2022年度のリーダーTVアニメ動画ランキング 9

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2022年度のリーダー成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番の2022年度のリーダーTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.1 1 2022年度のリーダーアニメランキング1位
メイドインアビス 烈日の黄金郷(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★★ 4.1 (419)
1539人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。 どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。 「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。 そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。 ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。 リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。 深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。 リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。 ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。 そこで、出会ったプルシュカと名乗る女の子は、ボンドルドに育てられ外界を知らずにいた。 リコの冒険話に夢中になり一緒に冒険に行きたいと願うが、あえなくボンドルドの実験に利用されてしまう。 しかし、プルシュカは形を変えリコの白笛となり、一同は深界六層「還らずの都」へと進む。 そこには、成れ果てが独自の価値観を持って生活している「成れ果ての村」が存在していた。
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

胸糞感が度し難し!冒険家には「呪い」という名の祝福とルサンチマンの「叫び」を手向けとして贈りましょう…

世界観には独自性があり、濃厚、壮大、広大のこってり豚骨風味。
本作は他を圧倒する底力、潜在力を持っていると言えるでしょう。
そして音楽面も文句のつけようもなく、{netabare}特にedの「味噌&ロイド」の曲は世界観にベストマットしてるものと認めざるを得ませんが、、
如何せん!{/netabare}どうにも度し難い!!のは、この「胸糞」展開であります。

●総評
{netabare}
独特の世界観や雰囲気には目を見張るものがあると言えますが
それに対してストーリーの評価となると残念ながら巧く機能していないような印象を受けました。

よって最終的に物語評価を更に下方修正いたします。

「烈日の黄金郷」のヒロインかつ主人公はプリンセスファプタでありました。
故に彼女の復讐物語が成就すべきであることも、彼女の復讐物語に正義があるのも
大いに納得がいくところでありますが、それに対してアビスの真のヒロインかつ主人公であるリコは
成れ果て村の住人との交流があり、親近感が生まれたことによりファプタの復讐を阻む立ち位置に
あるはずなのにもかかわらず、残念ながら存在感がまるでありませんでした。

本来の主人公であるはずの彼女の見せ場と言えば
笛吹くか、脱糞するしか、なかったような気がいたします。

プリンセスファプタの戦闘力が異常に高すぎたため、人間であるリコに対抗手段がまるでなかった
というのもファプタにバランスが片寄り過ぎたという問題に繋がりますが
それ以上にリコであれ、レグであれ、ファプタの復讐劇を止めるだけの動機や
正義みたいものを示せなかったのがかなり大きかったような気がしました。

正義の天秤がファプタの復讐劇に片寄り過ぎたなら、住人皆殺しの大量虐殺完遂
こそがハッピーエンドみたいなおかしな話になるようにも思います。

リコやレグは住人たちを守る側の立ち位置でもっと自己主張なり、自分の思いを
復讐の姫にぶつけることにより天秤の均衡を自らに引き戻すべきであり
復讐の正義が圧倒したままの状態では物語に「葛藤」は生まれず
それなら姫と旧知のレグも復讐の手助けをすべきということに
なり兼ねないのでは?という話になります。

本作のヒロインVS本シリーズの真のヒロインが正面からぶつかり合うことで生まれるはずだった
「葛藤」を巧く描けなかったのは痛恨の空振りであったと判断いたします。

べラフの記憶を利用してヴエコとファプタを結びつけるというやり方は便利で合理的ではありますが
ヴエコとファプタの人間関係をなにかしらのエピソードでもって個別に描かなかったのも
なんだか物足りないような印象を受けました。

二人の直接的関係性についてほぼ何もないような状態で最後にヴエコとの別れが来たとしても
そこに何かを感じろというのは無理な話に思えてなりませんでした。

ファプタを主人公扱いする気持ちが強すぎてレグやリコとの本格的な対立、激突する状況を
躊躇ったために、救済措置としての「デウスエクスマキナ」を安易に発動させたのも
美味くないように感じました。

「デウスエクスマキナ」とは主に悲劇などに使われる手法で「機械仕掛けの神」を意味します。
ファプタがリコに対して危害を加えようとした時にそれを阻んだ「ガブ」はまさに
文字通りの「張りぼての神」でしたが、住人皆殺し以外に解決方法がない
プリンセスの復讐物語の結末をアビスの原生動物の突然の乱入により無理やり別の方向に曲げ
復讐物語を有耶無耶にしたことも同じ手法を安易に繰り返したように見えて仕方ありませんでした。

物語において「デウスエクスマキナ」を安易に多用し過ぎるとそれは
ご都合主義の「張りぼての神」に転じて、興醒めすること甚だしいという
オチに成れ果てる運命にございます

総じてストーリー性は弱く「ベルセルク(蝕)」のオマージュも却って逆効果で
劣化版ベルセルクであるところのただの雰囲気アニメに過ぎず
ストーリーも1期に比べるとかなり落ちるだろうという結論に至ります。{/netabare}


最終話を見た後に極めて個人的な感想を言うならば
{netabare}ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかも不明で
何とも言えない宙ぶらりんのままにスルリと閉幕がやってきたような
そんな印象が強かったような結論にございます。{/netabare}

●ヴエコ・イルミューイ・ファプタ
この3人のうち{netabare}いずれかに感情移入できればそれなりに楽しめたのかもしれませんが
感情的には断念してる当方としましては、3人の関係性を頭で分析することがやっとできた辺りで
限界点を迎えてしまい、残念ながらそれ以上のものを本作から感じ取ることはできませんでした。

ヴエコは自分と同じ絶望の闇を持つイルミューイが愛おしく思え、そこに希望の光を見出しますが
イルミューイにとってもヴエコは唯一無二の特別な存在であったようです。
イルミューイの意思と思い出を受け継いだプリンセスファプタにしてみても
ヴエコには思うところが色々あったのでしょう。

成れ果て村の崩壊とともにプリンセスの復讐物語も終わります。
そこにどんな「価値」があったのか?を見出すには
恐らくヴエコが抱えた絶望を体現する必要があるようにも思われますが
キャラに対して親近感が湧かない時点で当方には
それを語る資格がないということなのかもしれません。{/netabare}

●「お【日】様みたいな匂い」という言葉から思い浮かんだある仮説
原作ファンの方が指摘していたこの言葉とそれについての解説にインスピレーションを受け
思い至ったものは{netabare}「ベルセルク」{/netabare}でありました。

{netabare}終盤におけるプリンセスファプタの復讐戦の展開はベルセルクの「蝕」に酷似していたのは
偶然ではなく必然で、意図的にオマージュを踏みに行ったようにも考えられます。
蝕とは「(皆既)【日】蝕」を示し、また「食」には「食べる」という意味合いもあり
ガンジャ隊御一行もイルミューイの子供たちも村の住人も「食べる」というキーワードで
その関係性が結ばれているのも意図的なもののように思われます。

ガンジャ隊は鷹の団であり、ヴエコはキャスカと(性的虐待事案も含め)
どこか似ているように思います。
鷹の団団長のグリフィスのキャラ性は、べラフとワズキャンとイルミューイに
3分割されたような形になっているような気もいたします。

グリフィスにはべラフのようなクールさ、ワズキャンのようなリーダーシップとカリスマ性
そしてイルミューイのような無邪気で純粋な面をすべて兼ねそろえたような特徴があります。

またレグの火葬砲はガッツの義手砲と似ており、ヘルメットも少年時代のガッツが初回の登場シーンで
被っていたのが印象に残っています。

レグは黎明卿たちにより片腕を切断されますが、ガッツも「蝕」での激闘の末に片腕を失います。

「蝕」の背景には「日蝕」があり、その際に行われる降魔の儀では生贄が捧げられますが
ベルセルクでは鷹の団、本作では成れ果て村の住人がそれに当たると考えられます。

降魔の儀がとり行われる周辺地域と外界には境界が生まれることにより隔てられる状況も
成れ果て村の障壁によりファプタが容易に侵入できないような様子と一致しているようにも見えます。

以上の事から「お日様みたいな匂い」という言葉には、ベルセルク「蝕」
のオマージュを示唆する意図が込められていたのであろうという結論が
導き出されるわけであります。{/netabare}

●覇王の卵と妖怪大戦争
{netabare}本作がただの雰囲気アニメという指摘は激辛の評価でありますが
前回から続く妖怪大戦争展開が、もしかしたら厳かで重々しい本作特有の世界観を台無しにしてしまうことになりはしないか?という懸念を抱かずにはいられません。

プリンセスファプタの復讐劇はベルセルクの蝕みたいな状況になってしまいました…
同じダークファンタジー作品なので両者がなんとなく似てるのはまぁいいとしましょう。

ヴエコから始まりファプタに至る物語。
もしかしてファプタの名付け親がヴエコなのか?とも考えましたが、そうではなく
べラフを媒介にして記憶のバトンを渡すことによりヴエコとイルミューイとファプタの関係性が
とりあえず繋がるという流れだったようです。

それを受けて視聴者の視点からファプタの復讐劇に感情移入ができるのか?という話になりますが、
個人的にはそもそも「子作り」というワードで繋がれたヴエコとイルミューイの関係性に対して
共感できる要素が何もなく、そういうわけで、結果ファプタの復讐劇にも特に感じるところは
何もないというのが本音であります。

妖怪カオスの状況を打開する可能性を持った最後の切り札=レグは眠ってしまい…
プリンセスファプタと成れ果て村住人プラスアビスの原生動物が入り乱れる妖怪大戦争は
更に激化し、事態は混沌を極め言葉を失ってしまうような情況であります。

降ればどしゃ降りの雨で、どうやらプリンセスファプタは不死身体質らしく
もりもり食べて華麗なるグレートリセットを成し遂げますが、
ある意味ゲゲゲの鬼太郎みたいなプリンセスの雄姿を見て思い至った結論は
物語の評価を下方修正しようというオチでございました…{/netabare}

●プリンセスの証明
{netabare}ファプタが何故にプリンセスであるかと言えばイルミューイの娘だからですが
イルミューイがプリンセスの由来となる事情について少し深堀りしてみたく思います。
イルミューイとは不可侵海域の孤島に住む原住民の「子供」であります。
重要なポイントはイルミューイの背中には刺青があるということです。
原住民が刺青してるのだから、そこにシャーマニズムとの関係性が
あるのではないかという推測が成り立ちます。

そしてイルミューイのあの「目」ですが、焦点が定まってないような
虚ろな目をしてたりするんですが、その理由として2つくらいの要因が思い当たります。

1つはやや危うい話になりますのでここでは詳細に触れませんが2つ目の理由と大雑把に言えば
同じようなものなので、それについて言及するとそれは「トランス状態」を暗示してるのでは?
ということであります。
シャーマニズム文化圏に属するシャーマンはトランス状態に入ることにより幽体離脱や降霊術を
可能とする聖職者階級の種族であります。

シャーマニズムと言えば縄文文化やアイヌ文化(ゴールデンカムイの大ババも刺青あります)
に繋がる要素も含みますがもう一つの特徴として挙げられるのはピアスなどの装飾品と
密接な関係性をもつということです。

イルミューイが飼っていた小動物が死にその骨でヴエコがネックレスを作り彼女に渡しますが
彼女はそれを大いに気に入ります。
一見して悪趣味な骨で作った首飾りなどはまさにシャーマニズムに関係する
装飾品以外に考えられないと思います。
そしてベルセルクの「ベヘリット」みたいな「欲望の揺籃」も
シャーマニズムに関連する装飾品という風に考えられなくもないような気もします。

イルミューイの文化圏においては彼女の母親がそうであるように子作り大推奨の考え方が主流
でありますが、このことは縄文文化においても同じような特徴があると言われております。
イルミューイにまつわる文化的傾向と世界各地に分布する諸文化の特徴を比較し導かれる答えは
「シャーマニズム」の一択しかないという結論になります。

イルミューイの正体とは即ち、「シャーマニック・プリンセス」ということになります。

「ベヘリット」がグリフィスのもとにあるべくしてあるように
「欲望の揺籃」もイルミューイのもとにあるべくしてあるのは
彼女が「シャーマニック・プリンセス」であり、それを使える
資格があったからということを表し、
(シャーマニズムという)闇の中に「光」=イルミネーションをヴエコが求めたのも
イルミューイこそが「シャーマニック・プリンセス」であることの証明しており
コンパスの針が闇の中(の光)を示したこともそれを裏付けるものと推測いたします。

そしてシャーマニズムの「シャーマン」とは「呪術使い」とも言い換えることができますが
「呪術」の「呪い」とは「アビスの呪い」に繋がる概念なんだと推測できます。

ダークファンタジーにしてもファンタジーにしてもその世界観と密接に絡んでくるものは
「剣と魔法」という要素になりますが、本作においては魔法の代わりにシャーマニズムや呪術が
重要な鍵を握っているように思われます。

ちなみに「子供」の「供」とはお供え物を意味しますが、
そういう文化圏に属する最下層民は時に大変残念な扱いを受けることもあるようです。{/netabare}

底知れぬ大穴=「アビス」とは何であるについても上記の仮説を前提に考えれば
答えは導けると確信いたします。

障りのあるヴエコの真相について晒します
{netabare}この物語はヴエコから始まり、イルミューイに繋いで、最終的にファプタに
バトンが渡る展開となっております。
よってまずヴエコとは何であるのか知らずには先に進めないというのが道理ではないでしょうか。

しかしながらヴエコというキャラには放送コードに引っ掛かるような類の問題があったため
制作サイドとして自主規制をかけざるを得なかったような事情があったのではないかと
推測いたします。

そのような自主規制という判断自体は適切だと思いますが、その副作用として
圧倒的多数の視聴者には真相が伝わらなかったという可能性がかなりあるものと思われます。

7話におけるイルミューイとヴエコの会話からヴエコの真相を解き明かすキーワードを抽出するならば
「交尾」「不妊」といった言葉に妙な引っ掛かりを覚え、
そこには重要な意味合いや含みを持たせているのではないかという予感が立ち上がります。

1話におけるヴエコの回想シーンでは孤児のヴエコを引き取った「酷くろくなものではない男」が
登場しますが行為の主体者であるところの「この男」に関係するキーワードを抽出すると
「事の度に聞かせてきた」「使い古しのお前でも」という言葉が検出されます。

「事の度」の「事」と「使い古し」もしくは「使い古す」は同じような意味合いを持ち
要するに「交尾」を意味するものと解釈できます。
更に問題の回想シーンでその男は高熱の炎で焼かれた鉄棒を用いて
サディスティックな変態性癖を示すかのような行為に走り、
その被害を受けた結果として「不妊」体質になったのではないかという予想が成り立ってしまいます。

このようにかつてヴエコが性的虐待を受けていたことが判明するわけですが
ここで更に注目すべきは時間軸と時間経過であります。
「交尾」の話はガンジャ隊に入り黄金郷に到達した後、あるいは現在進行形で
繰り返されているのだということがイルミューイの証言から明らかになるのですが、
それを裏付ける台詞がないか探してみると
1話の黄金郷を目指す旅路の船上にて行われたべラフとの会話の中に
「売り物にもならない醜い体」「お世話するしかできない私」というものが見つかります。

「醜い体」とは「交尾」を暗示しますが、「お世話」も「交尾」を暗示する言葉で
あろうことが結論として導き出されます。
ガンジャ隊のお世話係とは隊員の性的な部分もお世話するという意味合いも含まれており
結局ヴエコとは本作の中では性奴隷のような扱いを受ける極めてコメントし辛いキャラ
であるというのが真相だったというオチであります。

自主規制はしたがヴエコの真相を探る手掛かりを制作サイドが完全に抹消することはしなかったのには
恐らくヴエコがイルミューイに加担していく動機についてはどうしても伝えたかったという
制作側の意図がその背景にあったのだと推測いたします。

ヴエコが「お世話係」になることを最終的に決定する権限があるのは
ワズキャンであり、決定権がなくとも反対しなかったのはべラフであり
他の隊員にとっても「お世話係」については重宝したものであると予想できるからこそ
ワズキャン他とヴエコの関係性はかなり微妙なものがあり
最終局面でヴエコがガンジャ隊かイルミューイかの2択を迫られた際に
イルミューイに傾くことについての動機付けの要因になったことについての
一定の理解は得られるのかもと言えなくもなさそうです。{/netabare}

●プリンセスファプタ{netabare}暴れる妖怪大戦争!?{/netabare}
しかし当方の感情は途中で断念してるため、一切感情移入ができておりません…
一番まともなレグしだいで、なんとか頭はついていけるかもですが
10話を見たが完全に何もなかったというのが個人的感想です…

「美しさとは【目】だ」
1話で三賢のべラフが口にした言葉は{netabare}伏線{/netabare}だったのでしょうか?

{netabare}胸糞感や基地外感が{/netabare}強烈すぎて個人的に感情移入できなかったキャラ選手権【ワースト10】
{netabare}
1位 イルミューイ
2位 ヴエコ
3位 ファプタ
4位 マアアさん
5位 リコ
6位 ナナチ
7位 ベラフ
8位 ワズキャン
9位 マジカジャ
10位 レグ
{/netabare}
その理由
{netabare}まずレグは本作において一番マシでニュートラルなポジションであります。
三バカトリオの一角で天然ボケな部分もありますが他と比べたらかなりマシに思えます。

基本的に「成れ果て」の外見が苦手でして、グロカワ系キャラを好意的に捉えることができませんが、マジカジャには知性と紳士的な姿勢を感じるので「成れ果て」の中では一番マシに見えます。

ワズキャンは本作においては最上級の基地外キャラな面を有しており、
黎明卿に通じるところありますが、カリスマリーダーだからこその決断だと理解はできます。
成れ果て化しなければもっと好意を持てたかもしれません。

ベラフはクールで一番常識的?なキャラのようにも見えますが、その一方で人間味に欠けており、
そういう意味では隊員中で一番成れ果てに近い存在だとも言えそうです。

ナナチは見た目が緩すぎてかなり苦手です。本作において緩キャラや緩いパートが多用されるのは、
展開に「緩急」つけるための作為であると予想されます。
その効果は確かにあるとは思えますが、それにしてもあまりに多用されると
緩パートまみれで食傷気味になってしまいます。
三バカトリオの突っ込み役的立ち位置で突っ込み役は貴重な存在ですが
突っ込みの切れが悪いようにも思え、残念ながら好感は持てません。

リコは究極の天然ボケキャラで無神経鈍感、面の皮がやたらと厚く、基本的に空気読めない人です。
彼女得意の脱糞シーンが象徴するように?将来大物冒険家になり得る大きな器を持っていますが、
天才とバカは紙一重という言葉通り紙一重過ぎて感情移入するのはほぼ不可能です。

究極の緩グロキャラがマアアさんです。
見た目も声も行動パターンも不快でなんだか気持ち悪いものを感じます。
ボディに2、3発ぶちかましてやりたい衝動が抑えられません。

トップ3の一角=プリンセス・ファプタの真の基地外性!?
それが発揮されるのは10話以降なのかもしれませんが、血は争えないという言葉通り
イルミューイの性質を多分に感じられ、自分の腕を引きちぎる野蛮性があったりとか、
その反面レグに対しては度し難い程にデレデレするようなそのすべてのアンバランスさに対し
感情的対応が全く取れません。
この空気が読めない自由奔放さは主人公のリコに通じるところありますが、
このプリンセスには突っ込み役不在のため制御不能で、さじを投げたくなります。

本編のストーリーテラーであり、表のヒロインであるのがヴエコですが
彼女もかなりの天然ボケ傾向あり、過去にトラウマ体験した割に
繊細さに欠け大らか過ぎて肝っ玉も強靭です。
強靭化とは狂人化を意味するのか?と思えるほどにスーパーサイヤ人化したような印象を受けます。

このキャラには厄介なところがあり、見た目は成れ果ての中では一番マシにも思え、そういう意味では
べラフやワズキャンよりはまともな人間性を有していると言えそうなんですが、
残念ながらイルミューイの考え方をあっさり受け入れ、英断を下したワズキャンと対立
してしまうように行動原理に明確な理由がないような側面が見受けられます。

彼女にとって最大の価値がイルミューイというならば、
トラウマの元凶である「ジュロイモーの残像」的装置は顕在化しないはずではないでしょうか?
彼女の性格を踏まえて考えてみると、彼女にとって
イルミューイこそが大事(=闇に差し込む一筋の光)ということならば、
他のものは対価として支払っても構わない、いかなる犠牲を強いる覚悟も既にできていると捉えるべきであり、そうであるならその時点で過去のトラウマは克服できていると考えられませんでしょうか?

百歩譲ってトラウマは完全には克服してないというならば、ヴエコのまるで被害者意識が欠落
したようで繊細さに欠ける、あの鈍い性格は何でしょう?という話になります。
キャラ設定が混乱してるのか何なのかは不明ですが、兎に角何がしたいのか意味不明で
感情移入できないことだけは確かです。

結局ヴエコとは真のヒロイン(イルミューイ&ファプタ)を引き立てるだけの補完キャラにすぎず
ストーリーテラーは偽ヒロインであったというのが当方の見解です。

※すべては7話のイルミューイとヴエコの会話の中に忍ばされていたようです。
時間経過を正しく押さえ、二人の会話を注意深く聞いてみると矛盾するような要素が
出てくるのですが、その矛盾を解消するような答えを見出せればヴエコの「役割」が見えてきます。
7話の会話から1話に戻り再検証するとそれに気がつきます。

あまりにあれ…なので、物語の評価を下方修正いたします。
{/netabare}

堂々たるトップオブ{netabare}胸糞基地外{/netabare}クイーンはイルミューイです。
イルミューイの{netabare}何が気持ち悪いのか冷静に考え直してみて気づいたのは{/netabare}あの「目」です。
あの目にどんな意味があるのか考察してみるとなかなか厄介な話になりそうですが・・・この続きはいずれ致します。

個人的には7話が過去最高に胸糞感が度し難く、{netabare}こみ上げた具が
尻の穴から内部爆裂してしまいました。
とは言え「途中で断念した」いうのはちょっとした「シミュレーション」ですが、
その意図するところは今回で断念した人が意外と多かったでは?みたいな、
ある種個人的な見解に元づくものです。{/netabare}

何故ヴエコの性格態度に納得できないのかについて{netabare}もう一度思いを巡らせた後に気づいたことは
時間経過と急激な環境変化により、もはやヴエコは昔のヴエコではなくガンジャ隊の三賢の一角を
なす指導者的存在にスケールアップしてるという話であります。
黄金郷に憧れていた時期のブエコと実際に黄金郷に辿り着いたブエコは別人格と言えるほど
急激な進化を遂げたということなんだと思います。

もしも日常生活がデッドオアアライブの繰り返しみたいな環境に置かれたら過去のトラウマに
囚われてる暇なんてあるわけないというのは確かにその通りであり納得はできます。
そのように思い8話を見たら、確かにその理屈を手堅く固めにいってるような要素を
多分に感じることができました。

本作の原作者はなかなかに計算高く、よって最後まで事の次第を見守らず評価を下すのは早計であり、独断専行的な感想を抱くのは愚かであることについては一定の理があると思います。

とりあえず、いままでの展開については十分理解可能です、頭では…
頭では理解はできるのですが、如何せん感情がついていけず
頭では8話までついていけてるのに、感情的にはダメらしく
感情的には7話で断念、ギブアップしてしまったというのが個人的な実情あります。

ブエコとガンジャ隊ご一行は急激な環境変化に適応し、メンタルは超人級の強度を有する
化け物みたいな存在に進化を遂げたようですが
メンタルが並みの人間レベルでしかない当方にしてみると理解し難い違和感や戸惑いを覚えた
という感が強く、およそ凡人と超人では価値観の乖離が惨過ぎてそのギャップを埋めることには
ある種の虚しさを感じるだけというのが個人的な話のオチであります。{/netabare}

心と頭をざっくり断絶させる末恐ろしい作風は天才的でもある
と言える一方で狂気さえ覚えてしまうような問題作であるため、
敢えて注意喚起させて頂きたく思いました。

(思いっきり蛇足ですが、{netabare}日本の平和憲法特に憲法9条
というのは現実逃避のロマンチストが妄信してるような類のものと個人的には考えていました。
しかしながら自分という存在がおよそ凡人でしかないという真実を知った今となっては
「現実逃避大いに結構!」というのが自分の信条であります。
本作において見た目は子ども、でもメンタルは超人!?みたいな主人公にその他の
メンタル強靭キャラが敷き詰められている理由としては、冒険者とは強靭なメンタルを持って
しかるべきという信念が背景にあるものと推測いたします。
個人的な趣味嗜好の話になりますが、「俺強系」の作品が苦手の当方としましてはメンタル面における「俺強系」にも抵抗があるらしく、あから様と言えるほどのメンタル強靭設定に対しても
生理的には受け付けないということが判明しました。
メンタルが超人級の冒険者になるよりも平和憲法の幻想に酔ってるだけの臆病者の夢想家
である方が遥かにマシな人生であるというのが、極めて個人的な人間的生き方の結論であります。)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

