アニメ映画おすすめアニメランキング 8

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのアニメ映画成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年03月29日の時点で一番のアニメ映画おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.1 1 アニメ映画アニメランキング1位
劇場版「SHIROBAKO」(アニメ映画)

2020年2月29日
★★★★★ 4.1 (75)
375人が棚に入れました
いつかアニメーション作品を一緒につくろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後、5人はそれぞれアニメーション制作に携わる。宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づき、「自分が本当にやりたいこと」を考え始めていた。一方、日々の仕事に葛藤を抱きながら過ごしていたあおいは、新企画の劇場用アニメーションを任され、「今の会社の状況で劇場用アニメーション制作を進められるのか?」と不安を感じる。はたして、劇場版アニメーションの納品は間に合うのか――!?

声優・キャラクター
木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、髙野麻美、大和田仁美、佐倉綾音、山岡ゆり、葉山いくみ、米澤円、井澤詩織、田丸篤志、松風雅也、中原麻衣、吉野裕行、小林裕介、檜山修之、こぶしのぶゆき

TKG さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

安心の「ムサニ」印!

 武蔵野アニメーション、通称「ムサニ」が「第三飛行少女隊」を制作してから4年。
その後も作品を制作し、順風満帆に思われたムサニは、「タイマス事変」と呼ばれる
事件によって一変してしまいます。劇場版はその後の物語。

 TVシリーズの元請けもままならない状態のムサニに紆余曲折の末、
持ち込まれた劇場作品制作の企画。みゃーもりがプロデューサーとして、
「空中強襲揚陸艦 SIVA」という作品を制作します。

 4年という月日、「タイマス事変」によってそれぞれ立場や居場所の変わった
上山高校アニメーション同好会OBや、ムサニを愛する人たちが総出演で、
みゃーもりを、ムサニを支えます。平岡君はいい味出してましたよ。
TVシリーズを見た後ならばニヤリとしてしまうセリフや演出も。

 物語としては、いつものSHIROBAKO節で、アニメ制作状況の浮沈を描くドラマ、
アニメ制作の解説、各登場人物の心理表現はTVシリーズを楽しめた方なら、
きっと楽しめるのではないでしょうか。
劇伴曲もTVシリーズで聞き慣れた曲も流れるので、雰囲気がすんなり入ってきます。
もちろん、作画はとてもよいです。

 一方、劇場版故の尺の短さもあり、各登場人物の掘り下げは浅かった様に思います。
絵麻ファンあたりはちょっとがっかりかも。
 逆に、個人的にですが、印象に残ったのは遠藤さんとその奥さん。いいエピソードでした。
あと、りーちゃんと舞茸さんのキャッチボールからの展開も良かったです。
ゴスロリさんの意外な一面も見所ですね。

 実際のアニメ制作現場はもっと過酷で大変な世界でしょうが、SHIROBAKOは
これでいいと思います。いや、こうでなくちゃかもしれませんね。
 劇場版SHIROBAKO 、私は大いに堪能させて頂きました。良かったです。

 これで「働く女の子シリーズ」は第一作、二作共に劇場版化されました。
ならば次は…。うーん、少し地味目ながら好きですけどね、「サクラクエスト」!

 あと、鑑賞チケットに加えてマスク等、咳エチケットもお忘れなく!

あまり参考にならない感想ですが、ありがとうございました。

投稿 : 2020/03/28
♥ : 20

KANO さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アニメ制作の方々に感謝

あの感動から4年
ムサニはある制作上の出来事により
大きく会社環境の変化を余儀無くされていた。
そこへ舞い込んだ劇場版の話し
新たな戦いが始まる…

本作では4年後の劇場版作成に纏わる
エピソードを主に描いていて、前作は1クール作品の
制作を1クールで描いていたので、今回は劇場版は
劇場版でと言うスタンスなのかなと。

4年後なので、何よりも彼女たち5人の成長が
垣間見れる描写も有り、実際同様がむしゃらに努力をする姿から、落ち着き、拘り、そして体力も付き、
人によれば呑む量も増えてくる時期ですよね。
彼女たちの姿を観れた事が何よりです。

個人的にはTVシリーズの劇場版を観て
完結編で無ければいつも思う率直な感想は主に
TVシリーズの良さの再認識
劇場版の尺の短さ(もう少し観ていたい心情)
続きを観たい(出来ればTVシリーズの長い尺で)
この3点が絡んでくる中で如何に自分の満足度を
見つけられるか?と思っていつも観てます。
特に本作はTVシリーズが良過ぎたので…

基本的にこのシリーズは、普段お世話になっている
アニメ制作が題材なので今回も私は楽しく観賞出来ました。
やはりいつかは『七福神』を制作する
内容を観てみたいものですね。

これからも、なるべく劇場版は劇場に足を運んで
微力ですが制作の方々に貢献出来るようにと
思える事が出来る作品でした

投稿 : 2020/03/28
♥ : 29

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

いやフィクションだから絵空事には違いないんだけど・・・あと今一番気になっているのは「みゃーい」いらなくない?ってことで・・・←みゃーいはいらなくない!って話

2014年秋期~2015年冬期にかけて2クールに渡って放送された、あの“アニメを制作するアニメ”の『SHIROBAKO』が劇場アニメになって帰ってきた!
正直登場人物多くて前作のあらすじとか説明するのダルいんですけど(爆)これだけは言わせて欲しい!
『SHIROBAKO』の登場人物ってアニメ制作に携わる人々の最少人数しか描かれてないんですよ!
つまり1人たりとも欠けてはいけない人達しか描かれてないんです
だから登場人物多過ぎ・・・と退かずに真摯にこの作品のキャラ達と向き合って欲しいんですよ、僕は!


ムサニこと武蔵野アニメーションが制作した『第三少女飛行隊』の完結から3年4ヶ月後
とある事件がキッカケで下請け制作会社に逆戻りしてしまったムサニ
宮森あおいはムサニのラインプロデューサーに
安原絵麻はフリーランスの作画監督に
坂木しずかはローカルテレビのアニメ関連番組のリポーターに
藤堂美沙はスタジオカナブンのメインアニメーター格に
今井みどりは新人脚本家に、それぞれなっていた
成長しているようで、停滞してもいるよう・・・どこか惰性で日々を過ごしてしまっている面々だった
ところがある日、宮森は元ナベPこと渡辺から新しい仕事の話を持ちかけられる
「今のムサニで劇場をやるとしたら、どうする?」
背水の陣に立たされたムサニに舞い込んだ、あまりにも大きな劇場用アニメ映画制作の依頼
苦悩する宮森、ロロとミムジーの問いかけに、彼女は大きな決断をするのだった・・・


さて、僕は本当に『SHIROBAKO』という作品が好きでして、何故か?と問われれば【アニメが好きなのと同じくらいアニメを作ってる人達が好きだから!】です
アニメの制作者と、アニメを制作することに、最大限の愛を捧げたアニメが『SHIROBAKO』だからなんです
しかしそれと同時に、『SHIROBAKO』は僕が思うところの“理想のアニメ制作現場”とは違う、ともテレビシリーズの頃から思っていました
基本的に『SHIROBAKO』って制作進行やプロデューサーである宮森の目線で描かれるわけです
つまり現実の制作会社で言うところの、P.A.WORKSの堀川社長、或いは今回の劇場版で言えば相馬P、彼等が思い描く理想像というのが色濃く反映されている作品と言えます


