ノスタルジックおすすめアニメランキング 28

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのノスタルジック成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2020年01月26日の時点で一番のノスタルジックおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.7 1 ノスタルジックアニメランキング1位
AIR エアー(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (3147)
15043人が棚に入れました
国崎往人は旅を続ける人形使い。「法術」と呼ばれる不思議な力を用いて、道行く人々に芸を見せることで生きてきた。特にあてがある旅でもないが、彼は密かに探しているものがあった。
幼い頃、母が繰り返し語ってくれた「今も空にいるという翼を持った少女」。ある夏の日、偶然立ち寄ることになった海沿いの街で、彼は1人の少女と出会う。それが全ての始まりだった…。

声優・キャラクター
小野大輔、川上とも子、岡本麻見、柚木涼香、久川綾、冬馬由美、田村ゆかり、今野宏美、西村ちなみ、神奈延年、井上喜久子

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

鳥の詩の謎

この作品が泣きアニメとしてすごく感動できる事はみなが知っているところ。
そして主題歌の「鳥の詩」は誰もが認めている素晴らしい曲であり国歌とまで言われています。
しかし・・・何故この曲が国歌と言われるようになったのでしょうか?
いろいろな説がありますが、誰もが知っている曲なので国歌と言われるようになったという説。
歌詞やメロディなど全てが素晴らしく神曲を越えて国歌と言われるようになったという説。
そしてこのAIRの主人公の「国崎」という名前から国歌と言われるようになったという説。

私の考えでは、三つめの説の一番初めに誰かが「国崎」という名をもじって国歌と呼んだのがきっかけで、それが最高の曲という意味合いで国歌として広まったと思うのですが真相はいかに・・・。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 25
ネタバレ

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

夏になるたびにAIRのことを思い出す・・・

あらすじ

人形を操る不思議な力である法術を
使うことのできる青年・国崎往人は
母から託された言葉の意味を求め
人形を操る芸を駆使して
金を稼ぎつつ旅をしていた

だが海辺の田舎町で金が尽きてしまい
困っていたそんな彼の前に
話しかけてきた一人の少女
神尾観鈴は人懐っこく無邪気に笑う

彼女との出会いをきっかけに
往人はこの町で暮らし始める

夏の情景に包まれて穏やかに流れる日々
そんな中さらに様々な少女に出会い
母に託された言葉の真意に迫り
往人は真実に近づいていく

※wiki引用


感想


夏になるとAIRが見たくなりますよね~
ヒロインの観鈴が自分と同じ
7/23が誕生日ということもあり
思い入れが強いですね~


まず最初にAIRを12話でよくまとめたと感じた
原作をやっているとどうしても24話くらいかかると思っていたので
しかし、その分駆け足気味になり
原作をやってない人にとっては
説明不足になっているとは感じた

アニメしか見てない人のために
2クールにしてゆっくりやった方が
良かったかもな~と思った


作画は京アニということで問題なく良いし
OPの鳥の詩が良いね~
理解した上で聴くと誰の事について歌っているのか
分かってさらに面白いですね

あとやっぱりBGMの夏影が良く
要所要所で物語を盛り上げてくれていた
もう曲を聴いただけで泣いてしもうようになった…
もちろん、他のBGMも良いものばかりである


Key作品だけあってストーリーも抜群に良い
神話っぽくなっていて小難しい話になっているので
やはりアニメしか知らない人は
どこかで解説を読む必要があると思う
(下に私なりの解説書いておいたので良ければ読んでください)

ストーリーはちゃんと理解できれば
ちゃんと良いものだとわかるが
理解できないと浅い物語と勘違いしてしまうと思う


全ての女の子の話が
SUMMER編の話とつながっていて
最初の話は伏線になっているのが凄かったですね


Key作品全部に言えることかもしれないが
良くも悪くも普通の恋愛アニメと違い
ボーっと見ていると展開が早くてついていけないだろう
それに奇跡が起きるのもKey作品のおなじみですね
そこが普通の恋愛アニメとの違いであり
好き嫌いが分かれる所かもしれない

絵が合わないと敬遠すること多いのも
Key作品には多いと思うが
それを補って余りあるほどストーリーが良いと思う

また、一話一話の引きが良かった
そのおかげで次が気になりどんどん引き込まれた
特に後半の演出は盛り上がり
そして、11話と最終回は後半ずっと号泣してたな

素晴らしい作品だったと思う
めちゃくちゃ泣かされた
Key作品を代表する作品だと思う
Key作品の中でもかなり好きな作品です



考察



ここからはネタバレとなるので
まだ見てない人は見ないでください
見たけどAirのことが理解出来なかった
という人のために自分なりの解釈を
追加して書きたいと思う

あくまで自分の解釈なので
絶対合ってるわけではないから
参考程度に見てください

{netabare}



観鈴は、1000年前の呪いと
翼人の転生時の記憶の継承の肉体にかかる負担により
あの様に苦しんでしまいやがて死んでしまいます。
〔観鈴が見ている夢とは翼人(神奈)の記憶です。
彼女が誰かと友達になろうとすると
観鈴が体調を崩したり、
周りの人間の体調がおかしくなるのは
1000年前の呪いの為です。〕


国崎往人は、法術を使い観鈴を救おうとします。
翼人の記憶の継承に耐えられるよう強化させ、
観鈴の命を少しだけ伸ばすことに成功します。
(その短い時間が、観鈴にとって晴子との絆を結ぶ
大切な時間となります。)

しかし、そのために力を使い果たした、
国崎往人は、その存在を維持できなくなり、
消滅しましたが観鈴を見守りたいので
カラスの『そら』として過去に転生し
観鈴の側に戻ってきます。
(往人の法術は、もともと神奈の生まれ変わりを
 救うために受け継がれてきた力です。)


その後、観鈴と晴子は、本当の親子の絆で結ばれ、
観鈴は翼人の記憶を受け継ぐことに成功します。
観鈴がすべての記憶を受け継ぎ、晴子に見守られ、
満足して人生を終えたことにより
1000年前の呪いは解除されました。


観鈴は、「神奈備命」からの転生を成功させ、
最後は、普通の人間、女の子として息を引き取ったので、
観鈴の魂の継承者は、転生の際に、苦しむことが無くなります。

観鈴が満足して人生を終えたことを見届けた、
そら(往人)は、観鈴の魂を迎えに、空に上がります。


そして過去に転生、エピローグの少年と少女になります。
少年と少女には、もう呪いはかかっていません。

少年の方にはおそらく「そら」の魂が、
少女の方には「そら」が「連れ帰った」観鈴の魂が転生したもの
と考えられます。

1000年間続いた呪いは、ここに終わったのでした。
そして、法術の影響か少年は、往人の記憶を引きついでいました。
砂浜にいる往人と観鈴がどんな運命をたどるのか知っています。

だから、
「彼らには,過酷な日々を
 そして,僕らには始まりを」
という台詞になるのです。


彼らというのは往人と観鈴のことで
僕らというのは往人と観鈴が転生した少年と少女のことだと思います。

つまり、ここで翼人に関する物語が終わったということです。
「そら」は願い通り観鈴の魂を再び地上に連れて帰り、
新しい人生を「共に」歩きだしたのではないかと思っています。

(AIRの転生は法術の影響か
 なぜか、過去に向かって行われ、時間がループ状になっています。
 往人の魂は、一度目は、往人として
 二度目は、カラスのそらとして
 三度目は、少年としてラストシーンの状況を
 見ていることになります。)


最初見た人は
二人とも生きてはいないためBADENDじゃないかと
思う人もいたかも知れませんが
そうではなく、HAPPYENDというわけでもないのですが
GOODENDという感じでしょうか

呪いは終わったので
良かったという感じです



質問で、全ての女の子の話が
SUMMER編とどう繋がっているのか分からないとあったので
解説しておきます

この女の子達の話は、原作ではDREAM編と
呼ばれているのですが
結論から言うとこの女の子達は神奈の見ている『夢』です

観鈴は転生してるから別として
佳乃や、みちるは
神奈の羽を通じて空に囚われている
神奈が経験をしているのではないかと思う

羽と関わっている、佳乃、みちる、観鈴は神奈
聖、美凪、晴子は裏葉と同じ立場になっているとも思います。
また、佳乃、みちるが経験した幸せの記憶が
神奈も羽を通して経験したことで
最終回の呪いを解く助けになったと考えられる


佳乃の様子がおかしくなるのは
羽の記憶のせいですが
では、なぜ最初に触った聖には何もないのか?
それは、羽の記憶は八雲の記憶であり
何も出来ずに母が死んでしまった記憶である

そこで、自分が生まれる事で
母が死んでしまったと思って負い目を感じていた
佳乃の方とシンクロしてしまい取り付かれたのだと思う

佳乃は神奈と同じで空にいくことで
住人や聖など大事な人を救おうとしてます
ですが、佳乃は神奈とは違い空から帰ってきて
住人達や町の人と暮らそうとする

これは神奈が選ぶ事のできなかった未来
これにより、叶わなかった神奈の夢が叶えられ
結果として神奈の願いが果たされるということです

また、白穂のエピソードは
負い目や罪の意識を佳乃に克服させるためのものである
佳乃は母親の愛を知り自分を責めるのをやめて
空から帰ってくるというわけです


次に、美凪の方ですが
美凪は裏葉の立場として考えると
みちるは空に行きいなくなってしまった神奈
そして、美凪母は裏葉達の子供、子孫ということでしょうか

現実で、裏葉は神奈を救うため
自分達が神奈のことを忘れて
幸せになる道もありましたが
それを捨てて、子孫に希望を託しました

しかし、これは子孫にも
自分達と同じ苦しみを背負わせる事と
同義です

かといって、裏葉にも
迷いが無かったわけではないと思います
子供にも幸せになってほしいという思いもあったと思います
住人の母さんも住人が幸せになるような道を
用意していましたので…


神奈は最後自分のことは忘れ
二人には幸せになって欲しいと
願っていました

美凪はみちると母のどちらと過ごすのか
葛藤していましたが
最終的に母と過ごしましたね

つまり、これは裏葉が
神奈を忘れて家族と幸せに過ごした
無かった未来なのです

また、美凪や住人と遊んだことも
神奈には出来なかった
幸せな記憶なのでしょう

これらにより、神奈の願いが
またしても叶ったというわけです


以上の説明で
DREAM編がSUMMERと繋がっていることが分かったでしょうか?
他の女の子の話は必要なかったと思っている人がいますが
この二人を幸せにしたことで
神奈も『夢』の中ですが救われ
結果として観鈴も救われるということです


{/netabare}
長くなりましたがこういうことです
これで理解してくれると良いのですがw

これで理解して見直すと
もっとAirが面白く感じるかもしれませんね!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 170

あきにゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

涙腺崩壊+放心状態には逆らえない運命の物語

とてもとても昔からの逆らえない運命
こんな人生なら最初から歩みたくなくなるような運命
その儚い人生を理解しながらも一生懸命に生き、家族愛や多くの感動を与えてくれた素直で純粋無垢な観鈴がとても愛しく、同時に放心状態にまで陥るほどの切なさと歯がゆさを与えてくれた作品


さすがはkey作品といったところでしょうか
お涙頂戴というより、完全に涙腺崩壊、精神破壊を狙ったとしか思えないようなストーリー
1クールという短い期間だからか、少し飛ばし気味のとこもあり、ちょっとわけわからなくなったりするところもありますが・・・
でもまぁ、そんなの全然気にしなくても(理解できないままでも)最後まで問題なく観れるかと
ていうか、私は観れました
ちゃんと感動できていたのでしっかりと理解出来なくても大丈夫だったのかと勝手に思ってます(爆

最初のほう(3話くらい?)は特に面白いとも思えずにただただ暇つぶしで観てたくらいですが、気がつけばすっかりAIRの中に引き込まれてました
この作品のイメージは風や鳥のような、とにかく幻想的で儚く神秘的な印象です
たった14話ですし、思いっきり泣きたいときに一気に観てしまうというのも良いかもしれませんね

ただし、ファンタジーや、現実味のない夢物語等が嫌いな方は絶対見ないことをお勧めします
この作品はどんな設定でも受け入れられる自信のある方にぜひ観てほしいですね

投稿 : 2020/01/25
♥ : 33

62.7 2 ノスタルジックアニメランキング2位
フタコイ オルタナティブ(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (139)
948人が棚に入れました
都心から電車で15分の小都市=二子魂川市。そこで小さな探偵事務所を営む『双葉恋太郎』と、その押しかけ助手である『白鐘姉妹』。とある秋の季節、彼らが送った平凡で、そして平凡だからこそほんのりとしあわせだった毎日。
双葉恋太郎は桜月組に拉致されていた。組長の大切なインコをあずかっていた恋太郎はインコをネコに食べられてしまうという失態を犯してしまったからだ。その頃、双樹は夕飯の買出しをし、沙羅は助けを求めて事務所にやって来た金を連れてマフィアから逃げ回っていた。責任を取るべく賭けボクシングの試合に無理やり出場させられてしまう恋太郎だが、予想を裏切り相手をノックアウトしてしまう。怒った桜月親分は、恋太郎拳銃で撃とうとするが・・・

声優・キャラクター
水橋かおり、門脇舞以、関智一、堀江由衣、小清水亜美、伊月ゆい、綱掛裕美、長谷川静香、長谷優里奈、吉住梢、桑谷夏子、たかはし智秋、三五美奈子

奈悠 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

設定演出がむちゃくちゃだよ?!だがそれがいい!!

全13話。最初からなんだこれは!?ってのが最初の印象。

しかし、しっかりとしたストーリーがその過剰な設定などでも十分生きてます。
何も考えずに本編楽しめばいいよ。いや本気で。

中盤あたりでどうしてこんな生活を送っているか回想シーン含め見応えあります。
沙羅&双樹との出会いのきっかけ。「私達を探してください」

終盤も本気だったのかこの設定って・・・。
だがそれがいい!!って本気で言えるような内容でした。

演出は細かな心理描写も含めかなり見応えがあります。
男らしく成長していく恋太郎もいいですね。

ドタバタラブコメっぽい始まりだったけど、ちょっと変わった3人のお話。
愛の物語を感じてください。

私的に“もっと評価されるべき”と思える作品です。


こんなお話
“――3人でいたい――”

原作はメディアワークス電撃G's magazineにて連載中の双恋。
双恋のプロジェクトとして同じ原作を2つの制作会社が全く違ったアプローチで作るとどうなるか?
という「双恋」ならではの企画で進んでいた作品です。2004年10月よりテレビ東京系にてO.Aしていた老舗の制作会社テレコム・アニメーションフィルムの「双恋」に対し、「フタコイ オルタナティブ」は新進気鋭の制作会社ユーフォーテーブル(ufotable)が担当!
「主人公と双子の3人が一緒にいることが、主人公視点による“嬉しい”じゃなく、視聴者視点で、それが彼等3人にとっていちばんの幸せであるように観てもらうためにはどうすればいいのか?と、ひたすら考え抜いて作っています。」
銭湯へ行ったとか、帰り道に肩を並べて歩いたとか。本当に日常の些細な幸せ・・・
フタコイが描くのはそんな幸せです。
(公式より引用)


OP「New World」 ベ・ユミ(1st Single)
ED「ぼくらの時間」 eufonius(上記Singleのc/w)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8

通りすがりの評論家 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

一人より二人、二人より三人!

ー 人一人が幸せにできる人数など、ごく少数 ー
           ー 誰もが幸せになることなどない ー

自分ができることってこんだけなんだなって思わされる作品
鬱要素はないが、8話あたりから若干の絶望感有
まあ何にせよ見てみなけりゃわかんないから視聴をオヌヌメする

作画/音楽.共に最近の作品に負けず劣らず侮りがたしufotable
前作の「双恋」を見てなくてもおk\(^o^)/
余談だが私の押しは沙羅ちゃん(cv.ミズハス)である

私的総合評価 -great-
・OP.ED 最良(OP/EDともに良し)
・作画  良(個人的には好み)
・声優  最良(声がドンピシャにハマってたので)
・構成  良(もう少し話数を縮めれば...)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 1
ネタバレ

lEFUg59761 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『読書家』にお勧めしたい、愛のある哲学作品

原作は双子のヒロインばかりがでてくるギャルゲー「双恋」。
主人公が学校生活を送る中、双子のヒロイン達と出会い愛を深めると言う、いかにもな作品です。
そんな単なるギャルゲーが何を思ったのか、ヒロインの「容姿と声」だけをそのままに設定を一新したのが、この「フタコイ オルタナティブ」です。
主人公はオリジナル、ヒロイン達の性格は崩壊、というか設定そのものが別物、
物語の舞台も、ただの駄洒落で決めたであろう「二子玉川("ふたこ"たまがわ)」。
発表された当時はバッシングの嵐だったのを良く覚えています。
放送終了後もぶっとんだ脚本に批判が集中し、あまり良作扱いをされておりません。
ですが、個人的には名だたる作品にも引けを取らない、不朽の名作であると思います。
以下、その理由を項目ごとに解説していきます。

■物語……5.0
この作品が「駄作」と言われている最大の理由、それが物語の脚本がぶっとんでいる、という点です。
ネタバレをしないよう何かに例えるならば、
「ドラえもんの世界に突然プレデターが出現し、それを静香ちゃんの応援によって超常的な力に覚醒したのび太が、ワンパンマンのごとく一撃で打ち倒す」
というストーリーです。意味が分からないですね。
ですが、実はこの荒唐無稽なストーリーからは深いテーマが読みとれ、それに気付けるかどうかが肝になってきます。
先ほどの例えで言うならば、プレデターは「のび太のコンプレックス」を、静香ちゃんの応援は「価値観を共にしてくれる存在」を、超常的な力は「社会からの解放」を意味しています。
{netabare}
見終わった方向けに説明すると、こんな感じです。
突然現れたイカ=一般社会の常識や価値観の象徴
2人を選んだ結末=エロス(性愛)を超える真の愛
巨大なイカ=社会から外れる者を修正する最後の砦である世間の目
アクロバット=世間から解放された身軽さ
探偵キック=自己の価値観を肯定する強い力
{/netabare}
つまりは、「自己を開放して価値観を共有することの大切さ」を描いたストーリーと言えるのです。
大事なのは、それを制作側が意図しているかどうかではありません。
その思考に至れるだけの素材であるということが、大切なのです。
深読みであることは百も承知ですが、哲学するに値する脚本であることは確かであり、それは間違いなく名作の物であると言えるでしょう。

■作画……4.0
作画を担当しているのは、今やFateシリーズでお馴染みのufotable。
当時はまだテイルズ作品等でしか見かけない名前で、無名のスタジオでした。
しかし、この時からその美麗さはすでに存在しており、止め絵も崩し絵も視聴意欲をグングン煽ってくれます。
ufotableとしては初めてシナリオから携わった半オリジナル作品とも言え、当時のスタッフがかける情熱が直接伝わってくる作画です。

■声優……4.5
コミカルなシーンが多い本作ですが実力派の声優さんが揃っており、テンポ感を一切損ねない演技は素晴らしいです。
特に、主演の関智一さんの演技は、それはもう尋常ではありません。
陽気でお調子者でコンプレックス持ちの面倒くさい青年を、見事に快演しています。
特に、主人公が困難の末に出した結論をモノクロで独白するシーンは、スッと心の中に入ってくるかのようなネイティブさがあります。
私は、この作品の『双葉恋太郎』というキャラクターは、数多くのキャラを演じている関智一さんの中でも、最高峰の演技が見られるキャラクターだと思います。

