りゅぅぞぅ さんの感想・評価
3.0
あれっ全然記憶にないぞ・・・
一度見たはずなのに、全然記憶にのこってない
覚えているのは黒シロは大事なアイテムで
しんちゃんは相変わらずハニートラップには常にひっかかることだけ
まぁまぁ、面白かった記憶はあります
りゅぅぞぅ さんの感想・評価
3.0
一度見たはずなのに、全然記憶にのこってない
覚えているのは黒シロは大事なアイテムで
しんちゃんは相変わらずハニートラップには常にひっかかることだけ
まぁまぁ、面白かった記憶はあります
ato00 さんの感想・評価
4.3
素人な声優もほとんど気にならないくらいの、雰囲気を持った作品です。
シンプルな中にも深みがあり、緊張感と感動が適度に加わります。
そして、短い期間での話ですが、次期王妃の成長が手に取るようにわかります。
次期王妃が2回も海に落ちる演出が好きです。
次期王妃の不器用なかわいさを表していて、ポイント高いです。
映画らしい映画、素直なシナリオと思います。
私にとっては、掘り出し物のアニメ映画です。
ようす さんの感想・評価
3.4
飛行機のアニメーションが好きで、ずっと気になっていた作品でした。
飛行機もののアニメーションってスピード感があってわくわくするんだよね^^
実際に飛行機に乗るのは、うきうきするのと地面から浮いている
ふわふわ感が不安なのと、半々な気持ちなのですが。笑
99分、PG12指定がついていました。
● ストーリー
神聖レヴァーム皇国の皇子と婚約することになった、ファナ。
ファナをレヴァーム皇国へ無事に連れていくための特別任務を任された
飛空士・狩乃シャルル(かりの シャルル)は、ファナと共に旅立つ。
設定や物語の背景のあれこれについての説明は、
ずいぶん簡略化されていたように思います。
ストーリーを理解する上では問題ありませんでしたが、
視聴後にwikiを読んでいると「あーそういうことだったのねー。」と
深まる部分もいくつかありました。
原作は読んでいませんが、原作の方がおもしろそう。笑
それを100分にまとめるのは、なかなか難しかったのかな。
でもきれいにまとまっていて、すっきりとした終わり方でした^^
ストーリーとしては、特に大きな特徴はなく。
ある程度先の読める展開をその通りに進んでいく感じでした。笑
こちらの予想を上回らず、かつ、こちらの期待を裏切らず。
無難におもしろかった、というのが率直な感想です。
当初一番楽しみにしていた飛行シーン。
やっぱりアニメの飛行シーン好きだなあ♪
この作品も、びゅんびゅん飛び回っていてよかった^^
あんな風に自由に空を飛べたらとても気持ちがいいだろうな…。
私も飛空士になりたくなりました♪笑
● キャラクター
もうっ、シャルルイケメン!!
見た目だけじゃなくて中身もイケメン(*´Д`)
緊迫したシーンでの目。
ああいう目、大好きです。
この場面を乗り切る、ファナを守る、飛行機の技術で負けたくない…
いろんな気持ちが読み取れますが、
譲れないものを胸に掲げている時の登場人物の目って大好きなんですよね。
シャルルの目からも強い意志が感じられて、好きだったなあ。
ヒロイン・ファナ。
ファナに関して言えば、「キャラブレすぎじゃない?」ということ。笑
初めは感情を一切出さない、まるで人形のような女の子でした。
見ていて若干イライラしてましたww
シャルルと旅をするうちに、感情が豊かになってきて…。
これは、シャルルと関わることでファナの感情が刺激されたからなのか、
これがそもそものファナの本性なのか…。
どちらにしても、ギャップがありすぎてまるで別人でしたww
王妃オーラをまとっているファナは好きだったのに、なんだか惜しい。
ファナの心の変化にもうちょっとスポットが当たってもよかったのにな。
そして2人の関係。
なんとなく予想ができるように、まあこの2人惹かれあうわけで。
シャルルがファナに惹かれるのはなんとなくわかるんだけど、
ファナがシャルルになぜ惹かれたのかがよくわからなかった。
2人で危機を乗り越えたから?いわゆるつり橋効果ってやつですか?
うーん、ファナが急にぐいぐい行く感じには、ちょっと感情移入できなかったです。
(でもシャルルにぎこちなさが残る感じには、にやにや。笑)
● まとめ
ストーリーは無難という印象でしたが、
作画や演出は好みで楽しめました^^
BGMも好きだったな♪
山場のBGMにはついつい耳を傾けてしまいました^^
とりあえずシャルルがイケメン、ごちそうさまでした(*´Д`)
シス子 さんの感想・評価
3.5
↑
滝○クリ○テルさんをイメージしてね^^!
