アバターで大学生なTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

73.0 1 アバターで大学生なアニメランキング1位
山田くんとLv999の恋をする(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (270)
930人が棚に入れました
彼氏がネトゲで知り合った女性と浮気し、そのまま別れを告げられてしまうというサイアクな出来事に直面した女子大生の木之下茜。話を合わせるためにネトゲをはじめていた茜の元に残ったのは、彼氏との愛と共に育んでいたはずのキャラだけだった……。
ストレス発散のため、ネトゲの狩り場で暴れていた茜は、たまたま遭遇した同じギルドの「山田」に失恋の愚痴をこぼすものの、「興味はないすね」と、そっけなく返されてしまう。だが、キレイになって元彼を見返そうと参加したオフラインイベントで、再びその言葉を耳にする。
それが“山田”との、運命的な出会いだった――!

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

楽しめるのかは「あかねっちみたいなキャラを気に入るか」次第かな?

……個人的には茜みたいなキャラはわりと好きです。

ストーリーとしては普通に「ラブコメ」ということで良いと思います。

タイトルに「山田くんと~」とある通り、主体はあかねっち(木之下茜: きのした あかね)側にあるストーリーで、山田くんは主人公ではありません。

ただラブコメで茜の年代が大学生というのは、漫画やアニメでは意外と少ないかもしれないですね。

アニメがストーリー初見でしたが、ピッコマでアニメ化部分のちょっと後くらいまでは後追いで原作は読みました。

作中で登場人物が知り合うきっかけや交流の場としてFOS(Forest Of Savior: フォレストオブセイバー)というPCでプレイするオンラインゲームが出てきますが、ストーリーの中でゲームプレイが占める比重はそんなに大きくはなくて、現実世界での会話シーンの方が目立ちます。

茜は見かけこそ「現代の普通の女子大生(美人寄り)」という感じですが、家庭的なスキルをそこそこ持ち、根の部分でけっこう世話焼きな感じでおそらく現実で茜を捕まえたらわりと「当たり」じゃないかと個人的には思うわけですが、わりと自由気ままに生きているタイプだとも思うわけで、付き合っていくのにはエネルギーを要する気はします。

一方の山田くんはといえば、外見的にも恵まれているし高校生としての成績も優秀。プロゲーマーらしいのでなにがしかの収入もあるのでしょうが、過去のトラウマもあり対人関係には自身でも難は感じてはいるようです。

個人的には二人とも報われて欲しいタイプのキャラクターなので、本作は楽しく観ることができました。

どうも私の場合、「誰が主人公と結ばれるのか」みたいな話じゃなくて基本カップル固定で関係を深めていくタイプのラブコメ作品の方が好みみたいなので、そういう意味では本作は面白かったのですが世の中は必ずしもそういう需要のみで成り立っているわけではないこともわかるので、本作にはさほど惹かれないという人も多々いらっしゃるんじゃないかなとは思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ゲーマー高校生と普通女子大生

やまだそんなに好きじゃなかったけど、最後に不意打ちで持っていかれました
やまだーーー!!!!

少女漫画で女性作者なので女性向けの話になっていますが、ほとんどアカネ目線でわかることしか視聴者にもわからないみたい
私は茜目線で山田はどう思ってるの?って想像しながら見るのが楽しかったけど、みなさんはどうですか?

オフ会ってほとんどはいい人だと思うけど、男から女子へのしつこいメッセとか変な勧誘とか精神が不安定な人とか、そういう変な人も多いので気を付けたほうがいいですよ

5話は怖かったですね
{netabare}
茜が「ここ女子トイレなんですけどー!?」って返事して瑠璃姫って認めちゃったのは見ていて怖かった
女子トイレに侵入するような男にそんな常識は通じないような
襲われるって思わなかったのかな?

