子育てで親子なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの子育てで親子な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月05日の時点で一番の子育てで親子なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.9 1 子育てで親子なアニメランキング1位
おおかみこどもの雨と雪(アニメ映画)

2012年7月1日
★★★★☆ 3.9 (1825)
9952人が棚に入れました
いまや全世界が待望する、細田守監督の最新作は「母と子の物語」。おとぎ話のような不思議な恋をした女性・花は、おおかみこどもの姉弟、"雪"と"雨"を育てることになる。「親と子」という普遍的なテーマを、人間とおおかみの二つの顔をもつ ≪おおかみこども≫ というファンタジックなモチーフで描く。いまだかつて誰も見たことがない傑作が誕生する。

声優・キャラクター
宮﨑あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、林原めぐみ、中村正、大木民夫、片岡富枝、平岡拓真、染谷将太、谷村美月、麻生久美子、菅原文太
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

細田監督の良さがふんだんに!(補足追記)

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 2回目でした。2時間くらいの現代ファンタジー。
 1回目は、ながら見だったせいもあってか、あまりよくない印象を持っていたと記憶しています。今回きちんと見て、この作品の魅力にやっと気付けました。好きかどうかは意見が分かれる可能性がありますが、表現が非常に細かく、圧倒的な情報量が込められた傑作だと思います。私は非常に楽しめました。(補足を追記しました)


伝聞形式:{netabare}
 この作品は、オープニングでもエンディングでも、語っていたのはユキでしたよね。つまり、この物語は、語り手のユキの視点で描かれたものだったと言えます。この作品を、第三者の視点で描かれた家族の「ドキュメンタリー」として見てはいけませんでした。あくまでも、ハナから伝え聞いた話にユキ自身の体験を盛り込んだ、ユキの「思い出」のストーリーとして見る必要がありました。
 この辺を誤解するとやや説明不足に感じるかもしれませんね。この作品の世界が、ユキの中で再構成されたものであることを理解した上で視聴する必要がありました。

 オオカミ男がどのような生活をしていたのか、なぜ受講していたのか、なぜ死んでしまったのか。これらが不明なのは、第三者による俯瞰の視点がないからです。
 アメについてももちろん同様です。アメの単独シーンではセリフがありませんでした。すぐ話せるところにハナやユキがいないとアメのセリフは分からない、ということです。
 ニラサキのおじいさんの隠された思いも、嵐の日になぜユキとソウヘイだけが置いて行かれたのかも、ハナやユキがいないから不明である、というだけでした。

 ユキとハナの二人が知らない事柄や、ユキがハナから聞いていない事柄は、ユキの「思い出」の中では語りようもなかった、ということですね。説明に不足しているのではなく、伝聞形式を採用しているために説明ができなかったのです。
{/netabare}

ハナとユキの母親像:{netabare}
 まず、ハナにとっての母親とは何なのかを探ってみます。
 ハナが父親と写っている写真が出てきますが、その写真にハナの母親は写っていませんよね。写真のハナはかなり幼いですから、物心がつく前に母親を亡くしている(又は離婚している)可能性が高いです。社会から隔離されたオオカミ男と両親を失った孤独なハナが恋に落ち、家族(子供)を求めたのは何ら不思議なことではありませんでした。
 ハナはオオカミの育て方について「知らない」と言っていますが、母親による人間の子供の育て方も把握していなかったのです。親はみんな子育ての素人だという概念以前の問題で、母親という存在を知らないんです。

 では、ユキにとっての母親像とは何なのか。
 ハナは「辛い時でも笑っていれば乗り越えられる」を信条としています。また、ユキの誕生に際して「辛い思いをしないで元気に育ってほしい」と願っています。
 このことから、ハナはユキに対して、自分の辛さを一切伝えずに、笑顔であったことを伝え続けたのだと思われます。これがユキにとっての母親像を「強く優しい笑顔の母」に固定化しているというのは否定できないところでしょう。ただ、それが悪い方へ傾いているのではなく、ハナとユキの間にある愛情についての表現だったと言えます。ユキがそこに疑いを持たないために、あたかも理想像のように見えるのです。

 母親を知らないハナと母親を理想的に見るユキですから、この作品には現実的な母親と言うのは事実上存在しないことが分かります。そして、私たちはユキの「思い出」に影響され、ハナに対しては「強く優しい笑顔の母」というイメージを持ってしまいます。ただし、実際にハナがそのように描かれているかというと必ずしもそうでもありませんよね。

 例えば、子育て中のアパートでは、部屋は汚れ、ポストは郵便物であふれています。本に頼る姿も頻繁に出てきますが、結局のところ、ハナを救っていたのは本ではなく、周りの人々です。子供の親離れにも気付いていませんでした。ハナのイメージは「強く優しい笑顔の母」なのですが、周辺の描写を踏まえると一般的な母親と同様に弱さを見せていました。
 子育てに苦労するシーンでは、ツバメやクマが子連れで登場しています。動物との対比でも苦労を垣間見ることができました。本に頼る描写は後半ではありませんし、理想像のように見えるハナ自身も成長していたのです。

 ちなみに、花はハナの精神状態のバロメーターでもあったようです。分かりやすいのは花瓶で、オオカミ男が亡くなった直後やアパートでの育児中は、部屋に飾る花瓶の花は減っていました。花壇が充実している描写もかなり後半にならないと出てきません。
 笑顔以外のハナを知るには、周囲の描写に注視する必要がありました。
{/netabare}

ユキと二面性:{netabare}
 ユキとアメは、人間とオオカミの選択という作品のメインテーマを背負っています。家の前の分かれ道も、小児科と動物病院も、左が人間で右がオオカミとして描かれていました。ユキとアメが並んで立つシーンも、ハナによる手書きのユキとアメも、左がユキで右がアメと統一されていたようです。常に左側が人間で右側がオオカミだという、方向性の統一が描かれ続けていました。

 ユキを知るためには、この左右の選択に、鏡を加えなければなりません。どこかのレビューで書いたのですが、鏡や水面などの姿が写るものは、二面性の象徴として使われます。

 ソウヘイとのトラブルの前、鏡の前で口論が行われます。
 この時のユキは、現実のユキと鏡に写ったユキの両方が描かれています。そして、左側の階段を下りて、一旦右に振れるも、すぐさま左にはけて行きます。人間とオオカミ(左と右)に揺れているユキが、人間(左)側に行きたいという描写です。二面性を象徴する鏡と、左右のどちらからでも降りられる階段という舞台、そしてハナから聞いた人間でいるためのおまじないを使って、人間とオオカミに揺れるユキの心情と人間側への希望を強く描いていました。
 その時のソウヘイは階段の右側を下りますが、下りきることはありません。その後に「一匹狼」を自称するとしても、下りきれないのは当然のことです。

 一方で、嵐の夜の鏡の前では、ユキは鏡に映った姿しか描かれていません。アメとのケンカに負けた後ですし、それ以外でオオカミの姿にはなっていませんので、鏡の前だとしても二面性を描く必要がなくなっていたのです。人間であることへの強い意志を感じ取ることができます。
 このときのユキのセリフは「大人になりたい」です。このセリフは思春期に入った子供の特典のようなものです。オオカミの成長スピードならこの段階で大人になることも考えられますが、人間であることが確定したユキがこの段階で大人になることはあり得ませんので、あくまでも人間の思春期の真っ只中として描かれていました。なお、思春期への入りの描写は「匂い」(※)でした。

 なお、最後に二面性が描かれる人物は、ユキでもアメでもなく、ハナでした。アメを見送った後の水たまりに写る二人のハナです。かなりくっきりと写っています。人間とオオカミを独り立ちさせたというハナだけのエンディングです。最後に「大丈夫」と言われるのも、ユキやアメではなく、ハナでした。
{/netabare}

 上記以外にも、重要なシーンに合わせるような瞳の揺らぎや光の描写、動物の姿など画面の隅までまで見どころがたくさんありました。家の修繕を進めていくうちに、細部の美しさに気付いていく描写は、家の柱を介して子育てにリンクされるなど、素敵な表現だったと思います。時をかける少女やサマーウォーズと同様に、人間を肯定的に捉える細田監督の特徴は出ていたと思います。

対象年齢等:
 10代くらいから見ても大丈夫だと思います。性に関する描写も10代なら問題ない程度のものです。宮崎駿作品のように、見るたびに理解を深めていける作品だと思いますので、長い期間を通じて楽しんでいきたいですね。


(※)「匂い」の補足{netabare}
 ソウヘイはユキに「獣臭い」と言っています。なぜこの「匂い」がユキの思春期入りの描写になるのかについて、補足を入れておきます。

 このセリフは、表面的には「オオカミ臭い」という意味を持っています。これがユキの受け止め方であり、その後のストーリー展開に直接的な影響を及ぼします。ただ、描写的には、全く別の意味を持つことが分かるようになっていました。

 単に「オオカミ臭い」ことを表現するのならば、この「匂い」は、オオカミが気付かずに人間が気付くものでなければなりません。すなわち、ユキ以外の生徒たち全員が気付く「種族の匂い」のはずです。しかし、ソウヘイ以外の女子生徒たちは、その「獣臭い」には気付いておらず、気付いていたのはソウヘイだけでした。

 つまり、実際の「獣臭い」は、人間かオオカミかを判別する「種族の匂い」ではなかったということです。女子生徒が気付かずにソウヘイだけが気付くという、女性と男性を判別する「性別の匂い」だったのです。端的に言うと、「生理の匂い」「血の匂い」という意味でした。これをソウヘイは「獣臭い」と表現していたのです。

 初見時には、ソウヘイの臭覚や感性が他の人より鋭くて、「種族の匂い」に気付けたのでは?と思ってしまったのですが、そう言い切ることはできませんよね。ソウヘイに関して、そのような描写・エピソードは用意されていませんから。その結論を出してしまうと、先入観や思い込みで解釈をしていることになってしまいます。
 このシーンでは、ユキに女子生徒と男子生徒を絡ませることで、<オオカミのユキ⇔人間の女子生徒&ソウヘイ>という対比に基づいた「種族の匂い」ではなく、<女性のユキ&女子生徒⇔男性のソウヘイ>という対比に基づいた「性別の匂い」を演出していたということしか見えてきませんでした。

 したがって、このときのユキは、ユニセックスな子供時代を終え、男性が意識する女性へと変わっていたということになります。それゆえに、「匂い」でユキの思春期入りが描かれていた、と言えるのです。ユキの内面からではなく、他者の視点からこれを見せていました。ユキは、オオカミの血にコンプレックスを持っていますから、過敏に反応し過ぎて誤解をしてしまった、とも言えますね。ユキの内面的な思春期は、そのあとの描写で描かれていました。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

短い時間でたくさんのことを考えさせられた映画

見どころが半端ないくらい多いです。

{netabare}
子育ての大変さ、我が子への母親の愛とそれによる頑張り、近所の人の助け、子どもの成長による心境の変化、親への感謝、人生の自己決定、我が子と離れる寂しさ、子育てに終わりはない
{/netabare}

正直、挙げだすとキリがないですが、これだけのことを2時間くらいの映画で取り上げるのは本当にすごいです。
子どもが成長していくだけでも構成はかなり難しいのに、伝えたいこともしっかり入っていて、言いすぎかもしれませんが、clannadを2時間にまとめたレベルの作品だと思います。

パンフレットに書いてあった細田監督のインタビューで「おおかみ子どもは私たち自身である」また、脚本の奥寺さんの「セリフがないところが名場面になる」という言葉があまりにもこの映画をとらえているため、読んでいて鳥肌がたちました。


「おおかみこどもは私たち自身である」
{netabare}
作中では、雨がおおかみとして、雪が人間としてそれぞれが自分で生き方を決め、歩んでいきます。でも、それは人間である私たちも同じことで、自分の生きる道は自分で選んでいかなければいけません。後悔しないようにかつ、責任を持った選択を迫られます。映画の最後で雨が別れるシーン、雨はすごい、言葉に表せないような心境だったと思います。これまで母親にべったりで、すごくお世話になって、母親から「まだ何もしてあげられてない」なんて言葉をかけられて。自分がそんなことを言われたら絶対泣いてしまうし、雨も心はかなり揺れ動いていたと思います。それでも雨は別れておおかみとして生きていくことを決意したのです。感謝の気持ち、寂しさ、すべての感情を背負って別れることにした雨の選択は本当にすばらしいものであり、自分もそんな選択ができる強い人になりたいと感じました。
人の生き方には無限の選択肢があると思います。でも、その選択には大きな決断が伴うこともあるのです。それは今回の映画のようにおおかみとして生きるか、人間として生きるかということと同じであり、「おおかみこどもは私たち自身である」という言葉は、そんな思いから発せられた言葉なのでしょう。
{/netabare}

「セリフがないところが名場面になる」
脚本の奥寺さんは「この映画は映像でなければ伝わらないところもある」というようにおっしゃっています。
{netabare}
まずは映画中盤、雪の中で遊ぶシーン。あのシーンはセリフなしで、音楽とアニメーションの二つによって、自然の雄大さ、花たち家族の楽しさ、疾走感が伝わってくる場面です。記憶が正しければ、笑い声すらなかったように思います。しかし、すごい伝わってくるものがあるのです。思わずすごいと思ってしまうシーンであり、短い映画の中でも、毎日楽しく過ごしてきたんだなと、映画の中の時間に入りこんだ気持ちになりました。
そして、映画終盤、またも雨の別れのシーン。やはりたくさんの見どころはあるものの、このシーンの力の入れ具合から、一番伝えたいのはこの場面なのかなと思います。このシーン、雨は何も話しません。そして、花もいくつかセリフを言った後、しばらく何もセリフがないシーンになります。雨が何も言わないのはおおかみとして生きていく覚悟の表れかなと思います。セリフがないこのシーンは、私はいろんなことを考えました。花の気持ちや雨の気持ち、そしてこの人に考えさせるのがねらいなのかなとも思いました。単に受け身として映画をみるのではなく、自分で想像を働かせ、今花たちは何を思っているのかなと考えさせるなど。あえてセリフをつけないことによって、より感情移入させようとしているのかなとも思いました。だからこそ、その後の雨の遠吠えにより感動を覚えたのかなとも思います。
→追記で
雨の別れのシーンは思ったよりもセリフなしのシーン短かったですね。それでも雨が何も話さないものの表情で揺れ動いていると分かる描写はとても印象的でした。

{/netabare}

奥寺さんの言い分とは少し違うかもしれませんが、想像力を働かせるというのは、小説などの文字媒体に比べ、受け身になりやすいアニメや漫画にとって大切なことだと思います。それに関連して私の中で印象に残っているものが2つあります。
違う作品の紹介になるのであえて隠します。読みたい人だけ開いてください
{netabare}
1つはスラムダンクのラスト1プレー、もう1つはもののけ姫のエンディングです。
スラムダンクは、漫画でありながら、そのラストシーンは全くセリフがありません。しかしそのシーンは、私が読んだ漫画のシーンで№1だと思います。もののけ姫のエンディングは主題歌と音楽を流し、画面は真っ黒のスタッフロールのみです。しかし、私はこのエンディングこそ今まで見てきたどのエンディングよりもすばらしいと思うのです。この2つはここでは言及しませんが、言いたいことは、このおおかみこどもの考察とだいたい同じようなことです。もののけ姫は、また少し違うのですが。
{/netabare}
BDの発売が待ち遠しいです。早く見たいし、みなさんも見てない人は一度、見た人ももう一度視聴されることをおすすめします。


追記:BD届きました!
間違いなく一回目より二回目の方が来るものがあります。次にどんな場面になるか、どんなセリフが来るか分かっている方がつらいものがあったり、泣きそうになるものがあります。
改めてみても、本当に見どころ伝えたいこと満載で、二回目も感動しました。
一つだけ追加の考察を

前から思っていましたがジブリ作品と共通するところがあると思います。私がジブリ作品に魅力を感じたのは、小さい頃に見た時と高校、大学で見た時、同じ作品を見ているのに違う感想を抱いたこと、つまり自分の成長と考えの変化を実感できたことが挙げられます。
おおかみこどももおそらくこのような感想を抱くような作品であると思います。まぁ去年の映画であるため、本当にそうなるかはあと何年かたってからでなければ証明はできませんが。
この考察をさらに続けるとこの作品にはジブリと違う点があり、そしてそれがジブリを越えるものではないかと思うのです。
ジブリ映画は視点がほぼ主人公かヒロインです。私たちはその主人公の成長や感情の動きを感じ取り、そしてそれは見る年齢によって感想が違ったりしています。
おおかみこどもの視点は花と雪と雨の三人であり、しかもそれぞれ年齢が違い、子ども、親というように全く違う視点から見ることができます。さらに付け加えると、作中でみんな歳をとり、成長しているため、もっと多くの視点で見ることとなります。
私も子どもの頃は雪や雨のようなやんちゃな時があったり、分からなくて悩んだときがあったり、あのときこんな感じだったなぁと懐かしみ、二人の行動、そして過去の自分を受け入れました。もしかしたら、私が小学生でこの作品を見たらそうは思わなかったかもしれません。
それ故に花の行動はすごいと思っても、自分はそういう行動をとれるのかなと疑問を感じさえしてしまうのです。これは大人に、そして親になった時に今より分かるようになるかなと思います。
以上から、この作品は自分の年齢、立場から感想がかなり違うものになると私は思います。そして、歳を重ねればジブリよりも直接的に違うことを感じる作品にこれからなっていくと思います。
願わくは、小さいころからこの作品を見る人が増え、成長していくたびにこの作品からいろんなことを感じ取り、より感動出来ればなと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20
ネタバレ

nico81 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

劣等感と自己肯定の物語

考察を繰り返した結果、断言しても良い。
これは子育て奮闘記でもなければ母子の絆の話でもない。
細田守監督自身のコンプレックスの投影と自己肯定という、極めて個人的な内容だ。

さも母が中心かのような広告を打ったのは、そのほうが売れると踏んだからかもしれない。
しかし、母の物語だとすると各要素の必然性が全くなく、あまりにもお粗末な作りだ。
子育てや生活そのものについての批判が多くあり実際その通りだが、おそらくそれらはすべて見当違いだ。

