ツッコミで爽快なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のツッコミで爽快な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番のツッコミで爽快なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.4 1 ツッコミで爽快なアニメランキング1位
リコリス・リコイル(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (979)
2667人が棚に入れました
東京の下町にある和カフェ「リコリコ」 。 カフェが受ける注文は、おいしいコーヒーにあま~いスイーツ……だけじゃない!? ちょっとそこまでのお届け物から心細い夜道の送り迎え、ゾンビ退治から巨大怪獣…!? なんでもお悩み、相談ください! お客さまの「困った」をなんでも解決しちゃいます! 皆さまをお待ちするのは、いつもスマイル看板娘と、クールで真面目なド新人。働きたくないちびっ子に、結婚を焦るアラサー女子? そして店長は、日本かぶれのナイスガァイ!! どんなご注文(オーダー)も、おまかせあれ♪
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

千束の信念、生き方を応援したくなります

頻繁に銃弾が飛び交う物騒なアニメですが、死者がほとんどいない(?)穏やかな内容です。
主人公の錦木 千束(にしきぎ ちさと)の決して相手を殺さない慈愛の心と明るい性格、そして甘ったるい声が、物語を優しく彩っています。
また、パートナーの井ノ上 たきな(いのうえ たきな)が、最初は千束を軽蔑しながらも、徐々に千束を信頼してゆく心の変化も見どころです。


「リコリス(Lycoris)」この英語は「彼岸花」を表します。
この物語では治安維持組織「DA」で働く少女暗殺者たちのこと。彼女らは、全て孤児であり、幼い頃から暗殺技術をたたきこまれています。だから彼女らは、容赦なく犯罪者を殺します。
もちろんDAは裏社会の警察であり、血なまぐさい組織です。

しかし、その中で最強のリコリスとして活躍している千束は、決して相手を殺すことはしません。彼女が使用する弾丸はゴム弾です。
当然、組織の方針に逆らっていますし、彼女はDAの本部に居ず、喫茶リコリコで働いています。

そしてDAでNo.2の腕前を持つたきなは、上官への命令違反をしてしまい、喫茶リコリコへ左遷されます。
たきなは真面目な少女なので本部への復帰を願っていますが、千束は自分の信念に従い本部への復帰を拒んでいます。

この2人には、いつも事件が舞い込みます。
千束とたきなは対処の仕方が全く違うので、最初、たきなは千束を軽蔑します。でも、千束の腕前は認めています。
しかし、徐々に千束の過去や生き方を知ることで、たきなは、千束を理解するようになるのです。
そしてたきなは、リコリスとしてのたきなではなく、人間としてのたきなに目覚めてゆきます。


この物語には千束の特殊能力だけでなく、彼女の信念や生き方が描かれています。
そこがこのアニメの最大の魅力だと思います。

特に第二話では、命の尊さを嚙み締めつつ、見事にしてやられました。
私もすっかり騙されてしまったのですが、後味が良い終わり方でした。
こんな騙され方だったら心地よいですね!

オープニングは ClariSが歌うALIVE とっても魅力的な歌でした。
そしてオープニングの最後にたきなが千束のお尻を蹴るシーンがありますが、
あれはすごーく痛そうです(T_T)

エンディングはさユりが歌う「花の塔」。
エンディングはたきなの心の変化を描いた歌のようですね。

どうでもいいお話:{netabare}
たきなは「響け!ユーフォニアム」に登場する高坂 麗奈にそっくりですが、麗奈の声優の安済知佳さんが、千束の声を担当されています。これは驚きでした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 64
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

君の鼓動を感じたい

【感想】
雰囲気がとても良くて楽しかったです

設定は重くて複雑で面白そうなのだけれど、シリアスなシーンでもバトルシーンでもノリが軽くて緊迫したシーンなのに「緊張」よりも「楽しい」って感じが好き嫌いわかれそう
大きな組織はどれもすごそうな組織なのになんか作戦とか決まりとか適当ですごい組織って感じがしないし、テロリストもリコリスも強いキャラクターはみんななんかぬけててプロの戦闘員って感じがしないんです

でもそんな細かいことはどうでもよくて、千束とたきなのやりとりがずっと楽しくて、今期アニメでは一番好き!
夏アニメ話の面白さではサマータイムレンダ、メイドインアビス、アオアシが3トップかなーって思うけど、好きなのはコレと邪神ちゃん

細かいことを気にしないで雰囲気を楽しむアニメかな?

