lumy さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

分岐ルートを描けないギャルゲー

1期・2期視聴済み。
アマゾンプライムでプライム公開されたので
ようやく視聴できました。

最終章を1クールじゃなくて
2時間の劇場版にしたことが良かったのか、
最後の最後まで判断に悩みましたね。

前半は、ちょっと駆け足気味な感じで
やっぱり2時間だと {netabare}恵ルートしか{/netabare}
描けないよな～と思っていたのですが、
後半の巻き返しは意外でした。

本作のヒロインは実質3人ですからね。
ハーレムラブコメとはいえ、
3人とも人気がある本作は、
全員をきちんと昇華してあげないと
それぞれを推している視聴者が成仏できませんｗ
さすがは丸戸氏、そのあたりは熟知しているというか
けっこうこの劇場版の構成は凝っていて
分岐ルートを描けないギャルゲーを
2時間に落とし込んだことにびっくりです。

これだけキレイにまとまれば、なにも言うことはありません。
私も遅ばせながら成仏できましたｗ

退会済のユーザー さんの感想・評価

4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

きれいにおわったラブコメ

1期2期とつづいて映画で完結！
めちゃくちゃきれいにおわった作品ってなかなかないから
好感もてますよね
加藤恵ちゃんの魅力がめちゃくちゃ伝わる映画になっていてみてるほうもキュンキュンしちゃう作りになっていて
めんどくさい人間らしさもみれてそこもよかったなぁとおもいます！
あとえりりと詩羽先輩の2人の先輩後輩の絡みも非常によかった、！
ラブコメならこれを超える作品なかなかないと思えるくらいに良かったですね！

十文字 さんの感想・評価

4.1
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

キャラの可愛さ

素晴らしい。

kaz さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

二足歩行したくない さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

オタクのオタクによるオタクのためのアニメ

冴えカノ劇場版。
続編に続く終わり方で終了した2期の続きとなる内容で、本作で完結します。
1期、2期、劇場版で一連のストーリーがキレイに終わるような流れになっているので、1期から見始めた方は本劇場版を見るまでは終われないですね。
ちなみに劇場公開時には、公開後の経過時期によって異なる来場者特典を配布し、8種類もの特典を操ってファンのお財布をエンドレスエイトさせるというえげつない商法をしたことで話題になりました。
基本インドアでカウチポテトなオタクによそ行きのベベを着せて、8回も見知らぬ大勢の中でキュンキュンさせるなんて、なんて罪作りな映画なのか。

ストーリーは2期の続きとなっています。
大手ゲームメーカーに英梨々と詩羽を引き抜かれた「安芸倫也」と「加藤恵」は、出海と美智留と共に『blessing software』の活動を再開し、冬コミに向けてゲーム『冴えない彼女の育てかた』の完成を目指すという展開です。
本作もイキリオタクの倫也くんが非常に芳ばしく、きっつい二次ヲタの妄想がご集合主義的に展開される約2時間でした。
ただ、内容的にメインヒロイン一本筋なシナリオで、2期終了時点でほぼ個別ルートに入ってしまっている感じがするため、1期、2期に比べるとハーレム要素は低いように思えます。
肌色分も少なめで、1期の0話で即効4Pで始まったドスケベアニメが劇場版でお届けされるのかとドキドキして見始めたのですが、そういう場面はなかったのは残念です。

加藤恵が口うるさい感じが出ていて、倫也くんの尻に敷かれっぷりが想像できるので、今後大丈夫なのかとちょっぴり心配になりました。
うっかり半裸のみちるがスキンシップしようものなら、怒りで出ていってめんどくさいことになりそうな雰囲気がありますね。
ハーレムアニメの主人公がハーレム作って彼女に怒られるとか、当たり前なんだけど、一方で理不尽と感じる、この感覚はアニオタにしかわからないのではないだろうかと思います。
現実的にはハーレムアニメの主人公の彼女とか主人公にハーレム作らせている場合じゃないのは当然なのですが、スクリーン越しに伝わる加藤恵の「私のもの」オーラが、なんだろう、すごく新鮮でした。

