buon さんの感想・評価
4.3
特に興味を持ったことのない本屋の店員さんの疲労と哀愁と喜び
本屋さんって私どもがちびっこの時代では、
「将来なりたい職業」で掲げられるけど物凄く人気があるわけでもない感じ。
自分がやったことない仕事は実務や実態を知らないもの、想像できないものが多いが、
その中でも本屋さんは謎だ。
せいぜい、思春期の少年がすてきな本を盗んだり、
万引きの被害がひどかったり、主人公とヒロインの出会いの場だったり、
まあドラマとかでも暇そうにしてるイメージだしね。
この作品の舞台は、混んでるし外国人のお客さん多いから新宿とかの木の国屋とかかね。
新宿でなくとも、扱っている本の幅の広さと従業員と〇〇担当の多さから察するに
首都圏の大型店舗だろう。
働く人々は、その戦う姿は、美しい。
発注→納品→陳列
って普通の小売店の流れに則っているのだが特別なのは
「新商品」、新刊の多さだろう。
売れ筋、定番、死に筋、そのビッグウェーブとそれに飲み込まれていく店員さん、
それ以外の仕事もしている店員さん、
一喜三憂ぐらいしている店員さん
と書店員さんのあるある話を面白い外見で一見おもしろおかしくして描かれている。
いい作品だね。
あっちこっち行ったり、配達の時間に自宅に居られない私にとっては本屋はありがたい。
・・・武苦負符の方に良く行くのですがね。