不死身でラブコメなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの不死身でラブコメな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の不死身でラブコメなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.5 1 不死身でラブコメなアニメランキング1位
境界の彼方(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (3368)
18604人が棚に入れました
神原秋人はある日の放課後、屋上から飛び降りそうな少女・栗山未来と出会う。未来は、異界士の中でも特異な呪われた血を持つ一族の最後の生き残りだった。たった一人生き残った少女と、半妖である秋人が出会ったことで、世界が一変する……。

声優・キャラクター
種田梨沙、KENN、茅原実里、鈴木達央、山岡ゆり、進藤尚美、渡辺明乃、豊田萌絵、松風雅也、川澄綾子
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

眼鏡うんぬんはリップサービスと見た

初回
ふとした動きはもちろんかわいい。
痛覚あると言っているのに執拗に襲うのは、設定とはいえ、どうかと思う。でも「ツイッターもブログも…(泣)」にブハッと笑った。そういうキャラ、いいと思う。

2話
オープニングがドラマチック。茅原実里さんの唄はいつものびやかで丁寧できれいだなあ。

{netabare}
主人公の自称「眼鏡スト」としてのアドバイスがいちいち入るのは、栗山ちゃんをリラックスさせようというリップサービスなのかな?そうでもないのかな?

シリアスぶっても笑いに転換してくのが、この作品の基調になっていくのだろうか。
今回も食えない会話が面白かった。
みんながワイワイしてるのを背後からみてる、栗山っち。よしよし、怖くないよ?おいでー、とみんなに言われても引っ込んじゃった。意固地だね。
頑張ったのに千円(しかも札じゃない、玉ふたつ…)とか、道にまよってブツブツ…グスグス…とか、なんか憎めない。{/netabare}

細かな仕草で登場人物の性格を印象付けるのがうまいという強み。
「こういう性格だからこういう仕草をしてみせる」という分析すら漂わせる所がある。

3話
毎回タイトルが色になっているので、色味をいかした画面になるのかな?と思いきやそうでも無いのかな。一回めは赤がポイントになっていたけど。
{netabare}
「それだけあったらカップ麺がいくつ買えるか…っ!」
もっと血になるもの食べてー。(T ^ T)栗山ちゃん。
公式にある「趣味は不愉快ブログ」は何書いてるんだろう…不愉快だったこと日記?
「レジで並んでたのに『お次の方こちらどうぞ』って新しいレジ開いたら、後から来たおっさんに追い抜かれた!!」とか
「こちらのどこからでも開けられます、って書いてあった納豆のタレ袋がうまく破けなくてタレが服に飛んだ!!」とかかな…


今回はシリアスな話が広がった。その前にサービストーク&カットがいろいろ。かけたりかけさせたり…おませな事を言っておられるが何処まで本気かな〜言葉のキャッチボールを楽しみたいだけかな、という軽さがあるね。

変態兄貴、寒がりそうだと見せてあのマフラー、いろいろ使えるのか。

ヨウムって人を惑わす妖怪みたいなものかい。惑わしてる所が出ないけど…推して知るべしなのか。{/netabare}

電車内とか、アパート前とか、音声の響き方にメリハリがあって、距離感が感じられる。

エンディング後の予告にファーッと被さるクラシックな音色の感覚が「ノエイン」みたい…と思ったら、音楽が同じ七瀬光さんで満足じゃ。


4話
やはり「眼鏡の美少女だよ」ってのはリップサービスっぽい。
君はただの女の子でいて、いいんだよ。僕もただの僕でいたいんだよ。ってことかな?
この辺、浸れるかどうか好みが別れそう。
中華料理店のごはんうまそう。

5話
「みんなが独り」かー。公式のキービジュアル、逢魔が刻の公園で、それぞれ視線を交えず佇んでいるのね。
{netabare}栗山ちゃんも主人公も、災いある血の持ち主だから、他人に一線を引かざるを得なかった。名瀬さんちは特殊な世襲制なお家なので普通のお友達と付き合えなかった。その淋しい思い出がポロポロ。

裏返すと、「自意識が芽生えて持て余しているから、分かち合える仲間が欲しい年頃」かな。なんだかんだ皆すごい会話上手じゃない。ウザイくらいに。
栗山ちゃんも急に、踏み込みだしたしね。 {/netabare}

それにしても、妖夢がとりつくと具体的にどうなってしまうのか…わからん。私見逃してた?
凶暴で不幸なことにはなるんだろうな。

6話
みんなで一つの事を目指す!ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために、あきらめない!絆深まる部活動的な青春回?!
バカ〜〜〜なお楽しみ回。いちおし回かも。電脳コイルのヒゲの話みたいな。止め絵演出と細やかなダンス作画がイキイキしてる。

{netabare}秋人と名瀬兄の殴り合い止め絵、詳細はわからないけど、きっとくだらなーい事で殴り合いになっているんだろうな…。

可愛さとおかしさと臭さと。銀杏の臭いを濃くしたものと想定して見てみた。石けんは臭いを消さない。木酢液入れたお風呂に入るといいと思うよ…炭も入れて入ればいい。洗濯物も木酢液入れると、「ダンナの加齢臭が消えた〜☆」って。いや知り合いの奥様が言ってました。薄めた酢はリンス効果もありんす。

結局どうやって倒したんだよ〜
っていうかあの妖夢は普段どんな悪さするんだよ〜{/netabare}

吠えてた犬の カッ‼ って止め絵が一番のツボかも。

次回はまたシリアスになってしまうのかな。


血の刀で妖魔を倒すベースの物語、こういう話が好きな性分の客層って、おそらく尖った感覚を求めていると思うんだ。
この作品は、ちょいちょいみんな情けない楽しさで繋がってて、まーるくなってる。それでもいいと思えるか、歯がゆい、生ぬるいと感じるかは好みかな。


7話
さくらちゃんとの対決。

{netabare} さくらちゃん、寡黙な子だね。
力が無い子に入れ知恵した奴がいる。
呑まれてしまわなくて、ホッとした。アニメって結構、こういう子があられもなくなる姿を旨味として見せる時あるじゃない。そういうえげつない路線でなくてホッとした反面、そういうのもお好みな層からするとヌルいかもしれないね。

さくらちゃん、戻って来られてよかった。
「さくらちゃんはさくらちゃんのままでいて」
君のままで、なメッセージがここでも。 {/netabare}

秋人と名瀬兄のかけ合いに慣れてきたこの頃…。
全裸リーマンは何の会社なのか…
最近、秋人母ちゃん出てこないね。

8話
全裸リーマンはクールビズに取り組む企業なんじゃないかな。

{netabare}
そんな事より、秋人母ちゃん再び登場。とっとこハムハムへっけへけ…
「へけの使い方違いますよね」
「年齢がわかりますね」
君たち、さびしい幼少時代にハム太郎観てたの?再放送で。膝抱えて。栗山ちゃんは、まだ楽しかった頃かな…?