ただ、本作のクライマックスといえる告白シーンは、倫也くんの言葉でいうと、すごくキュンキュンしました。
割と現実に即した突飛な展開のない、ヒロインもサブヒロインもみんなマスターアップに向けてとにかく締切に追われ続ける姿が印象的なアニメですが、そんな中で2次元の心を忘れないキモオタの熱い姿が素晴らしかったです。

本作は劇場版で完結しますが、別の選択肢を選んだルートも見たい気がしました。
鬼畜王・倫也がゲーム制作を放り出して淫蕩にハマる『冴えない彼女の育てかた 5D』とか、うーん、だめですね。

yut さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

ato00 さんの感想・評価

4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

Fine加藤恵とは

やっぱり、この作品には桜散る坂道が良く似合う。
坂の上にフワッと佇む普通の女の子。
それが加藤恵なのです。

ラブストーリーが強かった劇場版。
２期よりさらにシリアス成分が増しています。
まさしく、正妻戦争ってところ。

今回、加藤恵は様々な表情を見せてくれました。
嫉妬・羞恥・涙顔・強情・我儘。
そう、加藤恵は恋するめんどくさい女なのです。

{netabare}あのキスシーンにはキュンキュンしました。
初々しいし可愛いし。
３度に渡る濃厚接触は必見です。

すべてが丸く収まる。
と思ったら、エピローグの妄想プロットは冴えカノらしい。
一時は破局かと思いました。

加藤恵はblessing softwareの副社長か。
私は社長だと思っていたのに。
まあいいか、加藤恵は普通の女の子なんだから。{/netabare}

はなちゃん さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

タイトル通りの作風に

タイトル通りの作品になったと感じる

徐々にヒロインの気持ちや感情が強くなっていき、けれどそれを上手くコントロール出来なかったり、相手の反応も微妙であったり、もどかしい気持ちになりつつも少しずつ変化を楽しめた

エンドロール後の展開が非常に楽しめて、一瞬観た際は一気にどんでん返し？になったのかと思わされ肝を冷やした場面もありましたが、まさかの持っていき方に一本取られた気持ちになりました

観終わってほんのり笑みが出て、それでいて甘酸っぱさを貰った作品でした

バニラコーク さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

間違いなく最高のメインヒロインでした！

あひゃー！やばいやばいやばい。
最高にキュンキュンしました。
ちょっと自分でもキモい。
でもねでもねやり直しのキスとか
もうねもうねたまんねーな。
うっわ、やっぱ自分でもキモい。
くっそ楽しかった！！
なんだかなぁだよね。
全身全霊で萌えたね。
そしてこれで終わりとかちくしょーだね。
もう何が言いたいのか訳がわからないけど
ご馳走さまっ！
最高に美味しかったです！！！

Takaさん さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

Fine

劇場版だから、特に特別な展開があるわけでもなかったけど、
良い完結だったと思う。

特に{netabare}アニメでいうCパート部分{/netabare}が、
意外性があって面白かった。

伊織が、色々な意味で、ハブられていたのは可哀相な扱いだった気がする。

あと、ちょいちょい矢作さん、キャラ声じゃない声が聞こえましたよｗ

種馬 さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

テレビ版、観てた人は観といて損なし。

無難に面白かったです。
特別、思い切った展開をしたとかではないですが、
ちゃんと上手くまとまって、力が入ってる為に
総じてレベルは高いです。
完結編にふさわしい内容です。

ハルジオン さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

kittys さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

全アニメで一番おもしろい

これを超える作品は世の中に存在しません。

つきひちゃん さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

淡々と終わらせましたね…(´ω｀)