じゃあけみかけが言う“理想のアニメ制作現場”ってどんなんだよ?wと思われたことでしょう
それはずばり、クリエイター目線で理想的な環境、です
これについては長くなってだいぶ『SHIROBAKO』から脱線してしまうので、また別の機会に語りたいと思いますが、奇しくもこの劇場版『SHIROBAKO』と並行して今期には『映像研』というテレビアニメが放送してるのが面白いですよね
ずばり、クリエイター目線で描かれているのが『映像研』なので、両者を比較していただくのが手っ取り早いので強くオススメします


ところで、『SHIROBAKO』には無駄な登場人物など一切登場しないと前述しましたが、今作で追加された新キャラ、みゃーいこと宮井楓
ぶっちゃけキャラ表が公開されてから実際に本編を観た後に至るまで、「正直コイツいらなくね?」って疑問がずっと頭の中を巡っていたんですよ、僕は
そんなこんなでずっとレビュを書けずに今日までいたんですが、3回ほど映画をリピートしてやっと分かりましたわ
『SHIROBAKO』は堀川社長、つまりラインプロデューサー目線だって前述しましたよね?
ラインプロデューサーって仕事は、クリエイターと製作委員会に挟まれるいわば中間管理職のような立場でして、残念ながら味方になってくれる同じ立場の人に乏しいんです
そこは今作の宮森も同じで、人を使う側の立場に立ったはいいが自分を助けてくれる人はいない・・・という一見して順風満帆でも実は天涯孤独の様な立場として描かれてるんです


で、そこでみゃーいの登場です
彼女はメーカープロデューサーのアシスタントで宮森と同性で同世代?としてより宮森に近い立場で接してくる
単純に気の合うビジネスパートナー、の様でもありますが、実はこの関係、凄く大事で“制作者”と“製作者”の隔たりを無くすためには彼女達の様な親密な友好関係が必要なんです
これ、堀川社長に対するインフィニットのナガッチョこと永谷さんの立場を体現したキャラってことなんですよ


知らん人の為に解説すると、インフィニットは「こーゆーアニメ作りませんか?これ原作にしてアニメ作りませんか?この人スタッフに連れてきたらどうですか?製作委員会はウチが集めますよ!」ってアニメ制作をプロデュースする会社です
アニメは作らない、でもこのインフィニットが無ければ世に出なかったアニメの数は無数
特にP.A.WORKSとは切っても切れない縁と言っても過言では無いでしょう


実際のところ、劇中でみゃーい自身が何か作品を生み出すキッカケを作ったり、孤軍奮闘する活躍を観せるワケではありません
でも宮森1人では到底辿り着けなかったであろう作品完成への道筋には、確かにみゃーいという人間の力が必要だったわけです
自分1人では無理だけど、誰かが助けてくれれば無理難題でも乗り越えられる
これが堀川社長が思うところの“アニメ制作の理想像”ってわけです


まあ肝心のナガッチョ自身の容姿は【げ~ぺ~う~の社長役のモデルにされてしまっているんですけどねwww】(爆オチ


ところで「明日に向かってえくそだす(逃亡)」から始まった『SHIROBAKO』が「明日に向かってヨーソロー(出発)」で終わるのって、エモくないですか?

投稿 : 2020/03/28
♥ : 12

60.8 2 アニメ映画アニメランキング2位
22/7(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (55)
250人が棚に入れました
22/7、 はじまりの物語――2016年12月の結成以降、常に新しい挑戦を続けている「22/7」(ナナブンノニジュウニ)は、 秋元康プロデュース、複数のトップクリエイターがデザインしたキャラクターと、 応募総数10,325人から選ばれた少女たちによるデジタル声優アイドルプロジェクトです。 楽曲リリース&ライブ開催、 YouTuber企画、バラエティ番組出演など、様々な分野での活動を経て、 デビュー3周年目となる2020年1月、待望のテレビアニメーションが放送を開始!グループ結成の秘話やそこに至るまでの経緯が、メンバーそれぞれの視点を通して赤裸々に描かれます。大切なこと、それは自分を信じて一歩踏み出すこと――個性あふれる少女たちが彩る、もどかしくてちょっぴり切ない青春劇を、キュートな歌声とともにお届けします!

声優・キャラクター
西條和、天城サリー、倉岡水巴、帆風千春、海乃るり、白沢かなえ、宮瀬玲奈、花川芽衣

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

良く言えば「素材を活かす」だけど、悪く言えば「これしか手がない」なのかも。

第3話まで観終わった結果としては、「意外と面白い」という評価になっています。なので、この後も視聴は続ける予定です。

アイドルグループ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」のメンバーが唐突に選抜され、その後のグループや各メンバーについてのストーリーが展開するという感じのアニメ作品です。

この「22/7」はキャラクターのビジュアルが先に決まり、それに対して専属の声優のオーディションを行うといった感じでスタートしたプロジェクトらしいです、知らんけど。(そしてなぜπ(円周率)の近似値なのか? > 22/7)

プロジェクトの成り立ちを考えると、このアニメは「ストーリーが先にあってオーディションをする」という普通の制作プロセスを踏んでいなくて、おそらくはメインキャストが「22/7」のメンバーというだけではなく、「滝川みう(CV.西條和)がセンター」というのは発注時の既定路線だと考えられます。

メインキャストにある程度経験があればどのようなストーリーを作ってもそれを普通に演じてもらえば良いわけですが、そうでなければどうするか?

脚本的にはいわゆる「当て書き」つまりキャストに合わせて脚本を作り、演出もそれに沿ったものにするしかないのだと考えられます。だとすると滝川みゆ役の演技力を想定した上で、製作中の多少の成長は当て込むにしてもストーリーを作らざるを得ないわけです。

その観点でこのアニメを観た時、私は個々のメンバーがどうなのか良くはわかりませんが、おそらく今のストーリーと配役は「22/7が主演するアニメ作品」としてかなり最適解に近いんじゃないかと思います。

なので、私は少なくとも本作の滝川みゆに関して「演技が上手くない」という評価はしないつもりです。そういう仕様だと思っていますので。そう考えて「声優の評価」は滝川みゆ分を無視して3.5としました。

本作は御神託を下す「壁」の存在が特徴的であるものの、当て書きで成立するストーリーとしてはきわめてベタなものだとは思うんですけど、ベタなりに面白くないわけではないので、こういう「主役と心中する覚悟」みたいなものを制作側が求められている作品の行く末が気になります。

ということで観てるんですけど、決して他の方への視聴はお薦めしません。

投稿 : 2020/03/28
♥ : 23

76.6 3 アニメ映画アニメランキング3位
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(アニメ映画)

2019年12月20日
★★★★★ 4.2 (24)
197人が棚に入れました
雪が降り続く冬のある夜。ヒーロー社会を壊そうと目論む敵<ヴィラン>・死柄木弔たちが、密かに【何か】を運ぼうとしていた。彼らの動きを事前にキャッチしたプロヒーローたちが現場に駆け付け、激しい戦いを繰り広げる。その戦いの中、その【何か】は、仲間とともに去って行った。「実験は、成功した―。」という言葉を残して。ちょうどその頃、出久たち雄英高校ヒーロー科1年A組の面々は、引退したNo.1ヒーロー・オールマイトの後を継ぐ“次世代のヒーロー育成プロジェクト"の一環として、クラス全員で期間限定の校外ヒーロー活動のために日本のはるか南に位置する離島・那歩島(なぶとう)を訪れていた。ここしばらく大きな事件が全く起きていない平和な島で、駐在ヒーローとして島の人々の生活を助けながら、忙しく、それでいてのんびりとした時間を過ごす中、出久たちは真幌(まほろ)と活真(かつま)という二人の姉弟と出会う。ヒーローに憧れる活真と早速打ち解ける出久だったが、なぜか真幌は、かたくなに活真を出久たちから遠ざけるのだった。そんな中、突如謎の敵<ヴィラン>たちが那歩島に襲来、次々と島の施設を破壊していく。それを指揮するのは、「ナイン」。出久、爆豪ら1年A組のメンバーは力を合わせて敵<ヴィラン>に立ち向かうが、ナインの圧倒的な“個性"と力は想像を遥かに超えるものだった。なぜ、ナインたちは那歩島を襲撃したのか?そして、出久たち1年A組の“ニューヒーロー"たちは、果たして最凶の敵<ヴィラン>から活真と真幌、そして島の人々を守ることができるのか―!?

