メカニックでミリタリーなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのメカニックでミリタリーな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月08日の時点で一番のメカニックでミリタリーなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

55.6 1 メカニックでミリタリーなアニメランキング1位
白銀の意思 アルジェヴォルン(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (303)
1586人が棚に入れました
アランダス連合王国とインゲルミア諸国統合体。長きに渡る二国間の戦争は、アランダス建国以来の不抜の城塞、グレート・ウォールを挟んで膠着していた。
しかし、固く閉ざされていたはずの砦の門が音を立てて開かれ、戦況は大きく動き始める。

アランダス東方山地の隠し砦に駐屯する独立第八部隊。そこには初陣を控えた新兵、ススム・トキムネの姿があった。
命令に従い、サモンジ・ウキョウ中尉の指揮の下、本隊と合流すべく移動を始めた彼らは、民間人を襲撃するインゲルミア軍と遭遇する。
罠の可能性を顧みず先行したトキムネは、トレーラーに乗っていた技師、ジェイミー・ハザフォード、そして白銀のトレイルクリーガー・アルジェヴォルンと運命の出会いを果たす。

戦うことが当たり前となった世界の片隅で起きた出会い。この小さな偶然は、トキムネたち独立第八部隊の未来を変えると同時に、戦局に大きな影響を与えることになる――。

声優・キャラクター
逢坂良太、大西沙織、土田大、大原さやか、櫻井浩美、浜田賢二、手塚秀彰、赤﨑千夏、橋本ちなみ、愛美、櫻井孝宏、速水奨、葉山いくみ、松本忍、千葉進歩、吉野裕行、小林裕介、山本格、興津和幸、近藤孝行
ネタバレ

生来必殺 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

運命という戦況に、白銀の意思は、如何に抗うか?

ミリタリーテイストが強めの単純ロボットバトル系とみせかけて
実は人間ドラマ重視で人物描写が巧み、メッセージ性も強く、
よく噛みしめるほど旨味が感じられる味わい深い作品。
(第1話で違和感でもなんでもいいからなんか気になる要素を
興味として見出せるか否かで本作に対する好き嫌いが分かれると推測)

オマージュに満ちているがそのオマージュが上手く生きており、
ロボット系作品を見尽くして、もうロボットバトルはお腹一杯
という印象を持っている自分にはかなりのストライク作品だったかも。
逆に言うとロボットバトルに期待する人には・・・

登場キャラのそれぞれの思い、政治的思惑、運命が
戦場という舞台装置の上で交錯する、多元重層ワールド。
夢、友情、裏切り、郷土愛、復讐、後悔、信念、命、生きがい
視聴する側の感受性次第でいろいろなテーマを見出せるのが本作の魅力。

航空戦力がないとか、主人公サイドの分が悪い戦況とか
いろいろな細かい設定が見事に嵌まっている印象を受けた。

少しヘタレな主人公と葛藤に溢れた物語が好きな人には結構お奨め。
{netabare} ヘタレ系主人公にある種の嫌悪感を感じるのも王道的設定のひとつ。{/netabare}

個人的には機動戦士ガンダムの正統な後継者の地位を与えたいくらいに完成度は高いと評価する。
(完成度が高い=一般的に楽しめる、ということでないのであしからず)

一般論で言うならば、見る前から偏見をもって作品に触れるのは望ましくないのだが
本作に限って言わせて貰うなら、本作の真の主人公はナンジョウという名の
テストパイロットであるかもしれないという仮説、
それを是非とも念頭において見て貰いたく願うものである。

☆以下は内容に更に踏み込んだ感想等々につき閲覧注意!
{netabare}印象的に描かれてた握手にはどんな意味があったのか考えてみた。
手と手を繋ぎ、人と人を繋ぎ、人の温かさや思いを繋ぐ。
人間関係と因果関係の繋がり、過去と現在と未来の繋がりがなかなか上手い
という印象を本作に持った故の邪推にすぎないが。

NRシンドロームそれ自体が厄介な病であるのだが、その影響を間接的に受けた
サモンジ隊長もNRシンドロームの最大にして最重度の被害者、感染者であるように思えた。
NRシンドロームというよりそれに基づくトラウマ体験。
それが彼の心に重くのしかかり、自虐的で破滅的な道を歩ませることになる。

頭脳明晰で元帥に成り得る器のエリート軍人であったサモンジウキョウは
型破りの軍人ナンジョウレイカとめぐりあい…考え方が360度引っくり返る。
180度はナンジョウレイカの情熱や思いに触れたことにより、
そこからの180度は実験の失敗と何も出来なかった自分への後悔の念により。

かくして彼は、軍律命令より部下の命を重んじ、自分の保身のために
平気で部下を見殺しにする上官はぶん殴るエリート街道から転落した男になり
その一方でトラウマ体験が、生来皮肉屋だった彼をよりいっそう皮肉屋にする。

しかし皮肉な運命は、皮肉な男が最も望まない形で廻り続け、めぐりめぐって
再びめぐりあう・・・
実験失敗に終わった機体の後継機と実験機のパイロットであった彼女の実の弟。

