テロ組織で差別なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのテロ組織で差別な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月21日の時点で一番のテロ組織で差別なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.9 1 テロ組織で差別なアニメランキング1位
魔法科高校の優等生(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (284)
1037人が棚に入れました
 魔法。それが現実の技術となってから一世紀弱。魔法を保持・行使する「魔法師」育成機関「魔法科高校」に今春、とある少女が入学する。容姿端麗で完全無欠な優等生――彼女の名は、司波深雪。共に入学した兄・達也との仲睦まじい高校生活を夢見ていた彼女の前に、一科生と二科生――優等生と劣等生との壁が立ちはだかり!?

声優・キャラクター
早見沙織、雨宮天、巽悠衣子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

尖らせたいところを尖らせる

原作未読


ついこの間2期をやってたばかりなのに新作早いね~と何も考えずに続編扱いしてましたがスピンオフなんですって。

 劣等生 ではなく 優等生
 二科  ではなく 一科

諸般の事情で魔法大学付属高校の下層二科に入学し(途中略)無双する司馬家の兄が主人公の本編。
対して妹はエリートクラス一科でクラスメイトからも一目置かれる才媛。今回は妹が主役のため優等生ということではじまりはじまり。言いたいことは3つだけです。


1.スピンオフって言うほどじゃ…

 新たな一面とかアナザーストーリー云々みたいな外伝っぽさは希薄でした。やや深雪(CV早見沙織)寄りの追加エピソードが増えたかしらんってところです。理由は単純で達也と深雪はニコイチで不可分だから。達也はまだしも深雪は独立した個を持ってません。良くも悪くも兄を切り離せない関係性が本編との差別化を困難にしてます。まあ驚きもないけどいつものノリを楽しめるということでOK!


2.あれ?わかりやすい

 辞書要りません。専門用語が多くそれらをこねくり回す作風のため油断すると置いてかれるのが玉に傷だったんですけど、外伝ではそれほどこねくり回してないです。ありがたいことです。


3.伝統芸はいかほどか?

 悪ノリレベルでマシマシだったような。ここまでシリーズ観ておきながらどうも慣れません。交流あるレビュアーさんからはギャグとして見たら?と助言いただいてますがキモイものはキモイのです。言うまでもなく兄と妹の近すぎるやりとりのこと。当人同士いたって真面目に気持ち悪いのがシリアスな物語に乗ってくるのが作品の味だと思ってますけど、本作はシリアス指数は低めなんですよね。となるとそのへんのバランス気にしなくてもいいし主人公深雪だしスピンオフだし、とリミッターが外れてったのか、くどいくらい深雪が深雪してますのでそのへん面白がれればよろしいかと。



奇をてらうわけでもないいつもの魔法科高校の日常をそんなにごちゃごちゃさせずに楽しませてくれた箸休め1クールって感じでした。コンビニでたまに売られてるポテチの期間限定コンソメパウダー30%増しみたいなやつ。わりと気軽に楽しめます。



※雑感

■一か所だけ唸りました

{netabare}一科と二科の設立経緯ですね。
魔法師養成が急務とのことで募集かけたものの教員不足にはめどが立たず固定化。紋章無しの制服も階級差をつけたいのではなくもとはといえば単なる発注ミス。{/netabare}

 実にくだらない

{netabare}そうこうしてると、そんなバタついてる二科に一科生のエリート意識から今のカースト制みたいな階級意識が定着したそうな。はじまりがしょーもないです。{/netabare}

{netabare}人間がやってることだから後のおおごとも実は些細なボタンの掛け違えからなんてよくあることでしょう。大東亜戦争もお役所仕事の積み重ねで真珠湾に突っ込んだという説があるくらいです。おそらくいまだ教師不足が改善されてないということは二科創設提唱した人の責任も問われることはなかったのでしょう。同様に制服発注担当者もね。在米日本大使館が真珠湾攻撃の政府通達電文を気づかずに不意打ちの誹りを受けましたがこの外交官はその後出世して事務次官とかなってなかったっけ?{/netabare}



劣等生と優等生。根深いものかと思いきや蓋を開けてみたら実にくだらない。ある意味人間の営みってこんなもんだよねと妙に納得したスピンオフ全13話でした。



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ   

------


2021.9.26 初稿

投稿 : 2024/05/18
♥ : 41

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

唯一楽しみだったミラージバットが…虫じゃないんだから。

 見終わりました。というか流し見ですが。

 本作の唯一の楽しみだった深雪のミラージバットの衣装。デザインはいいと思います。止め絵もいいのはありました。ちょっとですけど。ただ、作画なんとかしろよ、というのと、全身をもっと見せろ、動かせということで、残念な結果となりました。虫が飛んでるんじゃないんだから。

 原作は面白んですよ。でも、アニメにすると駄目でしたね。キャラデザも違和感が残るし。やっぱり知っている話をなぞられても、興味が持続しません。アニメはOPED回想をカットしても20分弱で×13話ですからコミックとは違います。
 評価の物語やキャラは、このアニメへの興味という意味で低いです。