この物語の主軸はあくまでもタイトルにある通り「雨と雪」という2人の子供たちであり、彼らが自分たちの運命(異形であること=劣等感の具現化)と対峙し葛藤することである。
母の存在は物語上の手段として必要だっただけに過ぎない。第一にはコンプレックスの象徴としての狼人間をこの世に産み出すために。第二にコンプレックスを抱えた子供らと監督自身を「(異形のものと承知で)産み、育て、愛し、許す」=「肯定する」ための"聖母"のような役割として。彼女の言動やとりまく環境や出来事は全て聖母として存在させるためであり、そのための宮﨑あおいである。つまり制作側の意図以外には何もない。
そう考えると色々合点がいく。矛盾があろうがなかろうがどっちだって良いのだ。


そして、聖母の救済を必要としたのは {netabare} 弟の雨だ。
彼こそが監督の自己投影の対象だろう。
―母の理想にはなれなかった。母のもとにも居られない。それでもそんな自分をあるがまま受け止め、認めてほしい。それで良いのだと背中を押してもらいたい―
そんな深層心理の表れだと考えるのは深読みのしすぎだろうか?
人でもなく狼でもない中途半端な存在としての劣等感。周囲となじめずに深まる孤独感。母の求める理想に近づけない後ろめたさ。そうして殻に閉じこもり、アイデンティティを求めてもがきさまよう。
やがて、母の属す社会の外側に居場所を見つけてひとり旅立つ。そんな彼を母は泣き笑いで受け入れる。そのままで良いのだと、無言のうちに肯定してやるのだ。彼は希望と許しを同時に手にして、自由へと駆け出していく。
鏡のように対比された姉の選択によって別の可能性も示されるが、彼女もやはり他者からの許し(秘密の共有)を必要とする。

一見、彼らの自己肯定と再出発は成功したかに見える。
しかし、姉の決意には諦念が見え隠れするし、弟は傍目には逃避という言わば後ろ向きの選択だ。しかも全て強引な自己完結で、アイデンティティを獲得したのではなく捨てたようにしか見えない。根本的解決をしていないにも関わらず、それを他者に認めさせることで得た自己肯定は独りよがりに映る。
もっと言えば、そもそも聖母であるべき母こそが狼人間という異形(=劣等感)を生み出すというパラドックスに陥っているわけで、実はこの時点で監督の自己肯定は既に失敗している。
{/netabare}


どこまでが意識的なのか無意識なのかは分からないが、各エピソードの生々しさは高木正勝の聞き心地良いミニマルミュージックによってオブラートに包み、アン・サリーの歌で母性を強調し、姉の独白で視点をずらし、狼人間の姿形を借りて非現実を可視化することで何とかファンタジーの形態を保っているような……つまり計算づくで、ちょっとあざとい。

引き画の多用についても監督は「客観性を保つため」と語っているが、対象が曖昧にぼかされて主題も散漫になっている印象のほうが強い。第一、どうしたって感動系にしかならないプロットにわざわざ客観性を組みこむ必要があったのか。実際、ここ引き画にしちゃったら観客は感情移入しにくいんじゃないかと思う場面が多々ある。劣等感にフォーカスされて物語が過剰にセンチメンタルに転ぶことを嫌ったからでは? もしくは自分の隠された本心を暴かれることを恐れているのでは? などと斜めな見方もできる。

いずれにしても、この「ひどく個人的な心理を覆い隠して普遍的テーマの体裁を取り繕った感じ」にどうしても違和感が拭えず共感も感動もできない。(がしかし、私の同族嫌悪も多分に含んでいる)


サマーウォーズも面白かったけど何かもやもやと違和感があって、それもこの考え方でいけば納得できる。体裁だけはファンタジーなのにどうしても舞台やエピソードが現実的なのは、監督自身が生きる場所であって解決すべき問題ともがきがそこにある(しかも解決していない)から。
だとすると、この人にジブリのような異世界での冒険譚は多分描けない。

しかし、このままではいくつ作品を作っても形を変えて繰り返すだけじゃないのかなぁ…
他者に依存し続ける限り他者を言い訳に使うことも可能で、いつか行き詰る。他者の助けは必要だけど、本当の意味で「自分という人間を受け入れ、自分の人生を請け負う」覚悟をするとき、許しを与えるのは自分自身以外にないのだから。


※だいぶ以前にUP済みだったが、推敲と加筆・訂正を繰り返していまに至る。ここまでの考察は滅多にしないし長文も避けているのだが、どうしても無視できずに自分のために書いた。
自分と似通った業を抱える監督への歯がゆさと、ここまでしてもその業から解放されていない様への苛立ちと落胆を覚えている。きっと「バケモノの子」でも繰り返しているだろうと容易に想像できるのだが、いずれ見届けなければなぁとぼんやり考えている。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

77.9 2 子育てで親子なアニメランキング2位
甘々と稲妻(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (923)
4594人が棚に入れました
ひとり娘と二人で暮らす高校教師が、ふとしたきっかけから教え子の女子高生と三人でごはんを作って食べることに。三人とも料理はまったくできないけれど、美味しいごはんはとっても大好き! あったかくって楽しいひとときが、きっとあなたを夢中にさせる!

声優・キャラクター
中村悠一、遠藤璃菜、早見沙織、戸松遥、関智一、新井里美、茅野愛衣、久我心麦、安藤紗彩、鶴翔麒
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

娘がほしくなる作品ですw

つむぎちゃんの声のイメージが少し違ったけど…
かわいいから問題ない(*'ω'*)

とってもあったかくなれる作品です。
ご飯は家で誰かと食べたいですよね~

1話{netabare}
思ってたつむぎちゃんの声じゃないけど…
つむぎちゃんかわいいなლ(╹◡╹ლ)
武蔵境か舞台!!近場ではないか!!

教師やって幼女育てるとか大変そうだなぁ~
おとさんいいな~朝からアニメもなかなか( ・∀・) イイネ!
お弁当作るのやっと慣れてきたって感じだなぁ

犬塚先生に絡む体育教師桃屋先生鬱陶しいな(笑)
つむぎちゃんの見たことない顔を引き出すとかwww
なかなか複雑な家庭環境なんだなー
そして家に帰ってきたら仕事、娘はコンビニ弁当か…
お花見に行くことに…その前に家の掃除掃除♪

ジャージ姿でひとりでお花見してるうら若きJK見たら泣いてて困るわな
美味しいから泣いちゃう女の子wwwかわいいwww
つむぎちゃんも食べたかったのね~w
ひとりで二人前当たり前のようにペロリ(沙*・ω・)
ずっとコンビニ弁当じゃ飽きるよな~
あったかい御飯も食いたいわ!!炊きたての!!

幼女にキスされたら元気出そうううううううう
いやー教師って大変だよなー
テレビにかぶりつく幼女かわいい
だけどなんか泣けてきた…美味しい御飯食べさせたくなるわ!!
希望の光にマジカルマジカル♪

おっと母親がいなくて本当は休みだったパターン…だけど
美味しい御飯はあるらしい
JKが作ってくれるらしい!!それは美味しいはず♪
土鍋ご飯ヽ(*´∀`)ノ誰かがご飯つくってくれるって幸せだよな~

JKめっちゃ困ってるやんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
澄ましてるJKもまたかわいい(*´`)
つむぎちゃん大人しく待てていい子だなぁ

一緒にご飯食べるの久しぶりなのね~…
案外大人は気づいてないのね
そしてJKは受け持ちクラスの子でした(笑)
小鳥ちゃんかわいくていい子だなぁ

土鍋で炊いたご飯めっちゃうまそうだなぁ~wwwww
ご飯だけで食べるパターンに(笑)
小鳥ちゃんそれだけでもいけちゃうのねw
つむぎちゃんが喜んでくれればそれでいいのかもって思えちゃうくらい
つむぎちゃんかわいい(*´`)

小鳥ちゃんから一緒にご飯を作るお誘いが…
{/netabare}

犬塚 公平(いぬづか こうへい)
高校教師で担当科目は数学。半年前に妻を亡くし、今は娘のつむぎと二人で暮らしている。つむぎの幸せを第一に考え掃除洗濯などの家事全般を一人でこなすお父さん。だが、もとっもと少食で料理は苦手。食生活も偏り気味。

2話{netabare}
JKに一緒にご飯作って食べませんかって言われたら「はい」って
言っちゃいそうなカボチャです(*’ω’*)
つむぎちゃんはすごい喜んでるけど…
つむぎと小鳥の組み合わせは反則だなー

おとさん朝から弁当作って朝ごはん作って大変だなぁ~
つむぎちゃん朝から素材の味を堪能してるw
つむぎのお弁当少しずつよくなってくと(・∀・)イイネ!!
小鳥ちゃんとつむぎにお願いされちゃーなー…
めちゃくちゃ悩んでるなおとさんw

つむぎの描いた絵は独創的だな(笑)
ご飯が美味しいっていうのは幸せなことだよな
小鳥ちゃんとスイートブールって似合うな(笑)
すごい急だな~今夜家に来てご飯食べてってくださいw

椅子の上に土下座してる小鳥www
女の子の流れには逆らえないおとさんである。
材料とレシピがあるので作るのは3人

小鳥ちゃんはいっぱい食べる子なのねw
マッシュポテトも作ってあげて
先生が野菜切る担当にw
つむぎちゃん大根もらって喜んでる…かわいい
味見担当の小鳥ちゃんであったw
小鳥ちゃんは包丁が苦手なのかね…?

誘導するうまさは先生だなー
小鳥ちゃんもいい子だなぁ
悪いことしたらちゃんと謝る…
利害の一致なら乗せられてやろうじゃないかってね

つむぎちゃん…ふぁいと!!
料理って大変なのよねー
分量は目安…自分好みにできたらいいよね

ハンバーグにはたどり着けなかったけど…豚汁でご飯タイム♪
つむぎちゃんが美味しいって言ってくれたら…嬉しい

小鳥ちゃんは食べてる時が一番輝いてるなw
先生も楽しくなっちゃったしつむぎが喜ぶなら次も♪
{/netabare}

犬塚 つむぎ(いぬづか つむぎ)
公平の一人娘で育ち盛りの幼稚園児。元気いっぱい食べ盛りでもあり美味し料理はもちろん大好き。のびのび素直に成長中。テレビアニメの「マジガル」に夢中で、登場キャラクターガリガリさんが大好き。

3話{netabare}
小鳥ちゃんは小鳥の目覚まし時計を使ってるのね
メガネかけてる小鳥ちゃんも好きよ~(*’ω’*)
朝から大盛りのごはんがまたカワ(・∀・)イイ!!

小鳥のお母さん朝から生放送とかすごいな(=゚ω゚)ノ
お母さんの格好wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

うおっ…朝からインパクトの強いおかず(=゚ω゚)ノ
朝からがんばってるなおとさん料理頑張ってください
お味噌汁はうまく作れたみたいねw
ちゃんと新聞も取ってるのね~食べたお皿を流しに持ってくとかエライねつむぎちゃん

つむぎちゃんにトラブル?喧嘩したのねw
つむぎの引きこもり方独特だなー(笑)
みきおくんのお母さんw強いなw
こういう時なんて言ってあげたらいいか悩むな~…
いやーお父さんしてるな~w

つむぎちゃんかなり落ち込んでる模様
ハンバーグで元気だしてもらう作戦
煮込みハンバーグにするらしい
玉ねぎのみじん切り…だと…
目は守らないといけない…

まず皮を剥かないとwwww
お母さんのレシピの絵wwww
怪我するの前提のみじん切りwww
飴色とか言われても悩むよねwww
ハンバーグにキウイだと…ふんわり焼きあがるの?本当?(/ω\)

つむぎちゃん元気ないなー
袖を引っ張る小鳥ちゃんかわいい
ちゃんと頑張って子どもの声を聞いてあげるのも大事

つむぎちゃんみたいな娘ほしくなる…
ハンバーグの上に目玉焼きとか最高だな
小鳥ちゃんのごはんのよそり方www
お父さんの誕プレ作ろうとしてたのねつむぎちゃん♪
粘土ハンバーグw

小鳥ちゃん決死のプレゼント(笑)
断られる(笑)
{/netabare}

飯田 小鳥(いいだ ことり)
高校生で、公平が担任を務めるクラスの生徒。母親が料理研究家のため料理についての知識は豊富なのだが、自分では料理を作れない。公平・つむぎとひょんなことから出会い母親が営む小料理屋(現在は休業中)を借り、三人で料理を作ることに。

4話{netabare}
野菜をおすそわけされる先生、さらにお届け物の追加野菜攻撃☆
つむぎちゃんに栄養のあるものを食べさせなくてはなw

つむぎちゃんは肉が食べたいのねwww
今日のごはんはピーマンの肉詰めwそのときのつむぎのかお(=゚ω゚)ノ
絶望と諦念の顔wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwわかるよー
未知のものを食べたときのよくわからない感じ…よく頑張りました
ピーマン苦いもんな、先生昔の苦い記憶思い出してるしwwwww
ピーマンにうなされるつむぎ(笑)

小鳥ちゃんの家は食にはスパルタだったのねw
ムリに食べる必要ないはないよねー
美味しいと思ったのを共有したかったのかね?
わさびって野菜?いや薬味w

小鳥ちゃんどんだけ食べるんだよ(笑)
がちゃがちゃした友達きたなー(笑)
しのぶちゃんねwwwどんなおにぎり食ってるんだよw
おうちそれぞれ(笑)つむぎ…また野菜を怪訝な目でwww
よけちゃうのもまた世の常w

グラタンなら小さく切り刻んで混ぜちゃえばよくわからない作戦w
つむぎは手ごわい子☆
ピーマンに対する拒否感(笑)
ピーマンの器でジュースを飲むのだ~

小鳥ちゃんの誘導の仕方達者だなぁ(*’ω’*)
カボチャは菜箸で攻略可能
野菜はなるべく小さくね☆

つむぎ料理を真剣に見てるなぁ~(/ω\)
とりあえず見た目は色鮮やかねん♪
つむぎグラタン天才職人どや顔w
ベシャメルソースとホワイトソースの違い?

だまにならない呪文かわいすぎだろカワ(・∀・)イイ!!
どうしよう娘ほしいwwwwwwwww
だま消えてベシャメルソース完成

カボチャ野菜嫌いだけど…美味しく見えるから
グラタンってすごいのかもしれない♪
ベシャメルソースすごいなーwww
野菜ちゃんと言えてないつむぎかわいいカワ(・∀・)イイ!!
こうやって娘は成長していくんだな~www
ピーマン嫌いはしょうがないwww
つむぎちゃんあざとかわいすぎだろwww
{/netabare}

5話{netabare}
小鳥ちゃんおしゃれしてるかわいいカワ(・∀・)イイ!!
映画よりポップコーン(笑)ワッフルにドーナツ(笑)
つむぎちゃんと知らない金髪のおじさんが歩いてる…wそりゃ怪訝な目で見るよな(笑)

小鳥ちゃん追跡劇(^-^)
アイスにふんわり揚げバクバク(^-^)
ドーナツはおやつには難しい、食べ過ぎはだめー
小鳥ちゃんは状況把握できずw
八木さん、先生の高校の同級生w

先生って友達いるんだ(笑)
ギャル語っぽい言葉に心配するおとさんw
ドーナツを作ることに(^-^)明日のおひるごはんにドーナツ☆彡
照れて「うん」って頷くつむぎ可愛すぎだろ(´◉◞౪◟◉)八木ちゃんww

ドーナツを一から作るのは結構時間かかるみたい
つむぎ力をためてこねこね
つむぎからのプレゼント(笑)
ゲーセンに興奮するお年頃なのね

悪い男と甘いお菓子は魅力的w
先生、掃除似合うな~
みんなでゲーセンw

つむぎの方がゲーセン詳しいww
おとさん形なしwww
油を使うときは細心の注意で

焦げたドーナツオールドファッションみたい(笑)
揚げたてのドーナツ旨そうだな
ミスドに行きたくなった(笑)

つむぎの言動にまた涙するおとさんであったw
可愛すぎるだろ
{/netabare}

八木 祐介(やぎ ゆうすけ)
公平の高校時代からの友達。公平たちの暮らす街でカフェバーを営んでいるので、料理はお手の物。公平が都合の悪い時につむぎの面倒を見てもらうこともあり、つむぎにはとてもなつかれている。

6話{netabare}
ことりの友達しのぶちゃんついに登場ヽ(´▽`)/
つむぎにお出迎えされたいwww

なんかことり追い詰められてるww
しのぶって結構傷つくことも平気で言うのね(沙*・ω・)w
つむぎパーティーって響きに弱いのね(笑)
つむぎテンション振り切ってるな~ヽ(´▽`)/

ごめいわくをかけるのはよくない…けどつむぎは友達を呼んでパーティーしたいのね
パーティー2回でテンションMAXw
餃子ではなくハートw
つむぎは食いしん坊に育ってます
ことりもつむぎと同レベルですw(沙*・ω・)ノ
餃子は燃えるらしい(笑)

なんて面倒見のいい子なんだろうしのぶヽ(*´∀`)ノ
つむぎ可愛い子に育つんだろうなww
突然の八木ちゃん出現www
餃子って手作りできるのな

レシピ通りじゃないと不安にになるおとさんとことり
そして八木ちゃんとしのぶの手際の良さwww
がんばれおとさん!!
二入の手際の良さぱないなー(笑)
つむぎちゃんかわいいな ξ(✿ ❛‿❛)ξ

しのぶちゃんと気も使えるいい子なのね
天然記念物は守りたくなるものらしいw
八木ちゃんはこういう役回りになることが多いヽ(*´∀`)ノ

餃子パーティーキタ━(゚∀゚)━!
いやーいい会でした…いい回でしたw
{/netabare}

小鹿 しのぶ(こじか しのぶ)
ことりの友人で同じ高校に通うが、クラスが異なるために公平の授業は受けてない。家は小料理屋と同じ商店街の青果店。兄弟もいるので小さい子の面倒みもよく、何かと気が回る。料理も上手。

