コメディで居酒屋なおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのコメディで居酒屋な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月05日の時点で一番のコメディで居酒屋なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.1 1 コメディで居酒屋なアニメランキング1位
異世界居酒屋 ~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~(Webアニメ)

2018年4月13日
★★★★☆ 3.4 (224)
877人が棚に入れました
居酒屋・のぶが、異世界の古都アイテーリアの裏路地とつながり、異世界の住民たちが見たこともなかった料理を楽しむ……というストーリー。

声優・キャラクター
杉田智和、三森すずこ、久野美咲、阿部敦、森久保祥太郎、小西克幸、内田真礼、津田健次郎、チョー、小松未可子、小山剛志、黒田崇矢、置鮎龍太郎、星野貴紀、植田佳奈、井上和彦、諏訪部順一、浪川大輔、南條愛乃、小野友樹、島﨑信長、野島裕史、新井里美、楠大典、木村良平、大塚明夫、立木文彦、下田麻美
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

異文化コミュニケーションのNOVU

2018.12.23記

原作未読。
比較対象によく挙げられる「異世界食堂」は観てない。


もともとは1話10分ちょっとのWEBアニメ。全24話を「1話10分×2本」+「居酒屋紹介おまけパート」をつけてTV放送用12回分に再構成したものを視聴。
だぶん脳裏にあった「異世界食堂」と勘違いして観始めたものと思われます。

タイトルから想像できるように居酒屋を巡るエトセトラで、日本のふっつうの居酒屋が異世界に繋がっているという設定。

“のれんをくぐると、そこは異世界だった”

向こうの人から見てもそうなんでしょうね。
毎話、居酒屋メニューに舌鼓を打つ異世界の人達とのちょいと心温まるエピソードを絡めて1話完結型の全24話(放送回数は12回)となってます。
異世界といっても客にスライムやゴブリンがいるというわけでもなく、中世(or近世)ヨーロッパと思しき世界の住人達が“居酒屋のぶ”に訪れてます。
{netabare}「シュニッツェル」なり、乾杯は「プロージット」だったり、ドイツ系と思われ、3話で南部出身の徴税役人がパスタを懐かしいものと挙げていることから類推するに、版図も考慮してハプスブルク家の神聖ローマ帝国あたりがモデルでしょう。・・・いらんか、この考察。{/netabare}


「これは細かいこと気にしちゃイケない系だ」飯テロを堪能しながらちょいとした人情話にほっこりしようとモードを切り替えとくと楽しめます。

細かいこととはこんなこと↓
{netabare}・メニューは読めないが言葉は通じる
・使用通貨が違うのに経営が成り立つのだろうか?客は異世界の人達ばかりなのに。。
・食材は異世界で調達できないものばかり ※あ、これちょっと重要(後述)
・希少価値のあるものなら王国で激烈に重宝されるか、さもなくば略奪対象になりそう
・そもそも店主のぶさんと看板娘しのぶちゃんがこの状況を受け入れている
{/netabare}


さて、この“居酒屋のぶ” 日本の個人経営の居酒屋の佇まい、メニューというよりお品書きという趣き、出てくる品々は馴染みの一品ばかりなり。常連客も含めて異世界住人たちが美味そうに食すので、空腹時に観ると危険です。
そしてちょいと人情話。内容には触れませんが、そもそも酒と人情とは相性が良いもの。1話10分程度と短めの単発話は、日々のちょっとした停車場でもある居酒屋の性質とも合うちょうどよい尺の長さなのかもしれません。


飯テロについては実写パートなぎら健壱の居酒屋探訪が拍車をかけてくれます。こちとら夜にしか観れないのに夜に観ちゃいけない罪作りな仕様となってます。
そんな“のぶ+PLUS”と銘打った居酒屋探訪はこちら↓ ※もちろん実写

{netabare}・地鶏唐揚げ居酒屋 心 ~浅草総本店~ / 唐揚げ
・浅草 魚料理 遠州屋 / 海鮮丼
・てんぷら 味覚 / きすの天ぷら
・とんかつ まさむね / 豚汁
・[多国多種ワインとお肉料理] 東京丸鶏 / カツサンド
・鮮魚居酒屋 あげ屋 高田馬場本店(戸山口店) / 栃尾揚げ
・和醸良酒 ぺし / ポテトサラダ
・炭火焼鳥・鰻 居酒屋 鳥長 清澄白河 / うな重
・炭火道場 別邸 / から揚げ、竜田揚げにチキン南蛮
・旬菜 おぐら家 / おにぎり
・素潜り漁師の店 鮮魚 浜んこら 新橋本店 / オコゼの刺身
・銀座ぼくじん 炭火和食と日本酒 / 銀鱈の西京焼{/netabare}

ただしお店まで行くかというと微妙。店舗の雰囲気や従業員の接客も含めて居酒屋の総合力なので、料理だけ切りだして紹介されても本編とのシナジーはないかなあ。ぐるナビがスポンサーということでけっこう実験的な仕掛けを施してきたというのが実状でしょう。
「のぶを観た!と言ったら会計から5%OFF」確認はしてませんがそれくらいはやってるんでしょうか。宣伝効果があれば地上波は無理でもWEBアニメに戻って続編ができるかもしれません。




ここでちょっと箸休め。私のメシもの経験は遠く「美味しんぼ」「ミスター味っ子」まで遡り、他に「ラーメン大好き小泉さん」くらいと浅めです。
比較対象少なめ&実はそんなに食指が動かないかもという前提で、本作についてはちょっとした既視感があり完走できたと思ってます。それは、、、

“日本にやって来た外人さんをアテンドした時の感覚”

も少し分かり易く言い換えれば、、、

“おまえはまだ本当の日本食を知らない。どやっ!この○○美味いだろ~と鼻高々になる感覚”

これを味わえます。
「ようこそ、日本へ」のおもてなし精神と「おまいらの国にこんな美味いもんないやろ?」とどこか心の片隅で思っている邪な心が混在している状態を想像してみてください。
事実、イギリスを代表とするプロテスタント圏の食事はひどい、というか私の味覚に合いません。ホームステイ先でおもむろに肉の塊が出てきて、試しに塩振ってみたら「Fantastic! You're a magician.」と言われた知人がいます。私自身も、カロリー取れればいんじゃね?と感じる局面とか、毒々しい色合いのデザート類とか、とりあえずケチャップかけときゃいいんだろ?のマクドナルドケチャップポンプとかとか、異文化交流の範疇とはいえ500円弱で吉野家の牛丼にありつける国から来た身としては受けつけ難いシーンに遭遇することがままあります。
旅行でも日が経過するにつれ知らず知らず日本食が恋しくなるのは常であり、長期滞在ならなおさらなのですが、これで適応力なく拗らせると「日本食サイコー!」トリップ状態に陥ります。ちなみに、海外滞在1ヶ月もせずにこのトリップ状態に陥る自信が私にはあります。こう思うんですね。「きっとこいつらは美味いものを知らない。」
※注 ちゃんと金払えばどこでも美味いものは食えますよん。悪しからず。。。


作品内での異世界人達はすべからく、店主のぶの料理に「こんなん初めて~」人生未経験の領域に至ったことを自覚します。
初めて見る料理しかり、調理法次第で芳醇な味わいになるなじみのある食材しかり、基本的にはこの繰り返し。あたかも蛮族を啓蒙するが如く店主のぶの料理が猛威を振るうのであります。

{netabare}味気のないカルトッフェル(馬鈴薯)しか食したことない客がおでんのじゃがいもに感動するシーンとかね。なお、ヨーロッパ圏で主食は何かを聞くとパンと同じくらいじゃがいもと答える人が多い。そんなコア食材です。{/netabare}

{netabare}それに、異世界は冷蔵技術が未発達という設定ゆえ冷えたビールが珍しいとか、揚げ物のために大量の油を使ってもったいないぜとか、現代以上に異国=食の未開地設定が高めで、より強調されてたりします。{/netabare}

{netabare}おしぼりも日本のおもてなし文化だったりしますね。生魚にビビるのも文化相違といえます。{/netabare}

{netabare}さらにおまけ、4話で蛇口があれば濾過せずとも飲める水が手に入ると盗みに入った娘(エーファ)がいましたが、これ米国に敗けての日本撤退後に台湾に入島してきた蒋介石国民党軍が民家に押し入り同じことやらかしてましたね。つい70年前の話です。誤解なきよう、国民党軍(当時)と違ってエーファちゃんは良い娘さんです。{/netabare}

「日本食サイコー!」を(食に関しては)未開の異世界人の反応を通して悦に浸ることが結果的に可能です。これは差別を助長するとの理由でそのうちポリコレフィルターがかかって有害アニメ指定されるかもしれません(嘘)。これでもかの日本食讃歌と私の眼には映りました。


それにアテンドした時のあるある、「これって日本語で何て言うんだ?」コミュニケーションにも本作はそつなく対応してました。

{netabare}ビールは「トリアエズナマ」だし、店主を「タイショー」と呼ぶし、しっかりツボを押さえてます。{/netabare}
{netabare}脱線すると、南洋パラオでは、ビールが「ツカレナオース」ブラがそのまんま「チチバンド」と旧帝国時代の交流遺産が残ってたりもします。{/netabare}

