軍師で文明なおすすめアニメランキング 1

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69.5 1 軍師で文明なアニメランキング1位
バック・アロウ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (212)
495人が棚に入れました
リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。壁は神――それがその大地、リンガリンドの根幹である。ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に謎の男「バック・アロウ」が現れる。アロウは記憶を失っているが、自分が「“壁の外"からやってきた」ことだけはわかると言う。記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――

声優・キャラクター
梶裕貴、洲崎綾、小澤亜李、小野賢章、置鮎龍太郎、杉田智和、潘めぐみ、小清水亜美、小松未可子
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

後半までグダグダ、ラストは投っぱエンド

壁の外から来たというバックアロウという男が主人公。
この世界では壁は信仰の対象となっており、外の世界の存在は認知されていない。そんなバックアロウが仲間と共に壁の外を目指す中、いろんな戦いに巻き込まれていく話。
1クール目は基本壁とかじゃなくて、レッカ凱帝国との戦いが描かれます。

1クール目時点(4/1)での感想↓
{netabare}
まだ1クール目なので何とも言えないところもあるんですが、現時点ではかなりつまらない。もうどこか(ギアス、グレンラガン、ガンソードなど)で見た展開だらけ。

世界観も中世っぽいかと思えば無線で爆弾を爆破とか、現代兵器以上の船だとかがでてきたり、しっかりとしていない(そもそもロボものなのに何で昔の中華っぽい雰囲気にしたんだろう...)。
これは主観もあるんだろうけど、ロボもダサいし、主人公のロボ以外ほぼ活躍しないというか空気?

そんな感じでグダグダやってリュート卿和国と同盟を結びレッカ凱帝国と戦うことに...。
リュートの女王は理想論しか言わないキャラ。そうかと思えば、二重人格で人格が変わると平気で人を殺すという、もうこういうのいいってってなるような設定。元敵のキャラの言うことを平気で信じたりもするし、一番おかしなキャラだった印象。
戦争が始まって強敵との熱い戦いが見られるかと思っても、一方的にやられるかもしくは一方的に卑怯な手で勝つだけ。

ただ、メインの壁についてはかなり考察しがいがあると思います。ストーリー中で破壊を試みるのですが感情で破壊できず、上から超えようとすると、上空には無人戦闘機?っぽいものが多数配置されていて妨害を食らいます。人工的に作られていますが、正体が隠蔽され信仰の対象となっています。
そもそもバインドワッパーが空から降ってくるのはなぜか?とか負けたら相手が死ぬのはなぜか?っていう謎もありますしね。世界観が滅茶苦茶と言いましたが、もしかすると、滅茶苦茶な部分は別の惑星(地球)もしくは壁の外の科学技術の発達した国からの影響を受けたものの可能性もある、というか高いと思います。ソルティレイとかに近いオチなのかなと思っています。

壁の真相とか肝心なとこがまだなので、そこ次第で手の平を返すかもしれません。美少年とかもあの一話だけのための存在じゃないよね?
{/netabare}

全話視聴後感想↓
{netabare}
総評としては、いつか面白くなると思い続けて最後の方まで見て、
実際に壁突破ぐらいからは面白くなるけど、最終回でやっぱりつまらなかったなとなる作品。
大まかにストーリー構成は1話で主人公が村の人たちと出会い、
①エッジャ村VSレッカ凱帝国 2~6話
②リュート卿和国(主人公ら含む)VSレッカ凱帝国 7~17話
③VSルドルフ 17~24話
④世界観の解明 22~24話
という感じになってます。(うろ覚え)

①エッジャ村VSレッカ凱帝国
このパートは1クール目時点で書いた通り、既視感ありまくりだったり、ノリが古臭いし、戦闘も微妙であんまりおもしろくないけど、今後には期待できるなといった感じの感想でした。

②リュート卿和国(主人公ら含む)VSレッカ凱帝国
このパートでもうこのアニメに対する自分の中での印象は最悪になった。
戦闘は決して悪くない。けどキャラが酷すぎる。

