ゲーム原作で召喚なTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のゲーム原作で召喚な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番のゲーム原作で召喚なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.5 1 ゲーム原作で召喚なアニメランキング1位
GRANBLUE FANTASY The Animation(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (370)
1479人が棚に入れました
父親の手紙に記された星の島・イスタルシアを目指すため、故郷の島ザンクティンゼルを発つ決心をした主人公は、エルステ帝国から脱走してきた少女・ルリアと出会う。ルリアを帝国から庇い重傷を負った主人公だったが、ルリアが自らの命を主人公の命とリンクさせ、一命を取り留める。主人公はイスタルシアを目指すため、ルリアは帝国の追手から逃れるため、ザンクティンゼルを飛び立った。

声優・キャラクター
小野友樹、東山奈央、釘宮理恵、沢城みゆき、平田広明、田村ゆかり、山路和弘、田中理恵、加藤英美里、杉田智和、伊藤かな恵
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

良い意味で、ソシャゲRPG原作らしからぬ、真っ直ぐで爽やかなアニメ

【文量→中盛り 内容→感想系】

【総括】
2期、視聴開始っす♪

ソシャゲRPG原作らしい作画の良さとキャラデザの格好良さ、音楽の素晴らしさ(特にOP)がまず際立つ。その上、ソシャゲRPG原作らしからぬ、しっかりとした王道のボーイミーツガールのストーリー展開が好印象。キャラも増やしすぎず、きちんと感情移入できるものになっていました。

素晴らしく面白い! とまでは言えませんが、観ても損しない、なかなかに面白い作品でした。

《以下ネタバレ》


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
※個人的経験と感情により皮肉っぽくなっていますが、基本は、誉めてますよw

私は基本的にソシャゲ嫌い、ソシャゲRPGはアニメに向かない、という考え方です(詳細はチェインクロニクルのレビューに)。

でも、本品は良かったですね。ストーリーこそ目新しさはないものの安定していたし、それ以外はいずれも高いクオリティだったかと(音楽とかすげぇ良かった。OPは今期(2017春)1位かも)。

個人的に一番の高評価は、カタリナのポンコツっぷりでした。3話とか、かなり萌えましたw ラカムもFFにそのまんま出てきそうwで、格好良かったですね。

あと、8話目のダンジョン回好きでした。1話完結でも魅せ所をちゃんと作り(バトル)、普段と雰囲気を変えたラブコメの要素(ルリアのアホ毛レーダーとか笑えたし、砂山を滑ってきてグランに抱きつくかたちになり、照れてるところとか萌えた)。その中で新たな仲間に出会い、新たな武器を手にするという、正道のファンタジー要素も忘れない。かなり優秀な回で、これは脚本が良かったのかな?

私は原作未プレイなので自信はないけど、課金によって得られるのは主に「武器」と「召喚獣」なんですね。だとすれば、アニメにするには都合良いのでしょう(キャラを増やさずにいけるから)。

と、思ったら12話は怒濤の登場人物連続出場でしたねw まあ、ここまでご新規さん向けに作ってきたから、最後に原作ファンへのサービスがあっても良いのかもしれませんね。

そして、ある意味超展開の13話(笑) まさか、ここまであんなに丁寧に作ってきたのに、根底から覆すとわ(笑) まあ、明らかに賛否あるでしょうが、個人的には好きですよ。13話ですし、円盤特典のOVAをタダで観られたと思えばお得です。てか、あにこれならこっちの方が評価上がりそうだと思うのは、私だけでしょうか(笑)

こういうソシャゲ原作なら、今後も観たいですね♪
{/netabare}


【余談1 ~グラブルへの一方的な逆恨み(笑)~】
{netabare}
自分が唯一ハマったソシャゲの運営がグラブルと同じなのですが、グラブルが売れるのと反比例するように、ウチのイベが雑になり、ガチャやゲームシステムも「重課金者から搾れるだけ搾り取ろう」という方向性に。そして、サービス終了。だから、グラブルには恨みしかないんだよな~w そして、それがソシャゲの本質。愛がないっすよ(涙)

ただ、グラブルへの個人的な逆恨みは、本作への評価には関係しておりませんし、グラブル自体が嫌いなわけではないので、悪しからず(むしろ、好きな世界観で興味あるんだけど、サービス終了になった「我がゲーム」に義理を通し、喪に服すためにもプレイすることはないでしょうw){/netabare}


【余談2 ~番組間のCMに物申す(笑)~】
{netabare}
ルリア「ねえグラン! 私たちの冒険がゲームでも出来るって知ってた!?」

……いや、アニメを観ている層で、グラブルがソシャゲだと知らない人って、どのくらいいるのかな?(笑)
{/netabare}

【先行放送 ザンクティンゼル編(自分用メモ)】
{netabare}
王道のボーイミーツガール。

初対面の少女を助けるために、帝国の正規兵と躊躇なく戦うとかw なんかこう、展開が早いというか、キャラに感情移入できないまま、ストーリーが進んでいく。グランはなぜ、ルシアを正しい者だと断言できるのだろうか? 美少女だからか?(笑)

後編、少年時代のグラン……まんまラピュタですやん(笑)

美少女と離れられないだって……!? 御褒美ですやん(笑)

てか、今期(2016冬)、釘宮さんのマスコット役多すぎないかいw
{/netabare}


【本編 各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
ん? 先行放送の「ザンクティンゼル編」のまんまかな?

2話目
同上。

3話目
カタリナ、ダメ可愛いw 渋いオッサンキャラは鉄板の格好良さですな。

4話目
なんか、普通のRPGのようにストーリーが流れていて、ここまでは好印象です。

5話目
艦隊戦っぽさもあり、面白かったです。なるほど、これで次のエリアにいけるわけですね(ソシャゲっぽい)w

6話目
シェロの動きは、清々しい程の力業で解決。まあ、開き直られると何も言えないw

7話目
なんか、ドラマをやってたな。悪くはないけど、普通に主人公パーティの話の方が好きだな。

8話目
なんか、ギャグ&日常回? ルリアさんのアホ毛、そんなことできるの(笑) あの剣は、ミッションクリア報酬かな(笑)

9話目
シリアス? ここからストーリーをまとめにいくのかな? オッサン同士の会話は、良いね~。

10話目
カタリナは、ルリアの親代わりなんですね。

11話目
安定してるな~♪

12話目
なんか、いっぱい出てきたぞ~。オッサンがパーティーに二人って、良いね!

13話目
まさかの女性主人公編(笑) まあ、良いんじゃないでしょうか。ファンサービスとして。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 48

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチフレーズは「君と紡ぐ、空の物語」。

この作品の原作は未プレイですが、春アニメでの放送に先駆けて1月に「ザンクティンゼル編」が先行放送されたのを視聴していたので、続きを楽しみにしていた作品です。

それに、メインヒロインのルリア役に東山さん、ずっとルリアと共に歩んできたカタリナ役に沢城さん、そして…この作品もピィというチビキャラが登場するのですが、そのピィ役が釘宮さん…
それにゆかりんや伊藤かな恵さんも登場されるというのですから、実力派の声優陣で構成されています。

特にチビキャラであるピィ役は、「FAIRY TAIL」のハッピーと立ち位置が似ているキャラなのですが、どちらも声優は釘宮さんなんですよね。
これに限らず、最近放送されている作品でもチビキャラの配役が多いと思います。
ツインエンジェルBREAKのみるくちゃん、エルドライブのドルーなど…それだけ需要があるのも理解できます。
釘宮さんの演じるチビキャラって全般的に愛らしいですから…

この物語の主人公は、ザンクティンゼルという小さな島で暮らすグラン…
彼はいつか父の様に大空を飛び回る騎空師を夢見ながら、パートナーであるピィと日々鍛錬を積み重ねながら暮らしていました。
一方、ちょうど同じ頃、ルリアとカタリナは空を飛ぶ軍艦の中からの脱出に成功したのがザンクティンゼルの上空…
でも地上からは光が落ちる様にしか見えなかった事から、グランとピィは光の落ちた場所に行ってみたところ、蒼い髪の少女が倒れていたんです。
彼女の名前はルリア…こうしてグランとルリアが運命的な出会いを果たし、壮大な冒険物語が動き出すのです。

原作のゲームが超が付くほどファンタジーの王道的作品なので、本作もその影響を色濃く受け継いでいます。
そのため決して奇をてらった展開はありませんが、雄大な世界観を背景に細部まで丁寧に作りこまれた作品…という印象が強く、作品から受ける雰囲気が堪らなく心地よいのです。

作り手の丁寧さを我々一般視聴者が感じるくらいですから、声優さんも私以上に感じるモノがあったのではないでしょうか。
声優さんの演技…台詞の間や息継ぎなど声優さんにとってはごく普通の事なのかもしれませんが、私はそういう細部にも丁寧さを感じた気がします。
個人的な感覚なので気のせいかもしれませんが、その気付きは私にとって嬉しい感覚でした。
それは早く次を視聴したいと思える大きな原動力になってくれましたから…

グランとルリアの選択した道は決して易しい旅路ではありません。
様々な困難・苦難が彼らを待ち受けていることでしょう…
今回の作品ではきっと壮大な冒険のほんの一端だったんだと思いますが、それでも決して楽な旅なんかじゃありませんでした。

でもグランやルリアを始めとするパーティメンバーに脈々と流れる「大きく優しい気持ち」が人と人を結びそれが突破口になっていく…
そしてその気持ちに呼応するのは人だけじゃありません…
ルリアが背負った重い十字架の先で、待っていてくれる存在がちゃんといるんです。