実際のところ、日本にやって来た外人さんからマウントを取ろうという気はさらさらなく、せっかく日本に来たんだから楽しんでってよという意識が強いのが実情です。それを体現しているのが看板娘しのぶちゃんの「お客様の美味しいがなによりです」なんだと思います。

{netabare}そう思っていたら、最後の最後のエール差し入れで古都アイテーリアからの意趣返し。美味いもの交流が一方通行でないことを示してくれました。{/netabare}


見事に食を通しての異文化コミュニケーションを表現した作品!(盛り)
外人さんが日本食に触れて“こんな反応してくれたらうれしいな”の願望も込みで、飯テロで片付けるのはもったいない佳作だと思います。



■余談 / 不肖ぺーの乾杯の音頭(対アングロサクソン向け)

{netabare}To beer or not to beer! …Cheers!!!{/netabare}

よく分からん時はウィリアム シェイクスビアさんにでも聞いてみてください。
「は?どこがquestinなんだ?言うまでもないだろう」という反応が返ってくると思われます。


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2019.05.21追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/06/01
♥ : 44

四文字屋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

異世界食堂の劣化版二番煎じだ・・・ 何?こっちの方が原作発表が2ヶ月早いって?知ったこっちゃないですよ。放送の早いモン勝ちでしょ。っていうか中身が肝心でしょ。

ま、実際のところ、どっちが二番煎じか?なんてことは視聴する分には関係無いんだし。どっちの方が面白いかが、視聴者にはすべてなんだから。

しかしここで私は、作品のレビューはほとんどしない。
つまり、酒と居酒屋のはなしであります。


洋食屋と居酒屋では、単純に比較ってのも芸はないのだけど。

まあぶっちゃけ、食堂のほうは地上波オンエアを勝ち取れて、居酒屋のほうはWEBアニメとなったのだが、これはコンテンツとしての魅力の差である以前に、食べさせる店と酒を飲ませる店という、業態の違いのせいだとは、率直に言えると思う。



洋食屋って、人は普通、月に何回行くか?
月4回(≒週1回)でも相当な頻度でしょう。

では居酒屋は?
わたしは多いときで、月に30回。
今はちょっと過酷なスポーツをしてるんで、頻度はかなり落ちたが、
30代・40代の頃には、気に入った居酒屋には月に10回とか15回とか、普通に通っていた。

つまり何が言いたいのかというと、リピート率と、偏差が全く違うわけだ。

こういうとき、あまり居酒屋に行かない人のパターンを詮索しても意味はなくて、ヘビーユーザーの目と鼻と舌とハートがどこまで掴めるかがポイントになるだろう。


食は生きるものにとって不可欠な要素。
異世界の、自分の知らない美味に満ちた食文化なら当然期待は大きく、しかも週にいっぺんしか訪問できないというのは、非常にモチベーションがあがるのは間違いない。異世界食堂はまさにそれで、中世の食文化世界に現代の料理技術が闖入し、しかもそれを週に一度しか味わえないとなったら、お気に入り料理から手を広げる心の余裕などもっていられない、というのも納得できる。またもし大して美味しくなかったとしても、生きるための捕食のためならば、異世界人でもそうでなくても、相応な対価を支払って、洋食を食べるだろう。

では、ひるがえって居酒屋はどうか。
まず第一に、食とちがって、人は酒はなくても生きていける。
わたしは生きていけないけど。

で、食堂なら週一で、それでは多いなら月イチでもありだが、ある程度の訪問頻度の設定が可能だが、居酒屋は気に入れば毎晩でも行きたいし、気に入らなければ一生行かない店だって当たり前にできてしまう。


で、そういう前提で、この居酒屋「のぶ」という店を見てみると、実に心許ない。
中の下か、まあいいところ、中の中の飲み屋だ。
たとえ食文化の異なる異世界の街中に繋がっていたとしても、しかも毎晩繋がっているというありがたみの薄さまであって、これでは魅力無い店は、光ることはないだろう。

のぶの何処がだめか。

まず、酒がだめ。

とりあえずの生ビールだ。がっくり。
二人で切り盛りしてる店が、ビールホースやボンベの管理をどこまでできるのか、甚だ疑問。スタッフ数の多い中規模店や、酒匠とかソムリエとかバーテンとかの酒専門のスタッフがいないなら、瓶ビールのほうが確実に美味い。古くからある固定客が通い続ける街の居酒屋が、瓶ビール提供がデフォルトなのは実はこんな簡単な理由からです。

そして、酒が置き湯せんの熱燗。完全にアウト。
まず熱燗を日本酒のデフォルトにしてる段階でいい日本酒は置いてないと見て取れる。でもまだNG確定じゃない。普及酒をメインに扱っていて、熱燗の美味い店というのもあるから。

ではダメはどこで確定するか。置き湯せんで判明。はいここです。この店で、日本酒はいただくことはできません。
ちょっといい店(=中の上以上)なら、安い普及酒でも、湯せんにかけるときに手で転がして燗をつける。まあ常識以前だけど。
そしてもっといい店なら、燗つけは銅壺で。さらにちゃんとした店ならチロリで燗をつける。

そういう店は大概はぬる燗だけど、熱燗だって注文すればつけられるし、美味しく飲める。

そして肴。肉じゃがって。おでんに牛すじ串って。どっちも少量で作っては効率が悪い、小体な居酒屋向きじゃない肴だし、大規模店でなければ大量に作っては店の原価率が確実に悪化する品だ。この「のぶ」ってお店、モンテローザグループですか。

こういう店が存在することも、全面否定はしないけど、団体でとか、仕事の付き合いで、しょうがなく行くって程度の店だ。
街にあっても、ひとりでは決して行きたくはない。
そして、こんなことは、異世界でだって呑み助なら確実に判別できる筈。
わたしは呑み助の目と鼻と舌とハートを信じている。

こういうタイプの居酒屋を素材に選んだというのが敗北要因のすべて。
つまりは作者が酒も肴も居酒屋もわかってないんだというのが結論。




予想完視聴確率:0.1%
クール内BEST10到達予測:0%
予想涙腺刺激度数:0%
平均エロチックメーター指数:4.9%

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

君は黄金に輝く酒"トリアエズナマ"を知っているか?

異世界食堂「ねこや」ならぬ、異世界居酒屋「のぶ」で、飲み、食い、語らう人々の姿を描いた15分番組。公式サイトにて1話と2話が無料配信中。

番組の構成は、アニメ12分+実写パート3分くらい。

「居酒屋のぶ」は表口が異世界に、裏口が現代の日本に繋がっている奇妙なお店。

設定に若干の違いはあるものの、異世界住人がこちらの世界の料理を食し、カルチャーショックを受けつつも舌鼓を打つというお話の骨子、レギュラー枠に男性店主&女性給仕が据えられている点、毎話異なる料理とゲストキャラが登場する点など、一見すると異世界食堂そっくりのアニメです。

両者の違いをいくつか挙げてみると、先ず目に付くのが構成の違い。異世界食堂がドラマパートとグルメパートを同じくらいの比重で描いているのに対し、こちらは会話劇がちらっとあるもののほぼグルメ一色。

演出面に関しても相違あり。前者がシリアス&ハートフルをバランスよく配合したオーソドックスな作風のアニメであるのに対し、こちらは※1味皇様もびっくり!な大仰な台詞回しや、壮大な脳内妄想描写があったりと、古きはミスター味っ子、新しきは食戟のソーマに例えられる様な、ややギャグ寄りの作風になっています。加え、漫画よろしく画面上に擬音が表示されたり、バラエティ番組ばりにキャラ台詞がちょくちょく字幕表示されたりなんかもするので、チープかつフレンドリーな成分が多分に加味されているよーな印象も受けました(笑)

お料理描写に関しては、意外や意外、とても丁寧。キンキンに冷えたトリアエズナマ(笑)しっかりと味の染みた感じのアツアツのおでん、外はカリッと中はふんわりの鶏の唐揚げの美味しそうなこと! 絵と音で存分に楽しませて頂きました。ジョッキに注がれたトリアエズナマ、グラスに凍り付く霜、滴る酒の表現に至るまで、とてもリアルに描写されていました。

作画について他に言う所があるとすれば、お料理描写が丁寧な一方で、キャラおよび衣装の表現が割とてきとーなところ。特に兵士達の身に付けている※2スケイルアーマーの作画は、ヒ、ヒドイ! 色々な意味で笑かされてしまいました(汗)でもまぁ、そういうところで魅せるアニメでは無いので、これはこれで良いのだと思います。スタッフの方の負担も減りますし(笑)