声優・キャラクター
山下大輝、岡本信彦、梶裕貴、佐倉綾音、石川界人、井上麻里奈、増田俊樹、悠木碧、広橋涼、畠中祐、真堂圭、三宅健太、諏訪部順一、黒沢ともよ、寺崎裕香、今田美桜、井上芳雄

ラノ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

事実上最終回の設定

作者が最終回でやりたかった展開と言ってたのですが
僕の想像を遥かに超える衝撃的な展開でした
映画というより完成され過ぎた一つの作品という印象でした
最後はちょいとご都合主義でしたがその状態でヒロアカ自体が終わったわけではないので問題ないし それを感じさせないくらい面白かったです
最近ヒロアカは少し僕の中で薄れて来てたのですが
この映画と4期のおかげでまた熱が復活しました
久しぶりに熱く燃えるようなものを見せていただきました
これ以上の映画を作るのは作者にとってかなり難しいですが
続編もあれば更に作ってほしいですね

投稿 : 2020/03/28
♥ : 0

佐藤くん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ヒーロー「達」

 オールマイトがいなくなった世界でどうするのか。今作ではその辺りもテーマになっています。
 今作の副題は「HEROES RISING」ヒーロー達の新進。複数形のヒーローが、力を合わせて一つになりオールマイトの代わりとして最凶の敵<ヴィラン>、ナインに立ち向かいます。
 メインビジュアルにも表れている通り、今作ではオールマイトの力は借りません。借りられません。まだ未熟な1年A組の生徒達しかいない中で、人々の身をヴィランから守ることができるのか。必見です。

投稿 : 2020/03/28
♥ : 1
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

前作以上の熱さ!!クラスメイトもしっかり活躍していたのがとてもよかった!!

映画公開日にさっそく行ってきたが……めちゃくちゃよかった!!!!

物語は劇場版といった感じで特に良くも悪くもない。
それよりも目が行くのは作画!!
やっぱり、ヒロアカの戦闘シーンの迫力はすごいね。
これだけでも見る意味がある。

そして、今回の映画の最大の魅力はクラスメイトがしっかり戦闘していること!!
大抵、主人公のデクとかっちゃんのワンマンになりがちだが、今作ではクラスメイトみんなが凄く活躍している。
攻撃力があまりない人たちも必死で体を張って戦っている。
泣けたね~~
こっちまで歯を食いしばってしまう!!

ラストの{netabare}奇跡オチ{/netabare}がう~んって感じだけど、まぁ劇場版だし仕方がないか。
映画でこの展開をしたということは本編の最終回で今回みたいなことはしないのかな?

ヒロアカ好きの人には自身をもっておすすめできる映画だった!!

投稿 : 2020/03/28
♥ : 6

計測不能 4 アニメ映画アニメランキング4位
ライオン・キング(2019)(アニメ映画)

2019年8月9日
★★★★★ 4.1 (5)
27人が棚に入れました
アフリカの雄大な自然を背景にライオンの王子シンバの成長と冒険を描いたディズニー・アニメの名作「ライオン・キング」を、「ジャングル・ブック」のジョン・ファブロー監督が、フルCGで新たに映画化。アフリカの広大なサバンナで、動物たちの王であるライオンのムファサの子として生まれたシンバは、いつか父のような偉大な王になることを夢見ながら成長していく。しかし、ある時、王位を狙う叔父スカーの策略によって父の命を奪われ、シンバ自身もサバンナを追われてしまう。やがてたどりついた緑豊かなジャングルで、イボイノシシのプンバァとミーアキャットのティモンといった新たな仲間との出会いを得たシンバは、過去を忘れて穏やかに時を過ごしていく。一方、スカーが支配するサバンナは次第に荒れ果て、存続の危機が迫っていた。シンバの声を、グラミー賞を受賞したラッパーとしても活躍するドナルド・グローバーが担当し、ジンバの幼なじみナラ役をビヨンセが担当。2人が新たに歌唱に参加した、エルトン・ジョンによる「愛を感じて」ほか、「サークル・オブ・ライフ」「ハクナ・マタタ」など名曲の数々がスクリーンを彩る。

計測不能 5 アニメ映画アニメランキング5位
劇場版 GのレコンギスタⅠ 行け!コアファイター(アニメ映画)

2019年11月29日
★★★★★ 4.3 (6)
20人が棚に入れました
富野由悠季が、『ガンダム』のTVアニメシリーズとして、『∀ガンダム』以来15年ぶりに手がけた作品、『ガンダム Gのレコンギスタ』(2014年、全26話)。
総監督として指揮するのみならず、全話の脚本も自ら手がけるなど精魂を注いだ本作。
脈々と流れる富野イズム、「少年ベルリの出会い」の物語が、放送から5年という歳月を経て今、新規カットを加え、全5部作の劇場版として大スペクタクル公開!

──2019年秋、日本国内のみならず全世界に向かって"G"の新たなるレコンギスタが始まる──
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

TV版で解らなかったという人にもオススメ〈追記あり〉

2019年11月29日公開のアニメ映画で、既に配信にて販売も始まっています。TV版から再構成した内容となっていますが、印象が結構違いました。
1月から地元に来てくれて嬉しいです。
一度しか見ていないため、とりあえずの簡単な感想。
(そういえばお母さんと小学生くらいの男の子女の子、50代くらいのお父さんと成人前くらいの男の子の二組の親子連れが見に来てました。あとは色んな年代の男性客。)

元々作画も綺麗でしたが、メカが一部修正されたり、ストーリーの再構成をしているために書き直された箇所や追加されたシーンもあります。
音楽の使い方はシーンに合わせて細切れにされた部分もあって、TV版の方が好きだったかも。

不思議なもので、尺は短くなった筈なのですがとても解りやすく飲み込みやすい。TV版もあーでもないこーでもないと頭を捻るのは楽しかったですけど、映画で一度しか見なくてもほぼ問題ない作りになったのではないでしょうか。

アイーダ役の嶋村侑さんがイベントで「再編集だと思って欲しくない」と仰っていたようですが、私もそう思います。
TV版とは伝えたい所が違うから、描き方と切り口も違うのですね。


【全体の印象】
キャラクターの描き方が変わったことで、物語の流れが解りやすくなっています。
{netabare}
全体的にベルリとアイーダの心の動きにフォーカスしたことで物語が理解しやすくなり、世界観の説明も不自然にならない範囲で会話に入れ込んでいました。
当然カットされたシーンもあるわけですが取捨選択が非常に上手く、追加シーンや書き直されたシーンの意図も明確で、例えばアイーダの心情を表現するためにTV版とは服装を変えたりもしています。

ベルリとノレドの様子からスコード教の教義がいかにキャピタルの住人の心に深く根差しているか、アイーダの様子からカーヒルの言葉がいかに重いものだったかがよく解ります。そのため若干の極端さも見られ、教え込まれてきたことからの脱却が今後彼ら成長に繋がるだろうと想像できるのですね。
子ども達の生命力を感じるシーンはあまりカットされていませんから、若者のそれまでの常識からの脱却、あるいは世界をより広く認識して常識を再度捉え直すことに注目して欲しいのではないかと思います。


