エイリアンで飛行機なおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月20日の時点で一番のエイリアンで飛行機なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.0 1 エイリアンで飛行機なアニメランキング1位
王立宇宙軍オネアミスの翼(アニメ映画)

1987年3月14日
★★★★☆ 3.9 (274)
1124人が棚に入れました
所属が10人に満たず「失敗ばかり」「なにもしない軍隊」と揶揄され、世間に落第軍隊として見下されているオネアミス王立宇宙軍の士官・シロツグ=ラーダットは、欲望の場所でしかない歓楽街で献身的に布教活動を行う少女・リイクニ=ノンデライコとの出会いをきっかけにそれまでのその日暮らしの自堕落な生活を捨て、宇宙戦艦という名目の人類初の有人人工衛星打ち上げ計画に参加し宇宙を目指すことになる。

声優・キャラクター
森本レオ、弥生みつき、内田稔、飯塚昭三、村田彩、曽我部和恭、平野正人、鈴置洋孝、伊沢弘、戸谷公司、安原義人、徳光和夫
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スペースモンキーズ

山賀博之監督作品、作画庵野秀明。
精鋭クリエイターたちが若さと勢いで、
精巧に作り上げたGAINAXの傑作SF。
音楽総指揮は、坂本龍一。

架空の国オネアミス王国が舞台、
役立たずの王立宇宙軍士官シロツグが、
人類初の宇宙飛行計画に志願し挑む様を描く。

物語は公表されているもので全て、
特別何もなく退屈さを感じるほどだ。
しかし理数系の夢、宇宙飛行士の夢、
アマチュア集団の夢、クリエイターの夢を乗せて、
{netabare}大きな花火が、夜空と真空を彩る、
ラスト10分に全てが集約され報われるのである。{/netabare}

猿から人類への歴史は火の歴史である。
そして火によって災いは数多く生まれるが、
我々は火によって生かされてもいるのだ。
歴史を間抜けな猿が始めたことだとしても、
人類の進む先が暗闇ならば灯を消してはいけない。

打ち上げられた猿には、
神様も見逃した小さな矜持がある。
そうだ、その猿は夢を持っていたのである。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 60

edoya さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私的 最高傑作

何度も見返しているが、リリースから二十年以上経った今でもノスタルジーではなく、全く古いと思わない。

完璧に作り込まれたオリジナルの世界観。
棒状の通貨、敵国の言語などにその徹底したコダワリが見て取れる。
そこで繰り広げられる王立宇宙軍の、庶民と政治の間での葛藤。
ヒロイン、リイクニ・ノンデライコへの主人公の届かぬ思い。
のんびりした中盤の流れを一気に蹴散らす怒涛の終盤。

画の繊細さは今でも充分素晴らしい。
森本レオの抜けた声も前半こそグータラなシロツグ・ラーダットにハマっている。

そしてオリエンタルで時に詞的に、時に荘厳に響く坂本龍一の楽曲。
そのメインテーマはガムランを思わせる導入部のリズムだけで鳥肌が立つ。
更にはサエキケンゾウが作曲した戦闘シーンの楽曲は、中近東音階を駆使した名曲。

これらを当時、原作の実績なしに、一から、アニメーションで作ったと言うのだから、空いた口が塞がらない。

個人的な思い入れがあることは否定しないけれど、この作品は私の傑作アニメーションランキング不動の一位であり続けている。
早く二位に退いて頂きたいのだが、残念ながらその輝きは未だ衰えてくれない。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

マナの微笑みの意味を考察すると、答えが見つかる気がします。

 月とライカと吸血姫を見て、久しぶりに見たくなって再視聴しました。

 正直申し上げて、面白いかといわれれは面白いですが、エンタメ性はそう高いものではありません。作画の凄さがあるのでアニメ作品として見ると驚きはありますが、それはあくまで中身があってのことです。

 で、中身です。テーマは、ちゃんと物語で語られていると思います。アナロジーというか直接述べていない部分があって、分かりづらいところはありますが、神と人類の罪である火。それをリイクニと宇宙開発で表現した映画と言えるでしょう。


 内容についての解釈です。{netabare} さて、本作の最大のポイントは後半半ばくらいでリイクニの妹、マナがシロツグに向かってニコっと笑う場面ではないかと思っています。