茜はルナちゃんを笑って許してたし、メガネの人にも大人な対応してたけど
かなり危険な目にあってるのにこの神対応はちょっとモヤっとした
女子トイレに侵入する男と何を話すの?
問答無用で通報する子のほうが多そう

今回みたいに人があまり来ない公衆トイレってすごく危険だと思う
そういうトイレは個室に卑猥な落書きがされてること多いし
入る前は個室に誰か隠れていてもわからないのが怖いし、個室入って後から人が来ると、だんだん近づいてくる足音が怖い

でも茜はあんまり怖がってなさそうだったので、作者はシリアスにしたくなかったんでしょうね

{/netabare}

ルナちゃんは{netabare} これだけ条件そろっていて山田に恋してるわけじゃないってのはちょっと不思議だった {/netabare}

最終話で {netabare} 桃子が、アカネじゃなくて山田がアカネを狙ってるのがバレバレだったけどねーってコメントしてますが、私は「え?好感は持っていそうだけどどれくらい好きかはわからなくない?」って思った
でもそれは、視聴者はアカネ目線だからわかりづらいだけだったみたいで、なるほどーって思った
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最後がヤマダ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
イケメン高校生と、彼氏にフラれたばかりの女子大生が、ネットゲームを通じて、関係性を深めていくラブコメ作品。

目立った要素はあまりないけれど、主要キャラ、サブキャラ共に良く、気軽に楽しく観られる作品でした。

1クールで綺麗にまとまっているので、シリーズ構成も素晴らしい仕事をしているなと思いました。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まあ、ネトゲにこんな夢みたいな世界はそんなにないでしょうが、アニメだし、途中、「ネトゲの人とリアルで会う怖さ」もちゃんと描写していたので、OKでしょう。

他は、色々とバランスは良いのだけれど、飛び抜けた魅力はなく、ずっと☆3にしようと思って観ていたのですが、最終話、

山田の「バレたか」にときめいた(笑)ので、☆4にしました。

本作では、山田の超絶モテっぷりがフォーカスされ、恋愛体質の茜が追っかけるという展開が続きました。これで、大切な告白まで、茜からやってしまったら、つまらないアニメになっていたと思いますが、山田から行った部分に、拍手です。

そこには、椿の存在が大きくて。山田にとって、茜の次に仲が良い、年頃の女子であろう、椿の告白を断り、茜が好きだと認めた段階で、この「バレたか」の流れは出来ていましたね(ちなみに、「椿」という、名前っぽい名字にすることで、名前呼びする茜との差を微妙につけていたのは、素晴らしいですね。あれが、佐藤さんとかだったら、よそよそし過ぎて、茜のライバルにならなかったと思うし。椿がちゃんと、山田とお似合いなのが良かったです)。

山田くんの良さは、ずっと「ウソをつかない」ことですよね。自分から何かを発信することは少ないけれど、投げ掛けられた言葉には真摯に答える。

「イケメンで優しい、影のない(裏表のない)陰キャ」の山田は、ある意味で、同期の「スキップとローファー」の「イケメンで優しい、影のある(裏表がある)陽キャ」の志摩くんと、好対象なキャラクターでした(私は、志摩くんも大好きなので、2人とも魅力的な男性キャラでした)。

本作は、山田くんと茜の恋愛をメインに進みますが、サブキャラクターも素敵です。

「不憫萌え」「負けヒロイン萌え」の私としては、椿は(むしろ茜より)好きなヒロインです。告白の時、山田くの好きなところをめっちゃ羅列するのが可愛かった(笑) いつか、山田より素敵な男を捕まえてほしいですね。

前田桃子は、理想的な友達キャラ。愛ある毒舌や、絶妙な残念感、でも、頼りになって。早く瑛太とくっついて、いつまでも進展しないだろう山田&茜カップルを突っついてほしい(笑)

そして、No.1お気に入りキャラは、鴨田さん。誰よりも可愛かったです(笑) 優しくて仕事できて、若い感覚をもっていて。将来、ああいうお爺ちゃんになりたいですね~。

2期は多分、意外と山田がSっぽくて、茜がアワアワしたりするんでしょう。あとは、桃子の恋愛や、瑠奈の友達づくりとか、サブキャラを深めていくのかな。楽しみですね!
{/netabare}

【余談~なぜ、山田はヤマダと呼ばれやすいか~】
{netabare}
皆さんの知り合いの「山田」さんは、下の名前で呼ばれず、名字で「ヤマダ」と呼ばれていませんか?

