人魚で不老不死なTVアニメ動画ランキング 2

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63.8 1 人魚で不老不死なアニメランキング1位
高橋留美子劇場 人魚の森(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (75)
377人が棚に入れました
現代より約500年前。漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白半分に食べてしまう。すると仲間は次々に死んでいき、湧太だけが生き残った。それどころか、湧太は不老不死の体となってしまった。

不老不死の妙薬と呼ばれる人魚の肉。だがそれは力が強すぎるために、普通の人間にとっては猛毒であり、死ぬか、“なりそこない”と呼ばれる化け物に変わる。それに耐え切り不老不死を得ることができる者は、数百年に一人。湧太がその一人の人間であった。そのために湧太は、人と交われぬ永遠の孤独をその身に背負う事になる。親しいものは皆死に絶え、永遠の時を生きなければならない。いつしか湧太は元の人間に戻ることを切望するようになる。

声優・キャラクター
山寺宏一、高山みなみ

おその さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

高橋留美子劇場

人魚の肉を食べると不老不死になるという奇怪な物語

500年前のある日、漁師の主人公「湧太」は仲間が持ってきた人魚の肉を食べてします
湧太以外は死んでしまったり化け物になってしまう

500年後、ヒロインの住む村にやってきた湧太、村の秘密を知り「マナ」を救い出し共に旅をする事になる

500年の間に起こった様々な出来事とマナとの旅の出来事を描いています

不老不死の苦難、葛藤を乗り越え湧太の旅する目的は…

終始シリアスでグロとまではいかないけど結構バイオレンスです。
こんな高橋留美子作品もいいですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

高橋留美子が人魚伝説をモチーフに、シリアス路線で描いた珠玉の短篇集

「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」「境界のRINNNE」など、
主な原作の殆どがアニメ化されている漫画家、高橋留美子が、
80年台から不定期で発表してきた短編を高橋留美子劇場の人魚シリーズとして、
2003年に放送された作品。全13話。

高橋留美子と言えば、個人的には「うる星やつら」や「めぞん一刻」のようなラブコメがすぐ思い浮かびますが、
本作はホラー&サスペンス要素を含む終始シリアスな路線で描かれており、
内容には一部過激な描写も含まれるなど、(12,13話はR15指定でDVDのみ収録)
その他の作品とは一線を画するものとなっています。

☆物語☆

人魚の肉を食べ、望まずも不老不死になってしまった主人公ユータが、
元の人間に戻るために人魚を探し、数百年の月日を経てようやく人魚の里へ辿り着くも、
元に戻る方法は無い事を知る..そこで、とある理由から不老不死にされてしまった少女マナを助け出し、
あてどもない旅を続ける事となる。

短篇集ということで殆ど1話か2話で完結するオムニバス形式となっていて、
少々強引と感じる場面もありますが、設定がユニークで興味深く、
どのエピソードも非常によく練られた濃いもので、
観ていて飽きさせない辺りは、やはり原作者の力量に依るものでしょうね。

全話通して悲しく重いものばかりですが、
人魚伝説に翻弄される人間の欲望、悲哀や苦悩がよく伝わってくる、
「命」「生きること」を考えさせられる、深みのある作品となっています。

☆声優☆

メインキャラの山寺宏一さん、高山みなみさんをはじめ、
今となっては実力派のベテラン&重鎮の声優が多く起用されており、
非常に豪華な顔ぶれと演技が堪能できます。

今ではベテランの域に入ってきた小林ゆうさん(デビュー当時)が、
ちょい役で幾つかのエピソードでクレジットされてたんですが、
これにはさっぱり気付きませんでした笑

☆キャラ☆

声優の演技力に依るところもあると思いますが、
各エピソードで出てくる人物達の感情、思いがよく伝わってきます。

☆作画☆

2003年の秋アニメということで、やや古さを感じる作画は致し方ないとは思いますが、
同時期の「プラネテス」と比べてしまうと、少々物足りない出来に思えます。
まぁ「プラネテス」が良すぎるというのもありますが。。

☆音楽☆

OPはアップテンポながらマイナー調の物悲しい楽曲で、本作との相性もとても良く、
EDは物語の余韻を感じさせる物憂げかつ穏やかでもので、どちらも秀逸。
作中BGMは現在に比べるとややバリエーションが少ないながらも、
繰り返し流れることで印象に残ります。


ラブコメ系のイメージの強い高橋留美子作品でしたが、良い意味で裏切られ、
また懐の深さを再認識できました。
シリアスで重く悲しい物語が好きな方には、是非オススメしたい作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

猫は死んだら死んだままなの?