リュート側の女王フィーネ。
この作品で一番嫌いなキャラ。理想論、綺麗ごとしか言わずに戦場でバカなことをしまくってもう呆れた。
戦場で敵を回復しまくるっていう...もう何がしたいんだって。
戦争に勝っても後処理適当。せめて、ゼツぐらい死刑にしとけよって思った。
フィクションで戦争=絶対悪みたいな思想持ち出されると相当つまらなくなる。
このキャラ一人のせいで戦争パートがつまらなくなった。

カイとレンのバカっぷりにも見ていてイライラした。③のパート内でのこともまとめて書いてるけど、和解中に主人公らを襲おうとする展開が何回もあってそのたびにイライラさせられた。カイはまだしもレンのキャラが酷すぎる。

メガネを退場も雑。とりあえず殺しとけ感を感じた。
ルドルフとか、もうキャラデザが寒すぎるし、姫の二重人格設定も急に歌いだすのも寒いノリ。いつのアニメだって感じ。
グダグダ戦争やってないで早く壁突破してくれって感想だった。

③VSルドルフ 17~24話
このパートに関しては唯一面白い。
ここまで面白く無かった戦闘がやっと面白くなる。
脚本がライブ感に感じたけど、勢いでそんなの気にさせないぐらい盛り上げた感じ。
空中戦艦が合体したり、ゼツが覚醒したり、めっちゃ熱かった。
ゼツ、アロウVSルドルフはほんとに良かったかな。あそこがこのアニメで一番面白い回。
ゼツが死んだ後にここまで活躍がなかったカイに出番があったのも良かったかな。

シュウが本領発揮してくれて、世界観の謎が少しずつ分かっていくのも面白かった。このアニメで良かったキャラはシュウとゼツかな。世界観の謎を暴いていこうとするシュウはかっこよかったし、肝心のところで助けに来るのも熱かった。主人公シュウでよかったのでは...?

④世界観の解明
で、結局世界観が解明されてどうだったかというと微妙。
典型的な世界観を解き明かしてるところまでが一番面白いアニメ。
俺たちの戦いはここからだエンドは仕方ない面もあるし、別に自分は嫌いじゃない。

ただ、それでもあまりにも投げっぱなしでしかも意味不明だったかなと。
ラクホウとか美少年って結局何だったんだって感じ。
地球って単語が出てきたからあの世界でのオーバーテクノロジーは地球からのものなのかなって想像はつくけど、地球とのコネクトが切れてるならラクホウってなんなんだ?
結局神も何者か全くわからなかったし、赤ん坊守ってたのも何でかわからない。

それに、リンドを神が滅ぼそうとする理由がほんとにゼツが強すぎたからだとは思わなかった。なぜゼツだけ始末しない?
ルドルフとの戦闘もいつまで引っ張るんだよって感じだし、
終盤ゼツとフィーネのもう一つの人格の方がデータとして生き返って(?)物理攻撃できるのも意味が分からない。SAO1クール目の酷いラストを思い出した。

Back Arrowという名前に何の意味もなかったのも痛い。さすがに語感合わせだけだとは思わなかった。全体的に脚本がライブ感覚だったのかなと。伏線的なものなんて序盤にほとんどなかったと思う。

必要性のなかった展開も多い。
メガネに幻覚見せて姫をケガさせた意味も分からなかったし、
フィーネを陥れてリュート内での評判を悪くする展開も全く必要性を感じなかった。ルドルフは姫の上の立場のはずなのになんであんなわけのわからない芝居を打つ意味があるんだ。しかもその住民もろともどうせ滅ぼす世界なのに。

あと最後こんなに駆け足にするならもっと削れた部分あっただろとは思った。

最後に感想をまとめると、やっぱり残念な出来だった。
粗探し的な見方をしてしまった感は否めないけど、それでも突っ込みどころが相当多かったイメージ。
最後二期ありそうな終わり方したけど、まあこの出来じゃ売れなそう。
配信も人気ないし、海外評価も見てきたけど悪かった。
ただこの後の展開がもしあったらここまでの展開より絶対面白くなるだろうなとは思うから残念。
まあ2期やったら宇宙漂流して地球目指すって話になって今度は無限のリヴァイアスの焼き増しになるけどw
OPとEDは全部好きでした。LiSA、藍井エイル、FLOWという...。