欲望の果てに

【紹介】
メインドインアビスの1期→劇場版→烈日の黄金郷の順番で、劇場版を見ていないとストーリーが飛んでよくわからない部分が出てくるので劇場版視聴必須です
とても設定が細かくわかりづらい話なので、自分なりにストーリーの本筋と各キャラについてまとめました、
下のほうにネタバレタグでとじてありますのでよろしければご覧ください
【感想】
期待通りのデキでとても面白かったです、録画をためて最初は3話くらいまでと思ったけど面白すぎて最終話まで止まりませんでした
とても設定が複雑で難解かつ新キャラクター達の考えが独特でわかりづらいしなかなか心の内が語られないのでちょっとわかりづらい話になっています

グロいシーンや鬱な展開、作者の変な性癖は1期よりも多いし濃いけど、ここまで見てきて「そういう作品だ」と知っているので一期の時ほどのショックはなかったかも
※作者の変な性癖は相変わらず度し難い・・・
{netabare}
それから今期はほぼ一つの層の一部(村の中)だけで話が完結するので、未知の領域に足を踏み入れる恐怖とワクワク感という1期の特徴は薄く、
呪いが届かない安全さがあるのでこれまでに比べて格段に何が起きるかわからない恐怖は弱かったです
冒険の面白さよりもアビスの秘密に迫る内容が中心なので、この作品を最後まで追うか追わないかの分かれ目になる作品になるかも

話の作り方がうまくて、ガンジャ隊の足跡とリコ達がどう重なるのか興味を引かれながら視聴していきました
丁寧に作りすぎて1クールまるまる費やすのはどうかと思うところはありますが、丁寧に作られている分キャラクター達の掘り下げがいっぱいされていて
よりアビスの世界観に没入することができて私はとても満足しています

欠点をあげるなら、謎をぼかしすぎたせいで繰り返し見てもよくわからないことがいくつかあることです
{/netabare}

【烈日の黄金郷のストーリー簡単なまとめ】
とても複雑でわかりづらいため、簡単にまとめてみました重大なネタバレばかりなので視聴後にご覧ください
わたしの解釈が間違っているかもしれませんので参考程度にみてもらえれば
{netabare}
リコ達が6層に到達するよりもずっと大昔、まだ探窟家の町ができる前に故郷を追われた者たちで結成したガンジャ隊が黄金郷を求めアビスの6層に到達しました
6層で拠点を作り、飲み水を確保しましたがその飲み水は飲んだ者に種?のようなものを産み付け寄生する「水もどき」が混ざっており、
唯一の水源であったため危険と承知しながらも飲み続けるしかなかったガンジャ隊の一行は次々と倒れていきます
この時、ブエコと青髪の少女パッコヤンは倒れた仲間達を看護する役だったみたいです

そんな中、リーダーのワズキャンは願いを叶える異物「欲望の揺籃」を子どもで邪念がないイルミューイに使い、イルミューイの願いである子どもを産むことを叶えたけど
※揺籃とはゆりかごという意味です
その子どもは一日しか生きることができず、生まれては死ぬ我が子を見て毎日涙を流していました
ところがこの生まれてきた子どもを生きたまま刻んで食べることにより、「水もどき」の症状を改善させる効果があることを発見したワズキャンは隊員に飲ませて無事窮地を脱しました
この時、隊の頭脳担当であるベラフはこの行為に罪悪感を感じて精神に異常をきたして自己嫌悪にさいなまれていきます

ワズキャンの野望はそこで終わらず、2個目の欲望の揺籃をイルミューイに使い、2個目の効果でイルミューイはどんどん人ならざる姿に変貌して巨大化していきました
この巨大化したイルミューイが「成れ果ての村」の正体で、村は彼女の体内でした、たぶんアビスの呪いが村では発生しないのはイルミューイの体内なので力場がないのでしょうね
そして巨大化したイルミューイの中に入ると、「自身の欲望の形」に変化します、これが村にいる「成れ果て」の正体でした
自己嫌悪に陥ったベラフはイルミューイに許しと裁きを乞い、一番に彼女の中に入っていくとガンジャ隊のメンバーは次々とイルミューイの中に入っていき、成れ果ての村ができあがりました
このときブエコはそのような非道な仕打ちをすることに反対して自殺しようとしますがそれをワズキャンに阻止されてイルミューイと深く繋がった場所に幽閉されました
たぶんワズキャンの目的は、故郷を持たない自分たちの故郷を作ることで、仲間達もこれに同意していたのだと思います

さらに3個目の欲望の揺籃を使ってイルミューイは最後の子になる女の子を村の外に生み落としました、これがファプタです
ファプタは村の人々にとって信仰の対象で「決して滅びない価値の化身」「成れ果ての姫」と呼ばれ崇められていました
※なぜ信仰していたのかはよくわからないけど、水もどきで苦しんだ窮地を母のイルミューイが救ってくれたから?でしょうか?
ところが彼女の目的は村を破壊してイルミューイを開放することと、村人の殲滅でした
でもファプタは村人とは逆で、村に入ることができません、だから記憶を失う前のレグと村に穴をあけてもらう約束をしました

リコ達が到達するよりも前に、劇場版の重要人物ボンドルドが成れ果てになり永遠の命を持つミーティを連れて6層の探索に来た時に
ベラフはミーティを欲しがって交渉したけど断られて、ベラフは自分の体の一部と記憶を代償として差し出す代わりにミーティの魂と体をそのまま複製しました
この複製を発見したナナチは自分を代償にミーティを開放?することをベラフに要求してこれに応じ、ナナチはミーティとともにベラフのところで眠りにつきました
これを助けようとしたリコはワズキャンから情報をもらって封印されていた三賢の一人「ブエコ」を訪ね、ベラフとの交渉材料を探します
レグはファプタとの約束を果たすかわりに、ファプタの体の一部をもらい、それをリコに渡します
レグは約束を果たすか迷うけど、村に襲来した化け物を退治するためにやむを得ずアビスの常識を書き換える砲撃?を発射し、ファプタが中に入ってきて村人の殺害と吸収を開始します
それを防ごうとしたレグと戦い、そこに6層の化け物も襲来し、ファプタが獲物に手を出すなと戦いを挑むも集中攻撃を受けて倒れます
穴があいたことで村が崩壊しはじめ、ベラフは記憶を取り戻し、自らの記憶をナナチに継承し、ファプタはベラフを吸収することでその記憶を知ります
ベラフから得た記憶からイルミューイの人間だったころの楽しかった思い出に触れ、憎しみ以外の感情も知っていくファプタは
わずかに残った村人を招集して吸収、残された村人は抵抗することなくこれに従いました
この時、ワズキャンによってどこかに連れ去られたブエコはどこに行こうとしたかはわかりませんが階段を上ってる間にアビスの呪いを受けて成れ果てになりますが、
途中で?ブエコと仲が良かった隻眼の少女パッコヤンがブエコを階段から下に投げて助けて消滅していきます(アビスの呪いが発生したのもパッコヤンが消えたのも村崩壊の影響)
本当にこれで良かったのか迷いながらも目的である村の破壊を達成
レグは彼女を仲間に勧誘しましたが、「考えておく」と言って別れて2期は終わりです
{/netabare}
【気になるキャラクターについて考察とか感想など】
{netabare}
★マアアさん
すごく可愛い!
特にぬいぐるみを清算で奪われたときの「まああー」って泣いて懇願する姿がとても愛くるしくてたまらないです!
すごくかわいそうなのに不謹慎ですが最高に可愛かった

本名わかんないけど、お尻が汚くて排せつ物の匂いがするって言われてて
これって成れ果てになる直前まで水もどきの下痢の症状に苦しめられていたんじゃないかな?って思うんですよね
それから作者の性癖で女の子にやたらと排泄させたがるので、可愛いぬいぐるみが好きで自身もぬいぐるみみたいな姿なことから
たぶん女の子だと思います、そうだとしたら一人だけお尻汚い設定にされててホントかわいそう・・・
でも、欲望が具現化した姿ならなんでそんな苦しい状態を引き継ぐのでしょうか? 謎です

怪力なのは成り果てになる前の願望でしょうか? 最初にメイニャを乱暴につぶしてしまったのがよくわかりませんし、リコになついた理由もよくわからなかったけど
元々が女の子なら、歳が近いリコと友達になりたかったのかもしれません

★マジカジャ
ガンジャ隊の一員ではなく、人間ですらなく、正体は「におい」だそうですが、謎すぎてどこから突っ込んでいいかわからないキャラクター
いい人なのはわかったけど、においってどういうことなの・・・
最終話前の特番で、彼の足音は5種類の効果音を合わせて表現しているのだとか!並々ならぬこだわりを感じますし、スタッフに愛されているキャラクターということがわかりますね
わたしもすごく好きなキャラクターで、消えてしまったのが残念

★ワズキャン
子どもを産めない体で村を追放されたっていう深刻な悩みを理解していて、やっとかなったと思ったら子どもを産ませては取り上げるというあまりに非道な行いには怒りしか感じません

イルミューイにしたことは極悪非道です、仲間を助けるためならまだ理解できたけど村を作るために利用したのは言い訳できないと思う
それでも先を読める力があって、隊長で、アビスの極限状態で全滅の危機に瀕していて、一人の犠牲でみんなが助かって願いも叶うことに気づいたら実行してしまうのも無理ないのかな?
彼の狂気じみた行動もアビスの呪いって言えるのかも?
そう思うとやったことが最低な割に憎みきれないキャラクターでした
ところでなんでブエコを連れ去ったのでしょうか?

★ベラフ
もっと利己的なキャラクターかと思ったらワズキャンと違ってイルミューイへの非道な行いで良心の呵責にさいなまれて精神に異常をきたすまっとうな人でした
ガンジャ隊の中では最初の印象から一番よくなったキャラなので好きになりました

彼の謎は、ミーティを欲しがった理由
永遠の命を持っていることを知っていたとして、彼が欲しがる動機がわからなかったですし、ナナチが欲しがった時に対価でそばで眠らせた理由も不明です
彼の行動が一番謎が多いかも


★ブエコ
ブエコはただの人間のままだと思うけど、生きていくための栄養はどうやってとってたの?
最後はどこへ行こうとしてたの?動かなければ成れ果てにならなかったのに

★パッコヤン
とても可愛いキャラクターだし、最後にブエコを助けたシーンが良かった
もう少しブエコとの絆がわかるシーンを入れて欲しかったかも

ブエコと仲が良かったのはわかるけど、リコ達が来る前に探しに行こうとしなかったのでしょうか? 記憶を失っていたのかもしれませんけど

★イルミューイ
・願望を形にするのに、人間には見えない子を産んでるし一日で死亡しちゃう理由は? 最初からワズキャンが水もどき対処のために願いをゆがめていた?

★ムーギイ
ブエコのことを知らないみたいなので、ガンジャ隊ではないのでしょうね、言葉を話せる理由が気になります

★ジュロイモー
村がブエコの記憶をもとに作り出したってあったけど、村の正体がイルミューイなら大好きなブエコの嫌がるものを生み出す理由がわかりませんし、
ジュロイモーの元の人の性格を考えたら、なんで村の守護者みたいなことやってるのかもわかりません、このキャラはなんで?って思うことばっかり
{/netabare}

【よくわからなかったこと】 {netabare}
・「清算」のシステムがどういったものかわからないし、価値の基準もよくわからなくて、リコがメイニャを心の底から大事に思ってるのはわかったけど
マアアさんが可愛いものに想っている価値もマアアさんにとって人生で一番大事なものじゃないの?って思って、リコにとってメイニャって人生で一番大事なものには見えないから
リコにとってのメイニャの価値よりマアアさんにとってのかわいいぬいぐるみの価値が劣るっていうのはよくわからなかった
・イルミューイの産む子が水もどきに効くのはなんで?
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 31
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

マアアさんのお尻が汚い笑

今期一番印象に残っているのはマアアさん。
かわいいぬいぐるみが好きなうえ、ピンク色で見た目かわいいゆるキャラ。「まああ」しか喋らず癒し系な雰囲気。ガチャ〇ンにも見える。
なんといっても一番の特徴は後ろ姿が描かれた際の汚いお尻笑。丸出し笑。乾いたうんちを優しくしたみたいな臭いもするらしい。
メイニャを気に入り抱きしめると、力加減がわからなかったのか「プヂュッ」っと押し潰してしまい、メイニャは左目とお尻の内側が飛び出してしまった。
あああメイドインアビスらしさ全開の展開を早速見せつけてくれる。作風になかなか慣れなくてここでもう心折れそう。{netabare}幸い、メイニャは軟体動物だったのか圧を逃がすために飛び出しただけで命は無事だった。一安心。{/netabare}
マアアさんはリコの「価値」であるメイニャを傷つけて「精算」を受けてしまう。これまた残酷で辛い。{netabare}大切にしていたぬいぐるみと右腕と左目の周囲の皮膚が無惨にも剥ぎ取られて無惨な姿になったが、右腕と皮膚は色は変わってしまったものの再生した状態でリコとメイニャが危険な成れ果てに連れて行かれた際に姿を現して、強烈なパンチで撃退。メイニャのお尻の無事まで確認してくれる優しさ。{/netabare}
「まああ」しかしゃべれないから本当の名前は不明だが、リコが「マアアさん」と命名して終盤まで手を繋いだり、抱き着いたりして行動を共にす
ることに。臭いは慣れか?


深界六層がメインで今回は冒険譚ではなく、村を拠点に話を繰り広げる。
ヴエコの過去回想から本作は始まる。
もともと孤児で屈強な里親のジュロイモーの思い出を聞きながら犯される映像は衝撃。相変わらず安定の酷い話!!
{netabare}
逃れて決死隊ガンジャに入隊して船に乗り、栄養不足やら嵐やらでメンバーをかなり減らしつつたどり着いた島の穴に潜っていく。お互い子供を産めない体であることに共感したのかイルミューイも連れていくことに。ヴエコの役割は体調の優れない隊員の看病をすること。また、交尾の臭いがするということで男性の下の世話もどうやらしているようだ。
ヴエコは水もどき症状を発症したイルミューイを救うために欲望の揺籃を使用し、イルミューイは赤ちゃんを生むようになり、ヴエコを含む決死隊ガンジャはそれを食べることで水もどき症状が治った。なんだかんだでイルミューイ自体が村になった。ヴエコはイルミューイから大切な赤ちゃんを取り上げて見殺しにする行為を続けることの葛藤に苦しみ自殺をはかるも、ワズキャンによって阻まれてドグープ(目の奥)に囚われてしまった。成れ果てにはならないまま、送られてくる信号を通して成れ果て村の様子を見ていた。{/netabare}

あと気になるのは干渉器というロボットのようなもの。元々は何体かいたようだけど、深界六層・還らずの都にはガブールンのみに。{netabare}イルミューイの最後の子供であるファプタと行動を共にする。ある意味育ての親。母の体の中には戻れないという設定はなるほどと思った。そして、最後は住人全員死滅してるやん。やりすぎでしょ。{/netabare}干渉器はアビスの層をまたいで移動することはできず過去には各層に配置された干渉器が通信で情報交換を行っていたらしい。今後の物語にも関わって来るのかなあ。

久野美咲さんの演技はかなり力入っていた印象。かすれ声になるほどの大声なかなか出せないのでは?
見終わって 相変わらずグロというか残酷描写が多くて辛い。成れ果ての造形も可愛いものもいるけど、うーん。


OP
かたち 安月名莉子
ED
Endless Embrace MYTH & ROID。
挿入歌
GRAVITY Arnór Dan
Kevin Penkinという方が音楽に携わっている
楽曲はまさにメイドインアビスという感じ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴「アビス」。その不可思議に満ちた「アビス」へと挑戦する冒険者たちは、次第に「探窟家」と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街「オース」に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。ある日、記憶喪失のロボット・レグと出会い、共にアビスへ潜ることを決意したリコ。旅の途中でリコの命を救った「成れ果て」のナナチも仲間として迎え、さらにアビスの奥へ――。3人は深界五層でのボンドルドとの壮絶な戦いを終え、ついに“二度と帰ってはこられない”と言われる深界六層「還らずの都」へとたどり着く。そこには、成れ果てが独自の価値観を持って暮らす「成れ果ての村」が存在していた。


1. 羅針盤は闇を指した
黄金郷を求めて旅する決死隊「ガンジャ」。隊の一員・ヴエコが持つ「星の羅針盤」を頼りに未開の地の航海を続けていた。ある日、激しい嵐がガンジャ隊の船団を襲う。次々に他の船が波にのまれていく中、羅針盤が屹立していることに気づいたヴエコ。隊のリーダーであるワズキャンにすぐさま知らせたその時、嵐の向こうに島が現れる。ようやく辿り着いたその島で、ガンジャ隊は見渡す限りの巨大な大穴を見つける。

2. 還らずの都
ボンドルドとの壮絶な戦いを終え、リコ・レグ・ナナチは二度と帰ってはこられないという「絶界行(ラストダイブ)」の末、ついに深界六層へと辿り着く。見たことのない建造物や生物を興味津々で観察するリコ。再び孤児院の仲間たちに手紙を書いて伝報船を飛ばすが、目の前で巨大な原生生物に邪魔されてしまうのであった。そんな中、探窟を続けるリコたちの背後に怪しい影が忍び寄る。

3. 成れ果て村
何者かに奪われたプルシュカ(白笛)を探すうちに、知性を持った「成れ果て」たちが棲む不思議な村に辿り着いたリコ・レグ・ナナチ。戸惑う3人は、住人の一人・マジカジャから「村の案内をする」と声を掛けられる。警戒しつつも、白笛の在りかを知っている様子のマジカジャの後をついて行くと、村の工房で成れ果てが白笛を削って加工していた。レグは慌てて止めようとするが、リコはプルシュカが嫌がっていないと感じ取る。

4. 友人
レグの前に、成れ果ての姫と呼ばれるファプタと謎めいた人形・ガブールンが姿を現す。ファプタはレグのことを知っている様子だが、レグは記憶が曖昧ではっきりと思い出すことができない。一方ナナチは、お腹を壊したリコのために、村の市場で水と果物を探す。マジカジャから村での取引には「価値」が必要だと教えられ、自分にとっての「価値」とは何かを考えるうちに「ミーティ」のことを思い出すが…。

5. 秘匿
マジカジャから「ミーティは三賢のべラフが使っている」と教えられたナナチ。べラフの部屋へ向かうと、そこにはお別れをしたはずのミーティの姿が…。取り乱すナナチに、べラフは「何を欲してここに来た?」と問いかける。一方ファプタと別れ、村へ戻ろうとするも道に迷ってしまったレグ。原生生物のリュウサザイに執拗な攻撃を受け、苦戦を強いられていたところをガブールンに助けられる。

6. 呼び込み
自分自身を「価値」として売ってしまったナナチを取り戻そうとするリコ。「両目か、両足か、臓腑の半分か」とベラフに対価を迫られる。悩みながらも意を決するリコであったが、マジカジャが「何とられてもおわり」と寸前のところで止めに入る。さらにナナチも「ほっといてくれ」とミーティから離れようとしないため、マジカジャはリコを外へ無理矢理連れていくのであった。その矢先、原生生物のオオガスミが突如、村に襲い掛かる。

7. 欲望の揺籃
決死隊「ガンジャ」の生き残りだと明かしたヴエコは、「成れ果て村」の忌むべき成り立ちについてリコたちに語り始める。かつて「還らずの都」へと辿り着いたワズキャン率いるガンジャ隊。黄金郷を見つけたという喜びもつかの間、昇降による異形の呪いのせいで地上に戻ることができないことに気づく。隊員たちは「黄金郷で最初の民として生きていこう」と決意するが、食糧と水場の確保に難航する。

8. 願いの形
「水もどき」に侵され、次々と倒れていくガンジャ隊の面々。ついにヴエコも発症するが、ワズキャンから与えられた“香ばしいもの”を食べて回復する。同様にベラフも回復していたが、“香ばしいもの”を食べてしまったことを深く後悔し、精神を壊していた。動揺するヴエコを、ワズキャンは落ち着いた様子でイルミューイの元へ連れていく。そこでヴエコが目の当たりにしたのは…。

9. 帰還
ナナチをベラフから取り戻すため、レグはファプタに「一部が欲しい」と話をする。すると“ある約束”を果たすことを条件に、ファプタは迷いなく自らの体の一部を引きちぎり差し出す。心配するレグをよそに、“不滅”であるファプタは平気な様子だが、血の匂いにけものたちが狂い出してしまう。レグは急いで「成れ果て村」に体の一部を持ち帰るが、どうしてもファプタとの“ある約束”を果たすべきかどうか答えを出せず…。

10. 拾うものすべて
レグの火葬砲で「成れ果て村」へと入れるようになったファプタが、復讐を誓い乗り込んでくる。村が破壊されていくなか、眠っていたナナチが目覚める。ベラフは自らの価値と記憶を託してナナチを解放するが、境界線を越えると「ミーティは消える」と告げる。ミーティと再び別れてリコとレグのところへ向かうか、留まってミーティと一緒に留まり続けるか、ナナチは選択を迫られる。

11. 価値
ファプタの笑顔や泣き顔など、記憶の断片が蘇りつつも、依然はっきりと過去を思い出すことができないレグ。暴れ続けるファプタを止められないまま、攻撃を受けて気を失ってしまう。レグとの戦闘を終えたファプタはさらに怒りの矛先をリコに向けて襲い掛かるが、ガブールンが身を挺して止めに入るのであった。ショックを受けたファプタは、怒りが収まらず再びリコを襲おうとするが、そこへ現れたのは…。

12. 黄金
原生生物との激しい戦闘を続けるファプタの代わりに、レグが戦いを引き受ける。ファプタと村人たちに対話をさせるためであった。ファプタが“村人を食べ尽くして村を崩壊させ原生生物を倒す”と告げると賛同する村人たち。一方、呪いによって成れ果てとなったヴエコは、ファプタに母親イルミューイの記憶を伝えて息を引き取る。崩壊した後に残ったのはリコたちとファプタのみ。レグはファプタに仲間にならないかと誘う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

72.0 2 2022年度のリーダーアニメランキング2位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章 迷宮篇(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (258)
1016人が棚に入れました
迷宮都市オラリオ―― 『ダンジョン』と通称される、壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。この街で、一柱の小さな女神と出会った冒険者志望の少年は、 仲間をつくり、ダンジョンに挑み、多くの死地をくぐり抜け、 さらなる<昇格ランクアップ>を遂げていた。そんな彼のもとにもたらされた一通の書状。 書かれていたのは、ダンジョン未到達階層への遠征任務。 未知なる冒険へ向けて、仲間たちと共に、少年は新たな一歩を踏み出す。これは、少年が歩み、女神が記す、――【眷族の物語ファミリア・ミィス】――
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今回はひたすらダンジョン

前半はひたすらダンジョンで強い敵を攻略していく。
途中、人魚の力も借りて。普段全裸なのに貝殻ブラジャーの概念あるんかい。

ベルがモテモテすぎて段々と腹立たしくなってきたぞ。
あり得ないくらいレベルアップして強くなっているからか?

