ヤキモチで秘密なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのヤキモチで秘密な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月07日の時点で一番のヤキモチで秘密なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.4 1 ヤキモチで秘密なアニメランキング1位
アクセルワールド(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (3711)
20012人が棚に入れました
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。

声優・キャラクター
三澤紗千香、梶裕貴、豊崎愛生、浅沼晋太郎、戸松遥、鈴村健一

cross さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

『加速世界』側の凝った設定とバトルシーンは秀逸で続編を希望したいが、『現実世界』側に関しては……【総合評価:71点】

2012年春から夏に全24話放送され、OVAも2話発表された作品。

原作は全く読んだこと無いんですが、SAOと共にアニメ化決定から期待を寄せていた作品

携帯端末である『ニューロリンカー』を用いて仮想ネットワークが普及。
そのアプリケーションであり、思考を千倍に加速させる『ブレイン・バースト』
現実世界では理不尽な現実世界から目を背けている太ったいじめられっ子で本作の主人公、有田春雪が『ブレイン・バースト』のプレイヤー、『バーストリンカー』となり、『加速世界』を通して成長して行ったりするってな物語です。

物語は正に王道のバトルアニメ、その肝でもある戦闘シーンも見応えがありましたね。
恐怖や欲望、強迫観念がアバターの姿形として具現化するという発想は非常に良いなと思いましたね。
正直言いますと、自分は最初『加速世界』でのアバター全般がどうも微妙だなと思っていましたが、まぁ回が進むにつれ、その違和感も無くなって来ました。

アバターではなく現実世界でのキャラクターのデザインは、若干輪郭に違和感を感じます。
まぁ、そこを除けばまぁ上々、主人公のあのフォルムは正直ネタですよねww

音楽に関しても2クールでOP、ED共に2種類あります。
OPは作品のイメージに合った楽曲だと思いますし、映像面も実に良かったですね。
特に2クール目のOP「Burst The Gravity」 が映像面を含めて一番気に入っております。


そして、物語に関しては、やはりかなり練られていて奥深い設定が印象的
ですが、個人的な印象としては、どうにも凝った奥深い設定の割りにそれが活きていない印象を受けます。
まぁ、凝った設定故に2クールを用いてもまだまだその面白さの本領発揮に至っていないと言った方が適切かもしれませんね。
物語的には24話を費やしてもまだまだ序盤、今までの伏線などが回収されていく続編があってこそ活きてくる作品の様にも思えます。
王道のバトル展開、凝った設定、それらは続編があれば活きてくるだろうし高評価です。


『加速世界』側は高評価ながら、自分としては『現実世界』側での登場人物には全く共感が持てませんでした。
単純に、『加速世界』側でのみとなれば違和感を感じないのですが、一度『現実世界』側として登場人物たちが描かれると共感が持てません。

特筆すべきは主人公、太ったいじめられっ子、その設定は問題ないとしても、あまりにも『加速世界』を心の拠り所にし、現実以上に『加速世界』に重きを置いている姿勢に問題がある気がします……

現実世界では天と地ほどの差があるヒロインの黒雪姫に必要とされ、『加速世界』で唯一の飛行アビリティまで発現させる
現実世界で苛められ、劣等感を感じていると言うのは分かります、そんな中で彼の存在を肯定してくれる『加速世界』は確かに魅力的

ですが、所詮、ゲームでの事です!!
にも関らず、『加速世界』で劣等感を克服したんだよ、見たいな空気を醸し出されても共感できませんね。
現実世界に置いて確かに『ブレインバースト』で加速が出来る様になったかも知れませんが、別にそれを利用して世間の評価を変えたわけでもない。
加速を使って世間から高い評価を得る事を作中では悪事の様に描かれていました、現に敵キャラの能美はやっていた事ですね。
ですが、正直、自分としては現実世界でのメリットを求め、『ブレインバースト』をその為の手段として利用、それのメリットを維持する為に人を陥れていた能美の方がよっぽど理解できちゃいます。

現実世界で加速を使わないとなると、『ブレインバースト』ってただのゲームです。
そして、現実世界で加速を私欲に使わない春雪達は言ってしまえばただのゲームオタク、しかも現実世界よりもゲームに執着するかなり重度な……
そして、同じく重度なゲームオタクでしかない周囲の登場人物の中で、自信を着けて加速世界での有能さを現実世界に引き摺る様は、単純にゲームと現実の境が曖昧になりつつある深刻な状態になっているだけで苦笑しかできません。
好意的な見方をすれば、卑屈な性格だったが自信を得て、ポジティブになっていると、成長している風に捕らえる事も出来るのでしょうが、自分には無理です。
とまぁ、こんな感じに主人公の『ブレインバースト』に執着する様を捉えてしまいました。

非常に偏屈な捉え方をしたレビューとなってしまい、不快に感じる方も居たかもしれません。
ですが、この作品は『加速世界』側を楽しんでなんぼな作品だと思いますし、『現実世界』側を無視すれば、自分としては十分に楽しめたとも思っています。
最初に述べたように『加速世界』側に関しては、その凝った設定と王道のバトルアニメとしての展開は続編を希望する程に評価しております。
続編が出れば凝った設定もより活きてくる展開になるでしょうし、バトルアニメとしても順当に盛り上がって行く事でしょう。
ですので、この作品を総評すれば非常に良かったと思いますので、未視聴の方は是非視聴してみてください。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 83
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

