女王で戦闘なTVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の女王で戦闘な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月23日の時点で一番の女王で戦闘なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.6 1 女王で戦闘なアニメランキング1位
グランクレスト戦記(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (345)
1516人が棚に入れました
「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」
孤高の魔法師シルーカと、放浪の騎士テオ。ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか混沌がすべてを支配する大陸、アトラタン。
人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、〈君主(くんしゅ)〉に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく。

その中、理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオは出会う。
テオの理想に触れたシルーカの強引な策略により、主従の契約を交わすことになった二人は、戦乱の巻き起こる大陸に、変革をもたらしていく。

秩序の結晶である<皇帝聖印(グランクレスト)>を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
熊谷健太郎、鬼頭明里、中村悠一、上田麗奈、日野聡、松岡禎丞、高森奈津美、茅野愛衣、櫻井孝宏、羽多野渉、井口祐一、鈴木みのり、中島愛

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ラブありきの戦記物

ラブもエロもエグい殺陣もあった。
エロに関しては一部受け入れがたい描写があり、しかもそれが終盤まで引きずる内容なのでちょっと辛い。
「アルスラーン戦記」の直後に視聴したのでいろいろ比較してしまうが、こちらは人物の掘り下げが浅く急に知らない人が重要な役割で出てきたりする。
エロで戦況を変えるという場面が2度ほどあってビックリした。
最後の妖怪はギャグかと思ったら本気なのですね。
魔法使いと聖印を持つ者と村人には選んでなれるものなのだろうか。
ファンタジーにしては説明が少なかった。
キャラ絵は及第点より上で、それぞれの個性ももっと出せた感じがする。
声優はヒロインが少し物足りないと思ったら鬼頭明里だった。
ヴィラールとマルグレットの関係は非常に胸を打たれた。
それに比べてテオくんには遊びが無さ過ぎて同じ事ばかり言ってる気がする。
ぶれない人を通り越してロボットみたい。
それでも24話最後まで前向きに観る事が出来ました。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

序盤駆け足、中盤ノロノロ、終盤は丁寧、だけど最終回は一足飛び!?

原作未読。最終話まで視聴。

故郷を幸せにするために世界を変えたテオと天才魔法師シルーカの物語。

登場人物が多く、また、相関関係が入り組んでいる作品。
最初はとっつき難いかもしれないけど、途中で慣れます(笑)。
とりあえず私はそうでした。

王道の国盗り物語。
中盤の微エロ演出で少し引きそうになりますけど、終盤は、かなり感動的でした。

ただし、最終話の駆け足感は少し残念。
もう少しじっくり見たかったかな?

【本当に必要だったのか?微エロ展開】
{netabare}第9話の好色色魔・ミルザーとマリーネの野姦シーン。
野姦って・・・。無防備かつマニアック(笑)。まあ、これは良いとして・・・。
一つ気になるのは、連合のアレクシスやヴィラールに『覇王の器』なる物があった場合、ミルザーは(攻めか受けかは別にして)肉体関係を求めたのかどうか?
ミルザーが連合側にいる時、そんな気配は全くなかったので、ミルザーは単なる好色色魔で、肉体目的でマリーネに迫ったという結論しか導き出せない演出・・・。
こんなシーン必要ですか?

第16話のハマーンの色魔女王・エドキアと露出狂契約魔法師・ラウラの全裸演説。
もう少し、別な方法論があったはずでは?と感じざるを得ない。
薄衣で登場して兵士たちの目の前で脱ぐとか、女性を武器にしているとしか受け取れない。
事実、兵士の反応はそんな感じだったし、そんな感じにしか見せられなかった演出にも問題あり。

微エロは、この作品に関しては「マイナス評価」です。{/netabare}

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
話の展開が早い。
説明が無いのでよく分からない。
これは、原作未読の私のせいでもある(笑)
まあ、そのうち分かるかな?
 
王道バトル物?

【第2話】
テオとシルーカの天下取り物語。
王道バトル物か?

配下にいるのが、『魔法科高校のお兄様』や、『ナザリック地下大墳墓の絶対的支配者』、『SAOの黒の剣士』・・・。
なるほど!これなら簡単に天下取り出来そうだ!
(なんのこっちゃ!)

【第3話】
相変わらず物語の展開が早い。
良く言えば、イライラせずに視聴できる。
時間が経つのが早く感じる。
悪く言えば、少し見逃すと、物語を見失ってしまいそう。

【第4話】
おおっ!ここで一歩後退か!
順風満帆よりも、こちらの展開の方が面白いような気がする。

物語の展開が相変わらず早い。

【第5話】
人狼とか吸血鬼とか黒魔女とか、新しい勢力が登場。
人狼の双子、エマとルナがテオの仲間になる。

【第6話】
マルグレットが25歳になってヴィラールのもとを去ることに。
ミルザーの、テオに対する反感が今後の物語の一つの軸になるのかな?

【第7話】
テオの凄さを再確認する回。
第6話から物語の展開がゆっくりになった気がする。

【第8話】
今更だけど、この作品は人物の相関関係がややこしい。
(と、思っているのは私だけかも知れないけど・・・)
義父娘、従兄妹、そして、恋人が敵味方に分かれての争い。
「連合」と「同盟」という言葉が、度々、どちらの事を指しているのか見失ってしまう。
(これも、私だけ?)

【第9話】
恐らく、今後のカギとなる出来事の回かな?
ただし、あまりにも登場人物の行動と演出が稚拙でドン引きする回でもある。

マリーネ→禁忌の兵器を使わせ、混沌を引き起こした→弱みに付け込まれてミルザーに貞操を捧げる。
 ⇒あ~ぁ。これは完全に『精神的に壊れる』系だなぁ・・・。
  もしかしたら、この時点で完全に『精神的に壊れている』のかも知れない。

ミルザー⇒これは、最終的に殺される系だな。
 あまりにも自分勝手。独断独善。
 裏切りは良いとしても、女性の弱みに付け込んでエッチしちゃうとか、悪役の典型。
 好色伯とはミルザーのことだっけ?
 (いえ、違います(笑))

今後の楽しみは、ミルザーと最期と、テオとシルーカの活躍だな。

【第10話】
ヴィラールがアタフタする回。
8話で色々あったからなぁ・・・。
マリーネとアレクシスの事を考えての苦渋の選択なんだろうけど、ミルザーじゃないけど、甘いよね。

あと、詳細は語られなかったけど、テオとシルーカは何気に凄く頑張っているようだ。

【第11話】
ヴィラール、最後に直接マリーネに想いを告げられたのは良かったというべきか・・・。

この作品は、物語の進行の速度が極端に早くなったり遅くなったりで・・・。
あと、9話のあのシーン以降、微エロシーンが多い。
演出として本当に必要なのか?
もの凄く稚拙な気がする。

【第12話】
テオたちは、連合でも同盟でもない第三勢力、ヴィラールの意思を継ぐアルテューク条約を結成。
本当はテオを盟主としたかったラシックが盟主となる。

ラシックとミルザーの激突はなかなか迫力がありましたね。
テオはマリーネと会談。しかし、会談は物別れに終わってしまう。

テオは武勲を上げるため、故郷システィナへ。

【第13話】
テオたちは故郷システィナへ。
民衆の決起を受けてロッシーニを倒す作戦。
しかし、誰にも相手にされない。

テオの出身地であるマルザ村へ向かう。
この地で、まずは村の解放のために戦いの狼煙を上げる。

【第14話】
テオたちはロッシーニの軍隊と直接対決。
この戦いに勝利を収めたテオたちは、システィナをロッシーニの支配から解放し、統治者となる。

【第15話】
『認めちゃうんだ!』by松岡禎丞さん(モレーノ)

これが「条約」の強さ。
本音で、腹を割って話し合うことが出来ること。
これは、「同盟」にも「連合」にもない強み。
「同盟」と「連合」は、そもそも愛し合う者同士が、ぶつかり合っているのだから・・・。

テオたちが常闇の森を奪還。
ミルザーを討ち、アルテュークを取り戻すための足掛かり。

ミルザーが良い感じにイラついている。

【第16話】
ミルザーの軍が常闇の森へ。
しかし、魔境である常闇の森ではテオたちに適う訳がなく敗走。
そこでミルザーは、助言者である魔法師・テリウスの助言により、テオたちの軍を誘き出す作戦へ。
しかし、逆にテオとシルーカに手玉に取られ、城に逃げ込み援軍を待つことに・・・。

良い感じで盛り上がってきたのに、ここでまた微エロ演出。
盛り上がっては興醒め、の繰り返し。
非常に残念。

【第17話】
『ミルザー死す』の回。

数で圧倒していたテオが、一騎打ちを申し出た時点で勝負は見えていたと思うけど・・・。
それさえも見えなかったミルザーの慢心。

一気に潮目が変わりそうな雰囲気。

【第18話】
『アレクシス立つ』の回。

ミルザーを討ち、一角獣城(アルトゥーク)を奪還したテオ。
テオは、全員の同意を得て、ついに条約の盟主となる。

条約の盟主となったテオは、連合の盟主・アレクシスの元を訪れる。
テオとシルーカの狙いは、あくまでも、連合と同盟の和解。
それは条約の願いでもある。

テオの説得に応じたアレクシスは、愛するマリーネのために、ついに立ち上がる。
そして、劣勢に追い込まれていた連合の諸国もアレクシスに続く。

プリシラの話も要チェックかな?
テオの評判を聞いて押しかけてきた聖印教会の司祭。
「信者集め」の名目の元、テオを追いかけ続けたけど、あまり信者は集まっていない様子。(笑)
実は聖印教会の教祖の娘で、『聖杯』と呼ばれる聖印を、生まれながらに持っているんだそうだ。
しかし、聖印教会の教皇・レオーネが自分こそが『聖杯』であると宣言。
この話も、後々動きがありそうな予感。

終盤に向けて、ますます目が離せなくなってきた。

【第19話】
アレクシスの快進撃が始まる。
勢いに乗る連合とは対照的に、同盟の盟主・マリーネの苦悩は大きくなっていく。

【第20話】
テオの元にマリーネの軍が迫る。
一進一退の激しい攻防。
そんな時、テオに加勢すべく、アレクシスの軍が到着する。
堪らず後退するマリーネ。

そして・・・。

テオたちが望んでいた、マリーネとアレクシスの直接会談が実現する。

そして・・・。

とても感動的な回でした。
そして、ついに明かされる真の敵・魔法士協会の存在。

【第21話】
ついに魔法士協会が動き出す。
君主派の魔法師に対する粛清が始まったのだ。

テオが皇帝に即位して、皇帝聖印の誕生が確実となったためだ。
和合を果たした条約、連合、同盟は共通の敵・魔法士協会打倒のため、皇帝軍を結成することに。

君主にはそれぞれ、参謀として契約魔法師が仕えている。
魔法士協会との戦いに難色を示す君主や魔法師も・・・。

君主への忠誠を誓う魔法師と、君主との契約を破棄する魔法師・・・。
それぞれの魔法師の決意と君主の対応に、見ていて胸が熱くなった。

そんな中、シルーカの姉弟子・アイシェラが・・・。
窮地を救った聖女・プリシラの能力は必見!