タイトル名に関してもちょっとだけ残念。どちらかと言うと酒よりも料理が主役なお話なだけに、居酒屋という単語で視聴者層を狭めてしまっては勿体無いな~という印象を受けました。「のぶ」という純和風な店名にしても、敢えて狙ってるんでしょうけど、※3中世ヨーロッパ風の世界観の中で調和を乱している風にも見えてしまいました。ついでに言わせてもらうと、異世界居酒屋(いせかいいざかや)のゴロも若干悪い(汗)

上記いずれも些細な点ですが、何となく落ち着かなかったので挙げさせて頂いた次第。気にならない人は気にならないんじゃないかと思います。


前期のポプテピピックや、今期の実験品家族など、最近は、番組の時間枠をあれこれと自由に利用して視聴者を楽しませようという試み、あるいは予算節約?をしているアニメが増えている様ですが、本作にしても、擬音、字幕表示、実写パート程度ですが、実験的な試みを通して、新しいアニメのスタイルを模索する製作者の努力が垣間見られる様でした。

因みに実写パートは今の所、3分クッキングと居酒屋探訪の2種類。一回毎に代わる代わる放送されます。

実験作っぽくはあるものの、ポプテの様な破天荒さは無く、挑戦的な趣向も控えめですので、割と保守的なわたしでも(笑)好意的な目で最後まで見続ける事が出来そうです。

原作は異世界食堂よりもこちらの方が2月半だけ古い様ですが、上に書いた作風の違いからパクりパクられの印象は薄く、それぞれの個性、魅力がある様に感ぜられました。


※1:美味なるモノを食すと、口からビーム出すわ、車椅子で階段駆け昇るわ、巨大化して天守閣突き破るわ(イメージ映像)で有名?な、アニメ「ミスター味っ子」に登場する元気溌剌なおじいちゃん。

※2:金属などの小片を、布や皮に隙の無い様に縫い付け、並べ、爬虫類や魚類の鱗の様に美しく仕上げた鎧。柔軟性があり動き易く、斬撃および刺突に強い耐性があるとされる。

※3:ドイツっぽいんですが、イメージ画像内でネクタルとオーディンを結び付けているところとか超テキトー(笑)オリュンポスの神様がいない世界だったりして?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 32

72.2 2 コメディで居酒屋なアニメランキング2位
ジャヒー様はくじけない!(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (253)
858人が棚に入れました
魔界で、魔王につぐNo.2の地位を誇っていたジャヒー様。魔族たちからは恐れられ、わがまま言いたい放題、ぜいたくしたい放題、我が世の春を謳歌していた──はずが、魔法少女の襲撃を受けて、人間界にふっ飛ばされてしまった。魔力の源である魔石を砕かれ、権力も美貌もどこへやら。ちんまりかわいい姿に落ちぶれてしまう。貧乏暮らしを強いられ、風呂なし4畳半住まいで、居酒屋バイトの日々。同情も家賃の催促もふっ飛ばして、野望は大きく「魔界復興」だ!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

なんで2クールやったし

魔界からの逆転生系

{netabare}
最初まあまあだなぁと思って見始めて、中盤になってもまあまあだなぁって感じで最後まで見てもやはりまあまあだなぁって感じ。

まあ、自分が好きになれるキャラがあまりいなかったのがそこまで楽しめなかった要因かな。やはりこういう系のアニメは好みの問題。
褐色ヒロインが個人的にあまり好きじゃない...。
絵柄もあまり萌えアニメっぽくはない感じで。

とはいえ、ギャグ系だし毎週そこそこ楽しくは見られましたかね。

2クールやった意味はあったのかなぁ。
ストーリーなんてあってないようなもんだったし、最終回手前の微シリアスに関しては全く面白くなかった。

全体的に劣化まちカドまぞく、劣化はたらく魔王さまだった感は否めない。

{netabare}
1話 ☆8
褐色ヒロインそんな好きじゃないんだよなあ。
まちカドまぞくみある。給料手渡しかよw
萌えアニメなのに2クールもやるのかこれ。

2話 ☆9
はたらく魔王さまとまちカドまぞくを足した何か。
なんだあの車w 小鳥助けるところ普通に良かった。

3話 ☆7
成長しないで。 石鹸代わりw
これで勝ったと思うなよーが脳内再生される。
いらない説明セリフが多いな。謎Cパート

4話 ☆5
話のオチが読めるのがな。
ジャヒーよりポンコツなキャラか。
普通に働くなよw
ジャヒーがシャミ子だったなら楽しめたのだろうか
最後のメタネタが面白かった。

5話 ☆7
ほんとにまちカドまぞく
面白いからいいけどパクリかこれ?
魔法少女でかいなw
ここまで似てるとまちカドの下位互換に思えてきた。
Cパートつまらんな。

6話 ☆5
主人公がでかくなる意味。この酔っ払い展開いらん。
大家のキャラを酔いとはいえ変えてほしくなかった。
Cパートつまらん。

7話 ☆8
ドラムの流れ好き。おいホラーオチで終わりかよw
こころかわいい

8話 ☆6
ブラックカンパニー感。温泉いらんなぁ

9話 ☆6
円盤だと霧消えそう。まちカドまぞくで見た。
魔法少女いつ再登場するんだ。何で気づかねえんだよw

10話 ☆6
まちカドまぞくで見た。
好戦的にならずに距離とれやw
これもまちカドまぞくで見た。
ダクネスみたいなキャラだな。
あってるだろw 謎シリアス。

11話 ☆6
前回の続きどうなった ハバネロかよw
姉のとこに行くんじゃないのか。Mしかいないw
てかこの二人姉妹ってこと初めて知った。
 
12話 ☆7
めっちゃ罠っぽい置かれ方w
ジャヒーこそやべー奴みたいじゃん。

13話 ☆6
泳ぐなw アナザーなら死んでそう。海月じゃないのかw

14話 ☆6
シリアスかぁ。
いまいち盛り上がりきらないシリアス。魔王NTR

15話 ☆6
ドゥルジと帽子の子空気になってるやん。
そうはならんやろ 

16話 ☆6
変身したw 料金が払わないと。
サルワもっと出して。
そこは食べてたオチにしないほうが良かったのでは。
怖い。見える子より怖い。

17話 ☆7
逆転の発想。NTR お客様はお一人草
こいつのせいで赤字になってそうw
この店の流れだいぶ前に見た。
アポイントメントか?w 
この帽子の子が一番かわいいからもっと出してくれ。
けどあんまりおもしろくないCパート
なんかでてきたw
聖騎士っぽくてええやん。第二の魔法少女か。

18話 ☆6
サルワ結局クソザコじゃねえかw 
こころ天使。今度こそシリアス? 

19話 ☆2
独立しようとする展開強引じゃない?
その後の和解で感動させようとしてるのが目に見えて何かな。
うーん、退屈な展開。
一番つまらない回だった。

20話 ☆6
これなんで2クールやった?w 
最終回にしては何もないな。
うーんw ほんとに何で2クールやった。

曲評価(好み)
OP「Fightin★Pose」☆7.5
ED「つまりはいつもくじけない!」☆4
OP「生活こんきゅーダメティネロ」☆2.5
ED「ペタルズ」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

くじけちゃダメだっ! 残念カワイイ魔界復興コメディ☆

この作品の原作は未読ですが、大空さん、香菜ちゃん、かやのんに日笠さんとキャストの顔ぶれが豪華であることを知り視聴を決めた作品です。


魔界で、魔王につぐNo.2の地位を誇っていたジャヒー様。

魔族たちからは恐れられ、わがまま言いたい放題、ぜいたくしたい放題、
我が世の春を謳歌していた──はずが、
魔法少女の襲撃を受けて、人間界にふっ飛ばされてしまった。

魔力の源である魔 石を砕かれ、権力も美貌もどこへやら。

ちんまりかわいい姿に落ちぶれてしまう。

貧乏暮らしを強いられ、風呂なし4畳半住まいで、居酒屋バイトの日々。

同情も家賃の催促もふっ飛ばして、野望は大きく「魔界復興」だ!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品は「ドタバタコメディ」だとばかり思って視聴していましたが、完走後にwikiをチラ見して間違っていることに気付きました。

ドタバタコメディは、激しい動きのドタバタぶりを楽しむスラップスティック・コメディに属するそうなんです。
ですが、この作品は「シチュエーション・コメディ」といって、脚本や演出を重視し、状況(シチュエーション)が生み出す食い違いや不条理さで笑いを誘うジャンルに属する作品なんだそうです。

個人的には、状況が生み出す食い違いや不条理さで笑えたかと問われると微妙で、私にはジャヒー様のドタバタを終始見ていた気がしますけれど…

確かに魔法少女の襲撃により魔界が崩壊しまい、人間界での物語に終始していたので、状況の食い違いが無かった訳ではありません。
ですが、この設定だけでは決して笑いは取れないと思いますので…

魔界復興を目指しあくせく働くジャヒー様ですが、回が進むにつれ魔界復興の色合いがどんどん色褪せていったように思えるのは私だけでしょうか。
このパターンだと魔界の住人は、このまま人間界に居座ってしまうのではないかと思ってしまいます。

