嫉妬で成長なTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の嫉妬で成長な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月16日の時点で一番の嫉妬で成長なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

88.1 1 嫉妬で成長なアニメランキング1位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1169)
5465人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

憎しみの連鎖

アニメーション制作:キネマシトラス
監督:阿保孝雄、シリーズ構成:小柳啓伍
総作画監督:鈴木 豪、山本由美子
キャラクターデザイン、総作画監督:諏訪真弘
原作:アネコユサギ

異世界系アニメは嫌いではない。
パーティーを組んでモンスターを倒すという
今では誰もが知っている物語自体に
不思議と惹きつけられるからだろう。
しかし、物語の骨格が共通のため
誰もがストーリーを作りやすいこともあり、
作者の嗜好が分かりやすく伝わってくる。
そのため、私にとっては好みがはっきり
分かれるジャンルの作品でもある。
物語が目指しているものが見えたときに
感じたのは、『盾の勇者の成り上がり』は、
私が好きな異世界ものだということだった。

20歳の大学生、岩谷尚文は「四聖武器書」という
本を読んでいるときに異世界に召喚されてしまう。
そこには、剣、槍、弓、盾の4人の勇者が揃い、
尚文は盾の勇者として召喚されていた。
4人の勇者は定期的に訪れる「災厄の波」に
対抗するために呼ばれた存在。
しかし、なぜか盾の勇者である尚文だけが
召喚したオルトクレイ王やその娘・マインから
迫害されてしまうのだった。

序盤を乗り切れるかどうかが
いちばんのカギになるかもしれない。
主人公の尚文が周りの人々から騙され、
迫害され続けるため、観ていてストレスが溜まるからだ。
個人的にはフィーロとドラゴンのレースでの
マインのやり方があまりにも滑稽で笑ってしまい、
そこから、安心して観られるようになった。
尚文が迫害されることが、この物語の核心の
部分なのだろうと思ったからだ。
おそらく盾の勇者についての本当の秘密は、
物語の最終段階にまで来なければ、
明かされないのではないだろうか。
そもそも尚文だけが「盾」の勇者ということで、
武器ではなく防具だというのは変な話で、
攻撃を受け続けることを示している。
それによって、憎悪の炎が蓄積されていき、
強大な力を持つ話になっている。

結局、何千年も続く人類の歴史で
戦争が終わることのないのは、
憎しみが連鎖するからだろう。
これを断ち切らない限りは、
私たちはいつまでも破滅の危機と
直面し続けなければならない。

マチュー・カソビッツ監督の『憎しみ』という
映画があるのだが、フランスでの
有色人種たちが差別を受け続け、
悲劇を生んでしまう様をモノクロの映像で
スタイリッシュに描いている。
フランスというとサッカーの
ジダンやアンリなど有色人種のスター選手が
多いイメージだが、反面、差別が根強いと聞く。
国粋主義者が一定数以上いて、
スラム街のような場所も存在する。
フランス国内の暗部が描かれた、
とても心に残った作品だった。

『盾の勇者の成り上がり』を観ていて、
そんなことを思い出したのだが、
この作品は、テーマや教訓を込めた童話。
明らかに西洋の童話がバックボーンにある。
だいたい、マインや教皇、ほかの勇者の行動が
あまりにも常軌を逸しているわけで、
明確な目的をもって物語が紡がれていく。
そのため些か、極端な展開になっていて
好みが大きく分かれるだろう。
例えば、先述したように盾の勇者は、
攻撃を受け続け、憎悪の炎で自らと
世界を滅ぼすほどの力を備えているように見える。
それを助けるのが奴隷商で売られていた
タヌキの亜人のラフタリアと
神鳥と呼ばれるフィーロである。
本心から信じてくれる大切な人が近くにいることが、
人を憎悪の念に縛られることから救ってくれる。

また、「災厄の波」に際して、
モンスターを退治していくのと同時に
一般の村々が被害を被り、
モンスターの死骸が周辺地域に
災害をもたらす話もある。
勇者たちがモンスターを倒すことで
後始末をしないと被害が拡大していく発想は面白い。
そんなときに尚文が人々を助けるのだが、
必ず報酬を要求する。
つまりは「ギブ&テイク」の精神だ。
人と人との関係というのは、いくら親しい間柄でも
「ギブ&テイク」を忘れてしまうと、
簡単に関係性が崩れてしまうことがある。
一方が与え続けているだけの関係性は、
いくら口では「気にしないでいい」と
言われたとしても、長続きすることはない。
これは親子であっても同様だ。
誰もが頭では分かっている、人と人との関係性の常識を
物語でしっかり伝えているのは好感だった。
この常識は最近の社会では忘れかけられていると思う。

