LaLaで高校生なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのLaLaで高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番のLaLaで高校生なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.0 1 LaLaで高校生なアニメランキング1位
続 夏目友人帳(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (2366)
13671人が棚に入れました
妖怪が見える少年・夏目貴志は、ある日祖母の遺品の中から「友人帳」を見付ける。この「友人帳」とは彼の祖母・レイコが妖怪をいじめ負かした結果、奪った名を集めた契約書であった。

それ以来、名を取り戻そうとする妖怪達から狙われるようになってしまった夏目は、とあるきっかけで自称用心棒の妖怪、ニャンコ先生(斑)と共に、妖怪達に名を返す日々を送り始める…。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、伊藤美紀、沢城みゆき、木村良平、菅沼久義、藤村歩
ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Aishiteru.

季節は冬へ
辺りが寒さに包まれても作品の持つ暖かさは変わらない。
いや、寒い冬だからこそ、想いの温かさがより強く感じられるようになっている。
基本1話完結式だけど
夏目とにゃんこ先生のやりとり、友達や家族とのつながり
巡る季節とともに少しずつ深まっていく絆がしっかりと描かれていて
見てるこちらも穏やかで暖かな気持ちになる。
1期1話、西村たちに最初は変な奴だと思われていたけど、続ではいっしょに
勉強合宿に行っていてとても嬉しかった。
妖怪に関する理解者と、知らずとも仲良くしてくれる友
どちらとも巡り会えた夏目は幸せだね






以下、印象に残った回の感想。



雛の回と10話
{netabare}
雛の可愛さや
ささっと着物を作ってしまう夏目の器用さと女子力の高さ
だけに目を奪われてはいけない!
一生懸命作ったたい焼きを
夏目に美味しいと褒めてもらったときの塔子さんがそりゃもう可愛くてね
2期になって可愛さが倍増してます!
その代わりに滋さんはぜんぜん出なくなってしまったけど…


と思ってたら10話でがっつり出演なされた。この回はさほど作画を気にしない自分でもその気合いの入りっぷりが伝わってきた。
階段を駆け下りるシーンなどの動き
表情の変化
色づかい
思い出の夏の雰囲気
初代デジモンで太一とコロモンだけが現実世界に戻った回を思い出した

レイコさんは藤原家に来たことがあったんだね。
「暖かくて良い家、こんなところに住めたらきっと幸せね」
切ない…
人間は嫌いだと言っていた彼女も本当は普通の幸せを望んでいたのだろう。

風鈴を見ているところは13話の最後のシーンにつながってるのかな?


しかし
良い家だと感じるのは人も妖もいっしょのようで……カリメに夏目が喰われてるシーンは衝撃だった!
本格的に食べられたのはこれが初めてじゃないか?
にゃんこ先生が駆けつけてくれてよかった

にしても全く同じ手でやられるとは……記憶や感情はあっても学習能力は無いみたいだ。いや、あいつに学習能力なんてあったらたまったものじゃないけど。

{/netabare}


5話{netabare}はお気に入り
ARIAの
謎をときながら小径を探検する話を思い出した。
その他にも
ヒノエとレイコさんの回想
アイキャッチのロデオマシンに乗るにゃんこ先生など見どころ多し!

周囲とは打ち解けてきたけど、夏目はまだ自分から人に頼るのは慣れていないみたい。大切な人たちに心配かけたくない
って気持ちがあるようだけど
大切な人だからこそ心配になるんだよね
{/netabare}



6~8話
{netabare}
にゃんこ先生、すずめ使わなくても空飛べるじゃないですかー!それともにゃんこの姿で飛びたいのかな?
依代だと普通の人にも視えるからすっごい目立ちそうだけど

そして満を時してのサトリナ(多岐)登場
優しい声質はこの作品にぴったりですね!
CVサトリナだし、たしかに多岐は可愛いんだけど
夏目や美しい女性の姿をした妖怪たちを見慣れてしまった立場からすると
いまいち西村みたいに盛り上がれなかった。あとたぶん塔子さんが可愛いのも原因のひとつ。


そしてここにきて初の
1話で完結しないパターン!さてはキーストーリーだな
新キャラ登場や
出てくる妖怪の恐ろしさも印象的ですが
なにより重要なのは

ひと時とはいえ
妖怪が見えなくなること

螢の話でも一度出てきたテーマ
「昔はそれを望んでたはずなのに
今はイヤだなと思ってしまった」

そして今回、実際に見えなくなって寂しいと夏目は感じた。
今まで辛いことも多々あったけど
ここに来て
優しさに触れて
出会いと別れを繰り返して…
いつか夏目にも思う日が来るのだろうか
そんな不思議で暖かな日々が
かけがえのないものだったと

にゃんこ先生が夏目の寝床を護るようにぐるりと囲んで寝ているシーンはたまらなく愛おしい、屈指の名シーン!
EDの曲はこの前後編の話ともつながってたんだね…


次の話

人魚を食べれば不老不死になれたのに惜しかったなと話すにゃんこ先生。
そうしたら友人帳は一生手に入らないぞ?と冗談めかして夏目は答えたけど…

それに対する先生の反応から察するに
にゃんこ先生は夏目とずっと一緒にいたいと思ってる、ってことだよね。
妖怪と人間の生きる時間の違い…
ここまでの話では語られていないけど、きっとレイコと斑は他の妖怪以上に仲がよかったんだろうな
さっさと喰って友人帳を奪うことだってできるだろうに、それでも夏目の側にいるのはレイコに頼まれていたからかな?
最終話のセリフ「遺品を引き取る者など居ないと思っていたから友人帳を預かろうと思っていたが、これで良かったのかもしれん」
預かると言っている。
いつも口ではああ言ってるけど、本当は友人帳を悪用する気はないんだろうな。
{/netabare}


9話
{netabare}
失った人の影を追い求める妖の話
大切な人が亡くなったと考えられない、考えたくない、その思いが作り出した怪異的な絵画
自分の命を吸っている存在を身を呈して守るとは…夏目はどこまでも優しい
 ともに桜を描いているシーンは自然と涙が溢れてきた。

いろいろな場所を絵とともに旅をしたことは忘れない
5話の夏目が言った「見たこと、感じたことはきっと消えはしない、忘れはしない」ってセリフと重なる

塔子さんに春地蔵とのやりとりを見られたときや、カリメを祓ったときの滋さんの対応を見て思ったけど
夏目は隠そうとしていても、藤原夫婦はきっと解ってるよね
だけど夏目が打ち明けないのなら
その気持ちを尊重しよう、みたいな

{/netabare}




11話
{netabare}
夏目が他の術師たちに比べて、強いことが明らかになった
斑も位の高い妖怪なわけだし、普段はのんびりしてても
実際かなり強力なコンビだよね
大きな霊力の持主となんだかんだいっても心強い用心棒

夏目は自分が辛い経験をしてきたぶん、相手の辛さも汲んであげられる。それに加えて
強さが優しさにつながっている部分もあるのかもしれない。
自分勝手で粗野な悪霊たちとは違い
リオウや三つ目の妖怪、ちょび髭の妖怪など強きモノはみな気品がある。


夏目と同じく視える存在であっても
力の弱い術師たちは基本的に妖怪を恐れているのかも
{/netabare}


12、13話
{netabare}
人間も妖怪も神様も
孤独が寂しいのは変わらない。
別に寂しくなんかないと思ってる人はただ強がっているだけか、または真に孤独ではないのだ。
カイを見ていると
ホロを思い出してしまった

科学技術が発達して信心深さが無くなりつつあるのかもしれない。
先日、UFOやUMAの特番をやっていたが
今の時代CGでどうにもできるだろ?と思ってしまったし。
それ以前に、あの番組はすでに偽物だとわかっているものまで不思議な映像として放送してたし、残念なものだったが。
NHKで栗山千明がナビゲーターしてる番組のほうがよっぽどマシだ。その番組で取り上げられていたものにコティングリー妖精事件というのがある。
詳しく知りたい人はググって欲しいが大まかにはこんな感じ。
 
 20世紀の初めころ、イギリスの片田舎に住む二人の少女が撮影した妖精の写真。かの有名なコナン・ドイルが本物だと認めたことから世界中の注目を浴びた。しかし数十年が経ち、ある記者が当時に事件を知って本人に取材したところ、偽装した写真だったと認めた。想像以上に大きな事件となり、真相を語ることが怖くなってしまったのと
ドイルの名誉を守るためにこれまで黙秘していたらしい。(語ったのはドイルの死後)

