Up,Girls!だが、佳乃は足に違和感を感じ、一人トイレの個室で足を確認したところ、足首がひどく腫れあがっていた。
パニックになった佳乃は、それでも他のメンバーに表向き取り繕うとするが、位置取りや円陣を忘れたり歌やダンスの遅れが目立つなど明らかに様子がおかしく、他のメンバーに心配された佳乃は控室で足首の様子をグリーンリーヴス全員に見せる。泣いて謝る佳乃はステージに上がること辞退したいと言い出す。しかし真夢は、佳乃がいなくても踊れるかもしれないけれども、7人いてこそWake Up,Girls!なので棄権したい、何より自分が納得できないからという。それを真夢や佳乃以外のメンバーも賛同し棄権が決まりかけるが、リハーサルで異常に気づいた志保が控室の様子を聴いており、I-1clubの治療担当者を派遣して佳乃にテーピングを施してくれた。本戦の棄権という事態こそ免れたがそれでも激しい踊りのリスクがあるため、フォーメーション他一部構成を変え再度練習することになった。
白木のアイドル、エンターテイメント観を込めた開催宣言を皮切りにアイドルの祭典の本戦が始まる。いよいよWake Up,Girls!の出番となったが、会場はWake Up,Girls!のファンは少なく、真夢は会場の雰囲気に飲まれそうになるが、それを察した佳乃は明るく挨拶する。そして「7 Girls War」を歌い踊り始めるなか、Wake Up,Girls!のカラーである緑のライトが客席から徐々に増えていき、会場内にコールが響き始める。佳乃は当初飛ぶ予定を変更した箇所で飛ぶ事を真夢に告げジャンプした。着地で足に激痛が走り夏夜と実波になんとかフォローされた佳乃だがその後は立て直し踊り続ける。会場の雰囲気はもはやWake Up,Girls!一色で大いに盛り上がり、ステージ終了後もWUGコールが鳴り止まないほどでその後ホストとして踊るI-1clubのメンバーたちを大いに警戒させるほどであった。ステージ終了後、安堵して泣き始めるメンバー全員。アイドルの祭典の優勝はあかみそオールスターズに決まったが、白木は勝ったのはあいつらだと早坂に告げた。後日事務所に集まる丹下、松田とWake Up,Girls!の7人。東京のレコード会社「bvex」から電話がかかってくる。電話の内容は、Wake Up,Girls!のメジャーデビューの話。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

一応最終話まで視聴済。結局何だったのかイマイチわからない。

劇場版視聴済みにて、最終話まで到達。

●総評みたいな物&採点について●
{netabare}
何だかんだで12話まで観てしまったわけですが・・・色々何がなんだか。

基本酷評してるのに最後まで観てしまっている自分が、まず何なのか?
昔アイドルファンをやっていた為か。アイドル物アニメが好きなのか。結局制作サイドの思惑に乗せられていたのか。

このアニメのテーマって、一体何だったのでしょう?
アイドルに憧れを持たせたいのか、持たせたくないのか。
現実的な部分を描きたかったのか、ご都合主義にしたかったのか。
最後まで観てきましたが、自分の中では答えがみつからず終いでした。

画的な方向は・・・総合して残念だったと思います。
アニメーションとしての綺麗さ・安定さには欠けていたように感じましたし、肝心のアイドル達が可愛らしく描けていないとも(物語・内容に関わらず、それは必要でしょう)。

キャラについては・・・正直12話では全然時間足りてないように思います。他の作品と比べるのは邪道だとも思いますが、ラブライブ1期・アニマスを観た上で、それぞれへの馴染み度を総合しまして。少なすぎるデータですが。
・ラブライブ・・・接点無しからアニメを観て、何となくレベルで把握。
・アニマス・・・ゲームで接点有。アニメは苦も無く視聴。でも初見では厳しいという声も友人から有。
中の人の力量も関係しましょうが、やはりこれだけの人数を正面に出して進める(しかもほぼ均等?)には、1クールというのは厳しかったと思えるわけです。
中の人込みで差別化できていたと思えるのは『未夕』でしょうか。

何といいますか・・・『ダメさを知るために』最後まで観ていたような気がしています。『良くなるかもしれない』期待はしていなかったと思います。
あとはスケジュール的なところ(=他に観たいものと被ってなかった)でしょうかね~。
{/netabare}

12話視聴-----
{netabare}
結局、WakeUp,Girlsの勝利ということでは終わらなかったわけですが・・・『ラブライブ』のように続きを書きたいということなのでしょうか? それにしては結構色々描いちゃってますけども・・・。 仮に勝っていたとしても、続きが書けるか?と言えば疑問符は付きますし。
これでお終いというには、スッキリしてないように思えます。といいますか「グダグダエンド」?