恐らく、視聴している人たちの多くが魔法士協会への怒りを覚えるであろう良回でした。


【第22話】
涙無くしては見れない、良回でした。

聖女・プリシラが{netabare}殉死・・・。
聖印教会の多くの信者、そして{/netabare}テオたちを守るために・・・。

本来ならば、敵対していたはずの魔法士協会と聖印教会。
テオが皇帝に即位して皇帝聖印の誕生が確実となると、この両者が手を組んで、君主たちに敵対。

自分たちは安全な後方に陣取り、最前線には、何も知らない、罪なき聖印教会の信者たちを配置する。
あまりに非道。

民衆の支持を得ることでここまで昇りつめたテオには、決して手を出すことの出来ない相手。

そんな中、聖女・プリシラは、聖印教会の多くの信者とテオたちを守るために・・・。

繰り返しになりますが、涙無くしては見れない、良回でした。

【第23話】
魔法士協会の本拠地・エーラムを取り囲んだテオたちの皇帝軍。

堪らず魔法師協会は単眼の巨人・サイクロプスを放つ。
ラシックとモレーノたちが迎え撃つ。

テオへの忠誠心が強い、ラシックらしいエピソード。
臣下から心底愛されている、ラシックらしいエピソード。

いよいよ、皇帝軍の進軍が始まる。
アレクシスが、マリーネが、軍を進める。

ワクワクしますね。
アレクシスとマリーネの共闘。

ペトルが侵入に成功し、城門は制圧される。

ところが、テオたちは突然、常闇の森へ転送されてしまう。
常闇の森の盟主である、吸血鬼の王ディミトリエの仕業らしい。

中身の濃い回でした。

【第24話】
吸血鬼の王・ディミトリエとの戦い。
人狼の娘、エマとルナの仇に当たる吸血鬼の王。
母のあとを継いで人狼の王となったイオンも援軍に駆けつける。

そして、ついに・・・。

皇帝聖印が完成する。

混沌の時代が終わりを告げ、全ての混沌が浄化される。
猫妖精のバルギャリーがシルーカの腕の中で満足そうに浄化されたのがとても印象的だった。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 34
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

忙しい人のための戦記ファンタジーアニメ?

水野良氏の原作ライトノベルは未読。

そんな私にも、これはきっと原作の展開飛ばしまくってるんだろうなぁ……
とハイペースぶりがビンビン伝わって来ました。

それでも、大勢のキャラが参加する一大戦記ファンタジーが観たい。
だからと言って、小説何冊も読み倒す根性はない。
けれど、この一戦で天下が鳴動するスケール感は摘まみ食いしたい。

などと言う横着極まりない視聴動機で挑んだ私にとって、
世界の行く末にも、恋の行く末にも一つの決着を付けた本作は
狙った収穫は十分得られた作品でした。


ただ、本作をもって宣伝通り本格的ファンタジー戦記アニメと評するのはどうでしょうか。
私にとって“本格的”戦記物とは、この戦が地政学的な面だけでなく、
参戦する英傑たちの人生にとってどんな意味を持っているのか。
彼らがどんな作戦、謀略を仕組んでいるか。
これらの旨味を存分に味わい尽くすことができる特等席で鑑賞する物。
だと思っていたので、ダイジェスト感が目立った本作はなかなか本格化はしなかった印象……。

この決戦は、あの登場人物たちの人生のクライマックスに感動すべき所なのだろう……。
という所で、説明不十分のためか、この人とあの人はそういう関係だったっけ?
とキョトンとなることがしばしばありました。

戦術面についても、戦場地形の描写等を眺めていたら、
この戦いにはきっと隘路に誘い込む企てがあるのだろうな。
などと作戦を感じることもありましたが、
作戦会議、悪だくみのシーンもそこそこなので立証はできず。

でも、この辺りまで詳述していたら2クールでも、
俺たちの戦いはこれからだEndで不満が出ていたでしょう。
誰もが満足する構成ってなかなか無いものです。


戦記物であるにも関わらず、本編中、地図による説明がほとんどないのも不案内だと感じました。
概況把握のため私は適宜、公式HPにて、各話ごとに用意された勢力変遷図及びイベント発生地点を参照しました。
(で、HPを徘徊していたら、宣伝されていた原作最新巻のサブタイでかなりのネタバレを喰らいましたw)

マップを俯瞰すると、私が思っていたよりスッキリした勢力分布だと思いました。
もっと、各勢力の諸侯がモザイク状に入り乱れたカオスな光景を想像していたので。
これなら卓越した英雄が半生を費やせば、世界の混沌にも一定の決着を付けることも可能だと希望が持てました。
便利な地図なので、せめてアバンの数秒だけでも、
地図を活用して道案内に費やせば親切だったかも?と思いました。


他に、言及しておきたいのは、女性陣の扱いについて。特に第九話。

{netabare}マリーネがミルザーと共闘するため“契約の儀式”として操を捧げる件。

構成自体は筋が通っていたとは思います。
第八話のマリーネとアレクシスの恋愛関係とその破綻という前日譚を受けての
天下のために愛を捨てたマリーネの決断の描写。

第九話Aパートにて、順調に愛を育んで、仲間を集結させていくテオとシルーカ。
その前途に開けていくであろう王道。
対してBパートにて、愛より覇道を求めたマリーネ孤高の道を予感させる。
対比による伏線は好感触でした。

ただ、そこに至るまでの心理描写も飛ばし気味だったのか、
私は想定できていても、心の準備まではできてませんでした。

しかも、あんな夜風が吹きすさぶ断崖の上で、ガシガシやり出しちゃってw
まったくもう……天下分け目の決戦を前に、風邪など引かないようにねw{/netabare}

ラノベの女キャラについては、他にもっと扱いが酷いハーレム物など幾らでもあるはずなのですが、
なまじエロに根拠がある分、受け流せなかったからなのでしょうか?
その他、第十六話の“戦意高揚”シーンなどと併せて、
少年の妄想に始まり、少年の妄想の内に消化されるのがライトノベルなんだなぁ……。
と野暮ったい考えが不思議と浮かんで来ました。
もっとも、育ち過ぎた少年である私はそんなシーンも甘受するのみですがw
これは、下手なハーレム物以上に女性にオススメし辛い作品なのかも?と思ってみたり……。


余談:上記にちょっとだけ関連して、第一話で私が気になっている場面。

{netabare}すなわちシルーカが不本意ながら魔法師契約予定の“好色伯”ヴィラールの元へ赴く際に、
制服が悪趣味だと悪態をつくシーン。

私は魔法学校の容姿端麗な女学生とばかり契約する大貴族が、
着せ替え人形感覚で露出が際どい衣装を指定していることへの反感なのだろう。
と解釈していました。

ところが、シルーカは、約束を反故にしてテオと契約した後も、
ずっと件のヘソ出し衣装を貫き通しているんですよねw

もしかして、原作ではテオ様の為なら出すところ出してもいいわよ。
といったやり取りがあったのでしょうか?

いや……そもそも、この世界の戦場を駆ける乙女は大抵、
肩とか腿とかヘソとか色々出してるようなw
ひょっとして悪趣味なのは露出ではないのか……?まさかマントか?{/netabare}

わたし、気になりますw

投稿 : 2024/05/18
♥ : 29

66.4 2 女王で戦闘なアニメランキング2位
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (284)
1001人が棚に入れました
科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力を駆使し、“魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」。百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女"の異名を持つアリスリーゼ。戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、その生き方に、その理想に惹かれてしまう。ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、大国の謀略が交錯しようとしていた。分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく―― 。

声優・キャラクター
小林裕介、雨宮天、石原夏織、白城なお、土岐隼一、花守ゆみり、和氣あず未、久川綾、笠間淳
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

絶妙に微妙。でも結構楽しかったんだ。

原作知らず。

「あー。またいつものよくある感じのやつだねぇ・・・」と思いながら、最後まで観てしまったし、結構楽しめた。。。気がします。

物語:
{netabare}それなり以上の科学技術立国と魔法(精霊)立国とが対立するファンタジー世界を舞台とした「(たぶん)どちらも死なないロミオとジュリエット」。ただし、主人公のみ「剣と魔法」の二刀流。ってな感じか。

よくある微妙なラノベ原作ものっぽい、思わせぶり・曰くありげ・裏ありげな雰囲気をほのめかす形で開幕し、最終話は諸々の「曰くや裏」を何一つ明かすことのないまま「俺たちの闘いとハーレムはこれからだEND」。なんだそれ。セリフも、なんて言うか、、、てんぷれ?

いろいろと「え?なんで?」な展開が続くが、なぜだか結構楽しかった?
自分に明確な理由はありません。強いて言うなら、「ハーレムはこれから」で物語が展開したこと(途中まで)、あまりに強引な二人の出会い、再会や展開が却って新鮮に感じたのかもしれません。いやほんと、なんでそうなる?{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上の下~中の上、動画として中の上という印象です。キャラデザインは、女性キャラに関しては好きな類いです。でも、主たる男性陣の線の細さが気になりました。別にマッチョ信仰ではありませんが「兵士」としては厳しい気がしました。虹彩があの形なのはなんでなんだろう。{/netabare}

声優:
{netabare}声優陣は豪華。声優さんに対してネガティブな印象はありません(お一人について、ちょっと思うところがありますが、それは後述)。発声の「あわせ」、さぞ大変だったろうと思います。どんなに実力のある声優さんでも、物語・本に書かれていないものを紡ぎ出すのは至難の業だと思います。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP、ED、そして劇伴いずれもあまり印象に残っていません。戦闘シーンにおける勇壮というよりも壮麗な劇伴は、良かったかも?{/netabare}

キャラ:
{netabare}
ダブル主人公の男側、イスカがNeutral過ぎて物足りない感じがしました。ここまで無味無臭な主人公って珍しい気がします。

かたや、女側のアリスはというと、The Templateというに相応しい「ポンコツの令嬢」っぷりでした。キャストが雨宮さんという時点で想像できるポンコツっぷりをそのまま流した、という印象です。嫌いじゃないんですけどね、こういうポンコツ。アリスのお付き、燐も、その性格や言動に驚きを感じるようなことはありませんでした。テンプレに忠実、という感じでしょうか。

アリスの妹、シスベルは、、、第一話でイスカに脱獄させてもらった後、ちょっとのお金とスナックだけで、どうやって自国に帰れたのでしょうね。あんな、パジャマみたいな服装で監獄施設の外に出ても、その先どうにもならなさそうなのに(能力も含めて)。

部隊メンバー(音々とジン)は、僕個人としては完全な空気でした。

さて、主要な面子としては「ミスミス隊長」が残っているわけなのですが。。。
{netabare}作品での描かれ方があまりにテンプレ通りというがっかり感と同時に、ちょっとした驚きを感じました。キャストの白城さんは「球詠」の#10の方だと認識しています。ものすごく特徴のある、他にありそうで実はあまり聴かないタイプの声をお持ちの方、と思っています。正直に言って球詠でのこの方の演技は、おそらくは演出・編集の下手さも手伝ってかなりネガティブな印象を受けていました(一言で言って邪魔だった)。一方、今作での演技は、正直少々邪魔だなと思った場面もあるにはありましたが、それ以上に「嵌まった感」を感じました。