 真相が語られる前から写真に関する疑問点が挙げられたり
コナン・ドイルが神霊学を熱心に研究する心霊主義者だから、写真を本物だと思いたいだけなのではないか?などと批判されたらしいが
生前、ドイルは娘にこう語っていたらしい。
「二人の少女が嘘をつき続けていることが信じられない」
不可思議な存在を信じたい気持ちがあったのかもしれないが、それ以前に彼は少女たちを信じたかったのだ。
そして少女たちはドイルのことを思い、黙秘を続けた…。

 そもそも彼女たちが偽装した理由は
妖精を見たと言っても周囲の人は信じてくれず、写真に残せば信じてもらえるかもしれないと思ったそうだ。
写真が偽装だと語っても妖精を見たことは真実だという主張は曲げなかった。そして5枚目の写真は本物の妖精が撮れたとも…!
(たしかに見たところ写真の中央に謎の渦巻き状のものが写っている)

 少女が悪戯で撮った妖精の写真も今の時代では信じる人がいないだろう。
いろいろと科学で説明がついてしまい、不思議な存在を信じなくなってしまうのは寂しい…そして不思議な存在を主張する人を信じないことも…。(もちろん、中にはただの構ってちゃんが偽装した紛い物もあるけど)

 なにより神様からしたら信仰心を持ってなくとも、ただ人がお参りに来るだけで嬉しいのかもしれない。
そんなことを思った。

{/netabare}



【感謝するぜ、この曲に出会えたこれまでの全てに!】

「愛してる」はまことに素晴らしい!こんなに優しさを感じた曲は本当に数少ない。
他に知っているのはミスチルの「sign」くらいだ

イントロが流れ出しただけで涙しそうになる程の感動!
できるならば世界中の人々に叫びたい!!
これが夏目だ!!
夏目友人帳という作品を音楽にしたらこうなる!
と…

良い作品は劇伴やテーマソングも良いことが多いと思っていたけれど、作品が気に入れば その世界観を表現しようと奏でられた音楽も好きになって当然なのかもしれない。
 ただOPは少し賑やかすぎるかなと思い、EDほどは気に入らなかった。けど、夏目の周囲にそれだけ仲間が増えたっことでもあるのかな。そう考えると顔が綻ぶ。
どちらにしろ
劇伴は一期と同じく素晴らしいし、なによりEDが最高に響いたので音楽は☆5つです!

【結び】
夏目は恐ろしい妖怪を多く見てきたけれど、心優しい妖怪たちにも多く出会っている
それは妖怪だけでなく人も同じ。
だから彼は人、妖怪に囚われず
しっかりその個と向き合おうとする。
とても危なっかしいけど、にゃんこ先生がいるから大丈夫(たぶん)
この先も優しい彼が紡ぐ
不思議な出会いと別れの物語を観ていきたい
ほんとこの作品好きだ、原作買おうかな…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夏目友人帳 冬の章

1期は夏~秋のお話でしたが、2期は冬から始まります。
冬の物語らしく、儚げでしっとりしたお話が多かった気がします。
また、人と妖の関わりについても1期よりもさらに考えさせられるお話が多かったです。
その答えは、1話の貴志の言葉にあるように思いました。

あにこれで出会った方々との交流も、とても貴重でかけがえのない時間なのかもしれませんね・・

1期もそうでしたが、タイトル画が味があっていいですね。
それから毎話のラストからEDへの入りは相変わらず良いです。
それと、雪の降る道を最初一人で歩いていて、いつのまにかみんなと一緒に歩いてる絵も好きでした。

あと忘れちゃいけないのが、にゃんこ先生♡
コミカルで憎めないキャラが相変わらず良いアクセントになってます♪
各話のレビューは以下のとおりです。

1話
{netabare}人に封印されていた森の主。
昔、人に助けられた主は人が好きになるけど、人によって封印されてしまい・・
貴志に封印を解いてもらった主は昔助けてくれた人に会いにいくけど・・
人の一生は短い。「つかの間の出会いと別れ。その刹那を一つ一つ大切にしていきたい」
貴志のこの言葉が胸に残りました。{/netabare}
2話
{netabare}狛犬の中にいた妖ゲンに大切な仲間スイを砕いた悪霊を封印したいと言われて。
でも実はその悪霊の正体は人にひどいことをされて悪霊になってしまったスイで・・
元々、二つの妖は人を思い人を助けていたのに。
ラスト、抱き合ったまま光となって消えて行った妖たち。悲しいお話でした。{/netabare}
3話
{netabare}名取再登場。温泉旅行に誘われて、にゃんこ先生と行くことに。
嘘をつくのに疲れたら、私のところにおいでと名取に言われた夢を見て。
話したいことはいっぱいあるのに、うまく話せなくて。
でも本当の心を知って欲しい人に話したいと思う貴志。{/netabare}
4話
{netabare}兄弟の小鳥が孵ったのに、孵らず残された卵。
卵をにゃんこ先生と温めて孵してみたら、中から妖が生まれて。
一生懸命に育てる貴志。そして大きくなった妖は旅立っていく。
本当の親をよく知らない貴志は、この妖に自分を重ねたのかな。{/netabare}
5話
{netabare}レイコに木に括られた「名前」を返して欲しいと妖がやってきて。
でも50年も経ってて見つけるのは大変だったけど、みんなの協力のおかげで見つかる。
海を見たことがないとレイコに話した妖。大木に登り、括られた「名前」を見つけた時・・
景色の向こうには広がる海が見えて!締めが綺麗なお話でした。{/netabare}
6-7話
{netabare}魔方陣に写った妖を見てしまい、呪いをかけられた、貴志と同級生の多軌。
貴志の名前を呼んでしまったことから、貴志も呪いをかけられて。
その妖が突然貴志の前に現れ、さらに妖が見えなくなる呪いをかけられてしまいます。
にゃんこ先生が持っていた魔封じの鏡を使い、なんとか妖を封じることに成功!
でも、妖が見えなくなったことを少し寂しく感じたのは、にゃんこ先生たちを友達と思っているからなのかな。{/netabare}
8話
{netabare}友達と温泉旅行に行く貴志・・とにゃんこ先生。
人魚からもらった血を飲ませて不老不死させたと思い込んだ旅館の女将。
それは血肉を欲しがる人間が嫌いな人魚のちょっとした嘘。
でも不老不死って私はなりたくないな。
命って限りがあるから人も季節も愛おしいと思えるんです。{/netabare}
9話
{netabare}フリーマーケットで見つけた絵。
それは桜の花に隠れて、人と仲良くなった妖が大切にしていたもの。
妖はその人に自分が妖だと知られるのが怖かった。でも、もうその人はいない。
その話を聞いて、貴志は妖が見えることを他人に言えない自分を重ねる。
枝ばかりの絵に、妖とその人が逢っていた頃の桜の花を描いてあげる貴志たち。
そして消えていく妖と絵の中のあの人。儚く寂しいお話でした。{/netabare}
10話
{netabare}義父の滋とレイコが出会った昔のお話。
滋さんやさしい人だな。塔子さんもやさしそうだし、貴志はこんな人たちと暮らせて幸せですね。{/netabare}
11話
{netabare}呪術師たちの会合。
妖が見える自分の痛みや苦しみを分かち合える人と逢えるかもと思い、参加する貴志。
でも・・実は一番警戒すべきなのは妖ではなく、人なのではないか?と思えてきて。
自分の大切で守りたいと思う人たちのために強くなりたいと願う。{/netabare}
12話
{netabare}廃屋に閉じ込められていた少年カイを助けるけど、妖に追われてるみたいで。
助けようとする貴志たち。でも時折見える人影は・・え?なぜ名取が?
あの子は妖怪だという名取。どういうこと?{/netabare}
13話
{netabare}鬼がいる井戸の封印を解こうとするカイを退治するという名取。
でもカイと仲良くなった貴志には名取の言葉が信じられない。
でも、名取の言ったとおり、カイは妖で、井戸の仲間を助けると聞いて。
人か妖かどっちか選べと名取に言われるけど・・どちらも選べないと答える貴志。
カイには貴志の想いが通じたのだろうか。
また春が来て。人と妖と一緒にお花見をする貴志たち・・{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夏目友人帳 冬の章