 シロツグは当初は恐らく不純な動機でリイクニに近づき、カッコつけというかいところを見せようとパイロットを目指します。

 リイクニの純粋さだと思いますが、シロツグはリイクニに心を惹かれて行きます。と、同時に宗教に傾倒してゆきます。

 シロツグは宇宙飛行士としてもてはやされると同時に、宇宙計画の意義について問われます。この時、シロツグは教会の天井にある神の姿を模したステンドグラスを見上げます。彼にとっての意義は宇宙に行くことそれ自体だったのでしょう。ですが、問われてみれば、神の教えと自分の行動の矛盾に気が付いたのかもしれません。

 そして宇宙計画には膨大な予算が必要で半分の金額で飢える人を3万人救えると言われます。シロツグは教会の前にたむろしていた貧民にお金を投げつけます。つまり、この段階では彼は自分を肯定しきれていないということでしょう。

 その直後、リイクニとともにビラをまきます。ここが彼の悩みを表現していたのかもしれません。本当に宇宙に行くことが正しいのかという自問自答。あるいは神に許しを乞うていたのか。

 ですが、ここで小さな出来事が起きます。今まで敬虔で穏やかだったリイクニが、雨に濡れてイライラしていたのでしょうか。マナに対して一般の小うるさい母親のように小言を言います。そして、靴からお金がこぼれるという描写がありました。これがシロツグにとって、リイクニもやはり普通の女性であるということが解ったのでしょう。有名なレイプ未遂のシーンになります。



 そして、その後のリイクニの反応は狂気でした。シロツグに対しシロツグは悪くない悪いのは自分だ、と理屈にならない理屈を述べます。恐らくここでシロツグはリイクニの異常性に気が付いたのでしょう。そして狂信的に宗教にのめり込むことについて恐らく疑問をもったのでしょう。

 多分、ここでだったら神というものを確認するために、あるいは人類の罪とは何なのかを確かめるために、宇宙に行く決意を固めたのではないか、と思います。

 マナは別れを告げにきたシロツグに対し微笑みます。それが恐らく答えなのでしょう。リイクニに対して一切笑わなかったマナの微笑みの意味はリイクニの否定、シロツグの肯定と取れます。
 
 最終的にシロツグの宇宙からの問いかけの意義については、まあそれぞれが何を思うかでいいと思います。

 リイクニが最後に言葉を止めて空を見上げたのはなぜでしょうか。シロツグが空にいることを思い出したのか、それとも自分の行いに初めて疑問を持ったのか。{/netabare}

 テーマが深いかといわれると、実はそうでもないです。「2001年宇宙への旅」を初め文明の進化についての映画など腐るほどあります。ただ、SF設定の凄さは持ちろんですが、キャラ造形が良いのと、物語とテーマの関係がすごく自然で脚本のうまさが光っていると思います。

 前半ちょっと飽きる部分はありますが、後半からどんどん面白くなって行きました。ただ、再視聴のハードルは高いですね。前回見たのは10年以上前だと思います。

 アニメそのものの凄さは語りつくされているので、これくらいでいいでしょう。1点だけ下衆な話で申し訳ないですが、リイクニのヌード。すごい美しいスタイルでした。さすがガイナックス、力の入れどころを間違えません。


追記 肝心なところを書き忘れました。初見のとき、リイクニの売春的なものを疑った記憶があります。家を失いおじさんにコートを貰った、良くしてもらっている。そしてお金をばらまきますからね。しかも、シロツグが拗ねていました。シロツグには手をつなぐことにすら拒否したのに…と。その直後にレイプに踏み切った、という動機から考えてもそう採れなくはありません。

 ただ、現在はそうではないと思っています。リイクニは電車に乗っていましたから、文明の恩恵を全否定していないし、お金も使っています。それに彼女の宗教的な純粋性を否定してしまうとテーマがぶれる気がしました。どちらが正解かはわかりませんが、キャラを読み解くとやっていないのが自然な気がします。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 15

67.8 2 エイリアンで飛行機なアニメランキング2位
ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)

2002年2月2日
★★★★☆ 3.4 (586)
2971人が棚に入れました
『ほしのこえ -The voices of a distant star-』 は、新海誠 監督 が制作し2002年に公開されたアニメーション映画。
2039年、人類の調査隊は火星のタルシス台地で異文明の遺跡を発見したが、突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。その異生命体はタルシアンと名づけられ、その脅威に対抗すべく国連宇宙軍が組織された。
2046年、中学三年生の長峰美加子は、国連宇宙軍のロボットのパイロットの選抜メンバーとなり、翌年にはタルシアンの追跡調査のため編成されたリシテア艦隊の一員として、同艦隊旗艦〔リシテア〕に乗艦、地球を発つ。ほのかな恋心を抱く友人寺尾昇を残して。調査艦隊がタルシアンの痕跡を追って、地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、二人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなってしまう。
ついにはミカコは地球から8.7光年の距離に位置する惑星アガルタに降り立つ。そこでミカコは、地球に届くのに8年もかかるメールを ノボルに送信する。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督による、心の距離感を描いた作品。「対比」がうまく生きている

