人類の敵でパイロットなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの人類の敵でパイロットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月04日の時点で一番の人類の敵でパイロットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.4 1 人類の敵でパイロットなアニメランキング1位
シドニアの騎士 第九惑星戦役(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (847)
4517人が棚に入れました
太陽系滅亡から千年、地下から現れた少年に、人類の希望が託された。
対話不能の異生物・奇居子(ガウナ)に太陽系を破壊されて千年。脱出した人類の一部は、巨大な宇宙船シドニアで、繁殖しながら宇宙を旅していた。生まれてから地下でひっそりと暮らしていた少年・谷風長道は、衛人(モリト)と呼ばれる大型兵器の訓練生となり、歴史的名機・継衛(ツグモリ)の操縦士となる。長未知が初めて異性を意識した少女、星白閑。初めて友達となった男でも女でもない人間、科戸瀬イザナ。長道の能力に嫉妬を覚える岐神海苔夫。寮を取り仕切るクマ型の寮母、ヒ山ララァ。宇宙船シドニアにおける”日常”の生活―恋、喧嘩、仲間との会話は明日も続くはずだった。再び奇居子(ガウナ)が現れるまでは…。
100年ぶりとなる脅威との遭遇に、人類は、長道は、何を選択するのか?
人類の存亡をかけた戦いが今、始まる―。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、櫻井孝宏、佐倉綾音、金元寿子、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、本田貴子、鳥海浩輔、阪脩
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

触手ちゃん♪

シドニアの騎士ってより最近は、あっ、触手の時間だ~♪って感じで、
毎週楽しみに観ております、
物語的には一期引き続きけっこう過酷な戦闘も続いてますが、
今期の興味はいきなり登場の触手、
イルカみたいなオバQみたいな、けど声は妙に可愛い(孫も大喜び)、
主人公谷風中心に人間娘と性別無しと触手?のラブコメもあるよみたいなw
この触手がいい子で人気上昇中らしく、でもこれって、、、、

なに萌えナンダロナ?

2015春期放送中 原作 弐瓶勉(月刊モーニング) 監督 瀬下寛之 制作 ポリゴン・ピクチュアズ
原作未読 一期視聴済、

一期観たけど光合成やら性別無し人やら尿管やら未来人設定或いは、
宇宙移民船設定もけっこうリアルで、マクロス重たくした感じだったよね、
戦闘場面端折ったりコマッタ君(岐神 )いたりってのもあったけど、
概ね楽しく観てた、って事で二期も視聴開始、
{netabare}
登場人物(一部触手)船やら敵やらも一応紹介

ガウナ  太陽系(地球含む)破壊した謎の生命体、集合体になって粒子砲打ってきたり厄介な敵
シドニア 巨大宇宙移民船、

谷風長道♂   
本作の主人公シドニアの撃墜エースパイロット、
星白閑♀    
一期でガウナに殺された?ヒロイン、ガウナコピー能力で再生中だった、んだけどな、、
白羽衣つむぎ♀?
二期のキーヒロイン?ガウナと人間の融合体、本体デカいけど触手で人と会話、この触手けっこう伸びてシドニアの配管伝いお出かけ可能、趣味は読書・入浴・トランプゲームww
科戸瀬イザナ? 
男でも女でもない中性だったけど谷風に惚れて女に偏り中
緑川纈♀    
作戦指揮官 一期から谷風にアプローチ中 プラモ好き

サマリイッタン♀
ガウナ攻撃部隊の女班長
仄シリーズ♀♀♀♀♀♀、、、
ガウナ攻撃隊員、クローンで同じようなのが沢山居る
ヒ山ララァ♀  
食堂の熊のおばさん
小林♀     
移民船シドニアの仮面被った謎の不死体女艦長、評議会長老連中殺して実権把握画策中、一期では変装したり可愛げもあったけど、、、
科戸瀬ユレ♀  
イザナのお婆ちゃん、不死体なので観かけは若い、科学者であり「外生研」の所長
落合♂     
昔のガウナ研究者で色々危ない研究してたらしい人、優秀だけど危ないので隔離されてた。
岐神♂     
一期で谷風の能力に嫉妬して意地悪してたコマッタ君

1話感想{netabare}
今回のOP騎士行進曲?knaights knaights knaights of sidonia♪いい感じ♪
落合研究室探索してた岐神シドニア血線虫(落合製造の脳コントロール虫)に感染?意識のっとられて落合になっちゃったって事なんだろね、この落合星白 閑のガウナ再現体いきなり強奪?再現体二期でどうなるんだろうって興味あったし可愛かったからちょと残念、谷風も星白居なくなって寂しそう、そうこうしてるうち新たな巨大ガウナの襲撃、苦戦中いきなりもう一体のガウナ出現?と思いきや、「始めまして皆さん、私の名前は(白羽衣 つむぎ)宜しくお願いいたします♪」この娘??はナンダロね~?{/netabare}

2話感想{netabare}
声は星白だけど?中に人岐神(落合)乗ってるし、「私本気出します」って体当たり大型ガウナ貫通~一撃かよ、岐神(落合)の説明「今ガウナを殲滅してみせたのはガウナではありません、我々と同じ意識持つ融合体です」と言われてもつむぎデカいしガウナ皮だし疑心暗鬼なシドニア住民、でもこのつむぎ礼儀正しく声が可愛い、谷風だけはそんなつむぎの事心配してて、やさしい主人公だね(←んでも早くも星白の事忘れてね~か)、つむぎ嬉しいと尻尾?振るみたいwwでもデカいから尻尾振るだけで大迷惑みたいな、つむぎに興味深々な谷風君つむぎ居住区へ通いだした、つむぎ触手登場♪イルカみたいなオバQみたいな、触手から触手も出るよ~(ヤヤコシ)キュっキュっ♪なんかコイツ、、、可愛いかも♪「また来てくださいね~♪」って。今回オモシロかったのは、一期から居た冬眠不死議会長老みたいな偉そな連中、最高評議会決定にて現艦長小林更迭じゃ~っとか、、言った途端逆に皆殺されて即ご退場~、一期からずっと思わせぶり存在だった割にはあっけない(伏線にもなれず不必要になったんだろねww){/netabare}

3話飛ばして4話感想{netabare}  
ガウナ襲来~、つむぎも出撃だけど暴走してイザナ誤打、つむぎ我に返り負傷イザナ庇いシドニア帰還中ガウナの超粒子砲がシドニアに放たれる、シドニアピンチ!なれどここでつむぎ身を挺し粒子光線起動を曲げた、シドニア助かった、けどつむぎはボロボロ、大丈夫かいな??あ、谷風も活躍してました(←既に興味はつむぎちゃんな訳ね)私も酷い目に遭ってるんですけど(←イザナ談){/netabare}

5話感想{netabare}
ガウナ辛くも退け谷風帰還、つむぎは?体組織90パー損失、ヤバくね?つむぎ培養液カプセルみたいな中で修復中、私も右手左足損失なんですけど(イザナ談)つむぎのおかげでシドニア救われたっての住民解ったみたいでパッシングもなり潜め、お見舞い献花とかしてある、谷風元気なかったけどつむぎ快方聞いていきなり元気になってつむぎ居に見舞い直行、星白完全に忘れやがったかな、想ったけど星白夢に出てきたね、つむぎ声似てたからかな?(←因み声優さんは同じ)目覚めるとつむぎ触手だった、治って良かった~つむぎ触手に抱き着く、イザナも猫持ってお見舞い(触手の餌じゃなくつむぎ触手は猫好き)、「(猫ちゃん)触ってもいいですか?」イマイチ妙な声で鳴く猫(触手になでられてもね)、シドニア配管の中ごそごそし始めた谷風とイザナ、配管通しつむぎ触手にお外観せたいんだね、{/netabare}

6話感想 {netabare}
風呂中祖母のユレ(不死なので若い)と会話なイザナ、祖母「貴女遅れてるから心配してた」、中性イザナどうやら女の道で決定したらしい、そこへ宿舎追い出された谷風が「泊めてくれ」、ハレムテンプレ鈍感♂主人公再起動か?イザナ「ちょうどよかったさっきから変な音してて不気味だったし」ポルタガイスト?の正体は?寂しくて配管伝って遊びにきたつむぎ触手でありました♪谷風「早く戦争終わらせないと」(←でも戦争終了=物語も終わるしってより対ガウナ位置のつむぎの居所の方が気になるし、つむぎバトエンは勘弁だね)新居探し始めた谷風は不動産屋に、場所やら配管やら配管やらが条件(つむぎ触手用だね)、新居整いつむぎ触手ちゃんご招待、つむぎ触手「一緒に寝てもいいですか♪」(寝るのかよ、まあ触手じゃ何にもできんわな、、)落合サイドが何か妙な新兵器開発中、{/netabare}