指揮官は重大な決断をしなければならない、部隊を全滅させないためにも。
新型機体アルジェボルンを有効に活用することは状況的に見てベストな選択
だったのだろう。
軍人として、部隊を預かる指揮官として・・・
指揮官は部下をコマのように扱うのだが、一人の人間として考えた時
その決断が誤りだったと彼には思えたのかもしれない。
上官に鉄拳制裁を加えたように自分自身にも制裁を加えるべきではないのか?
皮肉な運命も、自分のケジメつけろと彼を促しているようであった。
だからこそ、死にたがりの男を射殺するのは、まさに「慈悲」以外の何者でもなく
サモンジ同様に皮肉屋で切れ者であるカイエン准将の本質をついた言葉に
微笑で応えるサモンジの姿がとても印象的だった。
{/netabare}

☆本作の内容を理解する上で重要なのが設定
{netabare}恐らく製作者が描きたかったことは従来型のロボットバトルでも、リアルな戦争でもないのだろう。
はっきり言って主人公が搭乗する新型ロボが、戦闘シーンで活躍したことはほとんど印象にないというか
戦闘に勝利したシーンがほとんど描かれていない。
省略されたり、主人公の機体がいろいろと間に合わなくて、隊長が事前に仕掛けた爆弾を
強行爆破させる命令を下すシーンが何度かあったり。
機体が動かず中に閉じ込められてた主人公を民間人のヒロインが徒歩で救出に向かうとか・・・
敵の新型とライバル同士で激しいロボットアクション的対決が始まったかと思ったら
耳をつんざくような唸り声や奇声をお互いに発しているだけで、その状況を見守っている人が唖然としてる状況をただ描写してるとか・・・

結局これはどういうことなのかと言えば、確かに戦争の話なのだが
戦争は戦争でも負け戦に特化した物語ということがミソ。
第1話で軍事的重要拠点グレート・ウォールが陥落し、降伏しか選択肢が無いことが
早くも確定してしまったところが物語の始まりなのである。
だから今更新型の機体を手に入れその性能を存分に生かして局地戦に連勝したところで
戦争の大局にはほとんど影響がないのだ。
局地戦に何度勝っても、和平交渉の時期や条件がやや変わるくらいで
勝利をもぎ取ることができないという設定が確定している。

負け戦の撤退戦をいかに上手くこなし、いかに生き延びるかということがむしろメイン。
そしてもう一つ重要な要素は、将官たち率いる司令部は既に瓦解しているということ。
本作の終盤でカイエン准将の謀反により敵と通じていた和平派の将官は粛清されのだが
ある意味、第1話で既に司令部は有名無実となり、戦争を遂行する上では
何の役にも立たない存在になってしまっている。
司令部はグレート・ウォールを死守せよとの命令を下したのだが
この戦力差ではとても荒唐無稽で無茶苦茶な命令であり、
少しでも「センス」のある戦人ならばそれがどれ程無意味なことか言うに及ばず。
戦力を建て直し反撃の期を窺うために一時的に戦略的撤退すると称し
拠点は即時明け渡すのが妥当な考えであるはずなのだ。
勝ち目の無い戦争の局地戦で勝ち目の無い戦いを挑んで全滅ではただの無駄死に。
こういう特殊な状況下ではお偉いさんの命令を無視してでも、現場の判断で
臨機応変に戦術を駆使してなんとか生き延びる選択肢を選ぶ方が賢いはず。