「秒速5センチメートル」で有名な新海誠監督が、ほぼ一人で手がけた、いわば自主制作に近い作品。
背景グラフィックやCG描写はとても綺麗ですが、人物画には特徴があるので、キャラクターの見た目で作品を判断する人には向いていません。
ただ、監督の描きたい「心の距離感」がどういうものか知るには絶好のアニメだと思います。


時代は、宇宙開発が進んだ近未来。
ノボルとミカコという二人の登場人物の心の距離に焦点を当てたお話です。

25分という短い劇中に何度も現れる「対比」がポイント。
近未来でありながら、寂れたバス停や石炭ストーブなど、レトロさを感じさせる日常風景と、ロボットや宇宙生命体など明らかな未来をイメージさせる描写。
ノボルをクラシックな日常に、ミカコを未来的な非日常に置き、両者を繰り返し描写することで、「時間のずれや重み」を強く感じさせてくれます。

そして、実質的に二人を繋ぐのは「メール」というこれも古典的な手段。
メールはどんなに急いでも、光の速さを超えることはできません。
地球上ではタイムラグはほぼありませんが、月にいけば往復に3秒かかり、火星にいけば往復8~40分ほどかかります。
このように距離が離れれば離れるほど、たった一言のメッセージをやりとりするのに、どんどん時間がかかっていきます。

遠ざかっていく二人の物理的な距離と声。
「心の距離」もそうやって離れていくものなのか、そこがポイントです。
{netabare}
どんなにメッセージのやりとりに時間がかかるようになっても、ウラシマ効果によって別の時間軸を生きるようになっても、届くものがある。
クライマックスに向けて、2人の心の声はどんどん近づいていく。
時空を超えて届く想い、それが『ここにいるよ』の一言。
{/netabare}

切ない余韻が残りますが、
{netabare}
・「見えてきた超光速通信の実用化」という雑誌の見出し
・「帰還の可能性はリシテア号一隻か」という新聞記事
{/netabare}
と、細かいところで希望を残してくれています。

ある程度SFの知識があった方がわかりやすいですが、テーマになっている「心の距離感」は誰でも感じ取れると思います。
「秒速5センチメートル」の雰囲気が気にいった方は、原点を知る意味でも、一度観てみるのもいいかもしれません。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 48

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

すごく切なすぎる

30分の短編映画ですが、この短い時間でこんなに切ない気持にさせられるなんて・・・。
「秒速5センチメートル」の作品もそうでしたが、この作品を作った「新海誠」監督の切ない心情を描く演出は素晴らしいです。
遠距離という設定で男女のすれ違いを描いた作品はたくさんありますが、この作品は地球~宇宙という距離感にする事で、光の速さで過ごす女の子と地球で普通に暮らす男の子の時間によるすれ違いを描いています。
なので女の子にとってはちょっとした短い時間でも、男の子にとってはすごく長い時間になるのです。
この二人は携帯のメールでやり取りをしますが、女の子がちょっと前に送ったメールでも男の子に届くのは年月がかなりかかるのです。
その時間のずれは地球から離れれば離れるほど長くなる。
女の子は少女のままなのに男の子はどんどん大人になっていくのです。
こんなに切ない事はありません。
そして最後の展開・・・小説などでこの作品の後が描かれているらしいので非常に気になります。

投稿 : 2024/06/15
♥ : 18

★mana★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

遠く遠く、遥か遠く。

あなたは、
「想いや時間が距離を越える」
その様に想える人はいますか?