ムッチャ人間界に馴染んでいますし、何より人との関わりがどんどん深まっていきました。
最初こそ反発していましたが、その反発もどんどん影を薄めていきました。
何よりそれをジャヒー様は望んでいるようにも思えたのです。

そうなると、不憫なのは香菜ちゃん演じるドゥルジ…ということになりますね。
ドゥルジだけは魔界での生活を決して忘れていませんでしたから…
いえ、ジャヒー様も魔界での生活を忘れている訳では無いと思います。

でも、それと同じか或いはそれ以上に人間界の生活を気にってしまったのではないでしょうか。
人間界では魔界No.2の様な高尚な身分じゃありません。
ですが、人間界ではそんな高尚な身分が無くても心を許し合い、居心地の良い場所があることをジャヒー様は知ってしまいました。
魔界に居た時の様に、肩ひじを張って生活する必要がないんです。
これって、そっちの方が絶対気楽ですよね…

だから、ジャヒー様は変わるべくして変わったんだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、唯ちゃんにによる「Fightin★Pose」と、すみぺによる「生活こんきゅーダメディネロ」
エンディングテーマは、湊あくあ、大空スバル、桃鈴ねねで構成された「NEGI☆U」による「つまりはいつもくじけない!」と、岡咲美保さんによる「ペタルズ」

2クール全20話の物語でした。
この作品がまさか2クールも放送されるとは思いもよりませんでしたが、全20話の尺を使って丁寧に物語が展開されていたと思います。
せっかくアニメを制作するなら、この作品の様に必要な尺がちゃんと用意されて然るべきなのではないでしょうか。
しっかり堪能させて貰いました。

続編が制作されるかは分かりませんが、もし続編が放送されたとしても物語の舞台は人間界であるような気がしてなりません^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キャラと声優さんの演技が楽しいギャグアニメ

魔界No.2だったジャヒー様。
ある日魔界に攻めてきた魔法少女に大事な魔石を壊されて、魔界は崩壊。
ジャヒー様は魔力の大半を失って子供の姿になり、現代日本に落ちてきたところから始まります。

まちカドまぞくとか、はたらく魔王さまみたいな軽ーい感じのギャグアニメって好きなんです♪

こういう単純でクスっと笑えるアニメって思ったよりも少なくて、個人的には毎クール1作品はこんな感じのがあったら嬉しいです♡

7月末にスタートと変則的なスタートで始まって、なぜ?と思ったら全20話の2クール!
このジャンルで2クールって珍しいんじゃないでしょうか?私が知らないだけ?

ジャヒー様はプライドが高くて見栄っ張りなんだけど、意外と素直だったり、心を許した相手には子供みたいになったり。
ジャヒー様役の大空直美さんの緩急ある演技が良かったです♪弱ってるときの声がかわいい♡

無一文で住む所もないジャヒー様を助けてくれた、店長と大家の姉妹。

店長はぽわーんとして優しい人だけど、結構マイペースでジャヒー様が手玉に取られてる感じ・・
あらあら♡って聞くと、声優さん違うけどARIAのアリシアさんみたい。

店長の妹の大家はちょっと口が悪くてジャヒー様と家賃の支払いなどでケンカするけど、面倒見がいいところもあったり。
のんのんびよりの駄菓子屋を思い出しました。

店長の経営する、居酒屋まおうで働いて生活費を稼ぎ、大家のアパートで生活するジャヒー様。
でもよく考えたら、お金の流れが、店長 → ジャヒー様 → 大家 って、身内でお金を回してるようなw

ジャヒー様を崇拝してる部下のドゥルジ。
人間界に来て成功してお金持ちになったけど、ジャヒー様に対して自分の都合の良いように勝手に話を作ってどんな状況でもジャヒー様はすごいんだって思っちゃうとこが面白い♪
ドゥルジ役の花澤香菜さんの演技が感情むきだしな感じで面白くて良かったです。あ゛?とか(笑

不幸を呼ぶ魔石を回収してる、魔界を滅ぼした魔法少女。
{netabare}孤独だった彼女が、人を救うことでつながりたい理由で魔法少女になったけど、ある事からジャヒー様を慕うように。
ドゥルジと魔法少女がジャヒー様をめぐって争うところも面白かったです。{/netabare}

魔界No.2の座をジャヒー様から奪おうと企むサルワ。
色んなものを発明してジャヒー様を倒そうとするけど・・
{netabare}実はすごくいい子で、最終話で楽しそうにお祭りに参加してるお話にほっこりしました☀{/netabare}

ジャヒー様の友達で、天使みたいなこころちゃん。
普段は見栄っ張りなジャヒー様がこころの前だと子供みたいになっちゃったり。
リアルでも、会社の偉い人がうちに帰ると子供みたいになるって話聞いたことあるから、意外とあるのかななんて。

Cパートで時々番外編みたいなのやってましたね。
もやし3分クッキングは笑えました♪

変に長いシーンがあったりとテンポが悪いところもあったりしたけど、ジャヒー様をはじめとしたキャラが立ってて
声優さんたちの演技の良さもあり、最後まで楽しく見ることができました!
最終話は、原作最新話だったらしいので(それもすごい話だけど)、2期は難しいかな・・

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24

65.6 3 コメディで居酒屋なアニメランキング3位
ひなろじ ~from Luck&Logic~(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (146)
667人が棚に入れました
桜が散り始めた春の日。天真爛漫な小国のお姫様・リオンはホッカイドウの学校に通うことに。そこは世界の平和を守る定理者〈ロジカリスト〉を育成するため、ALCAが運営する特別な教育機関。リオンが入った1年Sクラスには、定理者のニーナをはじめ、個性的なクラスメイトたちがたくさん。定理者のヒナたちが送る、とってもにぎやかでかわいらしい日々――合体〈トランス〉!! はじめます

声優・キャラクター
朝日奈丸佳、山村響、高森奈津美、三森すずこ、植田佳奈、小倉唯、湯浅かえで、内田真礼、大橋彩香、佐々木未来、相沢舞、高柳知葉、矢島晶子、種﨑敦美、小山力也、松井恵理子、西本りみ、橘田いずみ、尾崎由香、三宅麻理恵

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

合体!!(トランス)はじめます。

この作品は、ラクエンロジックの続編に位置する作品です。
前作との繋がりは薄いので、この作品から視聴しても物語的には通ると思います。
でも、まったく繋がりが無い訳ではなくALCAに所属する定理者達として登場するので、その姿に懐かしさを感じたい…或いはこの作品を深く堪能したいという気持ちをお持ちの方は1期からの視聴をお勧めします。

1期では、次々に現れる敵と戦う日々の連続で、大怪我をする事も珍しくありませんでしたが、この作品では1期での定理者達の活躍により、ほぼ敵が出現しない平和な世の中になっています。
それでも、有事の際に定理者達として人の役に立ちたい…困っている人に手を差し延べたい…そんな思いを抱いた定理者の特性を持つ少女の学び舎としてALCAが運営する定理者養成学園として設立されたピラリ学園が物語の舞台となっています。
そして、本作の主人公であるリオンが入学してきて時にゆるふわ…時にガチンコバトルが繰り広げられる物語が動いていきます。

物語の設定は1期よりだいぶ柔らかいです。
敵の攻撃に緊迫した雰囲気になる、という事はほぼ皆無です。

でも、緊迫した雰囲気は無くても定理者として強くありたいという思いは、どれだけ世の中が平和になっても決して変わることはなく人々の心に根付いています。
だって定理者としての特性は、誰もが願って手に入れられる能力ではありませんから…

結果的に自分の身を危険に晒す事になるのかもしれない…
でも、人の役に立てるかもしれない…
自分を助けてくれたこの能力を誰かを救うために使いたい…
こういう気持ちって、リアルなら偽善というのかもしれません。
でも、そういう気持ちって無くしてはいけないと思うんです。

そう思えるのは、仲間と日々を積み重ねていく彼女たちを見ているのがとても心地よいから…
定理者としてはまだまだ未熟な彼女たち…
今のまま戦場に投入されたら、きっと誰も生きては帰ってこれないでしょう…
その位、彼女たちは危うく幼いです。

でも、危うく幼いといって何もできない訳ではありません。
彼女たちは少しでも高みを目指そうと一生懸命なんです。
失敗したりやり過ぎてしまう事もしばしば…
きっと成功も失敗も全て自分たちの糧として吸収していくのでしょう…
だから彼女たちを見ていると元気を分けて貰えるような気がしました。

主人公であるリオン…天真爛漫という言葉がピッタリな彼女はとっても相手思い…
時には自分を殺しても相手の気持ちを優先する…そんな女の子です。
でも、きっとリオンは羨望の眼差しを受けることになると思います。
今は未だ自分をまだまだ制御する力を持ち合わせていませんが、将来花開いた時、彼女の中に眠る潜在能力の高さはALCAの大きな武器になると思います。