映画放送でのテレビ放送の完結版です。

すごくいい出来だとは言いませんが、
しっかりと完結させたことは評価出来るような気がします。

すごく納得出来る終わり方だとは思いましたが、
ヒロイン達との結末をすごく淡々と完結させたので不思議と感動とかは薄い…

ぼたん さんの感想・評価

2.8
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態：観終わった

まあ君 さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

割とあっさり

私が歳をとりすぎたのかも知れませんが，もっとドロドロメロメロした展開でもよかったような感じがしました．
もっともっと追い込んだ方が，このヒロインのセリフ回しの特徴が活きるような．．．
まあでも，ラブコメとしての胸キュン度は，標準以上だったと思います．
それと，最後のレストランのシーンで一瞬ですが，「ヒロインはゲームの中の人だった」というオチなのかと勘違いしかけて，ちょっとドキッとしてしまいました．

pikotan さんの感想・評価

4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

result さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

1期.2期視聴済みで良作品だと評価した方は絶対見るべきデス！

すんごい泣きました！
めっちゃ恵好きです！
うちの嫁がこうだったらどんなに思ったか(苦笑)
今は冷静にレビューをかける感情では無いので何の参考にもならないですが。。
めっちゃ最高だった！！！

アレックスう さんの感想・評価

5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

感動！

とても素晴らしい作品でした！

まつまつ さんの感想・評価

4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

ストライク さんの感想・評価

4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

かんぱり さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

シン☆ジ さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

うん。。ヒロインもいいしエピソードも楽しい。ラブコメの名作と言っていいんじゃないかな。

　
終わったと思った『冴えカノ』の続編で劇場版。
fine（フィーネ）はイタリア語でendの意味。
DVDレンタルで視聴。

う～ん、TV版のラストをよく覚えていない・・
ま、いいかｗ

■エピソード

そっか、blessing softwareのメンバが刷新されたんだっけ。

～{netabare}
出だしは『icy tail』のバンド演奏・・
色んな要素を盛り込んでますね。
ガールズバンドものは好きだからいいけど。
その部分のエピソードが薄いのは仕方ないか。

2期での大ごとである、詩羽と倫也のキス・・
ドラマチックな展開でズルズル引きずるかと思ったら、
居酒屋で加藤がいるの目の前で、露呈。
しかも、あっさりコメディタッチでｗ
なんかドロドロしなくて個人的にはホッとしました。
ラブコメはこうでなくっちゃｗ

それなのに倫也にサンドイッチを作る加藤・・
それを食べ残す倫也も、おいおい、と思ったけど、その食べかけのサンドイッチを食う加藤。
せめてもの関節キッスと、詩羽にはできないことを密かにすることで自分の留飲下げる行為ってことかなｗ

オタクとはいえ倫也のヘタレ加減に辟易。

紅坂の入院によりマルズのゲーム製作が頓挫・・
倫也が交渉・・いいねこの先が読めない裏切り展開。

エリリと詩羽を助ける倫也・・
加藤、そこはスネるんだ。へー。
キスは流した風に見えて、実は不満がたまってたのかな。

加藤が倫也を呼んだセリフが無音・・
どう呼んだのか。「安芸クン」？「倫也クン」？
この口の動きはきっと・・

物語開始から1時間14分・・
blessing softwareに戻る倫也を送り出したエリリと詩羽。
と、突然、画面がブラックアウトしエリリと詩羽が倫也に助けを求めるかどうかを話し合うシーンに逆戻り。
え・・・タイムリープ？別ルート？ラブコメでこれは新鮮ｗ

いや・・
違う・・のか。
これは、触れられなかった二人の会話。
倫也をメインヒロインルートへ戻してやろうという。
手法としては珍しくないけど、ジーンときた。

家の前で加藤と再会する倫也・・
住宅街の路地。憤懣やるかたない加藤。
　倫也：『それに、安芸クンに戻ってない』
・・やっぱそうか。
　加藤：『これだけ怒っているのに、他人行儀な怒り方、できないよ』
・・名ゼリフ。
遂に告白。
　加藤：『合格、だよ』

次は加藤の回想シーン・・
これまでのモヤモヤした気持ちも一気に解消する、
ヒロインの待ち望んだイベント。
　加藤：『違わないよ、倫也クン』・・
　　　　『私の、望んだとおりだよ』
　二人：『いっせーの・・』
うん、ラブコメはこうでなくっちゃｗ

