2021年度のドタバタTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2021年度のドタバタ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月16日の時点で一番の2021年度のドタバタTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.6 1 2021年度のドタバタアニメランキング1位
たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★☆☆ 3.0 (317)
1219人が棚に入れました
都会から遠く遠く離れた村で暮らす少年・ロイド。軍人になる夢を抱く彼は何を隠そう「村で一番弱い男」。そんな彼が軍人を目指すことに周囲の村人は大反対。けれどもロイドの決意は固く、王都へと旅立っていきました。しかし、彼を含む村の人々はある重大な事実を知らなかったのです。自分たちがかつて世界を救った英雄の末裔で、全員が人間離れした力を持っていること。そして「村で一番弱い」ロイドも一般的には常識外れに強いことを……。身体能力バツグン! 古代魔法も完璧! 挙句の果てには家事もおまかせ! 己の強さを勘違いした村人による無自覚最強ファンタジー、ここに開幕です!

声優・キャラクター
花守ゆみり、茅野愛衣、日岡なつみ、朝日奈丸佳、津田美波、伊藤美来、山下誠一郎、斉藤壮馬、日野聡、M・A・O

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

たとえばロールプレイングゲームの登場人物が学園祭でコントするような物語

面白いところはあったけど微妙な感じでした

主人公が強すぎて緊張感がないのでメリハリがなく、ダラダラした感じに
強すぎる上に世間知らずの天然聖人君子というキャラクターは人間味がなくて、主人公に愛着が持てません・・・

ヒロインたちはキャラデザがせっかく可愛いのにギャグ要員として使われています
せっかくの美少女が台無しだけどこのアニメの笑えたポイントは全部ヒロインの奇怪な行動だったので、ギャグアニメとしては正解なのかも

たとえばこのアニメはRPGの登場人物が学園祭でコントやるような物語。
学祭の演劇を全力でやっているようなアニメ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

どの角度から視るかで面白くもなりつまらなくもなる作品

<2021/3/1 初投稿>
評点は最終話まで視てから付けようと思います。
原作未読。

感想はタイトルの通り、どの角度から視るかで面白くもなりつまらなくもなる作品という感じ。

なろう系異世界ハーレムものとか思ってみると、味が想定外すぎて受け付けないヤツです。
例えば「コーラだと思ってガッといったら醤油でした」のような

じゃあ何系なんだ?となると
ジャンルとしては「魔法陣ぐるぐる」や「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の方でしょうか。

基本徹頭徹尾ギャグ。
それも腹抱えて笑うと言うより、「フフッ」となるぐらいの子供向けにも思えるような軽いギャグの連続。

そういうジャンルの作品のつもりで視ると楽しめますよ。
そもそも「ぐるぐる」や「ハレグゥ」みたいなのが苦手な人にはおすすめできませんが。

<2021/4/10 追記>
先々週ぐらいに見終えました。
決定打が足らない感じしますね。
もっと笑いに振り切ればよいのに。
「帯に短し、タスキに長し」
という諺が思い浮かびました。
ちょっと残念かな。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

見る人によって評価が大きく分かれるだろうなぁ、って作品

原作未読。最終話まで視聴。

『主人公最強系ハーレムラブコメ』
大まかにまとめるとこうなっちゃうんだろうけど、この作品はちょっと違う。

まず『主人公最強ではない』点。
主人公・ロイドはラストダンジョン前の村・コンロンでは最弱の少年(という設定)。
これでは、主人公最強とは言えない?

『ラブコメではない』点。
主人公・ロイドが純真無垢過ぎて、所謂、ラブコメとは異なる気がする。

『子供向け(?)コメディ』
子供向けだと思うと、かなり笑える作品。
私の評価は、これが一番近い気がする。
正直、かなり楽しめましたからねぇ。

出オチ感満載の本作ですが、最後までキッチリ楽しめました。
第2期こないかな?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

83.6 2 2021年度のドタバタアニメランキング2位
小林さんちのメイドラゴンS(第2期)(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (554)
2058人が棚に入れました
あのはちゃめちゃドラゴンメイドが再び!ひょんなことから小林さんちのメイドとして働くことになったドラゴン・トール。大好きな小林さんに時々(嘘。たくさん)迷惑を掛けながらも、なんとか人間社会に溶け込み立派に(嘘。そこそこに)メイド業をこなしていた。同じドラゴンのカンナ、ルコア、ファフニール、エルマたちも、それぞれ自分の居場所を見つけて、人間たちと異種間コミュニケーションを満喫していた。そんなまったり、たまに激動の日々を送っていた頃。小林さんに、新たなドラゴンの脅威が襲いかかる―。

声優・キャラクター
田村睦心、桑原由気、長縄まりあ、高田憂希、髙橋ミナミ、嶺内ともみ、小野大輔、中村悠一、加藤英美里、後藤邑子、石原夏織

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

スーパーちょろごんずに追加メンバー!

== [下記は第4話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
「S」の付かない『小林さんちのメイドラゴン』の続編となる2期目。原作漫画『小林さんちのメイドラゴン』はスピンオフ作品を含めて月刊コミックフラッパーズの看板連載になっています。

京都アニメーションとしてはいかんともしがたい理由により武本監督から石原監督に交代となっていますが、シリーズ総監督として武本氏の名前はクレジットされています。

1期目終了から本作まで間がけっこう開いたからか、本作でのキャラの初出でキャラ名がテロップ表示されるのは親切設計ですね。

2期目ともなると混沌勢、調和勢、傍観勢といったドラゴンたちの間の勢力争いといったこの作品ならではの設定も特に説明もなく当たり前に出てくるのですが、それでも日常パートでの笑いも取ってくる謎のバランス感覚は健在ですが、何とはなしに監督交代の色みたいな物は感じなくもないです。