ストーリーや設定は面白くなりそうだったけどやりたいことが多すぎて詰め込みすぎた感じのする終盤が残念で
綺麗に終わったけど慌てて畳みにかかった感じがしました

それでも細かくない気になることも多くて
キャラクターの掘り下げとか組織の設定がなんかふわふわしていて、これどういうこと?って考えると変なことが多かった

【リコリスの制服について】{netabare}
リコリスの制服を実際に作ってみたのですが、かなりデザインが独特で作るのに面倒くさいつくりしていて
なんで使い捨ての駒みたいな使い方をしている腐った組織なのにこんなに手の込んだ制服にしたのかなー?って思いました
罪のない子ども達の人生を使い潰しにしてきた罪滅ぼしのつもり?
2色の布地を縫い合わせていて飾りのベルトとかボタンとか多くて作るのにかなり手間がかかるデザインで
作り方はグレーと赤or紺のワンピースを1着ずつ作って不要な部分をカットして縫い合わせて作りました
型紙の段階から不要な部分をなくしておいてもいいのですが、慣れないことをすると失敗しそうだったので
{/netabare}
【4話について】{netabare}
千束がたきなのトランクスを履くシーンあるけど、人のロッカー勝手に開けるのやめよう?
いくら洗ってあっても人の下着つけるの抵抗ないかな? 
あれ、下着脱いでるから直接履いてますよね?
履いてみたいにしても、とりあえず直接じゃなくて下着の上につけるとかすると思う
 
たきなが美少女で仲がいいから気にならないなんてことはないと思う、千束は百合ってわけでもなさそうだし
千束が気にしなくても履かれるほうは絶対イヤだと思うし、千束はたまに変なことするなーって思った

この4話はさりげなく気になる描写もいくつかあって
たきなはお出かけの衣装が指定されているか聞いていたので、自分で選ぶっていう感覚がないってコトです
ただ使い捨ての道具であればいいという感じがして、組織の闇を垣間見たような感じがした

それから地下鉄のシーンもオフだから参加しないと千束は言っていたけど参加しないんじゃなくて参加を禁止されているんじゃないかな?って思った
{/netabare}
【良かったところ】{netabare}
普段やる気ないのにいざというときに頼りになるクルミとか
子ども達をフォローしてくれるミカさんの安心感とか良かった

真島さんも何か変でよくわからないところはあったけど、世の中の歪みを感じ取っていてそれを正したいっていう考えには共感しました
方法が強引で問題があるってだけでDAとかアラン機関の狂った側面を見ちゃったら真島さんがしていることが悪には見えませんでした

そして一番の見どころはたきなの成長
最初は人間味がなくて、天才肌の千束とぶつかりながらも協力していくバディものかな?って思ったけど序盤で千束と打ち解けて
そこから回を追うごとに表情が豊かになって女の子らしくなっていくたきなが本当に可愛い

くるみ達が千束に死なないでって懇願するんじゃなくて、あっさりお別れしているように見えるところがかえって悲しくて
でも千束は自分の命に達観したところがあってたきなの「生きて欲しい」キモチとの落差が悲しいと思っていたけど
一つ一つかみしめるように大事な人たちとの別れをいつもの調子で済ませていって空を見上げるその横顔が寂しそうでした
悲しいのに強がって無理をしているように見えて、せつなくなりました

終盤は大好きな千束を助けるために必死になるたきなが最高で、いい場面で主題歌が流れて最高の演出でした
{/netabare}
OPアニメの二人でお尻を蹴り合うシーンは二人の関係性と幸せな時間をうまく描写していていいシーンだなって思います
こんな二人の幸せな時間がいつまでも続くように願いながらずっと見ていました

楽しい時間をありがとうございました

【2期のストーリーを予想】{netabare}
2期がもしあるなら、DAやリリベル、アラン機関と戦うことになりそう
真島さんはテロリストで危険な人だけど、それよりもDAやアラン機関のほうが悪の組織に見えてしまったので、これらをなんとかしないと物語がハッピーエンドにはならないと思う
そうなるとリコリスのメンバーや真島さんと共闘して倒すことになるのかな?
{/netabare}


