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「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(TVアニメ動画)」

総合得点
70.4
感想・評価
280
棚に入れた
866
ランキング
1529
★★★★☆ 3.5 (280)
物語
3.5
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.5

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銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

入れ込むほど、楽しみでも無いですね。

【概要】

アニメーション制作:Production I.G
2018年4月 - 6月に放映された全12話のTVアニメ。
原作は、田中芳樹による往年のベストセラー小説。

監督は多田俊介。

【雑感】

銀河英雄伝説といえば発行部数が累計1500万部というベストセラー小説であり、
旧アニメは30年前に始まり本伝110話・外伝52話・劇場版3作で完走したビッグタイトル。
それを平成最後の2018年に原作をベースに再びアニメ化したわけですが、

旧アニメに熱狂的なファンが多いためか自分の思ってる理想の銀英伝と違う!ということで、
ネット上では、キャラデザが気に入らない、声優がダメとか、
シナリオや演出面でいろいろと袋叩き状態。

声優面と音楽面では旧アニメと同じクオリティに達するのが、
今のアニメ業界では不可能なのを無視してはダメですが。

今回のアニメでは登場人物が個性のないイケメン化ということで厳しい意見もあるのですが、
旧アニメでは昭和の海外俳優をモデルにキャラデザを起こしまくってるせいか、
ファーストガンダムほどではないにせよ年齢よりキャラが全体的に老けていたりで、
実は今回のアニメのほうがフレデリカやシェーンコップの見た目の若さが自然といえば自然。
前作のシェーンコップは味があって良かったものの、
見た目がジェームズ・ボンド役のティモシー・ダルトンそのまま、
で実年齢より10歳以上老けてましたしね。
キャラが全体的に若々しいことへのオールドファンの不満といえば、
大河ドラマの『新選組!』の若造だらけの貫禄のない新選組メンバーに対する苦情が実は、
新選組は史実では20代の若者だらけだったから考証的には間違ってなかったみたいなもので、
実はクレームをつけられてる部分は旧アニメより原作に忠実に行った結果であることが多いですね。

シナリオ面でも旧アニメの初期はオリキャラとオリジナル展開が多くて、
旧アニメの初代のシリーズ構成の首藤剛志はアニオリを入れたがる拘りが強くて、
それで原作との乖離を修正したい田原プロデューサーとの話し合いで、
アニメから外れることになったのですが、
特に旧アニメの1クール目の同盟のアニオリエピソード『ジェシカの戦い』では、
選挙で与党の候補が野党が推薦する対立候補を爆弾テロで殺したりで、
原作よりかなりサヨク的な話になってたりで、
好き勝手にした恣意的な勧善懲悪的な部分で政治を語るのは、
今の御時世では支持を得られにくいというか、
新アニメでは世相に配慮されたポリコレフィルターをかけられた結果として無難な内容になりすぎて、
雑であってもドラマティックさを求めるオールドファンから、
こんなの自分の思ってる銀英伝とちゃう!と、不評を買ってたりするのかなと?

自分は旧アニメと同じように道原かつみ版のコミカライズも楽しんでいたので、
造り手による個性や解釈の差の一環として今回みたいなアニメもありかな?と容認の立場なのですが、
外伝エピソードを時系列を弄って本伝に挿入したりして、
帝国の貴族社会の歪さを視聴者に説明してた旧アニメと比べて、
1期12話のなかでエピソードを消化することが最優先でシナリオに余裕がなさすぎるかな?
ただシナリオを垂れ流してるだけで情感に欠ける。
キャラの出番や描写が中途半端になってしまって、
物語の掘り下げが足りてない若干の物足りなさもあるのも事実。
新アニメでもオリジナルシーンをちょくちょく入れてる補完しようとしているものの、
ヤンとジェシカがトレーラーに襲われてカーチェイスするシーンは要らなかったろう。
帝国の出番が少なくね?ラインハルトたちの出番の少なさなどの違和感がところどころにあって、
シナリオの配分のバランスが偏ってたり、
旧来のファンが銀英伝に求めていたものが新アニメから得られなかった不満というのは、
新アニメのアンチでもない自分でも薄っすらと存在したりで、
脚本家の能力が足りてないのかな?と思いましたね。
道原版みたいにアッテンボローやキャゼルヌ一家の出番を前倒しすれば良いのにと思ったりします。

個人的には、ヤングジャンプで連載中の藤崎竜版のコミカライズが幼稚な劣化銀英伝として、
ちっとも面白くないので、それと比較したら幾分は新アニメのほうがマトモに見えますけどね。

あの漫画は、ほぼ全てのキャラを改悪してるのが凄い。
漫画家の贔屓キャラの美形化&ヤラレキャラの豚化+妖怪化。
軍隊という組織にいながら、高級将校がアウトロー気取りで上官に敬礼できなかったり、
敬語が使えなかったり、マトモに軍服を着れないという無秩序ぶり、
人物のDQNキャラ化のオンパレードを、
カッコイイと勘違いしまくった登場人物の性格の陳腐化等、
原作ファンに喧嘩を売ってるがごとくの、くだらないアレンジの数々。

(特に許せないのがアッテンボローがゲバラのコスプレ気取りで、葉巻がトレードマーク、
ヤンのコバンザメでしかない知性もウィットも無いウザキャラに改悪されている点であり、
漫画家のセンスが劣悪で最低だと思った)

フレデリカがストーカーだったりポプランが脳みそツルツルだったり、
ベルゲングリューンがホモだったり、
そういった奇をてらいすぎて、素材を全殺しにしてる藤崎竜版のと比較すれば、
今回のアニメ化は変えてはいけないラインをきっちり守って、
やられ役にいたるまで登場人物全員が人間扱いされている、
まっとうなメディア化作品というだけでもありがたいのかも知れない。
ただ、とんがった部分がなさ過ぎて退屈と言えば退屈ですけどね。
そういう路線で行くなら個人的な要望としては、道原かつみによる旧漫画版のように、
同盟側の主人公ヤン・ウェンリーと、その周辺の人物の描写をみっちり掘り下げて欲しいのだが、
12話目まで見たところ、このアニメシリーズではプライベートな部分とか深く描く気無さそうで、
ただ原作を消化してるだけと、旧アニメと比較しても印象に残りにくいとしか思えませんでした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/11/18
閲覧 : 717
サンキュー:

73

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝10

シトレ本部長
「この際だから言っておくが私はこのリメイクが最小限の犠牲で失敗してくれるよう望んでいる。」
「惨敗すれば無用な血が流れる。かといって視聴率が良ければどうなるだろう?リメイク派は付け上がりアニメファンや銀英伝マニアのコントロールを受け付けなくなるのが明らかだ」
「私は軍人だ、アニメの事は言うまい。だがあにこれ内に限って言えば天地人、あの男はいかん(ん?)」
「今までののレビューで彼の人となりは分かっただろう。投稿をするのに感想ではなくネタをもってし、しかも他の作品を貶めて自分を偉く見せようとする(あわわわっ)」
「だが彼には自分で思ってる程など才能はない(が~ん)。あにこれ3000万参加者の運命を委ねるには危険すぎるのだ!」