ベルリとアイーダだけでなく、周囲のキャラクターの感情や思考も明確になりました。
個人的には、子どもを心配する大人の気苦労を見せてくれた艦長と長官が凄く好き。艦長がアイーダを諭すシーンがしっかり追加されていて良かったです。

それから、ちょっと印象が変わったのがクリムですね。
一部シーンがカットされたためでもありますが、何よりもベルリとアイーダをメインに据えたことによって、クリムははっちゃけた優秀な若者という印象から若いが優秀な社会人という印象になりました。
ラライヤへの対応もカットされていないため面倒見の良さもより感じられます。
{/netabare}


【難点というわけではないけれど】
いくつかの専門用語に説明が無いのが気になったかな。
今作で台詞の中で解りにくかったのはスコード教の教義であるアグテック、被差別民クンタラぐらいでしょうか。他は会話の流れで理解できると思いますが。

それから、宗教と差別について。
{netabare}
スコード教と登場人物達の宗教観をすんなり受け入れられるかが、この作品を楽しめるかどうかの分かれ目になるかもしれません。
地球をボロボロにした西暦や宇宙世紀を経て、同じ愚を犯さないために必要以上の技術の進化をタブー視するのがスコード教です。スコード教はフラットに見ると地球の存続のためにある。もちろん人の心の支えである宗教・信仰としてもあるでしょう。それを「そういうもの」と受け入れられれば楽しめるかなと。
今時あまりいないと思うんですが、宗教に関して極端なイメージを持っている人は辛いかな。


あと、ジェンダーマイノリティをさらっと入れてます。
チアメンバーの中に実は男の子が一人いて、その子には彼氏もいる。ファンの間だと有名ですが、ジェンダーに関しても大分おおらかな社会になっていることの表現だと思われます。わかりにくいけれど、ただ表面的な描き方をしないのが良いですね。
TV版だと「チアガール」って呼ばれてましたが、映画では「チアメンバー」に。よりボーダーレスな表現になりました。
その一方でクンタラ差別は残っている。西暦にも宇宙世紀にも存在しない理由での差別なのだそうで、対照的に業が深い。そういう所も興味深いです。
{/netabare}

社会情勢を含んだ物語を読み慣れている人には、素直にお勧めできそうな映画となりました。
もし世界観がわからなくてもキャラクターに注目すれば楽しめる作品だと思います。
(2020.1.19)


【2回目感想を追記】
Ⅱが2月20日公開と決まったのだから最後に次回作の予告を入れればよかったのでは…。是非劇場で予告見たかったです。


TVアニメの時に何がわかりにくかったのか、個人的に感じたこと、改善された所など。5話分を一気に見られるのも良いのかもしれません。
世界観がわかりやすくなったのは見てもらえればわかると思うので、主にキャラクター描写について。

{netabare}
・キャラクター達に本音と建前があることをわかりやすくした
全てのキャラクターに本音と建前があることが、感覚的にわかるようになったかな?感情からの言動と、立場や責任からの言動が別だということですね。
劇場版だと、後述のアイーダとドニエル艦長のシーンで「こういう作品ですよ」と明示されたと感じます。ベルリとアイーダの独白が追加されていることもその理解を裏付けてくれます。

大げさに言うとGレコは他のアニメのように台詞を真に受けてはいけなくて(苦笑)、総合的にキャラクターの行動・考え方・性格・関係性を見なければなりません。台詞はあくまでその状況において発言した考えの断片でしかない。
私が劇場版でクリムの印象が変わった最大の理由はそこが理解しやすくなったからだと思います。


・アイーダの立場と感情
私はまず、TV版ではアイーダがカーヒルと恋仲であること自体がネット上の感想などを見るまでよくわかっていなかったです。回想シーンで一緒にいるところを見ても甘い雰囲気がそれほど無くて、クリムもその場にいるから仕事中という印象。
他のアニメでも姫様と呼ばれる人には2種類いて、作品によってどちらを登場させるかは違います。ちやほやされる立場なのか、責任を求められる立場なのかが、TV版Gレコではよくわからなかった。
富野作品では「責任を負う姫君」がほとんどらしいけど、初見でこれを何の描写も無く理解しろと言われても無理ですよ。少なくとも私は理解出来ませんでした。

映画版だとそれらを明確にしています。
5話分を一気に見られるせいもあるのですが、アイーダがカーヒルを理想化していること、アイーダの余計な行動が結果的にカーヒルを死なせたこともわかりやすくなりました。
ドニエル艦長からは「姫として義務と責任を果たせ」としっかり明言されている。TV版でも艦長から釘を刺されるのですが、劇場版では納得しないアイーダに対してもっと噛んで含めるような内容になっています。
感覚的にわかるようになったぶん、私はアイーダがあまり好きではなくなりましたw 現時点では私の嫌いなタイプですわ、この子。


・ベルリの行動
私はこちらはTVで結構理解できていたと思います。
職場に男子学生が何人かいたせいもあるのかな?私は今どきの、良くも悪くも器用で自分の感情を隠すのが上手な男の子だと思いました。

アイーダを好きになった、カーヒルを殺した罪滅ぼしをしたい、アーミィへの拒否感がある、海賊を装ったアメリア軍の情報収集をして戻ろうなどちょっとした台詞から何となくわかっていたんですが、劇場版はそのあたりもさらに明確化しています。
母親に心配されていることを理解していない感じもまだまだ子供ですね。

ノレドの台詞が多くなっているのもベルリを理解するのに一役買っています。ラライヤの面倒を見ながら、ベルリの気持ちも明確化している。二人のために後をついて行くのがノレドの人間性で、TV版だと後で段々変わっていきますね。私はノレドが一番可愛い女の子だと思ってます。
{/netabare}
(2020.2.2)

投稿 : 2020/03/28
♥ : 7

計測不能 6 アニメ映画アニメランキング6位
オルタード・カーボン:リスリーブド(Webアニメ)

2020年4月1日
★★★★☆ 3.8 (5)
20人が棚に入れました
NetflixオリジナルSFシリーズ実写作品(シーズン2制作中)のスピンオフがオリジナルアニメとして映像化。オルタード・カーボンはその世界を拡張し、誰もみたことのないまた新たな物語を生み出す。

明けましておめで さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

暴力団ヤクザ組長wwwwwwww

とにかく映像がヤベエ…!スゲー良かった。本作は言うなれば、超絶ハイクオリティな龍が如く甲殻機動隊デジャブオマージュ的スタイリッシュサイバーパンク流血人体損壊殺人ヤクザスタイリッシュバイオレンスアクションネトフリアニメ映画といったところか、的な…!?作中に登場する、もはやギャグと紙一重の絵面を引っ提げたドヤクザ達による激しい怒号とイカツイ顔面凶器の猛攻が面白すぎるんですよ!いやマジで随所で大笑い連発でございました。とにかく表現力がヤバい。アニメーションが素晴らしい。殺陣のモーションが半端じゃなくカッコイイんですよ!コンセプトと方向性が明確…。グローバル仕様の外人受けしそうな日本カルチャーのエッセンスがセンス良くブレンド、強烈なインパクトを云々、的な…!!?こういうの、観たいですね~もっと。ネトフリ入会大正解でございましたな。しかし進化が止まりませんな~この業界は。感動、感服しました。平均満足度★★★★★★★★★★★★!