歩くのが辛くなったら手を差し伸ばして…
そしたら必ずその手を掴むから…
荷物が重く感じるならちゃんと教えて…
重い荷物はみんなで分け合うから…

終始一貫して助け合いの精神溢れる作品は見ていてとても気持ちが良いモノです。
だからこそ…なのかな、最終話のエクストラストーリーには心底ビックリしてしまいました。
立ち位置は本編から外れているので、ある程度は何でもアリだと思います。
でもこの作品の改変には正直度肝を抜かれました。
ずっと真面目一辺倒で進んできた作品だけに一瞬何が起きたか全く分からなくなりましたから…
でも最後のボーナストラックと捉えれば、逆にこの方がむしろ嬉しい感じもしますけれどね…
丁寧さの際立つこの作品…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、BUMP OF CHICKENさんの「GO」
エンディングテーマは、HARUHIさんの「ソラのパレード」

1クール13話の物語でしたが、12+1話と捉えた方が分かりやすいと思います。
原作がゲームだと、内容的に続編をアニメ化するのは難しいのかもしれません。
願わくばグランとルリアの本懐が果たせますように…
もし続編があるなら是非視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

見終えてから時間を置いて、改めて評価

3話まで視聴
ヒロインの服をね…こう、ね、胸元をキュっと握りたくなるのは男なら当然だと思う。
作中それをやったら神アニメ(やらんだろーなぁ)。
マジメな見解としては…様子見。

全話見ての感想
{netabare}うわぁやられたー(棒読み)。
12話ラスト、なんかスゲー人達が突然生えてきて解決。
原作知らない人はポカーンなデウスエクスマキマですありがとうございました。
ってかこういう展開にするんだったら最初から示して欲しかった、境界線上のホライゾンみたいに。
そうすりゃ見なくて済んだのに…。

とはいえ本編が終わってオマケと思われる13話、これは見る価値アリ。
もう自分が年寄りなのか、どうしても舞台裏を勘ぐってしまう。
ひょとして…アニメスタッフは本当はこんな作品を作りたかったんじゃなかろうか?と。
本編12話ラストまでを「草野球チームが主人公の努力で段々チームを強くしてく」って話で例えるなら、13話はプロ野球のオールスター戦、正直1話のみなのに面白かった。
廃課金モードってことらしいけど、スポンサーだか上の連中に指図されて12話までの話を作って、13話はまぁ自由にしていいよと許可を取り付けて、それを形にした、みたいな。
なんかタイヤのブランコの画像を思い出す。
まぁ深読みしなければ、プレイスタイル(課金具合)によってはこんな進行も可能ですよ、ってのを示したんだろうけどね。
同時に、同時期に放送されてる某アニメのダメなところも浮き彫りになりました、これは制作も意図しようのない偶然の産物。

とりあえず、ストーリーは置いておいて絵を見るだけでも楽しめると思います。
なんだったら13話だけ見るのもオススメ。{/netabare}

見終えてから時間を置いて、改めて評価
{netabare}時間を置いて冷静に考えた結果、評価をプラスに修正。
やっぱり12話後半の唐突な全員集合っぷりが当時ガッカリで、↑の頃はまだそれを引きずってたみたい。

なんだかんだ言って自分は「最後の最後にそれまで積み上げてきたものをブチ壊す」系が好きみたい。
かといって夢オチやこの作品で言えば12話で終了ってのではダメで…ここら辺の違いは上手く言葉にできない。
そしてそういう系の何が魅力かといえば、1クール作品なんだし最初の段階からオチは決まってたであろうという点。
1話から12話前半までを作ってる最中、13話でブチ壊すことは知ってたハズ。
派手にぶっ壊す目的で積み木の城を丁寧に積み上げるというか、砂の城の細工を細部まで作り込むというか。
特に予算が潤沢なのか作画は物凄い凝っていて、だけどこれをブチ壊す目的で頑張っていた──と考えると、自分はなんかウキウキしてしまいます。
もうね、我ながら何なんだろうこの感覚は?…と思わないでもないけど「ウルトラマンでもゴジラでも、ぶっ壊すミニチュアは精巧に作ってある方が面白い」と言えば伝わってくれるだろうか。
ぶっちゃけ12話までの話は丁寧なだけで面白くないです。
派手さが無いというか、主人公たちが地味で…けどこれも13話を引き立てるための前フリと考えれば見方も違ってくる。
どこかで「グランブルーファンタジーってタイトルは、グラン(12話までの主人公)がブルーになる話だったんだよ」と冗談めかした言葉を目にしたことがありますが、結構本気でそれを目指したのかもしれない。
そりゃあグランパートはただの引き立て回だとしたらブルーにもなるわなぁ。
また、これならすぐにタイトルと主人公の名前覚えられるし。
…。
一体誰が思いついたんだ?その説が正しかったとしたら。
また、最後の最後でこういうことがあるから、途中つまらなくて文句垂れなまくりな作品があっても、なかなか視聴切れないんですよねぇ…。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

67.6 2 ゲーム原作で召喚なアニメランキング2位
DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (947)
5370人が棚に入れました
何が正義で、何が悪なのだろうか…?
突然訪れた極限状態の日本。
その背景には日本全土を絶望の淵に叩き落して行く"謎の侵略者"セプテントリオンの存在が!
これは人間への試練なのだろうか!? 残酷で壮絶な現実に翻弄される人々と
悪魔と契約し"謎の侵略者"と戦う力を得た個性豊かな"13人の悪魔使い"たち。
これはそんな極限状態に置かれた人々の"葛藤と選択"の物語。
世界の終末まで、あと7日。
その選択が未来を創る…。
ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

LIVE OR DIE?

視聴前→{netabare}デビルサバイバーは1も2もプレイ済みです。
ゲームとしては面白かったんですが、アニメとなるとどうでしょうか。
気になるところは以下の点です。{netabare}
①プレイヤーの扱い
  ドラクエ型の主人公なので、キャラを定着できるか?
  ここが薄味になってしまうと厳しいでしょうね。

  また、戦闘に参加するか否か?
  ゲームでは参加しますが、アニメでも参加すると浮きそう。
  不参加に(ポケモンっぽく)した方が見栄えは良さそう。
②分岐
  ゲームでは分岐(全部で5つかな?)があり、それによって色々と変わります。
  3つは癖があるので、無難に2択になりそう。
  この2つは大して変りないんですけどね。
③悪魔
  ペルソナ4と違ってメインの仲魔がいないので、何になるのか。
  皆好みは異なると思うので、一番難しいところかも。
  自分の好きな悪魔が出てくることを祈るのみ。
④再現度
  ペルソナ4のようにゲームに忠実に作るのか?
  ①でも述べているように、そのまま表現してしまうと違和感が出てしまう部分もありそうなので、
  変に拘らずに自然な作りにして欲しいです。
⑤なぜ2?
  シナリオは1の方が扱いやすい気がします。
  2はキャラが多い上に、思想がそれぞれ異なるので、相当上手くやらないと……。
  逆にここを上手く描ければ、結構濃い作品になりそう。
  自信の表れだと信じたいところです。
{/netabare}
最近、期待し過ぎて落胆することが多いので、”もしかしたら面白いかも?” ぐらいの心積もりでいようかな。( ̄◇ ̄)
{/netabare}
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視聴中→{netabare}
【第一話 感想】
  イメージのズレに若干戸惑っているところ。
  後2、3話見れば慣れるとは思うのですが、全体的に軽めの印象。
  まずOPが爽やか。今はまだマシですけど、今後内容との落差が目立ちそう。
  キャラの性格も明るめ。ゲームでは、維緒はもう少し消極的で、主人公は淡白な印象でした。
  多分、物語の重さを緩和するための措置なのでしょうね。
  他にもプレイヤーの扱いを変更したりなど製作者さんの工夫が見られるので今後に期待持てそうです。

  ただ、白虎だけはどうしても気になる。
  主人公は強い悪魔扱えるけど同時に一体しか召喚できない。
  維緒は弱い悪魔しか使えないけど、同時に多くを召喚できる。
  とかなら良い感じに個性が出そうだけど、う~ん、わからん。
  あと、技名叫んだほうが意外と様になるのかもしれない。とか思ったり。
(2013.4.5 追記)
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『第三話 感想』
  いやぁ、驚きました。まさかこうくるとは……。
  {netabare}亜衣梨や維緒、純吾あたりは死なないで欲しいなぁ{/netabare}
  {netabare}もしかしたらループ構造にしてるのかもしれませんね。
  1周目は主人公以外全滅、2周目で全員生還とか。
  主人公が白虎扱えるのも周回してる故なのかも。{/netabare}
(2013.4.19 追記)
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『第四話 感想』
  これは、気合入ってますね。演出面が素晴らしかったです。
  ストーリーの方は、安心半分疑惑半分。
  {netabare}流れ的に、維緒は死亡か覚醒かハッキリした方が自然だったかも。
  緋那子も助かったみたいだし、啓太復帰の可能性が……。{/netabare}
  来週は純吾と亜衣梨が出るらしいので楽しみ♪
(2013.4.26 追記)
{/netabare}
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『視聴後』
  これは酷い。下げたハードルの更に下を潜り抜けて行きましたね。
  個人的に感じたポイントを羅列してみます。{netabare}
  ①主人公
    ここがもう最悪でした。
    嫌いな主人公ベスト10に入ってもおかしくないレベルです。
    容姿と強さ、性格と声優、といった様子で二人の異なるの人物を合体させたようなちぐはぐさ。
    前者はゲーム仕様、後者はアニメ後付け。
    変に前衛的なキャラにしてしまったため、他のキャラとの掛け合いが上手くいかず、好き勝手に暴走。
    この作品の最大の失敗と言っても良いかもしれません。
  ②台詞
    こちらも酷い。
    自然体じゃないため、聞いてて違和感あります。
    とりあえず叫んどけ、というスタイルが見事に陳腐さを演出していましたね。
  ③構成
    何がしたかったのか解らない。
    まず、原作の一つの売りである思想の衝突。
    本来なら、ヤマト、ロナウド、ダイチ、アルコル、それぞれが思想に向かって歩み、
    主人公がどれかに同調し加担する。といった図式です。
    扱いが難しいので放棄したのは頷けますが、その結果主人公が暴走せざる負えなかった。
    せめてロナウドを生かしていればもっと話が躍動したはずなのに……。
    群像的側面が欠けたことは大きな損失でした。もう少し頑張って欲しかったですね。