さくらちゃんが一緒に住みだしたバタバタ感、楽しいね。
名瀬姉の棒使い技がかっこよい。 {/netabare}

9話
{netabare}居なくなった秋人を探して皆で家探し、本人の居ないところで眼鏡フリークぶりの実状発覚。秋人君は、眼鏡生産日本一な福井県鯖江市で就職したらいいよ。栗山ちゃんは、近くの刃物生産のところで…。

取り返しのつかなくなったヨウムとして会話にあがっても、名瀬兄が秋人をあくまで「アッキー」と呼ぶのが、ロマンチストな名瀬兄らしいというか、友達思いだね。
世界の滅びを防ぐため。
1話のような未来と秋人のバトル再び。 {/netabare}

10話
時間軸が錯綜しながら過去の真実をみせる。
美しいシーンがたくさん。音楽生きてる。
「君は僕に似ている」は優しく切ないね。

{netabare}
雪の中心へ…?未来が自分の全血を投入したのは、あの山間の土肌の現れてた場所でではないの?
あそこが、血そのものとなって秋人の中へ入り、解離した場所で、眠った秋人に夏の夢を見せていて、さらに境界の彼方を追い詰めるのが、雪の中心なのかな?

「迷いながらも 君を みつけたよ」になることを期待する。
未来全てを投げ打って、秋人の半分に蓋をして秋人がひとりになるなんて。さびしい。

泉姐さん、ホットケーキの切り方がさいの目。手から出すキューブと同じ感覚なんでしょうか。{/netabare}

公式のミニキャラ裁判アニメ観たんだけど、エンディングやけに凝ってました。いい絵がいっぱい。


12話
悪めがねは不遇で鬱屈してて名門名瀬家を陥れたかったのか?

秋人、でっかいこぶしとジャブしながらつぎつぎに自分の中にあるやり切れない点をあげていくんだけど、スラスラ二字熟語が出てきてさすが文芸部と思ってしまった。ぜんぶ自分のものだ、
「おれは不死身の半妖だっ!!」
僕はただの僕だよ?的な所から卒業、自分を受け入れることで解決。

全体を通して、こんな時よくそんな事言ってられる、って軽口が多いわけだけど今回も。でもちょっとした会話の間の取り方がすごく丁寧で、バトルの動きのかっこよさとの兼ね合いをぎりぎりまで盛り込んだんだろうなとは思う。

しかし途中から何度か書いてるんだけど、ヨウムに取り憑かれたら実際どういった災厄があるのかがいまいちわからないまま進みまして。だって普通の人に見えないとこで闘ってるんでしょう?すべてのことを境界の彼方に押し込んで閉じた。

しかし栗山ちゃん眼鏡なくてもかわいかったな。
ナデナデ「嬉しいなぁ」のくぐもった声と表情とか、ラスト眼鏡かけなおすところ。秋人との心の通じ合いにもう少し切なく感動したかった感も。例のオモシロ会話に阻まれて浸り切るには今一歩。
栗山ちゃんは、眼鏡よりもあの髪型がいいんじゃないかな。毛先が丁度頬の辺りで揺れて、動くたびに遅れてついてくる。ナデナデのシーンのために開発されたデザインか?似合う髪型でした。
京アニの他の作品にもいえるんですが、スタイリストのついてる芸能人を見てるみたいだなーと、良くも悪くもかなぁといつも感じてしまう。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 49

マスルール♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【ネタバレ有】「京アニ初の“ダークファンタジー”作品!」

 

 自分はあまり、新しい作品を観ないのだが、ちょうど“1クールの作品”を探していたので、この作品を観ることにした―。

 内容も設定も何も知らなかったが、制作が「京都アニメーション」で、最近では「氷菓」が非常に良かったということもあり、“落ち着いた学園もの”を期待して、この作品に決めた訳である―。


 そして第一話…、案の定、“学校”から物語は始まり、夕刻の景色はもはや“芸術”―。キャラもお決まりの、“中性的な主人公”に、“可愛いヒロイン”…(しかも“ゆるふわ系のメガネ女子”♪)。

 (そうそう、それで良い… 予想通りだが期待通り… 屋上を見上げる主人公と、今にも飛び降りそうなヒロイン― えっ?自殺? いいよいいよ、ヒロインは多少“痛い”くらいが丁度良いから… えっ?自殺しそうな子にメガネ好き告白? いいよいいよ、どっちが痛くてもそれは“個性”だから… でもね、それじゃあ流石にヒロイン怒るんじゃないかなぁ…? 「不愉快です」 ほらね さぁ早く言い訳して どうせ、言い訳しても怒られるだろうけど… それでいいから…ね… 「君は…(ブスッ!)…ぁぁァァアアア!!」 やっぱり怒ってたね… そりゃ怒るよね… 怒って刺しちゃったね… しかも心臓だね… ……… ど、どうしようかね…(震え声) えっ?だって… これ京アニ… これ第一話…(錯乱) …… !! あぁ、そうか!分かった、夢オチか…! それか間違って最終回先に放送しちゃったパターンだな…! ハハハ そうだね、きっとそうだ… まったく…ドジなんだから京アニさん! ハハハハハ……
 ……ご静聴感謝(土下座))


 もちろんそんな訳もなく、オチとしては、“京アニ初のダークファンタジー作品”という訳である―。

 “京アニ”と“ダークファンタジー”…一見すると、“相見(あいまみ)える”ようにも感じるこの2つが、本当に“共存”できるのか…、懐疑的ではあったが、非常に楽しみにしながら、この作品を観始めた―。