最終話ですし、もっと気合の入ったライブシーンになるのかと思いきや・・・そうでもなく。某社長達のセリフのが長かったように思えなくもなく。

そして何故か開会の挨拶で語られる、9.11のエピソード。何となく言いたいことはわからなくもないですが、震災復興を謳うならば、そちらも語らせるべきだったように思えます。

『7GirlsWar』のフルを、本気の作画で、1回観てみたかったです・・・。
{/netabare}
11話まで視聴-----
{netabare}
11話まできても尚、社長&マネージャーの経営能力には疑問符が付きます。

と言いますか・・・『製作者(著作者?)の権限で、とあるグループに与えた曲を、他のグループ名義で発売させる』ということが実際によくあるのでしょうか? 兄弟・姉妹グループならともかく、ほぼ無関係な団体間で?
アイドル業界には疎いので、よく知りませんが。

『自分達専用と思って練習してたら、某有名グループに使われちゃった』
という流れですらなく、無名にしろ一度予選で使われている曲なわけで。
普通、こんなことがあれば、どちらかに不正なり何なりが疑われますよね。
ましてや『公式ライバル』を決める祭典なわけですから。

I-1の面々も、WUGが使った曲と知った上でもあまり気にしていない(ように見える)のは・・・。トップアイドルゆえの傲慢なのか? 上からの指示には逆らわない(そんな教育されてましたが)のか? プライドが無いのか?

次回予告も・・・正直開いた口が塞がらないような内容だったと思います。
この出来で続編? 元取れるの?
音楽・声優面では文句言いませんが、他が酷過ぎると思います。
{/netabare}
9話まで視聴して-----
{netabare}
PCの故障を挟んで、いつの間にやら9話まで来てました。

メンバー間の関係性については、各々思うことや経験・過去がありましょうから、それほど疑問や抵抗は無かったですが・・・やはり事務所社長やマネージャー、I-1でも活躍するプロデューサー(?)あたりはどうも。

プロデュースを引き受ける条件がどうだったにせよ、(上手く言葉にできないので)生殺与奪権まで与えてしまうというのは、社長もマネージャーもあまりに丸投げすぎるのでは? しかも「ノーギャラ」って、初対面から一番信用できないのですが。
まぁ・・・どう転ぼうが社長が全責任において最終的にグループを維持するんだと言うならば、一時権限を渡しても良いのかもしれないとも思えますが・・・。

真夢がI-1を辞めた原因が描かれていましたが・・・イマイチ理解できなかったですね。理解できないというのか、展開も物語も描写も薄すぎて疑問符しか湧いてこない、そんなところでしょうか? 散々ここまで引っ張ってきて、(こう書くのはアレですが)その程度で終わりですか?と。

I-1の社長?にせよ真夢の母親にせよ・・・死んだような目同様腐った人間だな~と。

8~9話を、劇場版の後で改めて観てみて。
作画が酷いことになってるな~と。寄った場合は良いのですが、何より引き(気味~)での人物が酷すぎる。
劇場版では、通してそれなりのレベルでは安定してるとは思えましたが・・・それと比較すると落差がありすぎです。
{/netabare}
3話視聴後-----
{netabare}
今回からOPが変わってましたね。
ストーリーとの関係性はあったのでしょうが、今回(から?)の物の方が好感を持てました。誰がどの娘なのか? どういう境遇の娘なのか? その辺分かりやすかったです。

社長も戻ってきて、ツインテの娘も戻ってきて、これで正式にWUG始動という形になるように感じました。
だからなのか急に画的にも内容的にも、明るめになった感じがします。1話2話と比べて、結構な落差だな~とは思います。

採点は・・・した上でオール3.0という結果みたいです。
未知数過ぎて3.0。
新人さんメインだから3.0。
今一つハッキリしないので3.0。
そんな採点です。
作画が甘い点数だとは思います。
{/netabare}
2話視聴後-----
{netabare}
1話のラストで怪しげなPから出された「白ビキニ」を見た瞬間から、まぁこういう流れ(社長復帰は除く)になるだろうとは思っていましたが・・・。

会話はともかく『覚悟』という意味では、「それくらいやってやるよ」という気概が必要なのかもしれないとも思えなくもないですが・・・。
スーパー銭湯(?)営業のような内容でしたが・・・正直観ていて気持ちの良いものでは無かったかな?と。
(売れてない知らないアイドルのような)娘さん達があんな格好で出てくれば、冷やかしたり囃したりという反応はあるかも知れない、とは思いますが・・・やり過ぎてたかな。

マネージャーさんも仕事の話しておいて、ギャラとか契約内容とか把握してないって、どうなの? 劇場版でどうだったかは知りませんが・・・。

最終的に事態に収拾を付けるのは、運転資金を持ち出していた社長というのも・・・。タイミング早すぎるでしょう。良い話風にしたいのかも知れませんが、全くそうはなってませんw

ライバル(というにはあまりに強大ですが)を出すのも早いでしょう。WUGはまだ、地元での知名度すら危ういですよ?

