パーティでバトルなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのパーティでバトルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年04月26日の時点で一番のパーティでバトルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.6 1 パーティでバトルなアニメランキング1位
ゴブリンスレイヤー(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (1035)
4972人が棚に入れました
「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ。」
その辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級(序列三位)にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。
それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だった…。

声優・キャラクター
梅原裕一郎、小倉唯、東山奈央、井口裕香、内田真礼、中村悠一、杉田智和、日笠陽子、松岡禎丞
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

TRPGの世界観に抗い、サイコロの出目に左右されず生きる

アニメーション製作:WHITE FOX、監督:尾崎隆晴、
シリーズ構成・脚本:倉田英之、脚本:黒田洋介
キャラクターデザイン:永吉隆志
原作:蝸牛くも

RPG世界に存在するモンスターのなかで最弱とされるゴブリン。
退治しても稼ぎが少ないため、冒険者たちは要請を避けることが多い。
しかし、ゴブリンだけにこだわって討伐する男がいた。
多くの人々は蔑みも込めて、彼をゴブリンスレイヤーと呼んだ。

残酷描写が話題になった作品で、海外からの人気は高い。
その理由として考えられるのは、
主人公のキャラクター像だと想像する。
復讐の炎に身を焦がす、過去に傷を持つ男というのは、
ハードボイルドを好む層に魅力的に映るのかもしれない。

元はアスキーアートを使用した二次創作的な作品で、
ゴブリンだけを殺す男がいても面白いのではという
単純な発想から生まれ、様々な既存作品のキャラクターを
当てはめて発展させたものだ。
そんな経緯からか、登場人物たちには全員名前がない。
例えば主人公のゴブリンスレイヤーは、
ドラクエに登場する「さまようよろい」がモデル。
鎧兜の後ろから出ている赤い飾りのデザインなどは、
完全に「さまようよろい」と同じだ。
ほかにも牛飼娘が『銀の匙』の御影アキだったり、
鉱人道士(ドワーフ)がハンター×ハンターのネテロ会長だったりと、
言われてみると、確かに似通ったデザインだったりする。
調べてみると、それぞれモデルがあるので面白い。

さらに世界観はバックボーンとされているTRPGという、
テーブルゲームのひとつである会話型RPGを想定している。
プレイヤーはサイコロを振ることで運命が決まっていく。
作中で頻繁にサイコロが出てくるのはそのためだ。
ゲームマスターという全体を裁定する神のような存在がいて、
秩序や平和を望む人々と魔人王が支配する混沌を
目指す勢力に世界は二分されている。
これらを理解していないと、
作品の全体像が見えないのが正直なところだ。

というのも、この作品をリアルなRPGというつもりで
観ていると、かなり多くの部分で疑問を感じてしまう。
まず、ゴブリンをこの世界で弱いとしている
説得力をほとんど感じることができない。
もちろん、RPGをやったことのある人なら
事前のイメージでそう思えるだろうが、
この作品のゴブリンは知性がないといえど、
普通に剣を振り回してくるし、毒を塗った弓矢も放ってくる。
毒にやられると短時間で死んでしまう。
死亡すると生き返ることができない。

この世界では物語の何年も前からゴブリンによる殺戮が頻発している。
性格は狂暴で、人間を殺して強奪することを当然と思っている。
そんな危険な相手が雑魚と見なされ、相手をするのが
駆け出し冒険者しかいないということが既に納得できない。
当然ながら、複数で来られたらやられてしまう。
シャーマンや「渡り」などの上位種がいれば尚更のこと。
これは国家レベルで対処しなければならない事件だ。
しかも、ゴブリンはオスしかおらず、女性の人間を襲い、
短い期間で自分の子供を何匹も産ませることが可能だという。
だとすると、ゴブリン相手に女性の冒険者、
しかも駆け出しが討伐に向かうことなどあり得ない。
これは、より残虐シーンを描きたかったためだけと思え、
個人的には、設定が破綻していると感じた。

また1話でリアルな描写を入れているのは良いのだが、
{netabare} そのままの世界観で物語が進むのかと思うと、
その後は、百匹以上はいると思えるゴブリンたちを、
たった5人で殺してしまうなど、
どう控えめに見てもリアルなどとは思えない。
相手が毒を使うときに限って、
毒に反応するカナリアを連れて行くのも{/netabare}ご都合主義だ。
リアル描写として納得できるのは、
洞窟で長い剣を持っていくのはタブーということや、
大量のゴブリンを刺すときに血糊で滑るので、
敵の武器で殺していくというところくらいなもの。
途中からは普通の異世界ものとなってしまった印象だ。
またゴブリンスレイヤー以外のキャラの掘り下げも
ほとんど見られず、凡庸なストーリーといえる。

ただ、この作品をリアルなどと考えずに、
残虐シーンのある異世界ものという感覚で、
そしてTRPGということを踏まえて観ると楽しめる。
{netabare} 例えば、8話でゴブリンスレイヤーが、
死にかけるのだが、{/netabare}
TRPGの神のような存在が興じる不条理な世界に
抗うという描写があって、面白いと思った。

全体の作画の雰囲気や効果音、OPの音楽などは
この作品にとても合っていたと思う。
また、全12話の物語を俯瞰して、
ゴブリンスレイヤーの人生を追って考えてみると、
構成や脚本は上手くまとまっている。
これは、最後の2話分の展開が優れていたことが大きい。
視聴者は最初から少しずつ
ゴブリンスレイヤーの苦悩を見せられている。
{netabare}村が襲われ、大好きな姉が目の前で凌辱され惨殺されたとき、{/netabare}
怖くて動けなかったことに対して自分を責め続け、
ゴブリンを殺すことに異常な執着を持つようになる。