【特に気になったこと】{netabare}
・DAは世の中に存在がバレたからリリベルつかってリコリスを抹殺するって言うけど、リコリス消滅した後はどうするつもりなんでしょうか?
それからリリベルはふだんは何やってるの? バレたときにリコリスを殺すためだけに生きてるの?
こんなすごい子たちが殺し合いしたら余計に世間にバレるんじゃないの?
何かあったときに消したいなら、体の中に時限爆弾でも仕込めばいいのに

・東京都の皆さんはあの映像見てリコリスの秘密に気づくでしょうか? テロリストと女の子が銃で戦ってるくらいにしか思わないとおもうし殺さなくてもくるみみたいにごまかせばよかったのに

・アラン機関はすごい才能を持った子を育成している機関で、殺し屋にして何かをさせようとしているんじゃなくてチサトを殺し屋にすること自体が目的に見えて、おかしな機関だなーって思います
そんなことに命をかけるヨシさんは気が狂ってるの?って思ったけど、たぶんヨシさんは人殺しをしないチサトはいずれアラン機関に消されちゃうから自分を殺すように仕向けて守りたかったんじゃないかなって思った
でも結局チサトはヨシさんを殺さなかったから、ミカがヨシさんを殺してチサトの手術をしたのかなって思った
{/netabare}

【細かい惜しいところ】{netabare}
・真島さんは千束と本気の戦いがしたかったって言うわりには、千束の視界を封じたりスマホを囮にして足を撃ったりして、言ってることとやってることが違うような

・リコリスは秘密裏に問題を解決する組織なら、女子学生っぽい制服の擬態をうまくいかしたミッションとかあっても良かったかも
ありふれた日常のすぐ隣で衝撃的な事件が起きていて、それを誰にも気づかれずに解決するっていう個性がもう少し生かされていると良かった

・後半は千束たきなペアとミカさん・吉松さんと真島の三者のストーリーが交錯していて駆け足が過ぎたかも
もう少し時間をとってゆとりをもって描いていれば印象は少し違ったかもしれません
{/netabare}
【声優】
チサトの声優がすごくいい!
この演技あってこそのチサトですね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「ハリウッド的エンタメ」の流れに乗った美少女ガンアクション

「美少女の相棒(バディ)もの」というジャパニメーションの本領発揮な設定をハリウッド的なエンタメ大作の流れに乗っけた、ある意味天才的な企画による超娯楽作品です。

「売ろうとして売れる作品が作れる」って、ある意味凄いことなんじゃないでしょうか。

原作からのアニメ化でもできるのかもしれないですが、どちらかというとこういうのはオリジナルアニメーションならではな気がしますね。

主人公の錦木千束(にしきぎ ちさと)は日常的にハリウッドエンタメ映画が大好きなようです。そんな千束にほだされ、頑なに効率や表面的な任務達成を重視する姿勢から徐々に人情を解し千束が一番になっていく井ノ上たきな。

特務機関により維持される偽りの平和な日常という世界観が醸し出すディストピア感、そして工作員仕様の厨二な感性を刺激する防弾鞄などの様々なガジェット。

社会秩序の維持よりは自身の周りのささやかな平穏を皆が享受できることを求める心と、悪意や不幸も包み隠さず衆目に晒すという大義のためにはテロも辞さないという意志の衝突。

そして、外見的な面および性自認などでポリコレ(political correctness)にも配慮した感満載な多様性のある登場人物たちでありました。

詳細な設定を突き詰めるよりは、流れと勢いを重視した演出が多かったように見えたのも良くも悪くもハリウッド的でした。おかげで「シャッターはどうやって破ったのか」とかが考察要素になることも。まあ、細かいことは気にしないで観るのが本作を楽しむコツのような気はしますが。

そして特筆すべきは喫茶リコリコの面々による、なんてことない日常シーンの軽妙な会話劇。ここでの各キャストの頑張りは素晴らしいものがありました。

特にミズキとクルミの台詞は毎回いちいち面白すぎます。コメディ作品としても優秀です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50

77.4 2 ツッコミで爽快なアニメランキング2位
オーバーロードIV(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (374)
1437人が棚に入れました
TVシリーズ第4期

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ラナー様、万歳!(← アインズ様じゃないの…(笑)?)