私の知り合いの「山田」は、(仲が良い人からも)「ヤマダ」と呼ばれることが多く、疑問に思ったので、「思わず人に話したくなる日本の名字」という本だったと思うのですが、調べてみたことがあります。

すると、実際に「山田」は名字で呼ばれやすいらしいです。理由は大きく3つあって、

①全ての母音が「ア」であり、発音しやすい。
②真ん中の「マ」で唇を一度つけるため、同一母音の連続であってもメリハリがついて聞きやすい。
②最後が「ダ」という破裂音で終わるため、語尾に切れがあって、語感がよい。

だそうです。そういわれてみれば、「ヤマダ」って、発音しやすい言葉ですよね。だから何だというわけじゃないんですけど(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

81.9 2 アバターで大学生なアニメランキング2位
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (928)
4452人が棚に入れました
銃と鋼鉄の世界《ガンゲイル・オンライン》でソロプレイを満喫している女性プレイヤー・レン。
可愛いものが大好きな彼女は全身をピンクの装備で統一し、コツコツと地道にプレイを重ね、実力をつけていた。そしてとあることからPK――プレイヤー狩りの面白さに目覚めたレンはPKにのめり込み、ついには「ピンクの悪魔」と呼ばれるまでになる。
そんなレンは美人でミステリアスなプレイヤー・ピトフーイと出会い、意気投合。彼女に言われるがまま、チーム戦イベント《スクワッド・ジャム》に参加することになる。

声優・キャラクター
楠木ともり、日笠陽子、興津和幸、赤﨑千夏
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

GGO

ガンゲイルオンラインの銃器監修をした、
時雨沢さんが書き下ろしています。
この方、本当に銃の世界が好きですね。
制作はプリンセスプリンシパルの3HZ。
主題歌は復帰の藍井エイル。

俊敏性(AGI)に全能力を振った、
小さくて可愛いアバター、レンが主役です。
大惨事を起こしたVRの世界ですが、
新たな大会「スクワットジャム」が開催され、
生き残りを賭けたチーム対抗、銃撃、情報戦。
非常に好感の持てるスタートとなりました。

2話視聴追記。
GGOの世界観を親切に描いてくれました。
窮屈な毎日からバーチャルな世界へ、
想像するより前途ある世界なのかも知れない。
この日常風景があるのがこのシリーズの強さかも。

最終話視聴追記。
{netabare}序盤の印象は良かったのに申し訳ない、
中盤以降、特筆すべきものを感じなくなる。
構成をもっと詰めて情報量で圧倒すべきでは。
物語が定型化したのが、少々残念な感想に。{/netabare}
声優陣は皆さん、素晴らしいです。
劇中歌REASON聴き入りました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 75

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

そこにゲームがあったなら、デスゲームじゃなくて普通にゲームするでしょ!(第12話: ピトフーイ「え?」レン「え?」)

……なんてことを考えながら時雨沢恵一先生は本作の原作を書いていらっしゃるんじゃなかろうかなどと考えてしまう、『ソードアート・オンライン』(以下、SAO)のシェアワールド物ライトノベルが原作です。

ですがストーリー的にはSAO本編とは独立性が高く、SAOを観ていない・知らない人でもたぶん置いてきぼりにはならないと思います。

『クローバーズ・リグレット』(こちらはSAO本編<マザーズ・ロザリオ編>に出てくるギルド「スリーピング・ナイツ」のメンバーが出てくる外伝)との知名度の差は桁違い、とかそういう話は置いておきます。
(※2018.7.14:『クローバーズ・リグレット』の説明を加筆修正)