そんな彼女と肩を並べているのがリオンの大親友であるニーナです。
生徒の中で唯一ALCAでの実践経験を持つ彼女…知識・経験とも頭一つ突き抜けている感じです。
この学園で過ごす時間は彼女にとっては不服な面もあるかと思います。
だって、戦場と学園では得られるモノが違うから…
これは学生と社会人との差に相当する訳ですから、彼女の気持ちが分からない訳ではありません。
でも、学生としてでなければできない貴重な経験があるのもまた事実です。
学生としての本分を満喫して欲しいと思える女の子でした。
だからこそ、彼女の最後の選択には彼女らしい優しさを感じた気がしました。

年相応の女の子の精一杯で紡がれているこの作品…
他にも魅力的なキャラがたくさん登場してくれるので、飽きも中だるみもありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、TRUEさんの「BUTTERFLY EFFECTOR」
エンディングテーマは、リオン・ニーナ・万博の「ベィビィバード!〜ガクエンロジック〜」
TRUEさんはインタビューで、これまでで最もアップテンポな曲…という感じのコメントをされていましたが、そのアップテンポの気持ち良い事といったら…作風にもピッタリの曲だったと思います。

1クール12話に物語でした。
全体的にほんわかした感じなのですが、要所でしっかり物語を締めてくれていたので、癒し半分、元気半分ずつ貰える…そんなお得な作品だったと思いました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

リオン伝説

5話までの感想
{netabare}今期はバトルガールハイスクームもあって「ぎゃー似たようなのが2つある」と警戒したのだけどあら不思議、ひなろじ面白い。
戦闘がノルマになってないのが良いのか?
ちょくちょく不穏な雰囲気出すのが良いのか?
(バトガに比べて)キャラ少ないのが良いのか?
う~ん、なんかよく分からないけど最終話までには理由を見つけたいコトロ。

ところでOPのあの表現は何ていうんだ?
合成ではあるけどクレイアニメっぽいやつ…パっと思い付いたのは“丸出だめ夫”のEDなんだけど、ああいうのって昔は結構多かった気がする。
(レクリエイターズの新EDは違う、あっちはクレイ感が無い)
それプラスまひろがたまに藤子不二雄…じゃなくて今だとおそ松さんになるのかな(見てない)、それ系の目をして、なんかノスタルジックな気持ちにさせてくれる。
ああ、あと最後の居酒屋シーンもそれを後押ししてるな。
どういう意図なのか不明だけど、自分的にはプラスポイント。
けど普通に考えたらあのOPは手抜きだと怒られそうな気が…よくOK出たもんだ。
あ、それとタチバナの変身後が風呂敷を防空頭巾にしてるようにしか見えない。
お金持ちキャラなのにこの貧乏臭さ…これも狙ってそうしてるのかな?

追記
さて「どうして面白いんじゃろ?」についての追及ですが、アニコレ内の方(えたんだーるさん)と話して早速気が付いた。
「その世界において能力者がどのような位置付けなのか」が明確に示してあるんだ。
あーそっかそっか、自分その件が不明瞭な他作品に対し散々ブー垂れてたクセにしっかり失念してました。
もうちょい厳密に言うと、世間は能力者をどう思ってるのか、能力者は世間をどう思ってるのか・思わなければいけないのか、が授業のシーンで台詞だけながら説明している。
実はそこには結構シビアなルールがあって(それに従わなければ能力者は糾弾されかねない)、世界観がしっかりと構築されてる──感じがする。
ヒロイン達も「自分に課された義務」を自覚している。
あんまり比較ばかりするのもアレなんですが、これがバトガだとよく分からない。
一応7話でかなり突っ込んではくれたけど、市民は星守頼りなのかアイドル応援も実は義務的なモノなのか…。
アンジュヴィエルジュに至っては(恐らくワザとだろうけど)一般市民を一切映さず、もはや主要キャラの居る島以外は人類全滅してると言われても違和感のない出来になってたり。
ここら辺ちゃんと突っ込んでくれるとホっとできるというか、「やっぱそうならざるをえないよなぁ」と安心できる。{/netabare}

全話見て
{netabare}学園祭の回で「おや?」と思いつつも一応しっかりと「問題」として認識した形で終了したのでひと安心。
おや?と思った部分というのは、リオンは才能がありすぎて合体相手の精神に浸食されやすいってのが危険だとされてたのに、それを利用しての演劇ってどうなんかなー、と。
そんなことより。
後半ガクっと作画が悪くなっていってビックリでした、もう限界ギリギリだったんじゃ?
序盤は似た作品のバトガよりも作画上だったのに、終盤はバトガよりも下に…。
うーん、序盤頑張り過ぎたから余計に落差が目立つのかな?
そんなことより。
1クール使って丸々一年間を描いてくれました。
丸1年の間危機らしい危機もなく平和?な学園生活を描いて…う~ん、これって日常系になるのかい?
なんか日常系というにはジャンルが違うような?
でもって最終回。
卒業の季節に桜はまだ咲いてなく、リオンの力で満開にさせるって話。
あー、これやるために舞台を北海道にしたんじゃ?と思ったり。
上手いこと設定とエピソードを重ねた演出かと…これで作画が1話並だったらなぁ。

全体としては悪くなかったのだけど、気が付いてみればバトガとドッコイって感じで終わりました。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

終盤から・・・www

原作未読(あるか知りません) 全12話

あらすじ
魔法少女たちが通う学校の物語

では感想を
なんか(ラクエンロジック)のスピンオフアニメらしいですね

私は(ラクエンロジック)を視聴済
のはずなんですが・・・
全く内容を覚えていません!!
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

えぇ、主人公の顔も名前もストーリーすら覚えていませんよwww

でも、このアニメは一応完走出来ました。
魔法少女系と思えば、(ラクエンロジック)を視聴してなくても見れる作品です

でも、問題はそこじゃありません!

物語終盤になるにつれ百合展開が・・・ねぇ(ため息)
そして終盤になるにつれ作画崩壊が・・・ねぇ(深いため息)

内容としては
魔法少女たちの学園日常系アニメって感じですね
私のイメージは(プリキュア)+(ゆるゆり)÷4ぐらいのイメージですwww

綺麗にまとまってはいましたが、物足りない
物足りない割には完走できる。
完走は出来るけど、人にはお勧め出来ない

そんな感じですかねwww


作画ですが終盤になっていくと人物崩壊が目立ちます
キャラが可愛いのにもったいない。

声優さんは頑張っていたと思います。
が、普通www

音楽も一杯ありましたね。
私の好みの歌はありませんでしたけど^^;

キャラは可愛いと思いますよ。
でも、キャラデザは好みの問題だと思いますね。


2期がもしあっても見ないかな~^^;
ちょっと盛り上がりにも欠けていた気がします。
1年を1クールでまとめていて、テンポが早過ぎるかな。
そこまでハマるアニメじゃない気がしますしね。

お薦めはしません。
見たい人が見れば良いと思います。

超~暇な時、見るアニメがない時に視聴するアニメだと思います。
気になる方は他のレビュワーさんたちも参考にしてくださいなwww


では最後に一言
絶望した~!面白いと思わなかったアニメに絶望した~!
キャラデザさえ良ければ良いと思っているんですか?
捻りのないアニメはオチがないアニメと一緒ですよ~!
あと、作画ぐらいはしっかりして欲しいです~!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

66.6 4 コメディで居酒屋なアニメランキング4位
AKIBA'S TRIP(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (259)
1145人が棚に入れました
秋葉原——初心者から上級者まで受け入れてくれる懐の深い街。ひとりでも、アキバに行けばわかってくれる誰かがいる。何かができる、できそうな自由なところ、身もココロもハダカになれる街。アニメもゲームもメイドもアイドルもジャンクパーツもB級グルメも、全ての“アキバ"を詰め込んだその街で、破繰者<バグリモノ>と戦う、不退転の『ボーイ・ミーツ・ガール』ストーリ-、始めます!