例えば「死亡フラグ」を回避するためにも・・・{/netabare}

☆ロボット系作品と見せかけて単体のロボット戦はどうでもよかったりとか・・・
{netabare}戦術論についての一定の理解を暗黙の了解として視聴者に求めるとか・・・
思えばいろいろと敷居が高い作品なのかもしれない。
敵味方を問わず登場キャラが発する言葉をすべて聞き逃さず、何を言わんとしてるか
把握できないと現状と今後の展開が理解できないかもしれないという少し厄介な要素があるようにも思える。
もしかしたら第1話が一番理解するのが難しいと言えるかも。
重要拠点であるグレート・ウォールの攻防戦の不利な情勢に怖気づき尻尾を巻いて逃げていく
将官たちの姿から将来的敗戦が確定したことを読み取らなければならなかったり。
主人公の命令違反は問題にならないどころか、実は隊長も主人公と同じ結論を
出そうとしていた可能性を読み取らなければならなかったりとか。
主人公の命令違反よりもより深刻なのはイズミ大佐の命令違反の方なのだが
それが問題にならない理由も状況から読み取らなければならなかったりとか。
(イズミ大佐により「生きて不退の大門に戻れ」と全軍に送られた指示は
将官が「死守」せよ発した命令に明らかに違反する)
推理小説というわけでもないのに一々引っかかった発言などを覚えておかな
ければならないというある種の煩わしさが付きまとう。
イズミ大佐の命によりグレート・ウォール守備隊は速やかに降伏。
それにより敵方のインゲルミア軍は多勢に無勢の掃討作戦に移行するのが戦術の定石。
なのだが、そもそも守備本隊とは別行動の独立第8部隊の近くに掃討戦を行う敵主力がいるわけもなく
もし運悪く敵主力と遭遇したらあっという間に取り囲まれて一巻の終りなのは当然。
(それを熟知してるからこそ独立第8部隊は得意技の先手必勝で逃げまくっている「テキパキ!」と)
掃討戦というものは圧倒的に戦力的優勢の状況で行われるものなので
百歩譲って陽動作戦が必要?だとしてもわざわざ民間人に偽装する意味がない。
いずれにしても、掃討戦を展開してる大部隊が近くにいるのなら独立第8部隊の目利きの偵察が
事前に察知しているはずなので、副隊長と軍曹が話していたような非常に消極的慎重論は当てが
外れているとしか言いようがない。
あの状況を総合的に判断すると民間の車両が小部隊の敵に襲撃されているのは間違いなく。
自国の領土内で民間人が敵軍に襲撃されているのにも関わらず見捨てるとしたら軍律命令違反以前に
軍隊の存在意義すら否定することになり、部下を見殺しにして逃げた保身の将官と
同じことをやっているオチになるのだ。
迂闊に部隊を危険に晒すような真似はしないのは隊の方針だとしても、
民間人の生命を守るという話では少し事情が異なるはず。
その時、隊長が終始無言で最後まで迷っていたのは、民間人を救出した後の追っ手を
振り切れるかどうかの一点だけだったのかも。
そしてその命令違反のシーンで当の主人公が発していた言葉も押さえておく必要がある。
「わかってるよ、わかってるけど・・・」ついやっちまう性質(たち)らしく。
わかっているはずなのに「どうして俺はいつも・・・」と後悔の繰り返しなのだが、
それこそが未熟者の証という趣旨の描写シーンであろう。

その時の主人公の判断、意思決定自体は間違いではなかった。
直感的「センス」も悪いわけではなくむしろ良いのだが、どうせ命令違反、
いや意思を通したいならイズミ大佐のように「センス」のあるやり方を選んだ方が
「幸せになる」という趣旨の。
そういう意味合いで、先輩パイロットの色男は、撤退戦は「テキパキ」、
「戦場ではセンスが大事」、「幸せになるためのセンスを磨こう」
と未熟な後輩の主人公に助言していたようだ。

負け戦における撤退戦上手、処世術上手の猛者たちが集まる独立第8部隊が
航空戦力がない、ロボット兵器の(対装甲)火力の弱さという設定の中で
生き残るのは意外と簡単なことなのかもしれない。

訓練で2度死ぬも、本戦では死亡フラグを覆したのも、言わば色男の処世術のなせる業なのだろう。
逆に言うと訓練でいくら勝っても本戦で死んだら意味がないということを
主人公に叩き込むために行われたのがあの模擬戦の目的と言えよう。

もし「元帥」になれるなら、きっと色々なことを自分で意思決定し
色々なことを思いのままに変えられるのだろう。
軍政を改革し、腐敗を絶ち、第三国からの介入によって自国を食い物にされるような
惨めな事態も防げるはず。
「元帥」とはある意味勝ち組の象徴であるが、誰もが容易になれるものではない。
世の中の大多数の人は「元帥」にはなれず、意図しない不利な戦を強いられたり
第三者の介入を受け主導権が握れないような戦いを余儀なくされる。
思うようにならない戦況に翻弄され、消耗し、一進一退、時には撤退戦の連続・・・
時に途惑い、時に立ち止まり、戦いの意義を見失い、士気は落ちてゆく。
思うように攻められない形勢不利な戦いを毎日のように繰り返していくうちに
白銀の鎧はどんどん錆びつき、鉛のような重さだけが体に圧し掛かる。
それでも白銀の戦士たちの終り無き戦いは容赦なく続く。
この辛くて果てしない戦いを生き延びるために不可欠なことは死亡フラグを回避すること。

例えば「オープン回線」で仲間に呼びかけてみるとか。
どんな有能な戦士でもすべての問題を単独で解決するのは不可能なことなのだ。

有能な指揮官であるサモンジ隊長が最終的に「連絡将校」という過酷な役目を負わされたのも
恐らくは「オープン回線」を使いこなせるようにと考えたイズミ大佐の配慮であったのかもしれない。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

蟹チャーハン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

戦う兵士の“意思”を感じる骨太ロボアニメ(でもかなり惜しい

なんとも不思議なバランス感覚のアニメでした。
まず、空を飛ばないロボアニメっていまどき珍しい! と思いませんか?
ロボ開発できるのに航空機・戦闘機がないSFアニメってのも珍しい! と思いませんか?