この作品が何を伝えたいのか考えると、必ず行き着く結論がありまして。
・リアルを主張したいなら『アイドル』なんて題材を選ぶべきでは無い。ましてや2話までの内容に『アイドルになりたい』と思わせる要因があるのか。
・東北地方を舞台にした意味があるのか。
・内容・画共に暗くて、明るい将来を感じられない。意図的に暗くして「後々明るさを目立たせたい」という目論見があるとしても、その落差に時間がかかり過ぎていて効果は得られない気が。やるなら『琴浦さん』の1話くらいのスパンでやらないと。

何でしょう。
全てやってることが噛み合っていない印象を受けます。

劇場版のセルが2月末ですか?
公開1月10日でしたよね?
10月公開の某作が4月発売で、思ったより早いな~と感じているんですけども・・・。
{/netabare}
1話視聴後-----------
{netabare}
結論から書くと『微妙』。
気に入らないのは2点。
①作品そのものの売り方
②画

物語(発展性)については、先に進むにつれて魅力があるかもしれないと思いますので、ここでは甘めにスルーしたいと思います。

で・・・劇場版とTV放送の関係性がイマイチわかっていなかったのですが・・・劇場版が1話の前の話になるんですね。

別に劇場版だけに限ったことでは無いのですが・・・『他のメディアもチェックしていないと分からない物語』というのは、正直どうかと思うんですよね。補足やスピンオフ、スピンアウト的な物は良いと思います。
が・・・今回は結構肝心な部分ですよね?
マンガや小説などが原作の場合は納得できなくも無いのですが、今回のはアニメが初の作品で、『元が知りたければ、お金を払って』ということですよね?
知りたい衝動に対する対価としてだけに限定すれば当然のこととも思えますが、「未知数な物へ」というのは自然とハードルが高くなると思うんですよ。今後の為に投資しておく、という考えは無かったんでしょうか? 0話を1話目に流す考えは無かったのでしょうか? 「映画もつくってみたいよね~」なんてノリですか?

その影響が有るのか無いのか・・・画が結構酷いように感じました。アイドル7人出てきましたが、顔なんて色が違うだけにしか感じませんでしたが・・・。アイドル物なのに・・・?
髪型と色と声だけで判別しなければならないんですか? 声優さんの「力量」もあって、声はあまりアテになりませんから、髪型と色がポイントになるんでしょうか?(注:新人さんを責める気はないです)
更にツッコむならば・・・ステージ上で映ってたパンツとか、要らないです。衣装では無く制服だったようですので、むしろそれが自然なのかもしれませんが・・・多分そこの需要は多くないのではと思います。

他の作品と比較するのもどうかと思いますが・・・。
半月後には『アイマス劇場版』が、年内には『ラブライブ2期』が待ってるわけです。
この出来では他に埋没して終わるような気がします。
こんな書き方も何ですが、『のうりん』の冒頭の方が余程気合入っていたと思います。

アイドル物自体嫌いじゃないので、もう少し耐えてみます。
せめて歌とステージでは期待したいものですが・・・。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

目を覚ませ!女の子!(っていう意味?)

7人の女の子のアイドルユニット「Wake Up, Girls!」のお話です

どうでもいいことですが
私自身
初めてのアイドルものです


視聴して
一番最初に感じたのは
ダンスにやたら気合が入っていたこと
たぶんコレって
CGじゃないんですよね

調べたら
監督さんが
「らき☆すた」とか「ハルヒ」を手がけた方だそうで
そういえば
らき☆すたのOPのダンスも
私が“ドン引き”するくらい切れがよかったかな~
なんて
はるか昔のことをデジャブしてしまいました


お話は
女の子達がトップアイドルを目指し
はては
ドームライブか
はたまた
紅白出場か・・・

な~んて
緊迫した雰囲気は微塵も感じさせないくらい^^
あっちの方向に向いた状態で始まります

正直
最初の
{netabare}事務所の社長が行方不明のエピソードなんて
まったく意味不明でした{/netabare}

これも
よくよく調べたら
先行して上映された劇場版からの続きということだそうで

ああなるほど~
劇場版を観ればこの展開にもすんなり入れたわけか~

な~んて得心
{netabare}・・・するわけね~だろ~!!
って
怒ってしまったのですが{/netabare}

さらに
よくよく調べてみたら(最近のアニメ調べモノばっか^^)
劇場版って
公開初日に本編全て(つまりノーカット・モザイクなし)を
世界108ヵ国・地域に向けて同時配信されたそうで

これじゃ
海外での逃亡生活が長い(ウソですよ)私でも
言い訳できませんね^^


改めてなのですが
お話は・・・
面白かったですよ^^
普通に・・・

っていうか
アイドルアニメってこんなものなのでしょうか?