    次に捻りのなさ。
    あんな中途半端なENDにするくらいなら、
    『仲間全滅→大和と決戦→敗北→アルコルによってループ暴露、やり直し→仲間生存→略→ポラリス消滅→人間の世界へ』
    くらいはやって欲しかった。
    今となってはn番煎じの展開ですが、あれよりはマシかと。
    前述の群像劇と組み合わせてれば結構良い作品になったように思うんだけどな。
    もともと尺が足りなかったと思って諦めます。
  ④説得力のなさ
    主にキャラの生死に関して。
    あの状況下で新田さんの生存は明らかに不自然。
    一番死んでも納得できるキャラが生存で、他は大した理由もなく次々と……。
    殺すにしてももう少し重み出さないと、生き残った側の存在感も出ませんよね。
  ⑤統一感のなさ
    主人公筆頭に、OPとストーリーなど。
    特に龍脈の件は唖然としました。
    態々、人間非参加の戦闘スタイルにしてたのに、なぜ?
    一時的に強力な悪魔を使役できるようになる、とかじゃ駄目だったのだろうか。
  ⑥悪魔関連
    言うまでもなく主人公補正強過ぎ。
    ループ構造なら納得でしたが、記憶継続仕様などから考えてそういう訳でもなさそう。
    オークションや合体も説明不十分でご都合設定と化してます。
    悪魔の使役に何らかの制限を設けておけば、もっと安定したかも。
    それぞれの特徴設定や『危機→新しい力→危機脱却』なんていう演出もし易くなりますし。
    持論では、能力ものに制限は必須です。

  良くないところ連ねてきましたが、ここからは良いところを。
  ①ED
    次々と消えていき、最後に復活。という演出。
    本編がもっとしっかりしていれば、かなりの効果が期待できたと思います。
    どうせならOPにも仕掛けが欲しかった。
  ②ラストの合体
    演出としては良かったと思います。ただ、あまりにも唐突過ぎましたね。
    過程がしっかり描けれていれば感動的なシーンになったはず。
  ③4話の羽
    ラストに余計な事をしなければ……。
    4話の時点では、やられた悪魔たちの無残に散る羽という認識で通っていたのに、ラスト意味もなく同じ演出。
    4話もたまたま同調効果が発生しただけで、本来意味がなかったのかも。
{/netabare}

  長々と申し訳ない。少し期待してただけにその反動が出たんです。はい。
  原作未プレイの方にも既プレイの方にもオススメできない何とも残念な作品です。
  未プレイの方には原作をオススメします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

使い古された内容で『無難』と言えなくも無いが微妙な点は多々ある。個人的には映像面、音楽面の後押しが大きかった。【総合評価:62点】

2013年春に全13話で放送された作品。
ゲームが原作となっているこの作品。因みに2と言うのはゲーム的にはと言うだけで、アニメとして第二期であると言うわけではありません。
嫌に順序だてた進行など、ゲームが原作と言うのはひしひしと伝わってくる内容でした。

大まかなあらすじは……

高校3年生で主人公の久世響希(クゼ ヒビキ)は、友達の志島大地(シジマ ダイチ)、同じ学校に通う新田維緒(ニッタ イオ)と共に地下鉄の事故に巻き込まれ、ニカイア、通称『死に顔動画』と呼ばれる携帯アプリで悪魔を召還する力を手に入れる。
そして、自分達の意思とは無関係に『セプテントリオン』と呼ばれる謎の侵略者と人類の存亡をかけた7日間の戦いに巻き込まれていきます。
日本全土が極限状態に置かれた中、何が正義で何が悪なのか?
主人公を始めとする登場人物達の"葛藤と選択"、そして選択の先に起こる対立などをテーマとして描いていました。

と、こんな感じになります。


主人公は自身の意志とは関係無く争いに巻き込まれ、共に戦う仲間達との触れ合い、そして戦いの中で散っていく命前に自らの力を自覚していき、決断をするために悩みながら成長していく。
まぁ、主人公としては王道を歩むキャラクターです。
ですが、葛藤と選択、こう言う価値観を戦わせるような作風の主人公は総じてキャラクターが濃く、信念が強い、言い換えれば思想に偏りがあったりしますが、このキャラは正直薄味ですね。
キャラクターとしての主張が弱め、物語の中でなんだか違和感が拭えない存在でした。

キャラクターの死に重みを感じられなかったと言う点が大きく、視聴者に訴える様なものも無くただ死んでしまうキャラクター。
勿論、ただ曖昧な死を迎えたキャラクターも勿論ですが、これでは生き残ったキャラクターへの印象も曖昧なものになりますね。
主人公と共に戦うそれぞれに個性がある仲間を安っぽい扱いで食い潰した結果、単に数が多いだけの脇役達にしてしまっていると感じました。


謎の侵略者との人類存亡を賭けた戦い 。
その中で、迫られる選択に葛藤し、正義と悪の曖昧な境目を巡り対立を描く。
まぁ、かなり使い古されたような物語、設定、テーマですね。
正直、この作品には『目新しさ』と言う物は皆無といっても良いかも知れません。
尻上がりに盛り上がっていきますが、徹頭徹尾、良い意味での意外性も無く、予定調和の元に話は進んでいきます。
悪い意味での意外性として、ご都合主義だったり、突飛な展開も目立ちましたが、これは原作ファンへの仕様が強すぎたためなのか?
まぁ、原作をプレーした事のない身としてはちょっと置いてけぼりを喰らう展開があった。

まぁこれだけだと酷評もいい所ですが、逆を言えば使い古されているからこその安定感と言うか『無難』さは感じられなくもない。
使い古されているだけで、物語、設定、テーマ、どれも『面白くなる』、『面白く出来る』要素は多分に含まれているので……
この作品はそれらをどう捌いたのかと問われれば、残念な点はありますが13話の尺を考慮すれば取りあえず作品として観れないレベルとまでは思いません。

正直、そこまでの魅力を持っているとは言えない作品ですが、作画の面に関しては中々の仕上がりでした。
ちょっとキャラクターのデザインに対しては、個人的には好き嫌いのムラがありましたが概ね良好。
戦闘シーンの演出も激しく、見ごたえはあると思います。
そして、OP『Take Your Way』とED『Be』共に良曲でオシャレ感強め、映像、音楽の面の後押しが非常に大きかったです。

酷評気味な感じになってしまいましたが、ありきたり故の安定感と言うか『無難』さはある作品だと思いますので、一度視聴してみるのも悪くないかと思います。
好きな方には楽しめるような作品だとは思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 44

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

One word to describe this Anime is「Let’s Survive.」 生きよう。

あらすじ

学生の間に密かに死に顔サイトの「ニカイア」っと言う携帯アプリが流行っていました。そのアプリに登録しますと、友達が死ぬ時の光景が見れるというアプリでした。

主人公の久世響希は友達の志島大地に「ニカイア」を登録する事をお勧めされ、登録しました。登録した瞬間にある事件が起きました。それはなんと・・・

私の感想。

前半少々微妙な感じでしたが、後半からおもしろさが ぐぐ~ん↑↑ っと上がり最終回は超展開でかなり楽しめました。本当に面白かったです。どういう風におもしろいかといいますと、今まで鬼ごっこを一人でやった事が無い人が始めて数十人と鬼ごっこをするくらい面白いです。

この作品のおもしろさは実に一つ! 時間をかけて我々視聴者を楽しませようとする所です。私が思うにこの作品は11話かけて最終回のおもしろさを100パーセントまで引き立てていると思います。そして、私はこの作品を生で見たのも最終回をもっとおもしろくした理由の一つです。それは何故かって? それは、 一話見た後一週間も来週の次の話までの一週間じっくり今後どうなるかを自分で考えたりする事が一番のおもしろさの調味料だと思います。最高です。

キャラクターデザインも最高でした。少々なれるのに時間がかかると思いますが、一度自分のイメージに当てはまると、最高で最高でしょうがないと思います。男性キャラクターは非常にかっこいいですし、女性キャラクターは魅力的でした。それは萌えだけでなく、美しい、可愛い、もあります。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は少々過激の表現やグロが目立つ所があります。ですので、グロが苦手な人はあまりお勧めできません。けれど、おもしろいので是非見て下さい。

オープニング

「Take Your Way」
かっこいいです。非常にかっこいいです。特に、はじめ方が超かっこいいです。

このオープニングの本当にすごい所はネタバレなんて完全に無視して、キャラクター説明と世界観の説明に専念している所です。
本当にネタバレだらけですが、完全にそんな事を無視して、キャラクター説明に専念しています。

そして、このオープニングがキャラクター説明が終わった瞬間に今までのあらすじをほぼ完璧に教えてくれます。これで、前の話を見忘れた人も話の内容が分かりますね!!