ビーム系の武器はなしで、ミサイルとマシンガン、もしくは斧か剣で戦うスタイルなのがいい。
ガンダムのオルフェンズやクロムクロのロボもだけど、地味にロボにもくんずほぐれつしてほしいんですよね。

そんなわけで、意外にシリアス、見ていても兵士の生の声ぽさが伝わってくるアニメでした。
最近立て続けにいまどきガンダムを見ていたからか、妙に生ぬるいキャラクター像に慣れてて、
すごく新鮮に感じるところがありました。

ロボで戦うアニメだけど、あくまで搭乗者は人間でしょと。
なら見せる場面は人間ドラマでしょと。

まぁ、全部が全部ってわけではないのが惜しいところで、ご都合主義ぽく見えるんですが、
最後も少し拍子抜けしちゃうんですが、それでも十分に楽しませてくれたという意味で良作ですね。

簡単なあらすじを~

とある架空世界を舞台に、アランダスとインゲルミアの二大列強国による領土戦争が本格的な全面戦争に突入しようとしていた。
西欧史でいえばイギリスとフランス、フランスとドイツのような関係が近いかもしれない。
二国間の戦争の歴史は長く、休戦しては再び開戦しと、ほぼ常態化していたといってもいい。

この時代の兵器は人型ロボの開発が決め手になっており、最新鋭機をそろえるインゲルミアに
押し捲られて、アランダス王国は無茶な作戦による失敗もあり、敗色濃厚となってしまう。

遊軍的なあつかいの独立第八部隊に所属する新米パイロットの主人公トキムネは、
退避中に遭遇した開発中のロボに搭乗する機会を得て、インゲルミアに一矢報いる存在として
軍部から注目を集めるのだが…。

とりあえず、ロボアニメのお約束である、偶然すぎる偶然による最新ロボのゲットチャンス!
そして未熟なパイロットの主人公による暴走、敵国の腕のたつかっこいいパイロットの存在、
劣勢の中でも主人公のまわりだけ常勝軍団化するけど、これからというときになって訪れる
負の連鎖と究極の選択。と、ツボはおさえています。
というか、どれもかなり作りこまれているんで、見ごたえがあるといってもいいかもしれません。

たとえば主人公の未熟度について、これはもう序盤に見ていてイライラするほどわがままで、
正義感を使命と履き違えて命令を無視しまくりであり得ないレベルなんですが、
それでも4話、5話と進むにしたがって影をひそめてこなれていきます。

そんなわがままパイロットを支える仲間もいい感じで、モブだけどそれ以上の存在として
丁寧に繰り返し登場してはいい発言してくので、とってもバランスがよい感じ。

敵方のエースパイロットもちゃんとデキる風に描かれていて、主人公に対しても
『機体のおかげか』とか、まんまガンダムを彷彿させるセリフをビシビシ言ってくれて
これが存外に聞いていて気持ちいいw
あんたがあれに乗っていたら完勝できるのにねと慰めてあげたいくらいです。

個人的に評価が高かったポイントは、両国の軍指導部の姿勢と変化のわかりやすさですね。
中盤までは匂わす程度なんですが、若手主体による抗戦派と古老たち穏健派それぞれの思惑とでもいうか。

このあたりのイメージ付けをおろそかにしていると、戦うための闘うアニメになったり、
なぜ戦うのか意味不明にならず、ドラマの起伏をスムーズに見られるんですよね。

そして最後に肝心要のロボについて。
旧世代機が操作するロボなのに対して、主人公の最新鋭機は想像するだけでその通りに動くロボっていう
おそろしく発達しすぎたファラオのロボなんじゃね?てくらいスーパーエキセントリックな設定なんですが、
そんなもんどこがひっそり開発できるのよ?てのと、そんだけズルしてなんのハンデもないの?
といったあたりにもきちんとツケがまわってきます。
それは見てのお楽しみ。

ただ、その開発秘話として悲しい出来事が隠されており、後々、物語の中核をになって
くることだけはお伝えしておきます。

以下ネタバレで。
核心にふれることについても書いてるので、視聴前には読まない方が…。

{netabare}
戦場で戦う兵士たちのメンタルな部分を相当に描いてると思えるんですが、それでも
部隊の誰も死なない不自然さとか、命令違反しても文句ひとつ言わない上官の態度に
理由はあるのかもだけど見終えて納得いかないところもあります。

ラスト、あんたの身勝手、すべては自己満足だろう!みたいなセリフを主人公がいいますが、
お前が言うのか!! て感じでしたw

てか、サモンジもトキムネもなぜ無事でいられたのかよくわかりません。
姉のエピソードを見せられたら側とすれば、当然のように同じ結末が待ち受けていると考えるけど、
それぞれいたって健康に老後をすごせそうとかズルすぎます。
せめてカミーユみたいに車椅子生活にしてほしかった。
(敵パイロットのリヒトフォーヘンは発狂寸前まで追い込まれたまま終わってたけど、無事なのか?)