7話{netabare}
公平主婦の皆さんに心配される( ゚Д゚)
そして油断すると熱とか出しちゃう人なのねw

つむぎ心配なんだろうな(*´▽`*)
うつしたくはないし…
あれー冷蔵庫の中にあるはずのゼリーもなく…
つむぎちゃんくらいの年頃だとアニメの影響力甚だしいよなw

つむぎを決意を固め…一人でお買い物にいくつもりか!!
帽子かぶったつむぎ可愛いなカワ(・∀・)イイ!!
初の一人での冒険?wさめに気を付けろシャーク!!
おい最近のジャージ着たJKはいい子たちだな

プテラかーw飛行機なwさらにわんこ来襲w
洞窟まで進んじゃって~つむぎ大冒険だな
つむぎちゃんみたいな子絶対いないだろうなー
おっと自転車の恐怖に夏の暑さがつむぎを苦しめる…

おっと公平さんが起きたときにはつむぎはいなくて…これは親なら焦るマジで
知り合いの小鳥の家に来たけれど誰もいなくて…
よかったーいてくれて小鳥ちゃん
つむぎ健気すぎてこの時点でカボチャ泣きそう

風邪の時は桃缶、並びにハウスみかん♪
そりゃ怒っちゃうよな~
つむぎの暴れ方独創的すぎだろww

小鳥ちゃんも気を遣うよな~(*´▽`*)
小鳥ちゃんファイト(*´▽`*)
親子の問題は親子で解決しないとな…

五平餅とか小鳥よく知ってるな( *´艸`)
今日は小鳥ちゃんのオンリークッキング♪
頑張れつむぎちゃん♪たれの焦げの匂いとかたまんねぇ

つむぎちゃんの幸せな顔見れて今週も満足(*‘ω‘ *)
{/netabare}

8話{netabare}
犬塚先生は今日は休み?小鳥ちゃんなんて大胆な早弁www
あー普通に保育園で授業参観なのねwww

先生は忙しいのね~( *´艸`)
つむぎちゃんは独創的な子に育ってるな
烏賊くコ:彡
すごいママさんもいるのね~手芸できるとかいいね
バックは毎年作ったり作らなかったり買わなかったり…まぁ気になっちゃうよな

小鳥ちゃん引っ込み思案なとこは相変わらずだな
みきおくん大変だなぁwwwwww
つむぎ優しい子だな(*´▽`*)
まさかのう○こ待ちwwwwwwwwwwwwwwwww
みきおくんの関西的精神すごいなw
先生…嬉しそうだなwお嫁のこととかもう考えなきゃいけなくなるかと思うとなw

つむぎの気持ちわかるよ
いいなぁ娘とじゃれつきたいな
烏賊とイモを煮たやつw
小鳥ちゃん心配も一段落

犬塚家のレシピはもう…
どんだけつむぎちゃんは烏賊好きなんだよw
みきおくん将来もつむぎのこと好きそうだなw

烏賊のマネするつむぎかわいすぎるだろう(*´ω`*)
同じ味を再現するのは難しいのなー
先生ぬめぬめ苦手なのねw
つむぎも烏賊初挑戦wwwトラウマだなww

つむぎ動物と目が合うと彼らの世界に引き込まれてしまう能力持ちw
ひらめきタイプなのねつむぎちゃん(笑)
さといもの剥き方は上から下なんだな

小鳥は包丁でケガするトラウマがあるのね…
料理は計画して作るもの効率大事
見た目超旨そうだな( *´艸`)
つむぎが満足してくれるならそれでいい感あるよな

烏賊には王冠があったのね
煮物の味はどこの家も同じになるのかな?
作るの初めてでも懐かしい味がする
みんな笑顔で(・∀・)イイネ!!
{/netabare}

9話{netabare}
おとさんは白線書くのが上手いらしい
夏休みお泊り会♪つむぎが包丁を持って切った~(‘ω’)ノ
子供用包丁はいいかもね
うんめぇ~おいしい~(‘ω’)ノ

おうちカレー食べたいのかつむぎ
これはカレーが食べたくなる回だな~(‘ω’)ノ
あー娘いなかったら先生どんどん老けていきそうw
寂しくて泣いちゃうどころか爆睡のつむぎちゃんw

おとさんカレー作る気まんまんだなww

ことりちゃんかわいいよな
ジャージ姿でもこんなにかわいい(*´▽`*)
つむぎがいろんなものにただいまっていうの好きだわ
レシピノートあったのねwでも3ページだけw
おうちカレーテンション上がるわなつむぎちゃん♪子供ならみんなかな
まぁでもちょっと寂しくなっちゃうな

犬塚家用のおうちカレーを♪
ことりちゃん…子供用の包丁じゃなきゃダメ
ぶーたれたつむぎちゃんかわいいなカワ(・∀・)イイ!!
ニンジン切るのに緊張wwwwwww

みじん切り得意なのねおとさん
つむぎに負けたことりちゃんw落ち込んでるw
ピーマンも入れるのか…つむぎちゃんが唯一克服できなかったピーマン…いいっすか?w
おうちカレーならピーマンもOKらしいwカレーは魔法

お母さんちゃんと考えてたんだな~いいお母さんだな~
カレーは家によって違うよな~
嫌いな野菜でもカレーなら食えちゃうものなのよね~魔法~

お母さん超絶美人だな
ご飯は思い出も復帰させるのな
ちょっと泣きそう
まぁさみしさもな…気持ちっていうのはどうこうできるものじゃないからな
{/netabare}

10話{netabare}
お!今日はお出かけかな?海だ~(‘ω’)ノ
つむぎは今猫になってるみたい(=^・・^=)
海は大切な思い出の場所なんだろうな~

小鳥もしのぶも35℃の中よく頑張るな~
飛び跳ねた小鳥かわいいw
アジ釣りたてとかすごいな~w
小鳥ちゃんの食モードすごいなw

最近(=^・・^=)だから甘えてもいいの~w
しのぶ小さい子に慣れてるのな~w
小鳥ちゃんの笑顔の破壊力やばいな(‘ω’)ノ
八木ちゃん珍らしくってw

とっても簡単魚の3分で降ろせる講座♪
先生魚を降ろす流れにw
ここはたしかに頑張りどころ(‘ω’)ノ
つむぎに心配されてる(笑)

アジといえば…おさしみ、たたき…ってことは焼き魚にフライ
小鳥ちゃんwww魚のハンバーグにすることに♪

なんだろう勉強になる(‘ω’)ノ
魚の解体ショー…つむぎめっちゃ感情豊かw
つむぎ頭が気になるみたいw
内臓とか慣れてないとえぐいよなw
つむぎあーいうの興味深々でも大丈夫猫だから♪

三枚おろし…難しそう
しのぶすごい気を遣える子
そして先生一生懸命だな~

小鳥ちゃん味見したくてしょうがなかったのねw
すごい笑顔かわいいw
生魚つむぎも挑戦♪お口にあったみたい
つむぎテンションあがったw猛烈に興奮してるw
つむぎ姉さん(‘ω’)ノw
笑顔なのはいいことだよな

踊ってるつむぎちゃんかわいすぎだろ
しのぶちゃんの主婦スキルすごいな~
ダンシングつむぎちゃんの体力なw
おー八木ちゃんwwいーれーてーw

アジいいよな~
アジフライが至高だけどこういうのもいいかもしれないw
好奇心旺盛なつむぎちゃん最強だな♪

八木ちゃんなんでも作れるのなw
先生と八木ちゃんの関係気になるw
骨せんべいおいしそうだなw
{/netabare}

11話{netabare}
お遊戯会とかw
つむぎちゃん独特の感性らしい
変とか言われると傷つくよな~
なんで?とかなるよな

美味しそうにご飯食べてる小鳥ちゃん見てるだけで幸せ
高校でも文化祭みたい…クレープうまいよな~
文化祭めっちゃ話し合ってるな~w
小鳥ちゃんに注目が…やめてあげて~w
めっちゃ見られてるwww

今食べたいクレープは…何種類あるんだよw
食のことになると強いな小鳥ちゃんw
つむぎにクレープ食べさせてあげたくなってしまった親ばかなおとさんであるw

つむぎも機嫌が悪いけれど…クレープでは…女の子の話?
女の子は合わせる社会だからな~w
保育園からそういうのあるのかー
もうつむぎもいっぱしの女の子だなぁw
女の子って難しい…のな( *´艸`)

みんなでクレープづくり
喜んでるつむぎかわいい(*´▽`*)
クレープパーティーサツマイモクレープ♪
八木ちゃん我慢できないのねwwさすがwww

全部やっちゃうのはダメよな~
つむぎが歌い始めるとなんかいいよな~
そればっかりはしょうがないなw
八木ちゃんいい人だな~

つむぎのお父さんはいい人だぞ~
少しずつ包丁のアドバンテージがw
マッシャー☆彡

みんなで作るのって案外悪くないな( *´艸`)
初クレープ堪能してるな~
つむぎが幸せならそれでいい感あるよな

ガリガリさんの衣装を作ることに
うまくいかないこともあるけれど何かできることはある
つむぎちゃんのひたむきさは尊敬

がりがりさんつむぎかわいいな
心配な気持ちあるよなおとさんw
よかったよかった

大抵の女の子はさつまいもに弱いw
魔女が似合う小鳥さんなのでした( *´艸`)
美味しいクレープあります☆彡

泣きそう…よくがんばりました。
{/netabare}

12話{netabare}
しのぶと小鳥で新宿でお買い物~
おっと人込みに見知った顔が…
一年経つのは早いってことなのかな?

先生とつむぎちゃん空腹で…(笑)
たまには外食もいいよな( *´艸`)
ファミレスって気分でもないし…お好み焼き♪
つむぎちゃんお好み焼き初挑戦♪

出来上がって来ちゃったな~
自分で混ぜ混ぜじゅうじゅうしたかったのね( *´艸`)
つむぎちゃん自分でやりたいお年頃w
お!ついに小鳥のお母さんも

先生喧嘩というかなんというかw
今度のご飯会はお好み焼き♪思い出は塗り替えられる♪
怒られたこと気にしたりしてなかったり…
つむぎさんの機嫌は難しいのうw

つむつむ~
めちゃくちゃしのぶちゃんに懐いてるな
小鳥ちゃんもたまにはすごい(*´▽`*)するのなw
仕事のせいでまたいないらしいw

八木ちゃん巻き込まれ体質よなw
だまにならない呪文かわいいなカワ(・∀・)イイ!!だまだまの踊り
先生切るの早くなったけど八木ちゃんの見たらw
上手な人の手さばきは楽しいからなw

小鳥ちゃんかわいいところあるな
ないがしろにしてるわけじゃないけど余裕がなかっただけだったり
大事に思ってるほどやるのは難しい
親の心子知らず…でもそれくらいがちょうどいいwww

つむぎちゃんもやりたかったんだもんな
怒られるのは嫌だけど…怒るのも嫌なもの…
叱り方にも上手下手あるよなw
まぁ素直に話すのが大事な時もあるよな

お好み焼き旨そうだな
お母さん遅れて登場
腰の低いお二方w
お母さん若いなw
八木ちゃんはミーハーなのねw

お母さんとんでもないなwwww
結構恥ずかしいこともさらっと言えるのなw
つむぎはおいしいの真理にたどり着いたw

泣いちゃうぞ( *´艸`)
ほんとにいいアニメですな
{/netabare}

こんなに見ててほっこりする作品はないですよね(/・ω・)/
もはやつむぎが幸せならそれでいい感w
いやー…娘っていいなって思う作品です。

あと、いっぱい食べる女の子はやはりかわゆい!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

子供の笑顔に和めるごはんアニメ

半年前に妻に先立たれた高校教師、犬塚公平と、その娘つむぎ、その生徒小鳥さんが主人公のごはんアニメの様です。

公平は大切な人を失った悲しみで常に元気が無く、無気力状態。そんななので、ある生徒の顔を覚えてなかったり‥。それでもつむぎを大切に思う心だけはしっかりと守り、無理しつつも頑張っている優しい人という印象を受けました。

つむぎも5歳という幼さでありながら、公平のこしらえる※1冷凍食品主体のお弁当にも我慢して、※2おとさんを悲しませない様に一生懸命な様子です。とてもけなげです。

そこに現れたのが小鳥さん。彼女のおかげで公平とつむぎ、二人だけの食卓に明かりが灯った様でした。料理屋「恵」で振舞われたご飯だけの食事、その次(第2話)にはご飯にとん汁も加わって、ささやかながら愛情のこもった料理を、みんなおいしそうにほうばっていました。3人にとって夢の様な一時だった事でしょう。

これにて公平、つむぎ、小鳥の楽しいご飯生活が始まりました。

一つ気になったのは、公平が授業を担当するクラスの生徒の顔(小鳥の事)を覚えていなかったという点ですが、これは副担任という立場上仕様が無いのかなという気はします。でも感傷的な見方をすれば、奥様を亡くされて色々な事に目が回らなかったのでは?とも取れました。不幸中の幸いと言うべきか、小鳥さんは公平に恋している様なので、一応許せてしまった様です。むしろ恋していたからこそ、覚えられていなかった事を残念に思ったという見方の方が正しいかも知れません‥。

※1:毎日お弁当を作る事はとても大変な事なので利用しても全然構わないと思います。アニメはあくまでも理想を描くものなので‥。でもやっぱり手作りのお弁当は子供にとって嬉しいものだと思います。

※2:つむぎは公平をこう呼ぶ。

以下は各話の感想。

~3話~
{netabare}
つむぎが幼稚園で男の子とけんかしてしまう。怒ったり悲しんだりした子供は、うずくまったり隠れたりして、泣き顔を見せまいとしてしまう傾向がある様です。子供が怒った時の反応を見事に表現していました。でも公平と小鳥さんの優しい接し方と、目玉焼きのせ煮込みハンバーグのおかげですっかり元気が戻りました。子供にとって目線を合わせて寄り添ってくれる大人がいるというのは幸せな事だと思います。
{/netabare}
~4話~
{netabare}
つむぎの好き嫌いのお話。食べ物の好き嫌いは大人でもあると思いますが、味が受け付けなくてダメなら仕方ないと思いますが、食べず嫌いで選り好みするのは勿体無い事です。料理の仕方がまずかったり、テレビとかの影響をうけたりして野菜嫌いになってしまう子供も中にはいるのではないでしょうか? そんな場合は美味しい料理で食材に対する印象を更新してやる必要があると思います。料理の仕方次第では、まずいと思い込んでいる食材も美味しく食せる事も多々有りますので‥。

作中でもあの手この手を使って、つむぎにピーマンを食べさせようと公平と小鳥さんが頑張ってました。2話以降はつむぎにも毎回料理のお手伝いをさせる場面が描かれている点も良かったです。自分も大人たちと一緒に作ったという印象は、子供にとって大きな自信になるのではないかと思います。

私にも好き嫌いがあるので、誰に対しても好き嫌いは"ダメ"とはとても言えませんが、色々なものが食べられるというのは料理のレパートリーを広げ、視野を広げ、延いては思考の柔軟性を高める助けになると私は信じます。
{/netabare}
~5話~
{netabare}
今回はドーナツを作って食べるお話。事件らしい事件も起きず穏やかな回でした。物語に新たに加わったキャラ八木さんはこわもてだけど良い人そうです。料理についてもかなりの玄人と見た。うーむ、この人の料理も見てみたい。

それにしても公平とつむぎと小鳥さん、いつもながらに幸せそうに食べます。この三人が家族になったら、それはそれは楽しい毎日になる事でしょう。そんな風に思ってしまいました。
{/netabare}
~6話~
{netabare}
前回登場の八木さんとちょくちょく登場していたしのぶさんがご飯仲間に加わり、楽しく餃子作り。焼き餃子、水餃子、手羽餃子、おいしそうですね。今回の料理かなり本格的です。餃子のあんを作るのは当然として、何と皮まで作っちゃいます。私、料理好きの癖にこれはやった事ありませんでした。小麦粉、強力粉、塩だけで出来る手軽さ、パンよりもはるかに簡単です。八木さんとしのぶさんの料理スキルが高くて初期ごはん仲間の3人も感心しっぱなしの様でした。相変わらずつむぎの仕草がかわいいです。

小鳥さんにとっては3人のままの穏やかな空気のままでも良かったのかも知れませんが、つむぎにとってはごはん仲間が増えてとても嬉しい様です。公平もつむぎの事を第一に考えているので楽しそう。料理の途中、小鳥さんの気持ちを察したしのぶさんの行動は良かったと思います。裏口から出て小鳥さんと二人で話す事で、お互いの気持ちの確認が出来てわだかまりも無くなりました。

最後はみんなで楽しくお食事タイム。八木さんの「あービール欲しい。」よ~く分かります。餃子が食べたくなる回でした。
{/netabare}
~7話~
{netabare}
つむぎがおとさんの為に頑張るお話。過労の為か熱を出してしまった公平の為、つむぎは一路「※恵」を目指します。道すがら、つむぎの興じる"落ちたら負け"的な遊びは多くの方が子供時代に経験されている事と思います。幼少期の私も、落ちたらマグマとか、亡者のいる巣とか、結構おっそろしい事を想像して、こんなゲームに興じていた時代がありました。ルールさえ決まれば自ずとゲームは始まるもの‥。つむぎを通して童心に帰った気持ちで一緒にゲームに参加出来ました。

後半、勝手に家を出て行ってしまったつむぎに対して声を荒げてしまう公平でしたが、ちゃんとお話をして仲直り。つむぎが素直な子で良かった‥。

ブリキ男も過去に親戚の子を預かって面倒見た事が何度もあったので、公平の気持ちがよ~く分かりました。小さい子供はよく動くし、言いつけも厳しく守らないので、勝手に傍から離れていなくなってしまう事がたまにあります。特にお出かけ先とかで、子供の姿が一瞬でも見えなくなってしまう事が一番の恐怖。不覚な事にも私にはそんな経験何度かあります。毎度の事、肝を冷やしたものです‥。自分の子でも他人の子でも、殆ど同じ気持ちになるのではと思います。私の場合、見つかった時に怒られたのは大人の方でしたが‥。お子さんのいる方はよくよく気をつけましょう。

ともあれ、ごはんパート。公平とつむぎ、二人が仲直りする様子に見とれていた小鳥は炊いていたごはんをちょっと焦がしてしまいました。でもお見事! 機転を利かせて上手く別の料理に作り変えてしまいました。五平餅、とてもおいしそうでした。

失敗した料理や飽きた残り物の料理とかを、何とかして美味しいものに作り変えるという試みは私はかなり好きです。頭を使って味のバランスを整えて、見事な料理に生まれ変わった時に得られる充足感、それはきちんと材料を揃えてレシピ通りに料理を仕上げた時の喜びに勝ります。

毎回の如く、つむぎの子供らしい動作がとてもリアルでに描写されており(5歳にしては少し幼い感じがしますが)目が離せず、夢中になってしまうアニメです。来週も楽しみ。

※:つむぎにとっては多分"小鳥ちゃんのいる家"おとさんの為に助けを求めに行ったものと思われます。
{/netabare}
~8話~
{netabare}
小鳥さんの包丁への恐れについて、料理好きで工作好きのブリキ男にはよ~く分かります。指先を傷付ける程度ならへっちゃらなのですが、深く傷付けた場合、対処が遅ければ遅いほど、そのいや~な記憶は長く残り、刃物全般への警戒心を強める事になります。その対処というのは刃物と仲直りする事です。

刃物を遠ざける事を選び続けると、なおの事恐れが増すので、対処が必要なのです。将来も刃物と仲良く付き合いたいならば、仲直りは早くすべきと僭越ながら助言させて頂きます。人が誰かに謝るタイミングを躊躇するのと大体同じ感覚です。仲直りは早ければ早いほどよろしいのです。

でも小鳥さんみたいに刃物なんてキライッ、コワイッ、ていう気持ちが強くなって長らくの間触れる事さえなくなったら、仲直りは難しくなるかも知れません。包丁が使えるに越した事は無いけれど、いっそうっちゃっても構わないとも私は思います‥。人には得て不得手があるものですから。それに、代わりに切ってくれる人が近くにいれば即解決する問題なので、皆が皆、包丁を使える様にならなくても良いのではとも思った次第。幸い小鳥にはそんな人が近くにいました。よかったですね。

相変わらず、つむぎの声とか仕草がかわいい‥次回も楽しみです。
{/netabare}
~9話~
{netabare}
前半はつむぎの保育園でのお泊りのお話。

園児達みんなで作ったカレーでしたが、つむぎはそれを"普通のカレー"と言います。つむぎの言う"おうちカレー"とは?