■音楽……4.5
テーマ音楽が本当に秀逸です。
暖かく、幸せで、どこか切ないメロディー。
それはこの作品全体の雰囲気を大きく作り出す重要な要素で、様々な場面でいい仕事をしてくれます。
他にも、音楽の演出がテレビ的というよりは映画的な使われ方をしているのも珍しい部分でしょう。
演出家や作曲者のこだわりが見られる、いいサウンドトラックだと思います。

■キャラ……3.5
元々がギャルゲーなので、味付けは濃い部類です。つまりは萌え萌えしてます。
そこが受け入れられるかどうかで、評価も変わってくるでしょう。
キャラクター像自体はありふれたものですが、分かりやすいのはいい事です。
ただし、主役級である3人だけが、難解で奥深いキャラ設定をなされており、その温度差が理解しにくい一面を作ってしまっているのは否めません。
バランスの難しい作品であることが、キャラクターからも伺えます。

台詞回しや動作の間、音響効果の使い方や明暗の切り替わりまで、至る所に細工が施されている本作。
基本はノスタルジックに、時にコミカル、時にシリアス、色々な一面を見せてくれるこの作品は、見ていて飽きを感じさせません。
個人的には、様々な作品の価値観やテーマを知っている『読書家』タイプの人なら、凝り固まらずに受け止められるのではと思います。
表面だけを見るのではなく、そこをかき分けて中身をじっくりと観察する。
その大切さを教えてくれるアニメです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 3

60.5 3 ノスタルジックアニメランキング3位
絶対少年(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (65)
409人が棚に入れました
自分がこれから何をしたいのか見出せず、不登校の生活が続く少年・逢沢歩。
母親に勧められた歩は、離婚した父親の住む町へと行き、父親のもとで一夏を過ごすことになる。進んで同意したわけではなかったが、母親から交換条件としてマウンテンバイクを買ってやるとまで言われれば、行かないと言えるほどの積極的理由もない、そんな歩だった。やって来た田菜は、山と水田と民家がポツポツとある小さな盆地。
母には小さい頃一度来たことがあると言われたが、その記憶のない歩には、今までいた場所と何も変わらない、何もない場所にしか思えなかった。
だが、それはとんでもない間違いだった…。

声優・キャラクター
豊永利行、三橋加奈子、斎藤千和、斎藤恭央、清水愛、加瀬康之、竹内順子

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

世界はどこまでも開いている  【ねこ's満足度:80pts】

不思議な光”マテリアルフェアリー&イーヴル”に導かれる少年少女を描いた青春群像劇。
終始落ち着いた雰囲気で淡々と時が流れる、日常系ファンタジーです。

物語は、田菜編(1~12話)・横浜編(13~26話)の2部構成。
それぞれ中心となる登場人物が変わり、舞台や季節も別のものになっています。

両編の主人公(歩と希紗)に共通する点は、ともに不登校児だということ。
どちらも人と接し関わる事が苦手で、自分の想いをうまく口にする事ができません。
そんな彼らがある日出会う謎の光、それをきっかけに始まる不思議な現象。
それらの出来事に関わることによって、彼らの考え方も微妙に変化していきます。

それは歩や希紗に限ったことではなく、彼らに関わる周りの少年少女たちも同様です。
擦れ違う想い・迷い・嫉妬・葛藤……。ふらふらと行き場の無い、もろく崩れやすい未熟な心。
それでも徐々に自分なりの答えを見つけ成長していく、そういった心理描写がとても丁寧に感じました。

ポイントはそんな心の変化・成長が、あくまで彼ら自身の意思でなされてるところです。
”マテリアルフェアリー&イーヴル”そのものは彼らになにかをするわけではありません。
それらが出現した意味を考え、自分を信じ、行動する。その結果が彼らの成長に繋がっているんです。

最終的にこの作品は明確な答えを表示しません。でもわたし的は特に不自然に感じませんでした。
歩にとっての真実、希紗にとっての真実、他の登場人物たちにとっての真実、それは全部違うからです。

淡い色調にゆったりとしたBGM、全編に漂う不思議な空気感。
慣れないと退屈に感じてしまうかもしれませんが、なんとも心地よい感覚に浸れる作品でした。
(個人的には田菜編の方が好みです)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 26

text book さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

みんな、見たいものを見ているんだ

淡々と物語は進んでいくんだけど、とても引き込まれる。
二部構成になってて、どちらの部も、起承転結がはっきりしている。
また、一部で一応完結するけど、一部を踏まえて、二部につながる仕組みで、最後はとても、上手くまとめられていた。

ただ、かなり主題があやふやというか、はっきりしない。というよりは、もともと一つにはまとまらないような主題であると思う。文字とか、言葉ではあらわせないような。
僕はそういう、真実は一つではないみたいな考え方に好感を持てたので、明確な主題がないのも面白いと思ったが、見る人によっては、かなり訳が分からないと思ってしまう作品だと思う。
セリフなどにも、かなり抽象的な表現が多いため、主題を明確に理解するのは不可能だと思うし、その必要もない。制作としても、それを求めて作っていないのが分かる。

訳が分からないと思っても、最後まで見てみれば、何か心に残るものはあると思う。ただし、26話と、好きでもないと見続けるのは正直厳しいかも・・・

僕としては、かなり高評価なアニメでした。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 5

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

10代の頃に見たかったジュブナイルファンタジー

2部構成で描かれた、日常ファンタジーアニメ。
前半はのどかな田舎町、後半は横浜の都会を舞台にしており
どちらも正体不明の物体マテリアルフェアリーがもたらす事件と少年少女の人間関係を描いた作品。

前半ののどかな雰囲気はとにかく素晴らしく良かったです。
現実感のある繊細なキャラ描写も、美しい風景も、謎に包まれたマテリアルフェアリーも
全体的に地味な印象ではあったものの、非常に丁寧で何もかもが素晴らしく思えました。
キャラの心情描写がアニメらしからぬほど非常にしっかりしている点が印象的で
「見えないもの」が見えてしまった等身大の少年少女の心情がじわじわ伝わってくる。
そういうなかで結びつきを深めていったり成長したりする様は実に心穏やかになれました。

後半から舞台を都会を移すと若干スタイルが変わってしまうんですが、
話の繋がりはちゃんとあって、前半の主人公も絡んでくる展開ではあります。
ただ前半より登場人物のすれ違いに重点をおいたシナリオなのでちょっと話が重い。
相変わらず非常にキャラ描写は丁寧ではありましたけども。
しかし、ラストは心地よい終わり方で実に良いアニメでしたねぇ・・・

マテリアルフェアリーの謎を追っていく展開も面白かったのですが
明確な答えと言える答えというのは作中では語られなかったように思います。
ラストで登場人物が各々解釈を語るわけですが、それなりに納得いく部分もありました。
しかし明確にこうだとは全然言い切れないわけで、どう受け取るかは人それぞれなんでしょうかね。
人は見たいように見るわけで、同じものでも色々な見方があると・・・。
結局よく分かりませんでしたが、その正体そのものよりそれに関わってしまった少年少女が
どう受け取りどう成長していくかが最大の見所ではあると思います。
ちょっと判然としないので、分かりやすさを求める人には合わないかもしれない。

全体的に非常にとてつもなくゆったりとした展開なので、好みは分かれると思いますが
とにもかくにもキャラの人間関係を非常に丁寧に描いていて、
ここまで繊細で良質なアニメにはなかなかお目にかかれなかったなぁとしばらく感慨に耽りました。
10代の頃に見ればもっと心に響いた作品だったと思いますけど。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 13

60.4 4 ノスタルジックアニメランキング4位
端ノ向フ(Webアニメ)

2012年9月21日
★★★★☆ 3.6 (15)
44人が棚に入れました
塚原重義監督の作品。第五回下北沢映画祭で準グランプリ、また札幌国際短編映画祭の作品部門・ナショナルプログラムにも選ばれている。
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

NHKの「戦争証言」を思い出すノスタルジックサイバーパンク

橋をわたってはいけないよ

悪い子はことりに連れて行かれるんだよ


[公式サイト]※動画視聴可能
http://iyasakado.com/works/hashi_no_mukou/


『端ノ向フ』はサイバーパンクから派生した
ノスタルジックなSFを世界観として持っていて、
装甲列車や歩行型の戦車など、イイ趣味してます

主人公は長屋地帯で生まれ育った若手記者

幼少のみぎりに消えた友の行方を探るため隠された謎に迫る

“橋ハ端ッコ 坂ハ境ヒ目”

貧民窟、赤色ゲリラ、掃討作戦…、導き出される真実


絵作りや音楽もかなり拘っていて
内容より先にその雰囲気で目を楽しませてくれます

直接的ではないですが刺激的な内容ですので

視聴の際にはお気をつけ下さい
{netabare}

NHKの戦争証言という番組の括りで
戦争を体験した元兵士の方々から
当時の過酷な状況や不名誉な出来事、
無謀な作戦命令など赤裸々に語ってもらえます

度々扱われ、浮き彫りになる南方作戦での食糧問題

究極の飢餓状態の中でトカゲやヘビは勿論のこと、
草や虫まで食べて生きのびるしかなかった環境で
兵は徐々に倫理観を失っていきます

近隣の村を襲って食糧を奪いながら
いつしか仲間割れや殺し合いに至り
あちこちに死体が転がる中
頬や腿をえぐられた死体もあったそうです


作中で謎の薬がズラリと並ぶ部屋で
何か嫌な臭いがすると兵士が言い

物語の最後には薬膳肉団子と称し
記者が追っていた子供たちの行く末が描かれる

胎盤を薬効として使う文化は今だにあるそうな



冒頭で映る薬膳肉団子の文字と“ことり”の言葉
{/netabare}

空気感や内容含め、印象深い作品でありました

投稿 : 2020/01/25
♥ : 11

♡ェみーる米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

夢か現か幻か

あらすじ

新人記者の青柳音羽 その取材行の最中にテ
路地裏で再会すルは 幼キ『記憶』 波間ニ浮ぶは
『コトリ』と『ジロチャン』
此岸と彼岸ガ雀色に染まり 愈々其レは姿を現す
(抜粋)

昭和レトロ、大正ロマン。
世界観、色使いが素晴らしい。
10分程度のショートストーリーだけれど
これが自主制作アニメとは思えないクオリティ。

ラストは衝撃ですが(気持ち悪いかも)、このアングラ感はたまらない。
塚原重義監督作品。弥栄堂。
トタンや、音楽、口上全てにおいて私好み。
ツボすぎてたまりません。
いや、お見事。素晴らしい。

RLS創作アニメーション祭2012 準グランプリ作品。

アングラ系が好きな方には是非共おすすめ。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 35

87.4 5 ノスタルジックアニメランキング5位
蟲師(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (1795)
9477人が棚に入れました
「蟲」(むし)は作者の創作であり、我々が一般的に知っている「虫」いわゆる「昆虫」ではない。「蟲」とは、我々の世界でいえば幽霊や妖怪のような存在がそれにあたり、霊能力者を「蟲師」(むしし)という「蟲」専門の医者、かつ研究者、退治者としている。
時代設定については「鎖国を続けた日本」、もしくは「江戸期と明治期の間にある架空の時代」といった所との事。ゆえに作中においては、登場人物は主人公を除いて全員和装をしており、登場する風景も日本の原風景を思い起こさせるようなノスタルジックなものとなっている。
本作は、「蟲師」である主人公ギンコが「蟲」により引き起こされる様々な謎を解き明かしていく物語であり、基本的に一話完結で物語が構成されている。

声優・キャラクター
中野裕斗、うえだゆうじ、土井美加

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

素晴らしい再現度

私は原作の大ファンですが
上記の点数は原作と切り離しての評価
原作好きの方なら+αしてよい出来栄えです

原作ファンの中にはアニメ化など不要と考えている方や
実写化された映画を見て懲りてしまった方などもいらっしゃるでしょう
しかし、この作品は原作ファンのために作られたものだと思ってよいです

通常原作物のアニメといっても尺の関係などもあり
原作の一部をカットしたり設定を変更したり
あるいはアニメオリジナルのものを付け加えたり
といった改変が加えられるのが当然ですが
この作品は見事なまでに原作そのままです
原作にない(あるいは一部しかない)要素である
音声・色使い・動きといったものも
原作の雰囲気を損なわないものになっています
特に「緑」の使い方が実に素晴らしい
原作のファンの方にはこの色の持つ重要性を理解してもらえることでしょう
スタッフの原作への愛情が感じられる作品です

とはいえ問題点もいくつか

一話完結形式で50話ある原作の1~26話を放映しているため
最後まで見ても一つの作品を観終わったという満足感が得られません
地上波放映の最終話にあたる20話はラストにふさわしい内容だと思いますが
BS放送最終話の26話はどうも最後の締めに持ってくる話という気がせず
どうせならここで終わらせず2期をやってくれないものかと思いもしますが
原作完結からずいぶん経ちますしそれも望めそうにありませんね
(注:2011年当時の話です)

もう一つはキャラの書き分けに関して
ギンコやその周辺の数人を除いて
どの人物も一つの話にしか出てこないため
登場人物の合計人数がすごいことになっています
ちゃんと名前のある役だけでも3ケタ近いのではないでしょうか
結果、非常に似通った造形の人物がたくさんいます
別の話に出てくるだけなので話の混乱などが起こるわけではありませんが
後半になるほどどっかで見たような人が増えていきます
もともと原作も一話限りの登場人物を
あまり特徴的に描き分けようとしていないきらいがありますが
アニメ版ではどうしても動かせるレベルにしなくてはいけないため
それが一層顕著になってしまっているのでしょう

しかし、それでも原作ファンならばこれを観ない手はありません
なんとなく敬遠している方は是非視聴してみてください
原作を知らない方は割と好みが分かれる作品だと思いますが
文化庁メディア芸術祭10周年企画展「日本の表現力」にて紹介上映された
第一話「緑の座」
アフタヌーン四季賞の四季大賞を受賞し、商業誌デビューのきっかけとなった
第二話「瞼の光」(原題「蟲師」)
の二つくらいを見て合うかどうかを決めてみるとよいと思います

追記:
巷で酷評されっぱなしの実写版を視聴
うん・・・これはひどい
アニメ版からはスタッフの愛が伝わってきますね

追記2:
ついに続章開始しました!
一体何年待たされたことか・・・

投稿 : 2020/01/25
♥ : 52

pniblue さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

蟲の世界がきれい。

蟲という妖怪とか精霊のような、より生命の源流に一番近い存在と人や動物。
人間に寄生して害を及ぼす蟲もいれば、上手く共存している蟲もいる。蟲師でもどうしようもない蟲もいて、人は害蟲は排除したいと思うかもしれないけど、蟲だけが必ずしも悪いわけじゃない。現代では人が圧倒的に強いけど、物語中では人は必ずしも蟲より優位な存在ではなく犠牲になる場面も多い。生について考えさせられる話。
作画、音楽もきれい。ストーリーは全体的にシリアスで切ないというか、より本来の生命界のしくみに近い奥までつっこんだ話。蟲という独特の世界観で、そういうのもありだなと思える。主人公のギンコは、蟲を排除するのではなく、うまく共存できる方法を探している。だいたい1話完結型だけど、夢中になって全部観てしまいました。なんでもっと早くに観てなかったんだろうと(笑)もう一度みてじっくり考えてみたいアニメです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 19

U-tantan-U さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

疑いの余地なく名作。全話秀逸!もっと評価されるべき!

まず、この作品を見る前に実写映画版を見ていた私ですが、実写映画には酷く失望させられたものでした...しかしながら、このアニメは本当に素晴らしかった。出会えたことに感謝すら覚えるような出来でした。


まず、このアニメの評価ポイントのひとつに、映像、特に背景にあると思います。テレビアニメでここまでの完成度を誇るものはそうないと思います。
毎回毎回短編の映画作品を見ているような感覚を得られるような出来で、たとえるなら、ジブリ作品のクオリティが毎回続くような感覚だと思ってください^^古き日本のノスタルジックな雰囲気が随所に感じられます。

私の勝手な憶測ですが、夏目友人帳が好きな人は絶対はまれる気がします。夏目ほどギンコのビジュアルは良くないですが、そこがいいのです^^w
もちろんそのほかの方にもオススメしたい!


ここでいう"蟲"とは、現実の"虫"のことではなく、精霊や妖怪、生命の根源にあたるもので、簡単に言ってしまえば怪異の類です<世界観が深いので一口にそうは言い切れないのが苦しいところですが>
そして、今までに存在した怪異もののアニメとは多少異なる新しい創作物だと私は感じました。


そして"蟲師"とは"蟲"の医者かつ退治者、研究者といった意味合いで使われますが、主人公のギンコは研究者側に位置しているのかなと思います。
異端である"蟲"を悪しきものとせず、隣人として共存しようとするギンコの懐の深さに魅力を感じ、共感でき、癒されました。
そして声優さんの雰囲気も非常に合っていると思います。


軸として1話完結で物語が展開されていきますが、1話1話丁寧にテーマを持って描写がなされており、感動する話からやるせない話など話のギャップがとても良く、1話から26話までハズレの回が1回たりともなかった。
バリエーションの豊富さがハンパじゃないです。心をえぐるようなメッセージが1話1話こめられています。
ここまで全話のクオリティが全て高い作品は他に私は知りません。全体ランキングで1ページ目にきてもいいくらいの出来だと思っています。


実写版の蟲師は正直言ってがっかりですが、アニメ版は違います!見るたびに静かな癒しを頂いていました。


評価は文句なしの星5つで^^

投稿 : 2020/01/25
♥ : 51

74.8 6 ノスタルジックアニメランキング6位
それでも町は廻っている(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1282)
6677人が棚に入れました
嵐山歩鳥は、丸子商店街の喫茶店「シーサイド」で、ウェイトレスのアルバイトをする女子高校生。ある日、マスターの磯端ウキが、店を繁盛させる秘策を思いつく。それは、話題のメイド喫茶だった。しかし、関係者が誰もメイド喫茶を知らず、ウェイトレスがメイド服を着ればメイド喫茶だろうと「シーサイド」はメイド喫茶として再スタートする。同級生でありウェイトレスの同僚であるトシ子、同じ学校の先輩双葉、歩鳥に思いを寄せる同級生広章など、歩鳥の周囲の日常は流れていく。

声優・キャラクター
小見川千明、悠木碧、櫻井孝宏、入野自由、矢澤りえか、白石涼子、杉田智和、ゆきのさつき、田村睦心、仙台エリ、松来未祐、黒田崇矢、金光宣明、桜井敏治、中博史、千葉繁

しんさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

登場人物のキャラクターにハマる

主人公の歩鳥はもちろん、シーサイドの婆ちゃん、
幼馴染の真田、友人のタッツン・針原さん、紺先輩、
商店街のおっちゃん達、果ては弟や妹にいたるまで
とにかく各登場人物のキャラクターが立っている。

この作品において、ラブコメと呼べるような恋愛的な「愛」は
ほとんど描かれていない。しかし日常的な愛が溢れている。



【↓↓「今観てる」時に書いたレビュー↓↓】
パッケージの絵がなんとなく苦手な感じだったので
特に注目することもなく微妙に敬遠していたのだけれど、
ふとしたきっかけで1話を見てみたら、すぐにグイグイと
引き込まれてしまった。

まず主人公の嵐山さんの声がマニアックでいい。
若手女優・吉高由里子のような、半分ハスキーがかった
ところどころひっくり返っちゃうような声。

あとストーリーのテンポがよく、あっという間に20分(1話)
が終わってしまった。

これは久々に続きが早く見たくて仕方ないアニメ。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 11

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最初に言っておきますがオイラは小見川千明が大好きなのでこの作品はマジ贔屓してます(キリッ

主人公の嵐山歩鳥はオイラがここ近年のアニメでも最も癒されたキャラクター
頭悪そうな発言の数々やくだらないドジを繰り返すも、無駄な推理力と妄想力を発揮したりして天才なのかボケなのかよくわからない


だがそこがいい!(キリッ


彼女に恋する真田君の気持ちもよくわかるw


歩鳥を演じるのはシャフト作品では常連となりつつある小見川千明
彼女のヘタウマ的な絶妙な口の利き方も相まって「2010 萌えキャラ オブ ジ イヤー」を是非あげたいw


肝心のお話は下町の商店街を舞台に繰り広げられる、人間同士のコミニュケーションが起こすたわいの無い笑い話
それを歩鳥は持ち前の推理力、妄想力でドンドン風呂敷を広げてトラブルメイクしてしまう
商店街のオッサンや交番のお巡りさんのキャラがやたら濃く、その辺りが絡んでくる様は往年の赤塚不二夫作品を髣髴とさせる


現代風に言えば所謂【日常系】とも分類できるが、『女の子が可愛い』という点以外は純粋に王道コメディ作品だと思います


え!?可愛くない?萌えない?って???
なにをバカなwご冗談をー^q^


巷に氾濫するミニスカやキラキラピンク で は な く ヴィクトリアンなクラシック調のメイドさんがいるメイド喫茶が登場しますのがアツイポイント!(実際はただの喫茶店ですがw)
このイチイチ小洒落た感じがツボにくるっ!
その辺は特にOPアニメーションから溢れ出てますねー
ちなみにオイラの着信音はずっと坂本真綾の「DOWN TOWN」です♪


いや;
っていうかこの作品の女の子達の可愛さに気付かないのは、楽しみの半分が損なわれてしまってヒジョーにモッタイナイ!