歌はよかったです
OPはノリノリで元気が出る感じ
EDは卒業式でも歌えそうな感じで^^

ダンスも前述したとおり
そこそこ評価してます

でも
作品の根幹であるアイドル活動のお話なんかは
あまり説得力がありません

アイドル活動ってこの程度のもんなの?って思うくらい

甘いし
ぬるいし
危機感がまるでない

うまくダンスが踊れないとか
プロデューサーさんにケチをつけられたとかなんとかで
すぐに落ちこぼれて
逃げ出して
それらしい葛藤劇みたいなことはやってるのですが
簡単に説得されてすぐにもとどおり・・・
みたいな展開を
毎回見せられます

作中では
WUG(ワグ:Wake Up, Girls!の略)のライバルとして
「I-1club(アイワンクラブ)」というアイドルユニットが出てきますが
たまにでてくる
I-1clubの厳しいレッスンの模様や
いわゆる
“ふるい”に掛けられて淘汰されていくメンバーの姿なんかをみてたら

I-1clubのほうがよほど現実味があります

そんなチョー強豪ライバルを相手に
下克上ストーリーやら
たなぼた的な展開を描くっていうのも
面白いのかもしれませんし
そこそこ盛り上がるのかもしれませんが

そんなんじゃ
テレビの前で視聴されている皆様が納得しても

私は納得できません!!

別に若くてかわいい女の子だからって
僻み根性で
「もっと厳しくしろ!」
と言ってるわけじゃないですよ!!


さらには
どこをどう
感情移入していいのか分からないくらい
インパクトの弱い女の子達

劇場版を観ずに視聴したからかもしれませんが
とにかく女の子達の各々の立ち位置がなかなか掴めない

一応
元I-1clubでセンターを務めた「島田真夢(しまだまゆ)」ちゃんが
主人公っぽいのは分かるのですが
I-1clubでのエピソードが大きく前面に出てくることもない

さらには
最終話で{netabare}主役の座を
センターの「七瀬佳乃(ななせよしの)」ちゃんにあっさり持っていかれてるし{/netabare}

っていうか
{netabare}お約束の
センター争いの「じゃんけん大会」がない^^{/netabare}

これは痛い^^!

そもそも
{netabare}まゆちゃんとよしのちゃんってライバル同士で
争ってるとばかり思っていたのに
いつのまにか仲良くなってるって
どういうこと?{/netabare}


まあ
そんな具合に
甘ったれたアイドル活動や
ぬるま湯に入り浸り
すっかりなまった状態で臨んだ
{netabare}最終話の「アイドルの祭典」{/netabare}

それでも
私は
ちょっとだけ涙してしまいましたよ

{netabare}会場のほとんどを埋める
I-1clubのファン
そんなファンのプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも
新しい曲を熱唱するWUG{/netabare}

{netabare}声援を送るのは数名のWUGファンだけ{/netabare}

{netabare}ドジふんで(ホントになんか踏んじゃった)怪我した足を
痛々しく庇いながら
必死に踊る・・・誰だったっけ?(よしのちゃんです){/netabare}

が!・・・しかし
{netabare}WUGの歌と踊り
一生懸命な姿に魅せられて
しだいに声援が大きくなっていきます{/netabare}

{netabare}歌い終えるころには声援と拍手は最高潮に・・・{/netabare}

{netabare}こらえきれず涙を流すWUGのみんな{/netabare}

そして感動のシーン

{netabare}優勝は
中部地区代表の「赤みそオールスターズ」!!・・・(ToT)/~{/netabare}

とりあえず
劇場版を観てからもう一度観なおしてみたいと思います(時間と精神的余裕があれば)


余談で
{netabare}この作品って
山本寛監督が
2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災の発生を機に
東北地方を舞台とした作品の製作を決められたそうですが
実際
作中で震災のことについて触れられることはほとんどありませんでした

視聴前に仙台が舞台という情報は仕入れていたので
てっきりそっち方面のお話が
たくさん出てくるものだと思っていたのですが
想定外の展開でした(決して期待をしていた訳ではありませんよ)

ただ
この作品に対する監督の思い入れの表れなのでしょうか
印象的だったのは
最終話「アイドルの祭典」での
I-1クラブのゼネラルマネージャー「白木徹(しらきとおる)」氏(冷酷非情のオジサマ)の開会の挨拶です

語られたのは
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロのお話

以下
そのときの白木氏の件です
「その日ブロードウェイでは1つの新作ミュージカルの上演が予定されていました。しかし、事件直後のニューヨークでは自粛ムードが広がっており、その作品も中止を余儀なくされたのです。しかし、その作品のプロデューサーは傷ついたニューヨーク市民に対して、むしろエンターテインメントがするべきことはこれしかないと、いち早くシアターの幕を開けたのです。私は、これこそがエンターテインメントの真髄、そしてアイドルはその一端を担う人たちだと思っています」

震災や事故で被害にあったり
傷ついた人たちへ
自分たちは何が出来るのか

アイドル(エンターテインメント)が
持つ力
担う役割という
本作のテーマを強調したかったのでしょうね{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

63.1 2 被災地アニメランキング2位
Wake Up, Girls! Beyond the Bottom(アニメ映画)