そして、物語に一貫して流れているのは、
「信じる」とは、どういうことかということ。
盾の勇者は、ほかの使い物にならない勇者たちと
共闘しなければならないことをフィロリアルの王から
課される。人を信じたり、託すことによって、
初めて未来が拓けることを示す。
{netabare}勇者たちには、それぞれ特殊能力が設定されており、
他の勇者のことを信じることで、
その能力を全員が使えるようになっている。{/netabare}
おそらく、この物語では、人が持たなければならない
いくつもの大切なものを身につけなければ、
「災厄の波」に対抗することができないのだろう。

物語全体としては「なろう系」らしく、
設定や物語の粗が散見され、
主人公以外の頭が悪すぎてイライラする。
タイトルもこの作品が内包するテーマとは
かけ離れていると思うし、失敗だと感じる。
おそらく編集者がつけたのだろう。
しかし、キャラが魅力的で、
やりたいことがはっきりしている。
最後に仲間に加わるのも、樹のチームから
追い出されたキャラということで徹底している。
作画は安定していて、顎のとがった造形が特徴。
美術面もなかなか興味深く、
ローマやマヤ文明の遺跡を参考にした
絵作りが好感だった。

別の異世界から訪れたグラスやラルク、
そして、勇者たち全員が
それぞれ別の世界の現代から召喚されたこと、
盾が抱える暗い秘密など、
気になる点はたくさんある。
2期と3期の制作が決定したということで、
続編を楽しみに待ちたい。
(2019年11月10日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人間の醜い心に嫌気がし、人狼や神鳥の美しい心に癒される物語

この物語はドラゴンクエストのような立派な勇者が登場する素晴らしい物語ではありません。
人間の醜い心が思いっきり表現されています。
このアニメで美しいバトルを期待されている方は、見ない方が良いでしょう。
でも、人間でない人狼のラフタリアや神鳥のフィーロが私たちを癒してくれるので、この物語は何とか見ることができます。


この物語では、顔も見たくないほどの嫌な人間たちが登場します。
その嫌な人間たちから盾の勇者である尚文(なおふみ)は、何度も何度も濡れ衣を着せられて酷い目にあいます。

そんな嫌な奴らからの迫害をバネにして、尚文は少しずつ成長します。しぶとく、たくましく生き抜きます。
そんな尚文の生き方に、思わず感情移入してしまいます。
ドロドロして美しくないけど、大好きです。共感が持てます。

そして、尚文の仲間である人狼のラフタリアや神鳥のフィーロは、この物語では天使のように純粋です。いつも尚文を守ってくれます。

人間の心が醜く、獣や鳥の心が美しい、それが嫌というほどわかってしまう物語です。


この物語は、まさに人生の縮図のようなものです。
嫌な奴に屈服して日陰のような人生を送るか、それとも嫌がらせを跳ね返してしぶとく生き抜くか、その選択を迫られることが人生には割とあります。
私たちも盾の勇者のように、しぶとく生き抜きましょう。

エンディングは 藤川千愛さんの「きみの名前」 と 
               「あたしが隣にいるうちに」
2曲ともこの物語にふさわしく、心の叫びが聞こえてきます。魂の叫びと言っても良いかもしれません。
決して美しくないですが、心に響く名曲です。
       

投稿 : 2024/05/11
♥ : 69
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デブチョコボが全てを救う

キネマシトラス制作。
異世界×ファンタジー。

図書館で1冊の古書と出会った主人公尚文は、
世界を救う盾の勇者として異世界に召喚された。
召喚された勇者は彼を含め4人である。
次元の渦・亀裂から大量に魔物が湧き出し、
世界は「波」と呼ばれる現象で破滅の道を辿る。
世界の救出を国王から託され彼らの冒険が始まる。