もう、やだな~(汗)そんなネタばっかり書いてる訳ないじゃないですが(ガクブル)

待望の銀河英雄伝説のリメイク作品ですが、戦闘シーンがいいですね。
ホント、技術の進歩は素晴らしいです、これだけでも再アニメ化した意義はありますね。
まあ、声優とかキャラデザとか省略されたエピソードについての不満はありますが、原作者の田中芳樹さんは再アニメ化について
「原作の小説でも、コミックでも旧作のアニメでも出来なかった事を、
思いきってやって下さい。」
と言ってますし、これも原作に対するひとつの回答で間違いないと思います。
そもそも短い時間(1クール)で、前作のように原作に忠実に出来る訳はないですし、違った見せ方も観てて面白かったです。

初めて銀河英雄伝説という作品をこのアニメで観る方もいるでしょうし、そんな人々がこの作品を通じて好きになってくれれば嬉しいですね。
でもここで終了は、正直勘弁して欲しかったです。
出来れば2クールで彼の死まで描くか、アムリッツァは終わらして続きは映画が良かった気がします。

おまけ
~自由惑星同盟最高評議会~
本放送後、続きを映画でやる事について協議が続けられていた(おいっ)
ウィンザー
「私達には崇高な義務があります。銀河英雄伝説をリメイクしその内容と魅力を全人類に知らしめる義務が。安っぽいヒューマニズムに陶酔してその大義を忘れ果てるのがはたして大道を歩む態度と言えるでしょうか?」
レベロ
「待ってくれ、我々にはそんな権利はない!BDの売り上げを目的として無益な映画化を行うなど、そんな権利を我々は与えられていない!」
ウィンザー
「まぁ、綺麗事を仰る事」
こうして、無益な続編の映画化が決定された(ウソ)」
某議員
「しかし意外でしたな、天地人が反対に投じられるとは」
天地人
「私は銀英伝ファンだ。だがこれは常に映像化賛成論に立つことを意味するものではない。私がこの映画化に反対であった事を明記しておいていただこう」

※2018/07/17偽SFスーパー英雄(?)列伝63として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2022/05/19
閲覧 : 273
サンキュー:

5

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ファイエル!!

ProductionI.G制作、原作田中芳樹。
ファーストシーズン全12話、
セカンドシーズンは全3章劇場公開予定。

不朽のスペースオペラ。
短尺の制限の中で最大限のクオリティを維持し、
3DCGで描かれる宇宙での大迫力の攻防と権謀術数。
CGが上手に戦闘をナビゲートしてくれます。
美麗なブリュンヒルデ号に感激ですね。
主題歌は澤野弘之、荘厳なOPです。

西暦2801年。人類は広大な銀河に進出し、
アルデバラン系第二惑星テオリアに政治中枢を移す。
同年を宇宙歴元年とし、銀河連邦成立を宣言する。
やがて連邦は、強固な専制体制の独裁を生み、
貴族を中心とした銀河帝国軍と、
帝国の圧政に抵抗する自由同盟軍に分かれ衝突。
戦争は長きに渉り膠着するも、
2人の天才の登場で歴史は大きく動き始めます。

今ある技術で名作を観てみる。
熱狂的なファンの方は言いたいこともあるのでしょうが、
これで良いのではと思います。
新たな標準になってくれればと期待しています。

最終話視聴追記。
願わくば一気見を推奨します。
{netabare}シナリオもキャラクターも世界観も、
その方が容易に入ってくるでしょう。
同盟軍寄りの描写が多かった分、
私としてはそれなりに楽しめました。{/netabare}

長い尺で考える作品だろうなと感じます。

投稿 : 2022/05/13
閲覧 : 709
サンキュー:

47

ネタバレ

tamu さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

駄作‥

初代が凄すぎた‥
声優もキャラデザインも良すぎた。
また、初代が作品の内容が人生、思想、政治、
など重みのある作品に仕上がっていた。
現代にこそ政治が腐敗‥教育で足りない部分もアニメやドラマ等で
勉強でき考えさせられるものである。

今回のリメイクは薄っぺらすぎたと思う。
キャラデザインとバック等のバランス悪いし(大きさなど)
軍服のデザインも悪すぎ、
キャラも格好良すぎに書いて逆に駄作なってるし、
歴史の重みを感じられない作品です。

投稿 : 2022/05/04
閲覧 : 264
サンキュー:

0

御宅 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「ラインハルト様…宇宙を手にお入れください。」

1988年に110話で構成された「銀河英雄伝説 本伝」のリメイク版になります。監督は「黒子のバスケ、テニスの王子様」を手掛けた多田俊介監督、制作会社は「攻殻機動隊シリーズ、PSYCHO-PASSシリーズ」を手掛けたProduction IGになります。

さて、この長編シリーズを再アニメ化というわけですが、まず言わせてください。顔がイケメンすぎるんじゃないかぁ!?。ラインハルトはともかく、登場人物全員がイケメンすぎて旧作勢からすると誰が誰だが分かりません。シェーンコップなんてもはや別人物です。

アニメーションに関しては申し分ないです。戦闘シーンなどのリメイクは文句なしでしょう。キャスト陣も総入れ替えですが、全体的にも悪くないです。

銀英伝シリーズで印象に残ったのは数々のオーケストラ楽曲と言う方も多いのではないでしょうか。私もその1人です。ですが、今作は全てがオリジナル劇伴ですので、既存のオーケストラ楽曲はあまり使用されていません。私自身もその点に関しては残念でした。しかし、ラインハルトが銀河統一を決意するシーンや戦闘シーンなどでは独特な雰囲気を作っており、旧作では出せなかった色を生み出していた印象を受けました。

総合的に悪くはないです。問題はキャラデザだけですかね。

投稿 : 2022/03/04
閲覧 : 330
サンキュー:

1

らぶしゃん さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

劣悪

正直見るに値しない
と言うか、2~3話で断念してしまった
リメイク版だが改悪でしかない
壮大な物語が薄い内容へ
雄大な音楽がポップに
重厚感ある作画は陳腐に
威風堂々たる声が軽々しく
悉く劣化された簡易版になってしまっている

良くこれにGOサインを出したなと驚愕すら覚える

投稿 : 2021/06/18
閲覧 : 254
サンキュー:

1

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

戦記ものの醍醐味は、天才が少人数で大軍に打ち勝つことですね。

 SFの顔をしていますが、完全に戦記ものです。実はSF設定はガバガバです。ですが、それは全くこの物語の価値を損なうものではありません。

 そもそも宇宙ものなのに平面で戦う必要などありません。戦略面でも戦術面でも視聴者は騙されます。2つの大国がイゼルローン回廊、フェザーン回廊の2か所でしか航行できない、というのを力技で言い切っています。宇宙を平面として扱う。これがこの物語の最大の工夫と言えるでしょう。