1期は夏~秋のお話でしたが、2期は冬から始まります。
冬の物語らしく、儚げでしっとりしたお話が多かった気がします。
また、人と妖の関わりについても1期よりもさらに考えさせられるお話が多かったです。
その答えは、1話の貴志の言葉にあるように思いました。

1期もそうでしたが、タイトル画が味があっていいですね。
それから毎話のラストからEDへの入りは相変わらず良いです。
それと、雪の降る道を最初一人で歩いていて、いつのまにかみんなと一緒に歩いてる絵も好きでした。

あと忘れちゃいけないのが、にゃんこ先生♡
コミカルで憎めないキャラが相変わらず良いアクセントになってます♪
各話のレビューは以下のとおりです。

1話
{netabare}人に封印されていた森の主。
昔、人に助けられた主は人が好きになるけど、人によって封印されてしまい・・
貴志に封印を解いてもらった主は昔助けてくれた人に会いにいくけど・・
人の一生は短い。「つかの間の出会いと別れ。その刹那を一つ一つ大切にしていきたい」
貴志のこの言葉が胸に残りました。{/netabare}
2話
{netabare}狛犬の中にいた妖ゲンに大切な仲間スイを砕いた悪霊を封印したいと言われて。
でも実はその悪霊の正体は人にひどいことをされて悪霊になってしまったスイで・・
元々、二つの妖は人を思い人を助けていたのに。
ラスト、抱き合ったまま光となって消えて行った妖たち。悲しいお話でした。{/netabare}
3話
{netabare}名取再登場。温泉旅行に誘われて、にゃんこ先生と行くことに。
嘘をつくのに疲れたら、私のところにおいでと名取に言われた夢を見て。
話したいことはいっぱいあるのに、うまく話せなくて。
でも貴志は本当の心を知って欲しい人に話したいと思う。{/netabare}
4話
{netabare}兄弟の小鳥が孵ったのに、孵らず残された卵。
卵をにゃんこ先生と温めて孵してみたら、中から妖が生まれて。
一生懸命に育てる貴志。そして大きくなった妖は旅立っていく。
本当の親をよく知らない貴志は、この妖に自分を重ねたのかな。{/netabare}
5話
{netabare}レイコに木に括られた「名前」を返して欲しいと妖がやってきて。
でも50年も経ってて見つけるのは大変だったけど、みんなの協力のおかげで見つかる。
海を見たことがないとレイコに話した妖。大木に登り、括られた「名前」を見つけた時・・
景色の向こうには広がる海が見えて!締めが綺麗なお話でした。{/netabare}
6-7話
{netabare}魔方陣に写った妖を見てしまい、呪いをかけられた、貴志と同級生の多軌。
貴志の名前を呼んでしまったことから、貴志も呪いをかけられて。
その妖が突然貴志の前に現れ、さらに妖が見えなくなる呪いをかけられてしまいます。
にゃんこ先生が持っていた魔封じの鏡を使い、なんとか妖を封じることに成功!
でも、妖が見えなくなったことを少し寂しく感じたのは、にゃんこ先生たちを友達と思っているからなのかな。{/netabare}
8話
{netabare}友達と温泉旅行に行く貴志・・とにゃんこ先生。
人魚からもらった血を飲ませて不老不死させたと思い込んだ旅館の女将。
それは血肉を欲しがる人間が嫌いな人魚のちょっとした嘘。
でも不老不死って私はなりたくないな。
命って限りがあるから人も季節も愛おしいと思えるんだと思う。{/netabare}
9話
{netabare}フリーマーケットで見つけた絵。
それは桜の花に隠れて、人と仲良くなった妖が大切にしていたもの。
妖はその人に自分が妖だと知られるのが怖かった。でも、もうその人はいない。
その話を聞いて、貴志は妖が見えることを他人に言えない自分を重ねる。
枝ばかりの絵に、妖とその人が逢っていた頃の桜の花を描いてあげる貴志たち。
そして消えていく妖と絵の中のあの人。儚く寂しいお話でした。{/netabare}
10話
{netabare}義父の滋とレイコが出会った昔のお話。
滋さんやさしい人だな。塔子さんもやさしそうだし、貴志はこんな人たちと暮らせて幸せですね。{/netabare}
11話
{netabare}呪術師たちの会合。
妖が見える自分の痛みや苦しみを分かち合える人と逢えるかもと思い、参加する貴志。
でも・・実は一番警戒すべきなのは妖ではなく、人なのではないか?と思えてきて。
自分の大切で守りたいと思う人たちのために強くなりたいと願う。{/netabare}
12話
{netabare}廃屋に閉じ込められていた少年カイを助けるけど、妖に追われてるみたいで。
助けようとする貴志たち。でも時折見える人影は・・え?なぜ名取が?
あの子は妖怪だという名取。どういうこと?{/netabare}
13話
{netabare}鬼がいる井戸の封印を解こうとするカイを退治するという名取。
でもカイと仲良くなった貴志には名取の言葉が信じられない。
でも、名取の言ったとおり、カイは妖で、井戸の仲間を助けると聞いて。
人か妖かどっちか選べと名取に言われるけど・・どちらも選べないと答える貴志。
カイには貴志の想いが通じたのだろうか。
また春が来て。人と妖と一緒にお花見をする貴志たち・・{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

85.4 2 LaLaで高校生なアニメランキング2位
会長はメイド様!(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2440)
12627人が棚に入れました
元男子校だった星華高校は未だに男子の数が多く、女子は肩身の狭い思いをしていた。そんな中、初の女性生徒会長になった鮎沢美咲は男子の横暴から女子を守るため日夜戦っていた。男勝りな美咲は男子を圧倒するが、実は彼女には秘密があった。苦しい家計を助けるため、メイド喫茶でアルバイトをしていたのだ。しかしある日、その秘密を学校一のモテ男にして変人・碓氷拓海に知られてしまい…。

声優・キャラクター
藤村歩、岡本信彦、椎橋和義、花澤香菜、小林ゆう、市来光弘、寺島拓篤、細谷佳正、鈴村健一、五十嵐裕美、豊崎愛生、植田佳奈、阿澄佳奈、伊瀬茉莉也、鳥海浩輔、阿部敦
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「好き」の形は色々。だけど一番は・・・【4.0】

物語:3.8 作画:4.0 声優:4.8 音楽:3.5 キャラ:4.0 【平均:4.0】                          (63.1)

ジャンル        :少女漫画
話数          :26話
原作          :藤原ヒロ(漫画)
アニメーション製作 :J.C.STAFF
監督          :桜井弘明
シリーズ構成     :池田眞美子
キャラデザイン    :井本由紀
音楽          :前口渉
主人公声優      :藤村歩
OP           :「My Secret」作詞 - 春和文 / 作曲 - 山元祐介 / 編曲 - 前口渉 / 歌 - 水野佐彩
ED           :「予感」作詞 - 義彦、ナオ / 作曲 - ナオ / 編曲・歌 - heidi.
             :「∞ループ」作詞・作曲 - ナオ / 編曲・歌 - heidi.

参照元        :Wikipedia「会長はメイド様!」

【あらすじ】
 かつては男子校で、現在は共学校の星華高校は未だに男子の数が多く、女子は肩身の狭い思いをしていた。そんな中、初の女生徒会長になった男勝りな女子高生鮎沢美咲は男子の横暴から女子を守るため日夜戦っていた。屈強かつ強い美咲は男子を圧倒するが、彼女には学校では決して見せない一面があった。それは、苦しい家計を助けるため「メイド喫茶」でアルバイトをしていること。ある日、その秘密を学校一のモテ男にして変人・碓氷拓海に知られてしまう。

【特徴】
①学園ラブコメ
②メインとなるイケメンが居る
③色々なタイプのイケメンが登場
④女性キャラも多数登場(逆ハーレムではない)
⑤コメディー色強め

【長所】
①女性が理想とする恋愛シチュエーションが多数描かれている
②クセの少ないキャラクターデザイン

【短所】
①一部のキャラクターに関するエピソードが消化不良に感じる

【短評】
{netabare} 明るい内容の作品でした。特徴で想像出来るかもしれませんが、学園恋愛物の王道的少女漫画作品でした。

 始めに長所①です。基本的にメインのイケメン碓氷との恋愛が物語の主軸となる訳ですが、次々に主人公の美咲にすり寄ったり妨害したりする男子が現れ、ピンチの美咲を碓氷が救うという展開になります。その為、碓氷以外の男子との恋愛に発展するという事はありません。しかし、助けた後は必ずと言って良いほど碓氷からのアプローチが待っているので、視聴者はどの様なアプローチをするのか期待が持てる作りでした。因みに敵役男子も女性が好きそうなタイプの男子でした。どの様なタイプの男子が登場するかは観てのお楽しみという事にします。
 続いて②です。クセの少ないキャラクターデザインとは、顎がやたらと尖っている、肩幅が広すぎる、頭が小さすぎる、手足が長すぎるというようなデザインでは無いという事です。若干足は長めでしたが気になる程ではありませんでした。以上のことから、万人に受け入れられ易いという意味で長所だと思いました。

