ハートフルで田舎なTVアニメ動画ランキング 6

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74.2 1 ハートフルで田舎なアニメランキング1位
ハコヅメ~交番女子の逆襲~(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (298)
923人が棚に入れました
「警察官なんて、もう辞めてやる!」公務員試験を片っ端から受けて、合格したのは警察官だけ。考えつく限り、最も浅い理由で警察官になった川合麻依は後悔していた。こんなに激務で嫌われ者だって知ってたら、絶対に警察官になんてなってない!辞表を握りしめて、第二の人生を歩むことを決意する川合のもとに、新しい指導員としてやってきたのは、警察学校を主席で卒業し、“ミス・パーフェクト”の異名を持つ元刑事課のエース・藤 聖子。後輩へのパワハラが過ぎて、刑事課から交番に異動してきたという藤の噂に怯える川合だったが、さっそくペアとしてパトロールに向かうことに......。新人警察官・川合と元刑事課のエース・藤の凸凹ペアを中心に、個性豊かで魅力的な警察官たちが巻き起こす笑って驚いて、ときどき涙しちゃうお仕事コメディが今、幕を開ける!臨場せよ! これがリアル(?)で新しい交番女子の物語だ!
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

逮捕しチャイナ

世の中には、いろんなフェチの方がおられます。
これをご覧になっている諸兄の中にも
いわゆる『女性警察官フェチ』の方がおられるのではないでしょうか。

もちろん、そんなのは全然OKです。
あえてカミングアウトする必要もないぐらいのささやかなご趣味です。
健全、とまでは言いませんが、
フェアウェイの端っこぐらいには乗っかっていると僕は思います。

  僕の知り合いには『カミングアウトしない方がいい』というか、
  オモロ哀しい性癖をもったやつが何人かいて、
  そのうちの一人は某有名ミュージシャンの後ろでギタ-弾いたりしています。
  ほんと、真剣な顔で「最低でもGカップ」とか言ってんじゃねえよ。
  あ、書いちゃった。


さて、本作はそんな女性警察官フェチの方のみならず、
『楽しく見ごたえのある職業系アニメ』として、
広く一般の方々にも見ていただきたいと思える佳作であります。

  ちなみに『女性警察官』というのは、カタいようですが正式名称。
  昔は『婦人警官(婦警)』という名称でしたが、
  雇用機会均等法のなんだかんだで20年ちょっと前に改正・統一されています。

  ですから、若い子の前で「婦警さん」なんて口にすると、
  なに言ってんだこのおっさん(おばさん)と思われちゃうのでご注意を。
  じいちゃんばあちゃんがJRを『国鉄』と呼ぶのと同じアレなんです。 

で、女性警察官アニメと言うと
浅学な僕は『逮捕しちゃうぞ』ぐらいしか知らないのですが、
あっちは交通課のお話でしたよね。
かたや本作は地域課、いわゆる『交番のおまわりさん』の話で、
基本は『こち亀』と同様のお話と考えていただきたく。

ただし『こち亀』が荒唐無稽なギャグ漫画であったのに対し、
こちらは原作者の泰三子さん自身が勤続十年の元女性警察官で、
「警察のことを知ってほしいから」
という思いで描きはじめた作品であるだけに
コミカルテイストが強いものの、かなり、リアルよりになっています。

扱う事件も、かまってちゃん通報など罪のない・軽いものから、
DV、薬物犯、検死、交通死亡事故、婦女暴行犯などシリアスなものまで多種多彩。
まったりしたセリフ回しで自虐ギャグ満載の作風でありながらも、
犯罪や生死に正面から向き合う姿が随所に描かれており、
ちゃんとした『警察ドラマ』の側面も持っているグリコ設計になっております。


物語は「公務員ならなんでもいいや」で女性警察官になった川合麻依巡査が
  ・超長時間労働のブラック勤務
  ・女性の少ない、ゴリゴリの体育会系気質
  ・無理解かつ、好き勝手なことを言う一般市民
などに悩んだりつまづいたりしながらも、
ペアの藤聖子巡査部長に導かれ少しずつ成長していく姿が描かれています。

  ちなみに『巡査』は、九段階ある警察階級の一番下ですね。ペーぺ-。
  そして『巡査部長』はそのいっこ上。下から二番目。
  あくまでも階級名であって『巡査部』の『部長』という役職名ではありません、
  (そもそも『巡査部』なんて部署、ありませんしね)
  一般企業の役職でいうと『主任』ってぐらいの感じかしら。

ケーサツ組織が男社会で体育会系、というのはまったくその通り。

暴徒や凶悪犯などと対峙する可能性が高い職業ですから、
執行力強化だけでなく殉職者を出さないためにも、
対応するためのスキル(武道・逮捕術)を常に磨いておく必要があります。

  実際、警察官は男女問わず、ほとんどが何らかの武道の有段者です。
  しかも毎週、鍛錬を強制的にやらされる『現役』体育会的側面もあり、
  運動・格闘が苦手な方にはかなり過酷な職場ではないかと。

そんななか、女性警察官を増やそうとがんばってはいるものの、
現在の女性警察官数は二万人ちょっとで、だいたい10%ぐらい。
40人学級で女子が四人だけ、みたいな感じです。
これでもかなりマシになった方で、
つい10年ほど前は、クラスの隅っこに二人だけ、的な存在でした。

そして、超長時間労働のブラック勤務というのも、
もちろん地域によって差が大きいものの、おおむねホントの話です。
これは地域課警察官の特殊な勤務体系に深く関係しています。

これについては長くなるのでネタバレで隠しておきますが、
これを知っておかないと、
本編のお話がちょっとわかりにくいかもです。
{netabare}

交番勤務の地域課警察官は、いわゆる三交代制になっています。

と言っても繁忙期の工場みたく、
全体を三班に分けて八時間ずつフル稼働、
というようなヌルいものではありません。

全体の人員を三分割するところまでは同じなのですが、
一回の勤務は『二十四時間』。
これを二日おきに繰り返すのが基本体系になっております。

もうちょっと詳しく言うと、
次のような三日間のサイクルを曜日とか盆・正月とか関係なく、
年間を通して回し続けます。

一日目[当番日]
  朝八時半に勤務開始。
二日目[非番日]
  朝八時半に勤務終了。
  (休憩が八時間あるので、実勤時間は十六時間)
三日目[公休日]
  ひたすらおやすみ。zzz……。

  え゛、三日に一回もおやすみがあるの?
  二日目だって八時半以降はほとんどお休みみたいなもんだし、
  全然ブラックじゃないじゃん。さっすがコームイン。

そう考える方が多いだろうとは思いますが、
もちろんこれは『就業規定上』のお話であります。
まさか公務員の規定が労基法ぶっちぎるわけにいきませんものね。

いろいろ調べてみたところ、現実は以下のような感じみたいです。

一日目[当番日]

  朝、遅くとも八時前には出署。
  (体育会系だけあって、とにかく朝、早いらしいです。不文律)
  八時半から全体朝礼・武道訓練などやってから交番へGo。
  長い長い勤務のスタートです。

  ちなみに、二十四時間中八時間は休憩できることになってますが、
  よっぽどヒマかつやる気のない交番でない限り、
  ちゃんと三食とれて二~三時間仮眠できれば御の字なんだとか。

  夜中に通報・事件とかあると、仮眠ゼロもありえます。

二日目[非番日]

  朝、当日の当番へ引き継ぎ。
  と言っても、当日当番は全体朝礼などがあるため、
  この段階で、勤務時間が二十四時間こえちゃってます。

  引継ぎ後は、未決処理と呼ばれるいろんな書類作成や事務仕事。
  たいした事案がなければお昼前後に帰れますが、
  ややっこしい事件があったりすると夕方までかかることも。

  また、引継ぎ前に起きた事故・事件は本人の担当になるので、
  事案の大きさや発生時間によっては、
  家に帰れるのが夜になることも珍しくありません。

  前日八時に出署したとして、お昼に帰れても二十八時間連続勤務。
  三十時間ぐらいザラ、というのが実際のところなんだとか。

  さらに、この『非番日』というのは休みではなく待機扱いで、
  なんかあったら容赦なく駆り出されます。
  アニメでも山狩り・マラソン交通整理・取り調べ協力・似顔絵作成など、
  けっこうな頻度でこの非番日業務が登場してましたよね。
  (逮捕術科訓練や合コンも非番日のお話でした)
  あれ全部、交番で二十四時間勤務してからのイベントなんです。南無。

三日目[公休日]

  ふつうに休めます。zzz……。
  ただし、土地柄というか人柄というか個人差というか、
  公休日でも普通に緊急招集かけるオニ署長というのがいるそうです。

要するに「事件なんてこの10年聞いたことねえべや」という町(村?)はいざ知らず、
めんどくさい方やランボーな方が多くお住いの地域だと、
事件・事故が連続で起きたり通報電話がじゃんじゃんかかってきたりして、

  二日間ほとんど不眠で馬車馬のごとく働き、一日、死んだように眠る。

という地獄車のような三日サイクルに突入してしまうのだとか。
どの交番に配属されるかで、天国と地獄。
ほとんどロシアンルーレットみたいな趣があります。弾、三~四発入ってますが。
(あと、相方もロシアン。脳筋先輩とペアだとサイアクらしいです)

ちなみに地域課は『なんでも屋』として応援人員に回されることも多く、
署内に帳場(捜査本部)が立ったりした日にゃ、
捜査講習を受けたことのある地域課警官が、
刑事さんと組んで地回り、なんてこともあるようです。

アニメでも薬物犯の尾行だとか連続婦女暴行事件の帳場入りだとか、
刑事課の応援に入る描写がちょくちょくありましたね。
一斉取り締まりなんかにもしょっちゅう駆り出されたりするそうです。
{/netabare}

さて、一般論として警察官というのは、
教師、自衛隊とならんで世間から『標的』にされやすい職業で、
なんか不祥事があったら、マスコミから即時ボコボコにされてしまいます。

そして二言目には「この税金ドロボーがぁ」とか罵られます。
  そんなこと大声で言うヤツはたいてい、
  たいした額の税金なんか払ってないわけですが、それでも。

かたや、警察というのはたかだか25、6万人の組織です。
それで一億人以上の国民の安全を、
365日、24時間、守り続けなきゃイケナイわけです。

単純計算だと、警察官一人あたりで守っている国民は、約480人。
それで、刑事犯罪だけ追いかけるならまだしも、
酔っぱらいの対応、道案内、事故対応、交通整理、防犯、悪ガキの補導、
果ては死体の処理から痴話ゲンカの仲裁まで、全部やれと。
365日、24時間、全部やれと。

その上で、態度が気に食わん愛想よくしろ、ミスは許さん、
アレしろコレしろソレすんな、いいから今すぐ動かんかい、と。
いやほんと、おまえらいったい幾ら税金払ってんだ。
{netabare}
  本編の中でヤクザに「この税金ドロボウが」とか言われ、
  源刑事が「オレたちだって税金払ってんだよっ!」と言い返してましたが、
  あれって実は、ほぼ全警察官の『心の叫び』なのでは。
{/netabare}

もちろん、そうは言ってもやるべきことはやらなきゃいけないし、
文句を言うべきことに文句を言っていいのはあたりまえ。
できていないことを正当化する必要はありません。
ただ、そのまえにもう少しだけ、
ケ-サツというものを理解してあげても罰はあたんないんじゃないかと僕は思います。

現実問題として、彼らに救われなかった人・生命は確かに存在します。
そのことはもちろん、猛省しなきゃいけない。
しかしその逆、彼らによって救われた人・生命や、
未然に防がれた事件・事故なんて、それこそ無数にあるわけです。

  いい子ちゃん的発言で気に食わない方が多いかも知れませんが、
  まずは彼らの仕事をちゃんと理解して感謝とリスペクトの気持ちを持つ、
  その上で、言うべきことは言う。
  そういうのが大事なんじゃないかと僕は思うわけです。
  いやほんと、いい子ちゃん発言で恐縮ですが。

本作は『おまわりさんの日常』を笑いながら楽しく見られるわけですが、
見終わった後でちょっとだけでもそんな気持ちになれたなら、
原作者の泰三子さんも、頑張って描いた甲斐があるんじゃないでしょうか。



僕個人としての作品おすすめ度は、堂々のSランクです。
なんと言っても『お笑いとシリアス』『エンタメとリアル』の配合が絶妙で、
なじみのない素材を万人向けに調理した、楽しい一皿に仕上がっています。

ここまでぐちゃぐちゃと『いい子ちゃん的』なことを書いてきましたが、
お話そのものは教育的でも説教臭くもなく、むしろ逆。
皆さまのNHKではとても流せないような罵詈雑言が飛び交っていて、
自虐的なスパイスが強めに効いた辛口の一皿であります。

そのスパイスをイヤな辛さに走らせず、風味としてうまく昇華させているのが
石川由依さん(藤巡査部長)と若山詩音さん(川合巡査)という、
劇団ひまわりの先輩・後輩コンビのお芝居です。
(石川さんは三年前に退所してますが、若山さんは現所属ですね)

  音監の小泉紀介さんの手柄でもあると思うんだけど、
  とにかく会話の『間』がいいんです。
  アニメの『間』というよりも、舞台演劇におけるそれですね。
  台詞一つ一つが観劇者に届くだけの余韻やタメがある。
  漫才よりも落語に近く、絶妙なタメと余韻が耳にとっても心地いい。

  そして、このタメによって視聴者の耳に、
  『辛み』の奥にある『旨み』を咀嚼する余裕が生まれるわけです。
  これ、萌えアニメの間で演ってたら辛みしか耳に残りません。

  すごいのは、それをほぼ完璧に演じた石川さんと若山さんです。
  ただ単にタメばっかり作るのではなく、
  シ-ンに応じ、時には相手の語尾をかじってみたり、まさに緩急自在。
  相手の台詞との間合いによって自分の台詞も生かすという、
  ものすごく高度なテクニックを惜しげもなく披露してくれています。

  ちなみに、山田刑事を演じた土屋神葉さんも、劇団ひまわりのOB。
  成人してからも、かなり舞台に上がってます。
  さらに源刑事を演じた鈴木崚汰さんは、
  NHK杯全国高校放送コンテストの朗読部門で優勝した方でして、
  こちらも『タメ』と『余韻』のスペシャリスト。

  ほんと、この面子だからこの作品が作れた、みたいな
  素晴らしいキャスティングです。
  6話の『合コン狂騒曲』なんか、そのまんま舞台でできるじゃん。

  なお、副署長役のケンドーコバヤシさんの評判がいいですが、
  僕も素直に「うまい・味がある」と思います。
  調べてみたら、二十歳の時に吉本総合芸能学院に入学してから、
  テレビに出れるほど売れるまで十年ぐらいかかり、
  その間ずっと、なんば花月などの舞台中心に活動してたみたいですね。


