宇宙で未来なアニメ映画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の宇宙で未来な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月16日の時点で一番の宇宙で未来なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.1 1 宇宙で未来なアニメランキング1位
楽園追放 -Expelled from Paradise-(アニメ映画)

2014年11月15日
★★★★☆ 4.0 (887)
4649人が棚に入れました
われわれはどこから来たのか われわれは何者か

われわれはどこへ行くのか――。

地球はナノハザードにより廃墟と化した。

その後の西暦2400年、大半の人類は知能だけの電脳世界ディーヴァに生きていた。

電脳世界に住む捜査官アンジェラは、

闘力を誇るスーツ・アーハンを身につけ地上に初めて降り立った。

そして地上調査員ディンゴと共に地上のサバイバルな世界に旅立った。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

重力では好奇心には勝てない

オーソドックスな王道SF作品。

人口爆発と資源問題、
地上はナノハザードにより廃墟と化した。
地上を捨てた大半の人類は、
電脳空間ディーヴァに移行し、
恒久の平和を手に入れる。
{netabare}そのディーヴァに地上からの不正アクセス。
目的正体不明のフロンティアセッター。
不安に駆られるサイバースペースの住人。{/netabare}
捜査官アンジェラは地上に降り立ち、
世界の謎に迫ろうとしている。

世界観の作り込みとシナリオが、
上手にまとまっていて好感が持てる。
大切なのは物語なのでしょう。

相反する2つの価値観、
{netabare}進化の次のステージに進むこと。
肉体の檻の中で生きていくこと。{/netabare}
管理され制限された精神世界と、
空腹に疲弊し、病気になる地上の重たい肉体。

そう言えば草薙少佐も、人が人足り得るのは、
好奇心あってこそだと言っていましたね。

銀河の果てまで、旅立とう。
勇敢なるその一歩が新しい歴史を作るのだ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 66

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

3DCGの進化と可能性・・・でも結局はアンジェラタンの尻!

2014年11月公開のアニメ映画。
監督は水島精二氏、脚本は虚淵玄氏、
劇場用フル3DCGアニメーション。

もし、あなたがアニメ評論家ならば
本作は絶対に視聴しなければならない作品でしょうw
というのも「3DCGの進化と可能性」というのは
現在必ずと言ってもいい程アニメ評論の俎上に乗せられるホットトピックだからです。
従って3DCGアニメーションの「蒼き鋼のアルペジオ」や「シドニアの騎士」の
視聴もマストですw いや、アニメ評論家ならではですけどねw

2014年現在今まさにアニメ業界は大きな変革期を迎えており、
私たち視聴者はその渦中を目の当たりにしている最中なのかもしれません。
それだけ3DCGの進化は著しいということなのでしょう。

もし本作のあるべきレビューなるものが存在するならば、
本作に照らし合わせて3DCGの技術論を語っていくというものなのでしょうが、
無論私にそのような知識はございませんw
なので、ここでは水島精二監督の言葉を引用したいと思います。

「いままでの現場だと、リスク回避のため2Dのアニメーターが
レイアウトとラフモーションを作り、
それを元に3DCGアニメーターが作業をするという手法を取っていた。
しかし、それだと3DCGアニメーターの実力も分からないので、2Dアニメーターを介さず、
直接3DCGアニメーターに画づくりをしてもらうことを提案した」

また、水島精二監督は本作の制作を通して確かな手応えを感じたのか
このような言葉も残しています。

「キャラクターの表情や表現も向上していて、
 今回の制作を通じて、3DCGで萌えアニメが作れる確信を得た」

新時代の到来を期待せずにはいられないお言葉です。

これは3DCGが2Dを駆逐するということではなく、
水島精二監督も相補的な関係を望まれているようです。
両者が相互に刺激を与え合うことによって、
作業の効率化、優秀な人材の確保、
そしてより質の高い作品の提供という循環が理想的なのでしょうね。

