1話完結でパルムスタジオなおすすめアニメランキング 1

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61.3 1 1話完結でパルムスタジオなアニメランキング1位
バーテンダー(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (81)
414人が棚に入れました
城アラキ原作、集英社スーパージャンプに連載の人気コミックのテレビアニメ化!“神のグラス”と呼ばれる至高の一杯を作り出す天才バーテンダー・佐々倉溜。彼のBarを訪れる人々は、差し出される一杯のグラスに心を奪われてしまう。時にはそれは思い出を呼び覚まし、時には悲しみを癒し、時には沈んだ心に火を点ける…。

声優・キャラクター
水島大宙、藤村歩、家弓家正、矢島正明、森本レオ

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

お酒を通して見えてくる、人生の生き方!

渡辺正樹監督による、お酒にまつわるエピソードと、ヒューマンドラマが描かれた作品。原作は、城アラキ(原作)/長友健篩(作画)の漫画で、製作はパルムスタジオです。

BAR"イーデンホール"のバーテンダーである"佐々倉溜"の作るカクテルは、「神のグラス」と呼ばれていた。
そのカクテルとは、孤独に傷つき行き場のない魂を救う最後の一杯…。
ほんの少しの楽しい時間と安らぎを求め、さまざまな悩みを持つ人々が、バーの扉をたたきにやってくるのだった…。

上品なピアノ音楽と、トーンの落ち着いた作画に癒されます。
薄暗いバーに浮かび上がる、お酒やカクテルの鮮やかな美しい色が印象的。飲んでみたいと思わせる演出です!
森本レオさんの渋いナレーションもこの作品の魅力。
1話ごとに人生の苦悩と喜びが描かれており、佐々倉のお酒に出会い人生が変わる人々を見ていると、とても心が温かくなります。
お酒に関する知識やエピソードを、哲学や文学を交えながら語ってくれるのも魅力です。
ドラマシリーズでは、佐々倉の、躓き心揺れながらも成長していく姿が描かれていました。アニメでは、成長した上で、バーテンダーとして絶対的で頼もしい姿で登場しています。

本能的な詩で訴えるOP曲(「バーテンダー」 ナチュラル ハイ、feat.椎名純平)や、切なく感動的なED曲(「始まりのヒト」ナチュラル ハイ)も作品のムードを上げていて素敵です。

お酒に興味がある人、アニメでほっと一息つきたい人にお勧めする、ちょっぴり大人な作品です!

投稿 : 2024/05/25
♥ : 5

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

酒と人生のお話

とあるバーで語られる人間模様。
全11話ですが、話毎にそのテーマとそれに
まつわる酒の話が語られます。
この手の(青年誌でTVアニメ化の)代表格でもある
「美味しんぼ」と同じように、題材としてこそ
食や酒に目がいきますが、重要なのはそこに
絡む人間の模様。
この作品もそれがしっかりしているから、
様々な味わいで魅せて(酔わせて?)くれます。
私のような半ばアル中のような人間にも
そして、あまりお酒を飲まないような
方にもお薦め出来る作品。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 2
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【第1作】青年誌連載らしく「大人の男の物語」がかっこよく描かれている

【レビューNo.119】(初回登録:2024/4/14)
コミック原作で2006年作品。全11話。
今期第2作が始まり、第1作を復習したのでレビューしておこうかと。

(ストーリー)
主人公・佐々倉溜はバー「イーデンホール」のバーテンダー。
彼はバーテンダーのサービスとして
・楽しい記憶
・安らぎの時間
・魂の癒し
を提供している。
今宵も彼の「神のグラス」を求め、また一人「イーデンホール」の重い扉を開け
るのだった。

(評 価)
・青年誌連載らしく「大人の男の物語」がかっこよく描かれている
 原作は「スーパージャンプ」等で連載されていたらしいのですが、個人的には
 青年誌を読んでいた頃の
 「かっこいい大人の男に憧れていた」
 あの感覚を思い出しましたね(笑)。
 作中で描かれているのは、確かに「大人の男の物語」なんですよね。
 例えば客として描かれているのは、仕事で悩みを抱えて、心がささくれ立って
 いている中間管理職だったり、落ち込んでいるサラリーマンだったりと。
 そんな彼らがバー「イーデンホール」で佐々倉と邂逅することで、魂が癒され
 明日への希望を見出していくという、非常に男性が共感しやすい創りになって
 いるという印象ですね。
 女性客も登場しますが、そこで展開されるのは
 ・その祖父と父の物語
 ・恋人・結婚・離婚等の男女の物語
 であったりと、やはり男性が物語の主軸になっているという感じですね。
 なので、「課長島耕作」等の青年誌愛読層には刺さりやすいのかなっと。

・「酒に付されていたエピソード」を絡めた秀逸なストーリー展開
 作中セリフからですが
 ・バーテンダーに一番必要な才能とは?
  {netabare}→ 人間に対する想像力
   → グラスの中で人間の物語を創る力{/netabare}
 ということで、佐々倉が鋭い観察眼で「客が求めている一杯」を読み解き、そ
 れを提供した意図を「酒に付されていたエピソード」と絡めて説いていくこと
 で客が救われるという構成になっています。
 そういう意味では各エピソードの主人公はあくまでも客であり、佐々倉はそん
 な彼らに寄り添う存在
 「バー(止まり木)・テンダー(優しい)→ 『優しい止まり木』」
 に過ぎません。
 そういう佐々倉の立ち位置がなんとも心地よい。
 またナレーションがあの「森本レオ」というのも、作品の魅力のひとつになっ
 ています。
 ただ「バーや酒のウンチク」や「佐々倉の『その一杯』の意図」といった説明
 ゼリフがかなり多いので、その辺は好みが分かれそう。
 (最終話は特にね・・・)

キャラデザや上司のどぎついパワハラ描写など、今観るとさすがに古いな感じる
部分はあります。
しかしそのキャラデザを始め、少し暗めの落ち着いたトーンだったり素材のよさ
を引き出す控えめなアニメ演出だったりと、本作は青年誌連載らしく「大人の男
の物語」がかっこよく描かれている作品なのかなっていう印象ですね。
客一人一人の人間ドラマも面白く描かれていると思いますし。
皆様もバー「イーデンホール」で「魂の癒し」をいかがでしょうか(笑)。

OP「バーテンダー/ナチュラル ハイ feat.椎名純平」
・昭和歌謡の男女の駆け引き的な歌詞をR&Bな曲に乗せてという少し不思議な感じ
ED「始まりのヒト/ナチュラル ハイ」
・しっとりと聴かせるバラードナンバー
 (ED映像では、作中に登場したカクテルを作る実写映像が使われています)
共に良曲なり。
あと劇中音楽はバーのBGMっぽくってこれも良かったかな。
  
(追 記)
とはいえ、本作はよくも悪くも「昭和世代が思い描く『かっこいい大人の男像』」
を描いているって感じがしますね。
第2作は(まだこれからですが)
・客の人間ドラマよりも佐々倉寄りに焦点を当てた構成にしているのかなあとい
 う印象
・それに加え、価値観等も令和にアップデートされたことも影響し、第1作のそう
 いう男臭さやかっこよさがかなり薄まった印象
尖った感じがなくなり、凡庸な作品になりそうだなっと。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 7
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