労働の対価として報酬を要求する勇者たち、
英雄譚としての勇者像からは乖離した設定である。
この設定も、物語後半で効果を上げる。
{netabare}地道に任務をこなし民の信頼を得る主人公と、
どこかゲーム感覚で勇者ごっこをする、
他の勇者との対比が顕著な形で表される。{/netabare}

お約束のハーレム展開も少しずらされている。
根拠のない愛情が、先行するのではなく、
信頼が先行しているため過度な嫌味とならない。
{netabare}身寄りのないものたちの疑似家族なのだ。{/netabare}
デブチョコボのフィーロが全てを救う。
なんて愛嬌のあるキャラクターでしょう。
ニコニコと荷馬車を引く姿がとても可愛い。
彼女の功績は、個人的に大きいです。

地道に戦闘し、レベルを上げ、
その対価で食料と武具を購入し旅を続ける。
気が付けば民の信頼を集め仲間を得る。
このこともまた物語後半で効果を上げる。
{netabare}召喚直後に、嘆き泣いた「盾」の性能も、
戦闘報酬で様々に派生しその効果は絶大である。{/netabare}
このあたりも丁寧に描かれていますね。

主人公尚文は、物語終盤になり、
{netabare}壊滅した仲間の故郷の再建を願い町を作る。
それは彼にとっても新たな旅の拠点である。{/netabare}
様々な旅での出会いが彼を成長させたのだ。
生き方を見つけ、ここからまた始める。

新たな冒険の始まりに期待するばかりだ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 68

84.9 2 嫉妬で成長なアニメランキング2位
NEW GAME!!(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (921)
4743人が棚に入れました
————かなえたい、夢がある! 「まんがタイムきららキャラット」にて連載中の大人気4コマ「NEW GAME!」のTVアニメの続編が待望の製作決定! 高校卒業後、ゲーム制作会社「イーグルジャンブ」に入社した涼風青葉は、幼い頃に夢中になって遊んでいたゲームソフト「フェアリーズストーリー」のシリーズ最新作「フェアリーズストーリー3」の制作に携わることに。 キャラクターデザイナーを志すきっかけになった八神コウとの出会いを始め、頼りになる先輩たちに助けられながら少しずつ成長していく青葉。 そして「フェアリーズストーリー3」も無事に完成を迎え、青葉が入社してからちょうど1年が過ぎ、イーグルジャンプに新入社員が入社する季節がやってきた。 右も左も分からない新入社員だった自分が、ついに先輩になることを考えると、どうしようもなく胸が高鳴る青葉。 「先輩の涼風青葉だよ!よろしくね!」とイーグルジャンプの入り口で青葉は挨拶の練習を繰り返すのだが……。 ゲーム会社で働く女の子たちの日常を描いたお仕事ガールズコメディが再び幕を開ける!

声優・キャラクター
高田憂希、日笠陽子、茅野愛衣、山口愛、戸田めぐみ、竹尾歩美、朝日奈丸佳、森永千才、喜多村英梨、大和田仁美、石見舞菜香、名塚佳織、鈴木亜理沙
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

《前半》毎週ワクワクが止まらない➝《後半》ん~?あれあれ・・・?

原作未読。最終話まで視聴。
この作品は、前半と後半で評価を分けた方が分かり易いような気がする。

《前半》
圧巻の第1話。
他の追随を許さない、圧倒的なほのぼの感。
待っていた甲斐があった。
第2話以降も、毎週ワクワクが止まらなかった。

第4話は、私のとって”前半の象徴回”
『はじめとゆんが面白可愛い』からの『ひふみんが最高に可愛い』神回。
逆に、主人公・青葉の出番が極端に少ない。
この回以降も青葉の出番が少ない回があったが、青葉の出番が少なくても全く問題なかった。
第1期では主に青葉の成長を描いたのに対し、第2期では、全員が少しずつ成長していくさまが描かれていた。
その象徴回だと思います。

神回は第6話。
6話のタイトルにもなっている、青葉の『あぁ・・・、すごいなあ・・・』は泣きそうになった。
高田憂希さんの好演が光る。

{netabare}キャラデザからキービジュアルに至る『少々ギスギスする展開』も、コウや青葉の成長を描くためと思えば納得がいく。{/netabare}

《後半》
専門学校からのインターンシップという形で、青葉にとって念願の後輩がやってくる。

{netabare}紅葉:コミュ障なのは良いとして、青葉にいきなりの戦線布告って・・・。
ツバメ:一見まともそうだけど、突如、辛辣キャラに豹変・・・。{/netabare}