私、このお話を観るまで、ドライカレーとカレーピラフを明確に区別しておりませんでした。キーマカレーは作った事があるので、作中で描かれる様な、とろみの無いカレー風味の具と食すタイプのものがある事は知っていましたが、野菜をふんだんに使ったものは初めて知った次第。

作中で描かれたドライカレーには、煮込む野菜の中に、玉葱やトマトの他にもピーマンも含めるので、スペイン料理の※ソフリトにカレー粉を加えたものという印象を受けました。なすの代わりにズッキーニとか使ってもよさそう‥。美味しそうなのでいつか作ってみたい。勉強になるアニメです。

見事に再現されたおうちカレー(ドライカレー)にご満悦なつむぎでしたが、そのレシピを書いたお母さんの事も思い出してしまいました。大切な人の記憶はいつまでも残り続けるもの‥。でも、子供の適応力は大人よりも高いはず。いっぱい泣いて、いっぱい暴れて、いつかつむぎの明るさが、悲しみを受け入れられる時を作る事でしょう。公平にも強くあって欲しいと応援したくなるお話でした。

※:トマト、にんにく、たまねぎ、ピーマンにオリーブオイル、香辛料(胡椒、唐辛子)などを加えて作る万能調味料。パエリヤとか煮込み料理に良く使われる。ピーマンの苦味が加わっているのでイタリアンな風味とは一味違います。ピーマンの苦味は若干の苦味のあるカレー粉と相性抜群と思います。木の葉を隠すなら森の中という感じですね。
{/netabare}
~10話~
{netabare}
冒頭の小鳥さんとしのぶさん、35℃の気温の中、エアコンも扇風機も無しに宿題に取り組むというのは酷というもの。せめて開いて無い側の窓にはカーテンをかけた方が良いのです。

一方、前回のお話でお母さんの事を思い出してしまった事が原因なのか、ねこさん(甘えん坊)になってしまったつむぎ。そんな不機嫌そうな様子を見て、暑いのかな?と思って気を使ったり、ねこになってつむぎの気を引いたりするしのぶさん、良いお姉さんでしたね。つむぎの機嫌もすっかり直ってお料理パートに続きます。

今回はあじを捌いて色々な料理を作ります。※なめろうにさんが焼き、あじからだしを取った味噌汁に骨せんべい。色々出来るんですねぇ。わたしは料理好きの癖に生の魚を捌いた経験などいくらかしかなく、こしらえたのも刺身だけ‥そんななので今回の料理パートはいつも以上にじっくりと見入ってしまいました。

魚を捌く過程は結構グロテスク。でも子供が興味を持ったものを、大人の感性でむやみに遮る事をしなかった判断は良かったと思います。子供が新しい認識を獲得する手がかりになるのですから‥。それに大人の権威に任せた理不尽な言動や行動はいつだって子供を苦しめるものですし‥。

終幕近くに八木さんも加わって、みんなであじづくしの料理に舌鼓。

台所をよごすイメージのある魚料理ですが、作中の数々の料理に魅せられ、嫌煙せずに進んで魚に触れてみたくなる気持ちにさせられる、目からウロコのお話でした。

※三枚おろしにした身に調味料を加えてミンチにして作る料理。まぐろのなめろう丼とかもある。名の由来は皿まで舐めたくなるほどおいしいという所から来ているらしい‥。さんが焼きはそれを焼いたハンバーグの様なもの。山河焼きと書く事も‥
{/netabare}
~11話~
{netabare}
子供時代の他者との衝突は避けられないものですが、優しい大人が近くにいれば、その解決も円滑に進むというもの。昔から子供同士のケンカに大人は口を出さないという風潮がありますが、そうして解決されなかった問題は、いずれ当事者達の心に傷を残し、心にわだかまりを作る原因になる気がします。小鳥さんの包丁の話ではないけれど、人との仲直りを望むなら早ければ早いほど良いですね。つむぎくらい素直な子ならきっと簡単です。

お料理パート、今回のお題はさつまいもマッシュと生クリームのクレープ。今回は八木さんとしのぶさんも加わって賑やかな雰囲気でお料理。クレープは私も随分前に作った記憶がありますが、作中で描かれる様にひっくり返さないで片面だけ焼いていた気がします。フライパン内のクレープ生地の縁を指先でつまんで素早くひっくり返す動作、難しそうでした。公平はかなり器用です。

最後はクレープにマッシュと生クリームを、定番の三角じゃなく四角に包んで出来上がり。甘くて美味しいクレープにみんなして舌鼓、八木さんはマッシュにラム酒を加えた自分用のクレープをこさえてご満悦。職業柄やっぱりお酒好きなんですね~

ピンクのひつじぶた?"ガリガリさん"のお遊戯衣装を着たつむぎ、可愛かったです。見てくれは"ガリガリさん"というより"ふわもこさん"? お遊戯回当日には3匹に増えていました‥(笑)

今回も子供の事、料理の事、丁寧に描いた充実のお話でした。
{/netabare}
~12話~
{netabare}
最終話は怒る立場、怒られる立場のお話。

自分の怒りや焦燥を子供にぶつけるのと、「よく無い事をしたんだよ」とサインを送る為に子供を叱るのは全然違う事なので、公平が反省してつむぎに謝るのは当然の事だったと思います。でも子供がはしゃいでボールのキャベツをひっくり返したくらいでいちいち怒っていたら、子供は萎縮してしまうかも‥。私だったらつむぎに手伝わせて一緒にキャベツをボール(洗うのならざるに)に戻すだけで許してやると思います。罪の大きさにも多分色々あって、つむぎのは罪とも言えないほどちっぽけな失敗と捉えて問題ないのではないでしょうか?

そもそも座卓にぶちまけたキャベツなんか、私だったら気にせずそのまま料理に使っちゃいますけどね(笑)

料理パート、結構豪華な具剤を用意したお好み焼き作りの様子が描かれていました。少しお行儀が悪いですが、お好み焼きは焼き上がった順に熱い内に食べるのが吉、焼き手は最後に自分のやつを焼くのです。八木さんがそう注意していたのに、何故か全て焼き上がるまで誰もお好み焼きに手を付けていない? 作画とか演出とかのミスだろうか?

ここでお好み焼きの作り方についての豆知識、お好み焼きに入れる定番の野菜と言えばキャベツですが、作中で描かれる様に全て千切りにするよりも、半量は千切り、半量はざく切りにするのがお勧めです。骨組みが出来て生地に空気が入るので軽い仕上がりになります。広島風お好み焼きなど高さのあるお好み焼きを作る際にはとりわけ役に立つ方法です。揚げ玉や天かすについては、無い場合はパン粉を使いましょう。代替品として十分な役割を果たしてくれ、ふっくらと焼きあがります。

良く料理をする人は、良く小麦粉を使うもの、お好み焼きは余った小麦粉の有効利用の方法として、この上なく手軽で便利な活用法でもあります。天ぷらやフライをした後、打ち粉などの余りは冷蔵庫に取っておいて、翌日のおやつとか夕飯とかにご活用あれ。ちょっとした節約になるのです。

最後は最終話らしい、料理が美味しいのは愛情をたくさん込めて作ったからという小鳥お母さんの言葉で締め括られます。使い古された表現で、人によってはファンタジーとか誇張とかに聴こえるかも知れませんが、意外とそうでもなくて、好きな人に料理を作る場合、失敗したくないとか、美味しいものを食べさせたいとかの気持ちが強くなって、作業の丁寧さが増したり、注意力が研ぎ澄まされたりする事があります。出来れば、えこひいきとかせず、誰にでも自分にもいつでも美味しい料理を作りたいものです。

全12話、あっという間に終わってしまったという印象を残す、とても楽しいアニメでした。

公平とつむぎの未来に幸あれと願わずにはいられない、優しさと希望に満ちた終幕に感謝。
{/netabare}
既にごはん仲間となった3人に、今後小鳥さんのお母さんとかも加わって、皆で仲良く食卓を囲めるアニメになれば良いなぁと期待しつつ、続けて視聴していこうと思います。


※:タイトルについて。稲妻とは稲の妻の意。この語は電光が稲を実らせると言う民間信仰に由来するそうです。古代より妻という語は男女別無く用いられ、稲妻における妻は男を指すという‥。稲を実らせる妻は公平なのかも知れません。甘々の部分は特別な意味は無い様なので何となくというニュアンスで受け止めて良いかと思われます。

作中に登場する料理の役立つ補足(まだ二つだけ)

[失敗せずに簡単に出来るベシャメル(ホワイト)ソースの作り方]
{netabare}
フッ素加工のフライパンか小鍋に多めのバターを溶かし小麦粉を入れる。ゴム(シリコン)べらでダマをつぶす様に、鍋肌に擦り付ける様にして弱火で炒める。粉にバターがまんべんなく浸透して黄色みがかり、十分に火が通ったら、牛乳を少しずつ入れて伸ばします。これだけで出来ちゃいます。木べらで混ぜるとダマをつぶしにくいし、フライパンや鍋のコーティングに傷を付けてしまうのであまりお勧め出来ません。

少量の小麦粉でもかなりたくさん作れますので、料理に使って余ったらタッパー等に入れて冷蔵庫で保存しましょう。1週間位はもちます。作中で描かれている様なグラタンを始めとしてドリア、シチュー、カルボナーラなど色々使えますので、かなり便利です。
{/netabare}
[泣かずに玉ねぎを切る方法]
{netabare}
玉ねぎを切ると目にしみるのは、切り口から放出される辛み成分「硫化アリル」の為です。ほぼ無色透明で目に見えないので分かりづらいのですが、玉ねぎの細胞が押しつぶされると酵素の働きで次々と生成されます。

これを防止する最も簡単で効果的な方法は、良く研いだ切れ味の良い包丁(ナイフ)を使うという事です。包丁の扱い方もとても重要で、押し切る感じで切ってはいけません。下方への力は最小限に抑え、刺す場合も引く場合も玉ねぎの表面を滑らす感じで撫で斬りするのです。押しつぶされて破壊される細胞の数が少なければ「硫化アリル」の生成を抑えられます。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 45
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

萌えはなくとも癒しがある! OPは2016夏アニメ屈指の中毒性♪

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
料理アニメというより、料理をひとつの触媒にした、あったかホームドラマ。今までにないタイプのすごく素敵な、心あったまるアニメでした♪ なんか、子供がほしくなるな(苦笑)

タイトルだけ観たときは、「エクレア(パティシエ)アニメ?」と思いましたが、全く違いましたね(笑)
私は料理(主に独り呑み用のつまみw)が趣味なんで、料理が出るアニメは好きです♪ OPは耳に残る可愛い感じで、脳内再生率は2016夏アニメ一番ですね♪

[2016夏 個人内ランキング 5位]

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いや~、良いアニメでした。癒し度としては、「のんのんびより」以来でした。

この作品のキモは、つむぎや公平が、基本的には「不幸を背負っている」部分だと思います。多分この親子は、「何もしないとマイナスに向かってしまう(闇落ち的な)」という境遇なんです。それを阻止しようと取り組んだのが、「料理」。だから、公平も必死なんです。必死で親子の絆を繋ごうとしてるし、母親の代わりをしようと「戦っている」。その姿が、他の「日常系」とは違うのだと思います。

「日常系」アニメで主人公になるのは、大抵が小中高生。それは、「何もしなくても生きてはいける」という気楽さが、「日常系」に適しているからだと思います(勿論、学生ならではの悩みもあるし、リアルの学生は下手すれば社会人よりハードだけど、親の庇護にはあってるんだし)。

泳ぎ続けなければ死んでしまう回遊魚のような危うさと必死さ、でもそれを悲愴感で魅せるのではなく、あくまで前向きに明るく、癒しをもって表現していこうという部分に感銘をうけました。

また、その表現の一助になっているのが、あの名OPですね。テンポが良く明るく可愛らしい音楽と映像で助走をつけ、作品の世界に飛び込むことで、癒しを生み出し、時折のシリアスを際立たせます。
{/netabare}


【料理の蛇足だらけの各話感想w】
{netabare}
第1話
切なあったか寂しい気持ちかな。なんかこう、視聴者を選ぶ気もする。平和で癒される反面、自分の心の内の普段触れずに過ごしている部分をさらけ出される、独身三十路の午前1時w

第2話
こんな小料理屋に、十五代(十四代のパロ)があるん?w 豚汁&米&漬物って、最強! 幸せなごはんって、ああいうことだよね♪ フルコース? イタリアン? なんじゃぁそりゃ~!w

【蛇足】ちなみに、個人的にNo.1の日本酒は、田酒という、青森の酒ですw うちの豚汁にもジャガイモ入るけど、むしろ、他の家は入らないの?

第3話
この親子、将来、親離れは出来ても子離れはできなそうw 実際、親に依存する子供も多いけど、子供に依存する親ってのも多いよね(汗) つぐみが結婚するとき「婿養子しか認めません!」って言いそう(笑)

【蛇足】煮込みハンバーグは、ハンバーグ初心者としてはベターな選択。でも、最近は調理家電の進化がパナイから、ノンフライヤーやオーブンレンジで、分量と時間守れば、誰でも凄い旨いハンバーグができますよ♪

第4話
しのぶの登場シーンは良かった~♪ あれだけ明るくボッチをイジられるのは良いね! つむぎの「ピーマン嫌がる顔」は、可愛らしかった。1話目に比べ、つむぎの表情が豊かになってきたのが、嬉しい! 「ウケる~!」は、ウケたw

【蛇足】お~、ピーマンの肉詰め(実はフライパンで作ると生焼けになりがちで難しい)とは、公平も成長したな~♪ 教育論的には小鳥の言うことが一般的で、無理矢理食べさせるのではなく、親が美味しそうに食べ続けることが大切というのが常道らしいですね。初心者が炒め物を失敗なく作る一番のコツは、1回1回フライパンから取り出して最後に合わせること♪ グラタンは、意外と難しい料理です(汗)

第5話
つむぎの泣かせる一言の、破壊力がすげぇw 日本はやっぱり、食事に対して少し価値を低く設定してるのかな? ヨーロッパとかは、毎日の食事をイベントのようにとらえてるわけだし。日曜に食事をしっかり作るとか、やっぱり大事だよね。

【蛇足】
発酵系って、あんまり上手くいったことないな、温度管理が難しいって。それはともかく、ドーナツ二個では昼めしに足りないw

第6話
つむぎと公平の寝てるダブルベッド、昔はお母さんと3人で寝ていたと思うと、少し切ない……。つむぎ役の声優の子、抑えた演技もできるようになり、成長率がエグい(笑) 小鳥の、「公平と(つむぎと)自分だけの時間を邪魔されて、ちょっと嫌な感じ」になるのが、良い♪ しのぶ、気の遣える良い子♪

【蛇足】
日本ではいつの間に、「餃子パーティー」「たこ焼きパーティー」が一般的になったんだろうw ちなみに餃子は「酢とラー油だけ」で食べるのがオススメ。または「バルサミコ酢」だけで食べるのも美味しいよ♪

第7話
だ~れにも内緒で、お出かけなのよ~♪ と、脳内再生w 子供らしい、色々な感情や行動。つむぎが公平を蹴る場面の体が弓なりになる感じとか、子供らしい動きでリアルだった。

【蛇足】
ウチはモモ缶よりミカン缶派でしたw 小学生の頃、下校中に胡桃をアスファルトに叩きつけて割って食べてたな~(田舎者ならではの食べ歩き)w ちなみに「クックパッド」で「失敗したご飯」を検索するとトップに五平餅が来ます。はっ、まさか作者もww

第8話
つむぎは将来、なかなか素敵な女の人になりそっすね、上げておいてスパッとフルとか(笑) ママので良いぃ……涙腺破壊させないで下さい(涙) つむぎも公平も成長してるんだから、小鳥も成長しないとね。「ママが作ったのに、お父さんも参加して良いかな?」……(涙) なんか今回、初めてEDがしっくりきた。物語から続けて聴くと、良い曲だな~と♪

【蛇足】
イカと里芋の煮物、彩りなら普通はインゲンだよね。オクラだと、里芋との食感にあまり違いが出ないんじゃないかな? つぐみがいるからしゃーないけど、絶対にイカのワタは入れた方が旨いよね。