 光速移動や武器のスペック、通信方法などは科学的な説明はほとんどないまま、ゼッフル粒子だけはやけに出てきます。
 ですが、帝国史や同盟の独立、そういった歴史を説明することで、こういったことが気にならなくなります。

 つまり、中国とか古代ローマ、日本の戦国時代の人と馬が刀と槍と弓で集団で戦う話を宇宙でやる。そして、天才が用兵と計略を持って少数で大軍に打ち勝つ。戦記物の最大の醍醐味です。これをヤンとラインハルトはやってゆくわけです。特に本作はヤンの活躍を堪能する作品でしょう。

 また、将とはなにか、権謀術数、貴族の腐敗なども盛り込まれており、完全に戦記ものです。それに美人を側室にとかも、もろ歴史ものですよね。

 民主主義の主張が色濃く入っているのも特徴で、衆愚政治は現在のポピュリズムにもつながっており、今の社会について考えるきっかけにもなります。

 なお、本作の最大の特徴は大迫力の超大規模な艦隊戦ですが、これも戦記物ならではで、戦記物の超大作では画面いっぱいに兵と馬が広がります。それを艦隊で再現しているわけです。
 意外とこの、艦隊戦を映像で真面目にやっている作品って少ないんですよね。ハリウッドを含めてあまりありません。戦艦同士の戦いや局地戦はあっても艦隊VS艦隊の映像はあんまり記憶にありません。
 なお、涼宮ハルヒの憂鬱のコンピ研の回は、これ(旧作でしょうが)をオマージュしているのでは、と思います。

 リメイクで帝国のゴージャスな雰囲気はなんとなく無くなった気もしますが、旧作全部見てないのでわかりません。でも映像が相当いいので、やっぱり新作がいいですかね。
 もちろん、原作は面白いですが、後半まあ、いろいろあって、モチベが下がるので、アニメ化大歓迎です。

投稿 : 2021/05/28
閲覧 : 285
サンキュー:

2

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

追記などはNHK版で

いきなりの自分語りですみません。
 2010年に地デジ対応でテレビを買い替え、そのテレビが外付けハードディスクを
接続することで録画できるということで、多くのアニメを録るようになったのが2011年から。
 で、空き領域が減ってきてから、古い順に再視聴して、円盤に焼くなり、
そのまま削除するなりしたのですが、いずれにしても鑑賞記録的なものを残しておこうと
思ったのが、ここを利用させてもらうようになったきっかけです。
 その後、アマプラ、ネトフリ、Dアニメなどに加入したので、円盤に焼くことはほとんど
無くなってしまいましたが。

 それから次第にペースが追っ付かなくなって、ハードディスクを増設するようになりましたが、
そうなると放映時期とレビューをアップする時期がどんどん乖離するようになってしまい、
リアルタイム視聴時期の感覚が掴みづらくなってしまいました。
 そこで視聴直後にメモ的なレビューを書いて、ハードディスク内のデータ処分時に
加筆修正するのが現在のスタイル。
 まあ視聴直後のレビューは次第に書く内容が増えてきており、もはやメモレベルじゃ
なくなっていますがw。

 と言うわけで本作もそうする予定でしたが、NHK版が本作に劇場公開された「
銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱」(以後、星乱と表記)を加えたものになっていたので、
こちらはそのままにして、星乱部分も含めた加筆修正的内容はNHK版の方に書きます。

2021/02/23


以下がレビュー。


 原作は既読。

 一時は原作に相当はまったクチで、過去作のOVAや劇場公開作品も視聴済み。
 そのためにどうしても過去作との比較という観点で観てしまった部分はある。
 キャラクターデザインに関して、ネット上では過去作の方が良かったという意見をよく目に
したが、個人的にはそれはそれ、これはこれという感じ。
 デザインだけでなく、性格を始めとする人物像の捉え方も若干の差異が感じられたが、新旧
スタッフの解釈の違いがむしろ面白かった。
 メカデザインに関しては本作の方が好きかなあ。加えて艦隊戦の作画などは技術の進歩か、
本作の方が迫力を感じた。ただ会戦そのものの戦術的描写は判りづらくなっていたような。

 ストーリーに関しては基本的に原作準拠といった感じだったけど、全体的に説明不足な感じが
した。
 最初は話数が少ないためかなと思ったが、話数に対してのストーリーの進行位置はOVAと
そう大差なく、原作からの取捨選択があまり良くなかったのかなと。
 この説明不足感のもう一つの要因はナレーションが減ったことも大きいように思えた。
OVAでのそれは状況説明にかなり役立っていた感があったので。

 ジャンル的には宇宙SF、あるいはスペースオペラなんだろうけど、本質的にやりたいのは
歴史劇、政治劇で、宇宙うんぬんはそのための舞台装置といった感じ。他の田中 芳樹氏のSF、
ファンタジーもそんな印象だけど。
 正直SFとしてはツッコミどころ多々なのだが、その辺はご愛敬といったところ。
 で、肝心の歴史劇、政治劇としての面白さは序盤ゆえに、これから面白くなってくるという
段階で終わってしまった。

 昔はラインハルト・フォン・ローエングラムやヤン・ウェンリーの優秀さに素直に
惹かれたが、本作視聴時にはこういったキャラを引き立たせるためか、敵やライバルのキャラが
お馬鹿に描かれているところが気になってしまった。年取ったのかなあ。
 続きは劇場でということで、1クールの締めとしては妥当な感はあるが、本作が観客を劇場に
呼び込む力があったかと言われると微妙な感じ。

2018/07/23

投稿 : 2021/02/23
閲覧 : 302
サンキュー:

4

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

観終わったと言っていいものか…

続きは劇場で…なので途中までの評価ですが、
まあ、旧作に比べて軽いですよね。

でも、リメイクの方針としては的外れでもないと思います。
原作にあるラインハルトのセリフにも
{netabare}「私に学ぼうと思うな。私の模倣は誰にもできぬ。かえって有害になる。だが、ヤン・ウェンリーのような男に学べば、すくなくとも愚将にはならずにすむだろう」{/netabare}
とあります。

まあ、模倣かどうかは個人の主観に寄るでしょうが、フルコースのディナーに定評のあったお店がランチメニューを提供し始めたくらいの気持ちで観れば良いのでは無いでしょうか。

投稿 : 2020/07/25
閲覧 : 609
サンキュー:

5

ネタバレ

tiki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトル

第001話 永遠の夜の中で
第002話 アスターテ会戦
第003話 常勝の天才
第004話 不敗の魔術師
第005話 第十三艦隊誕生
第006話 イゼルローン攻略[前編]
第007話 イゼルローン攻略[後編]
第008話 カストロプ動乱
第009話 それぞれの星
第010話 幕間狂言
第011話 死線(前編)
第012話 死線(後編)

投稿 : 2020/07/02
閲覧 : 478
サンキュー:

0

ネタバレ

ミュー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人間関係の考察、自由惑星同盟と銀河帝国の両者の視点から見る歴史観に感動しました!

