人工知能でロボットなアニメ映画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の人工知能でロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月15日の時点で一番の人工知能でロボットなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.1 1 人工知能でロボットなアニメランキング1位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (887)
4649人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

重力では好奇心には勝てない

オーソドックスな王道SF作品。

人口爆発と資源問題、
地上はナノハザードにより廃墟と化した。
地上を捨てた大半の人類は、
電脳空間ディーヴァに移行し、
恒久の平和を手に入れる。
{netabare}そのディーヴァに地上からの不正アクセス。
目的正体不明のフロンティアセッター。
不安に駆られるサイバースペースの住人。{/netabare}
捜査官アンジェラは地上に降り立ち、
世界の謎に迫ろうとしている。

世界観の作り込みとシナリオが、
上手にまとまっていて好感が持てる。
大切なのは物語なのでしょう。

相反する2つの価値観、
{netabare}進化の次のステージに進むこと。
肉体の檻の中で生きていくこと。{/netabare}
管理され制限された精神世界と、
空腹に疲弊し、病気になる地上の重たい肉体。

そう言えば草薙少佐も、人が人足り得るのは、
好奇心あってこそだと言っていましたね。

銀河の果てまで、旅立とう。
勇敢なるその一歩が新しい歴史を作るのだ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

3DCGの進化と可能性・・・でも結局はアンジェラタンの尻!

2014年11月公開のアニメ映画。
監督は水島精二氏、脚本は虚淵玄氏、
劇場用フル3DCGアニメーション。

もし、あなたがアニメ評論家ならば
本作は絶対に視聴しなければならない作品でしょうw
というのも「3DCGの進化と可能性」というのは
現在必ずと言ってもいい程アニメ評論の俎上に乗せられるホットトピックだからです。
従って3DCGアニメーションの「蒼き鋼のアルペジオ」や「シドニアの騎士」の
視聴もマストですw いや、アニメ評論家ならではですけどねw

2014年現在今まさにアニメ業界は大きな変革期を迎えており、
私たち視聴者はその渦中を目の当たりにしている最中なのかもしれません。
それだけ3DCGの進化は著しいということなのでしょう。

もし本作のあるべきレビューなるものが存在するならば、
本作に照らし合わせて3DCGの技術論を語っていくというものなのでしょうが、
無論私にそのような知識はございませんw
なので、ここでは水島精二監督の言葉を引用したいと思います。

「いままでの現場だと、リスク回避のため2Dのアニメーターが
レイアウトとラフモーションを作り、
それを元に3DCGアニメーターが作業をするという手法を取っていた。
しかし、それだと3DCGアニメーターの実力も分からないので、2Dアニメーターを介さず、
直接3DCGアニメーターに画づくりをしてもらうことを提案した」

また、水島精二監督は本作の制作を通して確かな手応えを感じたのか
このような言葉も残しています。

「キャラクターの表情や表現も向上していて、
 今回の制作を通じて、3DCGで萌えアニメが作れる確信を得た」

新時代の到来を期待せずにはいられないお言葉です。

これは3DCGが2Dを駆逐するということではなく、
水島精二監督も相補的な関係を望まれているようです。
両者が相互に刺激を与え合うことによって、
作業の効率化、優秀な人材の確保、
そしてより質の高い作品の提供という循環が理想的なのでしょうね。

さて、このような予備知識を得てしまうと視聴前のハードルというのは
かなり高めに設定されてしまいますが、製作陣もそれは望む所なのかもしれません。

というわけで簡単なあらすじを(知っている方は飛ばしてください)。

西暦2400年、地上は荒廃化している中、
人類の98%は肉体を捨て自らをデータ化し、
電脳世界「ディーヴァ」で豊かな生活を謳歌していた。
ある時「ディーヴァ」へ地上からハッキングを受けるという事件が起こり、
ディーヴァ捜査官アンジェラ(CV:釘宮理恵)は
生身の体(マテリアルボディ)を纏い地上へと降り立つ。
地上調査員ディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に地上のどこかに身を潜めている
ハッカー「フロンティア・セッター」を追っていくという話です。

で、感想なんですけど、あらすじを読んでもらえば分かるように
どこかで聞いたことがあるような話ですし、
最後まで観ても特段語るようなことはございませんw 
飽きずに最後まで楽しめましたけど「まぁおもしろかったです」で感想は終了ですw

ストーリー自体は凡庸かもしれませんけど見所は結構あります。

ディンゴ役の三木眞一郎さんは物語シリーズで貝木泥舟役を演じておられますが、
非常に人間味溢れるところなんかは貝木泥舟に通じるものがありますw
そんなディンゴとアンジェラ(くぎゅうううううう)のやり取りなんて
ニヤニヤしながら観てましたw
「か、勘違いしないでよね。別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!(赤面)」
こんな台詞は多分なかったような気がしますが、まぁくぎゅってましたねw

人間味溢れると言えば自我を持った人口知能(CV:神谷浩史)なんてのも居て、
この辺りは「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせます。
テーマも似通ったところがありますね。

利便性を享受するも実質的には電脳世界の運営に支配されながら生きていくのと
不便性を伴いながらも自らの生き方を自分で決めることができる地上での生活とでは
どちらが真に豊かなのか?
あるいは合理性、効率性のみを追求する人間と
遊びの心を持ち合わせている人口知能とではどちらが人らしいのか?
とかそんなテーマを投げかけてはきますが、
私感としてはあくまでエンタメの範囲内です。
特に哲学的な重厚な作品という印象は受けませんでした。
製作陣もライトなSFということは意識されていたようですけど、
その通りの作りになっていると思います。気軽に観れると思いますよ。

そしてやはり本作の注目ポイントはセルルックのフル3DCGアニメーション映画ということで、
キャラの表情などがどれだけ自然な出来なのかということになりますが、
これはかなり高いレベルで仕上がっていると思います。
前知識なしで視聴すればもしかしたら3DCGということに気付かないレベル
・・・というのは流石に言い過ぎかもですが、私がブヒるには十分でしたw
それでも気になる箇所というのは存在しましたし、
激情だったり鬼気迫る表情ということで言えば線がちょっと軽いですね。
「キルラキル」なんかは情念のこもったGペンタッチの線で迫力満点だったのですが、
まぁそれは極端な例とはいえ、あっさりし過ぎて迫力不足な点は否めませんでした。

