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「たまこラブストーリー(アニメ映画)」

総合得点
82.9
感想・評価
1242
棚に入れた
6589
ランキング
339
★★★★★ 4.1 (1242)
物語
4.1
作画
4.3
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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たまこラブストーリーの感想・評価はどうでしたか?

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

相変わらず作画だけは超絶凝っている京アニ

TVシリーズと映画を通して、評価に関してはこの作品は難しい。2009年の「けいおん」は恐らく10年前のあの時代だからこそあったオタクの共同幻想であり、実は80年代のラブコメとほぼ同じ構造にあるのだが。。いわゆる「平凡な日常こそ究極の楽園である。」という一種の甘えのようなものが感じられる。

作品自体は相変わらずクオリティが高く、背景美術やキャラクターの動きや演出に関してはレベルが高い。特に背景美術はキャラクターにリアリティを出さない代わりに徹底的に現実的で写実に拘っており、前にも書いたが「君の名は」もこの延長線上の戦略である。(元々はアダルトゲームの手法)

その前年のアダルトゲームブーム(主に泣きゲー)や、ライトベル系アニメの復活がそれを後押ししたのだろうが、そこには非常に「閉じた狭き門」が見え隠れするものだった。

極端言えば、この頃からアニメには男性向けの「女性しか出てこない」ものや、女性向けの「男性しか出てこない」ものなどの極北とも言える作品が立て続けに制作されて、しかもそのほとんどの制作が「京都アニメーション」である。恐らくは商業的なところを狙って「ある層」に特化した商品としての戦略だろうが、それが昨今の漫画やアニメの傾向を大きく変えてしまったことの功罪は大きい。

最近の漫画やアニメの傾向は「キャラクター設定重視」のものが非常に多く、まずキャラクターの性格や容姿、行動パターンを作り上げて、その後に「世界」を作るパターンが多くなってきた。要するに、「アイドル」を先に決めてステージ演出はそのために存在するのである。

しかし、現実は「舞台」ではなく「世界」である。

「世界」というのは自分と他者という「考えも生き方も違う個人」が跋扈するのである。

その人たちの「喜怒哀楽」を描くことにドラマがあるはずなのだが、「キャラクター」の設定が重視されるとそれは「個人」ではなく「そういう設定の人形」でしかない。

そういう「個人」を描くということが京アニの「新作映画」も含めてできていない。

だからどれだけ同性愛や身体障害者を描いたとしても、そこにいるのは「そういう設定のキャラクター」であって「世界」では断じてない。

投稿 : 2020/08/03
閲覧 : 424
サンキュー:

11

ネタバレ

ニワカオヤジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

高齢者は心筋梗塞に注意! あまりの青春っぷりに胸のドキドキが止まらない

セリフ少なめで映像で心情を表現していたり、実写映画っぽい色合いやカメラワークなど、アニメの表現力を超越しており、是非世界中の人に見て欲しい作品です。

話は良い意味で単純で、「たまこのラブストーリー」としか言えません。あらすじとか読まずに見ることをおすすめします。ただし登場人物や糸電話など説明がないので、たまこまーけっとは是非事前に見るべきです。


本作を単独で見ると非常に良い作品で文句のつけようがないですが、敢えて一点だけ不満な点を以下に。

たまこまーけっと(以下たまこま)が好きな自分としては、本作を見終えて複雑な気持ちにもなりました。たまこまでは超鈍感でお餅のことしか考えてなかったのに、急に恋愛て・・・。 {netabare}もち蔵とか名前にお餅が入っている幼なじみくらいの認識でしたやん・・・どないしはったん?(京都弁){/netabare}


たまこまの路線のままでテレビの2期を見たかったのですが、この映画を見たあとではもうあの頃の平和なうさぎ山商店街の世界は帰って来ないでしょうね・・・ 正直、寂しいです。

映画にするなら、いっそのことスピンオフで、かんなを主人公にして「かんなはんまーへっど」を先に作って欲しかった。
−−勝手に作ったあらすじ−−
かんなが遂にみどりちゃんから部長の座を奪い、文化祭ではバトンの代わりに金槌を回すことになったバトン部。
みどり:「もうバトン部じゃなくて金槌部じゃん!(怒)」
たまこ:「ねえねえみどりちゃん、金槌でお餅ついたらどうかな?」
かんな:「たまちゃん、臼つくるなら測量は任せて」
しおり:「・・・・(みんな話が通じてない)」
fin

投稿 : 2020/06/08
閲覧 : 256
サンキュー:

29

ネタバレ

KomcHi さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

たまこ、覚醒の時来たれり!

見終えました。

たまこマーケットの続編です。
高校3年生の春、たまこは進路を餅屋としていましたが、
漠然とした不安を感じていました。
一方のモチゾウは
映画を学ぶために東京の大学に行くことを決意。
そのモチゾウは
たまこに大学の件と自分のたまこへの想いを告白します。
さぁたまことモチゾウの恋の行方は?…という物語です。


甘酸っぱいですね~!
天真爛漫で恋に鈍いたまこが、
告白されてあんなにトキメク顔を見せるとは!
恋が芽生えた瞬間にキュンとしました。
告白後の「すまねぇなっ、カタジケネェ、カタジケネェ」
って片言でパニックになっているたまこには、
そんな時代劇みたいな言葉でてくるか?
って笑ってしまいました!笑


たまことモチゾウの恋模様はもちろんの事、
たまこのお父さんとお母さんの過去のストーリーも
織り交ぜながら進んでいきます。
自分のお父さんやお母さんも同じように
告白など色んな恋の経験を経てるんだ…
って気づいた時のたまこの決心した表情も良かったですね。
たまこも今その時だよ!頑張れって応援しちゃいます。


京都駅の新幹線ホームでの告白シーンもGoodです。
糸電話という赤い糸を通して想いを伝えたように
連想させてロマンチックだなと感じました。
大団円で良かった良かった!