2015年12月11日
★★★★☆ 3.8 (73)
280人が棚に入れました
東北代表として出場した「アイドルの祭典」での活躍が認められ、アイドル文化の中心地・東京に進出した「Wake Up, Girls!」。メジャーレコード会社bvexとの契約も決まり、活動は順風満帆に思えた。だがブレイクの立役者だったプロデューサー・早坂相が手を引き、7人が動きの早い東京の芸能界の中で「WUGらしさは何か」を見失った結果、苦い挫折を経験する。レコード会社や関係者たちが手のひらを返す中、それでもあきらめずに前に進もうとする「Wake Up, Girls!」の姿を見た早坂は、彼女たちが再び挑戦するための武器として、新曲「少女交響曲」を与えるのだった。「Wake Up, Girls!」は、心機一転して地元仙台から活動を再開。日常ライブの復活や全国行脚を通しての地道な努力は、少しずつだが、着実に全国のファンへと届き始める。一方、アイドル界の頂点である「I-1club」では、最新シングルの売上ミリオン割れを契機としたセンター争いが勃発。「I-1club」プロデューサー・白木の非情な采配は、意外な形で「Wake Up, Girls!」とアイドルたちを大きなうねりへと巻き込んでいく。敗れて尚あきらめられないもの。アイドルとは何か。その答を求めて、物語は再び「アイドルの祭典」へと収束する。

声優・キャラクター
吉岡茉祐、永野愛理、田中美海、青山吉能、山下七海、奥野香耶、高木美佑
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

神の曲「Beyond the Bottom」についてとことん語り尽す

アニメソングではなくアイドルソングを。
作品の強固な方針の下、作られた『WUG』の楽曲たち。
アイドルらしい恋愛、可愛らしさ、妖艶さ。
それを表層に装いつつ、時に物語の中にいる登場人物やアイドル自身に向けて、
時に日本人全体に、そして時に東北の被災地に向けてメッセージを発信。
色々な立場の人間が聴いた時によって、
様々な感想を抱くことができる多面性を持ち合わせています。

本作のED主題歌「Beyond the Bottom」はその多面性において、極め付けとなった曲。
ストーリーは割と王道で、最後すっきりするお話のはずだったのですが、
私は楽曲の持つ膨大な情報量に圧倒され、
エンドロールの間、ずっと固まっていました(苦笑)

以下、楽曲考察……超絶ネタバレ&長文注意w

{netabare}
○タイトル、表層{netabare}

曲名だけ意識して聴くと、どん底から這い上がっていく、
WUGの心情表現と決意表明と取れます。
さらには80年~90年代ポップスを思わせるメロディーラインから、
もう一度、芸能活動を始めると決めた作曲者で、
丹下社長がアイドルだった頃からの“戦友”が、
自分とWUGの少女たちを重ね合わせる視線も感じます。{/netabare}

○寄る辺なき自由に毒されたラスコーリニコフ青年や現代人に向けて{netabare}

サビで飛び出す“混沌(カオス)となったこの自由から逃げ出そう”
という一見、矛盾した表現。

解読の鍵は二題で“刃(やいば)を立て薄ら笑う”ラスコーリニコフ青年にあるようです。

ラスコーリニコフはロシアの文豪・ドストエフスキー作『罪と罰』の主人公青年。

近代人が獲得し、そして呪縛された際限なき思想と選択の自由。
自由を謳歌し、後退する宗教の導き無しで、
正しい道を選び続けることができる人間はごく僅か。

それどころか、人間性や倫理感の破壊を止める信仰も失われた、
近代社会の片隅にて、この青年の思想と選択の連続は、
連鎖的な被害妄想へと変質している。

明日すぐに食いはぐれるわけでもないのに、まもなく起こると決めつけている自身の転落、
さらには家族の数年後の破滅まで、悲観を雪だるま式に膨らませ、格差社会を呪詛。
ついには「一つの微細な罪悪は百の善行に償われる」
という超理論と、その実践たる殺人に墜ちていく……という滑り出し。

19世紀後半の小説主人公ながら、20世紀後半の映画『タクシードライバー』のデニーロ等から、
時にいわゆる“わけの分からない犯罪”をも引き起こす、
自由という混沌の中で、病んだ現代人に連なる負の系譜。

彼らを果てしなき思想と選択の自由の泥沼から救済するには……。
例えばその健気さでラスコーリニコフに人間性を取り戻させたソーニャのような……。
自由という混沌に創造主の如く、もう一度秩序と人間性を回復させる
一筋の光となる女神が必要なのだ。

そのような境地に至った時、荒んだ現代人には、
『聖闘士星矢』のアテナの如き衣装に身を包んだWUGの少女たちは、
その身の犠牲も厭わない、利他の精神に満ちた、
救済と導きの女神に見えるに違いないのです。{/netabare}