そんな心を失った男が次第に、他人に心を開き、信頼を得ていく。
多くの人々の力を借りて{netabare}大量のゴブリンから牧場を守ったことで、
ゴブリンスレイヤーのなかで何かが大きく変わった。
その結果「ゴブリンを殺すだけ」ではなく、
「冒険者になりたい」という将来の希望を
初めて口に出すことができたのだった。{/netabare}
苦しみも哀しみも、そして喜びも他人と分かち合えることが、
人生をより豊かにすることを彼は初めて知ったのだ。
このゴブリンスレイヤーの心情の変化に
至る展開は上手く描いていた。
ラストに続編があるようなテロップが出たが、
ひとつのお話として、現時点でしっかり完結している。

自分の望むことを得るためには、
サイコロの出目になど左右されないほどの
何かをやり切るだけの強い意志と
周りを動かすだけの力が必要なのだ。
(2019年2月9日初投稿)

投稿 : 2024/04/20
♥ : 84

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

奴らは『馬鹿』だが、『間抜け』じゃない。 (、なので『知性』はあっても『迂闊(&慢心)』な奴らは当然・・・)

※ご注意※
初めて見る方は、作品上リョナ描写(女性の凌辱・嬲り強姦)や、血飛沫流れる惨殺描写があるので、或る程度の『耐性・心構え』をもって視聴して下さい。
(定番の安定したキャラ画なので要注意)
あらかじめ原作小説やコミカライズを読むのもイイですが、オススメは洋画のリュック・ベッソン監督『ジャンヌ・ダルク』の冒頭シーン。
フランス百年戦争のさなか、幼少のジャンヌの村に粗野で『野蛮で下品なイングランド兵』が押し入ってくるシーンを見ておくのもいいと思います。(イングランド兵をゴブリンに“見立てる”となお良し)
(ってゆーか、皆さんもうご存知ですよネ)


2019.01.10【簡易感想】

「まおゆう-魔王勇者-」と同じくキャラに固有名は無く、吟遊詩人の語りのような寓話的構成。なので、会話シーンはヤハリ見づらいような、落ち着かないような・・・正に「歴史に『名』の残らない男の物語」。(笑)
ファンタジー異世界で、魔王軍と戦うヒューム(人族)と各種族(エルフ・ドワーフなど)同盟の物語が『主軸』でありながら、話のメインは亜流(支流)のほうになります。
勇者パーティー(女の子3人)が居ましたが、本編とあまり関係なかったですね。(笑)

神々がダイス(サイコロ)を振り々々世界を構築した象徴かのように、夜空にはダイスみたいな「緑と赤の月」が浮かぶ世界。
超弩級のモンスター退治等で名声や箔を付けたがる者にとってゴブリン退治は「ドブさらい」みたいな認識。(でも命がけなドブさらい)
個体は弱小でも家畜のように簡単に屠殺できるつもりでいたら、集団で見事に返り討ちにされてしまう危険な存在のゴブリン。
すでに他の方々が言われるように、こちらに登場するゴブリンは知性は低いが(生産力・想像、創造力無し)凶暴・凶悪で、略奪・強奪、殺傷・惨殺、狡猾・残忍、増殖の為に婦女強姦と「純粋な悪(災厄)」。
(正に『ヒャッハーーー!』な集団。「オネガイ助ケテ、モウウシマセン」と命乞いをする『フリ』に気を緩めると、確実に後ろから脳天カチ割られてしまいます。)

その中でただひたすらゴブリンしか興味が無く、ゴブリンを狩りまくる男“ゴブリンスレイヤー”。
寡黙で超慎重、生真面目すぎて人との関りが上手く出来なく、他者からは変人扱い。(でも、判ってくれる人はちゃんと居ます!)
そして仕事(ゴブリン退治)は自信のコンディションや休養を顧みず、容赦なく徹底してゴブリンを殺しまくるプロフェショナル性。
こんな事(日々)を続けたら人間性が喪失しそうですが、かろうじて保っていられるのは幼馴染の“牛飼娘(爆乳)”のおかげなのでしょうね。
そして、ゴブリン退治を甘く見て全滅したパーティーの生残りで駆け出しの“女神官(現実の残酷さを目の当たりにしてチビることチビること)”と出会い、
同盟の指示で嫌々下層災厄のゴブリン退治の仕事を押し付けられた、
“妖精弓手(最年長だが容姿は若く、現実の残酷さを知らない『冒険』に夢見がちなエルフ)”
“鉱人道士(酒好きの陽気な爺さんなドワーフ)”
“蜥蜴僧侶(乳製品が大好物。ネイティブ・アメリカンな姿のリザードマン)”パーティーとつるむうちに、徐々に堅物だったゴブスレが柔らかくなったように思えて見てて好感でした。
(でも“剣の乙女”は犯罪被害者遺族の心象みたいで重かった~~・・・)


(底辺の?)アナザーストーリーな感じなので、地味で嫌なモノも見られますが、
・ありきたりな王道ファンタジーに飽きた方には、狩猟の専門性や迷いの無いゴブリンの殺生とマヌケなヒューム側の犠牲者に嬉々し、
・キレイ事のファンタジーが好きな方には、嫌悪と蔑視があったかもしれませんネ。

でも、敢えて「誰もやらなかった(やりたくなかった?)」ジャンルで、且つ丁寧気味に仕上がってるので良かったと思います。
続きがあるようなニュアンンスでしたので、気長に2期目も期待してます。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 14
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