出てくるキャラクターは、
みんな過剰な正義に燃えたりせず『ほどほど感』があって良き。
等身大というか、わかるわかる的な共感性があります。
いかにも新米というか、無思想・無目的な川合巡査の素朴さもいいですが、
適度に黒くて姉御肌の藤部長、きゅんです。
{netabare}
  七話『尾行選手権』あたり、そんな藤部長の魅力が全開。
  あたりまえの顔で「捕まえたら遠慮なく有給の申請できる」と言い放ち、
  山田刑事を手玉に取る感じ、最高かと。
  そのくせ九話『UFO』で窓割って入るとこなんか、シビれるほどかっこいい。
  「死なない飲まない通報しない、そして寝るっ!」一回言われてみたいかも。
{/netabare}

音楽は、OP・EDとも曲自体はいい感じ。
ただ、OPの『パンばっかの動かなさ』は、もはや噴飯レベルかと。
EDの止め画、私服姿の連続も、なんだかな。
『女性警察官もみんなと同じ一市民』的なことを言いたいのだろうけど、
『安直過ぎて逆に伝わらない演出』の典型になっちゃってます。


そして、僕がこの作品で一番驚かされたのは『映像』です。

初見の印象は「はあ? なにこのアク強いキャラデ。中国?」だったのですが、
視聴を続けるうちに気にならなくなってきて、
中盤以降はまったくふつうに、違和感なく楽しめるようになりました。
京アニなどのトップクラスと比較すれば見劣りしますが、
しょうもない萌え系やなろう系なんかより数段マシじゃん、みたいな。

  で、この作品、キャラデと総作監・絵コンテまでは日本なのですが、
  それ以降は、ほとんど中国制作なんです。
  動画だけでなく、演出、各話作監から原画までぜ~んぶ中国。
  いわゆる『日本でタタキを作って中国で制作』形式ですね。

いやほんとすごいなあ、と。

力の入った止め画なんか、日本の二流アニメ-ターよりよっぽど上手い。
デッサンも一般的なアニメの水準にらくらく到達。
術科訓練の払い腰なんか、ちゃんと『柔道』になっていますもの。
美術が国内制作だけあっておかしな背景もなく、
悪い意味での『中国くささ』が、ほとんど感じられません。

まずは、ここまでの管理ノウハウを築き上げたマッドハウスに敬礼。

アニメ国粋主義者の方には、少し耳が痛いかもですが、
管理手法が確立して品質がこのレベルで安定し、
さらに日本人好みの絵柄を書けるアニメ-ターが増えてくれば、
トップレベルにある一部の制作会社を除き、
中国が日本アニメの中心的な『製造工場』になる日が来てもおかしくないな、と。
{netabare}
  中国アニメはそのうち日本のアニメを超えちゃうんじゃないか、
  そんな『中国脅威論』が語られ始めて久しいですが、
  僕は「しょうもない作品は、すでに抜かれている」と考えています。

  そりゃ中国は国策としてアニメ制作を税制などで後押ししてるから、
  そんなふうな言い訳をする方もいるでしょうが、
  そうではなく、真因ははっきりと『粗製乱造』にあります。

    思考停止のキャラデ、テンプレ使い回しのキャラクター。
    役者が絶句し、音監が匙を投げる素人原作。
    昭和臭が漂うカクカクのデッサンしかできない原画マン。
    専門学校生の習作みたいな3DCG。
    ちょっとかわいいだけで、まともな芸をもたない新人『声優』。

  そんなもんで『数合わせ』『日銭稼ぎ』アニメを作ってる連中が、
  これから『世界に通じるアニメ文化』を作るんだと燃えている方々と、
  いつまでも対等以上に戦えると考える方がどうにかしています。

  競合に抜かれる・職を失うのがイヤだったら、
  相手よりも『よりよいもの』を作ればいいだけのことです。
  その努力もせず「どうしよう」なんて、なに言ってんだという話です。
{/netabare}
現時点でも、うまくコントロールすれば中国でこれほどのものができるわけです。
もうあとは『絵面のテイスト』の咀嚼だけ。
そういう実情を知る上でも、本作はかなり意義があるよなあ、と。


ちなみに、本作で『リーゼント率が高い・悪人面』と言われた刑事課ですが、
僕が個人的に(いい意味で)お世話になった刑事さんは、
文学青年風の優男で、親切で人当りもよく、ドラマ風にかっこよかったです。

つまるところ、物事を何でもかんでも十把一からげにするのは良くなくて、
(組織として)これこれこういう傾向がある、
というぐらいの認識にしておいた方が現実に即しているのではないかと。

少なくとも『刑事はみんなヤクザと見分けがつかない』というのは、
世間でいう『アニオタはみんなロリコンである』と同じレベルの話なので、
そういう言動は気をつけなくちゃな、と思うワタクシでした。

                    慎むべし、慎むべし。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

警察官の血の気が多い

なんとなく岡山県を舞台にしてそうな作品。

警察官あるあるみたいなものか?実際、警察官大変でしょうね。しょうもないことで呼び出されたり、ペットやら野生生物の捕獲で呼び出されたり。そんなことも警察の仕事なのかい?
田舎だと暇そうだけどね。ネズミ捕りで忙しいかも?
おおよそ1話というか半話完結で、どこから見始めても一応大丈夫ではある。
確かに警察官て公務員だから安泰な気もするな。個人的には消防士のほうが安泰な気もするが、その分ハードルが高いか。
にしても刑事課の人たちの血の気多すぎてなんとなく見るのが辛くなった回があったようななかったような。その点でちょっと評価を下げてしまいました。全体的には面白かったとは思いますが。
警察官の合コン回はちょっと笑。丁度4人で行動することも多いし、そっちと付き合うというわけにはいかんか。

最終の3話あたりは連続したストーリー。ここは気合い入ってたな。緊迫感があって良かった。似顔絵についても。特徴抑えれば下手でも分かる絵になる。

内容的には基本的にコメディ寄りだけど、さすがに警察のことを扱っているだけあって急にシリアス展開に至ることも多かった。


OP
知らなきゃ 安月名莉子
ED
Change nonoc
安月名莉子とnonocが主題歌ペアて結構多い気がする。
安定していると思われ


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
「警察官なんて、もう辞めてやる!」公務員試験を片っ端から受けて、合格したのは警察官だけ。考えつく限り、最も浅い理由で警察官になった川合麻依は後悔していた。こんなに激務で嫌われ者だって知ってたら、絶対に警察官になんてなってない!辞表を握りしめて、第二の人生を歩むことを決意する川合のもとに、新しい指導員としてやってきたのは、警察学校を首席で卒業し、“ミス・パーフェクト”の異名を持つ元刑事課のエース・藤 聖子。後輩へのパワハラが過ぎて、刑事課から交番に異動してきたという藤の噂に怯える川合だったが、さっそくペアとしてパトロールに向かうことに……。新人警察官・川合と元刑事課のエース・藤の凸凹ペアを中心に、個性豊かで魅力的な警察官たちが巻き起こす笑って驚いて、ときどき涙しちゃうお仕事コメディが今、幕を開ける!臨場せよ!これがリアル(?)で新しい交番女子の物語だ!


第1話 「アンボックス&サンドバック」
激務で嫌われモノの警察官という仕事に嫌気がさした川合は、パワハラで飛ばされてきた元刑事課の藤とペアを組むことに。さっそくパトロールに出かけた川合は、藤の警察官としての実力を目の当たりにする。別の日、川合と藤は、小学校の交通安全教室に講師として参加していた。児童からの「どうしてルールを守らないといけないの?」という質問に、川合が出した答えとは!?

第2話 「ビギナーズ・ラック」「ポリス・ジャングル」
補導の実地練習をしていた川合は、16歳の家出少女を保護する。事情聴取を担当する川合だが、“経験”豊富な少女の言葉に翻弄される。ペア長である藤は、少女の生活環境と迎えに来た両親の様子に、藤は不穏な雰囲気を感じ取った。そんな藤がとった行動とは!? 一方、刑事課で数少ない女性刑事として勤務する牧高は、デリカシーのない男性刑事との日々に悩みを抱えていてるようで……。

第3話 「エース登場」「遺体は語る」
川合と藤は、交番で源を指名する老女の対応をしていた。かつて万引きをした際に、源にやさしく対応され、会いたくなったそうだ。対処に困る川合だが、“取り調べの天才”といわれる源の人たらしの才能を目の当たりにすることになる。別の日、川合は、自宅で亡くなった男性の検視へと出動する。着いた先には、数日前にタバコ所持で補導した高校生の優太と、疲れ切った表情の母が待っていて……。

第4話 「拝啓お犬様」「ランナーズ・ハイ」
行方不明者の捜索に、警察犬が登場した。犬好きの川合は喜ぶが、藤は「来たな、お犬様」と嫌そうな顔で……。警察犬のお付きに立候補した川合を待ち受ける運命とは!? その数日後、町山署管内でマラソン大会が行なわれた。交通整理をする川合に、無線手配が飛び込む。「どうせ空振り」と現場に向う川合だが、見るからに怪しい男を全速力で追走することになり……。

第5話 「深夜のパトロール」「VS.チカン」
怠惰な勤務態度が目立つ川合に対し、藤は深夜の学校のパトロールを命じる。そこには、学校荒らし犯を捕まえるために、張り込みをする源と山田が居て……!? 後日、痴漢の取り調べをすることになった山田は、被疑者の不遜な態度に不快感を覚える。しかし、実力不足から被疑者の供述を引き出せない山田は、藤と源の力を借りることを願い出る。

第6話 「合コン狂騒曲」「暴走ポリス」
事件発生の無線を受け、我先にと公用車で駆け出す藤と源。誤って源のクルマに乗り込んだ川合が、暴走する緊急車両の中で見たものとは!? 別の日、着飾った姿で居酒屋へと入店する川合と藤の姿があった。目的は、合コン。“カタギ”と知り合える貴重なチャンスだが、隣の個室には、見慣れたコンビの姿があって……。

第7話 「尾行選手権」「人たらし」
川合と藤は、麻薬の密売人とその情婦の捜査の尾行役に抜擢された。そして、川合と源、藤と山田のコンビで尾行をすることに。男性経験皆無の川合は、恋人のふりをするための手つなぎを拒否。藤は、美人すぎるがゆえに目立ってしまう。そうこうしているうちに、対象者はラブホテルにチェックイン。それぞれのコンビも、続くことになるが!?

第8話 「正義の暴走」「筋肉バカ」
川合の先輩の敷根は、後輩や女性警官に対する上から目線で周囲を辟易とさせていた。臨時で敷根とペアを組むことになった川合は、市民に対しても高圧的な敷根の姿を目の当たりにする。その態度がトラブルを引き起こしてしまう。 別の日、格闘技の技術や体力に自信が持てない川合がいた。通報を受けて立ち会った痴話げんかの場で、興奮状態の女性を言葉で説得しようとするが!?

第9話 「逮捕術」「UFO」
警察術科訓練は、警察官にとって最重要な仕事のひとつ。激務で寝不足の川合や藤たちだったが、ボロボロの体に鞭打って、熊のように強靱な肉体を持つ副署長の訓練を受けることになり……。警察官の宿命は、通報や指令に真摯であらねばならぬこと。UFOの目撃情報に空を見上げていた川合と藤のコンビは、自殺予告の通報に振り回される。

第10話 「警察手帳」「トラウマ」
非番の署員まで集められた朝礼で、山田が発したひと言にその場が凍り付く。「警察手帳をなくしました」。警察の信用を落としかけない一大事に、町山署は色めき立つ。そんななか、源を指名する入電が繰り返されていた。別の日、高齢者事故のニュースがあった後で免許証の返納手続きをしたいという対応に追われる川合と藤。思わず川合から漏れ出た呟きを、交通課で一番恐いと言われている宮原に聞かれてしまい……。

第11話 「大麻と似顔絵」「似顔絵狂騒録」
女子高生暴行未遂の目撃者であるという男子高校生が来署する。犯人逮捕の手がかりとなる似顔絵を描く捜査官として源に指名されたのは牧高と川合だった。目撃者の高校生の話を元に、似顔絵を作成していく川合と牧高。川合の特徴ありすぎる画風で高校生を困惑させつつもなんとか似顔絵は完成したが、繰り返し書き直していた川合はある事に気づく。

第12話 「再現人形」「捜査一課」
川合の描いた似顔絵から、女子高生を狙うわいせつ事件の犯人として、性犯罪の前科を持つ安田大二郎が浮上した。合同特別捜査本部に引き上げられた川合は、防犯カメラの精査を担当するが、とある理由から目から涙が止まらなくなっていた。同時に、心を閉ざした被害者の聞き取りにあたる牧高や、捜査対象者の張り込みを行う藤と源ら捜査員が、犯人の包囲網を狭めていく。

第13話 「勝負は一瞬」「コマよ走れ」
安田大二郎の尾行を開始した藤と源。一方、本部の無線で捜査の進展を知った川合は、上司の目を盗み、山田と牧高とともに刑事課の車両に乗り込んだ。日ごろからの藤の指導を思い出し、川合は犯人が出没しそうな場所の目星を付ける。ついに迫る犯人との接触。そのとき、川合を突き動かす警察官としての原動力とは!?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

おまわりさんの仕事は大変です。第十話の後半は心に刺さります

この物語は交番に勤務する新人警察官の川合麻依(かわい まい)の日常を描いた物語です。
原作者の泰三子さんは実際に10年間も女性警察官を務められた方で、警察の内情を面白おかしく描いてられます。
笑ってしまう部分が多いですが、ときとしてシビアなことも描かれています。
そのシビアな部分が、心に響きます。
特に第十話は前半で笑わせて、後半、いきなり心にナイフを突き立てられたような感じです。
でも、おまわりさんは、そのシビアな仕事も淡々とこなさなければなりません。
ホント、おまわりさんの仕事は大変です。


川合麻依の仕事は交通取り締まり。
この仕事は、頑張れば頑張るほど違反者から文句を言われる仕事です。
麻依は想像以上の激務と見返りが全くないこの仕事に嫌気がさし、辞表を提出する予定でした。
そこへ元刑事課のエースである藤聖子(ふじ せいこ)が麻依の指導者としてやってきます。
聖子は後輩へのパワハラによる左遷で交番勤務となったという噂です。

麻依は最初、聖子を恐れますが、すぐに聖子が優秀な警察官であることがわかります。
そして聖子と一緒に仕事をすると、大変だけどいろんな経験をすることができます。
その経験は麻依にとって、とても新鮮なものでした。


確かに交通取り締まりの仕事は、頑張れば頑張るほど多くの人に恨まれる割の合わない仕事です。
でも、こんな人たちが頑張っているので、私たちは横断歩道を安心して渡ることができます。
今度、道で交通取り締まりの人を見かけたら、「お疲れ様です」と言ってやりたくなりました。


第一話で麻衣が子供たちに語った「泥棒がし易い町と泥棒がしにくい町」の説明は、とてもためになります。
{netabare}
泥棒が狙うのは、子供が自転車の二人乗りをしているのをよく見かける町とのことです。
子供たちのルール違反を周りの大人たちが注意しない町は他人に無関心な町であり、空き巣がし易いそうです。
反対に挨拶が活発な町は人に関心が高い町なので、顔を覚えられるため泥棒しにくいそうです。{/netabare}