戦闘シーンも爆発だったり構図やアングルはさすがに3DCGという出来なのですが、
建物が若干ジオラマっぽいなとか細かい所を観ていけば
まだまだ課題は残っているのかもしれませんね。

しかし、一番の見所はアンジェラタンの揺れる乳に、尻!尻!尻!尻!(尻の4カード)ですw
真面目なテーマを扱っているだけにこういう露骨なサービスカットが
必要なのかどうかは疑問符がつくところなんですが、
これも技術の進化を示す為には必要なことなのかもしれませんw

長々とした文章になってしまいましたが、
私が本作で最も印象に残っているのは結局「アンジェラタンの尻」ですw

とはいえ、「3DCGの進化と可能性」という観点で言えば
後々まで語られるであろうエポックメーキングな作品ということになるでしょう。
もしかしたら本作を劇場で観たという歴史の証人になれるチャンスかもしれませんよw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 64

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

極上の娯楽映画。

結論から言うと、今年放送されたどの作品よりも、これが一番面白かった。

ジャンルはSFだが、廃墟と化した地球・電脳世界・人工知能などといった、もはや手垢のついた設定ばかり。
ストーリー的にもこれといった深みも捻りもなく、ましてや大きな仕掛けやどんでん返しがあるはずもない。
でもそんなことはスタッフも重々承知の上で「それがどうした?面白ければそれでいいじゃないか!」
と言わんばかりの、萌えエロとメカアクションに溢れた上質な王道娯楽活劇に仕上がっている。

時間の制約上、アンジェラ・ディンゴ・フロンティアセッターの3人のみに焦点を絞ったのも好判断。
立場が異なる各々の主張が、テーマ語りだけでなくキャラ立てとしてもしっかり機能している。

終盤の戦闘シーンは圧巻の一言。
ここ最近のCGメカアクションでは、マジェプリ・シドニア・亡国のアキトが特に凄いと思ったが
本作はセルルック(3Dを2Dのように表現する手法)という意味で、方向性が若干異なる。
3Dならではの高速戦闘でありながら、2Dの手描き感も味わえるとは・・・!
本作はフルCGアニメだが「2Dこそが至高」と思ってる人に一度観て欲しいと思った。

アンジェラの顔芸一歩手前の鬼気迫る表情や、ワンカットだけあった完全デフォルメ顔なんかも印象的で、
これは専用の表情モーフィングツールを使っているとのこと。手描きと思ったけどホント技術凄いな・・・

一応不満点を挙げると、電脳世界側の描写が薄いところか。
劇中で電脳世界の在り方が肯定されたり否定されたりするが、いまいちピンと来ない。
あとディンゴが完璧超人すぎるかな(歌がアレなのは中の人の問題)。
アンジェラとの掛け合いは面白いけど、アンジェラが一方的に論破されてるだけに見えるのがね・・・w

※※※

作品に斬新さや深みがあるという「だけ」で褒め称えられ、
それらがない作品は特段価値のないものとして格下に位置付けられるという風潮は間違いなくあると思う。
個人的には創作作品である以上、まずエンタメ優先であって欲しいという思いがある。
斬新さや深みに拘り過ぎるあまり、娯楽性が疎かにされるような作品はあまり好きではない。
作者の妙な哲学のせいでストーリーがグダグダになり、キャラがブレまくるなんて本末転倒だろう。

虚淵玄という脚本家には色々思うところがあるが、
その本質はエンターテイナーだということを本作を観て勝手に確信した次第。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 60

74.7 2 人工知能でロボットなアニメランキング2位
アイの歌声を聴かせて(アニメ映画)

2021年10月1日
★★★★☆ 3.9 (109)
365人が棚に入れました
長編オリジナルアニメーション映画『アイの歌声を聴かせて』

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

幸せを呼び寄せる歌声

愉快に笑いながらも、とても感動する物語です。
見終わった後、しばらく席を立ちたくないほど、感動の余韻が沸き起こります。
もしかして、2021年で一番感動したアニメかもしれません。
それほど私のツボに、はまってました。


主人公は天野サトミ。
彼女は以前、上級生の屋上での喫煙を先生に報告したことがきっかけで、教室内で少し浮いた存在でした。
そして彼女の母は、AIロボット・シオンの製作リーダです。
そのシオンが、サトミのいる高校に転入してくるのです。

シオンは美人で明るいAIです。
但しシオンは、いつも変なことをしでかします。ポンコツAIのようです。
転入初日の自己紹介の際に、いきなりサトミに「今、幸せ?」と尋ねたり、教室で歌を歌ったり…、
周りの人たちが驚くようなことばかりです。

でも、それはサトミを幸せにするためにシオンなりに考えてやったこと。
なぜかシオンは、いつもサトミの幸せを願っています。

そしてシオンが変なことをして歌を歌うたびに、
少しずつ幸せになる人が増えてきます。
そして、サトミのまわりには親しい友達が増えてきます。それはシオンのおかげ。

しかし、あることが起こり、物語は急展開します。
そして、シオンがサトミの幸せを願う理由が明らかになります。
それは、とてもとても心温まる理由でした。

土屋太鳳さんが、シオンの声優をされています。
そしてシオンの歌声も土屋太鳳さんの熱唱です。迫力ある美しい歌でした。

最後はハッピーエンドとなりますので、ぜひ劇場へ足を運んでください。
「見てよかった」と、きっと思いますよ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

吉浦監督作品の現時点での最高傑作

全くノーマークでしたが、
あにこれでの評価が高かったので、
SAOと悩んでこちらを観に行きました。

吉浦監督作品は、イヴの時間とパテナを視聴済み。
どちらの作品もSFジャンルではおススメできますが、
難点としては、設定が凝りすぎて
初見では分かりにくいという点と、
どっちもなぜか酔ってしまうという点ですw