 次に短所です。一部諦めのつかない様子で美咲から離れるキャラが居たのですが、その後登場しませんでした。また、後半EDにある碓氷の生い立ちらしき描写は本編で説明されません。{/netabare} 

【総括】
 少女漫画の学園恋愛物語の王道的作品だと思います。真面目で率直な性格の主人公が頬を赤らめる様子は可愛らしく見えますが、基本的に恋愛模様は女性向けに描かれています。しかし、コメディーは男性向けラブコメと変わりません。尚、僅かに伏線未回収と感じる部分もあるがメイン二人の恋愛関係の変遷はしっかり描かれています。また、作画、音楽、声優もコメディー作品にマッチした出来で良質に感じました。最期にお勧めの観賞方法ですが、照れる主人公を愛でる目的で観る事も悪く無いですが、やはりなんと言っても、女性が理想とする男子との恋愛シチュエーションとコメディーを楽しむ事に尽きると思います。



【思った事・蛇足】

観終えて
(美咲はズルイなぁ・・・。)と
そんな風に思いました。


私はもう少し美咲が碓氷の気持ちに応えてもいいんじゃないかなと思いました。
ですが
中々なびかない辺りが碓氷にとって非常に魅力的だったのでしょう。



●鮎沢 美咲(主人公)
星華高校初の女生徒会長
そして
メイド喫茶では「ミサ」

文武両道で世話焼き。
星華高校の女生徒が過ごし易い環境にすべく努力し
日々の生徒会活動に励む。
アルバイトのメイド喫茶は貧しい家計の為。
苦手なキャラ作りも勉強によって克服する。

色恋に関しては鈍感というより
頑なに恋の感情を認める事の出来ないというような
そんな感じ。

メインのイケメン碓氷 拓海のさり気ないようで大胆なアプローチに
始めの内は鬱陶しく感じているものの次第に心動かされてゆく。

人物像は
純粋で真っ直ぐな心を持った努力家。



●碓氷 拓海
美咲と同じ学校に通う容姿端麗で文武両道の男(金髪)。
一見完璧に見えるが美咲に対してだけセクハラをするので変態宇宙人と呼称される。

また、独占欲が強く、いつも美咲の事を陰から見守っている。
自称ストーカー。
更には少しS気があって美咲の事をからかっては彼女の反応を見るのが好き。

しかし、美咲のピンチを救い、害悪な男からも守る。
正に美咲のヒーロー。

人物像は
独占欲の強いだけの男という訳ではなく
一途な想いを寄せる少し不器用な男。



●成分タグ「逆ハーレム」について
美咲の友人やメイド喫茶の先輩達がかなりの回数登場します。
なので逆ハーレム物というよりは
女性向けに作られた女が主人公の学園ラブコメという感じです。



●男でも楽しめるかどうか
正直分かりません。


可愛いものを愛でる目線で観ると
様々なコスプレをする美咲をはじめ
メイド喫茶の先輩達もかなり可愛かったです。


感情移入に関しては全く出来ない訳では無かったのですが
美咲に関しては碓氷にからかわれて心を掻き乱されて
自分の気持ちが分からなくなるという部分は良く理解できました。
しかし、いつまで経っても突っぱねる辺りは高校生にしては少し幼いように見えました。
その突っぱね続ける心境に中々理解には及ばず感情移入が難しかったです。


碓氷に関しては自ら告白するのは性に合わないとの性格です。
相手の心境を変化させて告白させたいという恋愛スタンスだったので
視聴者はそれなりのS気が無いと感情移入が難しいと思いました。
美咲に好いて貰いたいという気持ちは理解出来ますが
キザなセリフが少し現実離れしてて感情移入し辛かったです。
しかし、美咲が照れている部分は毎度とても可愛かったので
私は第三者的立場で観る事が多かったです。


例えば、キザなセリフを言いそうな場面では
(さぁ!くさいセリフで美咲をデレさせるんだ!)
という感じで碓氷を応援しながら観てましたw


コメディーは微笑出来るか否かの微妙な面白さでした。



●どんな人にお勧め?
「観たい」と思った人にお勧めです。
これは男女問わずです。
内容は多くの学園物少女漫画と同じだと思うので
想像通りの展開になると思います。
よって期待を裏切らない物語展開になっていると思います。


作画もコメディー作品に合った作画で綺麗です。
声優は演技がとても良かったです。
キャラはクセが少なくて観易く
扱いも丁寧です。
音楽は効果音がコミカルです。


兎に角
「直感的」に気になったなら観て損は無い作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

普段は気が強くて、生徒想いの生徒会長。そして放課後は、メイド様♪

少女漫画が原作のアニメ作品。

だけど、恋愛描写もさらっとしているし、
強い少女漫画っぽさを感じないので、

どちらかというと少女漫画が苦手な私もとても楽しめました^^

キャラがいいよ、キャラが♪

全26話+番外編1話です。


● ストーリー
元々男子校だった名残で、全校生徒の8割が男子。

そんな星華(せいか)高校で、
初めての女子生徒会長になった鮎沢美咲(あゆざわ みさき)は、
肩身の狭い思いをしている女子生徒を守るため奔走していた。

そして放課後は家庭の事情から
他の生徒には内緒で、メイド喫茶でアルバイト。

だけどそれが
学校一モテる男子生徒・碓氷拓海(うすい たくみ)にバレてしまう。


素行の悪い生徒に全力でぶつかっていく。

そんなかっこいい生徒会長である美咲が、
放課後はメイド喫茶でバイトしているというギャップに加え、

なんでも器用にできる碓氷にピンチを助けられ、
素直になれないながらも、仲を深めていく様子にはときめきが止まらない♪

学校や、バイト先である“メイド・ラテ”が絡んだエピソードを中心に、
1話完結の話が多いです。

美咲の周りでは次から次へと何かが起きて、
さらに碓氷との関係も気になるので、面白くてどんどん観れます^^


● キャラクター
メインキャラである、美咲と碓氷のキャラがいい!

美咲は無茶もしながら、
生徒のために奔走するかっこいい会長。

だけどその真面目さと正義感ゆえに危なっかしさもあって。

それを支えるのが、碓氷。

ストーカー並に美咲のそばにいて(笑)、
ピンチには必ず駆けつけて助けてくれる。

そんな碓氷にだけは敵わなくなって、
赤面しちゃう美咲もかわいいし、

クールな碓氷も美咲の事になると
なりふり構わず行動しちゃうところにきゅんとしちゃう♪

さりげなく力を貸してくれて、支えてくれる。
碓氷はそれを自然にやってしまう余裕っぷりが、イケメンなのよね。

美咲もかっこいい女の子だけど、
美咲を見守る碓氷がかっこよすぎ♪

最強で、いいコンビです^^

ちなみに、観始めた頃から美咲に親近感湧くなーと思ってたら、
中学生時代、思い立ったら即行動だった自分と重なるのだと思い当たりました。

校舎裏でタバコ吸ってる不良たちに対して、
霧吹きを片手に「消火活動ー!」と追い回していたあの頃…。笑

今となっては
当時の自分の怖いもの知らずな行動力は羨ましくもあります。笑


主役の二人がずば抜けて目立っていますが、
脇役もいいキャラがそろっていて、全体的にバランスいい♪

私のお気に入りベスト3は、

<3:副会長・幸村(ゆきむら)>

このかわいさは、反則だよ幸村!