第二話では麻衣が家出少女を保護します。
{netabare}
少女は男性経験豊富で、取り調べる麻衣のほうが子供のようです。
それが可笑しくて、笑ってしまいます。
この回はお笑いだけかと思ったら…、聖子が麻衣の調書で洩れていた大切なことに気づくのです。
なぜ母親が夜勤のときだけ家出をするのか…。それは少女にとって切実なことでした。

聖子は、相手の何気ない会話の中から犯罪の影に気づきます。相手の服装や履物から事件に気づきます。それは私達も見習うべきことのようです{/netabare}

第三話は最初から最後まで心温まる内容でした。
{netabare}
前半は老女の万引。旦那を失くして孤独だった老婆は話し相手が欲しくて万引きを繰り返します。
彼女を救う方法は…、とてもささやかな方法でした。

後半は非行少年の祖父が亡くなる話。
遺体が語った無言の言葉に少年は涙します。
少年はそれから真面目に生きようと決めたのです。{/netabare}

第四話では女性警察官ならではの悩みを面白おかしく描いています。
{netabare}
前半は山で遭難したおじいさんを捜索する話です。
山にはトイレはありません。男ならば立ちションで用を足せますが、女性警察官はそうはいきません。
女性警察官は、小用を我慢するために極力水分補充を我慢せざるを得ないのです。水分をとらずに山道を歩くことがどれほど大変なことか。
しかも警察犬の付き人ともなれば、絶えず走り続けなければなりません。前日が夜勤であっても、お構いなしです。
まさに警察はブラック企業かもしれませんね。

後半はマラソン大会の交通整理の話ですが、途中から不審人物の追跡になりました。
市街地で犯人を追いかけるときは皆の注目を浴びるので、どんなに息切れがしようとも決して歩いたり立ち止まったりはできません。危険な下り坂でもひるまずに駆け下りる必要があります。
おまわりさんの仕事は本当に大変ですね。{/netabare}

第五話
{netabare}
前半は聖子の命令で夜の学校を巡回することになった麻依のドタバタ騒動です。麻依は極度の幽霊嫌いのために、校内を全力疾走します。決して後ろを振り向きません。
その間、聖子は刑事課の獲物をちゃっかりと奪ってしまいます。
聖子は頼もしいというか、抜け目がありませんね。

後半は女子高生が痴漢にあった話でした。
犯人は痴漢しておきながら、「弁護士を呼べ!」とか「和解してあげるんだ。ありがたく思え!」とか、エラそうな態度です。
あんなエラそうな態度の犯人は本当にいるのでしょうか?原作者は実際の勤務をもとに描いているとのことですが…、もし真実であれば、この国は狂っています。
今回は聖子が犯人を懲らしめてくれたので、スカッとしました。{/netabare}

7話はシャブの売人を尾行して取り調べる話です。
藤部長は女優みたいに奇麗で注目されるため、尾行には向かないようです。
何でもできそうな優秀な人ですが、不得意なこともあるのですね。

第十話
前半は警察手帳を失くす話です。シビアな部分もありますが、ほとんどがお笑いの世界で楽しく見させていただきました。
但し後半は、シビアすぎます。油断して見ていた心にブスリとナイフが刺されたようです。{netabare}チャイルドシートを怠った車から赤ちゃんが投げ出されて車に轢かれる話でした。{/netabare}

麻衣ははその現場を処理した日からトラウマになり、夜もろくに眠れません。食事もろくに喉を通りません。
心配した交通課の宮原部長が麻衣に告げた言葉が心に響きました。
{netabare}
河合、おまえはまともだ。俺や藤部長のほうがイカレテるだけだ。
あんな現場を目の当たりにした後、三食食ってぐっすり寝られる奴のほうが異常なんだよ。
交通違反してる奴に見せてやりたいだろう。お前の頭にこびりついた光景を!
でも、知らなくていいんだ。あんな光景。あんなのは当事者にならない限り知らなくていい。
その当事者を増やさないための俺らの仕事だ。
{/netabare}
きっと、宮原部長も初めて事故死の処理を経験したときは、麻衣と同じく何も食べられず、睡眠もできなかったのでしょうね。それが普通の人間です。
第十話を見た後、しばらく他に何もできませんでした。
私にできることは、当事者にならないためにも交通ルールは守ろうと固く心に誓うことくらいです。

第11話~第13話
性犯罪の事件を解決する物語です。
笑える部分とシビアな部分とが含まれています。
女性にとって性犯罪の被害にあい辱めを受けた経験は、一生のトラウマになります。
決して忘れることのできない嫌な思い出として、深く心に残ってしまいます。
{netabare}
今回は麻衣の下手くそな絵が重要な役割を果たしました。
麻衣は誰からも認められるほど下手くそな絵を描きます。
おそらく、小学生のほうがもっとうまく描くでしょう。
だけど、麻衣の絵には、相手の特徴がしっかりと描かれているのです。
これは高度な技術(?)のようです。{/netabare}

性犯罪の犯人を捕まえるために、警察の人たちがここまで苦労していることを初めて知りました。
被害者の女性たちが早く立ち直ってくださることを願います。


全体を通して
麻衣も聖子も当然、欠点はあります。
麻依は、ふとしたことで自分のことを多く語り始める面倒くさい女性です。
でも、第三者として麻依の自分語りを聞くと、けっこう笑えます。

聖子は、嫌なことがあればすぐに小声でぶつぶつ悪態をつく近寄りがたい女性です。
これも第三者として聖子の行動を眺めると、大いに楽しめます。

二人とも警察官の前に一人の人間です。
長所も短所もつつみ隠さず表現しているところが、このアニメの良いところですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 47

84.4 2 ハートフルで田舎なアニメランキング2位
未確認で進行形(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (2203)
11716人が棚に入れました
ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。許嫁なのに影が薄い三峰白夜と、小姑なのにどう見ても幼女の三峰真白が現れた。ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。小紅の生活は普通じゃなくなった。

声優・キャラクター
照井春佳、松井恵理子、吉田有里、羽多野渉、愛美、佐倉綾音、藤田咲、角元明日香

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

アニメは制作会社で選ぼう!

ごく普通の生活を送る高校生・夜ノ森小紅の16歳の誕生日。
許嫁なのに影が薄い三峰白夜と、小姑なのにどう見ても幼女の三峰真白が現れた。
ブリーフィング無しでいきなり始まった奇妙な同居生活。
シスコンで変態な姉・夜ノ森紅緒まで加わり、事態は相当ややこしいことに。
小紅の生活は普通じゃなくなった。

各話のサブタイトルは登場人物の話した台詞となっている。
#01「何事も最初が肝心です」
家事万能、巨乳安産型、その他はごく普通の高校生・夜ノ森小紅。
そんな小紅の16歳の誕生日。
突然訪ねてきたのは許婚・三峰白夜(影薄い)と、その妹の小姑・三峰真白(どう見ても幼女)。
なぜか始まる同居生活。
実姉・夜ノ森紅緒は今日も元気にシスコンで変態だ。
果たして小紅の生活は一変するのか、しないのか。
うまく言えないので確認してください。

#02「ロリ小姑ってのも悪くないわ」
突然許婚と小姑が現れて困惑する小紅。
許婚・白夜はさておき小姑・真白はどう見ても幼女。
なのにまさかの同級生。
展開についていけない小紅をよそに、姉・紅緒は語る。
「あるのもないのもすばらしい」。
見た目も幼女、中身も幼女な幼女高校生・真白だが、小紅と白夜に起こった昔のことを知っているような、いないような。
よくわからないので確認してください。

#03「ラブコメの波動を感じる」
体育の授業。
小紅は跳び箱が苦手。
同級生のまゆら曰く「ハンデがあるからね♪」。
そんなこんなで日曜日。
家事にいそしむ小紅。
手伝いを申し出る紅緒。
平和な休日が過ぎゆくかに思われたそのとき、突如響き渡る紅緒の絶叫。
溢れ出る真白の絶望。
禁断のBPが今明かされる。
BPについては本編で確認してください。

#04「あれはただのへんたいです」
紅緒によって明かされた過去のこと。
突然の話に小紅はショート寸前でビックリ緊急ダウン。
代わりに台所に立つ紅緒。
生み出される悪夢の数々。
小紅のありがたみを知る真白。
一方白夜は小紅に嫌われたと思い込み、逃走というより暴走。
今回の白夜はよくしゃべるとかしゃべらないとか。
実際のところは確認してください。

#05「これが経産婦だと」
和装の美女がやってきた。
どう見ても若すぎるが、真白の母・白雪らしい。
緊張する小紅。
身構える真白。
白雪の若さを前に苦悩する紅緒だが、結論的には「かなりアリ」。
そんな中、白雪の口から驚くべき話がとび出す。
混乱する小紅。
果たして語られた内容は真実なのかどうなのか。
言葉だけでは伝わらなさそうなので、その目で確認してください。

#06「そうだ、小姑でうめよう」
チョコレートを前に小紅が悩む。
白夜が悩む。
真白も悩む。
まゆらは笑う、「バレンタインっていろんな人間ドラマがあって面白いよね」。
そう、2月といえばバレンタインデー。
ネッシー。
モンゴリアン・デスワーム。
雪男。
ネッシー。
ネッシー。
ネッシー。
さて問題です、このお話でいったい何回「ネッシー」と言うでしょう。
よく聞いて確認してください。

#07「それはそれ、これはこれ」
生徒会書記、末続このは。
強烈な紅緒信者である。
その友人、大野仁子。
空気の読めない新聞部員である。
真白に嫉妬心を燃やすこのはに調査協力を申し出る仁子。
「こっそり」とか、そんな寝言は寝て言おう。
そしてなんだかこのはの言葉づか(略)真白とこのはの戦いが今始まる!
俺たちの明日はどっちだ!?
略されたところは確認してください。

#08「妹の悲しみをいやすのは、妹」
「一言でいうと、よくあることだ。ムー的な視点で言えば。」尻が大きいのは悪いことじゃない。
乳が大きいのも悪いことじゃない。
むしろいい。
それはともかく、真白とこのはの戦いはまだ続く。
ついに迎える屋上決戦。
まったく関係ない紅緒様。
いつも通りと思いきや、突然の急展開があるとかないとか。
やっぱりあるので確認してください。

#09「くつじょくです、はずかしめをうけました」
思いがけず新展開。
忠実な白夜。
小紅は否定されたらちょっとショックな自分に気づく。
目にゴミが入っただけという弁解。
それに対する紅緒の愛。
白夜も愛。
小紅のスクープを狙う仁子。
紅緒の変顔を狙う真白。
そんななか、ついにデレ期到来か。
誰のデレ期がきたのかは確認してください。

※一迅社のCMを一年ぶりに視聴。
No.12までは2014年視聴済。
No.13は2015年視聴。

#10「デレ期という単語を調べたら」
ホワイトデーをめぐって、白夜が悩む。
真白は叱咤する。
紅緒は悶絶する。
小紅は俺の嫁。
デレたらデレたなりに物語は進む。
小紅はいい子。
このはもいい子。
仁子もいい子だけど、今日も元気に暴走中。
念願の記事掲載は叶うのか。
そしてなんだか今回は、意外な人がツッコミ役に。
その切れ味を確認してください。

※一迅社のCM No.14を2015年に視聴。

#11「ハンカチを楽しんでるのよ」
ハンカチは楽しむものらしい。
先週に引き続き、白夜は悩む。
仁子はなんとUMAを目撃。
夕暮れ時でも油断は禁物です。
一方、小紅と白夜の仲に進展が。
なんとデートに出かけることに。
コブつきで。
不良の第一歩。
春休みに入ったり、新事実が発覚したり、色んな要素はあるけれど、とりあえず初デートはどこへ行ったのか。
確認するのはそこからだ。

※一迅社のCM No.15を2015年に視聴。

#12「わかってる? わかってる」
白夜と真白が姿を消した。
なくなった荷物。
途絶えた連絡。
静かな我が家。
不安と心配に苛まれる小紅だが、まゆらに背中を押されて三峰家へ。
山に分け入り、懸命に白夜と真白を探す小紅。
そこで彼女が見たものは...?
これからどうなるかはわからないけれど、冬は終わり、春が来る。
最後までどうぞ確認してください。

※一迅社のCM No.16を2015年に視聴。

【アニメキャラの魅力】とにかくずば抜けて可愛い!萌えアニメの主人公「夜ノ森小紅」の魅力とは?
『未確認で進行形』は、アニメで一気に評価を上げたタイプの作品のひとつだと思います。それゆえにアニメ化されてからの反響が大きく、アニメの続編を望む声も多いです。当然キャラクターも可愛らしい女性キャラが多く、ロリ、妹属性に目のない「紅緒」、その属性にぴったり当てはまる「真白」。そして今回ご紹介する、その中でもダントツで可愛い(と個人的に思っている)「夜ノ森小紅」。

この3人が歌い踊るOP映像は、近年稀に見る傑作だと思います。OPのイントロで流れる写真風イラストは可愛さ&色気を感じさせ、歌が始まれば小紅の豊満な胸揺れと真白と紅緒の楽しそうな(イヤイヤそうな)絡みもあり・・・。このOPだけでも魅力を最大限に発揮している3人なのです。

■妹で巨乳で微ツンデレで男口調でツインテール
小紅はとにかくたくさんの属性を持っています。紅緒の妹であること、真白曰く巨乳安産型であること、許嫁となった白夜へ対しての微ツンデレ、少し変わった丁寧な男の子よりな口調・・・。どれもキャラクターのイメージを語る上で大切な要素です。

しかし、筆者が最も驚いた属性はその口調です。漫画で読んだ時には「変わった女の子だな」というくらいの印象だったのに対して、アニメを見たとたん、その口調があまりにもマッチしており、その上今まで聞いたことの無い“萌え”を醸し出しているではありませんか。完全に撃ち抜かれました。

■次々と見せつける圧倒的な萌えボディスタイル
小紅は、真白曰く“巨乳安産型”。胸はかなり大きいです。それこそOPでぷるんぷるんするくらい。下半身の描写はあまりありませんが、全体像が見えるとその良さがわかります。可愛エロスなのです。容姿すべてが。もうたまりません。

■可愛い外見に負けない内面の愛らしさ
小紅は性格も良いのです。つまり完璧超人なのです。料理をすれば真白のお子様舌に合わせて料理をし、イベントがあるごとにあれやこれやと考え、全てのキャラクターに懸命に寄り添っています。もうここまで来ると逆に狙いすぎて嫌われかねないのですが、そこを見事にクリアしているのが「夜ノ森小紅」です。まだ観ていないという方は、ぜひご自身の目で「夜ノ森小紅」の魅力をご堪能下さい。

TVアニメ化が決定した『三者三葉』気になる放送時期が判明! アニメ制作は『未確認で進行形』を手がけた“あの”会社!
原作・荒井チェリー先生からのお祝いコメントも

「まんがタイムきらら」で最長12年の連載を誇り、そして現在も絶賛連載中の『三者三葉』。先日TVアニメ化が発表され、このたび2016年春に放送決定となりました。原作は、元気はつらつの大食い娘・小田切双葉、腹黒委員長の葉山照、元・お嬢様の西川葉子という、名前に「葉」の字がつく“三者三様”の性格の女子高生が織り成す、キュートで愉快な日常模様を描いた人気コミック。そして今回、アニメのキービジュアル第1弾、公式HP・Twitterのオープン、さらにアニメスタッフの情報が解禁となりました!