鳥は天高く気高く舞う

序盤 w

中盤 ええと

終盤 うん

この話はデバイスが進化した2047年の話
ジャンルはバトル・ハーレム・主人公最強・恋愛
SAOの原作者と同じ方です。個人的にSAOが嫌いな方に入っているので、本作もまるで期待してなかったのですが。
まぁつらい。序盤の苦痛さと言ったらこの上ない。主人公が生理的に無理。さすがにアレはやりすぎ。変に忠実になぞろうとしてもただの豆タンクになるだけだから、やりすぎくらいにして愛嬌を持たせる作戦なのかもしれないけど、正直無理。こんなのを異性として好きになる、という感情がまるで分からん。ペットくらいならまだしも。
内容です。序盤は本当にきつい。うだうだと主人公が巻き込まれていく情けのない姿を延々と見せられてるだけ。ただただ主人公が気に食わない。
そしてあまりにも主人公に都合がよすぎる。運命というか感情というかが簡単に扱われすぎでしょ。
中盤では物語の盛り上がりを見せるのですが、正直何も面白くない。展開もありふれたものであり、戦隊モノを見てるかのような稚拙で退屈しかしないものでした。
終盤はわりと、って感じでした。まぁ慣れてきてしまったというのもあるんでしょうが、やはりここでもご都合が良すぎます。アホみたいな茶番に人生をかけたかのようなお遊戯をして、なんなん?死ぬん?君ら。

遊び感覚で始めたゲームが現実に影響を及ぼす系はよくあるジャンルです。もう使い古され続けました。人間の限界を問い詰めるならまだしも、本作では一回負けたぐらいでは正直どうってことはない。強いていうなら戦闘挑戦回数が減る程度。ゼロになったらお終いだけど死ぬわけじゃない。それだけ。仲間のためとか先輩のためとかほざいてるけど要は自分が活躍したい自己承認欲求を正当化しようとする醜すぎる行為。見てて腹立たしい。
果たして共感してくれるアホは存在するのか。しかし、案外本作を高評価する方が少なくなく驚いています。しかし、その評価内容を見てると設定に着目しているそうです。まぁ設定だけを楽しむならダイジェストだけでいいです。

テーマは非常に微妙です。加速という曖昧な言葉を使って、扱うテーマの幅を広げ、全話に含みをもたせているという雑さ。稚拙すぎる。
鳥が出てくるシーンは良かったですよ。高みを目指すということは自分を認め自分を否定し、自分を作ることです。そのどれかがなければ成長はしないし、理想は実現しない。途中で{netabare}意思が具現化する{/netabare}とかいういらない要素が出てきますが、これが本作のテーマだと思います。思考・意思がすべてを占めるという具体的な事象を作ることで、意思の重さを知らしめるという発送があるのでしょうが…何分惰性で物語があるため軸がブレブレで今私が言ったものも予想でしかなく大分飛躍したものです。結局は何も面白くはない、ということです。

キャラの好感度は低いです。登場人物全員に対して共感が持てなく、アホみたいな茶番を延々と(二回目)
最初はちーちゃんも後半になるにつれてうざくなってきます。もう無理。でも私は最後まで見ました。何が私をそこまで見させたか。作画です。サンライズさんの迫力のある戦闘シーンは見てて心地の良いものです。そしてサンライズだけあって機械系のかっこよさは素晴らしかったです。情緒のある背景も臨場感あふれるステージもとても良かったと思います。そしてキャラデザ。かわいい。かっこいい。出てくるキャラの特徴を表現したかのようなよく作り込まれたものでした。ただそれ故に心境の変化がキャラデザに影響を及ぼすのはちょっとびっくりします。

要は脳を空っぽにして「サンライズすごーい」て言えば楽しめるのかな(?)

監督は小原正和さん。
シリーズ構成は吉野弘幸さん。マクロスFやギルティクラウンなどをされた方ですね
キャラデザは愛敬由紀子さん。初のキャラデザだそうです
劇伴は大嶋啓之さんとonokenさんとMintJamさん。
アニメ制作はサンライズさん。ガンダム

作画は良かったです。戦闘シーンに迫力があり、臨場感がすごかったです。
op1は井上秋緒さん作詞、浅倉大介さん作編曲、May'nさん歌唱の「Chase the world」
op2は黒崎真音さんとmotsuさん作詞、八木沼悟志さん作編曲、ALTIMAさん歌唱の「Burst The Gravity」
ed1はKOTOKOさん作詞歌唱、八木沼悟志さん作編曲の「→unfinished→」
ed2は分島花音さん作詞、takuyaさん作曲、千葉"naotyu-"直樹さん編曲、三澤紗千香さん歌唱の「ユナイト」
声優さんは良かったです。

総合評価 サンライズすごーい

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

設定、世界観が面白いです。

原作は読んでません。

観終わった感想
{netabare}
終わっちゃった・・・
もっと観たかった・・・

ラストバトルで
黒雪姫先輩キターーーーーーーーー\(^o^)/ 
15時間もかけ沖縄から馬に乗ってくるなんて!
白馬の王子ならぬ、黒馬の姫でしたね~ ^^

能美に勝つ瞬間!
また千百合が能美を回復させて・・・
あーーーもーー何でまたーーー
って思ったら、能美の翼が消えて・・・
千百合のデュエルアバターであるライム・ベルの必殺技『シトロン・コール』は、回復ではなく、時間の巻き戻しらしく、能美がハルの翼を取る前まで戻したみたい。(レベルとかの経験値はどうなるんだろう?)