さて、このような予備知識を得てしまうと視聴前のハードルというのは
かなり高めに設定されてしまいますが、製作陣もそれは望む所なのかもしれません。

というわけで簡単なあらすじを(知っている方は飛ばしてください)。

西暦2400年、地上は荒廃化している中、
人類の98%は肉体を捨て自らをデータ化し、
電脳世界「ディーヴァ」で豊かな生活を謳歌していた。
ある時「ディーヴァ」へ地上からハッキングを受けるという事件が起こり、
ディーヴァ捜査官アンジェラ(CV:釘宮理恵)は
生身の体(マテリアルボディ)を纏い地上へと降り立つ。
地上調査員ディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に地上のどこかに身を潜めている
ハッカー「フロンティア・セッター」を追っていくという話です。

で、感想なんですけど、あらすじを読んでもらえば分かるように
どこかで聞いたことがあるような話ですし、
最後まで観ても特段語るようなことはございませんw 
飽きずに最後まで楽しめましたけど「まぁおもしろかったです」で感想は終了ですw

ストーリー自体は凡庸かもしれませんけど見所は結構あります。

ディンゴ役の三木眞一郎さんは物語シリーズで貝木泥舟役を演じておられますが、
非常に人間味溢れるところなんかは貝木泥舟に通じるものがありますw
そんなディンゴとアンジェラ(くぎゅうううううう)のやり取りなんて
ニヤニヤしながら観てましたw
「か、勘違いしないでよね。別にあんたのことを認めた訳じゃないんだからね!(赤面)」
こんな台詞は多分なかったような気がしますが、まぁくぎゅってましたねw

人間味溢れると言えば自我を持った人口知能(CV:神谷浩史)なんてのも居て、
この辺りは「翠星のガルガンティア」を彷彿とさせます。
テーマも似通ったところがありますね。

利便性を享受するも実質的には電脳世界の運営に支配されながら生きていくのと
不便性を伴いながらも自らの生き方を自分で決めることができる地上での生活とでは
どちらが真に豊かなのか?
あるいは合理性、効率性のみを追求する人間と
遊びの心を持ち合わせている人口知能とではどちらが人らしいのか?
とかそんなテーマを投げかけてはきますが、
私感としてはあくまでエンタメの範囲内です。
特に哲学的な重厚な作品という印象は受けませんでした。
製作陣もライトなSFということは意識されていたようですけど、
その通りの作りになっていると思います。気軽に観れると思いますよ。

そしてやはり本作の注目ポイントはセルルックのフル3DCGアニメーション映画ということで、
キャラの表情などがどれだけ自然な出来なのかということになりますが、
これはかなり高いレベルで仕上がっていると思います。
前知識なしで視聴すればもしかしたら3DCGということに気付かないレベル
・・・というのは流石に言い過ぎかもですが、私がブヒるには十分でしたw
それでも気になる箇所というのは存在しましたし、
激情だったり鬼気迫る表情ということで言えば線がちょっと軽いですね。
「キルラキル」なんかは情念のこもったGペンタッチの線で迫力満点だったのですが、
まぁそれは極端な例とはいえ、あっさりし過ぎて迫力不足な点は否めませんでした。

戦闘シーンも爆発だったり構図やアングルはさすがに3DCGという出来なのですが、
建物が若干ジオラマっぽいなとか細かい所を観ていけば
まだまだ課題は残っているのかもしれませんね。

しかし、一番の見所はアンジェラタンの揺れる乳に、尻!尻!尻!尻!(尻の4カード)ですw
真面目なテーマを扱っているだけにこういう露骨なサービスカットが
必要なのかどうかは疑問符がつくところなんですが、
これも技術の進化を示す為には必要なことなのかもしれませんw

長々とした文章になってしまいましたが、
私が本作で最も印象に残っているのは結局「アンジェラタンの尻」ですw

とはいえ、「3DCGの進化と可能性」という観点で言えば
後々まで語られるであろうエポックメーキングな作品ということになるでしょう。
もしかしたら本作を劇場で観たという歴史の証人になれるチャンスかもしれませんよw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 64