視聴するか否かの基準の一つとして受け取ってもらっておkなわけですが・・・
「絵がダメ」
って言っちゃう人にとってはそれまでなのかもしれない^^;

投稿 : 2020/01/25
♥ : 42

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

すごく好きなんですけどなんでこんなに評価されないのか・・続編ができないだろ!!

原作がクセのある面白さ。原作自体好き嫌いあるんでしょうがないか・・アニメはそれ以上かも。
萌え要素が欠片もない、でも最高の出来栄え。
個人的にシャフトじゃ1位とはいわんでもかなりの上位にはいるんだけどなぁ・・・
『まどか』はその作風から一発みれば充分で、それだけで驚異的に脳みそを焼きつくのがとんでもない力なんだけど、こちらは気がつくと何度も見直しているという。。。原作持ちだし別べクトル。
池袋あたりのガチ豚骨と中野あたりの老舗中華そばくらい違う。はて・・ニ郎は何になるのか・・。下痢するからどうでもいいや。


歩鳥はもちろんですが、ばあちゃん、タッツンと紺先輩が非常にいいキャスティング。

ギャグが全部大人向け、ハイレベルすぎてたまに付いていけないのが玉に瑕。

シャフトなのにシャフトらしくないのがいいんです。
いつものカットも、止めた絵もあまり使われません。
むしろ神(紙)芝居とか言われてむかつくから本気をだしてみたのか、普通に下りた予算の問題かもしれんけどw。
とにかくらしくないのがいい。
古臭くてお約束な感じのOP(実際に古い・・)から3次元のほうが明らかに女子力のレベルが高いPVとけいおんをバカにしたようなwEDに至るまで、基本的に王道な作品構成。

映像に変なダイナミズムもなく、劇伴もひかえめ。あえてまったり進行で作品の持つ独特な雰囲気をかもし出す。

メインで魅せたいのが会話劇だってのがすごくわかりやすい。
テンポがとにかく秀逸なんだよ。具体的には台詞の間とか速度ね。
そこがとんでもないのよこの作品。下らない予告も含め、すんばらすぃ。

あの大田区丸子の謎の怪しい空気感の描き方がたまらん。住んでみたくなります。あとべちこ焼きくいたよね。
若い皆様には唯一の萌え要員ジョセフィーヌがいますのでぜひ観てください。


紺先輩が引退だと?!!!
2期終わった・・・・かな・・。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 34

72.6 7 ノスタルジックアニメランキング7位
蟲師 続章(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (677)
3732人が棚に入れました
およそ遠しとされしもの──下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきモノ達。それら異形の一群を、ヒトは古くから畏れを含み、いつしか総じて“蟲"と呼んだ。時に蟲はヒトに妖しき現象をもたらし、そしてヒトは初めてその幽玄なる存在を知る。ヒトと蟲との世を繋ぐ者──それが“蟲師"。すべての生命は、他を脅かすために在るのではない。みな、ただそれぞれが、在るように在るだけ──。

声優・キャラクター
中野裕斗、土井美加

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

やっぱり蟲師、8年経っても大丈夫!

原作未読。

見る人を不思議ワールドに吸い込む「蟲師」が帰ってきた!

1期の放送は2005年~2006年。
8年以上という長い空白がありながら、クオリティは健在です。

安定感がものすごいです。
1話完結なのですが、どの話から見てもすいすい入れます。
そして、時間を引き延ばせば、そのまま映画にできるようなレベルの高さです。

シナリオだけではなく、アニメーションの質にも注目。
咳き込むときの細かい服の動きとか、風になびく草花の動きなど。
ぬるぬる動くし、原画の枚数が多分やばいです。
激しい動きは少ないですが、その分ごまかしがききません。


さて、「蟲師」の世界では、人間も蟲も、ただ在るように在るだけ。
それなのに、お互い影響しあってしまう。
その相互干渉で引き起こされる異変を、解決して歩くのが蟲師の役目。

今回は「自然のままでいることの大切さ」というのが目立っていた気がします。
存在領域を侵し、蟲の世界に手を染めた人間は、その代わりに何かを失うことになる。

ただ、それを見たギンコは、忠告はしますが、無理に止めたりはしないんですよね。
ギンコは蟲師の中でも特に蟲寄り、ほぼニュートラルな立ち位置にいます。
しかし、やっぱりギンコも人間です。
最終的には本人の意志を尊重します。

その結果、因果応報となることが多いですが、必ずしもバッドエンドというわけではありません。
一度懲りた人間が、成長して再び歩み出す。
そんなパターンが多いです。
1期に比べれば、どうしようもない状態というのが少ないですね。
 
しかしまあ「蟲師」って、ハッピーにもバッドにも簡単に転びそうな話ばかりなんですよね。
ちょっと選択を変えるだけで結末ががらりと変化する。
そして、結末のパターンをどちらか一方に決め打ちしない。

淡々とできごとを追いかけるだけで、ルールみたいなのがない気がします。
言ってしまえば、日常アニメなのかも。
ただし、蟲のいる日常。


ギンコのキャラは相変わらずいいですね。
無表情で淡々と専門知識をしゃべるギンコ。
それでもずっと聞いていたくなるような不思議な語りぐさ。
無愛想に見えて、義理堅く、結構お茶目。

声優(俳優)さんの力も強いです。
1期の雰囲気をそのままに、自然体で演じてくれています。


「蟲師」、私は大好きなアニメです。
しかし、もちろん合う合わないはあります。
絵がのっぺりしていて苦手とか、ストーリーの起伏が少ないとか、理由はいろいろ。

ただ、オリジナリティだけは確かなものだと思うんですよ。
「蟲師」に似た作品を挙げてくださいと言われても、ちょっと浮かびません。
ときどき「夏目友人帳」が引き合いに出されますが、「異形のものが見える」という以外、共通点はないと思います。
この「独特な世界観と雰囲気」にハマる人が増えることを願います。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 60

リアっぴ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

原作派もアニメ派もない作品

久しくコメントを書きたくなるアニメを見て
長いことレビューを書かずにいた間にもサンキューをしてくれた方には
ありがたい気持ちでいっぱいです。

さて、余談はこの辺にして
やっと蟲師の続章が来ましたね!待ってました!

もう2期とかないんじゃないかと、正直思ってましたが
この蟲師独特の雰囲気が再び味わえるのはとても嬉しいことですね。

タイトルにもあるようにこのアニメって原作派もアニメ派もない作品だと思うんですよね。
私は、マンガもアニメも両方知っているのですが
アニメを見たりすると、アニメオリジナルの変更があったりして
「本当はこうじゃないのに・・・」って幻滅することが少なくないのに
このアニメは蟲師独特の世界観とか本当に忠実に作られていて
制作している方々が、ほんとうに丁寧に忠実に作ってらっしゃるということが
ひしひしと伝わってくるように思えます。

蟲師のアニメを見ていて、こんなふうに私も見えてみたい感じてみたい
ってことたくさんあります。
ギンコみたいに蟲が見えることが良いことばかりではないことは
分かっていますが、羨ましいですね。

蟲師のアニメほど、終わった瞬間に 現実の世界にいることを思い知らされるアニメってないですね(私の場合は、ですがw)。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

蟲師は蟲師

分割2クール、2クール目は秋に放送予定

原作未読 全10話 + 蟲語(むしがたり、スタッフによる座談会)全2話(6.5話×2回・10.5話)

蟲という普通の人には見えないが生命を根幹をなす生き物に、人々が干渉することにより様々な出来事が起こります。
その地域、地域での蟲とのかかわりあいを、蟲師と呼ばれる蟲についての生業としているギンコを通じて描いています。

きめ細やかな背景の描写と作画、そこに流れてくる素敵なBGM、怖くも美しい蟲の描写、蟲師の世界が帰ってきました!

1期と同様、いえそれ以上に作画や音に圧倒されましたね。

ギンコが旅の中の蟲に関するお話で、1話完結なので観やすいです。

全話印象深いお話ですが、その中でも6話の「花惑い」は非常に印象深かったですね。

全てがハッピーエンドには終わりません。人間の欲深さや醜い部分も出てきます。

でも観終わった後は嫌な気持ちにはなれません。作画、演出、内容がそうさせるのかも知れませんね。

2期から観ることも出来ますが、1期から観るとギンコの生い立ちから仲間との出会いなども描かれていますので、お時間があれば是非観てくださいね。
オススメです。

OP・EDともに蟲師の世界に引き込まれますね。

最後に、6.5話が2回もあって違う話なのかと思いましたが、同じでしたw あれだけのクオリティを保つように頑張っている制作現場は大変なのでしょうね。

8月にある特別編「棘の道」と2クール目楽しみですね~

投稿 : 2020/01/25
♥ : 45

81.8 8 ノスタルジックアニメランキング8位
からかい上手の高木さん(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (867)
3561人が棚に入れました
「今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!」
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片。
高木さんをからかい返そうと日々奮闘するが…?
そんな高木さんと西片の、全力“からかい”青春バトルがスタート!

声優・キャラクター
高橋李依、梶裕貴、小原好美、M・A・O、小倉唯、内田雄馬、小岩井ことり、岡本信彦、落合福嗣、田所陽向

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クリティカル!

お疲れ様です。観る前からこれは良さげと思っていましたが、これはお疲れ様でした。

高木さぁーーーーーーーーーーん!!!!くぁwせdrftgyふじこlp

これはズルいですよぉ。男子心を弄ばないでください!これからどうしたらいいんですか!クリティカル怖いですよーw

高木さんが西方くんをからかってその二人の攻防戦という大まかな構成。こういう高木さんの行動って女子で高木さんだから許されることもあるんだろーけど、高木さんの彼に対する想いの微妙な機微がいいですよね~

西方くんが体調悪い時は無理にからかわないし、イジワルすぎないところから始まり、彼から気を引くための彼女が用意している努力の数々は果てしない。思い通りにいかない時も決して屈せずいつも晴れやかな顔を浮かべる表情。そして彼女にはお見通しなのだろうけども、自分よりも自分を知っていてくれるような安堵さ。あんな涼しい顔をしていても、影でこの想いを成就しようとする努力は並々ならぬ愛。


からかうという行動や小悪魔っぽさはあくまでも手段ではあるのだけども、その行動の裏にある、彼女の純粋な西方くんへの想いが、手段とのギャップによって色濃く演出されていると感じた。彼のような恋に無頓着な人を意識させるために、どれほどの忍耐が必要なのだろうか。また、この年頃の男子と女子の成長速度の違いを顕著に描くことによって、青春作風としてのかほりも醸し出している。あの頃の俺を刺激された大きなお友達がどれだけいたのだろう…かくいう私もクリティカルでしたw

投稿 : 2020/01/25
♥ : 46
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「こんなん惚れてまうやろー」(チャン・カワイ)

<2019/3/2追記>
高木さんの原作者の方の新連載が来週から始まるそうです。
「それでも歩は寄せてくる」
高木さんと西方の役回りをひっくり返したような「にやにやラブコメ( ・∇・)」

高校将棋部が舞台。
部員は高2女子の将棋の強い「先輩」と高1男子の一見寡黙でスポーツマンの「後輩」の二人。

天然な後輩はナチュラルに先輩に甘い言葉をサクサク投げつけます。
先輩はその度に西方的に可愛らしくあたふた。
ちなみに将棋の話題はほとんどありません。

既にツイッターに結構な話数が上がってて読めます。
高木さん好きな方ならオススメ。

連載は来週からだけどアニメ化してくんないかな。




<2018/4/14初投稿>
最初はあんまりピンとこなかったんですよね。
観ていくうちにだんだん、じわじわくる。
小刻みなジャブをわき腹に受け続けてるような。
そんな感じです。

中1のありきたりな男の子、西片くんが隣の席の高木さんに1日平均50回以上からかわれ、いじられ。
それを楽しむアニメです。
私はお酒片手に楽しんでました。

まあ{netabare}高木さんは西片くんのことが好きで、まだ恋というのがよく理解できてない西片くんもいじられながら二人でいる時間が長くなるにつれ高木さんのことが気になって仕方なくなる{/netabare}というタイトルと絵柄から普通に想像できるお話です。
だがそれがいい

{netabare}原作読んでないんですけど二人はそのまま結婚して娘さんを授かるようですね。
中学で付き合い始めて、そのまま結婚するというのは相当珍しい(除くヤンキー)のですが、ないわけじゃない。{/netabare}
広島カープの丸選手とか。

なんとはなしに「月がきれい」を思い出しました。

特筆すべきは西片くんの中1らしさ。
ついこないだまで小学生なら男子はあんなもんでしょう。
うぶでバカ。

高木さんはいくら女の子が成長早いとはいえ少し大人すぎる気もしました。
夜のお酒のお店やったら凄そう。
と、言うよりも。
結婚して嫁にしたら旦那は飽きないでしょうね。

一つ間違いなく言えるのは、
観た人(特に男)は中学時代の甘酸っぱさを思い出してしまう。
そんな作品でした。

ED曲も良い。
特にふぁっってなったのはジュディマリの自転車。
高木さんが自転車漕いでるバックに合います。

こんな同級生いたら大概の中学生男子は惚れてまいますね。

最後にとあるレビュアーさんとの約束なので、自分の思い出を一つ。
{netabare}
高木さんが西片くん家で一緒に勉強する話あったじゃないですか。
あれ観てて思い出しました。

中3の受験生の時、同じ志望校で同じ塾通ってる同じクラスの女の子がいました。
受験がらみでよく話すようになって。
今思えばお互い少し意識もしてたと思います。

ある日、どういう成り行きか覚えてませんが「学校終わったら始まる前の塾で二人で勉強しよう」と誘われ、何も考えずOKしました。
塾は6時開講、それまで先生も含め誰もいません。
田舎だから鍵はかかっていません

その日二人で一緒に学校を出て塾に向かい、
二人きりの勉強会が始まりました。

少し気になる女の子と二人きり。

チキンな私はだんだんと落ち着きがなくなり、
その空気に耐えきれず、
あろうことかこんなことを言いだしてしまいます。
「家に塾寄るって言ってなかった。このままじゃ親が心配してしまう。俺、一度家に帰って親に話してくる。ちょっと待ってて」
携帯もない時代、その発言は中学3年生としては正しいものですが、男としてはダメでしたね。

20分後に塾に戻ってきたら、
その女の子は、静かに、激怒してました。

その時「人間って静かに怒ることができるんだな」と思った記憶があります。

そのあとは何もございません。
(10年後にほんの少しだけ後日談はありましたが)

{/netabare}

という、甘酸っぱいというよりも辛酸っぱい思い出でした。。

剣道部さん、こんなんで良かったですか?