本作は、この両者がなくなり、
SF青春モノとして劇場で観る価値が充分にあります。
映像はJCスタッフなので安定していて見ごたえがあり、
劇中歌も土屋太鳳さんの伸びのある歌声を
大音量で聞くことができました。

視聴前は、ヒロインの二人が声優ではなかったので
心配な部分もありましたが、見終わってみれば
むしろ二人の演技が光っていましたね。
福原さんってこんなに演技上手かったっけ、
というぐらいキャラに合っていました。

一つ注文を付けるとすれば、
シナリオにちょっとぶつ切り感があった点ですかね。
脚本に大河内先生が加わっているようなので、
2時間うなぎ上りのシナリオを期待しましたが、
最後は少しまとまりがなかったので
涙することができなかった点が惜しいです。
それでも十分に感動できる良い作品でした。
吉浦監督の次回作にも期待です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 25
ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

幸せ

かなり楽しみにしていたアニメ映画です。
私はこの作品を知りませんが、Sunny boyだったかな?
アニメを見終わって必ずCMが流れてて、AIとか歌とか私の好きな題材のキーポイントが多くて凄く期待したってのが、この作品を見ようと決めたポイントです!

さて、物語は試験中のポンコツAIのシオンが転校してきてから始まります。
5日間の短く長い物語の始まり。

1日目

AIと言えば完璧なイメージがありますが何故AIの彼女はポンコツなのか……

1つは極秘実験なのに力加減を一切しない。

{netabare} プールに潜れば永遠に水面に上がらないし、片手でバスケットボールを受け止めて片手で凄い力とスピードで投げ返したり、完全に自分の正体を隠そうとしなかったりw{/netabare}

2つ目は転校初日にシオンはミサトに「幸せ?」と聞く。
彼女はAIで「幸せ」とは何か解らないけど幸せ?と聞いてくる。
彼女には幸せはわからず、自分で調べた幸せを実行していく。
ミサトに幸せになって貰いたくて。

{netabare} 友達を作らせようとしたり、AIロボを暴走させピンチになれば白馬の王子様が登場すると思い暴走する様にAIにお願いしたりw
王子様を確認しようと、人気の男子ごっちゃんにキスをしようとしてみたりw {/netabare}

実は実験の責任者はサトミの母なので密かに行われた実験でシオンがAIだとバレてはダメなのですが……

{netabare} 初日でバレた……4人のクラスメイトの目の前で、間違えて緊急停止ボタンを押してしまい……お腹から何か飛び出して…… {/netabare}

ミサトは母がどれだけAIに力を入れてきたか知っているから、密かに知ったこの実験を成功させてあげたくて……
そうして、5人の秘密がはじまる。

2日目

ごっちゃんとアヤのすれ違い。
2人は恋人同士なのですが、いつしかすれ違っていた。
この理由がまた学生らしくて、あるよなぁ〜ってなりますww
思春期だから悩みも不安も沢山ある、相手の何でもない言葉や態度に不安になり、どうすればいいのか解らなくなる……

でも。
{netabare} シオンの「ごっちゃんはアヤの者じゃないよ」って言葉で、アヤもやっと自分の気持ちに勇気を振り絞る事が出来た。
「もっと素敵な人がいる」失恋した人にはNGな事をシオンが言っちゃたりもしてたけどw
シオンのおかげで2人は仲直りが出来た{/netabare}


3日目

サンダーの試合の話
試合本番に弱くて負けてばかりのサンダー
{netabare} でも、シオンが練習に付き合ってくれてw
AIでも女の子の素体だからかサンダーは練習しにくそうでww
それに比べて本番は男子相手だからやりやすかったのか初勝利を決める事になりました。{/netabare}


4日目

サンダーの初勝利パーティーとし学校を抜け出す6人
しかし、このパーティーが結果的に……

シオンは新しい幸せの形を見つける。
{netabare} 誰かの幸せは誰かを幸せにする。
シオンが気付いたのです。
トウマがミサトが好きで、ミサトもまたトウマが好きだと言う事実を。
そこで、ミサトを幸せにする為に告白の舞台がまた素敵なのです!

ソーラーパネルの向きを変えて月や夜空を反射させた地面に光のイルミネーションに空に打ち上がる花火にシオンの応援ソング{/netabare}
告白の舞台としては最高です⸜(๑⃙⃘'ᗜ'๑⃙⃘)⸝

そんな告白の最中、シオンを初め全員捉えられてしまう。
{netabare} それはシオンの制作会社の星間エレクトロニクスの大人達だった。
いきなりアンカーみたいなのを撃ち込まれて残酷なシーンでした(*꒪꒫꒪) {/netabare}

5日目

{netabare} シオンは自分の実験結果を改ざんしていたものを送っていたのでした。{/netabare}

彼女にとって実験なんて関係なくてミサトに幸せになってもらいたくて勝手に考え行動した。

{netabare} 確かに、AIが自立して何かを起こすとエラーやバグとして処理されるし、AIが映画みたいに反逆行為を起こして人間を襲うかもしれない。
そうなると取り返しがつかなくかる……だから、処分される結果になる。{/netabare}
危険を考えたらそれは仕方ないかもしれない…………って思うけど……

それは違うって思います。
{netabare} 大人達からみたらAIが自分達の監視外で動いていた。
結果だけみたら怖いですよね。

でも、ミサト達からみたらシオンは沢山の幸せを教えてくれたAIなんです!
すれ違いの恋心を修復してくれたり、初勝利出来る様に練習に付き合ってくれたり、幸せになって欲しい女の子に告白される舞台を整えたりシオンは幸せになって欲しいって気持ちだけなんです! {/netabare}

確かに彼女は間違えた事もありました。
{netabare} ロボの三太夫を暴走させたりもありましたが、あれだって誰も傷付けてないし止めようと組み合ったサンダーも怪我はしてません。{/netabare}

だから、きっと彼女はその辺も解っていた。

彼女達の中でシオンはAIではなく友達なんです!