「」内は本編に出て来た台詞です。
そして、その様に想い合っている二人の話です。


二人が過ごした
何でもない日々が、
何でもない出来事が、
何でもない時間が、
ある日、とてもとても大切なモノに変わる。
それこそが二人の気持ちを強く繋げる。


8.7光年先から
8年後の彼へ思いは届けられる。
届くかなんて分からない。
苦しく孤独な彼女の世界。


日々届かなくなるメール。
何日、何ヶ月、何年。
開いていく間隔。
その携帯だけが彼女と繋がる彼の世界。


25分弱でとても切ない気持ちになりました。


投稿 : 2024/06/15
♥ : 18

58.5 3 エイリアンで飛行機なアニメランキング3位
影鰐 - KAGEWANI - 承(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (80)
325人が棚に入れました
生きとし生けるものすべてを喰らい尽くす「超生物・影鰐」。 その“兵器化計画”に巻き込まれた番場宗介は、クローン影鰐に取り憑かれ、消息を絶っていた。 番場を執拗に追う猿楽製薬との決死の追走劇、影鰐殲滅を使命とする新たな部族との争い、次々と人間を襲う奇獣達。 混迷を極める中、番場は超生物・影鰐との戦いに終止符を打つことが出来るのか。 息をもつかせぬ壮絶なモンスターパニック劇メーション! □影鰐とは・・・ 影が実体である不定形の怪物。影鰐に「影」を攻撃された者は実体も攻撃を受ける。 生物に寄生し、奇獣へと変化させる。寄生した量によって、変化の度合いが変わる。 □奇獣とは・・・ 現代に突如現れた怪物。UMA、未確認生物とも呼ばれる 自然生物の範疇を超えた能力を持つものもおり、正体は不明である。 □番場宗介 大学教授であり生物工学の第一人者。超生物・影鰐に両親を喰われた上、自身も襲われたという壮絶な過去を持つ。顔に痣が残っており、奇獣に近づくと、痣が疼き激しく痛む。 激しい追跡調査の末、猿楽製薬による“影鰐兵器化計画”に辿り着くが、実験中の事故に巻き込まれ、超生物・影鰐のクローンと融合してしまう結果に。

声優・キャラクター
杉田智和、置鮎龍太郎、真殿光昭、木村昴、佐藤聡美、斉藤貴美子、相沢舞、M.S.S Project、96猫

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

影鰐再び・・・今回は思わず見入ってしまう展開でした

この作品は、影鰐-KAGEWANI-の続編に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからお視聴をお薦めします。

影鰐の存在自体が恐怖でしかなく、時間を強制終了させるには十分過ぎる強さと人の無力さを感じた前期・・・
一部では良からぬ事を企てていた輩もいましたが、ホラー映画のワンシーンの様に突如現れるその存在は、決して野放しにして良い存在ではありませんでした。

そして今期は・・・人と影鰐との立ち位置は前期と変わっていないと思いますが、それ以上に影鰐に取り憑かれた人の恐怖を感じました。

良からぬ事を企てる・・・強大な力の前にすると、どうしても欲で目がくらんでしまうのは人としての悲しい性・・・
だからある程度・・・人々の理性に問いかけて帰ってくる答えの範疇は・・・きっと許されるんだと思います。

でも人って・・・何故かやりすぎちゃうんですよね^^;
好奇心、欲求、或いは携わる者としての使命・・・言い訳は色々あると思いますが、大概やりすぎちゃうとロクな事はありません。

それはこの作品においても然り・・・
だから人間の欲にまみれた醜さと影鰐の本来持っている恐怖とが相まって、仰々しい展開から物語が始まります。

でも・・・この作品には萌えが無いと前期のレビューで記載していたので、今回も期待はしていなかったのですが、「さとさと」さんこと佐藤聡美さんが演じるナギ・ヤグルが登場し、物語の核心に深く関わるようになってからは、紅一点的な存在感を十分に醸し出していたので、萌えが無い・・・とまでは思いませんでした。
勿論、紙芝居タッチというこの作品の持つ独特の表現方法は変わらないので、普通のセルアニメの様な萌えとは全然違いましたけれど・・・^^;

そして今回存在が際立ったのが実体化した奇獣でした。
奇獣自体は1期から登場するのですが、今期の奇獣はやけにリアルだった様に思います。
まるでエイリアンの様な奇獣も登場しましたし・・・
奇獣の迫力・・・という点においては前期より上回っていると思いました。

我田引水・・・
主人公の番場 宗介やナギ・ヤグルはそのアオリを受け奔流します。
この二人だって最初から仲良しだった訳ではありません。
思いを態度で示したら、こうなった的な関係・・・みたいな感じです^^;
でも、人の繋がる力・・・これは決して馬鹿にできません。
二人に迫り来る事の顛末は・・・?

そして因果応報・・・
全てはここに帰ったんですね・・・
気になる方は是非本編でご確認頂ければ・・・と思います。

1クール13話の物語でしたが、物語は完結していないように思います。
区切りは良いんですが、物語の纏め方が「13日の○曜日」の様に、何かが起こりながら終幕するんです・・・奥歯にモノが挟まっているみたいな気になる終わり方でした。
続編・・・何かありそうな予感が・・・^^;
新たな情報を楽しみにしています^^

投稿 : 2024/06/15
♥ : 13
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

起承転結?3期も4期もあってほしいな

全話視聴終了。いや~面白かったなあ!