<2018/7/18追記>
CSの再放送で10話「背比べ」観てたらもう一つ思い出しました。
おまけです
{netabare}
中学ん時、午後は体操着に着替える決まりになってました。
何年生だったか、午後の授業の休み時間だったと思います。
教室で とある女子と他愛もない話をしてました。
確か成績だかスポーツテストの結果だかで競うような話だったような。

どっちが上だのなんだのと熱い舌戦を繰り広げていたら、なぜか「どっちの背が高いか?」と背丈を競う話に転がり、お互い向かい合って測ることに。
熱くなってたこともあり、向かい合った私はふざけてそっと踵を上げて背伸びのズルしたのですが、訝しんだその子に足元を覗きこまれ、あっさりバレて叱られやり直し。

今度は真面目に測りなおすとその子の方が少し高く、ショックを受けた私は「負けるはずない!こいつも背伸びしてるに違いない」と疑い、目線をその子の足元に・・・

当時の女子の体操着はブルマです。
パンツとほぼほぼ同じ形状のあれです。
でも別にブルマの股間を覗き込んだわけじゃないんです。
勝ちたい一心でその子の足元を見ようとしただけなんです。

なのに目線を下げたその瞬間
「どこ見てんのっ!」
スッパァーンと教室中に響く快音。
勘違いしたその子に思いきし脳天引っ叩かれました。
首ごと持ってかれました。

人間、全力でどつかれると一生忘れないもんですね。

{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 55
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

魔性のにやけ顔

原作コミックは二作品とも未読。
スピンオフは『からかい上手の(元)高木さん』を三巻までコミックレンタルで。


隣の席で片肘を付き、こちらを探るように覗き込んで、微笑みかけてくる高木さん。
2018年のアニメ作品の中でも、私の脳裏に焼き付く強烈なビジュアルイメージです。
こちらに興味があるのだろうか?その気持ちには恋慕も含まれているのだろうか?
何を企んでいるのだろうかw
その真意を深読みして、いつまでも眺めていたくなる。
さながらロリのモナ・リザといった感じで吸い込まれます。

{netabare} 美術の時間の高木さんにもドキドキさせられましたねw{/netabare}


本作にくすぐったさを感じるのは、思春期になったからと言って、
ゲームのクラスアップみたいに、みんながみんな瞬時に色恋に目覚め、恋バナで盛り上がるわけじゃない。
成長にも性徴にも個人差がある。まだら模様の中学校生活を上手く料理しているからだと思います。

中学生だとまだまだ、恋愛よりも、
オトナからすればどーでも良い遊びの勝ち負けとかの方が重要な子も多いもの。

そもそも思春期手前の小学生にとっては、恋愛は冷やかしの対象でもあったはず。
クラスで異性の接近を発見しては、相合い傘の落書きでもして、はやし立てる。
男子が少女漫画原作アニメを観ているとか口が裂けても言えないあの空気。
恋なんてタブーだったはずなのに……。

中学に入った途端に小学生の空気からさっさと抜け出して、
二人でくっついて自転車二人乗りを決めるカップルもいれば、
未だに恋はタブーと殻を破れず、やれ{netabare}ボディータッチだの、間接キス{/netabare}だのと、狼狽えて、からかわれる西片もいますw
自分の気持ちが恋心かどうか、仕分けすることにも躊躇してしまうお子様だったり、
{netabare} 逆上がりとか、コーヒー{/netabare}とか、諸々をクリアできるオトナのつもりだったり。

個々人の中でも{netabare}早く恋バナを始めたいけど、カナヅチな女子がいたり、{/netabare}
子供とオトナが入り混じっています。誰もが一気にオトナになるわけじゃありません。


そんなモザイク模様の青春の中で、繰り広げられる高木さんから西片へのからかいは、
ちょっと先に行ってしまった高木さんが、諸々の壁を越えずに隙だらけな西片を面白がりつつも、
早く恋のフィールドに進んで時めかせて欲しい。
西片育成計画として観察すると二度悶えることができて美味しいです。

実際、現段階で高木さんが西片にストレートに告白したりしたら、
恥ずかし過ぎて、西片の心身も二人の関係もショートしてしまうことが、
目に見えているだけに、余計にこそばゆいです。

{netabare}先のクリティカルに引き続き西片に無自覚な一文を喰らった末にベッドでバタ足させられた高木さん。
ぐうかわ過ぎて、私もKOされました。{/netabare}


EDは高木さんによるJ-POPのカバー。
バカ売れした曲をテキトーに宛がうのではなく、
明かせないこのキモチを乗せられる、作品世界に合致した歌の数々をチョイスする。
アニソンのJ-POPカバーはトレンドから様式として確立されて来ている手応えを感じます。

今夏の2期に向けて、EDで高木さんにカバーして欲しい曲のランキング動画がアップされるなど、
浮き足だったムードが流れる今日この頃。
この夏は、私も引き続き高木さんの掌の上で気持ちよく転がされたいと思います♪

投稿 : 2020/01/25
♥ : 47

68.9 9 ノスタルジックアニメランキング9位
放浪息子(TVアニメ動画)

2011年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (618)
3386人が棚に入れました
「女の子になりたい男の子」二鳥修一はその気持ちを押し隠していたが、あるときクラスメイトのさおりに女装しているところを見つかってしまう。以前から修一に好意を持っていたさおりは、それから修一に積極的に女装させるようになるが、今度はよしのにも女装がバレてしまう。しかし、よしのは「男の子になりたい女の子」だった。

声優・キャラクター
畠山航輔、瀬戸麻沙美、南里侑香、南條愛乃、千葉紗子、豊崎愛生、井口祐一、水樹奈々、堀江由衣、松岡禎丞、水原薫、中井和哉、藤原啓治、本田貴子

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「わからないもの」に、どうして、わたしたちは感じ入るのか

 すばらしい。
 いままで観た、すべてのサブカルチャー系の作品のなかでもダントツだった。
 人のこころの複雑さを描くということについて、これほどしっかりと見られる作品には他にであえていない。

 *

 自分は、いまは、このアニメの主人公ほどにセンシティヴな人間ではないにもかかわらず、かつて、このアニメの主人公ほどにセンシティヴだった中学生の頃を思い出してしまった。
 言葉の一言一言があまりにも暴力みたいに機能してしまう、やっかいな自意識で生きていた日々のことを思い出してしまった。

 他の人のレビューを読んでいて、なるほど、と思ったのは、この作品の登場人物たちの動機が「わかりにくい」と言う人が意外に多かったことだ。
 「わかりやすい」ものではないことは確か。でも、それは描写が稚拙でわかりにくいのではなくて、描写が複雑だからわかりにくい、ということだ。
 この作品の登場人物たちは、いつまで経っても悩み続ける。たとえば、宮崎駿の『千と千尋』のように、わかりやすい成長を遂げない。この作品の人々の感情はいつまで経ってもわかりにくい。
 ただし、わかりにくい、ということは彼/彼女らがいつまで経っても「成長」を遂げないということではない。成長とは、わかりやすい覚悟や、わかりやすいものになることではないのだ。
 たとえば、こういう話を紹介したい。(※1)

(引用ここから)
ハーバード大学にかつてローレンス・コールバーグという心理学者がいました。彼は子どもたちの知識の発達を6段階に分けて評価するために実験をしています。

 まず、物語を聞かせます。こんな内容です。

「ハインツという男がいます。ハインツの奥さんはガンで死にかかっています。お医者さんは最近売り出された特効薬を使うしかないと言っています。その薬の開発者は、開発費の10倍の値段を付けているため、薬はとても高価です。ハインツは募金を集めましたが、値段の半分しか集められませんでした。ハインツは開発者に交渉しましたが、色よい返事をもらえませんでした。ある日ハインツは、愛する妻のため、薬のある倉庫に忍び込み、盗み出しました」
上田: さあ、この行為をどう考えるか。子どもたちに答えさせます。
 コールバーグは、男の子はより高い段階で判断を下していてスコアが高く、女の子は判断が下せずに、スコアが低いという結論を導き出しました。中には「開発者の所有権とハインツの奥さんの生存権のどちらが高いかという問題だから、そこを決定すれば正しい答えが出る」などと大人顔負けの論理を導きだす11歳の男の子まで現れます。

 ところが、この結果に反発したのが、キャロル・ギリガンです。この物語で設定した問題は、現実に起きたとしたら算数のように一つの答えで解けはしないのだから、「答えは出せなくて当然」というわけです。

 ちなみにコールバーグの実験ではスコアが低いとみなされてしまう、11歳の女の子の答えはこういうものです。

「製薬会社をちゃんと説得する方法はないものだろうか、もっとお金を集めることはできないのか。奥さんのためにと盗みを働いた夫が捕まったら、自責の念にさいなまれた奥さんは病気が重くなってしまうのではないか……」

 11歳の女の子はこういったプロセスを考えていて、結論が出せませんでした。コールバーグのやりかたではこの11歳の女の子の発達段階は低いと評価されてしまいます。

でも、ここで11歳の女の子が思いを巡らせているのは、ガンで死にかかっている奥さんを救おうとしているハインツのとった方法が正しかったか間違っていたか、についてではありません。ハインツの奥さんが助かるにはどうしたらいいだろうか、という具体的な状況に対するコミットメントのあり方であり、結果としてなるべく誰もが傷つかないで、最良の結果=奥さんが助かる道筋を円滑に見つけてこうとすること、つまりケアの仕方なのです。


 そこまで思いを巡らせたがゆえに安易に答えを出せなかった11歳の女の子を「発達段階が低い」と断ずるのは間違っているのではないか? それがギリガンの指摘でした。

(引用ここまで)

 「成長」というのは、「わかりやすい」ものになることであることもある。しかし、それだけが成長なのではない。そのことを、わからない人はいつまで経ってもわからない人はわからない。この国の中枢の、とてもあたまがいいはずの人でも、このことがわからない人はわからない。
 これはとても、悲しいことだ。

■二鳥くんは、「性同一性障害」と名付けられればいいわけではない

 「結局、二鳥くんが女の子になりたいのか、女の子のかっこうしたいだけのかがわからなかった」という人がいた。
 なるほど。そういう「わかりかた」をしたいのだな、ということはわかる。
 二鳥くんは、女の子になりたいのかもしれない。あるいは、女の子の格好をしたいだけなのかもしれない。物語がすすんでいき、それがどちらかの方向に結実することはあるだろう。しかし、それは、「ああ、結局、二鳥くんはそういうことがしたかったのね」というように「わかった」ことになるのだろうか?
 そうではない、とわたしは思う。

 この話は要するに、二鳥くん本人にも、自分の欲望の状態がわからない、という話だ。二鳥くん自身、女の子になりたいのか、女の子の格好をしたいのかがわからない。
 だからこそ、この話は悩ましいのだ。
 欲望の状態がわからないからこそ、いっそう生き辛く面倒くさいのだ。
 そのことがわかるか、どうか。
 この作品の魅力はその一点にかかっているといってもいいだろう。

 主人公の二鳥くんは「もしかしたら自分の欲望はアブノーマルなものなのかもしれず、しかしながらその欲望にどのように、どこまで、どうむかっていけばいいのかわならい」ということで悩む。
 と同時に、思春期特有の誰でももつ悩み「自分が何者なのかわからない。何者でありうるのかわからない」という二つのことに同時に悩む。
 前者の悩みは、いささか特殊な悩みではあるが、後者の悩みは、ごく一般的に多くの人が経験したもの――あるいは、今まさに経験しているもの――かもしれない。単に「悩み」の話として捉えれば、この話は二鳥くんの特殊性によって、かなり変わったものとも見えるだろうが、ごく誰でももっている悩みを増幅させているだけ、と捉えることもできる。
 だから、この作品の悩みは、実はけっこう「特殊なもの」として、自分と切り離さずとも見ることができる……とわたしは感じている。



 二鳥くんはもっと、「わかりやすい」ものになることはできるだろう。
 「わたし、オカマなの」って言われたほうが、世間的に対処しやすい。
 「はっきりとしたもの」になるだろうけれど、そういう「はっきりしたもの」になってしまった存在っていうのは、実はもうすでにその時点で、別のものなのだ。

 むかし、確か村上龍だったか誰かが、「自分が何者であるのかを、自分で位置づけることができる人間」=「大人である」ということを「大人」の定義のひとつとして言っていた。
 「あなたは、どうしたいの?」
 「あなたは何者なのか?」
 それが説明できることが大人なのだ、と。

 でも、「自分が何者であるかを言える」ことはさまざまな「成長」のあり方のヴァリーエションの中の一つでしかない、とわたしは思う。
 それによって、そっちの方が生きやすくはなる。生きやすくなることをもって「成長」と呼びたい人は呼べばいいと思う。それを直接には否定しようとも思わない。だけれども、それだけが成長だ、と考える人がいるならば、それは違う。
 確かに、「何をしている人か」「何がしたい人か」ということがわかれば、社会的に処理しやすい存在にはなるだろう。
 仕事の上での効率性があがる。メンタルな安定性はあがる。仕事の上では確かに対処しやすくなることが多い。コミュニケーションコストは低くなる。本人も、楽になることが多い。だから、そういう状況のことを人は「成長」と呼びたがる。
 そのような「成長」を経験しないという点では、確かにこれは「成長」の話ですらない。

 だけれども、実は「何者であるかを宣言してしまう」「わかりやすいものになる」ということは、それ以前の、繊細な悩みを捨ててしまうことでもある。それは、繊細な問題を捨てきれずにずっと、一生を過ごしてしまう人にとっては、鈍感な暴力として機能するような言葉を投げかけやすい存在になりさがることも忘れさられるべきではない。(とらドラ!のマルオくんのスキー教室のときのアレみたいなもん。)

 当人の問題としては、「生きやすい」ものになったほうが楽でいいかもしれない。
 だけれども、誰かが生きやすい仕方へとスライドできたとしても、それによって生きにくかった頃の悩みが世界から消えるわけではない。それはやっぱり残る。しかも、「わかりやすい」「成長した」生き方を選んだ人たちが、「生きにくい」「未熟な」人々に「君はもっと、はっきりしないさい」「きみは何がしたいのかわからない」という、無神経な言葉を投げかけたりする。
 これは、とても不毛で、残念なことだ。

 この「当人が楽になるための処方」の問題と、「ここにこういう悩みがあって、この悩みは重要な話です」っていう問題は一緒のはなしだと思っているひとが多い。それは「未熟な人が成長をしていない」。そういう話だと思っている人が多い。
 悩みは成長すれば、解決するんじゃない。
 悩みのかたちを強引に処理しやすいものに変えることで、悩みのありようが変わるのだ。それを、多くの人は「成長」と呼んでいる。
 それでいい場合もあれば、そうでない場合もある。
 多くの場合はそれでいい。でも、だいたいな、7割ぐらいじゃないのか。それでいいのって。

 「わかりやすいものになれない人々」「まだ、自分が世界にとっていかなる価値があるかわからずに悩んでいる人々」
 こうした人々を救い出すためのメジャーな方法の一つは、いわゆる、
 「あなたはそのままでいいんだよ」
 と言ってあげることだ、という人もいる。
 それは、確かに対処療法としてはいいし、言われた方は気がラクになるのだが、
 そういう通り一遍な手法は、単に通り一遍な手法でしかなく、結果としてメンタルをこじらせることにもなりやすい。
 こういう手法は「コンプレックス商法的」と言われて、批判されることもよくある。



 だけれども、志村貴子は、そういう安易なコンプレックス商法的な方法による救いを書かない。
 「自分の価値に悩み続けるあなた」
 を無条件に肯定したりしない。

 「わかりにくい」ことでしかありえないことの、やるせなさを、ずーっと描きつづける。

 それによって、救われるのかどうかは、よくわからない。
 救われないかもしれない。
 だからなんだ、って思うかもしれない。

 だけれども、悩むということはそういうことでしかないし、そういうことの連続のなかで、
 生きることなんだ、と了解するしかない。

 その、もっともやっかいな悩み方を、志村作品はずっと提示し続ける。
 そういうものがある。
 そういうものがあるのだ、ということを、ただひたすらに提示する。

■娯楽の手法。「文学」の手法。
 
 本作の「わかりにくさ」を、別の切り口から、駄目だという人もいるだろう。
 「問題が繊細なのはわかった。しかし、その繊細さを描く手法は、もっといい方法があったのではないか」と。
ハリウッド的な物語作法からすれば「誰がどういう欲望を抱いているのかはわかりやすく書きなさい」ということになっていて、そっちのほうが物語を見るうえで、とても楽でわかりやすい。
 たとえば、その手順をもっともクリアーに踏んでいるのは、『とらドラ!』での岡田麿里の仕事だろう。とらドラ!は、物語前半においては、わかりやすい動機をもっていた人々が、物語後半に行くにしたがってそのこころのありように、より複雑にこころにヒダを刻んでいく。
 そのプロセスの丁寧さゆえもあり、『とらドラ!』は多くの人に支持されたと言ってもいいだろう。
 確かに、その指摘は一理ある。

 だけれども、そういう『とらドラ!』のような手法は確かに多くの人にわからせるためにはとてもいいのだが、あたりまえながら、前半パートに使う比率が長くなるので、複雑な描写は後半の数話で少しするだけで終わってしまう。
 しかも、『とらドラ!』の前半パートのようなものは、ああいう描写が耐えられない人もいる。ステレオタイプな人物描写が前半パートでは続くわけで、そもそもああいう人物描写は辛い場合、というもけっこうあるのだ。
 だから、まあそこは、好みの問題でしかないところがあるとは思う。ただ、まあ『とらドラ!』が偉かったのは、それはそれで事実だろう。

 しかし、こういった女性のめんどくさそうなところを細かく描いた作品はほんと男は、こういう作品がかけない。残念なことに。



*追記1:とりあえず原作9巻まで読んだ。

*追記2:『敷居の住人』全巻よみおえた。志村貴子すばらしいな…!

*追記3:
 ほかの方のレビューを読むと「気持ち悪い」ということを書いていらっしゃる方がたくさんいて、素直におどろいた。
 はるな愛、ピーコ、美川憲一、美輪明宏 のようなトランス・ジェンダーの人間がこれだけテレビに出まくっている現在の日本においても、いまだに性的にやや特殊な願望をもった人間がこれだけ忌避されるものなのか…。
 もちろん、わたしが「同性に迫られたら」それは、わたしはそういう性的嗜好をもっていないから、その場合にはようやく「気持ち悪い」ということは思う。でも、それはチカンされたら気持ち悪いのといっしょで、気のない人から迫られたら気持ち悪い、ということでしかない。そういうこととしてではなく、単にその存在が。その欲望そのものが「気持ち悪い」というのは、わたしは正直もはやわからなくなってしまった。
 「気持ち悪い」と感じることが悪いとは思わない。それは感覚だから、悪いとかいいとか、そういうことを問えるものではない。でも「気持ち悪くて当然であり、わたしは正しい」とは判断してほしくない。感覚と判断は、分けてほしい、とわたしは思う。感覚そのものに対して社会的な良し悪しは問われないし問われるべきではないけれども、事象に対する判断や政治的な言説には良し悪し問われる。
 この国の人々はとても優しいし、オタクの人々は輪をかけて優しいので、ゲイやオカマの人を前にして、ひどい対応はほとんどとらないだろう。だけれども、感覚的には、いまだに性的に、ごく保守的な土壌が完全に温存されたままである、ということを、しみじみと思いしる。
 二鳥くんが、これほどに悩まなければいけない場所である、ということ自体がきわめてかなしいことだと思う。30年後には、「こんなことで悩んでいた時代があったのか」と思えるような。そういう時代になっていてほしい。
 その意味で、本作が「古い時代の問題」になることを祈りたい。


*追記4 文学バカ

 まあ、この作品でやられているようなことは、「文学」のなかでも一部の人たちがずっとやってきたことではある。
 それはもう確実に。

 ただ、いわゆる、古典的な「文学」における多様な人々の生の肯定、系のテーマが、文学部に行っちゃうようなタイプの人々のメンタルに対して一種の自縛作用みたいなものも持ちえちゃっていて、それはそれでややこしい問題もあるのだけれども。文学しか読まない文学バカっつーのも大量にいる。でも、この作品は確実にそういう「文学バカ」にもベタに好評なはずの作品で、「文学バカ」にほめられると、ちょっと微妙な気持ちがしてくるということもある。
 実際問題としては、いわゆる一般的な「わかりやすい成長」みたいなものも、それはそれで価値はあると思うのですよ。そういう価値を全否定する必要はない。ないどころか、けっこう肯定していい。だけれども、ザ・文学みたいな人の話を聞いていると、一般的な「わかりやすい成長物語」そのものを目の敵にするような人というのも、かなり沢山生息していて、それはそれで藻前ら、ちょっともちつけ…。と言いたくなることもある。経済学とか経営学とかも、それはそれで面白いんだぜ?フィフティ・フィフティでやってけばいいだけだと思うんだけどね。
 文学部の人々の就職難というのは、ここらへんで自縄自縛しているようなところがあるよなぁ、と感じるので、文学バカの文学絶賛!みたいなノリで、褒めたいというような気力は個人的にはない。というか、もし、典型的な文学バカが、この作品を褒めているのをはじめて観たのだとしたら、わたしはたぶん、この作品に対する印象がもう少し悪かったかもしれない。







※1
上田紀行による紹介
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20120605/232978/?rt=nocnt

投稿 : 2020/01/25
♥ : 36
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

もうこれが2011年最高傑作でいいんじゃね?