第9話
子供用包丁って、①グリップが小さい。②刃先と刃元が切れない。 以外は普通の包丁だよね? 安全ってこたぁ~ない。てか、園児に人参切らせる保育(幼稚)園なんてないから。せいぜい、プラスチックの包丁使って、バナナくらいだよ。亡くなった奥さんのレシピを見て無言になる公平、背中に抱き付きなぐさめるつむぎ(涙)。そうだよね、大人だから我慢しているだけで、付き合いの長さからいけば、本当は
つむぎより、公平の方が悲しいのかもね。初めて、オープンにママの話をする二人。少しずつ、受けとめられてきたってことかな。

【蛇足】
キーマカレー(マタール)とドライカレーは、厳密には違いますね。キーマはインド料理、ドライカレーは日本料理です。ちなみに、数あるインドカレーの中でも、キーマ(挽き肉)カレーは、かなり手間隙かかるんです。私は一切水を使わず、フレッシュトマトと玉ねぎ、ヨーグルトの水分だけで作ります(酸味が強いキーマが好きなんで)。水分が全部とぶまで、最低40分は弱火で炒めましょう。ドライカレーは、炒めた野菜や肉類、米なんかにカレー粉かけるだけだから、楽チン楽チン♪ インドカレーは、具材を炒める前に香味油を作るのが味の秘訣(特にキーマは)。とりあえず、低温から、カルダモンシードとクミンシード、鷹の爪なんかを炒めておけば、お手軽に美味しくなります(この組み合わせを考えていくのが、カレー作りの醍醐味)♪

第10話
つむぎの「猫だから良いの」……破壊力バツグンw 「人は食べたもので出来ている」ってCMありましたね♪ ラストで、つむぎが「海も楽しかった」と言っていて、こちらまで安心しましたよw

【蛇足】
鯵は小さいとさばきにくいよね。あのサイズなら問題ないけど、あれ、大きくて結構良い鯵だね。魚はさばけるけど家ではほぼやらない。生ゴミ出るの嫌だし。まあ、やってもゴミの日の前夜くらいかなw

第11話
小鳥が一口で食べる鮭の大きさが半端ないのだがw にしても、つむぎの仕草(カーディガンの中に潜り込むとか)が娘的可愛さが止まらない(笑) ヤギチンが空気読めず、しのぶに睨まれるw 食育って、食べ物の(栄養学的)勉強だけじゃなく、食事を通して学べる全てのことなんだよね♪ 主役が複数いるって、ホントに今時の幼稚園(苦笑)

【蛇足】
お菓子作りは守備範囲外。甘いの、(酒を飲み、年を取ると)ホントに食べなくなったな~。甘いものは好きだから一口目は上手いんだけど、量を食べられなくなったんだよな~。

第12話
つむぎが、ただ可愛いだけでなく、ちょっとしたことで駄々をこねたり悪い子になったりする部分、公平も優しくて完璧な父親じゃなく、間違ったり迷ったりすることがある部分(子育てのリアルさ)も、この作品の魅力ですね。

日本人にありがちだけど、周りの目を気にして子供を怒っちゃうことあるよね。子供の為に叱るのではなく、自分の躾(教育力)がなってないと周りに思われたくないから叱る。子供って、そういうのに意外と敏感。昔アメリカに行った時、公共の場で子供が泣きわめくのに皆(社会全体が)が寛容だったのに驚いたな~。「子供だから仕方ないよね♪」って感じで、親すらも特に焦る様子がなくてビビった(笑)

ラストは、良い台詞はあったものの、これといった結末があったわけではなかった。でもまあ、いつも通り幸せな気分になれました♪

【蛇足】
お好み焼きは大阪風でしたね。私は広島風が好きだな~、キャベツの甘みをダイレクトに味わえるので。いや、家で作るときは大阪風ですけどね、鉄板ないし。家で作る時のオススメの具材は「かっぱえびせん」w 天かすの代わりになるし、エビの風味は鉄板です♪
{/netabare}

【蛇足2 相田みつを】
{netabare}
この作品を一言でまとめるならば、この詩がある。「子どもがいるから、親になれる。子どもがいなければ、いつまでたってもただの年寄り」 みつを
{/netabare}

【超蛇足3 原作者の名前ってw】
{netabare}
原作者の雨隠ギドって、NARUTOに登場しそうな名前だよね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 59

65.5 3 子育てで親子なアニメランキング3位
未来のミライ(アニメ映画)

2018年7月20日
★★★★☆ 3.2 (228)
862人が棚に入れました
とある都会の片隅の、小さな庭に小さな木の生えた小さな家。ある日、甘えん坊のくんちゃん(4歳)に生まれたばかりの妹がやってきます。両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うくんちゃん。そんな時、くんちゃんが出会ったのは、未来からやってきた妹、ミライちゃんでした。このちょっと変わったきょうだいが織りなす物語。それは、誰も観たことのない、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした―

声優・キャラクター
上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、役所広司、福山雅治
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ちょっとした奇跡がつながってつながって、今の私達がいる。

『バケモノの子』に続く、
細田守監督の長編作品。

細田監督の作品の中では、
『時をかける少女』が一番好きです。

8月ごろに劇場で見てきました。
(レビューは書いていたのに、投稿が遅くなりました^^;)

大きくない会場でしたが、満員でした。

少し遅めの時間帯だったからかもしれませんが、
大人しかいませんでした。(年齢層はバラバラ。)

もっと子どもが多いかと予想していましたけれど。
でも内容は確かに子ども向けではないかな。笑

100分ほどの作品です。


● ストーリー
4歳のくんちゃん(♂)に妹ができた。

妹・未来(みらい)の世話に追われる両親に対し、
くんちゃんは寂しさを感じる。

むしゃくしゃする気持ちから、
わがままを言ったり、未来に意地悪をしたり。

そんな気持ちで中庭を通ると、
不思議な世界と不思議な人たちに出会った。


細田監督の作品には
現実世界に溶け込んだファンタジー設定が多い気がします。

今回もそうですね。

くんちゃんは中庭を通して、
家族の未来や過去に触れます。

そんなこと、
現実世界ではありえないファンタジーですが、

出会った人たちから教わったことを自分の行動に活かしていく様子は、
ただの4歳児にも見えます。成長だねえ。

ただ、これまでの作品で感じた
“どうなるかわからないドキドキ”という点からは
遠かったように思います。

むしろ、刺激を期待せず、
日常系作品だと捉えたほうがいいぐらいですw

育児に奔走する両親と、
両親の愛が欲しいくんちゃんの、

ちょっと慌ただしいけれど、
振り返ってみると、幸せと奇跡が詰まった日常。

そんな中に、少しのファンタジーを織り交ぜて…
という物語でした。


≪ 脚本ではなく、絵で魅せようとしていた? ≫

だけどごめんなさい、
私には物足りませんでした。

それはドキドキな冒険を期待していたから、
というのもあると思うのですが…。

くんちゃんは不思議な体験を、
日を置いて何度も体験するので、
短編集のようにも受け取れる作品です。

ひな人形のエピソードは、
嫌いではないのですが、
やたらと時間がかけられていたような。

飽きてきたなーと思い始めたところに、
{netabare} 無駄に緊張感を持たせた、だるまさんが転んだのような、スローモーション。 {/netabare}

それほど重要でも見せ場となるシーンでもないのに、

「私達は大きなスクリーンで何を見せられているの?」と
なんだかあきれてしまいました^^;


しかし、作画はきれいだったしこだわりも感じられたし、
全体的に力が入れられているのが、よく伝わってきました。

キャラの表情も豊かというか、顔芸というかw

今回の作品では、脚本よりも、
こうした絵で魅せようとしていたのかな?

描きたかったシーンやキャラの表情を、
楽しんで描く。

それがこの作品の源なのだとして、
こちらもそれをわかった上での鑑賞であれば、
もうちょっと楽しめたかも。笑


● キャラクター
甘えん坊の4歳児、くんちゃん。
いやーこの年頃の男の子はかわいいですね(*´Д`)ハァハァ

だけど、わがまま全開、駄々っ子全開。笑

愛するには、
難しいキャラですw

お母さんもお父さんもたくさん出番がありますが、
よくある両親キャラだし…。

未来ちゃんはかわいかったですが、
かわいいというだけで、特別なインパクトもないし…。

キャラで評価できるのは、
ひいじいちゃんぐらいかしら?

馬もバイクも乗りこなすひいじいちゃん、かっこよかったわー!
彼の起こした奇跡も素敵♪

cv.福山雅治なのは、気付きませんでした。
エンドロールで驚いたw


● 音楽
【 OP「ミライのテーマ」/ 山下達郎 】
【 主題歌「うたのきしゃ」/ 山下達郎 】

どちらも、なんだか懐かしさを感じるメロディ。

穏やかな2曲で、
この作品にも合っていたと思います♪

私は主題歌の方が好みかな^^


● まとめ
つまらなさや怒りを感じるほどではないですが、
全体的に平和なストーリーでした。

少なくとも、
「よし、観るぞ!」と意気込んで見るタイプの作品ではありません。

この作品を観終わった頃には、
子どもの成長を大らかに受け止められる気がする…そんな作品でした^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

不愉快です。クズ夫婦にイライラします。ネグレクトは虐待です。

 マイナス100点。最悪の映画です。

 子育てに大事なのは願いではありません。子供は勝手に育ちます。親の願いで育つことはありません。親ができることは危機回避と背中を見せることだけです。親が子供に願いだすと、それが暗黙でも言葉や表情、行動に現れます。絶対にやってはいけません。元気で健康に育ちますようにですら、病気が見つかったら、障碍者になったら失敗になります。子供のすべてを受け入れなければいけません。
 それで子供が逃げ出したり歪んだりする小説やアニメなんて沢山見てきたでしょう。このアニメは何を考えているのでしょうか。

 子育てに大事なのはスキンシップです。クリエーターで子育てものを作るなら心理学くらい確認しろ、と言いたいです。4歳くらいの男児ならネグレクト(放置)も虐待です。ましてあそこまできつく当たるのって何なんでしょう。陰でいくら愛してるといっても、子供に伝わらなければ意味がありません。何よりスキンシップ、特に母親との肌のふれあいが無い子供は不安定になります。

 母としてなぜあそこまで子供に冷淡になれたのでしょう。嫉妬で新生児に電車を振り上げても自制できる子供が、あそこまで傷ついているのです。我が子を追い込んだ自分を省みることができない、ということは仕事のレベルも推して知るべしです。しかも外に飛び出した子を追いかけもしないで。

 平等に愛情を注ぐように気を付けていてもどうしても妹に手がかかってしまう、という感じが全くありません。完全邪魔者扱いです。何かに気がついたり心配するそぶりも見せません。1場面くらい反省らしきことを言っていますが事の重大さも認識していないし、真剣に悩んでいる風にも見えません。
 入れ替わりで産休に入る人がいたって、子供が大切ならそんなのは会社の責任で何とかすればいいし、在宅だってできるでしょう。自分が全部正解みたいなツラで仕切るな、と言いたいです。

 今の時代ですから、仕事に出るなとはいいません。いや、推奨すべきなのでしょう。が、仕事をやっている奴がそんなに偉いのか?夫の批判をしているけど、お互い様という考え方はできないのか?と思います。
 本当に子育てに優先することが、仕事にはあるんでしょうか。食わなければいけないのはわかりますが、折り合いがつけられないのでしょうか。
 
 夫は夫で、自転車で補助輪を外して頑張っている我が子を放っておいて、あれはないでしょう。母親もフォローもしないし。犬に対しても同じだったということは、そういう性格なのでしょう。生活を考えない使い辛い家を作ったり。

 これって、庭の木が見るに見かねて助けてくれたってことでしょう。父親らしさも母親らしさも皆無です。若夫婦の奮闘記にしても、レベルが低すぎます。そもそも若くなさそうだし。35歳、精神年齢10歳にしか見えません。設定は良く知りませんが。

 まったく感動も感情移入もできませんでした。というか不愉快でした。



22年8月 評価見直し中。極端な評価や感情的な部分を補正。初回見たときの印象と改めて旧作と比較したときの点数の補正など。

 冷静に考えるとあのバイクの爺さんだけはキャラが良かったのでキャラとストーリーにちょっとずつ点数入れます…が、やっぱり良い感情がもてない映画なことに変わりありません。

 なぜかと言えば、夫婦が変わらないで、子供が木の力を借りて自分自身の旅で救済を得たからです。夫婦側でも旅があり何かを悟って間違いに気が付くならいいんですけど。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ハートフル子供向け教育アニメ

 周囲の評価が相当悪かった気がしましたが、見てみたら割と良かったです。

 家族をテーマにすることが多い細田監督の作品の中でも、最も対象年齢が低く、ポニョとかクレヨンしんちゃんとかと同じで、小学生くらいに向けられた作品だと思われます。登場人物を反面教師として、子供の成長を促進したり夫婦関係を改善する効能がありそうです。

 だからまあ、細かいツッコミは野暮というか。別に3人で1本の笏とりに行ってもいいですよね。顔が面白かったら。「笏とるのに尺取り過ぎ」とかいうツッコミが思いついても飲み込めますよ、うん。

 そのほかも大体がノリと構図を重視したものでそこまで深く追及されることを考慮してなさそうなので別にいいとして。


 1つだけめちゃくちゃ深いと思ったシーンがありまして。
{netabare}
 駅員さんに「自分自身を定義しろ」的なことを言われて「お母さんの子供…」的なことしか答えられなくて……という場面(さっき見たばかりなのにふわふわな記憶)。

 劇中では最終的に、くんちゃんは「みらいちゃんのお兄さん」ということになって、親をめぐっての敵対関係が終わり、くんちゃんとみらいちゃんの関係が良好になる、というハッピーっぽいエンド。
 でも「自分自身の定義」って人生すべてでいえば、ここで終わらないですよね。「未来のくんちゃん」にはまた別の定義があるはずで、「親になったくんちゃん」にもまた別の定義がある。

 で、この質問に対して自分なりに答えが出ている状態がいわゆる「自我同一性の確立」ってやつなのかな、と思いました。つまり「自我同一性」とは「自分自身に不変の称号を与えること」なのかな、と。

 そんな風にこの作品は考えれば考えるほど深い……わけではないです。将来子供ができたら一回見せてみようかな、ってくらいのほのぼのアニメです。
{/netabare}


 あと他の人も書きまくってますが
{netabare}  くんちゃんの声よ。
 もう若い女性の声以外の何物でもない(笑)
 そう考えると幼稚園児の声ってあんなにツヤツヤしてないですよね。もうちょっとキンキンというか。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

70.7 4 子育てで親子なアニメランキング4位
BORUTO -NARUTO THE MOVIE-[ボルト ナルトザムービー](アニメ映画)

2015年8月7日
★★★★★ 4.1 (212)
1483人が棚に入れました
長きに渡る戦争を経て高度成長を遂げた新時代。七代目火影・うずまきナルトが統治する木ノ葉隠れの里を中心に、新たな忍を育てる「中忍選抜試験」が5つの里合同で開催されようとしていた。里の手練場で修業に明け暮れる三人一組の下忍たち。サスケの娘にしてナルトに憧れを抱くサラダ、多くの謎を持つ超優秀な忍ミツキ、そして才能を持ちながらもナルトをクソオヤジ呼ばわりするボルト。ボルトは、多忙が故に家族と過ごす時間すらないナルトを「親なんて初めからいない方がいい」と寂しさゆえに忌み嫌うようになってしまっていたのだ。ある夜、異空間での任務にあたっていたサスケが、妙な危険が迫っている事を知らせにナルトの元に訪れる。互いの子世代の忍の事を話すナルトとサスケ。そんな中、サスケの事を「ナルト唯一のライバル」とサラダから聞き憧れていたボルトは、父親の弱点を知ろうと弟子入りを願う。友の状況を悟ったサスケは"ある条件"付きで師匠となることを約束。ボルトはナルトに実力を見せつけるために、サラダ、ミツキと共に中忍選抜試験への出願を決めた。知能勝負の一次試験、チームワーク勝負の二次試験と難関を突破していくボルトたち。三次試験の個人戦コロシアムでは、各里の長である五影が見守る中、ついにシカマルの息子であるシカダイとも激突!その時、空間が捻じ曲がるほどの大爆発が!禍々しい雰囲気を纏い現れたモモシキとキンシキと名乗る二人組は、両手に宿した輪廻眼を操りナルトの命を執拗に狙う。何もできず立ちすくむボルトを護るサスケ。それを背に立ち塞がったナルトは、モモシキが放った術と共に消えてしまった。ボルトへ微笑みを残して―。父親が歩んできた道、そしてその想いを初めて知ったボルト。その小さな姿にかつてのナルトを見たサスケ、そして五影とともに ボルトは敵うハズのない敵が待つ異空間へ、決死の覚悟で挑む!

声優・キャラクター
三瓶由布子、菊池こころ、竹内順子、杉山紀彰、木島隆一、阿部敦、小野賢章、早見沙織、浪川大輔、安元洋貴、竹内良太、石田彰、宮田幸季、武田華
ネタバレ

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

螺旋丸は絆の大きさ!