7話感想{netabare}
落合開発のあやしい武器?重力子放射線砲テスト~失敗暴走ガウナ化、谷風とつむぎに出動命令~、配管ピョコピョコなつむぎ触手が可愛い、なんとか鎮静も犠牲者出たね、でも真実は公表せずか、一期から谷風誤解中だった仄シリーズ♀谷風におにぎり持って仲直り画策も、谷風は部隊女隊長サマリに飲み屋同伴後光合成誘われ(光合成ってのは基本裸でやるので一般デートより意味深らしい)けど谷風は酔いつぶれ(オヤクソク)、にしても新居に一期から谷風に気アリの緑川纈もやってくるし、いよいよハレムになってきたね、纈とイザナとつむぎ触手3♀でお風呂で乳談義(って触手風呂にも入るんだw)イザナ巨乳化完全♀路線、{/netabare}

8話感想 {netabare}
緑川纈までコタツ持参で谷風宅へ、コタツ潜ってはしゃぐつむぎ触手♪か、、かあいいじゃね~かっ、けどハレム混沌化現象加速中、女性化著しいイザナ気遣うイザナのお婆ちゃんのユレ(←ひつこい様だが不死体だから若い)、谷風に出頭命令、重要文化財調査なるもの無理やり命じる、「イザナを連れて行きなさい!失敗したら以前あなたの頸椎内に仕掛けた爆弾起爆させてやる!」(なんか無茶苦茶だね~)、最近つむぎ寄り?な谷風にふてくされ気味のイザナを頸椎爆弾かかってるwから真剣に誘う谷風でありました、、{/netabare}

{/netabare}
さてさて後半やたらラブコメってきたけど、
これって一期と同じワンクールなのかな~、
星白どうなったのかも気になるけど、
やっぱつむぎ触手だよね、けっこう人気出ちゃってるし、
毎回DLして孫にも見せてるんだけど、
孫もけっこう喜んでるんだよね触手、
触手鬱ラストだけは勘弁してほしいな~。。

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9話~最終話
{netabare}
何とかイザナを桃源郷、、じゃなく千秋郷に誘う事に成功したハレムテンプレ型鈍感谷風、一泊付デート浮かれるイザナなれど谷風は頸椎無事目的、結局お婆策略込みイザナにバレて「ボクの事なんてどうでもいいんでしょ!」つむぎ派の私はうなずくも谷風そうもいかず~、、、何かあったのかなかったのか結局朝迎えコソコソ帰宅のお二人、そうこうしてるとイザナに偵察任務、惑星9に向かうイザナを心配する谷風とつむぎ、案の定かオヤクソクか結局ガウナ出現~、良い娘のつむぎイザナ助けに行きたい思い同じなれど命令待ち軍人谷風もつむぎに引きずられつつ結局惑星9へ、そろそろ回も押し迫るし過酷な戦闘になるんだろな~なってもいいけどつむぎだけは孫心配してるし無事で返してね(←もはや主人公もストーリーもどうでもいい痛い孫想いな一視聴者爺)
以降12最終話まで色々アリつつも流石の主人公つむぎ助けてなんとか帰還、ボクも大変だったんだけど~(←イザナ談)、谷風勲章もらったりワケワカラン敵はそのままとりあえずシドニアの航海はつづくのでありました~(終)、
{/netabare}
よかったよかったとりあえずつむぎ鬱ではなかった、
今週号ダウンロードして孫に見せよう、、、

孫「ちゅむぎは~?」ん?谷風君助けたっしょ?
「ちゅむぎ居ないよ」、、、

イルカオバQ触手状態でないとダメなのね、
ハハハ、、わかるわかる。。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 39
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

展開が常に衝撃

こういった作品にはつきものの内ゲバあり、裏で色々進む
武器開発に余念がない

{netabare}線虫に脳みそ乗っ取られるのは嫌だな。首スパッにびっくり。
ほんで一番びっくりは星白閑を型取った奇居子を孕ませて{/netabare}
つむぎが登場。すぐには受け入れられないのもしゃーなし
伸びるきのこみたいな奴なんじゃ?
でも、愛嬌ある可愛いキャラクターだった。
つむぎ見ていると火の鳥望郷編だったかで人間とよく分からない生物が交配して生まれた亜人を思い出す
色々と衝撃だったんだよなあ。あれと何か被るところがあって反芻してしまった


ノコギリクワガタで原作者出演はなんだか草

{netabare}イザナが完全に♀になっちまうという衝撃。纈の嫉妬が半端ない{/netabare}

ぶっ飛びすぎて時折ついていけないですわ。
種の存続と倫理観について少々思いを馳せる作品でもあるかな。


OP
騎士行進曲 angela
ED
鎮魂歌 -レクイエム カスタマイZ
シドニア angela
騎士行進曲のメロディなんか面白い。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
対話不能の異生物・奇居子(ガウナ)により太陽系が破壊されてから1000年後の世界。人類の繁殖と生産を維持しながら宇宙を放浪する播種船・シドニアの最下層部で育てられた少年・谷風長道(たにかぜながて)は、祖父の死を期に街へ出、人型巨大装甲・衛人(もりと)の操縦士訓練生となる。仮象訓練で培った類まれなる能力により、シドニアを襲う数々の危機を救ったことで訓練生から正規操縦士になった長道だったが、奇居子との激戦の中で戦友・星白閑(ほしじろしずか)を失ってしまう。そして星白の衛人機体を模した最強の敵・紅天蛾(べにすずめ)をはじめとする奇居子の猛攻に苦戦を強いられつつも小惑星激突の危機を乗り切ったシドニアは、奇居子の巣を駆逐するために、レム恒星系へと進路をとるのだが…。


1. 葛藤
太陽系を滅ぼした謎の生命体・奇居子(ガウナ)と交戦しながら新天地を目指す播種船シドニア。めざましい戦果を挙げる衛人(モリト)操縦士・谷風長道(たにかぜながて)は、操縦士訓練生の憧れとなっていった。しかし、本人が気にしているのは外生研から消えたエナ星白の行方ばかり。一方、衛人(モリト)操縦士を辞めた岐神海苔夫(くなとのりお)は、科学者落合の研究所を訪れていた。封印されたその場所で、岐神が見たものとは……。

2. 能力
シドニアの進路上に現れた新たな奇居子(ガウナ)ガ549に苦戦する長道(ながて)たち。するとそこへ白羽衣(しらうい)つむぎと名乗る新型奇居子が姿を現す。ガ549に攻撃を仕掛けるつむぎに言葉を失う衛人隊だったが、同士討ちをしている隙に両者の撃破を画策。しかし、長道はつむぎが敵でないことを察知し、ガ549の撃破を手助けする。つむぎが発する声は、かつて仲間だった星白閑(ほしじろしずか)を思わせる声で……。

3. 針路
不死の船員会を処分し、議会を停止した小林艦長は、独断でシドニアの進路をレム恒星系の第九惑星ナインに向ける。目的は、第七惑星セブンに侵攻する大シュガフ船の殲滅。惑星セブンの死角となる惑星ナインから総攻撃を仕掛けるという。避けることのできない奇居子(ガウナ)との全面戦争。そして、一部民衆に広がる融合個体つむぎへの反感。奇居子の駆逐を誓う長道(ながて)だったが、この状況に複雑な思いを抱いていた……。

4. 激昂
無数の奇居子(ガウナ)本体を放出したガ550。先行したつむぎは袋状の構造体となった第1群に捕らえられるが、岐神は絶好の機会とばかりに、つむぎのツメに仕込んだ人工カビの力を試そうとしていた。一方、つむぎのあとを追う長道(ながて)たち衛人(もりと)隊は、放出された奇居子の第2群を迎撃することに。撃ち漏らしを避けるため、各小隊ともに二重の陣形で奇居子の侵攻を阻止するが……あることで状況が一変する。

5. 願望
奇居子(ガウナ)の攻撃から身を呈してシドニアを守ったつむぎ。しかし、体組織の約90%を失い、集中治療を受けなければならない状態だった。長道と纈は、つむぎと同じく致命的な傷を負ったイザナの病室を訪れ、そこである光景を目の当たりにする。イザナの容態に胸をなで下ろす長道だったが、治療が続くつむぎに心を痛めたままだった。そんな中、海蘊(もずく)からつむぎのエナが回復し、一般槽へ移ったとの報を聞く。

6. 起動
寮を出ることになり、行くあてのない長道はイザナを頼ることに。イザナの家では不思議な音がするというが、その正体はつむぎだった。あと何回くらい長道たちに会えるのかと考えたつむぎは、切なさのあまりイザナの家に飛び込んできたという。長道はそんなつむぎを励まし、彼女のためにと新たな物件探しを始める。一方、大シュガフ船との戦いにむけて、小林艦長は着々と準備を進めていた。そして、新兵器の起動実験が始まる--。