シオンの本当の正体には涙がボロボロでました。
シオンの試験内容に「誰かを幸せにする」なんて課題もなければ、何故、ミサトと母の1日が始まる前の掛け声を知っていたりした秘密も明かされましたし、シオンが昔からミサトを知っていた様なセリフがありましたが、それも明かされました。

シオンのミサトが大好きな気持ちに私は映画館でボロボロ涙が出てきて鼻水まで出そうになるし、鼻をジュルジュル言わせたら隣の人に「コイツ泣いてんな〜」って思われそうだったので、我慢しました‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬
それほどにシオンのミサトへの想いや気持ちの強さが心にグッときました。

シオンの正体を知ったミサト達は……

{netabare} 敵陣本社に乗り込みます!
そこで、寝たきりのシオンに再開する。
必至に呼び掛け目覚めるシオンに呼び掛けると目を覚ました。

でも、大人達にバレてしまいシオンを逃がそうと友達達も時間を稼ぐ為に頑張ってくれたけど……シオンもバッテリーが少なくて稼働時間も時間の問題。
最後の力を振り絞り他のAI達に協力して大人達の足止めしてもらう。

会社を封鎖された中でシオンを逃がす彼らの作成それは……シオンはAIだから器は必要ない。
シオンの心を別の場所に逃がす為に屋上へと出る……
シオンとはもう触れ合う事は出来ないけど……

彼女を宇宙空間の衛生へと移す作業が始まる。{/netabare}

シオンは嬉し涙は知らなくて、最後も嬉し涙を流すミサトの涙の意味はわからなかった。

だって、悲しいから涙がでるって認識なんだもん‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬
{netabare} それでも、ミサトは笑顔で笑って感謝を告げる。
そして、ミサトと過した5日間を思い返したシオンも最初の頃とは違い「幸せの意味が解らない」と言っていたけど最後は「私は幸せだったんだね」って幸せの意味を知ることが出来た。{/netabare}

シオンは沢山の幸せを皆に与えたけど、シオンも知らずのうちに幸せを貰っていた事に気が付いた(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)

{netabare} シオンの居なくなった学校で彼らは集まって、告白もしたトウマとミサトはまだ少しウダウダしてて、それを衛生からみたシオンが2人に声を掛ける。
彼女は、ずっと見守ってくれるのでしょうね。{/netabare}

さて、最後の三太夫の顔に貼られて居た物が凄かったですねw
劇場では笑いが漏れてたけど私は感極まって涙を拭うのが必死でしたw

サンダーは愛は重いなぁ〜
愛を拗らせるタイプですねww
{netabare}一応、サンダーの告白が成功してたけど柔道の練習相手としてOK貰えたなんて思ってないんだろなぁww

でも、サンダーの恋の形って素敵だと思います。
恋って誰が誰を好きになってもいいものだし例え相手がAIでも好きって気持ちに代わりはないと思いますし、それを否定する事は誰にも出来なくて否定しちゃダメだと思うからです。
だから、サンダーの片思いって面白いなぁ〜って思います。{/netabare}
恋の形って人の数あって全然違う形をしてる気がしますꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ

全体的な感想としては……

物語に無駄がなくテンポも凄く良かったと思います。
歌も演出が少しミュージカル風な感じで、普通に飽きることなく楽しめました。
凄く面白い作品ですし時間ある人は是非見てもらいたい作品です(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

67.1 3 人工知能でロボットなアニメランキング3位
ひるね姫 ~知らないワタシの物語~(アニメ映画)

2017年3月18日
★★★★☆ 3.5 (153)
575人が棚に入れました
2020年の東京オリンピックを目前にした岡山が舞台になっている。

声優・キャラクター
高畑充希、満島真之介、古田新太、高木渉、前野朋哉、高橋英樹、江口洋介、釘宮理恵
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

心に魔法を

オリンピックを3日後に控えた東京、
物語は瀬戸内ののどかで美しい街から始まる。
そこで暮らす平凡な女子高生森川ココネ、
自動車修理工場を営む、父親と2人暮らし。

彼女は不思議な夢ばかり見ている。
夢の舞台はハートランド、
機械こそが全ての人を幸せにすると謳う国。
{netabare}彼女は魔法のタブレットを狙う追手から逃げ、
街を襲撃する得体の知れない「オニ」と戦う。
次第に夢と現実のリンクに気づき始める。{/netabare}
彼女の家族に事件が起きたのだ。

神山監督、独自の色を抑えた、
子供たちも楽しめるハートフルな作品です。
その反面、大人には物語への没入が難しいのか、
集中して楽しめるまで、大変苦労しました。

テーマは王道の自分探し、家族の絆でしょう。
記事を拝見すると、世界を救う大きな物語より、
個人の想いに寄り添った小さな物語を目指したそうです。

少女が見る夢のほんとの理由は!?
ポップな映像とスリリングな旅。

一風変わった青春物語、お楽しみ下さい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

この夢、現実とつながっとる。夢の先にあったのは、知らない私の物語だった。

「攻殻機動隊」や「東のエデン」を代表作とする神山健治監督による、
2017年公開のアニメ映画。

代表作のイメージとは雰囲気が異なり、
家族をテーマとした温かな物語となっています。

声優には俳優さんの名が多く、
普段アニメを見ない層も意識したのかなーという印象です。

120分ほどの作品です。


● ストーリー
舞台は岡山県倉敷市。

自動車の改造ばかりしている父と二人で暮らしている
女子高生・森川心羽(もりかわ ここね)。

彼女はいつも同じ夢を見る。

機械産業が盛んな国のお姫様であり、
機械に心を与える魔法が使える女の子・エンシェンとなっている自分の夢。


現実のココネと、
エンシェンとして駆け回る夢の中のココネ。

そんな、2つの世界の物語が並行して
ストーリーは進んでいきます。

ココネが眠ると、
夢の世界へ切り替わる仕組み。

最初は現実とファンタジーの2つの色が楽しめて、
おもしろいな~と思って見ていました。

しかし、だんだんこの2つの世界の住み分けが
うまくいっていないように感じられて…。

特に終盤はごちゃごちゃして
何が起こっているのかがわかりにくく、

一番の盛り上がりのはずであるシーンでは
「もういいや。」と飽きてしまいました。

絵はきれいなのですが、
ストーリーは、うーん…。

最初→わくわく
中盤→おもしろくもないけど、つまらなくもないかなー。
終盤→何してるの?