小学生の頃から追って読んでいたナルト、その〆として見事な出来栄えでした。これまでのナルト物語がさらに光ってみえるし、重要なのは、この劇場版でナルトを初めて見た人もすんなり見ることができ、過去の物語を辿りたいと思わせることにも成功しているからです。固く言えば、非文脈依存的なところから、元の文脈への興味をわかせるようになっています。
…前作の「NARUTO THE LAST」はほぼファン向けに制作されたようなものでした。つまりファン向けの本編の文脈に依存した商業作品に退廃し、脚本もぐたぐたで、見入ることができません。まず単なるナルトとヒナタの恋愛成就の話しなのに舞台装置がデカすぎました。舞台装置つまり感情を劇に動員する装置です。「悪」(によってもたらされる危機) も舞台装置とすれば、〈NARUTO〉元来のバトルものとしての演出を残すがために、ナルトとヒナタの成就への試練として「悪(役)」を間に割り込ませて分断し、そいつの存在と目的性の補償のため世界改変をもくろむ人物設定にし、根拠なき月面上の戦いでナルトは地球とヒナタを無事に救い、成就するというシナリオに一時半ほど費やされます。地球もよく救われるようになったものだとも思いますが、安易すぎてちょっと怖かったです。恋愛成就のためだけにある舞台装置が見え見えかつ不可解にデカすぎて、デカさゆえに大恋愛ものになっていますが、現代の気風のなかでド直球な大恋愛ものをそこまでやるもんじゃない。それに視聴者がそれに憧憬を持てるほどウマくも作られてないし。それで、えーってなって、こっちに来たんです。
しかししかし、これは見入れました。初見者とわず、小学生から、大人まで、見れます。脚本が巧いしわかりやすい。原作を知っているので、見落としがあるかもしれませんが。能力発展の前提が踏まえてないとちょっと戦いの規模が大きすぎますかね。でも、無駄がありません。ファンにとっては、まずいおかずのないのおいしい主食ばかりです。
何が大切で、何かカッコいいのか、この父性(規範)なき社会に失いがちなものを、あざやかに、描き出します。

・あらすじを追いつつ解釈しつつ感想と。
{netabare}
ナルトとヒナタの長男・ボルトは、火影(木の葉隠れの里の長)になった多忙な父親のナルトから認められないことに拗ねています。ナルトは両親がいないまま育ったと言えど、師を多く持っていますから、父親の役割を担えないことはないでしょうが、それでも反抗する息子に父として「(四代目の遺影に)父ちゃん、俺どうしたら」と言うように、関わり方がわからないから影で応援?みたいな心境にいます。ボルトには父性(規範)の内在化がされていない、何が大切で、何がカッコいいのかを弁えていません。自尊心が高いために、科学忍具班班長・カタスケから「クソチート」まがいのセーブデータを貰って友達とゲームをしています。これには、シカマルの息子が「母ちゃんの目盗んでこつこつレベル上げするのが楽しいんだよ」とひと掃けして軽蔑します。ボルトの初めのうちの行動の殆どが、父親ナルトへの承認を目的にしています。サスケへの弟子入りも、反抗心、ナルトを倒そうとして頼んだわけですし。

ナルトとサスケは、時代が変わっても忍の本質は変わらないかどうか、汚れて努力をせず下したてみたいな服を着ているボルトの変化に賭けをします。つまり、時代の変化に伴って、ふるまいは変遷していますが、本質はなかなか変わらないということです。

科学忍具班班長のカタスケは重要で愚昧な役です。下忍の昇格試験である中忍試験において科学忍具の成果をあげて売りに出して注目・一儲けしようと考えてします。
「中忍試験での科学忍具の使用を許可していただきたいんです。下忍に過酷な修行をさせることもなく、個人の忍術の幅も広がります。パフォーマンスとしても派手になりますし、他里にこれをアピールして売れれば外貨も稼げて木の葉の里も潤うことまちがいなし…」
「ダメだ、中忍試験はパフォーマンスじゃねえ、忍を育てるためのものだ」
「自分自身のチャクラを使わない忍具は、新しい忍を育てる中忍試験の主旨に反している」とナルトは忍の本質に立ってきっぱりと否定します。

が、カタスケは父親に認められたいが自信がないボルトに取り入り、中忍試験でそれを使わせます。
脚本の巧みな場面で、ナルトが「シカダイに負けんなよ」と拳を向けますが、拳を出すと手首につけた特殊科学忍具がバレてしまうので、ボルトは拳を合わせることができないシーンがありました。
結局バレて試験は失格になってしまい、忍の証である額当てを取り上げられ、落ち込んでいるなかでここぞとばかりの悪の登場=危機の襲来です。
その危機=悪もまた、チャクラの実なるものを食べることで、外部から万能の力を取り入れて戦う人物でした。「そんなものは本当の力じゃねえ」とナルトは言います。

サスケは、忍の世界で科学技術など自分の力を使わずに強くなろうとする、虚栄することを嘲笑します。ナルトも「大切なのは、チームワークと根性だ」と忍道を曲げません。この感覚、大切です。現実を遠ざけてユーチューバーみたいにネット上で金銭稼ぎをするようなことを、同時に嘲笑っているのと同じです。

ボルトはナルトが戦う様子を目撃することで、忍の本質がいかに大切か理解します。しざる得ない、そこに強烈な身体性を見る、それがあまりに強く優しいものか理解するのです。ボルトは特殊忍具を恥じて投げ捨てます。この捨て去るシーンが一つの感情の山場ですね。
サスケ「お前はナルトよりウスラトンカチだ」ボルト「ウスラトンカチ?」サスケ「負けず嫌いってことだよ」ここでファンにとってはこれまでの意味論的な待望の謎が解けます。今まで説明されてこなかったからです(たぶん)。
敵に連れ去られたナルトを、強い不在感を伴って、ボルトはサスケに連れられて五影たちと救いに行きます。

そして敵の手から救出したナルトに必殺の螺旋丸(チャクラの玉!) を託されます。チャクラは身体エネルギーと精神エネルギーから練り上げられるとされます。ボルトは、小さな螺旋丸しか作れていませんでしたが、ナルトのチャクラの力添えで、巨大な螺旋丸になりました。そのチャクラの重みをボルトは感じ取ります。「行け、ボルト」というナルトの言葉で、ボルトは認められ、任されて、虚栄なき身体性のもとで自立するのです。

・内部的な力と外部的な力がありますよね。NARUTOでは、内部的な力を重視しています。湧き上がるものと纏う(まとう)ものの、湧き上がるもの。内発性。内発は非文脈依存的、独立的、外発は文脈依存的、非独立的です。そして、その内から湧き上がる力は、絆によって強くなる。それがNARUTOで繰り返し表されてきたモチーフでした。

・「絶対悪じゃない悪による危機」は主に「絆」を試す舞台装置になりえると、前編「THE LAST」の方で言いました(そういう前提で言ったつもりでした)。で、何がカッコいいのかが主題なので、カッコわるい奴が悪役になります。カッコわるい悪による危機によって、カッコいい絆が描かれるわけですね。

戦いののち、朝の団欒に、五影たちとナルトとサスケとボルトが勝利を祝って肩を組み笑っている写真が、文脈を知る人にとっては好きですよね。

破れた服をヒナタがとって、
「母ちゃん、それ、縫わなくていい。それがカッけんだ」
「父ちゃんが言ってました。大切なのは、ここじゃなくて(頭)、ここだって(胸)」
 ボルトは何が大切なのか、何がカッコいいのか、頭ではなく、身体で理解しました。

サラダ「父さんとは違う道を選んで火影になるの!」
ボルト「俺は火影にならねえ。火影ってのはただのレールだ。サラダ、俺が目指すのはお前の父ちゃんみたいな忍だ。俺は俺の忍道を行ってやる。」
 ハッピーエンド/バットエンドともかく、これからも続いていくエンドは、世界の在り方ともかく人の生き方を描いているので、子どもをさらに感化させます。忍び耐える者とはなにか、何がカッコいいのか、そういうことを胸に留められます。

・ボルトに妹ヒマワリがいることで自立心があることも良い設定です。あれで一人っ子だったら、もう少し性格が違っていたかもしれません。
・ヒナタの子だから、ボルトとヒマワリに白眼の可能性はないのか、日向の血が半純潔じゃないと開眼しないのか。
・大蛇丸ってホモセクシャルじゃないのか。息子って、水槽から出てきたホムンクルスでもなさそうだし。
{/netabare}
さて、秀作でした。2016/06/12

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

変わりゆく時代にあっても、変わってはならぬもの(※作品紹介レビュー)

つい先日、友人と映画BORUTOを見てきました。私のNARUTO歴を最初に申しておくと、マンガはジャンプの最新話まで読破、アニメは途中まで、映画はこれがお初、です。中途半端なNARUTOファンで申し訳ないですが、最新作の紹介をしたいと思います。


◆作品情報◆
ジャンル、原作、監督、放映時間、公開日、映画制作の紹介です。

{netabare}ジャンル:忍者
原作:岸本斉史さん(漫画、少年ジャンプ)
監督:山下宏幸さん
放映時間:1時間50分
公開日:2015年8月7日
映画制作:集英社・テレビ東京・ぴえろ{/netabare}



◆キャラ&声優さん紹介◆
キャラ名、(声優さん名)、二言紹介、で書いてあります。

{netabare}うずまきボルト(三瓶由布子さん)・・・ナルトとヒナタの長男にして、本作の主人公。が、火影に対しては懐疑的。
うずまきナルト(竹内順子さん)・・・ボルトとヒマワリの父であり、七代目火影。里のため、日々の公務に奮闘する。
うちはサラダ(菊池こころさん)・・・サスケとサクラの一人娘。写輪眼を開眼し、将来火影になることを夢みている。
うちはサスケ(杉山紀彰さん)・・・サラダの父であり、影から木ノ葉の里を守る者。本作でも、ナルトをサポートする。
ミツキ(木島隆一さん)・・・ボルトとサラダとスリーマンセルを組む少年。他里から木ノ葉隠れのアカデミーに転入。

なお、ネタばれになるので書きませんでしたが、とあるキャラ役で「みなさんも大好きな」あの声優さんが出演しています。私と友人が第一声でわかったくらいです。出番は多くないですが、心踊りました。
{/netabare}


◆あらすじ◆

時は過ぎ、平和な時代を迎えていた。次世代の忍たちもすくすくと成長し、五里合同の中忍試験が開かれようとしていた。そんな中、木ノ葉の里にせまる新たな闇。そして、ボルトが抱える心の隙間。これらとの戦いを乗り越えて、はたして新たな火の意思を継ぐ忍を育てることができるのか・・・。



◆オススメポイント◆

① 15年後の世界を堪能できる

マンガの本編では語られることのなかった15年後(20年後?)のNARUTOの世界を、思う存分楽しむことができます。ボルトたち次世代の忍の活躍はもちろん、七代目火影ナルトの奮闘っぷりや現五影たちのバトルなど興味深いものばかりです。個人的感想を言わせていただくと、とにかくサスケがひたすらカッコよかったです。


② 戦闘シーンがとにかくアツい

戦闘シーンもとにかくカッコイイです。スピーディーで、マンガでは味わえないリアルな描写からは目が離せません。また、映画独特の構図と言いますか、ダイナミックで迫力のある技の演出がまた素晴らしい。バトルものの中だと、トップクラスなのではと思います。


③ 「秘伝・在の書 オフィシャルムービーBOOK」がもらえます

この映画、ファンサービスがとても手厚いと思います。まず、映画限定の薄いコミックがもらえます。内容は特別読切や映画に登場するキャラの紹介、そしてフルカラー収録の最終話などと盛りだくさんです。そして、映画の方も最後の最後まで楽しんでもらう工夫がされています。いやほんと、ラストまで大満足です。



◆注意点◆

① 主人公はナルトではありません

映画のタイトルを見ればわかりますが、主人公はボルトです。ナルトについては火影としての、そして一人の父親としての悩みや葛藤が中心に描かれていて、ストーリーを牽引するのはボルトとサスケです。幼い少年が父親の親友と出会うことによって、一人前の忍に成長していく姿を楽しんでいただけたらと思います。


② あの世界観をどうとらえるか

素晴らしい映画作品だと思いますが、違和感を覚えたのが一点だけ。それは、忍の世界のはずなのに科学技術が発展しすぎていること。たった15年の間にテレビはおろか、パソコンを使ったメールのやり取りまでできるようになっています。しかしこの点が、この作品のテーマに深く関わってくるので、あとはみなさんの判断次第かなと思います。



◆感想&まとめ◆

私のこの作品に対する感想は、終始「カッコイイ」でした。

他のNARUTO映画を見たことがないので比較することができませんが、おそらくその中でもトップクラスに面白い作品だと思います。なぜなら、原作者の岸本さんがこの映画を「本当の最終話」だと思って作っているように感じられるからです。(もちろん、今後NARUTOの続編が出てくる可能性はありますが)

だから、NARUTOファンの方は見なければなりませんね。そして、ファンでない方にもぜひ見ていただきたいと思います。NARUTOのストーリーを知らなくても、バトルものとして十分に楽しめるはずですから。

なのでみなさんも、BORUTOを見てアツい夏を過ごしてみたらいかがでしょうか。


~師に出会い 父知り掴む 我が忍道~


最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


オススメ度 ★★★★★★★★☆☆




◇余談◇

『この作品で伝えたかったこと』

※基本的に、視聴済みの人向けに書いてあります。若干ネタばれの内容も含んでいるので、ご注意ください。

{netabare}
この作品を通して描きたかったことは、おそらくたくさんあるのでしょう。

理想の平和な世界。それぞれの成長。ナルトの火影としての活躍と苦悩。サスケの陰から守る者としての生き様。そして、家族がいないから感じる孤独と、家族がいるからこそ感じる孤独の違い。

でも、一番描きたかったのは、「時代が変わっても、忍が持つべき矜持は変わらない」ということだと思います。

映画の中で、ナルトとサスケの考えがぶつかるシーンがありました。ナルトはボルトのことを今の忍で俺たちとは違うと言い、サスケはそうではないかもしれないと言ったあのシーン。

世界は平和になって科学技術も発展し、自力で忍術を覚えなくても術を発動することができるようになった。しかし、それは仮初めの力で、もっと大きな力の前ではまったく役に立たない。やはり、修行を積んで身につけた「本物の忍術」でないと役に立たない。

立派な忍者になるために大切なことが、ナルトが言っていたように「3つ」ある。

1つは、「チームワーク」。つまり、人とのつながりや愛情のこと。2つ目は、「根性」。つまり、諦めない気持ちのこと。そして3つ目が、「努力」。直接ナルトは言っていなかったけど、修行をして自分自身の力で手に入れるまでの過程、それが大切なんだと思います。

また、このNARUTOという作品で描かれている忍者とは、「忍び耐える者」です。

だから大切な誰かを想い、諦めないで、努力すること。それが忍の矜持であり、たとえ平和な世の中になっても変わらないもの、変わってはいけないものなんだと思います。

そして、それは私たちの現実世界でも同じこと。

今の世の中は本当に豊かで、比較的簡単にものや知識が手に入ります。しかし簡単に手に入るものというのは得てして失いやすく、「自分のもの」にするためにはそれ相応の努力が必要になってくる。

でも、今は「ラクして儲ける」ことがいいみたいな風潮がありますから、「努力」とか「根性」とかは毛嫌いされてしまいがち。下手すると「古い」とか言われてしまいそうです。

でもそんな時代だからこそ、つながりや愛情、努力や根性といったものが大切なのかもしれません。私たちは忍者ではありませんが、より強くよりたくましく生きていくためには、必要なことなのかもしれません。


ナルトのような、夢を諦めない強い子に育ってほしい。それが原作者である岸本さんの願いな気がします。

私も自身の目標に向かって、諦めずに努力を続けていける強い人でありたいと思います。


{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これぞナルトの集大成!

まさに集大成の名の通りの超大作でした!
前作のTHE LASTも良かったけれど、LASTは恋愛が全面にプッシュされていましたから…ナルトっぽくないなと思った方も多かったはず。
しかし今作は主人公こそ違えど、ナルトらしさを全面に押し出した作風の作品となっていました。
そして、ナルト映画至上最も面白い、全てを出し切ったような力強さを感じました!


特に印象に残ったポイントは3つです。

①ナルトの息子、ボルトの成長
科学技術士に頼み込んで、ゲームのステータスをMAXにするパッチを作ってもらったり、誰にでもAランク程度の忍術が使えるようになる科学忍具を躊躇いもなく使用していたボルト。
使用禁止の中忍選抜試験でも使用を繰り返し、信頼を失ってしまいます。
忍術の修行なんてダサくて出来ないと考えていた彼が、信頼を失ってから自分の愚かさに気付き、変わっていく様子に、NARUTOらしい熱さをかんじました。
また、そもそもボルトが違反してまで中忍試験に科学忍具を持ち出した理由に、多忙な父に凄いところを見せて構って貰いたい。という事がありました。あまり共感は出来ないけれど、偉い人の息子ってこんな悩みを持っているのかもしれないなと納得させられるようなリアリティがありました。


②大人の魅力漂うナルトとサスケの活躍
原作は、忍連合が結成するまでしか見れていないのですが、二人とも大人になってめちゃくちゃかっこよくなっていました!
私のナルトの好きなキャラの変遷は
波の国(ハク)→中忍試験(カブト・大蛇丸)→サスケ追跡・カカシ外伝(カカシ・ミナト)→尾獣捕縛(デイダラ)→六尾出現の章(ウタカタ)→カカシ
となっていました。
一時的に大好きで冷めてしまったキャラもいますし、好きでい続けているキャラもいます。
主人公格であるナルトとサスケは特に大好き、というほどでは無かったのですが今回の映画であまりの格好良さに評価を改められざるを得られませんでした。
だってサスケが格好良過ぎるんです!

ナルトいねえじゃん!!( ‘ ^‘c彡☆))Д´) パーン
…いやぁ、ナルトもかっこ良かったですよ
ただナルトへの反応がo(*°▽°*)oこの顔文字なら、
サスケへの反応が(((o(*゚▽゚*)o)))この顔文字だったというだけです…

ボルトが主人公という事で、視聴前はナルトの活躍が見込めないかなっと思っていたのですが、思いのほかナルトとサスケの活躍するシーンが多くて良い目の保養になりました。

もちろんナルトとサスケ以外もお馴染みのキャラが沢山登場しています。
よく、こういう演出にすると話がまとまらなくなる作品も多くありますが、話に筋が通っていて、構成上手いなと思いました。


③スピード感ある戦闘シーン!!!

序盤からハイアクションでいきなりテンションが上がりました!!
スピード感と動きそして、カッコ良いカメラワークでつくられる迫力!!
動きは文字ではお伝えできないので、是非見て楽しんでいただきたいですね

後半のナルトの尾獣モードとサスケのスサノオの術の合体共闘もとにかくすごい、カッコいいのオンパレード

私のアクションランキングを書き換える素晴らしい作品であったと自信をもってお伝えできます!
アクション好きならば、なおさら観ていただきたい1作でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

64.5 5 子育てで親子なアニメランキング5位
でこぼこ魔女の親子事情(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (83)
266人が棚に入れました
ひとり森で暮らす魔女のアリッサは、ある日人間の赤子を拾う。 戸惑うものの、ビオラと名付け、赤子を育てることにしたアリッサ。 そして16年後、ビオラはアリッサの想像を遥かに超える成長を見せ……って、成長しすぎー!! 容姿が逆転した親子のでこぼこドタバタコメディここに登場!!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

葬送のフリーレンのギャグ寄り下位互換版っぽいのがハンディかも。ビオラに慣れればイケるか?