前半のギスギス感とは明らかに異なる、きらら系らしからぬ展開。
{netabare}まあ、2人の立場を考えると、その行動も理解できなくはないけど、{/netabare}視聴者を少しイラつかせるギスギス感。

{netabare}極端な二面性を印象付けたツバメは、これ以降、どんなに明るく振る舞っていても、笑えないキャラになってしまった。{/netabare}
この作品の最大の魅力である「ほのぼの感」を犠牲にしてまで登場させる必要があったのかな?
正直、新キャラの2人には、あまり魅力を感じなかった。

ほのぼのとギスギスは相性が悪すぎると実感した。

《第2期全編を通じて》
第1期もそうだったけど、リアルな所はリアルに描くのがこの作品の魅力の一つ。

そういう意味で、キャラデザにまつわるコウと青葉のギスギス感は、後味の良いものだったし、キービジュアルの件で発生したギスギス感も、心地良い形で回収されていた。

最終話。
{netabare}コウが青葉に言った『青葉。ここまで登っておいで』は、泣きそうになった。
ラストの、ゲームパッケージの大写し。『キャラクターデザインに新進気鋭の涼風青葉を据え・・・』も感動した。{/netabare}

ほのぼのと感動は本当に相性が良い。

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第1期で、しっかり者の良きお姉さんキャラだった”りん”が、第2期では百合要素ばかりが目に付く残念キャラに・・・。
プロデューサーになってグラフィックチームから抜け、青葉たちとの交わりが少なくなったせいもあるんだろうけど・・・。

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逆に、りんの抜けたお姉さんポジション(?)に収まった”ゆん”。(特に”はじめ”の・・・(笑))
第1期と比べても、可愛さ増し増し。

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第7話から変わったED。5人Verに。
最終話のEDは最終回にぴったりで、とても心地良く感じた。

OPも作品のイメージに良く合っていた。とても心地良かったです。

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第1期と比較して、物語とキャラの項目が低評価に。
足を引っ張ったのは{netabare}、ツバメの極端な二面性。{/netabare}
初見の時、さすがにちょっと引いちゃったので・・・。マイナス評価。

とはいえ、第1期同様、ほのぼの明るいお仕事アニメ。
登場人物全員の成長も含めて、かなり楽しめた作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1期目よりもストーリーは重め(とはいえそんなに重くはない)→新ED、良いです!

『NEW GAME!』(1期目)の続編。
原作マンガ(「まんがタイムきららキャラット」掲載作品)は既読です。

「登場キャラクターの成長」という意味では、もちろん1期目にもその要素はありますが、2期目の本作品の方がその要素は大きいと思います。

2017.8.24追記:

終わるまではレビューを更新する予定はなかったんですが、7話目から変更になったED歌詞が、2期目の最終回と想定されるエピソードを想うと素晴らしいものだと思えたのでメモ…。

2017.9.27追記:
最終回まで視聴終了。ED主題歌は想定通り最終回の内容にふさわしいものになりました。

思えば、OP主題歌も2期目を通しての「社会人としての成長・キャリアアップ」という内容にマッチした良い曲でしたね。

アニメ2期目も(1期目にも増して)面白かったです。原作はまだ続いています。これからも追っていくつもりです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 48

ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

しばらくNEW GAME!ロス

感想


ゲーム会社で働く女の子達の日常を描くお仕事アニメ第2クール

1期はお仕事に対して夢や憧れ、キラキラした日常を描いたのに対し、
2期は、初めての大きな仕事に、初めての後輩
壁にぶつかりながらも成長を感じる内容で、笑って泣けて、胸がキュンとさせてくれます。
中でも、憧れてた八神 コウと新作ゲームのキャラデザ権を賭け、肩を並べて競い合い、その結果に涙する件や、成長した所を認められ、努力が報われるシーンは号泣でした。
特に最終話は、初めから最後までテッシュが手放せないほどでしたよ。
それに、今回はねねっちも頑張ってて、益々面白くなってました。
流石ムードメーカーだけあって、ねねっちがいるとリラックスでき、安心させてもらえます(笑)

会社で働く女の子達の百合成分少な目な日常系で、萌えあり、キャラの成長あり、感動あり、リラックス効果もありで、大人の自分でも十分すぎるほど毎週楽しんで観る事ができました。
終わってしまったのが残念で、しばらくロス症状が続きそうです。
原作のどこまでアニメ化されたのか解りませんが、ストック溜まったら、是非 3期も観たいです!!!