本作のストーリーは単純であり難解な話題は一切出てこない。目新しいテーマも内包しておらずツッコミどころもある。そんな訳で、設定とか物語の質とか病的にこだわる堅物には全くおすすめできない作品。無論、本作はスタイリッシュ流血人体損壊殺人バイオレンス映画なので、そういう作品が嫌いな人は本作を観ない方が良いでしょう。

投稿 : 2020/03/28
♥ : 1

計測不能 7 アニメ映画アニメランキング7位
劇場版 GのレコンギスタⅡ ベルリ 撃進(アニメ映画)

2020年2月21日
★★★★★ 4.5 (2)
7人が棚に入れました
ベルリたち救出のため出撃したデレンセンが海賊部隊のメガファウナを急襲。地球周回軌道上での宇宙戦闘を強いられたベルリは、恩師との対決とは気づかずにG-セルフで迎撃してしまう。一方、キャピタル・アーミィはG-セルフとラライヤ・マンディの身柄も要求し、エルフ・ブルックのマスク部隊に続き、ベッカーのウーシァ隊を出撃させる。その背後にはスコード教のタブーを無視するほどの危機――宇宙からの脅威の存在があった。

声優・キャラクター
石井マーク、嶋村侑、寿美菜子、佐藤拓也、逢坂良太、高垣彩陽、福井裕佳梨、鷄冠井美智子、小山剛志、姫野惠二
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

注目すべきはキャラクター。思い切ってバトルシーンを削っても良い気がしてきた…

2020年2月公開のアニメ映画。「劇場版 GのレコンギスタⅠ 行け!コアファイター」続編です。
TV版の6話から11話までのストーリーを再構成しています。
時期が時期なだけに、他の映画作品と同様に興行収入に響きそうで心配ですね…。

今回はコンパクトに纏めたというより、余韻を楽しみたいシーンを削ってしまったように感じた所があって少し残念でした。
音楽の使い方が相変わらず忙しなくてあまり好みではないのも勿体ない。
ベルリとアイーダの心理を明確にした構成はⅠから一貫しており、メインキャラクターに注目すると楽しめると思います。


【戦闘シーンについて】
{netabare}今回は劇場版を見てからTV版を復習してみたのですが、戦闘回数が多く尺が圧迫されていて、ストーリー展開は駆け足に感じてしまいました。……というか、身も蓋もないけどバトルシーンはもっと削っても良いような…
純粋にSF冒険譚としての方が、個人的には面白いし興味深い。会話シーンやドラマパートがもっと見たいなあ。
船の修理にモビルスーツを使うのはすごく好きです。ハッパさんに誰も頭が上がらないのも良い。

TV版の再構成だからかな?大画面で見るとカメラが近くて戦闘シーンが見にくかったです。
それから、デレンセン戦の台詞はテレビの方が好き。わかりやすさ優先ならこれで良いのだとは思いますが。
Gセルフ、映画で丁寧に描き直されると瞳の内部構造の緻密さもあって強すぎて恐ろしい…敵に同情したくなるほどえげつない活躍ぶりでした。
改めてマスク大尉は可哀想やな(汗) {/netabare}


【ストーリーについて】
今作は起承転結の「承」に当たるため、どんどんスケールが広がってきていますね。展開がハイペースでついていくのが大変…。
ですがキャラクター心理に関しての追加シーンを的確に入れ込み、アイーダからベルリへの感情を若干変更しています。
{netabare}
まず軍拡の様子やアーミィのきな臭さはわかりやすくなっています。
地上の風景の美しさや一般の人たちの生活が見られるのも良い。日常と軍事との境界の曖昧さが描かれるのがとても好きです。こういうシーンは削りませんよね、富野監督は。TV版の時から世界名作劇場みたいな雰囲気が好きだったので私は嬉しい。

「祟り」という言葉はTV版にもあったのですが、周囲の反応が少し違っていましたね。
TV版だと艦長が嫌そうな顔をするんですけど、劇場版だとそのシーンは無くなりました。ベルリやノレドの言葉に「祟りを止めないといけないでしょ」というような答え方に変更されています。
アメリア側の人間(この発言は確かアイーダだったかな…?)も、事態が事態だし呉越同舟の状況なので余計な波風を立てません。艦内の雰囲気は少し穏やかになりました。 {/netabare}


【キャラクターについて】
この時期になると、ベルリとアイーダは少し視野を広げ、自分で考えるようになってきます。
{netabare}
アイーダが強力なメカに対して「確かに助けられたけど、こんなものがあって良いのかしら」と言うようなシーンが2回あります。技術の発展が必ずしも正しいわけではないのかも?と考え始めるのですね。
アイーダにはさらに自分自身を省みるシーンも増え、周りに目を向け始めるのがより強く感じられました。
恩師を殺したベルリの姿を目にしたことでアイーダの心理にも変化が生じ、TV版に比べてベルリへの態度が棘の無いものになっていたり、周囲からの要求と現在の自分の乖離を自覚しているらしいのもわかってきます。

ベルリの心理もわかりやすくなりました。
ベルリは器用な割に頼まれたら断らないし、結構貧乏くじ引かされてるんですよね…。
デレンセンを殺してしまった次の朝には仕事に追われてベルリは考える暇もない。曲がりなりにも軍事行動中のメガファウナで、ベルリはGセルフのパイロットとして働かざるを得ない。
その後にケルベスとベルリの会話が追加され、状況を整理すると共に二人の心理をよく描いています。このシーンではキャピタル・アーミィに対するケルベスの反発も強く感じられました。
母子関係にもきちんと尺が割かれていて好き。母の愛情の強さとスコード教を深く信じるが故の脆さを知ったことで、ベルリは精神的に一歩自立し、自分の意志でメガファウナに残ることを選ぶのですね。

6話分一気に見られるせいもあり、ラライヤが段々回復しているのもTV版より解りやすくなっています。
マスクの情けなさは強調されていますが、都合良くアーミィに使われてしまっているのを再認識できました。TV版から大きく変更されたわけではないのですが、不思議と飲み込みやすくなっています。 {/netabare}


今回は6話分の内容を詰めてありストーリー展開にはあまり変更は無いので、どうしても第1部より切り張り感がありました。
反面、心理描写の追加はとても良かったです。
第3部以降はもう少し余裕も出ると思いますし、新規パートが多いと聞いているので、もう少しすっきり纏めてくれることを期待しています。(2020.3.22)

投稿 : 2020/03/28
♥ : 7

90.2 8 アニメ映画アニメランキング8位
君の名は。(アニメ映画)

2016年8月26日
★★★★★ 4.2 (2179)
9236人が棚に入れました
新海誠監督による長編アニメーション。

千年ぶりとなる彗星の来訪を一ヶ月後に控えた日本。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。
町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
小さく狭い街で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会へのあこがれを強くするばかり。

「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」

そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。
見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の町並み。
念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。

一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も奇妙な夢を見た。
言ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。

繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。
二人は気付く。

「私/俺たち、入れ替わってる!?」

いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。
残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。

「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」

辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた…。

出会うことのない二人の出逢い。
運命の歯車が、いま動き出す

声優・キャラクター
神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子、悠木碧、島﨑信長、石川界人、成田凌、谷花音