 この後は追憶編らしいですが、追憶編かあ…あれを12話とかでやるんですかね?いやロリ深雪もいいんでしょうけどね。でも、だったら1クール目の最後は中途半端だったし、3クールでちゃんとシリーズ構成して本編進めて欲しかったなあ。
 あ、でも桜シリーズでは1クール目の最後と繋がるか…オリジナルがちょっと入るんですかね?あるいはダブルセブンとスティープルチェイスまでなら12話あればできる気がするので、そうするとつながりますか。まあ、本作の話じゃないのでこれくらいで。

 



以下 1話視聴時の感想です。

 この優等生っていうスピンオフマンガは、それ自体出来が良くて面白いです。原作を裏から見たストーリーですが、かなりその設定を活かした作品になっています。ラノベコミカライズのスピンオフマンガは数多くありますが、優等生は本当に面白かったです。

 が、アニメですよね。やっぱりアニメの展開方法としてこれを本編に先立って製作するというのは、かなりの不満を感じます。
 また、指摘が多いですが作画というかキャラデザですよね。マンガだと許されたデザインの微妙な変更が、アニメになると違和感がものすごいです。

 私は原作ファンなので、後でまとめてみると思いますが、毎週楽しみにする、というレベルのアニメではありません。というか、デザインの違和感に慣れないと楽しめませんので、一気見するしかないと思います。

 なにより、アニメそのものの出来不出来の問題ではなく、メディアミックス戦略として許容できません。楽しみにしているのは本編ですし、このスピンオフを挟むことで、本編の2期の終わりがやはり変な構成というか尺稼ぎになっていました。
 このシリーズの大ファンですが、ちょっとこれは擁護できません。もしスピンオフを作りたいなら本編終了後か平行してやるべきです。
 転スラ日記と同じですね。ラノベ版も変な展開な仕方になってますし。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これはスピンオフというよりはサービス映像

これは魔法科高校の劣等生の主人公(司波達也)の妹(司波深雪)が主役の物語
俗にいうスピンオフです。

ですが、これはスピンオフというよりはサービス映像。
深雪のいろんなカワイイ姿を映し出したファン向けのDVD映像のようなものかもしれません。
だって物語の進行は、魔法科高校の劣等性とほとんど変わりません。

しかもご丁寧に、下着姿や入浴シーンを何度も映しています。
兄と話すのに下着姿。友達と語り合うのにお風呂場。なかなか工夫されているようです。

本来のスピンオフであれば、とある科学の超電磁砲のように、背景の世界観は同じですが異なる物語展開となるのが一般的です。
でも、深雪が可愛いので、これもありなのですね。
『カワイイは正義』ですから。


ところで、
深雪があまりにもかわいいからといって深雪にちょっかいかけるのは、やめたほうが良いですよ。
深雪はお兄様しか見ていないので…
それに、怒らせたら{netabare}氷にされた後、{/netabare}お兄様から助けられます。

深雪は過去に{netabare} 複数の男たちを氷にし、{/netabare}お兄様からそれを無かったことにしてもらいましたが…、
もちろんその行為をするには、それなりの理由があったことはわかります。
深雪の心が美しいことも十分わかっているのですが…
その事実だけを見ると、「やはり私達と住む世界が違うんだなぁ」と、感じてしまいます。
深雪が感情の起伏で人命を軽視するシーンは見たくないですね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 28

61.1 2 テロ組織で差別なアニメランキング2位
PARASITE DOLLS パラサイト・ドールズ(アニメ映画)

2004年1月17日
★★★★☆ 3.5 (36)
187人が棚に入れました
 オリジナル・ビデオ・アニメ「バブルガムクライシス」に始まるフューチャークライムシリーズの流れを汲むSFアニメーション。捜査官たちが近未来の都市でうごめく陰謀に立ち向かっていく。監督はTVアニメ「めぞん一刻」の吉永尚之と「キル・ビル」でアニメーション監督を担当した中澤一登。21世紀初頭、関東大震災に見舞われた東京は、ゲノム・コーポレーションによって開発された人造人間“ブーマ”の投入とその活躍で復興を遂げる。そして西暦2034年、発展した都市の中で人間とブーマは共存を保っていた。だが、徐々にブーマを利用した事件が頻発。やがて、ブーマ犯罪を取り締まる高機動対テロチーム“A.D.POLICE”が設置される。さらに、難事件を専門とする特務組織“ブランチ”をチーム内に構成。その捜査官バズは相棒のブーマ、キンボールとブーマ連続暴走事件を追う。すると、彼らはその過程で、ある薬品を入手する。
ネタバレ

manabu3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いつの時代も、人は概して排他的なのか

人間と人造人間“ブーマ”が共存する時代のお話。
テーマは、人間と人造人間の共存について。
エログロあり。アニメ映画。

『攻殻機動隊』や『ブレードランナー』のような世界観が好きな人なら楽しめるかもしれない。
しかし、主張したかったことが希薄だった。視聴者が少ないのも納得できる。


■感想
人造人間が社会に普通に溶け込む時代の話ではあるが、彼らに対する差別も未だ残るようである。
顕著なシーンを2つ抜粋。
{netabare}①ある美しい人造人間が道を歩いていた
「あの子、可愛い」と発言した女性に対し、その友人が放った言葉は「どうせ人造人間でしょ」
(さりげないシーンではあった)
②とある女性に愛を告白し、迫る人造人間
告白された女性は拒絶する。「あなた人造人間でしょ!」
駆け付けた警察に対して「早く殺して!」と言い放ち、警察の銃を奪い自ら撃ち殺す。(!)
(でも確かに、告白して迫りくる人造人間は怖かった){/netabare}