最後に、青葉役の高田憂希さんの声がキャラに良く合ってて、可愛い声で大好きです。
癒されました!
今後、益々活躍していろんな作品で声が聴けることを願って期待してます!
 

投稿 : 2024/05/11
♥ : 39

74.3 3 嫉妬で成長なアニメランキング3位
ハナヤマタ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1074)
5100人が棚に入れました
容姿も普通、頭も普通、美術や体育……何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしに出てくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていたが、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」 突然の出来事に戸惑うなるだが、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女達の物語が今、幕を開ける――。

声優・キャラクター
上田麗奈、田中美海、奥野香耶、大坪由佳、沼倉愛美、豊口めぐみ、小山剛志
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いろはにほ♪ぱーっとぱーっと晴れやかに♪

OPがいい!!^^
そして、よさこい踊るために、目標に向かって動いていく
なる達にとてもワクワクします。

ハルの声いいなぁ^^

■なんで「ハナヤマタ」?
{netabare}
・・・って思ったけど、主要なメンバーが

・ハナ・N・フォンテーンスタンド
・関谷なる
・笹目ヤヤ
・常盤真智
・西御門多美

・・・で、それぞれの名前を一文字ずつ取ると・・・

・ハナ・N・フォンテーンスタンド→ハ
・関谷なる→ナ
・笹目ヤヤ→ヤ
・常盤真智→マ
・西御門多美→タ

ってことなんですかね??これって仲間が増えていく順番にもなるのかな??
{/netabare}

■第3話
{netabare}
店長さんノリがいいですね~^^
後半の見どころは、ハナ×ヤヤでした。
生徒会長さんは・・・DQNですね(笑)
{/netabare}

■第4話
{netabare}
これ、もう完全に告白(笑)
もう結婚しちゃえよ~^^

セリフはもっとシンプルな方がいいですね
今回は結構クサイセリフオンパレードでした(笑)
{/netabare}

■第11話
{netabare}
コミュニケーションしなさすぎ・・・
ちゃんと話せば解決できるのに
というツッコミが満載でしたが、ハナちゃんがいない状態で
来週一体どうなる!?どきどきです。
{/netabare}

■第12話
{netabare}
最終回はOPなし
よさこいでOP回収してました^^
ナルが合流するタイミング、EXCELLENTでした♪

ストーリーは茶番ちっくなところは否めませんね。
とくに第11話はナルが普通に親と会話してればこういう展開はまず
あり得ないし。

部員集めも話数を取りすぎてしまいました。。。
肝心のよさこいは、OPでの踊りシーンが一番GOODで
残念ながら本編ではOP以上の踊りは観ることができず。。。

とはいえ、OP、EDはぶっちぎりで今季No.1でした^^
DLできるのが何か月も前から楽しみでした。
歴代でも、かな~り良いOP、EDです♪
サビ部分は超アツイ!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 58

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キャラを愛でましょう(*´∀`*) 

高知県の伝統的なお祭り『よさこい』を題材に
女子中学生たちの青春を描いた作品。
全12話。
原作は『まんがタイムきららフォワード』で
連載中の漫画。


舞台を高知県ではなく神奈川・鎌倉に設定する辺りは
ご当地作品としてハネる事を狙ったんですかねw

そんな鎌倉の風景・景色ですが、丁寧に描かれいて◎♪
『よさこい』を中心に色彩豊かで華やかさのある
作画、キャラデザはとても綺麗な仕上がり具合でした。

OP、ED曲も作品の世界観をしっかり表現した名曲♬

若いヒロインたちはとても魅力的♪
中学生の揺れる感性・感情が描かれているシーンが多く
爽やかさや甘酸っぱさ、頑張る姿がとても好印象(*´∀`*)
声優陣も若手を多用。
……こっちは“今後に期待”ですかねぇw