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.18

 最後まで、男性キャラを痛めつけて、フェニックスが何か良いことを言って〆る的なギャグを貫きました。

 登場人物達全員性格が悪いです。誰かが弱味を見せるといたぶろうとして集合するところが中々趣味が悪いというか…。

 多分、原作コミックの方が面白いんだろうなぁという感じはします。アニメ化することは無かった様な気はします。ギャグは難しいですね。

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2023.11.06

 ギャグが下ネタ寄りですが、慣れてきたのか、少し面白く感じます。この悪ノリが嫌いでなければイケるアニメです。

 ビオラがアリッサに寄ってくる男を痛めつける展開は観ていてキツいですが、それ以外の変な妖精や人物と絡む話は結構面白いかな?と思う次第であります。
……………………………………………………………………… 

 4話まで観ました。2023.10.26

 ギャグモノとしては、それほど悪く無いです。マザコン、ビィオラの性格が悪いですが、胸糞ではありません。

 ただ、今の所、長命種の母と人間の娘という種族設定を活かしきれていません。

 母達魔女は人間の10分の1位のスピードで成長するらしく、50歳で5歳といった感じです。そのため、現在は人間だと20代前半位のようです。

 種族による寿命の差は、単に若い(そう見える)女を沢山登場させたいためだけの設定でしかないため、出オチで底が浅いです。

 ギャグに何を言っとるか!とお叱りを受けそうですが、上手くこの手のファンタジー設定を昇華させた作品もあるだけに、気になる視聴者は多いと思います。

 前期の白聖女と黒牧師の、無意味なガワとしての宗教設定が気になるタイプの視聴者には合わない感じはします。

 今期は、葬送のフリーレンもありますし、敢えて観なくても…ですね。

………………………………………………………………………
 1話観ました。2023.10.03

 葬送のフリーレンを観た後に観たら…。う〜ん、単なる劣化版の様な。

 何とも運が悪い感じです。しかも出オチ…。埋もれるなぁこれ。残念!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

凸凹過ぎる・・・。

いやーキビシイです。
私には合いませんでした。


それなら、書かなければいいと自分でも思うのですが、一応頑張って最後まで観たので残しておこうかな、と。

別にダメなところをつらつらと書く気もないのですが、他の方のレビューを拝見して、思ったよりも評価が高めだったので意外な印象を持ちました。

これぞ、合う合わないの方の「合わない方」だったかと自身で受け止めた次第です。


ギャグ系と言うかコメディ寄りの作品かとは思うのですが・・・、ツッコミの割合が多めで、しかも(私のモノサシでは、ですが)へったくそ。
昨日今日コンビを組もうって言って組んだ高校生レベルのツッコミかと思いました。
とにかく、笑いを組み立てるとか、ストーリーや流れや間を作って、というよりも、数で勝負的な・・・、確かに数撃てば当たるで「ふふっ・・・」くらいは数回はあったかと思うのですが、どうにも不快指数の方が高めでした。

雑というか、粗いと言うか、それ以上に勢いだけ・・・みたいな。


あとは、キャラクタもきつかったんかなぁ。
誰一人として気に入ったキャラが居ませんでした。
これも、合う合わないのポイントですかねぇ。
ここは、作品見るときには大きいですよねぇ。


設定とか、舞台装置はワンチャンある気がするんですけど・・・、
個人的には活かせていない気がしています。
あにこれの紹介文読んで、最初は面白そうって思って観たんですけどねぇ、無念です。

まだ、言おうと思えばいろいろあるのですが、ネガティブ満載のレビューもよくはないと思うのでココまでに致します。

あ、おばあさんの声優さんて沢城さんでしたよね?きっと。
あのセリフは好きだったかなァ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
ネタバレ

nflEF86214 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ギャグ要素のある育児ネタが中心の日常系アニメとして良作

クスッと笑えるギャグと、感動や可愛さを交えた育児ネタが中心の、1話完結の日常系アニメです。
数話続く重厚な設定のアニメや、息つく暇のないバトル作品や、忙しい毎日に疲れた時に視聴をどうぞ。
俺ツエーや中世なろう、大笑いするギャグ要素を期待すると、不満に感じるかもしれません。

個人的には、最終話の
{netabare}おばあちゃんのセリフ
「出産は、ただの結果だよ。
 こういうと、怒る人も居るだろうけど、少なくとも私はそう思う。
 それを尊ぶ思いを否定はしないし、如何に大変な行いかは、身をもって知っている。
 しかし血縁は必ずしも愛には直結しない。だから大切なことは2つだけ。

 命に責任を持つこと
 人生を祝福してあげること

 実にシンプルだろ。世の中にはそれが出来ない人も、出来なくなる人も大勢いる。
 しかし……私は、君なら出来ると信じている。」{/netabare}
が、この作品の全体の雰囲気をいい感じに言い表した一文かなと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

76.0 6 子育てで親子なアニメランキング6位
劇場版ポケットモンスター ココ(アニメ映画)

2020年12月25日
★★★★☆ 4.0 (42)
180人が棚に入れました
ポケモンに育てられた少年ココ。
この夏、ポケモンと人間の、新たな絆が生まれる。


人里から遠く離れたジャングルの奥地。

そこに、
よそ者が足を踏み入れることを許さない、
厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、
オコヤの森があった。

その森で、幻のポケモン・ザルードに、
ポケモンとして育てられた少年ココ。

自分のことをポケモンだと信じて疑わないココは、
ある日、サトシとピカチュウに出会い、
初めての「ニンゲンの友達」ができる。

自分はポケモンなのか?
それともニンゲンなのか?


オコヤの森に危機が迫った時、
ポケモンと人間、親子の愛が試される。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、堀内賢雄
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少年はポケモンとなる

本当の親子って?育てるって何だ??ポケモンと人間の、ちょっと変わった親子の物語。人里から遠く離れたジャングルの奥地。厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、オコヤの森があった。そこで仲間たちと暮らしていた頑固者のザルードは、ある日、川辺で人間の赤ん坊を見つける。「ニンゲン、これが・・・」見捨てられないザルードは、森の掟に反して、赤ん坊をココと名付け、群れを離れてふたりで暮らすことを決意する。ポケモンが人間を育てる生活が始まって10年。ココは、オコヤの森にやってきたサトシとピカチュウに出会う。初めてできた「ニンゲンの友達」。自分のことをポケモンだと信じて疑わなかったココの胸の中に、少しずつ疑問が芽生え始める。「父ちゃん、オレはニンゲンなの?」自分はポケモンなのか?それとも人間なのか?悩むココだったが、ある日、招かれざる人間の足音が森に近づいてきて、平穏な日々が一変する―。というあらすじ。


コ↑コ↓って本人も発音していたし、作品には失礼なことが頭に浮かんでしまったのだが、個人的には感動して思わず涙した作品だった。

作品は昔あった狼に育てられた少年にあるのだろうか。他にも野生児いるみたいだけど、割とそんな感じかな。
人間界に溶け込めない。勿論、人間の言葉話せない。
自分のことをポケモンだと思い込むし、育ての親もそう思わせるように育てているわけだが、実際の体の構造の違い、身体能力の限界などが明らかに違うことを教えるという葛藤。
{netabare}ザルードの技を使えて、育ての親を助けることができ、最後はポケモンになれた。前頭葉が弱いので、泣けました。{/netabare}

最後は親元を離れるけれども、馴染むことはできるだろうか?
実際の野生児は大変苦労したみたい。人間というよりヒトだから。

{netabare}
親に捨てられたわけではなく、実は作品の中で事件の首謀者となる男(やはり山寺宏一さんの出番)が親を事故死に見せかけて殺していたというね。
子供を守るため、仕方なく森の中で避難させた。
ポケモンの世界で殺人なんて滅多にないことだったから、これも衝撃だった。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ポケモンファンでなくても家族で見てほしい名作!ポケモンに育てられた少年ココのお話。

劇場版ポケットモンスター第23作目
2020年公開、上映時間約100分。

幻のポケモン、ザルードに育てられた少年"ココ"のお話。

最新作なだけあって映像も格段に良く、ストーリーも泣けるしでとっても素敵な作品でした。

ジャングルが舞台。ポケモンに育てられた少年と育ての親となったザルードとの親子関係の話がまあ泣けた。既視感はめちゃくちゃあるし、ほぼターザンなんだけどやっぱり泣けた。最後の盛り上がりの部分、親の気持ちを語るところがボロ泣きでした。
今作の敵キャラは、今まで見た劇場版の中で1番悪い奴で、やってきた事も極悪だし最後まで改心しなかったのもなんだか新鮮でした。そんな奴に皆で協力して立ち向かう姿良かった。

今作の主人公ココと父ちゃんザルードはどっちも良いキャラでした。お互いが大切でぶつかり合って本音で離す姿。父親と息子という関係性だからこそ描けたのかもしれません。父親目線からの子育てから巣立ちまでが、とっても熱かった。
既存キャラのロケット団について、いつのまにコジロウあんなにインテリになったんだか、驚きました。有能すぎた。

作画は総じて素晴らしく、蔦を使ったワイヤーアクションも迫力があったし、ジャングルの背景、夕暮れや花火などの光の作画は特に良かったです。映画館で見たかった。

音楽は挿入歌はイマイチでしたが、エンディングの『ただいまとおかえり』は良かった。作品に登場したポケモンが踊る後ろで、視聴者から応募された絵が流れるという割とシンプルなエンドロールでしたが、子供から大人までたくさんの人が見てて、それぞれの思いが詰まってる歴史と愛が積み重なってる作品だなと感じました。いい映画だなと思わざるを得ないエンドロールで凄い良かった。

ポケモンで育って親になった世代が沢山いる時代にこの作品はかなりささりました。大人でもとっても楽しめる作品になっていると思います。ぜひ親子で見て欲しい。
ポケモンファンでなくても充分楽しめるので、ファミリー向け作品としてオススメいたします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

先の読める展開でしたが、良い映画だった

アニメ"ポケットモンスター"の劇場版23作目。
本作でメインで描かれるのは、幻のポケモン"ザルード"で、前売り券購入で色違いセレビィと共にGETしました。
ストーリーはアニメシリーズとは関連しないスピンオフとなっています。
サトシとピカチュウ、ロケット団や個性的なポケモン達は当然ながら登場しますが、アニメシリーズやゲームは追いかけていなくても視聴する上で問題ないと思います。
ただ、ポケモンは多数登場するので、そもそもポケモンを知っていないと面白さは半減すると思います。
ホシガリス、ウッウ、タイレーツ、ワシボン、カジリガメなどが活躍しましたね。

ザルードに拾われ、ポケモンとして育てられた少年"ココ"が、街でサトシとピカチュウに出会い、自分の種族がニンゲンだと気づく。
彼の出生の秘密が隠されていると思われる打ち捨てられた研究所から手がかりを得て、彼を知ると思われる研究機関"ビオトープ・カンパニー"のゼッド博士のものと訪れる、という展開です。
どこかで見たような先の読める展開でしたが、親子の絆の描写は丁寧で、後半は盛り上がりました。
テンポもよく、途中退屈することも無かったです。
まとまっていて良かったと思いますが、CMの「とーちゃんだー」がせっかく良い作品なのに感動ポルノのような感じを匂わせてしまってマイナスに思いました。
本編でも「とーちゃんだー」が出てくるので、せっかくいいシーンなのにやめて欲しいと思いました(私だけでしょうか)。
あと、凄い身体能力を持つココが女の子の声で、柔らかそうな体つきなのが不自然でした。
肉体バッキバキで自信に充ちた兄貴声にしろとは言わないですが、境遇を考えると声優は男性がよかったなと思いました。

声優と「とーちゃんだー」を除けばアクションシーンの作画も良く、ロケット団の"らしい"行動も良かった。
テーマもわかりやすく、いい作品と思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

68.3 7 子育てで親子なアニメランキング7位
ブレンパワード(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (163)
883人が棚に入れました
自然災害で荒廃した近未来の地球を舞台に、海底から浮上した謎の遺跡・オルファンとともに宇宙へ飛び出そうとする思想を持つリクレイマーたちと、それを阻止しようとするサバイバル艦ノヴィス・ノアのクルーたちとの物語である。

声優・キャラクター
白鳥哲、村田秋乃、朴璐美、青羽剛、渡辺久美子、磯辺万沙子、名越志保、佐古正人、堀部隆一

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

女体がすごい。自然崇拝原始共産制的母系社会という富野氏の理想か?

 地球と裸体の女性から始まる物語。プレートから生まれるブレンパワード。こういうところから「母」の物語だろうというあたりが付きます。がそれだけではなさそうなのは見ているうちに感じられます。

 キングゲイナーで「漢」を描いているのと対照的に「女」な気もしますが、本作の方がテーマの幅は広いし深さを感じます。

 富野氏はミソジニー(女性嫌悪)であることは過去作でわかりますが、しかし母性としてマリアとしての女性に対する憧れもあると感じます。バブル経済やフリーセックス的な退廃などへの嫌悪などもあるでしょう。そして、軍事覇権国家としてのアメリカ嫌悪。核兵器嫌悪。原始共産制への憧れ。平和主義というよりは母系社会的自然崇拝です。

 ストーリーは、唐突な展開で一見分かりづらいですが、ちゃんと見ていると普通に話はわかると思います。むしろ、キャラの言動に戸惑いが残ります。
 ですが、ちゃんと対比として女性の生き方について表現しています。戦いや地球の滅亡を図るオルファンにいるときの特に女性たちの言動が頭を使って優秀ですが攻撃的で非常に感情的です。一方でノヴィス・ノアにくると女性たちは他人を思いやれるようになります。言動がちょっとスピリチュアルになってくるので違う意味で論理性に欠けるように感じます。
 ブレンパワードの制服が非常にフェミニンな感じでマタニティに見えなくもないのは意図的でしょう。もちろん比瑪は姫。つまりお姫様です。

 またオルファンを牛耳っていた伊佐未一家。ジョナサンによる母と姉の不倫というか親子丼みたいなバブル的退廃…権力至上主義とあいまって結果的にイケメンに操られるところなども描かれています。家族崩壊です。
 一方で、バロンとジョナサンの関係性がオチになっているところもまた、家族関係についての愛憎劇になっています。
 家族の因縁はいたるところに描かれていました。その一方で孤児である比瑪ちゃんなり子供たちが重要な役割を果たすことから毒親、親のエゴなどの視点もありました。


 オルファンはそのまま「孤児」という意味です。比瑪ちゃんが孤児院にいたことと子供たちがでてくることが重なります。ビープレートが子供あるいは孤児という意味ですね。
 プレートからブレンパワードなりグランチャなりが生まれることや、ビープレートが対になっていることから子宮とか精子とか男女のアナロジーでもあり抽象的な生命を産み出す仕組みのようにも見えます。登場人物がほとんど男女ペアになって行きますし。
 そもそもオルファンが初めは2つが争っていて、一方が女体なら…も一体は、という宇宙夫婦喧嘩だろうなという想像もできます。つまり、本作は性交妊娠出産育児という具体的な事象のアナロジーと遺伝、社会をつないでゆく子供たちという抽象的な象徴とがあえて曖昧に描かれていた気がします。

 オーガニック…と言う言葉は有機ですね。無機=機械との対比です。花のエネルギーですからね。それと人のつながりですから、随分と牧歌的な結末ではあります。

 と言う感じで盛沢山のものが入っているので、ストーリーそのものは唐突感がありますが、どこかに考えさせられる要素があるし、結果的に面白いです。3話くらい乗り切って見方がわかると面白くなります。

 アニメそのものの全体の設定は、やはりベースにはガンダム+エヴァという感じですね。リアルロボットに世界系的手法を入れて見た感じです。一方で「マクロス」で有名な河森氏の「エスカフローネ」時に顕著に見られた自然崇拝も感じます。オルファンの設定は「ラピュタ」+映画「インデペンデンス・デイ」のような感じがしました。


 ガンダムのララアとか、逆襲のシャアの女たちとか、Vガンダムのカテジナとかなどとのつながりを感じます。
 そういうものを分かりやすく抽出した「女」「母性」「出産」の話ではありますが、しかし、比瑪ちゃんは内面がほとんど描かれないのが面白いですね。結局富野氏は女性が単独では描けないのでしょう。

 むしろ伊佐未一家の母姉とユウの内面描写が見どころだと思います。グチャグチャともめている一家の醜さとか男から見た「おっかない女性・ビッチ」に見える女性という点で非常によく描けています。もちろん女性から見たらそんなのは男の幻想でしょ?という気もします。


 女性といてばそれにしても「女体」がいいですよね。もちろん全裸OPが顕著です。女性の輪郭線をよく見ると分かると思いますが、非常にリアルな線でしかも美しく描かれています。それでいてエロくないけど女を感じる素晴らしい線画でした。服装も胸を強調していますし。女体の描き方についてはアニメで一番すごいかもしれません。

 OP曲最高です。歌い手の方は他のアニメや曲でお見掛けしませんが、アニソンの中ではベスト10には入るいい曲です。

 ということで、少子化の今。本作は注目されていいのではないでしょうか。昔見終えましたが深く入り込めなかった印象がありましたが、改めて最近ちょこちょこ見ていたら、のめり込みました。本当に面白かったです。

 ブレインでパワード。頭脳で強化された。意味は?「お前等頭をつかえ」?