初登場時の第一声で、「がんばるけどダメな子」、「無能な子」であることを理解させてくれ、ほどよく苛つかせてくれました。その意味で、実にマッチしたキャスティングだったと思います。ものすごくネガティブなことを書いているように思われるかもしれませんが、そうではありません。雨宮さんがポンコツ美女に嵌まるのと同じように、白城さんの居所がみえた様に思いました。

それはそれとして、そこまで無能で「隊長」ってどういうことなんだろう。あとその名前、どうして?{/netabare}
{/netabare}

[2021/01/17 v1]

投稿 : 2024/05/18
♥ : 22
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ヒロインが恋愛小学生なのに、ラブコメとして成立していない謎展開

原作未読。

【とりあえず褒める】
序盤の説明的なセリフが多いのは、この際、目を瞑るべきでしょう。
世界観をセリフで説明しちゃうのは、ラノベにはありがちですからね。

バトルかと思いきやラブコメ的な展開?
うん、これもイイでしょう。
コメディ要素が極端に弱いので、ラブコメとしては少々違和感がありますけど・・・。
物語の序盤はこの展開が見どころですからね。
ここが最重要ポイントというか・・・(笑)。

【帝国軍の隊長が?】
帝国軍の隊長が小学生なのが意味不明。
禁書目録の小萌先生でも意識しているのか?
ただ、だとすればあまりにもお粗末・・・。
禁書目録の小萌先生は優秀な教師。
こっちの隊長は落第スレスレ、優秀とは程遠い。
小萌先生は、実は黄泉川より年上とか、ヘビースモーカーとか、見かけとのギャップが物凄い。
こっちの隊長のギャップは隠れ巨乳くらい。
いやいや、これだけでは笑えんわ・・・。

【もはや呆れるしかない・・・。第5話】
第5話。
{netabare}主人公のイスカと使徒聖のネームレス以外、帝国軍は子供の学芸会レベル。
ネビュリス皇庁も一部を除いて無能揃いのようだ。

”いとも簡単に”捕まる帝国軍の隊長。
イスカは”いとも簡単に”皇庁の陣地に潜入。
同じ頃、イスカを探すため、アリスは”いとも簡単に”帝国軍の陣地へ・・・。
いやいや、戦闘中にお互いの陣地がザルって・・・(笑)。{/netabare}

【痛々しいヒロイン】
アリス・・・。
終始一貫、徹頭徹尾、ずっと痛々しかったですね。
彼女がラブコメパートの「コメ」担当なんでしょうけど、1mmも笑えない・・・。
ひたすら痛々しいだけで、興が削がれる。

彼女の軽率な言動が、次々と問題を大きくしていく展開が続くので、見ていてイライラする。

戦闘力も微妙なんですよね。
第1話ではイスカと互角っぽかったけど、それ以降は、イスカと比べてかなり見劣りする。
いや、これでは駄目でしょう?
物語の根幹が崩れっちゃっている。
少なくとも、アリスとイスカは互角じゃないと・・・。

第9話。
{netabare}アリス、まさかの傍観って・・・。
サリンジャーを、イスカとアリスの合わせ技で抹殺するくらいじゃないと・・・。
結局、サリンジャーを逃がしちゃってるし・・・。
{/netabare}

【そして、物語は一気に畳まれる】
第12話。
突如、覚醒したかのように強さを発揮する音音とジン。
ここまで、存在空気だったイスカの仲間たちが、最終話で突如覚醒とか(笑)。

アリス。
{netabare}対サリンジャー戦では傍観していたのに、最終話は共闘するのね。
理由は?
妹を攫われたから?
側近メイドの燐が傷つけられたくらいでは、戦う理由にならないの?{/netabare}

まさかの打ち切りなのか?ってくらい一気に物語は畳まれます。
風呂敷を広げるだけ広げておいて、謎は謎のまま。
最終話。
さらに謎が追加されるという、謎展開。

まさか!!!!!!!
こんなレベルの作品で第2期とか劇場版とか考えているとか?
いやいや、まさかまさか・・・・・・・・・。
さすがにそれはありえない・・・・(笑)

投稿 : 2024/05/18
♥ : 22
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
2話まで見て…あれ?なにか忘れ物してるような…。
主人公イスカは捕虜を逃がした罪で「使徒聖」からの降格&懲役を食らってたが、敵につええヤツ(アリス)が居るのでそいつの討伐と引き換えに釈放された…って設定だよね?
完全に自由の身というよりは仮釈放というか、ターゲットのアリスを倒せなかったらor命令に背いたら牢屋に戻されるって立場じゃないのか、監視居ないの?
ロミジュリ展開をするにしても、思想警察とか懲罰部隊とか、そういう奴らの目をいかに欺くかが見所に…なるんじゃないのか。
なんか…自由過ぎ。
それこそ爆弾付きの首輪をハメられててもいい位だと思うのだが…。
囚人のイスカよりもアリスの方がメイドに監視されて息苦しい感じがするのがこれまた不思議。

チームの扱いも謎。
アリスの討伐はまだ叶ってないのに2話で「次の任務」とか言い出して…あれ?任務は継続中じゃないの?
アリス討伐を目的に再結成されたんじゃないのか。
まるでイスカが投獄中もチームは存続してて、任務をこなしてて、釈放後そこに編入したみたいなノリだけど…あれ?
と思ったら2話最後に上層部がイスカへの任務内容を、使途聖への昇格と引き換えにアリスを拘束することに変更して…懲役免除の話はどうなったん?
これは1話で引き分けに終わったことを評価したってこと?
と思って1話を見返したら仲間との会話でイスカは「どうもボクが釈放された理由が、その精霊使い(アリス)を捕まえるためらしくて」と言ってて、あれ?
いや、この段階での指令は「討伐」でしょ、でないと2話の最後が意味不明なものになってしまう。
あれ?
いつか裏切ることになる予定で、上層部の言うことは話半分にしか聞いてないってことを表現してる…のか?

まぁ今後ここら辺の違和感を解消させる展開があることを期待したいトコロだけど、戦争言ってる割に緊張感の薄さが半端ない。
そうそう、それとイスカがどうして「戦争を終わらせる」という思想に目覚めたのかもちゃんと描写あるよね?ね?
一応、昔実はアリスと出会ってたみたいなシーンがあったので、そこら辺が理由かな~とは思うけど。{/netabare}

3話感想{netabare}
わーお、2話までの感想でやや批判的な感想書いたけど、ちょっと評価変わったかも?
3話、2話で「復活するかも?」と匂わせてたラスボス的存在(アリスの先祖の双子の姉)がいきなり登場していきなり退場w
ノリとしては、もしこの作品が一年枠だったら早くても1クールかけるような内容を一気に片付けた感じ。
ぶっちゃけここまでの話を1クールやって「はい、アニメはここまで。続きは原作で」とやってもバチは当たらんような…それくらい急展開。

いい最終回だった

原作知らんけどめっちゃ内容詰め詰め?
「ここまでの展開をこんなに急ぎ足で処理したのは、この先見せたいモノがあるからだ」というのであるなら「2話までの感想」で指摘したようなことがおざなりでも…まぁ仕方ないかなぁ、と。
あくまで今後面白いって前提ですが。
逆に、こんな感じでダイジェスト調な話が続くようであるなら…疲れちゃうかなw、こっちが。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
なんか大事なことを忘れたまんま話が進んでる様な…?
3話で始祖が破れ、祭壇?から始祖が消えたことで女王様大パニックなのでは?と思ったのだが、女王が全然登場しない。
2話であった祭壇に祀られてた始祖と3話で出たのは別個体?(双子らしいし)と思おうにも、アリスに全く気にかける素振りが無いのはどうなんだろう。
また3話の中立都市でのドンパチの顛末も、「100年前の価値観(中立都市がまだ存在してない?)のまま暴れようとしたヤバい奴を止めた」として感謝されるのか、「中立都市で何やってんだ」と怒られるのかどっちだろう?と思ったら、どっちつかずの中途半端な扱い。
ミスミスの書いた報告書とやらもどこまで書かれてるのか分からない。

まぁそれを言ったら1話でイスカが逃がした捕虜、牢から出しただけなのでその後本国まで逃げられたのかすぐに捕まって連れ戻されたのかすら分からない。
あの子はその後どうなった?を気にしないイスカもどうなんだろう(公式サイトのキャラ紹介は見なかったこととする)。
また、皇庁側(アリスの耳)に史上最年少の使途聖であるイスカの情報や、それが帝国で魔女の逃亡を手伝ったというニュースが3話まで伝わってなかったことも不思議で…。
だけどこれは、皇庁が3家に分かれてそれぞれ牽制し合ってるそうなので、他の家が把握しつつも伝わらないように秘匿してた?と思えば納得…できなくもないかな?
こんな感じで後から納得できなくもない設定が明かされるのかな?と思って様子見してる部分も多いのだけど…それにしてもやっぱり、う~ん?って部分が。

4話、ボルテックスの説明が一応はされるのだけど、その説明が不親切というか言葉のチョイスが変。
リシャの説明で個人的には「マグマの噴出口みたいなものかな?」と漠然と解釈したら、その後ネームレスが確保するとか消滅させるとか、まるでトランクに詰めて持ち運びできる物質のような口ぶり。
極めつけは5話、それまで帝国に何年もスパイとして潜伏してたハズのシャノロッテが、どうでもいい、ホントど~~~~でもいいことで正体をバラす。
そもそもはボルテックスに近付く帝国の隊を、友軍のフリして後ろからコロコロするのが任務だったんじゃないの?「帝国の3隊が行方不明」「ネビュリスにやられたんだったら交戦の跡が無いのが変」って前の回で言ってたじゃん?
帝国の兵士を拉致するのが目的ならよりにもよって使途聖イスカの居る隊から拉致せんでも最初の3隊からでいいし、ミスミスがなにか特別な存在で最初から狙ってたとするなら作戦が大雑把すぎる、もっと計画練る時間はあったハズ。
可能な限りスパイを継続できるよう努めるモノじゃない?スパイであることを明かしてまでやる必要のある作戦だとはとても思えない。
せめてネームレスに勘付かれ始めてそろそろ潮時だと思ってたというシーンが一瞬でもあればなぁ…。
なによりスパイで長いこと潜入しといてネームレスの戦闘力を把握してなかったっぽいのが不思議で不思議で。
とりあえず「ミスミスはなにか特別な存在なんだろう」と解釈しようとしたら、6話でミスミス放っといてイスカを拉致する話になっちゃって…そっちかよw
あーでもこれも、ルゥ家が知らないだけでゾア家はなにか掴んでるってこと…なのか?そうなのか?