エンディング

「Be」
非常にかっこいい曲です。なんと言うか、他の作品のキャラクターでしたら、非常に地味なエンディングになるかとおもうのですが、この作品のキャラクターでしたら、非常にかっこいいのです。そして、はじめは幸せな一面をあらわして、そして、地獄のような破壊された世界を現すのはなんと言うか、天才の仕業ですか?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20

61.8 3 ゲーム原作で召喚なアニメランキング3位
アズールレーン(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (195)
683人が棚に入れました
物語の舞台は、我々の知らない、地表の71%が水で覆われた青き星。異世界より突如現れた、異形の敵「セイレーン」。圧倒的な力を有する外敵に対抗するべく、人類は4大陣営を中心に世界的な連合組織「アズールレーン」を結成した。自由を敬う「ユニオン」栄光を重んじる「ロイヤル」結束を讃える「鉄血」羈絆を尊ぶ「重桜」そんな人々の英知を結集した「キューブ」を用いて誕生されたのは、鋼鉄の艨艟(もうどう)たちの力を有する少女たち。時に勇壮、時に美しく、時にダイナミック――陣営の垣根をも乗り越えた彼女たちの活躍により、セイレーンの侵攻が食い止められ、その勢力がほぼ撃退されたように見えた。しかし「セイレーンの力を用いるべきか否か」という理念の違いからか、はたまたフネではなく、ヒトとしての彼女たちの思いからか――「重桜」と「鉄血」に代表された一部の勢力が「アズールレーン」から離脱し、「レッドアクシズ」として活動を開始した。そんな「レッドアクシズ」の動向を監視するため、「アズールレーン」は大洋の中で新たな基地を新設し戦力を集結。状況は一触即発。少女たちの運命はまだ誰も知らない……

声優・キャラクター
石川由依、堀江由衣、中原麻衣、大地葉、長縄まりあ、山根希美
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

観終わった

8話までの感想{netabare}
2話で視聴止まってて…武器破損して「しまった」「もらった」「まてい」「なにい」って終わり方で爆笑しつつもめっさ脱力してしまってのう。
で、おっと見とかないとなぁと3話を見始めたけど挫けそうw

意味が分からん

人型だけど船という体で進めたいのか、船と人型は明確に別のものなのか、そこからもう分からん。
なんでサメに襲われてヒーヒー言ってるんだろ?コイツら首切り落としても生きてるor修理できるんじゃないの?
艦コレみたいにヘタ打つとバイド化するってことも無さそうだし。
キャラが多くてもはや説明するつもりも無さそうながら、“タクティカルロア”では広報担当としてあんなに頑張ってた中原麻衣があんな役やってるってのはちょっと感慨深い。

とダラダラと見続けての6話、やっと楽しみ方が分かってきた気分。
幼稚園児風な駆逐艦達が登場して加賀にぶつかってどうこうって話なのだけど…いや待って、コイツら死ぬまで幼稚園児?
まず不思議に思ってるのはこれなんだ、5話にしてもエンタープライズの登場で撤退したワケだけど、艦のクラス=強さだとして、それは変化することはあるの?
駆逐艦をなだめた赤城にしても「私も幼い時はああだった」みたいなこと…言いそうにないじゃん?
駆逐艦も「将来空母になりたい」って…言えなさそうじゃん?
生まれた時から空母は空母、駆逐艦は駆逐艦として変化しないと思うんだ。
成長しても変化しない、というか生物学的な成長は無いんじゃない?、要は過去も未来もない今現在の姿をずっと維持するだけの存在なんじゃないの?と。

まずお前らの生活史(生物)を教えろ

これが分からん限りとても人間だとは思えないワケで。
…。
けどこれ、ワザとやってる気がするんだよなぁ~、ツッコミ入れさせることで注目集める、みたいな。
その一方でベルファストが人間たらん振る舞いがどうたらとご高説垂れてて、これがそういうツッコミを誘ってる気がしてならない。
ポケモンやけもフレ世界で「あー肉が食いたい」と言わせちゃう様な危なっかしさを感じる。
また、重桜の大本営?らしきシーンもあって赤城が中央にお伺い立てるようなことをするのだけど、そこにいる連中も結局は艦娘という…。
人間がどうこう言ってるけど人間が出ない、命令下す人間どこ?
でもって6話後半は風呂シーンでどうたらこうたら言うのだけど、皆それぞれ違うと量産型を否定してひどい矛盾を感じたのだけど…これもツッコミ待ちなんじゃないかなぁ、と思ってしまったり。

それとラフィーの存在、これも計算して…じゃないかなぁ?
起源説を語る気は無いけど“エヴァ”の綾波レイってキャラは当時一大ブームになって、その後それの類似キャラは次々と作られた。
寡黙ジト目ロリってことになるかな?
“ナデシコ”の星野ルリは散々綾波綾波言われたし“アキハバラ電脳組”の大鳥居つばめは散々ルリルリ言われたし(中の人綾波なのにw)、“ゼロ魔”のタバサは“ハルヒ”の長門長門言われたし。
そんなことを経て現在ではすっかり綾波系ってのは一ジャンルとして確立して…アレンジが加えられ続けてバリエーションの違いは多少あるけどね。
で、ラフィーは“閃乱カグラ”の柳生か“バトガ”のあんこをロリにしたような見た目で中身は“メイドラゴン”のカンナ…が近いんじゃないかな?中の人同じだし。
いわゆる綾波レイの系譜で、それがよりにもよって重桜の綾波(艦これの島風似)と「仲良くなりたい」って…あはは、なにこの原点回帰w
メタ的にはラフィーにとって綾波は母親みたいなものじゃん?
これはやっぱ狙ってやってるんじゃないかなー?結構ふふっとなっちゃいます、「お前が綾波なンだよ」って感じで。
艦娘ってことで違和感無く綾波って名前のキャラを出せることを最大限利用した、みたいな。

ということで長くなっちゃったのでまとめると、
・テメーら人間じゃねえ、だって成長しないじゃん、そうでないなら幼い頃の思い出言ってみて
・綾波キャラが綾波と仲良くなろうとしてるw
の2点を突っ込みながら見ると結構面白い。
参ったね、面白いのか…正しい楽しみ方かどうかは知らんけど。
ここら辺の見方が分からない段階の3話くらいまでが鬼門かと。


あ、ストーリー?ストーリは凄い簡単、他の方も指摘してたけど6話までが総集編15分で説明収まっちゃう程度。
艦娘の最終目標「セイレーンを倒す」は一致しつつもその「手段」の違いから勢力がアズールレーンとレッドアクシズとで二分。
バイドを倒せるのはバイドのみってノリでセイレーンを利用する道を選んだのが重桜を含むレッドアクシズってことなので、単純に重桜が悪役って判断は拙速な気がする。
ま、まぁアズレン側がキレイ事ばかり言ってるので対比すると悪者に見えちゃうんだろうけどさ。
ただ、セイレーンのテクノロジーを利用するだけじゃなくて内通までしちゃってるのが赤城で、それにより立案?されたオロチ計画にはなにやらウラがありそう(姉貴の復活?)。
まぁその…赤城はセイレーンにまんまと利用されてましたってオチになるんじゃないかな?
また、ラフィー達は敵対勢力に属す綾波と仲良くなりたがってる、と。
そんな折、軍事機密だったセイレーンとの内通現場を目撃してしまった明石が口封じされそうになり、スパイで潜入してたメイド組と共にオロチ計画で重要なパーツらしきメンタルキューブを持ち出して逃亡。
追っ手を振り払ってなんとかアズレン陣営に着けました、ってところまでで6話。

7話からは持ち出されたメンタルキューブを巡ってアズレンとアクシズで戦闘。
と思ったら赤城がマクー空間へ引きずり込んで、かと思ったら赤城も知らない更なる別空間へ転送。
被弾したエンタープライズがなにやら暴走だかダーカー因子だかに飲まれた模様。
赤城も被弾して死んだと思わせといてーの、まだ利用価値があるとセイレーンに捕まってーの。
でもってラフィー達は綾波と仲良くなれました、ってところまでが8話。
一応エンタープライズは過去になにかあって、それで捨て鉢な性格になって、それじゃイカンもっと人間らしくなれとベルファストがメイドに付いたって話ではあるのだけど、あんまりキャラ立ってないような?

明石は捕虜扱いなの?にしては待遇良くて、メンタルキューブを手土産にした亡命扱いなのかね、おちゃらけた性格で国への帰属意識は薄い模様。
その前に救助した東煌のニンハイ・ピンハイを自由に遊ばせてるし、アズレンは割かしオープンなのかね?
それ言ったらあっさりメイド隊の潜入を許した重桜も重桜なんだけどさ。
ここら辺、明石をもっとガチガチの日本帝国軍人みたいなキャラにして赤城の企みに葛藤する方が自分好みだった気がするが、それやっちゃうと色々マズいと判断したのかな。{/netabare}

10話までの感想{netabare}
9話、「更に謎空間に吸い込まれて戦闘は続く」で8話を〆たと思ってたら、どうやらあの裂け目は元の空間に戻るものだったらしい。
ってことで戦闘終了~、暴走したと思ったエンタープライズも素に戻って、結果的には赤城が落ちた重桜の方がダメージデカいっぽい。
でもって捕虜扱いの綾波が待遇の良さに困惑して…と、それより以前にアズレン陣営へ逃げ延びた明石が自由気ままに暮らしてるのを見て「なにやってるの?」と、そりゃそうだw
ってかよう、こういう系の作品だったらよう、身体検査のシーン無いのかよと、円盤の特典か?買わんぞ?
10話、「私ヤバいかも」と思いつめてたエンタープライズにベルファーストが発破をかけーの、そんな折セイレーンの襲撃でメンタルキューブ奪われーの。
一方重桜では赤城を失った加賀が先帝の無念を晴らすとばかりにオロチ計画を強行しーの。
オロチ計画なるもの(※)の存在自体は知られてるけどその中身を知る者は重桜の者でもそんなに居ないっぽく、同盟の鉄血も知らないっぽい。
ってことで実際どんなんなの?と思ってたら…本当にオロチ(大蛇)じゃねーかw
作戦名は比喩みたいなもので(そうだなぁ、「空母赤城」と言って群馬県の赤城山な見た目なワケないじゃん?)、まさか見た目そのまんまを出してくるとは思わなかったwww
ただでさえ人か船かよくワカラン世界観で、そこにオロチ号だけ名前通りなのは…これはウケを狙ったんじゃないかな?実際爆笑しちゃった。