↓2クール目の1話毎のメモとか(完全にアンチ化してるから見ないほうがいい)
{netabare}
13話 
壁の上の兵器利用する戦法面白かったし、カイとレンシンVS主人公プラークの戦いも面白かった
ただ、主人公がカイを説得するシーン一見いいこと言ってる風に見えるけど、言ってること支離滅裂で滅茶苦茶じゃないか。
それといつになったらメインの壁の話描かれるんだ。

14話  
展開が強引。謎にモニターを街中に出して虐殺するところを映して民をゆさぶる展開、しょーもない。
なんで戦争なのに敵殺すの戸惑ってるんだよ。敵も撤退知らずの馬鹿しかいない。
この姫なんで敵を救うの???癒すの???きれいごとすぎてもう呆れる。
なんでこの世界観で戦争こんな嫌って人殺すの避けてるんだ。
戦争に勝ったのに和平だけ??? 将軍の首とらないの???
なんでも綺麗ごとにすればいいとか思ってないかこの脚本家
これで今後再戦展開があったら切る。

15話  
歌うの寒すぎるからやめてくれ...。
姫の性格が物語を面白くなくしている。
この姫さえいなければ確実にもっと面白いアニメになるのに。
姫を追放したい?なんで姫より上の立場のはずのやつが芝居を打ってこんな回りくどい方法でやってるし。
メガネのロボ結構かっこいい。家を持ち運ぶのギャグかな?w
メガネあっさり退場しすぎ。これ死なせる意味あったか?無理やり死なせる場面入れこんでる感が出まくり...
これこのままやっと壁の外行くのかな?

16話 
選定卿のふざけたキャラデザ寒いだけで、この作品の寒いイメージに拍車かけてる。
調印の場で相手側の代表を殺そうとするとかほんとバカしかいないアニメ。
なんなんだこのレンとか言うキャラ。ほんと登場時から全く他人の言葉を聞く耳がないバカなキャラ。領土を譲渡って戦争負けたんだから当たり前...。
やっと壁関係の話が進むかな?

17話 
凱帝VSもう一個の空中乗艦との戦いは面白かった、グランエッジャの空中乗艦VSリュートの空中乗艦も面白かった。やっと壁を越えてくれた。今回は久々に面白かった。

18話 
主人公ら野蛮すぎ...。相手普通に話しかけてるのに喧嘩腰。
シュウがここから主人公的立場になるのかな?カイは空気なのに...。シュウはまあこのアニメでは一番好感持てるキャラか。
そういやラクホウとかあったな。終盤って感じがしてきた。 空中乗艦が3隻もあったのはなんでだろう。

19話 
ルドルフはなんでわざわざ姫を失脚させたんだろう。
ゼツ凱帝が強くなりすぎたせいってゼツだけ始末すればよくないか。
いつの間にフィーネは二重人格のもう一人と仲良くなって話し合えるようになったんだ?わかわからん。序盤に比べると面白くはなってきたけど...。

20話 
シュウはほんとに死んだっぽい?メガネに幻覚を見せて何のメリットがあったんだ?
ゼツ強すぎ。 ゼツとアロウの協力展開。盛り上がりがあってここまでの話で一番面白かった。ここに来てやっと面白く。
初めてルドルフが焦燥したし、この後はずっと面白いかも。

21話 ゼツとシュウのほうが主人公してるな。空中乗艦がどこかからか集まって三隻合体。もう何でもあり。
まあ盛り上がる戦闘だし悪くない展開。ところでここまで全く出番がないカイにはそろそろ活躍してほしいな。シュウ復活? もうここからはずっと面白そう。さすがにここまでが酷すぎたからいいアニメとは決して言えないけど。

22話
ブライハイトで巨大化、意味わからんw シュウ主人公じゃん。レンはやく退場してくれこいつ出てくるだけでイラつく。
何でまだ世界の危機が終わってないかもしれないのに揉めてんだ。頭お花畑かよ。フィーネもいらないなぁ。理想論ばっかでつまんなすぎる。