予知夢見終わった後のカサンドラが前はだけてエロい。好き。
誰も信じてくれないのは辛い。苦心が見て取れる。責任感じてしまうよ。
神がいるんだから予知夢くらいあるでしょ。信じてやれよ。でも、逃れようとすることも予知の範疇。

リューさんはやはり極悪ではなかったですね。こんな熱くなるタイプだっけ?{netabare}かつて仲間を殺したファミリアのメンバーにまたも嵌められてしもて。モンスターテイマーの獣人に他の人たちも見事に騙された。ダンジョンが勘違いって...どゆこと?予定より早くダンジョンの強モンスター復活。ダンジョン自体が生き物というか免疫反応みたいな感じで強いモンスターを生み出してしまうらしい。研究して手懐けたい願望。{/netabare}
今までにないくらいのスプラッターに心の準備ができてないっす。{netabare}ベルの腕切断と頸部への一撃は想定してなかった。ここは予想していたけど、人魚さんの圧倒的自己犠牲はさすがやでえ。テイマーが操れなくてすっぱり切断は予想通り。
あり得ないくらい強いベルをもってしても倒せない強敵もいるうえに、頭2つのドラゴン。しかも、蛇に飲み込まれてかなり下の階層へ。{/netabare}

淡々としている感じがあってアイズさんも出てこないし、退屈していたが、徐々に面白くなっていく感じがしたので、次クールに期待。


OP
天灯 sajou no hana
ED
Guide 早見沙織
前期から続けてsajou no hana。良き良き。
早見沙織さんがED担当とは。もう声優よりは歌手ですね。映像のヘスティア様の最後のキスは果たして実現するのか。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
迷宮都市オラリオ--『ダンジョン』と通称される、壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。この街で、一柱の小さな女神と出会った冒険者志望の少年は、仲間をつくり、ダンジョンに挑み、多くの死地をくぐり抜け。さらなる<昇格(ランクアップ)>を遂げていた。そんな彼のもとにもたらされた一通の書状。書かれていたのは、ダンジョン未到達階層への遠征任務。未知なる冒険へ向けて、仲間たちと共に、少年は新たな一本を踏み出す。これは、少年が歩み、女神が記す、--【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】--


新章 迷宮篇 第1話 出発前夜-プレリュード-
異端児(ゼノス)の救出、好敵手(アステリオス)との戦闘を経て、Lv.4への昇華(ランクアップ)を果たした【ヘスティア・ファミリア】の冒険者、ベル・クラネル。それに伴い派閥のランクも上昇、ベル達はギルドから強制任務(ミッション)を課されることになる。その内容はダンジョン到達階数の更新--。異端児(ゼノス)との共存の道を模索するため、ベル達はより深く、ダンジョンの深淵へと挑んでいく……

2. 巨蒼の滝-グレート・フォール
ミアハ、タケミカヅチの派閥、そしてアイシャも伴い、派閥連合のパーティでダンジョンへ挑むこととなったベル達【ヘスティア・ファミリア】。ふたりのLv.4冒険者を擁するパーティは、順調に中層を突破し、中層と下層の分水嶺となる24階層で野営を張ることに。未踏の領域--下層への侵攻(アタック)準備も整え、ベルは、今回の遠征の先、未だ遠いダンジョン踏破の先を見据え、決意も新たに歩みを進めていく--

新章 迷宮篇 第3話 『寄生-ヤドリギ-』
25階層での異常事態(イレギュラー)--強化種となり知性を有したモンスターに強襲され、千草は宿り木を撃ち込まれ、その身体を蝕まれてしまう。先だって強化種の被害にあったルヴィスの助言も得て、ベル達は地上への帰還よりも、強化種を討伐することで、千草を蝕む元凶を断つこと、そして強化種による更なる被害を未然に防ぐことを選択。だが、冒険者達が悩み抜いた末の行動すらも狡猾なモンスターには想定の範疇だった……

新章 迷宮篇 第4話 『水都の少女-マーメイド-』
強化種との戦闘のさなか、パーティからはぐれてしまったベルは、滝壺の底でマーメイドの異端児(ゼノス)、マリィと出会う。彼女の生き血で全快したベルは、マリィに連れられ安全な場所へと 一時避難することに。一方で、ベル不在となってしまったリリ達だったが、強化種の被害にあった冒険者達とも合流・連携し、後退しつつ強化種を誘い出す戦術を執る。しかし、ここでも強化種はリリ達の思惑を超えた行動に……

新章 迷宮篇 第5話 『聖火の英斬-アルゴ・ウェスタ-』
怪物進呈(パスパレード)に怪物の宴(モンスターパーティ )。おおよそモンスターにあるまじき戦術を使い、リリ達を追い詰める強化種だったが、春姫が起死回生の妖術【ココノエ】を放ち、形勢は逆転したかに見えた--しかし、強化種の狙いは、冒険者たちが集めた魔石。それらを喰らい、自らに更なる強化を施す……。アイシャまでも宿り木を喰らい絶体絶命の中、ルヴィスやドルムル達が自ら犠牲となることを提言する……

新章 迷宮篇 第6話 白兎の脚-ラビット・フット-
地上で、神々が昇格(ランクアップ)したベルやヴェルフのふたつ名を議論し、定めていた頃--無事、強化種を討ち果たしたベルと仲間達は、安全地帯(セーフティポイント)の18階層で身体を癒やし、地上へ帰還するための準備を進めていた。久々にベルとゆっくりした時間を過ごしようと、リリはベルを誘おうとするが……強化種相手に傷ついたルヴィスやドルムル、ダフネやカサンドラといった割り込みが次々と入り……

7. 予知夢-カサンドラ・イリオン-
リュー・リオンが冒険者を殺害--耳を疑うような話を耳にしたベル達。有り得ないと確信に近い思いを抱く面々ではあるが、リヴィラの冒険者達は色めき立ち、リューの討伐隊を組織していく。リヴィラの冒険者達が発見する前にリューに接触し、真相を明らかにする--そのためにベル達は地上への帰還を先送りにし、リューの討伐隊に加わることに。だが、ただ一人、カサンドラだけは、ベル達が決めた方針に反対の意を示した……

新章 迷宮篇 第8話 『混迷-ミラビリス-』
リューの討伐隊は、下層で起きた異変を受け、25階層での見張りと27階層への捜索隊に分割されることに。それに伴ってベル達も、捜索隊に参加するベルと、リヴィラで騒ぎを扇動したタークという冒険者を 監視するグループに分かれて行動を始める。狙い通り、ターク達は不穏な動きを見せ始め、リリやアイシャは彼らを追う。一方でベルは27階層に響く歌声を聞きつけ、独り捜索隊を離れ、歌声の主--マリィとの再接触を試みる。

新章 迷宮篇 第9話 『凶兆-ラムトン-』
過去の仇を追い詰める復讐鬼--そんなリューの姿を目の当たりにしたベル。しかし、それでもリューに冒険者殺害の真相を問いただし『やっていない』という言葉を引き出すに至る。すべてはジュラやタークがリューを貶め、殺害するために仕組んだ謀略……本性を現したジュラは強硬策へと舵を切り、調教(テイム)されたモンスターを呼び出す。それは、下層にいるはずのない--深層に生息するモンスター、ラムトンだった……

新章 迷宮篇 第10話 『破壊者-ジャガーノート-』
厄災来たる--それは、例外なく冒険者に死を運ぶ存在。それは、かつてリューの仲間【アストレア・ファミリア】を殺戮した怪物……それは、ダンジョンが秩序を保つために産み落とした破壊者(ジャガーノート)。ボールスが率いていた上級冒険者達が一瞬で生命を散らし、世界を恐怖・絶望・断末魔のみが支配するものに変じていく--ジュラの真の狙いは、この破壊者を呼び出すこと、そして、魔道具で支配することだった--

新章 迷宮篇 第11話 『過酷-エンドレス-』
破壊者の異常な力と速度、そして魔法反射--抗うことすら許されず、ベルは右腕を失い、首の骨も砕かれてしまった……リューの治療魔法により、なんとか生命は繋がったものの、破壊者の殺戮は続き、27階層に赴いた冒険者達は、ひとり、またひとりとこと切れていく--。そして破壊者の爪がリューに照準を合わせ、彼女が己の死を覚悟したとき……マリィの生き血で全快したベルが戦列に復帰、再度破壊者に闘いを挑んでいく--

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ベル君とその他大勢

【感想】
分割2クールで変なとこで終わるので、続きが放送される直前にまとめて見るのがいいかも

とりあえず前半クールだけでの評価

作画とても綺麗だし相変わらずダンジョンの構造にこだわりがあってダンジョン設定の解説が凝っていて良かった
面白かったけど尺稼ぎなのか、特にリリとかカサンドラのシーンがぐだぐだ悩んでいる時間長すぎて引きのばしている感じがしました

さらに分割2クールみたいで変なところで終わるし最終話で次回予告されていたけど続きいつやるの?って感じで間が空くと状況わからなくなりそう

前半終了時点ではシリーズをここまで追ってきたファンならなんとか見れるけど、今クールだけに限っていえばベルくん+その他大勢って感じになってるのが残念

【シナリオ】 {netabare}
今期は原点回帰のダンジョン探索に戻ったのは良かったけど、逆に言うとダンジョン探索しかない
3期とかにあった他のファミリアとの抗争とか町の様子とか全然なくて、今回の依頼にかかわるキャラクターしか出てきません
しかもヴァレンなにがしさんはじめとした華のあるロキファミリアの皆さんがほぼ出てこないのもきつい
突然変異の怪物を倒して町に帰還してここからどうなるんだろ?って思ったらさっき帰還したばかりの層に戻って、ずっと景色が変わり映えしないのも大きなマイナスかな?

ダンジョン潜る前に仲間達が攻略準備をしていて、パーティ戦闘がどうなるのか楽しみでわくわくしていたら期待外れでした
ベル君の急激な成長の速さが見ごたえですが、周囲の仲間を完全に置いてけぼりで一人でどんどん強くなるのがここにきてマイナスに働いている感じです
3期で仲間がいっぱい増えてやっと心強いパーティになったと思いきや、ベルくん一人で単独踏破できる階層のモンスター掃除くらいしか活躍機会がなくて強敵相手だと手も足も出ない
ほぼベルくん頼みでいてもいなくても関係ないむしろ足手まといだからついていかないほうがいいような状態でした
これではとてもパーティと呼べるものじゃなくて、仲間達の成長が急務なように思います

良いとところはやっぱりベルくんの急激な成長です、純粋な憧れの気持ちや強くなりたい気持ちが原動力になっている感じで応援したくなる主人公
ただ、ベル君以外のいる意味がわからなくなってきたのと、ファイアボルトの威力がますます大きくなって戦闘が機敏な動きとファイアボルトのワンパターンで単調になってきたのでそろそろ変化が欲しい
{/netabare}
【微妙だったところ】 {netabare}
・今回の敵役ジュラがもう少し大物感が欲しかったかも

・カサンドラの予知夢で不吉なことがあるって言っても誰も聞く耳持たないし、あれだけ具体的な不吉なシーンが見えているのに強く訴えないでずっともじもじしているのがひどい、信じてもらえるかわからなくてももっと具体的にどうなるか教えて強く止めるべきでしょ、なんのための予知なの?

言いたいけど言えなくて何度ももじもじして尺稼ぎするくらいなら、最初に全部話しちゃって「危険なことが待ち受けてるのはわかった、でもリューさんを放っておけないから行かなきゃ!!」って流れのほうが自然だし、同じ行くにしても危険を承知で行くって決めるほうが仲間って感じがしていいと思う

・パーティに指示を出す才能あるって言ってたけど、全滅のピンチに決断できずに迷う時間長すぎて、見捨てない選択をした尊さよりも
見捨てる気持ちが強かったからこそあれだけ迷ったっていう印象が強くて決断の遅さで状況を悪くしたように見えます、このシーンもぐだぐだしていて印象が悪かった

・水場に落ちたらどれだけ危険なのか必要以上に解説しすぎたせいで、その後ベル君が下に落ちてバラバラになって残された仲間達が全滅しかける展開が想像できてしまったこと

・ベル君は急いで救援に向かわないといけないはずなのに、ダンジョンで出会ったゼノスの子に見とれてて、そんな場合じゃないでしょって思った
「ダンジョンで出会いを求めるのは間違ってるだろうか?」
まさにこんな状況で、時と場合を考えてください、仲間が全滅しかかっています!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24

まーさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

神々と人類。1000年の時を超えた壮大な物語の新たなステージが幕を開ける!

ご存知「ダンまち」こと「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」シリーズ4期TV版が7月22日より放映されます。原作 大森藤ノ(ラノベ) 制作J.C.STAFF。TVアニメ版 1~3期 全37話+各話OVA(外伝含む)。劇場版1話 構成。他コミック等メディアミックス作品。

【前書き】
知らない方は少ないメジャータイトルの1つ。J.C.STAFF渾身の力作。先日、本作の第4期放映が正式に公開され、そのPV2本他を視聴し「新章 迷宮編」の内容とOP楽曲「sajou no hana 天灯」に感動したので新章への期待を込めて書きます。

公式サイト︰https://danmachi.com/

PV︰ベルクラネルの軌跡︰
https://youtu.be/RglcGT_IoX0

PV︰新章 迷宮編︰
https://youtu.be/1Z_0xP-bS4Y

【本シリーズ振り返りを含めて】
2015年4月~TV版が放映開始され、劇場版「オリオンの矢」も人気だった、シリーズ新作が4期目となる長編人気タイトルです。時代は神々と人類が通じ合う約1000年の昔…。英雄に憧れを抱く少年ベル・クラネルが、神ヘスティアと出会い冒険者として歩み・成長する姿を中心に、仲間、友情、絆、愛、神々、人間、モンスター等、エンタメ要素満載の話題作。
当時の作画レベルとしては細かい描写に多少荒さはあるけど、キャラの個性豊かな描写に好感を持ったし、ストーリーにも引き込まれました。特に1期 8話…当初駆け出しでLv1のベルが、冒険者として憧れるアイズ・ヴァレンシュタインの稽古を受けた後、ある女神の策略で強敵ミノタウロスと対決するシーンには惚れました。このシーンで掴まれたきっかけは音響です。
当時の調べでは、音響担当 井内啓二氏による作品で明確な楽曲名は示されておらず、盛り上がりを観せるシーンで度々使われたため「英雄願望」「 英雄回帰」作中で描かれる英雄譚(物語)から「アルゴノート」などと呼ばれた壮大なオーケストレーションです。これは素晴らしい!後に2017年6月リリースの「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 〜メモリア・フレーゼ」に伴い、ゲーム版のサウンドトラックとして正式に配信されました。

https://youtu.be/wq1Aftaq_wI
(JASRAC準拠)

本作放映後は女神ヘスティアの衣装が「例の紐」と呼ばれ、キャラとして海外でも話題となったりと、注目度の高い作品です。
個人的には1~2期でベルの冒険、成長をワクワク観られたましたが、3期、モンスターがゼノスとなり、接触したベルは彼らを庇う役回りに…これまでモンスターはダンジョン内の人間と敵対する者として描かれていましたが、展開の変わり方に戸惑いました…。実は、ダンジョンには秘密が隠されているとの伏線はあったし、次期に繋げる期だとは解ってはいましたが、ベルが偽善者的な役回りで、人間側もゼノス側も戦わなければならない…辛かった事を思い返します。ラスト1期 8話で降したミノタウロス…アステリオスと再戦するシーンで「僕は英雄になりたい!」と発するベルに違和感も覚えました…。でも…敗北するも「僕、強くなりたいです」と言ってくれた事で、次期の展開、成長、変革が予感され、少しほっとし…期待値がアップしました。

本作を通じてベースとなる物語はギリシャ神話です。改めて背景等を確認し発見した事を少々…。

前述した楽曲から繋がりで「アルゴノート」って何だ?…。
文献を漁ったところ、ギリシャ神話に記されるアルゴー船に乗船した英雄達アルゴナウタイをモチーフにしていると思われ、なる程…繋がりますね。メインキャラはもとより、神様キャラやモンスターの描写も見直して、改めて作家(脚本家も含め)って、作品を描くのにベースとなる時代背景やキャラ設定を行うのに、ものすごぉ~く色々調べてるんだなぁ…って。凄いなぁと…。感激!

創造、創作ってとってもパワーが必要だから、作品を世に送り出してくれる関係者には心から感謝!

して…4期…。実はダンジョンは神々が人間に課した試練の場?…。その秘密が明かされて往く?…。ベルは!?仲間は?ダンジョンとは何なのか?…。放映を楽しみに待ちます♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

68.4 3 2022年度のリーダーアニメランキング3位
くノ一ツバキの胸の内(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (193)
567人が棚に入れました
人里離れた山の奥深くで、とあるくノ一集団が暮らしていました。その集団の名は、あかね組。個性豊かなくノ一たちが複数の班に分かれ、互いに切磋琢磨しながら己の術を磨いていたのです。そんなあかね組には、“男性との接触禁止”という、絶対に破ってはならない鉄の掟がありました。 あかね組・戌(いぬ)班の班長である見習いくノ一のツバキは、組の長(おさ)も認める忍術の使い手で、周囲からも信頼を寄せられる筆頭格でした。 しかし、ツバキにはどうしても気になることが。それは、これまで見たことも、触れたこともない“男”のこと。一度、お会いしてみたい――考えれば考えるほど、止まらない胸のうずき。あぁ、このキモチ、どうしたら良いのですか!? 『からかい上手の高木さん』の作者・山本崇一朗が送る、“男子禁制”くノ一コメディ漫画が、待望のアニメ化! 純情可憐なくノ一たちの、ほのぼのキュートな日常、はじまります。
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ツバキちゃんのニンジャー服

最近知った衝撃の事実なんですが、
みんな大好き『くノ一=女忍者』というものは、
史実的に「まったく存在していなかった」そうであります。

  え? いや、ほら、だって時代劇にもしょっちゅう出てくるじゃん、

とかなんとか言っても、時代劇そのものがフィクションですしね。
実際のところ、間諜(スパイ)として送り込まれる女はいたらしいけれど、
それは今でいう女ニンジャとはまるで別物でありんす。
オンナを武器にして敵方に入り込み、機を見て忍法で標的をパンしちゃう、
みたくかっこいいものではありんせん。

ちなみに『くノ一』という言葉そのものは江戸時代からあったのですが、
それは『オンナ』を意味する隠語であって、
言葉そのものに『女忍者』という意味はこれっぽっちもなかったのだとか。
(くどいようですが、江戸時代に限らず日本に女忍者、いません)

じゃあなんで女忍者がドラマやアニメにガンガン出てきたり、
彼女らのことを『くノ一』なんて呼んだりするのさ、
というと、実は、山田風太郎先生の忍法帖シリ-ズの影響なのだそうです。

  1959年に出版された『甲賀忍法帖』にはじめて女忍者が登場し、
  それが翌年からの『くノ一忍法帖』シリ-ズにつながって大ヒット。

  山田先生は最初、女ニンジャは『女忍者』としか呼んでおらず、
  同シリ-ズのタイトルも『オンナ忍法帖』という意味でつけたのだけれど、
  作品が映画化されてこちらも大ヒットし、知名度が急上昇。
  
  で、みんなが「くノ一って女忍者のことなんだ」と誤解し、
  その誤解に基づいて類似作が次々とリリースされ、
  あ~もう、それじゃそれでいいです、となったのが『くノ一』誕生秘話なのだとか。


さて、このアニメのお話です。
舞台は人里離れた山奥にあるくノ一(女忍者)の里。
まあ、里というよりは、全寮制の女忍者養成所みたいな感じです。
時代的には江戸時代風ではありますが、時代考証はするだけムダかと。
(会話でも『リーダ-』とかのカタカナ外来語、ふつうに使っております)

で、その『オトコから隔絶された女ばかりの里』で、
思春期をむかえ、まだ見ぬオトコに興味津々の主人公ツバキを中心に、
くノ一見習い女子のわちゃわちゃした生活を描く日常系です。

いわゆる『忍びの掟』とか『生死を賭した忍術合戦』みたく、
どきはらシリアスな要素は何もなく、
はっきり言っちゃうと、くノ一をモチ-フにしたゆる系萌えアニメ。

登場人物の年齢設定は公開されていませんが、
身長や体型から察するに小学校中学年から、せいぜい中二ぐらいまで。
おっきいお友だちみんな大喜びの『非実在児童』満載でお送りいたします。


原作は『からかい上手の高木さん』の山本崇一朗さん。
制作はアニプレ子会社で『青ブタ』なんかで有名なCloverWorks。
山本さんの原作をアニプレがアニメ化したらどうなるのか、
みたいな意味での注目作です。
(主題歌も『青ブタ』と同じくthe peggies。リキ入ってます)
監督は、これが初監督作品となる角地拓大さんですね。


  で、ええと、最初に結論から言っちゃうと、
  面白いか面白くないかは『けっこう微妙』です。
  ほんと『人による』としか言いようがなく。

まず、女の子が三十人以上も出てきて、
どれが誰だかいちいち名前まで覚えていられないのがつらいです。
こんだけいりゃ誰にでも一人ぐらい刺さるだろ、
そういうアキモト的大雑把なのは、
もうほんとに心の底からお腹いっぱいなんだってばよ。

そして最初の数話は、主人公のツバキは変に発情しちゃってるし、
劣化版クロコみたいのが「ねえさまぁ~」なんて言って追いかけてるし、
なにがやりたいアニメなのか一向にわかりません。

  二話、三話あたりで脱落した方、けっこういるんじゃないかしら。

で、心折れそうになりながらしぶとく見続けているうちに、
これひょっとすると『やりたい/言いたいことは、特にない』アニメではないか、
ということに、はたと気づくわけです。

  あの『からかい上手の高木さん』では、
  それまでほとんど存在しなかった『からかい萌え』を徹底追及するぞ、
  みたいな気概が感じられたのですが、
  本作にはそういう目新しい要素が何も見当たりません。

  強いてあげればツバキの『発情萌え』かしらんと思うのですが、
  だとしたらけっこうニッチなところを狙ってきたなあ、と。
  条例的にもアレな臭いがぷんぷんいたしますし。

  それに、ツバキにしたところで常に発情しまくっているわけでもなく、
  やっぱ『女児ばっかの里の日常』がメインストリーム。

  つまるところ、明日ちゃんの通う女子校の制服をニンジャ服にして、
  ついでにJCだけでなくJSも詰め込んで、
  みんなで『非実在児童』を愛でて楽しもう、という作品ではないのかと。
 
もちろん、そのこと自体を『あかん』と言うほど僕は立派な人間ではなく、
あとはもう『実際に愛でて楽しめるか』という、
個人の感性みたいなものに評価が帰結してしまうわけであります。

僕的には「楽しめる回もあり、そうでない回もあり」みたいな。
{netabare}
  主人公のツバキ率いる戌班に最初からいる二人、
  劣化版クロコのサザンカと昭和的腹ペコキャラのアサガオは、
  どこが面白い/かわいいのか、僕にはちょっと難解です。
  (しかもこの二人、出番がけっこう多いんだ)

  この二人に限らず下級生キャラは、おおむね脳天気で騒がしく描かれており、
  アニメ的には『無邪気で純粋』なのかも知れませんが、
  リアルにいると『うるさくてはったおしたくなるガキども』に他ならず。
  (もちろん心の中だけの話です。スマイル、スマイル)

  それを率いる班長・上級生たちは『しっかりめ』に描かれてますが、
  上下関係はゆるゆるで、バランス的には
  小学生を率いる中学生ガ-ルスカウト、みたいな感じになってます。

    子どもたちの『天真爛漫さ』とツバキたちの『幼い母性』の対比を楽しめ、
    ロリっ子と思春期女子という二大需要をカバ-したグリコ設計。
    いまならもれなく発情女子もついてきますぜお客さん。

  というような主旨・目的の構成なんだろうけど、
  幼女を愛でたいと思わない僕にとっては、いささか過剰サービス気味。

  下級生にメインスポットがあたる回は頬杖をつき、
  ツバキたち上級生がメインの回はそれなりに楽しく見られるという、
  なんとも中途半端な感じになっちゃってます。
{/netabare}

個人的な作品のおすすめ度は、いいとこB+ぐらい。
ほんとうに『言いたいことは何もない』萌えアニメですので、
ぼ~っと見ていて好きになれるかなれないか、ぐらいしか分水嶺がありません。

  ナルト的な忍びの世界を期待している方は豪快にうっちゃられ、
  『私に天使が舞い降りた』あたりがお好きな方には、
  大谷翔平もかくやのど真ん中剛速球はあるまいかと愚考いたします。


映像は、かなりいいです。さっすがCloverWorks。
若干あざとさの残るキャラデは好き嫌いが分かれるかも知れませんが、
ぐりぐりとよく動くし、作画もきれいに統一されてます。

  ただし、忍者バトルみたいなアクションシ-ンはめったにありません。
  かなりOP詐欺の香りがしてたのですが、最終話でなんとか持ち直しました。
  いったんバトルになると、構図もいいですし、迫力も十分かと。

  あと、忍術の描写、けっこうかわいいです。
  どこがどうかわいいかは本編をごろうじろ。


キャラクターは、可もなく不可もなく。
主人公のツバキと中盤から参加するリンドウ以外、
テンプレに毛をはやしたのをずらり並べているのでお好みでどうぞ。
{netabare}
  優等生だけど思春期ゆえオトコに興味津々というツバキは、
  けっこう、というか、かなりかわいいかもです。
  発情時とふだん自分に課している『しっかりおねえさん』とのギャップが良き。
  最終話のバトルシーンもかっこよかったし。
  九話『ヘビと男』でリンドウの話をきくワクワク顔なんか、
  僕個人としては、きゅんです。

  そのリンドウは、登場時は「はあ?」だったのですが、
  恥ずかしがり屋を克服してお面を外してからは、いい感じです。
  オトコを知ってる分、ツバキの『逆センパイ』的位置づけで、
  幼さと余裕がうまく同居している、
  これまでにいそうでいなかったキャラになっています。
{/netabare}

音楽は、OPと劇伴には文句のつけようがなし。
とりわけOP、the peggiesの『ハイライト・ハイライト』は絶品です。
世界観もドンピシャだし、映像とのマッチングも最高レベルかと。

  かたやEDの『あかね組活動日誌』は、なんだかなあ、です。

  『くノ一ツバキの音合わせ』という制作プロジェクトの元、
  毎回、別々の班が、それぞれに合わせた歌詞・編曲で歌うのだけれど
  僕の耳には『かげきしょうじょ』の劣化版、
  それもあざとさ増し増しバージョンにしか聞こえてきません。

  サントラ作るとき、いちいちキャラソン起こさなくていいっしょ、
  みたいなソロバン勘定なのかも知れないけれど、
  たぶん、よっぽどディ-プな人しか買わないと思うよ。


で、役者さんのお芝居なんですが、
僕の耳にはツバキ(夏吉ゆうこさん)とリンドウ(小原好美さん)が、
『キャラ立ち』という観点で突き抜けちゃっています。
他のメンバ-は、正直、適当にシャッフルしても作品は成り立つけれど、
この二人だけは『替えが効かない』レベルにあるなあ、と。

この点については、
言いたいことが多くてけっこう長くなりそうなので、
こっから先はネタバレで隠しておきますね。
(読まなくてもぜんぜん問題ありません。興味のある方だけ、どうぞ)
{netabare}

ぶっちゃけ、僕がなんでこの作品のレビュ-を書いているかと言うと、
このお二人の芝居を語りたいがため、
というのが偽らざるところであったりいたします。

  あの『からかい上手の高木さん』は、
  高木さんと高橋李依さんのマリアージュ(奇跡的邂逅)によって、
  爆発的な支持を得られた作品だと僕は思っています。

  え? めぐみんの中の人? うそでしょ?