 “物語”の評価は追々(おいおい)書くとして、まず何より“作画”が素晴らしい―。

 “瑞々(みずみず)しさすら感じる瞳”や“色彩”、同じ制服でも、毎回違った良さを出している、“センスあるキャラデザ”―。

 “背景”も、非常に細かく丁寧で、非現実的ながらも、“幻想的な空の色・背景色”は、もはや“芸術レベル”である―。

 それでいて、本作は“ダークファンタジー”であるが故に、京アニの画で、“迫力ある戦闘シーン”も観ることが出来、申し分無い完成度であった―。



 次に、この作品の良さを挙げるとしたら、“個性的”かつ“変態的”なキャラクター達だろう―。

 主人公・“神原秋人(かんばらあきひと)”は、ヒロインのメガネ写真をファイルにして保存しているほどの“変態メガネフェチ”―。

 そのヒロインである森山未…じゃなくて“栗山未来(くりやまみらい)”は、(絶対、最初違和感あったよね?どっかで聞いたことある、耳に残っているような感覚…)、男の子が“可愛い系女子”に求める、全てを詰め込んだような女の子で、“メガネの似合う”幼い顔立ちに、ゆるふわ系の髪、そしてドジっ子で貧乏性のガンバリ屋さんという、“放っておけない感MAX”の女の子(…最初は、目の前にあからさまに餌をぶら下げられている気がして、むしろ“拒絶モード”で観ていたのだけど、2、3話で口に針が刺さってました、すいません…(再土下座))。


 他にも、主人公やヒロインと同じ“文芸部”の部員であり、かつ物語の要点の“異界士(いかいし)”である、“シスコン加害者”・“名瀬博臣(なせひろおみ)”や、“シスコン被害者”・“名瀬美月(なせみつき)”…、

 異界士の敵である“妖夢(ようむ)”でありながら、秋人たちの味方である、“超妹系”で“しっかり者”の
“新堂愛(しんどうあい)”など…、

 個性的かつ、“変態男子の心をくすぐる”タイプのキャラが複数登場する―。それでいて、(前述した通り)、京アニの“完成形”とも言える作画であるから、“性格・外見”とも、特徴的でとても良かった―。



 そしてアニメを観る上での最重要項目、“物語”であるが…、結論として言えば、まだまだ“未完成”である―。

 というのも、原作(のライトノベル)自体が、まだ3巻しか出ておらず、ストーリーもまだまだ“謎だらけ”で、“秋人と未来の出会いの話”…と言うのが相応しい、“始まりの話(1クール)”である―。

 なので、“物語”や“設定”も、まだまだ“フワフワしてる感”が否めないのだが、既刊3巻、アニメ1クール(全12話)でこの内容なら、今後にかなり期待できるのではないだろうか…。


 この作品のジャンルが、“ダークファンタジー”ということもあり、本作でも十分発揮した“作画力”も相まって、命を懸けた展開には、“ハラハラする戦闘シーン”や“感動するラスト”も期待できるだろう―。

 秋人が“半妖(はんよう)”(=人間と妖夢の間に生まれた子)で、未来が“呪われた一族”として忌み嫌われる異界士という、“特別な存在”であることからも、今後の発展に期待でき―、
 “異界士協会”や “名瀬家”の目的、秋人の母・“神原弥生(かんばらやよい)”や父の正体、最終話で姿を消した名瀬家の長女・“泉(いずみ)”など…、

 “2クール×2(全50話)”でも終わらないであろう、話の広がるその“余地”に、“可能性”を感じずにはいられない―。


 ただこの“1クールのみの評価”で言えば、“演出”において、あともう少し“何かが足りない感”が否めない―。

 というのも、不条理な運命を恨みながら、自ら“孤立”を望んでいた(本当の気持ちはそうではない)未来と、“自分に似た境遇”の彼女を放ってはおけず、手を差し伸べた秋人…、  
 
 互いが互いに、互いのために行動する場面には、“感情をぶつけ合うシーン”が数多くみられ、“涙を流す未来”と、逆に涙は見せず“微笑む秋人”の姿に、感動させられるのが“必至”である…、

 …はずなのに、観ていて涙が流れたのは、“最終回のみ”であった―(例えば、未来と桜が戦闘の末、和解し、泣きながら抱き合うシーンでは、それまでの時間経過と比べたときの“突然感”に、違和感を感じた人もいただろう…)。

 感動はしたのに泣けなかった…、となると問題は、“演出の見せ方”が、少し物足りなかったとしか思えない…。それが(このサイトでもそうだが)、物語の“低評価”につながっているのかもしれない―。



 しかし、この作品は、決して内容の薄い作品だというわけではなく、個人的には、少し評価が低すぎるのではないかとも思っている―。

 この作品は、OP「境界の彼方」、ED「Daisy」とも素晴らしく、特にEDの方が、作品の“世界観”にも合っていて好きだった―。

 しかし、第10話で、未来がこの街に来た理由が説明され、アバン(=OPの前に挟まれるシーン)の、未来がこの街に来るため電車に乗り込むシーンが、“今までのOPの映像に繋がり”、それからは一層、OPが好きになった―。


 また、この第10話によって、第1話で未来が秋人を殺そうとしていた理由など…、今までの“不自然な流れ・伏線”が回収され、“表面的には”打ち解けていたと思われていた未来と秋人たちとの関係だが、実は、心の中では何度も“葛籐”していた…、
 …そんな“未来の心情”を察すると、何ともいたたまれない気持ちにさせられる―。

 そう考えると、“最終話”で、死んだと思われていた未来が、秋人たちの元に帰ってきた、あの展開は、やはりこの終わり方しかないなと思わされる―。



 前述したとおり、本作は、「境界の彼方」という作品のまだまだ“一部”であり、秋人や未来たちを待ち受ける物語の、“ほんの始まり”に過ぎない―。

 なので、これからの“展開”に期待しつつ、早く続きが観たい、そんな“未完の大器の片鱗”を感じさせてくれる作品であった―。


 (終)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
ネタバレ

アニメ好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

4話からエンジンかかってきた。それまではラノベ原作だけあって会話がしんどい(^^;

悪口が多いので読むかたは注意

まどかマギカと化け物語を合わせたような感じ?そこを目指して作ったのかな。
ラノベ原作らしくクセのある会話が全く面白くない。
1話ネタバレ
{netabare} 主人公が不死身だからといって痛覚はあるのに何度も男に挑んで刺す眼鏡女はイラッとする。どれだけ痛いと思ってるの?ドジっ子具合もベタだ しかしこれには理由があることがわかった。それはまだまだ大分先の話しのことである {/netabare}
作画は一級品でバトルの動きなども凄い
歌は ちはらという京アニ作品にやたら出てくる女の人で、ヴァイオレットエヴァーガーデンのエンディングを変なかんじで歌って作品の雰囲気をぶち壊した人だった。
でも境界の彼方のオープニングでは作詞畑亜貴なのもあいまって特に悪くなかった むしろ良かった