元のアニメは未視聴です。
あまり昔のアニメを見ていない自分にとっては
とても入りやすいイラストだったので
昔のこんな素晴らしいアニメを見ることができて
良かったです。それでも戦争史、歴史、政治的に
シリアスで濃い内容でした。

子供の頃は漠然と民主主義は善で
専制政治は悪というようなイメージしか
ありませんでしたが、もちろんそれは
ある意味では正しいのかもしれません。
{netabare}
ですが、だからといって専制政治下にあった民が
簡単に秩序を持って民主主義を構築していけるのか?
という問題やヤンウェンリーのいう恒久平和は有り得ない
という歴史の考察などは感慨深かったです。
結局、力のあるものが民主主義や平和を正義という
大言壮語、大義名分で支配していったところで
腐敗したり、また内部分裂やクーデターが起こり
同じ歴史を繰り返すだけというのは人間の現実の一面について
先生には失礼な言い方かもしれませんが機械的な歴史の授業よりも
ずっと深い歴史の本質的な勉強をしているような気持ちになりました。

民主主義と民衆、軍隊の関係も考えさせられました。
他の方が元のアニメのセリフが削られていたというような
レビューも拝見しましたが、そういう意味では
あまりゴリゴリな歴史や政治に対しての物言いは避けて
大衆受けや低年層やアニメ初心者にも見られやすいように
あるいはイラストの関連からも削られたのか?は分かりませんが…
それでもポピュリズムであったり、選挙のための戦争など
民主主義の一時期の人気や風潮に左右されて長期的な戦略や
判断を見誤る危険性や欠点というのを改めて考えさせられた
ように感じました。今の時代はおそらく政治に無関心な時代だと
思いますが、昔は良くも悪くも政治に関心のある人たちが
多くいた時代だったのかもしれませんが、結局のところ
どちらに偏りすぎるのもあまり良くないというか
本当にバランスというのは難しいんだろうなと思いました。
現実とアニメを完全に重ね合わせることはあまり現実的でなく
妄想チックかもですが、アニメから色々な知見と関心を持てるように
なった自分としてはついついそういう風にまた考えてしまいました。

また、上役の無理難題な命令や作戦での複数の提督達の言い争う
シーンや、戦争肯定派の弁舌をヒロイズムと批判したり、反対派をヒューマニズムと
批判したりした場面からは、結局なところ
言葉もその使いようによってどのようにでも正義と悪を入れ替えられて
しまえるような怖さと空疎感、経験やリスクによる
充分な判断や意見が通らない現実のジレンマなども感じました。
実際、ヤンウェンリーが軍に必要とされ続けるように
そもそも平和というのが何なのか?一方的な平和を行使したところで
他の勢力がそこに漬け込んで反勢力側に加担したり仲介して
利己的な利益を得たりするというようなこれも歴史の問題のような
他のアニメでもよく語られるシーンなのかもしれませんが
答えが出るはずもなく、ですが日本の比較的平穏な生活を
させてもらっている身では日々の虚無感を取っ払ってくれるような
誇大妄想だと揶揄されそうですが何かと考えさせられましたが
不快ではない気持ちになれました。(にわか)
{/netabare}

投稿 : 2020/06/21
閲覧 : 398
サンキュー:

5

森可成 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヤン・ウェンリー中将風にしてみた

「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅 」を
どう考えるか、ねえ。

私は「銀河英雄伝説」とは
敢えて別のアプローチを
選んだことは正しいと考えているよ。

「銀河英雄伝説」を名作、傑作と呼ぶ人が
多いよね。
私もその通りだと思うけど、
何より一番相応しい称号は力作だと思うんだ。

原作に徹底的に準拠して、
出来る限りのシーン、セリフを拾った。

うん、
その通りだよ、グリーンヒル大尉。

あんなことはそうそうできるもんじゃない。
それに全く同じもので映像がキレイなだけ
では余り意味がないんじゃないかな。

私は銀河英雄伝説に関するキャラデザインは
道原かつみ先生の漫画が好きだけど、
「銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅 」の
キャラデザインはそれに次ぐと思っている。

声がどうしても耐えられないという人
もいるけど、そういう人は脳内で旧ボイスを
補完できるんじゃないかな。

ああ、ユリアン紅茶ありがとう。
うん、(ブランデーの)いい香りだ。

群像劇という面を薄めて、
戦争活劇に近づけたのは
決して間違いじゃない。

尺の問題もあるし、
あのフルCGの宇宙戦を
見せられたら、
胸が熱くならないかい。

あのシーンがない、
あのセリフがない、
とは私も思ったけど
それだけで評価をつけるのは
少し極端だと思うんだ。

思い入れがある作品だからこそ、
色んなアプローチを受け入れて欲しい、
と私は思うね。

私たちは憂国騎士団の様に
なってはいけないってことさ。

投稿 : 2020/06/17
閲覧 : 626
サンキュー:

22

ELITE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ラインハルトかっこよすぎん?

 ラインハルトがまじで超かっこいい。名前がもうかっこいもん。ラインハルト・フォン・ローエングラム伯て。やばいだろ笑 ヤンもかっこいいけど、正直ラインハルトかっこ良すぎる。惚れます。みんな原作が神々言ってるからこれを機に原作読もうと思います。

投稿 : 2019/12/15
閲覧 : 327
サンキュー:

2

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原作から入らない初見さんにどうぞ

2019年観了。(12話まで)
原作は人生(笑)。前アニメ観了。

物語評価は原作込み。いつ、どんな媒体で見ても、この物語自体が面白い。

前アニメとは”無関係”とのことだが、キャラクターはほぼ前アニメで提示された解釈の通りという気がする。
ムライ、キャゼルヌなど、容姿の方向性が変わった登場人物もいるが、キャラクター性の変化は少ないと言っていいと思う。
フォークを筆頭とする物語の展開に依存するキャラクターは「そのまんま」であり、一度そう感じてしまうと、シーンだてすら前アニメに似てる気がしてくる。
メカデザインも含め、原作の「新解釈」はほぼ無いと言っていいだろう。
前アニメファンはほぼ違和感なく見れるはずだが…小さい違和感の方が不快である場合もあるし、「このキャラはこうじゃなきゃ×」的な事を言い出すなら匙を投げるしかない。

だからと言ってアニメ化する意義がないと言いたいわけではなく、やはり最新の技術で絵がブラッシュアップされるのは素直に好ましい。
メカの絵的な情報量が増えているのは嬉しいなぁ。
また、”原作再現度”は本作の方が高いのである(笑)
(アッテンボローの初登場タイミング、カストロプ動乱の詳細など。)
例えて言うならヤマト、ガンダムの映画化の様なものなのかな。

まぁ、前アニメと全く異なる解釈で作成した場合の騒乱は容易に想像できるものであり、どちらかと言えば受容側の度量の問題なのかもしれないな。

投稿 : 2019/09/24
閲覧 : 516
サンキュー:

4

地球教 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

銀英伝の冒涜だ!!