あぁ・・・そういう事だったんだね・・・
チユ、ムカつくなんて言ってゴメンね。
でも、能美にバレないよう教えて欲しかった。

能美は、バトルに負けたら加速世界の記憶を忘れてしまっていて、毒気のない可愛い子になってて、ちょっとビックリ。
能美にしたら、この加速世界は知らなかった方が良かったのかな・・・

最後、ハルと黒雪姫先輩がいい感じでしたが・・・(ニヤニヤ)
できれば、ハルがちゃんと正式に付き合おうみたいなセルフを言って欲しかったな~ って思いました。
^^

もし、黒雪姫先輩が、この加速世界の記憶を無くしてしまったら・・・
前と変わらずハルの事好きでいてあげれるのかな?
そうであって欲しいと思いました・・・・・・

とっても面白かったです。

是非2期やって欲しいです。
{/netabare}

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「20話 支配」の感想
{netabare}
あ~能美ムカつく! マジムカつく!!
ぶっ飛ばしてやりたい!!!(心の叫び)

いいキャラしてるよね!
バトルものの作品って、こう言うキャラがいると面白くなるよな~。

それに、千百合もムカつく!
なに能美回復させてんだよ~!
なにか理由があるのだろうけど・・・
「もう、やめて~」って叫んでたけど、なんか悲劇のヒロイン気取りでイラってした。
タクムが可愛そう! 二人の気持ちも知らないで・・・

千百合にイラってするのって自分だけかな?
{/netabare}


次回が楽しみです。^^

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作品は、学園恋愛ちょいハーレムバトルファンタジー。
ゲームの世界での対人格闘戦もので、見てて面白いです。

リアルの主人公は、小太りでいじめられっこ。
だけど、ゲームの世界では唯一の飛行型デュエルアバターで、速さと飛行が武器。
この後どんどん早く、強くなるであろうキャラで、期待させられます。

{netabare}

15話では、能美に翼を取られてしまい、見ててショックでした。
って言うか、何かの特殊能力があると注意して戦えよ!って思いましたが、そう言う話の設定なので、そんな事言っても仕方がないのだけれど・・・。
なんか主人公は思い込みが激しいし、馬鹿だし、もっと頭使って用心深くバトルして欲しい。
性格も、卑屈過ぎるし、ネガティブ。(だからイジメられる)
見ててたまにイラってします。
キャラ的には、嫌いまでいかないが、好きではないです。

ヒロインの黒雪姫は、美人で黒髪ロングのクーデレ系。
ヤキモチ焼きで可愛いですね。

幼馴染の千百合は、世話焼きキャラ。
タクムと付き合ってるのに、主人公が気になるみたいで・・・
それって何か二股みたいで、見ててイラってする。
タクムが可愛そう!って思います。

アクア・カレント
綺麗で可愛いめがねの無表情系キャラ。(ハーレムアニメでは必ずいる喜怒哀楽の乏しいキャラ)

上月 由仁子 / スカーレット・レイン 
小学6年生の妹ツンデレキャラ。見た目は可愛いが、性格は男勝りで、物事をハッキリ言う。
ブレインバーストの世界により、精神年齢は高校生以上か?

倉崎 楓子 / スカイ・レイカー 
リアルでは、美人なお姉さん系の高校生。
性格は、優しくおしとやかかな?
{/netabare}



嫌いじゃないけど・・・なんだかんだでよくあるハーレムものですね。
そう考えるとソードアート・オンラインの方が、ゲームで死ねば現実でも死んでしまうので、シリアス&スリリングな分、面白いかな。
それでも毎週見るのが楽しみな作品。

今後の展開が気になります!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 54

66.6 2 ヤキモチで秘密なアニメランキング2位
モンスター娘のお医者さん(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (194)
734人が棚に入れました
ここは魔族と人が共に暮らす街“リンド・ヴルム"。新米医師のグレン先生、今日もキワドイ診察中――!?マーメイドのエラを奥まで診察したりフレッシュゴーレムの太ももを縫合したりハーピーの産卵をお手伝いしたりドラゴンの鱗を隅々まで触診したり見た目も構造も性質も異なる彼女達を救うため、全力で診察しているだけなのに、なぜかいつもアブナイ♥雰囲気に……?でも大丈夫、100%医療行為だから問題なし!ラミア族の助手・サーフェの尻尾の締め付けに窒息しかける時もあるけれど、今日も診療所は開かれる!史上初!モンスター娘の生態に迫る、メディカルファンタジー開幕!!

声優・キャラクター
土岐隼一、大西沙織、ブリドカットセーラ恵美、藤井ゆきよ、嶋村侑
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

モンスター娘のお医者さんのいる日常

1話感想{netabare}
まずタイトルからして“モンスター娘のいる日常”の続編かスピンオフか?、もしそうだったら“ブラッククロ-バー”から赤坂&砂川ペアを呼んでこないとイマイチじゃね?
なーんてことを思ったりしたけど、直接は関係無い?
徳間書店でもないしふでやすかずゆきでもないし。

そして本編を見てみたら…まず絵の印象からして制作は“異世界チート魔術師”のエンカレッジフルムズかと思ったら別のところらしい。
こういった解像度低そうな画面(原画が小さい?)にソフトフォーカスかけたようなのってたまにあるけど、何か共通した事情があるのだろうか。
そこら辺考えると“神之塔”って作画に関してはホントよくやってたんだなぁ、と痛感。
で、スタジオは一端置いといて、スタッフを見たら監督とシリ構は岩崎良明と白根秀樹。
あれ?この組み合わせ見覚えがあるぞ…と思ったら“ラストピリオド”だ!
えええ、その組み合わせでこんな作品を?
いやこんなって言っちゃ失礼だけどさ…絵はアレだけど内容は期待していいのかな?
実際1話見た限りでは悪くもない…のか?
そもそも“モン娘の日常~”の方も序盤の生態観察系の話は好きだった、中盤からデュラハンやゾンビやドッペルゲンガーが出てきて「生き物感」が無くなってガッカリだったんだけど。
そこら辺のガッカリ感を汲み取ったような生態観察話だけで最後までやってくれるなら嬉しいのだが、どうなんだろう?
ケンタウロスって心臓2つあるんだろうか?が実は気になってるのだがそっち方向には触れてくれなかったけどねー。