  そう思った方もけっして少なくなかったのでは。
  まさにどハマり。そして高木さんのキャラ、立ちまくり。
  作品においてキャスティングがいかに大切かを示す好事例ではないかと。

で、その『高木さん=高橋李依さん』のマリアージュに匹敵するのが、
本作の『ツバキ=夏吉ゆうこさん』だと僕は思っています。
今期だと『スパイ&ファミリー』のアーニャ(種﨑敦美さん)並みのマリアージュ。

夏吉さんじゃなかったら、ツバキのキャラはここまで立たなかっただろうし、
たぶん『そのへんに転がっている萌えアニメ』の粋を出ず、
おそらく僕も三話あたりで切っちゃっていたのではないかと思います。

  その夏吉さんですが、基礎声質は高めのハスキーで、
  声自体には、特徴らしい特徴はありません。
  だけどお芝居が『おそろしく丁寧』で、役作りが見事にできているんです。

  ツバキは『おねえさん』じゃないんですよね。
  正確には『おねえさんであろうとする思春期の女の子』なわけです。
  かといって、幼い弟妹を世話する苦労人でもなく、
  基本は山奥育ちで性格のいい、素直でまじめな思春期女子。
  胸ちらでヘソまで見える、心身ともに発展途上の女の子であるわけで。

  夏吉さんはそこのところをよく理解してうまく咀嚼し、
  実に心地よいツバキ像を創り上げています。
  怒っても、慈しんでも、発情しても、ぜんぶ『思春期女子』。

  だから、発情しても『いやらしくならない』んですよね。
  ヘンな意味での『オンナ』が匂ってこない。
  体幹の強いスポーツ選手みたく、どんな動きでも『軸』がぶれないんです。
  これ、下手な役者が演っていたら
  エロキャラか精神分裂症みたいなキャラになっていたところです。

  たまたまこの役がハマったのか、
  それとも、もともとべらぼうに良い資質をお持ちの方なのか、
  今の段階ではまるでわかりません。
  ですが『光るものがある』役者さんであることだけは確かなので、
  夏吉ゆうこさん、要チェキです。

  ただし、声質に特徴がないので、
  しょうもない役をあてたらすぐ埋没しちゃいそうなんですよね。
  (過去作いくつかチェックしましたが、そんな感じです)
  今期の出演作品もアイドルもの一本とトホホな環境なのですが、
  本作を足掛かりに、なんとかいい役を引いて欲しいものであります。


小原好美さんの演じたリンドウは、サブキャラの中では『別格』でした。

といっても設定的には、
単なる恥ずかしがり屋で、ただ男を見たことがあるだけのキャラなんです。
それをあそこまで際立たせたのは、
やっぱ小原さんの『芸』の力に他ならないなあ、と。

  先にも書いたけれど『幼さ』と『余裕』の配合が絶妙なんです。
  しかも『実際に余裕がある』わけではぜんぜんなくて、
  本人はふつうに話してるつもりなのに、見る側が勝手にそう感じるだけで。

  だから『あざとさ』がまるっきりないんです。
  それがゆえに、ワクワクしたり赤面したりするツバキとの対比が絶妙で、
  ツバキのかわいさ/面白さを引き出しつつ自分も生きるという、
  理想的な掛け合いになっているんです。

  小原さんは、ご自身の演技力も素晴らしいのですが、
  この『相手の魅力を引き出すキャラづくり』が本当にうまい役者さんです。

   『かぐや様』の藤原千花による、四宮かぐやとの対比、
   『やがて君になる』の叶このみによる、小糸侑との対比、
   『からかい上手の高木さん』日々野ミナによる、高木さんとの対比。

  いずれも同じ役者とは思えないぐらい声もキャラも違うのですが、
  きっちりとヒロインの魅力を引き出しつつ、
  ちゃっかり自分のキャラを立てて作品に奥行きを持たせています。

  おまけに『まちカドまぞく』みたく自分がメインになると、
  周りの役者さんをグイグイ引っ張るだけのパワーがあるんだから、
  そりゃあ音監さん、みんな使いたくなるわな、と。

その他にも、本作にはいい役者さんがたくさん出演してるんですが、
先生役の内山夕実さんとM・A・Oさん以外は
ほとんど『豪華声優の無駄遣い』になっちゃってますね。

  僕が将来を期待している羊宮妃那さん(モクレン役)は、
  今回も、上田麗奈さんの代役みたいな扱われ方。
  まあ、いまをときめく早見沙織さんも最初はそうでしたし、
  青二のサンプルを聞く限り、ポテンシャルあるのは確かなので、
  いい役引けるまでがんばれっ!
{/netabare}

ちなみに、タイトルにも書きましたがツバキの忍者服、かわいいです。
俗にいう忍び装束とは天と地ほどかけ離れたデザインなのですが、
なぜかちゃんと『くノ一』に見えるんですよね。不思議ふしぎ。

黒のピタピタT半袖シャツと、同じく黒の三分丈スパッツがあれば、
あとは誰でもわりとカンタンに作れそうだし、
コスイベントなんかでけっこう出てくるんじゃないかしら。

  なお、Tシャツもスパッツも俗にジャ-ジと呼ばれる丸編み素材で、
  江戸時代には影もカタチもありません。
  いわゆる『横編み』は水戸光圀の時代からあったらしいけど、
  丸編みは明治42年にスイス製丸編み機が和歌山に5台輸入されたのが
  最初だと言われています。

ただし、そもそも『くノ一』の存在そのものが時代考証ぶっちぎってるので、
本人さえ良ければそれでよし。
おへそとおでこに自信のある方、よろしかったらお試しあれ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

終わってロスになりそうですが、再視聴は?一期一会アニメ。

 本作は女の子が可愛いことは可愛いですが、相当デザイン化されていましたので、あまり生々しいエロスは無かったです。ただ、キャラ造形は良くて、個々のキャラがかなりしっかり立っていましたし、エピソードはそれぞれそのキャラを活かして上手くできていました。

 もちろん、主人公ツバキは素晴らしい出来だったと思います。強い可愛い人望があって性格もいい。何より落ち着いた丁寧語のしゃべり方が最高でした。絵に描いたようなキャラですが、完璧ではありません。巻き込まれ型の天然要素はありましたし、オトコって何?という秘密に翻弄される様子が非常に良かったです。

 花鳥風月が丁寧に描写されていました。これも良かったです。画面の美しさに癒されました。

 女子だけの日常系の変形ということで、くノ一というのは単なる設定であり、殺伐さはないです。しかし、それでもくノ一ものとして戦闘シーンに迫力がありました。もうちょっと男の要素を直接見せてきて、ラブコメだったらなんか違うなあ、という懸念も数話見ている内に無くなりました。

 日常系の変形として癒し系として機能していた上に、個々のエピソードが面白く、かつ、ツバキの男への好奇心という要素を組み合わせたかなりのストーリーだったと思います。
 それを美しい作画、美しい背景美術で楽しませてくれました。これはマンガ版の絵も確認しましたが、アニメの方がいいですね。マンガ版だと面白さはあっても癒し要素はもっと薄いです。綺麗なアニメと声優さんがいてこその癒し要素でした。

 OPは曲もアニメも素晴らしかったです。スキャットの入りがなかなか胸の内のタイトルと合って思春期っぽかっただす。瞳のクローズアップとか髪がほどけるところとか、花吹雪とか、作品内容とマッチしていていました。
 22年春のOPは出来が良い作品が多いですが、その中でもかなりの出来だったと思います。
 EDのキャラソンはすごかったですけど、私の好みだとアニメは固定のEDの方が印象に残って好きです。たまに遊びが入るくらいならいいですけど。

 最後のエピソードの{netabare} 先生の男の絵は墨で塗りつぶしたのはわかったんですけど、リンドウのはどういうことでした?12話でリンドウが下手かもっていってましたけど…単に下手だったからってこと?13話でリンドウがやっぱり下手だって確認できたから安心できたっていう理解でいいのでしょうか。ちょっとわかりづらかったですね。ツバキに下手なんだ、と言わせても良かった気がしますが…そこは読み取ろうよ、ということですか。{/netabare}


 総評ですけど、上記の通り、女子だけの日常癒し系でありながら、エピソードの一つ一つが面白い。加えて、素晴らしい出来のアニメに花鳥風月が美しい、声優さんも良かった。非常に楽しませてもらいました。

 ただし、です。この1クール楽しませてもらって終わってしまうとロスになりそうなくらい寂しいですが、かといって、再視聴するかと言えばわかりません。テーマ性や奥深さはほぼ無いからです。コミックはちょっと1巻を確認しただけなので確定はできませんが、アニメ版の方がかなり良いですので、コミックはわざわざ買わないと思います。この作品との付き合いは、一期一会になるのかなあ、という気がします。

 作業用にBGMとして流す可能性はあっても、初回のようにじっくり見るかどうかはわかりません。




1話 ダークホース登場の予感ですね。

{netabare} それにしても作画が奇麗ですね。ちょっと感動するくらいです。キャラデザ、作画はもちろんですが、背景がいいですね。線の感じからいってキャラはCG??なんでしょうか。お腹のラインとか生生しくてすごいですね。
 花鳥風月が美しいので画を見ているだけで楽しめます。EDの出来もいいし。

 ダークホース登場の予感ですね。それともコミックとかは人気作なんでしょうか(横顔が高木さんの感じにそっくりと思って調べたら同じ作者でしたね。前情報はアニメがつまらなくなるので、これ以上は調べていませんが、キャラが活き活きしてますので、こっちのほうが作者の本質なのでは?)。

 思春期の男への興味が出始めた少女の話…ガールミーツボーイものでしょうか。性の部分までいくのか。ツバキちゃんが可愛いし、話も面白いです。
 男の話をしているときにナスを出したのが演出として意図しているんでしょうか。だとすれば演出のレベルにも期待がもてます。

 なお男はアホで臭くて股間が弱いらしいです。だいたいあってるかも。{/netabare}


2話 週1で見る分にはかなり面白いです。

{netabare}  これを一気見すると内容は今のところ薄いので不満が溜まりそうですけど、エピソードというかキャラの行動が可愛いし、先週今週と1話ずつ見る分には結構面白いです。ただ、3話目で男について今後展開があるかもしれませんね。それともしばらくはキャラ紹介かなあ。

 思春期前の少女ですので、露骨な性表現になっていないのも見やすいです。露出は多いですけどガードするところはしっかり隠れているし、マインド的に性消費を狙っているように見えません。

 忍者走りがいいですね。最近女子マラソンとかでも話題のいわゆるナルト走りですがこだわってますね。可愛くていいし、アニメの作画もやりやすい? {/netabare}



3話 アニメが美しい、話も面白い。キャラデザもいい。

{netabare} かなり高レベルのアニメだと思います。とにかく基本となるキャラデザのクオリティと作画、背景、動きというか絵コンテが素晴らしいと思います。

 そして一貫した「男」に対するストーリー展開もそれぞれのキャラ付けも面白いし、テンポがいい。なんというか微笑ましい雰囲気もいいです。1話で前後半でストーリーが違うので飽きません。

 なにより自然を表現した背景美術が素晴らしいので、本当にレベルの低いアニメが多い中、癒されます。EDのキャラソンの背景もいいです。
 

 少年向けなんでしょうけど、大人が見ても面白いですよね。金をかけた超高品質ではないですけど、毎週見るアニメとしては秀作だと思います。視聴継続はもちろんですけど次話が楽しみと素直にいえるアニメですね。{/netabare}


4話 癒し系の日常モノ…でいいんですかね。

{netabare}  ストーリーも若干ありますが、癒し系の日常モノということでいいんでしょう…今のところは。くノ一ということでしたが、殺伐としたり戦闘があったりという方向にはどうやらいかない様です。

 キャラたちの紹介で1クール終わってしまいそうですけど、それはそれで面白いのでいいと思います。

 男と言うテーマがありますし、男の具体的キャラが出るかどうかは気になります。その場合は癒し系としては機能しなくなってラブコメになると思いますが、現段階で登場させていないなら癒し系で行ったほうがよさそうですね。2クールとかの長尺ならその限りではないですけど。

 OPの冒頭の花びらが散って、瞳がクローズアップするシーンにはまってしまいました。非常に美しい映像ですね。音楽もいいし、ここ最近でみたOPの中では一番秀逸な気がします。{/netabare}


9話 癒される原因がわかりました。

{netabare} さて、本作がかなり気に入っている理由がわかりました。それはしゃべり方ということに気が付きました。ヒロインの丁寧語と普段の落ち着いた話方ですね。これが非常に心地がいいです。
 過去、一番リピートしたアニメが「幸腹グラフティ」ですが、ヒロインリョウちゃんが丁寧語で少しゆったりしゃべるところが共通しています。

 丁寧語…いいですよね。特に大人としゃべるときの壁ではなく、内面の知性とか人間性がにじみ出るような品がある場合は最高ですね。本当に日本の偉大なコミュニケーション文化だと思います。

 声優さんの美しい声で、目下や友達に対して落ち着いた丁寧語でしゃべるのが本当にいいと思います。

 あとやっぱり思ってたよりジェンダー論がテーマとしてあるわけではなく、万能ツバキの弱点になっているのもキャラ作りとしていいですね。

 ということで、今期のお気に入りが本作、幼女幽霊、阿波連さん、舞妓さんなので、うーんどこか疲れているのかなあ…

 あとOP曲の冒頭のスキャットがなんとなくツバキの性の目覚め直前な感じと非常にマッチしていいです。今期は幼女幽霊、骸骨騎士、本作のOP曲がいいです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

忍術あり。男を知る術なし。

この作品の原作は未読ですが主人公のツバキを、「おなつ」こと夏吉ゆうこさんが担当すると知り視聴を決めた作品です。
彼女との出会いは、「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!」のマシマヒメコでしたが、「魔王学院の不適合者」のサーシャ・ネクロン、そして「アサルトリリィ BOUQUET」の白井夢結役を経て、私の中での人気は不動のモノになりました。

「おなつ」という愛称は、「とのぴー」こと遠野ひかるさんが命名したそうですが、お二人は「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!」と「アサルトリリィ BOUQUET」で接点がありますからね。
愛称を命名する間柄になっても不思議ではないかと…。
とのぴーは、本作にも出演されていますよね。

競争倍率が高い声優業界の中で、こんなにも同じ作品に出演するなんて…
この偶然は、もはや奇跡なのでは…!?


人里離れた山の奥深くで、とあるくノ一集団が暮らしていました。
その集団の名は、あかね組。

個性豊かなくノ一たちが複数の班に分かれ、
互いに切磋琢磨しながら己の術を磨いていたのです。

そんなあかね組には、“男性との接触禁止”という、
絶対に破ってはならない鉄の掟がありました。

あかね組・戌(いぬ)班の班長である見習いくノ一のツバキは、
組の長(おさ)も認める忍術の使い手で、周囲からも信頼を寄せられる筆頭格でした。

しかし、ツバキにはどうしても気になることが。
それは、これまで見たことも、触れたこともない“男”のこと。

一度、お会いしてみたい――

考えれば考えるほど、止まらない胸のうずき。
あぁ、このキモチ、どうしたら良いのですか!?

『からかい上手の高木さん』の作者が送る、
“男子禁制”くノ一コメディ漫画が、待望のアニメ化!
純情可憐なくノ一たちの、ほのぼのキュートな日常、はじまります。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ここで初めて知ったこと…
この作品の作者って、「からかい上手の高木さん」を手掛けた山本崇一朗さんだったということです。
高木さんは時折クスっと笑えたり、真剣な言動に心を打たれたりしましたが、この作品はどちらかというと「クスっとしっ放し」だったような気がします。

そっか、笑いの質は高木さんと同じだったんですね。
そしてもう一つビックリしたことが…
現在絶賛放送されている「それでも歩は寄せてくる」の作者も山本崇一朗さんだったということです。
作品のアニメ化される確率の高さにもビックリですけど…^^

ツバキの暮らす忍びの里では、3~4人による班が複数構成されており、その班自体がメッチャ個性的なんですけど、ツバキが班長を務める戌班の構成が堪らなく面白すぎ…
以下に班員を紹介します。

ツバキ(CV:おなつ)
サザンカ(CV:根本京里さん)
アサガオ(CV:鈴代紗弓さん)
リンドウ(CV:ココちゃん)

根本さんは、私にとって今回が初お目見えですが、他の3人は既に何度も出演されている作品を視聴していますし、おなつやココちゃんはイベントやラスバレ放送局などを通して素の部分を見ているので、声優さんを思い描きながら視聴することができました。

個人的にはこの視聴スタイルが一番大好きです。
今後、少しずつ他の声優さんにも広げていければと思っています。

忍びの里の日常も十分に面白いのですが、こと「男」が絡むとツバキがポンコツになる様には、しっかり笑わせて貰いました。
きっと演じているおなつは真剣そのものだったと思いますが、ポンコツっぷりのギャップが、そのままツバキのもう一つの魅力として感じることができたのも、おなつの演技があったからだと思います。

あとは、アニメーション制作会社であるCloverWorksさんの力によるものが大きいんでしょうね。
22年はCloverWorksさんの勢いが止まりません。

冬アニメで「明日ちゃんのセーラー服」と「その着せ替え人形は恋をする」を同時に手掛けたんです。
そして春アニメでは、本作品と「SPY×FAMILY」を…
この間、2クール作品として「東京24区」も制作しているんです。
旬…というか巷を騒がせている作品がここに集結しているんですよね。
そう考えると、凄いとしか言いようがありません。

これが日本のアニメの底力だと思えるのが心底嬉しいです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
「キュート」という言葉がピッタリの可憐な乙女たちの日常が堪能できると思いますよ。

オープニングテーマは、the peggiesさんによるハイライト・ハイライト」
エンディングテーマは、各班ごとのエンディングテーマが1話ずつ使用されていたと思います。

1クール全13話の物語でした。
しっかり堪能させて貰いました。
円盤が全7巻と聞いていたので2クール作品かと思ったら全13話でした。
1クールの作品で円盤が全7巻という構成は、最近では久しぶりなのではないでしょうか。
もし、続編が制作されるなら心して視聴させて頂きたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

71.3 4 2022年度のリーダーアニメランキング4位
恋は世界征服のあとで(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (181)
563人が棚に入れました
説明しよう! 世界平和を目指すヒーロー戦隊「ジェラート5(ファイブ)」のリーダー・相川不動(あいかわふどう)と、世界征服を目論む秘密結社「ゲッコー」の戦闘員リーダー・「死神王女」こと禍原デス美(まがはらですみ)。 宿敵同士の彼らには、組織の壁を越えた深い因縁があったのだ・・・!! 実はこの二人・・・付き合っているのである! 世間や仲間に公表せずに内緒の交際を始めた二人。 でも、恋愛初心者のピュアな二人にはすべてが新しいことだらけ。 バレたらそこで試合終了な禁断のラブコメが、始まっているのである
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そらジェラートは甘いよ

原作未読

戦隊レッド♂と悪の軍団リーダー♀のロミオとジュリエット的な恋物語。
…を想像してみたらちょい違います。敵対属性の禁断の恋と思いきやさわりだけのプロレスですね。
ゆるくなった分コメディ要素に振り切るかと思いきやそうでもない。設定や世界観がヘンなだけでキャラはまとも。ギャグを回すには役不足。
というわけでラブですねラブ。主役のカップル二人が第一話でソッコーくっつくのであとは周辺環境を適度なスパイスにして二人のイチャコラを楽しむ感じ。好感度高い二人で嫌な感じはしません。
立木文彦氏のナレーション。オーイシマサヨシ楽曲に田村ゆかり女史フィーチャリングとツボを押さえてる点も見逃せません。

月刊少年マガジン連載です。アニメ化したもの含め連載作品はまともなラブコメが多い。転じてぶっ飛んだ頭おかしいラブコメしかやらないのが週刊少年マガジン(偏見)。同じ講談社だし月マで週マみたいなのやってみたけど育ちの良さ(偏見)が隠せない。そんな印象の作品です。

キャラ分布。まずは正義の戦隊側から。

【正義のヒーロー戦隊“ジェラート5”】
 相川不動/レッドジェラート(CV小林裕介):主役。筋トレマニアでお察し。
 王子野隼人/ブルージェラート(CV興津和幸):イケメンナンパ師。
 神宮寺美咲/イエロージェラート(CV稗田寧々):唯一の成人。大人のお姉さん。
 有栖川ハル/ピンクジェラート(CV日高里菜):最年少ツインテロリ。序盤のキーマン。
 轟大吾/グリーンジェラート(CV間島淳司):寡黙。ガヤな面々の中でパランス取ってる感じ。

 ビッグジェラート博士(CV茶風林):役どころや立ち回りは説明不要ですよね。

なかなかの定番ぶりです。対する悪の組織はやや複雑。

【秘密結社ゲッコー】
 禍原デス美/死神王女(CV長谷川育美):主役。なんというか素直。そして天然で最強。
 魔島忌々/魔獣王女(CV花澤香菜):ガヤ。いろんな背景があって死ね死ね団的役回り。
 黒百合凶子/鋼鉄王女(CV金元寿子):黒髪ストレートメガネの優等生。…が乱れるところ見たい。
 乱乱/断罪王女(CV桃月なしこ):塩対応ショート。ゲッコーのロリ枠!?
 宝条闇奈/灼熱王女(CV佐倉綾音):ギャル。そして当然のようにデス美を偏愛。
 三途川鬼羅/鮮血王女(CV沢城みゆき):唯一の成人。大人のお姉さん。

 ボスラー大総統(CV杉田智和):他のキャラがキツイのでほぼモブ。

対する悪の組織は“○○王女”シリーズだけで一名多い。さらに“○○王女”の上位層“○○怪人”も合わせるとこっちのが多士済々。王女たちを中心にお話が回っていくのと通り名で呼び合うものですからデス美以外は本名覚えてません。そして両者とも高校生主体です。世界を救ったり征服したりする行為がバイト感覚だというゆるさが通底しているのはもちろんのこと学生生活も描かれるのでした。

ロミジュリ的な禁断の恋には遠く及ばず
ギャグで振り切るにはキャラのアクが弱い
普通のラブで見るには設定・世界観がおかしい

そんな中途半端さを越えたところで主役カップルのやり取りが微笑ましい一品。
■不動くん
“好き”な感情が素直に出てくる言動の数々。迷いなく相方を肯定する一言を放てるってなかなかできません。これ付き合ってる女子側からみたら有難い話です。「相手を駄目にする」ってことなくもないでしょうがこれに縛られた男子の多いことよ。女性は何をやっても許されるのです(持論)。そんな持論はともかく、彼女にとってもそれが必要なことであったとわりかしきちんと描かれていましたよ。
■デス美さん
良い出会い運命の出会いに近いもんだったかと。仕草や見た目がどうというのもありますが、これまで良くも悪くも周りの評価に沿った行動をしてきた彼女が自我に目覚めて取り戻す物語と見えなくもない。物語がシリアステイストではない分ドラマ性に欠けますけど共感を得やすいヒロインになってたと思います。かわいいに+αがありましたね。


総じて視点の置きどころに迷う短所はありますが、それでも離反しないのは二人に救われたとこ大いにあったからです。声優さんの配置も適材適所。作画も曲も頑張ってて見やすかったです。



※無駄話

■気になったとこ

1.ラスボス怪人
{netabare}田村ゆかりさんということでオープニング回収。初めての共同作業で恋路も回収。最終回だけ戦隊もの色強いのはもはやネタ。{/netabare}


2.筋トレマニア
{netabare}…設定のわりにはダンベルアームカールのみでそれだけじゃ上腕二頭筋しか鍛えてねーじゃんとつっこみ交じりで鑑賞。だがしかし断罪王女のレッド変体を見破ったデス美の一言。

 {netabare}「上腕二頭筋が一回り小さい」{/netabare}

ここに深い愛を感じたのは私だけでしょうか。{/netabare}


3.筋トレマニア2
{netabare}「○○香る△△の戦士」。枕詞の○○は各々、ストロベリー(レッド)、ソーダ(ブルー)、イエロー(レモン)、ピーチ(ピンク)、ピスタチオ(グリーン)でした。色に合わせてハメただけでしょうが、ブルーとグリーンには妥当なフルーツがなかったんでしょうね。グリーンを抹茶なんかにせず良質な脂質であるナッツ類ピスタチオと糖質制限する際の必須品目を持ってくるあたり芸が細かい。お茶は利尿作用大で体内の水分無くなりますからね。もう一つのブルーはトレーニング関係なく夏の風物詩だからって理由かしら。夏祭りの夜店や海の家でのブルーハワイやラムネは非日常感あり。誰がなんと言おうと夏はナ○パの季節だからキャラにも合う。{/netabare}


4.ラブで締め
{netabare}下の名前で呼ぶのに四苦八苦するラブコメ定番の逆を行き、最後の最後で「死神王女」「レッドジェラート」と通り名で呼び合う二人がなんか良かった。ヘンテコ設定・世界観のなかでわりと常道を進んでいたのを評価してましたけど最後にひとひねり。
イタリアのジェラテリアあたりだと好みのフレーバー選んだ後に一言「con panna」と申し添えると生クリーム追加してくれます。パンナコッタのパンナですね。最後に甘みの追加。ごちそうさまでした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 25
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

序盤の特撮ギャグアニメ路線のほうが面白かった。

{netabare}
黒井津さんに続きまたも特撮系アニメ。
黒井津さん好きだったのでこれも期待してたんだが。
最初は同じようにこの作品もギャグアニメ寄りで面白かったのだが、途中からラブコメ重視の作品になりつまらなくなった。

まず、この世界における「ヒーロー」や「ゲッコー」の立ち位置が良くわからない。
正体バレしてはいけないという設定がある時点で茶番のごっこ遊びではない。
ただ見せ方としては、全く本気で対立してる感はなく、誰もゲッコーのことなんて気にかけている様子もない上これと言って悪事を働いている描写もないので、現実世界と同じくテレビ番組の中での対立組織のような茶番ごっこにしか見えない。
勿論黒井津さんのように完全にギャグアニメならこんな細かいこと一切気にならないが、この作品は恋愛要素強めで、ロミジュリ的な見せ方もあったのでその部分が引っかかった。
モンタギュー家とキャピュレット家が本気で対立してるかどうかわからないロミジュリなんて深刻さも微塵も伝わってこないわけで。
結局その部分が希薄になっているせいでロミジュリ的な設定が強調されている割に普通のラブコメのように見えてしまって面白みがない。

ゲッコーに入ったきっかけやゲッコーを目指す妹の話もあった気がするが、これもゲッコーをちゃんとした組織として描いていればこそ共感できる話になるはずで、こんな適当な設定だと。

最終回の共闘展開も、そこまでに対立している描写や、ばれないように工夫している描写があればこそ映える展開であり、本気で対立してない上、身内にばれまくりな本作では全く本来得られるはずのカタルシスも得られず。

普通に一話みたいな馬鹿馬鹿しいギャグアニメ路線でやっていれば面白かったのになと思う。
基本ギャグアニメでたまに恋愛要素を挟むぐらいのバランスだったらメインはギャグだからそんなに設定に引っかかることもなかったと思う。
後半特撮要素が薄くなってしまってキャラが独特なだけの普通のアニメになってしまったのも残念。
デス美の日常回的な回はギャグ強めだったが、基本的にゲッコーの仲間内だけでの絡みで言ってしまえばどうでもいい。
というか魔王幹部だったかな、あの辺のキャラやたら多いわりにギャグ要因と言うわけでもないので本当に何のために出したのか。
その部分もそうだけど、ヒーロー側、主人公すら含めて掘り下げが薄すぎた。デス美はともかく主人公が全く好きになれない。

コスプレとして堂々と仲良くする展開は上手いと思った。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
黒井津さん難民救済? ラブコメ寄りなのね。黒井津さんの方が好きだな。これで勝ったと思うなよー。

2話 ☆8
ドキドキしてんなぁw ガチで帰ってて草。結構面白いな。

3話 ☆8
目暮警部!? 爆破オチなんてサイテー! あるある設定。
追いかけられ取るやんけ。意外とロリな死神。
他のメンバーレッド探してやれや。あっ 

4話 ☆7
こぶしで語る。普通にばれてて草。世界観どうなってんすかw

5話 ☆5
こいつら恋しすぎだろ...。もうやめちまえ カプ厨ピンク。
レッド撃破成功? 母さん初登場。これ今期のまあまあ枠代表だな。
美人とは。

6話 ☆5
ゴリラw シリアスなのにゴリラの単語で笑ってしまう。
ブルーも恋愛するのか?w 無能博士。
いよいよほぼ全員にばれそう

7話 ☆4
NTR展開くるか? なんかそこまで面白くないんだよな。ギャグが

8話 ☆3
もうこれ特撮じゃなくてもいいよね。
特撮としての面白さがないなら普通に別の設定でいいんだよね。
百合が始まる? ママに叱られる...。いやヒミツって何?
これの正体?