原作漫画では3巻巻末で登場のイルルが新たなドラゴンとして加わって、ここまで多少のエピソードの原作からの入れ替えなども交えつつ、原作4~6巻辺りのエピソードを中心として、イルルが人間界に馴染む過程を含めた人間とドラゴンたちの間の異種族間コミュニケーションによる人外日常コメディーとしてアニメも楽しんでゆくことができそうです。

ただ今のところの印象では、1期目よりも本作の方が原作のテイストに近いシリアス目の成分多めな感じを持っています。

OP主題歌『愛のシュプリーム!』の歌い出しがラップだったのはビックリでしたね。背景アニメーションも、監督の違いによる色みたいな物は感じました。

本作は最終話まで観る予定です。
== [第4話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.10.1追記:
第12話(最終話)まで観終わっていましたが、更新が遅れていました。

喋ってる人間とは直接関係ないところで、キャラがいちいち細かい所作で動きまくる。良い意味で頭のオカシイ演出と作画でした。京アニしか、勝たん。

ストーリー/エピソードに関しては必ずしも原作に忠実というわけではなかったんですが、もうメイドラゴンはこれで良いのかもしれない…。
(それでも全体ストーリーに関わる、キーになるエピソードはちゃんと拾われてはいます。)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 48

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

感謝と感動

ドラゴンと人間と共生を描いたコメディ作品。

シリアスパートに賛否があるようですけど、それは第1期から変わらずだし、「今更何を?」って感じ。
新キャラ・イルルも、第1期では扱いの悪さだけが目立ったエルマも良かった。

そして何と言ってもカンナちゃん。
面白可愛かった。



【あまり触れたくはないのだけれど・・・】
あれから2年。
OPには本当に感動した。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「変わらない」って、実はすごいこと。

OPは、メイドラゴンらしい良い味がでていました。
曲の冒頭は、耳に残りますよね。
カンナちゃんは、相変わらず可愛いです。
他のドラゴン娘たちの乳は、相変わらず大きいです。
しかし、もはやここまでくるとエロを通り越して、エロくありません。
トールのしっぽと同じ類の「なにか」になってしまっています。
こうなると、別の何かを求めカンナに人気が集まるのも頷ける気がします。


1期では、小林とトールが各々自分の気持ちに答えを出すと言う話でした。
二人は、生まれ育った世界が違うのに一緒にいてもいいのかと悩みました。
でも、最後は、「一緒にいたい」と決心したのでした。

一方、2期は、大半が面白系エピソードですが、少しだけシリアスです。
小林とトールの間に急に重い話が入ってくるように感じるかもしれません。
しかし、これは二人にとって必要なエピソードなのだろうなと思います。
やはり、付き合いが長くなってくると、いつかは、こう言う時がきますよね。
相手のことが、面倒くさくなったり、重く感じてみたり・・・。
むしろ親密になってくればくるほど避けて通れません。
二人は、これを乗り越えられるかどうかがこの物語では試されます。
もし、ここでお互いが「重いな」って思って距離を置いてしまったら・・・。
所詮、それまでの仲だったと言うことになってしまいます。
さて、二人の結末は如何に・・・?


確かにギャグ作品でシリアスエピソードは必要かと言う話はあります。
でも、そう言う意味では、1期も重い話はありました。
ですので、メイドラゴンとは、そう言う話だと納得できれば大丈夫でしょう。
ただ、1期は、そのシリアスの描き方がたぶん上手かったのだと思います。
つまり、シリアスを上手く日常ギャグの中に溶け込ませていたと感じます。
逆に2期は、シリアスとギャグの境目がはっきりしちゃったのでしょうね。
そのため違和感があったのだと思います。


ところで、2期は、いろいろ翻弄された作品でした。
しかし、拍子抜けするほど良い意味で前作と変わっていませんでした。
「変わらない」って実はすごいことなのだと思います。
それは、一度途切れたものをもとに戻すには相当な努力が必要なはずだからです。
また、2期は、暗い過去や努力の痕跡を視聴者に感じさせませんでした。
そう言うところも、また、プロフェッショナルの仕事だなと感心させられます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40

72.8 3 2021年度のドタバタアニメランキング3位
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (367)
1358人が棚に入れました
公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!ゲームでカタリナに用意されている結末は、ハッピーエンドで国外追放、バッドエンドで殺されてしまう...そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!!そして無事、破滅フラグを回避したカタリナに新たな危機が!?勘違い? 人たらしラブコメディの幕が再び上がる。

声優・キャラクター
内田真礼、蒼井翔太、柿原徹也、鈴木達央、松岡禎丞、岡咲美保、水瀬いのり、早見沙織、増田俊樹、和氣あず未、子安武人、上坂すみれ、白井悠介、小倉唯
ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

せっかく綺麗に終わった「はめふら」なのに、

どうして、人気があったからって、
無理やり2期制作なんてしちゃうんですか?!
って、正直言って、思っていました。

どうせ1期で勢揃いした攻略目標キャラたちと、
カタリナとの間でちょっとした揉め事や行き違いが起こって、
派手派手にハート飛び交う賑やかな逆ハーレムでしょって。

あるいは、ひょっとしたら、
乙女ゲーム「フォーチュンラバー」の続編が、
元の世界で発売されていて、
カタリナには新たな破滅フラグが林立するの?
なんていうことも想像していたりして、
どっちにしても、
自分が生き残ることに全精力を傾けているうちに、
悪役顔+農業スキル持ちの真っ直ぐな女の子になってしまって、
みんなを虜にしちゃうカタリナが可愛いから、
やっぱり観てしまったわけですね~(笑)