とはいえ、それにしたってキャラ編成が“モン娘日常~”と被る、ラーミアとケンタウロスって…そして次回は人魚って、定番なのか?
しかも公式見てみたらハーピーとアラクネが控えてるみたい、スライムは居ないっぽいけど。
…あれ?これ結構マジで“モン娘日常”への当てつけの様な作品だったりするのか!?
だったらもっと作画頑張ってくれないと返り討ちに…劣化コピーと呼ばれる結果になりそうな予感。
砂川&赤坂に勝てるアニメーターってどんだけ居るんだよって話になっちゃうけどさ、こりゃあ岩崎&白根に頑張ってもらいたいトコロ。
ふでやすはどうでもいい。

そして肝心の制作、アルボアニメーション、何作ったとこ?と調べたら“ぼくたちは勉強ができない”だって。
あはは、数話見て切っちゃったところだwと思ったら更にそれ以前には“花咲ク絆ノ浪漫譚”だって。
ああ!そこかあ!!
モンストアニメ3期の本編の中休み的に作られた外伝作品なんだけど…へぇ、今期はモンストアニメと縁があるねぇ、“ラピスリライツ”の横浜アニメーションラボもモンストやってた所だよ。
ってかX-FLAGが新興スタジオを支援でもしてたのかね、モンストと一言で言っても色んなスタジオに作らせてるので(“パンドラとアクビ”はかなり謎)。
そして“花咲ク絆ノ浪漫譚”は…うん、やっぱり作画はちょっと…うん…。


ところで序盤街中を映すシーン、背景にラテールってネトゲのセルキーが居たんだが!?
セルキー自体はスコットランドの伝承・伝説キャラでこういうのに出ること自体はおかしくはない。
アニメだと“魔法使いの嫁”にも登場してるし(調べたら“ヒロアカ”でも出てるみたい)…ただ、こっちの作中に出てたデザインはどう見てもラテールのソレ。
これ伏線でメインキャラにでもなるのか?と思ったが、公式見る限りではレギュラーではないっぽい。
なんだよ出そうぜー、チョーキー込みで。{/netabare}

2話感想{netabare}
うおっ、前回指摘したセルキーまた出た。
ひょっとしてこれ毎回画面の何処かに登場するってやつかな?

そして内容。
サーフェはアルビノだったのか、改めて言われて「ああそうか」と…アニメでこの手のは見慣れすぎてて気にしてなかったw“はめふら”でも居たなぁそういや。
でもって人魚の生態を紹介して…って、あれ?
前回の感想、「一体誰向けの作品なんだ?」って声があったので「実在しないけどもし実在したらどんな生態だろう?と思う生態観察好きな人向けでは?」という旨を書いたのだけど、これはちょっと訂正しないといけないかも。
生態観察ちゅうても設定の羅列じゃなくて、それを土台にしたドラマが見たい訳で…2話はドラマらしいドラマは無かった気が。

「ルララは医者にかかる金も惜しむほどに困窮してて、人魚にはキツい環境で働き続けてる」という問題に対し「中央広場で歌えるようになってまとまった金が入るようになった」という解決で終わったワケだけど…。
あれ?主人公の働きは解決に何も貢献してないような?
一応既に中央広場での活動は内定貰ってるようなことは語られてたが、一番の問題は「体調崩しても仕事が減らせない」であって「中央広場で歌えるようになる“まで”どうやり過ごしたのか」に主人公の関わり・働きを見せるのがドラマちゃう?
そうでないなら安静にしてろで終わってしまうし、それが出来ないからあんなことになったって話じゃん。
主人公の口添えでいち早く中央広場で働けるようになったとか、出世払いでいいよと中央広場デビューするまでツケにしてくれたとか、主人公の働きじゃなくなるけど助けた少年が街の偉い人の息子だったとか、ルララが思ってたほど診察代・薬代は高くなかった(知るキッカケとして主人公の貢献は成立するだろう)とか、そんなのは無い。
中央広場デビューするまでの医療費は銅貨3枚でいいってことじゃ…ないよね?
もっと言えば序盤にサーフェのために買った薬、UVクリームだけど、別の薬にでもしてルララへの応急処置として分け与える(そこで親交を深める)、なーんて話にも出来ただろうにそれも無い。
そんなんで最後の方「妹みたいに思ってる」と言われても…えっ?
結局、医療行為にかこつけてキスしましたってだけの設定の羅列にしかなってないような?

あと、まず少年が溺れてルララが引き上げるシーン、心配して水面を覗き込んでる連中とは別の場所から助け上げてた。
そこは結構「おっ」って思ったんだ、水が濁ってて水面からでは中で何が起きてるか全然見えないことを表現したんだろうナと思って。
で、その流れだったら、その次の主人公がルララを助けるシーンでは何が起きたのかサーフェには見えてないんだろうと思ったら…見えてたらしい。
あれ?
ってかサーフェは泳げないの?