ジェンダー問題という極めてややこしい題材と思春期の繊細な心理描写を並行して描いた傑作


可愛過ぎる主人公をはじめ、良い子達だらけのキャラクター達は、誰が好きというより誰も嫌いになれない感じ
こんなに楽しいクラスメイトがこれだけいれば、さぞ充実の学生生活が送れるであろうと妄想w
(これは単純な願望やノスタルジーではなく、オイラの場合あくまでフィクションとしての理想像とリアリズムを感じる現実像とのイイトコ取りね)


終始一貫して丁寧だった作画
それをさらに際立たせるのは、何重にもレイヤーやテクスチャを重ねて作られた撮影効果による柔らかい光が包み込む感覚と淡い色彩
そしてなにより美しい背景、特に第1話の夜桜には背景だけでお腹いっぱいw


これらの地道な作業によって膨大な時間と努力が費やされ、原作の水彩画タッチを見事にアニメの世界で再現して見せた
これは本当に素晴らしい
単純に画面作りの面で見れば、下手な劇場作品など上回るハイクオリティぶり
お話の好き好みはあったとしても、映像にだけ関して言えば間違いなく今年一番の出来栄えだったと確信してます


キャストは若手実力派が中心で、子役出身の畠山航輔、瀬戸麻沙美の新人二人をメインに据えて等身大感のあるイマドキな中学生を自然に作り出しました


脇を固めるのは南里侑香、南條愛乃、千葉紗子、豊崎愛生、水樹奈々、堀江由衣といった超豪華な名優揃いで、比較的年齢層が若いこともあってその誰もが中学生役には適任
そしてドラマティックな内容と相まって掛け合いや言い争いのシーンが多く、毎話のように熱い演技が繰り広げられ、キャラクターへの感情移入をより深めてくれる
(特に南里侑香の隠れた名優ぶりは知る人ぞ知るところでしょう)


監督自らが原作のファンと言うだけあって、細部までこだわり抜いて作られていると感じました


お話作りも単に原作をなぞるだけのものではなく、原作の中学生編において最大のターニングポイントとなる「とある中学生が起こした一つの事件」を据えた第9話を中心にして、大きく時系列の改編を交えながら自然な流れになるよう再構成されました
特に原作の序章に当たる所謂「小学生編」をバッサリと切って、「中学生編」からのアニメ化というところが一番目立つ部分でしょう


放浪息子という作品のアニメ化において、この第9話の存在は絶対に外せるものではない
そのことを踏まえた上での改編なので、原作ファンにも原作未読視聴者にも双方に優しい作りになっているのは流石の岡田麿里脚本


さらに第10話はノイタミナの変則的な全11話という枠であるが故に、オンエアでは少々駆け足気味に詰め込んだ内容となりましたが、それを差し引いても余りある余韻を残してくれます
オイラのミニマムなブレインではなんとも言葉にし難いのですが、丁寧な演出でしっかりと補完されていたと思います


これがBD版では10話と11話という風に分断、多量の追加シーンで再構築されており、完全版というべき内容に仕上がっています
オンエアをチェックしていた方でもBD版をご覧になっていただきたいところ


この作品は本当に素晴らしいの一言
まどマギ、シュタゲと共に今年最高クラスの作品としてキッチリと評価されてほしいですね









{netabare}
ちょっとずつレビューも増えてきて、嬉しい限り
最初の印象として「性同一性障害のお話」と受け止められる方も多いことでしょうし、「女になりたい」「男になりたい」っていうセリフが多用されることもあってかカンチガイが堪えないのが現状でちょっと残念
実際のところそーゆーお話に見せかける、『一種のミスリード効果』でもあるわけですしね
最終回でのにとりんの決意、千葉さんの悟ったこと、そういった諸々を汲み取っていただければ自ずと見えてくるものがあると思うんですけど・・・
【誰だって自分に似合う格好をしたいわけですし、それを模索していた時期ってあるはずです】
そんな普通の青春の視点を描いただけの作品のハズなんですけどね;
言うなれば【青春ってそのものが特別な世界】なわけですから{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 52

レイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

多感な年頃だからこそ。

正直な所、最初の方の印象は…
性同一性障害とまではいかないまでも、女の子になりたい男の子・男の子になりたい女の子っていう話を強調している雰囲気で、個人的には少し気持ち悪く感じて良い感想は持てませんでした。
音楽もOP・ED共に初めて聞いたときは好きでは無かったのですが…
音楽に関しては、何度も聞いてる内に結構好きになりましたね♪

で、話に関しては…だんだんと面白くなってきたし、学園祭の劇の話が終わってからはそんなに性別の意識問題を強調していなく、普通に面白いです。

それと、自分が中学の頃なんかは家がお堅く田舎だったというのもあって…中学の頃の自分の思考と比べると、一部の登場人物達の思考が中学のガキにしたらませてるなぁとか思ったのですが…
まぁ、最近の中学の多感な時期の子供達はこんなもんなんでしょう。
ですから、その点は上手く描写されてるなと関心しました。

そして、なんと言っても特徴的なのが絵ですね。
水彩調の作画が気になる所ですよね♪
結構、いい感じに雰囲気を醸し出してると思いますよ。
その部分は見てみて損は無いかも?

まだ、放送中なので続きが気になります。。。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 9

70.5 10 ノスタルジックアニメランキング10位
夏目友人帳 いつかゆきのひに(OVA)

2014年2月5日
★★★★☆ 4.0 (474)
3377人が棚に入れました
新作OVA「いつかゆきのひに」と、神谷浩史(夏目貴志役)、井上和彦(ニャンコ先生役)他メインキャストが出演する舞台「SOUND THEATRE × 夏目友人帳 ~集い 音劇の章~」の2つのコンテンツが1つのパッケージとなって登場します!

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

やさしく降る雪 やさしい声

雪がまだ残っているうちに観れて、臨場感も味わえて良かった。
まず、久しぶりに『夏目友人帳』の世界に浸れたのが嬉しい。
たった25分にも満たない短さだけど、いつもながらの穏やかさにホッとする。

寒い雪の日にあるものを探していた妖怪の短い言葉が
意外に胸にきたりして、そして探していたものと妖怪の宿命が
思いのほかせつなく、最後はじわっとなった。

それにしても、塔子さん♪ 
いつ観てもいいなぁ~外見がどうとかじゃなく、
もうあの優しい声と口調、その美しい想いだけで憧れてしまうよ。

5期は放送しないとのことらしいけれど、原作はまだ読み続けてるし
友人帳やにゃんこ先生との約束がどうなるのか見届けたいのになぁ~

投稿 : 2020/01/25
♥ : 57

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

冬の寒さから生まれる 心の温かさ

季節は冬
夏目友人帳としての雰囲気やほのぼの感は
今までと変わらず健在でした。

「雪が降ったら誰よりも速く足跡をつけよう」
子供の頃は確かに雪が降ると
とてもわくわくしました^^
雪の上を夢中で走りまわりました。
そんな子供の頃の冬の思い出と
冬ならではの楽しさを
思い出させてくれた作品でした。

冬は寒くて身も心も縮まりますが
だからこそ人と人、心と心の距離が縮まり
その温もりや思いやりを
改めて感じとることができる
気持ちがとても温かくなる
夏や春とはまた違った「暖かさ」がある
とても素敵な季節だと思いますね。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 52
ネタバレ

双葉。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

久しぶりに

2回目観ました!
今度はテレビ画面で。
家族とお月見をしながら。
...まあそんなことはどうでも良いんですが(笑)

久しぶりに観た夏目友人帳、
冒頭から夏目のナレーション(?)が入ります!
{netabare}(いつもの、「小さい頃からときどき~」のくだり){/netabare}
イヤホンでこの声を聴くのもたまらないんですが、大音量で聴くというのも幸せですね(´∀`*)

物語は、ある雪の日のこと。
寒いはずなのに、やはり不思議と心温まるお話でした。
音楽(BGMと今回はED)も子守唄のような優しい音色で、
サウンドトラックが欲しくなります。
それとこの作品の妖は、どこか可愛らしいものが多いなと改めて思いました^^

これを観たら、きっと冬が嫌いな方でも
他の季節には感じることのできない「人のぬくもり」を感じながら
雪解けを待ちたいと思えるはず。
おすすめです♪

投稿 : 2020/01/25
♥ : 18

74.6 11 ノスタルジックアニメランキング11位
夏目友人帳 伍(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (582)
3037人が棚に入れました
小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志。彼は、祖母レイコが妖怪を子分とする証にその名を書かせた契約書の束である「友人帳」を
継いで以来、自称用心棒の妖怪・ニャンコ先生と共に、妖怪たちに名を返す日々。
夏目は、さまざまな妖怪や心優しい人たちと出会い、あたたかな場所を築いていく中で、人と妖、大切なものの守り方について想いを巡らせていく……。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、沢城みゆき、佐藤利奈、木村良平、菅沼久義、伊藤美紀、伊藤栄次、諏訪部順一
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人とは・・・<追記;一夜盃><追記;遊戯の宴>

帰ってきた夏目友人帳。
久しぶりの続編再開です。
私の場合、初めてのリアルタイム視聴となりました。

良きにつけ悪きにつけ、等身大の夏目友人帳。
物語の進展はほぼ無く、これまでの期よりは感動要素が少なめです。
話数も11話と控え目、中途でニャンコ先生特別編が入っています。

妖怪に息の根を止められそうになっても夏目は飄々ですね。
そして用心棒ニャンコ先生がマイペースに大活躍。
正義のヒーローニャンコ先生なのです。

いつもの癒しのBGMがまた素晴らしい。
風景描写も水彩画の如し。
ノスタルジックとはまさにこのことです。

最終話「儚き者へ」
{netabare}悠久の自然の節理の中で人はなんて弱くて小さい存在。
ちょっと風が吹けば折れる、ちょっと地が揺れれば壊れる。
それでも、与えられた生の中で懸命に生きる。
それが、人に課せられた使命なんでしょう。
夏目友人帳の底流を流れる優しい思想。
いつも感銘を受けます。{/netabare}

<追記;一夜盃>
{netabare}あれ、こんな未放送版があったとは。
ここにもまた夏目友人帳の風景が。

儚きものを紡ぎ出す妖夫婦のお話。
悠久の時を生きる妖にも終わりは静かに訪れるもの。
一夜盃の儚さも手伝って感傷的な気持ちになります。

人間界もズームアウト的に俯瞰すると真実が見えてくる。
そんな気がします。{/netabare}

<追記;遊戯の宴>
{netabare}廃屋に紛れ込んだ夏目。
かくれんぼに巻き込まれ眠れない。
そこでとった手段は・・・
おまけらしく他愛もない話でした。{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 43
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

人に頼る事で繋がる絆を知りつつある夏目の姿があった

4年ぶりに復活のテレビシリーズ「夏目友人帳」の第5期に当たる作品です。

今回のシリーズでは4期に続き、人と妖怪の関わりもさる事ながら、人と人との心の距離を描く事に重きを置いている印象を受けました。シリーズお馴染みの妖怪に名前を返すシーンが描かれるお話も今期ではただ1話のみとなっています。

1期から続く夏目と田沼君の、不器用さありありの距離感は相変らずままですが、今期1話の夏目の台詞、「いや、聞いてくれ」には彼の大きな成長の片鱗が見て取れました。

優しい人は大切に思っている人への思いやりから、その人に頼るという事を嫌煙しがちで、悩みを自分の内にのみ溜め込む傾向がありますが、頼られる立場の人間はそれを迷惑に思うどころか、喜びと思う事の方が多いのではないでしょうか? 私見ですが。異性からでも同性からでも、人から頼られるという事以上の喜びはそうそうあるものではないと私は思います。

愛の力は偉大(笑)なもので、自分の為だけなら大した事が出来なくとも、人の為と思えば普段の自分には出来ない事が出来てしまうという事は往々にしてあるものです。そんな覚えのある人なれば尚更の事、たまには逆の立場に立って、人を信じて頼ってみる事も必要なのでは無いでしょうか? それは相手にこちらの友愛を示すと同時に弱点を晒す行為でもあります。それ故に照れくさかったり、怖かったりで踏み切るのがなかなか難しいのですが‥創作物で描かれがちな完璧過ぎる思いやりや、理想的な反応が返って来るとは限りませんが、あなたの信じるその人ならば、きっと何らかの助け舟を出してくれる事でしょう。

実の両親では無いという理由から生じる遠慮も手伝って、夏目は未だに塔子さんと滋さんに自身の抱えている妖怪に関する悩みを話す事が出来ませんが、私は今後少しずつでも、それらの悩みを夏目が2人に打ち明けていく展開があればいいなと思います。見える者と見えない者、決して埋める事の出来ない視野の隔たりがあるゆえ、直接手を差し伸べる事は出来ないとしても、両者間の心のわだかまりがいくらかでも減り、少しは心が軽くなると思うので‥。

夏目の危惧している様に、それは自身の抱えている問題に他者を巻き込む行為に他なりませんが、大切な人たちにだからこそ、自らの持つ信頼を伝えて置く事は大事なのではないかと私は思います。まぁ、家族ならともかく、むやみやたらと人に頼るのは利己心の表れなのでダメなんですけど‥(汗)

大人は子供よりかはいくらかずる賢いので、打算的になったり、体裁を気にしたり、卑屈に振舞う事が多い生き物ですが、生来ヒトの持ち得る利他的精神を強く成長させている大人も少なからずいます。そんな大人達は年若い人達が頼ってくれる事を心待ちにしているものです。(と思います。)

甘ちゃんな考えかもしれませんが、そうして人と人とが互いの悩みや秘密をちょっとずつでも打ち明け合い、支え合って生きていければ、大抵の困難は乗り越えられるのでは?‥とか思う事はあります。心優しい人たちが手を取り合って支え合う関係を築いてゆく‥奇麗事でも素晴らしい事だと思います。人は一人では生きてはいけないとは言いませんが、結構しんどいものでしょうから‥。

現実の話、田沼君みたいな同性の友人に優しくされ過ぎたら私だったら困ってしまいますが、それでも自分の事を気遣ってくれる人が一人でもいるっていう事は嬉しい事ですよね? もし異性だったら? 多分惚れちゃうのでしょう(笑)
{netabare}
3、4話は祓い屋関連の話、8話では的場さんと名取さんの過去の話も描かれます。4期の七瀬さんのお話の時にも感じましたが、事情が複雑に絡み合い、その結果見える、ただ一面だけが、七瀬さんや的場さんの、一見すると冷酷にも思える表層であるのだとしたら、彼女等もまた悩み傷付き選択している、自分を繕いながらも必死に生きている不器用な大人たちの一人と言えるのではないかと思われました。

私は出来ていない人間なので、他人の事情を良く知らずに、その人の行為や言動を持って、悩んだり疑ったりする事が度々ありますが、もしかしたらそんな事の多くは邪推で根っからの悪人というのはこの世にはいないのかも知れません。(だといいな‥)どんなに酷い行いにも何かしら原因があるものです。

10話は滋さんと塔子さんのお話。この二人の、奥ゆかしさの中からもしみじみと感じられる深い愛情と信頼を目にすると、結婚願望の薄い私ですら、ひと時の気の迷いの様な、羨望に似た感情が芽生えてしまいます。年を重ねても変わらずお互いを思いやれるお二方、とても素敵ですね。ひとりぼっちに見えたカラスに優しく話しかける塔子さんの姿も可愛らしかったです。うちの母も野良ねこさんに「ねこさん、ねこさん」って話しかける事ありますが、これについては微笑ましくもありますが、自分の母親なだけにちょっぴり恥ずかしくなる光景だったりして‥(笑)
{/netabare}
自ずと穏やかな気持ちで綴りたくなる、夏目とそのかたわらにいる人や妖怪、友人たちの優しさに満ちた、いつもと変わらぬ夏目友人帳なのでした。

蛇足に、特別編「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」を含めれば、これまでのシリーズよりも1話少ないだけですが、あっという間に終わってしまったという印象の第5期でした。もっと見たいな‥と思っていたら今年6期が公開される予定だそうですね。嬉しいお知らせでした。


※:5話でやっとタキさん登場ですよ。OPムービーには映像あったけれど、本編にはずっと登場せず、いつ姿を見せてくれるのか少しだけ心配だっただけにとても嬉しかったです。夏目の頼もしき理解者の一人ですからね。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 34

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

好きな作品の”ただいま”は 何度でも嬉しい♪ 。

あらすじはあにこれを参照ください
放映時期:2016年10~12月

続編(伍期)なので 順に視聴することをお勧めします。

友人の輪が大きくなったり 新しい妖が出たりして
夏目とその周りの日常は ずいぶん変わっています○o。.  
でも 作品の色や雰囲気は変わらなく感じるって スゴイです! 
わたしは 作品のこの絶妙なバランス好きですね♪

この夏目友人帳らしさをもっと感じたいなって思っているから  
新しいシリーズが始まると ”ただいま”って気持ちになります。

好きな作品の”ただいま”は何度味わっても嬉しいですよね♪♪

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


〇物語 
心に響いたり 驚いたり ほっとしたり 泣いたり 笑ったり・・・ 
いつもの夏目友人帳らしい バラエティに富んだ内容です
特に好きなのは
”二話のタオルの話” ”七話の民宿での不思議な話” 
”八話の名取さんと的場さんの過去話” 
”十話の塔子さんと滋おじさんの昔の話”です。

そして”枯れ葉舞う・・・”の歌い出しが耳に残る
ED曲Aimerさんの”茜さす”
物語の世界観にいつまでも浸っていられる良曲でした○o。.。

※この部分は著作権侵害のご報告があったため削除させて頂きました。


〇感想
今作もくつろいでゆったりと観れる作品でした

夏目友人帳を観た後は 
何気ない道端の草木 車窓から見える自然や街並み
普段当たり前で気にもしない景色に 色々な想像したくなりませんか?

もしかしたら 奇妙で不思議なものが
タオルを持ってバス停にいるのかも?なんて想像したりして・・・
そんな子供心を呼び覚ます 夏目友人帳という作品
あらためて 好きなんだって自覚しました♪

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


〇最後に
どれも夏目友人帳らしいお話でしたが 
なかでも 十話”塔子と滋”は
塔子さんの優しさや愛を感じて 心が温かくなりました。

夕暮れ時 家路に足を向けると晩御飯の良い香りが匂ってくる 
塔子さんのいる藤原家はそんな素敵な家庭かなって
勝手な想像しちゃいました。

わたしは 魚の塩焼きでも ムニエルでも 南蛮漬けでも 
塔子さんの料理 食べてみたいです。

六期も決定しているようです
また”ただいま”の気持ち 感じる事できるんだ♪ うれしい♪♪○o。.