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

極上の娯楽映画。

結論から言うと、今年放送されたどの作品よりも、これが一番面白かった。

ジャンルはSFだが、廃墟と化した地球・電脳世界・人工知能などといった、もはや手垢のついた設定ばかり。
ストーリー的にもこれといった深みも捻りもなく、ましてや大きな仕掛けやどんでん返しがあるはずもない。
でもそんなことはスタッフも重々承知の上で「それがどうした?面白ければそれでいいじゃないか!」
と言わんばかりの、萌えエロとメカアクションに溢れた上質な王道娯楽活劇に仕上がっている。

時間の制約上、アンジェラ・ディンゴ・フロンティアセッターの3人のみに焦点を絞ったのも好判断。
立場が異なる各々の主張が、テーマ語りだけでなくキャラ立てとしてもしっかり機能している。

終盤の戦闘シーンは圧巻の一言。
ここ最近のCGメカアクションでは、マジェプリ・シドニア・亡国のアキトが特に凄いと思ったが
本作はセルルック(3Dを2Dのように表現する手法)という意味で、方向性が若干異なる。
3Dならではの高速戦闘でありながら、2Dの手描き感も味わえるとは・・・!
本作はフルCGアニメだが「2Dこそが至高」と思ってる人に一度観て欲しいと思った。

アンジェラの顔芸一歩手前の鬼気迫る表情や、ワンカットだけあった完全デフォルメ顔なんかも印象的で、
これは専用の表情モーフィングツールを使っているとのこと。手描きと思ったけどホント技術凄いな・・・

一応不満点を挙げると、電脳世界側の描写が薄いところか。
劇中で電脳世界の在り方が肯定されたり否定されたりするが、いまいちピンと来ない。
あとディンゴが完璧超人すぎるかな(歌がアレなのは中の人の問題)。
アンジェラとの掛け合いは面白いけど、アンジェラが一方的に論破されてるだけに見えるのがね・・・w

※※※

作品に斬新さや深みがあるという「だけ」で褒め称えられ、
それらがない作品は特段価値のないものとして格下に位置付けられるという風潮は間違いなくあると思う。
個人的には創作作品である以上、まずエンタメ優先であって欲しいという思いがある。
斬新さや深みに拘り過ぎるあまり、娯楽性が疎かにされるような作品はあまり好きではない。
作者の妙な哲学のせいでストーリーがグダグダになり、キャラがブレまくるなんて本末転倒だろう。

虚淵玄という脚本家には色々思うところがあるが、
その本質はエンターテイナーだということを本作を観て勝手に確信した次第。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 60

73.5 2 宇宙で未来なアニメランキング2位
機動戦艦ナデシコ The prince of darkness(アニメ映画)

1998年8月8日
★★★★☆ 3.9 (435)
2160人が棚に入れました
先の戦争終結より3年が経った西暦2201年。地球と木星間に和平(休戦条約)が結ばれ、人類は再び一つになろうとしていた。そんな中、ボソンジャンプを新たな交通手段として使用する計画「ヒサゴプラン」のコロニーが次々と襲撃される事件が発生する。連合宇宙軍ナデシコB艦長ホシノ・ルリ少佐は、事件調査のためターミナルコロニー「アマテラス」へ向かうが……。

声優・キャラクター
南央美、うえだゆうじ、桑島法子、日髙のり子、三木眞一郎、伊藤健太郎、高野直子、岡本麻弥、飛田展男、小杉十郎太、小野健一、横山智佐、菊池志穂、長沢美樹、置鮎龍太郎、松井菜桜子、大谷育江、一城みゆ希、山寺宏一、仲間由紀恵

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

テレビ放送編から5年…状況は大きく変化していました

この作品はTVアニメ版の続編に位置する作品です。物語の内容に繋がりがあるので、TVアニメ編を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

火星での壮絶なラストから5年…物語は突飛なところから始まります。
ミスマル・ユリカの父が墓前の前でお墓に向かって話しかけているのですが、その相手が何とTVアニメ版の主人公とメインヒロインだったアキトとユリカなんです。