ドラマ始まる前のキャラ紹介回だと解釈しようにも、もうちょっとやり方あったような気がしてならない。
私自身も、これ誰向け?という疑問が…。{/netabare}

3話感想{netabare}
公式ページには紹介されてなかったスライム娘出たー!
やっぱこれ“モン娘日常”をすっごい意識してない?
一方でセルキーが居なかった、見落としてるだけかも知れないけど。

で、今回はフレッシュゴーレムのクナイの当番回。
賊はどうして足を切った段階でトドメを刺さなかったのか、緊急でもないのに病院に連れて行かず縫合をあの場でする必要はあったのか、謎は深まる。
縫合が終わった後謎の人影がそれを見ててニヤリとする描写があるので、前者は賊が腕のいい医者を探すためにわざとそうしたということかも知れない。
一方の後者は何だろう、立場上賊にやられたなんて市民に知られたくなかったとか?
でもそれだったら主人公が足を持って街中をウロついてる時点で矛盾するし、う~ん。
主人公は謎の人物に監視されてるのに気付いてて、ワザと腕前を見せつけようとしたとか?
手術中襲われたらどうするつもりだったんだ?という疑問があるので、凡その見当はついてたのかなぁ、と。
どうなんだろうねぇ次回が気になりますなぁと言いたいトコロだったのに、次回へのヒキとなる最後の場面がそれまでと全く関係の無いサーフェ妊娠?えっ、そっち!?
次回予告も「不治の病のラミア」で賊や謎の人物に迫る感じではなくなんかモヤっとする、いや迫ると思うけどね。
または主人公の腕前披露&それを監視してる誰かって構造が当分の間続くのかな?{/netabare}

4話感想{netabare}
はぁそうですかー、とガッカリ。
前回、次回に続く「引き」に使われた自称妊娠のタネ明かしがアッサリだった…ことではなく、クナイの縫合を終わらせた後で賊がニヤリとしてたの、あれが無意味だったこと。
賊の視点で普通に考えたら賊はあと一歩でクナイにトドメを刺せるところまで追い詰めたのに、医者がやってきて全回復されてしまったというシチュだよね?
ニヤリどころかスゲー悔しがると思うのだが…というか手術を妨害しようとすると思うのだが。
じゃあ、賊のボスや監禁してた奴隷が病気になって、だけど立場上正規の病院へ行くことができず治療できる人材を探してて主人公がお眼鏡に適ったってことかな?(クナイは探し出すために餌)、と予想してたんですよ。
よくあるじゃん?医療系のドラマでヤクザ絡みの話とかで。
けどそんなことは無かったらしい。
拾ったらしいハーピーの卵とやらもなにかの罠かも?と思ったがそれも違うみたいだし。
あっれー?
そもそも前回クナイの腕や足を落としたのは誰だよ?
賊の中に腕利きの奴が居て「先生お願いします」で出てくるんじゃないのか…そして再対決になって、クナイは主人公の治療のおかげで前よりも体がよく動くとかで勝つって展開じゃないのか。
単に縫合しただけじゃなくて密かに秘密武器を仕込んでたでもいいじゃない、骨にバッファローマンの角を使ってたとかさ。
あっれー?
賊の視点でといえば、ケンタウロス相手にはどうして弓を使わなかったのかも謎、直前で撃ってたのに。

そして主人公の性格もブレブレ。
ルララを賊の摘発に参加させたのを異常に怒ったり、例えあの毒がラミアには効かないと看破してようがナイフで刺されたのは事実だと思うのだが何とも思ってなさそうだったり。
「昔私の身内がアンタに毒を盛ったんだ」というのを事も無げに言ったり。
ルララの件なんて「貧困が悪い」と言っただけで、その貧困からの脱出には何も手を貸してない(詳しくは2話感想にて)のが明らかになったワケで、お前にとやかく言える筋合いは無い様な?
そんな目先の正義に酔ってるキチガイかと思ったら看病の優先順はわきまえてる・凄い・賢い!とかやられても、な~んか気持ち悪い。
まぁ要は、その瞬間瞬間のシナリオの都合で動かされてるだけでキャラクターには心が無いように感じる。

これが中韓のアニメだったら「こんなものか」で気にしないのだけど、う~んう~ん…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
5話馬のブリンカー、6話鳥の…げぇっ関羽…ってことで換羽ネタ。
この種族はこういう性質ってのは、グレンがどうこう言うまでもなく常識として知られてそうな…。
ってことで現象を紹介しただけでドラマは大して無い、はぁそうですかって感じ。
むしろこれらのエピソードはスキュラがグレンに試練を課したってとこが重要なのかも?

そして7話、まだ山下りないの?ってところで謎な展開。
フェニックスの末裔が居るという噂を聞きつけたアラクネは捕獲しようと罠を張ってた。
そしてハズレのハーピーが罠にかかった時は姿を現さずにそのまま放置だったのに、グレンが掛かったら登場したのはよく分からない。
ま、まぁグレンもフェニックスと並ぶ「当たり」だったんだろう。

それより不思議なのは、ケンタウロスがアラクネにグレンをどうしたいかについて詰め寄られて答えに窮した部分。
普通に「先生の気持ちを尊重して振り向いてもらえるように努力してる。気持ちを無視したあなたとは違う」みたいなこと言えば良いんじゃねーの?というのが気になって…。
というか元々グレン自身の考えは蚊帳の外で話が進み、だったらせめて画面の端で「ボクの気持ちは無視か、トホホ…」くらいさせてくれないと、その…グレン自体が意志薄弱に見えて仕方ない。
実際んトコ、ハーレム系は主人公が意志薄弱の方がシナリオ書き易いんだろうけど、それに甘えられてもちょっとねぇ。