9話 ☆2
これ結局くそつまらんな。
バカアニメ設定なのにこんな大学云々の話いるか?
男→女へのいじめって普通ないよな。
このアニメ特撮要素の立ち位置がわからん。
現実路線のテレビ番組の中の存在と言う見せ方と実際に存在する組織としての見せ方が混在してる。
いきなりナンパといきなり陰キャ煽りが全く持ってリアリティがない。
結局何で姉の現状を認めたんだ?
古見さん並みに退屈なアニメになってきた。

10話 ☆4
ノリが古臭い。何が退屈なんだろうなこれ
最後のオチはなるほどなぁって思った。設定も活かせてるし。
そんなガチで争ってるように見えないのが致命的

11話 ☆2
SE付きOP。黒井津さんでもあったな。
SEが結構自然で違和感がなくていい感じだ。
もう絵面が完全に普通のコメディアニメなんだよな。
てかまず、この有象無象の幹部たちにあまり印象がないせいで面白くないというのもある。急に下ネタ寄りの話 赤ちゃんプレイ。

12話 ☆2
結局特撮要素 召喚した奴にやられるというあるある。
今更こういうことしてもな。
共闘展開ってここまで争ってる描写があればこそカタルシスがあると思うんだけど。

曲評価(好み)
OP「恋はエクスプロージョン」☆4
ED「恋は世界定理と共に」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

説明しよう! これは禁断の恋路を歩き始めた正義の味方と悪の組織の戦闘員の物語である!!

この作品の原作は未読です。
事前情報は何一つなく、視聴を継続するかは第1話を見て判断しようと思っていましたが、ヒロインの禍原デス美を、「弱キャラ友崎くん」で七海みなみを演じた長谷川育美さんが演じると知り、視聴継続を決めた作品です。


桜舞う、ある春の日のこと。野原に肩を並べて座る初々しいカップルがいた。
彼らの名は相川不動と禍原デス美。

しかしこのカップルの正体は、氷結戦隊ジェラート5のリーダー・「レッドジェラート」と、
悪の秘密結社ゲッコーの戦闘員・「死神王女」なのである!

本来敵同士である二人が付き合っていることは、
世間には絶対に知られてはならない。

戦いの合間に、人目を忍んで会うしかないのだ。
この日も幸せを満喫する二人のすぐ側で、激しい戦闘の爆炎が立ち上る!!

これは、なんとか世間に見つからないようイチャイチャする、
正義のヒーローと悪の戦闘員の物語である!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正義のヒーローと悪の組織の幹部が付き合うという展開は斬新な設定で良いと思います。
これまで考えもしなかった設定…と言っても過言では無いのではないでしょうか。

思い返すと、私たちは物心ついたころから勧善懲悪モノにおいて、両者が寄り添う展開など皆無であると刷り込まれながら育ってきました。
ですが、仮面を取ったらお互い人間なんですから…
そこに恋心が目覚めてもおかしくはないと思います。

しかもデス美は普通に可愛いですし…スタイルも抜群ですし…
不憫なのはデス美という似つかわしくない名前を一生背負って生きることです。

さて、この絶対秘密の関係というのは一体いつまで続けるんでしょうね。
一般の戦闘員なら定年退職がありそうな雰囲気でしたが、幹部候補にもなると能力の低下に伴い引退を覚悟するのでしょうか。
それとも魔法少女やウィッチの様に、年齢を重ねるごとに魔力が弱くなるとか…?

基本的に皆さん肉弾戦ばかりなので、例えば筋肉の衰えとか?
でもそれなら暫くはこの関係を続ける必要がありそうですね^^;

でも最前線で戦えるほど、人間はタフじゃないと思うんですけどね…。
まぁ、これは私たちの仕事でも同じことが言えると思いますけれど。

この作品の中でもう一つ記述しておく必要があること…
それは、声優陣が超が付くほど半端無いということです。

相川不動/ レッドジェラート(主人公):小林裕介さん
禍原デス美/ 死神王女(ヒロイン):長谷川育美さん

ジェラート5には、ちゃんりなや稗田寧々さんが…
それより秘密結社ゲッコーの配役…特に王女シリーズがヤバいです。

魔島忌々/ 魔獣王女:香菜ちゃん
黒百合凶子/ 鋼鉄王女:ひーちゃん
乱乱/ 断罪王女:桃月なしこさん
宝条闇奈/ 灼熱王女:あやねる
三途川鬼羅/ 鮮血王女:みゆきち

桃月さんはコスプレイヤーらしいですが、その他の声優さんの顔ぶれ…
どうしてこの作品にここまでの声優さんが起用できたのかが正直不思議で仕方ありませんでしたよ。

他にも市ノ瀬加那さん、ゆかりん、M・A・Oさんなど…
男性陣も含めるとヤバさが倍化する感じです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、オーイシマサヨシさんによる「恋はエクスプロージョン(feat.田村ゆかり)」
エンディングテーマは、DIALOGUE+さんによる「恋は世界定理と共に」
どちらも甲乙付け難いですが、ゆかりんの声が耳に馴染むオープニングがお気に入りだったかな。

1クール全12話の物語でした。
斬新な設定と、豪華声優陣によりしっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

66.3 5 2022年度のリーダーアニメランキング5位
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (107)
302人が棚に入れました
世界各地を巡り、ネウロイと戦う人々や故郷を追われた人々に、ひとときの安らぎと心の癒しをもたらす異色の航空団それが彼女たち「音楽隊ウィッチーズ」戦ってみんなを守る統合戦闘航空団のウィッチ達とは真逆の航空団、戦わないウィッチである彼女たちは、“歌や音楽”でみんなの笑顔を守る!それが彼女たち「音楽隊<アイドル>ウィッチーズ」なのです。

声優・キャラクター
鳴海まい、細川美菜子、藍本あみ、真宮涼、都月彩楓、花江もも、結木美咲、琴坂みう、橘きょう
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ストパンシリーズのアイドルアニメ

{netabare}
ストパンシリーズのアイドルアニメ。
最初はこういう路線にいっちゃうかと印象は良くなかったけど、想像以上にいいアニメでした。
自分がストパン好きなのと、監督がエイラーニャ回とか、その他諸々自分の好きなアニメの脚本やってる人なので最初からハマるだろうなとは思ってたけど。
ライブに足運ぶぐらい好きになれたアイドルアニメは初めてでした。
本編の方と甲乙付け難いぐらい好き。
ズボンは見えません。
残念と言う気持ちと真面目度が増していいと思う気持ちが半々()
その代わり、他シリーズではちゃんと描写されていなかった使い魔たちがこの作品ではしっかりと描かれ、それに関連したストーリーもいくつかあった。

ストパンシリーズとして見た場合少し暗さが足りない気がしないでもないし、ファンの間で賛否別れるのはわかるけど、自分はそこは割り切って見られたので特に気になりませんでした。
まあ、実際軍隊にも音楽隊って実際にあるしね...? 歌いはしないけどw
ただ、話の構成や作りは、アイドルアニメと言うよりかは、対ネウロイ戦をライブに置き換えたストパンと言う感じはします。
深夜のアイドルアニメ全然好きじゃない自分が楽しめたのは結局その部分だと思う。
キャラの個別回もこの時代、この世界観ならではみたいな、ストパンっぽい話が多かったし、このシリーズだからこその強みを活かせていて、他のアイドルアニメではできないような話が多かったのも良かったと思います。

この作品の一番の良さは最初から最後まできっちりとテーマに添えていたこと。
自分たちだけにスポットを当てた音楽隊としての成長物語方向に舵が切られないか心配だったけど、そういう方向ではなく、常に観客と言う存在が重視されていて、民を喜ばせることを第一に考えてあれこれ工夫をするというのが毎回の話の流れだったので、「歌で民を幸せにする」というテーマに最大限添えてたと思います。
6話など時々そっち方向の話もあったけど、観客を喜ばせるという前提がしっかりと重視された上での話だったので、どの話も根本の目的から逸れていなかった。

そのテーマを回収しつつ、一話で提示された「戦わないウィッチでも世間に認められる」と言う目標も全話にわたって上手く回収できていたかなと。
3話や4話などのように、戦わない音楽隊に対する世間からの風辺りの描写がしっかりしていたのも良かったし、そんな状態から徐々にそういう好意的でなかった人たちが心変わりしていく様も上手く描けていたと思う。
各地で子供たちを喜ばせたり、ライブを行ったり、その他にも最初に書いた通り民を喜ばせるための工夫など、民のことを考えて行動する描写も多かったので、人々の心境の変化には説得力があった。
最終回の大舞台でのライブに繋がる流れも、王道とは言え丁寧に描けていたと思う。
最終回でのライブのナイトウィッチの特性が活かされた大掛かりなライブは本当に良かった...。
本編1期の6話もそうだけど、ナイトウィッチの能力ってこの世界観では大変なことも多そうだけど、色々と素敵。
あとは、ストライカーを使った空での演出(特に9話)は素晴らしく、このシリーズだからこその強みも活かせていて印象的です。

民を元気付けると同時に、最初は音楽隊であることを厭わしく思っていたメンバーたちも含めて、音楽隊の存在価値を認識して、自身づいていく様子も良かったです。
最終回のラストの締めゼリフとして「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズです。」と堂々と名乗っての終わるのは、序盤時点からの音楽隊に対する認識の変化がみられてすごく良かった。
全話通してシリアス要素はあまりないから起伏がないという人がいるのも分からないでもないけど、「民を元気づける」と言うのがテーマなだけに、あまり重苦しい作風にしなかったのは正解だったかなと思います。
暗い雰囲気でギスギスした話を続けられると、設定上は民を楽しませていることになっていても視聴者側からしたら全然そうは見えなくなってしまうだろうし、行き着くのはアイドルとしての成長モノになってしまうだろうし。民を楽しませるならまず自分たちからというか。
大きなシリアス要素が排除されていることで、作中のキャラだけでなく、このアニメを見てる側も元気づけられる/癒されるいい作品だったと思います。

話も良かったけど、この作品は何よりもキャラと雰囲気が好き。
どのキャラも優しくて、ギスったりせずにお互いに支え合っているのが、すごく好きだった。
悩み事などを抱えているキャラがいたら、他の子がそれを解消してあげたり、家族のためにライブの演出を考えたり、全話通して優しさにあふれているアニメで毎回すごく癒された。
特に、1話からずっとモフィーを元の居場所に返したいという一心でずっと動いて、実際に優しく見送って返してあげるジニーはほんとに優しさが伝わってくる。
キャラがめっちゃ好きになれたので、普通のアニメだったらそんなことはないんだろうけど、最後の方の展開はずっと泣きっぱなしだった。
10話の羽が見えなくなる演出はかなり印象的。
都合のいい展開ではあったけど、11話のモブ含めての優しい空間が本当に好き。モブ達も含めて、支え合っているのがすごく心に刺さった。
直接的な意思はなけれど、ここまでのライブの還元というか...。
1クールと言う短い尺の中で主要キャラが全員がちゃんと印象に残る作りになっていたのはすごいと思う。

あと、これはニコニコのコメントで見かけたけど、最終回「みんなの世界」のサブタイ表示の時に☆が10つとその上に3つ離れて描かれているのは、10つはグレイス少佐+9人として、残りの3つが降りられた声優さんを表しているらしく、まさにサブタイを体現できているし、この作品の作品内だけではない優しさが伝わってきて感動した...。
2ndライブに行ってきたけど、実際声優さんも皆仲がよさそうで、優しくてもっとこの作品を応援したくなった。

やることはやり切った感あるけど、いのりやマナの個別回はなかったので2期をやって欲しい。あと、ジニーの転属問題も未回収だし。
声優さんは新人だけどかなり頑張ってたと思います。
2ndライブに行ったら声優さんのことを応援したくなったし、悪くは言いたくない。
ほんとにライブ最高だった。円盤化はいつなんだろうか。
全員これからももっと頑張って欲しい...。

話での評価だからそこで減点はないけど、作画に関しては残念だった。
もうシャフトって駄目なんだなって...。RWBYとかぶってるとは言え延期してこれかよってなった。特に最後の方はさすがに酷すぎ。
シャフトだからBDで修正されるとは思うし、自分はBD買ったから別にいいんだけど。
CGはENGIとかいう会社に委託してほしくはなかった。
まあキャラはあまり崩れてはいなかったし、キャラデザめっちゃ好きだったから大きな不満と言うわけでもないんだけど。

曲は好み補正も大きいだろうけど全部好きです。
アニメで流れた曲で言えば、「flying skyhigh」「わたしとみんなのうた」が好き。
欲を言うなら青空ダイブと未来FANFALEとMy Shining Lightは流してほしかったw

最近知ったけど、ストパン同様こっちもキャラの元ネタがいるんですね。
基本的に、この作品同様パイロットではなく歌手で。(アイラ様やグレイス少佐は例外っぽいけど)
ヴァージニア・ロバートソン→ジーニー・ロバートソン
リュドミラ・アンドレエヴナ・ルスラノヴァ→リディア・ルスラノヴァ
渋谷いのり→淡谷のり子
などのように。
いのりの元ネタの方はwikiを見る限り、まさにこの作品に合っている人物像。
ちゃんとこういう面もしっかりしていて、アイドル路線とは言えストパンシリーズなんだなと実感しました。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
ヒーラーガール枠? 歌うまいな。ストパンの世界観のわりに緩すぎない?
まあ、今後次第って感じだな。もっと後先考えろw

2話 ☆8
ジニーちゃんと別れたんかよ。
人の事ポンコツ言う割にこいつらもポンコツじゃねーかw
人から奪う方が美味しいとかいう畜生。アイラ様可愛い。
野生のナイトウィッチw なんかほぼ合格ムードで草。エリーも可愛い。
結成までの導入が少し急だけど、キャラは割と覚えられる。
アイラ様だけ1人。そういやネウロイって出るの?このアニメ
ジニーはストライカーつけたことない?

3話 ☆10
やっぱ戦い求められてるのね。これは無能上司。ジニーちゃんマジで好き。
歌で戦後に笑顔を取り戻す的な? マジで可愛い。
音楽隊を誇りに思えないのはまあ仕方ないよね。
こうやって世間に認められていくまでの物語?
過去作の印象があってこその話でもあるからストパンシリーズでやることに意味がある。
タイトル回収
人を喜ばせると同時にアイラも音楽隊であることを誇れるようになったのが、この作品のテーマにもあっていて良かった。

4話 ☆8
サビのミュージックの言い方可愛くて好き。
結構な王道アイドルアニメしてるなw 可愛い。髪型変えんでも
。このキャラデザならメイクやっても可愛くなくなるだけなんだよな。
なんで和曲あんだよw 言うほど多いか? バラバラすぎるw
アイドルアニメの機材弱すぎ問題。ゲームみたいなCGだな。???
謎のセッティングやめろw

5話 ☆10
たまにいる飛行機恐怖症。
確かに音楽隊って伝えるの躊躇いそうだなと思ったけど、父も音楽隊であることは認めてるのね。ガバガバ。
けどお金のためみたいな理由の方がはっきりしていていいかもw
俺っ娘だったの?
素の自分で話し合うのほんとに仲良いってのが伝わってきて尊い。
シルヴィだけ無駄にガタイでかくない?w 作画?

6話 ☆10
厳しいな。階級差。数学ノートかよ。ジニー可愛い。
そんな同じとこに飛ぶもんか? 百合回かな? マリア可愛い。百合最高。

6.5話 ☆-
声かわいいなほんと。モーションキャプチャーなのか。
CG割と浮いてるけど確かに凝ってるな。
ジニーは物語の潤滑油的立ち位置な感じだなw
けど一番好き。
ワールドウィッチーズって間違えたよな?w

7話 ☆9
503 ストパン要素 車運転できるのか。モフィー可愛い。
じいさん声若いな。風呂じゃなくてサウナという謎のテコ入れ。
アイラだけやっぱ違和感あるな。若返りすぎやろw
ネウロイ出てくるんだ。戦闘に作画回すなw 時差なるほど。
サーニャ? てか、これって1期6話の別視点だったり?
本当にそうだった。良かったけども、1期の6話は超えられてない。

8話 ☆9
吉大 草。落ち込みミラーシャ可愛い。箸休め回か?
唐突に始まる水着回。結構浅瀬に落ちてるじゃん。今季一の百合アニメ。

9話 ☆8
そんなに有名になってんのかよw モフィって結局何もんなんだ。
テイクオフ! このCG何とかならんかったんか。
作画頑張って 一期が終わった。

10話 ☆9
けどルミナスは戦ってないよね? もふぃかわ 軍曹なの?
ああ、ナイトウィッチだからか?
てかジニーってそもそも直接この隊に任命された訳では無いしな。可愛い。
モフィーっていっつも元気ないからわからんw おるやん。
まあ楽しそうだったし放っといた? この話モフィーにも繋がってる?
エリーもジニーもあるべき場所に猫やモフィーを返すのが優しくて好き。
まあ、さすがにモフィーのオチは使い魔の設定上そういう感じにするしかないか。魔法力が。
質素な演出がより悲しさを出せてていいと思う。
このアニメ見てる時だけ涙腺が脆すぎる気がする…。

11話 ☆10
ジニーちゃん優しすぎて好き。ここの顔アップ可愛すぎる。
ジニーちゃんにとっての1番の居場所はルミナスウィッチーズだよね。
EDへの繋ぎが良すぎて泣いてしまった。全員が支え合ってる感がすごく好き。

12話 ☆10
モフィーあっさり帰ってきたw
この曲好き。シャフトさん、作画...。
ラストに音楽隊であることを誇って終わるのが一話からの集大成感があっていい。
終わらないで...。少なくともリアタイしてきた作品の中では一番好きな作品だった。

OP「WONDERFUL WORLD」☆9.5
1~11話ED「わたしとみんなのうた」☆10
1話挿入曲「永久の寄す処」☆8
3話挿入曲「優しい明かり」☆7.5
4話挿入曲「故郷の空」☆8.5
5話挿入曲「真っ白リボン」☆9
6話挿入曲「夢色コントレイル」☆8.5
7話挿入曲「太陽の理由」☆9.5
8話挿入曲「あの日々を忘れない」☆7.5
9話挿入曲「星と共に」☆7
12話挿入曲「みんなの世界」☆9.5
12話挿入曲「歌を歌おう」☆9
12話挿入曲「Flying Skyhigh」☆10
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

優しい空

シリーズ開始十周年記念のスピンオフ企画ということで、
当然、ファンと一般視聴層とでは関心に温度差が生じるだろうし、
かつ、先行してリアルの音楽ユニットの活動が始まっているそうなので、
いわゆる販促アニメという色目で見られてしまうのもやむを得ないところか。

心温まる良いアニメだったと思う反面、
ぬるくてとても観ちゃいられん、という意見にも頷ける気がする。
いちいち突っ込む意味もないほど、現実離れしたストーリーなのだが、
そこは作り手の意図を汲み取る度量がこちらにも求められてくる部分。
試しに自分も突っ込みを入れつつ、話の糸口を見つけてみたいと思う。


{netabare}「歌には人を救う力がある。」
こんな信念に基き、戦力外となったウィッチたちが寄せ集められ、
戦争で疲弊した人々の心を癒すことを目的に、音楽隊の活動が開始される。
ではなぜ、実際に歌で心が救われるエピソードを語らないのか?
(また、ワールドツアーと銘打って戦火の及んでいない地域にまで出向くのなら、
苛酷な状況下にある欧州に絞って集中的に回るべきではないのか?)