◆キービジュアル第1弾公開!

★今回解禁されたキービジュアル第1弾では、双葉・照・葉子の3人の仲の良さがよく描かれています。そしてこのビジュアルを使用したhttp://sansyasanyou.com (ティザーサイト)も本日オープン! ティザーサイトでは、原作・荒井チェリー先生からのお祝いコメントも掲載されているので、こちらも要チェックです♪

◆スタッフ情報も公開!
●アニメーション制作を務めるのは、同じく荒井チェリー先生原作の『未確認で進行形』や『ゆるゆり、ゆるゆり♪♪』で知られる動画工房。
●そして監督・木村泰大氏、キャラクターデザイン・山崎淳氏、シリーズ構成・子安秀明氏という布陣となっています。

◆TVアニメ『三者三葉』作品概要

<放送情報>
2016年春TVアニメ放送開始

<INTRODUCTION>
大食娘・小田切双葉、元お嬢様・西川葉子、腹黒委員長・葉山照の仲良し三人組に加え、クラスメートで永遠の二番手ツンツン娘・西山芹奈や、親切心からひと言多い近藤亜紗子、陰謀が大好物な葉子様の元メイド・薗部篠…、ゴーイングマイウェイな面々がマイペースに大騒ぎします!

<STAFF>
原作:荒井チェリー(芳文社「まんがタイムきらら」連載)
監督:木村泰大
キャラクターデザイン:山崎淳
シリーズ構成:子安秀明
アニメーション制作:動画工房

デキるオタクはここで判断している?
2015年秋アニメも出そろいましたね。しかし、度胆を抜かれたというか……想像していた方向とまったく異なっていたのが「おそ松さん」ではないだろうか。初回の放送がスタートしてからカオスなネタと相次ぐパロディの連続に、ネット界隈を中心に「なんなのこれww(褒め言葉)」状態に。

その一方で「銀魂の監督とスタッフなのか。だったら納得」「監督の過去の作品からすると当然の展開」といった声も。うーむ……どうやらコアなアニメファンは監督などからも事前に情報を得て、放送開始前から内容を想定しているようだ。

【げそいくお氏】
2015年秋放送:「ハッカドール」
過去に関わった作品(例):「未確認で進行形」/「キルラキル」/「プラスティック・メモリーズ」

げそいくお監督……?と不思議な名前に釘付けになった方も多いはず。思わず声に出して読みたくなる名前の彼は、1987年生まれと若いながらも現在はフリーで活動をしている実力者。他にも奥居久明、ikuoといった名義でも活動中とのこと。

アニメは制作会社で選ぼう!
【動画工房】
NEW GAME!(2016)
干物妹!うまるちゃん(2015)
プラスティック・メモリーズ(2015)
月刊少女野崎くん(2014)
恋愛ラボ(2013)

視聴回数2回以上の作品
三者三葉(2016)
未確認で進行形(2014)
ゆるゆりシリーズ
ゆるゆり♪♪(2012)
ゆるゆり(2011)

「うまるーん」へのときめきが止まらない中、2015年秋は「緋弾のアリアAA」を制作している動画工房。他にも「月刊少女野崎くん」といった2期が待たれる作品が多数。……「恋愛ラボ」も期待しております。

【動画工房】大注目のアニメ制作会社、その人気の秘密とは?
昨今では、季節毎に物凄い数の新作アニメが放映されています。その際に作品をチェックする取っ掛かり的なポイントがアニメファンには色々あります。

原作漫画や小説のファンであるとか、好きな監督の新作であるとか、大ファンの声優さんが出演しているとか、そういう作品に着目するきっかけになる各要素。そうした中で、ファンにとって特に重要なポイントになっているのが、アニメ作品を作る<製作会社>です。

『涼宮ハルヒの憂鬱』『らき☆すた』といったメジャー作を世に送り出した京都アニメーションや、斬新な映像表現を武器に『ひだまりスケッチ』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』をクリエイトしたシャフト、硬派な雰囲気とスピード感のあるアクションシーンに定評のあるBONESなどなど、アニメファンから熱狂的な支持を受けている人気会社が沢山あり、一種のブランドとなっています。

この会社が作っているから観てみる。この会社ならば作画も出来も期待ができる。アニメファンにとっては、製作会社ってとっても大事なものなのです。

そうした中でも、近年大きな注目を集めている人気急上昇中のアニメ制作会社が、「動画工房」です。

その美しいアニメーションでアニメファンを楽しませてくれる優れた作品をリリースし続けている動画工房。そんな動画工房の作品、その魅力を探っていきたいと思います!

■とにかく可愛い女の娘を観てください!  『未確認で進行形』
『未確認で進行形』は、女性漫画家である荒井チェリー先生の四コマ漫画を原作としたラブコメアニメ。女性しかいない夜ノ森家の次女・小紅は、16歳の誕生日に自分に許婚がいることを初めて聞かされます。そして、なし崩し的に始まる彼女の許婚、三峰白夜とその妹、真白との同居生活。突然自分に将来の夫が出来たことに戸惑いを隠せない小紅。しかも、白夜と真白には重大な秘密があり……という、ちょっとファンタジックな要素を取り入れたラブコメです。

本作の何よりの魅力は、キャラクターの可愛らしさでしょう。女の娘らしいグラマーな体型(ただし、本人的にはそれが大きなコンプレックス)の持ち主で、白夜の読めない行動に翻弄されつつも、徐々に彼との距離を縮めていく小紅。その小紅を溺愛する重度のシスコンである姉の紅緒。小紅の"小姑"として、ちっこい身体で思いっきり背伸びした行動をする真白。こうした個性豊かで可愛い女の娘が次々に登場し、動画工房の流麗なアニメーションで描かれるのです。

そして、本作の魅力はそういった"萌え"の要素だけではありません。原作漫画での女性作家らしい繊細な心理描写を動画工房はアニメ版でも見事に再現。メインヒロインである小紅のモノローグを多用した作劇やエモーションに満ちた演出の数々は、ドラマに深みを与えると共に、作品内に独特の感性を付与することに成功しています。

放送時期とシンクロした劇中の冬景色も相まって、何とも言えない情感に満ちたラブコメ作品となった『未確認で進行形』。"みでしみん"と呼ばれる熱狂的なファンも生み出した本作の人気の秘密がそこに凝縮されています。

ちなみに、本編は勿論のこと、小紅、紅緒、真白によるユニット"みかくにんぐッ! "が歌うオープニング主題歌とエンディング曲は、そのポップな曲調もあいまって素晴らしいアニソン、キャラソンとなっています。そんな楽曲の素晴らしさを見事に映像化してみせたアニメーションも、これまた凄い出来でアニメファンならば必見です!  嬉しいことに、TOHO animationの公式YouTubeアカウントでも公開されていますので、未見の方は是非ともチェックしていただきたいと思います!! 

アニソン好きライターが独断で選んだ「2014年ベストアニソン」
『未確認で進行形』の『とまどい→レシピ』
『月刊少女野崎くん』といい、この『とまどい→レシピ』がオープニング曲に使用された『未確認で進行形』といい、2014年の動画工房の勢いと制作作品のクオリティは本当に凄かったですよね。2014年、大人気のアニメーション制作会社さんです。

そんな動画工房の素晴らしいアニメーションも目を引く『未確認で進行形』の『とまどい→レシピ』も、個人的な2014年のベストアニソンから決してオミット出来ない楽曲。「ふぅふぅらったった」という抜群の語感を持つリリックから始まり、物語のストーリーや劇中でキーアイテムとなるお菓子の名称で巧みにデコレーションしたチャーミングな歌詞で突っ走る。

物語の主役である3人の女の娘、小紅、紅緒、真白ちゃんの3人組ユニットである「みかくにんぐッ!」によるヴォーカルもナイス! 何より、この歌と音がアニメーションに重なった時の高揚感が凄いんです。滑らかに動きまくるアニメーションにシンクロしたメロディとリズムは、視覚的にも聴覚的にもとにかく気持ちが良くて、ひたすらに楽しい気持ちにさせてくえます。アニメのオープニングやエンディングに使われる楽曲って、やっぱりアニメーションと一緒に観てこそおもしろいのだな、なんてことを再認識させてくれた1曲。

作曲を担当したのは、ネット発の音楽クリエイターで、ヴォーカロイド関連の楽曲を動画サイトにアップしていたというJunkyさん。Junkyさんは、エンディングの『まっしろわーるど』も制作されており、こちらもポップなメロディと、真白ちゃんのキャラクター性を凝縮した歌詞、そして、デフォルメキャラがちょこまか動きまくるアニメーションに惹きつけられる名曲です。

『アニメ流行語大賞2014』投票結果はこうなった!
今年のノミネートは35コ。今年は第2期の作品も多く、新しいセリフが生まれにくかったように感じました。さて、2500票を超える投票の結果は?

5位:ラブコメの波動を感じる(未確認で進行形)

2014年1月から3月にかけて放送された。全12話。
テレビアニメ化は2013年9月21日に発表され、公式サイトの開設に併せてキャストやスタッフも公表された。また、同年10月20日には制作発表番組「テレビアニメ『未確認で進行形』制作発表 〜番組内容は確認しておきます。〜」が、12月8日には特別番組特番「TVアニメ『未確認で進行形』放送まであと1ヶ月くらいSP 〜初だし情報もあるらしいけど、それが何なのかは確認しておきます。〜」が、それぞれニコニコ生放送で配信された。

2014年3月19日発売のBD / DVD第1巻にテレビ未放送の温泉編を描く新規OVA「見て。あれが私たちの泊まっている旅館よ。」を収録したり、ユニット「ひばり高校1年3組」(小紅、真白、まゆら)のオリジナル楽曲を録り下ろしたキャラクターCDを同梱するなど、全6巻のソフト販売への注力も推進されている。

2014年2月12日にはレコチョクの同年冬アニメランキングで第7位を記録したことが報じられた。同年2月26日にはアキバ総研の同年冬アニメ実力ランキングで第3位を記録したことが報じられ、同年4月10日には同サイトの同年冬アニメ満足度ランキングで第2位を記録したことが報じられた。

監督の藤原佳幸は『GJ部』の第1話を担当した彼の絵コンテを見た東宝プロデューサーの吉澤隆による依頼、キャラクターデザインの菊池愛は『GJ部』のオープニングアニメーション原画を気に入った藤原の要望を聞いた動画工房プロデューサーの鎌田肇による提案、シリーズ構成の志茂文彦はプロデューサー陣による推薦で、それぞれ起用された。

まず、藤原は原作の第1巻で小紅の身体にある幼い頃の傷跡を真白が見つける入浴シーンをそのままアニメ化すると、お色気の強い作品だと誤解されそうな懸念を持った。そのため、アニメではシチュエーションに変更が加えられ、第4話の後半で寝込んだ小紅の汗を真白が拭いてあげた際に傷跡を見つけるという展開になっている。そういった原作のエピソード整理が為された第1話は絵コンテの段階で尺を5分オーバーしたため、オープニングを最後で流すという構成になった。また、第1話は藤原が『伝説の勇者の伝説』の助監督時代に実力を見込んで今回直に依頼した、編集の平木大輔にも助けられている。

キャラクターの掛け合いの魅力を損なわずにアニメとしても成立させる点に配慮する一方、キャラクターデザインについては巨乳安産型である小紅が服の上からでも胸の大きさがわかるものの太っては見えないように藤原が配慮し、菊池もそれに応えた。また、小紅だけでなく全キャラクターのデザインに関しては輪郭部に原作にない白いハイライトが入れられたが、これは舞台を雪国にすることと作品の時間軸を放送時期に合わせることが決まったため、白が基調の背景と色の強いキャラクターのマッチングを考えてのことである。

紅緒の変態ぶりの表現など声優たちのアドリブに助けられたところは大きく、小紅役の照井春佳、紅緒役の松井恵理子、真白役の吉田有里はオーディションで選ばれたが、その際に照井は「最初から『あ、小紅がいる』」「まんま、小紅だなあ」、松井は「変態っぽく湿度がある感じに聞こえるけれど、その中に上品さもある」「小紅や学校の生徒が見ている『紅緒の素晴らしさ』のニュアンスも含まれている」、吉田は「飛び道具が来たな」「(オーディション中に真白として台詞を喋っている声と、挨拶に来てくれた時の声が変わらないため)正直、すごいな」という印象をそれぞれ藤原から持たれた。

オープニングアニメーションは、絵コンテを制作デスクの梅原翔太による下描きを元に、藤原が清書や修正を担当した。梅原は、最初の2回は完成版とは全然違う形でずっとキャラクターが踊っているような感じで描いたところ、全てボツにされたそうである。完成版は曲のイントロの長さを利用して小紅たちの本編では見られない姿が描かれているが、これは藤原の趣味によって盛られた部分が大きく、フェティッシュな絵が多くなった。

エンディングアニメーションは、絵コンテと演出を『GJ部』でもそれを担当していた武山篤が担当したが、彼は平木や美術監督の川口正明、音響効果の小山恭正などと同じく、藤原の依頼で『GJ部』から引き続いて起用された。エンディングアニメーションの絵コンテは、その可愛さから即OKとなった。

夜までみんなで╭( ・ㅂ・)وぐッ!
ニコニコ生放送各回終了後の毎週日曜22:30 - 23:30に配信していたトーク番組。アニメ終了翌週の2014年4月6日まで配信。

オープニングテーマ
「とまどい→レシピ」(第2話 - 第4話、第6話 - 第12話)
第1話ではエンディングテーマとして使用。第5話では未使用。

エンディングテーマ
「まっしろわーるど」(第2話 - 第11話)
第12話では未使用。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 46
ネタバレ

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

このレビューを「みかくにんぐッ!」に捧ぐ!

こ、小紅が可愛い!
可愛いったらありゃしない!!
あまりの可愛さに紅緒とのシンクロ率が相当上がった。
白夜への小紅の気持ちが高まる度に、
「ラブコメの波動がする~!」と
紅緒と一緒にのたうち回っていた。
小紅には誰のものにもなって欲しくない、
でも、
小紅が初めての感情に戸惑う様子を愛でていたくもある。
で、
ど、どうすればいいんだ~!
と、のたうち回ることになる。

OPとEDの出来も良い。
共に「みかくにんぐッ!」(小紅・紅緒・真白)によるキャラソンなのだが、
楽しくて毎回飛ばさずに観てしまった。
特にOP冒頭のみかくにんぐッ!メンバーのスナップショットの高速スライドショー、
おお!とか思っている間にドンドン進んでいくから目が離せない!
え?思わず目を離してしまった?
そんなあなたのために、
「スナップショット全部解説&ランキング」(やっぴ基準)
やってみました!
なお、解説の順番はスライドショーの順番となっています。
{netabare}
こべに:正面バストアップ、白と薄紫のビキニ?左の壁に微かにもたれかかる、こぼれんばかりの胸、儚げな表情 S
ましろ:砂浜にうつ伏せバストアップを左から、水着?顎を砂浜につけ両手は顔の横、目を閉じ心もち満足げな表情 B
べにお:公園のベンチ?に座ったところを正面から、制服、右膝を立てて座り両手で右の靴下を直すしぐさ、見えそうで見えない、いくぶん挑戦的な表情 A
ましろ:草原に寝そべったところを右から、ゆったりとした黒いワンピース?に赤い靴とリボン、うつ伏せ気味に身体をくねらせ、肘で上半身を起こし、右膝を上に膝を重ねる、少し驚きに表情でこちらを見つめる B
こべに:しゃがんだところを正面から、制服に赤いマフラー・黄色い長靴、雪をつかんだ右手をカメラマンに差し伸べる、ほんのりと上気した頬、雪が嬉しくてたまらないという表情 A
こべに:左上半身を正面から、紫の下着?左ブラの肩紐に左人差し指をかけ、やや左を向き僅かにうつろげな表情 A
こべに:ベッドに左を下にして横向きに寝た顔のアップ、左手は胸のあたり、右手は顔の前、一見すると何も羽織ってないように見える、髪が少し顔にかかり恥じらいと戸惑いの表情 A
こべに:体育館に女の子座りしてるのを上から、制服、右手は後ろ、左手は足の間、不思議そうにこちらを見つめる A
こべに:動画、顔のアップを左から、制服にエプロン、手のひらについたクリームを舌で舐めとる、舐めながら目を閉じる A
べにお:バストアップを正面から、制服、メガネ、教科書を広げた自分の席に着き、机に上に両手を重ね、そこに突っ伏した姿勢から顔をあげ、重ねた手の甲に顎を乗せ、右斜め下を見るともなしに眺めやる、寂しいようなつまらないような表情 B
こべに?:口元のドアップ、僅かに開いたピンクの唇から覗く上の前歯と今まさに舌なめずりをせんと口中を蠢く舌 A
ましろ:右から全身を、明るめの赤いコートに白いマフラー、下は制服か?黄色い傘(猫のワンポイント)を手に降る雪に顔を輝かせている B
ましろ:かなり引いた全身を正面から、紺と白のボーダーのタンクトップに水色のキュロットスカート?長く続く石段に足を投げ出して座り両手とも膝の上、夏の陽光のもと暑さに閉口した表情 B
こべに:顔のドアップ、ベッドで首を右にうつ伏せ、右手は顔の前、右肩もわずかに覗き一見すると一糸纏わぬ姿、前髪が顔の大半を隠し、小さく開いた口でスヤスヤと眠る A
こべに:全身を正面やや上から、制服、学校の階段に足を延ばして腰かけ、手は太ももの上、右に鞄、うつろげな表情で視線はやや下 B
こべに:膝から上を正面から、白いワンピースに淡い黄の半袖のカーディガン、湖でオールを手にボートを漕いでいる、閉じられた膝、楽しげで満足感も覗く表情でこちらを見る A
べにお:やや左から全身、制服、畳に膝を立てて座り両手を後ろにして体重を支える、膝をくっつけた絶妙な足の角度により見えない、やや首をかしげ何か問いたげな表情 A
べにお:動画、ほぼ顔のアップ、茶のコートに紫のマフラー、公園?の水飲み場で水を飲むところを左から、右手は水飲み場の淵に軽く添え、左手で髪を抑えながら噴水状に吹き上がる水を目を閉じて、日常的な仕草に浮かぶ神々しさ A
べにお:木製のベンチに仰向けに横たわる全身を右から、制服、鞄を枕にし左膝を軽く立て両手をお腹の上で組む、目を閉じリラックスした寝顔 B
こべに:膝上の全身をやや左から、制服、線路をバックに金網に軽く身体を預けている、両手を後ろで組み心もち前傾姿勢、心からの信頼を感じさせる表情でこちらを見つめる A
ましろ:突堤に女の子座りを正面から、白いブラウスに濃紺の膝丈オーバーオール・ストライプのベレー帽と赤い蝶ネクタイがアクセント、左手に黄色い弁当箱、右手に箸、大きいおめめともっと大きなお口、そのお口にタコさんウインナーが投入される瞬間 B
こべに?:おしりより上の全身を右斜め後方やや上より、清らかな泉にて全裸で沐浴するこべに、勢いよく立ちあがったその瞬間を捉える、全身を反らし両腕を広げ首も大きく反らす、髪は直立するように真上に舞い上がる、女神の沐浴としか表現のしようがない S
ましろ:正面からのやや近いバストアップ、襟元が白い緑のワンピース?、右手に持ったポッキーを顔の左に寄せ、満面の笑み B
べにお:膝より上の全身を正面から、ショートパンツに白いパーカー・頭にはカウボーイハット、両手をポケットに突っ込み挑戦的な笑みを浮かべてこちらを眺めやる B
こべに:草地に膝を立てて座る姿を正面から、制服にローファー(茶)、どうして見えないのかわからないくらい際どいがやはり見えない、両手は後ろ首をやや左にかしげ虚ろげに目を逸らす A
ましろ:膝を抱えてしゃがんところを左から、ノースリーブの白いワンピースに赤紐のサンダル、住宅街の小径に流れる人工の小川に魅入られるましろ、夏 B
ましろ:動画、制服、腰から上を真後ろから、木立の向こうに沈みゆく太陽に渾身のダブルピースを贈りながらの垂直ジャンプ A
こべに:全身を左から、制服、書架から本をとろうと踏み台の一段目に爪先立ち、右手で身体を支え左手に本を持ち、やや驚いた表情でこちらを見つめる B
べにお:立てた左膝に寄り添うところを左からアップで、緑のビキニ?ちらりと覗く胸元、立てた膝を舐めるように突き出された舌、ややうつむき加減に無表情を装った視線を向ける A
べにお:部屋にクッションを抱いて座る姿を正面から、タンクトップの上に緩めのTシャツ?大きめのハートのYESクッションを股の間に両足で抱き、両手はクッションの上にダラリと垂らす、チュッパチャプス?を咥え不敵にこちらをにらむ B
こべに:教室の椅子に座るところをやや左から、制服、左膝を椅子の上に立てそのつま先を左手で掴む、どうしてこれで見えないんですか?背もたれのせいですか?左膝に顎を乗せややうつむき加減、視線も下に向け寂しげな表情 A
べにお:神社?の石段に腰かけたところを正面から、シャツ?の上から紫のカーディガンを羽織る、ショートパンツに薄紫のニーソックス・白い靴、足をやや開き左足を上に足首辺りで重ねる、股の間に両手をつき、フレーム外の誰かに話しかけるようにやや右を向く、楽しげな表情 B
ましろ:正面やや右から立ち姿を、制服、届いたばかりの宅配ピザをつまみ食いしているところを撮られて狼狽、1ピースを両手で持ち、チーズがトローリと口から伸びている B
べにお:顔のアップをやや右から、制服?左手を左頬に添え視線は右斜め下、何かを思い詰めたような可憐な少女を演じているフリ B
ましろ:フローリングに豪快に頭からダイブ!メイド服に赤い革靴、床に散乱するトレイ・カップ・ソーサー・右靴、ぶちまけられたコーヒー、ヘッドスライディングよろしく床に突っ伏すメイド、混乱の極み B
ましろ:全身をやや左下から、ノースリーブの白いワンピース・裸足、草原を両手を広げ大きなストライドで飛ぶように走る、その顔は楽しくて仕方ないと訴えている B
{/netabare}

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふう、大変だった。
こんな企画やめときゃよかった。

しかし、撮影者は誰なのであろうか?
かなり際どいショットもあるうえに、
3人の魅力をこれ程までにを引き出している。
白夜?
それはあるまい。
真白はともかく、
もっと深い関係にならないと小紅のあんなショットは撮れまい。
ましてや、紅緒からかような表情を引き出すなんて出来っこない。
う~ん、
篠○紀信にでも頼んだ?

 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

このアニメに出会えて良カッター!!

【感想】
やっぱりこういう作品は1クールに1つは欲しいですね。
小紅、真白、紅緒が本当に魅力的!
この3人のやり取りに癒され、天然で一途な白夜の行動にタジタジになる小紅を見てニヤニヤして、真白にニヤニヤし、紅緒様の暴挙に爆笑し、撫子のツッコミが笑いに拍車をかける。
日常のやり取りに関しては本当に満点と言ってもいいくらいかなと。
視聴し終わったあとに胸がいっぱいになるんですよ。
「あー…楽しカッター」「面白カッター」「癒されたー」ε= (´∀`)
映画とか見終わった時にたまになりませんか?
見終わったあとに溜めに溜めた溜め息が漏れるやつ。
きんモザやのんのんびよりでもおんなじ感じだったんですが、みでしもそれらに肩を並べられるくらいの出来栄えだったと思います。

作画も丁寧で、料理シーンの描写だったり、小紅の体の描写あたりは本当に気合を感じる作画でしたね。
小紅エロすぎww
BGMもかなり良かったと思うんですが、出し惜しんでる印象がありました。
BGMなしで環境音(足音や鳥の鳴き声等)だけのシーンが結構多くて、「BGMあんまり流さないなー」という印象を受けました。
悪いわけではないんですけど、スコーン作ってるときのBGMとか、めちゃめちゃいいBGMだっただけに、もっと使っても良カッターんじゃないかと。
ラジオではスコーンのBGMループでひたすら流してるのにね(笑)
そして極めつけは3人の主人公声優ですよね。
夜ノ森小紅役:照井春香(ぱるにゃす)
夜ノ森紅緒役:松井恵理子(カッター)
三峰真白役:吉田有里(ゆーきち)
はっきり言って無名、吉田さんに関してはデビュー作ですからね。
ゆるゆりの時も同じ感じでしたが、両作品を制作した動画工房は今後京アニに変わる新人声優の登竜門になるかもですね。
特に凄いのは、吉田さんは真白の声を作っているのではなく、あれが地声ということ。
金田朋子さんの後継者がまさか現れてしまうとは…
それ以上に暴走具合がとんでもないお方ですがね(笑)
それも含めて金田さんの後継者となってしまうのかどうか…
あと、「ラブコメの波動を感じる」は使い勝手が良くて、今後のニコ動のコメントで流れそうですね。
わさわさ…→パン人間か!→きん!ぱつ!→田舎なのん?イタチですよ→ラブコメの波動を感じる
みでし難民とかも発生するのかな。ていうかもう発生してるのか。

とにかくあらゆる要素から楽しめたアニメでした。
今後のみでしの展開、動画工房、声優さんの今後の活躍を期待しています。


【最後に】
ゆゆ式→きんモザ→のんのんびより
2013年に放映された日常作品は多くの視聴者を魅了し、“日常アニメ”というジャンルを強固なものとする素晴らしいアニメばかりでした。
私も日常アニメにすっかり虜にされ、2014年冬も新たな日常アニメが出ることを望んでいました。
そして桜Trickと未確認で進行形という2つのアニメに出会いました。
この2つは今までの日常アニメに比べれば少し異質ではありました。
みでしは本来であればラブコメであり、伏線もいろいろあるストーリー性をもったアニメでした。
しかしそれらを強く押しているアニメかといえばそういうわけではなく、一番押していたのはキャラ同士の日常のやり取りだったと思います。
だから、ラブコメやストーリー展開に注目していた人から見れば物足りなく感じたり、のんのんびよりのような日常物を望んでいた人からすれば、ラブコメが邪魔に感じた人も中にはいたかもしれません。
私としては、ストーリーやラブコメはオマケ、日常のやり取りを中心に楽しんで視聴した作品でした。
まぁアニメに求めているもの、楽しみたいこと、注目したいことは人それぞれなんですよ。
だからこそ色んなジャンルのアニメがあるわけで。
4月5日のニコ生一挙放送のアンケート結果、最高評価の1が97.3%ですよ!?
これは歴代4位の評価です。
それだけこのアニメが好きだった人も多かったということです。
思った以上に否定的な評価が多かった作品な気がしたので、私なりに理由を考えて書いてみました。
求めるものがそれぞれ違うから、いろんな意見が飛び交うアニメになったのかと。
色々な要素があるアニメってやっぱり展開難しいのかな。

この作品に出会えて本当に良カッターです!
カッター、カッターうるさくてすみません(笑)
詳しくは松井恵理子、カッターで検索してみてください。
「カッターで良カッター!松井恵理子です。」


【以前の感想】
{netabare}ゆゆ式→きんモザ→のんのんびより
まさかこのバトンを繋ぐことができるアニメが現れるとは思いませんでした。
今までの作品に比べれば、キャラの濃さ、展開、設定などから万人受けするとは思いませんが、私はこの作品大好きです。
今挙げた3作品よりなら、ゆるゆりとかに近い印象です。


【3話まで見ての感想】
「のんのんびよりからのバトンを繋げるアニメなんてあるわけない!」
こういう気持ちで今期アニメを見てました。
のんのんびよりからのバトンを繋げる条件、それは「すべてが面白いこと」これが私の中での条件でした。
あまりにも無茶ぶりですが、これだけハードルが上がってしまうのも仕方ないと思うんですよ。
その代わり、設定とか形態はあまり気にしてないので、このアニメは今までとは形態がかなり異なりながらも、自然に受け入れることが出来ました。

1,2話も中々面白かったのですが、3話が別格なくらい面白かったです。
1,2話で大体の設定を固め、準備万端となった3話からは本領を発揮するだけだという印象を受けました。
このアニメも私が日常アニメに求める「ずっとこのキャラたちの日常を見ていたい」状態になりそう、ていうかもうほぼなっています。

ポイントは紅緒の見せ方かなと個人的に思います。
紅緒みたいなウザキャラは諸刃の剣だと思います。
・「うぜぇwwww」
・「うぜぇ…」
同じうぜぇでも感じ方では天と地ほど違います。
いかにして心地良いウザキャラに出来るか、これがうざキャラにとってかなり重要だと思います。
これに一役買っているのは、真白と小紅、そして撫子でしょう。
このキャラたちのやり取りによって嫌なうっとおしさは解消出来てるし、紅緒がすごく良いキャラに見えてきます。
紅緒の滅茶苦茶行動が物語の起点になることが多いため、このウザイやり取りを楽しいと思えたら、この作品は最後まで楽しめると思います。

とにかく、1クール何卒宜しくお願いします。


【オマケ:気に入っていること】
・小紅の口調
丁寧語キャラに見えるけど、なんか男っぽい喋り方をするんですよね。
姉への言葉遣いは本当に合わせてあげてるだけだと分かるし、ギャップを感じてすごく新鮮なキャラに見えます。

・BGM
3話のスコーンを作ってるときのBGMはマジで神!久々に流れた瞬間に「良い!」と思うBGMを聴いた気がする。

・真白が学校に通うこと
最初は違和感ありまくりでしたが、真白が学校にいるのといないのでは作品の面白さが大分変わるだろうと3話を見て思いました。このあたりはアニメだから許されることかなと。

・真白の素直さ
紅緒をウザイと思いつつも、妹の小紅はしっかり認めている、白夜に小紅のためにもしっかりしろと促す。キャラの思考や行動もしっかりしているし、矛盾とか気にすることとか特になく、安心してこのアニメを楽しめそうです。

・声優さん
新人かな?にしてはすごくいい感じにはまっていると思うし、動画工房制作だけあって、無名だった声優陣を一期に押し上げたゆるゆりをやはり思い出します。


【4話感想】
4話を見た限りではのんのんびよりとかの流れとはやっぱり違うのかなと思いました。
別に面白くないというわけではなく、違う魅力のある作品かなと思います。
{netabare}思った以上にストーリー性が強くなってきました。
また、設定も結構手が込んでいて、伏線を結構張っているような印象を受けました。
真白と白夜、そして三峰の謎、このあたりを徐々に明らかにしていくストーリーなのかなと。
もちろん小紅と白夜の恋愛というのはありますが、もうほとんど傾いているので。
あとは、白夜の秘密を知ったときの小紅の気持ち、白夜の気持ち、そのあたりがメインになってくるストーリーなのかなと予想してみます。
謎、秘密に関しては結構伏線っぽい描写があるので、ある程度は見えるかなと。
あとは、ストーリーもそうですが、やはり楽しい日常描写をもっと見ていたいなぁという気持ちです。
ストーリーと日常、レールガンでもそうでしたがこの2つをうまく絡めて展開出来るかどうかが鍵になってくると思います。
今後の展開に期待です。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

63.1 3 ハートフルで田舎なアニメランキング3位
スケッチブック full color's(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (207)
1033人が棚に入れました
非常に寡黙で、ほとんどしゃべらない。その上不器用で、かなりのドジな梶原空は。高校に入学してどのクラブに入るか迷っていたが、たまたま見学に行った美術部に、なりゆきで入部してしまった。
個性的な美術部員たちの、時にバタバタ、時にほんわかした日常が描かれる。
ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

絵を描いてみよう

忙しい日々をお過ごしの方に
処方箋的な意味で
丁度良いアニメではないでしょうか。

なんと言っても、主人公『空』のテンポがゆっくりで
時間の流れが緩やかに感じます。スローライフです。

美術部ののんびりしたお話ですが
ちょっと個性的な友人や先輩、先生が
話を賑やかにしてくれます。

あと、ノラ猫がちょくちょく登場して
なんなら話を持っていく勢いで
絡んでくるので、猫好きな方にもオススメかも

↓以下、私の美術部エピソード
こっちの方が長くてゴメンナサイ

{netabare}実は私も高校の時は『美術部』だったのですが
私は最初は中学の時から続きで『剣道部』に入部するつもりでした。

しかし私の入学した高校の『普通科 美術・デザインコース』というのは
強制的に『美術部』に入らなければいけなかったのです。

入学してから知りました。

もう少しで、新しい剣道防具を買うところでしたし、
高校でバラバラになった中学の時の同じ剣道部の仲間に
『県大会で会おうぜ』
なんて言ってしまって
大ウソつき野郎になってしまいました。

でも、まあ絵を描くのが好きで入学したので
マジメに美術部をやることになるだろうと
予想していたのですが、
授業でも美術の時間が多いのに加え
『ドラクエ』とか『FF』とか『ロマサガ』とか『聖剣』とか『クロノ』とか
『ストⅡ』『餓狼』『龍虎』『ヴァンパイア』『KOF』や『スパロボ』など
忙しすぎて全く美術部の活動に参加せず3年間が終わってしまいました。


美術部の活動と言っても『授業』で足りない時間を補う形なので
作品が『出来た!』と言ってしまえば終わりなんです。

私は本当は夏休み学校に来てやるはずの『彫塑』(粘土で作る石膏像)
の課題を夏休みに入る前に一時間で終わらせ、
先生に『出来た』と呼びに言ったら
「幼稚園の泥遊びじゃねんじゃーーーーっ!!!」
と怒鳴られました。

確かに、今思い出すと、『キノコ』を粘土で造ったんですが、
『スーパーマリオ』に出てくるようなキノコだったので
先生が怒るのも仕方ありません。

そんな私の進路先はマンガの学校
「俺、石膏像のクロッキーとかデッサンとか、油絵とかじゃなくて
こういうが描きたいんじゃ」←基本が出来てない奴に限ってこういうことを言う

親元を離れ、マンガ家になるべく
マンガの学校に通った私は
またしても『クロッキー帳とスケッチブック』にご対面
(アレ?また、こういう授業あるんだ・・・・)

授業で動物のスケッチがありました。

スケッチブック片手に動物園にやってきた私は
人だかりが出来ているのに気付きました。
正確には人だかりが“出来ていた”ですかね。
大きな怒鳴り声と共に
ちらほら、人がはけて行く最中でした。
何があった?と思い近づいてみると、
おっさんが一人ボロ雑巾のように倒れていました。
どうもケンカがあったらしいです。

「おっちゃん、大丈夫かいな」

私が近寄って声をかけると

「あぁ!大丈夫やっ!」

とうつ伏せの顔を動かさないまま、こもった返事が返ってきました。

「大丈夫ちゃうやろ…救急車呼ぼか?」

「いらんわ!」

私がおっさんを起こそうか迷っていると、
ガクガクしながら、おっさんがゆっくり起き上がってきました。

「(救急車)呼ばんでええぞ」

「血ぃ出てるやん…」

口から出血してたおっさんは、フラフラで立ち上がりましたが
まともに立てる感じでは無かったです。
ホントにフラフラのボロボロでした。

「いや、おっちゃん、やっぱアカンやろ」


ふと、おっさんの着てるTシャツに目をやると
胸の真ん中に



『WIN』



と書いてありました。


いやいやいや!ボロ負けやん!!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

のどかな風景とのんびりとした気分が味わえる作品

原作未読 全13話

舞台が私の地元の福岡であること、博多弁を話すキャラがいること、ARIAの主要スタッフが参加していること、そして監修に佐藤順一さんが参加していることという点で興味があって観てみました。

お話は、人見知りが激しくマイペースでほとんどしゃべらない{netabare}「うんうん」しか言わない{/netabare}(心の声が多いw)主人公 梶原 空(かじわら そら)を中心に美術部の先輩や同級生の高校の日常を描いた作品です。そしてネコもいっぱい出てきます^^

福岡の地名や乗り物(バスや電車)が出てきますが、福岡の都心を離れた田舎のお話なので、全体的にのんびりしたお話です。
起伏が少なく何度か寝落ちしそうになりましたw

キャラはみなさん個性的ですね~全体的に不思議ちゃんの割合が多い感じがしますw
声優さんは豪華です。主人公の花澤香菜さんを筆頭に牧野由依さん、後藤邑子さん、広橋涼さん、田村ゆかりさん、小清水亜美さん、下野紘さん、日笠陽子さん、大原さやかさん、金田朋子さん、伊藤静さん、中田譲治さんなどなど

博多弁をしゃべるキャラの声優さんは福岡出身ではないようで、イントネーションが微妙でした^^;
出演している田村ゆかりさん(福岡出身)にこの役やってほしかったですね~

福岡福岡といっていますが、放送当時、福岡では放送がなかったみたいですw

学園ものよくある恋愛要素などは特にないので、たまゆらみたいな感じでしょうか。(たまゆらほど感動はあまりありませんが、最終話は良かったですね)
のんびりとした雰囲気が好きな方、ネコが好きな方(ネコが主の回もあるので♪)にはオススメです^^

OP/EDはのんびりふんわりした感じでこの作品に合っている曲ですね~
EDはARIAのOPを歌っている牧野由依さんです。

最後に、放送当時この作品の後番組がARIA The ORIGINATIONなのでARIAのキャラもちょっと出てきましたね~(ほんのちょっとですが^^)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

パーソナルスペース

人間関係ほど面倒なものはない。
近すぎると煩わしく、遠すぎると寂しい。全く身勝手なものである。

そんな中で、それぞれが持つ個性を認め合う空間、程よいパーソナルスペースを形作る美術部員たちの日常が心地よい。
作者である小箱とたん氏(女史?)の経験と真情を基にした作品のようで、昨年、17年の長きに渡る連載が終了したそうだ。

対人関係が苦手でマイペースな性格の持ち主である主人公、“梶原空”の高校美術部に入ってからの一年間が、四季の移ろいと共に、どこまでも緩やかに過ぎてゆく。

基本4コマ漫画の原作を、“空”の独白(モノローグ)を軸に、巧みに落とし込んだ岡田脚本の構成力と、“ARIA”の佐藤順一を師と仰ぐ平池監督が作り出す空気感が素晴らしい。

また、良く言えば個性的な美術部員たちの“変人”ぶりが、主人公の背中をそっと押してくれる、言い換えれば、マイペースであっても、少しずつ歩みを進めることへの安心感を与える存在として描かれ、押しつけがましさの欠片もない世界だ。

音楽がまた良い。ピアノによる語り掛けるようなインストルメンタルが、おおらかな九州の風景にマッチする。
また、何よりもオープニングの「風さがし」に癒される。クラシックギターの響きと清浦夏実さんの澄んだ声に心洗われるのだ。

適度な孤独が許される社会、それが贅沢であることは百も承知ではあるが、自身の心根だけでもそうありたいと願う。

世に名作、傑作は数あれど、それとは別の次元にある“永遠の佳作”と呼ぶべき作品である。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

62.1 4 ハートフルで田舎なアニメランキング4位
魔法遣いに大切なこと(TVアニメ動画)

2003年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (136)
1014人が棚に入れました
『魔法遣いに大切なこと』(まほうつかいにたいせつなこと)は、日本の漫画、小説、およびアニメ、実写映画作品。
魔法が幻想でなく当たり前に存在し、一種の特殊技能として認知されている世界の現代日本。岩手県遠野に住む魔法遣い(魔法使いではない)の主人公が魔法遣い免許の研修を受けるため上京し、研修中に出会う人々と触れ合うことで成長する姿を描く。


声優・キャラクター
宮﨑あおい、諏訪部順一、飯田浩志、渡辺明乃、平松晶子、石毛佐和、中博史、清川元夢
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

コメディでもバトルでもなく、意外と繊細な《感情描写系》

2003年のJ.C.STAFF制作作品(VIEW WORKSと共同制作)。
魔法が使える田舎出身の高校2年生少女の、都会でのひと夏の魔法研修を描き出す。

→ということで「魔法もの」なのに、とても地味な作品です。
『ふらいんぐうぃっち』が好きな人には、とくにお勧めしたい気がしました。


◆視聴メモ
{netabare}
・主人公(菊池ユメ)の出身地(岩手県遠野市)は人口の二割が菊池姓(遠野菊池氏)で、熊本県菊池市と姉妹都市になっているそうです。
・第6-7話の視聴中に、話の単調さに眠気が差して居眠りしてしまったので、それらの回だけ再視聴する羽目になってしまいました。 
・全体的な印象として、ファンタジー世界の話ではなく極めて現代の日本に近い世界の話ということになっているのに、汎用性が高い魔法が現代の科学技術の成果とほとんど軋轢を起こさず共存している点が、チグハグ感を否めないので、その分評価点数をマイナスしています。
→それでも個人評価 ★ 4.1と、『ふらいんぐういっち』(※個人評価 ★ 4.0)より高くなりました。
・作品タイトルになっている「魔法遣いに大切なこと」が一体何なのか?は最終回を見ても明確には示されず、視聴者の感想に委ねられる形になっています。
・取り敢えず、私の解釈としては、最終話で、
「そもそも魔法は万能ではないし、それを使用することによって時には人を傷つけてしまうこともある・・・それでも「心をこめて」魔法を使用することで、相手の心も自分の心も救われることがあるとしたら、やっぱりそれは素晴らしいことだ、と自分で自分の魔法を認めてあげようと思う」
→ユメがそういう心境に到達できた(=「魔法遣いに大切なこと」を自分なりに掴んだ)から、認証試験に合格できた・・・と思っています(※多分、視聴者にそういうことを考えさせるのが、本作のほぼ唯一の長所であり見所だと思います)。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
シナリオ原案・脚本  山田典枝
監督           下田正美
キャラクター原案   よしづきくみち
キャラクターデザイン 千葉道徳
音楽           羽毛田丈史
アニメーション制作  VIEW WORKS  J.C.STAFF{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた問題回


======= 魔法遣いに大切なこと -Someday's dreamers- (2003年1-3月) =====
{netabare}
第1話 夕焼けと鉄骨・前編 ★ 菊池ユメ(高2)上京、善之助・小山田先生との出遭い
第2話 夕焼けと鉄骨・後編 ★ 魔法士研修開始、アンジェラとの出遭い、ユメの魔法
第3話 最高のニュース ☆ 魔法行動の依頼(キャバクラ嬢)・失敗、小山田先生のフォロー
第4話 夏の夜と魔法遣い ☆ 休日、瑠奈との出遭い、ヤスユキ君の魔法(天体観測)
第5話 エプロンとシャンパン ☆ ギンプン魔法局局長、瑠奈&母親との交流
第6話 魔法遣いになりたい ★ 孤児だったケラさんの願い、魔法は遺伝?、魔法は万能ではない、奇跡(ユウタの回復) ※話が都合良過ぎる点は×
第7話 魔法遣いになれなかった魔法遣い ★ 商店街の修繕、井上君(研修生)との対話、ハグレの魔法遣い ※魔法遣いの設定の粗が目立ち始める
第8話 恋のバカヂカラ × アンジェラの恋心の暴走(東京タワーと電波障害)、局長の魔法力 ※脚本が安直
第9話 ユメと少女と夏の種 ★ 失踪者(古崎参事官の兄)の捜索、感謝の言葉
第10話 魔法の行方 ★ 高橋さん宅事件、生命・体組織への魔法行使の制限 ※魔法では根本的な解決にならないことを知り魔法への疑問が表面化
第11話 折れてしまった虹 ★ 小山田の過去の事件、ユメ家出
第12話 魔法遣いに大切なこと ★★ 善之助/高橋さん/ケラさん/ミリンダさんそれぞれの想い、認証試験、研修終了{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)7、☆(並回)3、×(疑問回)1 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「風の花」
ED 「UNDER THE BLUE SKY」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21

大和撫子 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魔法使いではなく魔法遣いのお話

タイトルとあらすじに魅かれ視聴してみましたが、とっても良いお話ではありますが残念な内容でもあるという感じの作品でした。

◆この作品の内容は・・・
一部の人間が魔法を遣う事ができる現代にて、田舎から上京した魔法遣い見習いの女の子が、魔法の研修として都会の人々から依頼された事を魔法で解決していき、一人前の魔法遣いに成長していくお話。

◆この作品の世界観は・・・
一言でいうならば「魔女の宅急便」の現代版といったような感じですかね。
「魔女の宅急便」の時代から数十年と月日が経つと、この作品のような時代がくるのではないでしょうか?
しかし魔法が正式に存在している現代にて、その魔法の力は魔法局に厳しく管理されています。
魔法局の承認のもと、依頼された仕事にのみ魔法の使用を遣う事が許されます。
つまりは勝手に魔法を遣ってはいけないという事です。

◆この作品の見どころは・・・
主人公のユメは大きな魔法力を持つ魔法遣い見習いの女の子。
ユメは自分の魔法を人の為に役立てたいと思っています。
しかし、魔法を遣うという事はとても難しいもの。
良かれと思って遣った魔法が周囲の人にとっては悪く思われる事があったり、気軽に遣った魔法が社会に大きな影響を与えてしまう事もあります。
魔法という力を完全に管理されている現代社会にて、ユメが悩んだり考えたりして成長していく姿をみて頂きたい。

◆声優陣は・・・
主人公のユメに「女優の宮﨑あおい」がキャスティングされています。
「宮﨑あおい」にとってはこの作品が声優初挑戦という事らしいですね。
他、「夏目友人帳参の的場静司を演じた諏訪部順一」、「To LOVEるの結城リトを演じた渡辺明乃」など。

◆タイトルの意味は・・・
魔法遣いに大切な事ってなんでしょう?
ドラクエの魔法使いなら強力な魔法を覚えたりMPを節約したりと(笑)。
身近な魔法使い様にお聞きしたところでは「毎日を自由に過ごす事」という回答が得られました^^。
確かに魔法が使えたら毎日楽しく魔法を使って自由に過ごせますよね~。
さて、ここで注目して頂きたいのがこの作品でいう「魔法つかい」が「使い」ではなく「遣い」である事!
この作品をこれから視聴する方にはこの違いを考えながら見てもらえたらと思います。

◆総評・・・
こんな感じでレビューを書かせて頂きましたが、冒頭に書いた通り、すごく良い話ではあるのだけど残念でならない作品でもあります。
せっかくの魔法という設定なのに、この作品にはワクワク感が全くない。
笑いどころもなく、真面目なお話一直線です。
もう少し明るい内容の方が良かったのでは?と思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルなし

人々との出逢いや触れ合いを描くジョブナイル風の作品。

母は高名な魔法遣いで、親譲りの魔法力を持っていながら
魔法の用途や制御が解っていない「田舎育ちの少女」という
設定のようです。

その為魔法が幻想でなく当たり前に存在していて、魔法は
国家の監理機関である魔法局が管理してるという設定にも
関わらず、余りに矛盾した描写がある。
魔法士の研修を受けて魔法士の登録をするまでの間野放し
状態?社会の常識なら学校は?それ以前に親の教育は?

心をこめて・・失敗から学び改めて遣う魔法に更に疑問・・
どうも・・作者は表現したいテーマ以外無頓着過ぎる・・

そういう矛盾や偏った地方の捉え方以外の、本当に大切な
「テーマ」は確りしていると感じるとても解りやすいアニメ。

単純に人との関わりの中で成長していくという部分だけを
視ていると、誰にでも有る葛藤や経験・・想いなどが有る
ので、とても共感しやすい物語だと感じた。

展開は穏やかで心理描写中心。
キャラデザは作風に合ってる感じ。
音楽も情緒的なものが多く良い雰囲気。

作品の雰囲気がとても大好きで視てたのだけど、レビュー
書く前に改めて視てみると、やはりエピソードは可笑しい。
せめてアニメ化の時に整合性を考慮した方が良かったかも。


菊池ユメ(宮崎あおい)
魔法士になる研修中の17歳の少女。奥手で男性が苦手。
遠野から東京へ上京して小山田の事務所に寄宿している。
少し訛りがある。都会の雑踏には馴染めない。

アンジェラ・シャロン・ブルックス(渡辺明乃)
イギリス魔法省より留学研修生として日本に来ている。
無愛想で無表情。プライドが高いがトラブルメーカー。

小山田雅美(諏訪部順一)下北沢の小山田魔法事務所所長。
第弐級魔法導師労務免許を持つ魔法士でユメの担当指導官。
一階でサルサバー「PACHANGA」も経営している男性。

遠藤耕三(中博史)
東京支局世田谷出張所魔法行動課魔法士派遣担当官。

古崎力哉(清川元夢)
内閣府魔法労務統括局(通称は魔法局)の高等参事官。

ギンプン(辻谷耕史)
魔法労務統括局(通称:魔法局)の設立者にして初代局長。

ミリンダ(平松晶子)サルサバー「PACHANGA」のDJ。

ケラ(飯田浩志)サルサバー「PACHANGA」のアルバイト店員。

井上朔也(飛田展男)研修を受けている魔法遣い。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

62.8 5 ハートフルで田舎なアニメランキング5位
よみがえる空 RESCUE WINGS(TVアニメ動画)

2006年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (149)
694人が棚に入れました
ジェット戦闘機のパイロットになりたかった内田一宏は航空自衛隊に入隊。だが自分の希望とは裏腹にパイロット養成の選考過程でヘリコプターの操縦士になってしまう。同期の小坂隆が希望通りイーグルドライバー(F-15戦闘機のパイロット)になるなか、それでも気持ちに折り合いをつけて配属先の小松基地にやってくる。そんな中、配属間もなく災害が発生し、現地に向かうこととなるのだが…。

声優・キャラクター
宮崎一成、能登麻美子、石塚運昇、星野充昭、飯塚昭三、笠原留美、伊井篤史、小野坂昌也、志村知幸、さとうあい、高村尚枝、ゆみ、大本眞基子、ふくまつ進紗
ネタバレ

空知 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

人命救助という仕事の難しさや苦悩を垣間見ることのできる秀作

放送当時、居住地では視聴することができなかったのですが、最近再放送があったので視聴しました。

非常に素晴らしい作品でした。

2話目からグイグイと引き込まれてしまい、全13話を3日間で一気に観てしまうほどでした。(放送当時は12話だったそうですが、レンタルなどでは未放送分も含めて全13話となっています。)


{netabare}

航空自衛隊による人命救助の作品です。正確に言うと、航空自衛隊航空救難団と言うそうです。

人名救助の作品と言えば、例えば映画「海猿」が有名です。「海猿」では実際にはあり得ない救助を行なっており、ドラマティックな脚色をし鑑賞者をハラハラさせます。

しかし、本作はあくまでもリアルに人名救助のプロ達を描いています。
餅は餅屋とは良く言ったものです。
プロフェッショナルとは何かを考えさせてくれる作品です。

救助のプロは、二次災害を避けることを第一とします。
自分の命を危険にさらして他者の命を救おうとすることは、傍目には立派に見えるでしょうが、二次災害が起きると隊員の士気が下がるため、救助のプロはそのような無謀なことはしないのです。

作中では、自衛隊員が亡くなる場面も出て来ており、その家族の悲しみも描いています。常に、死と隣り合わせの仕事ですから、家族は常に緊張しているはずです。

本作は航空自衛隊の協力を得て制作されており、内容はリアリティーに富んでいます。

どちらかというと、ドキュメンタリー的なアニメです。

それでも尚、心を打つ内容でした。


地震や災害時に、自衛隊の方々が私達国民の命を必死に救助する姿は誰でもテレビ等で見たことはあるでしょう。
私自身、自衛隊の方々には災害時にお世話になりましたので、国民の1人として感謝しています。

作中で、テレビで評論家が好き勝手言っている場面が出て来ますが、なかなかにしてマスコミの醜さを表現していました。
数年前に大雨の影響で河川が氾濫して多くの家屋が浸水してしまい、救助を待っているとき、マスコミのヘリコプターが何機も上空を飛んでおり、救助隊のヘリコプターが非常に迷惑したらしいですが、マスコミというのは、逆に邪魔もしてるんです。

そういう場面も本作には実際に出てきており、マスコミ批判がハッキリと打ち出されている点は同感しました。


第6話のOPと第7話のEDが「ひょっこりひょうたん島」の主題歌であったことは、素晴らしい演出。

元々はファイター(戦闘機のパイロット)を目指していた内田が成長する姿は描かれているのですが・・・

第12話で、元ファイターで上司の本郷が、

「自分が空から拒絶されているようで、飛ぶのが少しも楽しくなかった。
ところがあるとき分かった。空が俺を拒絶してるんじゃない。俺のほうが空を拒絶していたんだ。」

と内田に言う場面があります。

そして、本郷は内田に「お前にはまだ分からんだろう」と。

つまり、本作だけでは、主人公の内田には、「空がよみがえっていない」のです。2期があれば良かったのと思います。
この点だけが少し残念です。

{/netabare}

ヒロインが良かったです。
主人公が職業人として成長していく様子と、ヒロインも自分の仕事を通じて成長していく姿を描いた点も良い演出です。


絵に関しては、2006年ということを勘案した上での評価です。
OP『明日をとめないで』が良かったです。
6話OPと7話のED曲、これは素晴らしかった。


これは本当の「お仕事アニメ」。
こんな良い作品を今まで観ていなかったなんてもったいないことをしました。


秀作です。
名作に近い秀作の上です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

苦労が必ず報われるわけでもないという現実

淡々としてる、盛り上げない。たぶんワザとこういう風につくってあるんでしょうが、ホント地味~な印象。
アニメじゃなくって、テレビドラマに近い。
登場人物達は特別な存在ではありません。職務を真摯に遂行する自衛官です。
あえてジャンル名を付けて本作を呼ぶのなら「職業ものアニメ」とでも言いましょうか。


お話は若手のパイロットである主人公が、航空自衛隊の「救難隊」へ配属されるところから始まります。
戦闘機乗りになりたかった青臭い主人公が、ここでヘリのパイロットとして悩みながら成長していくものがたり。
数々の災害現場を経験し色々な事を学びとっていき、仲間との信頼を深めたり、ヘリパイとしての誇りを培っていきます。
設定としてはありがち。ですが自衛隊&救難隊というのがキモです。

主人公たちは災害現場や事故現場へ派遣されるわけですが、某テレビドラマのように消防や海上保安庁のレスキュー隊ではありません。
災害派遣要請に基づいて出動する自衛隊。レスキューの手に負えない現場は過酷を極めます。
卓越した技術や根性をみせたドラマチックな救出劇を演じて要救助者から感謝感激の嵐・・・なーんてことは殆どありません。
地道な訓練と冷静な判断で全力を尽くした結果、もたらされるものを受け入れていくしかない。そういう職業です。
そんな姿を淡々と、あまり飾らずに描いています。

しかし地味だけども泣けるんです、これが。
フィクションっぽさが無いからこそ、災害現場の悲喜交々に共感ができるのかもしれません。
主人公達の複雑な胸中を想像してか、あるいは要救助者の家族の痛みに共感してか
・・・ともかく、意外にウルッと来るところが多くて参りました(´д`)


作中、あるエピソードからエンデイングでひょっこりひょうたん島のテーマがながれます。
何をふざけてるんだ、と思うことなかれ。これがものすごく感慨深く、印象に残りました。

♪苦しい事もあるだろさ、悲しいこともあるだろさ、
 だけど僕らは挫けない、泣くのはイヤだ笑っちゃお♪

この歌詞の意味と、登場人物達の職業の重み。
そういうのを想像してしみじみとする、そんな大人な一作です。

しかし、エンターテイメント性が、ホントうっすい。
そうゆーのは期待しないでみてください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

航空自衛隊が立ち向かう困難な現実

笑いナシ笑いナシの硬派作品。
航空自衛隊のリアルを描いたものです。
実に興味深い作品ではあったのですが、
イマイチ面白味に欠けていました。
リアリティに凝り過ぎて(?)、
事実の再現ビデオ、又はドキュメントドラマのように感じました。
ただ、現実性を追求した作品ならではの魅力が詰まった作品でもありました。


~あらすじっぽいもの~
戦闘機のパイロットになりたかった内田一宏は航空自衛隊に。
しかし、希望とは裏腹にヘリコプター操縦士に…。
ヘリコプターでの人命救助に追われる日々。
不満、悔しさ、葛藤…。
負の感情を胸に、反対に彼女(めぐみ)の支えを糧に、
内田はどのようなフライトを見せるのか…。

まぁ面白かったです。
土壇場での自衛隊たちの機転には驚かされます。
ただ、どうしてもアニメを観ている感覚に浸れませんでした。
個人的にはここが残念なんですよね。
私はアニメが観たいのであって、再現ビデオを観たいわけではないのです。


とは言っても、好印象な点も少なくありません。
例えば、内田の上司にあたる本郷さんの存在。
彼のようなリーダーシップ溢れる人材は現代の日本において数を減らしてきています。
反対に、名だけの上司が増えてきている状況。
"ただ居座ってるだけ"の上司の皆様、
本郷さんの姿を見て改心してくれることを心より願います。
っ!なんの話をしてるんだ私は…。
本作がアニメっぽくないせいで、
私までレビューとは逸脱したことを…。←は

もう1つ良かった点を挙げるとすれば、
それは航空自衛隊について知れたこと。
内部情勢や外部との提携など、とても参考になりました。
話がどうこうより、『航空自衛隊』という舞台設定に惹かれましたね。


OP「明日をとめないで」 歌ー美郷あき
ED「エンブレム~名も無き英雄達へ~」 歌ーJAM Project(影山ヒロノブ)

EDが凄く良かったです。
力強くも優しい、素敵な曲でした。



読み返してみると、些か否定的なレビューになってしまいましたが、
面白いか面白くないかと問われれば、迷わず面白いと答えます。
ヒューマンドラマとしても楽しめました。

ただ、この硬い物語にもう少し捻りがあれば、
もっと良くなったのかなと感じる今日この頃です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 32

56.9 6 ハートフルで田舎なアニメランキング6位
ガンパレード・オーケストラ(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (50)
343人が棚に入れました
前線から遠く離れた青森第108警護師団第4中隊が駐屯する青森では今まで幻獣の被害を受けることはなかった。
そこに東京の幹部養成学校『振武台』を卒業したてのエリート士官・石田咲良が第108警護師団第4中隊中隊長として着任した。だが、実戦経験がなく、戦争の実感がない部下たちに苛立ちを隠せない。そこへ、突如、幻獣が現れたとの連絡が入る…。
ゲーム版と同じ3部構成を設定しており1話から9話までが白の章、10話から17話までが緑の章、18話から24話までが青の章となっている。

声優・キャラクター
豊口めぐみ、玉川砂記子、浅野真澄、千葉紗子、成田紗矢香、野島裕史、若本規夫、風間勇刀、小西克幸、恒松あゆみ、渡辺明乃、山崎たくみ、間島淳司、新垣樽助、山川琴美、鳥海浩輔、氷上恭子、櫻井浩美

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

マーチよりはマシ。

2005年10月~2006年3月迄に放送されたテレビアニメ作品。
※2005年~に発売されたゲームの世界観を元にしている。
ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜とは未リンク。

前作「ガンパレード・マーチ」がゲーム発売後にアニメ化
されたが、ゲーム内容と大幅に異なり、キャラクターも
減らされた事で、多くのファンを「がっかり」させた反省?

今作は先にアニメを放送し、ベースとなっているゲーム
との違和感を解消する戦略をとっているらしい。
それでも全キャラクターを出し切る事はできなかった様。
※声優を拾ってみたら最終項の通り・・膨大なものに・・

そもそもキャラクターを出しきる必要あるのだろうか?
見た限り敵との戦争は単なる背景で意味は無い。こう言う
世界でも恋したり青春だよってライトなアニメ。
世界観をやたらと希薄にする余計な登場人物が多すぎ・・

何時死ぬかわからないからこそ時間を大切に思いを大切に
とかトラウマがどうのというモノは全くと言ってよいほど
感じない作品・・その割にはむやみに人が死んでいて・・
感動ホイホイお涙ホイホイみたいなとってつけたテンプレ
感が拭えないのに一瞬でヘラヘラにやにやラブコメ風・・
ギャグが滑ればコミカルも軽薄でシュールを超えた流れ・・


ゲームと同じ3部構成のオムニバス形式で内容設定しており
1-9話が白の章、10-17話が緑の章、18-24話が青の章の3部。

1期は途中中弛み感が端ないのに世界観が分かり難い・・
構成や成分の摘出に無理があるのでは?と感じる事が多い。
徴兵制度の年齢が更に引き下げられ云々・・戦闘が普通の
世界で・・派手なSFバトルと学園風の訓練生活ラブコメ?
グダグダだらだら・・脳天気な音楽でオケ活用・・

今作は直接の繋がりは無く、似たような世界観という程度
で似たような構成・・展開・・脚本・・雰囲気の演出・・

結局戦争中ですよ。という設定だけは超世界改変?超SF?
なんだけど・・其処関係ないんだよね~という感じ。
ゲームはプレイする楽しみがあるから良いだろうけど・・

アニメでそんなの見せられても・・一応3部なので・・
3部とも視ないと評価しにくくなってて、視せられてしまう
構成になってるけど・・意地を張らずに切った人が「勝者」
だと感じてしまった・・このアニメのネタ元になった作品
だとか・・影響受けた作品を見たことない人には多少新鮮
な空気感?があるかも知れないが・・キャラ/メカデザ等や
世界観など雰囲気や構成演出・・含めてバラバラで統一感
がなく・・チグハグなままで軽い・・マーチよりはマシ・・
という程度・・それにしてもキャラデザ酷いな・・手抜き
のように感じて・・多少のバトル部分の派手な描写での
作画などの評価をプラスしようと思う部分を思い切り削ぐ。
相変わらずメカデザとかはそこそこに良いし好みだった。


各話キャスト&感想。

青森第108警護師団第4中隊(白の章)
青森県と北海道を結ぶツインブリッジを守護する部隊。

感想・・一応流れは感じる・・どっちつかずで軽い・・
咲良のキャラ/デザにメインとしての魅力が薄かった・・
メインヒロインの引き立て役としてうってつけのキャラ。
ケセランパサランな作風に異様に熱血で・・そのギャップ
が活きるはずのエピソードが腰砕けに弱くて如何にもこの
作品の特徴を良く出しているのかもしれない・・失笑・・
10年来侵攻の無かった云々の設定の中の出来事という設定
だけは納得理解できる内容なった。役立たずの意地!。


石田 咲良:豊口めぐみ:青森第108警護師団第4中隊隊長。
15歳の若さで優秀な成績で士官学校を卒業して来た。
第4中隊の個性が強いバラバラなメンバーに戸惑う。

横山 亜美:浅野真澄:16歳の第4中隊第1小隊長。
栄光号パイロット。「ぶっとばします」が口癖。

小島 航(弟):野島裕史:17歳の栄光号パイロット。
家が没落、更に女顔がコンプレックスで短気無口

村田 彩華:玉川砂記子21歳の第4中隊副官:
年長扱いを嫌い「彩華」と呼ばせたがる。戦場では厳しい。

菅原 乃恵留:千葉紗子:15歳の光輝号パイロット。
彩華を尊敬し、咲良が中隊長という事に少々不満がある。

渡部 愛梨沙:成田紗矢香:13歳で光輝号パイロット。
尚也に憧れ、彼が真央に惚れてるのを不満に思っている。

佐藤 尚也:河杉貴志:13歳で栄光号パイロット
真央に憧れてる。年齢の割りに沈着冷静。

上田 虎雄:川田紳司:16歳。光輝号のパイロット。
勇ましい名前とは裏腹に可也気が弱く、戦うのが大嫌い。

谷口 竜馬:稲田徹:17歳の光輝号パイロット。
中隊の中では最も戦士らしく、マッチョだが天然ボケ。

野口 直也:諏訪部順一:18歳の整備班長。
可也メカフェチで、メカを大切に扱う様にと常に口煩い。

岩崎 仲俊:神谷浩史:16歳の整備班員。女好き。
山口 葉月:奥島和美:16歳の整備班員。弟妹の親代り。
工藤 百華:浅川悠:16歳の整備班員。魔性の女。
竹内 優斗:福山潤18歳の指揮車運転手。平凡な人物。
鈴木 真央:仙台エリ:15歳の通信士。気弱な美少女。
吉田 遥:おみむらまゆこ:14歳の通信士。眼鏡っ娘。
小島 空:太田真一郎:第4中隊の担任教師。24歳。
ハードボイルドペンギン:若本規夫:謎のペンギン。
ユミ:高田由美:高校の近くにある喫茶店の女主人。


第105師団第7芝村中隊(緑の章)
進撃を続ける幻獣の最前線である広島県にある部隊。

雷電というものを巧く使ったエピソードなどが含まれて
良い話かな~と思いつつ全体に緩急が増えた感じ。
如何にもな不正ネタで分かり易く、このアニメで珍しく
爽快感のある話だったりする。メインもベストでは無い
かもだけど有りな人間性だと思った。
薄幸そうな病人ネタもこう言う世界観とは関係ないので
取ってつけた感が拭えないけど・・一応必要性を打出す
掘り下げは盛り込まれているとは感じた。



源 健司:風間勇刀:17歳。相棒の雷電は、グリンガム。
好戦的で粗暴な不良。正義という理念を馬鹿にしている。

金城 美姫:恒松あゆみ16歳。相棒の雷電は、クィーン。
美人な外見とは裏腹に、キツめな性格でかなりの女傑。

芝村 英吏:山崎たくみ:15歳の第105師団第7中隊隊長。
指揮官能力は驚異的。情は皆無。犠牲も厭わぬ冷血漢。

竜造寺 紫苑:小西克幸:17歳。相棒の雷電は、ジジ。
官僚の息子。潔癖症。戦闘班の中ではリーダー的存在。

結城 火焔:渡辺明乃:15歳。相棒の雷電は、コガ。
容姿は良いが男勝りで一人称が「俺」。馬鹿で無謀な性格。

深澤 正俊:下和田裕貴:15歳のオタク少年。
武器の整備等は概ね彼の役目であり、舎弟扱いされてる。

斉藤 奈津子:神田理江17歳。担当は随伴歩兵。洗濯係。
失敗ばかりで頭痛の種の存在。憎めない存在である。

荒木 雪子:木村亜希子:16歳。整備士?料理が得意。

紅・エステル・ヴァラ:声優不明:16歳。雷電はバルト。
美人だが無口で、心を閉ざし、群れる事を嫌う。

柱 空歌:藤堂まり:16歳。芝村中隊長の秘書?
動物好きで心優しいお嬢様。箱入り育ちの世間知らず。

牧原倖:岸尾大輔:15歳。雷電は、ブラック。
戦闘時には長距離狙撃銃を用いて戦う戦闘班を務める。

加藤ミチル:雪野五月:戦場記者。

風間東二:渡部猛:白髪頭の51歳。軍曹
中隊の滞在先で子供達に剣道を教えている。

神海 那美:中原麻衣:村上病院勤務の17歳の看護師。
眼鏡っ娘。一見堅物だが、非常時には患者優先となる。

伯爵:山口由里子:第105師団伯爵夫人。

長岡良太:伊藤静:風間から剣道を教わっている少年。

長岡:古澤徹:良太の父で、村上病院の医師。
黒野:関口英司:第15中隊隊員。栄光号パイロット
槍元:渋谷茂:第15中隊隊長。食料横領事件の当事者。
諸川:天田真人:第15中隊隊員。食料横領事件の実行犯。
森田:声優不明:第15中隊隊員。食料横領事件の実行犯。
本部長:上別府仁資:第105師団本部長。

榊理名:川澄綾子:村上病院に入院している少女。

司令官:佐藤正治:第105師団司令官。


第8警護師団(青の章)小笠原諸島の父島が舞台。
人型戦車2体と潜水艇を持つ。10年以上幻獣は出現しない。

第二章がしつこい特攻馬鹿で暗めの展開も多かったので
ラブコメ路線風に入って賑やかしの南国風?陽気で呑気な
雰囲気に如何にも堅物の軍人さんを交えての登場人物を見
ただけで話のががれが解る布陣・・結局3章全て視ると・・
要は物語がつまらなくて見せ場作る力がないので露出に
頼る代わりに「戦闘」を入れて派手目にした・・3作共通な
のは昭和の匂い?どこかレトロでもっさりしてる・・
1980年代のアニメを視ている感覚・・声優の朗読館も・・
演技が下手なのか演出なのか微妙なキャラが多い・・
全体の作風からは演出で態となのかな共感じるけど・・
棒読み感ではなく朗読を聞いているような感じ・・
TV局ごとにドラマの演出に差があってあそこの系列は・・
演技がオーバーアクションで演劇風なので合わないとか・・
そういう感じかな・・昭和に懐古して臭い演劇視てる感じ。


石塚 弘:間島淳司:16歳の委員長。
彼が所属した部隊は全滅するというジンクスがある。
仙人同然の暮らしをしており、暇な時には、将棋を指す。
嘗て最前線で指揮し、「大晦日熊本殲滅作戦」で活躍した。


永野英太郎:新垣樽助:階級は万翼長とエリート将官。
青の章の主人公的な立場である生粋の軍人。17歳。
石塚の元部下で、石塚を説得するべく小笠原に訪れた。
ひたすら硬派で真面目一筋な性格だが、空回りも多い。

蔵野みずほ:山川琴美:15歳の光輝号パイロット。
10年前に両親を失ったせいか、群れる事を嫌う。

佐久間誠司:鳥海浩輔:17歳の栄光号パイロット。
軽い性格でサボり魔。アズサとは幼馴染み。

古関里美: 氷上恭子:17歳のオペレーター。

身長が186cmで豪腕だが、少女趣味的な服装をしている。
田島順一:加瀬康之:17歳:土佐弁を話す。
武田裕和:内藤玲:16歳。一人きりの野球部員。
松尾健太郎:鈴木千尋:14歳。生意気な性格。
田上由加里:小島幸子:16歳の整備士。妄想癖がある。
辻野友美:榎本温子:14歳のオペレーター。
嶋 丈晴:山本泰輔:16歳の整備士。
飛子室アズサ:櫻井浩美16歳の整備士。
大迫太平:山野井仁:30歳。唯一の教師
都 綾子:久川綾:29歳の校医で島唯一の医者。
千寿:〆野潤子:民宿の娘。父親(声:江川央生)
美鈴:青山桐子:千寿の母親。民宿を一人で経営する。
船長:石森達幸:商店も経営。フェリーの船長だった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ぶっとばします!

原作者の芝村裕吏さんといえば最近「刀剣乱舞」に関わってますね。


青森部隊の白の章、広島部隊の緑の章、小笠原部隊の青の章の三作で一つのアニメです。
全24話で、凡そ1/3ずつ話数が割かれて本作を形作っています。
白の章は「マーチ」と同じような感じで、青森と北海道を繋ぐ補給路を幻獣から死守する、というお話です。
主人公はエリート軍人の石田咲良、苦節を経て不良部隊をまとめあげていきます。
緑の章は戦闘の要であった人型戦車よりも生物兵器である雷電がメインで、九州から攻めてきた幻獣を広島で食い止める的なお話。
主人公は誰だ!?源と竜造寺の関係は実に怪しかったですね。
最後の青の章は、最早幻獣は登場せず、小笠原諸島の父島を部隊に島の風土病や異常気象に抗うハートフル田舎アニメになってます。
主人公は「大晦日熊本殲滅作戦」で大活躍したものの今は隠居同然の生活を歩む石塚とそんな彼を本部に引き戻そうとする永野ですか、他の面子も均等にスポットライト浴びてます。
幻獣に侵略されつつある世界でそれぞれの部署の活躍がオムニバス形式で描かれており、結構中途半端に終わっちゃうんですが、それはそれで趣がありました。

制作は「マーチ」のJ.C.STAFFからブレインズ・ベースに変わっています。ということでスタッフは基本的に変わっていますね。

3章分やってるので声優は結構な数になっててしかも豪華です。
近い時期に放送してた「舞-HiME」とキャストが少し被ってた印象。

OPを橋本みゆきさん、EDを美郷あきさんのランティス歌姫が歌ってますね。
OPの「Faze to love」はそれにしても良い曲で、橋本さんの中でも屈指ですね。
アニメーションも最後の絵が章毎に変わるんですが、それもまた良い演出でした。

キャラは結構好きなの多いですよ。
白の章で言うと、彩華、乃恵留、愛梨沙のトリオも良いし、バカップルや遙も良いキャラしてますね。
緑の章だと、圧倒的深澤です、病院のエピソードは結構グッときました、あとゲーム特典DVDの火焔とコガのエピソードも良かったなぁ。
青の章なら、大体のキャラ好きなんですが、特に好きなキャラは千寿です!
22話の浴衣姿とっても可愛かった(*´ω`*)
ところで全員試験管ベイビーとかなんでしたっけ、ということは各自治体に人間製造施設があるのか、どっかから送られてきてるのか、どうなんでしょうか。


ガンパレ好きの先輩から聞くところによると、マーチから数年経ての新作と言うことで期待に期待が募っていたところに前作の雰囲気が感じられない三部作かつゲーム内容的に章毎で大差はなく、さらに追い打ちをかけるように電撃PS2に付録されたセーブデータとその対応が大批判を食らって炎上騒ぎになっています。
それもそのはず、他章からキャラクターを引き継げるシステムがあったのですが、最終章・青の章が出た直後に全キャラSランク達成済みのデータが配布されたとあっては、全章ちゃんとやった人からしたら不満が出るのも仕方ありません。
そんなこんなでゲームの方もアニメも方もあまり良い評判を聞かないのですが、私としては結構楽しめたんですよねぇ。
田舎が舞台なのと日常パートが面白かったのがあるのかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ガチHOMO野郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スキュラ爆発しろ

ゲーム原作のOVAで、プレイヤーをストレスでマッハさせた圧倒的戦力差に心折られる作戦や、部下の指導に手間取る現場指揮官の日常を描いた作品です。

ロボットものと軍事ものの要素が強い作品ですが、合間に挟まれる日常パートや学校パートが一時の清涼剤として差し込まれています。
実は清涼どころか混濁した人間関係を描いたりしていますが深く触れると酷いネタバレになるので伏せておきましょう。

それとおまけシナリオがゲームの限定版だけに付属するものだったりするため完全に視聴しきるのが難しい作品だったりします。
そもそもレンタルとかで見かけることもないのでガチで視聴するとなるとDVDを買うしかありません。

……ここまでマイナス要素ばかりのレビューな気もしますがまあ事実ですのでどうしようもないですね。
ただ数少ない良い点として「アニメを楽しめればゲームが苦にならない」、「主題歌がゲームと同じでなんか高まる」、「マスコットかわいいよマスコット」などがあります。
あと今更ながらにわか軍事知識を持ってるとシナリオも面白く見れます。
嘘じゃないです。

長々と書かせていただきましたが、上記の内容は筆者がブレイン・ハレルヤをキメて書いた疑いがありますのでご注意ください。

投稿 : 2024/05/04
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