そして最後、巨人が現れたーってことで次回へ引き…唐突だなぁ、村長めっちゃ早口。
これもシナリオ手を抜いてるようなそうでもないような…?
これで次回そんな大騒ぎ──騒ぎの規模ではなく、今までの描写とどこまで係わりがあったか──ではなかったとかだったらどうしよう。
私覚えてますぜ、3話の引きとして使われた妊娠騒動=ハーピーの卵、シナリオ的に唐突というか都合が良すぎて、実は何者か…スキュラか竜頭が仕組んだんじゃね?って疑いはまだ持ってまして。
巨人の発生も、それを見越してスキュラが派遣させた…ってことに、なってくれんかな?{/netabare}

8話感想{netabare}
やっと面白くなってきた?…いやそうでもないのかなぁ?
巨人が村にやってきたのは医者が居ると聞いて診てもらおうとしたから、でした。
一応の理由にはなってる…か?
グレンをハーピーの村へ出張診療に行かせたのはスキュラで、しかも巨人は10年以上風邪ひいてたらしくて、じゃあスキュラはこうなることを見越して寄越した?
巨人の服を作るのに都合よく居合わせたアラクネも、元はフェニックスの末裔が居ると聞いて村へやって来たワケで、グレンが村に来るタイミングに合わせて意図的にフェニックスの件を吹聴したヤツが居たとすれば「ご都合主義感」は払拭できる、かな?
やっとドラマらしい展開になって来たというか…単に私の悪い癖で、釈然としない展開でも黒幕が居てそいつの手引きってことなら納得しちゃう部分がありまして、まぁそんな感じ。
ただ、本当にスキュラが何か企んで仕向けたって話なのかどうか、現段階ではあんまり信用できないのが辛いトコロ。
描写がねぇ…巨人が来たー逃げるぞー説得するぞーって時に「なんでこのタイミングで村に来たんだ?」とキャラに不思議がらせないとなんか物足りない。

一方で主人公グレンの性格の気持ち悪さには磨きがかかってきた、ケンタとの食事にラミア参入で云々って時にあの言動はもはや精神異常者じゃないかな。
同期放送に──本来は時期違ったハズなんだけどコロナのせいで同時期になってしまった──“天晴爛漫”があるせいで余計にそう感じるのかな?
あっちは主人公が「常日頃メカニックのことばかり考えてて他に注意が向かない」という設定で、人の心がどこか欠けてるって描写がちゃんとされてる。
こっちの主人公もそれと同じくらい医療に没頭してて他に気が回らないってことなら気にはならないのだけど、そこら辺の描写がどうにも弱い。
異常者として描きたいのか健常者として描きたいのか、どっちかよく分からないというか…。

因みにどうしても比較してしまう“モン娘日常”では、巨人(じゃなくてドリアードだったけど)登場の時はスライムとで怪獣バトルめいたことをしてた記憶。
こっちでそういうアクションシーンを期待するのは…作画レベル的に無理か?無理なのか?{/netabare}

総評(これだけ読めばいいかも){netabare}
「え、なんであれやんないの?」という疑問と不快感が募るばかりの作品でした。
後半、全部スキュラの陰謀ってことにすればまだ救われるかな?としてそうなることを願ってたけど、結局そうではなかった。

例えばの話で私の妄想になるけど──
スキュラは竜頭女を救うため色々試したり文献漁ったりしたが全くダメで、古代より生きてる巨人が何か知ってるかも?と一縷の希望に賭けるしかなくなってた。
で、それを聞き出すためにグレンをハーピーの里に向かわせようと目論み、前準備としてサーフェに卵を持たせて奴隷商摘発に係わらせた。
思惑通りグレンはハーピーから人望を得ておもてなしとして里に迎えられ、そのタイミングを見計らってアラクネにフェニックスの末裔の情報を流して里に向かわせた。
で、思惑通り医者が近くに居ると聞いてやって来た巨人の病状をグレンが診察し、療法としてアラクネが服を仕立て、お礼に巨人からヒント(伝承なり)を聞き出すことに成功。
それでも手術成功率は0から50%になったくらいで、合意を得る最後の一押しとしてサイクロプスやアラクネやその他諸々手術に向けてのプロジェクトを始動させて断りにくい状況に追い込んだ、とか。
アラクネは巨人の服を仕立てるという栄誉に預かれた恩でスキュラの頼みなら喜んでする、というのも計画の内、とか。

これくらいのことはやっても良かったのでは?
というかやらないと個々のエピソードが独立しちゃってて、しかもそれが毎回上手く行き過ぎててつまらない。
一話完結モノの作品と捉えようにもハーピーの里の滞在話数が多くてそう思うのも難しい。
同期放送の“ノーガンズライフ”といい、個々のエピソードに繋がりがないのってどうなんだろう。
また、こんな妄想を抱いたのはグレンが感情の無い人形キャラでシナリオに動かされてる感バリバリで、じゃあそのシナリオ書いてるのは「メタ視点で作者」ではなく作中キャラにやらせりゃ問題ない、という意思が働いたのかも。
じゃあなんでグレンは人形キャラに見えるかって言うと、医者ならではの矜持や葛藤が作中に…無い。

また例え話になっちゃうけど──
明日処刑が決まってる罪人が急病患って、果たして救う意味はあるのか?と悩むとか。
自分を殺しにきた敵が急病患って「何故助ける、あの時見殺しにしとけば良かったと後悔することになるぞ」となじられながらも治療を施すとか。
一人分しか特効薬無くて、そこに金持ちだけど老い先短い老人と、貧乏な若者が担ぎこまれてきてどっちを助けるべき?と悩むとか。
またはそういった価値観?哲学?が主人公と違うライバル医者が登場するとか。