さて、良かった所を挙げて来ましたが
作品を視聴しての1番の感想、残念ながら不満です。

キャラそれぞれの掘り下げに一生懸命になるばかりに
期待していた『よさこい』を踊るシーンが少なすぎるッ!!
ここは大いに不満が残るマイナスポイントo(`ω´*)o
せっかくの綺麗な世界観を生かし切れず…という印象で
決して悪い作品ではないだけに、とても残念でした。



総評として
『よさこい』シーンに不満は残るも
キラキラ輝く女子中学生たちに元気を貰える作品。
キャラ重視での視聴であれば充分楽しめると思います♪

続編があるのであれば、ぜひ『よさこい』にスポットを当てた
ストーリー展開を期待したいです(*´∀`)




《キャスト》
関谷 なる(CV.上田 麗奈)
ハナ・N ・フォンテーンスタンド(CV.田中美海)
笹目 ヤヤ(CV.奥野香耶)
西御門 多美(CV.大坪由佳)
常盤 真智(CV.沼倉愛美)
常盤 沙里(CV.豊口めぐみ)
大船 勝(CV.小山剛志)



《主題歌》
OP
『花ハ踊レヤいろはにほ』/チーム″ハナヤマタ″
ED
『花雪』/smileYinc.(第1話~第11話)
『花雪(チーム″ハナヤマタver.″)』/チーム″ハナヤマタ″(第12話)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ぱーとぱーと晴れやかに咲かせましょう花のように♪

原作未読 全12話

引っ込み思案で気弱な性格で中学生の関谷 なる(せきや なる)は、アメリカからの留学生のハナ・N・フォンテーンスタンドに「よさこい」を一緒にしないか勧誘されます。心の中では変わりたいと思っているなるは思い切ってハナと一緒に「よさこい」をすることになりました。ハナから始まり、なるから広がり、同級生で親友の笹目 ヤヤ(ささめ ヤヤ)、先輩で幼馴染の西御門 多美(にしみかど たみ)、多美の親友の常盤 真智(ときわ まち)5人の「よさこい」部のお話です。

「よさこい」がベースですが、練習はあるもののメンバーを集めることをお話の主軸に持ってきており、メンバー1人増えるごとに1つのエピソード(2話ぐらい)あるので感動した良い場面も多々ありましたが、もう少し踊っているところを観たかったですね。
{netabare}
最終話の演出は良かったですが、こちらももっと踊っているところを観たかったです。(「けいおん!」1期の最終話を思い出しましたw){/netabare}

キャラデザは、目の部分が特徴的で好き嫌いが分かれると思います。

「よさこい」は詳しく知りませんでしたが、華やかですね。

作画も淡い色使いが多くお花を特徴としているので綺麗でした。

好きなキャラは、明るくいつも元気なハナちゃんです。声も合ってましたね~

「よさこい」を題材に、中学生の青春を描いたお話です。日常系が好きな方にはオススメです^^

OP/ED どちらも好きな曲です。OPは元気で華やかさを、EDは仲の良さをそれぞれ作画も良かったですね。

最後に、この作品はタイアップやコラボレーションが多いですね。異色なのは車のメーカーFIATで各キャラをモチーフとしたデザインで華やかな雰囲気となってます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 52

71.9 4 嫉妬で成長なアニメランキング4位
ワンダーエッグ・プライオリティ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (314)
1005人が棚に入れました
「高校教師」「家なき子」「高嶺の花」ほか話題のドラマを多く世に送り出した、脚本家・野島伸司さんが初めてアニメ作品の原案・脚本を手掛けるオリジナルアニメーション。監督は「22/7 あの日の彼女たち」キャラクターPV、「僕はロボットごしの君に恋をする」アニメーションPVの監督他、数多くのアニメ作品に携わる気鋭の演出家・若林信さん、アニメーション制作は「空の青さを知る人よ」「約束のネバーランド」などのCloverWorksが手がける。2021年1月より日本テレビほかにて放送予定だ。

声優・キャラクター
相川奏多、楠木ともり、斉藤朱夏、矢野妃菜喜
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

卵をめぐる冒険

野島伸司原案・脚本。

学校で疎外される少女アイは、
深夜の散歩で出会った謎の声に導かれ、
不思議なエッグを手に入れる。
それはまた違う世界と繋がる鍵であった。

幾重にも謎が散りばめられているが、
その1つ1つをどう解釈するのか、
さすがは時代と格闘した作家でしょう。
思春期への問題意識や性の匂い、
社会的倫理への眼差しは健在である。