メインキャストを序盤でバッサリって…頭の中は?マークでいっぱいになりました。
「どんな展開になっていくんだろう…」
と思っていた矢先にナデシコが登場するのですが…艦長はなんと電脳美少女のホシノ・ルリだったんです。

ルリちゃんは16歳になっていました。
世間では「史上最年少の天才美少女艦長」と呼ばれており、大人から子供までもが知っている人気ぶりなんだとか…
そしてこの劇場版は彼女を中心に物語が動いていく事となります。

TVアニメ版のナデシコの乗組員は個性派揃いでしたが、憎めない人たちばかりでした。
劇場版で見たかったのはみんなの勇姿…けれども蓋を開けてみると当時の面影は僅かにしか残っておらず、みんな地球でバラバラになってしまっていたんです。

「ナデシコに乗り込む」という事は、危険に向かって自ら進んで行く事…
だから地球上で危険と隣り合わせではない普通の生活を臨んでも構わない訳ですし、自分がその立場なら間違いなく安全を取ると思います。

でも、全員が安全を選択したかというと必ずしもそうではありません。
ナデシコの新艦長であるルリちゃんが良い例です。
彼女はナデシコを自分の居場所とし、メインコンピューターである「オモイカネ」との繋がりをとても大切にしていました。
それにオモイカネも相変わらず茶目っ気タップリで応えています。

変わる事は決して悪い事ではありません。けれど、変わらない事を選択する勇気も大切だと思います。
彼女が変わらずナデシコに自分の身を置いているのは、この場所を守りたかったから…
アキトがいて…ユリカ艦長とみんなと過ごした大切な場所だから…
自分を変えてくれた場所だから…

改めて考えてみると、ナデシコに乗り続ける理由ってたくさんあるように思います。
自分の意思でそれを忠実に実行しているルリちゃんを見ていると本当に彼女は変わったんだなぁ…と思いました。

一方、物語の方は謎のコードネーム「OTIKA」がコンピューター上に表示されてから予想外の方向に転がり始めます。
ここで感じるのは5年の歳月がもたらした傷の深さ…だったと思います。

絶対変わりたくなかった…だけど変えられて…もう戻れなくなった…
時間の使い方は自分で決める…そんな当たり前の事すらできなくなった…
途切れない思いと行き場を失った思いが交錯する…答えなんて出せないくせに…

そしてルリちゃんは呼びかけます…
旧ナデシコ乗組員はその呼びかけにどう応えるのか…気になる方は本編でご確認下さい。

約80分の作品でした。ラストも綺麗な纏まっていたと思いますが、個人的にはそこまで綺麗に纏めなくても…と思ったのも事実です。
でもルリルリの衝撃発言や続編を示唆する伏線がたくさん残されています。
絶対続編を期待させる展開なのに…
大人の複雑な事情が色々あるようですが、続編が決まったらファンが大喜びする事間違いなしの作品だと思いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

アキトはどこへ行きたいの~?

七人の侍のように
散り散りになったナデシコクルー達が集結する展開

小説版「角川スニーカー文庫 機動戦艦ナデシコ ルリの航海日誌」でアキトとユリカがテレビ放送の最終回で拘束された後に、2人でラーメンの屋台をルリちゃんと一緒にはじめる話は心の底から祝福をしました
{netabare}
しかし、最後の最後で新婚旅行に向かった二人の乗る旅客機が事故という鬱展開
そのため、メディアミックス小説が発売した後の劇場版は救いでした
{/netabare}

後の木星とのパワーバランスや、本編で気になっていたこと
ある種、国家反逆罪ともいえるネルガルの暴走にどういう制裁があったか
クルー達の再就職先など、解決してスッキリした部分も多く
小説での起承転結の「起」から劇場版の「承」「転」を観て、一応の「結」を見せつつ後を想像させるような
制作側の意図に乗れたファンなら結構納得できた劇場版だったでしょう