ストーリーの薄さとかヤンの真面目感とか色々心配だよな…

大司教動きます。

投稿 : 2019/08/24
閲覧 : 428
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0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

無難なスタートですが

前作鑑賞済。個人評価は超名作です。
どうしても、視聴にあたって前作の比較部分を追ってしまいがちなので、評価が難しいです。
作画は今の技術として文句無しですが、演出、声が全体的にどうしても軽く感じられてしまいます。
ストーリーは素晴らしい解っているので、年月は掛かるでしょうが、是非遣り切って頂きたいものです。

投稿 : 2019/08/04
閲覧 : 279

あすは さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

アニメの感想になってないごめん、読まないでw

以下、この場をちらしの裏扱いしてます。


リメイクというものが、よくわからない。

今のリメイクというのは、大抵「現代風」にされて、いろいろ改編されている。
例えば、この銀英伝だと、小説の書かれた時代はかなり昔なので、政治的な記述は相当古めかしいし、小説中に出てくる小道具も、現代から見ても時代遅れもいいところだ。
アニメ中では、そういうところを考慮して「現代風」にしてあるようだ。
人が死んだりする描写もかなりおさえてある。

でもそれって、つまりもう別の作品ってことじゃないの?

例えば、孔子の「論語」は、日本でいえば邪馬台国なんかよりはるかはるか昔の孔丘さんの言ったことを、その弟子がまとめたものだ。
それを現代と合わないからって変えない。変えたら、それは「論語」じゃないからだ。
日本の明治に書かれた森鷗外の「舞姫」も、現代風に改変したりしない。それを変えたら、それはもう「舞姫」じゃないからだ。
「論語」を日本語に移し替えるときは、原文の意味をそのままうつす。そこにはもしかしたら、意味の取違いがあるかもしれない。でも、できるかぎりそうならないように、数多くの資料を確認しつつ、翻訳者は苦心する。
「舞姫」を現代語にするとしたら、それも同じ。形容詞ひとつ変えない。


アニメでリメイクするときは、全然違う。
時には、舞台やら人物設定やら、全然変えてしまって、タイトルだけはそのまま(新しくサブタイトルだけくっつけたり、アルファベット表記にしたりするかもしれないけど)。

ものごとをどう映像や音で表現するか、それはその作品の本質だ。
テーマだけが本質じゃない。
細かい細部の表現含めて、そのありようすべてが、その作品の本質だ。
テーマだけ同じで舞台も人物の姿も変わるなら、それは別の作品だ。

銀英伝は、当時ですら青臭い感のあっただろうその政治観とか、思想とか、何千年もたってるのに日常品が全然変わってないとか、そういうもの含めて、「銀英伝」という作品になってる。
そこを変えたら、もうそれは「銀英伝」じゃない。

もっと昔の教科書に出てくるような、いわゆる「名作」とは違うからいいのかい?
たかがアニメだから、たかがSFだからいいのか?(この「たかがSF」っていう言い方古いなw 昔、この「たかが」を武器にしようとしていた時代もあったのだ。言いにくいこと書いて非難されても、「たかが」で目くらましできるって意味で)

新たに作る人がリメイクで何か主張しようとするのは、過去の作品を盾にして、批判をそらせようとする手法なのかい?

もうちょっと他人の創作物に対して、謙虚に接したほうがいいような気がするんだけど、まあ自分が時代遅れなだけかねえ。



全然アニメの感想になってないね。
でもまあ結論からいうと、いろいろ考えてしまって、もう続きは見られないかな。
あ、でも、十数年ぶりに原作読みたくなってきたことは書いておこう。

投稿 : 2019/06/09
閲覧 : 323
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2

かずなみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

祝!超名作リメイク!

原作は名前だけは知らぬ者の居ないほどのSF界の超名作、「銀河英雄伝説」

93年にアニメ化された物のリメイクにあたる。

原作は未読。旧アニメ版も未視聴。
最近はガンダムTHE ORIGINやヤマト2199、2202の影響か、日本アニメ界が誇る古典的な名作がCGでリメイクされる事が増えている傾向にあると思う。

アニメの画質なんていいに越した事ないのだから、
良い傾向だと思う。
もっとも、それで中身が変わるようではなんの意味もないが、この辺りを最近のリメイクブームはわかっているのか、自分としては今のところ、不安に思わない。
この辺りを人気マンガを実写化する会社なんかはよく考えてもらいたい・・・


地球とは全く別の銀河、星間戦争の真っ只中の銀河帝国と自由惑星同盟。
この二つの勢力に、全く同じタイミングで、世紀の大天才が、二人同時に現れる。
ヤン・ウェンリーとラインハルト・フォン・ローエングラム。話の軸はこの二人の物語ながら、大量の登場人物が出てきて、その辺りも非常に魅力。

上記の通り、CGがバンバン出てきて、銀河帝国の流線型の美しい宇宙戦艦と自由惑星同盟側のメカメカしい艦隊が撃ち合いながらクラシックの流れる、スペースオペラが堪能できる。

肝心の中身については、自分より遥かに詳しい方々があちこちで論じられているので、何とも言いづらい部分もあるが、ガンダムだったりヤマトだったり銀英伝クラスになると、どう作っても必ず論争の対象となると思う。

特に銀英伝は単純に敵味方とか、正義と悪の区別がつく話でもなく、またセリフ一つ一つの解釈も微妙に変わってくるようなシビアな作品であるので、なかなかに難しい部分もあると思う。

その辺りはもう気になったら自分で原作を読んで研究するくらいで良いのではないだろうか。
このクラスの作品はそのくらいの研究を充分する余地と意義があるので、「あの状況の〇〇の発言の意図が〜」とか、やってみていいのではないでしょうか。

ちなみに話はまだまだ始まったばかりらしく、新作映画版のあたりも見どころらしいので、期待して待っていようかと。。。

投稿 : 2019/01/10
閲覧 : 427
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2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

銀英伝

このシリーズは原作準拠ということで旧作と細かな差異はあったものの本質的なものは何も変わっていなかったことに安堵しました。戦争は正義と悪という単純な二項対立ではなく正義と正義の戦いであるというテーマは今でも魅力的だと感じます。
壮大なお話のほんのさわりだけで物足りなさを感じましたが続編の映画版に期待します。

投稿 : 2018/12/23
閲覧 : 273

bcnfne さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新作もまた良し

旧作視聴済みです。
いろいろと賛否両論があるようですが自分はこれくらいで満足です。

というのも旧作が制作されたのは1988~1994年で、もう30年近く前の作品になります。また、銀英伝は本編だけでも110話あり、映像も古ければ声優も知らない人ばかりなので、今の若い世代が銀英伝に振れるには敷居が高すぎます。