正直2話で切りたいのだが、あにこれの点数が約87点となっておりこれはかなり高い!
ということは今我慢して見ていればこの後うなぎ登りに作品が面白くなるはずだ!
もしならなかったら時間を返してほしいと思うと共にあにこれの点数を今後疑うことになる。
{netabare} 結果そうなった {/netabare}

2話ネタバレ
{netabare}2話でワルプルギスの夜的なボスの事が明かされたのでとりあえず物語の大目標は決まったのかこいつを倒すのが目標? {/netabare}
今後どう面白くなるか話はわからないが動きと絵が凄いので、会話は適当に流しながら絵と音だけを集中してみていこうと思った。
現時点で点数をつけるなら74点です

3話と4話を見ましたが、意外な展開で良かったです バトルシーンは静止画を挟む場面がちょくちょく出てきてしまってます。
{netabare} 主人公男がラスボスなのだとしたら、どう封印するのでしょう。主人公は最後消滅させられてしまうのか、 それとも化け物部分だけ倒してハッピーエンドなのか{/netabare}
続きみたくなってきました 今点つけると76点です

5話感想
{netabare} 先週シリアスだったのになぜか突然の日常会!?振り幅ありすぎてポカーン話しに入っていけません
京アニは花火あげれば感動すると思ってる?どうにもこの作品のとらえどころがわからない。シリアスで見れば良いのか今回みたいにコメディで見れば良いのか。 {/netabare}これから面白くなるのかなぁ。今のところ不安だわ

6話感想↓
{netabare} ついに吹っ切れてギャグ路線にしたのか…。このアニメ順番を間違えたのかな。
ギャグ回を前半にいれて、そこからシリアス戦闘に持ってった方が良かったのでは(-_-;)
最初シリアスからのギャグ路線はどうにも対応しにくい。話しの本筋的にまたシリアスになること確定だろうし
{/netabare}
そんなこと思いつつも6話は神回でした!作りてのかたたちも楽しんで作ってたのではないでしょうか。
9話くらいからシリアスかな?それまでは何も考えずに見よう。いまのところ75点くらいと採点します

7話感想↓
{netabare} なんかあっけなくギスギスが解決してしまった(∵`)あれだけギスギスしてたのに、斬り合って少し話しただけで解決とは。脚本が全体的によくない気がする{/netabare}
今のところギャグに行くわけでもなく、シリアスに行くわけでもなく非常に中途半端でフワフワしてる。 視聴者として困惑している

8話はいきなり棒読みの女の人が出てきて笑えましたw{netabare}いつのまにか眼鏡ヒロインが主人公男に惚れてる!?そんな描写なかったはずだが最後良いかんじに恋愛要素で終わらすために無理矢理惚れさした感ある
{/netabare}
京都弁のお姉さんの演技が最高でした!8話は脚本も良かったと思います 脚本はどうも一人なので演出とかの違いで話しの印象にばらつきが出るのかな?

10話ネタバレ感想↓
{netabare} まさかの1話の伏線が回収されました
このアニメを楽しむには10話まで見ないといけなかったのか!うーん話しが切ない
オープニングの映像を10話のここに繋げる演出最高よ!
3話でアニメは大体切られるのでここまで見れた人は良く我慢してきたなぁと思う。
自分はあにこれで87点をつけていたので尻上がり作品なのだと思っていたから見たが、どうにも前半に分かりやすい伏線や興味を引かせるものがなかったと思う。2周すると色々わかるのだろうか?{/netabare}
後はうまく締めるだけだと思います。残り2話、で大いに感動させてもらいたい
とりあえずここまで見て栗山さんしかキャラの名前が頭に入っていない(´•_•`)ここまでキャラの名前が気にならなかったアニメも珍しい

全話見た感想
栗山さんの声優が上手い
愛ちゃんがかわいい
オープニング曲が良い!茅原さんはアカペラじゃなくてこういうテンポの良い音楽に合わせると凄く合うことが解りました!

ストーリーは!?…。ストーリーの感想要りませんよねこのアニメは!作画が凄くて色使いが綺麗でなんかバトルも良く動いてイヤー凄い雰囲気のアニメだったわ(^^;
これが86.7点で歴代125位!?まさかそんな…。
全話ネタバレ↓
{netabare} 投げっぱなしで根本的な解決はなにもしていない、最後もフワッと栗山復活して終わりで視聴者おいてけぼりの雰囲気アニメがそんなはずはない !{/netabare}

京アニファンの組織票だろうか(*_*)熱狂的なこの原作ファンが沢山いるのか、それとも正当な評価でこうなったのかはわかりません
しかし私は点数をつけるなら75点の凡作で6話と10話だけ見れば良いかなといった感想です
シリアスにもギャグを混ぜるし、ギャグも基本ラノベ台詞でスベってると思います。話しもご都合でジャンプの打ち切り漫画かよといいたくなりました
恋愛要素に発展する描写も少なくて、本当にどこをとっても中途半端になってしまっているんだと思います。
突き抜けているのは間違いなく作画です
知り合いに勧められて見たのですが、どうみたら良かったのか一時間問い詰めたい。どこがオススメだったのか、どこに着目すれば良かったのか。未熟な私に教えてください。
歴代125位の作品なのですから必ずそれは見た人が感じれるものであるはずです。

この監督は今作の不満が全て無くなったかのようなアニメ、ヴァイオレットエバーガーデンの監督でもあるので、5年ですさまじい成長を遂げていると思います!次はどんな作品を作ってくれるのか。次回監督作品に期待したいです!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

82.1 2 不死身でラブコメなアニメランキング2位
さんかれあ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (2264)
12304人が棚に入れました
紫陽町に住んでいるゾンビ大好き高校生降谷千紘は、夜ごと怪しげな古文書を片手に、事故死した飼い猫ばーぶの蘇生を試みていた。ある夜、蘇生秘薬を作っていたいた千紘は、川向こうのお嬢様高校に通う美少女、散華礼弥が父に対する恥ずかしい不満を古井戸にぶちまけるところを目撃してしまう。千紘の実験に興味を持った礼弥は、千紘と共に紫陽花の毒を使った秘薬を作成、実験に成功するが、2人とも失敗したと思い、翌日にばーぶの葬儀をすると約束した。礼弥は夜中に出歩いていたことが父親に発覚し家に閉じ込められてしまう。悲嘆した礼弥は、密かに持ち出していた秘薬を「毒が含まれているから」と、蘇生と逆の効果を期待し、服薬してしまう。