某トロピカル系サイトを筆頭に
書籍通信販売系のサイトで「とあるシリーズ」を探そうと
“とある”というキーワードで検索すると
上から5~6番目くらいに必ずといっていいほど候補に出てきたのがこの作品
気にはなっていたのですが
まさかアニメ作品になっていたなんて想像すらしてませんでした
原作はラノベ
ジャンルは恋愛、戦争、ファンタジー
「飛空士シリーズ」というシリーズモノの一作品で
「とある~恋歌」や「とある~誓約」などの作品があります
ちなみに「~恋歌」は2014年1月よりアニメ作品が放送予定だそうです
お話は・・・
タイトルのとおり
とある飛空士さんのお話^^
そのまんまです
ここで注意して欲しいのはタイトルが
「~飛空士~」であるということ・・・
分かりますか?
“ひこうし”じゃありませんよ”ひくうし”ですよ”ひ・く・う・し”
分かりにくいのでもう一度書きます
ひ・く・う・し・・・
ちなみに
わたしのパソコンで”ひくうし”を変換したら
最初”引く牛”って出てきて
その後どう頑張っても正しい表記にならないので
「飛行」→一文字消して→「空」→「士」っていう順番に入力
あとはコピペで対応・・・って
どうでもいいことを無駄に書いてしまいました
とりあえず
「飛空士」という肩書きを持つ人がいる
どこか”別の世界”のお話ということです^^
その主人公で”引く牛”・・・じゃなかった^^
“飛空士”の「狩乃シャルル」(かりのしゃるる)くんと
どこかの国のお姫様(になる予定)の「ファナ・デル・モラル」ちゃんの
淡い・・・
だけど
とても熱い恋のお話
観終わって
なんだかよく分からなかったので
とりあえずWikiでリサーチしてみると
“「ローマの休日」と「天空の城ラピュタ」の
切なさと爽やかさを意識しながら執筆された”と
記述されていました
えーと
とりあえず
ラピュタは分かりました
飛行船みたいなものが飛んでいたので・・・
でも
“ローマ”はないでしょ
っていうか
この手のお話ならモチーフになる作品って他にもたくさんあると思うのに
なんで”ローマ”?
ソフトクリーム出てこないじゃん
飛空機(“ひこうき”じゃないよ”ひ・く・う・き”^^)がバイクの代わり?
真実の口は?
グレゴリー・ペックみたいな優男は?(シャルルくん?マジで?ありえない~)
でも原作の先生様がそう仰るのならそうなのでしょう^^
さて
率直な感想を一つ(といいながらダラダラと)書かせていただくと
あの終わり方はない
ストーリー自体が
なんか煮え切らない感じで終わっていて
“もうどうでもいいや^^”
っていうような幕引き
さらに
最後は
二人のその後を
字幕カットで説明ってどういうこと?
二人の行く末がこんな軽いものだなんて・・・
せっかくアニメ作品にしたのに
これじゃあ全く意味がない
なんか・・・
こう・・・
なんというか・・・
もっとドラマチックな演出もあるでしょう?
たとえばエンドロールのとき
その後の二人の姿を
ダイジェストで流すとか・・・(NG集じゃないよ^^)
さらに
憤慨(半分キレた)してしまったのは
ファナちゃんの声
これはもう
小学生が国語の教科書を読んでるか
私がやる気のない上司に啖呵切っているみたいな(知らんわ!)
セリフの棒読みですよ~
そして
今にも舌を噛みそうなくらいの滑舌の悪さ
いっそ噛んじゃって
「かみまみた(>_<)」って言ってくれたほうが
いくらか可愛げがあるのに
(まあどう転んでも私はブチキレます^^)
くわえて完全にキレてしまったのが(もうキレまくってる^^)
ファナちゃんのしつこいくらいの「引く牛さん!」の連呼
セリフの半分くらい「牛さん」引いてるんじゃないの!?
「引く牛さん!」
「引く牛さん!」
「引く牛さん!」
「牛さん・・・引く?(笑」って
あまりにもテンポ良く叫ぶもんだから
「よっ!」
「はっ!」って
思わず
拍子つけてしまったじゃないの!