声優・キャラクター
石谷春貴、高橋李依、高野麻里佳、長久友紀、久野美咲、中田譲治
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

電波と欲望飛び交う秋葉原に、オタクの中のオタク伝木凱タモツあり

ゲームにフィギュアにアマチュア無線、サバゲー、プロレス、カードゲームなどなど。趣味にバイトにバトルはちょっと。サブカルキーワード盛り沢山のギャグアニメ。最初に言っておくと概ね男子向けの内容です。

勧善懲悪を描く時代劇みたいに、終盤には必ずバトルシーンあり。毎回の様にほぼお決まりのパターンで破繰者(バグリモノ)の服を剥ぎ取って成敗する訳ですが、だらだらとバトルが続くアニメと違って見苦しい所もなく?殆どの場合一瞬で片が付いてしまうので、かなりさっぱりとした印象です。(色々な意味で)

面白かった回について

5話:CAPCOMお墨付きゲームネタ満載のお話。
{netabare}
ゲームの腕前を上達させる為にそれとは全く関係の無い訓練をするというのは古いゲーム漫画(スポーツ漫画でも似たのがある)では割とおなじみの描写ですが、本作の特訓内容は一味違います。過激さ甚だしく訓練や拷問を通り越して最早処刑行為。ロードローラーで轢いてプレッシャーに耐える特訓とか、何となく!火炙りとか、ハカセのこじつけ発想と投げやり度合いが常軌を逸しており、ビジュアル的にかなり危険でした。タモツ君もされるがまま‥。でも全力で馬鹿な事をやる作風ゆえか、こんな残虐シーンでも笑えてしまうから不思議。バグリモノのタモツ君でなければ即死な特訓ばかりでしたけど‥(笑)

格ゲー大会当日のシーンでは、かつてのゲーム界のアイドル高橋名人の得意技16連打と「ゲームセンターあらし」のパロディもあり。倒立姿勢からの高速レバー操作による※炎のコマのシーンにおいては、実況の「おーっとぉ!タモツ選手(中略)アタマがおかしくなったのかー?」などの台詞回しの振り切りっぷりまで昔のゲーム漫画風味で笑かされました。

ストVとかのゲーム画面をそのまま映したり、プロゲーマーとして名を馳せているウメハラさんと同じく格ゲーの達人として有名なときどさんと、よ~く似た方々がゲストキャラとして出演していたりと、最初から最後までパロディ尽くめ、わたしは格ゲーは殆どやりませんが知識はそれなりにあったので、色々と徹底していて面白いお話と感じました。

まとめさんのかなり恥ずかしい放送事故みたいなのも(笑)

※:1秒間に200万回以上レバー操作をする事によりCPUの処理落ちを狙うバグリワザ(笑)人間業ではないとだけ言っておこう。
{/netabare}
7話:メイド・執事居酒屋でバイトのお話。
{netabare}
(お金を稼ぐ)手段が目的に、目的が義務に、義務が依存へと変化していく過程が描かれました。どこにでもありそうな話ですが、こういうのは仕事だけじゃなくても、このあにこれみたいなSNSとかでも、人から感謝したりされたり頼ったり頼られたりすれば必ず行き当たる問題で、長く続けていればいるほど依存度が高くなるものだと思います。

レビュアーとしてブリキ男があにこれで活動し始めたのは一年位前ですが、振り返ると(面白いアニメを紹介する)手段が目的に、目的が義務に、義務が依存へと変化していく過程を一通り踏んで来た気はしています。こういうのは良否の問題ではなくバランスの問題で、のめり込み過ぎてちょっと危険かな?と頭を過ぎった事もしばしば。それと言うのも昨年は私にとってはアニメ一色の年で、そういう年もあっていいかなと思いつつ、仕事以外のやった方が良い事、やりたい事を殆どうっちゃってしまっていましたので(汗)

このアニメでは主人公のタモツ君が仕事(というか"ありがとう")に依存して、思考停止状態に陥る光景が描かれましたが、確かにリアルでも狡猾な経営者と言うのはアメと鞭を使って人をコントロールする(やる気を出させる)術を良く心得ているものです。冗談みたいな話ですが、心にも無い計算ずくのおだて言葉にいい気持ちになっていると、自ら進んで奴隷になる様に洗脳されちゃうという事もあり得ます。と言うか良くある話です。そして洗脳された側が今度は無自覚で洗脳する側に回ると言う事も‥。店長とかリーダーに当たる人が新人に対して「君は覚えが早いねぇ~」とかは常套句ですね(汗)

責任感とか、先行きの不安とかで、後ろ髪引かれる気になっても、こういうのは辞める判断は早ければ早い方が良いと私的には思います。ブラックな会社に奉仕して死ぬほど疲弊よりはまだましだと思いますので。それでもいいっていう人が犠牲になって経済とかを回しているっていう現実もあるんですけど‥。私もタモツ君みたいに半ば自爆気味に物事に没頭する性質があるので、ギャグですけど良い警告として受け取りました。
{/netabare}
8話以降
{netabare}
8話。プロレス好きじゃないのでほぼスルーでしたが、転売と言う迷惑行為をアニメで堂々と扱っていたのにはびっくり。拍手したいです。

9話のカードゲームとオタサーの姫のお話も、やはり現実にも起こり得そうな事を誇張して描いたパロディですが、こちらも白眉の面白さでした。

劇中の架空のカードゲーム"バトルクリーチャー"のモデルは子供から大きなお友達?まで大人気の遊○王ですね。昔かじった事があるのであれこれ知ってますが、超有名なカードゲームの割にはルール整理が徹底していなくてKONMAI(K○NAMIの誤植)語と揶揄される公式の質問回答文の解釈が奇天烈な事でも有名です。

本編にあった「無効にする効果を無効にする効果を無効にする効果を無効にする」みたいなのは全然優しい類の問答なので、誰が聞いても分かりますが、送るのではなく捨てる?とか、時ではなく場合!とかを含む、もっと珍奇な言葉遊びがあった方が、既知の人はもちろんの事、そうでない人にもさらに意味不明な印象を与えて面白かった気はします。バトクリスト達の熱い闘いを見守るまとめさんの冷めた視線と真っ当な意見はナイスでした(笑)

オタサーの姫については、あにこれにも姫と形容出来そうな方がいらっしゃいますが、SNS参加が始めての私にとっては、初期の頃は特に、その儚げさや摩訶不思議な存在感が、心配だったり興味の的だったりしてました。目の前にいる人間じゃないので事情はちょっと違いますが、まぁこのお話で描かれた男子達の様にその一挙一動に過度に反応するのは色々とダメなんでしょうね。適度に離れた距離から暖かい目で見守るのが最良なのかなと段々分かってきました(汗)

10話は大食い競争のお話。ラーメンに水を投入して冷まして食べると言う邪道行為あり(汗)大食い競争自体が食べ物に対する感謝を忘れている行為という気もしないでもないですが‥実は現代ほど食生活が豊かじゃなかった神話や伝説の時代から、飲み比べとか大食い勝負ネタって結構有ります(笑)フードファイトに魅力を感じる人の心境は、食欲を満たしたいけれども出来ない事情が有り、その代償行為として見る事を求めているというものなのでしょう。昔と今とでは理由が大分違いますが‥。
{/netabare}
11話以降
{netabare}
最後の3話はオタク文化弾圧の危機という趣のお話。アイドルネタとゲームネタ少々、バトル成分多めの急展開でしたが、飽きさせない工夫が随所にありダレずに楽しめました。

最終話のパッド型コントローラーと門という組み合わせを見た時、シュガーラッシュのワンシーンを思い出しましたが、案の定、上上、下下ときて、やっぱり※例のアレなのかなとニヤけながら見ていたら、延々と続く続く‥タモツ君大変でしたね(笑)しかも最後は2コンマイクで止めという隙の無さ。捻ってきました。冗談事みたいですが、これに匹敵するくらい複雑な裏技コマンドってファミコン時代のゲームにはざらにあります。いいパロディ頂戴しました(笑

続くシーン「せっかくだから俺はこっちのドア‥」もゲームネタ。この台詞は知る人ぞ知る迷作ゲーム「デスクリムゾン」のOPデモからの引用ですね。何故"せっかく"なのかさっぱり分かりませんが、元ネタもそうなので私にも分かりません(笑)さらに次のシーン、幾多の罠に自ら突撃していくタモツ君の姿あり。一見ただのおばか行為に見えますが、好奇心全開のキャラの性格を顕著に表していてちょっと面白かったです。斧とか矢とか頭に刺したまま割と平気に歩いているタモツ君と(とばっちりを受けた)まとめさんの姿にも笑かされました。

最後はウルトラマン。エースとかネクサスとか? アキバのみんなの声援から力をもらうという展開は、最近別のアニメでも似た様なのを見ましたので、またかという感じでしたが、そっちはシリアス、こっちは完全にギャグ。"ご都合主義極まり無い"って作中人物がはっきりと言い切っていましたので、その開き直りっぷりにむしろ清々しささえ感じました(笑)

※:通称コナミコマンド:上上下下左右左右BAで発動する禁じ手。左右の箇所がLRとかになっていたりする場合も‥。これで一瞬でフル装備っ(ズルイ!)でもたまに自爆するからご注意を(笑)
{/netabare}

悪玉のバグリモノが金銭などを搾取する一方、善玉のタモツ君や有紗さんの様なオタクが常に消費する側に立つという図式は、軽い社会風刺を含んでいる気もしますが、庶民思考のわたしも億とも知れぬ大金を溜め込んでいる人達って一体何がしたいんだろうって思う事はあります。恐らくは安心の為なんでしょうが、あるいはお金そのものが目的の人もいたりして‥。もし後者だとしたら手段が目的化している危険なヤツだ‥というのは冗談として、自分の頑張りとか才能を数字で確認したいのでしょうか? ‥趣味としてはかなりシンプルな気はします。

わたしはお金と言うより資源の浪費を抑えるたちなので、かなり物持ちが良く、次々とお金の使い道を見つけてしまえる人達の気持ちはちょっぴりしか分かりませんが、それでもタモツ君みたいに手に入れた物に責任を持ち、それに時間と情熱を注ぎ込み、熟達せんとする気概を持つ人の姿勢については尊敬すべきものがあると思ってます。時間が無いからとか、今日は疲れたからとか、あれこれ自分に言い訳して何もしないのよりはずっと良い事ですよね?