英雄譚には決して載らない名もなき男の話

2019.01.06記
原作未読


重たい話と聞いたので。シリアスものは好物なのです。
全12話のダークファンタジー。下手なあらすじより↓のキャッチコピーが分かり易いです。

『俺は世界を救わない ゴブリンを殺すだけだ』

{netabare}目の前で姉をゴブリンに凌辱されて殺されたトラウマを基盤に{/netabare}ゴブリン殺しに執念を燃やす寡黙な男の物語です。
RPGでもステータス低め。こんぼうで屠れるくらい非力。雑魚キャラの代表格のゴブリンですが、習性を聞くとけっこうパンチが効いてる感じです。
臆病。集団で村を襲う。略奪種族で物を作る発想はない。メスがいないため他の種族(人間とか)に種付けする。対人間の場合、男は殺し女は輪姦す。生き残ったものは学習し力を蓄えてく。成熟度にあわせて、ホブ・シャーマン・ロート・チャンピオンなど意外と種類豊富だったりもします。
まあ同情の余地はない感じです。{netabare}子供のゴブリンを容赦なく叩き殺すシーンがありますが感情動かされることはありません。当たり前のことです。とはいえ珍しい描写ですね。子供に手をかけるのってご法度みたいなところがありますから。{/netabare}

エログロに目がいきがちではあります。ゴブリンの習性を鑑みて、主人公ゴブリンスレイヤーVSゴブリンのシンプルな対決構造でもあります。無論エログロないしバトルの賞味期限はそれほど長くないため屋台骨が必要です。この作品の場合はこちらを面白く感じられるか?なんだと思います。それは、、、


 愚直にPDCAを回す職人の話


1話 ビジュアルで視聴者を引き付ける
2話 世界のルール説明
視聴理由がカタルシスを得る目的なら違いますし、物語構成は後半追い上げ型ともちょっと違いますので、2話まで観て肌に合わなければ撤退可でしょう。
そしてこの主人公であるゴブリンスレイヤー。ひたすらゴブリンを狩る男は実は意外と弱い。ステータスはきっと半端なものでしょう。だからこそ、考えて実践し修正しそして繰り返す。感情を廃した極端なまでのストイックさは弱さを覆い隠すための鎧のようにも思えます。

世界を救う勇者ではなく、町の一介の小鬼殺しにスポットをあてる発想は自分には新鮮でした。その昔やっていた某『プロジェ○トX』が好きな御仁にはこの物語はけっこうしっくりきそうな気がします。どこかしら中島みゆきの歌声が聞こえるようなそうでないような。“女神官”“妖精弓手”キャラの固有名称無い理由が名もなき地上の星の物語だからというわけではよもやあるまいとは思いますが。。。
自分はしっくりくるものがあって楽しめました。

なお、コミュニケーションを取るのがド下手な今後の彼が心配です。待つ女“牛飼娘”を筆頭に、好意を寄せてくれる面々から影響を受けてさらに一段レベルが上がって欲しいですね。
{netabare}協力を仰いで総力戦へと繋がった最終盤は意外と彼には人望のあることがわかりました。一人の限界を超えて複数人のパーティをマネジメントできるならレベルアップも可能でしょう。{/netabare}

淡々というより黙々とした展開。その中で“妖精弓手”“女神官”“牛飼娘”“受付嬢”ら女性陣がアクセントを加えて飽きのこない作り。良作です。



■余談 ※あくまで個人的所感です
リアルでも“女子高生コンクリ詰め殺人事件”を筆頭に、国内においても、まるでこの作品で描かれたゴブリンの所業と思しき事件はあるとの前提ではありますが、規模と実態という意味で、
{netabare}本作は『竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記』に記述されている世界の異世界版と見立てて鑑賞してました。
※詳細は省きますが一言でいうと敗戦後の引き揚げ体験記で、原典はアメリカの中学校で教材として扱われておりました。しかしこの物語を当の日本人が知りません。{/netabare}
{netabare}誤解無き様、特定の国・民族を貶める意図はありません。事実の把握、起こったらどう対処するか、起こらないようにどう対処するか、それ以上でも以下でもないです。己の思考に自信満々との傲慢さもなく、集合知を信頼したいので事実は共有されるべきと考えてます。これをもって憎しみを増幅させるから止めろとのご意見は拝聴しても、「仮に起こったらどうするか?」または「同じことが起きない様にどんな準備をしてるか?」と問うことになると思います。{/netabare}

第二第三の剣の乙女を生まないようにするのが男子の務めでしょう。

{netabare}「わかってもらいたかった 怖くてつらくて痛くて恐ろしくて そんなことがこの世にあって そういうことをするものがこの世界にはいる 分かってもらいたかっただけです」剣の乙女(第9話){/netabare}

奇しくも世界を救った勇者さんが言ってるじゃないですか。

{netabare}「僕たちが世界を救ったって村が滅んじゃったらやだもんね~」勇者さん(最終話){/netabare}

{netabare}その勇者さん、魔人王を前にしてこうも言ってました。「これが終ったら村に戻って三人でお祭りに行くんだー!」(10話)。{/netabare}

大事を成す(世界を救う)者にも依って立つところ(村)は必要です。足元を支える裏方さんのお話でした。



視聴時期:2018年10月~12月 リアタイ 

-----
2019.01.06 初稿
2019.06.22 追記
2021.08.20 修正

投稿 : 2024/04/20
♥ : 89

88.1 2 パーティでバトルなアニメランキング2位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1168)
5458人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

タイトルに偽りなし!