その点当作品は、映像も音楽もボリュームアップしており、複雑だった艦隊戦もとてもすっきりとして、見やすい仕上がりになっています。
というわけで自分はそこそこの評価を下しました。

投稿 : 2018/12/19
閲覧 : 274
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4

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

銀河の歴史はまだ数ページ

スペースオペラの代名詞。
多少なりとアニメや漫画、ライトノベルを趣味としている方なら、観たことは無くとも何処かで必ず耳にした事のあるビッグネーム。
原作小説が刊行されたのは今から30年以上前。アニメやゲームにメディア展開され、今もなお多くの熱烈な固定ファンの心を捉え続けるのが「銀河英雄伝説」という作品です。
12年間という期間をかけて、アニメ本編で110話、本編のビフォアストーリーを描いた外伝で52話という、現在のアニメ作品では考えられないロングランリリースのOVAアニメでした。
本作は、平たく言ってしまえば、その20世紀の大作、銀河英雄伝説のリメイク版・・・・いや、新約版とでも申しましょうか。
21世紀の若いスタッフと最新の製作技術で創られる新たな銀河英雄伝説です。


最初にお断りしておきますが、私は前作の銀河英雄伝説の大ファンです。
アニメからではなく原作小説を完走してから入り、このクソ長いOVA作品を何回もリピートしてるので、観ていて次のシーンでキャラが言うセリフが思い浮かぶぐらいのハマりっぷり。
当然、石黒監督の20世紀版銀英伝には想い入れがありますし、私の中では揺るぎない不朽の名作として心に刻み付けられております。
ただ、だからと言って、この新しい銀河英雄伝説を「イメージが壊された」とか「声優が変わって違和感が」などという無粋な色メガネで見るつもりはありません。
大好きな銀英伝を、いったいどう解釈してどう料理してくれるのか、フラットな視点でイチアニメ作品として楽しんで視聴しました。
まぁ、セリフが頭に入ってるぐらいなので、ストーリー展開などにワクワクしたり驚いたりすることは皆無でしたが、前作から変えてきた部分や逆に前作を踏襲している部分がよく判るので、そういったオタ的な楽しみ方をしております。


前置きが長くなりましたが、この「Die Neue These 邂逅」。
銀河英雄伝説本編の前半部分、いや、長大なストーリーの導入部分のお話となっています。
正直物足りなさは感じるものの、12話しかない1クールの深夜アニメ枠ということを考えればこれは仕方がない。石黒監督版ではアニメオリジナルのお話などが入ってましたが、本作はかなり忠実に原作準拠しており、外せない重要エピソードを12話に収めた、といった印象です。

ご覧になった事のない方のために、ものすごく要約して銀英伝とはどんな話なのかを説明すると
『人類が宇宙進出を果たした遠い未来、歴史を大きく動かした2人の”英雄”の生涯を描いた物語』
とでも言いましょうか。
なので、この2人の主人公の行動原理や人となりを視聴者に理解してもらうのが前半の役割となります。これ、とっても重要。
で、このアニメでそれができているか?を考えると・・・・私にはわかりません^^
無責任な言いようで申し訳ないですが、散々視聴を繰り返した銀英伝オタの脳ミソでは、まっさらな状態の人にそれが伝わったのかどうか判らんのです。客観的に考えるとちょっと尺が足りてないんじゃないかなーと思うのですが
ラインハルトが、なぜ志をたてているのか、
どうしてヤンが、ああいうスタンスで居るのか、
初見に人聞いてみたい。わかりましたか?って

まぁしかし、それはこの先、追々ストーリーが進んでいくうえで理解できればいいとも思いますが。
アホみたいにキャラが多くややこしい政治情勢や独特の用語が飛び交う作品なんですから、正直いって1回の視聴でその機微が理解できるわけもありません。反芻してこそ味の出る銀英伝です。


作画に関しては、普通に良くできていると思います。
単純に戦闘シーンだけを見れば、CGを駆使した大艦隊の動きや表現は30年前のアニメでは到底不可能なレベル。艦や戦闘艇のデザインも一新され、より今風な無骨さが付加されているのはカッコいいと思います。重厚感は手書きアニメの方が良かった気もしますが、あれは前作の描き方とBGMによる盛り上げ方が上手かっただけのこと。
前が良かったからといって、今を否定する材料にはなりえません。

微妙な評判のキャラデザインも前作のイメージを引きずっていなければ全然OK。
古臭さは排除しながらも、その人”らしさ”は失われないようなキャラに仕上がっていると思います。
最初、キャラ絵だけみててもピンときませんでしたが、実際に声が充てられ動き出し喋りだすと、ちゃんとその人だとすぐに馴染んてきました。

キャラに違和感を感じないのは、声優さんの力量に拠るところも大です。
モノマネしている訳ではありませんが、明らかに前作の声優を意識して演じられているのが解ります。
同じ人物を演じるわけですから、自ずと同じ感じになるのは当たり前といえば当たり前なんですが、あからさまに寄せているキャラがチラホラ。
でも全員がという訳ではなく、逆にあまりに個性的(若本、キートン、羽佐間、堀川)な人には無理に寄せず、今の声優さんらしい喋りになっています。まぁ、そりゃそうですよね^^
賛否はあるかと思いますが、これも慣れ次第。
イメージが変わったなどと埒もない事を言っても始まりません。


総じて、さすがはI.Gの仕事。及第点のアニメ作品になっています。
とにもかくにも物語を完走させないと作品的には評価できないでしょうが、この水準で続けていただければ、良作と言っていいのではないでしょうか。
”名作”となるには、何かが足りないような気もしますが、ね。


最後に。
前作への想い入れが強ければ強いほど、この新作への評価が辛くなる、というのは理解できます。
コキおろしてる人の気持ちもわかります。
でもね、今のご時世で出来得るベターなやり方で、ちゃんと一定水準以上のものを提供できている。私はそう思います。
あの名作を現代の若い人にも知ってもらえる機会を作ったこの企画には、素直に称賛を送りたい。

前と同じ声優を採用して、あのままのキャラデザインで110話通してつくれよ!
と願うファン心理はわからなくは無いですが、それこそビュコック提督に
「じゃあ代わってやるから貴官がやってみろ」
って一喝されますぞ。
できもしない事を騒ぎ立てる行為の愚かさは銀英伝ファンなら重々承知の事ですよね。