23話 
ほんとなんだよレンとかいうキャラ。神の処分ってなんでこんな直接的な方法なんだ。てかいつまでルドルフ引っ張るの...。

24話 
謎解説。なんでそこまでして赤ん坊守ってるの? これこの設定なら神に反逆して崩壊したら色々まずいんじゃないの。いや、ほんとにゼツが強すぎたからってのが消される理由なのか。じゃあゼツ消えたらもう目的達成だったのでは。
ルドルフとゼツはもう消しとけよ。今更生き返っても冷めるわ。何あのSAOを髣髴とさせる酷い倒し方...。
あの青い星は地球なのか? めっちゃ投げて終わった。これ続編あるのかな? ラクホウとか美少年結局何だったんだ。
そういやシュウがわざわざカイを裏切ってまで主人公側に着いた理由も、他に何かあるのかと思ったけどめっちゃ薄いし。
{/netabare}

{/netabare}
6/22レビュー 6/25レビュー修正

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ファットマン成分が足りない

2話までの感想{netabare}
ID-0→リヴィジョンズと続けてフルCGだったので、谷口はそっち方向へ進むのかぁと思ってたら今作でキャラが手書きに戻ってちょっとビックリ。
ただ戻るといってもコードギアスじゃなくて、ガンソかそれより昔に行っちゃったような…あれ?
と思ったらキャラ原案は大高忍だって…マジ?(いやマギ)
でもってキャラデが菅野利之で、誰?と調べたらスタジオライブの人らしい。
ああ、それでブライハイトのギガンがワタルっぽいのかーと思ったらブライハイトデザインは天神英貴らしい。
聞いたことあるなーと思ったら…えええっ!?多分この人がパッケージイラスト描いたプラモ買ったことあるぞ、ダグラムがアヤシイ。
あっれー?これだけ描ける人がデザインしたにしちゃあ随分とショボい気が…ID-0のがよっぽどカッコ良かった様な。
はっ、これは…グランベルムの時にも言われてた気がするけど、今度こそ変形する前フリだったりして?えっ合体する?まさかぁ。

とスタッフについては以上で(中島?知らんなぁ)、以下本編2話までの感想。
…グランディア(ボソッ
いや今だったら進撃の巨人か、まぁよくこんな設定やっちゃったなぁ、と。
中華っぽい+ロボだと軒轅剣(あれもライブ臭かったなぁ)が頭をよぎる、正直あっちの方がメカカッコ良かった気が…パンドーラ?知らんなぁ。
正直まだ最初の村を出立もしてなくて何とも言えない段階なのだけど、物語が壁の中だけで終わるのか外側も描写するのかどっちなのかは重要かも?
もし外側を描くつもりならあんまり引っ張るとそれだけ期待が高まって結果ガッカリになりそうなので、早目に明かした方が良さそうな予感。{/netabare}

4話感想{netabare}
3話、シュウビが封印禁書室に入ったのバレてると思うのだけど咎められないのか、ワザと泳がされてる?
まぁいいか。
それよりも3話でようやく「最初の村」から出発して次回から本編スタートかー、と思ったら…。
4話、ん?あれ?
エッジャ村の連中は既にバックアロウと運命を共にすると決意したの?
今のところはあくまで壁の内側で新たな土地を求めてるだけで、壁の向こうに行くつもりは無いと思ってたのだが…ゼツ凱帝からの掃討宣告に「ちょっと待ってくれ、そんなつもりは無いんだ」と言い出す人、居ないんだ。
新天地求めて小国に寄るもレッカやリュートからの圧力にビビって出て行ってくれと拒絶されるとか、その他にもなんやかんやで「ここには住めない」ってオチを何度か繰り返し、それで「もう壁の向こうしか行けるところは無いのか」となってバックと共に行動する…って展開になると思ってたのでちょっと意外。
村の老人連中がもうここで降ろしてくれと艦橋で座り込みをするとか、無いのん?
あなた達が来なければバッフクランも来なかったのに、と責められないの?
やっと出発したと思ったら早くも模索する可能性を限定された感じ、強引な一本道化とでも言えばいいかな。
これからなのかなぁ?一旦はリュートの地にご厄介するとは思うので。
まさか…全部お見通しのゼツ凱帝が意図してそう仕向けてたってことは…無いかな?どうかな?