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。





 
 





 


 

投稿 : 2020/01/25
♥ : 44

65.8 12 ノスタルジックアニメランキング12位
星を追う子ども(アニメ映画)

2011年5月7日
★★★★☆ 3.6 (605)
2967人が棚に入れました
ある日、父の形見の鉱石ラジオから聴こえてきた不思議な唄。誰かの心がそのまま音になったような唄を、忘れられずにいた少女アスナに訪れたひとつの出会い。お気に入りの高台に向かう途中、異様なケモノに襲われたアスナはシュンという少年に助けられる。アガルタという遠い場所から、どうしても会いたい人と見たいものがあってやって来たと語るシュン。2人は心を通わせていくものの、突然シュンはアスナの前から姿を消してしまう。そして聞かされる哀しい知らせ。それを信じられずにいたアスナは、学校の新任教師モリサキから地下世界の神話を教えられる。そこはこの世の秘密が隠されたあらゆる願いが叶う場所で、アガルタとも呼ばれているという。そんな中、アスナの前にシュンに瓜二つの少年と彼を追う謎の男たちが現れる。男たちの狙いは、アガルタへの鍵であるクラヴィス。追いつめられた少年とアスナの前で、ついにアガルタへの扉が開かれる。そこでアスナは、男たちのリーダーが亡き妻との再会を切望しアガルタを探し続けていたモリサキだったということ、少年がシュンの弟シンだということを知る。アガルタへの入り口を目前にして、アスナはある決意をする。「もう一度、あの人に会いたい」。アスナ、モリサキ、シンの3人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。

声優・キャラクター
金元寿子、入野自由、井上和彦、島本須美、日高里菜、竹内順子、折笠富美子

あくせる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

試写会にて拝見。

先日行われたよみうりホールにおける試写会に参加してきました。

公開前だからネタバレできないギギギギギ。

でも、公開前でも話せることはたくさんある。
作品のテイストとして今までの新海誠さんと言う監督のイメージとは一味違う感じを見終わると受けます。
ですが、試写会後時間が経つと実は新海誠さんらしいのではないだろうか?
そんな気持ちがムクムクと湧いてきました。

新海誠さんと言われてどんな映画を思い出すでしょうか?
映像美で思い出す方が多いと思います。
切ないストーリーと言うこともあると思います。
人によっては鬱展開という表現をするかも知れませんね。
私にとっては出会いと別れのストーリーだと思っています。

この作品から感じる映像のフレーバーは確かにジブリよりかもしれません。走り駆けて飛んで冒険して未知と出会う。
少年と少女の出会いも、大人の対応もジブリ的かもしれませんね。
ただし、ジブリ的と言うのは普遍の少年少女へ向けたアニメとしてのテイストを指すくらい広いことだと思うんですよ。

ある部分を取り上げてジブリ的、と言うのなら全てがジブリに組み込もうと思えば可能です。
逆にそれだけ原風景にジブリアニメが入ってる人が多いのでしょうね。

私がこの作品にジブリ的なものを感じたかと言うと……実はノーです。
実に良い意味のアニメ的な要素が多々あります。
そして、それ以上に新海誠と言う監督の良さが表現されてると思うのです。
映像の質と言うのは、自体の綺麗さを如何にうまく表現するかです。映像を美しく作り、それを効果的に表現する。
この作業において日本国内のアニメ映像としては抜群の映像美でした。

そして、ストーリー。
凄く丁寧な作りでした。
私は以前映画の仕事をしていたもので、試写中(上映中)でも映像の尺の長さが反射的に分かります。
そして、今まで見た中で一番丹念に物語のスタート地点を説明していきます。私個人の感覚としては「あれ?これ尺大丈夫?」という感覚が鑑賞中に訪れました。
けれど、物語の大きな展開が訪れ、加速して、最後のセリフを聞いた時にストンと落ち着きました。
「ああ。そっか。これはこういう物語でこの一言が俺は聞きたかったんだな」と思い非常に納得すると同時に映画を思い出して「楽しい二時間だったなー」としみじみと思いました。
表現の手法と言う意味では実に大勢の方に見てもらえるアニメに。
テーマとしては相変わらずの新海誠さん。
そして、書きながら気づいたのですが「新海誠」監督作品について回る「新海さんらしさ」と言う物表現が違うだけで相変わらず存在しました。
余韻と間がないのではなく、余韻と間がある場所が違ったんですねきっと。

作品のテイストやスタイルを変えずにさらに大勢の人々を楽しませる作品として、進化してます新海誠監督!
今までのファンの方も、今まで未見の方も是非劇場で楽しい時間を過ごしてください。

#実際試写会の客層の多様さは驚きでしたね。
#ネタバレは自重します。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 18

チヒロ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

試写会にて観てきました。走るんですよ!?新海さんの作品でw

試写会で一足先に観てきました!おもしろいです! 驚きです!


今までの新海さんの作品はすべて観てきましたが、
この作品は良い意味でおどろかされました。

なんというか、新海さんの作品って、余韻とか間とか、
音のない情景をメインに扱っていた作品が今までは中心でした。

しかし今回の作品は、そういった余韻などの要素がメインではなく、完全なるアニメーションになっていました。要は伝え方が変わって、情景ではなく登場人物の行動を通してメッセージを伝える普通のアニメーションの手法にチャレンジしている感じです。

だって走るんですよ!?新海さんの作品でw


で、よくジブリっぽいと言われていましたが、確かにそういった部分はあります。

だから今までの新海さんの作品の雰囲気そのままではなかったので、
最初は若干の戸惑いがありました。

が、、そんなのは一瞬!  ていうか、そんな事どうでも良くなったw

すぐにおもしろくなって引き込まれました! 魅入ってしまいました!


今までの作品では絶対に考えられなかったバトル要素もあったのですが、相変わらずの神作画で描かれていて、大迫力ですw

約2時間あったのですが、ホント一瞬で終わってしまいましたね。


ナウシカ、ラピュタ、もののけ姫と、これぞジブリっていう感じの作品が最近ずっとありませんでしたよね。

今回の星を追う子どもは、まさにそれに変わるアニメかもと感じました。

もしかしたら、宮崎駿がいなくなった時に、あの路線を引き継ぐのは新海誠かもしれない。

そう感じさせるとても楽しい2時間でした。


個人的には、今までの新海さんのような作品も観たいと思う部分もありますが、表現の仕方が変わっただけで扱われているテーマは相変わらずの新海誠です。


また背景が相変わらずとてもキレイで、印象的。

子どもから大人まで、誰にでも楽しめる作品だといろんな記事に書いてありましたが、確かにいろんな人が親しめる名作アニメだなぁと思いました。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 18

campanule さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

新たな新海ワールド!

試写会に行ってまいりました!
今までの新海さんの作品とは一線を画す、スピード感溢れる作品に仕上がっています。

あらゆる意味でジブリ作品へのオマージュと受け取りました。ジブリ黄金期を彷彿とさせる、メジャー感が半端じゃありません。
秒速を好きな人には、いろんな意味で衝撃を与える事でしょう。

作画は相変わらず壮絶なまでのクオリティ!
音楽、BGMも新海作品ならではの荘厳なイメージ。
心理描写は繊細で、生々しい。
テーマはシンプルで深いです。

今までの新海さんのファンには賛否両論あるだろうけれど、個人的には雲の向こうや秒速を作った新海さんでなければ生み出せないアニメだと思いました。

公開後はもう一発いきます!
深読みしたいシーンは満載です!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 15

76.4 13 ノスタルジックアニメランキング13位
夏目友人帳 陸(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (430)
2200人が棚に入れました
小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志は、祖母レイコの遺産「友人帳」を受け継ぎ、自称用心棒のニャンコ先生と共に、そこに名を縛られた妖怪たちに名を返す日々を送る。
妖と、そこに関わる人との触れ合いを通して、自分の進むべき道を模索し始めた夏目は、想いを共有できる友人たちにも助けられながら、大切な日々を守るすべを見つけていこうとする。

心優しき友人たちとの、大切な日々──
美しく儚き、人と妖の物語。

待望の第六期が2017年4月より放送開始!

ある日、川沿いを歩いていた夏目は、何かがぶつかり合うような音を聞き、壷を被った妖怪が橋桁に頭を打ちつける姿を目にする。深入りしないように立ち去ろうとする夏目だったが、壷を外して欲しいと妖怪に頼まれつい手助けしてしまう。すると、助けてくれたお礼として、妖怪「つきひぐい」の力で夏目は子どもに戻ってしまう。どうやら記憶も失ってしまっているようで…

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、石田彰、堀江一眞、木村良平、菅沼久義、沢城みゆき、佐藤利奈、伊藤美紀、伊藤栄次、諏訪部順一
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「ああ、俺は、一人ではなくなったんだな。一緒に見たいとか、喜ばせたいとか、きっと、これが…。」

夏目友人帳・6期。

これからも続いてほしい大好きなシリーズです♪

1話完結の話がメインなので、
シリーズの途中からの視聴でも問題ありませんが、

夏目が過ごしてきた温かな日々を感じることも、
この作品の大きな魅力なので、

1期からの視聴をおすすめします!

6期は全11話です。


● ストーリー
幼いころから妖が見えた少年・夏目貴志(なつめ たかし)。

祖母レイコの残した友人帳には、
彼女が集めた妖の名が収集されていた。

妖に名を返すことができるのは、
孫の夏目だけ。

用心棒・ニャンコ先生と共に、
妖や周りの人たちと交わる日々。

それは、夏目にとってかけがえのない日々。


6期になりましたが、
話がマンネリとしたり、飽きたりなんてことは全然ありません。

キャラに対する変わらない安心感もありながら、
シリーズ全体を長い目で見ると変化もあり、
先の展開が楽しみにもなります。

6期だと、
{netabare}
・名取に友人帳の存在が知られる
・祖母のレイコではなく、祖父らしき存在が妖から語られる
{/netabare}
あたりが新展開でしたね。

特にネタバレ内の2つ目の項目については、
今後の展開が今から楽しみです。

どの話も見所があって楽しめました^^

・夏目と妖
・夏目の周囲の人の優しさや、にぎやかさ
・妖同士の温かな関係
・妖を祓う仕事をする人たち
・祖母レイコの過去
・妖と、妖が見える人間の交流

この辺りがエピソードの主軸でしょうか。
エピソードが幅広いので、飽きないのも納得^^

そしてどれがハズレというのもなく、
どれも温かくて感動できるというのがすごい。

悲しいお話は得意じゃないけれど、
夏目で流す涙は温かいから好きです(´;ω;`)

もちろん、笑える所もあります。
まあ、お笑いを担当するのは基本的にニャンコ先生のプリチーさですがw


● キャラクター
とにかく登場する人がみんな優しい。

そして優しいだけじゃなく、
しなやかな強さを持っている。

そんな登場人物たちが好きなのですけれども、
やっぱり特に好きなのは、夏目なのですよねえ。

夏目の自然体な優しさが好きで、
毎回心がほぐされます。

そしてそんな夏目以上に、
夏目を引き取り育てている藤原夫妻が最強。笑

今回は藤原夫妻がメインとなるお話はなく、
ちょっとした登場ばかりでしたが、

それでも塔子(とうこ)さんのレジェンド感半端ない…。
この神オーラには勝てる気がしないわ。笑


あとはやっぱりニャンコ先生がかわいい♪プリチー♪

あの丸いお尻と、丸いしっぽがたまらないのよねえ…(*´Д`)ハァハァ

ぼてぼてしてるのも、
夏目の頭の上に着地してフィットしてるのも、
この二人は本当にナイスコンビだわ♪

そしてそのニャンコ先生に興奮する多軌(たき)も可愛すぎ!
1話から多軌さんの可愛さに悶えてました。笑


そんな感じで、
どのキャラも優しくて、温かくて、大好きです。

夏目は妖と絡んでいるのがしっくりきますが(笑)、

男友達と絡んでいるのも絵になってなんかもう、
ごちそうさまな気分になります(*´Д`)ハァハァ

夏目と田沼から漂う友情には、なんだかそそられますw
その友情をずっとながめていたいわ…(*´Д`)

…ああ、夏目が引いて青ざめる姿が浮かぶ。笑


● 音楽
【 OP「フローリア」/ 佐香智久 】

このOP大好きです♪
映像も気合入ってますね♪

夏目がイケメン過ぎて辛い…(*´Д`)笑

映像のようにどこか繊細な美しさや優しさも感じられ、
この作品にぴったりな曲だと思います♪


【 ED「きみのうた」/ 安田レイ 】

今回も感動する曲です(´;ω;`)

ちなみに、この曲のMV、
夏目と全然関係ないけど号泣しました(´;ω;`)

大切な人と同じ時を歩めることの幸せを忘れてはいけない。
それは当たり前なようで、いつまでも続くことではないのだから…。

そんながっつりな感動ソングがこれほど似合う作品は、
そうないんじゃないでしょうか。


● まとめ
誰かと話し、誰かと笑い。
日常の、なんともあたりまえな風景。

そこに夏目がいることが、泣けるのです。

たくさんひとりで苦しんだ日々を越えて、
今は大切な者たちと笑顔な自分でいられる穏やかで幸せな日々。

自分の居場所を見つけた幸せ。
そういう幸せをちゃんと感じて、ちゃんと噛みしめて、大切にする。

そういう夏目が私は大好きです。
そしてこの作品が大好きです。

また夏目たちに再会できることを願って。
7期待ちます!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 23
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

6期もお約束の可愛いがたくさん!

あらすじはあにこれを参照ください。
放送時期:2017年4月~6月
先に1期~5期を視聴することをお勧めします。

結論から先に書きます 今期も安定!
陽気な気候で日向ぼっこしながら 
ニャンコ先生と七辻屋のまんじゅうを並んで食べたい♪

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

〇音楽
OP曲の佐香智久さんが歌う”フローリア”
綺麗な映像の中 これから素敵な時間が始まるって
すっごいワクワクする曲です♪

ED曲安田レイさんが歌う”きみのうた”
OP曲とは違い しっとりと優しくて 
とても心地よい気持ちになります♪(いつの間にか。o○Zzz…)。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

〇観終わって
相変わらず男女年齢問わず視聴できる作品
少し気になるのは 今期の妖怪怖いのが多い気がしませんか?
( 気のせいかな )

ただ あぐらかいて腕組みするニャンコ先生に
夏目も{netabare}子供姿になって{/netabare}
1話から お約束の可愛いが詰まってます これはうれしい♪。

前半西村くんと北本くんの過去話があったり
参の第3話で登場した柴田くんが再登場したり 飽きません

そして名取さんとの関係に進展アリ?
この先どうなるんだろうって ここ結構ドキドキしました。

そんな登場人物たちの過去や少しの変化も
観ていて楽しいですが 個人的に好きな話は
後半7話のレイコさんの過去話以降です 
和む素敵な場面が多くて良かった♪

本当に 夏目友人帳はⅠ期から全くブレず心が温まります♪ 
これって凄いし とてもうれしいこと
今後もこの感じで 続いてほしいなって勝手に思っています○o。.。

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。











 










 


 

投稿 : 2020/01/25
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

安定の6期目

月刊『LaLa』掲載マンガ「夏目友人帳」を原作とするアニメ化作品です。
「陸」は「六」の意(いわゆる「大字」という奴)で、本作品は6期目となります。

あえて「連載」と書かないのは、掲載ペースが遅くて毎月載っているとは限らない気がするためです。

シリーズ「参」くらいからは下記の事情がわかっていればたぶん話が理解できると思います。これをネタバレと思う方はここまで読んだらお帰り下さい(笑)。
(逆に言えば、無印と「続」くらいまで見ていれば「参」以降はマンネリ…?)

1. 夏目貴志(なつめ たかし)は妖怪が見え、話ができる。
夏目は祖母の夏目レイコ譲りの強い霊力を持っており、幼少時から普通の人には見ることができない妖怪が見えたり、その妖怪と話をすることができます。

2. 夏目はレイコから「友人帳」を受け継いでいる。
レイコは多くの妖怪と勝負をし、レイコとの勝負に負けた妖怪の名前を友人帳に記載して名前を縛りました。名前を縛られた妖怪は友人帳の持ち主の支配下にあるということになってしまいます。

3. 夏目自身は祓い屋としては素人。
妖怪を退治したり封印したりする職能集団は作中で「祓い屋」と呼ばれますが、夏目自身は霊力が強いだけで祓い屋ではありません。

4. 現在は実子のいない藤原夫妻に引き取られている。
夏目は両親を亡くして身寄りがなく、妖怪が見えることによる言動で親族に気味悪がられたらい回しにされた果てに、夏目を快く引き取ってくれた藤原夫妻の下で暮らしています。藤原夫妻は夏目の霊力については何も知りません。

5. 現在は夏目の事情を知る友人がいる。
現在は多少の霊力を持つ田沼、妖怪が見えるようにする陣を使ったことがある多岐、祓い屋の名取などの友人がおり、そういった友人たちは夏目の霊力や妖怪を見ることができる能力について知っています。ただし友人帳について知っているのは妖怪だけで、人間には友人帳の秘密は明かしていない。

6. 夏目の霊力を狙う人間がいる。
祓い屋の的場など、友人ではないけれども夏目の霊力について知っている人間がおり、自分の陣営に取り込もうと画策したり能力を利用しようとしたりします。

初期のエピソードにより夏目の用心棒をすることになったニャンコ先生(正体は大妖怪: 斑(まだら))や夏目を慕う妖怪たち(通称:「犬の会」)、あるいは事情を知る友人たちの助けを借りながら時には妖怪からの襲撃に対応し、時には妖怪の悩みや問題を解決しながらの日常を送っています。

シリーズが進むことによるストーリーの進展は夏目自身の成長、藤原夫妻や友人たちのとの人間関係、レイコと妖怪たちとの思い出にまつわる話、夏目出生に関する謎、祓い屋たちとの関係などでしょうか。

2017.6.22追記:
全話視聴完了。最終エピソード<前後編>は、原作だと18巻収録の内容でした。これを今期の最終エピソードに持ってくるために、エピソード順の入れ替えがありましたね。

まあ、この最終エピソードで追加された「新たな謎」については原作でほとんど進展はない(最新巻は21巻)のでこのエピソード順変更は正解かも。

この終わり方は、「漆」を作る気満々とみました。連載完結したら全話アニメ化するつもりなんですかね?
(まあ、ファンにとってはその方がありがたいですけどね。)

そういえば最近、名前を返すエピソードがほとんどないですよね。昔はそれ用のバンクすら作られて使われていたのに。まあ、それはいいや…。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 38

66.4 14 ノスタルジックアニメランキング14位
魍魎の匣(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (355)
1934人が棚に入れました
元映画女優・美波絹子の妹・加菜子が何者かにさらわれた。その背景には、八王子で起こった連続バラバラ殺人事件と、「御筥様」を祀る宗教の奇妙な噂、箱型の建物とのつながりがあり…。
憑き物落としの京極堂、小説家の関口、刑事の木場、探偵の榎木津らが事件を追う!

