マッドハウスで熱いなアニメOVAランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのマッドハウスで熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月06日の時点で一番のマッドハウスで熱いなアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.1 1 マッドハウスで熱いなアニメランキング1位
はじめの一歩 間柴vs木村 死刑執行(OVA)

2003年9月5日
★★★★☆ 3.9 (144)
811人が棚に入れました
森川ジョージ原作の大人気ボクシングマンガ、そのオリジナルビデオアニメーション作品。主人公・幕之内一歩と同じ鴨川ジムに所属する先輩ボクサー・木村達也のタイトル挑戦を中心に描かれる。木村のタイトルマッチ挑戦が決定。その対戦相手、すなわちチャンピオンはかつて一歩と死闘を繰り広げた猛者・間柴だった。自らの進退をかけるまでに決意を固める木村。そのとき、自宅で飼うペットのアロワナの動きをヒントに新たなパンチを思いつく。果たして木村は間柴を倒し、ベルトに手が届くのだろうか――。
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

思った以上に激アツでした  (; ゜ ロ゜)!

OVA作品

本編 61分

ジュニアライト級の戦い
間柴了(日本王者) VS 木村達也(日本3位)

木村は、一歩の通う「鴨川ボクシングジム」の先輩です。

木村にとってはチャンピオンベルトを奪うビックチャンスのタイトルマッチ戦。

木村は昔、高校生の頃は、青木と二人で学校の札付きの悪。
「ビー・バップ・ハイスクール」のヒロシとトオルの様な感じの、元ヤンキーでした。

木村と青木も、鷹村 守 きっかけでボクシングを始めた訳だが・・・
そう考えると、鷹村ってやっぱ凄いな~ ^^

木村はソツのないアウトボクサーだが、一歩のような強いパンチ、タフネスさは無いし、これといった武器がない。

今回のチャンピオンである間柴の武器、フリッカーを攻略すべく必死に研究、練習します。
{netabare}
試合前には、 負けたら引退宣言までして自分を追い込みます。
間柴を倒し、チャンピオンになる為に、自分のアウトスタイルを変えてインファイトで戦い、凄まじい打ち合いです。

チャンピオンには、背負っている重さがあり、
木村にはもう後がない、引退を賭けた戦い。
{/netabare}
どちらも勝つ事に必死。

どちらにも負けて欲しくない。

だけど、勝者は一人だけなんですよね。


勝負の勝敗は、ほんの少し、数センチの差・・・

決着の時には号泣でした。q(T▽Tq)


木村 カッコいいよ!
一歩の時より感情移入してしまった。

声の藤原啓治さんが またカッコいい声なんですよね~
(●´ω`●)

最後は、やっぱりなオチがあるのでお楽しみw (^^;



最後に・・・
良い試合でした。
アツかったです。(*´ー`)

次は2期「はじめの一歩 New Challenger」を視聴です!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 35
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

個人的には、はじめの一歩のベストバトル!

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
ボクシング漫画の金字塔、「はじめの一歩」のサブキャラ、「木村」にスポットを当てたOVA。この作品単品を観るだけでもまあまあ楽しめますが、きちんと本編を観た方が100倍楽しめます♪

今作の主人公「木村」は、一歩の先輩ではありますが、苗字の通り、特徴のない「普通」の選手です。(全国の木村さん、すいませんw)

対戦相手の「間柴」は、「死神」という二つ名をもつ、日本チャンピオン。これまで、幾人ものボクサーを壊し、引退へと追いやった強者です。今回の試合も、世界を目指す上での踏み台程度にしか思っていません。

さあ、「普通」VS「死神」の戦いやいかに? という作品です♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品を観る場合、ほとんどの視聴者は「木村」に感情移入して観ると思います。そのためには、やはり本編をしっかり観ないとダメだと思います。

「木村」は、厳密に言うと、「普通」ではなく、「秀才」。じゅうぶんに一流の選手だし、きちんと努力もしている。でも、「努力の天才、一歩」「真の天才、鷹村」らに囲まれる中で劣等感を感じてしまう。親友であり、同じく「普通(変態w)」である「青木」とともに、渋みがあるのに悲壮感のない、はじめの一歩に欠かせないキャラです。