ただ不評も多く、ハッピーエンド以外望んでいないファンや、小説版を踏まえた上でのメディアミックス展開が裏目に出て賛否が飛び交いました。作画も演出もテレビ放送とは比べ物にならない凝りようで、賛否も出ず、続編をあの時代にスムーズに出せていればと悔やまれる。確実に賛否の部分でプロジェクトが停滞してしまったでしょうから、業界がまだチャレンジングな時期に出せなかったのは勿体ない

銭湯のシーンや電車でのシーンなど、劇場らしい、シーン先行の印象深い場面が良く
劇場版単体で観ても意外といけんじゃないかって思っています

もし今からナデシコ観るって方は、先にコッチを観るのもありですね

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なにげに仲間由紀恵が出演しているロボットアニメ

美少女ギャルゲー+ロボットアニメと、オタクの好きなものと好きなものを掛け合わせましたといった感じの90年代ロボットアニメ。今度、スパロボに参戦するclampの「レイアース」と同期です。

基本的には「トップをねらえ」序盤のアニメパロディ中心で、TV版では敵対する木星人のバイブルが熱血ロボットアニメという設定は今だと失笑ものですが、まあ良いでしょう。

しかしながら、劇場版はある程度ダークでシリアスな方向に舵を切り、主人公の性格、容姿が完全に様変わりしているところが面白いところでもあります。

あと、メカニックデザインが今回は秀逸。「黒い幽霊」ことブラックサレナのデザインは見事だと思います。TV版と見比べるとよりわかりやすいかも。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

72.2 3 宇宙で未来なアニメランキング3位
魔法少女リリカルなのは Detonation(アニメ映画)

2018年10月19日
★★★★☆ 3.9 (46)
268人が棚に入れました
人気アニメ「魔法少女リリカルなのは」の劇場版4作目で、前作「魔法少女リリカルなのは Reflection」とあわせた完全新作の劇場版2部作の後編。死にゆく故郷の惑星エルトリアを救うため地球に存在する「永遠結晶」を求めてやってきたキリエだったが、キリエは旅の同行者イリスに利用されていたことを知る。イリスの本当の目的は、永遠結晶の中で眠っている存在「ユーリ」への復讐だった。高町なのは、フェイト・T・ハラオウン、八神はやてら地球の魔導師たちは、イリスやユーリを止めるために戦いに身を投じる。

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、戸松遥、佐藤聡美、日笠陽子、清水香里、真田アサミ、柚木涼香、一条和矢、ゆかな、阿澄佳奈
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

全力全開!魔砲少女大戦!!~東京クライシス~

小学五年生になったなのはたちが、滅びゆく惑星エルトリア絡みで起こる危機に、
時空管理局の一員として全力全開で対応する劇場版第三弾の後編。

前編に続いて公開後まもなく劇場鑑賞しましたが、
前後編で一年以上間隔があいたので、記憶をたぐり寄せながら戦いに挑みました。


魔法戦は相変わらずド派手でした♪
2ndまでのミッドチルダ式魔法&ベルカ式カードリッジシステムの融合に加えて、
特殊なナノマシンを肉体に取り込み能力を発現する
エルトリアの技術体系“フォーミュラ”も加わり、
空中戦はさらに高速化&高火力化。

それにしても、巡り会った強敵(とも)にぶつかる度、
リスクを恐れず体系ごと自らの魔導に取り込みどんどんパワーアップしていく
なのはさんマジ半端ないですw

代名詞の収束砲撃も“フォーミュラ”融合の効果か?
速射性が増して一層、危険度がアップしていてヤバイですw魔砲ゼロ式!?

界王拳やトランザムの如き、時限パワーアップの機能まで実装され
もはや一般的な魔法少女が纏うメルヘンな雰囲気は皆無w

なのはのバリアジャケットから零れる桜色の燐光が
私には段々ユニコーンガンダムに見えてきましたw
砲撃の発射音とか発射光とかはファーストガンダムだしw
来月新作公開の『ガンダムUC』はCGアニメ映画版『ゴジラ最終章』だけでなく、
『なのは』ともコラボすれば良いのにと思ってみたりw