声優・キャラクター
平田広明、森川智之、木内秀信、関貴昭、浪川大輔、高橋美佳子、戸松遥、久川綾、桑島法子、津田匠子、本田貴子、古谷徹、田中正彦、檜山修之、三木眞一郎、うえだゆうじ、諏訪部順一、小山力也、宇垣秀成

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

魔が差した

全13話
ジャンル 伝奇系ミステリー
原作 京極 夏彦「魍魎の匣」をアニメ化

誰しも京極 夏彦氏と聞けば妖怪・レンガ本が頭をよぎるだろう。作品名の妖怪を連想させ所在の無さから掴み所が見えない物語運びには圧巻させられる。同じく妖怪に関する発祥にまつわる民俗学・宗教学など幅広く読み解くが・・・複雑すぎてついていけない所もあるが(苦笑

しかし、難解な解説ではあるが何となく理解する程度で充分に楽しめ苦には感じられず、妖怪という興味そそる存在を探求心つきぬ著者の博識に触れる一方ストーリーに昇華させ惹きつけてやまない世界観に酔いしれてしまう怖さがあるのだろう。
アニメとしてエンターテイメント性には欠けているが目に映る恐怖より自ずと気づかない内に内面に潜む獣にあてられる狂気に魅了されてゆく。

昭和27年夏とある少女の事件を発端に捻れ絡まった糸が複雑怪奇な事件へと変貌する真意とは果たしてどこにあるのか見極めて欲しい作品である。

戦後まもない明るい兆しも見えぬ薄暗い日常に生きる人々の時代背景をなぞり序盤に伏線を張り巡らす会話のやり取り、演出が用意周到に練られている。中盤より謎を解き明かす中禅寺 明彦、無能にみえる探偵、鬱病な小説家、直情的な刑事といった思惑が交差し暴かれる三者三様に与える「魍魎の匣」とは何を示すのか。

会話劇に捲くし立てられスピード感あるテンポに翻弄され追いかけるのが精一杯だが、ドキドキ、ゾクゾクと昂ぶる鼓動は止まずストーリーに引っ張れる構成は見応えはあった。
推理する楽しみもあるが、人物の相関関係を注視するとシンプルな構成になっていたと観終わったに感じた。
後に再視聴し理解が深まったわけだが2週目の方が面白いと思わさせる味わい深さがある。
アニメとしてどうなの?と思うかもしれないが魍魎に憑かれてしまったのだろう(笑

不満は世界観にそぐわないOP/EDの選曲である。私的だが、ドラマ挿入歌としたイメージだと察するがこちらは辛い(苦笑
幸いBGMは雰囲気を押し潰すことなく最適で申し分なし。

人の価値観・先入観・犯罪心理を映す非現実的な深層を掻き立てるミステリーを堪能して頂きたい。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 41

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

上質な本格ミステリーホラー

京極夏彦原作の本格ミステリーホラー。
原作は読んでませんが、非常にいい出来です
時代設定は昭和初期?ぐらいで、それもまたアニメでは新鮮でいいです

アニメらしからぬストーリー構成なので、序盤はちょっと視聴に及び腰になると思いますが
伏線をしっかり張っているので、最後まで見ることをおすすめします
ワンクールでさっくり見れる割に、内容が濃いので見応えは十分です

アニメでミステリーやホラーを表現するのはとても難しいことです
アニメで映像化した途端、雰囲気をぶち壊してしまうのが常なので
本格ミステリーはアニメには向いていないと思ってましたが
「魍魎の匣」はその点、実に演出が巧みです
現実性と非現実性を上手く混ぜ合わせているので、
よくあるサスペンスドラマより刺激的で、
よくあるホラーアニメよりは、完成度は高く大人向きです
癖のある文学的表現が、さらにミステリーとしての魅力を押し上げています

一つ残念なのはOPやEDが作品に合ってないということ
そこまで酷くはないですが、内容がいいのだからもうちょっと選曲考えて欲しかったです
まぁ内容は悪くないので、是非見て欲しいです

投稿 : 2020/01/25
♥ : 12

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

文学の香り漂う上質のミステリーホラー

京極夏彦の長編推理小説・妖怪小説である百鬼夜行シリーズの
第2弾を原作に制作されたアニメ作品。

中央線の人身事故を発端としてストーリーが進むのだが
被害者と一緒にいた少女、その事故現場に居合わせた刑事という
登場人物から想像できるありふれた展開ではなく、
物語は思いがけない方向へと廻り始めていく。

僕としては、ずっと観ていたくなる演出と物語だった。
でもまず結論から言って、主人公は1話から登場する少女達ではない。
全13話の中、4話までは5話から次々と解決の一途をたどって行く事件の
謎をあちこち振り撒きながら展開していくに留まっている。
なので何がなんだか・・・と少々不満に思ったとしても、
5話からは必ずストーリーがぐんと動き出して見応えも充分あるので、
途中難解に感じてしまっても、できたら最後まで観ていただきたいと思う。

個人的な感想としては、想像以上に上質で素晴らしい作品だったということ。
ほんとうに、実写映画よりずっと良かった。

物語自体にも序盤で引き込まれたけれど、とにかくまず演出が好み。
ぼんやりと明るい陽射しが入る喫茶店や、桜の花びらが舞う小道、
文学的な香りの映像と語り口や背景の美しさ、
戦後まだそんなに経っていない時代のちょっと鬱な雰囲気や、
女子高生独特の、相手を束縛しあってしまうような友情の描き方などなど。

ただ、初めて観た時はどういう視点で観るべきなのか
少々戸惑ったので、何度も公式サイトを往復しながら観ていた。
それでも後半でどんどん真相が暴かれ、納得していけるのが、
すごく心地良かったし、京極堂と呼ばれている中禅寺氏が語る言葉には、
深く共感できるものがあり、一言一句もらさずメモを取りたくなるほどで。

ただ、欲を言えばOPとEDがもう少し
内容に合わせた古風な雰囲気だと、もっと魅力が増したのではないだろうか。
作中での音楽がとても良かっただけに、ちょっと残念。

それでも、中野で古本屋「京極堂」を営む一方で拝み屋の中禅寺秋彦、
うつ病の小説家 関口巽、警視庁捜査一課の刑事である木場修太郎、
「薔薇十字探偵社」の私立探偵で中禅寺と関口の旧制高等学校の一期先輩であり、
木場の幼馴染でもある榎木戸礼二郎、
そして雑誌編集記者兼カメラマンの鳥口。
この5人のキャラがとても良いし、彼らの会話が面白く興味深いので、
ぜひ、多くの方に観ていただきたいし、もっと評価されてもいい作品だと思う。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 72

71.3 15 ノスタルジックアニメランキング15位
だがしかし2(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (408)
1785人が棚に入れました
家業の駄菓子屋を継ぎたくない鹿田ココノツと駄菓子マニアの不思議な美少女・ほたる。
ほたるはココノツに駄菓子屋を継がせるため、たびたび店を訪れるようになる。
ほたると一緒に過ごすココノツは順調に駄菓子店長への道を進んで・・・いるかはわからないが、 友人の遠藤豆・遠藤サヤとともに楽しい夏休みはまだまだ続く!?
実在の駄菓子盛りだくさんでお贈りする、美味し懐かし駄菓子コメディー!再び、お腹いっぱい召し上がれ!!!

声優・キャラクター
竹達彩奈、阿部敦、沼倉愛美、鈴木達央、赤﨑千夏

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

しろっふぃーにしろっふぃーい♪

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:言わずもがなの2期。さや師爆誕した後の物語(嘘)1期と同じ雰囲気で進んでいただければ何も文句ありません。15分での放送のようです。
期待度:★★★★

おわりはじめエロすぎだろ。
こいつ、男との距離感が絶妙すぎる。男は絶対こういう女好きだよな。

あ、駄菓子屋の話?なんだっけ?w

あと、ほたるさん全然出てねーじゃん。竹達なんも食えてないけど餓死してねーか?あ、ラーメン沢山食ってるからいいのか。


で、シロッフィーニってなんぞ?

投稿 : 2020/01/25
♥ : 17

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

届きそうで届かない駄菓子への想い 枝垂ほたる 17歳!?

2018年放送中のテレビアニメ

原作 コトヤマ 監督 桑原智 構成 森田真由美
制作 手塚プロダクション

16年に放送していた「だがしかし」の二期ですが、
制作会社ごとスタッフはすべて変わったようです。
前作を一話切りした自分としては特に何も感じずに楽しんでますが、
一期の制作がfeelだったと知って見てみたくもなりました。

公式ではとある半島の海沿いの田舎町ってなってますが、
一期の背景作画から千葉県富津市と千葉県内の風景で間違いないようです。

鹿田ココノツ CV阿部敦 駄菓子店の息子 高校一年生
枝垂ほたる CV竹達彩奈 大菓子店の社長令嬢 ゴスロリグラマラス残念美女 年齢不詳
遠藤サヤ CV沼倉愛美 喫茶エンドウの看板娘 通称「サヤ師」

昭和40年代の駄菓子屋空間の中で現代的な高校生と謎の美女が織り成す、
レトロパロアニメですかね。

feel制作の一期に関しては当時の冬アニメのトップクラスの人気だったそうです。
でも、売れなかったようですね。熱も冷めかけた今、キャラデザ一新で復活。

今回は15分枠と言うこともあり、視聴者数は多いでしょうが息抜きアニメ的扱いになるかな。
ほたるの萌え化は、原作で実は高校生と言う情報からでしょうか。
一期放送中は28歳と言うのが通説でしたが。

一期に関しては千葉県富津市の背景の再現率は相当レベルが高いようです。
二期もやはり情報無しでも千葉県の香りが漂ってくるような微妙田舎アニメですね。

視聴終了
とても豪華な息抜きアニメでした。
物語性も心地よく、主人公の成長や挫折、そして仲間たちとの幸せな日々が、
丁寧にコミカルに、時には感動的に描かれた理想的なアニメでした。
15分アニメなので、評価点の基準ははフルタイム作品とは違いますが、
その人の好みにかかわらず、観て損はない良作に仕上がったと思いました。
最近あまり名前を聞かなかった手塚プロですが、高レベルの制作会社と認識して良さそうです。

さらに続きそうなラストですが、このまま終わっても価値は変わらないと考えますね。
それより、早く一期を観なくては。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 38
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ギャグとエロスと郷愁と

2018年冬季放送の15分アニメ。
これでペペロンチーノ知って好きになったw
ドン・キホーテに駄菓子たくさん売ってるのでちょっとだけ足をのばすようになりました。

【3話視聴時点の感想】{netabare}
実を言うと1期は日常系のような雰囲気が苦手で、クオリティは高かったのですが2話でやめてしまった作品でした。
今回は15分枠と聞きテンポが良くなることを期待して視聴開始。監督が遊戯王ゼアルで良い絵コンテを見せてくれたことも判断材料になりました。

3話まで視聴しましたが、ギャグもストーリー性もキャラクター描写も(ほたるさんの色気もw)程よい感じで、とても気持ちよく見られています。
作画は1期のほうが良かったという意見が多いですが私はあまり感じません。コンテ・演出が上手いから目立たないのかも?個人的には演出が良いことを何より評価したいです。

今のところ毎週の楽しみです。
(2018.1.30){/netabare}


【最後まで視聴して】
放送中に原作を4巻くらいまで読みました。

アニメ2期は最終的にはギャグよりもストーリーがメインになりましたね。
全体としてはきちんと纏まっているので、気になったら視聴をおすすめします。サクサク見られますし。
駄菓子の豆知識などがもう少し見たかったとも思うんですが、原作で駄菓子メインからココノツメインの物語にシフトする時期なんでしょうね。

作画は標準的で安定していました。絵コンテは毎回監督さん(演出は他のスタッフ)で、とても好きでした…仕事が速い人なのね。メリハリの利いた演出と常に安定した絵コンテで、たまにピカソとか入れてくるので、見やすいのに油断出来ない面白い感じでしたw

OPEDどちらも良くて、背景に本編の要素を詰め込んでいたことも本編進むごとにわかってきて楽しかったです。
全体的にツボだったのはED。カラフルでポップで少しノスタルジックな雰囲気がすごく好き。

全体の世界観作りはなかなか絶妙でした。

{netabare}
キャラクターみんな面白可愛かった。
今回特に気に入ったのはハジメさんかも…ポンコツなのに意外と大人ってところが。シカダ駄菓子のために奮闘する姿も感心するとともにとても面白くて、スーパーボール回は子どもたちとのやり取りも可愛らしくて特に好きでした。
絵に詳しかったりアシスタントできるってことは、やっぱり漫画化目指していた時期があって二十歳で諦めたのには何かあるんだろうなあ。

ココノツにとってはまだもう少しモラトリアムが続くのかな?というか、進路候補が駄菓子屋継ぐ・漫画家になる・コンビニで働く・ほたるさんの会社に行く…4つに増えてしまいましたね。ココノツ的にはコンビニだけは選択肢に入らなさそうなのが悲しいけどw

結構リアルな田舎の風景や駄菓子屋や喫茶店が昭和の雰囲気なんですけど、そこにほたるさんの垢抜けた雰囲気が異物のように、けれども自然に混ざり混み、スマホやコンビニが画面に写ると現代が舞台なのを思い出す、この世界観が絶妙です。
最終話ラストでほたるさんにとって駄菓子屋は帰る場所だと感じられました。第3話の追憶でほたるさんの原点が駄菓子屋にあるのは語られていますしね。
{/netabare}

ポップというかコミカルで楽しい中に、哀愁漂う雰囲気とても好きでした。
原作終了も近いと聞きますし、もしも3期があればぜひラストまで見たいものです。(2018.4.5)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 26

65.7 16 ノスタルジックアニメランキング16位
河童のクゥと夏休み(アニメ映画)

2007年7月28日
★★★★☆ 3.7 (189)
886人が棚に入れました
夏休み前のある日、小学生の帰り道に上原康一は大きな石を拾った。持ち帰って水で洗うと、中から何と河童の子供が!!第一声は「クゥ?!!」。康一はこの河童を「クゥ」と名付ける。クゥは康一たちと同じ言葉を話し、何百年もの間、地中に閉じ込められていたことがわかる。最初は驚いた家族もクゥを受け入れ、クゥのことは秘密にしようと決めるが・・・。


声優・キャラクター
冨澤風斗、横川貫大、田中直樹、西田尚美、なぎら健壱、ゴリ

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

河童菌~♪河童菌~♪ いじめ・・ダメ、絶対!

『下校途中、川辺で河童の子供を偶然発見した少年「上原 康一」と、その少年に「クゥ」と名付けられた河童の子供とのひと夏の心温まる友情を描いた物語』


映画のトータル時間は約140分と長いですが、とてもほんわかする時間を過ごせました。心温まる話が好きな方にはおすすめですね。観終わった後、じわーーーっときます、じわーーーっとです。分かりますよね?この感覚。また、この作品は2007年のものなので、ほんの少しキャラクターデザインは古く感じるかもしれませんが、内容は全く問題ありませんでした。脚本はしっかりしていました。


物語の流れは、ざっくり分けて3部ぐらいに分かれていると思いました。1部は「思い出作り」、2部は「騒動」、そして3部は言いません。つまらなくなるので・・。出会いがあればその逆もってやつです。分かりますよね大体ね。


監督は「原 恵一」さんです。クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国の逆襲」や「嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦」を手掛けた方です。ですので、さすがに家族間の掛け合いはお見事でした。上原家が野原家のように見えましたよ。


康一とクゥとが夏休みに2人だけ行った旅は良かったです。ちょっぴり不安でちょっぴりドキドキ、そんな雰囲気が感じられました。


2013年に監督の原恵一さんが続編にあたる小説「河童のクゥ 6年目の夏休み」を発売しているので、ぜひ映像化してほしいです。その続編では、康一は高校生になっているそうです......あーーダメだぁぁー、また小説読みたくなってきたぁぁー、脳が震えるぅぅぅ。


この作品の中で、河童伝説のある岩手県の遠野市が出てくるのですが、そこで河童って見る事は出来るのでしょうか?と言うか、河童を見た事ある方はいますか?ちなみに私事で申し訳なのですが、自慢じゃないですが私は河童を見た事がありますよ。私の周りには結構沢山いるんですよエロ河童。でも私はそんな人達が近くにいても、屁のかっぱなんですけどね。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 30
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おっさん…(;_;)

以前後半の方だけTVで観て、きっとこれは少年が河童と風変わりな一夏を過ごして、でもやっぱりいつまでも一緒ってわけにはいかないけどハートフルな話なんだろうな、と思っていました。

またTVでやっていたので初めの方から観たところ、だいたいは上記に当てはまるのですが、さらに事細かな人間社会の滑稽さや皮肉な状況を盛り込んだ話でした。

クゥより気持ちを持っていかれたのは、捨て犬「おっさん」。おっさんーー!!おっさん〜〜!!
{netabare}のんきそうでいて、その過去と生涯が辛かった。
学校で殴られるようになって、はけ口として犬を殴るようになってしまった飼い主が、その後どうなったのか。おっさんはきっと気がかりだったでしょうね。
「人間は、変わっちまう」
「ずっと殴られてやりゃぁ、よかったのかな…」って。
以前目にした「虐待されている最中でも親を愛していました」っていう言葉がよぎりました。とても悲しい。 {/netabare}

色々、胸に痛かったです。


妹のありそうな幼児っぽさがうまいですね。知ったかぶったり、河童に対して家庭内の縄張り争い?繰り広げたり、変なところに物隠したり。

主人公の少年の言動…とくに言葉遣いは、すごく「今風な」感じだったり、テレビ出演に浮かれたりと、主人公でありながら社会の一部で翻弄されるように描かれていて、単なる勇気と良心に満ちてはおらず、甘くなかったですね。
でもそんな彼が大手を振って笑って過ごせる世界でもなく、そんなはずじゃなかったのに1人きりで受け止めなければならない状況に追い込まれるところなどリアルでした。もっとも、少しだけ分かち合えた少女の存在や、頼れる家族の繋がりなど、やはりハートフルな部分も生きていました。

原監督は長いことこの作品を映像化したくて、クレしんで結果を出してやっと着手できたものの、原作者の方は完成を見ずに亡くなられたそうで。(wikiうけうり…)
込められた想いが伝わる作品でした。


現在は消失してしまった座敷童の宿、主人公が実際泊まるには人気過ぎて難しかったかな…?「3年先まで予約がいっぱいの宿」だったそうで。今も再建を目指してるんですね。

主人公家族の住んでいた東京の田舎な街並、見覚えがありちょっと懐かしかったです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 30
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「オトナ帝国」の原監督による渾身の一作。児童文学アニメと侮るなかれ!!

2007年劇場公開。
本編、約140分。


【前置き】

初期の「劇場版クレヨンしんちゃん」の多くに携わってきた、原恵一監督の劇場映画。
原作があまりアニメ化に至らない児童文学ということから、原監督の意向とは裏腹に中々制作出来なかった経緯があり、「オトナ帝国」(2001)「アッパレ戦国大合戦」(2002)等の実績を経て、やっと本作の制作に着手したそうです。

原作者であえる木暮正夫さんは、本作の完成目前に他界されたそうですが、本作の数々の受賞歴や何よりその出来に対し、きっと雲の上から監督に賛辞の言葉を送っていらっしゃることでしょう。


小学生の姪が遊びに来ていたので、年齢的にもピッタリと思い、宿題終わりのご褒美に身内一同で本作を鑑賞しました。
子供は子供なりに、大人は大人なりに皆無言でじっくり本作を見ていました。
それを遠目で見て一人ほくそ笑む私。
……なんとも変な絵でしたね。



【あらすじ】

小学5年生の「上原 康一(うえはら こういち)」は、下校途中に偶然、川辺に埋もれていた大きな石を見つけます。

好奇心からその石を割ってみると、中には化石のように干からびた生物が出てきたのでした。
それは、長い間地中で仮死状態になっていた『河童』の子供だったのです。

なんとか家族を説得した康一は、その河童に「クゥ」と名付け、共に生活を始めました。
当初は、あるトラウマから人間に対し警戒心を抱いていたクゥでしたが、康一や家族の厚意を機に、徐々に信頼を寄せるようになっていくのですが……。



【語ってみる】
{netabare}
原作が児童文学であることに加え、タイトルや絵の雰囲気からも、本作は子供向けのイメージが強いように感じます。
実際、DVDレンタルでは子供向け棚に入れられていることも多いですね。

しかしその中身は、原監督が原作を大幅にアレンジして上で、環境問題からイジメ、更には過剰なマスコミ報道等、非常に現代社会に対し訴える内容となっており、子供と大人でまた見方が大きく違う作品だと私は思っています。
こういう点は、まさに「オトナ帝国」「戦国大合戦」の様相に似ており、監督の得意分野なのでしょうね。

ただ、それらの作品と大きく違う点として、描写として非常に過激なシーンが幾つかあり、特に小さな子供が見るには注意が必要かもしれません。
冒頭の、クゥの父親が腕を切り落とされ斬殺されるシーンに始まり、陰湿なイジメ、動物虐待、ある事象から鴉が木っ端微塵になり血が飛び散るシーン等がそうですね。
決して、内容の無い不必要な過激描写ではありませんが。



さて、本作を見てまず感じたのが、キャラクターの生々しさでしたね。

本作で登場する上原一家は、決して個性の強い特別な家庭ではありません。
故に子供達の言動や行動は勿論、その大人の立ち振る舞い等も妙に生々しく、それぞれ世代の近いキャラを見たら、変にこそばゆい気持ちにさせられます。
だからこそ、妖怪と過ごすという圧倒的な非現実から、リアリティーの強い内容にもすんなり持っていけたのでしょうね。