高橋留美子のアニメ化作品では希少なサスペンスホラー。
人魚に纏る伝記や伝承の様なダーク・ファンタジー作品。

日本各地に伝わる人魚伝説は恐ろしいものがほとんど。
ディズニー作品等の様な綺麗な「人魚姫」のイメージが
強く一般的だと思うけど・・実際には世界各国の人魚
も不吉な象徴や悲しい結末のものが多い。

この作品は日本古来の港町の伝記のようなダークな人魚
の不老長寿に纏る悲しい話を軸に展開してく。

人魚そのものは不老不死ではなく、人魚の肉を食べて
不老不死になった人間の肉を食べて若返るというもの。

人魚の肉は毒性が強く、耐性の強い者は極一部だけ。
大多数は死ぬか「成り損ない」として化け物になる。

人魚の灰は死体をゾンビ化する・・頭を打ち落とされ
なければ、身体に杭を打ち込まれ絶食状態でミイラの
ようになっても絶命しない等・・ドラキュラと似てる。


あらすじ

漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白
半分に食べてしまう。
たった一人生き残った湧太は不老不死となってしまった。

親しい者・愛する者は皆死に絶え、永遠の時を生き続け
なけるが・・常に孤独に苛まれる・・人間に戻ることを
切望するようになり、人魚を探す旅を続ける・・

それから500年後・・ある日ついに人魚の里を見つけ出す。
そこで囚われの身の少女・真魚と出逢い助けだすが・・
その里の人魚に・・元の人間に戻る方法は無いと聞かされ
湧太と真魚は共に旅に出る。
その永遠の旅の中、彼らは「人魚の伝説」に翻弄される人々
の悲哀を見続ける。というもの・・

真魚と出逢う前の過去500年戦国、江戸、明治、大正、昭和
の湧太の過去回想等も混じえ悲哀要素など多く含んでいる。

真魚は囚われの身故俗世に疎く、猫を珍しがり慈しむが・・
湧太の「どうせすぐに死んじまうから放っておけ」という。
真魚は「猫は死んだら死んだままなのか?」と聞き直す・・
そうしたちょっとした会話にも悲しさがある・・

OPで雰囲気が良く出ている。EDも古さを感じさせない。
作画は少し古いけど可也作風にあった雰囲気で良い感じ。
※可也力の入った描写や綺麗な背景などもある。

第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、TV未放送。
ソフトは最終話を含む巻のみR15指定を受けている。
※実際最近の深夜アニメの陰惨グロ映像の方が遥かに酷い。


4~5話人魚の森前後編 神無木登和(島本須美)
此処がひとつのピークかもしれない。



湧太 - 山寺宏一
真魚 - 高山みなみ
登和 - 土井美加
佐和 - 此島愛子
椎名 - 槐柳二
椎名(青年時代) - 田中和実
佐和(少女時代) - 山崎和佳奈

島本須美・桑島法子・折笠愛・佐久間レイ他各話にゲスト
キャラが登場する形式。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

64.9 2 人魚で不老不死なアニメランキング2位
波打際のむろみさん(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (656)
2948人が棚に入れました
ある日突然、むろみさんが釣れた!! フィッシング部の向島拓朗が釣ったのは‥‥なんと人魚!? 「ミミズうまかっちゃん、喰らいついてしもたら、なんや釣り鉤やったんやね」‥‥こいつ、博多弁話すしー! なぜか博多弁を話す人魚のむろみさんと、釣り好き少年・拓朗の異生物交流コメディ♪

声優・キャラクター
田村ゆかり、水島大宙、野中藍、上坂すみれ、原田ひとみ、中原麻衣、さかいかな、斎藤千和

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

むろみぃぃぃぃぃぃぃぃ!!ここだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

制作はタツノコプロで原作は漫画です。
ジャンルはギャグです。


テンション高めな人魚のむろみさんと、釣り好きな拓朗(たっくん)を中心に描かれるギャグコメディ。


とにかくテンション高めでイケイケな本作。
人魚のみなさんがはっちゃけまくります。
ネタはパロディ、下ネタ何でもアリで入り乱れます。
序盤はそこまでハチャメチャでもなかったような気がしますが、キャラが出そろってからは面白かったです。
川端くんのシュールさには笑ってしまったw

タイトルの通りOPがとても印象的です。
サビが良いですよね。
あの曲を聴くために、私は本作を見ていたのかもしれない…w


総括して、15分でサクッと見れるのでギャグが好きなら見てみるのも良いかも。
個人的には続編希望ですw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

