人間関係TVアニメ動画ランキング 1

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71.9 1 人間関係アニメランキング1位
響け!ユーフォニアム3(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (42)
321人が棚に入れました
高校3年生になり、部員90人超となった北宇治高校吹奏楽部の部長に就任した、黄前久美子。久美子たち3年生にとっては最後となる吹奏楽コンクールを控え、練習にも熱が入る。悲願の「全国大会金賞」は達成できるのか? 部長として踏み出した久美子、高校生活最後の熱い青春を描く!

声優・キャラクター
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
黒江真由:戸松遥
塚本秀一:石谷春貴
釜屋つばめ:大橋彩香
久石奏:雨宮天
鈴木美玲:七瀬彩夏
鈴木さつき:久野美咲
月永求:土屋神葉
剣崎梨々花:杉浦しおり
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【第3回感想】強豪校に変貌しつつある北宇治が得る物と失われていく物……。

原作『最終楽章』は前後編。3話でその前編中盤のヤマ場に到達。
{netabare} 1年生たち4人の集団欠席{/netabare} を通じて、
全国金賞に向けて突き進む北宇治から失われていく、
楽しく部活する空気にスポットライトを当てて、
痛みと共に北宇治が着実に強くなっていることを噛み締める良エピソード。

私は、ここを3期の試金石と目していましたが、
部内の異変を察知した久美子部長の動揺を、
松田 彬人氏による劇伴の変調と、傾くアングルも駆使して好表現。

原作消化も1クールで収まる順調なペース。
ここまで飛ばした場面もありつつも、終盤クライマックスでは掘り下げるだけの尺を確保しながら、
ヒタヒタと伏線も仕込まれており、爆発したらどうなることか戦々恐々ですw


視聴者の中には麗奈の“鬼軍曹”ぶりが行き過ぎと感じた方もいるかもしれないので、麗奈推しとして多少の擁護を。

顧問の滝先生が就任した際、述べた方針は、生徒の自主性を重んじる。
振り返れば、久美子1年生時、マーチング練習で激を飛ばしていたのは“軍曹先生”松本であり、
滝先生自らも技術不足を指弾して部員を泣かせたりしていました。

それが今や生徒たち自身が指導役までこなして、北宇治は自主的に上手くなる組織へと進化しつつあります。
今回の部内のヒリヒリした空気も、吹奏楽強豪校の伝統の萌芽とポジティブに捉えることもできると思います。

ですが北宇治の伝統確立はまだ道半ば。
原作シリーズには久美子中学時代の同級生・佐々木梓を主役に、
マーチング強豪校・立華高校(※アニメでは六華)の青春を描いた
『立華高校マーチングバンドへようこそ』がありますが、
そこで描かれる確立された伝統校のスパルタぶりは麗奈なんてもんじゃない鬼っぷり。
練習中泣き出した子に対して麗奈は{netabare}一旦、列から外れるように指示しましたが、{/netabare}
立華は、{netabare} 泣いたら上手くなるわけ?とさらに追い打ちをかけますw{/netabare}

誰も見捨てたくない久美子も、麗奈だってまだまだ成長途上。
何より大人になりたい、なりたいかどうかもイメージしきれていない子供が、
部の幹部として人間にぶつかれば着実にダメージは蓄積していく。

その積み重ねから来る手応えが怖い位ヒシヒシと感じる序盤戦です。




以下、各話レビュー。長くなるのでタグに格納

【第2回感想】“ダーク久美子”黒江真由
{netabare}
原作者・武田 綾乃氏は対(ペア)としてキャラを造形する。
冷静で冷めた久美子に、熱く意識が高すぎる麗奈をぶつけて“特別”を意識させる。
適当で面倒臭がりな久美子をカバーする“便利屋”秀一。お似合いの夫婦?
といった具合に各キャラの属性が被らないように“パラメーター”調整しつつ、
凸凹なキャラ同士を人間関係の魔境?w吹奏楽部の中で共鳴させて物語を紡いでいく(※1)

そのため、くみれい、のぞみぞ、なかよし川と、
本シリーズのカップリングは尊さが凄まじいレベルに達するわけですが。

3期より登場する黒江真由は武田 綾乃氏が“ダーク久美子”と“公称”する新キャラ。
久美子が北宇治の吹部で“特別”とも出会わず、上手くなりたいという熱病にも憑かれず。
常に一歩引いた場所で、“良い子”でなぁなぁなまま、楽しく平和ならそれで良いと高校生活を過ごしてきた、もうひとりの久美子が黒江真由(※2)

無邪気に嫌味なく本音をこぼす真由は、うっかり失言メーカー・久美子とはまた違ったタイプの失言王。
鏡面みたいに相手自身の見たくない過去やら自分やらを映し出すピュアな難敵。

そんな真由の片鱗が遺憾なく表現された第2回。
久美子をサポートする幹部、副部長・秀一とドラムメジャー・麗奈もまた、これまで対(ペア)として、
久美子の世界を広げつつも、時に心をざわつかせてきた存在。
幹部トリオの凸凹化学反応の導火線も伏線として着々と張られて黄前政権は波乱ムード?