はじめ一歩には、いくつも熱いバトルがありますが、個人的にはこの試合がベスト。男泣きしちゃうはずですよ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

光もいれば影もいる。うだつの上がらないプロボクサーの足搔き

スポーツアニメで正統派と言えば、努力して、かつ成功を収めるサクセスストーリーの事を言いますが、現実はそう上手くはいきません。
努力をしても、どうしても届かない壁だってある。
プロ選手と言えど、うだつの上がらない戦績でいつまでたっても上に上がれない。そればかりか、後輩に追い抜かれていく。
手を抜いているわけでもないのに。
同じジムの鷹村や一歩は成功しているというのに。
彼らが天才であって、自分はそうでないから?

スポットライトの光を浴びている選手もいれば、その影で目立たないながらも栄光をつかもうとしている選手もいる。
はじめの一歩の木村と青木はそういうポジションだと思っています。
この作品はそんな彼が巡ってきたチャンスをものにできるかどうか? という話なのですが……。
相手はかつて、一歩とも死闘を繰り広げた死神という異名を持つ間柴です。果たしてその結果は…?

個人的には、ベストバウトと言われる一歩VS千堂にもひけを取らない試合なのではと思っています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

64.6 2 マッドハウスで熱いなアニメランキング2位
茄子 スーツケースの渡り鳥(OVA)

2007年10月24日
★★★★☆ 3.8 (105)
393人が棚に入れました
パオパオビール・チームは日本で開催されるレースに参加することになった。その頃、ペペの同僚のチョッチの練習仲間で、かつて世界選手権を制したこともある名選手、マルコ・ロンダニーニが急逝する。悲しみの中、ジャパンカップが行われる日本・宇都宮へとチームは向かう。
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

「茄子 アンダルシアの夏」とセットで完結する、アニメオリジナルキャラとそのエピソードが、原作を大きく上回って素晴らしいキャラ立ちで、

前作「茄子 アンダルシアの夏」の続編だが、これ1作でも十分楽しめる作品。

原作者がこの2篇しか描いてないから、事実上完結編です。

アンダルシアの夏が「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を舞台にしていたのに対して、その数年後を描く今作は、舞台をヨーロッパからスタートして、日本の宇都宮で毎年実施されている国際格式の、「ジャパンカップ」に移動。

そして、出色なのが、スピード感。
前作は猛暑のスペインでの単独エスケープが見せ場だったが、Av40km/hで、リアルなんだけどちょっと遅めか?って感じだったのに比べると、今作ではのぼりの遅い感じがリアルに描かれているから、余計に50km/hオーバーでの平坦での疾走感が素晴らしい。

アンダルシアの夏の評価が高いのに比べて、スーツケースはちょっと評価低いけど、ぺぺを主人公だと思うから見誤るんで、内容は実際にはそんなことなくこちらも傑作です。
前作は、ぺぺひとりにフォーカスを当てていて、その孤独な戦いとスペインの熱い夏を表現していたのに対し、今作では、ぺぺのチームメイトであるチョッチが主役で、ロードレーサーのチームワークと走る意味の模索と苦悩、そして日本の情緒を表現しているので、別物なんです。