いつの時代も、人は概して排他的で保守的な生き物なのだろうか。
この作品においても、上記で抜粋した2つのシーンなどで、
人間が人造人間に対する排他的な姿勢が描写されていた。
今の時代の世界においても、人種、身分、思想、宗教、容姿、肌の色など、
様々なことでそのことが言えるかもしれない。
排他的で保守的であるのが、良いか悪いかは何とも言えない。
何故なら自己保存のためには必要な要素でもあると思うからだ。
恐らく「限度」だと思う。自信はないけど。

何はともあれ、この作品も、人の何かしらの愚かしさを示唆しているのだろう。
ところで、この作品は何故このような排他的な要素(人造人間への差別)を包含したのだろうか。

1)人という生き物はいつの時代も大して変わらず、「いつの時代」も排他的だからか?
2)こうした作品が生まれたのは、「今の時代」を生きる人々が排他的だからか?

その答えはまだわからない。
自分勝手な私だけど、許せる限りで他者を許容をしてみようと思う。
このアニメを見てそう思った。
やはりSFは面白い。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アンドロイドの暴走と共存

『A.D.ポリス』の番外編にあたるOVAを劇場用に再構成したものなので
OVAも劇場版も内容はほぼ一緒。
なのでどちらをご覧になっても良いと思うが、
劇場版のほうが多少補足説明されてるのでわかりやすいかも。

時代は西暦2034年。「ブーマ」と呼ばれるアンドロイド的な存在と人間とが
共生する東京だったが、ブーマを道具として利用した犯罪も多発していた。
それらの事件を解決するためにADポリスが設置した特殊任務組織ブランチの活躍を
3つの事件を通して描く全85分ほどの物語。

主人公バズの相棒もまたブーマで。
見た目も声も話し方も、ほぼ一般的な人間と同じ。
会話をしているのを見る限り、心的なものは存在しているようだが
その心情の変化や機微はいかほどのものなのだろう。
アンドロイドやドール系の話はけっこう好きなので
そういう未来を思い描く時、夢と希望を感じることも多々あるし
パソコンやカメラですら生き物に感じることがあるその一方で、
なんだか薄ら寒いものを感じずにはいられない。

ちなみに、渋めなOPはスタイリッシュ。
キャラデザ、作画とも一昔前の雰囲気で、好みは分かれそうだが
背景など丁寧に描き込まれていて、きれいだった。
個人的には女性のヘアスタイルと服装が好みではなかったし
メイクも濃すぎて気に入らなかったけれど
おそらくこの作品、海外向けを意識したのかなと。
登場人物見ても、顔立ちや髪型が東京っていうよりは南米っぽかったしね(笑)

この作品、あにこれではまったく人気がないようで
レビューもほとんどないのは少々残念。
『A.D POLICE』や『バブルガムクライシス』がお好きな方はもちろん
攻殻機動隊などの世界観とも近いものがあるので
攻殻好きな方にも一度ご覧になっていただければと思う。
ただし、グロいシーンがダメな人にはオススメできないし
なんせ尺が短く、あまり深くは掘り下げていないため
観る人によっては内容が薄っぺらく感じる場合もあるかもしれない。
とだけ、付け加えておこうと思う。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 19

ワッキーワッキー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ルビンの盃

■ストーリー■
西暦2034年、東京では「ブーマー」と呼ばれるアンドロイドが開発され、人々の生活を支えていた。その裏ではブーマーを使った売春や破壊活動、テロ行為が起こり、その対抗手段として、高機動対テロ組織「A.Dポリス」が組織された。そのA.Dポリスでも対処しきれない難事件解決のため特殊任務組織「ブランチ」のバズがブーマーの暴走事件の捜査をするところから物語が始まる。

■感想■
作画としては、近未来の話なのにPCや家電が時代を感じさせるものの、リアリティがある人物やブーマーの内部など、丁寧に描かれていてそこまで違和感なく視聴できました。

また、本筋としては、バズのトラウマとブーマーと人間の関係を一巻して描かれていたが、私としては2部構成にするより一部を集中して書いてほしかったかなという感想をもちました。

興味深かった点としましては、ブーマーを人間として観るのか、機械として物と観るのかを真っ向から書いている点です。
徐々に魂があるものとして見ていく主人公たちや、ブーマー自身も自分に機械ではない部分を感じていくといったところが、レビューのタイトルのルビンの盃(心理学テストの向かい合った人物に見えたり、盃に見えたりというもの)のように感じ人間の人間として認識する境界に迫る部分が、興味深かったです。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3
ページの先頭へ