↓↓ 以下修正 2020.05.05 ↓↓

私はみどりが好きなのですが、
恋が実らず切なかったです~。
たまこがモチゾウから告白された事を
仲良し3人に伝えたシーンでは、
みどりはうつむき辛そうな表情でした。

みどりが報われるストーリーがあっても良い!

モチゾウが大学進学のため上京している間、
寂しそうにしているたまこにみどりが寄り添う。
そのうち自分の想いが抑えきれなくなったみどりは、
たまこを押し倒しキスをする。
そしてみどりは素敵な一夜を過ごすのでした。

劇場版 みどりラブストーリー (百合)
~たまこと交わる色欲の夜に。~

R-15ぐらいでしょうか…。
私は観ていたいです~(>ω<)♪ 笑

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 342
サンキュー:

29

ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

眩しすぎる恋物語。

いずれ書き直すレビューですが、
先んじて言いたいことがあります。

この作品を観て解る通り、
思春期の女性の繊細な部分を表情や動きで表現することの一点では、
京都アニメーションは日本一、いや?世界一でしょう。

もち蔵への恋心を自覚した、たまこの一挙手一投足。
本当に可愛くてたまらない。

その表現は、数多くの女性スタッフが京アニの主力として活躍していることで、
山田尚子監督が主導で女性の感性が作品作りに反映されているということ。

それは、けいおん!が女性ファンからの共感を得てきた理由と概ね同じであり、
例え最高の技術を持っているスタジオジブリであっても、宮崎駿監督の目指す方向性との違いで表現出来ない部分。
つまりはジブリが持っていない京アニ独自の持ち味であるということです。

得意とする表現分野で京都アニメーションが持っている繊細で緻密なコダワリは唯一無二の存在でありましょう。
それは、京アニが長い期間かけて木上益治さんらが育て上げた人材が一丸となって作り上げたもの。
所属しているスタッフのひとりひとりが高い意識・向上心・技術力を備えたプロフェッショナルであり、
彼ら彼女らが今まで作ってきた作品の多くがファンからも見てもかけがけのない大切な宝物であること。
疑う余地が無く、高い敬意を払わずにはありません。
(過去作には好みでないものが幾らか存在していたにせよです!)

作画以外にも演出や脚本へのこだわりが高く、
たまこの精神構造の掘り下げ、変化することを恐れたたまこの戸惑いと成長が非常に丁寧。
大好きな母の死にずっと囚われ続けていた、たまこの心の変化。そのきっかけを与えたもち蔵。
TVシリーズ中から大好きな親友への愛情が強すぎた、みどりの心の整理と成長の物語。
たんなるふたりの恋物語でもなく、人の心が描かれた邦画として、
その緻密さは、もっと評価されていい完成度が高いアニメ映画だと思いました。

この作品の特徴として凝った言い回しは無く、とにかくシンプル。
何でも台詞で伝える直接的な表現を避けて、気持ちを目と表情で伝える。

伝わる思いと伝わらない思い。

せいいっぱいの勇気を振り絞って漸く『好きだ!』と相手に伝える。
敢えて拙い言い回しにしていることで、いっぱいいっぱいの気持ちが受け手に伝わってくる。
恋愛を扱ったジャンルとしては最高の作品候補であると言っていいでしょうね。
(個人的には観た範囲では一番好きな作品です。)

===================

ずっとずっと一緒だった、たまこともち蔵
いつまでも変わらないと思っていた
幼馴染の二人の関係に新たな季節が訪れます。

恥ずかしくなるぐらい初々しい純愛物語。
観ていてこっちまで顔が熱くなってしまいました。

あれだけ天然で朴念仁だった、たまこちゃんが
恋心を自覚しての反応が従来よりもずっとずっと可愛かったです。
今まで不遇だったもち蔵くんもついにやったね!男だねえ…。

人には人それぞれの想いがあって皆、繋がって生きている。

ちっちゃかったあんこちゃんも、お姉ちゃんと呼ばれる年頃になっていく
豆大さんと吾平さん、いつも喧嘩ばかりしてるけどあれで本当は仲いいんだね
おじいちゃん、いつもたまこたちのことを優しく見守ってくれていたね
道子おばさんがいてくれて、たまこは随分精神的に助かったと思います
みどりちゃん、心に余裕ができて良い意味で変わったね
かんなちゃん、相変わらず愉快だね
史織ちゃん、たまこの友達でいてくれてありがとう
ひなこお母さんの想いは家族の中でいつまでも生き続けているんだね

言いたいことはいっぱいあるけれど、
ここでどれだけ説明するよりも、
とにかく一度観てください!ハッピーな気持ちになれます。
そうとしか言いようのない物語でした。

二人だけでなく、この世界に住まう全ての人たちがいつまでも幸せでありますように!

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 1314
サンキュー:

143

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

これは昭和の時代のベタな恋愛ストーリーそのものですね。
そういう意味では最後まで安心して見てられるのですが、全くもって意外性のない作品となってしまいました。
特徴のないのが特徴・・・作品としてはイマイチでした。

投稿 : 2020/01/02
閲覧 : 243
サンキュー:

4

ネタバレ

USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

By always thinking unto them. そして恋の目覚め

物語:
第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞作品です。
とってもストレートな傑作恋愛物語だと思います。たまこまーけっと
の続編として作られていて、"映画単体でも楽しめる作品を念頭に"と
言う通り、本編を見ていなくても充分楽しめる内容。とにかく細かい
秀逸な描写につい唸ってしまう作品です。

作画:
人物の作画は言わずもがなの最高のクオリティ。高3生にしては幼過
ぎる乙女たちはちょっとこの先心配になるものの、女性らしい動作や
鈍さ(失礼!)、絶妙な表情、感情の揺らぎを大切にした描写は見事
としか言いようがありません。