第3話で語られるエピソードを取り上げてみよう。
疎開中の淋しさが今も癒えず、明るさを失っている村の子供たちが、
メンバーとの交流をとおして笑顔を取り戻す・・・というものだが、
ストーリーの重点は、リーダーのアイラが抱える葛藤におかれている。
戦えないウィッチである自分を否定する感情を引きずっていた彼女が、
子供たちの愉しげな様子を見て、"歌うウィッチ"としての存在意義に目覚める。

救われたのが逆に、音楽隊側の人であったというのが可笑しい。
何のことはない、「歌には人を救う力がある」とは
自分の側も含めての言葉だったというわけだ。この相互的な構図はおそらく、
本作のコンセプトに関わる重要な意味をもっている。

多分、救おう、というような作為性は敢えて避けられたのだろうと思う。
心の傷に寄り添う、という態度に潜む無自覚な傲慢さに毒されていない、
歌や音楽が人と人とをつないでゆき、自然に心が救われてゆく世界。
ルミナスが表現しようとしたのはきっと、そういう世界だったに違いない。

子供たちの中に溶け込んで、一緒に歌っているような無心さ、
よく言えば慎ましさ、悪く言うなら素人臭さ、これがルミナスの個性だ。
本作の作風というか、基調となるトーンもまたこの延長上にあって、
よく言えばほのぼのとした、悪く言うならどこか緩くて締まりのないアニメなのである。

このイメージをそのまま擬人化したようなのが、主人公のジニー。
身元も考えていることもよく分からない、何ともつかみどころのないキャラだが、
物語の終盤は彼女を核に、メインテーマを落とし込む形でシンプルにまとめられる。

鍵となる歌が二曲、作中に挿入されている。「故郷の空」と「永遠の寄す処」。
後の方は有名な「アメイジンググレイス」のメロディーに
本作の挿入歌を手掛けた作詞家がオリジナルの歌詞をつけたもの。
とある個人ブログに採録されていた歌詞を以下に転載させて頂くと、

{netabare} 畦を駆けては 仰ぎみた
 光さざめく 山河
 忘れぬ鐘の音 鳴りわたる
 永久の寄す処や 故郷
 
 友と語らう せせらぎで
 風に託した 夢は
 今なおこの胸 こだまする
 永久の寄す処や 故郷

 心通わせ ときは過ぎ
 家路照らした 銀河
 変わらぬ思いを 包み込む
 永久の寄す処や 故郷{/netabare}


キーワードは勿論、「故郷」。
わざわざ指摘する必要もないほど、本作のテーマはわかりやすいものだ。
現実の、あるいは比喩となった「故郷」のモチーフからも浮かび上がるそれは
居場所を失くした少女たちが本当の居場所を見つける物語、というものだ。

(物語のテーマがこれらのテキストに集約されているのは、一種の簡便法であって、
見せ場となるライブシーンに尺を割かねばならないこの種の作品では
こうした手法を用いてストーリー部分を圧縮し、物語を成立させる。
通常の情報量を圧縮しているために、ストーリーがやや薄く感じられはするが…。)

念願がかなって、使い魔のモフィを仲間のもとへ帰せたが、その結果、
ウィッチではなくなったジニーは居場所を失い、ひっそりと音楽隊を去る。
しかし、発車を待つ列車の中で乗客たちがルミナスのナンバーを合唱する、
その歌声と、今度もまた無邪気な子供たちに背中を押されて、
自分の本当の居場所、「一番の場所」がどこであるかをはっきり悟る。

「ウィッチでも、ウィッチじゃなくても、私、みんなと歌いたい。
 ずっと一緒に飛びたいの。」

そして最終回、再び仲間と臨んだステージの最中に"奇跡"が起こる。
歌によって世界中の人とつながる様子をヴィジュアルに表現した奇抜な演出だが、
その起点となったのは、ジニーの慎ましい優しさだったと自分には思える。
彼女の気持ちに応えて帰ってきたモフィ。相手に向けた心が再帰するその同じ構図が
全世界規模に広がった結果の奇跡という、一貫した流れで捉えてみたい。

(・・・少しばかり想像力を働かせながら、内在する物語の水脈を探り当て、
そこからキャラクターの心情に即した固有のリアリティーを掬い取ること。
この種の作品の鑑賞はこんな風に、ひと手間かけた味わい方が必要になることを
「タクトオーパスデスティニー」のレビューを書いた時の経験から学んだ次第。)

「みんなを応援してるつもりだったのに、私たちの方が応援されてるみたい。」
疲れた心を癒すという、ささやかな目的で届けつづけた彼女たちの歌はいつしか、
歌の力ですべての人々がつながり合う、新しい世界を生みだしていたのだ。{/netabare}


歴代のウィッチたちが死闘を繰りひろげてきた戦場である、空。
その場所がライブステージに変貌したことに、本シリーズのファンは
割り切れない思いを抱いているかも知れない。だが、すべてのウィッチにとって
そこは躍動の舞台であり、仲間たちとつながり、絆を確かめ合う場所である。
戦うウィッチと歌うウィッチ。空は、彼女たち共通の故郷なのだと思う。

アイドルアニメにシフトしたものの、ウィッチーズ本来の世界は感じられる気がする。
そもそも本作からは、アイドル物に見受けられる殺伐さや不純さが一切感じられない。
純度100パーセントの優しさだけで出来ている、例外的かつユニークな作品である。
「歌うウィッチ」の誕生は、ウィッチの新しい在り方を示して見せた。
月並な派生作品ではなく、シリーズの世界をさらに広げる挑戦として相応に評価したい。
あるいは、価値の多様性が問われる現代にこそ、求められる試みだったのかも知れない。


蛇足:{netabare}本作には例の「ズボン」が一切登場しない。
あたかもそれが作品の意義を左右する大問題であるかのように嘆かれる
紳士諸兄のレビューに触れ、あらためて深く感じ入ったものだった・・・
・・・ああ、このシリーズは本当に愛されているのだなあ、と…(笑)。
もっとも自分にはさほどの絶景とも思われず、白熱した戦闘シーンに割り込んでくる
例のマニアックなカメラアングルは正直苦手だったのだが…。
・・・いや、本当ですよ、はい。{/netabare}

2022.10.2 投稿

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦わないウィッチたちによる活動記録。

この作品は、オリジナルアニメだったみたいですね。

オリジナルアニメですが、あのストライクウィッチーズから派生した「ワールドウィッチーズシリーズ」の一画を為す作品なので、ストパンを視聴済の方ならすんなり入れる作品となっています。

というか、ストパンシリーズを未視聴の方は、世界観やこの作品に登場するウィッチの立ち位置を知るためにも、是非過去作を先に視聴することをお勧めします。


世界各地を巡り、ネウロイと戦う人々や故郷を追われた人々に、
ひとときの安らぎと心の癒しをもたらす異色の航空団
それが彼女たち「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」

戦ってみんなを守る統合戦闘航空団のウィッチ達とは真逆の航空団、
戦わないウィッチである彼女たちは、“歌や音楽”でみんなの笑顔を守る!

それが彼女たち「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」なのです。

この物語は「第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ」と同じ世界、
同じ時間軸で行われている別動隊の、戦わないウィッチたちによる活動記録。

「戦闘不適合者」のレッテルを張られた彼女達が、
不思議な雰囲気をまといナイトウィッチの資質を持つ主人公・ジニーを中心に、
それぞれ僅かに持っている能力を歌と踊りに変えて、
どん底から這い上がりながらも世界中の人たちに笑顔を届ける物語。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

もし、ウィッチの才能に目覚めたのなら、きっと誰もが最前線でネウロイとの戦いに挑みたいと思うのが、ウィッチの課せられた使命であり名誉なんです。

祖国を守るため、或いは祖国を奪還するため、死に物狂いで死線をかいくぐっているウィッチたちは、まさに英雄そのもの…

だからこれまでの物語は、そんな彼女たちの英雄譚が描かれていました。
ですが、誰もがウィッチになれる訳では無いように、例えウィッチになれたとしてもみんなが最前線で戦える訳では無かったんです。

これまでも、坂本少佐のように魔法力を失ったウィッチは見てきましたが、常に最前線で第501統合戦闘航空団をサポートしてきました。
魔法力を失っても最前線で活躍できることを証明したと言っても過言では無いと思います。

この物語に登場するウィッチは、一度も表舞台で脚光を浴びることの無かったウィッチにスポットを当てています。
決して英雄として見られることはありませんし、その事に対する葛藤が彼女たちに無かったと言えば嘘になりますが、個人的にはこういう「縁の下の力持ち」的な活躍を描いた作品は大好物です。

ネウロイと直接戦う訳ではありませんが、世界中の人たちを笑顔にするため歌を届けることだって十分凄いと思いますし、結果的に世界中から受け入られましたから…

そして嬉しかったのは、この作品の制作がシャフトさんだった、という点です。
とても丁寧に作られており、作り手の愛情が感じられました。

それと、これはあくまで個人的な感想なんですが、このルミナスウィッチーズを見ていると、「アサルトリリィ BOUQUET」の一柳隊とそっくりだと思ったのは事実です。
隊の人数はどちらも9人ですし、主人公のジニーと一柳隊の一柳 梨璃…或いは梨璃を演じているぴちゃんに置き換えても通ると思ったのは私だけでしょうか…^^;?
どちらの作品もシャフトさんが手掛けているので、似てくる部分はあるとは思いますが、この作品からアサルトリリィを感じられたのは個人的に嬉しかったり…

すみません…すっかり脱線してしまいました(*ノωノ)
最近のシャフトさんらしさの溢れる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「WONDERFUL WORLD」
エンディングテーマは、「わたしとみんなのうた」
どちらもルミナスウィッチーズの皆さんが歌っています。

1クール全12話の物語でした。
物語も1クールでキチンと纏まっていたのでこちらも好印象。
このワールドウィッチーズがどの様に展開されていくかが楽しみで仕方ありません。
「ワールドウィッチーズ UNITED FRONT」という全方位型シューティングゲームが配信されているようですが、これには手が出せないかな…^^;
また、アニメ化される情報を心待ちにしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

66.9 6 2022年度のリーダーアニメランキング6位
エスタブライフ グレイトエスケープ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (103)
246人が棚に入れました
「生きるのがツライ? なら逃げちゃえばいいんですよ」 ずっと先の未来。人間はそれまでの姿形だけでなく、獣人・サイボーグ・魔族など多様な姿を持つようになった。東京の街は、AIが管理する高い壁に囲まれた数多の地域「クラスタ」となり、自由な行き来をやめ、それぞれが独自の文化・常識を育んだ。人々は、自らが生まれたクラスタの常識を基準に幸せな人生を送る。 しかし、なかには自らのクラスタに適応できない者も現れる──。 そうした人々を、別のクラスタへと「逃がす」ことを生業にする者たちがいる。 「逃げたい人」たちから依頼を受け、あらゆる方法を駆使してAIの裏をかき、本来は不可能であるクラスタ間の移動を成し遂げる者たち──「逃がし屋」。 逃げて、逃げて、逃げまくる!! 逃げたい人をお手伝いする、5人の逃がし屋たちの物語──!
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

8話まで見よう、は酷だよなぁ

8話までの感想{netabare}
前情報一切ナシで視聴。
で、見てみたら原案が谷口悟朗でビックリ、“バックアロウ”が終わってそんなに経ってないと思うんだけど…次の仕事早っ!

そして本編、1話の段階では“アクダマドライブ”もしくは“プリンセスプリンシパル”みたいなモンかな?と思ったが、2話まで見た段階でふと気がついた。
これ…ひょっとして、世界設定は“拡張少女系トライナリー”みたいな感じ?
もうちょい遠くてもいいならゼーガペインなりまどマギ叛逆なり…それこそ“バックアロウ”も含まれると思うけど、一番近いのはそれな気がする。
要は誰かの作った想像世界で、住人は与えられた役割を演じさせられてる系。
あるいはゲーム内世界でも構わないけど…というか、それならそうだと最初から明言してる作品は多々あって、同期でも“骸骨騎士様~”がある訳で。
で、そっち系はそっち系で上手く言葉にできない違和感を覚えてまして、もしこの作品がそれに対するアンチテーゼというかアンサーを見せてくれる…のなら、それは非常に興味がある。
なにより拡張~は全6話という短い話数のせいか設定を消化し切れずに終わったのが残念だったので、こっちでそれの仇を討ってくれるのをつい期待しちゃいます。
しかも脚本が賀東招二、“コップクラフト”では1クール作品として良くまとまった内容(物語の発端となった事件の黒幕が最終話で倒される)になってて評価が高い、き、期待していいのか?

って感じで普通に楽しんで見てて、4話だっかた5話を見終わった頃にようやく公式のHP見たんですよ。
そしたら…あれ?変だぞ?
今まで本編を見て私が解釈してた世界観と、公式に書かれてるイントロダクション(あにこれの「あらすじ」と同じ)の内容が、違う。
何処にも空想世界とか電脳世界とか書かれてない。
「うそ…わたしの解釈間違ってた?」と一気に不安に陥ったんだけど、よくよく読んでみると嘘は書かれていない。
けどなー、この書き方だと現実世界の延長だと解釈しちゃう人多くない?
イントロダクションと本編から受ける印象とで違和感を覚えて──それが狙いなんだろうけど──タネ明かしを待つ前に離れちゃう人が続出しそう。
実際、あにこれの「途中で断念した」って方の感想では「現実世界にしては生っちょろい」みたいな理由で切ったのが多いし…。
最初から「月にある霊子コンピューターでシミュレーションしてるだけだよ」とでも思えば(それが正解かどうかは置いといて)また印象が変わると思うんだけどなー。
あ、一応言っておくけど途中で切った方が悪いって意味ではないよ、イントロダクションの文言がよろしくないってことね。
そんなミスリード狙ったところで今の時代「わぁビックリ!」にはならんと思うのだが…。

──といいつつ、相変わらず私の解釈が合ってるかどうかの確証は無く、「実際はどうなん?」とヒヤヒヤしながら視聴を続けたら…8話でやーっとタネ明かし来たー!
全貌を明かすまでは至らない大ヒント程度ではあるけど、今まで変だなー変だなーと思ってた人も大体これで「あぁなる程」って気持ちにはなれるかと。
ふぅ、こんなヒヤヒヤしながら視聴を続けたのは久々だよ、デカダンス以来?
ってかデカダンスだって4話でタネ明かししたのに8話って…ロストソングが8話でおせーと叩かれたのに、何故同じことを?
作る側からするとそれ位のペースがやりやすいのかなぁ?
谷口&賀東なので、ここから更に「わぁビックリ!」って展開が用意されてるの…か?


余談
後出しジャンケンみたいで気が引けるんだけど、2話で「ひょっとして…?」と思ったのは、ヤクザ親分が逃亡先のクラスタで魔法少女になる件にて。
そこで最初はバ美肉でもやるのかな?(懲役太郎の美少女版なんてやったらスゲー受けそうではある)と思ったが、そもそもバーチャルではなくあの世界の現実空間はアバター変更が可能なのかも?と思ったから。
「親分がどんな見た目になったのか、それはどの空間で撮られたのか」を見せないのはどう考えてもワザとでしょー。
で、そうであるなら、主要キャラが見た目通りの年齢ではないかも知れないし、かつてヒットマンをやってたフェレスが現在女子高生(という役)をしてるのもそんなにおかしくない。
但し、それだったら7話のメモリーはもっと古いメディアにしてても良さそう(“拡張~”ネタ)ではある。
というか、もしかして…“ID-0”の設定(精神を別のモノに移し変えることができる)を引き継いでたりして?
また、現実ではなく電脳世界であるならエクアの未来予知能力も説明がつくけど…まぁ電脳世界説は安直すぎるので違う予感。

で、そうなってくると次に気になるのは、住人達はどこまで自覚してるのか?、またどこまで干渉できるか。
最初はエクアが唯一自覚していてクラスタより上位のルールに干渉できる存在(だから逃がし屋ができる)かと思ったけど、ひょっとしたら違うかも。
なんか皆、この世界はどうなってるか?は知ってるっぽいし。

──と、なかなかに考察が捗ってるんだけど、これもあくまで谷口&賀東で「お粗末な話は作らんだろう」という信頼があるからに尽きる。
でもなー、そうであるなら尚更、イントロダクションの文章は迂闊・視聴者を試しすぎな気がしてならない。
アニメ本編「外」の情報はどこまで勘案すべきかって問題は、ホントもー自分でも分からなくなって来た…。{/netabare}

総評{netabare}
明言はされてないがVR…最近はメタバースって言うのかい?どうにもその世界が舞台っぽい。
空想が現実空間に物理的に干渉できる世界って線も捨て難いが、それにしては危機意識が薄い。
なので「本体はニンゲンの形を留めてるかどうかは知らんがどこか安全な場所に保管されてて、仮想空間内でどんなヤンチャをしたって本体は傷つかない」と考えた方がシックリする気がする。
スライム人間が居ようがオッサンが魔法少女になろうがペンギンが喋ろうが問題は無い。
フェイタルラックのカラクリもログが残るVR世界ならラプラスの悪魔的なものが容易に再現できるだろう。
なにより、最終回でMが逃亡しようかどうか迷ってる時、「生体プリンタで出力した肉体にその人格を移植すれば…(逃げられる)」と言い、ものの数分で人体を生成して人格をそこに移植して…。
あれ?谷口氏が何年か前に手掛けた“ID-0”では「そんな都合のいい肉体はホイホイ用意できない」が物語の肝だったハズ。
作品が違うんだから設定が違ってても構わないのだけど、それにしたって作中の科学技術的にそこだけ飛び抜けてる感じがして…やっぱVR世界って考えるのが妥当な気がする。
また、このテの設定でよく気になる部分として「記憶(人格)をデータ化できるなら複製を大量に作ればいいんじゃね?」という問題があるんだけど、「それはできない」の説明として4話(スラ子が分裂して思考力が低下する話)があったのかなぁ?と思ったり。

しっかし…そんなの引っ張るほどのネタだったんだろうか?

それと、5話がたまたま「あー、こんな世界ネプテューヌにもあったなぁ(18禁島のこと)」と頭の隅で思ってしまったせいか、9話の所長の目的から「今後シェアエネルギー的なモノを巡るストーリーが展開するのかな?」と思ったら…全然関係無いでやんの。
所長がやろうとしてたことは何だったんだ?という疑問ががが。
ついでに、所長は倒された後トータルリコールよろしくパカっと割れて中から美少女が出てくるのかと思ったらそうじゃなかった。
ケメコデラックス?いやいや、スタッフはそう思わせるように仕向けてたでしょーw 
意図的に視聴者を肩透かしさせることがクールだと思ってそう。
7話もそう、記録メディアはもっと古いモノで良かった気がする。
それこそお嬢は本体が存在しない(鼻ホジ)とかいう展開くらいやって良かったと思うんだが…。


ということで、途中までは色々と考えさせるモノはあったものの、結局オチは有耶無耶にしてはぐらかされた印象が強い。
風刺風に見せてるけど浅い、いや、私が谷口+賀東で身構え過ぎてしまったのか?
とりあえず1話で自分には合わんと思ったら切って(逃げて)大丈夫、タネ明かしされる8話まで耐える必要は無い。
強引に好意的解釈をすると、冒頭でメタバースと書いた通り、仮想現実モノは数多あれど概念は微妙に変化し続けてる…のかも?
今でこそ妙ちくりんな価値観も数年後にはシックリ来る様になるかも知れない、そんな時代を先取りしすぎた作品…なのかも?

しっかしアレだね、谷口氏はバックアロウに続き「作り物の世界」が舞台の作品が続きました、何か悩みでもあるんだろうか。


余談{netabare}
各クラスタは各ゲームで、それこそ「寿司を食わないと死ぬクラスタ」なんてのがあっても構わない。
そして「自分には合わないと思ったゲームは無理に続けなくてもいい(別ゲーへ逃げろ)」というメッセージであるなら、翻って「合わないと思ったアニメは無理に視聴を続けなくて逃げていい」とも言い換えられる。
実際義務感でアニメを見てる人って多くない?かくいう私も…ゲフンゲフン
けどなー、苦痛を乗り越えた先に快楽が待ってる作品ってあるじゃん?谷口氏自身そういうの作ってなかったかい?
そういうことを考えると、やっぱりこの作品には軽薄さを覚えてしまう。
文句しか言わず楽しもうとしない一部の視聴者へ向けての皮肉であるなら、それはブーメランかなぁ、と。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

適当なアニメ

{netabare}
この原案者の作品大体取り合えず勢いで突っ切る感じがあって苦手。
これも同じようにうすら寒くて微妙。

国からの脱出が規制された世界で、毎回国外逃亡を願う依頼者が逃し屋に依頼するというもの。
この設定を見る限りだと面白くなりそうと期待してたが、これはなぜかバカアニメを狙ってしっかりさせなければいけない部分を適当にやった感じ。
こんな設定なら、逃亡を希望する理由、逃亡後の姿などをしっかりと描くべきだろうに、その部分があまりに適当。
その辺りの理由などが滅茶苦茶なので、逃し屋と言う設定がアクションにしか活かされてない印象を受けた。
毎回ふざけた世界観を見せて、ふざけたキャラが逃亡を希望してそれで追っ手を払って逃亡するという内容で、真面目さが足りず全く面白くない。
魔法少女になりたい云々だとかパンツがどうこうだとかほんとに何やってんのとしか。
逃し屋云々じゃなくてバカな展開をやりたいだけと言うのが伝わってきて冷めてしまった。
テーマも世界観も行く先々でまばらで雑、話もシリアスなのかギャグなのかはっきりせず一貫性がなく適当。

キャラも寒い、きつい。主人公やピンクは思考がぶっ飛んでて、どこかしら気持ち悪さを感じるし全く好感が持てない。
そもそもキャラの掘り下げ回もロクになくて...。
獣やロボなど色々変わった仲間がいるのに、スライムのよくわからん掘り下げをしただけでそれっきり他の仲間に関しては全く。

こういう取り合えず勢いで突っ走っとけ見たいな作品は大嫌い。
EDだけはめっちゃ好き。


{netabare}
1話 ☆7
よくわからんな。性病w
まあアクションシーンが結構よかったとしか言えんな。
もう少し依頼人の話を掘り下げても良かった。
あともっと硬派な雰囲気で良かったのでは。

2話 ☆5
主人公が人間味ないw あほの子いらんわ。無自覚主人公が寒すぎる。
主人公がきもい。正直滑ってる。そうはならんやろ。
マジで魔法少女やってんのかよw

3話 ☆5
今回ペンギンかよ、ふざけたいだけ?
乱暴はなしとは...。何故外側に鍵w コスるだけとは
ほんとに自由なんですかね。

4話 ☆2
何が始まった? くっそ寒い。半分消えて頭おかしくなった?
意味わからん。何この茶番。話それてるしくそつまらん。
落下速度は一定...。

5話 ☆0
さっむ。気持ち悪い。しょーもないノリやめろ。
パンツ禁止することによって何がるんだよ。さっむ
本当に気持ち悪いだけで何も面白くない。
設定に全く整合性もないし、この気持ち悪い展開をやりたいだけ。
主人公が寒い。寒すぎる。気持ち悪すぎる。
まあそりゃそうだわなって言う理由。
他国に逃げる理由が毎回本当にしょーもない。
見ててイライラするわこれ。
気持ち悪い展開のために意味不明施設。逃げんのかよ。

6話 ☆3
何この演技。さっむ。
逃し屋設定がアクションにしか活きてないんだよね。

7話 ☆4
箸休め回かな。へそくり探しパートつまらん。
主人公側もつまらんけど。ワニ肉ってなんだよw
何で恥ずかしがる。見た目が時限爆弾な熊
謎映像。何の映像だよ。足止めするとこだけ面白かった。
こういうカフェの話みたいな、逃し屋以外の要素このアニメに必要なんか?

8話 ☆5
世界観が意味不明だ。やってることに一貫性がなさすぎるんだよ。
こういう逃がすことでの影響とかいう話とかを真面目にやってくれるなら高評価なんだが。
唐突に入ってくるファンタジー要素w やっぱ糞アニメだわ。
遠回りすぎるだろ...。普通に事情説明して追い出せやw
ノリが寒すぎる。
真面目な話をやりたいのかしょうもないギャグをやりたいのか全くかみ合ってないんだよ。
唐突に出てきた設定で消えても感動できるわけ。
逃し屋と言う設定を使ってこういう話を作れないものか。

9話 ☆3
主人公人間みがなくて気持ち悪い。もはや設定が意味不明じゃん。
頭おかしい展開ばかりで一貫性がないしキャラに共感し辛い。
バックアロウもそんな感じだったが、この原案者のノリで突っ切る感だ嫌いだわ。何を見せられてんだ。バカアニメにしかなってない。
CGは群青のファンファーレより良くて草。
まあ逃がし屋の立場を優先するのは良かったけど、面白くないな。

10話 ☆4
前回暴れすぎたか? いきなり話動いたな。
このB級臭いノリをわざとやってる感がマジで大嫌い。

11話 ☆3
クソ回線 主人公何者。いきなり魔法少女。ほんとクソアニメだな。
て2話のやつかよ。
ここまでさんざんギャグやっといていきなりシリアスされてもな
この茶番いる? 自分からどっかに行こうとしたんだろ。
かまってちゃんかよ。
大事だから災難から遠ざけたいって普通だと思うが。
演技だけは良かった。

12話 ☆3
ノリが寒すぎる。OPとEDは良かった。
てかキャラの掘り下げも全然なかったな。
スライムの意味不明な回があっただけで。これもAIか。まるで実写。 
じゃあ逃し屋の存在肯定しろ。AIなのにそんなことねーだろw
無能AI。主人公の設定の影の薄さ。
フェイタルラックなんて設定が明かされるまでそんなのあったんだってレベル

曲評価(好み)
OP「ラナ」☆7
ED「0」☆9
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

おっしいなぁ、なんか。

最初はレビュータイトルを「なるほど、わからんw」にしようと思っていましたw。

もちろん、本当に解らなかった訳でもないのですが、なんだか、そういうタイトルにしたくなる様な作品でした(もちろん、個人の感想ですw)。

長らくアニメーションを観続けてきまして、いろいろなストーリーやバックボーンを持つ物語を観てきた私は、1話目を観て直感したのですよ。

 曰く、
 なんだか、いきなり始まる唐突な物語、
 世界観やストーリーの流れをあまり説明しない感じ、
 なんとなく、サイバーパンクな雰囲気、
 メインキャラだけが知った風なセリフをバンバン言う感じ、
 全体的な雰囲気、
 そして、退廃的またはガラリと雰囲気の異なる
 悲哀さえ感じるED。

これは・・・あれですな。

「灰羽」的な何か、
または「Key」系の「リトバス」とか、
「エンジェルビーツ」的な・・・、
あるいはヴァーチャル世界的な・・・に違いない!!