○混沌としたアイドル戦国時代終焉のため降臨したWUGという女神{netabare}

世代交代を演出されながら、果てしなく続くアイドル戦国時代。
アイドルは競争であり、戦いと言いますが、果たしてそうなのでしょうか?
芸事には確かに競い合いも付き物です。
ただ“群ドル”の内部競争を頂点とした昨今のアイドルブームは、
プロデューサーの仕掛けにより、人為的に演出された、
過剰で無益な戦いと私の目には映ります。

時に、地方都市を再起を期す“左遷先”と舞台設定されながら(失礼な話だw)
プロデューサーの手の中で競い合わされる少女たち。
一方向へ回遊する魚の如く、集団管理される彼女たちのサバイバルの中から
一人二人と沈んでいく者が続出し、友情は剥がれ落ち、
情熱、パトスは失われ、“誰も彼もが 心と歌を忘れる”

こんな状況をアイドルファンは本当に楽しんでいるのでしょうか?
アイドルファンが本当に見たいのはいかつい侍ではなく、
笑顔のアイドルなのではないでしょうか?

実際、最後ファンが支持したのは、
演出された内部抗争を切り売りする、会いに行ける“群ドル”ではなく、
全国津々浦々、会いに来てくれる「Wake Up, Girls!」でした。

そうした面から見ると、本作の後のWUGの明日も、
どっちなのか朧気ながら見えてきます。

WUGのコンテンツの今後については、昨年末のイベントにて
白木により{netabare}「私達I-1clubはWake Up, Girls!を吸収合併します」{/netabare}
と方向性が宣言されています。

焚き付けたアイドル戦国時代の成果を一手に握り、
さらに戦乱をアイドルブームの火を絶やさぬための
必要悪として続けようとする白木に対して、
WUGは自分たちらしく最後の命を燃やし、終止符を打ち伝説となることで、
身を挺してアイドルたちの笑顔を守る……。

こんな展開を私は勝手に予想していますw
この歌詞はかつてのアイドルから旧友白木への忠言とも取れます。
いずれにせよ、続編での早期の解答を私は熱望します♪{/netabare}


○WUGの、そして菜々美の心境{netabare}

落ち込んだり、色々迷ったし、間違ったこともあったけど、
これからWUGらしさを見つけよう。頑張ろう。
そう決意したメンバーにとっては、
この楽曲は混沌から道を選んだ自分たちの背中も押してくれる、
一筋の光明となったはずです。

ところが、歌詞を見た時点でまだ進路を決めかねている
奈々美にとっては相当な重荷になったと思われます。

自らの決断の連続で未来を自由に選び取って行かねばならない。
それに伴う痛みも自分で受け止めて行かねばならない。
まさに未来の永遠さに直面し、苦しむ奈々美には、
この曲は悩みが深まる毒だったと思います。

それでも彼女は決断し、ステージでこの曲を歌うことを選択しました。
彼女が皆と一緒にステージに立つシーンは、
短かったこの曲のライブシーンの中でもクライマックスだったと、
私は思っています。{/netabare}


○そして、東北の被災地に向けて{netabare}

震災から4年が過ぎ、原子力ダイナモ(発電機)にも再び灯がともり、
震災の記憶は着実に薄れつつあるようです。

けれどようやく復旧が一段落ついたに過ぎない被災地は、復興も道半ば。
未だに多くの被災者が仮設住宅での避難生活を余儀なくされています。
除染だって目処が立っていません。

そういえば放射性物質による健康被害が、
本格的に顕在化するのは4年後だと言われていました。
海洋に遺棄された高濃度汚染水の魚介類による生物濃縮もそろそろ明らかになる頃……。

もっとも、甲状腺がん患者が出たり、魚介類の汚染データが出たところで、
原発との因果関係は一切あってはならない、という大博打を、
政府も東電も打っている以上、その辺りはニュースにはなかなか……。
と……これ以上、続けたら尊氏も不謹慎、風評被害の罪で抹殺されかねないので、
この辺りにしておきますが……。

いずれにせよ、東北の人々の多くは依然、夜明け前の暗闇の只中にいるのです。
先日も、宮城県の魅力をPRするためのWUGの短編アニメ制作が発表されました。
仙台はまだまだWUGを宮城に元気を与えてくれるご当地アイドルとして、
一筋の光明をもたらす女神として、必要としている、ということなのでしょう。{/netabare}
{/netabare}
○結論

「Beyond the Bottom」は混沌の中にいる多くの人々の心に光をもたらす女神の歌。
平たく言えば“神曲”ということなのであります。


追記:劇場版WUGにおけるエンディングの表現について{netabare}

短いライブシーンから画面暗転w歌が続く中そのままエンドロールw
これに対するアイドルアニメ何だからライブシーンもっと見せてよ!との要望。
私も気持ちはもの凄く分かります(苦笑)

二次元のWUGが歌って踊るシーンを満喫したい!
例えば劇場版一作目の主題歌「タチアガレ!」でそれを求めた場合……。
セガのPSvita用ゲーム『ミラクルガールズフェスティバル』(みがる)の
FULLライブPVを見るのが最善手というのは、いささか寂しい気分ですw