ええと、残り15分あるのにエンドロール・・・
そこに小田和正の『ラブストーリーは突然に』の文字が。
え？使ったっけ？

エンドロール後にエピソード・・・
なんだこれ・・
加藤は夢を追う倫也が好きだったの？
詩羽と再会・・

きた！『ラブストーリーは突然に』
・・そういうことかｗｗ

詩羽ルートは自分も望むところなので劇中での宣伝なのは残念ではある。

エリリや詩羽以外、例えば美智留や出海などの悲哀も、もう少しあっても良かったけど、ドロドロし過ぎず明るい作風とメインヒロイン推しを貫いた姿勢は好感が持てました。

モヤっと書きましたが、{netabare}俺ガイル{/netabare}と比べてしまってますｗ・・いい悪いではなくて。

それにしても・・
{/netabare}～

うう・・か、加藤、かわええｗ

展開とかセリフとか、やっぱ一味違う。

終わり方も自分好みで良かったｗ

やっぱラブコメはこうでなくちゃｗｗ
（しつこいですがｗ）

★エンドロールの後もお見逃しなく ^^


　原作：ラノベ
　キャラデザ：高瀬智章
　　FGOも担当。原画や作画監督はTo LOVEる、
　　WORKING、SAO、化物語なども。
　制作：CloverWorks
　　　　A-1 Picturesの血統だけあって安定。
　封切：2019年秋
　視聴：2020年秋 レンタル

■キャスト
～{netabare}
松岡禎丞（倫也）
　さすがに演技は安定。
　ちょっとキリト感を感じてしまったけど
　視聴の邪魔になる程ではなかったかな。

安野希世乃（加藤 恵）
　別のレビューやBEST10でも触れていますが、
　かくしごと（ラスナ）も良かったし、今回も
　正統派ヒロインを堪能させていただきました ^^

大西沙織（澤村・スペンサー・英梨々）
　ダンまち（ヴァレンなにがし）とは
　違ったキャラも楽しませていただきました ^^

茅野愛衣（霞ヶ丘 詩羽）
　かやのん、もうホントにマジ天使　＞＜

矢作紗友里（氷堂 美智留）
　元気っ娘といえば矢作さん、的なｗ
　ハマリ役かと。

赤﨑千夏（波島 出海）
　段々メインヒロインが増えてきていますねー。
　今回も別ルートがあってもいいキャラかと。
　外伝求ムｗ

生天目仁美（紅坂 朱音）
　パワフルなキャラはさすが。
　一騎当千（関羽）、俺妹（沙織）、
　このすば（ちょむすけ）、
　宝石の国（スフェン）、
　エグゼロス（ニョタイカ蟲）・・・
　結構お世話になってます ^^;
{/netabare}～

冴えカノも、これにて終幕・・か。

シリーズ通して、名作と言っても過言ではないかと
　

waon.n さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態：観終わった

久しぶりに刺さったラブコメ

　あまたのアニメをご覧の皆さまであれば、マイベストラブコメのトップ３はもう何年かのあいだ変わらずにいるのではないでしょうか。

　個人的な話になりますが、最近ラブコメが刺さらないと感じていたんです。それもこれも、歳のせいなのだろうかなんてネガっていたところ、この『冴えない彼女の育てかた』１・２期は久しぶりに楽しめた作品でした。
　とはいえ、マイベストを脅かすような作品ではなく、面白く観れた数多くの作品のひとつとなっていました。

　これにはちゃんとした原因をあげることができます。
　それは、
　しっかり完結していなかったことです！！ちゃんとした結末にたどり着いてないラブコメなんてラブコメじゃねーじゃねーですか！

　ってことで、最高峰のラブコメここに完結！

　ラブコメってやっぱり王道が強いって感じはあるのですが、似たり寄ったり、2番煎じでは、やはり視聴者も読者もついてこない。
　この作品のもっとも他の作品と違う部分というのが、学生なのに学園ラブコメじゃないってところです。