終盤になるにつれて、
私の視聴テンションは下がってしまいました^^;

「家族の絆」という部分に関しては、
確かにいい話だなーとは思いましたが、

後半のぐだぐだ感に対する疲れの方が勝ってしまいました。


● その他感想
≪ 声優 ≫

岡山が舞台ということで、
岡山弁のキャラが多く登場します。

岡山弁、新鮮でよかったです♪

しかし、声優さんは本職の方が少ないためか、
全体的に聞いていて落ち着かなかったです。

その中で、
ココネのぬいぐるみであり、
夢の中では良きパートナーとして活躍するジョイ(cv.釘宮理恵)だけは、
安定感抜群でしたw

やっぱり本職の方は違いますね。


≪ キャラクター ≫

キャラはエンシェンがお気に入り。
おてんば娘全開です。

海賊風衣装の時の
スカートがはためく感じが好きでした♪


≪ 音楽 ≫

【 主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」/ 森川ココネ(高畑充希) 】

聞くとセブンイレブンが思い浮かぶ。笑
名曲のカバーです。

この曲を聴きながら製作をしていたという、
神山監督の思い入れが強い曲だそうです。

優しい声のカバーで、
お上手でした♪


● まとめ
夢の中での物語。

そんなファンタジーを
メインに据えたかったのかもしれませんが、

肝心の物語の軸は現実世界にあったため、
両者がうまくかみ合わなかったように感じました。

予告を見ると、
とてもおもしろそうだったのだけどなー。

ちなみにこれまで目にしてきた感想では、
「おもしろい!」か「つまらない」の両極端なのですよね。

映画館で見てきた友人は「おもしろかった。」と言っていました。

家族を愛すること、
夢を追いかけること、
夢を信じる事…。

それらを作中で前面に感じることができていたら、
私ももっとこの作品のことが好きになれたかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

夢と現実を行ったり来たり…最終的には家族の絆のお話し

昨秋に劇場予告を見たときから見に行きたいと思っていた作品でした。

物語は2000年東京オリンピック直前が舞台で、主人公で倉敷に住む高校三年生の森川ココネが、夢の世界と現実の世界を行き来しながら、現実に起こっている事件を解決するという話です。夢世界と現実世界がちょくちょく切り替わり、何がどう展開するのか、ミステリアスな雰囲気を醸し出します。

最終的には家族の話にまとまっているのが特徴です。登場人物、起こる事件はそれほど難しいものではなく、大人から子供まで幅広く見られるようにしているように感じました。設定には強引なところもありますが、これから3年後には現実にありそうな話(車のこと)でもあり、興味を引きます。

作画は綺麗です。舞台背景も美しく、メカニックなところも非常に良いです。ただ、なんとなくあちらこちらで見たことあるようなデザインが多いなと思ったら、作画、デザイナーの担当を見て納得しました。色んな要素詰めているんだなと思います。

この作品をどこに向けたものか、けっこう考えました。SFではなく、メッセージ性も強いものではなくありません。子供向けでもないし、若者向けにしては足りない感じもします。「万人向け」と言った方がしっくり来ます。日テレが絡んでおり、ポスト宮崎作品としての期待込みなのかなと思いました。

ちなみに、国立競技場ですが、SAOでは旧デザインだったのに対し、こちらは新デザインで描かれています。余談です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

72.8 4 人工知能でロボットなアニメランキング4位
BLAME!(アニメ映画)

2017年5月20日
★★★★☆ 3.8 (213)
1190人が棚に入れました
テクノロジーが暴走した未来。人類の希望は孤独な旅人に託された――。

過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。
都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下がってしまっていた。
都市の片隅でかろうじて生き延びていた「電基漁師」の村人たちも、セーフガードの脅威と慢性的な食糧不足により、絶滅寸前の危機に瀕してしまう。
少女・づるは、村を救おうと食糧を求め旅に出るが、あっという間に「監視塔」に検知され、セーフガードの一群に襲われる。
仲間を殺され、退路を断たれたその時現れたのは、“この世界を正常化する鍵”と言われている「ネット端末遺伝子」を求める探索者・霧亥(キリイ)であった。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、花澤香菜、雨宮天、山路和弘、宮野真守、洲崎綾、島﨑信長、梶裕貴、豊崎愛生、早見沙織
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

撃ち抜いたものは何だ!?

弐瓶勉×ポリゴンピクチュアズ。

映画「マトリックス」の世界。
圧倒的な世界観と映像美に心が躍る。
シドニアの騎士よりキャラに表情が生まれ、
女性キャラも可愛いし最高です。
お勧めできる方も少ないかも知れませんが、
後世に伝えたい傑作ハードSF。

遠い未来、極限にまで発達したテクノロジー。
そこは正規アクセスする人々の、
要望を叶える理想郷だった。
{netabare}しかし破局が起こり、人々はアクセス権を失う。
暴走するテクノロジーと蔓延する感染症。
正常な機能を失い、増殖する巨大階層都市。{/netabare}
人々は都市から駆除される存在となる。
セーフガードの目を逃れ短い生を生きる人々。

無機質なアートワークと音響にも注目したい。
一時期の「廃墟」ブームや、
「工場萌え」の方々も絶賛するでしょう。
構造物や美術が主人公と言っていいぐらいだ。

いったいここの地下には何があるのか!?
いったいこの迷宮は何階層あるのだ!?
そんな事を想像してみると楽しい。

果てしなく続く暗黒の未来。
孤独な旅人、霧亥は人類の生き残りを賭け、
巨大階層都市を放浪する。
彼が求め、探しているのものは何だ。

重力放射線射出装置が撃ち抜いたものは…、
僕の心でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 67
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

バーン!ドカーン!