それと、最後までロボの起動に必要な承認作業にヒロインちゃんが必要だったけど、
本国もどったときになんで修復プログラムしなかったのか。
トキムネしか扱えない設定だったのに、簡単にシステムを乗っ取られてしまう最後の展開は
あれはやらない方がよかった思う。
(見せ場なシーンの演出としてはおもしろいけど、これまで見てきた物語が破綻するならしないほうがましかなとも)
{/netabare}

とまぁ、終盤になるほどご都合ぽいところも目に付きますが、まず見て損はない骨太ロボアニメでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

トトと申しますよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ここまで話題にならないとは…

 2013年がロボアニメにとって話題・物語・ネタの様々な方面で視聴者に香ばしい物を提供してきたのは事実明白。今後のロボアニメにおける方向性を示した年といえる。

 それだけにガルガンティア・ヴァルヴレイヴ・マジェスティックプリンスの放送はロボアニメにとってある意味重要性があったのかもしれない。
 実際、この3作はそれぞれの領域で作品をアピールし、他にはない要素で互いに競い合っていたように思える。
 

 ガルガンティアは話題を、ヴァルヴレイヴはネタを、マジェスティックプリンスは物語を。
 

 放送話数や時期は若干異なれど、ほぼ1年を通して我々に何かを語りかけていたように感じられる。

 しかし2013年がロボアニメにとって激動の年だったのか、今年は展開が地味である。いや、地味どころか下火とさえいえる。
 
 その一つが「アルジェヴォルン」だ。

 アルジェヴォルンは気候の変動で航空機が使用不可になった戦場で、主人公達の部隊が前線で敵と戦う物語である。戦場最中、主人公はヒロインが運搬していたアルジェヴォルンを駆動させ、そのままパイロットなって戦うのだ。
 前線で戦う兵士達を主人公として捉えたのは良い。軍人が主人公というのは面白みがある。

 ……と思ったが、アルジェヴォルンは2014年ロボアニメが如何に地味であるかを語ってしまっている。
 
 まず「話題になっていない」のだ。
 
 軍人が前線で戦うという要素である以上、いくらかリアルロボットの要素を受け継ぐのだが、主人公が乗るアルジェヴォルンは見た目からにしてスーパーロボットの意匠が感じられる。実際、1話ではそれこそ「ガンダム機動す」に代表されるようなシーンが見受けられた。思えばあれが盛り上げ所だったのだろうが、既視感のある展開で盛り上がることはなかった。
 1話の視聴後は感想を伝え合うスレを見たが、それ以降盛り上がっているかは不明である。

 また物語としても微妙だという点が挙げられる。

 戦争をテーマにし、軍人を取り扱った内容である以上はやはり戦争の悲惨さや人の死といった悲しみが物語に取り込まれやすいのだが、この作品ではそれが薄い。いや薄すぎるのである。
 出てくるロボットはライフルをまとも受けても大破することはなく、砲弾を直撃されても爆発はしない。戦車に豆鉄砲を浴びせているかのようだ。
 確かに実際の戦場では航空機のガトリング砲を受けたところで、戦車が怯むことはない。だがいくら何でも破壊効果が薄いのでは携帯する武器の必要性が疑われることは免れないだろう。
 主人公達は前線で戦ってはいるが、それにしても部隊のメンバーも脇役も死ぬことはない。戦場でヒロインの傍にいた歩兵が砲弾の直撃で死んだと思われるシーンがあったが、そんなことはなく爆風で吹き飛ばされただけに終わってしまった。大抵死ぬのは敵だけでそれも僅か。血腥いシーンは皆無に等しい。
 
 確かに実際の戦場では如何に味方を失わずに戦うか重要になる時もあるが、だからといって死の描写が薄いのは戦争ものとして如何なものだろうか。リアルだとしてもリアルさがない。ましてや戦争中だというのに。
 ガンダムの死に対する病的なまでの描写もなければ、カタルシスもない。一応、主人公には姉の死がついてくるがストーリーにあまり影響はない。
 他に感想を書いた視聴者の正直な感想を交えるが、はっきり言って戦争というよりもスポーツに近い感覚である。

 ネタとしてもはっきりいって特筆することもなければ挙げられる要素もない。むしろネタ要素はアルドノア・ゼロに注目すべきである。

 それとロボットの性能に関しても記しておきたい。今作に出てくるアルジェヴォルンは確かに最新の機体であるが、機動性・運動性ばかりが挙げられるだけで特殊性能はない。戦力を傾けるような能力はないのだ。
 リアルロボットでやるつもりがアルジェヴォルンは世界観を間違えたかとでも思う程のスーパーロボットな見た目。しかし作中では既存の兵器よりも性能が高いだけであって特化した性能はない。スーパーロボットとしても微妙である。

 他にも主人公が軍人なのにやたら反抗的で命令を無視したり、民間企業でまだデータが少ないとはいえ最新鋭機を易々と前線の兵士に譲渡するなど気になる点は多い。

 まだ放送中ではあるが、スタッフはスーパーロボットなのかリアルロボットなのか、一体どちらでやりたいのかわからない。どちらかを選んだとしても微妙なのは変わらないが。というかロボでやる必要性が少ない。戦車でもいいのでは思う。寧ろ、そちらの方がまだリアルだろう。

 筆者自身は「革命機ヴァルヴレイヴ」を2013年最大のショックアニメとして勝手に認定しているが、アルジェヴォルンはそれを超える様な要素が全くない。雲泥の差で敗北しているのだ。


 前半がそろそろ終わるという頃合いで書いた感想なので、後半になって面白い&話題になるとの情報があればその時は編集して再評価するが、もはや覆せない状況に陥っているのは言うまでもない。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

71.8 2 メカニックでミリタリーなアニメランキング2位
フルメタル・パニック!Invisible Victory(IV)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (280)
1311人が棚に入れました
相良宗介たち「ミスリル」に、敵「アマルガム」が逆襲!
今度は本気の闘いだ!!