声優:
今作品の公開当時は26歳半ばの洲崎綾さんと田丸篤志さん。10歳
差を感じさせない高校生らしい演技は本当にすごいなと思いました。

音楽:
たまこの母ひなこさんが作中歌う「豆大さんへ」。この曲が一番印象
に残っています。洲崎綾さんの「プリンシプル」も爽やかでGood。

キャラ:
視聴理由は何と言っても苦手なデラの登場が少ないこと。出来れば冒
頭の登場も削って欲しかったくらいです。と言いつつチョイに2度も
引っ叩かれるシーンには大爆笑。別に山崎たくみ氏が嫌いな訳じゃな
いんですよ。ただ単にキャラが苦手なだけ。w

基本的にキャラはみんな良いけど、特にと言うなら僕はみどりとかん
なの二人。失恋を周囲に感じさせない様、懸命に気を張るみどりが何
ともいじらしい。そして上手くバトンをキャッチ出来ないたまこを見
て「強力磁石入りグローブを・・・S極とN極が・・」なんて話し出す
かんな。本当いい味出してます、この二人。

それにしても京アニが描く男性キャラは女性目線でやっぱ爽やかだな
あ、オヤジも若者も。そんな印象が強いです。



[感想]

By always thinking unto them. by Isaac Newton.
”年がら年中、そのことばかりを考えていた”

なかなか伝えられない「たまこ」への気持ち。

地球を回る月や機関車のOゲージ。レコード喫茶のアナログディスク。
そしてクルクル回りながらやがて手元に落ちるバトンもそんなもち蔵
の気持ちを表している様な気がします。

ずっと回り続ける彼の気持ちを、たまこがしっかりと掴み取るまでの
物語。キャッチコピーの通り、「近くて遠い、ふたりの恋」が「たま
こ、むけました。」によって実り「大人になる、ということ」。

次々と進路を決めていく周囲とは別に、亡き母への思慕の裏返しと使
命感を背負って必死に家業を手伝い、いずれはそれを継いで行く彼女。
大人へと変わりゆく彼に次第に距離を感じて戸惑う。そして跳ね毛も
気にせず恋に無頓着だった彼女が、友の助力でようやくその一歩を踏
み出す。そんなたまこ達の揺らぐ気持ちが何だかとても胸を刺します。

そしてラストのちょっと反則気味な「もち蔵、大好き。Over.」。

めでたしめでたし。きっと大丈夫、これからも。w



以上、拙い感想でした。


2019.11.10  一部修正

投稿 : 2019/11/11
閲覧 : 363
サンキュー:

26

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

たまこまーけっと完結編

たまこまーけっとの続きのお話。
あの鳥は故郷に帰ってしまって、冒頭と途中にちょっとだけ登場。
うん。これぐらいがちょうどいい。

映像の勉強がしたくて、東京の学校に行きたいと思うもち蔵。

そして勇気を出してたまこに東京に行くことと自分の気持ちを告白するもち蔵。
ちゃんと相手に自分の気持ちを伝えられるもち蔵かっこいいよ。。

動揺して逃げてしまうたまこ。というか動揺しすぎ(・_・;)
もち蔵かわいそう。
あの告白はなかったことにしてともち蔵に言われて初めて自分の気持ちに気づいてまた動揺するたまこ。

そんな時、偶然テープに録音されていたお母さんの歌を聴いて勇気をもらい、糸電話でもち蔵に自分の気持ちを伝えようとするたまこ。
みどりのやさしい嘘で、もち蔵が東京に行くと思い込み、糸電話を持ったまま追いかけるたまこ。そして・・

糸電話で話すって距離感がいいな。。
面と向かって告白するのは近すぎて恥ずかしいけど、SNSやメールで話すよりも相手を感じることができる距離感がいい。

たまこももち蔵も初々しくて良かったです。
たまこまーけっと完結編といっても良い終わり方だと思いました。

投稿 : 2019/09/27
閲覧 : 276
ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なんでも もち蔵

京アニの惨事に対して深く哀悼の念とけがをされた方への回復をお祈り申し上げます。

たまこマーケットも,もちろん秀作なのですが,もち蔵が,序盤からたまこに告白することで,たまこがとても動揺してしまうというラブストーリー。

たまこマーケットよりも「ラブ」コメ感が強く,たまこの複雑な心情がよくわかります。

ラストの新幹線ホームでの糸電話のやり取りがとても印象的です。

投稿 : 2019/09/11
閲覧 : 270
サンキュー:

6

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

正統派青春ラブストーリー

久しぶりに鑑賞。

たまこマーケットは中々独特というか、個性的な作品です。

ストーリーはベタな青春ドラマ、ラブストーリー、日常モノといった感じですが、セリフ回しが本当にリズミカルで気持ちいい。

キャラクターや背景も、リズムに合わして動いているのが楽しいです。

思えばテレビアニメのOPからそうでした。
それは監督の作品によく見られる特徴ではありますが、このシリーズでは特に如実に表れていたかなと。

そして、今作を語る上でBGMの存在は外せません。
ひなこさんが歌う「豆大さんへ」と劇中BGMの「たまこへ」これは秀逸です。
「豆大さんへ」のバックミュージックはきらきらぼしなのですが、如何せんひなこさんは音痴で音を外しまくります。
そして劇中1番大事なところで流れる「たまこへ」は、ひなこさんの歌う「豆大さんへ」のメロディになっています。
収録時、ひなこさんの声優である日笠さんは「たまこへ」のメロディで「豆大さんへ」を歌っていたみたいです。
この演出は本当に憎いなぁと。

声優さんもいい演技しています。特に藤原啓治さん。流石実力派ベテラン声優。多彩な演技力で、豆大の感情が繊細に激しく表現されています。

青い恋愛ストーリーで、熱が伝わってくる。
学生時代は寧ろ当事者になりたくないと毛嫌いしていた青春。大人になった今、その未完成の瑞々しさに心を打たれて憧れる。
青春っていいなぁ。

投稿 : 2019/09/06
閲覧 : 212
サンキュー:

7

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心情描写巧みな完結編

たまこマーケットからの一気見です。
ただ、この手の10台の純愛ラブストーリーを視聴するのに抵抗はありました。
もはやおっさんの私がこの手の作品をみてどういう風に感じるのか、
感動できないほど枯れてしまってたらどうしようみたいな不安がありました。
(同様の理由で「君の名は」を避けてます)