ファナちゃんの声の人のスキルを考慮して
あえて
「牛さん」のセリフを多くしたのか
原作から既に「牛さん」というセリフが多かったから
ファナちゃんの声の人が決められたのか
って
あれれ
なんか話題が「牛さん」に飛んじゃってますね^^
とにかく
世界観やストーリー
空中戦などのアクションシーンは良かったのですが
細かいところに不満のある作品でした~
あっさり締めてゴメンナサイ~
ルル さんの感想・評価
4.6
『子供の頃に「魔女シャイニィ・シャリオ」のShowを観て憧れを抱いた日本人の「篝 敦子(カガリ アツコ)・通称アッコ」が、魔女育成学校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学し、憧れのシャリオのような魔女になることを目指す』という物語。
日本でも海外でもかなり評判の良い「TV版 リトルウィッチアカデミア」が観たくて、この度リトアカシリーズに遅ればせながら参戦。という事で、まず予備知識として、2013年にアニメミライ(*1)で発表されたこの25分間の作品を観てみました。内容は、「古代の迷宮の上に建てられた塔を上階から階段で下って行き、各フロアにある宝物を取ってくる。ただし、各フロアには野生のモンスターがいて、塔を下れば下るほど野生のモンスターが強くなる一方、宝物もレアになっていく」という実践訓練の模様です。
評判通りの面白さでした。ホウキに乗っての滑空するシーンやバトルなどは、疾走感や迫力があって圧巻でした。背中がゾクゾクしましたよ。そうなると私も疾走モードで止まりません。この作品を観終わった後、2015年に発表された約55分の劇場版「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」を観て、そしてTV版という一気の流れでした。
魔法学校の生徒達は、それぞれ3人でチームを組まされて寮で寝食を共します。主人公のアッコは場合は、「アッコ・ロッテ・スーシィ」の3人です。この設定のおかけで、アッコの行動の大部分はチーム行動で占められ、ほぼ誰かと会話をしている状態が保たれます。ですから会話が楽しくてずっと観ていても飽きないんですよね。なかなかどうして素晴らしい設定だと思いました。
観てもらうと直感的に分かると思いますが、演出としてキャラクターの動きがちょっとだけディズニーっぽい動きをします。予備動作や誇張動作などですが、作品の内容が「魔女」ですから、これらの演出は作品的にはマッチしているのではないかと思いました。当然、製作サイドも意図してやっているのでしょうね。アニメーターが楽しんで作ってる感じが伝わってきました。
ちなみに劇場版の内容は、「アッコ・ロッテ・スーシィの3人が学校で問題を起こし、「学校の近くの街で毎年開催される魔女パレードを成功させよ」という罰が言い渡される。そして3人は、魔女の素晴らしさを街の人に知ってもうために自分達で計画を立てて奔走。そしていよいよパレード当日を迎えるのだが・・・」という物語です。
この作品や劇場版を観なくても、いきなりTV版から観ても大丈夫です。TV版は完全新作ですから十分楽しめます。観始めるには敷居は低い方だと思います。あっ それから、どこにレビューを書こうか迷ったのですが、一番最初にこのシリーズの作品が発表されたここにしました。という事で、私は劇場版の方にもTV版の方にもレビューは書きませんが、どちらも面白いのでお勧めですよ。是非、そちらにレビューを書いている方の意見も参考にしてみて下さい。
(*1)アニメミライとは、2010年~2014年まで行われた若手アニメ―ター育成のプロジェクト。現在は、「あにめたまご」と名称を変更。
けみかけ さんの感想・評価
4.4
今年度のアニメミライはヲタ向けに振っていると散々言ってきましたが、今作はまさにそれの典型であり本当の意味でコアなヲタが狂喜乱舞しそうな内容の全く持って偏った作品であることを先にお詫びしておきましょうw
つまりオイラ向けです!w
最低限の言葉で説明するならば「かわゅい」、「微グロ」、そして「作画スゲェ!」の3つ
これだけでも十分じゃないかなってくらい軽快な作品ですw
幼い頃に魔法ショーで見た魔法界のヒロイン『シャイニィ・シャリオ』
その魔女にそぐわぬ派手な外見と大袈裟な魔法の数々に「いつか自分もシャリオのように」と憧れた少女『アッコ』
やがて月日は経ち、理想と現実のギャップに四苦八苦し、劣等生とからかわれながらも仲間達との魔法学校での日々を一生懸命に過ごすアッコ
ある日のこと、ダンジョン探求の実地授業で危険なドラゴンが暴れ出す事件が起きる