バトルステージが東京と明言されたのも本作の特徴。
魔法戦が都市に実害を与えない&敵を捕捉するための結界ポイントが、
時空管理局により首都の要所に一方的に定められ激戦地に。
後でどうせ修復されるだろうと分っていながら、破壊されるビルや名所等を眺めていて、
私は呆然と口を開けつつ、このままだとオリンピックは中止だなと苦笑してみたりw


一方でシナリオは、多すぎる登場人物の想いが乱反射した前編の流れを引き継ぎ混迷ムード。
各々が主役級の葛藤を抱えており、断続的に感情が振り切れる訳ですが、
私は正直チョット感情移入が追い付かなかったです。
ぶつかり合うハートが極まる度に投入される挿入歌の歌合戦も乱戦模様でした。
エンディングクレジットで改めて主題歌&挿入歌の多さに驚かされますw


私としては、本作では八神隊長が若かった頃の活躍を堪能することを第一目標に、
目的意識を持って挑んだので比較的楽しめました。
「闇の書」もとい「夜天の書」の過去も垣間見ることができたのも収穫でした。

ただファン以外の方が優先順位を付けずに
乱戦に巻き込まれるのはチョットきついかも?とも思いました。


そんな中、最後に私の胸を打ったのは、
主人公なのはが抱えていた心情の吐露でした。

クライマックス……{netabare}激戦を終え、なのはが夢の中で、幼少の頃の自分と対話する中で、
文字通り命懸けで街を守り切ったと言うのに、
尚、自分を好きになれない?との主旨のやり取りを自己問答しているのに驚かされました。

見ていてふと、TVアニメ1期の第三話を思い出しました。
あの話でも、なのはは、{netabare}慣れない魔法戦に疲労する中、ちゃんと街を守ったのに、
自分がもっとしっかりしていれば……と凄く自分を責める。{/netabare}
なのはの利他の精神はちょっと異常だな?とあの時抱いた感想が蘇りました。
家庭内での孤独からなのか、平凡な自分と言う自信のなさからなのか。
なのはの慈愛精神は時に、他者救済依存なのでは?
と言っても過言じゃないくらいの自己犠牲過剰に感じます。

世の中、自分の利益優先、自己愛だけじゃ幸福になれないと、
他者に尽くす喜びや、ボランティア精神による自己救済、幸福論が説かれています。
では、なのはみたいに星や次元世界の一つや二つを救っても尚、満たされない
自己はどう救済されれば良いのでしょうか?

TVアニメ2期~3期の間のなのはと言えば、今後、
{netabare} なのはが任務中に大怪我を負い、二度と歩けない&魔法が使えないかもしれない。
と言う大きな試練が待ち受けているわけですが、
他者救済に自己を見出していたなのはが、魔法と言う誰かを助ける力を失いそうになった時、
彼女のメンタルは無事でいられるのだろうか?との不安が重くのしかかって来ます。{/netabare}

いつも全力全開で、泣いてるあの子をほっとけない、みんなを守りたいと
なのはは己を投げ出す覚悟で、実際に多くの人間を救っても来ました。

けれど一番救済されるべき、話を聞いてもらうべきは、実はなのはなのではないか?
最後の最後に魔法少女の孤独がハートに塞ぎがたい穴を穿った。
重たい余韻も入り混じった魔法少女アニメ映画鑑賞でした……。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

なのは式超サイヤ人変身、最後の最後まで全力全開発動?+

  一年ぶりとなる待ちに待った新作劇場版なのは後編となるアニメだったです。
 前作とは比べ物にならない、予想外すぎる展開、迫力の戦闘シーン目が離せない連続だったです。上映時間も長い分、内容も濃く凄かったです。

 悲しい出来事を悲しい結末に終わらせないために!を胸に秘めて戦うなのは達!。
 気になりすぎる前作の終わりから、新しい力を得てピンチに駆けつけたなのは、活躍期待大すぎる序盤からいきなりの魔法とは思えない、Detonationバトル第一ラウンドだったです。
 激戦後、つかの間の安らぎ、少し明らかになる事実、激しいバトル再開と物語はさらに目を離せなくなるのです。