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

空前の大ヒットも頷ける完成度を差し置いて劇場で笑い転げるヲタクとはオイラのこと~ぼくらタイムフライヤー_時を駆け上がるクライマー~IMAX観ました

新海誠監督が手掛けた5本目の長篇作品


東京の大都会に住む男子高校生、立花瀧
山深い田舎町に住む女子高校生、宮水三葉
1200年振りに地球を訪れるという巨大彗星の到来を一ヵ月後に控えたある日、瀧が目覚めるとそこには見知らぬ自分と知らない天井、見知らぬ家族と知らない町があった
同じように三葉もまた、想像すら出来ていなかった大都会で朝を迎える
ただ一つ確かなことは、自分の身体が見知らぬ異性のものだということだけ
瀧と三葉は全く原因がわからぬまま不定期にお互いの身体と心が入れ替わってしまうことに気付いた
お互いの生活に干渉しないよう、日記で連絡を取り合うことにした二人
田舎育ちの三葉は憧れの都会に想いを馳せ、自由気ままに過ごす
一方の瀧も他人のそれも異性の身体だということを忘れ好き勝手してしまう
周りからはまるで人が変わったようだ(笑)と思われ少しずつ人間関係に変化も起きる
瀧が好意を抱く先輩との仲を、三葉が瀧に変わって取り持ったことで瀧には良い事尽くめの大団円かに思えたが、次の日の三葉はある決心をしていた
そして彗星到来の10月4日、瀧は記憶から消えていた重大な事実に気付く・・・


『言の葉の庭』が全国東宝系で大きく展開し成功を収めたことから、遂に全国約300館での上映となった新海誠監督にとって最大の大作となった今作
キャラデザはZ会のCMでタッグを組んだ田中将賀
作画監督は元ジブリの安藤雅司
音楽は挿入歌から劇伴に至るまでオイラが中高生の頃に(ごく一部ではあるがw)一世を風靡したバンド、RADWIMPSが担当


声優陣には瀧役に声優経験豊富な若手演技派、神木柳之介
三葉役には『舞妓はレディ』の上白石萌音
その脇を固めるのは長澤まさみ、市原悦子といった豪華俳優
さらに悠木碧、島崎信長、石川界人といった豪華声優
そして『I LOVE スヌーピー』でいい芝居をしてくれた谷花音、とキャスティングにもかなり力が入っているのがわかりますね
身体が入れ替わった時の芝居は聴きどころですb


単純に少しアニメに詳しい人なら、将賀さんのキャラデを見て『あの花。』の絵だ!観に行こう!という気持ちになってくれるでしょうし、本編が始まるとすぐ「夢灯篭」という楽曲に合わせてOPアニメみたいなのも流れる
オイラは初見観た時このOPが「めちゃくちゃダセェ!」と思ってしまったのですがwやはり深夜アニメなどに慣れ親しんだ世代にとっては心を掴む取っ掛かりになっているのでしょう
ああ、ちなみに今は「夢灯篭」もOPも好きですよ?w


そして序盤はそれこそ深夜のラノベアニメのラブコメタッチで物語が進む
キャラの表情もコロコロ変わり、身振り手振りの作画も非常に丁寧
中身が入れ替わった男女の微妙な違いを作画で表現する、言葉にすれば簡単ですがこれを見事にやってのけた作画陣には最大級の賛辞を贈りたい
ジブリが崩壊し、『攻殻機動隊ARISE』と『アニメ(ーター)見本市』が完結した等、作画スタッフの足並みが綺麗に揃ったのが大きかったでしょう
尚且つ、新海作品お得意の美しい光と色と街並みが、このアリエナイ話にリアリティと説得力を醸し出す
制作中は当然完成していなかったバスタ新宿がちゃんと描かれてるのも凄い


後半はミスリードで張ったミステリアスな伏線をスペクタクルと共に回収しつつ、所謂新海節が炸裂する内容なのですが、まあとにかくメジャーかマイナーかで言えばメジャー路線な作品に作ったことです
今日までの大ヒットがソレを裏付けてますね、明らかにこれまで新海のシの字も知らんかった人たちが劇場を訪れているのです
実際オイラが鑑賞オフ会を開いたら半分の参加者は新海作品初体験でした
こうなると昔からのファンは遂に資本主義の犬となったか新海よーとかワケのワカランことを言い出す輩が湧いてくるもんです
まあ、言いたい事はわからんでもない


ただオイラはこう考える
【新海ファンこそ、この映画は10倍楽しく見れる】


そう、今作が初見でもなんも問題無い
でも今作、新海誠がこれまで積み上げてきたものがほぼ全て詰め込まれたいわば集大成なのです


『彼女と彼女の猫』から続くゆっくりとしたモノローグでの幕開け
『ほしのこえ』では恋人達が時間差で引き裂かれていく様を描いていました
『雲の向こう約束の場所』では田舎町と都会に分かれて物語が交錯していましたね
これを同時並行させたのが『クロスロード』
「何も無い」という田舎風景を印象付ける画作りは相変わらず上手い、これは『桜花抄』
2時間に1本しかない電車はまさに『星を追う子ども』
朝食と通学風景から始まるのもそう
真っ二つに裂ける彗星は『コスモナウト』のH2Aロケットの発射ですね、意味合いは逆だけど
挿入歌に合わせて映像を積み上げていくのは『秒速5センチメートル』や『クロスロード』で魅せた技
コミカルなタッチで進む前半は『猫の集会』のお茶目な演出を思い出しました
東京、特に都会の象徴として新宿を描きたがるのは『言の葉の庭』が顕著
同じく、途中での雨描写は秀逸でした
主役二人の生活感の違いを描写する様子は『大成建設』や『だれかのまなざし』の経験が大いに生きてるでしょう
いやしかし瀧くんが面接を受けてるのが大成建設だったのには笑いましたね
宮水神社のご神体がある湿原を見下ろす描写は、さしずめ地下世界アガルタのフィニス・テラですね
瀧くんのお父さんが井上和彦だったのでもしやおまえは森崎なのか?
そもそもファンタジーかSFかと思えば途中からロードムービーになってしまう辺りはまさに『星を追う子ども』のソレ
『ほしのこえ』で膝を抱えるミカコ然り、『雲の向こう、約束の場所』で足の指にてんとう虫がとまるサユリ然り、靴の型取りに足を差し出すユキノ然り、美女の足に拘る新海作品、今作では東京で歩きつかれた三葉に注目したい
思えば新海映画とはずっと男女のすれ違いを描いてきましたが、今作は「顔も名前も身体も私生活すらも知り尽くした二人がまるで会えない」という究極的なすれ違いをしてるのが面白い


ほんとそう、新海映画を知れば知るほどこの作品にのめり込んでいけるのは間違いないでしょう

“花澤香菜が演じる古文の先生”が恐らく別の世界線なんでしょうが「ユキちゃん」という名前だった時、周りが静まり返っている劇場でオイラは一人笑ってましたさーせんw
良い映画か否かという以前に、ある種のネタ映画として最初から最後まで笑いながら(時に笑い泣きしながら)観れましたねb


まあ強いて言うならラストシークエンスはちょっと引っ張りすぎたようにも思いますが、「なんでもないや」という楽曲の持つエピックなキックのリフレインとウィスパーボイスのボーカルに思わず感極まってしまう
なにより『秒速』を知っているとあのすれ違い方は辛いものを思い出させる(笑)
そう、この厨二病全開な内容に対して厨二病をこじらせてしまったバンドの日本代表とも言うべきRADWIMPSの音楽が見事に調和してるのが今作の評価を押し上げてるポイントでもあります
まさにクサイ内容にはクサイ音楽
『ここさけ』でも言いましたが単体では正直目も当てられないような詩の主題歌が、割とすんなり入ってきてしまうまさに映像マジックですねこりゃ


今作を受け入れられない人、良い意味で厨二病を卒業出来たんだと思います
誇らしく思ってください
オイラ?は、駄目ですね
この映画を面白いと思ってしまったのでアラサーになっても心はまだティーンエイジャーのようです(笑)

