こういったものが、無い。
単純に“ブラックジャック”読めって話なんですけどね…実際は別に読まなくてもいいけど、医者を絡ませてのドラマ展開をしたいの『なら』お手本集として目を通しておくべき。
但し「医者を絡ませてのドラマ展開」が無いと、セクハラをするための言い訳として医療行為があるだけにしか見えない。
…。
まぁ本音「セクハラをするための言い訳として医療行為がある」なんだろうけど、その…もうちょっとオブラートに包んでくれませんか?と。
建前もうちょっとしっかりしてくれませんか?と。

自分語りになるので畳んでおきます{netabare}
生物…生き物についてちょっとでも突っ込んだ話をしようとすると「生殖」については避けて通れません。
かくいう私も園芸が趣味で、植物も生き物ですので、どうしても生殖についいて話さないといけない状況ってのが、ある。
ぶっちゃけ花は性器だぞ?
けどねぇ、その度にねぇ、下ネタに繋げてクスクス笑う・真面目な話を茶化されるのは非常に不愉快。
劣勢ホモとか重複受精とかいちいち反応すんなよと、真っ当な生物学用語だっての。{/netabare}

で、そういった嫌な思いを体験してきた人間にとって、医療行為をセクシャル方面で茶化すだけの内容というのは…どうにも快くない。
また、1話感想で触れたけど“モンスター娘のいる日常”という作品が別にありまして、そっちは序盤は生態観察系なノリで楽しめたけど後半からは「空想過ぎる生物」が登場してイマイチでした、個人的には。
ということで“モン娘日常”の不満を晴らすような内容を期待したのだけど、蓋を開けたら…

グンレン医師というオリキャラ(作者の投影、メアリースー、俺くん)を主人公に据えた“モン娘日常”の二次創作

でしかなかった。
今にも「くぅ~疲れましたw」と言いそうなアンソロにも収録されない素人作品。
いや、言ったらまだマシか、中身がある分。
グレンは本当に中身空っぽ。
原作はいいんだ、知らんし。
ただアニメ化する際もうちょっとどうにかならんかったの?ということで上記ダラダラ書いてきた訳ですが、いやぁホントなんでこんな出来に?


ということで長くなったけど総評…というかスタッフに言いたいこと。
やりたいことは分かるけど医療行為を茶化すだけだと不愉快なのでオブラートに包むためにドラマを入れてくれ。
「ドラマって何?」と分からないのだったらブラックジャックを読んでくれ、“モン娘日常”を読むのはその後でいい。
いや実際は知らない訳無いんだけどね…ハナから真面目に作る気が無かったってことなのかなぁ?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エロ蛇足

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
人間の医師であるグレンが、様々な異種族の(なぜか女性ばかりを)治療し、いや~~役得役得、というアニメ。

ただ、実のところ「医療」と「エロ」なら、7:3で、「医療」を魅せるアニメなんだと思います。それが、全然上手くいっていなくて、もったいないな~と思ったことと、本作の良さについて、レビューに書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作で一番好印象だったのが、「キャラを使い捨てないスタンス」。

本作の作風であれば、1~2話使って、一種族の治療をやり、ハイ次ハイ次と、どんどん新たな種族を出していくだけで、お手軽にストーリーを作っていくことができます。

しかし、本作は、一度メインとして扱ったキャラクターを、以降はサブキャラとしてきちんと活かしているのが、「作者の人間性」を表すようで、だからなんとなく、「温かい」雰囲気が生まれているのだと思います。最終話は(アニオリっぽい?けど)正にそんな感じ。凄く温かで、エロなんて入り込む隙がない雰囲気。あれこそ、この作品に似つかわしいものだと思った。

医療も、架空のものとはいえ、結構キチンと(普通に)やっていて、これまた好印象。まあ、モンスター医師というか、ほぼ獣医だよなと思うこともあったけど。

これだけを観れば、かなり硬派にちゃんと作っている作品。それだけに、「なぜエロ要素を入れた?」というのが、疑問で疑問で。

まっっったくいらないでしょ、エロ。完全に蛇足(ラミアだけに)w。

むしろ、もっとちゃんと架空の医療を追求し、もっと硬派に作っていけば良かったのに。まあ、「売れるため」なんでしょうけど、作者の得意なことや、やりたいことに対して、ミスマッチだなと思いました。

だって、この作者、エロ下手だよ? 異種族の女性を治療して、「あ~、先生、そんなところまで、ら、らめ~」の一択じゃないっすか(苦笑) 異種族レビュアーズの多彩かつ論理的なエロを見習、、、いや、だから見習わなくていいんだって(笑)

つまり、「向かないことはやらなくて良いよ」ということ。ドラゴンボールだって、最初はギャグマンガだった。途中から作風変えたって、良いじゃない。硬派にいこうぜ。

あと、これはまあ好みの問題だろうけど、サーフェの年齢が19歳っていう設定にちょい違和感。24歳くらいかと思ってた。てか、個人的には30手前で、「もぅ、グレン先生! いつまで待たせるんですか! 私には時間がないんですぅ~。」みたいな、「基本大人で」「ずっと年下のグレンを好きになってしまった」「からグレンの前だけでは可愛くなっちゃう」方が、萌え度が高いんじゃないかと思った。19歳であのヤキモチじゃあ、なんかちょっとメンヘラっぽく感じるというか、うまく言葉に言葉に出来ないけど、19歳ならもっと爽やかに恋してほしくなってしまう。屈折した恋愛は、20代後半からが似つかわしい(個人の見解)w
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
モンスター娘のいる日常、と関係あるの? ただのエロアニメになるか、どこまで医者要素を貫けるか。氷のクダリ、なんか良いな。