 そんなバトルの中さらに明らかになっていく衝撃の真実に驚くべきことが!だったです。{netabare}どっから出てくる謎の敵?どうやって潜んでいたのか?「私、気になります!」だったです。{/netabare}大どんでん返しの連続は、終盤に近付くにつれ、かなり驚かされたです。

{netabare} ついに覚醒する悟空顔負け、なのは式界王拳、アクセラレイターは、超見所です。髪の毛は、スーパーサイヤ人??光る感じはするけど、違うみたいです。{/netabare}

 勝利のつかの間まさかの逆転ホームランされるか?アウトにできるか?ハラハラ、ドキドキ頑張れ!なのは大活躍だったです。
 HAPPY ENDなるかと思いきや、BAD END??、はたまたHPAYY END??そうならなければ、「魔法少女リリカルなのはStrikerS」の放送はないので、どうなって「これでいいのだ!」になるのか?活目です。

 戦いの終わり、その後のすべてを描いていったエンディングがあり、エンドロール、感動のラストはなかなか良かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

なのは完結!?

素晴らしい出来でした。

・音楽に関しては、従来のなのはシリーズに負けず劣らず良い出来。
・作画は、映画ということもあり、ずっときれい。
・戦闘シーン関しては、とにかくスピード感が素晴らしい。
 数多くの戦闘シーンが、単調にならないよう、随所に工夫がされており、見て いて飽きない。
などなど全部に満足‼

ストーリーはといいますと、映画だけ見ても楽しめるような構成の中に、
長年なのはを見てきた方の琴線に触れるシーンがちらほらと見え隠れ。
制作者の意図の通りに、しっかりと感動しましたw。

是非とも、劇場でもう一度見たいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

53.8 4 宇宙で未来なアニメランキング4位
新・宇宙戦艦ヤマト・復活篇(アニメ映画)

2009年12月12日
★★★★☆ 3.1 (22)
108人が棚に入れました
宇宙戦艦ヤマトが回遊惑星アクエリアスの水柱を自爆により断ち切り、その海の中に自沈して17年が経過した西暦2220年。移動性ブラックホールが発見され、これが太陽系に接近して地球を飲み込むことが明らかになった。人類は、2万7000光年離れたサイラム恒星系惑星アマールの月への移民を計画。3億人ずつの移民を乗せた移民船団を第1次、第2次と出発させるが、それらはいずれも航海中に謎の敵から攻撃され、消息を絶ってしまった。第1次移民船団には古代進の妻、雪も搭乗していた。\nヤマトは、アクエリアス内に建設されたドックで修復・強化改装を受けて氷塊の中から甦り、第3次移民船団の護衛艦隊旗艦となった。宇宙の辺境で貨物船の船長に就いていた古代は地球の危機に際して帰還し、第3次移民船団の司令かつ新生ヤマトの艦長に着任する。

takato さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

最弱

こやつはヤマトの中でも最弱。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

映画館で見たかった

映像のクオリティが驚くほど綺麗で技術の進歩にビックリしました。
ヤマトの外観や内装、敵勢力の戦艦や都市のデザインなどが非常にカッコよく、神秘的な宇宙の描写はとても綺麗で魅力的でした。
そして映像美が素晴らしいこのアニメの戦闘シーンは迫力満載です。
ストーリーもそれなりに面白く、ヤマトが戦闘に出る時のワクワク感がたまらない。
しかし欠点もたくさんありました。
ヤマトの新しいクルーには魅力が感じられず、またキャラデザに違和感を感じまくり。
ヤマトファンとしては、この作品の森雪の扱いに納得ができず、デスラーも登場しない。
敵の正体も微妙。
エンディング後に「第1部完」と表示されたので、次回作が非常に楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

オパマ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

もう、そっとしておいてあげたい。

ヤマトは沈んだ。

何度も何度も何度も・・・・・・既に終わった名作。

いくら金をかけてリメイクしても初期の作品の枠組みは逸脱できないし、超えられない。

この作品世界に発展性はない。

ヤマトはもう、海底で静かに眠らせてあげるべきではないのか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1
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