敵<アマルガム>のガウルン、ゲイツといった強敵を倒し、いつもの平和な日常が戻った「陣代高校」。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった・・・。
失態続きの<アマルガム>は、本気で相良宗介たちに襲いかかってくる。
世界各地の<ミスリル>の基地が強襲される!
テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが格納されている「メリダ島」もたくさんのミサイル、アームスレイブによって攻撃される。
一方、日本の宗介、かなめにも魔の手が追っていた!!

再び、宗介、かなめ、テッサたちに試練が訪れる!!!

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、夏樹リオ、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、西村知道、浪川大輔、山路和弘、杉田智和、てらそままさき、井上麻里奈、内田彩、茅原実里、津田健次郎、玄田哲章、速水奨、山口勝平、遠藤大智、斉藤次郎、代永翼、櫻井トオル

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

俺はすべてを守る。君に属するすべての世界を護衛する!

この作品は「フルメタル・パニック」の4期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

本作品の最大の特徴でもあると思うのですが…
これまでアニメーション制作は京都アニメーションでしたが、今回からXEBECに変わっています。
XEBECといえば、しーぽんの愛称が懐かしい「宇宙のステルヴィア」や「蒼穹のファフナー」が頭に浮かびますが、調べてみると「To LOVEる -とらぶる-」シリーズや、「這いよれ! ニャル子さん」などの作品も手掛けられているんですね。

京アニからアニメーション制作が変わる事を知り、少しビックリしましたがXEBECと聞いて安心しました。
XEBECといえば「蒼穹のファフナー」の様な半端ないクオリティのロボットバトルを輩出した会社です。
直近では「蒼穹のファフナーEXODUS」が放送されましたが、この作品のスタッフには子供の頃にファフナーを見て、自分もこの様なアニメを制作したい、という意志を持った人たちが参加していたそうです。
こういうモチベーションの高いスタッフが一緒だと心強いですよね。

一方、本作品の物語の方ですが…
これまで「アマルガム」というミスリルの敵の名を幾度となく聞いていました。
アマルガムの執拗な攻撃に相良宗助らは、何とか辛勝してきました。
ですが、今期のアマルガムは本気です。
本気でミスリルを潰しに襲ってくるのです。
彼らの本気…実はこの目にするまで皆目見当が付きませんでしたが、本作品で彼らの実力が明らかになります。

明らか…とは未だ言えないかもしれません。
アマルガムは底の見えない組織なんです。
だから、これが彼らの本気であることを証明する手立てがないんです。

しかもアマルガムはミスリルを同時多発的に襲ってきたんです。
個々の能力では拮抗するかもしれません。
でも最新式のアームスレイブを多数揃え、圧倒的火力の差を持って襲われては流石のミスリルも堪りません。

そして当然ですが、アマルガムの手は相良宗助…いえ、かなめにも迫っていたんです。
きっと状況はこれまで見てきた中で最悪と言っても過言ではないと思います。
そしてこの物語は、ミスリルにとって組織も心も瓦解した最低最悪の底辺から動いてきます。

今回はどのキャラを見ても心が痛みます。

成す術なく選択を強制・受諾させられた相良宗助。
これまで手を伸ばせば触れられる位置にいたはずなのに、一体どれだけの溝が開いてしまったのだろう…
でも再び歩き始めた矢先で彼を待っていたのは絶望…
襲い来る数々の痛み・苦しみを味わいながら、それでも宗介は顔を上げ叫びます。
だって…約束したから。

一番心細いのは、かなめかもしれません。
普通の高校生活を送りたいだけなのに、どうして自分の身の廻りでは騒ぎばかりが起きるんだろう…
でも、今度の騒ぎは普段の宗介のバカ騒ぎが可愛く思えるくらいに激しく、友達を容赦なく傷つけていくんです。
だからもう全部駄目かも…と思っていました。
けれど、物語ラストの叫びはズシンと胸に響きましたよ。
やっぱりかなめはそうじゃなくちゃ…

でも一番心を痛めたのはテッサで間違いないと思います。
自分の一声で人を生かしも殺しもするんです。
現在の状況を踏まえ、一番正しい選択が出来ていたのだろうか…
彼女の心にはこの問いがずっとついて回るのではないでしょうか。
いえ、今回の一件だけじゃありません。
自分が大佐としての言動全てについて回るんです。
その重みを受け止めるには…正直テッサは華奢すぎです。
更に寄りかかりたい人の消息は分からない…
組織としての自分、本心の欲求に対する自分…
きっと心はグチャグチャだったのではないでしょうか。