男の子だけど、
もはや会長よりヒロイン役が似合うw

妹想いのお兄ちゃんなところもまたかわいくて魅力的♪


<2:兵藤葵(ひょうどう あおい)>

女装が好きな男子中学生。

周囲から理解されなくて傷ついた過去もあるけれど、
それでも自分の好きなものを曲げない強い心の持ち主です。

かわいいものが好きな男の子ってかわいい♪笑

でも個人的には女装AOIちゃんより、
素の葵くんのほうが好みなのだけどなー。笑


<1:深谷 陽向(しんたに ひなた)>

昔は冴えなかった男子が、かっこよくなって現れて、
しかも好意を寄せてくるなんて、
そのシチュエーションだけで萌えるー(*´Д`)ハァハァ

美咲と碓氷の関係で十分なのに、
ライバルの存在とか下手すれば邪魔になりかねないけど、

陽向の人当たりの良さと、
犬っころみたいなかわいさは、いいスパイスとなっていました(*´Д`)

転校生という設定を生かした方言が、またかわいいの!


男の子キャラばかり挙げてしまいました。さすが少女漫画。笑

他にも美咲の妹の紗奈(すずな)もかわいいし、
3バカなど、欠かせないキャラがたくさんですw


● 音楽
【 OP「My Secret」/ 水野佐彩 】

この曲好きです♪
まさに、ちょっと昔のアニソンという感じですw

歌詞が美咲の境遇にぴったりですね^^


【 ED「予感」「∞ループ」/ heidi. 】

2曲とも碓氷をイメージした曲なのかな?

でも個人的にはあまり好きになれませんでした^^;

というのも、本編のきゅんとする話の後に
この曲が流れると雰囲気が台無しな気分になって。

あまりこの作品のEDとしては合ってないのではないかなーと思いました。


● まとめ
美咲と拓海の関係ににやにやきゅんきゅんしながら、
美咲の身の回りに起こる出来事を楽しむストーリーでした。

見やすいし、ストーリーの面白さも安定しているし、
良作だったと思います♪

27話も、そんなに長いと感じませんでした。
美咲と碓氷のその後のエピソードをもっと見たかったなー。

男性にも女性にもおすすめできる作品です^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少女漫画感ON/OFFを巧みに使い分けたラブコメの良作

【レビューNo.76】(初回登録:2023/8/6)
コミック原作の2010年作品。全26話。
交流あるレビュアーさんのレビューで「少女漫画原作」だったことを初めて知
ったのですが、「あまり少女漫画っぽくないな」と思いつつも、言われてみれ
ば「なるほど!」という部分もあったので、レビューしてみようかとw

(ストーリ—)
かつては男子校で、現在は共学校の星華高校は未だに男子の数が8割と多く女
子は肩身の狭い思いをしていた。そんな中、初の女生徒会長になった男勝りな
女子高生鮎沢美咲は男子の横暴から女子を守るため日夜戦っていた。屈強かつ
強い美咲は男子を圧倒するが、彼女には学校では決して見せない一面があった。
それは、苦しい家計を助けるため「メイド喫茶」でアルバイトをしていること。
ある日、その秘密を学校一のモテ男にして変人・碓氷拓海に知られてしまう。
(wikiより)

(評 価)
・少女漫画OFF:時代を感じさせる勢いのあるラブコメ
 ・主人公美咲は美人ですが、
  ・男嫌いという性格
  ・この学校の女子を守り、その地位を向上させるという目標がある
  それゆえ、とにかく男子への当たりが強く、男勝りで可愛げがない描写が
  多いです。
  そういう意味では、あまり少女漫画らしくいない主人公ではあります。
  ただ本作はかなりコメディよりのラブコメで、ノリと勢いで押していく感
  じの2010年の空気感溢れる、「アニメが今より元気だった時代の象徴」と
  もいえる作品です。
  その辺りもあり、ドタバタ展開の中で主人公がアクティブに描かれている
  という感じですね。
 ・それに美咲はただの男勝りキャラだけでなく、
  {netabare}・基本、学校をよくするために奮闘しており、真面目で責任感も強い性格
   と周りも理解しているので、信頼厚く人気も高い。
  ・貧しいながらも、病弱な母とかわいい妹と楽しく暮らしている。
  ・家計のためにメイド喫茶でアルバイト。(柄ではないと思いつつも)頑
   張って「人気メイド」としてかわいく振舞っている。
  ・碓氷の優しさや思わせ振りな言動には、ドギマギしながら女の子の顔を
   みせる。{/netabare}
  きちんと魅力的なキャラとして描かれています。

・少女漫画ON:「碓氷拓海」という王子様
 ・とはいえやはり本質は少女漫画かなっと。その象徴的存在が「碓氷拓海」。
  {netabare}・イケメンで文武両道、そして普段はクール。
  ・美咲がピンチの時に、颯爽と現れ助けてくれる「白馬の王子様」演出。
  ・気の強い美咲に、Sッ気で調教めいたことを楽しむような俺様的要素。
  ・時折みせる気品ある振舞い。
   (上流家庭の育ちの良さを感じさせ、王子様キャラが絵になる){/netabare}
  かなり女性読者の理想を体現したキャラとなっています。
  とはいえ、コメディ色の強い作品なので、碓氷も「完璧な王子様」ではな
  くちゃんとコメディに参加してますし、美咲に「変態宇宙人」と呼ばれる
  位にセクハラ行為でちょっかいを出してみたり、美咲のことでイライラす
  る描写等もあり、意外と人間臭く、男性からみても嫌みなく受け入れられ
  るキャラ付けになっていると思います。
 ・あとバイト先のメイド喫茶のメイドたちも、いわゆる「男性ウケを狙った
  媚びたような描写」を感じないところも「少女漫画原作」なのかなって感
  じがしますね。
  
基本的には美咲と碓氷の恋模様を描いた作品で、学校・メイド喫茶等で巻き起
こるハプニングを2人で乗り越えて、心の距離を縮めていくという王道ラブコメ
になります。恋のライバルもしっかり登場しますし。
それに上述の通り、コメディ色が強くテンポもいいので、非常に視聴しやすく
全26話でしっかりとドラマをみせながら、ラストもこの作品らしい締めで終わ
らせてくれるので、その点もポイント高いですね。
(面白い作品を2クールでしっかり見せてくれるいい時代だったなと。)
そういう「時代を感じさせる勢いのあるラブコメ」として、オススメの良作。
 
あとサブキャラでは美咲の妹・紗奈(すずな)が好みだったかな。
・姉とは真逆の落ち着いた印象で、(このドタバタ感ある世界で)淡々とマイ
 ペースを貫く意外と強者?!(それに意外と毒舌w)
・中学で「懸賞部」を設立。懸賞にハガキを出しては高確率で商品をゲットし
 て、家計を助けている謎属性w
 (なんだかんだ貧しいながらも微笑ましい家族)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

87.0 3 LaLaで高校生なアニメランキング3位
夏目友人帳 肆(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (1865)
10904人が棚に入れました
現在テレビ東京で、TVアニメ第3期『夏目友人帳 参』が放送中の『夏目友人帳』のTVアニメ第4期の放送が決まった。 放送時期は2012年1月から。タイトルは『夏目友人帳 肆』。2008年7月放送のTVアニメ第1期『夏目友人帳』と2009年1月放送の第2期『続 夏目友人帳』は1クール放送、1クール休み、1クール放送の分割2クール制作だったが、今回のTVアニメ第3期と第4期も分割2クール制作だったようだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、木村良平、菅沼久義、諏訪部順一
ネタバレ

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

にゃんごろうとの記念撮影いいなぁ~(ノ´∀`*)

■夏目友人帳 肆 を見る前に(*^_^*)
いよいよ4期目突入の「夏目友人帳」!!
また夏目くん達やにゃんこ先生に会えると思うと嬉しくなっちゃいます(o^∇^o)ノ
今までの「夏目友人帳」なら特に前回までのストーリーを知らなくっても全然問題なかったんですけど、今回「肆」は「参」を観ていないと理解不能になっちゃうかもしれませんね♪
夏目くんの直感から危険な存在と察知している的場一門当主こと的場静司との因縁を是非知った上で本作品をご視聴することをおすすめ致します。

今回の最大の見所は・・・

「的場一門」 vs 「夏目軍団」(にゃんこ先生、名取さん、他・・・)

といった構図だと思うので今までの癒し重視の内容からストーリー性に富んだ内容になると思うので、今までに無い「夏目友人帳」を見れるかもしれませんね♪


■夏目友人帳 肆 に出逢った日の日記ヽ(^◇^*)/ ワーイ
いきなり何やら不穏な空気が漂う内容の一話でしたね!
的場一門といきなりの接触となったわけですけど・・・
さすがのにゃんこ先生もいきなりゴミ箱に( ´∀`)つ ミポイッってされちゃいましたねw
今までの「夏目友人帳」とはひと味もふた味も違うんだからねって宣言しているかのように思えました
☆-(^ー'*)b
妖怪や人とふれ合うことで成長してきた夏目くんの周りには、いつしか掛け替えの無い仲間や家族が出来ていましたね♪
そんな家族や仲間を守るために戦う夏目くんや、そんな夏目くんをよく知る数少ない仲間達が、的場一門との対立にどんな結末を向かえるのでしょうね(-""-;)ムム・・・
「肆」は今まで以上に楽しみにしながら視聴できそうです(*^_^*)