原作未読/105分間

[シドニアの騎士]の作者、弐瓶勉のデビュー作。
20年前には映像化出来なかった理由が良くわかる
良作でした。

( 'ω'o[ネタバレレビュー]o
{netabare}
弐瓶勉の作品が物凄く好きなので、期待どMAXで視聴しました。

ジャンルはもちろんSF(`・ω・´)
最初は微妙かな?といった感じでしたが、
後半は完全に世界観にのめり込んでいました!

なんといっても良かったのが戦闘シーン( ´'ω'` )
登場人物が銃を打っただけで映画館に音が響き渡り、イスが物凄く揺れましたΣ(・ω・)(本当に)

びっくりして、最初くしゃみをしちゃったぐらいです(;´Д`)

世界観は
{netabare}時代も場所も明らかでない超未来。コンピュータ・ネットワークは極限まで発達し、高度に階層都市化された世界は、堅牢な『超構造体』に内蔵された『システム』により支えられていた。『統治局』により管理された一大ネットワーク社会『ネットスフィア』は、実社会と同じか、それ以上へと拡大し、ネットワークへの正規アクセスを可能にする『ネット端末遺伝子』の保有そのものが市民権と同義となる。人々の生存圏はネットワーク・スペースへと置き換わり、その仮想空間の事象を現実世界へと反映させるなど、理想の世界を構築した。

しかし、厄災によりネットスフィアは機能不全に陥り、人々は『珪素生物』による感染症の蔓延によりネット端末遺伝子を失ったことで、ネットワーク社会は崩壊する。制御が失われた『建設者』により際限なく拡張され続ける都市構造物は、やがてその惑星系すら内部に取り込み、不安定な連結がネットのカオスを加速させる。ネットスフィアの番人である『セーフガード』は、管理規定にのっとりアクセス権のない人類を不法居住者として排斥し続け、珪素生物はネットの機能回復を阻止すべく人類を襲撃する。人々は繁栄の記憶を忘れ、全てが壊れた世界の片隅で、目を盗むようにして短い生を生きる。人類の黄昏の世界が舞台である。(wikiより){/netabare}

こんな感じ。

みたら分かる通り、とても練られた世界観なので、
SF好きの人は絶対見た方がいいと思います(*´ω`*)

それでは、短いですがここで終わります{/netabare}

( 'ω'o[観点事のレビュー]o
{netabare}[物語]/4.0★★★★☆
設定を生かしたいい物語でした。
ただ、終わり方が雑だった点や、短い間に仲間意識が高まりすぎている点など、気になる所もあったかな……(;´Д`)

[作画]/5.0★★★★★
これに関しては正直[神]としかいいようがないです。
作り込まれた世界観の中で繰り広げられる戦闘は、本当に圧巻でしたΣ(・ω・)

[声優]/4.0★★★★☆
皆さんキャラに合った声優さんだと思いました。
特に良かったのは花澤香奈さん!
いや~(*´ω`*)良かったです

[音楽]/5.0★★★★★
なんというか、効果音が物凄かったです!(表現力皆無)
迫力の音量で戦闘が見たい方は是非!

[キャラ]/4.0★★★★☆
キャラ自体はありきたりな感じですが、
この作品だからこその良さはあったと思います。

[総評]/☆4.4{/netabare}

点数【81点】

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

都市に駆除される人間が命綱にする先人からの伝承

原作コミックは本作劇場鑑賞後に新装版を2巻まで購読中。
他に弐瓶勉氏の関連作品は『シドニアの騎士』をアニメで視聴したくらい。


にわかにコミック版に手を付け始めてすぐに、
私は本劇場版が原作構成等を大幅に組み立て直した作品だと知り驚きました。

こうした改変の試みはたいてい大惨事に終わりますがw
本作の場合は硬派なハードSF漫画を、スタッフたちの作品愛で、
未体験の鑑賞者にもより状況把握し易いSFエンタメ映画として
再構築することに成功していると思います。

映画館行った時点では『BLAME!』が『シドニアの騎士』の
遙か遠い昔の前日譚と解釈することも可能な作品らしい……。
との予備知識くらいしか持っていなかった私が
ちゃんと理解して楽しめたのだから間違いないと思います。

アニメ『シドニアの騎士』にて、ヒロインの目が小さくないか?との一部指摘を真に受けたのか?
“東亜重工”スタッフは、づるちゃんをパッチリ眼の萌えCGキャラに擬態?させ投入する等、
色々と懐柔策を仕掛けて来ますw


とは言え、本作は柔らかくなっただけ、アクションが派手なだけじゃなく、
弐瓶氏×ポリゴン・ピクチュアズのCGアニメ作品らしい、
ゴツゴツした魅力が、シナリオ、作画等にしっかりと滲み出ています。

相変わらず使い倒され擦り切れ、年季の入ったスーツが、
人類を駆逐しようと増殖し続ける都市の鋼板をゴンゴン叩く様に、
スタッフたちの気骨を感じます。

鉄サビ臭い世界観の中で思いのほか際立つ人間臭さも健在。
暴走都市に土俵際まで追い詰められた人類が、
遠い祖先から受け継がれた伝承や経験も拠り所にしながら、
徳俵に足がかかりつつも踏ん張り、アイデンティティを保つ……。
その生き様に私はグッと来ました。


で、感銘を受けた勢いで、原作コミックにも興味を持った私。
最近、漫画はかさばらない電子書籍で購読することが多かったのですが、
本作観た後だと、スマホ等の電子書籍端末が、
人類を凌駕、支配する勢いで強大化する
AIの手先、“セーフガード”にも思えて来て気持ち悪さを感じたこともありw
気が付いたら超かさばる新装版大判コミックを両手に抱えて書店のレジに並んでいましたw

私の不器用な手先には太古の昔から受け継がれて来た、火を起こす技術などはありませんがw
暖かみがある灯の側で、紙の本をめくって、
心身を落ち着かせ、先人からの知恵に思いを馳せつつ、
引き続き、『BLAME!』の世界観に浸りたいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

72.4 5 人工知能でロボットなアニメランキング5位
ドラえもん のび太と鉄人兵団(アニメ映画)