楽しいUMAコメディ

マンガ原作。ギャクアニメ。
愛らしい博多弁で話す人魚のむろみさんと仲間たちによる、海洋生物とUMA(未確認生物)をネタにしたハイテンションコメディ。
突っ込み役は釣りが趣味なだけの普通の少年です。
UMAの方々は人類より遥かに長い年月を経て様々な歴史をみてきた筈なのに、達観しているどころか相当な俗物ぶりが楽しい。
ギャグアニメの老舗、タツノコプロ製作で、そこかしこに微妙なパロディがお遊びで潜んでます^^


掲載が少年誌だということで、あまり期待もしていませんでしたが、さすがにマガジンのショートギャグはパンチが効いてます。
絵は相当クセがありますが萌え要素は薄く、ギャグ色が強いので絵柄が弊害になることはありません。
登場人物はほぼ人外なので体を張ったお笑い。
主役のむろみさん自身、不老不死の高次生物の人魚でありながら、生態系ヒエラルキー的には魚類の位置付けで、鳥類や肉食動物から捕食される立場としてヨゴレ芸を披露してくれます。
下品なシモネタ。
少々辛味の効いた風刺。
ちょっと叱られそうなパロディ。
くっだらないドタバタギャグばっかりかと思えば、色んなパターンのお笑い要素が入っていてかなり楽しめました。
非常に安定的な笑いを供給してくれる作品でした。

絵柄はともかく、田村ゆかりさん(福岡出身)の博多弁の喋りが可愛らしくて、むろみさんというキャラにも好感度大。
まぁ、萌えませんけどねw


俗っぽいけど、そこが愛嬌。
そんなファンタジーキャラたちの、のんきでおバカな人外生物コメディ。
テンポよくわかりやすいギャグは、幅広い層にお楽しみいただけると思います。

1クールで終了してますが未登場キャラもまだまだいるようで・・・
2期が製作されないかなぁと、ちょっぴり期待^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

存在感と躍動感に溢れた人魚達・・・気持ち良いくらいハイテンションな作品でした♪

この作品は、当初短期集中用の連載作品として描かれていたそうです。ですが予想以上に人気が出たため、正式な連載となったそうです。代わりに、これまで作者が正式に連載していた作品が休載となるオチがあったようですが(wikiより)・・・^^;
このようにして生まれたこの作品は、1話15分枠というコメディタッチのショートアニメとして十分楽しめる作品に仕上がっていたと思います。

この作品の主人公は、むろみさん・・・年齢不詳で博多弁が特徴の人魚です^^;
博多弁を喋る人魚って・・・多分この作品が初めてなのではないでしょうか・・・?
最初視聴した時、これまで私の頭の中にあった人魚の既成概念と言葉のギャップにびっくりしましたけど・・・^^;
そして、テンションもだいぶ高い人魚なのですが、CVの田村ゆかりさんがしっかり演じてくれていました・・・でも、ニコ生などで時折り見せてくれる田村ゆかりさんのノリとむろみさんのノリに少し通じる部分があったような気もしましたが・・・^^

こんなむろみさんですが、もう一人の主人公である釣好き高校生の向島 拓朗(たっくん)に釣り上げられて二人は出会い、そして物語が動いていきます。物語といってもストーリー性がある訳ではなく、圧倒的に個性的なキャラと食物連鎖の性を主体的に描いた作品になっています。

八百比丘尼の伝説にもありましたが、人魚の肉を食べると永遠の若さと生命が手に入る・・・という設定が活かされているからなのか、この作品に登場する人魚も気の遠くなる位、長い時間を過ごしてきています。それだけに武勇伝、恋愛、勘違いも沢山あるようですが、スケールの大きさにビックリすると共に、しっかり笑いのツボも押さえてあるので楽しんで視聴できると思います。

この圧倒的に個性的なキャラの存在と面白さに拍車を掛けているのが、食物連鎖の性に対する描き方だったと思います。

人魚って魚類・・・? それとも人間・・・?

今回の作品では、魚類か人間かの設定は、まさに運命の選択・・・そして、今回の人魚は魚類と設定されていました。
その結果は・・・見てのお楽しみです♪

1話が15分だったので、中だるみする事なく一気に視聴できた作品でした^^ 因みに原作はまだ続いているようです・・・もしかしてむろみさんとたっくんの仲に変化が・・・? などと考えると、私にとっては続きが出たらきっとまた視聴したいと思える作品でした♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28
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