原作未読。最終話まで視聴。

主人公がハメられ、酷い目に逢わされる第1話から始まる、他の異世界転生モノとは一線を画す作品。
主人公の尚文たち同様、視聴者も、何度もどん底に突き落とされる。
こういう所が、好き嫌いの分かれ目かも知れない作品。

私も何度も、どん底に突き落とされ、不快な思いをしました。
尚文たちが少しでも上向くと、必ず、突き落とされる。

{netabare}終盤に、女王の帰還をもって初めて、正当な評価を得られる。

しかし、『クズ』と『ビッチ』は逆恨みを増長させるばかり・・・。
剣、槍、弓の勇者もどきは、尚文たちに謝罪の一言もなく、相変わらず、一人前に勇者気取り・・・。
むしろ、ここまでくると笑えてくる。{/netabare}

人間たちの内側に秘めた汚さ・愚かさの表現が秀逸。
逆に、尚文とラフタリア、フィーロ、メルティの絆の美しさが光る作品。

ラフタリアとフィーロの感情表現の豊かな表情が、とても好印象の作品です。

続編を期待して待ちたいと思います。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 63

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

再視聴で最後まで

私が感じた限りの駄目な部分を箇条書きで挙げさせて頂きます。


Ⅰ.異世界に転移した経緯の部分が雑過ぎること
世界を救う為に転移させられた → わかります○
転移させられたのが日本人だけ → わかりません×
特別な能力(特殊能力や身体能力)がない一般人 → わかりません×

普通に考えて世界の危機を救う為に転移させるなら、身体能力や特殊な技能を持っている方を呼び出しますよね?
呼び出しできる相手を選べないだけだろうと皆さんは思うかも知れませんが
その場合だと仮定した場合でも何故、日本人だけ?
しかも若い日本人男性だけ??となる訳です。
完全にランダムで不確定な召喚魔法だとしたなら、日本人で男性で年齢が若い者だけというのは些かご都合主義が過ぎるのでは?
と凄く感じました。

Ⅱ.登場人物が転移後の世界に慣れるまで秒なのが、ご都合主義過ぎて違和感
現実で自分自身が異世界に転移させられた時のことを想像してみて下さい。
まず夢と考えますよね?
そして現実だと理解するまでにある程度の時間を要すると思います。
更に異世界でモンスターがいる世界だと認識した際、物事を進める上で警戒をし
慎重に物事を進める筈です。
それこそ我らが偉大なる御方アインズ様のように。

それが転移しました。
あー異世界なのかぁ~ → 勇者なのね! → 世界救ったら報奨金くれよな
となるのは異世界転移の経験者か余程の愚者かの二択ですねぇ~

Ⅲ.マインに盾の勇者(岩谷尚文)が騙され身包みを剥がされる件の場面で
全員一致で盾の勇者を犯人だと決め付けるのはどうなのでしょうか?
マインの装備が豪華な物に変わっていたり、盾の勇者の所持金や所持品が無くなっていることなど
少し考えればマインを疑う者が出てもおかしくないのではないでしょうか?
それが全員揃って疑うことをしない愚者だけとは……このデミウルゴス頭が痛くなりますねぇ~


と駄目な部分を箇条書きで3項目挙げさせて頂きましたが
他にも個人的趣向の部分で申し上げるなら
盾の勇者の仲間になるであろう面子に男がいないことなどが頂けません。
理由があればいいのですが、理由のないハーレムは私個人として毛嫌いする要素ですので……

リゼロ、オーバーロード、幼女戦記、転スラ etc...
など数多くのなろう系作品を観て来ましたが
転移の理由付けなど、各所に渡り設定の甘さやご都合主義が目立ち
とてもではありませんが、今後観る価値がないと言わざるを得ません。
私自身、アインズ様に仕える身ですので
多忙であり、時間がないので視聴する作品は厳選したい。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 17
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

************************
18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


************************
17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

*************************
16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
*********************************

15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


*******************************************

物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2024/04/20
♥ : 13

61.6 3 パーティでバトルなアニメランキング3位
七星のスバル(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (260)
1083人が棚に入れました
かつて世界的人気を博したMMORPG≪ユニオン≫で伝説となった小学生パーティ「スバル」。 しかし、 ゲームオーバーとなった旭姫は現実でも同時に死亡してしまう。 ≪ユニオン≫は運営停止となり「スバル」のメンバーも散り散りになった。 それから6年後──。 新生≪リユニオン≫にログインした高校生の陽翔は、 そこで死んだはずの幼なじみ・旭姫と再会する。 彼女は電子の幽霊なのか、 それとも…?

声優・キャラクター
高梨謙吾、大森日雅、鬼頭明里、石川界人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

石景山遊楽園に行ってみた! 的UP動画

2018.09.22記


原作未読


はじめに言っておくと、この作品の楽しみ方は一つだけ

 {netabare}『間違いさがし! もとい 似てるとこ探し!』{/netabare}


かつて、世界的人気のMMORPG《ユニオン》において、伝説となったパーティがあった。名を、スバル。小学生の幼なじみたちで結成されたそのパーティは、〈センス〉システムを中核に置く《ユニオン》において比類なき才能を発揮、瞬く間に勇名を馳せた。ところが、プレイヤーがゲーム中に息を引き取る事故が発生。この人死事件をきっかけに、《ユニオン》はサービスを終了してしまう。
 ……時は流れ、6年後。かつてスバルの中心として活躍した天羽陽翔(あもう・はると)は、ダメダメな高校生になっていた。性格はひねて、友達はおらず、何事にもやる気がない。だが、クラスメイトに巻き込まれる形でログインした新生《リユニオン》のなかで、陽翔は信じがたい“再会"を果たす。スバルの仲間であり、リアルの幼なじみだった少女、空閑旭姫(くが・あさひ)――6年前、ゲーム中に死んだはずの彼女が、そこにいた。