【作品概要】
 たまこまーけっとが2年生の頃の話でしたが、
 これは3年生になっての話。

 卒業、そしてそれからを考える時期にあたって、
 少し物語が動き始めます。

【作品に対する感想】
 12話かけてまったく物語が進展しなかった「マーケット」と対照的に
 ちゃんと話が進みます。

 ずっと変わらない「いつも」を望むたまこにとって
 みんながそれぞれの道を選んで歩き出すことが
 おいてけぼり食らったような寂しさや焦りにつながります。

 セリフ回しが印象的です。
 同じことをみんなで話しているのに、事情を知ってる人と
 そうでない人で違う意味になっていたり。

 また、キャラの表情の描写が秀逸です。

 視聴する前は無感動だったらどうしようかと心配してましたが、
 十分甘酸っぱい思いにさせてもらいました。

 たまこマーケットに不足していたものが全部詰まってる完結編。
 マーケットを視聴したらラブストーリーまで見ることをお勧めします。
 

 

1)物語
 モチマッヅィとの妃騒動の話がここで効いてきます。
 たまこはモチマッヅィの時は即答で「何かの間違い」って
 断りましたが、今回は答えを出せずにもやもやしています。
 
 この時点で対照的なんですよ。
 たまこの中のもやもやは「受け入れるかどうか」の迷いではなく、
 もち蔵への気持ちが何なのかが解らないもやもや。

 もやもやそわそわ、視聴者はたっぷり焦らされますが、それもまた
 この作品の空気であり、距離感であり、リアリティだと思います。

 
5)キャラ
 ①常盤みどり
  損な役回りになってしまいましたが、この子がいなかったら
  この物語は完結しませんでした。
  かんなに「いい表情してた」って言われてたときにほんの少し
  泣きそうになりながら話してたのが印象的。
  

 ②北白川たまこ
  変化を嫌うタイプですが、一歩を踏み出せました。
  かなり周りを巻き込んでしまいましたが、頑張りました。
  「上手に受け止められなくて」のセリフが印象的。

 ②大路もち蔵
  この子も煽られた揚句にようやく行動に移せたのですが、
  まあ、頑張ったかな。言われてるほどへたれではないように
  思えます。
  

6)もし続編があるなら 妄想劇(2019.8.5追記)
 嫁に「続きが見たい」と言われたので、ちょっと妄想してみました。
 ①東京で映像の勉強をしている大学時代のもち蔵をたまこがたずねる
  激動の世界に必死に食らいつくもち蔵と、いつものたまこ。
  当然状況の違いから、価値観・スピード感に隔たりが生じ、
  もち蔵ブチ切れ、たまこ置いてけぼりで危機が。
  たまこそれらを受け入れ、成長。
  もち蔵、原点回帰しつつも成長。
  たまこ、もち蔵ForeverLove。

 ②大路吾平(65)危篤。もち蔵(40)実家に帰り家業を継ぐ決意。
  すでに嫁となったたまこと、子供たち(高校生くらい)との
  ヒューマンドラマ。餅屋を知らない子供たちとの悪戦苦闘。
  「なんで餅屋なんだよ!?」
  たまこが子供のころに言い放った一言が自分に突き刺さる。
  もち蔵、たまこは子供たちに道を示すことができるのか?  

 以上、RFCありきたり妄想劇場でした。
 

投稿 : 2019/08/10
閲覧 : 306
サンキュー:

28

ネタバレ

HIRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

京アニ 負けるな!!!

監督は山田 尚子さん、脚本は:吉田玲子さんによる劇場版アニメ
たまこまーけっとの続編的感じでたまこともち蔵の二人の関係にスポットを当てたストーリーです。

キャラクターデザインは京アニさんらしくとても魅力的でした。特に横顔デザインは良くできていて他のアニメだと横顔になると口と鼻の線の位置関係がおかしかたりとかあるんですが、京アニさんでは横顔でもたまこともち蔵の魅力を十分に出していたと思います。

ストーリーはちょっと物足りなかた感あります。
常盤みどりがもち蔵がたまこに告白した事実を知った時の彼女の心理描写はもう少し掘り下げてもよかったかな?なんて・・・・

アニメーション製作:京都アニメーション
配給:松竹

CV(敬称略)
北白川たまこ:洲崎 綾
大路もち蔵:田丸篤志
常盤みどり:金子有希
牧野かんな:長妻樹里
朝霧史織:山下百合恵
北白川あんこ:日高里菜

投稿 : 2019/07/18
閲覧 : 435
サンキュー:

42

らいむ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

幼馴染恋愛ってあこがれだよね!

※たまこマーケット未視聴
ずっとニヤニヤしながら視聴してしまいました

とにかくこういった恋愛ものはヒロイン(もしくはサブヒロイン)に萌えることが不可欠だと考えています。
そうすることで推しが恋愛をしている!かわいい!となり内容が酷くても私ならある程度評価しちゃいます。(魅力的なキャラクターをつくったことがすでに評価できるため)

今作品はたまこがかわいいという事だけならず、無意識に相手を眺めてしまったり、変に意識しすぎて行動が空回るなどという学生の頃特有の甘い青春が感じられてとても良いです。

物語全体として作りが丁寧であり、心理描写や情景描写が分かりやすく組み込まれておりとても見やすい作品でした。

投稿 : 2019/06/18
閲覧 : 209
サンキュー:

10

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

デラなし

デラちゃんがいなくなって、ラブストーリーを中心に2時間でしっかりまとめられた良作。
TVシリーズを見ておいた方がキャラに厚みが増すけど、TVシリーズ見なくても楽しめる。

100点中79点

投稿 : 2019/06/07
閲覧 : 233
サンキュー:

6

既読です。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

どうなんでしょう?