~TOHOシネマズ新宿のIMAXデジタル版観ました~
IMAXというのは実にビル三階分ほどの高さと20メートル以上の横幅を持つスクリーンに二台の映写機で投影する現代における最大級規格の映像フィルムです
人間の視覚を上回る大きさのため観る、というより観回す感じになります
さらに劇場によっては12.1chの音響システムもそなえており音の迫力も通常の規格とは異なります


そもそも普通の規格で作られた作品をIMAXにするってことは拡大して引き伸ばす、ってことですからオイラは最初この『君の名は。IMAX版』は反対の立場でした
それにアニメって視覚的情報量が実写より多いので単純に疲れそう、だとも思いましたし


しかし実際鑑賞してみると新海作品特有の美麗背景が大きく引き伸ばされてるにも関わらず全く精細さを欠いてないんですよ
むしろ画面の中に描かれる糸守町や新宿の風景に吸い込まれていくようでした
だから鑑賞、というよりはむしろ体感、に近い感じでした


音響の方ですが意図的に音圧を上げてるようでしたがどちらかと言うと山びことかそういった反響音がクリアに聴こえるようになったという印象です
挿入歌がやたらデカイ音で、それもどっか独立した別chから出てるっぽくてやたら大きく感じたのですが、肝心の挿入歌より手前にいるはずのセリフが少々聴き取り辛くなった気がしましたので、これはちょっと好み分かれそうです


初見の方にはあんまりオススメしません
先にも言ったとおり、情報量に加え目で追う作業が加わるのでストーリーに集中し辛くなります
ただリピーターには一見の価値があることでしょう
アニメにIMAX不要、と言いたいところですが新海作品のIMAX化に関しては歓迎できますねb

投稿 : 2020/03/28
♥ : 41
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

夢の儚さを越えて二人は繋がる。

見終わった後、私は夢から覚めて、まどろんだ時ようなな気持ちになりました。

あのシーンの背景が良かったとか、あそこのスピード感が最高だったとか。
でも、その記憶は、強く「覚えていよう」と思い、まるでこれは面白い夢から覚めた時と同じじゃないかと。

でも、人の記憶は曖昧で、全ての良いシーンを覚えておこうと思っても、次第にディテールが失われていきます。
やがて夢の記憶は、「面白い夢をみた」に代わり、そして夢をみた事をも忘れていく。

時間に対して夢の中の記憶はあまりにも儚い。

この作品はそんな弱い繋がりで繋がった瀧君と三葉の物語です。



感想
{netabare}

【演出】
二人の入れ替わり生活が始まるときに曲が入り場面の切り替わりのスピード感は新海監督らしい演出。

二人の入れ替わり生活とは別に強く印象に残っているのは
時間が100倍速になった感じで都会の光や信号が光を放つシーン。
これは時間の経過を示しているのでしょうが
その綺麗さが強烈に印象付けられました。

また、夢の中の出来事という作品の設定のように
幻想的な美しさが視聴者を夢と現実の境界線に引き込んでくれます。

三葉の人生が瀧に見えたときのシーンもグッと来ました。何でだろう?
人の生き死にに涙もろいのかな。
あのシーンは母親との直接的な繋がり(へその緒)や親との別れ、家族の濃い「人と人の繋がり」を感じてしまったからでしょうかね。

【展開】
「瀧君、覚えてない…?」という三葉のシーンは本当に胸が痛くなりました。
3年後の瀧君にとってはずっと前から繋がっていた。三葉にとってはようやく繋がった。
だけど瀧君はこのときはまだ知らない、三葉は不審そうにこちらを警戒する瀧君に思いを伝えられない。
「二人が会えた」「繋がった」という嬉しさと同時に
勇気がでずに思いを伝えられない三葉の姿に自分を重ねてしまいました。



【キャラ考察】
瀧君がクレーターの上で君の名は!と涙ながらに叫んだ気持ちがわかってしまう。
大切な人に会いたいと、思いが募ると、苦しくて、吐き出したいなにかが心のなかにたまってきて、自然と涙が出てくるんですね。

三葉の境遇について
母親を幼い頃に亡くしていて、それをきっかけに父親が神職をやめて離ればなれとなっています。
離れて暮らしながらも、政治というなにかと目立つ仕事をしている父親のせいで
学校で本人の意思とは関係なく少し浮いてしまう三葉。
そんな狭い村社会に嫌気が差してどこかに逃げたい気持ちでいる時に起こる入れ替わり。
三葉にとって入れ替わりは逃避になり得た(まさに夢に逃げる)のですが
突然終わる入れ替わりは、夢の終わりであり、それは自分の逃げ場所がなくなったともいえます。
夢の続きが見たくて。そういう気持ち(逃避)、わかります。
東京にいるはずの瀧君に会いに行き、あの日々の続きがみたい。
でも、せっかく会いに行ったのに瀧君は三葉のことを知らなくて、繋がりの喪失を感じてしまった。
(ですか、ここで過去と未来を繋ぐ糸を渡したシーンの懸命さや、その糸が忘れかけた瀧君と三葉を繋げてくれた意味を持つアイテムであることの重要性が「繋がった!」と嬉しさを感じさせます)

その後の三葉の行為は、瀧君への思いをたちきりたくての髪を切る行為だったのでは。(切るということは思いや繋がりをたちきりたいための行為?)(夢の終わりが夏祭りの近くの日、つまり、一般的には夏の終わり近くです。夏の終わりの儚さと夢の終わりの儚さをかけているのではないでしょうか)

また、三葉が夏祭り前に暗い部屋で涙を流すシーンには、喪失感を感じ、失恋等のなにかを失う出来事を思わせました。


その後の彗星の衝突により、三葉は現実の問題と向き合い乗り越えることができました。
瀧君の残した「すきだ」が現実と向きあう最後の勇気をくれたのかもしれません。

そして、瀧くんにとっては、一生忘れられない体験であり
忘れられない繋がりだったのではないでしょうか。
それが記憶がなくなっても四年後も繋がりを求めていた理由かもしれません。
忘れたくないと思っても忘れてしまう、だけどどこかでおぼえているその繋がりのことを。
だから、これはなくなってほしくないという、繋がりの肯定なのではないかな。
【美術】
新海監督の作品は見たり見なかったりなのですが、背景の綺麗さは今作もすばらしかったです。
田舎のゆったりとした風景にはそこに溶け込めそうな気分にさせてくれました。まるで、その場所が自分の帰る場所のような。

都会の朝の風景はどこか孤独だけどエネルギーを感じます。
夕方の忙しそうな風景には少し寂しさがあって、早く帰りたいな、そんな気持ちにさせてくれます。

季節感も夏に始まり、春に終わるという、季節ごとの綺麗な風景を描いてましたね。

最後に桜さく路地の階段で二人が出会うシーンも、優しさと暖かさをリアルに感じてとてもよかったです。


【記憶が失われる設定について】
多くの人がここについて指摘してきました。
ですが、私はレビューの最初に書きました通り、夢だから、でストンと納得しています。
作中で夢をフォローしているシーンがあるのは覚えていますか?
三葉の祖母が三葉(瀧くん)に「三葉、お前、今夢を見ているな」と言う印象的なシーンです。
また、三葉も「夢の中で見たあの人の名前が思い出せない」と言い、友人を困惑させます。
それはそうでしょう。普通のひとはそんなことを非常時でも平常時でも口に出したりしません。
共通認識として「夢の中の内容は忘れやすい」ということがあるからです。
ですので、スマートフォンの中の日記が消えていくあの表現や、
二人が御神体のクレーターで出会うシーンが、
夢と現実の境界線が曖昧な時間や場所を表現していて
見た人間も、夢と現実の境界線にいるようなそういう作品だと思っています。