設定や台詞回しが余りにもばかばかしくて、早々に切ってしまいそうになりましたが、5話のゲーム回で興味を持ち直し、7話のバイト回では戦慄(笑)し、以後楽しく視聴しています(笑)

作風が単純かつ極めて明るいので、脱衣シーンが毎回入っていても何となくえっちくなく(!1話のセツリゴエのシーンは除く)ダークな内容もギャグ+ちょっといい話に昇華されており、後味も上々、テーマはアキバそのものと言う珍しくも愉快なアニメになっていると思います。

非オタクで大食いで常識人のまとめ、拳法の達人で天才だけどオタクの道を歩み始めた有紗、にわかオタクでお兄ちゃん想いのにわか(笑)の3人の主要キャラを始め、らきすたのこなたみたいなゆる~い口調からクレイジーな言動を繰り出す博士とか、Fateシリーズの言峰(外道)神父さん役とかで大人気の中田譲治さんが演じている、どことなく闇が深そうなかげさんなど脇役の魅力も十分。

イヤホンズと串田アキラさんによるOPテーマ「一件落着ゴ用心」も勢いがあって爽快な曲です。

訪れる人によっては地獄でもあり天国でもある所、電波と欲望飛び交う怪しげな街アキバに繰り出してみたくなったら、どうぞ覚悟して御視聴あれ。

最後まで観終えて

全体的にノリだけで突っ走る感じのアニメでしたが、全編を通してブラックなネタやパロディが満載で、色々な種類の笑いを味わわせて頂きました。テーマがテーマなので一見すると欲望を全肯定している様にも見えますが、それとの付き合い方を善玉と悪玉の対立を交えて暗に示している点も良かったです。バランスは大事ですよね。

それでは最後に一言、素晴らしき大バカ者伝木凱タモツと電気マヨネーズの愉快な仲間達に祝福あれ(笑)


※:ただし女子にはNGなシーンがてんこ盛りなのと、本編とは無関係ですが、真ん中のCMに差し挟まれるセーラー服おじさんの映像にはご注意を。後者の不意打ちは特に男子には破壊力バツグンです(笑)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23
ネタバレ

アレク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

秋葉原を舞台にしたアニメを作った結果wwwwwwwwwww

もともと自分はこのアニメの予備知識とか全く知らず2、3話ぐらい見てをくか、ぐらいの気持ちでしたが
思いのほかはまってしまって事前の知識だったり期待も全くしてなかったのにたまにこうしてお気に入りの
アニメに出会える、これだからアニメ視聴はやめられない。

本作の大まかなあらすじは秋葉原に遊びに来た主人公タモツがヒロインまとめと謎の組織との戦いに出くわし
巻き込まれていく、自分は「武装錬金」を思い出しましたがまぁよくある設定です。
しかし本作の特徴はそんな王道バトル物に様々なサブカルネタを絡めながら展開していくこと
サブカルチャーの最前線ともいうべき秋葉原を舞台にして典型的サブカルチャーアニメを媒体にし
ほかのサブカルネタを紹介するという漫画ならうんちくも絡めた形でその手の題材はあるが
アニメだとありそうでなかったコロンブスの卵的発想の作品、しいて言うならオタク気質の琴線に触れるような
ネタを多用し時に軽妙に時にアイロニカルに時に泣かせに縦横無尽に駆け回るフットワークの軽さは
最近だと「ハッカドール」に似てるかな。
しかし本作は30分アニメという利点を活かし本線は前述した秋葉原を舞台にしたバトルものなので
各サブカルネタをわからなければポカーンということにはなっておらず……いやネタがわからんと厳しいとこも
あるにはあったか…しかしそんな振り切ったスタイルも今となっては愛おしい。
とにかく最低限のドラマ、起承転結は確保されているので後半の盛り上がりはそれがあったればこそ。


マイナーな趣味だと自認してる故たまにメディアで取り上げられたりすると全国ニュースに地元が写った時の様な
あの何とも言えんあの感じも久々に味わえたし自分が嗜んでない趣味の回でもパロディの奥に垣間見える
そのジャンルに入れあげる愛や情熱、他人から見ればどーでもいいことに血道をあげてしまうその姿には
思わずシンパシーを感じてしまいそんな姿こそオタク共通の生態なんだと
改めて実感。

最後に心にしみたタモツの名言を紹介

「男の価値は年収じゃない、その何割を趣味に使えるかの心意気で決まるんだ」

よく言ってくれた!そう、それこそがうだつの上がらないボンクラオタクに残された
最後の矜持(`・ω・´)キリッ

とゆーわけでオーディオ、アマチュア無線、自作PC、格ゲー、プロレス、トレーディングカードゲーム、食べ歩き
などの趣味を持っている方はさらに楽しめること請け合い
AKIBA'S TRIPおススメでーす。



以下特に気に入った回のメモ書き

3話「アイドルデビューできると聞いて、ホイホイついていった結果」
  (アイドル、怪しいビデオ、オーディオ回)
{netabare}
最初はアイドルなど甘い文句で誘いながら最終的に半ば強制的に怪しいビデオの企画に出演させるという
アニメでありながらみょーに生々しい話、バグりものは人間界の細かい事情にも精通しているようだ
そしてこの手のお色気展開に見覚えある人にはある例のプールが出てくることはお約束。

余談だが個人的には短い時間だがやたら本物っぽい描写されていたオーディオ関連の作画が個人的には目についてしまった
なんか外観だけでいい値段しそうな周辺機器には思わずうずいてしまった
タモツのはまったものには金の糸目をつけない凝り性な
オタク気質な性分がわかるシーンだと思いきや
じゅっ…純金ケーブルだと?もし本当の純金ケーブルだったらそれだけで3桁は行くぞ・・・
(ちなみにタモツがプレイヤーに張り付けるだけで音質がアップすると
語っていた石の名称はインシュレーターといいプレイヤーの振動を抑え安定したパフォーマンスを
得たりスピーカーに張り付けることで共振を抑え解像度の高い音質にすることができるらしい
実際の効果のほどは・・・  {netabare}そこまで予算が回んなかったのでわかりませんでしたー{/netabare})
その道は沼だと知っていながらタモツをその道に引きずり込むなんてかげさん、あんた悪い人だ・・・

そして最後はイヤホンズならぬまにあ~ずのライブシーンで大団円って何気にいい曲じゃねと
盛りだくさんでうれしい回でした。
{/netabare}



4話「無線HAMファイターズ」
  (アマチュア無線回)
{netabare}
この回のテーマはアマチュア無線、この話あたりから王道バトル+サブカルネタがこのアニメのテーマだと認識
一昔前ならばいざ知らず企業努力によって各種通信網が発達しきった今なぜそんなアナログで旧式な方法に
固執するのか興味のない人には時代錯誤で不合理に見えるかもしれない
しかし!その意味のないところに意味がある!
企業が敷いてくれたレールに乗るのではなく日によって飛び方が違う電波を
日々技術を磨き知識を吸収することにより捉え徐々に己の世界広げることにを意義があるのだ!
タモツの「人と人とのつながりは自分の力で作るべき」という言葉はけだし名言。

萌文化だけがクローズアップされがちな秋葉原で豊富でマニアックな
電化製品も手に入るという歴史から見ればむしろそっちが本流ともいえる電気街という秋葉原のもう一つの顔を
萌文化の代表ともいうべきアニメで見れたのはスカイツリーのif話と併せてしみじみ感じ入ってしまった。

さらにマニアックなあるあるネタに終始するだけでなく(個人的にはそれだけでもいいのだが)
電波通信の豆知識から電波の性質を利用したアルミによるバグりものの攻略法など
伏線の役割としても機能していてなかなか完成度が高く良回でした。
{/netabare}



5話「負ける要素、なし!」
  (格ゲー回)
{netabare}
某有名格ゲーをやたら厳密に再現してるなーと思いきやまさかの公認、
こ…このジャストブロッキングの動画は格ゲーに疎い人でも一度は見たことがある
語り草になってる試合の再現ではないか、今回のライバルの名前はマツコ
松、竹、梅、( ゚д゚)ハッ! そういうことか
格ゲーとスポ根バトルアニメとの相性はよく元ネタを知らなくとも十分楽しめる内容
(ちなみにマツコが言ってた「勝ち続ける意志だけだ」という言葉はおそらく
プロゲーマー 梅原大吾の著作「勝ち続ける意志力」からの引用かな)
タモツの修行のシーンでスイカを指の連射で割る修行はワロタ
謎の映画化高橋名人VS毛利名人でそんなシーンあったよなぁ
{/netabare}


6話「メモリがいっぱい」
  (自作PC回)
{netabare}
今回のテーマはなんと自作PCこらまたニッチなジャンルをと思いきや今回はそっち方面のネタは控えめ
高度に発達した機械と人との境界線というスピルバーグ監督のそんな映画があったような
アニメでいうと「攻殻機動隊」とか「イヴの時間」的テーマのお話。
ドラえもんの台風のフー子が元ネタかな。