翌朝、結局死ぬことができなかったと悲嘆にくれつつも、千紘との約束である「ばーぶの葬儀」に参加するため家を抜け出した礼弥は、その途中で父に遭遇。父の振るった鞭に打たれて崖から転落してしまう。その一部始終を目撃した千紘が駆け寄ると、砂ぼこりの中から礼弥はゾンビとなって起き上がった。ゾンビとなった礼弥は降谷千紘の家に居候し、千紘にとって憧れであったゾンビとの共同生活が始まったのであった。

声優・キャラクター
木村良平、内田真礼、矢作紗友里、井口裕香、荻野晴朗、斎藤志郎、石塚運昇、浅野まゆみ、林沙織、岩瀬周平、福圓美里
ネタバレ

アイコン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

サンゲリア充。

原作未読。

ゾンビ特集第三弾は、
ゾンビとの恋愛物語という
異色のラブコメアニメ。

H.O.T.D、ぞんぞんびよりと
ゾンビアニメは尽く期待にそぐわず
儚く散ってきているので、
あまり期待を抱かずに
視聴させてもらった作品。

そのせいもあってか、
中途半端なところで終わったものの
意外と楽しめたかなという作品。

全体的にテンポが遅く、
話があまり進まなかったので
少し断念しかけましたが、
なんやかんやで後半からは
話には引き込まれました。

でも結局、物語の根底?
といったものが明かされぬまま
(秘薬の出どころやジジイの正体とか)
終わりを迎えるので、
かなり消化不良。

ゾンビとのラブコメといっても
『コープスブライド』みたいな
ぶっ飛んだものでなく、
綺麗なゾンビラブコメなので、
大衆的には見やすい作品となっている分、
個人的にもう少し
インパクトが欲しかったかな、
というところ。

テンプレ的なラブコメも別に
嫌いではないのでいいのですが、
せっかくの特異な設定を
あまり生かしきれていないので
全体的に印象に残らない
地味な作品となってしまってるのが
自分には痛いかな。
せっかくのゾンビっ娘設定なのに。

まぁ、物語の雰囲気は結構好きです。
かなり作画も綺麗ですしね。
そんな綺麗な世界観だからこそ
あまりぶっ飛んだものに
出来なかったのかもしれませんが。
(そのわりにジジイは異常に
ぶっ飛んでやがるけど(笑))

音楽も悪くはないですが、
印象には残らなかったかな。

声優さんは普通に
良かったと思います。

結局総評すると、
またまた中途半端だったかな。
やっぱゾンビと
アニメは合わないのかな……。

とりあえず、
2期に期待、とだけ。



ってなテキトーなレビューを
書き終えたところで……。

ここからが本質。

なにかと言うとこの作品、
いろんなところにゾンビものの
オマージュが隠されています。
それもかなりの数。
自分はまだ全て把握しきれてませんが、
見つけただけでも結構な数がありました。
それを見つけた時のよくわからない
嬉しさが気持ちいいのなんのって(笑)

そういった隠し要素?
みたいな部分を探すのが
ホラー映画好きとしては
すごく楽しいです。
正直本編よりこっちの方が……。
いや、何でもありません。

しかも驚くべきは、
主人公はゾンビ映画好きという
設定のはずなのに
主人公の部屋には
ゾンビでないホラー映画の作品まで
オマージュされたグッズが
置かれているところ。

お前ゾンビ映画だけじゃなかったのな。

原作にも同じような
オマージュが隠されていたのかは
知らないですが、
それでもアニメスタッフの
ホラー映画愛が感じられます。

なのでここから下には、
にわかホラー映画ファンの
自分が気づいた、覚えている範囲の
作品のオマージュの数々を
書き綴っていきます。
少し強引な押し付けもあるかも。
絶対にこれ以外にもオマージュは
存在するので、
ホラー映画好きの方は
是非探してみてください。

別にどーでもいい方は
ここで切って構いません。

登場人物の名前にも
元ネタがありますが、
それはWikiに載ってるので
ここでは省きます。

{netabare}◆劇中のシーン

・第一話の冒頭で、
ゾンビっ娘との
萌えシチュを妄想していた時、
主人公が白いシャツに
赤いネクタイという格好で、
手にはクリケットを掲げていましたが、
あれは『ショーンオブザデッド』
という作品の主人公、
『ショーン』を模した格好。

・ばーぶに秘薬を投与し、
後にクーラーボックスから
生き返ったばーぶが飛びだす、
というシーンがありますが、
多分死霊のしたたりへのオマージュ?
(死霊のしたたりでは
生き返った猫が冷蔵庫から
飛び出してくる、という
シーンがありました)

・礼弥と千絋が一緒に
ショッピングモールへ買い物に
出掛けるシーンがありますが、
多分数あるゾンビ作品へのオマージュ。
(ほとんどのゾンビ作品には
ショッピングモールが付き物)



◆千絋の部屋の棚に置いてあるグッズ


・マイケルマイヤーズ
(映画『ハロウィン』)っぽいマスク

・ジグソウ
(映画『SAW』)っぽいマスク

・ジェイソン
(映画『13日の金曜日』)っぽいホッケーマスク

・レザーフェイス
(映画『悪魔のいけにえ』)っぽいマスク

・ゴーストフェイス
(映画『スクリーム』)っぽいマスク

・チャッキー
(映画『チャイルドプレイ』)っぽい人形


◆主人公の持っているDVD


・Zombie
(映画『ゾンビ(邦題)』)

・サンゲリア・ウォーズ
(映画『サンゲリア(邦題)』)

・Shandy of the dead
(映画『ショーンオブザデッド(Shaun of the dead)』)


◆千絋の部屋の壁紙


・Dance of the dead
(映画『ダンスオブザデッド』から?)