【朝、目が覚めるとなぜか泣いている】
印象的な導入のセリフです。
二人の繋がりを失ってしまったことを自分の中のどこかが泣いている。
そして、それにとりつかれているようになってしまっている。
私はそうやってどこかに繋がりを探すような感情を現す言葉は知りませんが
自分のどこかに、よく似た感情があると確信があります。
それが、私の心にズキズキとした胸騒ぎを起こしてくれます。

【総評】
色々書きましたが、瀧君と三葉のような10代の気持ちや考え方を上手く描いています。
君の名は。でとめていますが、これは相手への問ですよね。
相手の名前を知らないからこそ尋ねる(訪ねる)。
そして相手の事を知りたいからこそたずねる。
相手の事を知りたいという感情をエネルギーにして伝えてくる作品でした。

また、人と人の繋がりを感じる、もしくは、心の中のどこかにあるつながりを求める感情を肯定する物語だったとまとめさせていただきます。

【蛇足】
三年前の瀧君と三葉が東京でであったとき、二人の糸はどう繋がったのか、一瞬はまりかけました。
二人の糸は絡みあって大きなわっかを作った。そんな思いです。でも始まりはどこかよりも、今と未来の彼らが気になって(笑)

キービジュアルの瀧と三葉が東京の坂で振り返って見つめる絵って
ラストの5年後の二人を、であった頃の高校生の姿に置き換えているのかも?
これが「出会い」の絵なのか「再会」の絵なのかちょっと気になって面白い。

幻想的で儚さのある二人の奇跡の繋がりと、現実の繋がり。
ラストで二人の繋がりを現実の繋がりにすることで生まれる嬉しさ。
なぜだろうか?多分、二人が求めていたその繋がりは、人間が奇跡を信じたい気持ちの肯定だからでしょうか?

{/netabare}

ストーリー考察?(繋がりを軸にストーリーを考えてみました。)
{netabare}
三葉の祖母が、糸に例えて人と人の繋がりを話しました。繋がって、絡みあって、離れて、近づいて、また繋がっていく。その繋がることを結びという。

瀧と三葉の関係もまたそうでした。夢で繋がって、入れ替わりを繰り返して二人の糸は絡みあう。
入れ替わりは突然になくなる。突然糸が切れたように。
三葉のいる場所は時間を越えて遠く離れた場所だった。
真実を目にした時、三葉との思い出は一瞬で消えていき、崖から突き落とされたようなスピードで二人の距離は離れていく。(二人の距離が明確に離れていくことに儚さや悲しさを感じました)
でも、瀧は「そこにいかなくちゃいけない」という自分でもわからない使命感に押され御神体のある場所へ
三葉のいるかもしれない場所へ近づいて行く。(確信のない行動です。しかし、そこには記憶という曖昧な繋がりよりも、もっと深いところでの繋がりを感じます)

そしてまた入れ替わり、二人はお互いを自分の体で出会う。
今まで顔を合わせて話したかったことをいいあって、笑う。(ようやく、もがいてもがいた結果、出会えたという喜びを感じます)

互いの姿が見えなくなって、名前を忘れた瀧は叫ぶ。
「君の名前は!」忘れちゃいけない大切な人を思い出せない苦しさで一杯になる。(本気で相手の事を求めるシーン、記憶がなくなっても、もっと深いところからの欲求です)

名前は思い出せない。でも誰かが大切なことは覚えてて
誰かが思ってくれていることが「すきだ」という言葉からわかる。だから三葉はやりとおせた。

そして時が流れ、あの時間の記憶もなく、あるのはかすかな心残り。
どこかに大切な繋がりがあるような。

冬が終わり春が来る。
二人はまた近づく、自分の中の心残りの先にある繋がりを探して。
そして出会い、ずっと探し続けてきた繋がりだと信じて問いかける。「君の名前は」。
(最初のシーンと繋がる。どこかに特別な繋がりがあるという不思議な感覚。ラストはなんとなくわかるという感情の肯定が、とても心地いい)
{/netabare}


2018年1月3日 地上波放送を見て。
{netabare}
本当は追記する予定はありませんでした。
でも、見たら、自分の中に生まれた何かを書きたい衝動を抑えられなくて、
書こうと思いました。

今回の再視聴で感じたのは、
繋がりが消えることの悲しさでしょうか。
どこか身近に感じていた、繋がりの断絶。
私が繋がりの断絶を感じたのは、福島なんですが、
レビューを社会派にする気はないので詳細は伏せます。

それは、人間の営みの断絶であったり、人の関係の断絶。
繋がりが消えてしまうことへの悲しさ、つらさ。
そういったものが多分糸守町の消滅、三葉と瀧の入れ替わりの終わり、
そういった作品世界の出来事から、私はいつも感じていたこと、
繋がりの断絶を感じていました。

繋がりの断絶と同時に、繋がりを求める声も同時に感じました。

三葉が瀧に会いに東京に出た時も、瀧が三葉の名前を忘れて叫んだ時も、
繋がりを求めるその行動、その思いが、私には、
無くした繋がりを取り戻したい気持ちを感じて、
どうしようもなく、泣いてしまいました。
(すこし安っぽい表現ですが、実際少し泣いてます。
多分泣いた理由は、登場人物達と同じ理由で、
繋がりを求めたから、でしょうかね。
多分これが、共感何でしょうね。初めて実感出来たかも)

こんな瀧君のセリフがありました。
「今はもうない街の風景に、何故ここまで胸を締め付けられるのだろう」
心のどこかで糸守に繋がりを感じている瀧君。
私も、どこかで知らない街の知らない人の営みに、
繋がりは感じないまでも、営みの中にある繋がりを見て、
親近感を感じたりするのです。
それは人と人の繋がり、人と土地の繋がり、繋がりの中で生まれた営み、
そういったものを、私は求めているのだろうし、
大切にしたいし、失いたくないと思うのです。

だから、この作品を再視聴して、このレビューは、
完全に私の感想であるのですが、
私が求めていた繋がりを描いてくれているし、
私が恐れている繋がりの断絶も描いてくれている。

だから、私は、この作品が好きなんでしょうね。



{/netabare}

投稿 : 2020/03/28
♥ : 133
ネタバレ

shino73 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界はきっと美しい

売上や動員数ばかり話題になりますが、
映像クリエイターからすれば、
青春期というものは創作の大きな源泉です。
初々しくも華やかな青春を、
美しい風景とともにまとめ上げた手腕は、
評価に値すると思います。
多くの大人達もどこか自分に合わせ、
追体験できたのが大きかったのでしょう。
大事な人、忘れたくない人、
僕たちにも思い出はあるのですから。

少年少女は生きる上で、
「喜怒哀楽」の純度が高い。
強く生きること深く愛すること。
その一瞬をフィルムに収める。
少女の全力疾走はいつだって感動しますね。

糸守町の歴史と組み紐の教え。
宮水神社に伝わる伝統儀礼。
{netabare}夢の中で入れ替わった2人は、
不思議な体験を通じ心の距離を近づける。{/netabare}
古来より継承されてきたものが出逢う引力となる。
素敵な出逢いが訪れますように。
これは星が降った日の奇跡の物語。

留めておくのが難しい美しい一瞬を、
まだ美しいと感じれる自分がいて良かった。

投稿 : 2020/03/28
♥ : 144
<< 前へ 次へ >>
ページの先頭へ