なんかこう、必要な情報がすっぽ抜けてるのかワザと伏せてるのか判断がつかない。
今後伏せてる部分を明かしてく展開になるのだったらいいのだけど…どうなんかなー?
マスク卿にしたって、ミスミスが100人に一人の逸材だと知っててボルテックスに落としたのか、逃亡用の囮として落としただけでそんなことは全く知らないただの偶然だったのか、これだけでも今後の印象が全然違ってくる。
が、なーんか中途半端になあなあで話が進みそうな予感…。{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 8

61.2 3 女王で戦闘なアニメランキング3位
ハンドレッド(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (407)
2413人が棚に入れました
“ハンドレッド”―それは地球を襲う謎の生命体“サベージ”に対抗できる唯一の武器。

主人公如月ハヤトは、そのハンドレッドを用いる“武芸者”を目指すため、海上学園都市艦“リトルガーデン”に入学を果たす。

だが―「会いたかったよ、ハヤトっ!」「お、お前は一体…?」

なぜか自分のことをよく知る(?)ルームメイト、エミール・クロスフォードに、どこか懐かしい違和感を覚えるハヤト。

さらに入学早々、学園最強の武芸者“女王”クレア・ハーヴェイから決闘を申し込まれてしまい…。


声優・キャラクター
長谷川芳明、大久保瑠美、吉岡茉祐、奥野香耶、M・A・O、羽多野渉、大坪由佳、衣川里佳、牧野由依、堀江由衣、佐藤利奈、今村彩夏
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これといって特徴のないテンプレアニメなので、暇潰しに学園島の面積とかザックリ計算してみたw

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
第1話冒頭。空から見えた、絶海の孤島、学園島。ここまでは、アニメにおいてはよくある風景。ただし、思った。

「いくらなんでも、島、小さ過ぎねぇ?」

ということで、テレビ画面に定規当てて面積を計算してみたw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、指針になるのが、島の上部に見える陸上競技場。あれが公式の400mトラックの陸上競技場だとすると、直線(カーブが始まる内側)の長さは80m。これを基本にしていこう。すると、陸上競技場の外壁を含めた長さは、約200m。島全体を見ると、陸上競技場が約10個入るんで、直線距離2000m。幅は600m。すると、面積は1.2平方キロメートル。

これがどのくらいかとググってみたら、なんと、(放送当時)話題の「西ノ島(あの海底火山で出来た新しい島)」と全く一緒で、ウケたw もしや、西ノ島が将来、学園島になるのでは(笑)? あと、分かりやすいところでいくと、ディズニーランドとシー(園内のみ)を足したくらいの面積です(笑)

やっぱり、狭いw

ちなみに、人口はどんなもんなんでしょうね?

(以下の計算は、情報がなさすぎて、ただの勘ですw)

これは上からの映像だけでは計れないけど、人工物をざっと数えたら、約220。まあ、商業施設と一戸建てと集合住宅の割合がわからないけど、この面積の島で一戸建てを購入できる割合はかなり少ないだろうから、大半はマンションに住んでいるんだろう。仮に、半数の100棟に人が住んでいるとして、その半数が100戸(300人)以上住む大規模マンションだとして、残りの半分が50戸(150人)以下の小規模マンションだとしたら、2万2千人。でもこれでは、東京で一番人口密度が高い豊島区とほぼ同じ人口密度になっちゃうけど、どうみてもそこまで人口密度が高いようには思えないよね。学園島だけに、一人暮らしが多いのかな?

他の考え方もしてみよう。

島の半分以上は滑走路で、残りの半分以上は大型施設やら緑地っぽいんで、実際に人が住んでいる面積は島全体の5分の1(0.24平方キロメートル)くらいかな? ここに、世界一人口密度が高いマカオ並に人が住んでいると仮定しても、約5000人。

うん、ぱっと見、それくらいかも。まあ、MAXでも、5千~1万人くらいでしょうか?

ただ、気になるのは学園の総生徒数。入学式の映像を見る限り、会場には、横に45人座り、それが15列。2階席もあり、単純に倍にすると、1350人。これが全部1年生なら、全校生徒は×3で約4000人。

ん? 総人口に対する全校生徒が多すぎるな(笑)

まあ、あの会場に(1年生だけでなく)全校生徒がいるなら、程よいくらいかな? ただ、会長と主人公のバトル時のスタジアムの観客数見る限り、5万人くらい入っていそうだけどw しかも、さくらのライヴに……うん、人口は分からない(笑)

てか、船って設定なの忘れてたけど、船だったら、あんまり積載量増えると、沈むよ(笑)

……ちなみに、今、wiki見てみたら、島の面積はちゃんと公式で出てるのですね(ここまでやっといてw)

公式設定だと、4000m×1000m で、4平方キロメートル……う、嘘つけぇ~w だとしたら、あの陸上競技場のトラック、直線距離だけで160mはあるよ? どんな競技場だよ(ビシッw) 滑走路の幅、400mくらいあるよ? どんな滑走路やねん(ビジッw)

アニメ制作会社へ……縮尺はしっかりやろう(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 31

赤羽 和人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ハンドレッドオン

良くある学園バトル系アニメでも内容は、すごく面白かった

大雑把な内容
謎の敵サベージから地救うことができる唯一の武器ハンドレッド―の適合者
スレイヤーを集めた学園海上学園都市艦「リトルガーデン」入学してきたハンドレッド―の適合率歴代1の主人公如月ハヤトは、上陸してすぐハヤトのことをよく知るというルームメイトのエミール・クロスフォードに出会った入学式、学園最強のスレイヤー、クレア・ハーヴェイから決闘を申し込まれたハヤトは決闘を受け決闘のとちゅうに限られた者にしか出来ない全人武装に至ったまたサベージとは違う敵も現れさらに戦闘も悪化していくハヤトやリトルガーデンのスレイヤーはこの戦いに勝利することができるのか

見所
最後の方にあるアイドルの霧島サクラとハヤトの妹如月 カレンのライブがすごく感動した

ハヤトのハンドレッドはシュヴァリエ型《飛燕(ヒエン)》。武装はブレード

エミールのハンドレッドはイノセンス型《全てを覆い隠す霧(アームズシュラウド)》

クレアのハンドレッドはドラグーン型《気高き戦姫(アステリオン)》。

サクラのハンドレッドはフィールド制御型《妖精の紡ぐ物語(フェアリー・フェアリーテイル)》

カレンのハンドレッドはフォーチュン型《奇跡の聖符(ディヴァイン・カード)》
と色々な武装が登場
おまけ
武器ハンドレッド由来・・・扱う者によって形体能力が変わる百武双すなわちハンドレッドという意味

オープニングテーマ内田真礼「Resonant Heart」
エンディングテーマ「三森すずこXenotopia」

個人的に好きなシーン
カレンのソロ曲SMILE FLOWERS凄く良くてカラオケで歌ってみたい

個人的感想
最近よくあるテンプレアニメだが内容は、すごく良かった
これからは設定よりも内容勝負ですな

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

テンプレッド

・主人公は歴代一位のハンドレッド反応数値を持つ新入生
・妹の病気治療のために学園に…
・見た目ISの装甲
ごった煮臭しかしない。

俺TUEE系だったら、主人公は、
中村悠一、松岡禎丞で声優テンプレートしちゃえばとも…

それあるー!
{netabare}
12話…歌は世界を救う!!マクロスですか…
そして最後はホモエンド(エミール)どこまでもテンプレッドだった…

7話…エミールは、ブリタニアの第三皇女

6話…トレース・オン!って、まんま衛宮さんじゃないですか…

4話…主人公とエミール風呂シーン…ISある-!

ToLOVEるのリト要素もあるから、本当にごった煮だよね…
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 7

71.0 4 女王で戦闘なアニメランキング4位
異世界薬局(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (299)
899人が棚に入れました
現代日本の薬学研究者であった薬谷完治は目を覚ますと、宮廷薬師の名家ド・メディシス家の息子、ファルマ・ド・メディシスとして転生していた。 ファルマは間違った治療法や薬の調合、医療行為と呼べない呪術やまじないが横行するこの世界の医療に絶望する。 前世で培った現代薬学に加え、異世界で手に入れたチート能力【物質創造&物質消去】、貴族だけが使える【神術】を駆使し、あらゆる疾病に立ち向かう。 そして、真に効果のある薬を広く人々に届けるべく『異世界薬局』を開業する……。 異世界チート×現代薬学!異世界の医療を変える人助けファンタジー、本日開業!
ネタバレ

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

自称「本格的薬局ファンタジー」アニメを斬る

個人的に思うところが大盛りなので、いろいろツッコませてもらいます。
好意的なレビューではありません。

全体的な感想 {netabare}
問題だらけの「本格的」。監修は免罪符じゃない。
「薬局」に診察室? 誰が見ても病院。
ほぼ中世ヨーロッパ。病気も治療法も史実通り。魔法要素だけ「ファンタジー」。

医療行為しまくりの薬師さま。
「医療行為していいのは医師だけ!!」と日本医師会からクレームが来そう。

過労死した前世の時から、何でも一人でやろうとする悪癖があった天才准教授さま。
転生したら、時代背景を一切無視して、現代知識を誇示し、専門用語を使いまくる。
社会への影響なんか気にしない。最後は実力で屈服させる。
最新のガジェットを持って、文明破壊する子供の様。
何でこんな、無神経な人物描写にするかなあ。

人に不可能なことをするのが神様。
だけど、多くの人を助けるなら、人ができることを増やすべき。
ならば自分は動かずに、知識の普及に力を注ぐべき。奇跡よりも布教活動。
だが、この物語は奇跡に舵を切ってしまった。

聞きかじりの医療知識と史実のパッチワーク。
上手く繋げないところはチートで誤魔化す。
後半は、現代医学に基づいた治療シーンはほとんど出てこなくなる。
そしてチートが爆発し、何でもできるようになってしまう。
この内容なら「子供薬神さまの無双ストーリー」と自称すべき。

よくある魔法関連の話は、世界は5大元素から成り立っているっていうのが一般的。
現代医学の基本となる科学の常識とは、全く相容れない。
必ず矛盾が生じる2つのテーマ。これらを選んだ時点で、破綻してましたね。
{/netabare}
1話 転生薬学者と異世界 {netabare}
幼いころ妹が病死した体験を持つ、分子創薬学研究室の准教授。
新しい薬を創っていると思ったら、何故かペニシリンの効き目に関する論文を執筆。
さらに製薬会社との共同研究まで。いろいろ手を出してるご様子。

助手や学生を使わずに、全部一人で研究をしている。
それじゃあ過労死するのも無理ないね。

そして、宮廷薬師のド・メディシス家の子供に転生。
元々のファルマ君の記憶はないが、知識は失われてはいない。都合のよろしいことで。

さらに、物質を合成する力と、神眼で病気が分かる力に目覚める。
モンスター誕生。影がないなんて可愛いもんです。
{/netabare}
2話 家庭教師を辞めたい {netabare}
さらっとヘパリンを合成してる。混合物は作れないんじゃなかった?
かなりの高分子ですが、分子構造はイメージできる?
ステロイド入り軟膏をロッテちゃんに渡してるけど、理解できる?
あら、理解してるみたい。都合のよろしいことで。

で、妹さんはヘルペスですか。現代と同じウイルスがあるんですね。
コロナで有名になったけど、遺伝子は変異してないの?
{/netabare}
3話 筆頭宮廷薬師と転生薬学者 {netabare}
昔、結核は貧乏病と言われていた。
一番いいものを食べてそうな皇帝が重篤になっている。こりゃ深刻だ。

父親は皇帝の病気を認識しながら、安楽死を視野に入れている。
体力増強の薬があるなら。少しでも抵抗力を上げる。それが第一選択だと思うが。

まずは、父親を説得すべきだが、スタンドプレー発動。
安楽死が考慮される状況なんだよ。副作用のリスクは大きい。
神眼でモニターできるなら、薬を1種類ずつ確認していけばいい。
この世界で初めて使用される抗菌剤に、いきなり耐性菌が現れる確率は低いだろう。

皇帝が薬を飲んだだけで、誰でも簡単に薬が作れるとか、大嘘言いふらしてるし...
ところで、レンズはどこで調達したの? 自分でガラス(混合物)を作って、磨いたの?
{/netabare}
4話 皇帝陛下と創業勅許 {netabare}
皇帝に投薬しても助からない可能性を認識しながら、パフォーマンスをしていたと。
治療失敗したら、自分だけじゃなく父親の首も飛ぶとか考えないの?
父親がブチ切れたのは当然だよね。

さらに侍医たちを無視している。これじゃ医師からも敵視されるよね。
医師との関りは、極力描かないようにしているようだね。

運よく皇帝が改善して、ご褒美で宮殿を立ててもらうことに。
えっ、これ薬局なの?
{/netabare}
5話 異世界薬局の日常と化粧品 {netabare}
庶民がこんな外見の建物に近づく訳じゃない。元々貴族だったの、君は?