　一応飾り程度に学校に通ったり下校したり、授業受けてるような感じは出すけれど、基本活動は家だし、学校の行事とかあんまり関係ないし、っていうか夏休みとかを利用してゲームの制作している関係で学校いってないようにすら感じる。
　しかし、学生でもあるというステータスのため、恋愛などではうぶであったり、成長期特有の不安定さなんかも垣間見ることができる。
　そしてそれらがしっかりと物語に良いスパイスとして効いているので、ちゃんと青春を描けているし、ラブコメになっていました。

　このアニメシリーズは、高校生がテキストアドベンチャーゲームを制作するというもので、学生＋ラブコメ＋ハーレム＋お仕事のステータスを持っています。こうやって並べるとまとめるのが大変そうだけれど、物語としてしっかりとまとまったのが今作でした。

　さて、この劇場版の一番の魅力についてですが、なんといっても起承転結の基本が抜群に決まっている。素晴らしい構成でした。
　なによりも、主人公とヒロインのあれこれとゲームの内容おあれこれをリンクさせることで、わざわざゲームの内容を説明しなくても視聴者はどういう内容なのかわかる。それにより、途中のスランプやそれを乗り越えるアドバイスが浮いてしまわず、ストーリーにしっかりと落とし込まれるようになっています。
　これは上手い。
　そうして、主人公とヒロインを描けば描くほどにゲームの内容が入ってくる。2時間という短い時間のなかでこれだけの内容を詰め込むことができたのはまさにこの構成があったからだと感じます。なのでここが一番の魅力だといえます。

　これまでの、１・２期と劇場版の３つでは一番ラブラブキュンキュンだったのが、この劇場版でした。これは偶然なのか最初から狙ってのモノなのか分からないですが、ラブとコメの具合が前編を通すと絶妙なバランスになっているように感じます。この最後の作品によって、ついにラブコメになったと感じました。
　これまでは、お仕事とハーレムというステータスが色濃く出ていましたが、劇場版では、もうヒロインルート以外はありえないのでハーレムのステータスは希薄になっていました。
　すると、主人公とヒロインの関係がそのままゲーム制作へと反映される構成のため、お仕事というステータスも色合いはあるもののやはりベースには二人の関係がどうなるのか、に重きが置かれているように感じられました。

　ヒロインの魅力全開という感じで終始したので、珍しくメインヒロインに肩入れいしていた私は大満足でした。

　ということで、もし１・２期を観ていて、まだこの劇場版をご観覧していないのであれば、ぜひにも観ていただきたい作品となっております。
　そしてなにより、１・２期もまだ観ていない方はぜひ観ていただきたい。

　いやぁ本当にいい脚本だったんじゃないかな。。。
　気になって調べたら、原作者がそのまま脚本やってるし、そもそも畑がゲームシナリオライターでした。っていうのがオチでした。

こま さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

たわし（爆豪） さんの感想・評価

3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

Jun さんの感想・評価

4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

Ka-ZZ（★） さんの感想・評価

4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態：観終わった

わたしは、あなたが望むメインヒロインに、なれたかな？

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期～第2期は視聴済です。
メインヒロインの加藤恵の誕生日である9月23日に円盤の発売とレンタルを開始するなんて、粋な計らいだったのではないでしょうか。


ある春の日、安芸倫也は桜舞う坂道で運命的に出会った少女・加藤恵を
メインヒロインにした同人ゲームを制作することを思いつく。

美術部に所属していながら、同人イラストレーターとして活動する澤村・スペンサー・英梨々と、
学年一位の優等生でありながら、ライトノベル作家として活躍している霞ヶ丘詩羽を誘い、
blessing softwareを結成。やっとのことで一作目を発表した──。

英梨々と詩羽は大作ゲーム『フィールズ・クロニクル』を開発するために、
人気クリエイターの紅坂朱音のもとへ。
blessing software代表の倫也はサークル活動を継続し、副代表の恵とともに新作の開発を開始した。
イラストレーターに後輩・波島出海を起用、プロデューサーを出海の兄・伊織へ依頼し、
氷堂美智留と彼女のバンドicy tailとともに新作の開発を進めるが……。　