ストレートにいい話で泣ける、マニア要素全開と思いきやいきなりこんな話を持ってくる緩急のつけ方
やっぱハッカドールに似たとこあるなぁ

余談
秋葉原はというか都心はニッチなジャンルの店もたくさんあっていいよなぁ・・・
地方はこの手の店はあっても1,2店舗だもんなぁ・・・
(´Д`)ハァ…俺もジャンクパーツ漁り巡りしたい。
{/netabare}




7話「無理というのはウソつきの言葉」はブラックバイト、企業の風刺ハッカドールでいうKUROBAKO回
感謝という言葉のねじ曲がった使い方は世相も反映していて痛快だが毛色が違うので今回は割愛



8話「秋葉原大武闘会」はプロレス、というか台本付きプロレス、ていうかWWEあるある
残念ながら自分の守備範囲外だったので割愛



9話「ゲームのカードで戦ってしまったのですが!」
  (トレカ回)
{netabare}
我ながら下衆な根性だと思うが次回予告でこのタイトルが出た瞬間吹き出してしまいました。
トレーディングカードゲームアニメあるある、というか遊戯王あるあるですね
あるいは土日に朝方やってるような裏に販促の影がほのみえるホビーアニメのパロディが
ふんだんに散りばめられていてやけに手馴れてるなーと思ったら脚本の人がちょくちょく本家の
遊戯王の脚本も担当してる人なので納得。

「政界・財界・カードゲーム界」のごとく世界がカードゲームの強さの序列を中心に回っている
どんなに追い詰められていようがそれまでの過程をすべて吹っ飛ばしカードゲームの勝敗ですべてが決着
髪形、やったか?、たまに力ずく、鉄壁、シャイニングドロー、それはどうかな、
などう~んいい感じにパロってますね(だがダメージは受けてもらうがあれば最高だった)

そして新鮮だったのが門外漢のまとめから見た視点で
「なんで事前にカードの効果を確認しないの?」とか
「なんでゲームに負けただけで服が脱げるの?」とか
それを言っちゃあ野暮だよって( ゚д゚)ハッ!長年その手のアニメのお約束に慣れすぎて本気で忘れてた
本人たちにとってはモンスターたちが地をけり宙を舞う幻想(イメージ)が見えていても
実際は大の大人たちが膝突き合わせてセコセコやっているだけという
その手のアニメの不文律がわからない素人のまとめだからこそツッコめた視点
そんな重層的な視点で楽しめるのもこのアニメならでは
正直腹抱えながらげらげら笑いながら見てました。
遊戯王版カブトボーグとでもいうべき内容
{/netabare}


10話「幽門開いてしまったのですか?! 」
  (食べ歩き回)
{netabare}
秋葉原っておでん缶ぐらいしかイメージなかったけど結構老舗あるんすね
はぁ…秋葉原行きたい…
マヨの食べ方は食いしん坊のパロらしい、わからなかったorz
食べ物を粗末にしたほうが負けリスペクトを忘れないほうが勝つという
パロもありながら王道の展開
もともと秋葉原の今の隆盛の礎は戦後の闇市だということでまとめの身の上も併せて考えれば何気に感慨深い話。
とおもいきやオチ落語かーい
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ま。。まじめに観ないでw イヤホンズや他のユニットが出演する脱衣ギャグアニメ 

 
声優ユニットのイヤホンズ(高橋李依・高野麻里佳・長久友紀)が出演しているとのことで視聴。

「それが声優!」を観てから、イヤホンズ関連のコンテンツを漁ってる内にたどり着きましたが。。

原作はゲームとのこと。
未プレイですが、キャスト出演の紹介動画を視聴しました。
オタクの聖地アキバで敵の衣服を脱がして退治するバトルもの・・

■みどころ
・OPがイイ。
 イヤホンズの「一件落着ゴ用心」
 個人的にはライブ映像を先に観たので、
 歌とシーンが合ってないような違和感はあるけどw
 https://www.youtube.com/watch?v=OQjyLTil5Ss
・EDが各話ごとに違うユニットの歌
・ゲスト声優にユニット所属メンバを多く起用
・アキバの再現性が高い
・イヤホンズ3人の演技を拝める

■キャラ/キャスト
~{netabare}
主人公タモツ:石谷春貴
 石谷さんメインで観た作品は・・
 ユーフォ(塚本秀一)、
 クズの本懐のメガネ教師(水笛龍也)、
 ダリフラ(ピアース)、
 辺りかな。
ラトゥ博士:久野美咲
 久野さんは・・
 七つの大罪(ホーク)、
 3月のライオン(モモ)、
 特徴的な声で存在感あります。
TRIP1のボス:石原夏織
 石原さんは・・
 咲-Saki- 阿知賀編(清水谷竜華)、
 凪あす(久沼さゆ)、
 スクスト(美山椿芽)、
 メイドラゴン(真ヶ土翔太/笹木部)、
 SAOアリシゼーション(ティーゼ/スティカ)、
 色づく世界の明日から(月白瞳美)
 注目株の一人かな。
TRIPA3
 「サンキトウセン」キタコレw
 この曲特に好きなんです・・
 てか、ダンス動画ひどすw
 劇中歌はまにあ~ず版、
 EDはイヤホンズ版のようですね。
TRIP4
 EDの「サンキトウセン」は、
 まにあ~ず版のようですね。
TRIP4ボス:竹達彩奈/TRIP5天才ゲーマー:悠木碧
 この二人、「petit milady(プチミレディ)」
 という声優ユニットを組んでたんですね・・
 知らなんだ。
TRIP6のモフマップ社長バーバラ:久川綾
 久川さんは・・
 十二国記(中嶋陽子)、
 灰羽連盟(クラモリ)、
 AIR(神尾晴子)、
 ちはやふる(奏の母)、
 ユーフォ(吹奏楽部副顧問で久美子のクラス担任松本美知恵)
 ほほー。
TRIP6の自作PCぴゅう子:小倉唯
 小倉さんが石原さんと「ゆいかおり」という声優ユニットを組んでいたのは知っていましたが、2017年6月に活動停止したはず・・この作品の制作時期は微妙な時期だったかも(想像)。
TRP8の上級バグリモノ:中川翔子
 え・・この声しょこたん?演技悪くないw
TRIP9、声優ユニット「ミルキィホームズ」のメンバが出演。
 三森すずこさんは知ってます。
 佐々木未来さんが岩手出身とは知らなんだ。
TRIP11,OPがサンキトウセン?
 EDがi☆Ris。名前は知っていたけど・・
 へーメンバ可愛いすね・・って!!えー!
 虹が先の朝香果林役の久保田未夢さん、
 i☆Risのメンバーだったんですね・・
TRIP12
 EDでまた来ましたイヤホンズ!
TRIP13
 音楽ユニットを組んでいるとはいえ、
 CVにAV女優を使うって・・
 演技はちょっとイタイ。
 制作陣は何を狙って起用したんだか。
 挿入歌にイヤホンズの「ヨロコビノウタ」。PRキタコレ。
 ラスボス万世架ふかめの声は、イヤホンズの産みの親とも言える浅野真澄さん。今作もしっかり出てますねw
{/netabare}~

■エピソード(ネタバレなし)
~{netabare}中身もなし・・・(何度目だーw){/netabare}~

■作画
ギャグとはいえ・・キャラの顔がイタイw
せめてエグゼロス位のクオリティーがあれば・・

 原作:2011年発売のゲーム
 制作:GONZO
 放送:2017年冬(全13話)
 視聴:2021年冬(dアニメ)

リゼロやこのすばが2016年。
その翌年の2017年、イヤホンズ2周年LIVEの年。
エロギャグ作品に出ることになってたとは・・

声優ユニットだからターゲットをオタクに置くのは無理もないと思いますが、個人的には実力があるユニットだと思っているのであまりおちゃらけ過ぎて欲しくないような気がしてます・・・

まあフェードアウトだけは避たいという気持ちは自分も同じですが。
そんなこんなで予算的な事情があったのかもですね・・
完全に自分の妄想かもしれないですがw

ちなみに、ようつべのサンキトウセン動画は3周年LIVEのようですが、イイ持ち歌も増えたし、かなり大きな会場で盛り上がってたみたいなのでやはり今作はプロモーションとして成功と言っていいのかも。
https://www.youtube.com/watch?v=eVIVnZtOQVk&list=PLT-6egsfwCvYlkJlfbF-SEh1CtljExeZz&index=4

この後は「チュラタ チュラハ」とか「記憶」とか声優ならではの楽曲をリリースしたりアーティストとして頑張っているようで、応援したいです。
そしていつか紅白で観たいw

話が逸れてしまいました・・・
個人的には、残念感は残りつつも有難い作品ということになるかな。

ファン以外には単なるエロギャグ作品でしかないかもですが。。

やはり、「それが声優!」の2期を期待して止みません。
 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
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