↑これはタイトルが直球すぎて
オマージュなのかどうか……。



◆劇中で流れていた作品


・第一話で
「墓場でブロンドの女性が
ゾンビに追いかけられる」
というシーンの映像が流れましたが、
『ナイトオブザリビングデッド』
へのオマージュ?
押し付けかもしれない。

・中盤の方で
「両親の寝室に娘が入ってきて、
「どうしたの?」と
呼び掛けたらゾンビ化した
娘が襲いかかってくる」
というシーンが流れますが、
リメイク版『ドーンオブザデッド』
へのオマージュ?{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

狂気からの脱却…

この作品の原作は未読ですが、内田真礼さんがメインヒロインのCVである事を知り、あにこれでの総合得点も高かったので視聴に踏み切りました。

視聴するまでタイトルの「さんかれあ」の意味が謎でしたが、1話目でメインヒロインの名前である事が分かりました。これですっきりしたのですが漢字で「散華礼弥」と書くのを知った時には少し複雑な思いがしました。

「散華」という言葉に正直あまり良いイメージがありません。
供養のために花を撒き散らす事…戦死を美化した語…
でも私の中で「散華」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「結城友奈は勇者である」です。
何も分からないまま突然押し付けられ、一生懸命頑張ったご褒美は損失…
それでも世界は容赦が無くて痛みは増すばかりですが、みんなで真っ直ぐ前を見据えています。
そんな彼女たちの勇姿に何度も号泣させて貰いました…
名乗りを上げる姿…魂の叫び…今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。

散華という言葉に良いイメージはありませんが、れあちゃんはそれらを加味しても余りあるほど可愛らしく良い子だったと思います。
ただ…生まれた家が悪かった…裕福で欲しいモノは何でも手に入る…
その代わり彼女が失っていたのは自由でしたけれど…
彼女の自由を奪った諸悪の根源は父親である散華 団一郎です。
わが娘を溺愛するのは許容範囲としても、彼の言動は明らかに常軌を逸していたと思います。

彼女の秘密は古井戸に父親への不満をぶちまける事…
父親の言動を鑑みると、ささやかな抵抗でしかありませんが、彼女の行動がもう一人の主人公である降谷 千紘との出会いに繋がっていた…と考えると運命を感じてしまいます。

千紘くん…ゾンビが大好きなゾンビマニア…ここまでなら私も理解できます。
けれど一体何なんですか「ゾンビ萌え」って…?
そもそも「ゾンビ」と「萌え」は同列に並ぶ言葉じゃないだろうに…
ゾンビの彼女との交際を夢見てる…なら一生夢を見ている事確定じゃありませんか…
でも「好き」って時々とんでもない軌跡を起こしてくれるんですよね。
ゾンビ萌えの千紘くんは…何と亡くなった飼い猫をゾンビとして甦らせる秘薬を作ってしまったんです。
これだけでもビックリなのですが、この物語で本当に驚くのはココからです。

れあちゃんと千紘との出会い…お父さんである散華 団一郎は面白いはずがありません。
娘に更なる足枷を…もう二度と家から出ることを許さないぞ…と鼻息荒いお父さん…
れあちゃんは警察に駆け込むできだったのかもしれません。
お父さんのやろうとしている事って監禁と何ら変わらないんですから…
それでも事の顛末はお父さんにとって最悪な結果が待ち受けていたのです。

でもこれは本当にお父さんにとって最悪だったんでしょうか…
だって外見は瞳の色が少し変わっただけ…何も変わっていないんです。
これまで通り溺愛を続ける事だって選択できたろうに…
もし、この選択が自分のこれまでの行いを罪と認め、れあちゃんの事を本当に思ってなら父親としての成長と受け取れなくはありませんが…

むしろこれから大変なのはれあちゃんのはずなんですけれど…
きっと彼女はそんな事微塵も思っていなかったと思います。
なにしろ目の前には夢にまで見た普通の女の子らしい生活が広がっているのですから…

そんなれあちゃんに千紘はどの様に向き合っていくのでしょうか。
二人の繋がり…についてはネタバレになるので、気になる方は本編でご確認下さい。
れあちゃん…CVが内田真礼さんである事も相まって、その可愛らしさにぞっこんになるまでそう時間は必要ありませんでした。

それでもこの作品で気になる人がもう一人…
「わんこ」ちゃんこと左王子 蘭子です。従弟で幼馴染というヒロインにとっては最強のカードを携えて玉座に君臨している彼女…
千紘がゾンビ萌えじゃなかったら間違いなく展開が変わる存在になっていたでしょう…
彼女だってまんざらでもない様子でしたし…
でも最強のカードの切るのを躊躇したのは彼女が本当に優しく相手を気遣える子だったから…
私の中で見ていて一番胸の痛むキャラでした。

オープニングテーマは、nano.RIPEさんの「絵空事」
エンディングテーマは、myuさんの「Above your hand」
「絵空事」は是非覚えたい歌になりました。

1クール12話の作品でした。作品の連載中の放送だったので、物語としては完結していません。
連載完了後のアニメ化…最近では「うしおととら」「寄生獣」が良い例ですが、こういう良い作品をもっとアニメ化しようとする動きがあれば良いのに…と思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24
ネタバレ

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

『りびんぐでっど!』厨 vs 『さんかれあ』

チャンピオンで連載してた『りびんぐでっど!』が大好物で、ひとつくらいはゾンビなアニメも観ておこうと選んだのがこれ。

シュールで乾いた笑いのグロテスクコメディを期待していたのだけれど、蓋を開けてみたら割とふつーの、やや薄味なラブコメ以外の何物でもなく、早い段階で『りびんぐでっど!』はすっぱりあきらめました。
戦ってる土俵が違いすぎるw


で、これはこれで、いいよね。

脇役キャラの設定がいちいち古くせーとか思いつつダラダラと流していたら、いつのまにかそれなりに面白くなってきて、それなりに最後まで観てしまった。各話の出来もそれなりに安定してる始末。
正直、悪くはなかった。

ただ、けっこう退屈なんですよね。
途中からどんどんゾンビ色が薄くなってきて、あれよあれよと普通の恋愛話・家族話にシフトしていってしまう。ヒロインが生者でない、という点はきちんと意識した筋運びになっているのだけれど、突き抜け方が足りない。もっと積極的にゾンビ設定を生かした、豪快な二転三転がほしかったところ。そこだけは寂しく思った。


●走れる主人公像
{netabare}
わりと良かったのは主人公の描写でしょう。

彼のプライオリティは明確で、恋愛うんぬんよりもまず礼弥の肉体を腐敗から守るという点にあります。言い換えれば「彼女の生活を守る」ことを第一に考えている。

これは、ちょっとほめてあげたい。
彼のキャラクター性を結婚に喩えるならば、彼は恋人と結婚するために自分を磨くような男ではないんです。結婚するための「資金を稼ぐ男」なんですよ。この違いってマジ大きいですから。置かれた状況を冷静に見つめて、今いちばんやらなきゃいけないことに奔走できる人物として描かれています。
その点では、マッドサイエンティスト気質なとこも含めて、シュタゲのオカリンなんかと通じるところがありますね。スケールは劣るけども。

完全なる私見ですが、この手の、「普段は自分の世界に没頭しているが、いざという時は迷わず必要な奔走に身を捧げることができる主人公」というのは、視聴者の性別・年齢・アニメ歴を問わず、ここ数年でもっとも広く支持されている鉄板なんじゃないかと考えています。ギャップ系の一種ですね。