では前作で主人公だったぺぺはどうか、というと、むしろコメディリリーフ的な脇役、というかレースでもそうだったけど、まさしく「アシスト」で、あともうひとり、
{netabare}ザンコーニという数年前のイタリアナショナルチャンピオンが、原作ではただの変な奴としか描かれない人物なんですが、この作品では実は影の主役とも言うべき重要な役回りを担っています。
冒頭で、原作には出てこない、マルコ・ロンダリーニという、やはりイタリアのチャンピオンにまで上り詰めたレーサーが自殺するシーンからストーリーは始まるのですが、ロードレースを知っている人はみんな、マルコ・パンターニに重ねて見てたんじゃないかな?栄光をつかみ頂点を極め、その地位にふさわしいレーサーであるためには辛いレースを走り続けるしかない。しかしそんな人生に疲れ、名声に値する活躍はもう出来ない、と解ってしまったとき、マルコは絶望し、死を選びます。勝者の孤独。原作には出ていない優れたキャラクター設定。
マルコの練習仲間だったチョッチには、そのポジションもないしポテンシャルも持っていない。自分にとってのヒーローが孤高の辛さに耐えられず死んでしまっても、その頂きには到底届かない、と自己評価しているから、引退を考えるしかない。
そんな中で、レースを戦ううち、プロトンで脚を溜めていたザンコーニが、アタックには遅すぎるタイミングで、突然、ブリッジを仕掛ける。ザンコーニはマルコの葬儀では棺を担いでいて、この二人はともに、イタリアの英雄な訳です。で、ザンコーニは、逃げ集団に入っていたチームメイトのギルモアを集団からアシスト要員として落とさせることもなく、独力で追いつくのだけど、ここでパックに納まらずに、戦略無視の追い抜きで、逃げ集団からも単独エスケープ!まあこれは逃げ集団崩れるよな~って感じの飛び道具的作戦です。ザンコーニはこのレースでは全選手にマークされている実力者なのだから、引っ掻きまわして逃げ集団をばらけさせてしまえば、チームメイトのギルモアが最後にやってくれるだろう、という自分なりの捨て駒作戦だったのかも知れない。彼の真情は誰にも解らないし、なにしろ台詞が「ムッ」しかない、変人という描かれ方なんで、推測していくしかないのだけれど。
で、私はこう考えます。彼は作戦などではなく、ただ最後のレースで、かつての栄光に満ちた自分を再現して、マイナス1周回分で脚を使い切って、リタイヤする。
そのときに、自ら死を選んでしまったマルコに、「俺の生き様を見ろ!死んでいって人生を辞めてしまった弱虫め!」と言いたかったのかも知れない。マイナス1周回ゴールラインでの祈りにもみえるザンコーニの姿は、神にではなく、マルコに見せつけるため、自分の思いを届けるためのものなのではなかったか。
原作では、ただの変人としてしか描かれない脇役のザンコーにを魅力的なレーサーにキャラ立てして、原作にはないマルコという英雄を作り出し、その死をザンコーニの奇行と結びつけた脚本・構成が、素晴らしかったのです。
そして、落車で1分遅れになっても追いつける、ぺぺのルーラーとしての資質の高さと、ぺぺをアシストとして使い倒してゴールスプリントするチョッチのスプリンターとしての脚質の違いも解りやすく描かれていて、{/netabare}
見終わって、ああ、やっぱりロードレースはいいなあ。とつくづく思う訳です。

{netabare}ディテールもリアルで楽しいです。これは、ご自身もロードバイクに乗るレビュアーの方が「格好いい」と言っておられたシーンですが、ラストアタック直前、チョッチがビンディングシューズのラチェットを増し締めするんです。もちろんその前だって、踏力が逃げるから緩く履いてる訳じゃないです。ガチガチまで締めあげて気合を入れる熱い所作です。
あと、私が好きなのが、やはりチョッチが、レース中盤で片手洟をふんっ!と飛ばすところ。これローディはみんなやります。秋なら鼻水は絶対、飛ばしまくりですw{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

破れたズボンの先から語られる、本格ロードレースの続編

2007年発売。約54分。
3年前に劇場公開された「茄子 アンダルシアの夏」の続編OVA。


【前置き】

前作の完全なる続編。
ですが、主人公ペペが所属するチームメイトは一新されており舞台も別なので、前作の予備知識は必ずしも必要ではなく、本作からでも十分に楽しめます。

何より、前作よりもロードレースがメインの作りになっているので、純粋にレースゲームの駆け引きを見るというだけでも楽しめちゃいます。
逆に言うと、人間模様の方は前作より、少し盛り上がりに欠けた印象を持ちましたが。