そうしたら、私の予想は、{netabare}だいたいは当たっていて、
破滅フラグ回避に成功したカタリナと、
ゲームでの主要キャラだったカタリナを取り巻く子たちの、
楽しくてキャッキャウフフで、
でもカタリナが誘拐されたりキースが行方不明になってしまったりして、
それなりに、ゲームのあとの人生、
賑やかで充実してて、
トゥルーエンドじゃなくて、
友情エンドで、みんな、かえってハッピーでよかったね!
なんていう感じではあったんですけど、
同時にストーリーの中に、魔法省での不穏なフラグをいっぱい立てる準備も、せっせと進められていて、
ああこれで、3期か、劇場版に繋げるわけなんだって、
けっこうあからさまに展開していたのは、
まあいいかもね。
私の予想も全然ハズレってことでもないしね~
なんて感じではあったし、実際、最終回のあとに、
新しい破滅フラグとつづきは劇場版で!
という終わり方。

それだけなら、やっぱり続編ってこんなものだねーって思うんだけど。

予想もしていなかったけど、
第8話に凄く、魅了されてしまいました!
たぶん、劇場版で活躍することになる新キャラ「フレイ」と、
お馴染みキャラ・伯爵家の「ニコル」の、お見合い。
お互いに婚約する気はないままに会って、
でも隠すことなく本音をさらけ出して。

この第8話こそが、はめふらXの真骨頂なんじゃないか!って強くつよーく思います!!!

なんの事件も、派手なアクシデントも起きないのに、
麗花爛漫のお花畑と花びらいっぱい。
美しく抜けたような空。
夕日に映える雲。

二人の心情と相まって、すごく、凄く。
美しい!

この第8話の背景美術だけが、まるで別の作品のように素敵で。

ああ、制作の方たちは、この話のため、美術のために、
この第2期を作りたかったんだー
そう思ったら、なんか涙が・・・

それで、けっきょく。
このお話は、はめふらの続編ではあるけれど、
独立した「はめふらX」という作品なのだ。
と、納得してしまったのです。

私がチョロいだけなのかも知れないけど、
実際に劇場版制作は告知されて半分予想は当たりなのかも知れないけど、
どうせ1期のキャラでドタバタ+ラブコメやるだけでしょ?っていう予測は
{/netabare}見事に斜め上にハズされて、
すごく、
良かったなあって、
そう思っています♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

蛇足?

第1期は大のお気に入り作品だったので、迷わず視聴決定。

面白かったですよ。
天然カタリナ。
カタリナの脳内会議も面白可愛かった。
嫉妬に狂う、メアリの突飛な言動も可愛らしかった。
ええ、第2期もお気に入りの棚に入れますよ。

・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。

蛇足?
なにそれ、美味しいの?






・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
破滅フラグの無い「はめふら」が物足りなく感じるのは、当然ですよね。
だって、単なるラブコメだもん。
(心の声)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

評価が難しいですね

物語的には、このアニメは終了してします。
でも、第一期があまりにも人気があったため、第二期として作成されました。
そういうわけで、この第二期は評価が難しいですね。
そしてそれ以上に、この第二期の進め方や終わらせ方が難しく、原作者や監督の方も悩まれたことだと思います。

だから、この物語は、第一期のエピローグとして気楽に視聴されることをお勧めします。


ところで、
カタリナは学力が優秀なわけでもなく、スポーツに秀でているわけでもなく、魔力が凄いわけでもありません。
ましてや、美人と言えるほどでもありません。
もちろん淑女としてのたしなみも全くありません。
得意なことと言えば農作業だけです。

でも、カタリナは皆から慕われています。
その理由は、カタリナが一人一人を大切にしているからです。
いつも相手の話を丁寧に聞き、相手の良いところを褒めてあげて、相手が困っているときは真っ先に助けに来る。

もちろんカタリナには、そうせざるを得ない理由があります。
そうしないと、この世界でのカタリナは、悪役令嬢として殺されてしまうか国外追放されてしまうためです。
でも、そんな理由は、この世界に住む人たちは誰一人知りません。
だから、この世界のみんなは、カタリナの心が美しいと感じています。

私たちも、下心たっぷりで構わないのでカタリナのように生きることができたら、みんなから愛される幸せな日々が送れるでしょうね。


最終話まで見ましたが、この物語は続きが映画化されるようですね。
マンネリにならないように、さらに別世界へ行くとかした方が良いかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

67.4 4 2021年度のドタバタアニメランキング4位
吸血鬼すぐ死ぬ(吸死)(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (193)
600人が棚に入れました
週刊少年チャンピオンにて絶賛連載中のハイテンション吸血鬼ギャグ漫画「吸血鬼すぐ死ぬ」が、ついに2021年TVアニメ化!

埼玉県伊奈架町の郊外に不死身と恐れられる吸血鬼が棲むという城があった。その城へ行って帰ってこない子どもを助けるために雇われた吸血鬼退治人ロナルドは城へと向かったが、そこにいたのは確かに不死身ではあるものの、すぐに死んで灰になるザコ吸血鬼ドラルクであった。子供も別にドラルクに捕えられていたわけではなく、城で遊んでいただけだった。

ちょっとした不注意からロナルドが城を破壊してしまい、住居を失ったドラルクは新横浜にあるロナルドの事務所に転がり込んで同居することになる。なりゆきから、ドラルクとロナルドはコンビを組んで、露出狂の吸血鬼の事件を解決しようとしたり、ロナルドの自伝小説原稿を取り立てにくる吸血鬼よりも恐ろしい編集者と対峙したり、クソゲーをプレイしレビュー記事を執筆したりすることになる

声優・キャラクター
福山潤、古川慎

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

究極のリアクション芸とは、死ぬことと見つけたり

【紹介】
タイトル通りのすぐ死ぬ吸血鬼と吸血鬼ハンターのギャグアニメ

【シナリオ】
各話完結型で、回によって面白いときと全然笑えない時の差がある。
私は下ネタ連発する気持ち悪い生き物の回が全く笑えずしんどかった。

【笑い】
吸血鬼がすぐ死んで砂になるギャグは連発されるけど、これはリアクション芸の一つみたいなもので、話の中心は別のキャラなことが多い。

面白い回と笑えない回の差が結構あるのが難点ですが、ほとんど空虚な時間はなく、テンポの良いコントがずっと続きます。
油断するとすぐ死んで砂?(灰??)になるタイミングのシュールさが面白い時もある。
笑えないギャグも多いですが。