ただ、本作の主人公はゾンビ萌えのくせに、夢にまで見た念願のゾンビっ娘が眼前に現れたにもかかわらず、あまりにも悶々としなさすぎなのだ。アンジェリーナ・ジョリー好きの前に本物のアンジェリーナ・ジョリーが半裸で現れたのに、のんきに茶飲み話でもしてるようなノリなんである。この際ポーズでもいいから、ちょっとくらい狼になれよ、と。

また、主人公の口から「なぜゾンビが好きなのか」について熱く語られるくだりが一切なく、結局のところ「ネコミミ萌え~」「熟女スキー」てのと同レベルの印象しかなかったのも残念なところ。どうせフェチ路線いくなら、もっと深い性癖の暴露があってもよかったのではないか。
「アジサイを排泄するとこ見せてよ~」って詰め寄るアンタ、輝いてたよ。そういうのがもっとあってもよかったんじゃないか。
{/netabare}

●ゾンビ性愛ってなんだろう

このゾンビ愛好なる極めて特殊なフェティシズムが、いかなる精神の発露なのかってことになると、ちょっとばかし興味深くはある。

本作の場合、
{netabare}
・睡眠の必要がない
・汗はかかない(涙も出ない)
・排泄はしない(特殊な経口排出はある?)
・脳のリミッターがはずれて馬鹿力が出る
{/netabare}
というゾンビ説明がなされますが、肝要なのは「新陳代謝が欠落する」という点じゃないかと推測します。言い換えると、恒常性維持を放棄した、生物としての「暫定的な完成」に何かしら美的なものを感じるのかなと。

動かないだたの屍体じゃダメなんだよね、きっと。それだとネクロフィリアになるので。あくまで活動をする物体でなければならない。
なおかつ、その態様における完成性は暫定的である必要がある。放っておくと腐敗する、というのも大事なポイントなんでしょう。そして、「生物的な」という点において、ロボットやアンドロイド愛好とも一線を画する。

なんかもういろいろ深すぎます。殺しても死なないタフさに対する憧れとかもあるのかもしれません。ますますわからん。
まあ世の中、腐敗→白骨化という「肉体の変容」を愛でる奇特な方もいらっしゃるので、ゾンビ愛好ごときはディープさからいえば序の口なのでしょうが。


私にとって初めてのゾンビアニメ『さんかれあ』。
ソツなく及第点が取れている爽やかな良作でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

69.6 3 不死身でラブコメなアニメランキング3位
劇場版「境界の彼方 I'LL BE HERE 」 未来篇(アニメ映画)

2015年4月25日
★★★★☆ 3.9 (479)
2918人が棚に入れました
最凶の妖夢「境界の彼方」を体内に宿し、半妖として生きてきた神原秋人。そして「境界の彼方」を、唯一倒すことが出来る呪われた血を持つ異界士、栗山未来。世界から嫌われた二人は出会うべくして出会い、次第に惹かれ合っていった。二人で生きる世界を選んだ秋人と未来。戦いも終わり、これからまた普通の日常が始まる、そう思っていたはずなのに…。「境界の彼方」から奇跡的に未来を取り戻すことができ、喜んだのも束の間、その代償なのか未来の記憶は瞬く間になくなってしまった。春になり、新学期を迎えても未来の記憶が戻ることはなかった…。進級し高校三年になった秋人は、未来の幸せを思い、未来を避けるようになっていた。秋人の思いも知らず、惹かれるままに秋人に近づく未来。そんな二人の前に未来を知る人影が。秋人の思いも空しく、未来は再び自分自信と向き合う戦いに赴くことになる。

声優・キャラクター
種田梨沙、KENN、茅原実里、鈴木達央、川澄綾子、松風雅也、渡辺明乃、進藤尚美、山岡ゆり、豊田萌絵
ネタバレ

もふ(´-ω⊂゛) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アニメ境界の彼方の集大成

友人と観てきました!過去編は総集編だと知らずに見てしまったので(汗) 未来編には大きな期待を持って映画館へ!京アニ信者な私にとっては十分に満足できる内容でした。
評価についてです。
物語3.0点→主軸のストーリーの黒幕が分かりやすすぎたこと、少し疑問点が残ったこともありこの点数。やや満足です!
作画4.5点→作画については文句無しです。さすが京アニ。キャラはもちろん、背景の細部にいたるまで手抜きが見られません。
キャラ3.5点→キャラの扱いは多少雑に感じました。活かしきれていない部分がもったいない。
音楽4.0点→良かったです。EDが好きでした!境界の彼方の楽曲はテレビ版から素晴らしい!
声優3.5点→満足です!
{netabare} テレビアニメ版で疑問に思った点の説明があることを期待して映画を観に行きました。
「なぜ栗山さんは最終話で再出現したのか」→これが一番大きな謎だったのですが。残念ながら答えは見出せませんでした。友人との話で<境界の彼方の門番であるやっちゃんが何かした><栗山さんの母の力がやどる指輪が何かした>という仮説が立てられました。
「秋人の出世」→これも大きな疑問でした。半妖である秋人ですが、父親は実体のない、物質でないもの。妖夢と人間の世界の門と言われる境界の彼方。やっちゃんはどうやって妊娠したのでしょうか。
「どうして栗山さんは記憶を失ったのか」→あまりに雑な記憶の失い方。それはそれとして、失った理由がなんなのか。はっきりした答えはありませんでしたが、秋人は境界の彼方の最後の抵抗なのかと言っていました。どちらにしても想像の域を出ません。
残りの疑問点は大方解決されました。
映画についてですが
「なぜ栗山さんの母は亡くなったのか」→自分の死を予期してか、やっちゃんに自分の亡骸で指輪を作るように頼んだ栗山さんの母。ひょっとしたらアニメ版で何か言っていたのかもしれないのですが、なんで亡くなったのか素直に疑問に思いました。
「先祖を出した意味」→栗山さんとキャラデザが似ていたので、古からのタイムスリップ?!とか姿そのままに転生?!とか余計な想像を膨らませてしまいました。栗山さんの一族が古から疎まれていたことの強調表現だと解釈。
「ブラック栗山さん」→秋人たちから本当のことを教えてもらえないストレスからブラックになった、としか解釈できないのですが。その割には《呪われた血で疎まれていた憎しみ≫を強調した表現だなと思いました。栗山さんはその過去を忘れているはずなのでそこはブラックになる理由にはならないはず。
「キャラの扱いが・・・」→特に彩華さん、雑!!アニメ版でもそうでしたが、完全に噛ませ犬!他にも美月が『お兄ちゃん!』を言うためだけに出てきたようにしか思えないし、泉姉さんは最後あっさり負けすぎな気がするし、そもそも博臣に呪詛かけられて動けないはずでは?!ヤキイモが忘れた頃に出てくるし、もう言い出したらキリが無いです(笑)
難癖をつけているみたいになるのでこの辺で割愛。
最後に自分の中で好評だった点をいくつか。
・冒頭の語り『僕とー』『私とー』がラストのシーンに繋がったところ
・KENNさんの好演!ニセモノの秋人が出てくるシーン、声色だけで あ、ニセモノだ!と勘づきました。また、このシーンでは、破けたはずの制服が破れていないことを強調したカットが良かったです。それだけに本物の秋人が登場した時に制服が元に戻っていることに違和感を覚えました。
・テレビアニメ版で重要な場所となった公園が映画でも重要なポイントで使われていた点。このシーンの桜はとても美しかったです。
・ラストの踏切のシーンがテレビアニメ版のオープニングを想起させる点。孤独な2人が出会い、分かり合い、結ばれる。美しいです。
難所も多々ありますが、テレビアニメから映画まで通して完成度が大変高く、見て損はない作品だと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