■総評
予想に反して的場一門との決着は今回もお預けでしたけど、夏目友人帳らしいハートフルな展開が盛りだくさんで「肆」も大満足でした♪
可愛さに磨きがかかったにゃんこ先生と、人や妖怪との絆を深めてきた夏目くん。
シリーズ1作目からずっと見てきているからこそ感じられる事がありました。
夏目くんと周りの友人や家族、妖怪達との間柄の微妙な変化がとっても微笑ましく思えてくるのです♪
はじめの頃の夏目くんの優しさは、自分から遠ざける事で人に迷惑をかけまいとするようなものでしたので、相手に届きづらい優しさだったのかもしれませんね。
でも少しずつ他人の心に触れ、優しさを受け入れることで、本当に他人を思いやるという意味が理解できてきたように思えます。
そんな夏目くんに向けられる仲間達の表情がとっても印象に残りました♪
そんなひと回り成長した夏目くんをそっと見守ってきた藤原夫妻の包み込むような笑顔☆彡
身近な友達で一番苦悩を理解してくれている田沼くんの気遣いやクラスメイト達の楽しげな表情☆彡
「なっつめっさま~」って夏目くんと絡むことがとっても嬉しそうな妖達☆彡
そして夏目くんを一番側で見守ってくれていた頼りになる用心棒のにゃんこ先生(斑)が最期み見せた誇らしげな横顔☆彡
夏目くんは本当に良い仲間を得ることが出来ましたよね♪

そんないつもの仲間とはちょっと違った視点で綴られてとっても新鮮に感じたエピソードもありました♪

的場一門の七瀬さんと、夏目くんの親戚の娘で蒼井三世子ちゃんのエピソードです!
{netabare}
七瀬さんといえば老齢でちょっと地味なキャラってイメージでしたけどだいぶ見る目が変わっちゃいました♪
いつか夏目くんと分かり合えたらいいなぁなんてちょっと思っちゃいますよね(*^_^*)
それと夏目くんと三代子ちゃんとのエピソードでは、夏目くんの成長した姿を見ることが出来ました!
「大丈夫、君の家族を取ったりしないよ」
夏目くんが言ったこの一言で三代子ちゃんもΣ(・o・;) ハッ!と気付かされていましたね♪
この言葉を選択して伝えることが出来た事に成長を感じ、多くを語らない夏目くんらしい優しさを感じた名シーンでした(*^_^*)
{/netabare}

人の温かみに触れ、人を頼っても良いことを知り、妖からも一目置かれる存在になった夏目一門当主夏目さまw
レイコさんとも名取さんとも違う道を歩んでいくであろう夏目くんの物語をもっともっと見ていたいものですね☆彡
次回作がとっても待ち遠しいです(✿ˇ◡ˇ)人(ˇ◡ˇ✿)


■MUSIC♫
OP曲『今、このとき。 』
 【作詞・作曲】恵梨香【編曲】浅田信一【歌】ひいらぎ
 8枚目のシングル。千晶と恵梨香からなる女性フォークデュオ♪
 フォークサウンドにデジタルロックチューンした聴き心地の良いナンバーです!
 等身大の歌詞が心にストレートに刻まれます(^^♪

ED曲『たからもの』
 【作詞】こだまさおり【作曲】神前暁【歌】河野マリナ 
 化物語・偽物語でも作曲を手がけていた神前暁さんといえば分かりやすいかなぁ!
 それと、Aチャンネルの「Morning Arch」から続いて2ndシングルとなった河野マリナさん
 神前暁さんは歌い手の良さを引き出すのが上手ですね♪
 河野さんのほんわり優しい歌声とバラードがC=(^◇^ ; ホッ!とした気分にされてくれました♪


2012.01.21・第一の手記
2012.06.18・第二の手記(追記:■総評、■MUSIC♫)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「悲しい日も、辛い日もあった。そしてこれからもそんな日はやってくるかもしれない。それでも忘れられない、宝物の日々。」

夏目友人帳・4期です。

1期から観ずに、
途中からの視聴も可能ですが、

夏目の積み重ねてきた出来事が
より心に感動とぬくもりをくれるので、

時間があるならばぜひ1期からの視聴を。

4期は全13話です。

2016年10月からは5期も放送決定してます!
楽しみすぎて待ちきれない♪


● ストーリー
高校生の夏目貴志(なつめ たかし)。

彼は幼いころから妖の類が見えた。

強い妖力を持っていたとされる祖母・夏目レイコの遺品から
『友人帳(ゆうじんちょう)』を見つけた夏目は、

友人帳に名を記され縛られている妖に、
名を返していくことを決める。


さすがに4期にもなると
夏目は妖の世界に随分踏み込んできたんだなあと感じます。

妖の狩りや祓いを生業としている人たちとの
関わりも多かったし。

そして、
4期は夏目の過去に関わるエピソードも多かったです。

幼い頃に両親をなくし、
親戚の家を転々としていた夏目。

妖が見えることによる行動を周りからは気味悪がられ、
誰にも理解してもらえなかった日々。

これまでにも夏目の幼少期に関わるエピソードはありましたが、
4期ではその過去と向き合う大きな転機が待っていました。


≪ 幼い頃の夏目 ≫

気味が悪いと虐げられる痛み。

自分の苦しみを理解してくれる人がいない痛み。

表面では優しくても、
内面では困惑させてしまっていると気付く痛み。

自分の代わりに
誰かを不幸にしてしまうことによる痛み。

自分だけを包み込んでくれる優しさを求めても、
応える者のいない痛み。

写真の中の両親の笑顔とぬくもりを
もう直接感じることは叶わない、ひどく寂しい痛み。

夏目にとって昔の出来事は心が痛くなることが多すぎて。


夏目が両親について覚えていることは、ほとんどない。

覚えているのは、
お父さんのひざの上で笑っていた記憶。
優しかった父の、大きくて温かな手。

あの夏目が声を出して泣くほど、
温かくて、痛くて、もう届くことのない儚い記憶。


だけど今の夏目にはかけがえのない、大切な人たちがいる。
藤原夫妻、学校の友人、そして妖たち。

自分勝手でめちゃくちゃな妖もいるけれど、
今の夏目は妖を恨んだりはしない。

ただ自分が感じている優しさを
誰かに返したいと願うだけ。

そんな心優しい夏目をにゃんこ先生は「お人よしめ。」と
言うけれど、そんな夏目だからこそみんな放っておけないのだろうね。

昔の痛さがあったから、
今のぬくもりを大切にできる。

夏目の部屋のふすまに隠された秘密。
それもまた泣いた(´;ω;`)夏目可愛い

それを知っても、気持ち悪がったりせず笑って受け止める北本たちも
いいやつらなんだよなあ。

4期はそんな、
“人の優しさとぬくもり”のエピソードが多いかな。

特にラスト3話(夏目の両親の写真や、家を訪ねるエピソード)は、
泣いてばかりでした。


● 音楽
これまでも夏目友人帳の主題歌は大好きでした。
今回もまた格別。

【 OP「今、このとき。」/ ひいらぎ 】

明るい曲調なのに、泣ける。

夏目の姿に歌詞が合いすぎて、
1話のOPだけで泣けましたw

全話観終わってから歌詞を見直すと、
なにこれ、夏目にぴったりすぎてまた泣ける(´;ω;`)


曲もいいんだけど、
アニメーションとの合わせ方がさらに最高。

幼い夏目かわいい。そして今の夏目。
2人を比べると、高校生になった夏目は大人になったな~と思う。

夏目に大人の色気を感じる…(*´Д`)ハァハァ

ひざを抱えて座るちび夏目のところに潜り込むにゃんこ先生と、
にゃんこ先生をもふってするちび夏目が最高!


【 ED「たからもの」/ 河野マリナ 】

このEDが見事だよ!

夏目の最後のナレーション
  ↓
EDのイントロ
  ↓
歌い出し

この流れが神過ぎる…!