化粧品ねえ。世界トップクラスの薬学研究者様が、化粧品のテストを請け負う?
日焼け止めと保湿化粧水だけで十分。それ以上は薬局の領分じゃない。
ひょっとして、薬局以外では化粧品を売ってないとか思ってない?
{/netabare}
6話 兄妹と海 {netabare}
普段から自分には影がないこと、それを他人がどう思うかを全く気にしていない主人公。
危険フラグを無視してトラブル発生。チート爆発で教会に目を付けられる。
海水を消すって... 水、塩、有機物、プランクトン等々、とんでもない混合物だよね。

皇帝に作ってもらった店を破壊されたら、まずは報告だよね。
なんでも自分一人で対応しようとする。その挙句、取り囲まれる。いろいろ自業自得。
まあでも、ファンタジーらしさを出すための付け足しエピソードだね。
{/netabare}
7話 影のない少年と異端審問官 {netabare}
はいはい薬神さま、神術すごいですね。と、言うことで戦闘は茶番でした。

解放骨折の手術までできるんだ。
動物実験で骨折の処置はしないよね。動物を骨折させて実験するってか。

薬師は外科的処置は専門外と言いつつ、外出先なのに道具がそろっているのは何故?
腰椎麻酔まで行うとは。麻酔科医ですか? もはや薬神じゃなく医神だ。
皇帝への注射をためらったよね。瀉血も切開で行われていたよね。
この世界に注射器が存在するの? なければ誰が作ったの?
局所麻酔(+鎮静剤)の方が現実的だよ。

問題なく歩けるようになったみたいだけど、その後の処置は、どうやったの?

影が無いことを気にしてたの?全くそのようには見えなかったけど。
{/netabare}
8話 インフルエンザと薬局の夜明け {netabare}
多くの店の営業妨害になっていれば、いやがらせを受けるのは当然。
安ければいいってもんじゃない。相変わらずの文明破壊行為。

吸入薬ねえ。ならば吸入器もあるんだよね。全く映像が出てこなかったけど。
注射器と同様に、誰がどうやって作ったの?

薬神さま以外の人間は、風邪とインフルエンザを、見分けられるの?
その他の病気についても同様。
店を増やしても、国民のメリットは少ない。営業妨害の応酬になるだけでは?
{/netabare}
9話 ある邪悪な男の話 {netabare}
国民の死亡者が2割減ったと。
公衆衛生の向上は大切。でも講演会は非公開ですか?
診断のできない薬局を増やすより、ずっと重要なのにね。
既成の薬局ギルドの人たちは、路頭に迷うことになったんだね。

続いてはペスト。
目に見えないものの侵入をを封じることは、現代社会でもできていません。
中世ならば、どんなに頑張っても不可能でしょう。
まして、人為的に広められてはね。もはやバイオテロですね。
{/netabare}
10話 黒死病 {netabare}
東イドン会社って??? 史実をパクるのは良いとしても、ネーミングセンス酷すぎだね。
検疫ねえ。人は脅せば言うこと聞くけど、ネズミやノミはどうやって排除してるの?

薬神さまのチートが加速してる。空を飛ぶだけじゃなく、障害物を通過するとは。
見慣れない防護服を着て、村人を閉じ込める人間を、信用するのは無理だと思う。
パニック状態の村人からすれば、宮廷薬師のバッジなんか無意味。おまけに子供だし。

治療シーンがなくなってきましたね。これじゃどんな処置してるか分かりません。
もともとチートなんだから、現代医学すら不要じゃない? 本末転倒だけど。
{/netabare}
11話 エスターク村の奇跡 {netabare}
中世のペストで「カラスマスク」が用いられたのは史実。
だがなぜ、ファルマ君の知り合いまで、効果の薄いマスクをしているの?

病気が分かるだけじゃなく、治療結果まで見えるんだね。
「一介の薬学研究者の手に余る」って、違うだろ。チート薬神さまだろ。
で、エスターク村の奇跡って結局何だったの? さっぱりわからない。

ここで、カビの研究者の話を出す必要がある?
抗菌物質はペストにだけ効く薬じゃない。史実ならペニシリンが最初だし。

空飛ぶ薬神さまよりも早く、王都に情報がもたらされました。
しかし、不審者の流入は食い止められませんでしたとさ。
{/netabare}
12話 彼が治せなかったもの {netabare}
薬神パーンチで悪霊粉砕。そして消去。

物質消去能力で、いろいろなことができるんだね。
だったら、皇帝の身体から結核菌を消去しちゃえば、簡単だったのにね。
ヘルペスもインフルエンザやペストも同様。
さらに感染した細菌が作り出す、毒素も物質消去しちゃえば完璧だね。
結局、薬がなくても、チートで事足りるってお話でした。

Fin. て最後はフランス語かよ。何てアニメだ!!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

5話 一番危惧していた繁盛記になっちゃったなあ。店は結論で最後で良かったのに…

1話 ラストシーンがなければ1話切りでした。あれで次回見る気になります。

{netabare}  先に文句を言うと、薬谷という名前と、あの共同研究がうんうんという冒頭の説明的な感じで、おやおや?という感じです。あと異世界転生時の驚きというか演出について今更云々いってもしょうがないですが、アレ?という感じもありました。
 いつもならPCの論文を読んでみようと思いますが、さすがに難しそうなのでやめました。ペニシリンという単語があった気がするので、多分ちゃんとした論文なんでしょう。
 検証したわけではないですが、雷云々のところなど見ると、多分知識的にはちゃんとしてそうです。実験の開始時間終了時間を記録するなど現実を知ってそうですし。

 目の作画を見ると正面なのにバランスがおかしい?なんか原画マンの手癖っていう感じです。

 エロいへそ出し乳袋先生。眼鏡が下フレームとかその文明の発展度では不可能だろうと思います。デザイン重視なんでしょうねえ。

 1話で既に既視感が満点です。まあ、設定と「無の属性」とかチートの説明なので、具体的には次回からでしょう。

 クスリの知識の期待感とラストシーンの「影がない」で先生が逃げなければ1話切りするところでした。この展開があったので、次を見る気になりました。
 転生後のチートとして薬屋は沢山あるので、どうなるかはこれからですね。{/netabare}



2話 テンポが良く結構面白い。設定をストーリーで見せているところがグッド。薬設定がまだイマイチ飲み込めませんが、医は仁術的なテーマがあるんでしょうか。

{netabare} 冒頭の先生のお見舞いから島での特訓のギャグパートはかなり面白かったし、話のテンポが良かったです。妹の件を一瞬で片づけ設定と世界感の説明をして来週につなげると言う脚本は、非常に好感がもてました。来週がまた楽しみになります。
 
 この薬神さまのチートって病気が分かることと、現代日本の薬を化学的ではなく魔法で合成できるということですね。ということはポーションの話から言って、怪我や病気の快復は今の医学以上のものではない?そこが魔法で強化されるかどうかですね。

 平民と貴族の医療サービスの差があるということとで、医は仁術的なストーリーになるんでしょうか。

 1話の冒頭はちょっとどうなるかと思いましたが、1話の後半から2話にかけて面白かったです。とにかくなかなかいい出来の異世界ものだと思います。視聴決定ということで今後レビューに残したいことがあれば追記します。 {/netabare}




5話 発想は良かったがストーリーがどんどんテンプレに…

 妹の死、そして科学者として人の命は救いたい。そこはいい話だと思います。そして2話。テンプレ部分をテンポ良くどんどんこなして、さあ、物語はこれからだと期待しました。

 3話 あれ、いきなり陛下を助けるって…それってオールマイティのジョーカーを手に入れるっていうテンプレです。これはいただけません。
 しかし、父親との確執で「考えの違い」が表せていましたし父を下に見ることで俺TUEEEでなく、父の能力の高さを表現した上で話が進んだのはとても良いと思います。これで見直しました。元の世界との考え方の差が上手くでていました。
 
 ただなあ、4話5話と話がどんどん陳腐になってゆきます。

 あれだけ頭がいい人間がいきなり店舗を手段として確定するというところから、話がおかしくなります。オカルト・慣習・せいぜい薬草などしかない世界で「ほら、薬屋だよ、いらっしゃい」とは言わないでしょう。少なくとも民間の医療の実態を調べてから手段を探すと思います。

 いかにも貴族的な店構え…というか貴族は店は使わないと思いますがそういう貴族の習慣や既得権益とかに、原作者も気が付いていると思うんです。その解決が化粧品かあ…うーん。ちょっと陛下の件は別にすると発想や展開に感心していたのに、急におかしくなったかなあ。原作者の気付きを上手くストーリーに落とし込めてない感じです。

 化粧品の危険性が話に出たと思ったら、いきなり事件が起きて解決。そして無事庶民からも貴族からも認知って…このプロセスの苦労が面白そうなのになあ…壊血病もそうですけど、解決への苦労がないから魔法で解決するのと展開が変わりません。むしろ面倒な説明が多い分テンポが悪いです。

 化粧品なら「聖女の力は万能です」みたいに化粧品づくりそのものはチートでも、女心とか貴族の生活とかそういうところを上手く描いていました。「本好きの下剋上」みたいに衛生面の描写をしてもいいと思います。
(そういえば「アンケート」という概念の有無にまで「本好きの下剋上」は原作で踏み込んでいます。本作は平民のメイドがいきなりアンケート取ってきちゃうし。紙の値段とかにも踏み込んでないし。そのくせ識字率を言い出すし。本作は、リアルをやりたいのかテンプレ異世界チートをやりたいのかどっちも中途半端です)

 本作は科学的知識による治療と異世界の文化・生活・価値観のコンフリクトをどう解決するかがテーマかと思っていました。結核まではそれがあったと思うんですけど、一番肝心の「店」の存在価値、成功要件で手を抜いてしまいました。
 これならあのエロメガネ白衣の魔法先生と協力して魔法で解決しても一緒です。医薬品チートなら、薬をつくるプロセスを現代医薬品に置き換える必要はありません。
 これじゃあ異世界のマヨネーズとかリバーシ的なテンプレ話になってしまいます。


 いきなり薬屋繁盛記じゃなくて、平民の苦労や生活習慣、薬を売ろうにも薬というものが庶民といかにかけ離れているかとか、話に出ていた壊血病とか鉛中毒みたいな、そういう部分を丁寧に解決しながら薬屋に行き着くプロセスを描けばいいのに…
 ありきたりのなろうじゃなく魔法をうまく科学と融合しようとする方向性は買いますけど、1話2話…せいぜい3話まであった期待感がなくなりました。面白くないわけじゃない、と言いたいですけど、4話5話…特に5話はつまらなかったです。