2019年5月視聴

山田尚子、:吉田玲子をキーワードに
辿り着いたこの作品。

内容はイマイチでした。

引き込まれるような展開は無く、
たったそれだけの事に、
これだけ引っ張る必要があるのかな?
って感じで。

糸電話の発想はいいのだけれど
そもそもの話に魅力を感じませんでした。

「リズと青い鳥」や「けいおん」、そして
「響け!ユーフォニアム」を観た後だけに
期待値が超上がってしまっているので、
ちょっとやそっとじゃ動じない私の心。

6月公開の「きみと、波にのれたら」を
楽しみに待ってます。

投稿 : 2019/05/16
閲覧 : 321
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

文句無しです

TVシリーズで観たい知りたいと思っていたことをギュギュギュッと凝縮した、たまこともち蔵の王道ラブストーリー!
文句無しです。

投稿 : 2019/04/23
閲覧 : 203

デルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いい意味で期待を裏切られた!

たまこまーけっとを見てほんわかしたので、劇場版も続けて見ました。
たまこラブストーリーはたまこまーけっととキャラや場所こそ同じですがストーリーの方向性は全然違いました。たまこまーけっとが日常(ちょっとファンタジー)ならば、たまこラブストーリーはまさに王道という感じのラブストーリー。登場人物たちの心の動きをここまで繊細に描けるのはさすが京アニ!、さすが山田尚子監督!って感じです。大好きなアニメの1つになりました。

投稿 : 2019/04/09
閲覧 : 277
サンキュー:

7

ネタバレ

ostrich さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「手前」「予感」から「確信」「覚悟」へ

山田尚子監督作品を一通り鑑賞してから、本作を再見した。
私の見立てに過ぎないが、監督の作家性が本格的に発揮されたのは、本作からだと思う。

彼女は日常の中のスリリングな瞬間を描くのが本当にうまい。もう少し具体的に言えば、なんでもない日常を丹念に描きつつ、その中に潜み、日常を壊す可能性をはらんだ個人の感情を掬いとることに情熱を傾けているように思える。
他の映像作品を例にとるなら古き良き日本映画的な作風とも言えるだろう。本作の冒頭で「松竹映画」のロゴがモノクロで映されるのは象徴的だ。私はそれほど「古き良き日本映画」を観ているわけではないのだが、これが小津安二郎や山田洋二へのオマージュだということはわかる。

その視点で思い返せば、彼女の作家性は「けいおん」シリーズや「マーケット」でも、時々、発揮されてはいた。
ただ、どちらの作品も「変わらない日常」に着地する前提があるので、決定的な変化は最後まで起きない。その手前、あるいは、その継続の予感に止めているのだ。もちろん、この選択は両作品を魅力的にしている要因でもあるのだが、現時点から振り返れば、「映画作家としての山田尚子」には足枷でもあったように思う。

その足枷を本格的に外したのが、本作だ。

すでに本サイトの優秀なレビュアーの方が指摘していることでもあるが、本作は「変わっていく日常」を描いている。もう少し、きつい言葉を使うと、日常を壊す可能性をはらんだ個人の感情が表出して、日常そのものを決定的に変えていく様を描いているのだ。
そして、この過程が緻密に計算された構成と、繊細で慎重なセリフ回しによって描かれるため、大きな事件はほとんど起こらないにもかかわらず、非常にスリリングな印象となる。これが前2作品と決定的に異なる点だ。

これが端的に表れているキャラクターは、みどりだ。
本作における「日常を壊す可能性をはらんだ個人の感情」とは、主には、たまこともち蔵と恋愛感情なのだが、その表出にはみどりの恋愛感情が大いに関わっている。
実はメインキャラクターの中で、初めてはっきりと他者に対して、感情を表出させるのは、主人公2人ではなく、みどりなのだ。もちろん、ストレートな愛情表現ではなく、もち蔵に対する「いじわる」としてだが、恋愛感情というのはそれも含めてのものだ。
ありふれた作品なら、みどりは自分の感情をコントロールして、2人を応援するところかもしれないが、本作は違う。逆にみどりのコントロールしようとしても出来なかった感情が、2人の状況を変化させる。結果、作品全般を通じて、みどりの行動には常に緊張感が伴うことになる。ただでさえ、繊細な主人公2人の関係が、みどりの行動でどうなってしまうのか、というスリリングさが生まれるわけだ。シナリオ用語的に言えば、狂言回しにもなっている。

これらのことは、映画「聲の形」を観た方なら、ピンとくるものがあるんじゃないだろうか。そう、おそらく、みどりは「聲の形」の植野の原型だ。もちろん、「聲の形」は原作付き作品なので、原型というのは正確さに欠けるのだけど、少なくとも、本作を経過したことで、植野を描くことができた、ということは言えると思う。
また、「リズと青い鳥」の優子あたりも「主人公たちに影響を与える、優しき敵対者」という位置づけにおいて、みどりと共通している。「リズ」における希美、優子、夏紀が語り合うシーンの緊張感は、本作のみどりに関するエピソードが原型になっているとみることも出来るだろう。
いずれにせよ、山田監督にとっては、本作でみどりを描き切ったことが、作家性を確立する重要な契機になったと思う。

    *     *     *

さて、山田監督の後続作品に触れたついでに、それらの作品と本作の全般的な比較もしてみたい。

後続作品から振り返ると、本作は「変わっていく日常」を描いてはいるものの、最終的にはそれほど変化なく物語が終わっているようにも見える。
たとえば、もち蔵が上京してからのたまことの関係については、一切触れていない。それどころか、もち蔵の上京自体、確定事項ではないのだ。その他のキャラクターの「その後」も、セリフの中で「将来のこと」として、語られているだけで、少なくとも、キャラクターたちの位置づけにはほとんど変化がない。

この辺りは前2作品を引きずっているとも言えるが、主人公たちが「変化を確信して、それを受け入れる覚悟をした」という内面の変化は確実にあるし、そここそを描きたかったのかもしれない。少なくとも、これまでは「手前」や「予感」で止めていたところが「確信」「覚悟」まで踏み込んで描いた作品ということは言える。