ただ、劇場版WUGのED主題歌はどれも情報量が凄まじい。
過去作の「タチアガレ!」にせよ「少女交響曲」にせよ、
歌詞世界に30分アニメ一話分くらいのボリュームがあります。
本作の「Beyond the Bottom」に至っては、上記で長々と書き連ねた通り(苦笑)
映画一本分くらいの内容が詰め込まれています。

私の場合、そこで作中にてライブシーンをフルで作画されたところで、
お祭りを楽しみつつ、物語と共に歌詞世界を受け止め切る自信がありません(苦笑)

実際、劇場版WUGのエンドロールにてED主題歌を聴いている時間は、
天井を見上げて物語の余韻に浸り思索に耽っているか、
目の汗で画面が霞んでいるか、頭がパンクして思考停止しているか……。
いずれにせよ、アイドルアニメなのに文字しか流れてないじゃないか!と悪態をつこうにも、
私には、どーせ画面なんてまともに見えていないわけですw
そんな落武者に対して、最後のクライマックスに長く美しいアニメMVなど、まさに猫に小判w
だから、個人的には見逃しても痛くない暗転エンドロールでもいいかなと(苦笑)

けれど、やはりアイドルアニメと言えばライブシーンという方もいるわけですし、
萌え目当てやお祭り気分から軽く入って見たら、思いがけず深い物語に惹かれた。
というパターンもあり得るわけです。

「アイドルは物語である」と論理先行で無駄を削ぎ落すのも良いのですが、
他方、監督さんは「WUGで東北にビジネスチャンスを」との意気込みも語ってもいるわけです。
ならば、キャラクタービジネスの観点からも、お祭りとしての長尺ライブシーンの提供など、
もう少し柔軟な対応があってもいいかな?とも思います。
けど、スタッフさんたちの方針から考えると、多分、実現しないでしょうね……(苦笑)

……というわけで、セガのスタッフのみなさん。
『みがる』での「Beyond the Bottom」の楽曲ダウンロードコンテンツの製作、配信、
及びFULLライブシーンの再現。
どうかよろしくお願い致しまする~~w{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「WUGはWUGである」「真摯であること、正直であること、、一生懸命であること、、、。」

アニメキャラとリアルアイドルのハイパーリンク、虚実混濁の物語『Wake Up,Girls!』の続・劇場版、その後編


ホントしつこく言いますが『ラブライブ』や『アイマス』も大好きなオイラとしてはこの『WUG』の泥臭さやホンモノ感に前者の作品群は今一歩及んでいないのが残念なんです
もちろん、アイドルや声優としてのWUGは未だ素人臭さが残っている
が、【物語】(つまり可能性)としての『WUG』を超えられるアイドルアニメは暫く出て来そうにありません
これだけの内容を53分に押し込められるヤマカンの構成力と演出力と予算配分はホント素晴らしいです
尺を引っ張り、3DCGを駆使したライブシーンをして、派生ゲームやグッズ展開をガンガン仕掛けていくという、昨今のとにかく派手で豪勢なアニメ映画達に一石投じるシェイプアップされた作品が今作なんです


遂にアイドルの祭典を目前に控えた2015年夏
I-1 clubの参戦、I-1センター交代と志保の博多左遷、菜々実に迫られる光塚受験のチャンス・・・
そして、早坂の楽曲無しで挑む決勝戦・・・
WUGとは?WUGらしさとは?WUGにしか出来ないこととは何か?
遂に幕を開けるアリーナの大舞台・・・


物語のテンポはかなり早くも、泣き所、アツイ部分をしっかり抑え込んでいるので鑑賞後の清々しい気分に本当に良く出来た映画だ!と関心しますb
ただ、唯一難点としては以前のシリーズの視聴を前提とする作品ながらも、松田の困惑や太田さんの奮闘など前作まであった要素を今回に限ってはほとんど切り捨てています
と言うのも、今作でWUGやI-1志保以外で物語に華を添える役割が丹下社長と白木GMという2トップの過去にあるからなんでしょう
また白木GMの裏で暗躍する陰のトップについても語られてませんでした
まあこれ以上風呂敷を広げるつもりは無いってことなんですな


その代わりといっちゃなんですが、今作の鍵を握っているGreen Leavesに最初期から所属しその名前だけが明かされていたサファイヤ麗子が登場
奇しくも佐久間レイが演じるこのキャラ、ヤマカンは佐久間レイと日高のり子だと「『トップをねらえ!』になるw」とか思ってたらしいですが(笑)ヤマカン自身も気付いてなかったそうですが2人とも今回演じてるキャラと偶然のハイパーリンクが起こってた
詳しくはネタバレになってしまいますが丹下社長と麗子の過去と二人の声優の過去が一致してるんですねー、まさに奇跡