7. 鳴動
重力子放射線射出装置が浮遊小惑星を穿つ。奇居子(ガウナ)に対抗する新兵器の実験に成功したかと思われたその時、ヘイグス粒子供給源との接続が解除できないという事態が発生。暴走した射出装置のエナは激しい衝撃とともに拡大の一途を辿り、後部外郭に浸食を始めていた。一方、後部外郭の情報が遮断されている司令部では、纈(ゆはた)が衛人(もりと)隊の出撃を命じる。後部外郭にたどり着いた衛人隊が見たものとは……。

8. 再会
後部外郭で発生した事故の復旧作業が始まると同時に、この事故によって供給制限がおこなわれ、まとまって暮らすことが呼びかけられる。長道(ながて)たちの家にも纈(ゆはた)が転がり込み、早速イザナの部屋を占拠するなど、生活がいっそう賑やかになっていった。そんな中、実験を終えたイザナが一旦実家へ帰宅すると、そこには怪我をしたユレがいた。ユレに一緒にお出かけをしようと誘われるイザナだが……。

9. 任務
シドニア随一の景勝地、千秋郷(せんしゅうきょう)にやってきた長道とイザナ。満開の桜に包まれた二人はその距離を縮めていくが、長道はあくまでも調査だと言い切って任務を着々とこなしていった。一方、置いてきぼりを食らった纈(ゆはた)とつむぎは、二人の関係を邪魔しようと千秋郷への潜入を敢行する。満点の夜空を眺める長道とイザナ、そんな二人の様子を覗く纈とつむぎ。しかし、纈とつむぎはそこである光景を目にする。

10. 進入
惑星ナインで奇居子(ガウナ)に遭遇したイザナたち偵察部隊。奇居子の反応が瞬く間に増えていき、イザナたちは次々と撃墜されてしまう。一方、偵察部隊からの通信が途絶えた司令部では、小林艦長が奇居子殲滅のための作戦立案を指示。すぐにでもイザナを救出したい長道とつむぎは、出撃許可を強く求めるが……。混乱する状況の中、イザナを失うことでつむぎが暴走すると考えた岐神が小林艦長にある提案をする。

11. 邂逅
長道(ながて)とつむぎの前に現れた奇居子(ガウナ)は、かつて死闘の末に長道が撃墜したはずの紅天蛾(ベニスズメ)だった。つむぎは長道にイザナの捜索を任せ、紅天蛾との一騎打ちを繰り広げる。つむぎのほうが性能は上だという海蘊(もずく)だが……。一方、イザナは惑星ナインの地形を把握したいという隊長に従い、衛人(もりと)を破棄してナインの探索を開始する。その先で二人が遭遇したのは、地表を徘徊する奇居子だった。

12. 決戦
継衛(つぐもり)改二の機体内部にエナを侵入させる紅天蛾(ベニスズメ)。コクピット内部にまで侵入したエナは星白(ほしじろ)閑(しずか)の姿を再現し、なおも長道(ながて)を追い詰めていく。エナの侵入を食い止めるためには、継衛改二の頭部を切り離し、機体頸部の気密隔壁を閉じなければならない。イザナにそう助言される長道だが、胞手を巻き付けられ身動きが取れないままだった。その上、紅天蛾に継衛改二の電源を落とされてしまい・・・・・・。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「触手萌え」という斬新なご提案

原作未読…面白そうだけどね


1期からの続きですのではじめましての方はターンバック。
設定命みたいなSFの世界においてここがしっかりできてるのが好評だった1期。

シドニア♀「私…光合成したくなっちゃったな…」

これが

現実♀「もう終電ないかも…」以上「なんか帰りたくないなぁ…」未満

と同義だね!くらいの共通理解が出来ていることの驚き。作品知らなきゃ意味不明な一言ですら観た人には全員模範解答が出来そうな勢い。まったく新しい価値観を提示しながら視聴者を混乱させない手腕は拍手ものです。
地盤がしっかりしてますのでよほど変なことしない限り安心物件であり、実際にその期待を裏切ることなく全12話を堪能しました。

2期でしみじみ思ったのは、人材の適材適所といいますかダメ社員でも輝ける舞台があるはず!
その舞台を用意できてない自分が悪いのだ!という戒めですね。

{netabare}櫻井孝宏さんにして珍しくポンコツ役な岐神海苔夫その人。マウント取りにくるわ、ビビって出動時ヘマするわ、それがトラウマで引き籠るわ、長道に和解求められても素直じゃねーわ…な御曹司です。
こんな役に立たなさそうな海苔夫がこの2期では彼らしい雑魚ぶりを発揮して↓
{netabare}動機よく分かんないまま立入禁止エリアに入ってあっさり落合(補助脳)に乗っ取られ、(途中略)結果としてガウナ撃退により人類を救う。{/netabare}

海苔夫が余計なことをしてなければ、シドニアはガウナによって滅亡させられちゃってたことでしょう。{/netabare}

足を向けて寝られませんね。
物語は完結してないため評価は保留ですが、興味を持続させるしかけは抜け目なく配置してましたね。
“触手萌え”という新しい地平線を開拓してることは確か。興味ある方は本編をご覧ください。そんな新キャラ投入の影に隠れてても光るところもありましたよ。

■長道(ながて)の成長を感じさせるあれやこれや

きちんと1期と2期とでわかりやすい比較材料を用意してくれてます。

{netabare}・式典のランクアップ
シドニア神社での“騎士”授与式(2期)は1期6話の“正規操縦士・昇任”式を思わせるような演出だった。登場人物のカットとかね。式の格はまるで違うというのがよい。{/netabare}

{netabare}・シミュレーター成績の今昔
1期での結果は散々。2期はカンスト並のトップスコア。それを第1話アバンに持ってくる仕掛け。{/netabare}

{netabare}・脱穀場でのあれやこれや
これもわかりやすく1期冒頭では米泥棒として。2期最終話では英雄扱いでお米を贈答される立場。ガラッと立ち位置が変わったのです。{/netabare}


■徐々に明らかになる奇居子(ガウナ)

全容はまだまだ。
それでも一歩ずつ真相に近づいてるのがわかります。

{netabare}・“カビ”だけでなく“ヘイグス粒子”にも反応しちゃうのね
・修正能力高めであることが明らかに。さながら人類とガウナの軍拡競争みたい{/netabare}


キャラの成長だったり物語のコア部分がきちっと進行しているため中弛みのようなものを感じません。続編早よ!というところでしょう。
今期冒頭での不穏な鳴動がどうなることやら…1期に続き2期も鮮度は継続。良作であります。



※余談(読むほどでもないお暇な方向け)

■非武装主義者改め融合個体反対派

非武装主義者の皆さん。今期も「融合個体断固反対!」とお元気でしたね。
2期で明らかになった事実により当方が1期のレビューで書いた内容が嘘であり、主張との齟齬が生じましたのでお詫びして訂正申し上げます。

{netabare}カビザシにエナ星白が反応してたことをもって、“武器があるから攻められる論”を擁護してました。{/netabare}

{netabare}結論だけ、書く。

失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した

あたしは失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した
失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した…{/netabare}

{netabare}失礼しました。動力源ヘイグス粒子に反応してんじゃん!ということがバレました。さすがに石炭・石油・原子力があるから攻撃されるという理論はねぇ…成り立たないですよねぇ。

・融合個体白羽衣つむぎ(CV洲崎綾)の実績積み上げにより徐々に反対の声は小さくなっていく。
・同じく実績の積み上げにより子供たちからの手紙が届く。

どこかで見た景色です。

・丸腰で食われた植民船がガウナ化して登場する。

この景色はさすがに笑うに笑えないというかそりゃそうだよねという顛末です。
そういえばとある評論家が国際関係を語る際に“言葉が通じない国”をガウナに例えてましたね。
笑えんな。笑ったけど。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 

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2020.11.08 初稿
2021.09.10 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 46

66.6 2 人類の敵でパイロットなアニメランキング2位
戦翼のシグルドリーヴァ(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (262)
736人が棚に入れました
――突如、地球上に現れ、あらゆる生命の脅威となった『ピラー』。打つ手もなく追い込まれていく人類に手を差し伸べたのは、自らを『オーディン』と名乗る神の存在だった。 オーディンはピラーに対抗する術として、戦乙女『ワルキューレ』と、彼女たちの翼となる英霊機を人類に授け、反撃を宣言した。それから数年――人類とピラーとの戦いが続く空、戦翼を纏った戦乙女たちが、そんな戦乙女たちを支える男たちが、世界を救うために命懸けの空を翔けている。 ここ日本も例外ではない。霊峰富士にそびえし巨大なピラーと対峙する、 3人の戦乙女。いずれも腕は確かだが、揃いも揃って問題児ばかり。そこに、欧州から訳アリのエースパイロットがやって来ることになり……。「さあ、反撃の時だ、人類。来るべき決戦の日――ラグナロクの時は近い」シリーズ構成・脚本に『Re:ゼロから始める異世界生活』の長月達平、キャラクター原案に『魔法少女リリカルなのはViVid』の藤真拓哉、世界観設定・設定考証に『ガールズ&パンツァー』の鈴木貴昭と、強力スタッフ陣で贈る新たなる空のミリタリー、開幕。