このリアリティーさに一役買ったのが、キャラと同世代の子役声優の起用でしたね。
本職である声優さんの子供声の演技が素晴らしいのは私も重々存じ上げているつもりですが、やはり声質から純朴な演技力まで、リアリティーさにかけて言えば本物の子供には敵う筈もありませんものね。
ただ正直、2010年以降の子役声優と比べると、本作での子役は演技的に拙く聞こえたのが本音です。
(特に、感情の起伏が激しいシーンでは。)

お父さん役は「田中直樹さん(ココリコ)」、お母さん役は女優の「西田尚美さん」。
こちらも本職の声優さんではありませんんが、これがまたどちらも名演でした。
特に田中さんは、元々かなりの動物好きなので、動物に対しての台詞には演技力以上の重みがあったように感じました。



物語は、大きく分けて3つ。
『出会い』と『事件』、そして『別れ』で構成されています。

『出会い』は、全体的に子供向けを意識した構成で、クゥとの不思議だけど楽しい日常風景を元に、彼らに信頼が芽生えていく様子が丁寧に描かれています。
秘密に河童を飼い、喜ぶ長男。
自分の地位を河童に脅かされたように感じ、嫉妬する妹。
世話が大変だとぼやきつつ、愛を向ける母。
妙な無責任さで、無邪気に河童と遊ぶ父…。
そして、唯一彼と心で声を交わせる、飼い犬の「オッサン」(←名前)。
先でも述べましたが、彼らのこの行動の生々しさがあって、初めて大人も鑑賞出来る内容に仕上がったように感じます。

そうそう、ここの途中で、河童の生き残りを探しに、康一とクゥが岩手県遠野市まで足を運ぶシーンがあるのですが、ここで出てくる座敷童子は妙~なインパクトがありましたね。
姪は、ここで彼女が歌う童歌を妙に気に入っておりました。
確かに良いメロディーです…、ケド…なんか怖いんだよなぁ……。。。


さて、話の根幹となるのは、この後の『事件』。
クゥの情報を嗅ぎつけたマスコミが騒ぎ出したことをキッカケに、遂に家族はクゥを連れてテレビ出演を快諾することになります。
ここの流れとして、父親が会社の得意先の頼みで断り辛かったことや、これまで頑なにクゥの秘密を守っていた康一が、テレビに出られると聞くや急に態度を変えて喜ぶ様等があり、これまでと違う人間の浅ましさが見え隠れし出したシーンでもありましたね。

その浅ましさは、結果的に何一つ好転することは無く、一つの命と、クゥの叫びにより登場した伝説の生き物によって、一応の解決を見せます。
ただそれは、過剰なメディアが先から一変し、クゥを危険視し隔離すべきだと手の平を返すことにも繋がりました。
去年だけでも、どれだけこの手のマスコミ報道に覚えがあるでしょうね…、なんとも胸糞が悪かったです。


ここから『別れ』の構成となる、以降の30分弱。
ここはハッキリ言って、非常に大人向けなシナリオ構成であり、大騒動の後日談のように基本的に淡々と描かれ『事件』時のような盛り上がりにも欠けるので、子供は退屈するように感じましたね。
(実際、姪は退屈そうでした。大人としては全くなのですが。)

クゥとの別れは、いわば必然です。
最初とは打って変わり、とても真剣な表情で父親が言った

「俺達とクゥは違うんだ、住むところも…生き方も。

 今の暮らしは、クゥにとって自然じゃないんだよ。」

という台詞に、康一も遂に引き下がることしか出来なくなりましたね…。
それは作中、彼が自分の損得でなく、初めて100%クゥの為を思って出した結論だったように思います。

最後にクゥが言った通り、彼はそんな自分を責めていたようですね…。
実際ハッキリ言って、決して完璧な付き合い方ではなかったでしょう。
ただ、それでもクゥは、それを否定することもなく

「オメェに貰った命、大事にするからな~。」

と言いました。
この奇跡の出会い…この短い夏休みの出来事は、彼らにとって、代え難いかけがえのない日々であったことが窺えましたね。
{/netabare}



【クゥ以上に心動かされた存在、オッサン】
{netabare}
本作はタイトルの通り、河童のクゥを物語の主軸として描かれているのですが…。
それ以上に視聴者に強烈な印象を与えるキャラクターが、上原家で飼われている犬の『オッサン』でしたね。
なんともインパクトのある名前ですが、
「拾った時、なんとなく顔がオッサンだったから。」
というのが由来だそうです。
こういうの、小学生にありがちだから困る。(後述)

オッサンは、犬の中では珍しく心で会話が出来るようで、クゥとは人間よりも近い視点で、側で話を聞いてやれる存在でした。
初めて会話した時にオッサンが言った、

「このウチの連中は、そう悪い奴らじゃねぇ。」

という言葉は、クゥが上原家に対し心を開くキッカケの一つになったことでしょうね。
見た目は可愛い雑種犬なのに、こう声色や物言いがホントのオッサンそのものなのが、また良い味を出していました。
(まぁ齢10才は越えているようなので、実際人間的に言えばオッサンですしね。)


実はこのオッサン、人間に飼われるのは、これが2回目でした…。
中盤、メディアに騒がれ浮かれる康一に不安がるクゥを見て

「人間は急に変わることがあるからな…、俺の前の飼い主がそうだった…。」

と、オッサンは自身の昔話を話してくれたのです。
それは、子供の頃は仲良く遊んでいた飼い主から、ある日突然虐待を受けるようになった、見るも聞くも非常に痛ましい話でした。
学校でイジメを受けるようになった飼い主は、その腹いせにオッサンに暴力を振るい始めたんですね…。

「悲しかったよ…。殴られるのも嫌だったし、そんなアイツを見るのも嫌だった…。

 俺は…逃げた……。」

その先で出会ったのが、幼稚園の頃の康一。
オッサン曰く、「子供の頃のアイツに似てた」そうで、彼に着いて歩いたのだそうです。

話の終わりに、「人間はなんで変わるんだろう…。」「なんでだろうなぁ…。」と顔をしかめ合うこの2匹の会話は、自分自身にも問題提起されているような気分になりましたね。
年々このシーンは、涙なしでは見れなくなってきました…。


この後、オッサンはクゥがテレビで騒ぎを起こした時も、呆然とする上原家の中で唯一、自ら咄嗟に動きクゥを逃がしてくれました。
ただこの行動は、クゥを乗せたオッサンを面白がって追いかけて来たヤジウマの車によって、オッサンが事故に遭い命を落とす結果へと繋がるのです…。


『アイツ、ちゃんと生きてるかなぁ…。あのまま殴られてりゃ良かったかなぁ…。

 そうすりゃアイツも気が晴れて…、また…あの頃みたいに……。』


最後の最後にこう言い残す辺り…、やっぱりずっと前の飼い主を引きずっていたんですね…。

そんなオッサンの最後を看取り泣き崩れるクゥを見て、今度は写真を取り出す人間達…。
この一連のシーンは、自分が同じ人間であることが恥ずかしくなるぐらい胸糞の悪い絵が続き、本気で苛々しましたね。

悲しみと怒りと辛さが同時に込み上げるので、好きなシーンとは決して言えませんが、ただ作中で一番印象に残ったシーンでした。
メインであるクゥの、どのエピソードよりも…。

終盤に撮った、オッサンの写真を真ん中にして皆オッサンのようにベロを出して笑う写真は、オッサンがいてくれたからこそ出来た…家族とクゥの心が本当に一つになった時の一枚でしたね。
ありがとうね、オッサン。

しかし子供向けと思いきや、容赦無く救いも無く死んでしまうのは衝撃でしたね。
家族が自責を背負い意識改革する部分でも話として必要なのは分かりますが、足に後遺症が残る程度でも…と思ってしまうのが本音です…。

前の回想シーンも含めて、動物好きの人にはかなり胸を抉る映像のある作品となるので、その点は要注意ですね。
私にとっては、「Another」等のどんなグロ映像よりも、本作の方が目を背けたくなりました。
{/netabare}



【総評】

児童文学を題材にしたアニメ映画として、子供が楽しみしっかり学ぶことの出来る作品だと、私は自信を持って言えます。
(終盤は小さい子だとダレかねないですが、しっかり見て学んでほしいですね。)
加えて大人にも、きっと胸にズキンと突き刺さるシーンが幾つもあることでしょう…。

私は、本作はハッキリ言って、どちらかと言えば大人向けな映画だと思っています。
メインは河童ではありますが、そのクゥと飼い犬を通し、生々しく描かれた家族が、失敗し…そして成長する物語ですので。
前半と後半の描き方の落差はかなり違いますので、そういう意味でも後半までじっくり見て御判断下さい。


さて、作中でクゥがこう言う場面がありましたね…。


「父ちゃんが言ってた…。

 人間は、水や地べたを俺達から奪い、そのうち風や空や、神様の居場所まで自分達のものにしちまう。

 それと引き換えに、魂を失くしちまうだろうって…。」


いつか、この父ちゃん河童が言ったことを、思いっきり否定できる未来が訪れたら良いですね。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『オッサン(犬)』声 - 安原義人さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『菊池 紗代子』声 - 植松夏希さん




以下、犬の名前について。
(どーでもいい話なので、〆ます。)
{netabare}
作中に登場する犬の「オッサン」ですが、ホント子供は犬に阿呆な名前を付けますよね。
犬側からしたら、たまったものじゃないでしょうに。


本作を見て、小学生時代に友達らと犬の名前について話す機会があったのを、思い出しました。

「チビ」「ラッキー」「ララ」みたいな可愛い名前もいれば、

「アンコ(食べ物)」「バームクーヘン(食べ物)」「ジョイ(洗剤)」「うんにゅ(?)」等、ちょっと耳を疑う名前もチラホラ。


中でも、今も忘れられない名前が『バター』ですね。


当時は聞き流していましたが、大人になって初めて、その犬の名付け親は家族の誰だったのかが気になりました。

お母さんとかじゃないといいなぁ……。
{/netabare}

投稿 : 2020/01/25
♥ : 28

72.8 17 ノスタルジックアニメランキング17位
劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(アニメ映画)

2018年9月29日
★★★★☆ 3.9 (82)
553人が棚に入れました
小さい頃から、他の人には見えない妖(あやかし)を目に映すことができた夏目貴志。 亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に名前を書かせた契約書の束「友人帳」を継いで以来、 自称用心棒・ニャンコ先生とともに、妖たちに名を返す日々――。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、伊藤美紀、伊藤栄次、石田彰、堀江一眞、佐藤利奈、木村良平、菅沼久義、沢城みゆき、ゆきのさつき、岡村明美、黒田崇矢、チョー、松山鷹志、下崎紘史、知桐京子、高良健吾、島本須美、村瀬歩

TORL さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

構成が完璧。親子愛。そして三つの伏線回収。アニメ映画としては非常に見応えのあるものだった。

僕は一期の10話ごろまで視聴していました。

心が最後は震えて涙なしでは見られませんでした。

某映画評論サイトでは冗長だとか、色々な事を言われていましたが、展開は目まぐるしく、前半は伏線が四つほどありまして、どのように後半回収されるのかなと思ったら一つの結論で全てを回収してしまう夏目友人帳という作品の素晴らしさを感じました。
徹底した悪人の居ない世界を作っているのも素晴らしいと思いました。(性善説)
何よりULUさんのrememberをEDで聞いたときは、自分が妖怪の悲しみと暖かさを受けて、そして家族に対して優しくなれるような気分になりました。

リゼロなども見ましたが、全然比べ物にならないくらい内容が素晴らしかったです。

伝えたい想いが伝わりました。

心を暖かくしたい人にはオススメできます。間違いないですので!

投稿 : 2020/01/25
♥ : 5

fu+i さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

初見です

最初、妖怪ウォッチ的なやつかな、と思ったんや ニャンコ先生は、カードキャプターさくらのケロちゃん的存在やったんか 原作が少女マンガやからか

私がひとよし春風マラソンで、聖地?作者、 緑川ゆき先生の出身地である熊本県人吉に行った際、夏目友人帳は、人吉が舞台のモデルになっていることを知り、この映画を見ようと思ったのがそもそものきっかけ
急いでテレビアニメのを見てから映画見に行こうと思ったけど、まさか6期まで続いてる作品だったとは… 再度、人吉を訪れるまでには、見終わってようと思います(_ _)
しろくまっぽいアイス出たり、陣太鼓出たり、地元感あるもの出るのは、ありがたいね

話はいいんだけど、初見の身には、登場人物がどんな人物かわかってなかったりで、ちょっと単調だったな(^_^;)

投稿 : 2020/01/25
♥ : 4

てっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

親子は一世、夫婦は二世、主従は三世。

いつも通り、心地よく温かい気持ちにさせてくれる物語。
親を想う子、子を想う親の物語。
そんな素敵なお話し。

「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世」
親と子の繋がりは現世だけのものであり、夫と妻の関係は前世と現世あるいは来世の二世に渡り、主人と従者の関係は前世・現世・来世にわたるものであるということ。

レイコさんが残した妖達との絆は、孫のタカシまで受け継がれている。
だけど、主従という関係とは少し違う。
レイコさんが繋がりたかったのは主従関係ではなく”友達・友人”としての繋がりだから。
そして、タカシを慕う妖達との関係性も。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8

62.0 18 ノスタルジックアニメランキング18位
翠星のガルガンティア 第14話 「廃墟船団」(OAD)

2013年8月28日
★★★★☆ 3.7 (108)
542人が棚に入れました
Blu-ray BOX 1収録の未放送話。子供たちにメッセンジャーの仕事を教えるエイミーたち。
真面目な話をしているはずが、いつの間にか話が脱線し、とある廃墟船の怪談話になってしまう。
それは幽霊船と呼ばれる廃墟船に迷い込んだ女の子の話だった。
そんな時、ガルガンティア船団に接近する影が…それは無人の廃墟船団だった――。
ネタバレ

のあ☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

テレビ未放送「廃墟船団」を視聴してみた!

番外編・テレビ未放送の、14話「廃墟船団」。
レドが片言でしゃべっていたので懐かしかったですね。

話はエイミーたちが子供に仕事の話をしていることから始まります。
「仕事を失敗しては大変」という話から、だんだんと「廃墟船」の話に・・。
「廃墟船」または「幽霊船」と呼ばれる人の住まなくなった船は、子供たちの怖がりの的みたいです。

そこにちょうど廃墟船が近づいてきたという連絡が!!
神出鬼没な廃墟船にびっくりですw

そして、レドたちが廃墟船の調査をするのにエイミーたちもこっそりついていくのでした。


「総評」
{netabare}サーヤって怖がりじゃないんんですね。てっきり怖がりなのかと思ってたらなんだかノリノリでびっくりしましたw
肝試しお約束の展開に口元がゆるんだ後、この後はどうなるのかなーと思っていたらまさかのリジット回でしたね。
廃墟船についたときも「はっ」っとした顔をしていたので何かあるの・・?なんて思ってたら・・
リジットの知られざる過去の回想シーンが始まりましたw
「経験に勝る宝はない」なんだかこの言葉胸に残りますね。
この経験がリジットを船団長までに育てたんでしょう、きっと。 {/netabare}

本編を見た人なら是非視聴をお勧めしますよー♪

投稿 : 2020/01/25
♥ : 8
ネタバレ

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あの船団の生活パートの一節・・・

翠星のガルガンティアのBD-BOXにテレビ未放送

第14話のOVAとして入っていた作品です。

テレビアニメのレドが船団に慣れるまでを

描いた少しあとの話です。

作品のサブタイトルの通り廃墟船団を

発見する物語です。
{netabare}
この話はレド達ではなく、その船団と

リジットとの過去の話が中心となったものです。
{/netabare}
短かったですが、レドやエイミー達に限らず

いろいろなキャラにまた会えたなって感じがしました。

特にまだチェインバーがいるので

また「チェインバーああああああああああああああ」と

叫びそうになりました。

この船団の様々な生活の風景を感じれる

エピソードもいいなあと思える作品でした。

それにまた茅原さんのOPが聞けてよかったです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 21

67.9 19 ノスタルジックアニメランキング19位
機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜(アニメ映画)

2016年12月9日
★★★★☆ 3.9 (74)
352人が棚に入れました
「暁の蜂起」のあと、地球に向かったシャアは、不思議な力を持つ少女、ララァ・スンと出会う。一方、RX-78開発計画を推進するアムロの父テム・レイは、ジオンのモビルスーツ開発の重要人物、ミノフスキー博士亡命の報を得て、月へ向かう。その月面のトワイライトゾーンで繰り広げられる人類史上初のモビルスーツの死闘。そして、時に宇宙世紀0079年——。 地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。人類が総人口の半分を死に至らしめた、動乱の時代が始まろうとしていた——。

声優・キャラクター
池田秀一、早見沙織、浦山迅、銀河万丈、三宅健太、渡辺明乃、柿原徹也、喜山茂雄、一条和矢、松田健一郎、土屋トシヒデ、中博史、古谷徹、福圓美里、坂口候一、大塚明夫
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根越 詠汰 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジオン勢力拡大の歴史、序章とでもいうのかな?

 Ⅰからのざっとリピートから始まり、前回の「暁の蜂起」の活躍でパレードをしているガルマ、シャアだったです。今回、セイラは回想ちょっとだけだったです。

 1/3以上くらいが、アムロとテムの日常だったです。{netabare}前回の引っ越し先にフラウ・ボゥが近所に住んでいて世話を焼かれ、ガンキャノンのカイ・シデンが同じ学校に通っている不良だったのは、びっくりです。次回以降にハヤトも出てくるのかなぁです。
 とジオン公国の独立宣言から、地球連邦に対する宣戦布告、聞き覚えのあるグラナダ、フォンブランとかを制圧するお話です。

 前回の騒ぎでシャアは除隊されられ、地球の工事現場で働いてる設定。上司に連れられたカジノで、ギャンブルの手助けをするララァと運命の出会い。その後、シャアがララァを気にかけるという意外な形の出会いだったです。で、トラブルあって、{/netabare}シャア、ララァにニュータイプを思わせる勘みたいなエピソードあって2人で宇宙へだったです。g
 早みんのララァ新鮮です。

 場面が変わりアムロのお父さんテム・レイによる、ガンダム開発秘話も明らかになるです。ジオンのモビルスーツ、ザクがこのころ、圧倒的だったです。ガンキャノンの量産機数体をパイロットが優れているにしても、月で全滅させたのが凄かったです。
 だらしなくぼぉとしたアムロ、どう成長するですかぁです。

 今までの話に比べると今回は、シャアのエピソード少ない感だったように見えたです。特にⅠが、インパクト強かったからかなぁです。
 どちらかというと一年戦争前の歴史的な流れみたいだったです。まだまだ来年続くです。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 6

えくいてぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

あのファーストの前のお話。やっぱりシャア・アズナブルさんはかっこよかった~~

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル
機動戦士ガンダム THE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア
機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起
機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜

各話大体1時間ぐらいで見ごたえたっぷり^^

あの方の半生を通して、どのような権力争いがあり、
どのようにMS(モビルスーツ)が製造されたのか、
ライバルやその周りのメンバーもところどころ登場しつつ
どのようにして一年戦争が勃発していったのか?などなど・・
「THE ORIGIN」の名前にふさわしい作品だと思いました。

投稿 : 2020/01/25
♥ : 0
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◇fumi◆ さんの感想・評価