以下感想
{netabare}

まず番場先生が1期でかなり危うい状態で終わってたので、カムバックしたときの「俺達の番場がパワーアップして帰ってきたぞ!」感で嬉しかったなあ。野性味あふれる風貌からビシッといつものスーツスタイルに切り替わるのもカムバック感があります。知識と機転のよさ、そして超強いパワー!を持って落ち着いているという、ほとんど完璧ですよね。

そしてメカになって戻ってきたメカ木村の無理やり感がシュールで面白い。「お前またでるんかい!」的な。
そして、今回は終盤まで番場の見方をするメカ木村の怪しげな感じがまた良い。余裕をもって人と当たりながら、視聴者が彼を信用できない胡散臭さをかもし出している。案の定最終的に裏切って高尚な理想を垂れ流すあたり、ぶれんなあと感心。

新キャラのナギは声優が佐藤聡美さん。氷菓のおしとやかなえるやけいおんの元気な律、今回は男勝りな女性キャラ。違和感の無いとてもいい演技でした。ナギに関しては突っ走りそうな強気を提示しながら、人間の顔を映した影鰐に動揺させて弱さや人間味を出したりととても上手く表現された人物。

そして今回の影鰐ですが、達磨様と呼ばれる影鰐は丸っこくて可愛い。地域風習をオカルトチックにした話はオカ話でも好みのジャンルです。
研究所を襲った「奇獣」はエイリアンのような出で立ちでした。オカルト熱を刺激されるデザインです。そのほかにもチュパカブラなどを彷彿とさせるデザインのやつも良い。
サトル君は1期で出てきた、植物の影鰐と融合した存在。彼の人間性が彼を人間であることを肯定していました。

本間はかなりかませキャラでしたね。強欲なやつが落ちるのお約束みたいな所か。それでも奇獣になってまで、木村に復讐しようとする小物さと哀れさがちょっと良い味出してます。

全体の感想
全体に筋が通ってとても良い。「オカルト」というジャンルだけではなく「ホラー」や「スプラッタ」にも広がりがあり、その独特な映像手法からゴジラなどの「特撮」的な流れも汲んだ作品でした。また、番場宗介というヒーロー的な主人公ポジションから海外のヒーロー物映画に近いものを感じます。
影鰐という人のエゴで生まれながら、人に害ををなし、自然に対し恐れを抱かせる存在として、今回も良く表されていたと思います。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/15
♥ : 13

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

一期よりホラー薄めで物語重視。佐藤聡美の演技に驚かされた第二期!

 闇芝居のスタッフが送る、日本に突如として出現したUMA「奇獣」の謎を探る生物学者・番場宗介(Cv.杉田智和)の物語の第二期。10分弱×13話

 一期と比較すると、この『承』は奇獣の中でも「影鰐」をメインとする話や、意図的に奇獣をコントロールする科学者達の話など、番場を中心としたメインストーリー関連の話が多くなっている。やや「能力バトルもの」に近づいた感じもあり、意見は分かれるかもしれないが、個人的には二期の方が好みだった。

物語:メイン関連の話が多く、10分弱と短いながらも一期以上に話に引き込まれた。

声優:杉田さんは流石といった感じですが、相変わらず脇役が酷い…。

 ただ、驚くべきはナギという影鰐を憎む女を演じた佐藤聡美さん。私の中で佐藤聡美さんと言えば「氷菓の千反田える」であり、落ち着いた穏和な少女を演じる印象が強いですが、今作ではドスのきいた声を出していて、まるで別人のようでした。
 こんな役もできるんですね…。正直かわいらしい声が活きるのはこういう役ではないと思いますが、力量に驚きました…凄いですね。(正直終盤まで彼女だと気付きませんでした…)。

キャラ:一期より番場を含むメインキャラ、木村・ナギ・本間などがしっかり目立っていて、それなりに魅力的。番場と木村が割とお気に入りでした。

作画:一期と同様、闇芝居みたいな紙芝居っぽい変わった作画です。この作品には合っています。

音楽:個人的に相変わらず好かん曲でした…。ただ、この安っぽさが逆に影鰐には合っているのかも?影鰐のテーマとか印象に残っています。

 二期の評価はこんな感じです。一期より物語重視でホラー要素は薄まっています。何はともあれ、一期が好きだったら絶対観るべき作品ですね!
 起承転結の『承』なら3期4期ありそうですがどうでしょう?
 あるなら観ます!

投稿 : 2024/06/15
♥ : 7
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