特にイントロの破壊力が凄まじい。笑

なんだこの完璧さは。
イントロは作品の一部です(確信)

感動で胸いっぱいなところへ
涙腺崩壊のとどめをさしてくれます。笑

今ではほら、
曲を聴くだけで自然と涙が…(´;ω;`)


● まとめ
1期から大好きな作品ですが、
期を重ねるごとにどんどん好きが強くなる。

この作品への愛おしさが止まらない。

夏目のこれからをずっとずっと見守っていたくなる。
もはや、にゃんこ先生目線な気分です(笑)


今の夏目にはもう、優しい存在がたくさんある。
そしてその愛おしさや大切さを夏目はちゃんと知っている。

互いに想い合う心が重なるから、
夏目の周りは温かい。

これは、与えられるぬくもりではない。

手に入れたいと願い、
人に温もりを与えたいと願い、
そんなたくさんの温もりが混ざり合ってできるもの。

こんな温かい色を感じられるだけで、
とても幸せな気分になれます。


この作品はとても愛されて
アニメ化されているなあと感じます。

作品が持つ愛、そこに制作側の愛が加わって
観る人の涙腺を崩壊させる(´;ω;`)

5期も楽しみです♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

夏目君の強さと優しさの根源を見た4期だった

ずっと見守り続けてきた夏目君の心模様とその成長振り。
個人的には、妖怪と人間とのせつない恋模様やつながりのエピソードや、
彼を兄のように見守る名取さんの接し方が好きだったりしたけれど、
本作では、今までの中で一番、夏目君自身が描かれていたと思う。

振り返ってみると。

1期では妖怪が見えてしまう彼と、さまざまな事情を持つ妖怪との
出会いや別れを描き、両者の距離感やわだかまりが少しだけ解けて。

2期では妖怪への理解を示せるようになってからの、
夏目君の周囲の人間との接し方と考え方の変化を。

3期では妖怪を祓う祓い屋の存在と主張を色濃く盛り込み、
夏目君の祖母の形見である友人帳の存在意義も少し変化を見せ、
彼の用心棒でもあるにゃんこ先生のほうにも、彼に対する変化が見られ・・

そしてこの4期では、夏目君自身の過去をこれまで以上に克明に描き、
彼の人間的なやわらかさ、穏やかさ、やさしさの根源を見せるとともに、
友人帳がなくても、しっかりと結ばれている妖怪たちとの絆が描かれていた。

こうして整理していくと、
妖怪と人間のバイパスになっているにゃんこ先生の存在は大きく、
先生の存在なくしては、やはり夏目君の今はなかっただろうと思う。
と同時にもうひとつ大きな存在は、夏目君を引き取ってくれている藤原夫妻。
彼らの真の愛情は、夏目君が本来持っていた穏やかな性格を思い切り引き出させた。
そして、その大切な日常を宝物のようにしている夏目君に、
観ているこちらも、何気ない日々のしあわせに気づかされたりする。

「癒し系妖怪アニメ」とよく表現されるこの作品だけれど、
僕はそれだけじゃないと思っている。
そこからもっと踏み込んだ、本当の癒しって何なのか、本当の幸せって何なのか。
最後の連続3話は、特にそれをテーマとし、親戚の女の子の家庭と、
奇跡と言っていいほどに良い子に育った夏目君とを対比させていた。
{netabare}
人の哀しみや憎しみを食べて成長する妖怪に憑依されてしまった彼は、
傷つき過ぎた過去の記憶を最後まで消すことなく、
むしろ「あの痛い記憶があってこその今が大事なんだ」と確信し、
にゃんこ先生の助けを借りずにそこから乗り越えて自力で目覚めた。
そしてそこには、清々しくさらにひとまわり成長した夏目君の姿があった。

夏目君の最初の不幸は、「妖怪が見えてしまう」という、
祖母のレイコさんから受け継いでいるものも確かにあるけれど、
まず、幼いうちに両親が亡くなってしまったこと、
それと妖怪が見えてしまうことで、親戚中をたらい回しにされたことにある。

でも、妖怪にも人間同様にいろいろいるもので、ある意味人間よりも純粋な
妖怪たちと関わるようになったことで成長できた部分も多く、
いまや友人帳など使わなくても妖怪たちとの約束事は守られ、
学校での友人たちとも同じように友情で結ばれ、
それらが夏目君をしっかり支えている、っていうのが嬉しい。
そして、レイコさんが成し得なかったことを、
孫である夏目君が実現させているということも、感慨深い。
{/netabare}

結局は相手が何であろうと、理解と友情があれば道は開かれるのかもしれない。
ただ、理解するとか、友情を育むには、ある程度のリスクや時間は必要で。
だけど、誰のせいにすることもなく、何を憎むこともなく、
目の前のものを真摯に受け入れ、消化していける能力というのは、
何にも代え難い人間の強さとなり、人生を変えていけるのだと思う。

夏目友人帳という作品の最大のテーマはおそらくそういうことであり
僕はいつもそこに深く共感している。

原作もずっと読んでいるので、アニメ版もずっと続いてくれたらと切に思うけれど、
視聴者によっては、マンネリ感を感じたりして、少々刺激が欲しいところかもしれない。
{netabare}原作では 祓い屋の的場一門と名取周一のことをさらに詳しく描き、
夏目君にもう少し踏み込んでくる内容に発展していっているし、{/netabare}
なにしろ友人帳が今後どうなっていくかを見届けないと。
というわけで、やっぱり5期も大いに期待してしまうのだよね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 83

72.9 4 LaLaで高校生なアニメランキング4位
劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(アニメ映画)

2018年9月29日
★★★★☆ 3.8 (132)
775人が棚に入れました
小さい頃から、他の人には見えない妖(あやかし)を目に映すことができた夏目貴志。 亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に名前を書かせた契約書の束「友人帳」を継いで以来、 自称用心棒・ニャンコ先生とともに、妖たちに名を返す日々――。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、伊藤美紀、伊藤栄次、石田彰、堀江一眞、佐藤利奈、木村良平、菅沼久義、沢城みゆき、ゆきのさつき、岡村明美、黒田崇矢、チョー、松山鷹志、下崎紘史、知桐京子、高良健吾、島本須美、村瀬歩
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

良くも悪くも平常どおりの夏目友人帳

映画館にて鑑賞。

劇場版だからといって、激しい戦闘があったり、劇的な展開があるわけでもなく、いつもどおりほっこりできる、優しい作品でした。
原作にあっても違和感のない、夏目らしい脚本で、原作をリスペクトした劇場版だったと言えそうです。

逆に、劇場版の”特別感”を期待してる人には、少し肩透かしな作品かもしれません。
何を隠そう、私自身もう少し”特別感”のある作品を期待しておりました…。

とはいえ、基本平常運転でも、そこは劇場版。
主要キャラは、ほぼ全員出てきました。{netabare}
(欲を言えば、的場さんや、的場一門の七瀬とかも出してほしかったところはあります…。)
{/netabare}

また、ニャンコ先生の可愛さが爆発してたところは、ある意味特別だったかも。これだけでも観た甲斐がありました。(タキに劣らぬニャンコ先生の大ファンなので!)

逆に悪かったのは、キャスト面。
劇場版あるあるのゲスト声優起用は完全に裏目に…。
お笑い芸人の2人(ネタは好きな人たちですが)も、イケメン俳優も違和感だらけの演技。
前知識なしで観たんですが、すぐに「声優じゃないな」と看破できるぐらいには下手です。
そもそも、この手の作品に、芸能人を起用したところで、宣伝になるのか甚だ疑問です…。なんのメリットがあるのやら…。
アニメ好きが観る映画なら、豪華声優がゲストで出てくれる方が、集客力ありそうですが…。

作画に関しても平常運転だったかなぁ…。崩れるところは、崩れていますし、テレビ版とそこまで差異を感じられませんでした。失礼ながら。

何はともあれ、夏目ファンなら観れば良いでしょう!肩透かし感はあるかもしれませんが、ニャンコ先生の可愛さの爆発や、優しい物語は、ファンが愛している夏目友人帳の姿そのものだったかと思います!!