 今後チェックするかもしれませんが一旦断念で。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 15
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界アニメだけど現実寄りのようです

過労死した現代の薬学研究者が異世界へ転生し、異世界で薬局を経営する物語です。
なろう系の小説が原作なのですが、原作は専門家や医療従事者の指導のもとで書かれているそうです。
だから病気の原因や病気の媒体になるもの、そして病気の対策などの説明は、しっかりしています。

主人公は、ある大学院の薬学研究科の准教授。彼には幼くして病気で亡くなった妹がいました。
だから彼は、妹のように病気で亡くなる人を救おうと日夜研究に没頭しています。
そのため、極度の過労により、彼は亡くなるのです。
そして彼は、異世界で宮廷薬師見習いのファルマに転生します。

この異世界は、現代よりも医療技術が劣っていました。
そして転生後のファイルマは、薬の分子構造を思い浮かべるだけで、その薬をつくることができる特技を身につけたのです。
そのファルマが現代医学を駆使して{netabare}女王陛下の命を救い、{/netabare}薬局を経営することで多くの人の命を救うのです。

だから、このアニメは、わりと現実的で真面目な物語です。
こんな異世界系物語ならば私は好きです。続きを見たくなります。
{netabare}
但し、私にとって良くないと思った点が一点あります。
このファルマ、薬学に優れているだけでなく最強の魔法使いであり、戦えば必ず勝つ無敵戦士です。
なぜ原作者は、ファイルマを最強の魔法使いにしたのでしょうか?
そうすることで物語のねらいがぼやけたような気がします。
{/netabare}

ところで、日本の医者の過労死の確率をネットで調べたところ、
なんと勤務医の約60%が過労死ラインを超えているそうです。
特に20代後半の男性勤務医の1週間の平均勤務時間(滞在時間)は、約75時間だそうです。
しかも近年は、コロナの影響で、その時間がさらに増えているようです。
だから、医者が過労死するのは、アニメの世界だけではなさそうです。
コロナの報告を簡単にするようにとの医療現場からの要求が、身に沁みてわかりますね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 27

63.1 5 女王で戦闘なアニメランキング5位
ムーの白鯨(TVアニメ動画)

1980年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (15)
71人が棚に入れました
1980年代初期に話題となったグランドクロスこと惑星直列現象を扱ったSF冒険アニメ。1982年3月に惑星直列が起こる中、地球の各地で異常現象が発生。これは3万年の太古の昔にムー帝国と戦って敗れたアトランティス帝国が、小惑星として現代の太陽系にタイムスリップしてきたことが原因だった。戦いを好む山の民=アトランティス側は力の源であるオリハルコンを狙い、現代の地球へ進撃を開始。だが平和を愛するムー帝国の王ラ・ムーもまたこれを予測し、自らの脳をサイボーグの白鯨に宿して雌伏の時を過ごしてきた。ムーの白鯨はイースター島に少年少女5人を召喚。この5人こそかつてのムー戦士の生まれ変わりだった。彼らはラ・ムーの娘である美少女マドーラと力をあわせ、アトランティスに挑む。本作の制作はトムスエンタテインメント(当時は東京ムービー)によるもので、『新巨人の星』シリーズに携わっていたスタッフが移行。同社初のオリジナル企画作品でもあった。

声優・キャラクター
武岡淳一、井上和彦、千々松幸子、鈴置洋孝、つかせのりこ、杉田俊也、吉田理保子、古川登志夫、小山茉美

おんじい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

昔はマドーラが天使に見えたモノです。

1980年放映ですか~。
月日が流れるのは早いものです。

だいぶ昔のSF物で良作を見たい方にお勧めできる作品ですね。
幼いながらもアニメの女の子に初めて恋心を抱いたのが、
この作品の少女マドーラでした。
そして、むさぼるように古代遺跡の本などを読む小学時代を送ることになったわけです。

今見返してもすごい内容ですね。
空中を舞う白いクジラをSF作品とドッキングさせるなんてアイデア、
なかなか出てきませんよ。
斬新すぎます!
そして乗り物として使用されるムーバル。
これを当時考え付いた人は凄いですね~。

この作品、なにげにいろんな分野の作品に影響を与えているのではないでしょうか?

今ではたぶん作ることができないんだろうな~、
と懐古に浸りながら堪能するもよし、
主人公の身勝手な行動につっこむもよし、
目まぐるしい展開に驚くもよし、
独特な効果音に酔いしれるもよし、
いろんな楽しみ方で見てください。
見どころ満載ですよ。
もちろん複雑に絡み合う人間模様にもご注目を。
特に悲劇の姉妹マドーラとラメールの話、
プラトスとラメールの愛は涙なしでは語れません。

OPとED両方ともアニメソング界の帝王、
水木一郎さんが歌っていますが、
作品にピッタリな曲で一度耳にするとやみつきになりますよ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

レビュー散策してて思い出したので、内容無いですが書きます

私ね、コレ苦手ですw
実は嫁さんの謎調達の結果、コレが家にDVD有るんですよ。
んでも私が好きな路線じゃないの嫁さん判りそうなもんだし、謎なのです(汗)

昔もTVで数回見た記憶もあるし、謎調達品も一応全話見たんですが放心状態で眺めてたので内容に関しては記憶が欠損しとります。
だから話がどうのとかは、私にゃレビューする資格すらありません。

作品全体に刺々しい表現も殺伐とした雰囲気も無いんですよね、コレ。
古いアニメの中では結構有名どころだし、内容も敵と戦うお話な筈ですが世界観が清潔すぎて私苦手です。
多分想定した客層も男向けの作品じゃなかったんでしょう。
ただ好きでも無かったのに昔TVで見た記憶が有るって事は、私んちの状況からすると妹が見てたのかもしれませぬ。意外とうちの嫁さんも好きだったのかな。

若い人に勧められるかと言うと・・・私にゃワカリマセン(汗)
でも絵は綺麗ですよ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

子供心を強く刺激したのは

オリジナルアニメとして
秀作だったと思います。
惑星直列の影響で、古代文明である
ムーとアトランティスが復活し
戦いを始める話です。
その際、正義派がムーの生まれ変わりの設定でした。
【白鯨】にちなんでか、ムーサイドは
皆、名前に【白】の字が付いていました。

子供心を強く刺激したのは
オーパーツ的な古代遺跡の数々。
【マチュピチュ】の存在を知ったのは
この作品かも、、、
そういえば、当時【ムー】と言う
ミステリー雑誌があったが、、、
まだ存在するのかな

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4

59.6 6 女王で戦闘なアニメランキング6位
リーンの翼(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (62)
426人が棚に入れました
現代の山口県岩国市、友人が起こしたテロ行為によって追われていたエイサップ・鈴木は海より現れた戦艦に乗っていた少女リュクス・サコミズがもたらしたリーンの翼の沓によって異世界バイストン・ウェルへと召喚されてしまう。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世代論から読み解く《富野監督作品》への違和感とその理由

※ロボット/メカ/軍事SF系アニメの視聴もそろそろ飽きてきたので、打ち止め的に(※長文注意)。

◆「桜花」操縦士サコミズ「聖戦士」となり現代の東京上空に出現。

昭和20年春の沖縄戦の初期、大挙して押し寄せた米軍艦隊が沖縄本島に向けて連日猛烈な艦砲射撃を行い、住民たちは命からがら丘陵地に避難する日が続いた。
ところが、そうした避難中に、ふと砲撃が途切れる時があり、住民たちが米艦の様子を確かめようと恐る恐る見晴らしのよい高台に登ったところ、眼前の海原に浮かぶ米艦群に向かって、神風特別攻撃隊が次々と特攻を仕掛けている様子が目に飛び込んできたという。
住民たちは思わず膝をついて、両手を重ね合わせて、神風特攻隊を拝んだ。
・・・そういう先の戦争でのエピソードを、どこかで聞いたことがあります。

{netabare}文金高島田(ぶんきんたかしまだ)の特攻人形がコックピットを舞う中で、70年前の自身の出撃を見送った女学生達の「・・・生き神様でした」という涙声を思い出したサコミズ・シンジロウは、ギリギリのところで自らの初心(※人々を守りたいという気持ち)を思い出して、東京への核爆弾直撃を阻止し、愛機オーラバトラー・オウカオーと共に消滅する、{/netabare}

・・・という本作終盤の展開は、そうした伝聞にヒントを得てシナリオ化されたもののように思えました。

本作の当て馬・ダミー主人公(日米ハーフの大学生・エイサップ鈴木)や、在日米軍基地や東京市街地へのテロ行為に及ぶ彼のルームメート達(うち一人は在日三世、もうひとりは在日米軍基地勤務者の息子)、怪しく蠢く米軍艦隊司令官、異世界(バイストン・ウェル)の面妖な妖精の女王・・・といった設定&シナリオには色々と難癖をつけたくなりますが、本作の真主人公(特攻機「桜花」元搭乗員サコミズ・シンジロウ)の《心情劇》として見れば、本作には一定以上の見どころがあり、結果的に3周もしてしまいました。

・・・ただし、そうは言っても、本作の内容に関して、個人的な引っ掛かりも多かったので、以下にまず短めの感想&総評を記すとともに、本レビューの末尾にその引っ掛かりの原因について少しばかり考察します。


◆本作への率直な感想と総評

昭和20年(1945年)夏、特攻機「桜花」で出撃中に異世界バイストン・ウェルに召喚され、同地でリーンの翼の力を得て「聖戦士」となった迫水真次郎は、{netabare}その後も米軍の行った東京大空襲・広島長崎への原爆投下・沖縄戦の悲惨な経験を一刻も忘れず、逆に自らバイストン・ウェルに建てた「ホウジョウ国」の王として同地のオーラ力を収奪して建造した軍艦(オーラシップ)&ロボトミー化昆虫型生物兵器(オーラバトラー)を束ねて地上界に帰還し、憎きアメリカを粉砕{/netabare}しようと、壮大な執念をたぎらせていた。

・・・ということで、「焼け跡世代」(※後述)であり1960年の安保闘争当時に学生時代を過ごした「安保闘争世代」でもある富野氏は、このサコミズ王に《自らの信条/心情を託した》のか?

・先の大戦で米軍に酷い目に遭わされた
    ↓
・だから絶対にアメリカは許せない!いつかきっと復讐してやる!

(※どうやらコレが富野氏の世代の共通意識なのか?)

・・・でも、それって、まさにビスマルクがいったという「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という有名な警句にある、「愚者が(自らの直接的な)経験に囚われて(判断を誤ってしまう)」ってコトそのものじゃないでしょうか?
そうした「条件反射」的な反応ではなく、もう少し長期スパンで「歴史から学ぶ」ことは出来かったのか?