そういえば、今回新たに一人紹介したい人ができました。
宗介が立ち寄ったナムザクで知り合ったナミという女ん子です。
明るく聡明で…彼女もかなめやテッサに負けず劣らず良い娘なんですよ。
暗い話ばかりが続く中、彼女はオアシスの様な存在だったと思います。

混沌は留まる事を知りません。
そして一旦は停止を余儀なくされましたが、これで終わるミスリルではありません。
これまでも圧倒的不利な状況の中から、僅かな勝利条件を掴んできました。
この戦いにおいてもその奇跡を信じています。

オープニングテーマは、山田タマルさんの「Even...if」
エンディングテーマは、山田タマルさんの「yes」茅原実里さんの「Remained dream」
何このオープニング…ムッチャ痺れるんですけどっ!
って、エンディングも…!
どちらも大好きで通勤電車でリピートしながら聞いている曲です。
特に好きなのはオープニングです。
今期のアニソンBEST10の上位にどれだけ食い込んでくるかが楽しみです。

1クール12話の物語でした。
作画は、ロボットのクオリティーが素晴らしいです。
キャラデザは京アニとの違いは感じましたが、違和感は無かったと思います。
まさか…これで終わりじゃありませんよね。
原作は完結しているようなので、最後まで描ける条件は整っていると思います。

以前、とても悲しい思いをした経験があるので、なにとぞ続編…からの劇場版という改悪パターンだけは無い様にお願いします。
これはそうしちゃいけない作品だと思いますので…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

この愛に壮大な名前をつけよう

序盤 あぁ

中盤 うーん

終盤 うーーーーんんんん

四期です。お察しの通りInvisible Victoryの頭文字をローマ数字のⅣと見立てています。
三期の続きなのでだいぶ暗いです。四期もシリアスメインとなってきます。コメディシーンはやはり少ないです。個人的には嬉しいんですがね?

時代というものは無慈悲にすぎるもので、三期放送から13年の月日が立ちました。流行りや一般受けが変わる中で、作風が変わるのはとてもどうしようもないことなのでしょうが、個人的にあの作風が好きだったので残念です。

序盤から攻めてきます。恋愛系から始まるのですが、いきなりシリアスシーンになったり戦闘になったりと忙しいです。そしてあいも変わらず血は跳ね首が飛ぶので苦手な方はご控えを。まぁ三期を見れるくらいなら余裕でしょうが。
やはり前に三期あったとはいえ13年のときが経っているので、覚えているか正直微妙でしたが視聴し始めれば徐々に思い出してくるので安心してください。しかし、導入が雑だったのは些か見過ごせませんが。
中盤は新キャラがメインになってきます。主人公はソウスケのままなのですが、時間的にも空間的にも間ができるのでちょっと最初は驚きます。しかし、そこはフルメタ。もちまえの「なんやかんや」と「非情」を使い切り抜けます!
おおとここで終盤に差し掛かる!止まる様子はまったくなく、ゴールもどんな形かわからない。この状況で不安にならない視聴者はいるのでしょうか。{netabare}実際ものすごく中途半端で終わりましたからね。続きはあるのでしょうかね。また13年待つのは厳しいですよ。{/netabare}
物語の全体的な印象としては悪くないです。なんやかんや言ってもフルメタは四期まで続いているだけあってちゃんと物語としては成り立っています。無駄なシーンもあることにはありましたが、それが無ければ納得するかと言われれば微妙なとこです。要はフルメタが好きならば問題ない、ということです。個人的にはセカンドが一番好きですが、本作が一番好きという視聴者がいてもおかしくは無いと思います。そういう感じです((

{netabare}あと個人的な読みではソウスケが「愛」を知るのに時間がかかったり、何かしらのアクションがあると思ったんですが、案外あっさり愛を伝えてますね。私が見逃しただけなのかな。だとしたら結構重要なとこ見落としてますね。世界を巻き込んだ恋愛なのですから、一括いに愛の力と表現するのはなんか癪です。かと言ってなんと表現すればいいのか。やはり愛なのか…できれば下限も知ってほしいところです。発送としては良いのですがね?
あとナミの声優さんは茅原実里さんだそうです。茅原さん救われない役多くない?気のせい?いつも死んでるか救われないイメージしかないんだけど。気のせいかな(汗){/netabare}

先程も行ったとおり制作会社がかわり作風がガラリと変わっています。一期と二期ではもちろん差はあったにしろ大きな変化ではありませんでした。しかしこの三期と四期の間には深すぎる溝ができてしまいました。主人公たちや生徒たちはもちろん、ロボットや車などが大分変わり果てていました。人はキャラデザの変更を疑うくらいには違いましたね。見た目から元気いっぱいだったあの少女が今では恋するうら若き乙女に。まぁ言動とかが女々しくなったのも原因でしょうが。個人的にはやはり昔のほうが好き。
ロボットは3DCGをつかっていました。モーションは丁寧でしたが、ちょっと陳腐な感じはしました。対象年齢が低めのアニメにでてきそうなやつ(伝わってほしい)。まぁ大の大人がロボット変形に対し「その稼働はおかしい」と批判する業界もありますからね(そっと宇宙世紀から目をそらす)。ほ、本当にガンダムは面白いですよ?(必死のフォロー)
あと恭子ちゃん扇情的になった?ちょっと気に食わないんだけど。前の元気で天真爛漫な恭子ちゃんに戻してよ!(過激派)びっくりしたね。一瞬誰かわかんなかったもん。