上杉達也 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「不愉快です」 「お兄ちゃん」

最高によかったです。
シュタゲに並ぶ同率1位作品になってもうたかなw

{netabare}
「出だし付近の秋人の声」「美月の胸」「ラスト手前の流れ」この3点は、ちょいひっかかったかな、、、というのもありましたがw。。。

テレビの時から秋人はまあ、、、あれでしたしねw
まあ、中盤の藤真弥勒に被るので、そのへんやらかしてませんかね;;痛いとこです;;



作画
京アニ、、、個人的に別格なのでいわずもがなですが、
前半の未来が追いかけるシーンが一番印象に残ったかなと。あの映し方はよかったなぁ~w


音楽
主題歌やばいよすw
作品観る前に曲を聴くのはやめたほうがいいと思われます。
映画の予告?みたいんとこで、「CMいれるな」とだけ言いたいwww




前から大き目に残した泉の伏線の回収。
この作品の中で強めの伏線だと思っていましたが、それを布石に。
秋人自体を伏線状態にしていたと思わせるようなラストへの流れは圧巻でしたか。(まあ一言で伏線とはいってはいけない気もするが。

親どうしの画の被らせ方もいい形。

やっちゃん熱いよwww



「不愉快です」
少なめに使って、ラストを大きくする流れでしたか。。。
ラストが抜きにでたのでやばいですw


「お兄ちゃん」。。。使うとこよすぎw
観ながら、、、あれ?ここ絶対に使うでしょ。。。

「絶対クル、、、絶対クル、、、絶対クル、、、」、、、、、、、

「キターッ」

「やっぱりキタョーーッ」

私こんな感じでしたwww

8話?に続く最高の「お兄ちゃん」いただきましたwそしてありがとうwww


秋人はおいといたとしてwww
声優レベル高け~な感は抜群ですね。

期待をそのまま崩さず答えてくれる「不愉快です」と「お兄ちゃん」w



まだ、一回の視聴ですが、内容面は
ストーリーはシンプルに他を色々被らせることで複雑に魅せる形でしょうかね。心理描写もそのへんに当てにきてたのかなと。
いい意味で予想を外さない。


美月も押したい私としては、あだち充風な終わり方をしてほしかったな~と思いますwww
テレビの眼鏡終わりはありすぎたぜw
手をつなぐもはずさなかったですがね。


テレビの終わりで答えはでておりますがw
初めからストーリー全部考えてたのならこれやばかったですね。
{/netabare}


テレビ版何回みてるのかわからんぐらいみてるのであれですがw
境界の彼方を1つの作品としたら、私の中では1位です。はいw


後何回観に行こうかな~とw
映画館で涙をこらえるのがたいへんすぎた~wwwおうちで観たいですw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【超展開過ぎて不愉快です(笑)でも10年くらい前の深夜アニメってこんなんばっかでしたよね?】

『境界の彼方』の直接的な続編であり完全新作の映画です
結論から言うと、総集編であった過去篇よりも評価を下げざるを得ません


テレビシリーズ(過去篇)のラストで境界の彼方に取り残されたと思われた栗山未来ちゃんでしたが奇跡的に元の世界へ帰還、しかし彼女は記憶を失っていたという超展開からの幕開け


呪われた血の事も忘れた未来を、秋人は普通の女の子に戻すチャンスと考えてあえて彼女と距離を置きます


しかし異界師ばかりを襲う謎の通り魔が出現
泉姉さんの失踪後に名瀬家の頭取に就任した博臣が対処に当たるが正体は掴めず、ついにその手は未来のところにまで及ぶ
呪われた血のことを薄々思い出す未来、そして自分のことを知っていた秋人に自分は何者なのかと問う
ココのくだりはテレビシリーズ第1話の告白とダブらせて演出してます
背景の桜吹雪と合わせて一番の見どころだと感じましたねb


大方が予想していたと思いますが、今回の黒幕には失踪した泉姉さんと藤真弥勒が絡んでいて、一応のこと秋人と未来の話に並行して名瀬家のお家騒動に決着が着きます
・・・のですが、ちょっとこの話ってば泉姉さんに対して甘すぎ;
あんだけの事しでかしといて・・・名瀬家どうなってんのよ?


美月が役立たずなのはまあ仕方ないとして、二ノ宮先生や彩華さんまでもザコ扱いとはいただけない
一番惜しいと思ったのは最初の特報やキーヴィジュアルで登場したパーカー姿の未来ちゃんが出なかったことですね
あれはキャラデの門脇さんが未来ちゃんのイメージをぶち壊すためにパーカーを着せたのに、本編はいつも通りカーディガンでした
記憶失くしたんだからそーゆー変化を演出してほしかったなぁ


結局のところ何がやりたかったのかってブラック羽川ならぬブラック未来を登場させること・・・ベタ過ぎてもう笑ってしまいますたわw
後半のアクションシーンも悲壮感優先の沁みったれたテンポで正直キレが足りない







いや、ごめんなさい(゜Д゜;)
そもそも『境界の彼方』ってベタベタを通り越したようなアニメでしたね;
セカイ系LOVE!そんな方にしかオススメは出来ませんが二人の物語の完結を生暖かい目で見守ってやって下さいm(__)m
ベタを否定してしまうと、





















投稿 : 2024/06/01
♥ : 15
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