と。


この答えについては、ぜひ視聴してご確認くださいませ。


で、私の独りよがりな直感ネタはここまでとし、作品についてなのですが。

まずもってCGがメインの作品となっておりますので、見た目から合う合わないがあるかもしれません。
私的には、最初は多少違和感があったのですが、まぁ、慣れました。
それに、キャラ造形についても、慣れた上で、冷静に視聴しておりますと、まぁ、よく出来ている方なんじゃないかなぁと思いました。ゲームチックな印象はありましたけどね。
それに、キャラクタ自身もメインの女子3人衆は可愛らしかったですしね。
それぞれが個性的で、お互いのカラミもユニークでした。

私的にはマルテースのウザしゃべりが割と楽しかったです。
あとは、エクアのふわふわ、ゆるゆる系なんでもどんとこいという姿勢も。
フェレスはちょっと地味でしたが、対比として存在感が発揮されるタイプかもしれません。

そしてここでも、視聴を続けていくと直感につながる疑惑が・・・、追加曰く、スライム娘、魔族、細胞レベルで年齢不詳、などなど。


ただねぇ、惜しいと言ったのはですねぇ。
世界観はまぁ、いいでしょう、追って解るという事になっているのでしょうから。
そして「逃がし屋」という設定もまぁ悪くはないと思います。

ただ、一個一個のエピソードのバラバラ感がねぇ。
エクアの「必ず逃がしてあげる」という姿勢については一本筋がとおっているのですが、それぞれのバラバラ感がどうにも「なるほど、わからん」感を醸し出しているのですよねぇ。

逃げたい人の「何からにげたいか」というモノが、ばらばらなんですよねぇ、いや、確かに同じエピソードじゃつまらないので、それで当たり前なのですが、いろいろなメタファーを含んでいたり、人間誰でも逃げたくなる時がありますよねぇ的なレベルから、ちょっと哲学的な理由、あるいはストレス、いろいろなのですが、そのそれぞれの「奥~~~の方」になにか世界観とつながっているモノや「こちらの共感を生む普遍的ななにか」とかがあればもう一つスジというかつながりが出来た気がするんですけどねぇ。
って思ってしまいまいした。

そして、最終的には「とある方?」を逃がすことになるのですが、そのお方の立ち位置こそは、確かに集大成的お方ではあるのですが、一個のエピソードとしては、その前に出てきた多数の「逃げたい人」と同列なんですよねぇ。
お話が最後の最後まで、平坦というか、最後の大物感というか、一大作戦的な印象をあまり受けず、その他大勢の内の一人感しかないという・・・。

なので、全体的にフラットなあまり感情が動かない作品になってしまっていると思います。
あ~CGっていう人工的な印象も影響しているのかなぁ。

まぁ、いずれにしても個人の感想・印象なのですが。


音楽はOPはまぁフツーな感じ、好みで言えばあまり得意では無い方でした。
EDは・・・超苦手なタイプでした。なんなら、少し恐怖と嫌悪すら感じてしまいました、大袈裟に言えばですが。




このタイプの作品は、
大変な発想のひらめきと、努力、そして運も必要かもしれませんが、視聴感想に「驚き」や「衝撃」、「あ~~~そういう事かぁ!」的なものを持たせられれば、語り継がれるレベルになることも多いジャンルだと思っています。
そういう意味でも、レビュータイトルの「おっしいなぁ~」が私の感想となります。


ああ、そう言えば、メンバーにイケメンボイスのロボと犬もいたかw
どちらもヤロウなので、ノータッチにしておきますwww。

やや、クセのあるタイプの作品かもしれませんが、
機会があればご覧くださいませ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

62.3 7 2022年度のリーダーアニメランキング7位
てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (95)
244人が棚に入れました
お笑いが大好きな阪本やよいは、大阪・なんばにある私立華月高校に入学。小さい頃に「こなもんず」というコンビを組んでいた幼馴染み・高橋よもぎと再会する。早速、商店街のコンテストに出るために、思い出の公園でネタ合わせしていると、謎の少女が声をかけてきた――。
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

楽しさ

最終的には1話から想像したような上手さとは路線が違う、割と雑なコメディアニメ。
でもこの作品、根本的にアニメが上手い。

15人という人数を完全に制御し切れたとは言えないけど、メインのヤングワイワイを中心に、セレブリ茶からは白壁まこ、弾丸クノイチからは妄想癖のかな、あくだれ王国からはみゆ(親切に私服が名札付き体操服)、シンリャクシャからは宇宙人ちほり。
この7人あたりにスポットライトを合わせている。

個人的にこの中心メンバー7人「以外」からだと、茨城県民にしては美形すぎるあくだれ王国のみさお、メイン回で図々しさが露わになったシンリャクシャの小動物ねもが好き。じゃがいも爆弾。

逆に弾丸クノイチのサラブレッドちとせ、シンリャクシャのリーダーゆいなはキャラが人数の中に沈んでいた気がする。
セレブリ茶のお菓子屋娘ひかりは後半でキャラの薄さを芸風にしていたけど、この立ち位置に3人くらい入っちゃったのは欠点と言える。

ここまで来たら残りの3人についても言及すると、超金持ち娘さえかはメイン回の挙動がカッコよい。
基本的には鉄板の金持ちネタを振るだけの女なのに、金が人格に良い影響を与えている感じがしみだしてくる。
メイン回が4話という早めの話数で行われたのもデカい。

弾丸クノイチの筋肉娘いろはは単純に好み。
この子も筋肉ネタを繰り返すだけだけど、アニメ的に肉体がキレイでえっちで良い。
あくだれ王国のひな。牛久みさおと並んで顔が良い。やっぱり鉄板ネタ以上の地元虐ネタ以外の広がりは薄いけど顔が良い。
あくだれは納豆ヘアのみをタイプの違う美形二人が挟んでる図式なんだな…。


あとはまあ基本的にこのメンバーがワチャワチャしているだけで、このワチャワチャが好きかどうかが全てなんじゃないだろうか。
女の子が3~5人でもワチャワチャできるけど、女の子が15人いればワチャワチャワチャワチャワチャワチャワチャワチャできる。
キャラが15人もいて普通にワチャワチャしようとすると、モブになるキャラが出てきやすい。
それを、15人全員にそれなりにスポットを当てたことは本当に上手さだと思う。

メインコンテンツが「笑い」ではなく「かわいい女の子たち」なのは本物のお笑い好きな人だと不満だろうけど、一般的なアニメファン層を向いていると思う。
わたしはワチャワチャワチャワチャワチャワチャしたアニメ、好きです。




▶1話時点の感想。
{netabare}

漫才のネタじたいで笑わせてくるアニメなのかな~っと思っていたら、どちらかというとクオリティ高い系のコメディアニメだった。
アニメが上手くてびっくり。

1話から15人出てくるのに全然混乱しないのがすごい。
とりあえずメインのトリオ3人。
まあ3人は覚えられるわけで。
あとの12人は1話ではとりあえずチームの個性だけ、覚えて帰ってくださいという感じ。
そのチーム紹介シーンでもスポット当てる子を絞っているので、印象が取っ散らからずに記憶に残りやすい。

茨木出身で、ダサさを売りにしているっぽいあくだれ王国。
あくだれ王国の登場シーンでは、金髪ダサ髷……藁納豆の擬人化みたいな髪型の子にスポットが当たっている。
主人公たちと同じ関西出身、ライバルっぽい普通さのある弾丸クノイチでは、自分の事をめっちゃカワイイと思っている髪の毛ツートンカラーの子。
あとは金持ちチームセレブリ茶と宇宙人チームシンリャクシャ。
15人という人数を考えると、覚えやすい奇抜なチームが2つなのは良い感じのバランス感覚。

というように、感情や視線の誘導が上手い。
今回はここを見ておけばいいんですね、というのが分かりやすい。
技術的に上手いアニメを安心して見たい、という人にオススメかも。


▶クオリティの高さ
ただ、このクオリティの高さが、アニメに慣れた人向けな感じのクオリティ。
てっぺん!!!!!!!!!!!!!!!のビックリマークを見て、多いな~いくつなんだろうって数えてみた時に「15個だから登場人物のことを指してるんだろうな~」とパっと想像がついたりとか(タイトルロゴの! は15色になってどの位置が誰か決まってるし、「ぺ」がよもぎとやよいの二色で富士山に日の出を意図したデザインになったりしてますね)、その手のパターン学習が済んでいる人の方が、より向いてるかもという感覚。

15人という人数がそもそも多めなわけだし、慣れてる方が楽に情報を処理できる理屈。
そう。見ていて「情報を処理している」という感覚がちょっとある。
推理パート? も、先にオチが分かるように誘導されているし、視聴者自信に「あーそういうことね」と腑に落ちさせたい、情報を処理させたい意図があるような気がする。
複雑とか難解というのとはぜんぜん違うけど、これはタイトルから事前に感じるふんいきとはギャップがあるかも。


多めの人数から来るわちゃわちゃ感、もしかしたら群像劇的なものも期待しても良いのかも。
それを上手に誘導してくれるアニメなのだとしたら…と、ハードルの上げすぎもよくない。

細かい点では主人公チームの名前がやよゆになってたり、15人全員名前覚えて見終わってもらおうという努力と配慮を感じる。

▶はじまって3分ちょいの「ドラスティックな鶴」
マジェスティックな君がグラマラスに着こなして???

小ネタをピュッピュと出す雑さけっこう好き。
トキワ荘に対してタカコ荘、しょぼろ納豆とかぜんぜんわからない。

期待を込めて4点スタート。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

漫才の劇中の話を表現したみたいな内容

{netabare}
まえせつに次ぐ漫才アニメ。
評判散々だった気がするけど、自分はかなり楽しめたし笑えました。
それ以上でもそれ以下でもないので他に書くことは特にないですが。

名目上は漫才アニメだけど、実際はカオス系ギャグアニメです。
漫才をやっているシーンなんて一切なく、日常の中で頭のおかしなことが色々起こっていくか、頭のおかしなことをやっていくみたいな内容。
謎に宇宙人が出てきたり、タイムリープが起こったり、言うなら漫才中に語られる面白おかしな意味不明な物語をアニメとして表現したみたいな感じ。
キャラの掛け合いも面白かったし、狂気ネタも面白かったし、自分的には高水準なギャグアニメでした。
ちなみにまえせつは楽しめてません、だからまえせつと同レベルではないと個人的には言いたいw

キャラは多いけど、一部のキャラに出番を集中させられていて、どのチームも一人は目立ったキャラを作れていたし、特に多さは気にならなかった。
火星人とか、金持ち装った貧乏人とか、色々インパクトのある設定を持ったキャラがいたりで、印象に残るキャラも多かった。
それにこのアニメはキャラがどうこう言うよりも単純に会話などが面白い作品だったので、人数などはさほど気にならなかった。

2回ぐらい外れ回があったけど、基本的に安定していた作品でした。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆10
まえせつ。これかなり好きかもしれん。キャラは多いな。
来た時の話かよw キャラデザ1番かも。そうはならんやろ。
漫才オチか。締め方上手いな。
いや実話かい。マジで好き

2話 ☆8
トランプじゃん。他のグループも同じように犯人探してた?
宇宙人の伏線ここからあるな。5億年? オチ意味不明すぎて草。

3話 ☆10
八十亀ちゃんみたいなノリだな。 エクストリームハーツか?
草。このアニメもこいついなければ女の子だけなのに。よくあるバラエティ。
この紫の子が倒れてるとこ可愛すぎる。ケバい。
アイドルアニメにならんのはいいわw

4話 ☆10
自作しろ。あっ…(察し)時事要素やめろ。ケバい。横文字でイキるな。
これは実際正論だよな、雰囲気が一番大事。今更。YouTuberやれ。
そんな一瞬で大金ポンポン使うなw 作ったねんってなんやねん。
2人のドレスも別に大して良くなくて草。背景の止め絵が酷いw
貧乏臭い。ガバガバ警備
頭からお湯かけるやべー奴。なんか色々と頭おかしいなw

5話 ☆9
無限ループの前兆みたいな時計の写し方やめろ。浮くわけねーだろw
いやマジでループ回で草。エンドレスエイト 謎展開やめろw
ネッシーじゃないんか。
割りと頭おかしい回だな。口裂けてたって答えやんけw
3人の会話だけで終わるアニメw ミステリーサークル間違える無能。

6話 ☆5
てかお笑いって3人なんだ。また1話みたいなw そうはならんやろ。
ラーメンとか庶民じゃん。各グループごとに話やって欲しいな。
全員集合したら面白くないわ。
危ない粉よりもやばい犯罪犯すなw 木は棘多いから危ないぞ。

7話 ☆9
前回の雰囲気引き摺って欲しくないな。これはダメなコース入りそう
パリピ黄門 人数多いしデスゲーム初めて人減らそう。クソラップ
コナンかよ。ちゃんとCM終わりに扉開く方もやれ。上から覗きたい。
糖質かな? あのうさぎなんだよw 日光テレフォンショッキングかな?
脚本頭おかしいなw こういう回は最後にガチの呪いオチ挟んどけや。

8話 ☆6
何を見せられてんだ。やっぱ全員集合したらあんまりになるんだよな?
ご当地アニメ感あるな。異世界迷宮かな? 妹おるんかい。
どんな手違いだよwこの衣装でシンデレラは無理でしょ。お前らが歌え。
やっぱ1~5話の方が面白かったな。マジで痛そう。紫の子かわいいな。
何が編集されたんだw

9話 ☆9
歌詞なんかいつもあったっけ。は?w 当たり回っぽいな。
今日なんか作画崩れてるというか癖強いな。漫才見せろw 漏らしてるやん。
マザープリマドールでボロ泣きしてそう。
漏らしすぎだろ。信じてくれんだろ。ハルヒかな? 構成悪いぞw
もう訳分からんわw いや草。地球ピンチだったんかよ。

10話 ☆9
茨城組の回って比較的微妙だよな。そんなものは無い。
サマレンに勝る顔芸。リコリコで見た。草。今回あたり回だな。
アピールが露骨になった。
もうここまで来たら普通に言えや。丈夫すぎやろ。正論で草。

11話 ☆10
汚い。伏線回収。なんやねんこの回。頭おかしくて好き。
芸人としての対応力を鍛えようとしてる説。OP回収かな? これクエでは?
何アニメだよこれw シリアス感出すなw

12話 ☆9
キャラ増やすなw 最終回らしい全員協力。言うほど間に合いそうか?
ロボアニメで草。関西人だけど好きだぞ。みんな面白くないぞ。不正投票か?
お笑いしてない時の方が面白いんだよな。おしゃぶり三人娘?
俺たちの戦いはこれからだ!
お笑いアニメと言うよりカオスギャグアニメだったな。

OP「てっぺんっ天国~TOP OF TGE LAUGH!!!~」☆8.5
ED「あはっててっぺんっ」 ☆7
2話ED「バグ・ユア・レッグ」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

ゲリオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

不運な放送中止があったが

ブシロードが企画する漫才をテーマとした作品。
3人グループが5組、15人の美少女たちが織り成すギャグコメディである。
キャストは例のごとくブシロードグループ所属の声優さんをメインに起用し、各々のキャラと同郷の人を充てているのが特色。
「シュールな笑い」をギャグの基本とした作風だった。

まずもってネガティブな感想を言ってしまえば、初めから漫才をアニメで再現するのは不可能だったと思う件について。
企画したのは一体誰だ?木谷会長か?木谷社長か?
ともすればあやつは声優さんにリアル漫才ライブやらそうとしているのか?
その挑戦はバンドやらせるのより遥かに無謀な試みとなるだろう。
トークイベント等で声優さんのやり取りに観客席から笑いが起きることもあるだろうが、あれは観てるのが熱心なファンだからであってだな。無関係な人が見聞きしても終始真顔なはず。勘違いしてはいけない。
いざアニメにしてからそのことに気づいたのかどうかは不明だが、漫才が題材でありながらまともに漫才するシーンはほとんどなく(あっても面白くない)結局、普通の美少女動物園、日常系のジャンルに含めて差し支えない作品だった。

では美少女日常ギャグ作として評価するならどうだろうか。
これがまた微妙なところで、回によって面白い回もあったりその逆もあったり…当たりと外れが交互にくる感じだった気がする。
シュールな笑いというのは上手く視聴者に刺されば良いが、狙いすぎるとただただ寒いだけ。どちらかといえば後者の割合が多かったと思われる。

不運だったのは第2話の放送がお蔵入りになるアクシデントが起きたことだ。
あらすじが「大統領暗殺計画を阻止しようと奔走する」というものだったが、オンエア前にリアルで安倍元首相が射殺される大事件が起きたことで、内容の不謹慎さから放送中止の憂き目に遭ってしまったのである。
第1話が単なるキャラ紹介だったので、2話が視聴者獲得の重要な回になる予定が、大きくつまずく事態となった。
さらに翌第3話の内容が非常につまらなく、1話飛ばされたこともあって脱落したアニメファンが大多数を占めたと思われる。
実は自分もここで一旦視聴を切ってしまった。

その後、しばらくして2話の封印が配信で解かれることになったので一応見てみたら結構面白く、4~5話も"セレブリティ"や"シンリャクシャ"のユニットのキャラクター性が上手く描かれていて高評価だった。特に5話のツッコミに焦点を当てた非日常エピソードについては、本作で唯一漫才を題材にした意義のあったお話だったかもしれない。
ただ、その後の事務所爆破回と温泉旅館回は意味不明だったので「やっぱりう~ん」となりつつも最後まで完走した。
あらためて当たりと外れがある作品だなぁと。明確に言えば「ちょい当たり」と「大外れ」って感じだったが。

作画力はあまり必要としない作風だったが、なぜか作画が間に合ってない回が終盤見受けられ、その点もあまり評価できるものではない。
キャラクターは美少女作品としてギリギリ及第点だったものの、主人公グループなど数名キャラが薄い子がいたのは残念。
ほんで茨木は水戸黄門と納豆とヤンキーしか語ることがないことは痛いほど伝わったねw
オープニングとエンディングは楽しい曲で良かった。

まとめると、第2話放送中止というあまりにも不運な出来事があって、これで内容が面白かったら非常に無念な惨状になるところだったが、実際はトータルで凡作と言って問題ない出来だったのでダメージとしてはそれほどでもなく…事件があってもなくても話題性としては大差なかったことであろう。
漫才という二次元に不向きな題材に挑んだチャレンジ精神は認めたいけど、やはりどう考えても企画段階で無理な代物であった。
次は題材に拘らず、単純にアニメとして面白い作品を企画してくれると嬉しいブシロ信者の俺なのであった。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

58.2 8 2022年度のリーダーアニメランキング8位
ブッチギレ!(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★☆☆ 2.9 (58)
147人が棚に入れました
侍が日本を支配していた時代…… 新選組は何者かの手により一人を残して全滅してしまう ―― 新選組の替え玉として選ばれたのは7人の罪人 京都の治安を守るため 極秘の替え玉作戦が実行される 咎人よ、誠を背負え――
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

無難なアニオリ作品

{netabare}
新撰組の替え玉の武士たちが鬼相手に暴れる話。
これと言っていいところもなく、かといって悪くはない何とも言えない作品。

史実に沿いつつストーリーを展開していく形式の歴史モノは結構好きだけど、これは結局新撰組云々よりも、ただただ雑面の鬼という架空の存在と戦う普通のファンタジー物になってしまって、新撰組の替え玉と言う個性的な設定があまり活きていなかった感。
敵を架空の存在にするのではなく、史実通り敵を長州藩薩摩藩にしてファンタジーバトルものにした方が面白かったんじゃないかなと思う。
これだと劣化鬼滅の刃にしかなってない感。

それに、雑面の鬼たち、あんな特殊能力を持ち合わせてるなら攘夷路線も現実的に見えるし、あそこまで悪役のように描かれていたのも少し違和感があった。
桂小五郎とか、出したはいいものの結局名前を出しただけでキャラとしてあまり扱えておらず、よくわからないまま仲間になって、何がしたいのかも分からず終わっていったし。普通に仲間になるならアキラとの関係性にも面白みがない。
キャラも一番星とアキラとサクヤ以外はあまり印象に残らず。
前半の方は全員満遍なく活躍していて良かったけど、後半になるとツキトと一番星の関係性ばかり重視されて他のキャラの出番が一気に減った。

良かった点。
こういう複数人で何かミッションをこなすジャンル(こういうジャンルなんて言うんだろう)は結構好きなので何も考えずに見たらそれなりには楽しめた。
戦闘もそれなりには凝っていて面白かった。
少なかったとはいえ所々、史実に絡んだ話もあったのは良かったと思います。
ツキトと一番星の対立に関しても長い話数にわたって丁寧にやっていて最後は上手くまとまっていたかなと。殺してほしくはなかったけど...。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
新撰組か。 朝倉っぽいキャラいるな。水落は生存フラグ。上弦の鬼?
てか主人公側にこんなクソジジイが。このじじい絶対好きになれんわ。
金髪から刀受け取ったら仮面暴徒化するのね。分かりやすい。そんな簡単に戦えんのかよ。実写並みの作画。ボカロ臭いED
親殺された回想あっさりしすぎなのと、1話から早速何も無く剣扱えるのも王道としては物足りないかな。
お面と初めてであった時の反応も親の仇ということが感じられない。

2話 ☆7
佐久間象山w 本名そのままか。有能SP キャラデザが寒いわ。
これファンタジーものと思ってたけど、幕末ものがしたいのか?
時代劇として結構いいな。

3話 ☆7
簡単とはw 写真が残ってる人物の話となると最近感があるな。
似てねえ。ハゲ。トモダチゲームでみた。わざと誘き寄せたのか。
てなると桂は替え玉? 桂小五郎死ぬの? さすがにね。

4話 ☆6
新撰組こそ奇襲してんだろw 矛盾してね?
拷問ぐらいこの時代なら普通だろ。変に美化せんで欲しいわ。
鬼滅狙いかやっぱ? そういや鬼がどうこうの設定あったな。
お前らも利用したよな? あんまり面白くはないな。やっぱ兄かよ。

5話 ☆6
鬼滅かな? 誰やこいつ。この頃まだ隠れキリシタン滅んでなかったんか。
結構やばいことやってて草。幽霊さん。
仲良くなってるじゃんこいつら。今更だがEDクソダサいな。

6話 ☆5
このじじいとデブ寒いからいらんわ。
やなんでこいつら置いておいてどこかに行く? ガバガバかよ。
1話じゃさすがにこいつに感情移入できんわ。草。
せっかく新撰組の替え玉という面白い設定があるんだからそれにもっと重きを置いて欲しいな。

7話 ☆6
銀髪の子やっぱ可愛いな。じじいとデブ結構影薄いな。
お母さんかよ。痛そう。ペラペラ喋る。池田屋事件

8話 ☆6
死にません言ってるわりに助かる率低くて草。
池田屋突入もっとちゃんとやれ。火薬しょぼいぞ。
こいつら禁断の恋してるんかよw そして部下を見捨てるw
作画回かな? 唐突に庇うの草 そんな流れなかったじゃん、見せ方下手だわ。雑だわ。兄は何がしたかったんだ。

9話 ☆7
褒められてよかったと言っても火事止められてないよね。
桂と完全に馴れ合ってるの面白くないなあ。
この時代ならそれが普通だよな。まあ殺そうとしてたなら仕方ない。
誰やねんこいつ。そういやおったな。こ
の立ち位置を坂本龍馬ではなく佐久間にしてるのは評価する。草。

10話 ☆8
いきなり歴史物っぽくなったな。発音酷すぎて共感性羞恥あるわ。
you are demonww アメリカ船襲ったって事実どうもみ消す?
いや速すぎんだろ。下関戦争かな?
長州雑面双方に策略あって面白いね。兄弟の話も面白くなった感はある。
けど他国に対応する為と言うなら雑面も別に悪くないのでは?

11話 ☆6
この力あるなら欧米と渡り合えるだろうし攘夷もありやろw
特に何も無く仲間になってしまう桂さん。ツキトなんかギャグみたいで草。
蔵面達が完全な悪役のように描かれてるのが少し違和感ある。

12話 ☆7
この骨なんか草。蛤御門の変? 謎に死ぬ金髪。
将来的にこいつら敵対するだろ。

OP「1番光れ! -ブッチギレ-」☆7
ED「断罪デモクラシー」☆4.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

替え玉の理由と最終回に???全体的には面白いんでしょうね。

 替え玉の設定必要だった?新選組の歴史改変ものって普通にある気がするんですけど。たしか、沖田総司が女性だった設定ってつかこうへいの「幕末純情伝」でしたっけ?