1986年3月15日
★★★★☆ 3.8 (145)
876人が棚に入れました
夏休み--。のび太の家の庭に巨大な機械のパーツが降って来た。家の中では狭すぎると、のび太はドラえもんの助けを借りて“逆世界入りこみオイル"で鏡の中の世界へと運びこんだ。その後からも次々と降って来るパーツを全部集めて組み立てると、何と巨大ロボットができあがった。のび太たちは、ザンダクロスと名付けたそのロボットで鏡の中を遊び回る。そんなある日、町に不思議な少女が現われた。リルルという名のその少女が、ロボットの持ち主だと知ったのび太は、鏡の中の世界の入口ごとリルルに返した。数日後、ロボットのことが気になったドラえもんとのび太は鏡の中に入ってみた。そこは現実の街並みが鏡に写った世界とは似ても似つかない、機械された基地だった。

いっき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

鏡の中の世界に憧れたあの時代

リメイクは無しの意見で旧作の感想を書きます。

宇宙の中のとある惑星メカトピア、その世界ではロボットが支配反映していて強者が弱者が従うという、シンプルな弱肉強食のシステム。

その強者ロボットたちが、地球を支配してくるという話。

そのロボットのヒロイン''リルル''

リルルと鉄人兵団と戦うドラえもんのび太たちの戦いと価値観や変化を描いた作品。

この頃のドラえもん映画作品は藤子・F・不二夫さんが総指揮者として関わっていますので、兎に角'藤子ワールド'が前面に出ている雰囲気が魅力です。

SF要素、こどもアニメには似つかわしくないリアル描写、恐怖と不安を存分に味あわせる展開、でもそこがドラえもんだし恐怖や不安を乗り越えて感動を感じる過程はこの旧作ドラえもんならではで、これぞ名作という内容は不動なものだとおもいます。

子供ながら恐怖したし、不思議な話で、なんといってもSF要素、鏡の世界で全てがあべこべで誰もいない世界なんてワクワクしたしそんな世界があったらなとか自ずと感じられる新鮮感がある魅力要素がふんだんにある。無人スーパーで無料買い物とか最高だと思いました。現実ではやってはいけませんwそんな判断は子供ながら思っていました。あの世界だからこそです。そういう壮大な欲望描写があるけど現実と区別できる判断を与えたのも旧作ドラえもんでした。

どのシーンも面白かったし、考えさせられた。なんでリルルが消えるのか、それは過去を変えたら存在が無くなってしまう。しかしその次元のリルルはいなくなるけど、別のリルルが生きているという可能性がある。それはEDでの描写で物語っています。

そのハッピーエンドで記憶に残る描写ばっかりなので今でも名作なのはこれからも揺るがないです。ポケットの中にもやEDのわたしが不思議など歌も記憶に残る名曲です。

こういう子供の一度はやって見たいことを分かっていて、それを更に不思議なSF描写の感動ストーリーを完璧に描いた作品でした。

そして三ツ矢雄二さんの声も忘れられませんw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

旧ドラ版鉄人兵団。屈指の名ヒロインリルル。

旧ドラ映画でもとても好きな映画です。
今回は宇宙から地球を支配しに来た、鉄人兵団というロボットの軍隊が敵ですが、ヒロインのリルルの活躍が見どころです。リルルとしずかの交流も見逃せません。今回もひみつ道具もたくさん出てくるので注目してほしいです。
感動する映画の一つです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

旧ドラ最高傑作。ドラえもんとジブリで育った日々。

 私はとにかくビデオを見る子供だった。幼少から小学生までとにかくビデオ、ビデオの日々だった。ドラえもんは藤子不二雄先生が亡くなるまで、ジブリは「もののけ姫」までの作品こそ私のバイブルといいたい。


 新ドラえもんになってからはちゃんと見てないのにあれこれ言うのはフェアではないので旧ドラについて今後レビューを書いていこうと思います。


 旧ドラ、即ち「のび太の恐竜」から「創世記」までの多くの作品の中で実質しずかちゃんが主役といっていいくらいな作品がある。中でも本作「鉄人兵団」は、ほどしずかちゃんとリルルの物語として数少ない百合な作品であり、タイムパラドックスの利用や鏡面世界など適度にSFを利用しつつも、最期はロマンで終わる辺りドラえもんというプログラムピクチャーの中でも秀逸である。


 旧ドラにおいてはゲストキャラが非常に秀逸な例が多いが、中でもリリルは美しさといい、その命運といい、シリーズの中でもずば抜けている(しずかちゃん以外で全裸が出る貴重なキャラでもある)。


 クライマックスの件はいまでも無条件に涙が止まらなくなる…。タイムパラドックス的におかしいとか、冷静に考えるとツッコミどころがなくもないが、そんなのを超えた力があるこそ傑作である。


 ヤンサンドラえもん回でリルル=綾波説が出てきて目から鱗が落ちました!。

 それ以外にも鉄人兵団との悲壮な決戦や、決戦前の豪遊の件も実に印象深い!。特に後者は私の中では「ゾンビ」の有名なショッピングモールでの豪遊シーン以上に上がるシーンである。


 オールドスタイルな作品だけに作画や色彩は派手じゃなくても、内容が最高で誠実だから子供向け作品としては最高。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

68.4 6 人工知能でロボットなアニメランキング6位
ぼくらのよあけ(アニメ映画)

2022年10月21日
★★★★☆ 3.6 (16)
52人が棚に入れました
西暦2049年の夏。阿佐ヶ谷団地に住む小学4年生の沢渡悠真は、もうすぐ地球に大接近するという彗星に夢中になっていた。そんなある日、沢渡家の人工知能搭載型家庭用ロボット・ナナコがハッキングされてしまう。犯人は「二月の黎明号」と名乗る未知の存在で、宇宙から1万2000年の歳月をかけて2022年に地球にたどり着いたもののトラブルで故障し、阿佐ヶ谷団地の一棟に擬態して休眠していたのだという。二月の黎明号から宇宙に帰るのを手伝って欲しいと頼まれた悠真たちは、極秘ミッションに乗り出す。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンドロールに驚かされる