言わない様にしてたけどさ、これって“ストパン”のウォーロック計画みたいなもんちゃう?
コアコントロールシステムの重要パーツがメンタルキューブとかそんなんじゃない?
ただストパンよりもネウロイもといセイレーンは精神干渉してくるみたいで、ストパンとは違う決着のつけ方をどう見せてくれるだろう?と結構楽しみにしてたら…放送延期wwwwww
予想では赤城か加賀がオロチに取り込まれて…ストパン2の坂本やポケモンXYZのハリさんやクエイサー2のツバサや星刻のナントカのエーコやデジモンテイマーズの加藤さんや初代ゾイドのフィーネみたいになりそう。
…この例えで通じてるか不安、もっと最近の有名な作品でもあった気がするけどパっと出てこないや、余りにもありすぎていちいち気に留めてないせいで。
ってことでそんなベッタベタで手垢でヌルヌルしてそうな展開が来そうで爆笑する準備してたのに、来春までお預けかぁ~…PSO2に先越されちゃうぞ?{/netabare}

最終回までの感想{netabare}
アマギの復活?を目指してセイレーンと密約を交わしたアカギが倒れて、アカギを信奉してたカガがオロチ計画を強行するも、それまで対立してたアズレン・レッドアクシズが手を組んで阻止。
カガ自身、アカギが自分を可愛がってくれるのはパーツにアマギを使ってるからという負い目があって、その負い目のせいでアカギへの信奉っぷりが強固だった、らしい。
確か実際の軍艦の加賀も改装が多かったんだっけ?そのエピを落とし込んだんだろう。
一方のセイレーン、予測演算で未来の兵器…ICBM?をこさえてて、オロチ計画ってのはそれ撃って敵地を焦土にすることだったらしい。
あいや、アカギ的にはミサイル撃つつもりだったかは不明、本命はその未来のテクノロジーで防衛するつもりだったっぽい、アマギを救う(復元技術を期待した?)のもそれに含まれてる感じか?
「オロチ計画って具体的に何?」は気になってたし、それを明かしてくれて内容もガッカリするものでなかったのは有難い。
とはいえ…え、そっち行っちゃうの?
今現在は置いといて兵器開発の沿革としてはSDI構想が入って「お船」からは大きく離れてしまうような…ディフェシブハーフ(セガのSDI)でもするのか?
やろうと思えばもっと超未来兵器を出して艦娘を殲滅できそうだし、セイレーンはワザと手加減してる?ってかワザと戦争させてる?
「未来の兵器ありまっせ」と言われたらコロっと靡いちゃう艦娘はアカギに限らず多かろう。
ここら辺はゲームをゲームとして成立させるために騒乱を用意しないといけない原作への皮肉…なのかなぁ?

って、エンタープライズ!お前戦闘機に乗って良いのか!?これは爆笑ポイント?未来兵器よりよっぽど未来未来してない?もしくは艦娘の居る世界は分岐世界線なの?
とビックリドッキリシーンはあったものの、結局最後は対セイレーンの名目を元にアズレンとレッドアクシズが和平結んでお終い。
いやそれで和平結べるなら反目しないだろ。
もっとこう、セイレーンって何?艦娘って何?そもそも人類は居るの?まさか艦娘って人類滅亡後に指令を律儀に守ってるだけの存在だったりして?とかその辺の掘り下げ期待したんだけどなぁ。{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
1話の段階で「ナンダコレ」、その感想が3話くらいまで続いて途中から「あれ?実は面白いかも?」と思わせて、最後は「悪くはないけどこんなもんかな」で終わった感じ。
TV版しか見てないけど“艦これ”がアニメ化する際「そこはおかしい」ってポイントに気付かない振りをして突き通したのに対し、こっちは「ですよねー、おかしいですよねー」と認めた上で作り上げた、そんな印象。
で、どこがおかしいかと言えば、コイツら成長しないじゃん、生まれた時からその姿形でしょ。
成長しないというのは幼少期が無いということも意味する。
それでいて本作品は「昔なにかあった」を匂わすシーンがちょくちょくあって…エンタープライズがトラウマ持ったらしい過去やら、重桜の3姉妹の思い出やら。
当然その回想では幼くなってないし、一方で幼稚園児のような見た目のキャラが混在していて妙に混乱して…その混乱も意図的なものじゃないかと邪推してしまう。
普通だったら触りたがらない「腫れ物」をわざわざ触りに行ってる様で、そのマゾっ気に魅かれたというか、じゃあどこまでその腫れ物をいじり倒すか見物だなぁ、と。

と、制作者の実際の意図は知らないけど私はそう感じてしまって「実は面白いかも?」と思うようになったものの…最後はああやっぱりって感じ。
「強大な第三勢力の登場でそれまでいがみ合ってた二勢力が手を組む」って物語は多いものの、そういった王道に対して余りにお粗末。
そもそもそんなことでアズールレーンとレッドアクシズが手を組むなら最初から袂を分かつことも無たっかんじゃないの?
なんで対立してたの?その解決はされたの?が、無い。
ここでいう解決とはセイレーンのテクノロジーを使うの?使わないの?、使うのを許容できるの?辺り。
許容する限りは「それはアカン」と判断した核だか弾道ミサイルだかが配備されるのも時間の問題かと。
どちらかというとアズールレーンとレッドアクシズの対立はセイレーンの甘言にほだされた(ああ、だからセイレーンなのか)「一時の気の迷い」レベルで、本編はそれが元の鞘に戻っただけ。
じゃあもう誘惑に惑わされないぞと決意を新たにしたかと言えば…ビスマルクとか危なそうw
結局は何をしようがセイレーンの掌の上感が拭えない。
「なにか脅威が存在しないと人間(人間じゃないけど)はお互い殺し合いを始める戦争が大好きなクソ連中」ってことを描いた作品もこれまた多いけど、そういった皮肉めいたメッセージは感じられない、ストパン未満。

なによりホンモノの人間が一切登場しない。
艦娘達は人間の生活を守るために戦ってるらしいのだが、じゃあ人間側から労われたり横断幕で見送られるというシーンがあるかというと、無い。
これも意図的なんだろうけど、じゃあその意図の中身は何なんだろう?
捻らずに考えればセイレーンはゲーム感覚で艦娘に戦闘させるために人間がこしらえたアクティブモンスター、つまりは人間が一番の黒幕(人類の兵器をマネた兵器を使うのもこれで説明がつくかと)って設定。
これまたホントによくある話だけど、先人のそういった作品に比べるとやっぱり描写が弱い。
ってかセイレーンにベラベラ喋らせるなよw「得体の知れなさ」が最後には消し飛んじゃったぞ。

以下自分語り{netabare}
“ストライクウィッチーズ”ってアニメがありまして、これがまた強大な第三勢力たるネウロイが人類の兵器をマネた兵器で人類を襲って、対抗すべく各国が手を結んで~って話でして。
が、いつまで経ってもネウロイを撃退なり殲滅なり共生なりすることなくダラダラとシリーズが続いてて「いい加減ネウロイ関連を解決して」と個人的には思ってるのだけど、ファンのリア友は「ネウロイが居なくなったら今度は人類同士が戦争始めるだけだし」と言ってまして。
うん、そんなことは分かってるんだ。
製作がお金を回収できる限り「解決」させる気が無いというのも分かってる。
それでも作中のキャラが「ネウロイって一体何だろう」と興味を示すことが無くなった(一期はあった)のがどうにももどかしくて。
嫌いじゃない、むしろ好きなんだ、好きだからこそ完結して(結末を見せて)欲しいのだが、作ってる側は締めるつもりは無さそう。
完全解決でなくても、キャラと一緒に「一体何なんだろう」と考えるヒントを残しつつ引っ張ったっていいじゃんと思うんだけどねぇ。
と、そんな愚痴を別のリア友に話したら「解決させたってその方法はどうせモスピーダのインビットみたいなモンだろ」と吐き捨てるように言われました…。

身 も 蓋 も ね ぇ !

希望は無いんですか?
確かにモスピーダのオチは「は?それでいいの?」ってヤツで、あんな終わり方をするのなら未完結のままダラダラ続く方がマシ…なのか?そうなのか??
と、そんなことが最近ありまして、そう考えるとアズレンも「結局セイレーンって何だよ?」を考えるのは虚しいだけのような気がしてきたり…。
ああ、こうやって大人はアニメから卒業していくのか?{/netabare}

総評としては、最初ムチャクチャ、途中期待させといて最後はよくある凡作止まり。
「次期には記憶に残らない」と予言した人が居るけどその通りだと思う。
いや、それでも話のネタとして今後使うことはあるかもしれない。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14

神谷 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

感想!