【あらすじ】

レースの舞台は、前作のスペイン「ブエルタ・ア・エスパーニャ」から、日本の「ジャパンカップサイクルロードレース」へ。

主人公『ペペ・ベネンヘリ』が所属する「パオパオビール」チームも優勝を目指す傍らで、チームメイトであるチョッチの仲間で、かつて世界を制した男が急逝します。
後にチームの解散も決まり、今後の自分達に不安と疑問を抱きながら迎えたレース当日。

日本でのチームのサポート役となった「豊城ひかる」と共に、チームはどんな結果を残すのか……。



【論じてみる】
{netabare}
前作がスペインだったことに対し、今作は日本ということで、背景の情緒等は勝手知ったるとは言わずもがなですね。
しかし、かなり緻密な取材に基づいた背景描写のようで、栃木県宇都宮市のその再現度は素晴らしいようです。

こういうところは、実際のロードレースファンであればこそ分かる、通をくすぐるポイントのようで。
理解出来ないのが悔しい。

ただ本作では、ロードレーサーに憧れる小さな男の子や、サポート役の「豊城ひかる」が加わったことにより、その視点からレースを見ることで、視聴者も一緒に応援している気分になれるのが良いですね。
この透き通った声は…と思いきや、やはり「坂本真綾さん」でした。
ほんと良いぃぃ声です。

レース模様や人物描写に関しても、小難しいやり取りで深みを魅せる演出など無く分かりやすいのも良いですね。
加えて今作では、個性的なレース運びをする輩も出てきますしね。
それでも、間違いなく子供向けではないとは思いますし、時間的な都合もありますので、十分にそのキャラクターを描けているかと言われると疑問も残りますけど。


主人公ペペはアシスト役なので、基本的にエース(今作ではチョッチ)の体力温存の為の風除けとなり、レースを引っ張る役割です。
ただ、前作が全体的に平坦なコースだったことに対し、今回は起伏の激しい周回コース。
加えて悪天候も重なり、横転してパンツが破れ『お尻が丸出し』になるようなエマージェンシーも起こりながら、それでもペペは、エースのチョッチの為に走ります。

先に出るか。
いや、様子を見るか。
それとも、チームメイトを信じるか…。
なんて考えている間に、集団の一人がカウンターアタックで先に飛び出すっ!!

前作と同様に、無慈悲な実況が状況を的確に解説してくれるので、知識のない人にも作品に入りやすい作りなのは、やっぱり良く出来ていますね。
劇中を彩る音楽も、非常に場面を盛り上げてくれましたし。


最終局面の少し前、必至に引っ張るペペに対しチョッチは「変わろう…」と言いました。
しかしペペは手で彼の前を制し、こう言います。

「ここは、俺の見せ場だ。」

こういう縁の下の力持ちは、格好良いですね。
さぁ、エースを持っていくペペの行動は、エースを優勝に導けるのでしょうか?

続きは、是非本編で♪
{/netabare}



【総評】

人間ドラマとして見るより、今作はロードレースを存分に楽しむ54分な気がします。

やっぱり最後の最後、ゴール前の根性のスプリント勝負は、なにより画面が映えますしね。

勿論、その作画は前作以上。
レーサーの目線から描かれる雨の中のコース取りは、さながらジェットコースターのようで、見ててお腹がヒューンってなっちゃいました。
自転車の、快調な「チュイィィィィィーーン」って音も、とても臨場感がありましたしね。

スポーツ作品が好きな人。
ロードレースが好きな人。
「弱虫ペダル」が好きな人。
総じて、少なくとも見て損はないかと思いますよ。

ではでは、読んでいてありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『ペペ・ベネンヘリ』声 - 大泉洋さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『豊城ひかる』声 - 坂本真綾さん