原作は『ソードアート・オンライン』本編において<ファントム・バレット編>の舞台になったゲーム「ガンゲイル・オンライン」(以下、GGO)および「現実」を主な舞台とするお話ですね。

時系列的にはレンがGGOを始めるあたり以外は、SAO本編で死銃(デス・ガン)の事件があったBoB(Bullet of Bullets)の少し後の話です。SAO本編での出来事やキャラは他人事として客観的には出てきますがストーリーに直接関係はしません。

アニメでも「現実ではできないことをゲームでやる」という描写にはこだわりがある作品になると思います。時雨沢先生はGGOが実在したらきっと自分も遊びたいんでしょうね、と思わせるようなお話ではありますね。

「全日本マシンガンラバーズ」とか、まさに楽しくゲームであるGGOを遊ぶためのチームで微笑ましいですよね。

まあ、レン的にはいろいろありますがそれはそれ……。

おまけ: 時雨沢恵一関与作品には定番のトリガー・ディシプリン(発砲意思のないときには引き金に指を掛けない)は、本作でも徹底されるのでしょうか…(笑)?

2018.4.22追記:
第3話、原作者本人がモデルのキャラのキャストとして時雨沢恵一先生ご本人登場(笑)。年齢設定も作中の年代にバッチリ合わせてあって笑いを禁じ得ません。

2018.5.6追記:
第5話:「いい最終回だった。」

香蓮ちゃんとJKがリアルの部屋で和んでいた伏線が回収されて、キリ良く原作第1巻分終了。今のところシリーズ構成、GJ!

2018.5.13追記:
第5.5話: GGO内場面に絞った総集編、と見せかけてピトさんとエムさんの会話にはさりげなく本編情報も。OPアニメに銃器などのSEが付き、昔のロボットアニメなどを思い出す演出でした。

「あとがき」は原作者である時雨沢先生のシナリオによる本編映像を使ったショートギャグで、面目躍如(笑)。

ということで、次回6話をお楽しみに!

2018.5.20追記:
第6話: ピトさんのおかしさ爆発。動くフカ次郎はおあずけ。あんな入浴シーンは、原作にはない…(笑)。

2018.6.4追記:
第8話: アルドノア・ゼロ2期目でも思ったけど、「砲兵」と「観測兵」っていうのは、やっぱり戦場ロマンだな。原作を読んでいて楽しみなピトさんの大活躍は、次回にお預け。

2018.7.1追記:
SJ2が大団円。そして、視聴者にもピトさんのリアルが明らかに。

原作3巻の名台詞が再現されていて、私は大満足です。
ピトフーイ「え?」
レン「え?」

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

FN-P90を装備した近接戦が得意な主人公レンが活躍するGGOの世界

アニメーション制作:Studio 3Hz、
監督:迫井政行、シリーズ構成・脚本:黒田洋介、
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:黒星紅白、
キャラクターデザイン・総作画監督:小堺能夫、
原作:時雨沢恵一

銃マニアで作家の時雨沢恵一が銃器を用いてのグループ戦という形でSAOの設定を借りて創作した作品で、全話を通して、それなりに楽しむことができた。ただ、全13話のストーリーの中心は、レンとピトフーイとの戦いや関係性となっており、そこをいかに上手く描くのかが最大のポイントになると途中から感じていた。 {netabare} ピトフーイは自殺願望を持っていて、GGOに取りつかれてしまったような人間。そんな彼女が何かを変えたくてレンとの真剣勝負を試みるという話だった。 {/netabare}

ところが、最終話まで観て感じたのは、ありがちなピトフーイの秘密だけに焦点が置かれており、本質の部分を描く気すらなかったように感じられたのが残念だった。もしかすると原作にはあるのかもしれないし、続編があるので、また出てくるのかもしれないが、1クールの物語として考えると、描写不足だったと思う。 {netabare} ピトフーイの心の闇はゲーム内で戦って死ねば解決することだったのだろうか。 {/netabare} この部分が適当すぎたので、肩すかしを食らった気分だった。また、エムがピトフーイに寄せる感情が薄く、全く分からなかったのも難点のひとつだろう。