現実と非現実をファンタジーで繋ぎ、
キャラも美術も美しい描写が高水準で続く。
謎で牽引する物語への引きが抜群ですね。
{netabare}卵に書かれた数字の意味は!?
どのような条件で彫像化するのか!?{/netabare}

願わくば続々と才能ある方の、
アニメへの参入を奨励したいです。

最終話視聴追記。
もう語るべきものは語られている。
{netabare}死の誘惑にどう抗するかと言うことだ。
少女から大人への境界線上で、
脆くも躓く人たちに向けた優しい眼差しである。{/netabare}
繊細な題材を通して聖なるものを照射する、
相変わらず、ご健在で何よりです。

特別編視聴追記。
作家の問題提起に大いに共感が持てるが、
{netabare}その点に於いては達成されたものが、
安易に物語だけを語ると何も解決してはいない。
結末は少々、残念な印象ですが、{/netabare}
私としては肯定的な評価で終わりたい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

脚本: 野島伸司は当然仕事してるけど、これはプロデューサーが頑張ってるのかもしれません?(6/29に「特別編」が放送されました)

脚本: 野島伸司と言われれば当然気になるわけで、視聴のきっかけは間違いなくこれです。で、第2話まで観ました。

ストーリーに関してはティーンエイジに向けられたいじめとか部活指導時のパワハラとかをテーマにした話で、とにもかくにも主人公の大戸アイが並行世界的な謎の空間に入り、ガチャで購入した「エッグ」から出てきた子が怪物に襲われないように助けるために戦うというフォーマットで進むみたいです。

が、全部観終わったら別かもしれませんが今レビューとして書きたいのはそこじゃないです。

ということで、以下の話です。

私はアニメの製作体制について人並みにしか知りませんが、多分テレビでシリーズ放映される深夜アニメ作品の場合は作品自体のコンセプトを決めてるのは「総監督」って肩書きの人がいればその人、そうじゃなければ特定の個人ではなくぼんやりと製作委員会みたいな感じだと思っています。

肩書きが「プロデューサー」っていう人はスポンサー集めや放送局への売り込み、マルチメディア展開時の窓口とかの事務屋さんのイメージで、クリエイター寄りの仕事をしないわけではないでしょうが、そっちがメインという感じはあまりしません。まあとにかく企画の大枠は先にあって、その企画のための調整役としてプロデューサーが付くものなんじゃないでしょうか。

一方、テレビドラマではそんなことはなくて、企画内容について一番力があるのは局プロデューサーでしょう。もちろんスポンサーの意向を無碍にはねつけたりはできないでしょうが、「どんなドラマにしたいか」を大雑把に決めるのは局プロデューサーの仕事と思われます。

で、本作を観ていて「脚本: 野島伸司」の起用も含めて何かグループ合議だけではなくドラマとかにありがちな強めのプロデュース力を感じました。

普通テレビアニメでそんなことは気にして観ていませんが、公式サイトの「STAFF&CAST」を見てみると企画プロデュースの欄に「植野浩之」という名前がありました。別に名前を知っているわけではないのでググってみたらこの方は映画プロデューサーなのですね。

今回は日本テレビ側の局プロデューサーとして参加されているようで名前の横にあるフキダシをつつくと企画に当たっての言葉みたいなのが読めるんですが、それを読んで私が感じていた「プロデュース力」みたいなものに納得がいった次第です。

ということで、『GREAT PRETENDER』なんかもそうでしたが今後は映画やテレビドラマを作っていた人材がもっとアニメに流れてくるかもしれないなと思いました。

作品としての評価、特にストーリーは典型的な「終わってみないとわからない」タイプの話だと思いますが、気にはなるので視聴はたぶん最終回まですると思います。その時に何かあったら追記しますが、たぶん途中の各話でのレビュー更新はしないと思います。
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2021.3.10追記:
第9話まで視聴終了。上記の通りレビュー更新の予定は特にはなかったんですが、作中で「夢が記録できる」という話が出てきたので、日テレつながりですがだいぶん前に放送された『悪夢ちゃん』というドラマを連想しましたという記録です。