ドラゴンの暴走から学校を守るべく、アッコと仲間達は奮闘する・・・
まずこまけぇことを言ってもしょうがない
ようつべで“公式に無料配信されてます”のでまずご自分の目でお確かめ下さい
https://www.youtube.com/watch?v=RBlqxEIJ_Cg
アニメミライ関連作品はほとんどの場合は限られたカタチでしか公開されないが、プロジェクト終了後に作品の権利は制作会社に返却されるはず
にも関わらず、これまでプロジェクトの作品はほんのわずかな数量しかソフト化されず現在では入手困難なものばかり;
今作のように無料配信されるのは大変に喜ばしいことです
今のうちに目に焼き付けておかねば、次はいつ観れるのかワカラン!w
さて、今作の監督についたのは天才アニメタ、吉成兄弟の弟である吉成曜
作ヲタならその名を知らぬであろう名アニメタでありまして、古くはテレビシリーズ『エヴァンゲリオン』の戦闘シーンの大半を
特に12話で陸上競技のように疾走する三機のエヴァは有名
近年だとやはり『グレンラガン』とか『パンスト』が記憶に残りますね
そんなスーパーアニメタの氏が遂に監督を務めることとなり、業界各所や作ヲタは歓喜に湧きました
『パンスト』でも氏が愛するカートゥーンアニメーションの要素が持ち込まれていましたが、今作は自身の監督ということで自らキャラクターをデザイン
やはりどこか70~80年代の海外アニメ作品の雰囲気を匂わせるモノで、ダークグレイッシュな色調、陰影のハッキリしたベタ塗りな色使い、大きな白目など
『フリクリ』や『トップ2』に似た要素ですよねw
これらは昨今の美少女系作品の傾向とは真逆のベクトルを向いてるのが面白いところです
そんな氏の可愛らしいキャラが、とにかく所狭しと動きまくる
細かい芝居はモチロン、魔法を使うってことで光や炎などエフェクト類もホンマ丁寧
魔法バトルの迫力はむしろスクリーンで観た方が痛感しますかな?
作画に関しちゃ言うこと無しの100点満点
メチャクチャすげぇっすよ!
個人的に推したいポイントは主人公の友人スーシィやライバル役となるダイアナさんといった濃ゅいサブキャラクターの可愛さが異常なところw
微グロな場面もあるので決して子供向けではないのですが、そこだけ割り切れば、、、というか前述の通り「ヲタ向け」に振り切ってる作品なのでご視聴の際は覚悟を決める必要アリです^q^
ねこmm。 さんの感想・評価
4.3
『アニメミライ』2013年度参加作品。
幼い頃に見た魔女に憧れ、魔法学校に入学した少女の活躍を描いた学園ファンタジーです。
落ちこぼれ&お調子者な主人公。
高飛車なライバルと嫌みなその取り巻き。
授業中のアクシデントにより、生徒たちがそれに立ち向かわざるを得なくなる状況。
まさに、”魔女っ子アニメのお手本”といったような作品でした。
特筆すべきはキャラの動き。
コミカルに、そして繊細かつ大胆に。
例え本作がサイレントだったとしても、十分楽しめるくらいハイクオリティです。
ストーリーはシンプルすぎるくらいですが、30分弱という尺を考えれば申し分無し。
可愛らしいキャラクターが表情豊かに動き回る様は、短い尺を一層短く感じさせます。
初期のディズニーを思わせる、鼻先をくすぐるような懐かしい感じ。
こういう魔女っ子モノは、いつ観てもワクワクドキドキできて大好きです♪
{netabare}それにしても、最後にデレたダイアナの可愛いコト可愛いコト(笑)。{/netabare}
れんげ さんの感想・評価
4.3
劇場版クレヨンしんちゃんの第6作。
1998年公開。
【前置き】
原恵一さん、脚本&監督作品の第2弾。
本作のタイトルでピンとくる方も多いかもしれませんが、この第6作目は、しんちゃんが描いた空想上のキャラクター
『ぶりぶりざえもん』
が主軸となった映画です。
そのシナリオもさることながら、シリアスな銃撃戦や迫真のアクションシーンも展開し、本作を劇場版一と押す方も多いとか、そうでないとか。
私は当時、友人と映画館へ見に行きましたが、そのまま3回も続けて見てしまった程でした。
(昔の映画館は、席指定もないし一度入れば何度でも見れたんですよね………。
じゃなかったっけ……(・_・;))
久しぶりに見返すと、少~~し涙がちょちょ切れちゃいました。
【あらすじ】
『ブタのヒヅメ』と呼ばれる悪の秘密結社と、正義の組織『SML』との戦いがメインとして描かれます。
ブタのヒヅメが開発する電子生命体の奪取に成功した、SMLのメンバーの「お色気」(←コードネーム)が、
しんちゃん達ふたば幼稚園の皆が乗っていた屋形船に偶然に乗り込んだことから、しんちゃん達『かすかべ防衛隊』は、その戦いに巻き込まれていくのです。