それと傭兵連中、負けた後「はっ、生きてる?」って言わないのか。
言わせりゃその後の素直な撤退も説得力増したんじゃないかな?
なんだろう、細かい部分で色々と足りてない・すっ飛ばされた感じがする、但し意図的なのかも知れない。
ま、まぁいいか、もう暫く様子見~。{/netabare}

総評{netabare}
えっ、終わっちゃった?終わっちゃったかぁ。
谷口作品は“ID-0”“リヴィジョンズ”と1クール作品を2本意識して見た感じ、エピソードをボッコンボッコン突っ込んで次へ次へとパパっと移ってしまうので「あー、あのエピ深堀りすればいいのにー」と思わせる作りでした。
で、終わり方も「せめてあと1話あったら…」と後ろ髪を引かれる様な感じで、「じゃあ2クール作品なら違うのかな?」と思ったら…バックアロウも同じだったw
(コードギアス?一期しか見てないしもうあんまり覚えてないんよ)

例えば──3話までは最初の村を出立するまでの話をダラっとやったのに、そこを出てからは急ぎ足。
追っ手を払う回や美少年村の回を1話に収めるにはカツカツで色々と細かい所を省いてて「ん?」と思いつつも、「このエピだけで数話かけられてもダルいだけだしなー」というのも分かる。
「とりあえずこんな感じで壁までの道中劇を数話かけるんだろう」と思ったら次の回では早くも壁に到着w
そして、もっと後でやるだろうと思ってたリュート卿和国の訪問もすぐに果たし…いやほんと展開が早い。

意図的にそうしてるんだろうけど、上手いと言うべきかズルいと言うべきか…。
こういう作りだとどんなメリットがあるかというと「細かいところをいちいち気にしてらんない」、作り手側からすれば「細かいところをいちいち突っ込まれない」。
「早く処理して次のエピ行かないと尺が足りないから仕方無いか」って感じで、端折ってる部分を突っ込む暇が無いというか、そもそも覚えてない。
違和感を感じてもすぐに次の展開(次の情報)に押し流されて頭に留めておけないというか。
たまたま覚えてたのでは15話、ソーラ先生がこれはイカンとルドルフの元へ向かうのだけど、この時ルドルフはいつも居た隠れアジトではなく外の橋だか水門の上に居て、だけど先生は迷うことなくそっちへ直行。
なんでルドルフの場所分かったの?と不思議だけど、まぁ探してるシーンに時間を割いてもダルいし尺も無いしねってことであんまり気にならない、気にしてらんない。
あくまでこの件は覚えてたってだけで、随所にそういうテクは施されてる。
…うん、なんかズルいなw

そして話の方だけど、中盤…というかルドルフが登場してすぐの頃は結構ルドルフに同情的でした。
トンでもなく強力な力を持っているが、思いの力がそのまま具現化してしまう世界なので本気になる(なにかに夢中になる)と世界を破壊しかねない。
なのでいつも本気になれない、不真面目で斜に構えた態度を取り続けるしかない──って、これ結構生き地獄じゃね?
まぁ登場した瞬間「ジョジョのポルポ?」と思ったせいもあってか(というかそう思わせるように狙っただろw)、ひょっとして…リンガリンドってルドルフに施された精神監獄なのでは?と予想してました。
監獄ではあるけどルドルフ自身壊したくない様な…でルドルフ以外の住民は退屈しのぎ用のNPCね。
まぁその、2クール目から放送が“ダイナゼノン”と同期になって、前作の“グリッドマン”のネタを引き摺ってきてしまったのかも知れない。
で、すっかりそう思ってた自分としては、次に期待するのは「何をキッカケとしてルドルフは本気を出すことになるか」だったのだけど、いざその瞬間が来たら…「神からの啓示」っていう唐突にして曖昧な理由w
おーい、そこもサラっとやっちゃう?私の予想は外れててもいいので、もっとこう…大きな事件をキッカケにするんじゃないのか?