オーバーロードの4期目で、全13話の1クールです。

1~3期目を全て視聴済みか、もしくは該当部分の原作を既読でないと本作だけを観たのではまったく意味不明と思われます。というわけでまだの方はここでさようなら…。



オーバーロードというお話自体は、私自身としては特定の登場人物に共感して観るというよりは大河ドラマ的に第三者視点で楽しんでいます。いわゆる「戦記物」としての楽しみ方でしょうか。

アインズ自身はかつてのゲームとしてのユグドラシルを懐かしみつつ、他のプレイヤーやワールドアイテムを探しているのが本筋であって、世界征服はそのついでにやっているみたいなところがあるので、そういう見方をされるのは不本意なのかもしれませんが。

さて、そんなアインズ様の覇道は3期目まででナザリック大墳墓をベースにアインズ・ウール・ゴウン魔導国を設立し、リ・エスティーゼ王国からカルネ村と要衝の都市エ・ランテルを割譲されるに至っています。

そんな4期目では前半では主にドワーフたちとの関りを発端とする一連の出来事、後半では主に王国と魔導国との関係性の変化に関する出来事が語られます。前半はコメディ―成分多めな感じで、個人的には後半がより楽しめました。

ラナー様は王国の王女殿下ですが、3期目からしばしば活躍するラナー様の見せ場が多くて大変面白かったです。

ザナック王子も素晴らしかったですが、私は自分勝手な目的のために暗躍するラナー様が好きでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

君主は国家第一の僕

【紹介】
来年公開予定の劇場版は4期の前半と後半の中間のお話みたいです

【感想】
アインズ様たちの残虐なところがどうしても好きになれないけど、毎回話が面白くてクオリティも高くて良くできたアニメだと思います
4期は特に話が濃くて見どころが多かったのでシリーズのファンは満足するんじゃないでしょうか?

アインズ様たちは目的のためなら脅迫も偽計も強奪も拷問も虐殺もします
敵対する相手から見たら悪なので見ていると嫌な気持ちになる
4期はこれまで以上に酷い話でどんどんアインズ様は狂っていっているように見えて、敵対する人間たちは愚かどころか生き方がカッコいい人が多くてどうしても人間達のほうを応援してしまいます

{netabare}普通の物語なら主人公は悪を倒す側になります、でもこの物語は普通の物語でいうラスボスが主人公
ラスボスの目から人々を見ることで、巨大な悪と対峙するいろいろな人々のドラマを見ることができるんです
たとえばある者は祖国を裏切って悪に魂を売り渡し、ある者は大切なものを守るために剣を握り、ある者は領民を生贄にして命乞いをし、ある者は強者との戦闘を求めて立ち向かってくる
そんな人々の人生をかけた必死な生き方がたくさん見られて、他の異世界ファンタジーと一線を画す面白さがありました
{/netabare}
4期で好きなキャラはザナック王子

【今期の魅力】
{netabare}
世界観や設定がとても緻密でしっかりしていて味方だけでなく敵も魔導国という脅威に対し知恵を振り絞って対抗しようとするキャラクターが多くてとても魅力的
圧倒的な力を持っているから力づくでも征服できそうだけど、征服した後のことも考えてじっくり着実に侵略していくし、敵もただやられるだけじゃないところが面白いです
作画は3期と比べてだいぶ良くなっていました

アインズ様はヒトから見たら悪だけど実はいいひとなんて都合のいい話でもなくて、敵対する者は容赦なく潰す、必要なら侵略する
4期でも他国に言いがかりをつけて虐殺したりクアゴアの群れに1万以内になるまで同族同士で殺しあいを要求したりとかなり残虐なことをしていて、アインズ様も部下も強すぎて戦争とか侵略っていうより一方的な蹂躙・・・
フィリップの個人的な暴走をよく確かめもせずに王国の反逆と一方的に見なして大量虐殺をはじめたことはどう言いつくろっても悪だと思います
ヒトや魔物たちから見たらアインズ様は魔王にしか見えなくて、ゲームだったら勇者パーティに討伐されるラスボス、これは魔王の視点で進む侵略物語

ナザリックの強さが圧倒的すぎて人間では勝てるわけなくて、他の作品だったら人間の王族や強者が民衆を見捨てたり自分の保身に走る愚者として描かれることが多いけど
それぞれが善意もあれば悪意もあって、正義や王族としての誇り、民を思う気持ち、野心や欲望があってキャラクターが生きている感じがして
一方的に蹂躙される弱者をただ黙って征服される人達にしないことが4期の面白いところだと思っています