そして、山田監督は、次作「聲の形」で、「変わっていく日常」どころか、変わって壊れてしまった日常を再生させる物語(しかも、再生させようとしている間にまた壊れる展開もある物語)を描くことになる。
「聲の形」は山田監督の(現状の)代表作、かつ、最大のヒット作でもあるので、ここで作家性が現出したという見立てもあり得るとは思うのだが、全作品を通して観れば、少しづつ段階を踏んだうえで、「聲の形」に至っていることがよく分かる。
中でも本作は、作家性を確立した作品として、「けいおん」から始まるユートピアを出ていく過程の作品として、非常に重要だと思う。

※蛇足

本稿では、山田監督の作家性の展開について書いてきたのだが、彼女の「けいおん」から不変の作家性というか演出法である「間接表現」の巧みさについても書いておきたい。

これは今更、私が語るまでもないことだけれど、山田監督はキャラクターの心情をセリフだけに頼らず、モノや、キャラクターの行動や、風景描写などによって間接的に描くのがとてもうまい。

本作でいえば、{netabare}
たとえば、「糸電話」や「バトン」に関するエピソードだ。
もち蔵が「(たまこは)投げても、100回に1回しか受け取れない」という糸電話は、まさに2人の関係を象徴しているし、バトンはたまこの「受け取りたいけど受け取れない」もどかしさを端的に表している。{/netabare}
そして、その変化によって物語を語っていくわけだが、これがセリフ以上のエモーションを引き起こす。

その最たるものは言うまでもなくラストシーンなのだが、{netabare}私としては、ここで、たまこがもち蔵にする回答(セリフ)は、不要だとさえ思っている。あそこはもう、たまこが糸電話を受け取った時点で決着がついているよ。{/netabare}
そのくらい、山田監督の間接表現は雄弁なのだ。

投稿 : 2019/03/21
閲覧 : 548
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15

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もち屋の娘”たまこ"ともち屋の息子"もち蔵"の恋の行方

TVアニメ「たまこまーけっと」の劇場版アニメ。
TVシリーズの後の話になります。
TVシリーズではあまり進展しなかったたまこともち蔵の恋の行方が描かれます。
劇中でたまこたちは高3になり将来の事も考えるようになり、たまこともち蔵以外にも変化が現れます。
その変化を映画で確かめてみてください。個人的には満足のいく結末だと思いました。

投稿 : 2019/03/17
閲覧 : 398
サンキュー:

24

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お互いのことが好きすぎて

もち蔵もたまこも、お互いのことが好きすぎて
距離が離れたり、縮んだり…………

もち蔵は、小さい頃からたまこをずっと見てきて
ずーーーーーと一途。いずれは、自分のタイミングで告白
をしようと思っていたが
たまこの女友達の揺さぶりに負けて、帰り道2人でいるときに
告白をしなきゃ!という焦りと、その時のムードで告白!
対してたまこは、もち蔵のことを恋愛対象として見ていなかった。
それなのに告白をされたものだから
急に意識して、逃げてしまう

返事は保留になってしまったかと思えば
気持ちの行き違いと勘違いで
もち蔵が遠くに行ってしまう!と聞いたたまこは
もち蔵に会いに行き自分も告白

電車の音と告白
見つめ合う2人
付き合うのか?と期待するなか
そこでエンディングなう

実にけしからん!
続きはないのか!
交際し始めた2人がみたいぞ!

投稿 : 2019/02/05
閲覧 : 269
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4

8bit さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

すんごい完成度

TV版まーけっとの方よりも先に視聴。
まーけっとの視聴を終えて再度視聴。
最近は同じ作品を2度観ることはほぼ無いので自分的にかなり刺さったのだと思います。

作画面ではTV版の良さを引き継ぎながらも劇場版ならではの豪華さを描いています。
特に光るのは演技面ですね。
これは表面だけなぞったコピー作品では決して出来ない"監督の自力"の部分を感じます。
人間が行動を起こすには?みたいな原理の部分をきちんと理解していないと描けない「単純だけど難しい箇所」それをきちんと描き切っていますね。
リアリティがありながらもアニメ用に誇張された表現はとても心地よいです。
"動く"は記号ではありません。

撮影も気合が入っていて効果がふんだん。
実際にカメラを持って撮影をしている監督の引き出しが観られてとても良い。
この点もアナログ面での知識がないと描けない画作りですね。
ファインダーを覗いている様な感覚が気持ちいい。
(後のユーフォ、聲の形に継がれていく)

ド直球な王道恋愛ものながらもそれを巧みに調理した様々な技術・知識には感服。
ひたすら描いて撮って描いて撮っての積み重ねがあったんだろうなぁと。
熟練の成せる技って良いですよね。
王道だからこそ"自力"の部分がはっきりと出ています。

脚本、画作り、劇伴、台詞回し、とにかく技術者としてのこだわりを感じられました。
描ーくぞー!っていう意思の感じる作品、大好きです。

投稿 : 2019/02/02
閲覧 : 356
サンキュー:

14

星ノ海酩夜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

たまこ、好きだ……

前作、「たまこまーけっと」で使用されたたまこのお父さん(CV.藤原啓治さん)のKoi no uta から始まり、もち蔵とたまこの二人に焦点を置いた約80分のラブストーリー。80分なのであまりビッグな内容にはできなかったと思いますが、その端的に纏められているのに、グッと流れてくる感動的な内容を自分は過大評価しました。

たまこまーけっと視聴後に観たのですが、たまこまーけっとのような賑わった作品とはテイストが変わり、ラブ&シリアスで描かれた山田尚子監督の恋愛最強作品。

恋愛アニメ映画という事で恋愛要素も強かったのですが、高校3年生特有の進路を決め始め、変わっていく周囲の人間と自分の進路を比較して、自分の将来に不安を感じるたまこのリアリティのある心理描写も描かれていました。

たまこに向かって思いを告げるもち蔵にどう向き合っていけばいいのか考えるたまこの思考に多少のモヤモヤを感じつつも、その可愛らしい行動に悶絶をさせられました。

また、友人のかんなやみどりは話をスムーズに進めるキーパーソンになっていて、この作品にいい刺激を与えていました。
なんというか……もう堪らない作品でしたね(語彙力)