 途中で見なくなって寝かせておいて、最終回が面白そうだったらみようかなとおもって、見たら{netabare}安倍晴明??? {/netabare}ウーン、としか言いようがありません。

 数話ポチポチと見た感じだと、キャラデザとかエピソードの内容とか作画・画面作りとか悪くないんですけどね。ただ、新選組のバックボーンとして違うキャラ付けをして、何の意味があるんだろう?という感覚に支配されてしまいました。

 裏新選組とか、違う組織にしたほうがまだ感情的に乗れたかもしれません。妖刀とかいろいろありますけど…うーん替え玉設定を全然シナリオにいかせてないですよね?いや、エンタメとしては面白いかもしれませんが、新選組があまりにメジャーすぎです。

 22年秋は沢山作品がある中、アマプラだったので実は5話くらいになって「あれ、見てなかった」と気が付いた作品で見るのが面倒になったという不幸がありました。ちょっと時間をおいて新選組の替え玉設定を忘れてみたら面白いかもしれません。

 一応最終回とか飛ばし飛ばし確認してますが、ステータスは「途中で断念」でしょうね。じっくり見たら面白いかもしれませんが、あらためて再視聴しようと思って数話で気力が切れたので一旦断念で。





以下 初回視聴時の1話目のレビューです。

 藤堂平助が新選組の立て直しというとちょっと違和感がありますが、まあ、個々のキャラは設定なのでしょう。日本国という意味での国という概念も当時は坂本龍馬くらいしか持たないという事だったので、仮面の侍たちが国のため、と言っている点には興味があります。

 山南をさんなんと呼んでいるのが珍しいですが、実際、やまなみなのかさんなんなのかはっきりしないみたいですね。沖田=美少女の流れは正統派です。個人的には斉藤一が好きなので、沖田のライバルでそのうち美少女で登場してくれると嬉しいです。

 チャレンジングなアニメは嫌いではないし、サムライチャンプルーみたいなヒップホップ時代劇というハチャメチャな成功例があるカテゴリーなので、違和感は楽しめばいいのでしょう。

 本作は最低3話、できれば最後まで追って、国という概念をどう拾うかの深掘り具合で判断したいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

新選組BASARA

【紹介】
仮面を被った謎の悪党集団に滅ぼされた新選組メンバーを咎人を替え玉にして再興して復讐のために戦うオリジナルアニメ

【感想】
結構面白かったけど、評判がイマイチなのも仕方ないのかなーって思います

キャラは戦国BASARAを新選組にしたような感じだけど、やることはマジメっていうなんか中途半端な作品、どうせ新選組をここまで砕けさせるならシナリオもぶっ飛んでていいのに

個性的なキャラクター達と雰囲気はとても良くて面白くなりそうな感じはしたけど、タイトルやキャラクターの勢いの割にマジメで勢いがなくて、バトルシーンが地味なのとシナリオが盛り上がりに欠けるかも
特に終盤のシナリオが微妙で、せっかくいい素材があったのにうまく生かしきれなかった感じ
もっとメチャクチャに暴れさせたほうが良かったような

キャラクターはいい意味で武士らしくなくて好きです

【どうでもいいこと】
砂時計の砂落ちるの早すぎませんか? 10秒で落ちそう

【音楽】
西川さんのOPが好き

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

73.2 9 2022年度のリーダーアニメランキング9位
ようこそ実力至上主義の教室へ 2期(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (364)
1354人が棚に入れました
2017年7~9月に放送されたTVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ』の続きを描く、TVアニメ2期および3期の制作が決定!なんと1年生編をすべてアニメ化。2期は2022年7月に放送、3期は2023年に放送されると発表されています。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

ただのイキリアニメ

{netabare}
一期はそれなりに楽しめてた気がするけど、二期はダメでした。
全く頭脳戦していなくて引っかかったのと、キャラが絶望的に好きになれなかったのが主な原因。

1期はガバガバなりともそれっぽい勢いで頭脳戦を面白く見せられてた印象があるけど、2期は頭脳戦じゃなくて物理戦ばっかだったのがさすがに。
どんなすごい策で危機を乗り越えるんだと思って見てれば、運動会も龍園戦も普通に身体能力で勝って終わり。あの陰キャみたいな見た目の綾小路がw
これじゃなろうと大して変わらないじゃんって...。
天才主人公が策で相手を上回るのが面白い作品だったのに。
それに暴力ダメ設定があるにもかかわらず、誰も見てなければセーフ理論で殴りまくるのはさすがに萎える。
どうやって教師を誤魔化すのか、どうやって誰も見ていない状況を作り出すのか等に重きが置かれた上で強硬策に出るのであればまだ頭脳戦の一種として見てられるけど、ほぼ脳死で何の策もなく暴力振るうのは作品のコンセプト的にもおかしいでしょって思った。
てか、龍園とか完全に犯罪者だったけど、これエリート校じゃなくて少年院舞台のアニメでしたっけ...?
自己中や頭の悪いキャラばかりで本当に見ていてきつかった。
綾小路みたいな人の心持ってません主人公もなろうとか好きな層には刺さるのかな。

頭脳戦をやっていたとしてもしょうもない。
スマホ取り換えや録音とか一期で見た展開ばかりで引き出しが少ないんだろうなって。
一番笑ったのは櫛田の回かな。
櫛田のIQがめっちゃ下げられているように感じる、見てる側ならだれもが予想できるであろうオチ。
書いていたらきりがないけど、他にも引っかかる所だらけ。
運動会の勝ち負けなんて、リレーとかを除いたら予測なんて不可能だと思うけどね。余程差があるならまだしも、ギリギリ勝てるぐらいのレベルらしいし。

あと、結局イキリ展開がしたいだけで、エリートを育成するための学校とかいう設定は忘れ去られている模様。
いちいち書かないけど、ゲーム自体もやりたい展開を作るための都合のいい土壌にしかなってないというか、このゲームに何の意味がある?、何でこんなルールがある?って突っ込みたくなるようのものばかり。
例えば体育祭の結果で筆記テストの点数が下げられるのも意味不明だし、連帯責任で退学に陥る可能性のあるテストと言うのも意味不明。
もうデスゲーム設定にすればよかったのにって思うレベル。

これはよく言われてたけど、作画や構図も酷かった。
内容もたぶん原作からしてつまらないと思うけど、原作から劣化してる部分もあるんだろうね。
連帯責任テストの話で、小テストでわざと指定の点数を取らせることでペアを的確な組み合わせにする、みたいな話があったけど、そんなことしない方がちゃんとした成績順になるのでは?と思ってそれをTwitterの感想に書いたら、原作勢の人からあれは小テストが簡単すぎるせいで普通にやると差がつかないからと解説をもらったけど、一切作中で言及されてないって言うね。
脚本家があまり原作を理解せずに適当に読んで書いてるんだろうね。

オープニング、曲自体はZAQのアニソンの中で一番好きだったけど、映像が酷すぎ。センスが絶望的。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
歌詞付きOP MVみてえなOP
もはや本来のクラス分け関係ないじゃんこのゲーム。
人狼かよ。もうルールがややこしすぎるわ。
こんなんでルールの穴つついた展開やっても付いて行けないよ。
あの黒人高校生じゃねーだろ。
会議パートでの駆け引きしてる感は面白いんだけどな。サンライズw

2話 ☆5
櫛田の行動って怪しいな。これ何がおもろいねん…。地雷女かな?
ニセコイ。恋愛話いる? 実質彼女みたいなもんじゃんそれw
別にリカの真相確かめたいだけじゃないの? 結構軽井沢も悪くない? へー。この話いる?
少なくともゲームのこと全然わかってない段階でやる話じゃないわ。
せめてゲームが始まる前か後にやれこの話。

3話 ☆5
なんでランダムで決めないw 現在進行形で。
この話メインの話のテンポ悪くしてるだけでしょ。
こういう全部見透かしてますよ系主人公厨二病は好きなんだろうな。
どうせ偽メールとかあるんでしょ?

4話 ☆2
いや何のために法則性を作った?
その法則だと他のチームの優待者の情報を握ってる必要があるが、ゲームが同時進行なのもあって不可能では?
チームによって早く終わるとかあったかそういや。
けど、そんなルール作ったら1チームもしくはある派閥が優位になって複数チームでやっている意味がなくなるのでは?
筆記テストさぼれるじゃん。 ペナルティ()
筆記試験の点数下げとか意味わからんな。
成績直接下げならまだしも。
まあこれ異世界ものとして見るべきなんだろうけど。
運動能力を見る体育祭の結果でなんで知能を測る筆記試験の点数を下げるのか。話が頭に入ってこない。
要するに全員平均的になるように調整して最下位とかとる競技をなくしたいということか。自分のことしか考えてないな。ん?
強い人と弱い人で組むなら弱い人が勝つ可能性は上がるのでは?
何言ってるのか全く分からん。
ああ、全員参加というのはチーム内でも順位を競うから強い人と弱い人で出して強い人に高順位を取ってもらいやすくしようということか。
何だこいつ。高圧的で嫌い。どう考えても運動できなそうなくせにそこまで完璧なのかよ。
なんかただのイキリアニメというか無自覚俺TUEEEEなろうだわこれ。
きっつい。

5話 ☆1
あの黒人絶対高校生じゃねーだろ。いやこれ本番かよ。
早すぎだろw 棒倒しとか聞いたことないな。
いやさっきのはどう見ても暴力だろw
運動会競技でどのチームが勝つかなんてよっぽど実力差ないと予測不能だと思うがw 向こう思いっ切り暴力じゃん。普通に殴って草。
ガバガバジャッジかよ教師陣 役に立ってねーじゃん。
裏切者分かってんのに教えないとかこいつが裏切者認定されそうだが。
悪魔の証明とかじゃなくて向こうが証拠提示しろや。普通に裁判起こせや。つまんね。

6話 ☆3
この学校の仕組みからして社会に役立たねーよ。
ほんまキモいキャラしかいねーな。
変な自己中しかおらんくて。糞みたいなことやんなや堀北兄
シンプルに足速いだけやんけ。つまんな。録音最強。
怪しいファイル開くな。何でもいいから転倒するんだよって日本語大丈夫か。会長か綾小路どっち?

7話 ☆3
その謎の2人1組設定になんの意味がある?
これデスゲームじゃないんだぞ?
優秀な人材生み出すための学園って設定思い出すと全てが茶番にしか見えなくなる。
何の為に学級崩壊とかさせるんだよ。
小テストの正答率指定しなくても普通に解いたら成績順になるくない?
この金髪影薄いな。

8話 ☆3
ケーキ欲しそうで草。キャラが不快。辞めるという保証は?
録音最強。相手側が有利すぎだろ。
なんでそれを堀北が知ってたらダメなの?
なんでそれで戦争後みたいな教室になってんだよw

9話 ☆2
このアニメバカとキモイやつしかいないからほんときつい。
メガネ裏切りそう。てか櫛田って一期でなんで裏切らなかったの?
先生先に綾小路に同じこと言われてそう。
このキチガイほんとキモすぎる。カッコつけてた割に簡単やんけ。
いやほんとにオチほぼその通りで草。
急に櫛田のIQ下がるの草って言おうと思ったけど、元々そんなことないかw
櫛田の問題変えることで何になるの? いや、得点勝負だったか?
としても普通にそんな事しなくても堀北が勝ちそうだな。

10話 ☆1
ラノベ層ってこういう人の心持ってません系主人公をかっこいいと思うの? は? 主人公何がしたいねん。普通にAクラス目指せよ。
こういう才能隠し系マジで寒いわ。
力に奢って上から目線に中二病やってるだけの主人公好きになれるわけ。1期の時これ楽しめてたのが謎だわ。曲だけはいい。

11話 ☆0
イキリしかおらんのほんまきつい。暴力禁止なんとちゃうんか。
暴力は処罰設定もういらないよ、不徹底すぎる。
ただの犯罪者じゃん、優等生とは? 録音しとけよ。
別に元いじめられっ子でも今違ったらどうでもええやろ…。
この学校無法地帯? クソアニメ。なろうの方がマシだな。
エリート校じゃなくて少年院だったっけ?ここ。
頭脳戦と言うより強引なゴリ押しばっかだな。

12話 ☆0
エリートとは何なのかw 強引な展開ほんとおもんないわ。
これ不良アニメだったっけ?w 結局助言するのだっさw
生徒同士の問題に干渉しないって、いじめが起きてるわけだが?
一人で敵中に飛び込んでって、これバトルアニメだったっけ?w
何アニメだよほんと。てか、録音録画警戒しとけや。
一回されてんだから。草、結局主人公完全万能かよw
なんやねんこれ。ちゃんと頭脳戦しろ。ごり押し解決で草。
これでさっきの人が向こうから殴ってきた商人になるんでしょ?w
何だよこのアニメ...。厨二病リきっつ。
過剰防衛だろ。OP曲とEDだけのアニメ。
これ一期普通に楽しめてたはずなんだが。

13話 ☆3
やる気なくしてて草。三期への繋ぎかな。このイキリホントきつい。
だんだん成長していく話とかならいいんだが。

曲評価(好み)
OP「Dance In The Game」☆9
ED「人芝居」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

素直に脱帽。どんどん面白くなります。キャラ萌え番長アニメでした。

 楽しみ方を間違えると損をする気がします。本作は1期はゲーム、頭脳戦として見ない方がいいとは思っていましたが、まさか、2期の主軸が軽井沢さん萌えとは…主要キャラになる存在感は1期からありましたけど、こんなに可愛いキャラになるとは思いませんでした。
 堀北さんは、すっかり狂言回しになるかなあと思ってたら、最終回であれですからね。3期の活躍が楽しみです。そして櫛田さんの悪い顔がたまりません。

 後半活躍なかったですが、前半は一ノ瀬ちゃん。ラスボスはやっぱり一ノ瀬ちゃんがいいなあ。それとあの板柳がでてきました。伊吹ちゃんは1期の活躍で終わりかな。ちょっと常識的な演出が多かったですから。

 父親が出てきましたが、大きい部分で話に関係するかもしれませんが、舞台設定でしかないでしょうね。学園パートでの主人公の立ち位置の設定に過ぎません。生徒会長と先生もすっかり客観的視点役になりました。

 こうしてみると全体的にキャラ萌えものになっています。特に女子ですね。D組の軽井沢さん、堀北さん、櫛田さんの3人はもちろんですが、一ノ瀬ちゃん、板柳さん、伊吹さん等々、これだけでてきて、キャラ造形がしっかりしているのは大したものです。

 5種類のデレ、ヤンデレ、ツンデレ、クーデレ、ボコデレ、デレデレの内、4つ制覇ですね。デレデレはまだモブしかいないなあ。今後どこまで殺伐としたハーレムが広がるか楽しみです。

 また、本作は古き良き番長マンガの構造になっています。
 男としての熱いキャラは、C組の彼ですが2期で退場するだろうなあと思っていましたけど、なんと友情らしきものも…そして、須藤やA組の禿頭の彼もそうでしたね。うーん。拳で語った後の友情ですね。つまり、番長マンガです。そして男子だけではなく女子たちも、頭はDQNです。

 当然、力こそ人間の価値だというヤンキー思考ですから、主人公は男女から好かれます。これこそ古き良き番長マンガです。

 今時ですから各学生のスタイルは当世風ですが、性格と行動はヤンキー・ギャルの集まりです。話の構造としては、他のエリアで総長をはっていた主人公が、まったく違う環境に放り込まれて韜晦している感じです。

 そして、いつの間にか作画がメチャメチャ良くなっていますね。特に12話は最高でした。初め叩かれていたのは何だったんでしょう?バトルも良かったですが、軽井沢さんの可愛いこと。

 いや、見直しました。素直に脱帽です。キャラ萌え視点、番長マンガ視点で行くと、本当に面白い。3期あるのも加点要素です。それが良心的なアニメ制作だと思います。

 評価は完結してないのでストーリー4ですが、次がある安心感は素晴らしい。3期が秀逸なら2期にさかのぼって評価上げるかも。キャラは軽井沢さんが良いのはもちろんですが、描き分けとストーリーにマッチしったキャラ造形で非常に秀逸でした。




以下 視聴時のレビューです。
2話 軽井沢、櫛田、一ノ瀬、高円寺+主人公と教師が気になります。

{netabare}  多分高円寺ならそうするだろうなあ、と思ってたら期待裏切りませんね。高円寺が実は最強?かなり気になりますね。

 軽井沢さんが1回目に囲まれているときに防犯カメラ的なカットがありました。あれの意味と特別試験ですね。特別試験のルールって本当は全員優待者がカミングアウトすればゲーム理論にもならない解答だと思うんですが、どうなんでしょう?クラス主義でなく状況に応じて勝負に勝てる人材が評価される?

 まあゲームそのものが本作の面白さの本質ではないでしょう。結果だけ予想するとガツガツしているAクラスとCクラスが駄目で、ラスボス感のあるBの一ノ瀬さんとDクラスがプラスになる感じ?
 ただ、ゲームはストーリーのギミックですからこのゲームの勝負についての仕組みや正解の考察をする意味はなさそうです。

 問題は軽井沢さん、櫛田さん、一ノ瀬さんの3名と高円寺を加えた4名の正体あるいは過去が気になります。もちろん主人公と教師陣もですが。

 この辺がストーリーのポイントでしょうね。そうなりますよ、とはっきりストーリー展開はそうなってますからね。ゲームに隠された学園の意図とキャラのドラマ。これが見どころになる気がします。

 EDの歌の歌詞、ちょっと歌の感じで聞き取り辛い部分もありますが、ひどい歌詞でしたね。

 作画ひどいという噂はありますけど、ストーリーがなかなか面白いのでほとんど気になりませんでした。

 また、次に面白い展開あればレビューします。結構面白いです。{/netabare}


4話 話の展開面白くなってきました。1.5~2倍くらいで情報を圧縮したほうが面白い。

{netabare} いよいよ来ました。櫛田の裏ですね。先週の最後の結論からのつながりどうなのよ?いきなり体育祭で話変わってるじゃん、と思ったらそういうことですか。

 この作品はやはり考察系でもゲーム系でもないですね。心理描写を楽しむストーリかもしれません。

 集団の合意形成における自分自身の反省にもなります。正論だとなびかない、頭使わない人間は人に合わせて意見を言う、自分の得意な事柄だと余裕がでる、困ったときに多数決を言い出す奴は無能、意見を言う人間は決まっている、人の意見に便乗するのは残念な子…この辺が上手く描けていました。

 そして今回のサブタイトル…「人材は作り出す必要がある」最高ですね。1期にくれべて2期のほうがサブタイトルがしっくりきます。

 で、本作を見る時のコツに気が付いたのですが、私はアニメはほとんど倍速で見ないですが、本作に限っては1.5倍~2倍くらいの速度で情報を流し込んだ方が理解しやすいです。文字を読むスピードで調整したほうがいいと思います。
 できれば3倍くらいで見たいですけど、そうなると聞き取れないでしょうね。本作における画面は飾り付けなので、情報が提示される画面がきたらポーズすればいいと思います。(もとから「てーきゅう」くらいで作ってくれると助かるんですけどね)
 こうするとダレないし、話も理解できるので一気に面白くなりました。軽井沢さんとかの面白そうな悪い顔のシーンだけ等倍で楽しめばいいかと。1期もこれで見返したほうがいいかも、という気もします。

 とにかく面白くなってきました。{/netabare}


5話 面白いかどうかより、キャラ造形が内面も作画も崩壊してて草

{netabare} ということで、どうしちゃったの?というくらい、すべてが崩壊していましたね。まずキャラの動きですね。これが酷かった。須藤はそれでも1期からの継続ですけど、いい加減堀北が馬鹿すぎなのも合わさって「馬鹿ばっか」と言いたくなります。

 主人公を引き立てるために、周囲を馬鹿にするやり方はちょっと感心しません。先週までは良かったのにどうしたんでしょうか。原作厨ではないし、もともと原作知らないのでわかりませんが、今後もこんな感じで進むんでしょうか?バカテスならD組は馬鹿でもしょうがないですけど…うーん。

 作画はストーリーが良い場合は、あまり出来は気にしないんですけど、せめて誰が誰だかわかるようにしてほしい…とはいえ、髪型とかでほぼ大丈夫でしたが、櫛田さんが酷かったですね。初めはモブかと思いました。

 作画監督は総作画監督以外が全員中国の方ですね。コロナのせいでしょうか。あのリコリコですら怪しかったので数週間は我慢ですかね。作画より脚本が心配ですけど。{/netabare}



7話 結構面白くなってきました。女の戦い…こういうのでいいんじゃないかな?

{netabare} 学園のゲームバトル物は沢山ありますけど、こういう心理戦と謎が上手く組み合わさったのって、意外とないですよね。ゲームの中身がどうとか、ルールの裏とか、自己満足の設定でグチャグチャと細かい説明ばっかりのが結構ありますからね。

 本作のようにゲームの勝敗が裏切りと情報というのは非常に説得力もあるしいいですね。損得ではない「感情」がこういうゲーム物だと重要なんですけど、感情の描き方が浅くて見てられない作品が多い中、本作はかなりいい感じです。

 あの禿頭の人とか、キャラデザいい人系だよなとか思っていたらちゃんとその通りの感じだし。なかなかキャラ造形が内面とか過去とかいいんじゃないでしょうか。

 まだ半分ですから、今後も楽しみですね。1期に比べて格段に面白いです。演出が陳腐だったり作画がどうこうはありますけど、ストーリーが面白いのであまり気になりません。
 女の戦い誰が勝つのか。そしてCクラスは…いや面白いですね。さらにラスボス感のあるBクラスのあの一見物分かりがよさそうな女の子がどうなるか、ですね。見どころが出そろいました。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

微笑みの櫛田爆弾

引き続き原作未読で視聴。

【物語 3.5点】
学園運営側から下された、課題の意義から考えさせるクラス間競争が継続。
主人公・綾小路清隆が取り巻く人物に様々な角度から迫られることで、
隠れた一面が少しずつ明らかになるも、底知れなさもさらに深まる構成。

ペースは飛ばし気味か。
競技の模様があまり描かれない体育祭などは、原作未読組の私でも色々端折っているだろうなぁ~と苦笑しました。
が、あくまで綾小路とその周辺のドラマを重視するという意図は伝わって来ました。
ただようやく体育会系の出番だというのに、空回りしてキレる姿ばかりピックアップされた須藤くん等は不憫だったなとw

綾小路が何者か?高度育成高等学校の教育方針とは?
核心部分については一挙に明かしたらシリーズが終わってしまうのでwネタは小出しでお預け感。
そんな中、終盤にヒントは提示。
すなわち{netabare}綾小路とその父(“ホワイトルーム”主宰)、学園理事長・坂柳の三者面談。
この高校の入学可否は基本的に推薦で決まり、入試試験が全くのお飾りだったというのは想像以上でした。{/netabare}
普通の学校では教えてくれない、大人社会の駆け引き、根回しを良しとする。
意図的に監視カメラの死角を作り、ダーティな一手を誘い出す。
元々、いけ好かない学校だなぁ~と思っていましたが、ますます不信感が募りましたw

このままだと手前勝手な運営側への疑問から作品自体への興味を失う、
競争ゲーム系シナリオで挫折する私のパターンにハマる所ですが、
『よう実』の場合は、或いはこの先、実力至上主義そのものがひっくり返る痛快もあるかもしれない?
との期待もあってか、不快感すら何故か興味に変換されて持続するんですよね……。

『よう実』と私の不思議な相性の良さの謎もまた深まるばかりですw


【作画 3.0点】
アニメーション制作・Lerche

スタミナ不足。

ヤマ場ではソースを集めて盛り上げる。
クライマックスの{netabare}綾小路VS龍園一味のバトル{/netabare}映像はキレキレ。
相変わらずデレる女の子の表情描写は可愛いし、巨乳ばかりで発育が良すぎるし、
各キャラの二面性描写は怖いw
が、それ以外では息切れが目立つ。
最終話、{netabare}腑抜けて受け身も取れない龍園がフワーっと倒れ込む{/netabare}シーン。
作画も彼も燃え尽きた?って感じで失礼ながら笑ってしまいましたw


【キャラ 3.5点】
D組の“黒幕”を策を弄して嗅ぎ回るC組の“独裁者”龍園。
D組の裏切り者・{netabare}櫛田{/netabare}も駆使しながらキービジュアルでも綾小路と対峙。

龍園の暴力崇拝の異常性が{netabare}軽井沢拷問{/netabare}という不快感を伴いながら明らかになって尚、
龍園は嫌いにはなれないキャラです。
学園システムの穴を付いてゲームとして茶化してやろうという視点に共感を覚えるからかもしれません。

原作未読組の私にとっては堀北→ヒロイン交代?との風評の答え合わせともなった軽井沢恵。
全てを道具として利用する綾小路の前ではヒロイン枠に収まること自体が危険。
私は堀北さんにはヒーローとして頑張って欲しいので、
今は脇に追いやられた感のあるこのポジションのままでいいですw

その他、綾小路とグループを形成する佐藤さんらクラスメイトの面々が、
綾小路はまだまだ皆と青春する段階ではない事を浮き彫りにする。


一方で、綾小路周辺から遠ざかるにつれ、これ誰だっけ?キャラも多発。
軽井沢とぶつかった因縁があるというC組・諸藤リカもこんな娘いたのねといった感じ。
で、{netabare}軽井沢往復ビンタして、{/netabare}にわかに笑い出して、あらヤダこの娘、怖いw


【声優 4.0点】
主人公・綾小路清隆役の千葉 翔也さん。
{netabare}軽井沢に「股を開け」
堀北に「いつまで役立たずでいるつもりだ?」
龍園にマウントからボコ殴りにして「こんなつまらない作業で、心は動かない。感情がのぞくはずがない」{/netabare}
声色を変えずにゲス発言を重ねる辺りはもはや怪演。

櫛田桔梗役の久保 ユリカさん。
この役やり始めてから、二面性キャラの仕事が多くなったとのことですがw
2期では裏の顔より、微笑みをたたえた表の顔の演技の方が怖かったです。
{netabare}承認欲求モンスター{/netabare}というキャラの核心も納得なヤバい外面でした。

総じて1期から5年経て経験を積んだキャストがさらにキャラクターを物にしている好印象。


【音楽 4.0点】
OP主題歌はZAQが「Dance In The Game」で続投。
激しいアコースティックギターのメロディに乗せ、天才↔馬鹿、嘘↔真実などの対義語をぶつけ合う情熱的な一曲。
パンチ力のある歌詞はOPアニメでテロップとしても乱打されインパクトを残す。

ED主題歌は声優・渕上 舞さんの「人芝居」
平坦なボーカルで猿芝居だの、狸寝入りだの、
礫(ぐー)、蟹(ちょき)、葉(ぱー)だの、
掴みどころのない歌詞で煙に巻く珍品。
極端な外面を演じるキャラが多数生息する、動物園の如きこの学園の校風とも混ざり合い、独特の苦味を醸し出す。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ページの先頭へ