英梨々と詩羽の大作はどうなるのか？　倫也と恵の関係に異変が？　
はたしてblessing softwareの新作の行方は？
冴えないヒロインをめぐる青春グラフィティ、グランドフィナーレ。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

視聴している間、或いは物語の中盤では、ラストまでアニメ化されることを強く願っていますが、いざ、最終章という文字を目の当たりにすると少し寂しい気がするのは我が儘なんでしょうね。
9月23日から実際の視聴に至るまで間が空いてしまったのは視聴するのに気合を入れる必要があったから…

きっとblessing softwareのサークル活動は紆余曲折ありながらも、前に進んでいくことでしょう。
ですが、倫也を巡る恵、英梨々、そして詩羽先輩との関係は、何らかの形で決着を付けることになってしまう…
3人が揃ってハッピーエンドになる結末はあり得ないので、絶対誰かが傷つくことになります。
正直3人の傷ついて悲しんでいる姿は見たくなかったので…

こんなことを言っていたらいつまで経っても視聴できないので、気合を入れて視聴に臨みました。

今回視聴して気付いたのは、倫也の部屋に「アルティメットまどか」のフィギュアが飾られていたこと…
私もアルティメットまどかのフィギュアを持っているので「お揃いだ～♪」と思ってよく見てみると、倫也のは「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」のまどかでした。
私のは劇場版じゃないので、残念ながらお揃いではありませんでした^^;
でも、フィギィアやポスターなどが結構リアルに描かれていたのは個人的に好印象でした。

って、思いきり脱線してしまいました^^;

冬コミを目指すblessing softwareの活動は、概ね良好だったのではないでしょうか。
但し、倫也のシナリオ以外は…ですけれど。

この作品を視聴して、改めてモノづくりの奥深さを知った気がしました。
如実に感じたのは「リテイク」に関してです。

リテイクには大きく2種類あって、「一定の基準やレベルに到達していない部分をやり直すこと」の意味が一般的に使われていると思います。
ですが、「一定の基準やレベルに到達しているモノを更に引き上げること」で使われる言葉もリテイクなんです。
同じ言葉なのに、内包している意味に雲泥の差があるのが分かります。
是非とも後者の意味で使いたい言葉です。

もう一方の物語の軸である恵、英梨々、そして詩羽先輩の気持ちの行方…
こちらは大波乱だったのではないでしょうか。
そりゃ、そうです。
時に仕草で、そして態度に滲み出るくらい、もう張り裂けそうなほど気持ちが膨らみきっているのですから…
しかも無限の選択肢があるようで、実は殆ど一本道だったのが厄介さを助長します。

選択肢の先…あるいはその先の未来は見ることはできません。
未来は予め決まっているかもしれないし、これからの言動で決まるかもしれません。
未来が分からないから頑張れる、という側面って絶対あると思います。

ところが道が一本しかなかったら、自分の身の振り方やその結果が先に全部分かっちゃうんですよね。
次の一歩を踏み出すために、気持ちを自分で断ち切らなきゃいけないんです。
しかもその結果が予め分かってしまう…
これがどれほど残酷なことか…
そして流れる涙がどれも純粋なんです。
これが、余計に涙腺を刺激してくれましたよ。

上映時間2時間弱の物語でした。
物語も希望を残す形で纏まっていましたし…
しかも胸のキュンキュン度が終始半端ありませんでしたし…
堂々のフィナーレを飾った作品だったと思います。
私はしっかり堪能させて頂きました。

退会済のユーザー さんの感想・評価

4.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態：観終わった

発達段階測定装置

★
U-NEXT課金
冴えカノファン待望の完結編。1期2期必修。


劇場版らしいハイクオリティですが本シリーズはもともとTV版からしてかなりの高品質なのでそこまでの驚きはないです。ですが画面の統一感が改善したことで没入感はかなり向上しているのではないでしょうか。ステルスコメディの1期、ラブコメ半々の2期から満を持しての劇場版。微塵も奇をてらうことなくやるべきことを見事に全うしています。人気シリーズの締めとして期待されてる事を見事に真っ直ぐにやり切っていると思える作品です。作品のファンの方なら大満足の逸品でしょう。