投稿 : 2018/12/16
閲覧 : 418
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21

ネタバレ

をれ、 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

前作ではゲームから入った

以下、前作が流行っていた時代の思い出話と
特に根拠もなく、原作を読んでいるわけでも、
前作を所々しか見てないのに、勝手に思った感想です。

前作を初めてTVで見たときは、秋葉原の電気街で、確かサトームセンだったような気がします(その隣の店だったかもしれないw)。なんかミサイルが宇宙空間を煙出しながら飛んでイクー、スゴーイという身も蓋もない感想でした。戦記物は時代を問わず当時の私の好みのジャンルでした(特にゲームでは)。それから数年して、PC98用のゲームを中古で買って、結構何回もやりましたが、その時にストーリーをやっとだいたい理解したという感じです。その頃は電気街で家電製品がまだ売っている時代でした。それから何十年(数えたくはないw)もして、リメイクされる日が来るなんてスゴイと言わざるをえません。
 さて、新作のTV放映分を全部見ましたが、これは腐の人々を大胆にも切り捨てる気なのだろうか、前作と比較して特にキャラ絵において、ラインハルトの華が少な過ぎ、大丈夫?もっと背景にバラの花とか沢山描いてあげて欲しいw。音楽が著名なクラシックでなくなったせいもあるかもしれません。多分慣れると思いますが、重厚さの表現が難しのでしょうか。まあ、私は腐でもないし、制作側の人でもないので関係ないのですが、円盤の売り上げに多大なる影響を与えないか心配になります。実は気になったところはそれぐらいです。前作の細かいストーリーを知りませんが、軍隊、その内部でのイザコザ、名誉欲、政治屋、などのパワー関係の描写は前作同様素晴らしいと思います。これはまあ原作準拠よるものだと思われますが(原作読んでません)。戦闘場面の描写は、CGの多用により相変わらずというかより一層迫力がありました。
 あと原作者出演の特番も見ましたが、温厚そうでしかも気働きの多そうな人に感じられました。なるほど人間模様をテーマにして(これは私的偏見カモ)戦記物を書く人はこういう人物なのかとよくわからない感心をしました。

投稿 : 2018/12/04
閲覧 : 252
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6

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

とある名作初体験者のつぶやき

2018.07.01記


原作未読 旧アニメ版未視聴

古典ですね。2018年春期は銀英伝はじめキャプテン翼、水野良原作グランクレスト戦記とおじさんホイホイなラインアップでした。銀英伝、現役当時は触れる機会がなかったので、せっかくだと思い視聴決定。

流麗なグラフィック、重厚な声優陣、軍事戦略と政治が絡むストーリー展開、1クールものとしてはそこそこ良かったと思います。
一方で1クールであった故の説明不足や、プロセスが端折られたと思われる場面も散見されるのでなんとも惜しい部分もありました。

総じて初見の私にとっては銀英伝の導入として楽しく鑑賞できる内容でした。


政治が軍事作戦に及ぼす影響の強さ
民衆心理の推移
戦地へ向かう者と残された者の物語
用兵術

ある程度納得感の得られる仕上がりになってます。
そして、どうして名作と呼ばれているかの匂いも感じとることができました。
なぜかと言うと、対立する両軍の将(参謀含めて)どちらも魅力的ですから。


これを機に原作や旧版に手を伸ばしてみようと思えるような佳作だったと思います。



-----
2018.12.01追記
《配点を修正》


銀英伝といえば小説版の印象が強い私(読んではいない)。「銀河英雄伝説」「グインサーガ」「アルスラーン戦記」のシリーズものが書店に並んでいましたが、手に取ることはありませんでした。当時中学生。だってどれも長いんだもん。

アニメもネット登場前の時代で地方在住となると、Newtypeやアニメージュで特集されてるタイトルのけっこうなものが「だって映んねーじゃん」、それが当たり前でした。

当時銀英伝が視聴可能な環境だったかどうかはとんと覚えてませんが、リメイクとはいえ若かりし頃に単語だけはインプットされて素通りしてしまったものにこうして触れられる期会があることは幸せですね。

投稿 : 2018/12/01
閲覧 : 676
サンキュー:

37

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

敵殲滅

20世紀を代表する超人気OVAアニメのリメイク版。
過去作は長々編、今作は12話とかなり短めである。
あまりにも有名かつ高評価作品のため興味深々で観てみた。
しかし、我が評価としては期待外れである。

舞台は銀河系。
そこに3大勢力が覇を競う図式だ。
{netabare}ただし、戦いは銀河帝国と自由惑星同盟のみ。
なんとか自治領はいずこへ・・・{/netabare}

まず、戦闘が大雑把。
何万もの艦が直接ぶつかり合う。
表立った戦術はないように見える。
司令官の胸先三寸なのだ。

それに、物語の流れは至って単純。
冷静沈着有能な人物によって動かされる。
ただし、無能者はどこの世界にもいるもの。
足を引っ張ったり、どじったり。
その場合は、奢ったり、激怒したり、焦ったり。
わかりやすい奴らである。

リメイク版と元作の位置関係はわからない。
多分もっと面白い話なのであろう。
しかし、今作は端折っているのか。
返す返すも残念である。

投稿 : 2018/11/23
閲覧 : 313
サンキュー:

15

ネタバレ

悠霧 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

ラインハルトに覇気がない、ビックリするほど覇気がない

こんなラインハルトは嫌だ!!
「モソモソ喋る」
「顔が地味」
「ガタイが良すぎる」
・・・誰だお前は

個人的にはキルヒアイスと声優さん入れ替えたほうがしっくりくる気が(※個人の感想です)

あと、帝国軍の軍服がダサい

投稿 : 2018/11/17
閲覧 : 237
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1

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白いけど

元祖銀英伝は外伝も含め全部観ました。
新銀英伝ですが、作画は圧倒的に向上していてストーリーも分かり易くとても良いです。しかし、やはり声優は元祖の方が圧倒的に良いです。
劇場版も一応全部観る予定です。
このアニメを観て少しでも面白いと思った方は元祖銀英伝の視聴をオススメします。

一般向けのストーリー重視アニメだと思います。

投稿 : 2018/10/23
閲覧 : 217
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これはこれで楽しい

リメイクとのことで楽しみに見ました。
男くさいキャラがいなくなり、ちょっと見分けにくくなりましたが、それでも雰囲気は壊れていないかなと。
やはり自由惑星同盟をメインに見てしまう。
何ともやるせない状況と、それを知りつつも何とかしようとするおじさんたち。
続きは映画とのこと。続きも楽しみです。

投稿 : 2018/10/21
閲覧 : 195
ネタバレ

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

旧作のパクり 志が低い

ほぼリアルタイム世代の原作ファンです。

リメイクと聞いてワクワクでした。

まず最初に、原作共々旧アニメシリーズは既に完成されたもので、直す必要がありません。
作画が締め切り間際のカクカク画も含めてあれはアレで良いのですよ。
第一「銀河“声優”伝説」とまで言われた声優陣の仕事はもう再現不能でアーカイブ行き確定の作品なのです。
あれを「やり直す」必要はありません。


で、リメイクするなら敢えてやって欲しかった事があるんです。
新作スタッフには原作のみ読み込んで、旧作は一切観ない。
徹底してこれやって欲しかった。

なのにどうでしょうこれ。
旧作を研究し尽くしているのが見え見えです。

例えば帝国側の中世風の徹底した復古主義やクラシックと宇宙をマッチさせた(「2001年」の例はあるにせよ)演出、宇宙軍艦のデザインはアニメの映像化にあたって成し得たオリジナルの意匠です。