以下、「おしり」について。
(どーでもいい話なので、〆ます。)
{netabare}
前作で、明瞭かつ小綺麗な屁をこいてくれた主人公ペペですが……。

今作でも、ズボンからお尻を丸出しにしたり、最後にやはり屁をこいたり……。

製作陣からは、タイトルの「茄子」以上に、「尻」と「屁」への、あくなきフェチズムを感じました。


男性の、筋肉質で小奇麗なお尻に魅力を感じる方にも、是非本作をオススメしたいですね。


あっ、現実みたくケツ毛が生えていたりはしませんので、御安心を。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

本作も茄子がおいしそうです

高坂希太郎氏の監督のアニメ映画「茄子 アンダルシアの夏」の続編OVA。
前作はスタートから終了まで"ブエルタ・ア・エスパーニャ"が舞台でしたが、本作はレース以外のチームの様子も描かれています。
前作はレースを展開しながらストーリーを進めるというちょっと独特な進め方をしていましたが、それに比べると本作はスタンダードな構成でした。

舞台は日本の宇都宮で開催される"ジャパンカップサイクルロードレース"。
主人公は前作同様、チームのロードレーサー「ペペ・ベネンヘリ」で、前作ではペペがアシストをしていた「ギルモア」も別チームに移籍して参加しており、パオパオの敵として競争をする相手になります。
また、ペペのチームメイト「チョッチ」が本作の重要人物で、節制に節制を重ねる日々の中、親友だった選手「ロンダニーニ」を自殺で失った彼は、ペペに現役引退をほのめかします。
レースに出場するため来日したチーム「パオパオビール」は、物珍しい日本を観光しながらも、来るレースに備えていた。
そして、大雨の中始まった"ジャパンカップ"で、ペペとチョッチは早くも集団から飛び出す。
雨で視界の悪い中、レースは大局を迎える、という展開です。

映画のスタート時点で既にロードレース中だった前作と違い、レースが始まるまで間があったため、レース描写よりドラマに比重を置いたのかなと思いきや、レースが始まったらひたすらにこぐ、こぐ。
もやもやや不安、途中で転んで服が擦り切れ、尻が丸出しになってもお構いなしで、とにかく他のチームのあんちくしょうを自分より後ろにするためにロードマシンをこいでこいでこぎまくる。
前作同様、いや、前作以上に"熱い"作品でした。

キャラの動きなど、前作同様"ジブリっぽさ"のようなものは感じました。
ただ、主要キャラは基本的に成人男性で、一応、登場の多いキャラに女性が一人いますが、主要といういうほど物語に関わっていないです。
ジブリ作品のような子供向けな雰囲気は本作にはなく、また萌えやエロや、超自然的な展開もないです。
また、感涙を誘うような作品でもなかったです。
一つのレースに懸けた思い、それは"願い"や"愛"や"友情"ではなく、社会人レーサーの、スポンサー様へ捧げる"勝利"にほかならないわけで、シンプルにドラマが楽しめる作品だと思いました。

前作が良作だったので、視聴前はパワーダウンが怖かったですが、心配することなかったです。
前作を見たなら、本作も合わせて視ることをおすすめします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

65.3 3 マッドハウスで熱いなアニメランキング3位
魔界都市<新宿>(OVA)

1988年10月25日
★★★★☆ 3.6 (34)
115人が棚に入れました
2030年、魔物の巣窟と化した新宿では、魔道士レヴィー・ラーが地球連邦首席の暗殺を企んでいた。首席の娘・さやかと出会った少年・十六夜京也は、父親ゆずりの「念法」と木刀"阿修羅"を武器に宿敵ラーとの闘いに挑む。原作は、SFホラーの第一人者・菊地秀行のデビュー作。『妖獣都市』に続いて、二度目の菊地作品のアニメ化を手掛けたのは、川尻善昭。作画監督には恩田尚之を起用。