頭使わず純粋に楽しめる良いアニメだと思います。

【キャラクター】
個性の強いキャラクターが多くていい感じ。
ちょっとした衝撃ですぐ死ぬ弱さなのに、気位の高さが損なわれず、偉そうな態度をとる吸血鬼、凄腕なのに、なんかいつも貧乏くじを引くハンターなど、みんな少しずつぬけていて、お互いにウィークポイントをいじり倒している感じが面白い。

【音楽】
OPアニメが結構ツボ。作品の雰囲気に合っていていいですね。

【総評】
魔王城でおやすみと同じような感覚で視聴できますね。
こちらはかなりギャグ要素強いし、スヤァ・・・じゃなくて、スナァ・・・ですが。
一人一人のキャラクターの個性が強いのがいい。

気軽に見れるギャグアニメで、コンセプトがわかりやすいので視聴するしないの選択もしやすい。
途中から見てもいいし、面倒なら切ってもいい。

ギャグは4コマ漫画っぽい安っぽいギャグだけど、気軽に見れるし子どもも大人も楽しめる良いアニメ。
マンガが読んでみたいかも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

二発屋

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
シンプルなギャグアニメです。ギャグは動きが出しにくいので、アニメだと難しいジャンルの1つだと思いますが、本作は結構笑えました。

ギャグの種類としては、ナンセンス系。「ボンボン」や「コロコロ」みたいなしょうもないネタが多くて、中盤までやや退屈さもありますが、中盤以降、しょうもなさ過ぎて逆に笑える感じがありますw

オススメは、もし途中で飽きたら、7話を観て、合わなければ切る感じかな。6話から盛り上がり、7話をピークに、以降は安定して笑えましたね♪

レビューには、レビュータイトルの由来を。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
二発屋、というのは、有吉弘行さんにつけられた敬称です。

まず猿岩石のヒッチハイクで一発屋。その後、実力の低さから10年以上低迷。

そして、雨トーークの「おしゃクソ事変」で再ブレイク。以降、日本屈指の売れっ子芸人にまで登り詰める。

この過程を指して、「二発屋」と呼ばれました(ちなみに、私は有吉さん大好きで、怒り新党めっちゃ観てたから、夏目ちゃんとの結婚は、芸能人の結婚史上一番嬉しかったどすね。あと、一般的には有吉さんは雨トーークで再ブレイクですが、本当はその間に出た内村プロデューヌがめちゃくちゃ面白くて、そこでしっかり実力をつけてたんだよね)。

本作は、出だしは良かったと思う。「スナ~」は、2021屈指のアニメ名言だと思うし、すぐ死ぬネタはシンプルに笑えましたね。

が、それも2話まで。「すぐ死ぬネタ」だけではすぐに飽きがくる。

大抵の一発屋芸人さんは、いくら飽きられても一芸にすがるか、他のネタにチャレンジする迷走期を経ても最初の一芸に勝てず、ここで消えていく。

本作もそうで、3~5話は、死に方に変化をつけたり、新キャラを出したりしながら笑えるところを探っていた(迷走期)感じがした。

んで、6話のポールダンサーできっかけを掴み、7話のド下ネタで大ブレイク。以降は、下ネタを基本としながら、2人のケンカネタやキャラいじりでクオリティを維持した。

原作がどうなっているか分からないが、ギャグアニメはキャラクターがしゃべり始めると長続きする気がする。本作は、そのレベルまであと一歩というところかな(workingなんかは、キャラがしゃべるようになった代表格だと思う)。

勿論、ギャグは「合う合わない」があるので、私とは真逆の感想を持つ方もいるだろうけど、たまにはこういう、何にも考えないでただ笑うアニメも、大事だと思った。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ギャグアニメ? バディ系? オサレOP。スナ~(笑) ファブリーズで死ぬ(笑) 胃がビックリ(笑) 

2話目 ☆3
ゼンラニウム(笑) ここまでバカみたいだと、逆に少し笑えたw ラブコメ要素か。

3話目 ☆3
ワンパターンの中にも、なんとか変化をつけようと頑張ってる感じは伝わる。

4話目 ☆


5話目 ☆


6話目 ☆4
ポールダンサー(笑) 久々にちょっと面白かった(笑)

7話目 ☆4
裸にはカーディガンを着せたい(笑) チンチンしか言えない(笑) マスターレベル高いw 釈迦でも迷わずぶち殺すぞ(笑)

8話目 ☆3
前半は面白かったが、後半は、やや眠かった。

9話目 ☆4
認知しろ(笑) マジロ回。辻斬りさん、いいね!

10話目 ☆4
お、御大(笑)

11話目 ☆4


12話目 ☆4
必死(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ハンターとすぐ死ぬ吸血鬼のでこぼこコンビが、クセの強い吸血鬼たちに振り回されるコメディ♪