【論じてみる】
{netabare}
まず、「かすかべ防衛隊」(風間君、ネネちゃん、マサオ君、ボーちゃん)が、メインストーリーに終始関わる作品は、本作が初めてですね。
この頃にもなると、本編で「人形を殴るネネちゃん」「実は知的なボーちゃん」等の個々キャラが完全に確立されていたので、映画でも見ていて楽しかったです。
それに途中、5人が荒野で野宿するシーンがあるのですが、しんちゃんの存在が図らずも皆に勇気を与える演出も生まれました。
「いやぁ~、それほどでも~。」
という、しんちゃんのいつもの台詞。
いつもは、「褒めてない!!」と返されるお約束のパターンですが、その時だけは風間君が静かに
「褒めてやるよ…。」
と言うシーンが、とても印象的でした。
最後の状況でも、皆がしんちゃんを必死に敵から守ろうとしたり、今作は家族愛に加えて「友情」も色濃く描かれていましたね。
これは、後の名作「カスカベボーイズ」の片鱗を見たような気がしました。
しかし、おなじみの魅力溢れるオリジナルキャラは、今作でも負けてはいません。
SML(←正義の、味方、ラブ、の略称www)のメンバー、コードネーム「筋肉」と、コードネーム「お色気」のバツイチお姉さん。
特に「お色気」お姉さんの、細身ながらの豪快なアクションシーンはメチャクチャに格好良かったですね。
夫婦喧嘩で鍛えたと自称するその強さもさることながら、しんちゃん達と同じぐらいの年の息子がいることもあり、子供達への優しさも人一倍なのも魅力です。
だからこそ余計に、彼女が暴力をふるわれ鼻血を垂らす中盤のシーンは、見るに耐えなかったですね。
作中最強の敵「ママ」に関しては、悪者ながらどこか憎めない敵キャラという、シリーズの定番を少々覆しかねない程でした。
その分、最後の勝利が気持ち良いのですけど。
「筋肉」さんも、声が玄田哲章さん(アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替え役でも有名ですね)なので、このテロ組織に立ち向かうゴリマッチョなキャラクターが非常に合っています。
渋いだけでなくどこか抜けていて、ボケ担当もしっかりこなしてくれますしね。
特に笑ったのは、「お色気」お姉さんと巻き込まれたしんちゃん達を助ける為、みさえとひろしに身なりが分かる写真提供を求めて現れる冒頭のシーン。
頑なに同行を断る「筋肉」さんは、みさえの策にハマり、
『一週間のお便秘もたちまち治る便秘薬を10倍』
飲まされ、同行を賭けた壮絶なトイレ争奪戦へと誘われるのです。
ここのシーンは、第5作でも好評だった濃い絵のタッチが再度採用され、これまた見応えが抜群です。
「馬鹿めっ! 正義の味方がクソなぞ漏らすか~~~っ!!!!」
アーノルド・シュワルツェネッガーが言っているように想像してしまうと、余計に面白かったですね。
{/netabare}
【救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん】
{netabare}
ただ、そんな魅力的なオリジナルキャラクターも、後半から登場する『ぶりぶりざえもん』に、全て食われてしまった感はありますね。
こればかりは、ハッキリ言って相手が悪いです。
元々はしんちゃんが創りあげた空想上のキャラクターですが、その絵を偶然見て閃いた博士が電子生命体として作り上げたのが、本作に登場するぶりぶりざえもんです。
故にこのぶりぶりざえもんは、しんちゃんのことなぞ知らずブタのヒヅメの教育により、世界に恐怖を振りまく存在と自分を認識しているのです。
ただ、あの性格はそのままなので、その下品さはしんちゃんと同率1位。
『本当にすまないと思っているなら、私の尻を舐めろ。』
などは、しんちゃんすら超えた下品極まりない発言だとさえ感じましたね。
「死ぬまでに、一度で良いから言ってみたい台詞」リストに、私はコレを入れています。
終盤、ぶりぶりざえもんを宇宙衛生に侵入させ、核ミサイルを発射させようと企むブタのヒヅメのリーダーの策略に、しんちゃんはこう言います。
「違うよ ぶりぶりざえもん。
オマエはオラの友達で、救いのヒーローなんだよ。」
その言葉に、ぶりぶりざえもんは初めて他者に心を動かされ、しんちゃんが作った「ぶりぶりざえもんの冒険」という本の内容に、耳を貸すのでした。
その内容は、「人に感謝されることの大切さと喜び」を学び、彼が救いのヒーローへと変貌していく様が描かれたもので、彼にとって…今の自分とは真逆の人物像でした。