と、ちょいと肩透かしを食らったところで終盤…これは谷口じゃなくて中島の仕業じゃないかな?如何にも中島らしい私の嫌いな演出が炸裂。
もらった!→効かぬわ→なにぃ!?、もらった!→効かぬわ→なにぃ!?、もらった→まてい→なにぃ!?の連続。
宇宙CQCジャマーキャンセラーブレイカーイレイザーコンファイナーオブストラクターバスタークローザーバニッシャー改零式タイプ2カスタムネオファイナル状態。
これを一回の対決で何度も続けられるのって辛いんだけど…これをファンは「熱い」と言って持て囃すのか?
パッパと次へ次へと展開を詰め込む谷口とも相性が悪い気がする、せめて仕切り直すとかすりゃいいのに…。

そして最後は無難なエンド、イマイチ盛り上がりませんでした。
良くも悪くもキャラは計算通り(合理的)にしか動かなくて感情の発露が弱かった気がする。
また、次へ次へと展開を急ぐ作風だったせいなのか、状況を説明するためにキャラがみ~んな饒舌w
ベラベラ喋るほど「信念」が薄っぺらくなって行くので、ここも監督と脚本の相性悪かったんじゃないかなー?
他の方が「魅力的なキャラが見つからない」と仰ってたけどこれが原因じゃない?
個人的にはルドルフがイイ線行きかけたのだけど…惜しいなぁ。
ベタだけど、ルドルフ(デブver)は愛玩してたディソナンザが殺されて激怒して痩せverになるとか、なんかそういうのが欲しかったかな?
ああ、「なんか足りないんだよなぁ」と思ったらファットマン成分が足りないんだ、あれだけザブングルしておきながら。
プラークがそれ?いやなんか違うんだよなぁ。
寡黙だけど内に熱いモノを持ってるヤツってのが欲しかった。
画面の端でパントマイムさせないといけないので、下手に動かして粗が出るよりキャプ画(止め絵)がキレイな方がウケる最近では難しい?

ハッ!、チャムファウ→リリスファウみたいに、谷口監督の次回作には寡黙キャラが出る!?{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

古き良き時代の名残を感じる作品

いまどき珍しい連続2クールのオリジナルロボット作品。
良くも悪くも2000年代初頭のノリを感じる作風。
それもそのはず、監督はコードギアスの谷口悟朗氏、脚本シリーズ構成はグレンラガンの中島かずき氏、アニメ黄金時代に活躍した両人がタッグを組むという、満を持して練りに練られたアニメーション企画であった。
オープニング曲は、前クールにLiSAさん、後クールに藍井エイルさんに担当させる力の入れ様。後クールのエンディングはFLOWさんの曲で、いずれも良曲だった。

まず最初に褒めておくと、2クールに渡ってずっと右肩上がりに面白くなった点は非常に良かったと思う。
毎回全力で勿体ぶらず、常時クライマックスな満足度の高いシナリオだった。
まさに中島かずき氏アニメ特有のエンタメ性あふれる脚本だったと言えるだろう。
中盤まで明確な悪役を固定せず、主人公陣営とレッカ凱帝国とリュート卿和国、三つ巴の戦いになっていく過程も面白い。
特にレッカのゼツ凱帝というキャラが1クール終盤にかけて魅力がグングン上がる。
最初は部下や民をたぶらかす悪の老人と思ってたが、実は圧倒的カリスマ性ある武人であり、カイ将軍らが忠義を示すに値する人物だった。
「カッコいいジジイが登場する作品にハズレなし!」
これは長年アニメを見てきた経験から得た私の教訓だ。