声優・キャラクター
山村響、稗田寧々、M・A・O、菊池紗矢香、平田広明、堀江由衣、日高里菜、上坂すみれ、中村悠一、杉田智和、マフィア梶田、千葉繁、茅野愛衣、小松未可子、上田瞳
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

いち空戦もの好きの超個人的意見として

以下、全文全体徹頭徹尾須く個人的意見であり、僕個人の主観の内にあるものであることを先にお断りしてから。あと無駄に長いです。元々長く書く自分基準で見ても長いです。

文句を言うために全部見た。本作に対する苛立ちのせいで、今期他作品に対するハードルがダダ下がったのも事実です。

-- 物語:{netabare}空虚な死の描写。北欧神話を粗雑に、ひとりよがりに扱った世界観。かわいい女の子がレシプロ駆ってビュンビュンしたらカッコイイヨネ以外なにも見えない物語。{/netabare}

-- 作画:{netabare}静止画として中の上~中の下。アニメーションとしては、ヴァルキューレの描写は上~中、それ以外は下の上。

第一話の冒頭から萎えさせてくれた。スピード感を一切感じさせないカメラワークと戦闘機の画面内平行移動。敵クリーチャーと一致しない陰影。極限を狙ったかのようなコマ数削減、パイロットのアップとシェイクシェイクシェイク。まぁ、”ヴァルキューレ”達の戦闘シーンとの対比を狙ったというならそれはよしとしよう。だが、それも含めて、クール通して維持できたとはいえない。8話は明らかにダメだったし、それ以降はヴァルキューレ達も含めて平行移動が目立った。

機内のヴァルキューレの描写もご都合感があって気になる。降下・急降下の際は髪の毛が前に振られるのに、宙返りやロール中は「ぴっちりぱっちり」動かない。それほど急挙動でもないのに。こういうところをしっかりしないのが見えてしまうと(ま、第1話からだけど)、期待感ダダ下がる。{/netabare}

-- 声優さん:{netabare}声優さんに関しては何の文句もない。グラサンはネタ枠なのは承知している。問題はディレクション。神谷明さんのドしぶい声が聞けたのは本当に良かった。少年オーディンも、熱演だと思った(そこだけ見れば)。{/netabare}

-- 音楽:{netabare}OP、EDは良かった。OP映像はけっこう良かった。「高く、飛べる」のあたりとか。ED映像は、本編の描写の甘さとは打って変わって丁寧なアニメーションだと思った。赤い紐の描写、かなりいいと思う。最終話の特殊OP、冒頭のエンジンスタート音には「おっ?!」となったけどあとは蛇足に感じた。とくに、魔法的なものを表す効果音は邪魔だった。{/netabare}

-- キャラ:{netabare}おそらく大半の方が大好きなのであろう六車・宮古。ごめんなさい、彼女が本当に大嫌い。飛行機駆って戦場に赴く人物として、僕は許容できない。彼女の破天荒な「陽」の部分をフォーカスすることでお話を展開させること自体が、「物語」の薄さを表していると思う。あのような陰、あるいは素顔を持つ少女が、あんな形で「陽」だとすれば、それはただ痛々しい子に思えてしまう。呼称を勝手に変えちゃう様な人は協調作業に入れちゃダメ。呼称って認識を共有するためのもの。そういう基本が出来ない人を中心にして「戦闘」を描くこと自体に違和感を感じます。{/netabare}

定型文を終えたので、以下、殴り書く。
{netabare}

ろくな説明もしないまま、勝手にたてた独りよがりの世界観の中で悦に浸れてよかったね。自己犠牲の死はそこまで美しいか?美しく魅せる描写をしたか?レシプロファンを馬鹿にしてるのかな。飛行機と飛行機乗りをばかにしているのかな。


-- もう、無理しないで欲しい。
{netabare}
本作には「おじさんコメンタリー」と称して、考証・設定の鈴木氏以下制作に関わった主立った人が作品見ながらくっちゃべるというものが付随していた。1話のそれを一応聴いたのだが、、、これが痛々しい。コメンタリーを出すこと自体がダメなのではない。しかし、本作のそれはコメンタリではなく、明らかに「補足説明」となっていた。これ、短歌を出してね、といわれたのに「みそひともじでは言い表せないから補足します」ってやってるようなもの。私はこれを、「作品内に必要な情報を盛り込めませんでした」と自らの失敗を認めるようなものと判断する。

この「考証」というお仕事なのだが、どうにも腑に落ちない。以下、少々(ではなく)個人攻撃になってしまうので、言葉に気をつけつつさらに伏せます。しかも長いです。{netabare}

鈴木氏は、いったい何の専門家なのだろうか?というのがガルパン以来つきまとう疑問。想像でしかないが、この方にはいわゆる理系的素養はなく、また、考証というFact DrivenあるいはLogic Drivenな思考より、想像を専らとされる方なのではないだろうか。一言で言って、「考証」にまるで向いていない方なのではないかと思っている。詳しく来歴を調べる気もないので、実際はどうかを知りもしないで書いています。それはその通りです。

ガルパン劇場版(円盤)に、この方を含めた5名ほどの「おじさんたち」によるコメンタリが副音声で入っています。これも聴きました(これはこれで結構楽しかったです)。ただ、終始気になったのが、鈴木氏からは専門性を感じられる発言が一切なかったことでした。しかも、妙に狭いところに特化した発言が多く、アニメ制作・進行、あるいはアニヲタ視線の発言のみに感じました。別に、コメンタリコンテンツとして進行を任せられているわけでもないのに、です(プロデューサーが進行役として一応入っていた)。

鈴木氏から感じる印象は本作のおじさんコメンタリーでも同様でした。アイコン・象徴としての戦闘機についてはそれなりに語るものの、そもそもの戦闘機の歴史、機材の変遷に関する言及は浅く、二言目には「みやこかわいい」です。1話コメンタリを聴く限り、彼のなした仕事はそれぞれの機材(飛行機のこと。戦闘機ではないものも含まれるので)が持つ「うわべの特徴」だけを引っかけて、それっぽくイメージを膨らませることだった様に感じられます。なんていうか、想像の世界で勝手に色づけしたパズルのピースを、好き勝手に組み合わせていろんな形を作り出すことを楽しんでいるような、「第三者に理解できないもの」を自慢しているような、そんな雰囲気を感じました(このコメンタリー、聴いたのはあくまで第1話分だけですが、もう一つ感じた残念なところがあります。それは、残りの制作陣が全て対鈴木氏YESマンで構成されている空気感でした)。

考証とは、全てが事実通り、あるいは、物理的な正しさに適っているかだけを検証・検討するものだ、とは考えていません。「現実的にはあり得ない設定」であったとしても、その「設定」の中での正しさ・矛盾の有無を検証し、必要があれば作品に修正を入れる立場と考えています。それが、「設定考証」のお仕事だと。

「ガルパンの世界が地球と同一だとは一言も言ってない」「この世界(ガルパン世界)の重力が1Gだとは誰も言ってない」、が鈴木氏の発言の中で特に印象に残っています。それならそれで良いんです。矛盾がなければ。そして、ガルパンに関しては幸い、目立った矛盾に気付くことなく視聴出来ましたし、矛盾をおこした時のフォローもしっかりしていました(例:「マウスは例外なのかな」)。

本作、残念ながら僕の視点からは矛盾だらけでした。結果、「考証」としての鈴木氏の力量に、大きな疑問を抱くに至りました。{/netabare}{/netabare}

-- 設定内矛盾:「やばいまずいもげるおれるもげる」
{netabare}このセリフ、第1話の前半でアズズが放ったもの。確かこんな感じ。これを聴いてしまった瞬間「あ、この作品は設定矛盾気にしないスタイル(=気がつけない程度の方々が制作した)」と見切りを付けました。

クラウディアが駆る複葉機・グラディエータが、アズズ搭乗のHe100をぶち抜き、さらにアズズ機は付いていくのがやっとという描写がこの直前にある。この段階で思うことは、この作品において飛行機という形に意味はない(あってはならない)、空気抵抗など存在しない(してはならない)世界だろうと言うこと。