以上、小学館のサイトから。。。


視聴作品を決めるにあたり軽く作品紹介を眺めて決定する方は多いと思います。
この作品に初めて触れた場合、上記あらすじを見て「あのはな」「SAO」との類似性を認めることになるでしょう。言わずと知れた人気作で視聴済みの方も多い二作品です。
レビュー等あらすじ以外でも設定が似てるだのパクリだの情報は入ってきます。

生じる反応としては、主に3つ。

1.パクリなら観ない
 →まあ当然
2.フラットに観るぜ
 →似てる言うけど先入観は禁物だよね
3.お手並み拝見
 →掛け合わせてどんな話にするんだろうね

私は3.おそらく製作側がターゲットとしたい層もここらへんかと。


というわけで蓋を開けてみます。

「どことなく似てるね」

ではなく

「まんまパクリやーん」「しかも劣化してるやーん」

という箇所多数。そして残念ながらつまらない。。。
手が悪いと感じるのは、設定やらキャラ配分などなまじ人気作をもじっているため、そこそこ興味を惹かれながらずるずると視聴させてしまうところです。

ここで本来であればつまらない理由、どこがイマイチか指摘するのが筋なのですが、本作の場合鼻につく箇所がわんさかあることもあり、一つだけ挙げときます。

 『風呂敷広げて全く伏線を回収しない』

{netabare}
・旭姫がなんで「リユニオン」で復活していたのか?
 →これそもそも回答出さなきゃいけないやつでしょ
・スバル(一般的には星6つ)で七星というんだから残りの1つは?
 →状況証拠と本人がそれっぽいこと言ったからエリシアが?ってことでいいのかな
{/netabare}

広げたものはたたまないといけないですね。
つまらないです。。。大事なことなので二度言いました。


それでも本作を視聴される場合は有名二作品視聴済みの上で、似たとこ探しに興じてみる、姿勢で臨むのが良いかと思います。
それも他人のふんどしで相撲を取るみたいであまりすすめられた話ではありませんが(;一_一)


私の場合、まるで「他人の浮気話なんて悪趣味だわ」と言いながらついついワイドショーをながら見するのと似たような視聴感覚を持ちました。毒にも薬にもならない、ただ時間を潰しただけのような感覚です。

所詮オマージュでもなんでもないパクリはパクリ、本家には敵いません。
夢の国も外面似せたとしてソフトや運用が雑なら客は来ないのです。



■蛇足
10話放送手前で宣伝プロデューサー逮捕のニュース。
※アニメの内容とは関係ないのでたたみます
{netabare}
容疑は未成年(13歳)の誘拐。大手メディアが(10代少女)と報じたのには忖度の精神がいかんなく発揮されていたかもですね。一方で忖度のかけらもなかったのが、TVニュースで「映画・アニメ事業部○○容疑者」と部署までつけてテロップだしてたとこかしら。
アニメ=ロリコン=危ない人のイメージ作りに一役買う結果となりました。
迷惑な話ですが、少なくとも最終話までやってくれたTBSには感謝ですね。

なお、10話サブタイトルが「消えた少女」

そこで伏線回収してどうするんじゃいっ!って話です。
{/netabare}



-----
2019.03.08追記
《配点を修正》


悪名は無名に勝るといいますか、評価の低さ(同クール総合順位38位)の割にレビュー件数と棚に入れた数は20位前後とそこそこ注目されました。
私も上手く乗せられちゃいましたね。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 52

えたんだーる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

わりとどこから手直しすれば良いのかわからないっぽい問題作(視聴非推奨)

原作ライトノベルは未読です。

ゲーム的な世界に転生とか召喚とかじゃなくて、ちゃんと「ユニオン」あるいは「リユニオン」というゲームにログインしてプレイしてたり現実側の場面もある感じのお話になっています。

そこでレビュータイトルについてですが、珍しく批判的なことばかり書きますけど、ある意味「なんとか太郎」とか揶揄される作品よりもこっちの方が問題なんじゃないだろうか。
(じゃあ観るなよって話でもあるわけですが。)

いくつ挙がるかわかんないけど、列挙してみます。

1. 設定が雑

そこそこシリアスな話をやりたいなら、もっと設定は練り込んで欲しいです。特に主人公たちがプレイしているMMORPGっぽいゲームですが、プレイヤーになれる条件がかなり厳しいわりにゲーム内で一度でも死んでしまうとリザレクションできない(二度とログインできない)らしい。

そんな設定のわりにはPK推奨っぽいし、ストーリー中で数百人規模のギルドが全滅とかしているようでそんなゲームを真面目にやる奴が果たしてどれほどの人数いるのでしょうか?

またいたとしても作中の規模でプレイヤー数は残っていないのではないですかね?