2022年公開、120分の長編劇場アニメ。
漫画原作の割には、真面目成分多めです。
主人公たちは小学校高学年だから、少々幼い感じ。
年相応の悩みを抱えながら平凡に暮らしています。

そんな彼らの元に降ってわいた宇宙からの来訪者。
舞台が近未来だから、AIとの絡みも興味深いです。
全体に素直なストーリーなので、120分ながらあっという間に見終えることができました。
ただし、内容が薄味なので、あまり記憶に残らないかな。
ひと夏の宇宙的不思議感覚を味わうのに適している作品ではないでしょうか。

全く前情報なしで観たので、主人公の男の子の声に違和感がありまくりでした。
さもありなん、まあまあ若い女優さんとのこと。
それに比べ、他の方の演技が自然なこと。
エンドロールですべてを理解しました。

津田健次郎さんの脱力系の声は何となく納得。
その他、花澤さん、水瀬さん、戸松さん、岡本さんとそうそうたる面々。
中でも驚いたのは、ナナコ役の悠木碧さん。
AI役もできるんですね、彼女。
薄めながらも良い味を出されておりました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

団地は未知と交流する方舟

人類がどんどん宇宙に出る程じゃないけど、AIロボットが実用化される程度には近未来の日本の夏。
団地暮らしの少年らが、宇宙から飛来した人工知能を、故郷へ返すため奮闘したりする、
同名コミック(全2巻・未読)の劇場アニメ化作品。

【物語 3.5点】
宇宙より来る未知のAIと最初に遭遇するのはAIである。
AIが心に類したものを持つ時、AIは人間に禁断の嘘を付く。
{netabare}団地屋上に貯めた水分子は量子コンピュータの媒体として最適。水は燃料でもある。{/netabare}
宇宙空間に浮かぶ団地!

これらの要素にビビッと来る人、
あとは団地マニアには是非オススメしたいJAXA協力の青春SFジュブナイル。


ただ構成がもう一つスッキリせず突き抜けない感じ。
本作もまた数万年単位の壮大な宇宙の交流を妨げるのは、
子供や、その親御さん同士の些細な人間(およびAI)関係のもつれ。
という定番メニューを揃えますが、人間関係の進展が小出しで、ややゴチャ付いている感。
連載なら徐々に解決でも良いのですが、一本の映画でやるなら、
もっと山は少なく、高くした方が明快でシナリオも盛り上がったと思います。

映画化に当たり大きな流れを作るためにアニオリで、
早くAIを宇宙へ送らないと取り壊しが決まっている団地が解体される。
というタイムリミットを設定したのは妙案でしたが、
その煽りで、人間ドラマの小山が、いっそう添え物に押しやられた感じ。

佳作青春SFだったけど、もっと感動作に出来たはずという悔恨も残りました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・ZERO-G

ミッションの鍵となる複雑な水の表現処理には実績のあるスタジオで土台は安定。

“オートボット”や各種デバイスを担当したデザイナーからも、
2049年の近未来社会を表現しようとの意欲が伝わって来ます。

特筆したいのは、“虹の根”コンセプトアートを担当した、みっちぇ(miche)氏。
幾何学的なデジタルアートで構築された惑星の風景は、スクリーンで一見する価値あり。


【キャラ 4.0点】
“オートボット”のAI・ナナコと喧嘩が絶えない小4・沢渡悠真らの主人公少年グループ。

そこに、悠真グループの少年・岸 真悟の姉・わこ世代が抱える、
小5女子のカーストとイジメの構図が持ち込まれ波乱要素に。

ここまでならよくある子供たちの若気の至りですが、
ここから親世代の過去も巻き込んでいくのが意欲的。

何歳になったって人類は未熟であることを描けているからこそ、
AIの嘘が説得力を増すのです。


【声優 4.0点】
主人公・沢渡悠真役には俳優・杉咲 花さんがまずまずの少年ボイスを披露。

アフレコに当たり、コロナ禍で大人数の収録が困難な中でも、
相棒のオートボット・ナナコ役の悠木 碧さんと杉咲さんの同時収録にはこだわったという本作。
子役→声優の経験がある実力者が、主役の俳優をリードする関係を死守。

俳優・タレントでも、一定以上の演技を引き出している作品には、こういう制作エピソードが必ずありますね。
口酸っぱく言いますが、俳優・タレントを広告塔、お客さん扱いで名前借りしているだけの作品と、そうでない作品は、観ていればハッキリと伝わって来ます。

それにしても、悠木 碧さんの「いわゆるロボット系の子を演じる際は、その子がどのくらい高度な文明で作られているかによってロボ度のさじ加減を調整しています」
とのキャストコメント。高度すぎて、わけがわからないよ(笑)
宇宙船“二月の黎明号”役のベテラン・朴 璐美さんと合わせてAIへと超越する声優さんの神秘を実感します。

脇は“クラスの敵”河合 花香役の水瀬 いのりさんVS岸 わこ役の戸松 遥さんの修羅場など、
ほぼ声優陣で固め盤石。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏。
十八番のストリングスを軸にした心情曲から、
ピアノ&ギターの団地ノスタルジー、シンセ和音とオーケストラによる大宇宙表現まで幅広くカバー。
青春物も良いですが、横山 克氏のBGMは、もっと宇宙に出るべきだと再認識。

ED主題歌は三浦 大知さんの「いつしか」
伸びのあるハイトーンボイスで、しっとりと聞かせる壮大なバラード。
タイアップに合わせて、ロケ地となった杉並第二小学校の生徒が書いた本作試写会の絵日記風感想を取り込んだコラボAMVを公開する粋な対応。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5

ハズレ映画

拍子抜けする程つまらなくてガッカリした。例えるなら刺激が弱すぎるオ⚪︎ホールみたいな作品!小学2年生までは楽しめると思う。しかし、ロボットの言葉遣いもなっておらず「はい、です!」など違和感のある喋り方をしていてぶっ壊したくなった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1
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