三部作の構造は俺ガイルに近いなという印象です。痛快コメディの1期、半々の2期、ラブコメ一直線の3期。俺ガイルの3期は1期のコメディ成分を期待していた方にすればただ退屈なだけの駄作に映るでしょう。俺ガイル3期はまさにファン向け。完結作なので脇目も降らず主題に真っ直ぐにシリアス一辺倒。最後まで楽しめない方も一定数いたと思います。だからこそ最後まで満喫出来た選ばれし民にとっては至高の作品と成り得るのです。刺さる人にはブッ刺さるが、それ以外の多数には微妙。一部において熱狂的人気の尖った作品とはそういうものだと思います。

本シリーズは最初からメインと提示されている加藤以外のルートを期待する方もいないでしょう。本作ではテンプレツートップの役割も最終段階。テンプレをアピールする段階は既に終えてますので完全に脇役です。その代わりもう一つの軸、ご都合展開の強度が跳ね上がります。キャラに主張を代弁させる頻度も然り。1期では「これはテンプレと言ったら負けだな。話もなんかご都合臭い」のバランスでしたが今作は「ご都合と言ったら負け」です。妄想全開フルスロットルです。このバランスの転換がホントにお見事だと思います。比重を変えながらも1期からやりたいことが一貫している作風はなかなかお目にかかれない。ほんとに素晴らしい。絶賛に値すると思っています。

ご都合というのは倫也が加藤とくっつくことではないですよ。この世界ではそこは世界の理なのですから。創作関連の描写のことです。まあ妄想の具現化ストーリーなのでご都合もクソもないんですけどね。本作ではスケープゴートを無くしヴェールを脱いだ本来の姿、オタクの妄想を一切隠さない全開剛速球ストレートが惜しげもなく披露されます。

まさに「ぼく(オタク)のかんがえたさいきょうのラブコメ」です。






で、「加藤恵は俺の嫁ッッ」と宣言できたのか？結果は…またも自分の器の小ささを思い知らされました。倫也があまりにもクズ過ぎです。カノカリの和也なんか比較にならない程のクズ。和也はクズというかただのダメ人間で数々の失態は故意ではないし他人を傷つける意思はないのでまだ許容できます。ですが倫也は唯我独尊我儘放題オレ様野郎。未熟という言い訳では許されない傲慢さ。そしてこんな我儘なボクでも許してねというところが果てしなくキモイ。オタクの外見してるだけのただのチンピラです。趣味がキモイのは全然いいんですよ。そこらへんはシナリオ作成時でも提言されてた様に「どうだ俺キモイだろう」と胸を張って生きるのは全然カッコいいし素直に憧れます。でもこのチンピラに憧れるオタク感がマジでキモイ。まあオタクとチンピラって真逆の様に見えて同質ですからね。そういう意味では説得力はあるんですよ。そこがよく描けてるからこそキモイ。だから良く出来てるとは思います。

いや課金して観ましたし「加藤恵は俺の嫁ｷﾘｯ」って言いたかったんですよ。自分にもキャラ萌えという概念を理解できるかもってワクワクしながら観始めたんですよ。進めるうちに脳内にムクムクと様々なツッコミが生まれ始めたんですよね。「いやいや俺はこの作品を楽しむと決めて観てるんだから邪魔するんじゃねーよ」と邪念を払いのけその後も沸き起こる横槍を度々退けながら最後の最後までなんとか見届けました。



内容ははっきり言って中学生の考えたサムイ妄想です。
でも、だからこそ、人によっては美しい物語に映るのでしょう。
心の清い方は楽しめるのかもしれません。
きっと私は汚れきってしまったのかも。
何も知らないあの頃には戻れないのです。

でもね、戻るわけにもいかないのですよ。




あまりに真っ直ぐすぎるこの作品と対峙した時
自分が何者かを知れる可能性があるのではないか。
そういう意味では凄い作品だと思います。

現実逃避目的ならば至高。作品の品質も極上。
観る価値はあるとは思います。

henryleo さんの感想・評価

3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった