パワードスーツでロボットなおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのパワードスーツでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番のパワードスーツでロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.6 1 パワードスーツでロボットなアニメランキング1位
スカイガールズ [TV版](TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (261)
1617人が棚に入れました
世界を襲った謎の機械細胞群「ワーム」により人類は人口の三分の一を失うものの、人類軍の最終破壊兵器により壊滅した。それから10年の年月が過ぎた。

桜野音羽、園宮可憐、一条瑛花の3人は神奈川県横須賀市追浜の基地に集められる。そこで目にしたものは今までの戦闘概念を根本から覆す新兵器、飛行外骨格「ソニックダイバー」であった。ワームとの戦いでの負傷によりパイロットを引退した冬后蒼哉中佐の下、ソニックダイバーパイロット候補生として3人の訓練の日々が始まる。しかし危機は迫っていた。10年の時を経てワームが復活したのである。桜野音羽、園宮可憐、一条瑛花の3人は、人類の未来と希望を乗せ、ソニックダイバーで大空を駆る。

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

冷たく重い鉛のような日々が あたたかさに消えてく

2007年の放映当時に視聴。

キャラクターデザインが“ストパン”こと『ストライクウィッチーズ』や『ガールズ&パンツァー』の島田フミカネとあって、とても可愛らしいキャラクターが多数登場。物語は謎の生命体「ワーム」を殲滅するというもので、凄惨な場面もあることから分類するならばエヴァンゲリオンに近い作品といえるかもしれない。

表題にある“スカイ”どおり空での戦闘がメインとなっており、外見はスク水のような装甲のパイロットスーツを身にまとって中空を自在に飛び回って戦うといったもの。そのスク水のような姿のままロボットに乗り込むのだが、その際自転車のサドルのような座席に立ちながら座る為、股間が食い込んでおり結構なエロさを感じてしまうこともしばしばある。いや、多々ある。

登場するキャラクターは、見た目の可愛らしさとは裏腹にエロい目で見てきた男を殴り飛ばしてしまうような強い一面もあったり、天然っぷりも愛らしい主人公・桜野音羽(声:川澄綾子)をはじめ、どの子も個性溢れる人物ばかり。主要人物たちの背景がそれぞれ事細かに設定されているためとても感情移入しやすかった。なかでも後から加入するエリーゼ(声:辻あゆみ)は、その生い立ちからして涙してしまう場面もちらほらあり、応援せずにはいられなかった。

メインの女の子たちだけでなく、縁の下の力持ちとばかりに彼女らを支える男共も皆いい味出しており、指揮官の冬后蒼哉(声:藤原啓治)は普段こそ軽い男だがやるときはやるという反則的な格好さを持っている。さらにメカニックを務める橘僚平(声:谷山紀章)は、その愛嬌あるキャラクターで物語を明るいものとしてくれるのでこの物語になくてはならない存在だ。そのほかのオッサンどもも愛すべきキャラが多すぎてとても綴りきれない。

どうしてもあらゆる面で類似しているストパンを比較してしまうが、大きく異なる点として、こちらは作画こそ可愛らしいものの萌えといった要素は少なく、あくまで戦いに殉ずる女の子たちなので物語の展開は王道を走っておりどなたでも観やすい印象。あまり比べるものでもないしそれぞれの作品に良いところ悪いところがあることも重々承知の上で、こちらのスカガに軍配を挙げたい。もちろんストパンも好きな作品ですよ。

ちなみにオープニングテーマ「Virgin's high!」はめちゃくちゃかっこよく歌詞も素敵で、10年以上たったいまでも聴いているほどに飽きることが無い秀逸な一曲となっています。(レビュー表題はこの曲の歌詞小節から)って、まったく同時期の2007年7月から放送していた『ドージンワーク』のエンディングテーマ「夢みる乙女」もいまだに聴いているほど大好きなんだけれど、もう10年以上経つのかいw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

oriba0311 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ストライクウィッチーズより面白いと思います。

 自分の中では女子空を飛ぶ、未知の敵と戦うところがストライクウィッチーズとどうしてもかぶり比較対象していまう作品です。こちらはロボットで戦いますが。以下特に記憶が残っていないので適当レビューになりますが書きます。
 まず、作画について。パンツがズボンなんてことはありません。パンツがズボンと言い張ることを苦手とする人は安心してください。むやみやたらに萌要素を入れてません。戦闘シーンについて他のロボットものに比べると見劣りするような気がします。そして敵を倒すシーンは若干見るの飽きていました。
 次に内容面について、初回の何話かは話自体に引き込まれませんでした。どういう内容だったかも思い出せないです。ただし、全体を見た後は、まとまりのある良い内容だったと思っています。その内容で面白く感じた部分を覚えている範囲でいうと、基本軍艦にのって敵と戦っていくんですが、軍艦に乗っているときの搭乗者との人間模様を面白く思いました。そしてその船の中で明らかに伏線とわかる伏線が張られています。結末はそういう落ちにしたのかと冷静に思える程度ですが、話の流れから一応見たというぐらいの満足感?みたいなものは得られます。
 個人的にはストライクウィッチーズとよりこちらのほうが面白いと思いますので勧めます。
 他のレビューにあったんですがキャラのデザイン?作画というのかな?を書いた人がストライクウィッチーズと同じ人らしいです。詳しく調べたわけではないので本当かわかりませんが、比較してしまうのはその面もあったかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

レッシー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「萌え」だけでなく

見所はまずやはり、可愛い女の子が空を飛んで戦う様子を楽しめるというところ。

ソニックダイバーの飛行・戦闘シーンはとてもカッコよく、キャラクターは可愛いです。
音葉たちソニックダイバー隊を支える男性陣にも魅力があるという点が特徴の一つでしょうか。

しかし本作がキャラクター有りきの「萌え」アニメに止まらないのは、ストーリーが普通に面白いから、各要素のバランスが良いからだと思います。

王道展開のストーリーは目的がハッキリしていて感情移入しやすく、一緒に「燃える」ことができます。

物語は基本的に一話完結で進み、ゆるーく見られる彼女らの日常パートと、シリアスな展開、バトルシーンによってメリハリがきいており視聴者を飽きさせることがないのです。

こうしたバランスの良さがあって、とても楽しく一気に視聴してしまいました。
僕の大好きな作品の一つです。


以下蛇足ですが、しばしば比較対象となる「ストライクウィッチーズ」とは微エロ要素の出し方が違います。
あちらは制作陣の執念が感じられるほどのあざとさで全面的に押してきます。
一方スカイガールズは物語のスパイス程度に止めているので、そういう点ではおススメしやすいかもしれません。

まあ僕はストライクウィッチーズも大好きだし、スカイガールズだって何だかんだ理由をつけて女の子を薄着一枚で空を飛ばせるわけですから十分狙っているんですけどね(笑)

ストライクウィッチーズの影に隠れがちなスカイガールズの魅力が少しでも伝われば幸いです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

66.8 2 パワードスーツでロボットなアニメランキング2位
OBSOLETE(Webアニメ)

2019年12月3日
★★★★☆ 3.5 (19)
93人が棚に入れました
2014年、突如現れた異星人は、人類に対して「交易」を要求。彼らが石灰岩の対価として地球にもたらしたのは、意識制御型汎用ロボット「エグゾフレーム」だった。戦闘機よりも戦車よりも銃よりも安価で、誰でも簡単に乗りこなすことができる「エグゾフレーム」は、またたくまに拡散し、世界を変えていく――。<異星人の交渉音声>「現在、すべての電波帯域に、五種類の言語で呼びかけています。我々は政治干渉も文化交流も望みません。ただ通商のみを希望します。石灰岩1,000キログラムにつき1つ、我々のテクノロジーの産物を提供します。国家、民族、思想、その他あらゆる差違について我々は区別いたしません。すべての地球人類に、平等に、均等に、この交換条件を提案いたします」

声優・キャラクター
田中正彦、森川智之、山野井仁、高木渉、本城雄太郎、杉本ゆう、大友龍三郎

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

魅力的な輪郭が見えたような気もする<55>

長らく今観てるで放置状態だったのを、前期の作品も盛大に観きれなかったこの時期に完走。
次の期が始まったばかりだと時間があっても観るものない日というのができちゃうのねん。
後半は、アザニア共和国の大統領がエグゾフレーム氾濫の黒幕だったり、ボウマンの部隊がそれに対抗しようとしたりと、メインの筋のようなものが通っていて視聴意欲を助けてた。
とはいえ、そういうラインを匂わせたにとどまり、国境の放置ぐあいからアメリカは敗北しつつあるんだろうね、と。
最終話の魔法少女はツッコミをもうちょっと尺を取るなり工夫するなりしてほしかった、バレバレのボケのネタフリ部分としては長い。
前半終了<54>
6話まで視聴。
5話では継続エピソードな辺りに期待が盛り上がったが、6話でエピソードが完結してみると悪くはないもののボリューム不足なせいかエピソードを片付けただけに見えますなぁ。
ゲームかなんかのムービーだったなら短い尺で世界観を伝える断片として優秀だけど、単体のアニメ作品としてみればキャラクターを継続させていない部分がどうしても欠けた印象になりましょう。
7話から12話が2020年冬に配信と予告されているけど、新型コロナ騒動でどうなるんでしょうなぁ。

5話いいじゃない<55>
5話まで視聴。
存在に気づいて2話まで観たときは導入部だけ無料なのかと思ってたけど、1週遅れくらいで全部見れるんやね。
てなわけで視聴継続、3・4話とネパール軍・PMCと様々な軍事的場面にロボが浸透していく場面を描いてて、これはまあ2話までと同じく断片的な世界観の提示。

5話でやっと続きものになって、攫われて消耗品扱いの少年兵達に外国の指揮官が現れて成長させる物語となった。
やっとお話の展開を見せ始めて6話は結構楽しみ。
前後編で終わりそうで、1話の尺がOP/ED抜くと10分程度だから30分番組にも満たないけど。

リアルミリタリ<55>
2話まで視聴。
虚淵玄主導の軍事描写がリアルなロボットアニメ、ほぼ現代が舞台。
ロボットというかパワードスーツっぽいけど。

1話は米軍の小隊が南米の紛争に介入するホットスタートでリアルミリタリ描写を見せに来て、背景説明は省略。
2話でロボット技術が宇宙人からもたらされて軍事に使われるまでを描き、世界設定が明かされる。
3話は予告を見た限り、インド・ネパールの紛争に視察に来た自衛官が巻き込まれる様子。

通してのストーリーというより、IFが持ち込まれたSF世界の各所を描いている様子。

シリーズ通したストーリーが無い(あるいは始まっていない)し、戦闘シーンにしても痺れる描写は特に無く、リアルでよろしいですなぁ止まりだし、面白いじゃなく面白くなるかもしれないって所。
TVでやってりゃ観るレベルだけど、課金してまで続きが見たくなるほどでもないなぁ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

56.9 3 パワードスーツでロボットなアニメランキング3位
ベクシル 2077日本鎖国(アニメ映画)

2007年8月18日
★★★★☆ 3.3 (57)
266人が棚に入れました
21世紀、バイオテクノロジーとロボット産業の急速な発展により人類の寿命は飛躍的に延び、日本は世界の市場を独占し大きくリードした。しかし同時に様々な危険性も浮かび上がったため、国際連合はこれらの技術に対して厳格な規制をかけようと動き出す。しかし日本はそれに従うことなく、2067年にハイテク技術を駆使し鎖国状態に突入。外国人は日本に入国できなくなり、その情勢を外から窺い知ることはできなくなった。
 それから10年後の2077年、アメリカ合衆国の特殊部隊・SWORD所属の女性兵士ベクシルが日本への潜入を試み成功する。しかし目の前に広がったのは、想像を絶する日本の姿であった。

声優・キャラクター
黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子、大塚明夫、朴璐美、櫻井孝宏、森川智之、柿原徹也

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハリウッドアクション映画のようなCGアニメ

フルCGで描かれる近未来SFです。
あらすじを読むと、なかなか面白そうなストーリー。
期待して視聴しましたが・・・・うーん、ハードルを上げすぎたせいか思った程驚きはなかったです。
決して面白くない訳ではなかったんですが。


ネタバレになりそうなので、ストーリーについては詳しく語りませんが、例えるならバイオハザードみたいなものだと思っていただければいいです。
任務を遂行する主人公を中心に、謎が解明されつつドンパチやって、最後は・・・・という感じ。

CG作画は良かったです。
人間の表情の変化が乏しいのと、影の落とし方のせいかCGらしくない平面的な絵に見えてしまうのが気になりましたが、動きはスムーズで迫力もありました。
メカの描写は素晴らしい。
アクションシーンが結構ありますが、手に汗握る展開と魅せ方。
ハリウッド映画ように、見応えのある映像を次々に畳み掛けて飽きさせない構成。ヒネた見方をすれば、そうやって映像を強調することで中身の薄さを誤魔化しているとも取れますがw

主人公の声をアテているのが女優の黒木メイサ。
ヘタクソではありませんが、声優として上手いとも思えず。
映画興行の事を考えると、芸能人の声優起用で話題を呼ぶ手法を一概に否定はできませんが、やっぱり嫌悪感を感じざるをえません。
やるからにはちゃんと視聴したアニヲタどもを唸らせるような演技をしてもらいたい。声質じゃプロである声優より劣るの当たり前なんだから、凡庸な演技じゃダメでしょ。


多少の不満はあるものの娯楽性は充分です。
普通のアクション映画が好きな方にはオススメできます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

スシロー騒動が暗示する未来のディストピア

近未来ものSF映画であります。

完成度がそれほど高いというわけでもなく、絶対見るべきとも思えませんし
むしろ「楽園追放」の方がお奨めであると言うべきなのかもしれませんが
SFに興味ない人ほどこのように未来を描いた物語を参考にしていただきたいと思う次第であります。

「スシロー騒動」の対策は簡単であります。
{netabare}監視カメラと顔認証、信用スコア制度、
中国の「スマートシティ」では既に導入済の近未来的テクノロジーです。

アニメファンにはむしろ残念なニュースと言えるかもしれませんが
間もなく「サイコパス」や「攻殻機動隊」の世界が完全再現されます。

アニメが純粋にフィクションであり、アニメファンの妄想を満たすだけの荒唐無稽な娯楽で
あればよかったのですが、特にSF作品が示した未来の暗示は残念ながら
ほぼすべて実現する見込みでございます。

特に深刻なものが「トランスヒューマニズム」に関するものでありまして、
これが持つ意味を知る人は皆無に等しいというのが現状であります。

それはもう始まっていて、グレートリセット後の世界や大阪万博の後には更に
急加速することとなるでしょう。

アニメファンの妄想が実現する世界?{/netabare}
それは素晴らしい世界でしょうか??
それとも世にも悍ましい世界でありましょうか??

衝撃に備えるには今から準備しておく必要があるのかもしれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

JJunuJJ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ハリウッド映画にありそうなストーリーだけど。

日本がハイテク過ぎて諸外国から危険視されいじめられたため、ハイテクな鎖国状態にある近未来なお話。

ストーリーはハリウッド映画にでもありそうな感じでした。
良い意味で予想を裏切る奇想天外な流れ、悪い意味で底が浅くご都合主義。
あまり深く考えたり、突っ込んではいけないストーリーです。

絵もCGグリグリですが不自然さも少なめでお金かかっています。

そして、主人公の声優が黒木メイサです。
聞いていられないほど下手ということはありません....むしろ初めて?にしてはうまい方なのかも。
でも、他にもっとうまく出来るプロの人はいたと思います。
映画なので興業的理由で致し方ないのでしょうけど。


ハリウッド映画のようなスピード感、ストーリーが好きな方どーぞ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

55.0 4 パワードスーツでロボットなアニメランキング4位
APPLESEED XIII [アップルシード サーティーン](OVA)

2011年6月13日
★★★★☆ 3.2 (35)
228人が棚に入れました
これまでの映画2作の続編ではなく、全13話のまったく新しいテレビアニメシリーズとして制作される。第五次世界大戦後の人工都市オリュンポスを舞台に、特殊部隊ES.W.A.T.に所属する女性隊員デュナン、戦闘サイボーグのブリアレオスの活躍が描かれるが、映画版とは一味違うデュナンとブリアレオスの関係性も見どころとなる。監督は浜名孝行氏(『図書館戦争』『獣の奏者エリン』監督)が担当。シリーズ構成・脚本に藤咲淳一氏(『BLOOD+』監督、『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』脚本)、キャラクターデザインに後藤隆幸氏(『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』作画監督、『獣の奏者エリン』キャラクターデザイン)、メカニカルデザインに竹内敦志氏(『REIDEEN』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』メカニックデザイン)といった豪華スタッフが集結するほか、キャラクターデザイン原案として原作者・士郎正宗氏も制作に参加しており、原作を意識したキャラクター設定となる模様だ。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

アップルシード大好きなんですよねw 攻殻よか小難しいこと考えなくてもいいから^q^

女戦士デュナン・ナッツ
全身サイボーグの恋人ブリアレオス
美女と野獣ならぬ美女とサイボーグのコンビが活躍する士郎正宗原作のサイバーパンクアクション


人間とサイボーグ、そして遺伝子操作によって誕生したバイオロイドと呼ばれるクローン人間それぞれが共存し、コンピューターによって管理された未来都市が舞台


荒牧伸志監督による映画シリーズ2本の後にロマのフ比嘉監督によるテレビシリーズ化が予定されていましたが企画凍結
満を持しての完全新作となった今作も企画会社が自己破産するなどポシャりかけてしまいどうなることやら(((((゜д゜;)))))
などと心配していましたが、プロダクションI.Gのスタッフを中心に複数の制作スタジオが1話毎に個別で制作を行うという方針でなんとかⅩⅢが示す文字通り全13話のシリーズとして仕上がりました
全13話を総集編として前後編に分けた劇場版を制作し、その後ネットで各話配信、そしてBD発売・・・という奇抜なメディア展開


公式では「原作絵を再現~」とか言っちゃってますけど、ぶっちゃけキャラクターの造形は荒牧監督の映画シリーズより劣ります
シェーディングとかテクスチャがしょぼい(予算の都合・・・なのか?;)一昔前のCG作品に逆戻りしてる感あります
一番気になる点はソコでしたが、メカ描写については迫力あって見所になっております
ランドメイト戦など特に凄い


音楽は流石にゲストミュージシャン呼びまくった映画シリーズを越えられんでしょ^^;
とかナメてかかっていたらこれがこれがw
Conischさんが思いのほか良い仕事をしてくれているのでこれに関しては単純に好みのレベルに留まっています


アニメ化する度にチョコチョコ変わる声優陣は
デュナン=坂本真綾
ブリアレオス=山寺宏一
ヒトミ=高橋美佳子
アテナ=玉川砂記子
といった具合でコレも所詮好みのレベル
真綾ファンのオイラには実に俺得^q^


お話自体は、アップルシードシリーズの世界観を象徴する存在であるバイオロイドの意義を巡ってテロとの対峙
と、御馴染みなところを引っ張ってはきたものの、立場が違えば理想郷に対する認識や価値観も違うという部分から生まれるドラマチックな部分もアリなかなか見応えアリです
特に廃墟でひっそりと暮らしていたレジスタンスの少年と弟のくだりはショッキング・・・
彼らにとっては生まれ育った廃墟こそが楽園なのだ、という郷土愛がシビれますね


クライマックスが荒唐無稽なのは藤咲淳一脚本ではよくあることなので許してあげて!w
色々ツッコミたい部分もありつつですがメカヲタ、SFアクション大好きっ子ウェルカムで攻殻みたく肩肘張らずに「士郎先生天才やw」と未来世界に思いを馳せる童心に返りつつお楽しみいただけます^^b

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

雛四季 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

一話目で断念。期待が高すぎた。

良くも悪くも期待が高かった作品。
ニコニコチャンネルで1話目が視聴可能なので気が向いたら観てみるといいです。

3Dと2Dを使い、メカデザインだけでなく背景やキャラまでほぼ3Dという珍しい試みで作られています。
が、正直3Dのキャラは私的にはあまり好みではありませんでした。

3Dゲームでのこのクオリティなら十分満足できたかもしれませんが、これが一アニメーション作品となると、一部のニコ動のコメントにも流れていましたがどこかのCG学校の卒制にも似たようなレベルに感じ取れてしまいます。


一番気になったのは動き。
モーションが全てにおいて不自然すぎる。私としては3Dになった分、2Dの時よりもよりリアルに近い動きが求めてしまうのですが、こん作品んの、少なくとも1話目にはそれがあまり見られませんでした。
せめて冒頭数分のアニメーションだけでも力を入れてもらえれば、もっと見る気が起きたかもしれませんが…。


作画以外については、特に言うところはありません。
声優陣も豪華でしたし、そもそも原作も攻殻の士郎氏、音楽もスタチャ、製作協力にプロダクションIGもついています。

作画さえ受け付けられればおそらく買いでしょう。面白いのではと思います。

いわゆる普通のアニメーション作品を期待していた人にはあまりお勧めできないかもしれません。

兎にも角にも一度
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch60024
こちらで1話目の無料公開を見てみる事をお勧めします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

CGアニメの未来への試金石

今作は、クオリティがどうというよりは、その製作方式にこれからのCGアニメ(特にテレビシリーズ)の今後へのヒントがあるように感じました。

それは、各話を別の会社が製作するというものです。

特にCGアニメの制作方法は前例のないものが多いでしょうから、企業秘密にしておきたかったものもあるかもしれません。

しかし、今作の制作にあたってある程度の技法の共有が会社間で行われたようです。

そのことが「今後のCGアニメ界にとって大きなプラスになった」と感じられるような作品として、形になる日を楽しみに待ちたいと思います。

むしろアニメ本編よりも、各話(各社)ごとのメイキング映像がものすごく見ごたえありました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

64.9 5 パワードスーツでロボットなアニメランキング5位
機甲創世記モスピーダ(TVアニメ動画)

1983年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (36)
131人が棚に入れました
2050年、突如として地球に侵攻してきた正体不明の異星人インビットの為、地球人の半数が火星に避難する。30年後の2080年、地球奪還と同胞の救出のために地球降下作戦が開始された。第1次降下作戦は失敗に終わったが、3年後の第2次降下作戦では、過去の教訓から新型の可変戦闘機AFC-01 レギオス及びAB-01 トレッド、そしてこれらに搭載される、搭乗員の生存率を高めるための変型バイク兼パワードスーツVR-052 モスピーダが配備されていた。火星生まれで火星育ちのマルスベース軍の若き士官・スティックは、第2次降下部隊に所属し、作戦成功後に恋人のマリーンと結婚する約束をしていた。だが、大気圏突入中にインビットの迎撃を受けたうえ、大気はインビットにより特殊加工されており、降下中の機体の多くは撃墜され、あるいは大気圏突入に耐えられず作戦は失敗する。マリーンの乗る降下艇ホリゾントも、特殊加工された大気圏の影響を受け崩壊しつつ制御不能となり、スティックの目の前でインビットに撃沈される。混戦の中、機体を損傷し本隊とはぐれたスティックは、南アメリカに降下することとなる。一方、地球生まれで地球育ちのレイは、第2次降下作戦の宇宙船の残骸の中からモスピーダを見つけ出す。

声優・キャラクター
大山尚雄、島田敏、土井美加、深雪さなえ、鈴置洋孝、松木美音、西村知道、高橋美紀、小原乃梨子、神田和佳、大塚芳忠

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

超カッケェっす  設定だけは

80年代リアルロボット物で、ホント勿体ないなと当時も思った作品です。

まず放送時間が最悪でした。
日曜の朝です。部活の練習あったら見れねぇです。ビデオデッキの普及率がまだまだとも言える時代でしたからねぇ。私んちも無かった。悲しい思い出。結構見れて無い奴が友達にも多かったです。

んで設定のハードさと当時のタツノコプロの柔らかい線のミスマッチ。
昔のタツノコプロの絵というか、この頃位までは各社とも絵に特徴有りましたからねぇ。私個人の印象としてはタイムボカンシリーズの絵柄でリアルロボット物見せられてるのとニアイコールで抵抗有りました。
当時知ってる他の方はどう思ってたのか興味深いです。

主人公はインビットと呼ばれる謎の生命体に侵略された地球を奪還する為に、地球に派遣された第二次派遣軍の降下部隊なんすよね。この第二次ってトコがイイトコ突いてますよね。一回失敗してるのかよ~的な所がカッコよく思えた中学時代w
んで、地球で細々と戦ってた第一次降下作戦の生き残りとか地球の生き残りの勢力と合流しながら、降下作戦の目標地点レフレックス・ポイントに向かうって話なんすけどね。んで、その時期を見計らっての第三次降下部隊の投入なんですが、ここらへんで敵の正体が判ってきて・・・って感じでして。

でもね~なんか蓋開けてみると、設定のハードさが伝わってこないんですよね。異生物相手の戦争物と言う緊張感がどうも・・・
サンライズのシャープな線とストーリー展開には及びませんでしたね。
当時としては、やはり餅は餅屋だったんだと思います。


OP・EDも当時人気あったし、出て来るメカも良かったんですけどね~。
モスピーダもレギオスも可変タイプのプラモ私買いましたもん。
何故かメーカーは学研だったんですけどねw
他メーカーのOEMだったのかもしれませんが出来は悪くなかったです。
当時はバルキリーすら完全変形のプラモデルは無かった筈。
バルキリー好きはタカトクの高い玩具買わないといけなかった時代です。

なんかオッサンのプラモ話になっちゃってグダグダですが、若い人は無理して見なくてもOKな作品ですんで。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「古典SF」の系譜(良作)(なぜかTokyo MXで再放送中)

1980年代の作品。まだ原作なしのオリジナルTVアニメがたくさん作られていた時代で、本作もそのひとつ。キーワードは「進化」。

本放送当時は日曜日の午前中とか、謎な時間帯での放映のためか知名度はいまいちかも。そのわりに設定やストーリーは中高生以上がターゲットっぽく、おそらく小学生には面白くなさそうな内容でした。

人類とは異なる価値観とか生命体としての素地の違いからくる時間感覚の違い、異文化コミュニケーションなど「古典SF」のエッセンスに溢れた良作です。

タイトルの「モスピーダ」はバイク型の兵器で、パワードスーツに変型して着用もできる優れもの。着たまま可変戦闘機「レギオス」に搭乗できるなど汎用性が高い。

甲殻類がモチーフっぽい敵のインビット側のデザインも私的には好み。

あにこれのあらすじにもある通り地球は異星からやってきたと思われる謎の生命体インビットに占領されており、主人公のスティックは第二次地球降下作戦(作戦名から察せられる通り第一次作戦は失敗)により「レフレックス・ポイント」への降下を目指すも敢えなく撃墜されて不時着するところから話が始まります。

ストーリーは今の感覚からすると進みは遅く感じると思います。基本ゲリラ戦なので燃料も弾薬も調達には苦労していて、味方陣営は苦戦なので戦闘にも爽快感はあまりありません。

可変戦闘機レギオスも「VF-1のパクリ」とか当時は揶揄されたりもしましたが、地上からレフレックス・ポイントを目指す一行の顔ぶれも多彩(男女は当然として女装キャラや小さな女の子まで)で、本作は♪少しだけ生まれる時代を~間違えたのさ blue blue rain in my soul~
(本当の歌詞は「少しだけ」ではなく「二人とも」…。)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

匿名女装子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画と本放送時間だけ悪い作品

他の人も指摘してたがフジテレビでの本放送が毎週日曜日の朝9時半からだった。
どう考えても連続アニメを流す時間では無いと思う(今でも放送してるけど)。
夕方に放送してたら人気アニメに成って居たハズ。

ストーリーとメカやキャラクターと声優さんや主題歌は良い作品だが国内ではマイナーなSFアニメで、むしろアメリカのほうが有名だったりする。

今のアニメ技術でリメイクしても受けるだろうけど、いかんせん声優さんがベテラン揃いだし故人も居るから早急に企画しないと無理だけど。
当時の演出スタッフは現役で活躍してるけど、リメイクする気が在るのか不明。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

62.8 6 パワードスーツでロボットなアニメランキング6位
SHORT PEACE(アニメ映画)

2013年7月20日
★★★★☆ 3.7 (90)
467人が棚に入れました
【火要鎮】18世紀、江戸の町。商家の娘お若と幼馴染の松吉。惹かれあう二人であったが、松吉は家を勘当され町火消しとして生きる。そんな最中、お若の縁談の話が進み始めた。松吉への思いを忘れられない彼女の狂った情念からの行動は、大火事を引き起こし江戸の町を焼き尽くす。その大火の中で再びめぐり合う二人。巨大都市江戸の大火を舞台としたスペクタクル。【九十九】18世紀。嵐の夜、深い山中で男が道に迷っていた。そこで見つけた小さな祠。中に入るとその空間は突然別世界の部屋に変化する。そこに次々と現れたのは捨てられた傘や、着てもらえなくなった着物などのモノノケ達。男はその怨念を秘めた古い道具たちを丁寧に修理し、慰めてやる。【GAMBO】16世紀末。戦国時代末期。東北地方(最上領)の山中に天空より何かが落下した。直後、寒村に一匹の巨大な鬼のような化け物が現れ略奪の限りを尽くす。時を同じくして寒村に暮らす少女カオは白い熊と出会う。人の言葉を理解するその神秘的な熊にカオは救いを求めた。かくして鬼と白熊との激闘がはじまる。新機軸のバイオレンス作品たるべく、荒く力強い画面を3DCGの技術を活用し描き出す。【武器よさらば】近未来。東京。砂漠の中の廃墟と化した都市を訪れたパワードスーツで武装した5人からなる小隊は一台の戦車型無人兵器と遭遇戦となる。しかし、次第に歯車が狂い始め小隊は窮地に陥っていく。大友克洋の原作による伝説的な戦闘アクション漫画を、再構築し、リアリティと革新性のある描写をめざした。エキサイティングなアクション作品でありながらも、無常観の漂うテイストに仕上げた作品。

声優・キャラクター
春名風花、早見沙織、森田成一、山寺宏一、悠木碧、草尾毅、田村睦心、浪川大輔、二又一成、壇臣幸、牛山茂、大塚明夫、置鮎龍太郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

お兄ちゃんコレいっぺん大声で言ってみたかったのでこの際言わせてちょ!「世界よ!!これが日本のアニメーションだーーー!!!」

まずオイラは「ミヤザキハヤオ」「オシイマモル」「シンカイマコト」「ホソダマモル」が通じても「オオトモカツヒロ」が通じないっていう職場の後輩のその偏ったヲタク脳を叩き直してやりたい^^b










大友克洋監督以下、日本が誇るトップクリエイターが一同に集結した短編4本で構成される劇場作品
かつての『MEMORIES』を髣髴とさせるオムニバス形式ではありますが、主にCGと手描きアニメーションの融合を図った先端技術の映像もまた魅力の一つです
ってかもうほとんど作画とCGの境目はワカラン
間違いなくその分野では最先端


ちなみに今作のテーマは4本それぞれがなんらかのカタチで『日本の姿』を描いていること
つってもそれは最初の2本を作った後で決めた完璧なこじつけ(笑)
4本とも“特に深みのある作品ではない”ことを先に謝っておきましょうw
心温まるラストが印象的な【九十九】はともかくとして、他三本は「まあ見事に話の中身の無い作品が揃ったもの」で逆に大したもんですw
なんも考えず、“娯楽作品”としてご堪能頂くのがいいかと思います
アクション、ロマンス、スペクタクル、バイオレンス、SFメカ、女の子、そして笑いも・・・?w
そんなんで面白いかの?
オイラは暫し考えるのヤメたくなりました、モチロン良い意味で、こんなのを「衝撃的な作品」と呼ぶのでしょう


【オープニング】
森本晃司
Minilogue
春名風花


【九十九】
舞台は江戸時代ごろ
強面で大柄な男が一人、雨の降りしきる山中で道に迷ってしまう
男は見つけた小さな祠で雨宿りをすることにするが、祠の中には人々によってポイと捨てられた傘や流行から外れた絹織物に魂が宿りモノノケとなっていた
男を祟るかのように迫ってきたモノノケ達にしかし男は全く動じず、壊れた傘を修理してやったり、廃れた生地を仕立て直してやったり、『モノ達』の供養を淡々してやるのだが・・・

江戸時代の日本という視点と『付喪神』という日本人独自の感性から、エコが叫ばれる現代にも通ずる“リサイクル”というテーマを描く作品
説教臭い内容ではなく、むしろ主役の男の勢いの良さ、そして清々しいまでの潔さが軽快なテンポ感を生んでいます

森田修平
岸啓介
堀内博之
山寺宏一
悠木碧
草尾毅


【火要鎮】
「火事と喧嘩は江戸の花」と謳われた通り、江戸という町において最大のスペクタルといえば火災
商家に生まれながらも火事場に心奪われて親に勘当され、火消しとなった男、松吉
松吉と結ばれぬ恋に堕ちた幼馴染のお嬢様、若菜(お若)
お若の気持ちを無視した縁談の話が持ち上がる最中、悲しみの果てに狂気に駆られたお若はふとしたことで起きたボヤを見つめてある決意をする
やがてボヤの炎は大きくなっていき、二人の家と江戸の町を焼き尽くしていく
そして大火の中で再び運命の二人をめぐり合わせることになる・・・