2話目 ☆3
色々と背景があるわけだね。デート回。水路の買い物は一期一会ってのは良いね。エラでエロいことやるなや(苦笑) わりとちゃんとしたドラマをしてるよな。

3話目 ☆3
フレッシュゴーレムなんてジャンルがあるんか。感覚繋がってるのね(笑) 痛覚はないのに、触覚はあるのか。

4話目 ☆3
登場キャラを使い捨てにしないのは良い。

5話目 ☆2
空輸部門は良いけど、取り分だよか。パーピーが独自で運送会社やることより、メリットがないとね、パーピーにとって。ただの変態じゃねぇか(苦笑) 所属によって偏った考え方や趣向があるのは良いけど、これは微妙。

6話目 ☆3
不死鳥の羽。特に何をしたわけでもなく。

7話目 ☆3
風邪の巨人。

8話目 ☆3
エロいらんというか、スカディはあの程度であんなに感じるのか?

9話目 ☆
サイクロプスは遠近感をつかみにくいってのは、単眼ならそうだろうけど、なんか進化しなかったのかな。なんでそんな半人前に、街の代表者の手術針を? 

10話目 ☆


11話目 ☆3
かなり拗らせているな~。わりとあっさり説得に成功。まじで街の英雄だな。

12話目 ☆3
スカディ、急にデレたな。かなりライトな作風になった。これはこれで良いかな。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

わたしを治して? お医者様。

この作品の原作は未読ですが、大西さん、セーラちゃんが出演されると知り視聴を決めた作品です。
舞台設定は異なるものの他種族が混同して生活を営むとなると、「モンスター娘のいる日常」でも感じた種族を超えた馴れ合いが必要不可欠なんでしょう。
寧ろ、誰にでも分け隔ての無い感じが個人的には好印象でしたけれど…


ここは魔族と人が共に暮らす街“リンド・ヴルム”。
新米医師のグレン先生、今日もキワドイ診察中――!?

マーメイドのエラを奥まで診察したり
フレッシュゴーレムの太ももを縫合したり
ハーピーの産卵をお手伝いしたり
ドラゴンの鱗を隅々まで触診したり

見た目も構造も性質も異なる彼女達を救うため、
全力で診察しているだけなのに、
なぜかいつもアブナイ♥雰囲気に……?
でも大丈夫、100%医療行為だから問題なし!

ラミア族の助手・サーフェの尻尾の締め付けに
窒息しかける時もあるけれど、
今日も診療所は開かれる!

史上初!モンスター娘の生態に迫る、
メディカルファンタジー開幕!!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

視聴する前は声優さんの情報は殆ど得られませんでしたが、蓋を開けてみると、ゆかなさん、種崎さん、M・A・Oさんにひーちゃんと、豪華声優陣が声を当てていたのにビックリです。

「モンスター娘のいる日常」を視聴している時にも思ったことなんですけど、様々な種族と交流が可能になったとしても、モンスター娘にもちゃんと選ぶ権利がある筈なんですが、どうして人間の男性がモテモテになるのでしょう。
でも、様々な種族の女の子から好意を寄せられるって、どんな感じなんでしょうね^^;?
ワンちゃんが尻尾を千切れんばかりに振って近寄ってくる感じ…?
それともネコが膝の上で丸まって寝ているのを見ている感じ…?
いやいや、会話が成立する上、感情もあるので人間に近い感じ…?
まぁ、リアルの自分には一生縁の無い話なんですけどね^^;

加えてグレン医師の相棒であるサーフェ(CV:大西さん)はラミア族…
「モン娘」で、一番最初にやってきたのもラミア族のミーア(CV:天ちゃん)だったんですけど…
それに、ハーピー、ケンタウロス、マーメイド、アラクネなどの種族も毎度お馴染みという感じ…

だから、この作品においても設定としては「ありきたり」の域は出ないものの、一つの作品として捉えるとこの作品も十分に面白い作品だったと思います。

それは、グレン医師が仕事熱心で色事に疎かったからにほかならないと思います。
それに、性格的に嫌みが無かったのもポイントが高かったのではないでしょうか。
まぁ、この設定はハーレム作品における常套なんでしょうけれど…

公式HPのキャラ紹介欄に面白い記載がありました。
魔族はすべて脊索魔族門に属し、背骨が存在します。
またすべての魔族が人間と交配可能ですが、生まれる子供は基本的に魔族の血を受け継ぎます。
(アラクネは例外的に女のみアラクネ、男は父親に似ます)

上記がアニメの公式HPに記載されている理由って何なのでしょうね。
少なくても今回アニメ化された範疇とは全く無縁の設定だと思うんですけど…
全ての種族にグレン医師とゴールインできる可能性がある、ということなのでしょうかね^^;?

ただ一つ言えるのは、グレン医師の周りが騒がしいだけで、グレン医師本人は至って真面目に仕事をしていますので…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ARCANA PROJECTさんの「カンパネラ響く空で」
エンディングテーマは、鈴木愛奈さんの「やさしさの名前」

1クール全12話の物語でした。
グレン医師のモテっぷりに羨ましさを感じつつ、モンスター娘ならではの愛情表現を目一杯堪能できる作品だったのではないでしょうか。
私には総じて楽しませて貰った作品になりました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
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