最後に、ネタバレ付き、物語に関して思ったこと(単なるクレーム)(雑記){netabare}

●主の亡くなった、式の解放について
 主が死してなお命令に従い続けている式の解放。この劇場版の裏テーマの一つだと思います。それゆえに、式を解放するシーンで、名取の式たちの気持ちを匂わせる描写がもう少し欲しかった…。
 夏目組の妖達の魅力は言うまでもないですが、名取の式たちもまた、愛しいキャラです。
 瓜姫・笹後・柊(ひいらぎ)は、誰よりも名取を大事に思っています。
(アニメでも丁寧に式になる経緯が描かれた柊は勿論ですが、瓜姫・笹後も非常に魅力的です。名取の最初の式となった瓜姫については、とっっても美しい出会いの話が原作21巻にありますので、是非。以来瓜姫ファンでもあります。笹後についても後々語られるのでしょう。)
 ニャンコ先生が名取を小突いたときに一斉に反応するさまに、名取愛が感じられて、可愛いかったです。

 そんな名取命な彼女らにとって、主の死は無視できない問題です。夏目組もそうですが、妖にとって人間の死はあまりに短い。夏目と斑にも必ず別れが来ますし、名取が式を解放するときもきっとくるでしょう…。
 なので式の解放の場面では、感じるものがあったはずですが…演出が少し不足してたような気がします。
 わがままでしょうか…。

●的場が出なかったことについて
 出てほしかったのが本音ですが、出せなかった部分もあるかと思います。
 なにせ、彼はとても複雑な人物であり、強力な式を手に入れようとする悪役として単純に登場させるべき人物でもないからです。原作でもまだまだ謎の多い人物であり、下手なキャラ付けを避けるため、緑川先生に配慮しての判断だったろうと思います。(名取はある程度固まってきているキャラなので、幾分か自由に動かせるのでしょう。)

●夏目組・犬の会について
 先ず紅峰(べにお)がいないじゃんかぁ…(泣)
 あと、劇場版なんだから、子狐とか出てくれたら、なおよかった。(欲張り)
 斑と同格レベルと思われる三篠(みすず)の活躍シーンとかもたまには観たい!(ただのクレーム)
                    以上 雑記了
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

優しく、哀しい、嘘をついた

この作品は、2018年の9月29日に公開されたそうですが、2018年9月29日、30日の公開初週2日間で観客動員数、興行収入、満足度において国内ランキング第1位を獲得。10月21日までに観客動員50万人を突破した記念に、鏡開きが行われたんだそうです(wikiより)。

どれほどこの作品を…この作品の持つ世界観を楽しみにしていた人が居たのだろう…
数値が、結果を如実に表していると思います。
そして実際に作品を視聴してみて、数値に嘘は無いことを確信しました。

公式HPも作成されていますが、あらすじはネタバレ要素が満載なので、この作品をじっくり堪能したい方は、前情報無しでの視聴をお勧めします。


人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・勇気と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。
そんな頃、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。
レイコのことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。
彼らとの交流に心が和む夏目。
だが、親子の住む町には謎の妖が潜んでいるらしかった。


公式HPのあらすじの中からネタバレ要素以外を抜粋しました。
謎の妖を巡り物語が動いていくのですが、今回も夏目の視点は秀逸です。
夏目のこれまでの境遇は、皆さんご存知の通り決して幸せとは言えない時間を過ごしてきました。
祖母である夏目レイコから受け継いだ「妖を見る力」に翻弄されたこともありましたが、多くの理由は夏目自身には無かったと思います。

夏目は物事を推し量る際、自分の過去の体験とオーバーラップさせるんです。
そんな彼の出す答えが人に…妖にとって優しくない筈がありません。
それは夏目自身の魅力でもあるので、夏目の周りにはいつも友達がいっぱい…
しかも物珍しさなんかではなく、居心地が良いから一緒に居るのが感じられる…
夏目に変化に一番ビックリしたのは、偶然出会った同級生なのかもしれません。

この作品のタイトルである「うつせみに結ぶ」は、物語の完走により意味を理解することができます。
物語を何故「うつせみ」に帰結させる必要があったのか…
作り手の様々な思いを乗せた一言なのでしょう…しっかりと切なさが伝わってくる構成だったと思います。
でも、公式HPのトップページに記載された「優しく、哀しい、嘘をついた」を見たのは、本編完走後だったからでしょうか…やたら胸に刺さった一言でした。

「優しく、哀しい、嘘」って誰がどんな嘘をつくんでしょう…
「嘘」をつくのは良い事ではありません。
そんなのは幼稚園児でも知っている世の中の常識…

でも、世の中そんな簡単じゃないんですよね…
そう、世の中には「正しい嘘」が存在するんだと思います。
縋る術がそれしかなかったり、偶然の奇跡を現実にするための必然性からなど、きっかけや理由は色々あると思います。

でも根底にあるのは「目の前の人を悲しませたくないから」なのではないでしょうか。
正義の鉄槌を振りかざすだけが万能じゃない…
「1+1⁼2」以外の事態に直面しても対処するため人の心は揺れ動けるように出来ているのではないでしょうか。
そんな事をこの作品を視聴して感じました。

上映時間104分の作品です。
昔から馴染のキャラはちゃんと登場しますし、今回もニャンコ先生は大活躍です。
出来の良さは数値が示しているので、この作品の世界観が好きならお勧めできる作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「出会いがもたらした変化は、小さなさざ波となって広がっていく。その小さなさざ波の端に、俺もいるんだ。」

2018年公開の劇場版。

時系列は重要でないので、夏目友人帳シリーズを全て視聴済みの方も、
まだ見ている途中だという方も、大丈夫。

また、設定等も丁寧に説明されているので、
まだ夏目友人帳シリーズを見たことがないという方も大丈夫だと思います。

今回も、人と人、人と妖との絆の温かさに癒されました(*´ω`*)

100分ほどの作品です。


● ストーリー
妖が見える少年・夏目貴志(なつめ たかし。)

祖母・夏目レイコの遺品の中にあった“友人帳(ゆうじんちょう)”には、
レイコが勝負で負かして子分にした妖の名が集められており、

名前を返してもらおうと訪れる妖、
友人帳の強い力を狙う妖、
そんな妖から夏目を守る用心棒・ニャンコ先生など、

友人帳をきっかけに、
夏目は様々な妖たちと関わることになる。


この劇場版にもちゃんと夏目友人帳らしさが詰まっています。

夏目(cv.神谷浩史)を聴くだけでスイッチ入ります。笑

1話完結の話が多いこの作品としては
100分は普段より長めの時間。

シリーズ初の長編オリジナルエピソードということで、
どんな感じになるのかなーとドキドキだったのですが、
観終わってみると、いつも通りの雰囲気に満足でした♪

寄り道に思える話もちゃんと伏線として取り込んでいて、
夏目に関わる主要なキャラはみんな登場してくれたのも嬉しい^^

妖にもいろんなやつらがいますが、
今回の主役となる妖は、人を想う優しいタイプの子。

その優しさや守ろうとした絆に、心がきゅっと切なく、温かく。
そんな夏目色に染まりました。

この作品の心地良さは、
夏目のそばにいる人たちの温かさが源。

一人じゃないから、
一緒に過ごす時間を大事にしたいと思える人たちだから、
夏目の物語はこんなにも温かい。


ちょいちょい声優が気になるのは、
ゲスト声優として芸人さんや俳優さんが演じられているからですね。

ぶち壊しと思うほど悪くはなかったけど、
微妙な違和感はありました^^;

容莉枝(よりえ)さんの声が素敵だなーと思ってたら、
しょくぱんまんの島本須美さんだったのですね。

全然わからなかったです( ゚Д゚)


主要のキャラクターたちは安定して大好きです。

今回の目玉はやはり、
分裂してしまったミニニャンコ先生ではないでしょうか?笑

うーん、でも私はやっぱり、
普段のぼてぼてのニャンコ先生の方が好きかな。

ものすごく体重ありそうだけど、
軽々と肩に乗せる夏目を見ていると、いつも不思議に思いますw


● 音楽
【 主題歌「remember」/ Uru 】

あーいい曲です。

感動的な主題歌がこれほど心地よく染みるのは、
良い作品&良い映画だという証拠だなと思います。

劇場版観てからずっと繰り返し聴いてます^^


● まとめ
大好きな夏目友人帳。

その印象も、ずっと味わっていたいと思う雰囲気も、
この劇場版で揺らぐことはありませんでした。

期待を裏切らない劇場版ですよ^^

そして!嬉しいことに!
2021年1月16日には劇場版2作目の上映も決定しています!!

この劇場版の余韻に浸りつつ、
新作公開を心待ちにしたいと思います♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
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