クアゴアの王ペ・リユロや帝国の皇帝ジルクニフ、王国のザナック王子、冒険者のラキュース、イビルアイ、アズスなど魔物の王や人間たちもキャラが立っていて魅力的で
4期では特に慎重に戦局を見極めようとしているペ・リユロの立ち回りとか、ジルクニフの皇帝としてのふるまいが良かったし
見た目はダメ王子っぽいザナックの有能な采配やアインズ様との会談で見せた豪胆な立ち居振る舞い、
絶対勝てない相手が王国民を皆殺しにするつもりだと気づいているのに逃げ出さずに王族として最後まで戦う姿勢を崩さなかったことなど
賢い王としての動きがとても良くて、ザナック王子は一気に好きになりました
いい王なのに失ってしまったのが残念です

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャバクラナザリックからの脱却

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
説明不要の人気シリーズの4期。かなりストーリーが動いた印象。残酷な描写も多い。

個人的には、4期≧3期≧1期>2期ですかね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
付き合いで何度かキャバクラに行ったけど、どうにも苦手だった。

1つは、私の性格。どちらかといえは相手を喜ばせたい性格なので、サービス受けてるはずなのに、キャバ嬢を楽しませようとサービストークをしてしまい、疲れる(苦笑)

もう1つは、絶対的に優位な状態。こっちは客だし、向こうはプロだし、自分の話がどんなにつまんなくても笑ってくれるし、ノッてくれる。

それがとてもつまらなかった。

やっぱり、彼女だったり友達だったりの、忖度のない応対の方が、気持ちが良い。つまんないならつまんないとハッキリ言われるから、笑いを取れた時はちゃんと嬉しい。

この辺、アインズも似たような感覚なのではないだろうか。

彼は本来「絶対君主」だが、NPCにも敬意を払い、気に入られようとしている。そして、彼が求めているのは盲目的な絶対服従ではなく、自分で考え、決断できる、あくまで「仲間」という対等な存在だ。

それは、ゲーム世界に1人残された寂しさを埋めるため、というのも1つはあるだろう。

しかし、彼はあくまでプレイヤーであり、これまで何度もコンピューター制御された敵を倒してきた人物である。命令しか守れない、コンピューターの限界を知っている。だから、NPCを「人」にしようとしている。

当然それは、自分以外の敵対プレーヤーが出てきた場合に備えてだ。

それから、各階層守護者は、あくまで「創造主」である、至高の御方々が不在だから、アインズに忠誠を誓っているのであって、アインズ個人の配下ではない。それを、アインズ自身が気にしていて、万が一にも逆転現象が起きないように、自分個人に忠誠を誓わせるような工夫をしているという側面もあると思う。

やはり、この作品は設定が秀逸だ。

以前のレビューでも書いたが、「No.1ギルドの後衛でまとめ役」という立ち位置が絶妙で、これをそんじょそこらの「なろう系」だと、No.1プレイヤーや、ソロ最強、初心者なのにチートなんて極端な立ち位置から物語を始めてしまう。だから、ストーリーが画一的になってしまう。

アインズの立ち位置、そして、配下のNPCにすら勝てないという力の無さが、主人公最強系の爽快さと、とことん戦力増強に動くサクセスストーリーを両立させている。

やっぱり稀有な作品だ。

ちなみに私は、敵国の王子が殺された後、怒って敵の配下を「本人が望むまで決して殺すな」のクダリが好きでした。ナイス、ダークヒーロー♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

68.2 3 ツッコミで爽快なアニメランキング3位
信長の忍び(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (226)
864人が棚に入れました
1555年──
世はまさに戦国の時代!! ひとりの青年がでっかい夢を抱いていた。
うつけと呼ばれる彼こそ後の…、そう、織田信長である。
そんな青年を慕う少女がひとり。
信長の夢に魅せられた彼女は笑顔で言った。
「私、信長様の忍びになります!!」
目指すはひとつ、天下布武のみ!!
ど天然帰蝶、パシリ秀吉、ツンデレねね、ツッコミ光秀、死にかけ半兵衛、
脇を彩る豪華キャラと共に、超巨弾戦記ギャグアニメ、はじまりはじまり~!!