2. キャラに魅力がない

この人と友達になっても良いかな、とかこの人の部下としてなら戦っても良いとか、そんな風に思えるキャラが敵味方含めて誰一人いませんでした。「そんなん、お前の好みの問題やろ」と言われればそれまでですが、このレベルで誰もいないアニメ作品は珍しいです。
(まあ、普通そう思ったら観るのをやめているせいかもしれないけど。)

3. 脚本・演出が良くない

過去の出来事についての場面で画面右下に「~追憶~」とか出るのはやめてほしいです。そういうのはちゃんと絵でわかるようにしてほしいですし、回想するっぽい言動を交えて場面転換してもらえば、普通にわかる話です。

あと、この「~追憶~」に切り替わるタイミングや全体的なテンポとかもなんとなく変だと思います。

4. 最終回での話のキリが悪い

最終回まで観ましたけど、「おれたた」エンド過ぎるし何のカタルシスもないです。かといって続編が決まっているわけでもない。シリーズ構成の問題ともいえるのでこれも脚本が良くないということになるのでしょうかね。

作画は致命的にまずいものはなかったというか、まずまず良かったような。キャラは(ビジュアルは)わりと良いです。予算的には余裕があったんですかね。ああ、そういえば作品内容とは関係ないですけど世間的にはプロデューサーがやらかしてミソがついたんでしたっけ…。

なんだろう、仮に作画が良くなくてもこれより面白いアニメはたくさんあるだろう、とかそんな感想が出てくる作品でした。
(でも、なぜか完走してしまった…。)

……でもまあ、原作は多少は人気があるっぽいのでもしかしたらアニメ化スタッフの問題なのかもしれないです。でもこのアニメを観て原作を読む気にはなりませんでしたね。

全話録画したけど、残さないで消しちゃうでしょうねえ…。

投稿 : 2024/04/20
♥ : 44
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

なぜアニメ化した

1話感想{netabare}
序盤「はあ?」と思って切りそうになったが思いとどまって1話完走。
すっごい抵抗覚えたのは「そんなんでゲーム運営できるかよ」だったけど、いや待て、これは運営に何かウラがある?
センスとか言い出してるし。
そっちの方向に話掘り下げてくれるなら助かる、そうでなかったら…キッツイだけだろこれー。{/netabare}

2話感想{netabare}
あれ?ゲームキャラの死がプレーヤーの死に直結してるわけ「ではない」ってことじゃなかったっけ?
メガネは主人公の行いによってアサヒが死んだと責め立ててるワケだが、まぁそれはそういうキャラだからいいとして…けどそのメガネが他キャラを殺すのを見て何とも思わん、と?
向こうが襲ってきたとはいえ、どこかに心にしこりのある連中がキャラデリ…ってよりも垢バンに抵抗ないことにちと違和感。
ってかアサヒの能力が欲しいってのは分かるが、実力行使だけじゃなくて太陽政策で引き抜こうとする奴は居ないのか?
普通に考えて姫プレイ状態になるだけだと思うのだが…これも「黒幕」がけしかけてるのかも?ってことで様子見か。
個人的には念頭に映画“スターファイター”的な…なんていういんだ?「ゲームが実は有能な人間を選別する装置だった」的なモノを想像してるワケだけど、そっち行かんで“あの花”的な方向へ行っちゃうようだった…う~ん…。

因みに「死んだら即垢バン」だからといってwiz(#1~3と5)は全然違う。
ロストはパーティ全滅時の判定と灰からの蘇生失敗とマラーのミス、あとはLOLの罠やヤバいアイテムのSP解放くらい。
(PTに死者が居る時に敵にジルワン使われると灰になった気がしたが…そこから先は検証不足、こんなの特例中の特例)
でもって全滅しても大抵はロストしないで死体がそこに残って、プレーヤーは別パーティー編成して救出に行ける。
要はプレーヤーはキャラになりきるってよりもパーティーを編成する司令官(キャラクター全部ロストしても新たに作ればいい)的なポジ。
#6からは拠点(訓練場)が無くなるのでロストは無し、8が一応交代可能なんだったっけかな。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
選ばれた人間しかINできないゲーム。
INできない人間にはゲーム内で何が起きてるのかどうやって観測してるんだろ?
SSだったりプレイ動画をアップしたりって出来るの?
まぁもっと言っちゃうと、親御さんはゲーム画面見れない?
確かSAOの第一期ではINしてない人間はゲーム内で何が起きてるのか分からない扱いだったよね、そのせいでラフコフがSAO事件解決後ものうのうと暮らしてるって展開に繋がるワケで。

3話でレーティングどうなってんだ?って疑問から「あ」って思ったことだけど、そういうことに無頓着or糞喰らえと思ってる人間が「センス持ち」ってことだったり?
それでもやっぱり周囲はこのゲームってどんな内容なんだってのは気にするよなぁ。
つまりはアサヒが生きてるってのがゲーム内で周知されたら家族や警察の耳にも入るだろう、と。

これは4話最後の結界?もそうで、中で何が行われてるのか当事者以外分からないとか…まさか無いよね?{/netabare}

5話感想{netabare}
ぐぬぬ。
SAOは(二期以降)あんまり好きじゃないんだけど、この作品見ちゃうとそれでもまだマシなこと考えられてたんだなぁと思ってしまう。

フルダイブ型VRを扱う以上どうしても考えとかなきゃならない問題、プレーヤーとキャラクターってどこまで一緒なん?
例えばドラクエでキャラクターがラリホー喰らったからってプレーヤーが寝ることは、無い。
で、この作品のリユニオンは…寝るのか?
もしこれが成立してしまうなら犯罪利用待ったナシな訳で。
寝るだけじゃなくて麻痺(SAOだと意識はあったんだっけか。意識も失う麻痺があったとして)喰らわせればその最中現実で泥棒入り放題になっちゃうじゃん?
泥棒で済むだけならまだマシな方で…。
アバから個人の特定簡単っぽいし、そういう組織出来上がるよ、身内同士のトラブルでもそういう事件多発しちゃう。
「洗脳」とか「混乱」とか、どういう扱いなんだかもうワカラン、その最中は自分の意志でログアウトも不可なん?
もし「洗脳」を受けてキャラクターが勝手な行動取る様になったってのをプレーヤーが自覚できてるなら………接続切るよ。