 アズールレーン レビュー

 これは感想になります。

 まず一言いうと、中国でもオタク文化というものがあり、これは艦隊コレクションの影響もあり、その影響でこういった中国版のアニメもできるようになったということがある。
 では、中国ではアニメ事情はどうなってるかというと表現規制が進み、ONE PIECEや PSYCHO-PASSなどが見れなくなっているというのが現状で思想一致機構というものが存在しているというのが現状です。
 なのでこういった作品というのは、主に言えばお隣の国ではあまりよろしくないという風潮になっているということながら、日本に輸出されているという現状になります。
 また中国で放送のビリビリ動画では初音ミクが人気になり、日本から初音ミクが輸出されているが、中国では児童ポルノという扱いではなく、初音ミクは受け入れられているということになっています。
 ただ向こうではONE PIECEやPSYCHO-PASSも規制されていて萌えに対して寛容なものの向こうの国ではそういうものが進んでいるので、こういった美少女といったものの矢先立たされるのは時間の問題では?と筆者は感じています。

 そんな中で中国は日本のコンテンツに似たコンテンツをもう既に作ろうとしている。そうなりますが、その中でもう既に、中国はシャドウバース、第五人格、原神などでもう既にゲーム市場を席巻しており、ソーシャルゲームでは優位に立っています。
 アメリカではtiktokが規制されており、安全保障上の問題からこれらのゲームも日本で規制される可能性があります。

 はい、でここからになりますが、日本のアニメ業界としてはいくらこういう作品を作っても基本的にファン向けで、キャラクターを知ってる人が躍動感の溢れる作画を見たいためにこういうアニメを観て、それでファン内のみで楽しむというのが主な楽しみ方であり、キャラクターは知ってる前提で作られるものが多いです。
 無論、そうでない作品も存在してますが全体的に日常描写が多い傾向にあります。
 それでどれだけ教育上宜しくても、やはりこういったテーマ性を持たせる表現を発展させるのは、自由な市場で制限しないことが発展に必要不可欠であり、今現在の閉鎖的な中国の体制では中国でアニメが流行るのは難しいと感じています。全体的にレベルが低いです。
 無論、原神であるように、日本のコンテンツにとって金のある中国というのはやはり魅力的で、中でも原神は開発に十億円をかけたというくらい金がある。チャイナマネー。
 なので経済的な合理性を考えれば金の出る中国と衰退気味のアメリカとでは中国に媚を売った方がいい思いができるというのは考え方の一つとしてあり得るでしょう。
 なので日本の会社なのが、中国の会社などに合併をされ、アニメーターたちが刈り取られるというのはあります。まあとにかくそれでいいと思いますが、ここで政治的なことは書きませんが、日本アニメ業界がこれを見習うところはあるでしょう。

 表現規制派の肩を持つわけではありませんが、日本のアニメを世界に受け入れるにはある程度その民族にあった価値観や通俗など、勉強して売り出すことが必要不可欠であり、その土壌がないと日本の作品は受け入れられないでしょう。
 私が学生の時に目にした評論ではけいおんを制作した京都アニメーションのことを批判していた人がいるのですが、その内容が萌えアニメは国内でしか受け入れられずガラパゴス化しているという内容でした。
 主に批判の対象になっていたのがらきすたなどの京都アニメーションの作品であります。
 その批判とは違いますが、現在の萌えアニメというのはガラパゴス化、詳しく書くと島国特有の大陸と一切関わらなかった文化とされており、日本独特の価値観が滲み出ているといっても過言ではないでしょう。
 もちろん、それが悪いこととは書きませんが、中国やアメリカなどに輸出しようと思ったらその青少年の通俗が崩れると言われ、否定されるのは目に見えており伝統的な倫理観に従った批判がなされることでしょう。
 そういったことを避けるべきに、まず私が提言したいことがあります。
 
 まずワンピースが規制された理由を考えてみます。まずワンピースというのは海賊が、仲間を作り敵を倒していくという内容です。
 これを海軍出身だと変えてしまい、共産党を賛美する内容に変えてしまうなどのことをしてみます。

 これは一案ですが、完全にアニメ、漫画、ゲームから隔離してしまうよりかは、ある程度コネクションのような物を持っていた方が、コミュニティの形成に大きく関わってきますので後々有利になります。

 では、続きの話をします。
 まずそもそもアニメを広めるといっても世界的な流れで言えば、表現規制の流れは顕著であり、その流れは変えられません。
 しかし初音ミクはビリビリ動画で人気とあるとおり、中国でもファンはいるわけです。
 原神の絵柄を見れば分かる通り、原神は萌えの絵柄で中国で配信されています。つまりその通り、向こうにも分かる人がいるということになります。

 向こうでアニメが好きな人が増えるということは体制の崩壊につながるために、危機意識を持って回収すべきでしょう。
 今することはアニメが好きな人、大人でもアニメを見る人を増やすことが大事になってきます。
 これは私が考えた造語になりますが、アニメ大人主義で、これからの時代はアニメは大人が見るという価値観になります。
 サウジアラビアの王子になりますが、あの人もアニメが好きで無論萌えアニメのことではないですが、アニメを導入しようとしています。
 
 そこでまずは文学のアニメを先行して行います。これは反対意見もあると思いますが、文学的な物、世界の児童文学や文学というもので、ライトノベルを浸透させるということになります。

 なぜその方針を掲げるかというと、絵をかけても小説を書ける人はいないのでラノベの概念さえできてしまえば、あとなんとかなります。

 そうして増やす、何らかという言葉でその人々呼称を固定化するという感じが必要になります。それがオタクです。

 もちろん、オタクというの差別用語になりますがそういった人々がいること。そして、とにかくその国の漫画やアニメ量を増やしていくことが必要になります。
 それができた時に、世界は変わると思います。

 ステップとしてはこうです
 その体制にあった、通俗にあったアニメを作る
 そしてその人々を固定化する呼称を変える
 
そして最後はそのコネクションを活かして、その人々を全員日本に連れて行けばゲームクリアです。そのための方法論として挙げるのは、ヴァーチャル日本構想になります。

 ヴァーチャル日本構想とは?どういうものかというと、

 ヴァーチャル世界に国家を作り出して、そこにアニメや漫画、ラノベ、Vtuberノベルゲームなどオタク的な物を集めます。それを移民する人々には無料にして、それを与えます。そして人を集めます。

 ここまでが私が提言する指針になります。



 そのためにアニメ浸透させるには、世界的な名作をアニメ化することが必要になっています。もちろん遠回りになってきますが、そうすることで国外に進出させることになります。
 そして重要なのはアニメによる経済効果があることと、それを海外に輸出して、各国でとにかくジャンプでもいいからアニメ好き作り出すことになります。そうすることで自分の国でもこういうのを作りたいという人が増えるからです。

 ヴァーチャル国家を建設することでアニメやゲーム、漫画、ラノベ、Vtuberが人を集めるものだと認知されればなかなか規制できないです。奴隷解放のように、人を集められるものだと認識させるのがゲームクリアまでの道筋です

 私の感想は以上になります。よろしくお願いします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

碧き航路に祝福を…

この作品の原作がゲームであることは知っていましたが未プレイです。
昨年の秋頃に秋葉原に行った際、この作品が様々な場所でPRされていたのを見て「これがこの作品への期待の表れなんだろうなぁ…」と思ったのを覚えています。
正直、艦これの2番煎じ感は否めませんでしたが、監督が天衝さんと知り視聴意欲が俄然高まりました。

でも、艦これの2番煎じ感を感じたのは私だけじゃないはず…と思いましたが、完走してwikiをチラ見してみると、やはり「艦これ」のことも記載されていました。

以下はドワンゴ取締役の栗田穣崇さんのコメントです。
「艦これで泣くことはあってもアズールレーンで泣くことはなさそう」
「アズールレーンは艦これをよく研究して作られているだけに楽しいことは間違いないが、艦これが持つ悲壮感は全く持ち合わせておらず、単なる艦隊モチーフのアイドルアクションゲームだと思った。
艦これの持つ最大の魅力は日本海軍の悲哀なんだよなあ」
なるほど、この様な視点で見ると両者の違いを見い出すことが出来るんですね。
その感覚はありませんでしたが、何となく腑に落ちた気がしました。


物語の舞台は、我々の知らない、地表の71%が水で覆われた青き星。
異世界より突如現れた、異形の敵「セイレーン」。圧倒的な力を有する外敵に対抗するべく、
人類は4大陣営を中心に世界的な連合組織「アズールレーン」を結成した。

自由を敬う「ユニオン」
栄光を重んじる「ロイヤル」
結束を讃える「鉄血」
羈絆を尊ぶ「重桜」

そんな人々の英知を結集した「キューブ」を用いて誕生されたのは、
鋼鉄の艨艟(もうどう)たちの力を有する少女たち。
時に勇壮、時に美しく、時にダイナミック――陣営の垣根をも乗り越えた彼女たちの活躍により、
セイレーンの侵攻が食い止められ、その勢力がほぼ撃退されたように見えた。

しかし「セイレーンの力を用いるべきか否か」という理念の違いからか、はたまたフネではなく、
ヒトとしての彼女たちの思いからか――
「重桜」と「鉄血」に代表された一部の勢力が「アズールレーン」から離脱し、
「レッドアクシズ」として活動を開始した。

そんな「レッドアクシズ」の動向を監視するため、
「アズールレーン」は大洋の中で新たな基地を新設し戦力を集結。
状況は一触即発。少女たちの運命はまだ誰も知らない……

「アズールレーン」の少女たちは、
世界の外より訪れた謎の敵「セイレーン」の大攻勢を退けた。

しかし、戦いはいつの世も変わることはない。

かつて人類が海の覇権を争ったのと同じように、
理念の違いから「アズールレーン」と「レッドアクシズ」は対立。

そして時は流れ――


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品は2019年の秋アニメとして放送されましたが、第11話と第12話の放送がそれぞれ2020年3月13日(金)、3月20日(金)に変更されました。

視聴を楽しみにしていただけに放送の延期は残念に思いましたが、第11話と第12話の放送を見て遅れたのにも納得しました。

きっと目指していた高みは遥か彼方だったんだと思います。
ですが、物語を見ていたらそれがどんなに困難な道程であったかは一目瞭然です。
あの数のキャラをぬるぬる動かすのは限界への挑戦以外のナニモノでもありませんよ。
だから時折刺さり込んでいた止め絵についてのコメントは差し控えたいと思います。

もし、これがNETFLIX作品だったとしたら…?
もしかすると怒涛の如くキャラの動き回る史上稀に見る作品に昇華していたかもしれません。
でも作り手の精一杯がしっかり感じ取れた作品だったと私は思っています。