一方で残念だったのは、やはり何もかもが古クサ過ぎた点にあり、1話で見切りを付けた視聴者がかなり多かったであろう事実。
自分自身、初回の第一印象は「見続ければ面白くなりそうだけど、たぶん空気になるタイプのアニメ」という感じだった。
00年代初頭と違って、アニメ供給過多になった現代、最初でスパートかけないと、そのままズルズル下位に落ち着いてしまうのが実情なのだ。特にオリジナル作品の場合は序盤でSNS等でバズらないと後々非常に厳しい。

実際、本作は徐々に面白くなるタイプの作品で、1クールで勢いをじっくり貯めて、2クール目冒頭で「ゼツ凱帝×フィーネ姫」という頂上決戦で最高の盛り上がりを見せ、真の敵が明らかになる2クール中盤において「ビット覚醒」イベントでピークを迎える。そこまで残ってた視聴者がどれだけ居たのかって話だ。
バック・アロウが仮に00年代初頭に放送されてたら、名作のひとつに鳴り得たんじゃないかって、個人的には本当にそう思ってる。
とは言え、最終盤は少し制作陣がやりたいことをやりすぎたかな~って思った。
終わり方には納得していない。
ラスボスは素直にしぶとすぎた"アイツ"のままでよかったと思うし、裏ボスの"アレ"はちょっと意味不明だった。世界の真相もクエスチョンマークが残り、超展開にも程があったと感じた。
そうしたことからシナリオの終着点については、ややマイナス評価を付けざるを得ないかもしれないが、それでも中盤から終盤に至る過程は先が読めずに毎週楽しませてもらったので、オリジナルアニメのストーリーとしては合格点を与えて良いと思う。

キャラクターは一人ひとりが割と魅力的に描けてた。
序盤イライラさせてくれたエッジャ村の連中…特にビットには大分鬱憤が貯まったが、終盤に漢を見せ、大元帥に相応しい活躍を見せたのはカタルシスがあった。
ライバルキャラはゼツ凱帝が最高だったことは上述したが、対するフィーネ姫の裏人格、フィノワールのインパクトも凄まじいものがあった。聖女と凶暴女の両方を演じられる小清水さんを声優に選んだのはまさに英断だっただろう。
シュウへの復讐に燃えるカイ将軍(&レン)はライバル枠と思いきや、序盤でシュウの策謀に敗れ、1クールラストには完膚なきまでに叩きのめされるという損な役回りだったが、最後まで成長を感じさせ、強キャラ感を保てたのは見事。

とまぁ、敵サイドやサブキャラクターは魅力的だった一方、主人公のバック・アロウは何とも言えない残念な立場になってしまった。
分身という特殊攻撃があったものの、終盤はずっと"ただの武器"だったし、誰かの道具役で満足しちゃう主人公ってどうなのか?スパロボに登場したら合体したらメインパイロット乗っ取られて、精神コマンド専用役になるタイプだぞ。
「主人公に魅力のあるアニメは良作」という定義を守るとすれば、その点ではマイナスポイントと言えるかもしれない。
もうひとりの主役、シュウ・ビは軍師として有能キャラに描写できていたと思う。
親友のカイや部下のレンを裏切って主人公側に付いた件は、悪の帝国レッカから2人を救う策略があるためかと思ったらそんなことはなくて、本当に自己の知識欲で親友を手に掛けようとまでしてたのはサイコ感があった。別にレッカが悪の国ってわけじゃなかったし。

さて、谷口監督と中島さんの脚本によって、ロボアニメの復興を目指した本作。
しかしながら結局、面白さの肝はロボではなく、先の読めないストーリー展開にあった気がする。それは同じ谷口作品のコードギアスも同じなんだけど…
むしろ今の時代「ロボアニメに期待する面白さ」ってなんなんだろうか。
ロボットのバトルが対人バトルと比べて盛り上がるとは思えないし、わざわざロボットを主軸とするアニメを作らなければいけない理由は現時点で自分は思いつかない。
本作もロボが魅力的に映った作品というわけでは決してなく、谷口×中島という黄金タッグをもってしても「ロボアニメのオワコン化」を脱却するには至らなかったと感じた。
実際、円盤の売上もサッパリなみたいだし…
どっちにしても力の入った作品だったのに結果が残せなかったのは残念である。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
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