結局、本作は

<1> 「特攻隊員」のモチーフを巧みに利用しながらも、
<2> 富野氏が自身の所属する世代(焼け跡世代)の意識を、その上の世代(大正/昭和一桁世代)の意識の中に混入させてしまった“半可通”(中途半端)な作品であり、
<3> また、富野氏の世代の意識の“限界”を図らずも晒してしまった迷作

・・・という印象を個人的には強く受けました。
(※本作の各話はまずまず楽しめたものの、個人評点を余り高く付けなかった理由)。

《まとめ》
本作は全6話と短く、かつ、最終盤にある種の不意打ちが用意されている点から「ロボット/メカ/軍事SFもの」あるいは「戦史もの」が好きな人には、まず見ておいて損はない作品と思います。
とくに、富野監督の『ガンダム』『イデオン』などを色々視聴してきた方には、そうした一般向けに企画された作品では希釈されている同監督の「過去~現代の日本」への基本的な意識を、(※それを肯定的に捉えるか批判的に捉えるかは別として)少しばかり垣間見ることが出来る作品として意外と貴重かも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
ラスト近く(オーラロード開通時)の安直に子供を使った演出はイマイチ×。
・第2話視聴終了時点
地下世界バイストン・ウェルで地上から持ち込んだ携帯電話同士で通話ができる・・・というのは流石に設定が甘く白ける。
・第6話(最終話)視聴終了時点
文金高島田の特攻人形のシーンは予想外で、色々と引っかかる点はあるものの視聴して良かった作品と思った(唯一の★★(優秀回))。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作小説        富野由悠季(雑誌『野生時代』1983-86年連載)
総監督         富野由悠季
脚本           高山治郎、富野由悠季
キャラクターデザイン 工藤昌史
メカニックデザイン   篠原保、沙倉拓実
音楽           樋口康雄
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== リーンの翼 (2005年12月-2006年8月) =============
{netabare}
第1話 招かれざるもの ★ 在日米軍岩国基地の騒乱(基地への学生テロ、オーラシップ(バイストン・ウェル軍艦)出現、エイサップ鈴木&リュクス姫の出遭い、リーンの翼出現、米軍艦載機の攻撃、オーラロード開かれる) 
第2話 ホウジョウの王 ★ バイストン・ウェルへ、フェラリオ達との接触、サコミズ王(迫水真次郎)との対面、コモン界の状況(ホウジョウ国・サコミズ王と叛乱軍指揮者アマルガンの対立)、サコミズ王の宿願(打倒アメリカ)、聖戦士の資格
第3話 地上人のオーラ力 ★ サコミズ王の日本侵攻計画、桜花と紙人形、聖戦士サコミズの事跡、地上人3人の初出撃(オーラバトラー同士の交戦、アマルガン&リュクス姫拿捕)
第4話 王の奸計 ☆ 叛乱軍への投降勧告・騙し討ち(怨念のオーラ・エナジーの利用)、ジャコバ・アオンの怒り、リーンの翼発動(サコミズ王&エイサップ鈴木)
第5話 東京湾 ★ 両軍オーラシップ艦隊地上へ、マキャベル(米軍パブッシュ艦隊司令)&コドール女王(サコミズ後妻)の同盟、学生テロリスト2人組狂喜(東京タワー破壊)、翼の見せる幻影(東京大空襲、広島原爆投下、エイサップ両親の過去、沖縄戦)、オーラバトラー・オウカオー&ナナジン現代の東京へ
第6話 桜花嵐(おうかあらし) ★★ 錯綜する思惑、戦況混沌、サコミズ王聖戦士化、学生テロリストの水爆強奪・起爆装置作動、マキャベル司令拘束、オウカオー・ハイパー化、サコミズ王翻意・核爆発吸収、後日譚(迫水家墓参){/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.9

主題歌 「MY FATE」


※以下、富野監督作品を読み解く事前準備として日本の世代論を概括します。

◆日本の世代区分  ※通俗的な世代論に私見を加味
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(0) 明治アンカー世代(1898-1911(明治31-44)年生まれ){netabare}
 ・日露戦争(1904-05年)の勝利後に学校教育を受けた世代であり、若年期に第一次世界大戦(1914-18年)による好況と文化繚乱を経験。
 ・その分思想面で緩く育ち、1920年代にロシア革命とマルクス主義に傾倒する「マルクスボーイ」を多く生んだ軽薄世代でもある。
 ・1930年代の世界経済の危機と日ソ冷戦の進行に伴う国内世論の右傾化により思想弾圧を受け、過激な国粋論者に転向する者も多く出た。
 ・先の戦争の敗戦に続くGHQ占領期に今度は、その占領政策に迎合して戦前の日本を一方的に糾弾し下の世代に強い影響を及ぼした者も多い。{/netabare}
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(1) 大正世代(1912-1925(大正元-14)年生まれ){netabare}
 ・終戦時(1945年8月)に既に成人に達しており、戦後の価値観の紊乱にも「忍び難きを忍んで」耐え、復興に尽くした世代。
 ・先の戦争で兵員として最も死傷者を出した世代であるが、それを愚痴ることなく、頑固一徹、節を貫き通した人が多い。{/netabare}
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(2) 昭和一桁世代(1926-1934(昭和元-9)年生まれ){netabare}
 ・終戦時に10代を迎えており、上の世代ほどではないが、既に身についた戦前・戦中の価値観を戦後も堅持し続けた人が、実際には多い世代。
 ・逆に、この世代に該当しながら戦前の価値観を必要以上に強く否定する人は、戦後に後付けで特定の価値観に傾倒した「確信者」「転向者」。{/netabare}
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(3) 焼け跡世代(1935-1941(昭和10-16)年生まれ){netabare}
 ・GHQの指令と物資不足により、学校で「墨塗り教科書」を使った世代であり、価値観の混乱が全世代中最も甚だしい。
 ・にも拘わらず、そうした自分の中の価値観の混乱・不整合を「だからどうした」と開き直る図太さを持ち合わせた世代でもある。{/netabare}
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(4) 戦中生まれ世代(1942-1945(昭和17-20)年生){netabare}
 ・(3)までの世代と違って実際には戦争の記憶はないが、戦後の食糧不足・物資不足の記憶とそれに起因する被害者意識が最も強い世代。
 ・(3)~(4)には、1960年の安保闘争の時にデモ隊に参加ないし共感を持った人が多く含まれ、「安保闘争世代」「60年安保世代」ともいう。{/netabare}
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(5) 団塊世代(1946-1949(昭和21-24)年生まれ){netabare}
 ・戦後のベビーブーム期に大量に生まれた世代(第一次ベビーブーマー)で、自身の成長とともに高度経済成長期を謳歌。{/netabare}
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(6) ポスト団塊世代(1950-1954(昭和25-29)年生まれ){netabare}
 ・団塊世代に次いで人口が多く、ともに1960年代~70年代初めの高度経済成長期を謳歌した世代。
 ・ただし集団志向の強い団塊世代に対して、「個性」を強調して画一化を嫌うので「断層の世代」ともいう。
 ・(5)~(6)には、1970年の安保闘争の時にデモ隊に参加ないし共感を持った人が多く含まれ、「全共闘世代」「ベトナム戦争世代」ともいう。{/netabare}
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(7) しらけ世代(1955-1964(昭和30-39)年生まれ){netabare}
 ・安保闘争10-20周年にあたる1980年にデモを起こさず平静を決め込んだ学生層を含み、以前の世代に比べて政治的関心が低いとされる。
 ・第一次/第二次オイルショック(1974/80年)を挟む1975-85年の安定経済成長期に就職期を迎え、何事にも安定志向が強い世代。{/netabare}
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(8) バブル世代(1965-1969(昭和40-44)年生まれ){netabare}
 ・政治どころか社会活動にも余り興味を示さず、個人の趣味に走る傾向があり「オタク世代」「新人類世代」ともいう。
 ・1986-90年のバブル経済期に学生期~就職期を迎えたラッキー世代だが、その分社会に出た後は「仕事の出来ない世代」扱いされがち。{/netabare}
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(9) 団塊ジュニア世代(1970-1974(昭和45-49)年生まれ){netabare}
 ・団塊世代の子供の世代で、前後の世代に比べて人口が多い(第二次ベビーブーマー)。
 ・学生期にバブル景気を経験したが、1992-98年のバブル崩壊不況期に就職期を迎え「氷河期世代」「失われた世代」と呼ばれた。{/netabare}
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(10) ポスト団塊ジュニア世代(1975-1979(昭和50-54)年生まれ){netabare}
 ・ポスト団塊世代の子供の世代で、親の世代に似て「個性」を重視する傾向。好景気を経験しないまま、引き続き「就職氷河期」に直面。{/netabare}
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(11) しらけジュニア世代(1980-1988(昭和55-63)年生まれ){netabare}
 ・2000年代中頃の経済持ち直し期(小泉政権期)に就職期を迎えた世代。親の世代に似て安定志向が強く保守的。「2ちゃんねる世代」。{/netabare}
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(12) 平成一桁世代(1989-1997(平成元-9)年生まれ){netabare}
 ・2002-10年実施の「ゆとり教育」の直撃を受けたので「ゆとり世代」ともいう。前の世代に比べ基礎学力が低下。「SNS/Twitter世代」。{/netabare}
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(13) 世紀末・ミレニアム世代(1998-2001(平成10-13)年生まれ){netabare}
 ・2011年以降実施の「脱ゆとり教育」で挽回するも、依然「ゆとり教育」の影響が残る過渡期の世代。{/netabare}
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(14) 脱ゆとり世代(2002-(平成16-)年以降の生まれ){netabare}
 ・現時点で高校生以下の世代。{/netabare}
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※上記の世代論のうち、(1) 大正世代~以下の記述内容は、おおむね私たちの常識の範囲だと思います。
※ただし、一番上の (0) 明治アンカー世代 の記述内容は、最近20年程で実証的な研究が進んで今では幾つもの研究書が出版されてきているものの、戦後教育の影響で「戦前の日本は言論や政治活動の自由のない非民主的な暗黒国家だった」と頭から思い込んでいる人(※そういう人が現時点でどの程度いるのか知りませんが笑)には、「え?」と戸惑ってしまうものかも知れません。
※具体的には、宮沢俊義(憲法学者、1899生)、羽仁五郎(歴史学者、1901生)、美濃部亮吉(経済学者・元東京都知事、1904生)という今でも高名な(*注1)学者達がこの世代に該当し、彼らにやや遅れて (1) 大正世代の初めに該当する丸山眞男(政治思想学者、1914生)を含めた人々が、GHQの公職追放/教職追放によって戦前の教育を担った世代が追い出された後の戦後の学界をそれぞれ仕切り、 (3) 焼け跡世代~以下の人々に教育を施し、その過程で「戦前・戦中の日本は暗黒の非民主主義(ファシズム)国家だった」などと一方的に糾弾する、実際には根拠のない言説(※はっきり言えば“偽善的な虚偽の言説”)が戦後日本に長く流布してしまう原因になりました。

・・・いずれにせよ、本作の富野監督の属する (3) 焼け跡世代から、『攻殻機動隊』で有名な押井守監督の属する (6) ポスト団塊世代 あたりまでは、 (0) 明治アンカー世代が中心となって行った上記の「戦後教育」の影響が極めて大きく、それに、彼等が在学中に盛んだった安保反対運動/反米運動の影響も加わって、アニメ作品といえども(※あるいはアニメという若年層に影響の大きい媒体だからこそ?)、彼らの意識と価値観を反映した作品が多く生み出され、また彼等と同期の批評家たちによって実際の面白さや人気・作品価値以上にそれらの作品や制作者達が高く評価され続けてきたのではないか?