この作品を完走して思ったこと…
やっぱり良い意味で「艦これ」の2番煎じだと思いました。
確かに艦これは日本海軍の悲哀を魅力にしているのかもしれません。

ですが、エンタープライズを始めとする海外の艦船にだって悲哀はあるでしょう…
それに、日本の艦船だって山ほど出てくるんですから、そもそも悲哀とは切っても切れる筈がないんです。
でも、私は「艦これ」の2番煎じであることは悪いことでも劣っていることでも無いと思っています。
世の中に輩出された順番がたまたま艦これの方が早かった…
ただそれだけのことだと思います。

そして嬉しいのは、どちらの作品も登場する艦船をとても大切にしていること…
きっとゲーム・アニメ作り手もプレイヤーも…そしてアニメの視聴者だって、自分なりの思い入れや拘りを持ってそれぞれの作品に接すれば良いのだと思いました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、May'nさんの「graphite/diamond」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「光の道標」
加えて、この作品を下支えしているのがたくさんのキャラソンです。
キャラクターソングシングルがVol.1~10まで、バディキャラクターソングシングルがVol.1~5まで存在するようですので…
(レビューを書いた3月21日時点でバディキャラクターソングシングルのVol.4とVol.5は未発売です)

1クール全12話の物語でした。
序盤から中盤まで物語が難解だと思っていましたが、完走するまでにほぼ謎は解き明かされるので、見終わったあと、妙にすっきりした感が味わえたのは良かったと思います。
何にせよ、無事に完走することが出来て良かったと思いました。
しかも、続編に繋がりそうな意味深な場面もチラホラ見えたり…
これは続報からも目が離せませんね♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

65.0 4 ゲーム原作で召喚なアニメランキング4位
活撃 刀剣乱舞(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (148)
635人が棚に入れました
審神者により宿された付喪神――刀剣男士。
和泉守兼定は、歴史を改変すべく現れる時間遡行軍からとある積荷を奪取するため、初陣の堀川国広とともに幕末の世に出陣する。
辛くも任務を成し遂げた二振りに下されたのは、新たな指令。『文久三年のとある城下町に、新たな時間遡行軍現る』と。
わずかな情報を頼りに、現れる遡行軍を迎え撃つ和泉守と堀川。しかし数で勝る遡行軍には二振りだけでは太刀打ちできず、窮地に陥ってしまう。そんな二振りの前に現れたのは、彼らの主“審神者”だった。

声優・キャラクター
木村良平、濱健人、榎木淳弥、山下誠一郎、櫻井トオル、斉藤壮馬、皆川純子、永塚拓馬
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もう、映画じゃん!

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
活劇(立ち回りなど動きの激しい場面を中心とした映画・演劇。アクションドラマ)と銘打つだけあり、内容的には、前作(花丸)の日常系からガラッと作風を変え、シリアス&バトルになりました。

内容(ストーリー)も悪くないですが、とにかく素晴らしい作画を観るだけでも価値があるアニメだと思います。特にバトルと背景は、ホントに綺麗です。

原作未プレイ&花丸(前作)視聴済み


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
刀(物)としての矜持や責任感と、人(刀剣男子)としての自由や、やりがいの中での葛藤。今の主(歴史を守る任務)と前の主と(坂本龍馬や土方歳三などを歴史をねじ曲げてでも救いたいと思う)の狭間で悩む葛藤を描くのが本筋の物語だと思います。

また、前作(花丸)との違いは、「前の主(歴史上の持ち主)」の性質や関係性を大きく持ち込んでいることですね(花丸でも多少はあったけど)。例えば、「和泉守兼定(土方歳三)」と「陸奥守吉行(坂本龍馬)」の対立なんか分かりやすいです。刀剣男子自身ではなく、「前の主(新選組)」をバカにされたことで激怒する兼定など、熱かったです。

前作は日常系ゆえに登場人物を増やし、ファンサービス&販促を狙った感じでしたが、本作はストーリー重視のために、かなりキャラを搾っていましたね。基本ですが大事なことです。

歴史的な解説も、かなり詳しくなりました。坂本龍馬の逃げる経路や細かいエピソードなど(歴史に疎いので、史実かは知りませんが)、楽しく観られました。

あと、Wikipedia程度の情報ですが、土方歳三が死の間際、少年兵に渡したのは写真と毛髪であり、刀(兼定)という情報はないみたいですね。現存する兼定も、土方が持っていた物とは長さが違うらしく、その出所は謎なのだとか。だから、土方歳三の最後を、国広だけが見ていて兼定は見ていないというのは(かなり重要なエピソードだけど)、アニメスタッフの創作になるのかな? 私は歴史に疎いので良くも分かりませんが、きっと歴史好きな方なら、こういう僅かな違いとかも楽しめるんでしょうね♪

これは不満というほどのことではないのですが、最大公約数的には人気があるので、幕末や戦国時代をメインに据えるのは理解できるのですが、やはり見飽きた感はあるので、どうせなら南北朝時代とか、あまりアニメで扱われないあたりを観たいな~と思ったり。

さて、この作品、なんか一部の人にスッゴい批評されてますね。原作レイプ? と言われても、私は原作をやってないし、特段、本シリーズに深い思い入れがあるわけではないから分かりません。

でもまあ確かに、(勿論許可はとっているだろうけど)ずっと謎だった「主」を1話目からサラッと出したのはやりすぎだったかな? とは思いました。「主」は、いわばプレイヤー自身だと解釈していますが、それを具現化されると怒る人もいるのでしょう。私も基本は「RPGの主人公は喋らない」方が好きですし(自分を投影できるから)。

原作好きな方が怒るのであれば、原作付きアニメとしては、確かに良くはないですよね。

とはいえ、やっぱり高クオリティのアニメであることは否定できないと思います。少なくとも作画は。

個人的に不満があるのはOPかな。折角、シリアスで格好良い作風なんだから、ああいうアイドルソング的な感じではなく、もっと和風だったり、格好良い感じの曲の方が良かったな~と思いました。
{/netabare}

【余談1 ~剣道部的、刀の用法について~】
{netabare}
バトルの作画は前作に比べて格段に良くなったが、刀の用法としては、少し雑だった印象。例えば、刀を刀で(キン、キンって)払うとか、実際はほとんどやらないしね。折れるし、刃こぼれするし。

例えば、剣道の段審査で行う「日本剣道形」は、各古武術の流派(つまり日本刀古来の使い方)からきているが、七種類あるうち、刀と刀が接触するのは、三本目(突き返し突き)、四本目(突き返し面)、五本目(面擦り上げ面)、六本目(小手擦り上げ面)の四種類。その中に刀を刀で払う動作、例えば切り落としや応じ返しという動作は一切含まれない。四種類全て、「鎬(しのぎ)」という、刀の上部(峰と腹の間)で刀を擦るようにして、相手の刀の軌道を変える(そらす、受け流す)動作になる。残りの三種類は抜き技なので、相手の攻撃をかわして攻撃する動作だ。

ここからも分かるように、刀は基本的に、相手の攻撃を弾いたり受け止めたりしするようには作られていない。そういう「打ち合う」動作は、竹刀が開発され、剣道という競技になってから生まれている。

真剣での勝負の防御は、基本的に「避ける」か「そらす」。刀を大切にしているアニメだけに、そこまでリアルに作画出来れば、剣道部的には更に満足だった。まあ、それやると迫力には欠けるけど。

というのは、難癖ですよw 本当は書かなくて良かったんだけど、剣道部、という名前を使っている以上、キャラ付けの為にもなんか書かなければと思い、無理矢理、重箱の隅をつついてみました(笑)
{/netabare}

【余談2 ~ 作品の成分に個人的には違和感が ~】
{netabare}
……にしてもアニメ成分に作為的なものを感じるのは、私だけでしょうか……。マイナス要因が多すぎるし、それぞれの成分にほぼ同数の票が入っている不自然さ。(&少しでもポジティブな成分入れると、即座に-連打されて消されるって……)。

てか、原作改悪はまあ(本人の捉え方だし、主観の要素が強いから)あっても良いとして、「作画悪い」って、この作品で作画が悪いと言われたら、世の中の大半のアニメはクソ作画ということになるとは思うけど……。

作品に対しての賛否は自由。絶賛も酷評も好きにやって良いと思ってます。本作が気にくわないなら、ガンガン叩いても良いと思います。

でも、「一人一票」ってのは大切だと思うんだよな……。

(勿論、これが完全に私の邪推で、本当に多くの方が批判しているのなら、何の問題もなく、正当な行為だと思います。何が正しい(真実)かなんて分からないから、結局は各々の判断ですかね)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まず、作画がヤバイ。劇場版やん。前作(花丸)とはガラッと作風を変えてきたね。人助けするなと言って人助けする兼定が良いね。え~! 「主」出して良いのかな? 蜻蛉切り、メジャーどこが来たね~。

2話目
持ち主やら由来やら、丁寧に説明するのは、華丸になかった特徴ですね。

3話目
ピンチからの増援。ワルくはない。実に王道だ。

4話目
なんなもう、映画だな、完全に。蜻蛉切り、折れはしないだろうけど、かなりシリアスな展開。

5話目
シリアス継続。いよいよ本丸に。

6話目
へ~、2205年の設定なんだ。全体を守れても、個の犠牲を悩む、良いシーンでしたね。

7話目
三日月、強いな~。第一部隊、一軍って扱いなん?