この新作にはその意匠がありますか?
CGに頼ったって薄っぺらさ増すだけです。

では一体何故これ作ろうとしたのか、勘ぐってみましょう。
一言で言うと「腐女子」ビジネスを狙ったんです。

「銀英伝」の頃世間には「腐女子」と言う概念がありませんでしたが、私はラインハルトとキルヒアイスの妖しい掛け合いやロイエンタールとミッターマイヤーの友情など、当時のオタク女子に大ウケだったのをよく覚えています。
それで「潜在的にそういう需要があるんだなあ」と感じていました。
銀英伝自体はおそらく意図的にそれを狙ったものではありませんが、もしかしたら腐女子と言う概念をメジャー化する素地を作ったのは銀英伝である可能性すらあります。

じゃあってんでそれを狙って当時を知らない腐女子達にこれを見せてやったら大ヒットじゃないのか?
と思いついたんでしょう。
なのでキャラデザがああなり喋り方がこうなったに違いありません。

要するに「公式商用同人アニメ」って所です。


まあ一応続き観ますけどね。
観終わって評価変わったらまた書きます。

(以上初回レビュー 18.04.22)




観終わったので☆評価と感想・・・
感想は大体初回のとおり。

旧OVA版(と言ってもTV放送もしてたんですよ)をテープが擦り切れる程見まくった銀英伝研究家(?)として銀英伝の世界を考えてみましょう。
この設定がアリなのかナシなのか(笑)
お題は「戦争は150年も続くのか。」
{netabare}
物語開始時点で帝国、同盟両国の戦争は既に150年続いています。
交戦勢力は国力の拮抗した二国の正規軍です。
と言うかこの世界にはこの2ヵ国しか存在しません。
フェザーン自治領は銀河帝国の一部です。
さてさて、正規戦が1世紀半も続く状況はあり得るのか。

物語が書かれた当時は米ソ冷戦の只中でした。
冷戦 コールドウォーは何故コールドで終わったのか。
言うまで無く「核の抑止力」です。
どちらかがどちらかを攻撃すれば確実に双方が完全に絶滅する。
この状況を「相互確証破壊」と言います。
相互確証破壊下では、どんなに相手が気に食わなくても表だって実際の戦闘行動をとる事が出来ないわけです。

ところがこの銀英伝の世界では、文明は恒星系間を超えており、その領土全てを即時に完全破壊する兵器が存在しません。
この事が逆に戦争をするハードルを下げ、ダラダラと続いたものと考えられます。
しかも両国の間の往来はごく狭い空間を通る必要があり(この設定自体無理ありますが)、ある意味の安心感に守られ敵が本当に征服してくる恐怖も、本気で敵を征服するつもりもない「ゼスチャ戦争」が続く事になるわけです。


宇宙艦隊の規模がハンパではありません。
軍艦数万隻(!?)
作中序盤で最も大規模な戦闘として最終的にアムリッツァ星で壊滅する同盟軍の帝国侵攻作戦がありますが、同盟軍の出征人数はやく3千万人(!!?)損耗はやく2千万人(!!!?)

人口は130億人居ります故、1.3億人の日本に置き換えると数ヶ月のうちに20万人の自衛官が戦死した事になります。
インパール作戦でも6万人に達していません。

物語の中でも愚挙として描かれる出征ではありますが、さすがにこんな事が起こるだろうか?
そもそも人の命とは「1万人居るから1人死んでも問題なし」とはならないのであって、時代が進めば進む程、技術が進歩すればするほど「一人の命の重み」は増していきます。
更にそもそもそも今の時代ですら戦争は公共事業として割に合わない事は統制の取れた普通の先進国では常識的な概念です。
最近の部類の正規軍同士の衝突であるフォークランド(マルビナス)紛争も長い間アルゼンチン国民に燻っていたイライラが噴出し負ける事を考えずに勢いでやっちゃった的な側面があります。

それを踏まえ、数世紀も今より時代が進んだ世界で形だけのダラダラ戦争にロボット兵ではなく生身の兵士をジャンジャカ死なせるような事をやっているんだとすれば、まさにディストピアと言う他ありません。

この戦争に決着を付ける人物が現れた事お話がつまりこの「銀英伝」なのです。
{/netabare}


今宵はこれにて。
そのうちまた考察を加筆するかも。


それにしてもこの「Die Neue These」
キャゼルヌがエロ眼鏡などキャラデザが物議を醸してますが一番ヤベーのはブルームハルトである事に気づいてますか?(笑)
後半結構重要な役回りをする特殊部隊の純情ボーイがあの風体。
初回レビューの感想を一部覆す、なかなかチャレンジングなキャラデザです。

投稿 : 2018/10/18
閲覧 : 731
サンキュー:

15

ネタバレ

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

う~ん・・(;^_^A

キャラデザが・・(;^_^A
でも、艦隊戦の、シーンなんかは!Σ( ̄□ ̄;)
しかし劇伴とか・・(;^_^A
ヤン提督がなんでそんなにイケメンなの(ToT)
銀英伝アニメ1作目の素晴しさが再認識ですな。

投稿 : 2018/10/10
閲覧 : 290
サンキュー:

2

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銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅のストーリー・あらすじ

数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。(銀河英雄伝説公式ポータルサイトより)(TVアニメ動画『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2018年春アニメ
制作会社
プロダクションI.G
主題歌
≪OP≫SawanoHiroyuki[nZk]『Binary Star/Cage』≪ED≫ELISA『WISH』

声優・キャラクター

宮野真守、鈴村健一、梅原裕一郎、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、中村悠一、川島得愛、三木眞一郎、石塚運昇、水内清光、藤原貴弘、楠見尚己、竹内良太、ふくまつ進紗、目黒光祐、櫻井トオル、畠中祐、小野友樹、下山吉光

スタッフ

原作:田中芳樹(東京創元社刊)、監督:多田俊介、助監督:森山悠ニ郎、シリーズ構成:高木登、キャラクターデザイン:菊地洋子/寺岡巌/津島桂、総作画監督:後藤隆幸、特技監督:竹内敦志、メカデザイン:竹内敦志/臼井伸二/常木志伸、オリジナルメカデザイン:加藤直之、プロップデザイン:太田恵子、プロップデザイン・紋章デザイン:秋篠Denforword日和、3D:I.G3D、3D監督:森本シグマ、美術:Bamboo、美術監督:竹田悠介、美術設定:塩澤良憲/曽野由大/藤井一志、美術デザイン:渡部隆、色彩設計:竹田由香、音楽:橋本しん、音響監督:三間雅文、撮影監督:荒井栄児、編集:植松淳一、監修:らいとすたっふ、企画協力:株式会社ROOFTOP、制作協力:徳間書店、製作協力:DMM pictures

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