2015年から連載中の漫画が原作の作品。

福山潤さんが主題歌を歌うということで知り、
そこから興味を持ちました。

内容はそこまで期待していなかったのですが、
予想以上にハマり、好きになりましたw

下ネタ系の作品は好みではないけれど、
この作品はくだらなすぎて楽しめました。笑

全12話です。


● ストーリー
人から恐れられる吸血鬼が住む城。

その城へ行って帰ってこないという子どもを助けるために、
吸血鬼ハンターのロナルドは城へ向かう。

城に住んでいたのは、
吸血鬼のドラルク。

ドラルクは、ちょっとしたことですぐに死んで灰になってしまう吸血鬼だった。

城を失ったドラルクは、ロナルドの事務所に住み込み、家事をしたり仕事に同行したり、

町に現れるクセの強い吸血鬼たちに手を焼きながらも、
仲間たちと共に楽しく過ごす。


1話が3つぐらいのショートエピソードで構成されています。

そのため、ギャグ中心の内容でもいろんなネタを楽しめて、
飽きずに最後まで楽しめました♪

吸血鬼ドラルクと吸血鬼ハンター・ロナルドのコンビ。

口げんかの絶えない二人ですが、
なんだかんだいいコンビです。

びっくりしただけで死んで灰になってしまう、
弱いドラルクだけが笑いどころなのかと思いきや、

それだけじゃない楽しさがありました^^

全体的に下ネタがかなり多めですが、
くだらなくて逆に好きww

ドラルク以外の吸血鬼たちのクセが強すぎるんよ。笑

“吸血鬼Y談おじさん”“吸血鬼野球拳大好き”とか、

よくまあこれだけくだらないバリエーションが思いつくなと、
その発想に完敗でしたww


● キャラクター&声優
吸血鬼や吸血鬼ハンターなど、
たくさんのキャラが登場します。

複数回登場するキャラも多いし、
少しずつスポットライトが当たるし、
キャラを覚えることに苦労はしませんでした。

みんな個性強すぎるしねww


ドラルク(cv.福山潤)は、
すぐに死んで灰になってしまう弱すぎる吸血鬼。

マイペースに行動するところも、
ロナルドや他のキャラをからかってみるお茶目なところも、
楽しくて、好きなキャラでした。

使い魔であるアルマジロのジョンが可愛すぎた(*´Д`)
ドラルクが死ぬたびに泣いてるのも可愛い(*´Д`)

ハロウィンの時のメロンパン仮装に悶え死ぬかと思いました。

11話のジョンのエピソードには泣かされました(´;ω;`)
まさかこの作品で泣くことになるなんて(´;ω;`)


ロナルド(cv.古川慎)は、
ドラルクの同居をすごく嫌がりながらもやむを得ず一緒に暮らす、
なんだかんだお人好しなハンター。

ちゃんとした腕を持っているけど、
どこか残念なところが可愛い。笑

基本的にツッコミ役。
吸血鬼たちに振り回され、怒る姿がもはや定番w


他にも面白いキャラがたくさんいて…。

私の一番のお気に入りはジョンですが、
ドラルクのおじいさまも好きでした。笑


そしてこの作品の大きな特徴が、
大物声優さんがたくさん登場するということ。

吸血鬼役に大物声優さんが次々と登場し、
毎回びっくりしていました。皆さんいい声すぎる。

リアルタイム放送時には、
あのキャラはどの大物声優が!?という予想で盛り上がったそうで^^


● 音楽
【 OP「DIES IN NO TIME」/ 福山潤 】

おしゃれでかっこいい&楽しいOPです♪

ドラルクとロナルド、
二人のダンスがいい^^

登場キャラもかっこよく演出されてますが、実際に登場してみればどのキャラも全然かっこよくないじゃないかと、裏切られた気分でしたww


【 ED「Strangers」/ TRD 】

TRD(トラッド)は、
近藤孝行さんと小野大輔さんのユニットだそうです。

普通にいい曲だな~と聞いていました。

このED、一度は見ておくことをおすすめします。

まさか仕掛けが隠されていたなんて…。
(本編のどこかで明かされます)


● まとめ
楽しめたらいいな~と軽い気持ちで見始めたのに、
すっかりハマって、しっかり楽しみました♪

これぐらいくだらないものならば、
下ネタ系の作品も楽しめることがわかりました。笑
私の下ネタレベルは小学生並みなんだなww

吸血鬼とハンターという立場ですが、
殺し殺されという残虐なシーンは一切なく、
むしろみんな仲良いいよね?という平和さもいい雰囲気でした♪

ちなみに次回予告だけは毎回シリアスで、
そこだけ見たら誤解される作品なのでご注意を。

私も「次はちょっと真面目な感じ?」と騙され続けました。笑

原作は2022年4月現在で20巻出ているんですね。
ということはストックも十分?

2期があれば嬉しいな^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

70.7 5 2021年度のドタバタアニメランキング5位
戦闘員、派遣します!(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (401)
1335人が棚に入れました
秘密結社キサラギ。今や地球上の誰もが知る大企業は、自ら悪の組織と名乗ってさまざまな悪事に手を染め、ヒーローたちを打ち倒し、ついに世界征服を成し遂げようとしていた。しかし、世界を手に入れれば大勢の戦闘員たちは不要になってしまう。このリストラ問題を解決すべく、キサラギの最高幹部たちは新たな侵略先として宇宙に狙いを定める。そして地球によく似た環境の惑星へ、「戦闘員六号」と美少女型アンドロイドの「キサラギ=アリス」を派遣するが、現地の人々は“魔王軍"の侵略を受けていて――。

声優・キャラクター
白井悠介、富田美憂、菊池紗矢香、村上奈津実、髙橋ミナミ
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

好き者のコンピテンシー

暁なつめ氏の原作は未読


この御方は作品によって、大きく作風が変わらないため良くも悪くも想像しやすい。アニメ化は『このすば』『けものみち』に続いてってことになるのかしら?