最後に、博士がワクチンソフトを使ったことで消え去るぶりぶりざえもんが、こう言います。
「しんのすけ、ホントは私のチ○チ○の方が大きかったよな!」
必至に否定するしんちゃんに対し、
「バカっ!! こういう時は嘘でも「うん」と言うものだ。
…………じゃあな。」
キラキラと輝きながら身体が徐々に消えていく、ぶりぶりざえもん。
消え去る間際まで繰り広げられた、しんちゃんとの下品ながらも「彼ららしい」やりとり…。
BGMと演出も感動的で、ここは劇場版シリーズ内でも個人的にベスト5に入る涙腺崩壊シーンでした。
一瞬だけ、しんちゃんの頬を伝う雫の演出もたまりません。
そんなぶりぶりざえもんはクライマックスにもう一度、今度は救いのヒーローとして参上し皆を救い、爆炎の中に姿を消すのでした。
それを認知出来たのは、しんちゃんただ一人……。
カッコ良過ぎるでしょ、コレは……。。。。
{/netabare}
【総評】
シナリオにも大きな破綻は無く、スケールの大きなアクションと感動が込められた快作となっております。
主題歌を担当したSHAZNAの曲も格好良くて印象強いですしね。(これまた、実際に出演もされてます。)
ただ冒頭で、スパイとして敵陣に入り抜け出す「お色気」お姉さんのシーンや、
攫われたしんちゃんの安否を心配するみさえが、自暴自棄に泣きじゃくるシーンなど、
およそクレヨンしんちゃんらしくない演出も多々。
目を覆いたくなる暴力シーンがあったり、作中で登場する銃器も全て実在のもので出方や装弾数まで細かく考証されている点などを考えても、「100%子供向けを意識して作った」とは、とても言えない内容でしょうね。(苦笑)
それでも本作が、世代関係無く楽しめる作品になったことは間違い無いと思っています。
何より、本編の中でも圧倒的人気を誇る『ぶりぶりざえもん』をメインとした劇場版が、本作なのですから。
休日の夜長に、お気が向きましたら是非。
ではでは、読んでいただきありがとうございました。
次回作は、第7作「爆発!温泉わくわく大決戦」です。
◆一番好きなキャラクター◆
『ぶりぶりざえもん』声 - 塩沢兼人さん
◇一番可愛いキャラクター◇
『お色気』声 - 三石琴乃さん
ここから、「ぶりぶりざえもん」の声を御担当された、『故 塩沢兼人さん』について語ります。
本筋とは少しズレますので、興味の無い方はスルーして下さい。
{netabare}
さて、この「ぶりぶりざえもん」の声を御担当された、塩沢兼人さん。
「ガンダムシリーズ」を始めとして、以降も多数の個性派キャラクターを演じ、洋画の吹き替えでも活躍。
当時から実力も知名度も抜群の方でしたが、46歳という若さで転落事故により他界されました。
私は、この「ぶりぶりざえもん」というキャラクターは、この方が演じたからこそ、これほど人気のあるキャラクターになったと断言出来ます。
二枚目で気品溢れる声から、殴られて情けない声の高低差。
その声の臨場感は、他の声優さんの中でも群を抜いていました。
当時の私は、そのキャラクターにばかり目が行き声優さんの存在なぞ考えもしませんでしたが、一緒に本作を見ていた父親がこの声を絶賛していたのは、今も鮮明に憶えています。
業界内部でもこの方の存在感は圧倒的だったようで、事実この方が演じられたキャラクターは、原作者や制作スタッフの意向により以降そのキャラクターを再登場させなかったり、登場しても喋らせない作品も出た程です。
実際に、この「ぶりぶりざえもん」も以降、登場しても喋らないキャラクターとなりました。
「このキャラクターの声は、塩沢兼人さんでしか絶対に成立しない!」
というのが、原作者やスタッフの総意だったからだそうですね。
作中でも群を抜いた人気キャラクターが声を発しないというのは、作品に多大なダメージを与えることは必至。
当時スペシャル版では、きまって「ぶりぶりざえもん」が登場して、その渋さと寝返りと情けなさで、一番の笑いを掻っ攫っていましたから。
それでも、彼の後でこの「ぶりぶりざえもん」を演じられる方なんて、誰も存在しないのですから仕方ないのでしょう…。
今も公式のファンクラブが存在して、実際に今でも掲示板でやりとりがされています。
第2作の紗ゆりさんの時にも述べましたが、声優さんが亡くなられても、演じられたキャラクターはファンの中で一生生き続けるということが、見ていて伝わりました。
ただの1ファンの私ですが、それでも…なんか文章を作っていて少し涙が出てきました……。
塩沢さんが演じられたキャラクター「ぶりぶりざえもん」が、今でも私はクレヨンしんちゃんの中で一番好きです。
感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました。