みどころはまずとにかく作画
ただ可愛い、だけじゃない
くしゃくしゃに顔を歪めながら泣いたり笑ったりする美少女達の表情や仕草です
ヤマカンは最近、派手に仕草をつけて動かすより微妙な表情の付け方で心情を表現する演出に拘ってます
その対極のような存在として、とにかく難解な芝居作画に挑みたがる近岡直
一見して水と油のような二人がぶつかり合いながら試行錯誤をしてキャラに表情をつけていってるのがよくわかります


ああただw
一つだけ予想外に笑ってしまった点が未夕ですw
未夕が喋るたびに『ハッカドール1号ちゃん』の顔が頭をよぎっちゃうんですよねw
他の2人は全然そんなことないんですけど、未夕=美祐=1号ちゃんってことで、如何に彼女が自然体で演技してるかってことに繋がってるかの証拠なんでしょうが・・・
いやー前半はちょっと集中出来んかったw


楽曲においては前記している他のアイドルアニメ達と『WUG』は完璧に互角で渡り合えるでしょう
クライマックスの高揚感を保ったまま、エンドロール、そして余韻を打ち消すことなく閉幕
これが良い
考えてもみて下さい、長々とアニメキャラのダンスを観せられても、それはもはや映画でなく音楽PVじゃないですか?
どうしてこれが他のアニメには出来ないんでしょーかねぇ・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「真摯であること、正直であること、一生懸命であること。」←ようやくこの言葉の真意が分かりました。

劇場版「Wake Up, Girls! 青春の影」からの続きになります。


東北代表として出場した「アイドルの祭典」での活躍が認められ、
アイドル文化の中心地・東京に進出した「Wake Up, Girls! 」
メジャーレコード会社bvexとの契約も決まり、活動は順風満帆に思えた。

だが、ブレイクの立役者だったプロデューサー・早坂相が手を引き、
7人が動きの早い東京の芸能界の中で「WUGらしさは何か」を見失った結果、苦い挫折を経験する。

レコード会社や関係者たちが手のひらを返す中、
それでもあきらめずに前に進もうとする「Wake Up, Girls! 」の姿を見た早坂、
彼女たちが再び挑戦するための武器として、新曲「少女交響曲」を与えるのだった。

「Wake Up, Girls! 」は、心機一転して地元仙台から活動を再開。
日常ライブの復活や全国行脚を通しての地道な努力は、少しずつだが、着実に全国のファンへと届きはじめる。

一方、アイドル界の頂点である「I-1club」では、
最新シングルの売り上げミリオン割れを契機としたセンター争いが勃発。
「I-1club」プロデューサー・白木の非情な采配は、
意外な形で「Wake Up, Girls! 」とアイドルたちを大きなうねりへと巻き込んでいく。

敗れて尚あきらめられないもの。アイドルとは何か。
その答を求めて、物語は再び「アイドルの祭典」へと収束する。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

一気に物語が熱を帯びた展開がやってきました。
日本一になるって、並大抵のことではありません。
しかも、地方のアイドルは全国区のアイドルとの認知度の差は天地ほどかけ離れていますから…
それを知り、それでもなお勝ち続ける道を彼女たちは選択するんです。

公式HPのSTORYに記載されている通り、日常ライブの復活や全国行脚など、彼女たちが日常を取り戻し、目標に向かって進み始めた姿を見て、安堵の気持ちで一杯になりました。
七人だからできること…七人でしかできないこと…彼女たちは、それらをきっと分かっていたのでしょう。

このままギアをトップスピードに入れたまま、全力全開で突き進むとばかり思っていました。
ですが、とある事情により七人の心が大きく揺れる事態が発生してしまうんです。

誰が悪い訳でもないと思います。
強いて言うなら、悪いのは運命の神様だったのかもしれません。
夢を追いかける者に対して、あまりにも残酷な仕打ちとしか思えませんでした。
どちらか一つを選ぶのは身を切るより辛いことだと言うことは一目瞭然なんです。
どっちも自分の全部を投げ出しても厭わないほど大切なモノなんですから…

選ばなかったら後悔する…そういう考え方もあると思いますが、世の中には選んで後悔することだってあるんです。
自分がどう在りたいのか…レビューのタイトルはこの問いに対する一つの答えだと思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
やはりこの手の展開には弱い…直ぐ涙で前が見えなくなってしまいました^^;

主題歌は、Wake Up, Girls!さんの「Beyond the Bottom」

上映時間53分の物語でした。
今回視聴した2本の劇場版をすっ飛ばして「Wake Up, Girls! 新章」を視聴したので、物語の展開に違和感がありましたが、これで違和感を解消することができました。

気になるのは今後の展開です。
作品としては、この後の新章まで制作されましたが、まさかこれで終わりなのでしょうか?
今のままだと新章の成果って「Run Girls, Run!」を輩出したことになってしまいませんか?
個人的には「Run Girls, Run!」が嫌いなわけじゃないので構わないのですが、「Wake Up, Girls!」として一つの答えを出して貰えるのを期待しています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
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