・♂の異世界転生
・主人公♂が性的欲望に忠実
・ハーレムでわりと♀がひどい目に合う

○○のほうが優れている云々は置いといて、原作者の手癖みたいな会話の間やテンポ、そして交わされる会話の内容はやはりこの人とわかりますし、原作の良さ(読んでないけど)を踏襲するようスタッフが腐心したのだろうとは思います。 

どうやら地球から転送された(らしい)主人公の過去話はカットされてます。物語の進行に支障はございません。その戦闘員六号(CV白井悠介)が主人公です。Youtubeでたまにお見かけしていたしらいむさんの作品まともに観るのはこれが初。
世界征服を企む大企業「キサラギ」の従業員がとある星に転送されてのすったもんだです。ハーレム構成メンバーは以下

■6号のチーム:日々寝食を共にしてる
 キサラギ=アリス(CV富田美憂) アンドロイド/低体温ツッコミ役
 スノウ(CV菊池紗矢香) 近衛騎士団隊長/剣持ってる人
 ロゼ(CV村上奈津実) 戦闘用キメラ/大食の人
 グリム(CV髙橋ミナミ) 大司教/車椅子で呪う人

■キサラギ:上司に相当
 アスタロト(CV渡部紗弓) 氷結の人/チョロイン
 ベリアル(CV日高里菜) 業火の人/印象にない
 リリス(CV石原夏織) 科学者/人気投票の際バイデンしてたね

■グレイス王国:転送先のウォッチ対象其の一
 ティリス(CV前田佳織里) 王女/腹黒サディスティック

■魔王軍:転送先のウォッチ対象其の二
 ハイネ(CV瀬戸麻沙美) 魔王軍四天王の片割れ/たぶんドM
 ラッセル(CV伊藤美来) 魔王軍四天王の片割れ/うーん…美少年枠!?

チームメンバーとの日常劇をベースにその他愉快な仲間たちと組んずほぐれつします。多彩なので退屈はしません。完走への吸引力になりました。ハーレムの話はここまで。それこそハーレム+αの部分、“暁節”といえる会話劇が付加価値となります。
あらすじの通りで一言で言うとこのすば的サラリーマンのお話です。意外と実社会で使えるかもしれない!って視点で観るとより楽しめるかもしれません。



※余談

■コンピテンシー(有能社員の行動特性)

 「悪行ポイントが加算されました」

パワーワードです(笑) 
悪いことやると評価されインセンティブが溜まる明快な仕組み。営業なら売上いくらとか、人事採用なら採用者何名とか、工場なら生産量とか、開発なら納期遵守/安定品質とか、なにをもとに評価するかって指標がありますよね。

業種:商社?人材派遣業?
理念:世界をわが手に!
職種:戦闘員

他にも挙げれば細かくいろいろ出てくるでしょうが、従業員の行動規範があって、上司と1on1して目標設定したり、雇用契約にインセンティブ詳細があるのかもしれません。

それに沿って主人公は行動しているわけで、アニメの中で繰り広げられてる下衆なあれやこれやもそれが職務内容となってるのならしょうがないよね、普通よね、と考えてしまうのは骨の髄までサラリーマンだからかもしれません。
{netabare}あわよくばキサラギ社の新卒面接で志望動機を聞いてみたいものです。大喜利楽しそう…{/netabare}



視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ

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2021.06.30 初稿
2022.05.24 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 48

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

下品な主人公を軽蔑しつつも共感してしまう男心の弱さを突いた作品

この物語の原作は、「この素晴らしい世界に祝福を!」の著者である暁なつめさんが作家デビューする前に「小説家になろう」に投稿されていた小説です。
つまり「この素晴らしい世界に祝福を!」よりも前に書かれていたようです。
だから内容は、あのアニメと同じく、下ネタたっぷりのお笑いアニメです。


このアニメもまた、下品な主人公を軽蔑しつつ、ダラダラと結局最後まで見てしまいました。

著者の暁なつめさんは、いやらしいほどに男心の弱点をしっかりと突いてきます。
健全な男であれば誰でも下ネタが大好きであり、まるで麻薬のようについつい下ネタ話を知りたくなります。
こんな下品なアニメを見ている自分を”情けない”と思いつつ、男の本能には勝てずに、ついダラダラと見てしまう自分がむなしい…。
皆さんもそうですよね。(^_^;)


物語の内容は…、語る迄もありません。
暁なつめさん原作のアニメには、物語の内容などどうでも良いのです。
愉快な仲間が集まって下品なことを笑いながら楽しくやっていればそれでいいのです。


悪行ポイントを積み重ねることで自動車や武器が手に入るのであれば、私も主人公と同じことをしたい。
でも実際にそれを行ったら間違いなく警察に捕まってしまいますね。
女性のパ〇ツをいきなり脱がしてパンチ一発で許してもらえるほど世の中は甘くありませんので…。
それと、どんなに酔っていても先輩や上司の頭に「ちょんまげ」はしないでくださいね。その瞬間に人生が終わるかもしれませんので…。
視聴者の皆さんは注意してくださいね(*^_^*)

最後に私はアンドロイドのアリスが大好きです。(^_^)
外見は幼い美少女ですが、口調は大人びており、辛辣な言葉で主人公をいたぶっているところがたまりません。
そして主人公が意識不明で入院中に下の世話をしてくれた意外な優しさが嬉しいです。
貴方は意識不明の友達の排せつ物の処理を3日間することができますか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 44

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

何だ、これってやっぱりSFなんじゃん…。

原作は読んでないけど、最終話最後の1カットの夜空でサラっと大きなネタを分かりやすくぶち込んできましたね!



……って、いきなり最終話を観てない人には意味不明な話で始めてすみません。一応ストーリーとしては、悪の秘密結社キサラギが世界征服を目前にして、征服後の組織維持のために宇宙の彼方に見つけた居住可能惑星を新たな征服地と定め、そこに組織古参の戦闘員六号と高性能美少女型アンドロイドであるアリスを先兵として派遣するというお話ですね。

侵略を目指した惑星には人間そっくりの知的生命体の他、魔族と呼ばれる存在がいて、自分たちが持ち込んだ科学技術とは別の「魔法」が存在するといった感じになっています。別の惑星上にある文明社会という意味では「異世界」ではありますが、人間や物が技術によって転送できている時点でいわゆる「異世界ファンタジー」ではありません。
(意思疎通も謎の能力ではなく翻訳装置的な物によってなされています。)

六号やアリス、そして二人が拠点とすることになったグレイス王国の王女ティリスなど人間的な外見の方が腹黒なキャラが多く、敵味方問わず「人外」キャラの方が純真な性格設定になっているのが特徴的です。