大友克洋監督の最新作
『スチームボーイ』では“蒸気”を描いた監督でしたが、今作では迫り来る“業火”を描いております
4本の中で唯一ラブロマンスを扱った作品ではありますが、最も中途半端なストーリーテリングがなされている“最高に雑な話”でもありますw
今作のみシネスコサイズの作品なのですが上下の枠は黒帯ではなく、絵巻物をイメージした和柄の装丁になっているのが特徴
ラストシーンではこの装丁にもちょっとだけ目を向けていただきたいところ

大友克洋
小原秀一
久保田麻琴
橋本敬史
早見沙織
森田成一


【GAMBO】
戦国時代の出羽国(現在の山形、秋田に相当)
突如天から降ってきた“何か”から現れた鬼のような姿の怪物が山里の寒村で暴れだし、村の娘達をさらっていく
寒村で最後の娘となった少女、カオは人の言葉を理解する神秘的な白熊、「ガンボ」に鬼を退治してもらうよう祈る
少女の切なる願いを聞き取ったガンボは自ら鬼退治に向かい、鬼との死闘を繰り広げることに
目前に広がる圧倒的な暴力に恐れ慄くカオだったが、一部始終を見届けていた野武士の青年にガンボを差し向けた責任の重さを背負うよう「祈り続けろ」と諭される
そして二匹の戦いの行く末は・・・

この作品はもう単純明快、実に痛快、ようはプロレスがやりたかったらしいですw
極々ありがちな“昔話”のような舞台とあらすじ、しかし画面上に繰り広げられるのは圧倒的な暴力!血しぶき!肉が裂け、骨が砕ける轟音!
それ以外のナニモノでもありませんw
そう、今作のキャッチコピーは“ホントは怖い日本昔話”
コレに尽きるのではないかと?

安藤裕章
石井克人
貞本義行
七瀬光
田村睦心
浪川大輔


【武器よさらば】
富士山噴火と最終戦争で砂漠と化した東京を舞台に、大戦で失われた兵器たちを回収する任務に就く一個小隊
いつも通りに仕事をこなす彼等の前に、自律型歩行戦車「ゴンク」が立ちはだかる・・・

大友克洋の同名漫画に惚れ込んでいたカトキハジメが予ねてから映像化を懇願していたところ「カトキさんがやれば?」と大友から言われたのが出発点だとか
プロテクションスーツに身を包み、ビームライフルに電磁グレネード、UAVで武装した未来の兵士達の姿
数々のSF作品、戦争映画を踏襲した迫力の市街地戦
まさにオトコノコにとっては興奮と圧巻の連続
コレだけのために観に行っても良いのでは?そう感じすらさせてくれるラスト4本目、そしてこのプロジェクトの集大成と呼ぶに相応しいSFミリタリーアクションです!

カトキハジメ
田中達之
山根公利
堀内博之
小倉宏昌
森田修平
片山一良
佐藤順一
二又一成
檀臣幸
牛山茂
大塚明夫
置鮎龍太郎

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

時間有る人にオススメ!映画館でヴァッチグーな作品二回目

ブレイブストーリー、クレシン大人帝国、虹色ほたる、秒速(ry これらから学んだ事があった。DVDではなくスクリーンで観るべきアニメ映画が実在するという事だ。今回の行脚はまさに反省ノートのなせる有意義な実例として今後の人生の糧となる事だと思う。今後はDVDを観る度に、あっ・・・(察し なんてことを考えて人生を損してしまったなんて悔しくて興奮して眠れないなんて考えは生じないと思う。
百分足らずのこのオムニバス形式のショートフィルムはマスベネタを探すpixiv漁りの百分よりニコニコでゆっくり怖い話を聞く百分よりレッチリマイベストメドレーを流すよりも価値の有る時間だった。
賛否両論あるかもしれないけど、こういうオムニバス形式の並びは悪くないと思う。レイトショーで千円だったけど、コレ千円で観ちゃって良かったんスか?レベル。大友のは自分がやりたい事をただやっちゃってるみたいだったけど、他の三作品(+1作品)はエンターテイメントやってんだぜ?凄くね?みたいなノリが感じられてスッゴイこっちが嬉しくなってきてしまうレベル。昼飯ランチに千円使っちゃう人はちょっと節約して行って見よう。損なんてせずに、きっと嬉しくなっちゃうはずだ。っつーかボーナス出てんだからアニメファンはアニメ産業に貢献すべきですよね。(ノーボナサビ残な方こそ千円レイトやで!)
正直言って一回の視聴だけじゃ目まぐるしく変る展開を追うだけでいっぱいいっぱいになっちゃったからもう一回行こうと思う。ラストの大友作品のおかげで(せいで)視聴後は割りと軽い感じで映画館を後にできました。きっと多くの人もこんな印象を持つと思うので、誰にでも、時間の有る人にはオススメできます。