声優・キャラクター
堀秀行、鶴ひろみ、小林清志、頓宮恭子、永井一郎、屋良有作、銀河万丈、青野武、阪脩、向殿あさみ、龍田直樹、掛川裕彦
ネタバレ

入入 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ぶ、

新宿で魔物とバトル/感想 {netabare}初っ端からトンでもねー規模のド派手な災厄が新宿を襲う。物語の舞台となる「魔界都市新宿」の誕生である。この大胆な展開には面食らった。いや玉ゲたねオレは。「最初にこんだけ派手にやっちまったらラスト厳しくなんじゃねーかな~」と心配になった程であった。でそのラストである。大苦戦の末に復活を遂げた主人公は、なんと一撃で敵の大将をブッ倒してしまうのであった。これにはやや拍子抜けではあった。だが、主人公にアレくらいの圧倒的な強さがなけりぁ、あのバケモンが倒せるワケが無い。何つっても相手は新宿区を丸ごと無理矢理地盤沈下させてしまうような過激な男なのである。だからあの終わり方でよかったのだ、と都合良く解釈してその辺はテキトーに処理した。走行中の電車が瓦礫に突っ込んだ際、電車の下に張り付いていた主人公は何故無傷だったのであろうか。電気代はどこの誰が負担しているのであろうか。とかそういうトコロをツッコンではならないのであった。もはやあの地は半分魔界と化しているわけだから、人間界の常識など通用しないのである。ところで、メフィストというキャラが良かった。彼は極めて切迫した状況下でも常に冷静な思考を保ち続けるデキる男。さらには大変に美しい顔立ちの持ち主でもある。清潔な身なりと気品漂う身のこなしの他、頭脳明晰にして喧嘩もすこぶる強いときた。肝が座っており、土壇場で見せる判断力の高さには目を見張るモノがある。負け無しで非の打ち所の無い男。激戦の最中でも表情を崩さない。口数も少ない。もはや "オーラ" が違う。こういった「デキる人物」を「ディスる」ことで、我々は「ひがみ根性丸出しな己の狭量を知る」ことにもなるであろう…、つーかまぁこういう美形でキザなキャラをギャグ抜きで描ききれる川尻監督の技量に、冗談抜きで深く敬服した次第である。とまぁそういう具合に、{/netabare}玉ラねえムード全開でoreのハートを熱く魅了してくれた作品であった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

魔界都市シリーズの原点の物語

原作既読 80分

AT-Xで放送していたので観てみました。
お話は、新宿区のみに起こる大地震で新宿は壊滅的な大打撃を受け孤立し、魔物や無法者たちが集まる場所としていました。その諸悪の元凶、魔道士レヴィ・ラーを倒すためその新宿に向かう「念法」を使う高校生 十六夜京也とヒロイン ラマ・さやかの物語です。

菊池秀行さんの原作(吸血鬼ハンターDなど)でデビュー作品です。その後菊池作品に出てくる魔界都市やキャラ(メフィスト)や念法などの原点になっている作品ですね。
1988年と古い作品ですが、作画は今とそんなに遜色ありません。もちろん手法はさすがに古いですが、そこまで気になりませんでした。

お話も80分とという短さでよく纏まってましたね。ただ唐突なところやあっけなさなどはありました。

魔物も出てきますが、吸血鬼ハンターDよりおどろおどろしくありません。
Dで菊池作品を好きになった方は原点を見るのに良いかも知れませんね。
ライト感覚で観れる作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

原作知らなくても・・・

この人の作品、他に妖獣都市しか見たことないけど、正直妖獣都市の方が面白い。

原作知らないけど、だいぶ端折ってるはず、話の進みが早すぎる。
内容としては悪くない、「超能力を持つ主人公がお嬢様を守るため、そして親の仇を取るために悪い奴をやっつける」簡単に言うとこんな感じ。

声優は堀秀行さん、屋良さん、鶴さん、青野武さんなど、今では超が付くベテラン組、まあ時代だよね。

この作品は原作者である菊池秀行さんのデビュー作、この人の作品は他の作品との共通点(登場人物や設定が同じ)がある(らしい)というか時代が繋がっている(らしい)。
主人公達を助ける役でメフィストというキャラがいるが、この人が主人公の作品があるらしい、なので原作やそのスピンオフ作品を知っている人にとっては良い作品なんだろうが、知らない人間からすると正直微妙、まあ上述した通り理解はできるからいいんだけど・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0
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