みんながみんな良い人で、うさぎ山商店街の良さがこのアニメにアットホームな温かさを与えてくれたなぁとつくづく実感しました。

アニメ版とはだいぶ作風が違っているため、前作「たまこまーけっと」視聴しなくても楽しめる作品にはなっていると思いますが、自分は前作視聴を推奨します。
温かいうさぎ山商店街の話を見た後にそこで成長していった幼馴染み二人の行く末をこの映画で観て貰えたらなって思っています。


エンディングはたまこがこいのうたをカバーして歌っています。そしてその後に流れてくる洲崎綾さんが歌うプリンシプルはこいのうたのようなたまことしてのキャラ声ではなく、洲崎綾さんが洲崎綾さんという声優として歌っている素晴らしい曲なので、ぜひ飛ばさずに聴いてみてください。

本当に良い作品でした。自分が求めていた恋愛物語がここに詰まっていました。恋愛アニメ好きな人は絶対100点満点間違いなしの作品だと思います。

投稿 : 2019/01/28
閲覧 : 242
サンキュー:

11

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

これは恋というものかしら・・・

2018.07.07記
----
2019.01.24大幅加筆
《配点を修正》


TV版『たまこまーけっと』を観てあらためて観直してみました。
初見は2018年春。『聾の形』『リズと青い鳥』と最近の山田監督の作品に触れ、氏の名前が私の中で認知されてきたタイミングでの過去作の視聴でした。“まーけっと”を観る前のことです。

本作は必ずしも『たまこまーけっと』の視聴を前提とはしません。全編通じて

゛優しい時間が流れている不思議な雰囲気の作品”

でした。
“まーけっと”の事前情報なしでも鑑賞できる物語とはいえ、冒頭シーン含めTV版をおさえておくとニヤッとできる描写は散りばめられてます。
私のように劇場版からでも差し支えなく、それで興味を持ったら『たまこまーけっと』に手を出してもよろしいかと。どちらもほのぼのした作品感は貫かれてます。


ほのぼの日常系という土台の上に、タイトルにあるような“ラブストーリー”をどう絡ませるか?
元ネタのTV版では、同級生3人組。妹や父、祖父といった家族。商店街の面々。そして異性の幼馴染。ヒロイン“北白川たまこ”を中心にしたユニットが複数あり、どれも相応な尺をとって描かれていました。
狭義の日常系であれば同級生3人組の描写が大半を占めるところを“まーけっと”ではどのユニットにも時間を割いていたのです。そのうちの一つ“異性の幼馴染”もち蔵との関係に着目したのが劇場版となります。

結果として、複数ユニット描写済みの土台があったことで、重大事件を扱わない“ふわふわ日常系”ながら、おそらく重大事件であろう“恋愛要素”という相反するものを挿入しても唐突な感じがないといった不思議な作品となってました。そして、

“ほのぼの”“ゆるふわ”“きゃっきゃうふふ”

きちんと残しながら、唐突感の無さを越えて、たまこの淡い恋心を丁寧に描いておりました。なかなかこういったタイプの作品は少ない気がします。
83分と短めなので内容には触れません。日常系で恋愛を描いたお手本のような良作です。


私個人としてはもっと心をぐりぐりと深くえぐるタイプの作品が好みなので、あまり手を出さない領域ではありましたが、そんな私のような嗜好の方でも充分に鑑賞に耐えうる恋物語でしたよ。



■初稿
{netabare}2018.07.07初稿

たまこまーけっとは観てない

劇中ずっと優しい時間が流れている不思議な雰囲気の作品。{/netabare}

投稿 : 2019/01/24
閲覧 : 542
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49

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ゆるふわ感とリアル・シリアスを交換した印象

世界観:6
ストーリー:5
リアリティ:7
キャラクター:7
情感:5
合計:30

少女は、知らなかった。
将来、当たり前のように家業をついで、ずっとこの場所で
このままでいられるんじゃないかって、無意識のうちに感じていた。
そうであればいいと、願っていた。
けれど、幼なじみも友達も、少しずつ変わっていく。
少しずつ、大人になっていく。
家族がいて、商店街の人たちがいて、変わらないものと変わっていくもの。
高校3年生の春。
そんなことを思いはじめた少女は-恋をする。
北白川たまこは、知らなかった。
それは、「宇宙の入り口」に立ったような感覚。
そして少女は、一歩を踏み出す。
たまこ、むけました。
(公式ページより)

評判の良い作品なので、TV版に続いて本作を視聴しました。
TV版はこれでもかというゆるふわ感が心地よい作品でしたが、劇場版はTV版でほぼなかった恋愛要素が中心となり、天然天使だったたまこが普通の恋に悩む乙女になっていく、リアル・シリアスに傾いたお話でした。
私は純愛物が苦手なので点数が伸びず終いで、好きな方にはかたじけねえ。

TV版の感想で書いた懸念が的中してしまったのですが、{netabare}相手がヘタレなもち蔵というのがまず応援しにくかったです。たまこも天然天使の殻を破ればもち蔵のことは好きだったわけで、好き同士の二人がカップルになるという何の波風も立たないストーリー。王道なんですけど、2時間あればもう少し魅せる展開があっても良かったのではないでしょうか。みどりとの関係も障害にもならなかったし。なぜもち蔵が良いのかはわかりませんが、このあたりがTV版から微妙に描かれたみどりやかんなのキャラのほうが好きになってきましたね。{/netabare}

安定の京アニ作品ですのでもちろん水準はクリアしてきましたが、ゆるふわ感が持ち味な作品だったので、そこを削がれたのが大きいのかも。(ハルヒ消失のような)期待していた化け方はしなかったです。
純愛物が好きな方にだけ、おすすめします。

<2019.1.11追記>
現実世界+αのない世界観であり、MAXの7点(音楽、作画もMAX)は高いと思いましたので微調整します。

(2016.12視聴→2019.1調整)