{/netabare}
AKIRA さんの感想・評価
3.7
まさにぶりぶりざえもんの、ぶりぶりざえもんによる、ぶりぶりざえもんのための映画。
ぶりぶりざえもん役の声優塩沢兼人さんが逝去したことにより、台詞付きで登場する事実上最後の劇場版作品になってしまいました。
笑いあり涙ありといったかんじが相応しく特に{netabare} ぶりぶりざえもんの冒険の最後やラストの飛空挺脱出の時の消えていくシーンは泣けますね。 {/netabare}
★ほのぽん★ さんの感想・評価
4.0
しんのすけが生死不明の報を受けたひろしとみさえ。
二人の悲しむ様子から
普段はしんのすけの奇行に手を焼いていても、
二人がしんのすけをいかに大事に思っているかが
よく分かり開始すぐに涙腺が緩くなりました。
「オトナ帝国」ではひろしが主人公かと思わすような
活躍ぶりでしたが、
今作ではひろしではなくみさえの格好良さが
際立っていました。
普段はしんのすけと一緒におバカをしているみさえが
しんのすけを追って海外まで追いかける行動力や発言は
惚れ惚れとします。
101匹足利尊氏 さんの感想・評価
3.8
小学五年生になったなのはたちが、滅びゆく惑星エルトリア絡みで起こる危機に、
時空管理局の一員として全力全開で対応する劇場版第三弾の後編。
前編に続いて公開後まもなく劇場鑑賞しましたが、
前後編で一年以上間隔があいたので、記憶をたぐり寄せながら戦いに挑みました。
魔法戦は相変わらずド派手でした♪
2ndまでのミッドチルダ式魔法&ベルカ式カードリッジシステムの融合に加えて、
特殊なナノマシンを肉体に取り込み能力を発現する
エルトリアの技術体系“フォーミュラ”も加わり、
空中戦はさらに高速化&高火力化。
それにしても、巡り会った強敵(とも)にぶつかる度、
リスクを恐れず体系ごと自らの魔導に取り込みどんどんパワーアップしていく
なのはさんマジ半端ないですw
代名詞の収束砲撃も“フォーミュラ”融合の効果か?
速射性が増して一層、危険度がアップしていてヤバイですw魔砲ゼロ式!?
界王拳やトランザムの如き、時限パワーアップの機能まで実装され
もはや一般的な魔法少女が纏うメルヘンな雰囲気は皆無w
なのはのバリアジャケットから零れる桜色の燐光が
私には段々ユニコーンガンダムに見えてきましたw
砲撃の発射音とか発射光とかはファーストガンダムだしw
来月新作公開の『ガンダムUC』はCGアニメ映画版『ゴジラ最終章』だけでなく、
『なのは』ともコラボすれば良いのにと思ってみたりw
バトルステージが東京と明言されたのも本作の特徴。
魔法戦が都市に実害を与えない&敵を捕捉するための結界ポイントが、
時空管理局により首都の要所に一方的に定められ激戦地に。
後でどうせ修復されるだろうと分っていながら、破壊されるビルや名所等を眺めていて、
私は呆然と口を開けつつ、このままだとオリンピックは中止だなと苦笑してみたりw
一方でシナリオは、多すぎる登場人物の想いが乱反射した前編の流れを引き継ぎ混迷ムード。
各々が主役級の葛藤を抱えており、断続的に感情が振り切れる訳ですが、
私は正直チョット感情移入が追い付かなかったです。
ぶつかり合うハートが極まる度に投入される挿入歌の歌合戦も乱戦模様でした。
エンディングクレジットで改めて主題歌&挿入歌の多さに驚かされますw
私としては、本作では八神隊長が若かった頃の活躍を堪能することを第一目標に、
目的意識を持って挑んだので比較的楽しめました。
「闇の書」もとい「夜天の書」の過去も垣間見ることができたのも収穫でした。
ただファン以外の方が優先順位を付けずに
乱戦に巻き込まれるのはチョットきついかも?とも思いました。
そんな中、最後に私の胸を打ったのは、
主人公なのはが抱えていた心情の吐露でした。
クライマックス……{netabare}激戦を終え、なのはが夢の中で、幼少の頃の自分と対話する中で、
文字通り命懸けで街を守り切ったと言うのに、
尚、自分を好きになれない?との主旨のやり取りを自己問答しているのに驚かされました。
見ていてふと、TVアニメ1期の第三話を思い出しました。
あの話でも、なのはは、{netabare}慣れない魔法戦に疲労する中、ちゃんと街を守ったのに、
自分がもっとしっかりしていれば……と凄く自分を責める。{/netabare}
なのはの利他の精神はちょっと異常だな?とあの時抱いた感想が蘇りました。
家庭内での孤独からなのか、平凡な自分と言う自信のなさからなのか。
なのはの慈愛精神は時に、他者救済依存なのでは?
と言っても過言じゃないくらいの自己犠牲過剰に感じます。
世の中、自分の利益優先、自己愛だけじゃ幸福になれないと、
他者に尽くす喜びや、ボランティア精神による自己救済、幸福論が説かれています。
では、なのはみたいに星や次元世界の一つや二つを救っても尚、満たされない
自己はどう救済されれば良いのでしょうか?
TVアニメ2期~3期の間のなのはと言えば、今後、
{netabare} なのはが任務中に大怪我を負い、二度と歩けない&魔法が使えないかもしれない。
と言う大きな試練が待ち受けているわけですが、
他者救済に自己を見出していたなのはが、魔法と言う誰かを助ける力を失いそうになった時、
彼女のメンタルは無事でいられるのだろうか?との不安が重くのしかかって来ます。{/netabare}
いつも全力全開で、泣いてるあの子をほっとけない、みんなを守りたいと
なのはは己を投げ出す覚悟で、実際に多くの人間を救っても来ました。
けれど一番救済されるべき、話を聞いてもらうべきは、実はなのはなのではないか?
最後の最後に魔法少女の孤独がハートに塞ぎがたい穴を穿った。
重たい余韻も入り混じった魔法少女アニメ映画鑑賞でした……。{/netabare}
ねごしエイタ さんの感想・評価
4.5
一年ぶりとなる待ちに待った新作劇場版なのは後編となるアニメだったです。
前作とは比べ物にならない、予想外すぎる展開、迫力の戦闘シーン目が離せない連続だったです。上映時間も長い分、内容も濃く凄かったです。
悲しい出来事を悲しい結末に終わらせないために!を胸に秘めて戦うなのは達!。
気になりすぎる前作の終わりから、新しい力を得てピンチに駆けつけたなのは、活躍期待大すぎる序盤からいきなりの魔法とは思えない、Detonationバトル第一ラウンドだったです。
激戦後、つかの間の安らぎ、少し明らかになる事実、激しいバトル再開と物語はさらに目を離せなくなるのです。
そんなバトルの中さらに明らかになっていく衝撃の真実に驚くべきことが!だったです。{netabare}どっから出てくる謎の敵?どうやって潜んでいたのか?「私、気になります!」だったです。{/netabare}大どんでん返しの連続は、終盤に近付くにつれ、かなり驚かされたです。
{netabare} ついに覚醒する悟空顔負け、なのは式界王拳、アクセラレイターは、超見所です。髪の毛は、スーパーサイヤ人??光る感じはするけど、違うみたいです。{/netabare}
勝利のつかの間まさかの逆転ホームランされるか?アウトにできるか?ハラハラ、ドキドキ頑張れ!なのは大活躍だったです。
HAPPY ENDなるかと思いきや、BAD END??、はたまたHPAYY END??そうならなければ、「魔法少女リリカルなのはStrikerS」の放送はないので、どうなって「これでいいのだ!」になるのか?活目です。
戦いの終わり、その後のすべてを描いていったエンディングがあり、エンドロール、感動のラストはなかなか良かったです。
nagi さんの感想・評価
5.0
素晴らしい出来でした。
・音楽に関しては、従来のなのはシリーズに負けず劣らず良い出来。
・作画は、映画ということもあり、ずっときれい。
・戦闘シーン関しては、とにかくスピード感が素晴らしい。
数多くの戦闘シーンが、単調にならないよう、随所に工夫がされており、見て いて飽きない。
などなど全部に満足‼
ストーリーはといいますと、映画だけ見ても楽しめるような構成の中に、
長年なのはを見てきた方の琴線に触れるシーンがちらほらと見え隠れ。
制作者の意図の通りに、しっかりと感動しましたw。
是非とも、劇場でもう一度見たいです。