これは、ある程度飛行機を知っている方なら誰しもが思うはず(いや、まぁ、飛行機を知っている方なら、He100ぶち抜くグラディエータでダメダコリャだと思いますが)。なぜ、ライト兄弟はライトフライヤーを複葉機として開発したのか。なぜ、初期の戦闘機を含む飛行機は複葉機が主流だったのか。逆に、なぜある時を境に複葉機は減少し、単葉機ばかりになったのか。それは動力・推進力の低さ故に十分な揚力を得るためにどうしても翼面積が必要だったから(複葉機)であり、動力の強化に伴う無駄な空気抵抗(=スピード抑制、過剰な揚力)削減のための翼面積縮小(単葉機:高速飛行の場合、複葉構造が維持できない=それこそもげる、も理由の1つ)だったはず。端的に言えば、飛行機は「それなりのスピードで翼を空気のかたまりに突っ込ませる」ことで飛んでいられる。当然、突っ込むスピードが速すぎたり、翼が弱すぎたりすれば、翼はもげる。でも、この作品はそういう世界じゃないらしい。

それならそれで良いんです。矛盾しなければ。
ところが、その直後にアズズ機は翼が軋みだし、そして上のセリフとなる。

該当部分について、上述のおじさんコメンタリーでは複葉機の特性(小回りがきく・スピードは出せない)について触れつつも、ヴァルキューレとしての能力により云々としています。だったら、ここも単にアズズの能力不足によってついて行けないだけとするべきで、翼の軋みも先のセリフも考証の立場からボツとすべき。あと、鈴木氏が述べた「小回りが効く」という特性も、空気あってのことだからね。

地球上の歴史的・物理的事実を完全に否定するものである以上、少なくともヴァルキューレとその機体において、「空気」の影響などあってはならない。どれだけヴァルキューレとしての能力が高かろうと、複葉機が単葉機を追い越せる(ましてグラディエータとHe100で)世界に、空気抵抗は成り立たない。で、空気抵抗がない世界なら、そもそも翼で揚力発生しないし、プロペラでは推進力が得られない。飛行機である必然性がない。なのに翼はもげる。もう、どうしようもない。

そうじゃないというのなら、何がどうなんだ?その説明は作中で視聴者にわかる形でなされなければならない。それがない。コメンタリーでもお茶を濁す発言で終わっている。

この描写(軋みとアズズのセリフ)、本当に蛇足だった。これがなければ、なんだか不思議な理屈で飛んでるんだなー、でかろうじて行けたのに。{/netabare}

-- びっくりドッグファイター:園香@最終話(ほめてません)
{netabare}
あー。この制作陣、飛行機Combatゲームすらやらずに「空戦」描いてるな。と。

最終話、2機の敵英霊機に追われる状況の中、園香機がフロート(着水脚)の踵を水に突っ込んでの急減速、という描写がある。その急減速により、追っていた側の敵英霊機2機は、園香を背後に回す絶体絶命状況に追い込まれた。これを見たときは正直に心沸き立った「やっと”らしい”描写が出た」と(機銃が主となるドッグファイトの場合、エネルギー管理しつつ「相手の前に絶対出ない」が基本の機動)。

だが、直後の描写で僕の頭の中はクエスチョンマークの大行進となった。

なぜ、そこから追いかけ・追い抜く?せっかくとった背後を、、、ていうか、だったら無駄なエネルギーロスにしかならない急減速などいらない。もともと追われていたんだから、下降加速からの上昇だけで良い。

この子の操縦、無茶というより無駄なんだよな。第一話後半の急上昇→失速→落下・加速というながれ(この機動、なんていうんだっけ・・・・→{netabare}木の葉落とし、でした。dFRjS80566さんありがとうございます!{/netabare})も、真後ろにずっと付いてきている、少なくともエネルギー同等の相手にかます機動ではない。失速の瞬間に撃たれる、もしくは体当たり的に突っ込まれる。ていうか、失速状態に行き着く前に撃たれて終わる。

アズズの描写も含め、なんとなくカッコイイを狙ったものだろうか。ものすごくかっこわるいわ。

園香に関して言うと、海ほたるに冷却弾を落としたときの「落下」の描写がチープすぎて笑った。いや、全弾が一点に向かって垂直落下って・・・・直前の園香、水平飛行してますやん・・・
{/netabare}

ちょっと飛行機から離れよう。際限ないので。

-- 北欧神話の扱い:説明サボりすぎなのか、説明する能力がないのか
{netabare}オーディン、ヴァルキューレ、ラグナロクにヴァルハラときて、特に説明なくみせられているこちら側としては、当然、物事が北欧神話になぞらえられているのだ、とわかる。

ところが、作中には北欧神話が存在しないらしい・・・・ということがかなり後になって描写される。いまさら、「我々のcommon senseをそのまま盛り込め」とは言わない。だが、そうでないのなら、そのことをしっかりと描写しなければならない。こんな置いてけぼりを喰らった日には「好き勝手にいじくったパズルのピースでご満悦なんだねよかったね」しか感想が出てこない。「僕の考えた設定、みんな想像できる?わかる?」を問いたい作品だったのかな?{/netabare}

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--他のいろいろ差し置いても、実はこれが一番腹が立っている:敬礼
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{netabare}作中、幾度となく描かれたヴァルキューレ達の敬礼。
片目を閉じ、その閉じた目の横に挙手礼。
ものすごくイラッとする。

これ、ものすごく失礼な「礼」だと受け取っています。もちろん、超個人的な感想です。
でも、他の国、軍隊、組織でこの「礼」をとったとすると、最悪撃たれることもあると思う。敬礼・Saluteにおいて相手を見ないことは、(目に何かしらの障害があるなどの例外を除き)結構な侮蔑的行為だったような。。。

で、この「片目だけで見る」はどうなの?

それほどキャラが引き立つ可愛らしい描写にも思えず、礼としては侮蔑的だし、何がしたかったのだろう。

こういうところにこそ、考証がものを言うべきと思うけど。。。{/netabare}
{/netabare}

[2020/12/28 v1]

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

観終わった

2話までの感想{netabare}
“ストライクウィッチーズ”が放送される期にコレってどうなんだ?もう何度も言ってるけどこれだけ作品数が多いとネタ被りは仕方ないにしろ、同期に同じようなのは避けるように協議したりって無いのかね。
とついつい思ってしまうのだけど、コロナでズレ込んだとか色々あるのかなぁと思うとそこまで突っ込むのも悪い気がしてしまう。
“ガーリーエアフォース”や“コトブキ”と被らなかっただけ良かったと思うべきなんだろうか。

なんてことを思ってたら、いやこれって“Z/X”の方が…ひいては“アサルトリリィ”の方が近い?
単に藤真拓哉のせいだろう、考えすぎだろうと気にしない様にしてたら…アサルトリリィの2話エンドカードが藤真拓哉で爆笑。

開き直ってる?

ただでさえ今期はシリ構ふでやす作品が4本(もっと増えるかも?)あったりで、一時期に集中して「どの作品見てもこの人の名前見るなぁ」ってよりも、長期に渡って分散した方のが良いと思うんだけどなぁ。
と考えると“アサルトリリィ”の方がズレ込んだのかな?こっちが先だとリゼロと被るし。
けどそうすると“アサルトリリィ”が“ラピスリライツ”と被る?…ああもう訳ワカラン。
別にアラ探しの如く似たトコ探ししてるんじゃなくて、数年後に思い出そうとした時にこんがらかってしまうことを危惧してまして、ええ。
今となっては“落第騎士”と“アスタリスク”がもうどっちがどっちだか記憶が混ざり合ってしまってます、こういうのって不幸じゃん?
あとこういうのはリアルタイム視聴ならではの感想だとも思うので…当時の印象ってのは重要だと“ひぐらし”を見て強く感じたこともあったり。


と前フリ長くなったけど本編感想。
レシプロなのは構わないが、神機でないとネウロイに対抗できないっていう説得力がイマイチ弱い気がする。
そのうち“ストライクウィッチーズ”でのウォーロック({netabare}ウィッチーズ(女性)しかネウロイに対抗できないのを男社会の軍上層部は快く思ってなくて、ウィッチ達を出し抜こうとして秘密裏に開発した対ネウロイ兵器。ある意味友軍が主人公達を裏切るという展開{/netabare})に該当する機体が出るんだったら面白くなるかもだけど果たしてどうだろう?
そういう意味ではオーディンが何を企んでるかがカギな気がするのだけど、単に思わせぶりなセリフ言ってるだけで最後まで有耶無耶のまま行ってしまいそうな雰囲気もあって安心できない。
ってかそこら辺期待して裏切られたことがもう多くて多くて…“Z/X”然り“戦×恋”然り“ガーリーエアフォース”然り。
それらは原作アリだから仕方ない?
であるならオリジナル作品のこれにはついつい期待してしまう、というか「ちゃんと完結するのかどうか」のことばっかり気になってしまう。
「人気が出たら続編出そう→続編出すことになっても問題ないように中途半端に終わらせよう」という作りに見飽きてることもあるかな?
頼んますよホント、完結してくれ~。

ところで、ひょっとして“ラピスリライツ”でやってたように各話なんらかのパロ入れるって縛りをやってたりするのかな?
1話「うおっまぶし」2話「大丈夫だ、問題ない」があった気が…“ラピスリライツ”と被るワケだけど、リゼロ繋がりで“グランベルム”の悪夢が蘇るのでこっちではあんまりやらん方が良いような…。{/netabare}