ちょっと話ズレるけど某ゲームセンターのプレイ実況配信が、業界裏話をポロっとこぼすこともあって面白くてちょくちょく見てるんだけど…。
そこでシューティングゲームの開発者が反省として語ったことの伝聞として、作中ムービーを指して「プレーヤーが操作できない時間を長くとるのは良くない」ってのがあって。
そりゃそうだ、操作できない時間ってストレスでしかない。

強制的にゲーム内に監禁されてるんじゃなくて自由にインアウト可能である限り(アサヒ以外)、SAO一期みたいな状況にはならんって。
トロンみたいにはならん、ゲイングランドみたいにはならん。

元々果てしないクソゲー臭で「なんでこんなのみんなプレイしてんのさ」って思ってたけどマジで酷い。
余りにも酷過ぎてチラっとネタバレ見ちゃったんだけど…うん、それについての感想はアニメで明かされたらその時にでも。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
6話、3人で3000人倒すとかねーよ、と思いつつ様子見で7話まで黙ってたけど…ねーよ。
てっきり3000人BANされてゲーム世界は大混乱って展開になるかと思ったら何事も無かったかの如く平常運航で…肩透かし通り越してビビるレベル。
町が突如閑散としてしまったとか、船長も利用者が一気に居なくなって不思議がるとか、そういう影響何も無しかよ。
アクティブ何人のゲームなんだ?
ゲーム内に限らず被害者3000人も居たら被害者の会結成されるって、特定班作られるって、デスガン事件起きるって。
そこら辺は運営がゴニョゴニョしてるってのか?
なーんかね、SAO読んだだけでネトゲやってない(取材してない)でMMOネタやってる感が果てしない。
原作者は置いといて、アニメ作る段階でそれが素通りしちゃうのがなんとも不思議。{/netabare}

8話感想{netabare}
この作品での特異点ってのは“シュタインズゲート”のリーディングシュタイナーか“サクラダリセット”の絶対に忘れない能力持ちで、“インフィニティフォース”のケースの能力も持ってるってことか?
なんでハルトは平行世界に飛ばされたと自覚できる?しかもそんなのがもう一人。
でもって「元の世界に戻ろう」って決めたらこれといった制限も無く戻れて(アサヒが自覚して「あ、これダメっすか」と判断したんじゃないよね?)、更にナイフで刺される前まで時間巻き戻し。
平行世界自体がこれまた不思議で、6年前ゲームで死んだら昏睡したってことで…なんでそっちではユニオンがサービス停止にならない?
それ以前に、元世界では「6年前にアサヒがゲーム内で死んだらプレーヤーも死んじゃいました」だったけど、誰も直接な因果関係は無いって思ってたんじゃなかったのか。
平行世界でも昏睡するハメになると知ったからにはゲーム内での死はプレーヤーに何らかの影響があることは明らかで、じゃあこの前3000人殺した件は何とも思わない?
ヤベーことやっちまったかも?と慄いてもいいような。
クライヴもクライヴで、最初(前回最後)のナイフを刺される瞬間は船長に扮したまんまボケーっと眺めてたってこと?
とっとと自分本物ですって正体現せばいーじゃん。
それだと平行世界に飛ばさせるタイミングが無くなるってシナリオ上の都合?
敵も敵でベラベラと身元や目的明かすし、あの剣がなんでそんなに重要なのかもワカランし、なんだこれー?

ってかね、8話は構成そのものがナントモ。
一応セピア調のカラーエフェクトかけてたけど冒頭と最後をクライヴとの回想、中盤平行世界飛ばされてからの6年前の分岐点の回想、戻ってきてナイフ刺される直前までの巻き戻し。
回想しすぎっていうか、簡単な話を難しく言ってるっていうか説明が下手というか。
そりゃ一応「謎を残しつつ」って条件なので1から10まで明確に説明するワケには行かなかったんだろうけど…クライヴの回想シーンは要れない方が良かったような?
どうせ最初のナイフ刺される時はニヤニヤ見てたんでしょ?{/netabare}

11話までの感想{netabare}
どいつもこいつも6年前の小学生時代の恋心を引っ張りすぎだろー。
大半が「そんなこともあったな」と過去のこととし、ごく少数が変わらずにいるからこそ引き立つモノだと思うのだが…。
これじゃあ6年経ったという歳月の重みが無いというか、6年経ったって設定要らない気がする。
特にメガネはまるでアサヒが復活するのを知ってたかのような態度だし、引く手数多と思われる読モがあの性格ってのはよくワカラン。
「ここまで変わったのにそれでも振り向いてくれないのね」って方のがまだ自然なんじゃねーの?

ってかノコノコ運営主催のダンスパーティに出席する気が知れん。
グノーシスも成り切りがキモい、接客してる訳じゃないだろ?