 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

理解できるけど理解しがたいアニメだった

サブカル系アニメには多い理解できるけど理解しがたいアニメ

父親が異常なほどにアニメ好きだった反動からか、私はアニメ自体余り得意なほうではなく、ガンダムとかもまるで見たことが無いのだが、調べてみるととある有名な監督の影響でこうなっているとの事だ
有名なのにキャッチーじゃない作品というのもおかしな話だが

話を戻すと下手な雰囲気サブカルアニメよりも非常にテーマが曖昧、遠まわしで難解になっている分演出自体はわかりやすい人間模様が見える

これが典型的な雰囲気アニメと貶められるアニメだとやりたいことはわかるが伝え方がもっと芸術性を高めようと抽象的なものになる事が多い(結果何かを誤ってホラーやグロアニメ等と称されることになる)

要するにこの監督が他にどんな作品を作っていて、この人はどういう趣向や性癖をしているか私の知る由ではないのだが、この作品を見た上で言わせてもらうなら自己主張の通し方がある意味でうまい人だとは思った

これはもう土台からしてわざとわかりにくく作っているのは明白だが(正直この人は雰囲気アニメを作れない直情型、というよりもキャラ立ちや台詞回しその他演出を見る限り、人を楽しませられるエンターテイメント性に強い人だと思うからこれは失敗だと思う)

もっと娯楽性に富んだキャッチーなアニメを製作した場合、物語性に於ける面白さだけに優先せずにそこに一貫したテーマや意味、伝えたいことをしっかりと封入できる才能があると思った

例えば昨今で多く量産されている若者などに大人気の萌え系、モテモテ系やらバトル系やらにはそういったものは介在しない
これは話に何の意味も持たせず、瞬間的な多幸感や娯楽性を重点としているからだ

当然そういったアニメはまた一つの正しい形であるが、古くから続けられてきたロボット作品などには大体一貫したテーマ、反戦争やらなんたら主義についての意見等が物語性に含まれているらしい
こうなってくると、物語を進めていく上での謎や伏線を回収していくにつれて第二の物語が進行していく様を垣間見るのは、悪者が現れてそれをただ悪いというだけで倒すだけで終わらせたり、なんか楽して強くなって何の脈絡もなく女の子にエッチな事してもらえたりしてグッドエンドするのとでは視聴への楽しみが二倍違うわけだ

小説やシリアス系の映画を好むタイプであれば、やはりアニメにもこういった伝えたい主張や意見を汲み取った上で納得できる楽しみがあれば面白さはぜんぜん違う

そして、こういった主張をしつつエンターテイメント性を欠く事のないだろうこの監督には頭が上がらないばかりだ

この作品では悪い部分が垣間見えた結果だと思われるが、少なくとも私としてはこの監督は高い評価に値すると考えられる作品だった

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

オーガニック的な台詞で印象に残りやすいSFロボットアニメ

このアニメは、「機動戦士ガンダム」などで
非常に有名な富野監督が制作した作品の一つである。
「白富野」作品の一つとして、あげられることが多い。

大きな特徴としては、タイトルでも挙げている通り
独特な台詞回しだ。
普段の会話では、めったに出てこないだろう。
例をいくつか示す。

「な、なんだ?この、げっっそりする感覚は!」
「死ねよや!」「ストレッチくらいさせろよ」
「それはよくない」 「ひゃっこい!!!( >Д<)」
あまりにも多すぎるのでこの位に。

一番難易度が高いと感じたのは、主人公の勇が
ヒロインである比瑪に言った台詞
「お前のブレンパワードの扱い方、イエスだね!」 だ。
何回か、リピート再生したのだが
まったくもって理解できない。
このセリフの後、なぜか比瑪が納得しているため
難解さにさらに拍車をかけている。
このやりとりに関し、完全に理解できた方が
いたらぜひ教えて欲しい。

このアニメが良いと感じたところは、
親子関係を丁寧に描いているところ。
主に、主人公・勇の家族と
そのライバルであるジョナサンの
家族に焦点を当てている。

オーガニック的な台詞でやりとりされる故に、
とても印象に残りやすいものとなっている。
また、そのセリフのほとんどが、確信を突いており
考えさせられることが多い。
見ているときは、笑ってしまうのだが。
一番強烈なのは、9話におけるジョナサンと
アノーア艦長のやりとりだろう。
その後の、ジョナサンとクマゾーの会話もすごいが。

OP映像も、脳裏に焼き付くレベル。
なぜか、女性の裸がこれでもかと言わんばかりに
登場するのだ。リアルタイムで見た方は確実に
驚いたであろう。ちなみに、女性の裸があそこまで赤裸々に
映し出されるシーンは、本編にはないのでそれ目当てに
視聴すると確実に後悔する。

良くも悪くも、富野作品が好きな人向けのアニメ
であることは間違いない。某動画サイトで
台詞をまとめたシーン集があるので、それを見てから
判断することをオススメする。
個人的には、間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

70.2 8 子育てで親子なアニメランキング8位
インクレディブル・ファミリー(アニメ映画)

2018年8月1日
★★★★☆ 3.8 (32)
207人が棚に入れました
悪と戦い、人々を守ってきたヒーローたち。だが、その驚異的なパワーに非難の声が高まり、彼らはその活動を禁じられていた------。
 そんなある日、かつてヒーロー界のスターだったボブとその家族のもとに、復活をかけたミッションが舞い込む。だがミッションを任されたのは――なんと妻のヘレンだった!留守を預かることになった伝説の元ヒーロー、ボブは、慣れない家事・育児に悪戦苦闘。しかも、赤ちゃんジャック・ジャックの驚きのスーパーパワーが覚醒し・・・。
 一方、ミッション遂行中のヘレンは“ある事件”と遭遇する。そこには、全世界を恐怖に陥れる陰謀が!ヘレンの身にも危険が迫る!果たして、ボブたちヒーロー家族と世界の運命は!?

 本作は、『Mr.インクレディブル』(04)で世界中を魅了した、ボブたちヒーロー家族に再会できる作品でもある。監督は、『Mr.インクレディブル』をアカデミー賞2部門(長編アニメーション映画賞、音響編集賞)受賞に導き、『ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)など実写アクションにも手腕を振るうブラッド・バード。

 笑いと驚きに満ちた、一家団結アドベンチャー『インクレディブル・ファミリー』。この家族が、スカッと楽しい夏を連れてくる!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

パパよ、これがワンオペ育児だ。

スーパーヒーロー禁止法に象徴される、
異端者への風当たりに直面する超能力家族の奮闘を描く、
ピクサー映画13年半ぶりの続編。

基本的な構図は前作と同様。
外の世界に出てヒーローの居場所を取り戻しつつ、
内なる家事、育児に対応する内外二正面作戦。

ただ、一作目と違うのは、成り行きで、
外の仕事に打って出るのがママで、
家庭を守るパパと立場が逆転したこと。


イラスティガールの活躍を満喫したい方には良い構成だったと思います。
今回も良く手足が伸びておりましたw
力技で押す夫・インクレディブルに比べ、
伸縮自在でパラシュート化もする妻の特性、
体得した様々な乗り物スキルからは、
スタントなど多彩なシーンが展開。

さらにバリエーション豊かになった他の能力者との絡みで発揮される、
能力バトル、連係プレーの動きを遺憾なく発揮した
CG作画はパワー十分で、鑑賞者に豪華なヒーロー体験を提供してくれます。


一方、家を守ることになったパパに立ちはだかるのは、
末っ子の赤ん坊・ジャック=ジャック。
ヒーロー界でも稀有なマルチスキルから繰り出される
オテンバぶりは天才的過ぎて予測不能w

奔放なベビーの行動に、劇場観客席のお子様から歓声が上がる中、
振り回されるパパはやつれていくばかりw
さらには繊細なお年頃の長女のトラブルまで複合的に絡んで来て、
事態はこじれる一方……。

そもそも、何が問題だったかすら分らなくなる。
単独主夫業の苦難が凝縮され、いたたまれなくなりますが、
ここで挫けたらスーパーヒーローの名折れ。
家族の底力が発揮されるのはここからです。


シリーズの発端からして、
訴訟社会や、マイノリティといった社会問題との接点を感じる本作。
続編でも女性の社会進出などを内包して世間をチクリと刺激。

前作よりヒーローを取り巻く環境は前進してはいますが、
他方でスーパーヒーローに対する人々の過大な依存と幻想に対しては、
敵キャラを通じて釘も刺して来ます。

童心に爽快感を残しつつ、大人の頭にもしっかり課題を積んでいく。
十年経っても相変わらずインクレディブルはインクレディブルでした。


ところで、複雑化した家庭問題に煮詰まったパパが、
{netabare}最後に当てにしたヒーロー用スーパースーツデザイナー・エドナ。
彼女が発明した赤ん坊が次に何をしでかすか専用衣服から読み取り、
端末で可視化するシステムが画期的でした。

これ……スーパーヒーロー限定と言わず、全世界の子育てに悩む親御さんのために、
是非とも一般向けに改良&販売しましょう!{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

家族が一つになるとき

 始まった少し後から、スピード感あふれるヒーローアクションが、凄かったアニメだったです。ヒーローアクションという題材の中に、家族というものの大切さを見せてくれた、正に異色のアニメだっと思うです。
 吹替版、字幕版で見たです。

 ヒーローが認められない法律のある世界の中で、悪者から町を守ることだけを考えて生きている、家族の姿は良かったです。

 その中において、支援者の手を借りて、働く母親の姿があったり、娘のためにしたことが仇となったり、子育て育児に追われ父親の姿があったり、両親を助けるために活躍する子供たちの姿が、印象的過ぎました。

 非常に個性あふれる親子で、ハラハラしたり、可笑しかったり目が離せない展開だったです。

 進み方は単純のようにも見え、よくこんな事が次から次へと起こるなぁという出来すぎた進行に思えたけど、親子で見に行って楽しめるアニメだと思うです。

 全体的にイラスティガール(ママ)の活躍が、冴えていたです。物語の進行上の成り行きで働くことを決意し結果を出していくのだけれども、ルフィーと同じ能力を持つ彼女は最高だったです。
 優れた洞察力にもたけ、それが悪者の黒幕の核心に迫りすぎたため、捕らえられ利用されてしまうほどだったです。
 人を助け、悪者と戦う姿は、非常にスリリングで良かったです。また悪者を叩きのめすだけではなく、何を言われたとしても、命を見捨てない姿勢は、私の知ってきたヒーローの手本だったと思うです。

 Mr.インクレディブルは、ヒーローとして活躍するだけでもなく、父親として家族のために何ができるのかを、日常を通して見せてくれたです。

 ヴァイオレットも思春期の女の子みたいで怒りっぽかったけど、家族が好きなんだなぁというのを最後にも見せてくれたです。

 ダッシュもジャック・ジャックも元気いっぱいで、いい味出してたです。ジャック・ジャックの愛嬌振りまく姿には、赤ちゃんらしい可愛さがにじみ出ていたけど、インクレディブル ファミリーでなければ、手に負えないと思ったです。

 終盤の海上での活躍は、手に汗握る展開で、Mr.インクレディブルの体を張った活躍も見所です。

 結果よし、スリル満点「これでいいのだ!」でしたです。吹替版の声優さんも役になりきっていて素晴らしかったけど、英語はあまりわからないけど、字幕版も捨てがたいものがあったです。これ、私なんか好きです。また見に行ってもいいかなぁです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

上手くまとまってる。

前作からなんと14年後に続編を作るという、当時6歳の子どもならば立派な20歳の成人である。いやはや、ハリウッド映画の気の長さというものはすごい。

世界初のスーパーヒーローであるスーパーマンがコミックに登場してから今年で80周年であり、記念の年でもあるが、アメリカのスーパーヒーローブームは留まるどころか、勢いを増してユニバース化し、年に10本以上のスーパーヒーロー映画が軒を連ねるようになった。興味のない人にとってはどうでも良い話かもしれないが、

この「インクレディブルファミリー」も同様に観ていて非常に楽しい。

超能力は誰しもが一度は夢見たことあるだろう。空を飛んでみたい。。とか、ケタ違いのパワーを身につけたい。。とか。。透明になりたいとか。。なんでも良いが、そんな夢を叶えさせてくれるのが日米ともにコミックの世界ならではである。

本作は続編ながら、手抜きせずにアメリカンスーパーヒーローもののパロディーを織り交ぜて「サザエさん」的なお茶の間コメディに仕上げたという意味では非常にライトでポジティブなアニメーション映画だった。

さすが、ピクサー。外さない安定のクオリティである。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

60.5 9 子育てで親子なアニメランキング9位
みのりスクランブル!(OVA)

2012年2月15日
★★★★☆ 3.5 (28)
190人が棚に入れました
ペンギン研究者の父をもつ女の子・たまき。だが彼女はペンギンが大の苦手。それを克服するためにペンギノイド(ペンギン×アンドロイド)・みのりが作られたのだが、たまきとみのりは、次々と事件を巻き起こしてしまう!

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

見よコノ【無駄に洗練された無駄のない“無駄に可愛い”無駄な動き!】

オイラはいま、心の底から「アニメがスキだ!」って言える^q^


テレビシリーズの枠にも、劇場作品の枠にも当て嵌めることが出来ない作品を(中略



まんがタイムきらら系列誌連載のドタバタコメディを『ドッコイダー』や『空の境界 第二章』を手掛けた野中卓也監督とufotable(というかufotable徳島)が単発、約40分の作品にOVA化


ペンギン研究者の父親の反動でペンギン嫌いになった主人公、たまきちゃん
たまきちゃんのペンギン嫌いを克服するために父親が作ったのは、女の子の顔とペンギンの特性を持ったアンドロイド、みのりちゃんであった
ってなんじゃそりゃああああああああwwwwwwwwwww


このようにw設定からもわかるドタバタ&ムチャクチャぶりw
へんな感動とか一切ナイヨw
そーゆーの期待してる人は回れ右(お


本編は終始動きまくり
ラストのワンカットの出来栄えとか興奮のあまり鼻血が出そうになった(笑)
どう見てもスタッフはみのりちゃんを“可愛く動かす”ことに全力を注いでいるw
つまりは作品への愛が溢れているw
こーゆーアニメ化って原作者や原作ファンの方がホント幸せ者に見えます^q^


それに昨今の作品では珍しく、クルマとチャリンコが作画されている点にも注目したいおw
いやw思わず宮崎ルパン再来なのかおwwwってw


やっぱOVAの醍醐味はクルマかバイクかチャリか戦闘機かモビルスーツ、ですよねー(大嘘


アイキャッチでは(フェイトZERO以外の)ufo作品ではお約束のストップモーションアニメも復活
ZEROしか知らん人に「ufoにストップモーションあり!」と教えたいw


公開オーディションが実施されたキャストには
「オイオイ、なんだこのオイラのツボにハマるヘタウマな声優は?」
と、思いきやオイラが大好きな阿久津加菜さんだったりw
最近はパパ聞きで
「ひなだぉ?」
とか言ってる五十嵐裕美さんだったりでw
真空管コンポのような柔らかい聞き心地のキャスティングが最高b


って、こまけぇこたぁーいいんですよ!w
みのりちゃん可愛すぎて生きているのがツライ^^
可愛いキャラが大好きで可愛いキャラを見ると“瞳がハートになっちゃう”そんなアナタは是非に!是非に!是非にオススメしますぞ!
気付けば満点くれてたわw


その可愛さたるや!公式のPV↓是非ご自分の目で確認してくださいね^^
http://www.animebunko.com/minori/

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ハイテンションどたばたほのぼのコメディ

あにこれで知ったアニメです。
皆さん(主にけみかけさん)のレビュー大変参考になりました。
ありふれた題材のお話でも、アニメーションの力でここまで面白く見せられるのかーと感心させられました。

あらすじ
{netabare}
ペンギン研究の第一人者であり大のペンギン好きである掛川博士。
しかしその娘であるたまきは、博士の異常なペンギン愛のせいで幼い頃よりペンギンがトラウマになっていた。
そんな娘を不憫に思って博士はペンギン型のアンドロイド「みのり」を開発し、彼女にみのりを預けてトラウマを克服させようとする。ところが・・・。
{/netabare}


まず見て思ったのは、なんだかイカ娘っぽいなーと(笑)

みのりの愛くるしい見た目と、そこからは想像できない身のこなし。

萌えとギャグと感動と、色々なものが混在したごっちゃに感のあるストーリー。

そしてキャラの挙動から表情、カメラワークまで普通のアニメより‘動かす’ことを意識している所が特徴的でした。


それほど目新しい展開は見られませんが、‘女の子が可愛い’‘みのりが可愛い’で終わるんじゃなく、しっかり見てアニメとして楽しんでほしいというスタッフの心意気が感じられました。

以前アニメミライにて、P.A.WORKSが制作した『万能野菜ニンニンマン』然り、アニメファンよりもむしろアニメに不慣れな子供にこそ見てほしい作品です。

親子で見ても何の問題もなく楽しめると思います。


声優に関して、たまきちゃんの親友・晃(あきら)ちゃんが下手だったので少し残念です・・・。
代わりにたまきちゃん役の五十嵐裕美さんは意外にしっかりした喋りで好感。たまきちゃんの母親役の坂本真綾さんも安定して上手かったです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アニメの読みきりマンガ

まんがタイムきらら系原作。非4コマ漫画。
「アニメ文庫」(TVアニメでも劇場アニメでもない、気軽に映像化するというコンセプトだそうです)として発表された1話かぎりの作品です。
ドタバタなギャグまんがの王道、一見可愛らしい謎のキャラ(ペンギン型のアンドロイド)が騒動を巻き起こすというもの。
お話自体には語るべきところはありません。


ウリは何といっても、キャラクターとアクション。
主人公?であるみのりは、2頭身で着ぐるみを着ている幼児ような造型で発声も愛らしい。
そんなマスコット的なキャラが、暴走して色々なところで騒ぎを起こしまくる内容。
あまり必然性や脈絡はなく、都合良く次々とシーンを変ていくのは、ドタバタ劇のお約束。
そんなみのり追いかける形で様々なアクションが描かれています。

動きを魅せるための、アニメーション。
息をつかせない、ハイテンポで爽快な展開。
可愛らしいキャラ。

おそらく、それを表現したいがために制作された作品。その目的は、まぁ果たされているかと思います。
どこがどう傑出しているわけではないですが、そこそこ魅力的。特に不満もなく、楽しめたといえば楽しめました。

ですが、続編がみたいか?
と問われると微妙な内容です。
正直、内容については毒にも薬にもなってないといった印象。なんか数年したら完全に忘れ去りそうです^^

アニメ文庫のコンセプトである「気軽に」というのが、なんとなく理解できる気がしますが
・・・・そんな作品需要、そうそうあるのかなぁ?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13
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