4話までの感想{netabare}
4話本編の感想の前に戦闘シーンについて。
“コトブキ”が素晴らしかったかどうかは分からんけど、それよりも劣る気がする…というか結構テキトー?
2話の段階で「ん?」とは思いつつも様子見してたんだけど、同期に“ストライクウィッチーズ”があるせいってことだけではなさそう。
2話、トンネル内を飛行機で突っ切るシーン、現実的にできるかどうかは置いといてエンタメ的にもっとカッコ良く見せることができそうなのに妙にアッサリ。
また、敵が衝立状のバリア張ったら「スペシウム光線も八つ裂き光輪も効かない→すわ流星キックだ」という段取りがあるモンだと思うのだけど、アッサリと「上空から攻撃だ」で、じゃあそれに踏み切るまでに溜めがあるかというと、無い。
4話も不時着のシーンが妙にアッサリで…うーん?
演出になるのか?アクション得意な人がやってるのではない?なんかエンタメ性が薄い。
と思ってたら4話のアレですよ。

3話で仲間が危篤で寝不足なのを美談にしといて4話で寝不足を咎めるのってどうなん?と思わなくもないけどそれはまだいい。
おっさんギャグがとっても寒い。
いやでも待って、ストパンでも同じような話あったじゃん?そっちでは不快に思わなかったのにこっちと何が違うんだろう?と考えてみたら…。
ああ、あっちは悪フザケするのはあくまでルッキーニやハルトマンで「ハハ可愛いね」で済まされてるんだ。
大の大人のオッサンが悪フザケして少女の方が至って真面目だと寒いのかな?
または、当人は至って真面目だけどハタから見るとヘンって訳でもない、明らかにフザケてるよね?
ってか単純に戦乙女連中にトラブルメーカー的なキャラが居ないよね。
一応4話最後が新キャラ投入みたいな流れだったので、それに期待か?{/netabare}

総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
話についていけなかった。
特に「えっ?」となったのは4話…ではなく5話だか6話の富士ピラー。
突然沸いてきた設定にしか感じなくて、富士ってそんなことになってたの!?っていう違和感バリバリ。
だって館山ではのほほんとしてるし、そこから逆算して(前任の日本駐在ネームドが死んだとはいえ)1話で死線を越えたクラウに「ちっと休め」という意図、もしくは損耗率99.9%なので最前線から退けられた=“激戦区ではない”日本へ飛ばされたんだと思ったので…。
日本も激戦区だった?ってかそうであるなら廃墟化した山梨や静岡の街を映してくれよって話で…無いよね?そういったシーン。
また、そういうのを先に見せてくれれば大変な中気丈に明るく振舞ってるって好意的に解釈できそうなシーンも多々あったのに…特に4話なんてフザけてる場合かよと。
あくまで「激戦区ではない」って前提で気にしないでいたからなぁ。
更には富士ピラーの中は異空間で今まで撃墜されたワルキューレの機体が山積み&バイド化した深海棲艦が居るらしく、じゃあ世界各地のピラーは中で繋がってるのかな?と思ったがそうではないらしい(最終回、富士ピラーは滅ぼすことができたが他の地域は残ったままらしいので)。
ということは富士ピラーにオーディンやトールも居たの?ってことで、激戦区中の激戦区じゃんってことになって、益々館山ののほほんとした空気が意味不明に。
ぶっちゃけ、日本は人間が住めない土地になっててもいいくらいだと思う…「日本中のピラーが富士に集まってる」ってシーンがあったと思うのだが、あれで全滅でしょ。
それとフェイトの令呪みたいな3回だけ使える大技らしきものがあったハズなのだが、それを使うことなく一旦富士を敗走したのもよく分からん。
都合よく沖田指令だけ死ぬのも“ヤマト2202”で艦長席にだけ都合よくピンポイントでガレキが落ちてきたのを思い出す、あっちは昭和アニメのリメイクってことで「タライかよw」と指さして笑えたけどこっちは…呆れた。

ってかバイド化した元友軍との白熱した戦闘シーンってあったっけ?令呪をここぞという見せ場を用意した使い方ってしたっけ?
どうせ鳥の羽根を生やせるんだから飛行機の片翼くらい吹き飛ばしも構わんと思うのだが、これといった破損シーンも無いよね?「メインカメラがやられただけだ」みたいなの無いよね?
生身の人間じゃないんだから、ぶっ壊れても修理すればいいってのが「メカに乗る」ことの醍醐味だと思うのだが。
ピラーは生命エネルギーを狙って~で赤ん坊がどうこうっていうのも、だったらパイパー・ルウを囮に使ったり「いくらなんでも早すぎる」ってやつ、無いのん?
まぁ何が言いたいかというと、あれこれ設定盛り込んだ割にはそれが生かせてない、「死に設定」が多い。
設定を口で語れば視聴者は全て納得すると思ってるのかな?いやいや、描写が無いと無理だよー。
この世界は北欧神話が伝承されてないイフ世界ってのも、だから何?って感じで(※)…ってかレムが存在の力を食われたのとネタ被ってない?

で、繰り返しになるけど、個人的に一番描写が足りてないと感じたのは廃墟や破壊された街が描写されないことで、これのせいで緊迫感が無い、人類がどれだけ追い詰められてるのか分からない。
のほほんとした館山を映せば映すほど違和感が増した。
おっかしいなぁ、アニメーターには廃墟好きが沢山居るって印象なんだけどなぁ。
…。
まさか、館山とコラボしたせいで街を破壊するシーンにNGかかったとか?
そんなことあるのかな?けどそう穿って見てしまう。
けどよう、もしそうだったらよう、地方協賛のアニメはアカンね、戦争モノをする上では。
ってかソウル市を火の海にした(後で元に戻るが)韓国アニメの“ゴッドオブハイスクール”以下じゃないか。

※印の部分、目一杯の好意的解釈としては、ストパンのネウロイが終始目的不明で、それと差を出すためにどうにかして敵に動機を持たせようとした結果なのかも知れない。
どこかの感想で書いたけど「地球を襲う謎の侵略者」の目的が“モスピーダ”のインビットみたいなのだと果てしなくガッカリな訳で、それに比べればまだマシなのかなぁ?とも。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キャラの魅力が作品の魅力!すっごい好きな作品になりました。

【First impression】
 ん? え? おお?! うおおおおおお! みたいな感じの作品。
 物語的な面白さよりも何か他のもっと尊い何かがこの作品にはある。
 それは、物語よりも人を見せているから。
 それは、生き様を見せているから。
 それは、表現が難しく、誤解を生みやすいから。
 でも敢えて挑戦するんだ。
 特別な力なんてなくたって立ち向かうんだ。
 その行動がカッコいい。魅力的なんだよ。
 だからこの作品に登場するキャラが好きだし。この作品の全てを私は好きになった。許そう、意味の分からない設定を。讃えよう、敢えてこの仮想世界を選んだことを。

【Story synopsis】
 ジェット機よりも早くプロペラの飛行機を飛ばせる能力。それが彼女たちのスペックの全てだ。
 突如現れた未知の存在ピラーという怪物たちにより人類は存亡の危機に瀕する。それを見かねた神オーディンは人類に手を差し伸べる。
 オーディンにより与えられた武器。それを手に戦いを繰り広げ、人類を守る希望の星。それが彼女たち戦乙女ワルキューレの使命なのだ。果たして彼女たちは何と戦い、何に勝利するのだろうか。

【Staff】
 監督            徳田大貴
 シリーズ構成        長月達平
 脚本            長月達平、鈴木貴昭
 世界観設定・設定考証    鈴木貴昭
 キャラクター原案      藤真拓哉
 キャラクターデザイン    横田拓己

 長月達平さんの印象がかなり変わったというか、こういう作品もできるという幅の広さを見せてもらえたのはとっても嬉しいです。というのもやっぱり『Re:ゼロから始める異世界生活』の印象が強すぎる。でも本質はやっぱり変わっていなくて、人間を描く作家なんだなっていうのがより鮮明になったように思われます。リゼロよりこっちの方が好きになりそうな予感すらある。さて、ラノベをちょっと読んでみたい気になったので積み本の処理が見えてきたら手を出してみたいと思います。
 また、鈴木貴昭さんも加わっており、世界観を作り上げたのがこの方みたいですね。ん~正直良く分からなかったです。ミリヲタでもないので、別にプロペラ機がジェット機より早く飛んでも良いんですよね。ファンタジーだし。あの音でドップラー効果とか出しながら空戦してるのって絵的にカッコいいからそれでいいんだよって感じです。ですが、ピラーとか北欧神話とかちょっと分からなかった。でもこれは悪いっていうんじゃなくて、単純に知識として私にそれを咀嚼する下地が足りなかっただけです。
 これをあの説明で理解して物語のなかで読み解いてる人もいるかもしれない、でもそれってニッチですよね。だからこういう作りにしたという監督の技量に乾杯って感じですかね。上手くかみ合ったのではないでしょうか。
 キャラがめっちゃ魅力的なので、もう原案からキャラデザどちらも最高です。藤真拓哉さん、横田拓己さん、ありがとうございます。本当に好きなキャラたちになりました。