アサヒの未来予知能力(実際は希望する未来にする能力、未来操作能力って言えばいいのか?)に対し、特異点呼ばわりされたハルトはそれに影響されない存在なのかな?
(なのでアサヒの言うことを聞いてくれない)
自分の思った(予想した)通りに動いてくれる人じゃなくて、予想外のことをしてくれるからハルトに惹かれる…ってことなのかなぁ?とか、感じるところはあるけど、この作りだと考察するだけ無駄な予感がしてイマイチ乗り気になれない。{/netabare}

最終輪感想{netabare}
ホントクソゲーにもほどがある。
リアルで考えたら瀕死状態(HP減る)で動けなくなるのは当然だけど、ゲームでそれをやったらクソゲーですぞ。
何のゲームだっけかなぁ、HPが攻撃のリーチに直結してるアクションゲームがその昔あって、ダメージ受ければ受けるほどジリ貧になるのでノーダメ突破が基本という…まぁクソゲーでしたよ。
(ディスクシステムのゲーム、なんかの移植だったっぽい)
むしろHPが1でも残ってたらピンピンしてる、それどころか追い詰められるほど強くなるってシステムのほうがアツいワケで(そういう格ゲーもあったよね?)。
ってかねぇ、自分結構クソゲー実況も見てまして、「余計なリアル要素を入れる」が原因でクソゲーになってる作品って結構多いのよね。

ってかグノーシスは何をやりたいんだろう?
アサヒを覚醒させた状態で捕まえて…ああ、洗脳があるのか、そういうつもり?
6年前の段階でどんなセンス持ってるかは分かってて、けどそれを自分達に都合のいいように上手く扱える方法が無くて6年間凍結状態だったとか?
とりあえず死亡と偽って研究所だかでキープしといて、で、洗脳だかなんだか、操る方法が見付かったので宝箱に仕込んで覚醒を目指した、みたいな?
…。
あくまで妄想です、合ってる合ってない以前にちゃんとそういうこと描いてくれよと。
いやね、普通に説得するのはダメだったんだろうか?ってのがずっと引っかかってまして。
幸いにも丁度同時期放送の“異世界魔王と~”でも{netabare}クルムを覚醒させるためにワザと親しい間柄の人物を作らせてそれを目の前で殺す{/netabare}ってことをやってて、こっちも「それと同じことか」とスンナリ納得しかけたけど…いやいや待てって、こっちはそんな回りくどいことする必要あるか?
ってか6年間INしてなかったハルトがINしたのは偶然じゃなかったのか?、“あの宝箱”に辿り着いたのも偶然じゃなかったか?
これらも仕組まれてたってこと??{/netabare}

総評{netabare}
まず作者はネトゲをやったことが無いっぽい。
SAOを読んで「こういうものか」と知ったかで書いてる感がバリバリ…なのはまだいい、ここはアニメを語る場だし。
問題はそれをアニメ化するに当たり、複数人居るはずのスタッフにこりゃおかしいと言う人は居なかったのか?

SAO(一期)のように強制的にゲーム内に閉じ込められたのではなく、いつでもログアウト可能なハズ(現実で家が火事になってもログアウトできないのはかなりマズい、遊園地のアトラクションで係員が監視してる中でやるのとはワケが違う)でありながらこの設定は、まず、無い。
ゲームやってて操作してるキャラクターが眠らされたらプレーヤーも眠る、キャラが混乱させられたらプレーヤーも混乱する、キャラが洗脳させられたらプレーヤーも洗脳される。
ぶっちゃけゲーム内で洗脳すれば、個人情報も暗証番号聞き出すことが可能。

それ以外でも↑で何度も「ゲームとしてどうなん?」ってことの突っ込みをしてるけど、別にこれはゲーム好きから見てどうって話ではなく「敵が目的を達成するためにわざわざそんな舞台を用意した」ことと繋がってないといけないワケで。
で、この作品のゲーム設定は果たしてグノーシスの目的達成のために必要なことだったのか?というのはどうしても考えてしまうワケで。
逆を言えばゲームの設定からグノーシスは何を目指してるのかを類推をしてくのが…普通の作品だったらそういう推理を立ててくのが面白いところなのに、この作品にはそういう関連が見られない、脈絡が無い。
「敵の目的を探って・挫く」のが物語の面白さの一因とするなら、これにはそれが無い(一応襲ってくる「敵」は居るけど、主人公達はそれを受動的に撃退するだけ)。
そもそも「ゲームで高成績の者には企業の幹部候補生として優遇」と言われたら、もしそれで就職したら「どんな業務が待ってるか」は想像しないか?
映画スターファイターみたいなことになっても困るじゃん?
キャラクター達がそこに疑問を抱かないのが非常に気持ち悪い。
この説明を受けても尚「ネトゲやったことないからどこがおかしいか分からないや」って言う人向けってことだろうか。

で、そんなゲーム設定のおかしな部分を無視したところで話は非常にツマラナイ。
どいつもこいつも6年前の小学校時代の恋心を引きずってて、中には殺して剥製にして額縁に入れて飾っておけば満足レベルのキチも。
そして最後まで見たところで“オレたたエンド”(オレたちの戦いはこれからだエンド)。
敵の目的すらよく分からないのでそれを挫くにしても何をすれば良いか不明なのでさもありなん。
アサヒの本体はどうなってる?アサヒの力を手に入れてどうするつもり?時間操作できるボス(?)の能力だけでは目的が果たせない?赤い宝石とは?ハルトの特異点とは?
他にもいろいろあった気がするけど言い出したらキリが無い。
普通に考えて、グノーシスだか運営だかに未来予知能力者でも居てアサヒの力を手に入れないと将来世界が大変なことになるってことで、覚醒促すために云々ってことだと思うのだが…だったら「説得すればいいじゃん」ってのはどうしても思ってしまう。

まぁ、その…「アサヒがそう望んだ」ってことにすれば何でも…ホントに何でも説明できてしまうので考えるだけ無駄か。{/netabare}

投稿 : 2024/04/20
♥ : 9
ページの先頭へ