基本ゲスかったり腹黒だったりするキャラたちが時折見せる「悪に徹しきれない」ところや、逆に基本純真なロゼやハイネのようなキャラが欲望に正直すぎるあまり時々腹黒い連中をやり込めたりするドタバタ劇を楽しんでいた感じで、軽く流して観るような作品ですが、文物に関して軽い考察要素を入れることで設定に関して想いを巡らせる感じでもあります。

気付くと面白かったり気になったりする小ネタはちょくちょくあるので、そういうのを追いかけるのが好きな人には案外お勧めできる作品かもしれません。しかしニッチな需要とも言えるので、そんなに人気は出ないような気もします。

あと、ある意味古典的なアリスのツンデレはけっこうカワイイと思いました。

余談その1: 次回予告でキサラギ女三幹部が喋ってる内容に、案外情報量が多かった気もするしたいしたことなかったような気もします。とりあえずリリス様は非道い奴です(笑)。

余談その2: OP主題歌「No.6」のラテンっぽいアレンジが意外とハマります。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40

71.4 6 2021年度のドタバタアニメランキング6位
迷宮ブラックカンパニー(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (239)
882人が棚に入れました
働きたくない!その想いから努力を重ね、不労所得で「セレブプロニート」になった二ノ宮キンジ。死ぬまで怠惰に暮らす決意をした矢先……なんの因果か異世界転移!辿り着いたのは「迷宮が職場」の超ブラック企業だった。優雅な生活は一変し、かつて「ダンジョン」と呼ばれた鉱山でひたすら肉体労働させられ血の汗と涙を流す日々。過酷な現場、長時間労働、低賃金。さらには上司のパワハラ、洗脳、やりがい搾取。さんざん見下していた「社畜」ライフを送ることになってしまう。それでもキンジは諦めない! 最高のニート生活を取り戻すため、時に手段を選ばず、時に悪知恵を駆使してしぶとく成り上がろうとするのだが……!?これは、唯我独尊な超外道青年による不撓不屈の物語。「異世界迷宮」×「ブラック企業」の社畜的ファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
小西克幸、久野美咲、下野紘

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

コメディとして面白い。

セレブニートの座を手に入れた主人公が、異世界転移してブラック企業で働くことに。
そんな中、再びセレブニートを目指して仲間を集めて、成り上がりを目指していく物語。

基本はコメディ。
序盤は、主人公の人生観に賛同できずに、冷ややかに視聴していましたけど、何度も挫折しながら・・・、という物語には惹かれました。

コメディとして普通に面白い作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

押さえつけられていないと本領発揮できないタイプ

【紹介】
異世界転生してブラック企業社畜という最底辺から成りあがるギャグアニメ。
非常に癖のある主人公があの手この手で絶望的な状況を変えようとします。
主人公が自分の野望のためなら手段を選ばないところがあるので、彼が好きか嫌いかで楽しめるかどうかわかれるでしょうね。

【総評】
もっと不条理ギャグ的なものを期待したが、意外とやることがまともで思っていたよりもキャラクターがマジメだったのが少し残念。
主人公以外のキャラがマジメなキャラばかりで主人公についていくだけな感じで存在感がないし、ヒロイン格の3人がどうにもネタっぽくてヒロイン的な魅力がないし、ネタ要員としても中途半端。
ワニが一番いい味だしていた。
さらに中盤が退屈でつまらなかった。

タイトル通り、この作品は社畜やっててこその面白さですね。


【音楽】
OPテーマもEDテーマもいい曲ですね。
特にEDのワールドイズマインが気に入りました。
前半のEDアニメのポップな感じも温かみがあっていいし、後半の可愛いダンスも良かったです。

【作画】
キャラデザはかなり癖が強いですが、作画自体は悪くないです。
キャラの顔作画は割と変わるのでちょっと気になりました。

【シナリオ】
{netabare}
ほぼご都合主義なのでシナリオに期待するアニメではないですが、前半はうまくいったり、しっぱいしたり、罵倒したり、罵倒されたり、復讐したり、復讐されたり、山あり谷ありでどうなるかわからない急展開の連続が面白くて、RPGのパロディも結構あってネタがわかるとさらに面白い。
中盤少し退屈な期間もありましたが、ワニ達が復帰してから少し盛り返しましたが、やはり初期のころが一番面白かった。
{/netabare}

【キャラクター】
{netabare}
主人公とワニが好き。

主人公は鬼畜の代名詞みたいな手段を選ばない男で、果てしなく大きな野心を持ち、どんな手を使ってでもなりあがってやるという不屈の精神が凄い。
頭も切れるし行動力もあって、人たらしの才能もあって、見ていて退屈しない人物ですが、その破天荒で横暴な生き方は、味方も多く作りますが、それ以上に多くの敵を作るでしょうね。ただ、案外常識人で、底辺にいるときには光るが、底辺から脱出すると途端にまっとうなことばかりしはじめて面白さがなくなる。押さえつけられていないと本領が発揮できないのでしょう。

相棒のワニは平凡な常識人キャラですが、滅茶苦茶なキャラが多い中で常識人ポジションの彼の存在がいい味出していましたね。
ランガとシアは面白くてキャラが立ってるのは良かったですが、キャラデザの癖の強さが気になってしまってマジメなことをしていてもネタに見えてしまい、ヒロイン的な魅力はあまり感じなかったです。
口元とか眉毛とかも気になったけど、特にシアの瞳に入っている十字架のような模様が気になって仕方なかった。しかも一話の中でもこの十字架の自己主張がやけに強い時と控えめな時があって、作画の雰囲気が変わったことが強調されて気になってしまった。
個人的な意見ですが、この瞳の十字架は、ないほうがいいと思う。
リムはキャラデザの癖が少ないので普通に可愛い。
癖のあるキャラクターしか作れないのかと思ったら、主人公の仲間以外は割と普通でまともなキャラも多かったし、主要キャラも自分がメインの回以外は割と大人しくて、持ち味が発揮されていなかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最終話を観るために観るアニメ