投稿 : 2019/01/12
閲覧 : 399
サンキュー:

32

たかさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的にはTVアニメのがよいかも

TVアニメを見ていない方は、こちらを見てからのがよいかも。映画はでらちゃんの出番が少ない。藤原さんの声が相変わらずしぶい。

投稿 : 2018/11/16
閲覧 : 235
サンキュー:

4

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春ど真ん中

春。高校3年生に進級しても北白川たまこの頭の中は相変わらずおもちのことばかり。春の夕暮れ、学校の帰り道。たまこやみどりたち仲良し4人組は進路の話をしていた。みんな不安を抱えながらも将来のことをちゃんと考えている様子。たまこも、何気なく将来は家業を継ぐと答える。同じ頃、たまことお向かいの家でずっと一緒に過ごしてきたもち蔵も、ある決心をしていた。周りの色んなことが変わっていって、少しずつ、少しずつ、たまこの心は揺れ始める・・・。というのが公式のあらすじ。

モチマッヅィは今作、あまり関係なし。

とにかく、甘酸っぱい。こんな経験、一生できないだろうなと思うと涙出てくる。

たまこの父親の曲がちょいちょい流れる。たまこもあんこも可愛い。

{netabare}最後、みどりに騙された(っていうほどでもない)たまこの告白{/netabare}で終わるのいいね。

投稿 : 2018/11/15
閲覧 : 287
サンキュー:

12

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これ!好きなヤツです!

たまこマーケットは、正直言うと
「悪くはないけど、普通な、
日常+ファンタジーな商店街の高校生〜」
のお話しだったと思います。

それが、この劇場版では!!!

素晴らしいとしか言えない、
見事なラブストーリーに!!!!

テレビシリーズが前ふりだったとしか
想えません!

恋バナ、大好き

投稿 : 2018/10/09
閲覧 : 369
サンキュー:

19

アオイ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

京アニの中では、、、

京アニの中では、、、中途半端な終わりを見せる作品が多い中では綺麗な終わり方。

投稿 : 2018/09/09
閲覧 : 294
サンキュー:

6

うなたまごはん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あーーーーーーーむり(涙)

たまこまーけっとを見ていませんが、なんとなくアマプラにあったのでなんとなく視聴して今泣きそうになっています。

作画が素晴らしいのと(さす京!当たり前か!)登場人物の細かいしぐさや行動などにもこだわって作られているので(そこも京アニさんはいつものことながら!)、ほのぼのした青春ものだけど一瞬も目が離せませんでした。
そして胸がきゅんとするシーンがたくさんありました。
主人公のたまこちゃんともち蔵くんがもうっっっ!めっさ可愛い!!!ごっさ可愛い!!!
嫌味のない、あざとく見えない可愛さです。最高か。最高や。
友達や脇役の人々もみんなそれぞれに味がありました。

商店街の雰囲気とか、学校生活の雰囲気とかも、2人の目線でほのぼのしてきらきらして見えました。
最後泣けました。
こんな純粋で可愛い高校生活を送りたかった!!なんなら今からでも!!遅くないよね!!??もっかい高校受験しようかな!!!???

とりあえず自分の高校時代を一瞬思い出して
「死んでこよっ!ヾ( ´ー`)ノ~」
って思いました。

今気づいたけどこの上の画像(あにこれのたまこラブストーリーのアイコン画像)めっちゃ素敵ですな!!ちょっと脱ぎかけのもっちーがなんかちょい悪男子っぽくて良きですな!!

投稿 : 2018/09/05
閲覧 : 343
サンキュー:

16

R子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本編よりいい

映画を見たくてアニメを見た。

感想としては、やっぱりファンタジー系要素は一切不要の方がしっくりくる。

商店街の人たちとの絆、幼馴染との関係、友人たちとの高校生活。
これだけで、十分だった。

ストーリーとしてはありがちで映画化するほどでもない気がするが、こういう微妙な距離で揺れ動く心を描いたストーリーは王道ゆえの安心感がある。

映画だけ見ても十分楽しめると思う。

投稿 : 2018/08/18
閲覧 : 325
サンキュー:

8

ネタバレ

takeboo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

純粋な物語

テレビアニメの本編は日常モノということで未視聴。
恋愛モノが好きな私はこの映画だけを見てみた。
純粋なラブストーリーではあるが少し物足りなさを感じた。
両思いになってからのその後をもっと描いてほしいかな。
68点。

投稿 : 2018/06/08
閲覧 : 300
サンキュー:

4

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たまこラブストーリーのストーリー・あらすじ

少女は、知らなかった。

将来、当たり前のように家業をついて、ずっとこの場所で
このままでいられるんじゃないかって、無意識のうちに感じていた。
そうであればいいと、願っていた。

けれど、幼なじみも友達も、少しずつ変わって行く。
少しずつ大人になっていく。
家族がいて、商店街の人たちがいて、変わらないものと変わっていくもの。

高校3年生の春。
そんなことを思い始めた少女は恋をする。

北白川たまこは、知らなかった。
それは、「宇宙の入り口」に立ったような感覚。

そして少女は、一歩を踏み出す。

たまこ、むけました。(アニメ映画『たまこラブストーリー』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2014年4月26日
制作会社
京都アニメーション
主題歌
≪OP≫北白川豆大『KOI NO UTA』≪ED≫洲崎綾『プリンシプル』

声優・キャラクター

洲崎綾、田丸篤志、金子有希、長妻樹里、山下百合恵、日高里菜、藤原啓治、日笠陽子、西村知道、立木文彦、ゆきのさつき、小野大輔、辻谷耕史、津久井教生、岩男潤子、渡辺久美子、家中宏、成田剣、川原慶久、山下大輝、野坂尚也

スタッフ

監督:山田尚子、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン:堀口悠紀子、美術監督:田峰育子、色彩設計:竹田明代、撮影監督:山本倫、設定:秋竹斉一、音響監督:鶴岡陽太、音楽:片岡知子、編集:重村建吾

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