監督は中山勝一さん。planetarianのシリーズディレクターをされた方ですね
原作・シリーズ構成・脚本は賀東招二さん。
キャラデザは堀内修さん。不動
劇判は佐橋俊彦さん。不
アニメ制作はXEBECさん。ファフナーやニャル子などを制作したところですね

opは山田タマルさん作詞曲歌唱、山本陽介さん編曲の「Even...if」
edも山田タマルさん作詞曲歌唱、山本陽介さん編曲の「yes」
ちなみに個人的に好きなのが8話ED畑亜貴さん作詞、菊田大介さん作編曲、茅原実里さん歌唱のゴールデンコンビの「Remained dream」が大好きです
声優さんはよく、主人公の関さんが初期とは大違いの演技力でした。いや初期も味があってよかったんですけどね

総合評価 受け入れられない人もいると思う

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回のフルメタは死者・怪我人続出の本気戦闘モード!

本シリーズに関しては、サブヒロインのテッサ隊長が可愛いだけの、温(ぬる)くて展開の散漫な「なんちゃってロボット&学園ラブコメ」アニメとばかり思っていて、この新作の視聴前はほとんど期待していなかっただけに、第1話から・・・ちょービックリ!!!!
前作まで(1~3期+OVAの計50話)は、長~い前座だった!?

何か見続けているうちに、主人公=宗介君が『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ君に見えてきた!
これは、《リアル志向ロボット&軍事アニメ》の思わぬ拾い物でした。

チンタラしてなかなか話の進まなかった前作までを余り確り見ていない私が、この新作はこれだけ楽しめたということは、コレ単独で新規に見始めてもいい作品なのかも?
というか、私の場合、この新作を見終えて、初めて前作の方をじっくり再視聴してみたくなりました。
原作の方は、さらにこの後シリアスな展開が続くそうなので、何とか最後までアニメ化して欲しいところです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      賀東招二(『富士見ファンタジア文庫』1998-2011年刊)
監督         中山勝一
シリーズ構成・脚本  賀東招二
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン  海老川兼武、渭原敏明
音楽         佐橋俊彦
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== フルメタル・パニック! Invisible Vicrory (2018年4-7月) ========
{netabare}
第1話 ゼロアワー ★ テロ組織「アマルガム」の本気宣言(レナード)、普通の学園生活の終り、世界各地のミスリル基地への大攻勢開始
第2話 損害制御 ★★ メリダ島基地への敵襲、宗介&かなめへの襲撃、スペック伍長懲戒(テッサ大佐)、かなめ動揺
第3話 BIG ONE PERCENT ★★ ベヘモス迎撃(スペック戦死、キャステロ中尉戦死)、Mr.クラマの卑劣な罠(人質・常盤恭子)、宗介とかなめの約束
第4話 オン・マイ・オウン ★★ 学園の戦闘(人質解放、レナード来襲・かなめ投降)、メリダ基地放棄・テッサ隊脱出、宗介の決意{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
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第5話 WELCOME TO THE JUNGLE ★ 東南アジア・ナムサク市編(AS闘技場(アレーヌ)、ナミ&レモンとの出遭い、参戦)
第6話 腐敗のまどろみ ☆ 続き(地元警察署長の接触、宗介の目的)
第7話 ジャイアント・キリング ★ 続き(闇バトル(ロートル機サベージvs.最新鋭機M9)、再びクラマの卑劣な罠(人質・ナミ))
第8話 ワン・マン・フォース ★★ 続き(ナミ死亡、宗介の復讐戦、クラマ戦死・宗介重症、かなめの行方) ※ED「Remained dream」{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
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第9話 堕ちた魔女 ★★ 旧アーバレストAI(アル)の機能回復、テッサ大佐サンフランシスコにて発見、アマルガムの尻尾あぶりだし作戦
第10話 前へ、前へ ★ レモン隠れ家への襲撃、囚われのかなめ、フロリダ軍事キャンプ(宗介回復)、カリーニン少佐の裏切り
第11話 ストーミー・ナイト ★★ メキシコ・レナード隠れ家強襲、かなめ奪還作戦(クルツ&メリッサ合流)、レナードの待ち伏せ
第12話 メイク・マイ・デイ ★★ かなめ奪還失敗、新機レーバティン無双(AIアル&宗介のコンビ復活)、かなめからの連絡・約束、テッサとの再会・宗介&アル原隊復帰{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.3

OP 「Even...if」
ED 「yes」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
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