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
現実世界で富を得た主人公が、異世界に転生され、ド底辺のブラック企業に務める、というストーリー。

基本的にギャグベースの作品で、結構ブラックなネタが多い。

1期ワンクールのわりには非常に展開が多く、ストーリーとしてはやや破綻している部分もありますし、途中、観るの止めようかと思うこともありましたが、最終話まで観て良かったなと思いました。

10話まで☆3にしてましたが、ラスト2話で☆4にした感じですね。

決して絶賛ではありませんし、好みも分かれる作風で、正直、世間的な評価は65点いけば良いかな?というところですが、個人的には、72点くらいつけたいです(あくまで感覚ですが、私的には70点以上が☆4。85点以上が☆5です)。

既視感はあまりない作品なので、たくさんアニメ観てきた人向けって感じですかね。

あとはまあ、「レッ○ブルに怒られろ」ですね(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
最後、当然のように二宮は財を失うと思っていた。もしくは、再び違う異世界に転生されてしまうか。

それを、すごく綺麗にまとめたことが意外で、1本取られた感じ。これまで、「ニートになり(楽して稼ぎ)たい」の一心で、ブラックな労働にも耐え、他者を欺き、のしあがろうと野心を滾らせてきた二宮がまさか、働くことにやりがいを見いだすなんてね。

仕事は楽しい。

努力して成功するのも、他人に勝って優越感に浸るのも、賃金を得て好きなことに使うのも、同僚と力を合わせて難局を乗り越えるのも、全部ひっくるめて、楽しい。

私自身は、「仕事=人生」という、(本作で言うなら)シアみたいな生き方をしていて、ブラックな職場ながら、めっちゃ仕事にやりがいを持っているが、そんな私からすると、「ようこそこちら側に」という感じがした(笑) 尤も、仕事や会社に対して自己を犠牲にして働くなんて、気持ち悪いとかバカのやることかと思われるかもしれないが、まあ、私は私の人生を歩んでいるだけなので、放っておいてくれよと。納税もしてるし、犯罪はしていないし、ちょっとアニメとアルコールと美少女が好きなだけなんだから(笑)

奇しくも、11話で二宮が言ったように、「初志貫徹。俺は俺の欲望に純粋なだけだ。そう、俺は他人を騙しても、自分を騙したことは1度もない」という感じです。いや、私は他人も騙さないようにしているが(笑)

私は、自分の意思を持たない人間が嫌いだ。いや、自分の意思を持たない人間なんてホントはいないから、厳密に言うと、自分の現状を周りのせいにして生きている人間が、かな。

私は別に、なんでも自分のしたいことをワガママ放題やる人間が好きだと言っているのではない。むしろそういう人間は嫌いだ。状況によって、場の空気やどうにもできない力によって、自らの望まぬ方向に流されることはあるだろう。私もよくある。

私が好きな人間は、流れに逆らって泳ぐ力や意志がある人間と、流されている状況を受け止め、それでもちゃんと自分の手と足で泳ぐ人間だ。つまり、前者は二宮であり、後者はワニベ。

逆らいきれない大きな流れに流されているなら、いっそ思いきって、下流に向かって全力でクロールをしろよと。そのカーブを上手く曲がるために、流されるルートくらいは自分で選べよと。

流れを変える根性もないくせに、流されてしまう自分の実力の無さを認めることもできず、ただ、不満や愚痴を垂れ流すだけで動こうとしない人間が、私は嫌いなのだ。

きっと、二宮も同じような価値観を持っているのだろう。だからこそ、ただ救済を望むだけの未来人(ザゼル)に見切りをつけ、ライザッハ鉱業の中から、(シアは身内だからノーカンとして)唯一、ベルザだけを迷宮ブラックカンパニーの重役にしたのだ。あれだけ自分を虐げてきたベルザだが、(やり方は否定しても)意思の強さや能力は、ちゃんと評価していたんだなと感動した。

もちろん、本作のラストに関して、否定側の意見も良く分かる。本作のテイストなら、権力を握った後の二宮が更に悪事を行い破滅していく流れの方が自然だし、二宮が無双する流れも、ご都合主義的で薄っぺらい部分はあるしね。だから、みんながみんな、好きになるアニメではないと思う。

私は毎クール、20本近くのアニメを観ていて、流石に疲れるし、最近は昔程のアニメ熱もないから、とりあえず録画だけして、評判が良かったアニメを数本だけ観るようなスタイルに変えようかと、ここ1年くらい思っているのだが、たまにこういう掘り出し物(世間の評価と自分の好みにズレがある作品)に出会うと、やっぱり自力で発掘するスタイルを続けようかなと思ってしまうな。ブラックな修羅の道だけれども(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ちゃんと稼いだからニートじゃないけどな。リム、可愛いな(笑) 二宮、クズ(笑)  

2話目 ☆3
なるほど、会社を作る流れか。それは面白そう。

3話目 ☆2
ん? また社員側に戻るの? 

4話目 ☆3
ドタバタコメディ。

5話目 ☆3
超展開? この展開は、グズ主人公系としては、結構好きかな

6話目 ☆3
漫喫の解釈(笑) 

7話目 ☆4
なるほど。だから日本じゃなくて過去を選択ね(笑)

8話目 ☆2


9話目 ☆4
中毒、、、レッドブルに怒られろ(笑)

10話目 ☆2
もうなんか、ストーリーがむちゃくちゃになってるよな。

11話目 ☆4
ここにきて、少し面白い展開。この展開がもっと早くても良かった。

12話目 ☆5
ニートを目指して頑張ってきたが、働くことのやりがいを感じた。どう考えても、ギャグで終わらせるための前フリだが(笑) と思ったら、なかなか綺麗な終わり方。個人的には、好きだな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21
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