・・・本サイトでも非常に目立つのですが、これまで、アニメ雑誌などのその手の批評を鵜呑みにしてきた方は、一度そういう視点から、考察を広げていくと、また面白いかも知れません。

(*注1)戦後の論壇を長く仕切ってきた、いわゆる「朝日文化人・岩波文化人」の間で“高名だった”という意味であり、サンフランシスコ講和条約&日米安保条約の締結に奔走した吉田茂元首相に言わせれば「曲学阿世の徒(学問を捻じ曲げ時流におもねる者たち)」でしかありませんでした。←戦後の日本の歩みを振り返れば、結局どちらが正しかったのか?は、最早明白だと思います。

※以下、本作および富野監督作品に限定した考察。


◆世代論から読み解く『リーンの翼』と、富野監督作品への違和感の理由

本作の原作者であり監督の富野由悠季氏は、1941年(昭和17年)生まれということで、日本の通俗的な世代区分論によると、「焼け跡世代」に該当するのだとか。
なるほど、同監督の代表作『機動戦士ガンダム』(1979年)、『伝説巨神イデオン』(1980年)等を観ていた時は、そこまでハッキリとは思いませんでしたが、本作を観たあとだと、確かに“富野氏の属する世代”の思考・行動の傾向が、本作の真・主人公(サコミズ・シンジロウ)の混乱した言動の描出を通して、くっきりと浮かび上がってくる気がしました。

そういえば、しばらく前に視聴した富野氏の初期の監督作品『無敵巨神ザンボット3』(1976年)も「自分がそれまで信じ込んできた価値観」が最後の最後でひっくり返そうになって主人公が動揺してしまう所が、ほぼ唯一の見どころだった気がしますし(※シナリオ稚拙なので私の個人評点は × 2.9 と低めですが)、同じく富野氏の最初期の監督作品『海のトリトン』(1972年、原作者は手塚治虫氏)も、同様の構造のシナリオとなっているそうです(※ただし未視聴)。

※要約すると、

▲先の大戦で米軍は、東京大空襲/広島原爆投下/沖縄戦・・・と次々と残虐行為を行った。
▲だから、絶対にアメリカは許せない、いつかきっと復讐してやる!
▲アメリカに迎合し、その手下に成り下がっている今の日本政府も同罪だ!
▲今の日本政府を認容している腑抜けた日本国民は愚民だ!若者はもっと意識を高く持て!

・・・どうやらコレが本作の原作者兼監督・富野氏の世代(※1941~45年生まれの「焼け跡世代」)の共通の意識なのか?

そして、そうした意識は、彼らが学生時代を過ごした1960年当時に巻き起こった日米安保闘争(*注2)によってさらに強化され、その後、社会に出て行った彼ら(※いわゆる「安保闘争世代」)は、あるいは政界・官界に自ら入り込み内側からそれらを掌握することにより、あるいは新聞・TV報道さらには小説・マンガ・アニメといったマス媒体を通して民衆を「啓蒙」することにより、安保闘争当時には実現できなかった彼らの「革命」(“保守・反動的”な既存の日本政府の転覆と“世界平和の敵”アメリカへの鉄槌)をいつの日にか実現してやろう!という(※今の私たちから見て些か誇大妄想的な)「悲願」を胸に抱いたまま、今に至っている(らしい)。

(*注2) 60年安保ともいう。1952年4月28日のサンフランシスコ講和条約発効(日本の主権回復)と同時に発効した日米安全保障条約(※米軍の日本駐留と有事における日本の安全保障を確約した攻守同盟条約)の改訂に反対し破棄を求訴えて発生した大規模な学生デモ。

・・・そうした「焼け跡世代」「安保闘争世代」特有の意識が、富野氏の監督作品には常に溢れ出ていて、そのために同監督の作品は、代表作『機動戦士ガンダム』、『伝説巨神イデオン』がそうであったように、放送当時の本来の視聴ターゲットである子供たちには、実は全然受けずに放送短縮(ガンダムの場合)・打ち切り(イデオンの場合)の憂き目に遭ってしまう一方で、富野氏と同世代あるいは少し下の世代のアニメ批評家・制作者たちからは「自分たちの心情を代弁する監督」として絶賛を受けることになり、しかもその過熱ぶりは「富野監督作品を貶すことは一切許さない・認めない」とするほどに一方的に偏ったものであったがゆえに、ネットなど多種多様な批評媒体の存在しなかった当時、一般の視聴者ですら、「そこまで絶賛されている作品を面白いと思えない自分は間違っているのかも知れない・・・」と思い込ませてしまうほどだったと推測します。


◆(参考)1980年代前半の長編ロボット/メカ/軍事SF系アニメの実際の人気度
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(1)『機動戦士ガンダム』(富野由悠季監督、1979年):本来4クールで企画されたところ、不人気により3クール半に短縮(※その後、劇場版3部作でマニア受けに成功?)。
(2)『伝説巨神イデオン』(富野由悠季監督、1980年):本来4クールで企画されたところ、3クールで打ち切り(※その後、劇場版で補完し完結・マニアに好評?)。
(3)『太陽の牙ダグラム』(高橋良輔監督、1981年):本来4クールで企画されたところ、人気が高く6クールに延長して完結。
(4)『装甲騎兵ボトムズ』(高橋良輔監督、1983年):4クールで企画され、一般視聴者の人気を維持したまま無事完結。
(5)『超時空要塞マクロス』(石黒昇監督、1983年):2クールで企画されたところ、人気沸騰で3クールに延長して完結(※劇場版も大人気)。
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※このように実際に一般層に人気が出て放送延長が決まったのは『ダグラム』『マクロス』で、とくに『マクロス』は人気沸騰ぶりが凄まじく、最初は無視していたアニメ雑誌も後追いで特集を組んで人気に便乗する方針に切り替えるほどだった。

※一方、『ガンダム』『イデオン』はTV放送当時は短縮・打ち切りとなるほど不人気だったが、アニメ雑誌の批評などに強い影響を受けて、これらをエンタメ性の高い『マクロス』『ボトムズ』等よりも「内容が深い」等と思い込んだ当時の「意識高い系」の人たち(マニア層)の支持が徐々に広がって、1985年の『Zガンダム』以降の『ガンダム』シリーズ化につながっていった。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

Anna さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

争う虚しさを描いた、富野監督渾身の王道ファンタジー!

富野由悠季監督がライフワークとして製作している、“バイストン・ウェル・シリーズ”の完結作品!1話30分、全6話のロボットアクションファンタジーです。

山口県の岩国市、テロの容疑で米軍と山口県警に追われていた主人公"エイサップ鈴木"とその友達は、"リーンの翼"と呼ばれる靴をはいた少女"リュクス"と、彼女の率いる羽の生えた軍艦の群れに遭遇する。
リュクス達はリーンの翼の力を使って、異世界である"バイストン・ウェル"からやってきたのだった。
リュクスと共に、バイストン・ウェルのホウジョウ国へと帰還したエイサップ達。
彼らは、王である"サコミズ・シンジロウ"が、強大な艦隊と戦闘メカ"オーラバトラー"を駆使し日本を配下にしようと企んでいることを知り、それを阻止しようと戦うのだった…。

まず、透明感のある鮮やかな色彩の映像がとても美しいです。多様されている七色の光や、オーケストラの迫力ある音楽が印象的でした。
虫型の形をしたオーラバトラーや戦艦の美しいデザイン、江戸時代のような衣装がとても凝っていて面白いです。
前シリーズ作品は見ていませんが、それでも十分に楽しめました。
心に響く、感動のラスト!!
過去の米軍とのむごい戦争を描きながら、王道ファンタジーの魅力も備えた、とても不思議な作品!

アニメファンなら、一度は見ていただきたい一作です!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 4
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

お禿げ様の愛を描き出すには予算がたらない!!もっとよこせw

意味がわからないと評判の本作。
とにかく富野監督の溢れる異世界バイストンウェル愛がおさまりきってない。

ふっるーい同名の小説版を既読だとわかるんですけど。
迫水が死なないで生き延びた場合のお話。
ifワールドですね。
ダンバインのバイストンも関係ないでしょう。


とても悲しい問題点

二次大戦時に特攻機桜花からバイストンに迷い込んでから真の聖戦士になった迫水王が現代日本情勢にからんでくる。
そのくだりがまず絶対にわからない。
いろいろ描写が足らないんです。
迫水のキャラクター、心理。キの字にしかみえません。そこがテーマでもあるのですが。
完全に尺やお金の問題。
ハイテンポなんです。すごくいい作品なのに。
大御所さまなので、なんとかやってはいるんだけど、たぶん小説よんでない、ダンバイン知らないひとはまったく?だと思うんです。

あんた誰?なんでアンタは攻めてくるのって。
日本人が異世界の王になっているということ自体がよくわからない。世界観を知っていればいいのですけども。

そこへ主人公のエイサップが迷い込み、異世界同士の戦争ものでありながらお約束で迫水の娘とのロマンスやらなんやらが語られる。

で、活躍しようがエイサップ君はどやっても傍観者でしかない。
結局主人公は先代の聖戦士である迫水王なのだ。



わけが分からないと思うのでまとめます。

{netabare}
2次大戦中バイストンウェルを平定し救世主となり人生一周回ってしまった、すごろくでいったらあがりになってしまった。
そんな旧主人公は祖国を思い何を考えるのかと。


テーマとして私は迫水が言うような反体制が問題じゃないとおもうんです。
ある物語でヒーローになった人間がその後どうなるのか、というのを描きたかったんだと思います。
そういった意味では逆襲のシャア的でもあります。

1つの世界を統一しちゃったわけですよ、この迫水さん。
トンでもない人です。
そこまでデキた人が、今の日本をみてどう思うのかってことなんです。稀代の英雄も覇業が終われば祖国のことを忘れられないんです。
命を捨てて守ろうとしたのに、原爆は落とされる、安保はある・・ビルはすごい・・なんじゃこりゃああ!!
日本はもっと美しい国じゃい!!オレはこんな国のために命を捨ててねえ!っと
横井庄一さんとはぜんぜん違うわけです。異世界の英雄をやっているだけに。
でも・・結局は日本を愛していました・・。

現代の日本に対しての批判、問題提起をしつつ去っていく。。。ただそこまでパンチがないというか相変わら極端なことは言わない。そこらへんが富野さんらしいなぁと。むかしからですよね。あんまり説教くさくない。特にアニメに関しては社会に対しての自分の意見も出さない。愚痴はいってもね。


伝説の聖戦士の生き様、それを見届ける新たな聖戦士。
彼が言うように現在の日本に至る情報を知ってるのかと?
これらを観ておまえもちょっとは考えろよっていう、そんな気のするお話です。
{/netabare}


オーラーバトラーの動きとかめちゃくちゃかっこいい。
見蕩れてるとあまりにお話が怒涛のようにすすむのでなにがおこったのかわからないままおわる可能性もあり。
起承転結のキャラの掘り下げと転部分、結のボリュームが圧倒的に足らない。監督の手腕だと尺と予算にしかみえない。バトルの見せ場もなくおわってしまう。
おしい・・実に・・・相変わらずキャラクターは立ちまくり、やっぱり監督は天才だと思う。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9
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