8話目
ちょっと良い話。なんか、前作(花丸)みたいでしたね♪

9話目
前の主のことを嬉しそうに語る刀剣男子、良いね♪ ちょっと腐のかほりはするけどw

10話目
いや、煙の描写とか凄いだろ、これTVアニメだぞw 幕末は盛り上がりますな~。蜻蛉切りがあれだけ苦戦した大太刀を、わりとアッサリ。

11話目
背景からキャラが浮いている感じは、ある意味ゲームっぽいので、これはこれでアリかな。なるほど、土方歳三以上に、土方歳三を本当は助けたい兼定の為に動くのか。

12話目
いや、本当に良いのか? 微妙に歴史変わらないか? 1000って、ムリゲーじゃね?

13話目
背景は、本当にキレイだな。人の動きはちょい変だけど、それは贅沢言い過ぎか。ラストのバトルは単純に熱かった。にしても、やっぱり千体は無理だったんじゃ? 100で良かったんじゃないかとw
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

瀬名 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

刀剣乱舞が好きな人には良い

花丸のほんわか日常系とは違い、戦闘&シリアスな展開をメインにしたバージョンですね。

一応書いておきますが、登場人物の背景はこんな感じ。

和泉守兼定→土方歳三の愛刀
堀川国広 →同じく土方歳三の愛刀。和泉守兼定の相棒的立ち位置。
陸奥守吉行→坂本龍馬の愛刀
蜻蛉切  →本多忠勝の槍。天下三名槍の一振り
薬研藤四郎→織田信長の短刀(でもこの設定は出てこない)
鶴丸国永 →平安時代からある太刀。伊達家との縁が深め

ちょっと出てくる登場人物

三日月宗近→平安時代に作られた太刀。天下五剣の一つでもっとも美しいとされる
大典太光世→同じく天下五剣の一つ。
髭切   →源氏の重宝。
膝丸   →同じく源氏の重宝。
骨喰藤四郎→足利尊氏に献上されたり、豊臣へ献上されたりした刀。元は大薙刀の脇差。

こういった刀が出てくるので、歴史上の人物に興味があるなら試し見して観るのは良いかと思います。

ゲームの刀剣乱舞自体では、刀剣たちの物語に関する掘り下げはほぼないので、というかボイス自体が少ないので、ファンにとっては格好良い殺陣が見られて喋ってくれるだけで喜ばしいかと思います。

作画はufotable。fate/zeroなどを製作したところなので、作画に対する期待値は高かったかと思います。
実際、良かったです。
序盤なんて映画っぽく観えるほど手が込んでいた気がする。
戦闘時の躍動感も格好良かったし。
爆撃とか海とか、なんかリアルすぎて、アニメ作画の人物が浮くほどでした。
そこはなんか、バランス面でもっとアニメっぽくして良かったのではとは思うけれど。

肝心の物語ですが、まぁ基本はゲーム刀剣乱舞をプレイした人が観ること前提なのでしょうね。
初見にとっては、まず設定についていくのが大変かと。
正直、ゲームをやっていても理解しきれない設定とかはあるので、初見はさらに「?」という部分があるかと思います。

アニメなどでは、基本的に敵側には黒幕やらボスやらの存在が背景にあるのがお決まりですが、これに関しては時間遡行軍ってなんぞや?って感じですしね。
黒幕とかそもそもいないし。
妖っぽい、どんな思想や理念を持っているかもよくわからない時間遡行軍という名の敵が絶え間なく淡々と出続けるのみ。

そういった曖昧な設定が根本なので、わかりやすい敵設定がないんですよね。
なので、他の作品らとは根本的な物語背景が異なり、わかりにくさや感情移入のしずらさはあると思います。
もう、そういうものなんだと割り切るしかないw

ただ、今回のメイン出演キャラが新撰組や坂本龍馬の刀だったということもあり、物語的には初見でも入り込めるように工夫されていた感はあります。

刀の擬人化の話で、主と刀の関係性を見せてくる場面は感動しました。
坂本龍馬を思う陸奥守吉行のストーリーはとても良かった。
この話が一番初見でもわかりやすかったのではと思います。

それ以降はずっと新撰組ターンでしたね。
堀川国広が不穏な動きをする流れは、正直観ているのがしんどかったです。
ゲームをプレイしているファンからすれば、裏切り行為を働きそう…という不穏なキャラが出てくること自体、嫌なんですよ…。

でも、そこを自分の為にではなく、相棒の和泉守兼定のためだったという理由だったというところで救われます。

なので、刀剣乱舞を知っている視聴者としては、十分に楽しめる内容ではありました。
ただ、OPとかで本能寺の火の中にいる薬研とか出てきていたのに、本編では少しも触れず、織田信長が元主だったということさえ伏せられていたので、謎でした。
なら普通の戦闘シーンを挟んでおけば良かったのでは?と。

映画化が決まっているそうなので、その辺で触れるのでしょうか?
うーん、謎w

今回は第一部隊と第二部隊の12人しかほとんど出てこず、キャストを絞りに絞ったのは良い選択だったと思います。


音楽の部分では、何だかすごいufotable〜って感じが個人的にしましたw
でも良かったです。


と、個人的な評価は高い活撃刀剣乱舞。
ただ、初見の人がどう思うかは本当にわかりません。
刀が好きであれば、結構楽しめるのかもしれないし、擬人化と世界観の設定についていけずに意味不明で終わるのかもしれない。

そして、2話〜5話くらいまでの印象が正直とても薄い。
初見を引き込める内容を意識したのだろうか?と思うほど、初見バイバイな気がしました。

序盤こそもっと見応えのある内容にした方が良かったような気がしますね。
坂本龍馬が関わってくる話が良かっただけにもったいない。

よくわからないうちに物語はトントン進んでいき、置いてけぼりを食うような感覚。
刀剣乱舞を知っている人ならばついていけますが、初見はまずこの辺りで観るのをやめるのではないでしょうか。

なので、こんなダラダラと書きましたが、初見向きではなく、刀剣乱舞ファンならば観ると楽しいアニメだと思います。

イケメンがたくさん出てきて声優も豪華というビジュアル面で言えば、初見でも楽しめるのかも。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ufotableが贈る剣劇活劇譚、開幕。

この作品の原作ゲームは未プレイですが、2016年の秋アニメで放送された「刀剣乱舞-花丸-」は視聴済です。
でもこの作品は前作との物語上の繋がりは無いので、この作品から視聴しても十分に堪能できると思います。

ですがこのシリーズは刀剣を擬人化した作品…刀剣は常に主の懐にその身を置き、主の危機から身を挺して守り抜く存在…
だから戦闘時における激しい主の息遣いも、時には目を覆いたくなるような惨状ですら受け入れざるを得なかった…
そんな自らの忠義を尽くす存在が最も身近で、常日頃からその温もりを感じているが故に背負ってしまう悲しくも儚い刀剣の運命をしっかり堪能したい方は、是非前期の視聴もお勧めします。

戦国の世を渡り歩いてきた刀剣たちの今度の敵は、時間を遡り歴史に介入して史実の改変を試みる時間遡行軍…
そして今回時間遡行軍の歴史改変のターゲットは、徳川15代の歴史が激しく揺れ動いた幕末…

刀剣たちに課せられた使命は「歴史を守る事」
そんな時間遡行軍から歴史の改変を阻止するために派遣された刀剣部隊は、新撰組の土方歳三の愛刀とされる和泉守兼定と堀川国広
坂本龍馬の愛刀として知られる陸奥守吉行
「切れ味は抜群だが主人の腹は切らない」言い伝えが残る薬研藤四郎
本多忠勝が愛用した事で知られる天下三名槍である蜻蛉切
平安時代の刀工、五条国永の作である鶴丸国永の6振りからなる混成部隊…

物語が始まって直ぐに感じられるのは、主に対する刀剣たちの思いです。
楽しい思い出…ばかりじゃありません。
むしろ辛く悲しい…無念の思いの方が強かったのではないでしょうか。
それでもどれだけ時を重ねても主への忠義は薄れるどころか増すばかり…

私たちは刀剣ではありません。
ですが、大切な人への思いを貫く気持ちを持ち合わせているのはお互い様…
だから主に対する思いは嫌というほど伝わってくるのです。

何故物語の時代は幕末なんだろう…
でもその答えは痛みと涙に直結している事が直ぐに分かりました。

おかしいじゃありませんか…
そもそも土方歳三と坂本龍馬の愛刀がどうして同じ舞台に配属されているのか…
土方歳三は攘夷派で、坂本龍馬は開国派で思想が真逆なんです。
永遠に交われない人同士が一緒にいても、きっと報われないと思います。
そしてそれは当人だけではありません…当人を慕う人もまた然りなんです。

だから思います。
幕末から明治にかけて多くの血が流れました。
本当に私たちの先輩の辿り着いた答えはその一つしか無かったのでしょうか…?
若しくはどうしてもう少し欠けたピースを集める事ができなかったのか…?
例えば白虎隊…本当に会津の城が炎上していたのか、確認できなかったのでしょうか。
もし手前の城下町が炎上していただけ、と知る事ができたなら、飯盛山で19人もの若い命の華を散らす必要も無かったのに…

史実に忠実であり続けること…
時にはそれが残酷なほど厳しく、身を焦がすほど苦しいこと…
和泉守兼定率いる第2部隊が何を見て何を感じたのか…
そして第2部隊に課せられた天命や如何に…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

ufotableさんらしさである躍動感が半端ない作画に後押しされたこの作品…
視聴するまではただの女子向け作品だとばかり思っていましたが、それは大きな勘違いでした。
男性が視聴しても十分に感動できる作品だと思います。

オープニングテーマは、斉藤壮馬さんの「ヒカリ断ツ雨」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「百火撩乱」
Kalafinaさんの曲…相変わらず素晴らし過ぎです。

1クール13話の物語でした。
幕末での第2部隊の役目はひと段落しましたが、直ぐに次の任務が言い渡されていました。
そう…第2部隊のこれからの活躍は劇場版で見る事ができるそうです。
今後の続報が楽しみです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
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