【Review】
 戦う理由を考える。戦争の理由を考える。大事な人を守るため? いやいや、違う。大事な居場所を守るために戦う。
 スピルバーグ映画の『ミュンヘン』には様々な思惑で戦争を行う勢力が描かれている。それは実際にあった歴史にそって描かれているとてもリアルなものだった。
 また、彼女たちワルキューレはどうだろうか。彼女たちはピラーから人を守り、領土を守り、国を守る。
 本来、戦記ものの物語を描くのであれば、どこの国ががどういう戦況になっている、など、大局的にピラーとの戦いを描くのがベターなのだろうと思うが、この作品ではそこは重視しない。フォーカスするのは館山基地にいる面々です。1話の冒頭がいかんせん、世界的な状況を説明するところからのスタートだったので、このフォーカスから外れてしまっているが、そもそもの世界観を説明するためには必要な作業だったのではないでしょうか。
 ただ、これがあったため、どこか既視感漂う凡庸な作品群と同列に並べられてしまい埋もれてしまったという可能性もありそうです。

 この作品は最初から最後まで戦争を描いていますが、しかしずっと人を描いている作品でもあります。そのため、内容は色濃く、主要登場キャラの4人の成長がしっかりと描かれています。この辺りは本当に人間を描くのが上手い長月さんと鈴木さんの作風がしっかりと出ていると思われます。
 特に館山三姉妹(勝手に命名した)は本当にそれぞれに欠けたところを補いつつ、互いに高め合いながら物語が進んでいきます。そんな彼らを観て、たぶん主人公のクラウも成長をしていく。
 そんな4人の戦う姿勢は時に挫けそうになり、後ろ向きになることもある。でも飛行機は絶対に後ろには飛ばないんだ。常に前を向いて飛ぶ。
 彼女たちには重すぎるんだ本来は大人の男が戦場に出向くもので例え彼女たちが逃げ出したとして、文句を言う大人はいるだろう、でも同じくらい守ってくれる大人もきっといる。
 そう、逃げても良いんだ。でも戦うことを決意するんです。
 そして戦わせるんですよね、大人達が。世界の終わりと天秤にかけて、彼女たちの犠牲を払っても。その大人の葛藤も描かれていたり、ワルキューレたちの責任の重さに心が付いて行かなくなるところなど、本当に上手く描写してきます。明るく元気に時折シリアスに乗り越えていく彼女たちの姿を見せてられて、胸が痛くなる思いでした。
 それはギャグがあるからまたその落差で揺さぶられもする。
 本当に上手くできた作品だと感じています。

 設定の甘さとか分からなさなんてもう自分の知識の浅さを露呈するだけなので追及はしません。ていうかできん。
 むしろそれよりも何を作品は語りたいのか、物語っているのかをしっかり自分の胸のなかに持ち帰ることができたならきっと、この作品はスゴク楽しく、好きになれると思います。

 もはや絶賛です。こんなに魅力的なキャラを描けていて楽しくないわけがない。多く人にこの作人の魅力が伝わりますように。願いを込めて。



【以下、視聴終了前】
 どんなストーリーが展開されていくのか乞うご期待!
 という作品ではないかもしれない。2話まで観て世界観にそこまでの魅力を感じることができなかったのは事実です。しかし、まぁそれでもまだ2話なので、ここからどんどん面白くなっていってくれることを期待したいと思います。

世界感に魅力を感じないのはもはや原作と私の好みとの相性であると思うので、そこをとやかく言いたいのではなく、むしろじゃあなんで次週がまた観たいと思ってしまうのかという点についてやや掘り下げて考える必要はあるかなってところですね。
たぶん、アニメとしての魅せ方がとても良いのだと感じます。その点を楽しみに視聴を続けてみたいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

59.8 3 人類の敵でパイロットなアニメランキング3位
マブラヴ オルタネイティヴ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (147)
421人が棚に入れました
それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人型兵器を駆り、人類に敵対的な地球外起源種「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

いつものエロゲ原作

やたら持ち上げられてる気がするエロゲが原作のアニメ
今期アニメでワーストだと思います。
褒めどころが戦闘シーンしかない

{netabare}
とにかく展開が早すぎて初見だと理解するので精一杯。
SCARLET NEXUSが超良心的なアニメに思えるほどには意味が分からなかった。
まだそれでも序盤は何とか理解できたんだが、クーデター編に入ってからは、全然クーデターの全貌が描かれないし、唐突にアメリカが出てきたり、征夷大将軍というワードが出てきたり、ほんとに意味が分からなかった。
この辺分からなかったのでちゃんと調べて、現実の日本とは別の日本が舞台だってこととかしっかり理解したけど、ほんとに説明不足すぎる。

それと、恐らく端折りすぎてるせいだからだろうけど、アニメだけ見ると主人公が夕呼に無理難題を言いまくって発狂してるウザイキャラという印象にしかならない。声優が下手なことも相まって。
ヒロインも特に魅力がない。というかこの作品周りが女しかいなくてエロゲ特有の気持ち悪さがある。男は戦場に駆り出されたから、とか一応理由付けはあるんだろうけど普通に生徒以外だと男いっぱいいたしね。

話も正直脱線しまくり...。ベータとの戦闘が見たいのにずっと人間同士の争いを見せられてかなり退屈。ベータ出てきたの一話だけじゃないか?

作画も良くない...。そもそもOPからして怪しいし、一話のベータが壁倒すシーンとか笑った。

全く持って面白いと思えなかったので、原作からつまらないか、原作の魅力が0%しか発揮できていない作品だと思いますね。
OPは非原作勢でもこのアニメのOPに文句を言いたくなる気持ちがわかる。
EDは普通に良かったと思うけどね。

どうせ後に「アニメなんてなかった」って言われるいつものエロゲ原作アニメって感じ。2期いらないです。
エロゲとかいうなろう原作よりもアニメ化成功率の低い媒体はもうアニメ化しなくていいよ。

{netabare}
1話 ☆7
有名なエロゲだけど内容あんま知らないんだよなこれ。ゴーウィゴーウィの奴とは関係あるのかな。
なんか一人声優下手なのいるな。
不気味なCG なんというかもうすでにアニメ化失敗してそうな雰囲気...。壁より掘の方がよさそう
壁壊れるとこ演出酷すぎでしょ。
まあなんやかんや一話はそこそこ面白かった。

2話 ☆5
OP、JAM PROJECTじゃないのかよ。
なんだこの歌い方w は?
唐突すぎだろ展開w
地球に残ってる人はもう死が確定してるようなものか。
? いや地球放棄なの?
主人公リープでもしてる?
13万人って一般市民だから消えても関係ないんじゃないの?
ああ、オルタネイティブ4を実行しないとダメなのか。
女ばっかだなぁ。

3話 ☆5
たぶん男はもう駆り出されていないから女ばかりなんだろうけどちょっと見ていて違和感があるな。
いつ教えたし。おい作画w
スミカって誰だよ。ああ、世界系ね。
何で今まで根拠出してなかったんだよw
一話が一週目ってことか。

4話 ☆3
何でこの状況で海で泳いでるんだよw
このエロスーツどうにかならんのかね。
くっそ違和感あるわ。今回話も割とついていけてないかも
プログラムは簡単そうだな。
けどコンボなんてなくても手動でその攻撃ができるようにすればいいのでは? GBAなっつ
HSSTってなんだよ。なんか似た構図を死ぬほど見た。
ベータの巣だって!?って言われてもベータの印象が全然ないんだよ。

5話 ☆5
ノリが00年代エロゲで寒い。息を吸うようにセクハラ。
何で戦争中なのにこんな空気。
主人公何もしてないくせに文句ばっかり言うじゃん。

6話 ☆4
いや実験短すぎるわ。ダイジェストだなぁ。
ということは主人公の周り全員死んだら元の世界戻るのか。
カスミがスミカの名前の入れ替えなのは露骨に何かあるな
何で意識の移動のはずが物体まで移動するんだよww 
何も感情移入できねえ

7話 ☆1
主人公があっちの世界に戻る理由が分からない。
エロゲってほんとトンデモ設定連発するよな、グリザイアとか。
カスミの設定意味不明すぎる。
こんな状況で一発逆転の手があるのも不自然
主人公がうざすぎる。
あのユエユエ言ってるヒロインもきつい
作画崩れすぎ。
いきなり喧嘩始めてて草、と思ったら仲直りしてて草。
いや何が起こってんだよ、てか彩峰誰だよ。

8話 ☆1
クソアニメの時間。
はよベータとの戦闘シーンを見せてくれや。
いつまで内輪もめばっかしてるねん。誰だよ。
主人公の声がむかつくわ。何でクーデター起こしてるの?
敵前逃亡で投獄ねえ。
ちょっと今回から本気でストーリーが理解できてない。
ここまではなんとなくわかったんだが。
この状況で国が孤立したらまずいだろw 

9話 ☆1
演技下手じゃない? 止まれ両手を後ろにの言い方ww
征w夷w大w将w軍w で、こいつら誰なん。マジでわからん。
こいつはクーデター側じゃないのか。
対ロボじゃなくて対ベータを見せてくれよ。
アメリカが干渉してるのかよw 何のためにw 
wiki見てきたけどめっちゃ説明不足じゃん。
日本の政治体制が違うとか、アメリカは大して侵攻の影響を受けてないとか説明すべきでしょ。
ロボの戦闘シーンは割といい。

10話 ☆1
主人公とヒロインの顔見るだけでムカつくアニメ。
切っていれば良かった。いや高原誰だよ。
はよしろや。アメリカと組んでるのか。
眠らせてメリットあるんか? 