二回目

面白かった。三作目ガンボはまさに日本昔話みたいなノリで始まった瞬間に「本編ktkl」なんて考えました。乗り物に乗ってやってきた鬼のキャラクターデザインを改めてみてみると、手と足に鎖みたいなものがあります。これは宇宙船で輸送される極悪囚人の宇宙人みたいな感じなのかなぁなんて空想してしまいます。単純に宇宙船のパイロットだとは考えられない程、鬼の身体は醜く、描写に知性が感じられないのも根拠の一つです。まぁこれは空想なんだけどね。アクションも良いし、戦闘シーンでは、「頑張れガンボォォオ!」みたいなノリで応援しているのは観客もです。
一作目の九十九、これは映像美という意味で惹かれる作品でもありました。森の描写なんかみてると、ピクシブでトップ絵描きみたいなノリのすっごい良い感じの背景でした。エンドクレジットに個人っぽい人が会社に紛れて映し出されてたけど、個人でやったんでしょうか。良いですね、ラストカットはパソコンの壁紙にしたいレベルでした。
二作目の火要鐘(ひのようじんと呼ばせるらしい)最初のカットシーンで見事に酔いました。覚悟してても酔いました。アイディアは凄いと思うし、実際凄すぎて酔いまくったのだから、インパクト有で、座席シートをいつもより下げての推奨映画に当たります。にしても、江戸時代の、まさにまんま、そのまんまの生活風景やら情景を映して、「嗚呼、なるほどね。良いね」みたいなノリに誰もがなれるはずです。
四作目。これだけは二回目だとヤバカッタ。
一回目観に行った時は前の三作品が凄すぎて息切れ間近、MP0の状態だったので、楽しめなかったとのだと解りました。
ナニコレ、戦闘シーンの熱さがヤバイです。MMOやFPSの対戦シーン、大型ボスモンスター討伐のシーンをまるごとまんま、そのまんま動画にしてあります。しかも大友描写で。こういう熱いガチバトルシーンは洋画でしか観た経験が(スクリーンでは)無かったので、凄まじく新鮮味がありました。エヴァとかではなく、人間のガチ戦闘という意味です。パワードスーツ着てたけど。一回目観た時は「なんでこんな微妙なの大友がわざわざ作ったんだろう。技術と金と才能の無駄なんじゃないか」なんて思ってたけど、このパワードスーツを着けた人間のガチバトルシーンこそが、大友のやりたい事だったのだと感じて納得。さーせんした。やるじゃん、大友。
この映画、二回目でお腹いっぱいになりました。
最後に、オープニングムービーの女の子がコスチュームが変るシーンは何故かしら性欲が沸いてきました。ここまでの情念を呼び起こすとは、やりまする。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

日本を代表する監督4人による、"日本"をテーマとしたクオリティの高い大人向け劇場作品。

2013年劇場公開。短編4話構成。全68分。
日本"を共通テーマに、日本を代表する4人のクリエイターたちがそれぞれのセンスと技術を駆使し、時代は過去から未来まで、ジャンルも時代劇やアクション、SFと、多様な作品を制作している。

オープニングから不思議な空気感漂う作品。目を開けると別世界。未来的だけど原始的不思議な音楽と共に幕を開けます。

森田修平監督作品『九十九』
~あらすじ~
大雨の日に森で迷った旅人は、古びた祠で雨宿りをすることとなった。その祠は使われなくなった"物達"のモノノ怪の祠だった。

起承転結がハッキリしていて、短い中でも伝えたいテーマが分かりやすいし、和傘や着物、寄木細工、丁寧な手仕事、日本語遊び、そしてラストは富士山でしめる映像も"The日本"が詰め込まれていてとても魅力的。
山寺さんの渋い演技も良かったし、「流行り廃りもタンスの肥やし」というセリフも言葉遊びとエッジが効いててとても気に入りました。伝統的な日本を短編で知るならこの作品!って思うくらいに日本の心が詰まっていたと思います。良作でした。

大友克洋監督作品『火要鎮』
~あらすじ~
江戸を舞台とし、一人の女性の悲恋と江戸の町を覆い尽くそうとする大火事を描く。

物語の前半と後半とで雰囲気が変わる、短編の中に静と動がはっきりとある作品でした。1人の女性の内に秘める恋心、そして燃え上がり全てを覆い尽くす大火。
物語を盛り上げていく、迫力のある映像と音楽。切迫する気持ちが伝わってくる演出とセリフの間。短編ながらクオリティの高い作品でした。
江戸の伝統的な火消し文化についても知れるし、巻物のように始まる物語もお洒落で、こちらも伝統的な日本を知るのにぴったりなハイクオリティ作品。良作。

安藤裕章監督作品『GAMBO』
~あらすじ~
戦国時代、ある村に鬼が現れ略奪を繰り返していた。その村に住む少女は森の中で白い熊と出会う。

血みどろの取っ組み合いの戦いが描かれていて、ちょっと痛くて見るの辛かった。鬼のビジュアルも気持ち悪く怖いし、救いがないので苦しい。前半はカットが多くサクサク進み、後半の鬼と熊との戦いに重きを置いているようでした。死闘は迫力があったけど、痛い描写と生理的に受け付けない鬼のビジュアルだったので、もう見たくないです。

カトキハジメ監督作品『武器よさらば』
~あらすじ~
舞台は近未来の東京。武装した5人組の小隊は、ミサイル兵器回収のため、廃墟と化した都市へと潜入する。

他の3作とはガラリと雰囲気が変わり、オープニングから砂漠、そして近未来的な車と装備。登場人物の名前もお酒からとっているようだし、見た目も外国人的。
激しい戦闘を描いていますが、キャラの動きに応じたとても生々しいカメラワークで、揺れるし急に寄るしで、手に汗握る緊迫感がありました。和やかな感じで始まり、緊張感があり、一旦の平穏を用いてからのまたの緊張と、目を離せない構成なのも素晴らしかった。裸一貫で突っ込んでいくラストは、歴史が物語る日本人の戦い方を彷彿とさせられました。その様子からの富士山カットで終幕というのは、どこか哀愁があってある意味日本ぽかった。
他の作品と比べると日本らしさは少なめだったけど、映像にかなりリアルさがありました。しかしリアルな戦闘ものは苦手なので見るの辛かったです。

4作品見て、それぞれ全てクオリティ高く短編でもかなり楽しめました。アニメというよりは、映像芸術作品とでもいうような、リアリティあるレベルの高い作品が味わえます。大人向けなアニメーションが見たい方にはとってもオススメです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
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