序盤から少し感じていたことだが、レンの強さのご都合主義的な部分が目に付いてしまう。強さの秘密の理由付けがもう少し欲しかった気がする。ピトフーイとの最終決戦も個人的にはあまり盛り上がりを感じることができなかった。なぜかというと、緊張感が圧倒的に欠けていたからだと思う。あまりにも戦いが大ざっぱすぎるし、ただ、突っ込んでいくだけで、面白さを感じることができなかった。

戦闘部分はやはり1話がいちばん面白かった。その後、数話はこれまでの経緯に費やしたので仕方がないとして、後半は失速した印象だ。戦闘の部分や心理面の描写に物足りなさを感じた。

しかし、全く面白くなかったかというと、そういうことはなく、毎週、放映されると、それなりに早いタイミングで観ていたので楽しめたということだろう。1話で期待値が高まってしまったため、そこから下降線を描いたのが原因だと思う。

音楽面では、EDの『To See The Future』が、今クールに観た作品のOPとEDのなかでいちばん良かった。Jazzin’parkによるクールなトラックと楠木ともりのヴォーカルが上手く溶け合っていて引き込まれた。


2話視聴時レビュー
2話まで視聴した時点ではとても面白く、それほど引っかかるところなく見ることができた。1話分の脚本と演出がよく練られていて、24分のなかでしっかり見せ場を作って構成されているため、主人公側の視点で実際にゲームをしているような感覚で楽しめる。SAOの本編でもあった敵の位置をスキャンする機能(この設定を見ると、いつもリドリー・スコット監督の「エイリアン」を思い出してしまう。いるはずの敵がいない、とか)を効果的に使用し、緊迫感を与えてくれる。主人公が使う身長の低いアバターのレンと大男のアバターのエムという組み合わせがいい。戦略を立てるところも説得力を感じさせる。

時雨沢恵一が銃マニアということもあり、登場する銃がFN-P90というのも興味深い。この銃は80年代後半に開発された当初、後方部隊がPDW(Personal Defence Weapon・個人防衛火器)として、使用していたものだという。それが、冷戦後、破壊された建物などの狭い空間での戦闘が重視されたことから、扱いやすい攻撃用の短機関銃の一種として用いられるようになった。ベルギーのファブリック・ナショナル社が開発した銃で、50発を装填できる特殊弾倉を装備している。折り畳むととてもコンパクトに変形し、見た目が変わっていることから、多くの人から知られる銃だ。軽量なことから実際に女性兵士が持っていることもある。レンが「可愛い!」と表現したことが、こちらにも伝わる造形だ。

1話では、23チームの間で交戦を行うスクワッド・ジャムに、レンとエムがチームを組んで参戦したところから始まる。実践のプロたちによって構成されたチームと戦うところが描かれ、ゲームの面白さを感じさせてくれる。2話では、主人公でレンのアバターを使う、長身にコンプレックスを持つ小比類巻香蓮の人物像が描かれ、ゲームに参加し、謎の女性・ピトフーイとの出会い、そしてスクワッド・ジャムに参戦するまでの経緯が説明される。

強いて難点を挙げるとすると、ゲームの設定がよく分からないところだ。SAOのときもよく感じていたことだが、主人公が強すぎる部分にあまり説得力がない。今の描かれ方だと近接戦ではレンに勝てるプレイヤーはいなさそうだし、これだけの利点があれば、敵にも小さいプレイヤーがいても良さそうな気がする。また自衛隊のように実際のスキルが活かされるのも、どこまで反映されるのか掴みづらい。もう少し細かくその辺りの設定を決めてもらえると、より緊迫感が増しそうな気がする。まぁ、しかしそういうことをあまり気にする話ではないのだろう。
(2018年7月6日投稿・2020年7月31日修正)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66
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