※『悪夢ちゃん』には「獏」という装置が出てきて、「夢札」という記録媒体に明晰夢を記録して後から夢の映像を見ることができるという設定がありました。

……でも、『悪夢ちゃん』の知名度は低そう(笑)。北川景子とか小日向文世とか優香とか、キャストはそこそこ豪華だった気はするんですが。

2021.3.31追記:
第12話まで視聴終了。「打ち切り」最終回みたいな形で終わりましたが、公式から6/29に「特別編」が放送されることがアナウンスされたので、事実上最終回を落としてしまい「特別編」が最終回ということになるんじゃないかと思われます。

ただあにこれの登録的にはそちらは別作品ということになりそうなので、本作の視聴状況としてはとりあえず「観終わった」となります。

ここまで面白かったんですが、「最終回」を観ないことには最終的なストーリーの評価はできないと考えるので、とりあえず評点は「3」にしておき、2021年冬作品1クール終了時の評価もここまでの視聴状況で付けようと思います。

2021.7.2追記:
特別編まで観終わりました。前半振り返り総集編+後半新作映像という2話分の時間を使った構成です。

アイは主人公だけどメインの4人の立場が比較的フラットなのかなとも思いがちでしたが、特別編前半の振り返りで「アイは特別」であること、そして特別編後半そんなアイにとって「ねいるは特別」であることが改めて示された感じでした。

でも本編だけでも「アイは特別」なのは描かれていたので、本編最終回は打ち切り最終回ではないし、特別編は本編の補強であっても新たな主張や問題の提示ではないんだなと思いました。
(たぶん本当の意味で「戦う力」を持ってたのは、アイと寿ちゃんだけ?)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ふわふわ ふりーるー

オリジナルアニメ

タイトルですが … TKプロデュースとかなんとかで忙しそうでしたけど無事卒業はできてたみたいですね、、、良かった良かったと今更ながらの90年代。

そのTKのちょっとばかり前。触れた時期が10代か?20代それ以上か?はたまた後追いか?
時代を飾るアイコンが放つ光はまぶしく、とりわけ〝若者の闇”を捉えて一世を風靡した脚本家野島伸司氏がヒット作を連発してた頃に自分は多感な10代だったことを告白します。懐かしのメロディー。

 え!?アニメの脚本すんの?
 ポップな画には騙されません

素直に驚いたので中身云々よりも名前買いでよろしいのでないでしょうか。

 巨匠の処女作

日本語ヘンですが作品を一言でまとめるとこんな感じ。

なお、レビュータイトルは本作で強烈な印象を残したキャラさんからでございまして
これがまたディープインパクトなわりには結局なんだったのかしら?と疑問が残りまして
真夜中寝落ちしながら視聴してたからかところどころ理解追いついてなくて
さらにフリルだけでなく

・{netabare}小糸ちゃんが自殺した理由ってあれ!?{/netabare}
・{netabare}アカも裏アカもあい母の恋人さんもあれ!?{/netabare}
・{netabare}ねいるもよくわからん。脳がショートしそう{/netabare}
・{netabare}なんだかんだフリルは良いキャラだったと思います{/netabare}

ふわふわもやもやしていてよくわかりませんでした。起承転と順調にきて“結”でつまずいた感じ。
裏を返せばそこまでは楽しめるし、もう少し私の理解が進んでいれば景色が違ったかも。作画は綺麗です。野島氏らしく思春期の危うさ/生々しさはしっかりと感じられる。

『GREAT PRETENDER』での古沢良太氏なんかもそうですが、実写のヒットメーカーがアニメにも表現の場を広げていっての化学反応を見てみたいです。実写だと演出によっては予算青天井だし、コンプラ云々の声がうるさかったりしそう。
媒体の違いを面白がってもらって、同時に苦労してもらって、そして両名ともアニメでは手放しの賞賛とは無縁なデビューだったところからの巻き返しをぜひ期待したい。

そのうち2作め3作めと続いてったら本作も再評価されるかもしれませんよ。



視聴時期:2021年1月~(ちょい残し)~2021年7月 リアタイ   

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2022.05.28 追記
やはり地上波(実写)のコンプラ圧力から逃れて新天地を求めたきらいがあるようですね。まだアニメは自由がきくってことなんでしょう。どうかそのまま。ツヨシが言うところの『どうかアメリカに溶けないでくれ』ってとこです。


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2021.07.03 初稿
2021.12.12 修正
2022.05.28 追記

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
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