声優・キャラクター
水瀬いのり、羽多野渉、村瀬歩、たかはし智秋、三森すずこ、釘宮理恵、大川透、関智一、落合福嗣、うえだゆうじ、平川大輔、森嶋秀太、松井菜桜子、高木渉、立花慎之介、置鮎龍太郎、檜山修之
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

その時歴史は動いた

TMS/V1Studio制作。

小さいながらも疾走感溢れる良品です。

これは油断しました。
歴史好きならなかなか面白いです。
{netabare}桶狭間の合戦から、
信長の京上洛までを描いています。{/netabare}

会話の妙と構成の上手さで、
まったくストレスを感じない。
テンポがとにかく良く、クスッと笑える。
デフォルメされたキャラも、
それぞれ個性を上手く掴んでいて好感が持てます。

死ぬときはサクッと逝きます(^^;
大名や戦国武将だけでなく、
お市・ねね・まつなど、
大河ドラマで有名な女性陣もかわいい。

私の知る限り史実にも忠実で、
シナリオはきちんと仕事をしていますね。

次の展開が楽しみだ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

戦国フィクションもの

原作:漫画 未読

第1期:全26話 (5分枠)


感想

信長を題材にした戦国フィクションもので、なにかとありがちですが、主人公は忍びです。
女忍びの千鳥(ちどり)が信長に仕えた物語。

戦国ものでありながらコメディ色が強く、ボケと突っ込みが上手くてクスっと笑わせられます。

5分枠なので、場面展開が早い早い!
集中して観てないと、すぐ置いてかれます。
この速さはていきゅう並みw (セリフは何言ってるかちゃんと聞けますよw)
自分は何度か見直しました^^;
一応、史実に沿ってるみたいなので、歴史の勉強になるかも!?
本音を言えば、5分枠では短すぎるような。。。
せめて15分枠くらいで観たかったです。

千鳥は純粋で裏表のない ちょっと頭の弱い変わり者な女の子。
信長の乱世を終わらせる野望に共感し、信長の忍びとして仕えます。
CVの水瀬いのりさんが良い声で演じてました。

キャラでは、
ツンデレあり、ヤンデレあり、筋肉あり、吐血ありと、バラエティーに富んでますw
(CMより)

その他の声優さんでも
羽多野渉
たかはし智秋
釘宮理恵
三森すずこ
関智一
大川透
檜山修之
山口勝平
立花慎之介
平川大輔

と豪華です。

主題歌では 蓮花 さんの「徒桜」(第1話 - 第13話)がお気に入り
良い曲でした。


原作はまだ続いているし、この春から2期が始まるけれど...
史実通りなら、信長は本能寺の変で死んでしまいますが、この先どうなるか?
信長は?
千鳥は?
物凄く気になります。
このまま2期 楽しみに視聴します!
叶うなら、この物語の最後までアニメで観れることを願います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「笑いあり♪涙あり♪感動あり♪ツンデレあり♪ヤンデレあり♪筋肉あり♪吐血あり♪なでなであり♪火縄にグルメにお色気あり♫」

史実に忠実なショートコント。

金ヶ崎編の方から見始めて、面白いなとはまってたらラッキーにも最近0話から再放送が始まりました。
現在第8話まで視聴。

「笑いあり♪涙あり♪感動あり♪ツンデレあり♪ヤンデレあり♪筋肉あり♪吐血あり♪なでなであり♪火縄にグルメにお色気あり♫」
これ、信長の忍び単行本のTVCMのキャッチコピーなんですが、言われてみれば確かに全部あります 笑
いや待て、あれがお色気か?

今川家桶狭間の戦いの少し前からを、信長に仕える架空の忍びの女の子の目線から描いてます。

テンポよくクスッと笑えます。
そんなスピード重視の子供から大人まで楽しめる良作です。

<2017/11/7追記>
ようやく一期と二期両方見終えたので感想です。
面白かった。
史実に忠実に、且つ細かくボケてつっこんで。
信長も斎藤道三も松永弾正も明智光秀もみんなみんな笑える楽しいキャラになってるところが良いです。
秀吉なんて天才的なボケキャラだしね。
自分の中の「ショートコントアニメベスト3」にランクインしました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28
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