11話 ☆4
ほんといつまでベータそっちのけでやってんだ。
せwっwとwくw 理想論やめろや。謎エロ。

12話 ☆1
やっと終わりか。このOP最後まで好きになれんかったな。
こういうの実在の国でやられると気持ち悪さを感じるわ。
世界観理解出来たばっかだし、全く感情移入ができないんだよ。
これ反米作品?クーデターの全貌が全く見えん。
早すぎて全く感動できねえよ。
男普通にいるのにハーレムアニメ...w
はよ終わって。演説まだ終わらんの?
このEDめっちゃ好きってわけではないけどこのアニメの中では唯一の救いだな。
どうせ誕生する奴人間型ベータなんでしょ

曲評価(好み)
OP「輪廻」☆5.5
ED「TRISTAR」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人類敗北――抗え、迫り来る絶望に。

この作品の原作ゲームは未プレイです。
「トータル・イクリプス」「シュヴァルツェスマーケン」に引き続き、1967年の地球侵攻から現在に至るまで無差別に侵略活動を続けているBETA(人類に敵対的な地球外起源種)」と対峙する作品として位置付けられています。

「トータル・イクリプス」は、2012年の秋アニメから2クールで放送され、「シュヴァルツェスマーケン」は、2016年の冬アニメとして放送されました。

ですが、この2つの作品は「マブラヴ オルタネイティヴ」のスピンオフ作品なんです。
「マブラヴ オルタネイティヴ」のゲームは2006年に発売されているので、先にアニメ化された2つの作品の根幹となる訳ですが、どうしてアニメ化されたのが一番遅かったんでしょうね^^;?


それは、極限の世界で戦う人々の絆の物語―
この時空に存在する、無数の並行世界のひとつ―

そこで人類は、戦術歩行戦闘機(戦術機)と呼ばれる人形兵器を駆り、
地球外起源生命体「BETA」と数十年にわたる戦いを続けていた。

滅亡の危機に追い詰められた人間たちが、
過酷な運命の中でどのような生き様をみせていくのか―

『マブラヴ』は、ゲームブランド:âge(アージュ)が企画・製作した2003年発売のアドベンチャーゲーム。
2006年発売の『マブラヴ オルタネイティヴ』と合わせてひとつの壮大なストーリーを成し、
多くのシェアードワールドタイトルやメディアミックスを展開しているプロジェクトである。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

INTRODUCTIONに記載されている通り、「マブラヴ オルタネイティヴ」は「マブラヴ」の続編です。
「マブラヴ」は、青春恋愛アドベンチャーゲームで、何と「君が望む永遠」とストーリー的には直接的な関係はありませんが、舞台が共通していたり、「君が望む永遠」のメインキャラクターが登場することから、間接的な続編と位置付けられているそうです。

まさか、BETAと生き死にを懸けて戦う物語と、ドロドロの三角関係を描いた物語に接点があったとは思いもよりませんでしたよ^^;

満を持して輩出されたこの作品ですが、不満じゃない訳じゃありません。

第一に、前作を知らないと分からない設定があるのに、前作の「マブラヴ」がアニメ化されていないので、物語の展開には???という点が多々ありました。

案の定、完走後にwikiをチラ見するとこう書かれていました。

「当初は『マブラヴ』と一体のものとして開発が進められていたものの、製作に膨大な時間がかかってしまうことから、『マブラヴ』発売時に『マブラヴ オルタネイティヴ』として分割して発売されることが発表された。
その為、『マブラヴ』よりも先に『マブラヴ オルタネイティヴ』をプレイしてもストーリーを理解するのは難しい。
公式ページ開設当初は、『マブラヴ』をプレイした上で本作をプレイする事が推奨されていた。」

当時の技術でゲームを分割するのは仕方ないと思いますが、この都合をアニメの世界にまで持ち込む必要は無いと思いますし、そもそも媒体が異なるので最初から『マブラヴ』として制作するのに、どの様な問題があったのでしょうか。

私は『マブラヴ』をプレイしていないので細かいことは分かりませんが、ゲームの様にアニメもブツ切りになっていたとしたら、ついていけないのも無理はありません。

それと、前2作よりBETAとの戦闘シーンが激減していました。
目の前で繰り広げられるのは、BETAとはかけ離れたものばかり…
今後の展開で必要な要素なのかもしれませんが、途中から何を見ているか分からなくなってきたのも事実です。

その背景には敵味方が分かり辛かったという点が否めないと思います。
原作を忠実になぞるのも大切ですが、アニメとしてもう少し分かりやすく構成できなかったのかな、とは思いました。

ですが、アニメーションのクオリティ自体が上がっているので、作品としては見易かったと思います。
主人公の白銀 武の台詞が少し一本調子に聞こえたようにも思いましたが、鏑木さん、みっく、いおりんやLynnさんの熱演が光っていたので結果オーライといったところでしょうか。

戦術機の格好良さや、バトルシーンの迫力は一級品で、文句の付けどころは無かったと思います。
この辺りは作り手の気合が感じられて好印象でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、V.W.Pさんによる「輪廻」
エンディングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「TRISTAR」
個人的にはオープニングが大好きでした。

1クール全12話の物語でした。
第2期が2022年に10月に放送されるとのことなので、総評は第2期視聴後になると思いますが、回想編でも良いので前作との関係や設定の補足があると嬉しいかな。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

話が全然わからない。

【紹介】
PCゲーム原作。人類が戦術機と呼ばれる人型兵器を使って敵対エイリアンであるBETAと戦う話。
名前だけは聞いたことあるんですが、原作ゲームは知らないので初見です。
原作のシナリオ知っている人がどう感じるのかはわかりませんが、知らない私にはわからないことが多すぎてつらい

原作を知っている人のためのアニメで、知らない人は見るなってことでしょうか?

【音楽】
OPテーマの「輪廻」はアニソンらしいアニソンで結構好き。
ED曲も好み分かれそうな曲調ですが嫌いじゃないです。主題歌は悪くないと思います。

【作画】
人物作画は良くない。顔が崩れすぎ。
その反対にCGがとても良い。戦術機の作りこみが凄くてめっちゃカッコいいですね!
特に戦闘シーンの出来が素晴らしい。
ずっと戦闘だけやっていればいいとすら思ってしまいますね。
でも残念ながらあまり戦闘シーンは多くないです。

【シナリオ】
第一話見たら結構面白そうで、戦闘がメインの話かと思ったら、2話以降ほとんど戦わないのが残念。
せっかく戦術機のCGとか、戦闘の動きとかカッコいいのに勿体ない。

話はかなり面白そうな雰囲気は常にしているんですよね、設定も良いと思うし。
でもなんか、いろいろ知っている前提で話が進んでいく感じがつらい。
視聴者に理解させる気がないような不親切さ、部外者にされている居心地の悪さ。
キャラクターとか、出来事の背景とか分からな過ぎて、なんかもったいない感じがしますね。

【声優】
主人公の声が保志さんっぽい。

【キャラクター】
女性ばかりの中一人だけいる男性の主人公。
かなり変だと思いますが、そういう細かいことよりも女性キャラクターに魅力を感じなかったのが残念。

キャラクター同士の関係性がよくわからないしキャラクターの掘り下げが少なすぎて愛着が持てない。
もっと時間かけてキャラ掘り下げするべきじゃないでしょうか?

【総評】
良かったのは主題歌だけ。

人物作画が微妙で戦術機のCGが最高なのに、学園生活ばかりで全然戦わないのがモヤる。
早く敵攻めてこいって何度も何度も思ってしまった稀有なアニメ

たぶん原作ファン向けのアニメなのでしょう。
2期やるそうです。え、2期やるの? 
戦闘シーンある回だけ教えて欲しい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22
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