久美子部長も俺も胃が痛いよw

【参考文献】※1『響け!ユーフォニアム 北宇治高校の吹奏楽部日誌』
※2『劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ 公式ファンブック』
{/netabare}


【初回感想】3期の注目キャラ。久石奏、滝昇、松本美智恵……
{netabare}
原作シリーズ全巻購読済。

初回から特殊OP&EDでシリーズの有終の美を飾りたいという、
スタッフの本気、熱意、悲願が存分に感じられる上々の滑り出しでした。

主人公の久美子部長や、私の推しの麗奈の鬼ドラムメジャーぶりへの期待が膨らむのは当たり前のこととして、
レビュタイにはその他に個人的に原作で良かったので、アニメでも注目したい登場人物を3人挙げさせて頂きました。

個々の注目ポイントについては、おいおい言及するとして、
この観点から初回冒頭、最初に登場するネームドキャラが{netabare} 松本先生{/netabare} という時点で、
私にとっては先頭打者ホームラン級の手応え。

京アニ並びにスタッフたちは、このアニメが何者なのか何者でありたいのかきちんと考えておられます。

正直、先の『アンコン編』位の出来だったら、
まだ京アニもリハビリ途上なので、多少遠慮して観た方が良いのかな?
とも考えていましたが杞憂でした。

これなら序盤からガチ視聴モードで行けそうです。
私も本気で行きます。{/netabare}

投稿 : 2024/04/27
♥ : 24

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

やはり別格の素晴らしさ

期の始まりは、既に素晴らしいことがわかっていて、視聴継続すると決めている作品は後回しにして、海のものとも山のものともわからない作品から見て、視聴有無を判断しなければなりません。
なので無職転生や本作を飛ばしている自分がなんかおかしいなぁ、と苦笑しています。

しかし頑張って見続けたことで、ようやく1本くらい見る余裕ができました。
そこで最優先で見たのが本作です。

…いや素晴らしい。
今は各アニメスタジオのレベルが上がって、どこも綺麗になりました。
それでも、京都アニメーションは一段上に居るように感じます。
本当に素晴らしい。

吹奏楽の演奏も良いですが、やっぱりこのヒロインの声ですよねぇ。
演技が素晴らしいからこそ、まるで演技をしていない普通の女子高生の、自然な声のようにすら聞こえる。
もちろんそんなわけはないのですが。
黒沢ともよさんは本当に素晴らしい。

いよいよ3年生になって部長になった黄前久美子。一体どうなるのでしょうか。
今期も本当に楽しみです。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 5

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

クオリティ高すぎて、他のアニメ作品が観れなくなってしまうほど圧倒的(1話まで視聴して)。

>1話まで視聴して
1期・2期視聴済です。劇場版等はおそらく未見と思う。。
←それらがどういう時系列になっているのか等も把握できておらず、復習必至?><。

でも、心配ありません。
本作シリーズはどこから観始めてもまったく問題ないでしょう。

自分自身もしばらく本作シリーズの視聴から離れてしまっていて
2期終えた時点までの、おぼろげな視聴記憶程度しか残っていませんでしたが、全く問題ありませんでした。


うわー、いつの間にか3年生になり、かつての先輩たちは既に去り
部をひっぱっていく立場になっているのですね!。
で、さらに部長!!?。
もうこれだけでもドキドキできますね。
新たな下級生とのこれからの多くのあれやこれやが観られると思うだけでワクワクも止まりません。
あいかわらず1話ごとのラストの引きも神!!。

やっぱ好きなアニメ作品の続編は、すべて同じ制作会社・スタッフで作られてほしいな~。
本作を他社で・・なんて絶対無理っしょw。ありえない!!!。


なんというか、1画面、1画面ごとのすべての画面全体が、完全にこだわりぬいて
その作品独自のアニメ世界で統一されて描ききられている!。

背景描写にしても、単に実写的な写実的な取り込み的なモノではなく
ちゃんとそのアニメ作品の世界のアニメ描写にブラッシュアップされている地続きの世界。アニメ的な世界。

こうなってくると、なんの違和感もなく、安心してその作品のアニメ世界に没入できちゃいますよね!。


今期も多くのアニメ作品が多くのアニメ会社さんによって作られて放送されていますが
本作のクオリティを見せつけられてしまうと、継続視聴できる作品はかなり絞られてしまいます。
本作の出来と比較してしまうことは、もはや”酷”?、”罪”?ですね。

投稿 : 2024/04/27
♥ : 11
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