少年兵で組織なTVアニメ動画ランキング 3

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早速見ていきましょう!

88.9 1 少年兵で組織なアニメランキング1位
ヨルムンガンド(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (2879)
15440人が棚に入れました
―――僕は、武器商人と旅をした。
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎む主人公の元少年兵ヨナは、神の悪戯か、若き女性ウェポンディーラー、ココ・ヘクマティアルと、その部下である「ヒトクセもフタクセもあるが優秀な」私兵8人と世界各地を旅する事になる。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、松風雅也、冬馬由美、小山剛志、神田朱未、土師孝也、加藤沙織、高島雅羅、堀内賢雄、高梁碧、松本大、藤原啓治、阿澄佳奈、小柳良寛、保村真、磯部勉

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

それぞれの持ち味 それぞれの魅力

1期が最終回を迎え、少し寂しい気もするが秋には2期放送。
ラストシーンに2期への伏線があったので、今から楽しみ。

とにかくこの作品、武器商人がこんなにも戦闘するのか?
ってところが面白いし、斬新な切り口ではあるなと思った。
そして凛々しいながらもユーモアと少女っぽさを残し、頭が相当にキレる
女性ボス、ココ・へクマティアルの魅力が満載。

彼女を好きになれるかどうかで、きっとこの作品の評価が
大きく変わるんじゃないだろうか。
はじめのうちは、その青白い外見が気になっていたけれど
観ていくうち、逆にカリスマ性の高い彼女らしい雰囲気だなと。

男性たちも地味ながら、それぞれにいい持ち味があり、魅力的だった。
また、ココを慕うバルメもいい味を出していたし、
無口ながらも、みるみる成長を遂げたヨナの機転も素晴らしかった。

悪人同士が戦闘してると思ってしまえば、もうそこには勝敗しか残らない。
どれほど残虐な殺し合いがあって、血しぶきが飛び散っても、
どれほど本当は世の中を不幸にするはずの武器を使っていても
国と国の戦争ではないことと、殺しあうのは当事者達だけであって
どこかの国の罪もない一般人がテロなどの影響で
大量に殺されてしまうのとは違うので
なんとなく安堵めいたものがあるせいか、
単純にガンアクションを楽しんでしまっている自分がいた。

兵器、銃器、戦闘機などが好きなくせに、世界平和を願っている自分と
ココたちの中の矛盾はほんの少しだけ似ている気もする。
------------------------------------------

<7話まで視聴中>

武器商人の一団と1人の少年のロードムービーという感じで
北から南へあちこちへ旅をしながら、ヨナ少年の表情がどんどん豊かに
変化するようになったことと、彼の大人顔負けな頭脳的戦略が
なかなか的を得ていて、面白い!
子どものうちって本当に、成長スピード早いよね。

ココをはじめ、登場人物それぞれのエピソードも増え
ようやく厚みを増してきた感のある7話。
1期の折り返しはどう展開していくのか、楽しみにしながらも
待ちきれずにとうとう原作を読み始めてしまってる。

白っぽい眉毛やまつげはちょっと気になるものの、
全体的にキャラデザは好みだし、鈍い輝きを放つ薬莢が
スローモーションで宙に舞い落ちるシーンは、何度見てもワクワクする。

(以下は第1話を観た直後の感想)
=============================================

武器を作る者、武器を売る者、使う者。そして戦争。
両親を戦争で失い、武器に対して深い憎しみを持つ元少年兵 ヨナが
皮肉なことに武器商人と出会い、世界各地を旅することになる
ガンアクション中心の物語になっていくらしい。

今のところ、1話視聴済み、原作は未読。

1話の隅から隅まで、テンポの良いセリフ運びと展開で
迫力ある銃撃戦や、女性ウェポンディーラーであるココの
少しコミカルな側面を、緊張感漂う空気の中、
うまい具合に取り込んでいて楽しかった。

青白い顔にロングボブ銀髪、色素の薄い碧眼のココは、
知的でシャープな雰囲気ながら、さらなる奥にたくさんの顔を
見せてくれそうで、その多面体的な魅力は個人的にすごく好み。

対して・・・瞳の奥に哀しみを携えつつ、
本人自身が武器のひとつになってしまったかのようなヨナ少年の、
これから変化していくであろう意識と、戦闘能力も見逃せない。

また、それぞれ個性豊かな私兵8人の優秀なチームプレーや、
銃器商人としてのビジネスでのクールな駆け引き、
実在する銃器のリアルなシーンなども、とても楽しみだ。

作画も音楽も、黒田洋介氏の脚本も予想以上に良かったし、
今後の展開に期待度は急上昇。
それに何より、原作が読みたくなってしまった。

情報によれば、分割2期ということが決定しているとのこと。
じっくり味わいたいなと思う。

ちなみに、川田まみの歌うOP「Borderland」
やなぎなぎの歌うED「Ambivalentidea」
2曲とも、とても良かった。

というわけで、もちろん今後も視聴は継続。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 102
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

予想外の安心感と、眼力<●><●>

原作未読。

武器によって両親を失い、武器を憎む少年ヨナ。
彼はココという女性に拾われる。
しかし、皮肉なことに、ココは武器商人の一団のリーダーだった。


設定を見るかぎり、シリアスで重苦しい雰囲気だと思っていました。
しかし、実際見てみるとそうではありませんでした。
銃撃戦が多く、死人も出る話なのに、妙な安心感があります。

・毎回のように入るギャグやツッコミ(ドリフのコントばりにずっこけてくれます)
・独特な絵柄

この辺がポイントになっていると思います。
特に、目の描き方に特徴がありますね。
穏やかさと鋭さが同居した、不思議な絵柄です。
目に陰影を付けるだけでイメージががらっと変わります。


銃撃戦は丁寧な印象。
弾丸に重みを感じますし、ナイフなどを使った肉弾戦もスタイリッシュ。
ガンアクションものとしては十分だと思います。
まあ、メインメンバーになかなか弾が当たらないのはご愛敬。


キャラクターは、主人公の少年ヨナより、リーダーのココが目立っていますね。
あどけなく、かわいらしさがあるのですが、眼力のせいか、どうにもキツネにつままれているような感覚になります。
こう、常に何かを隠している感じ。

ヨナの成長にも焦点が当てられているようなのですが、余り目立っていません。


また、出てくる敵対者も、唐突に現れ、唐突に去っていきます。
単に話を盛り上げるためだけに現れている感じがしますね。
{netabare}
特にオーケストラは何のためにいたのか分かりません。
あとで何かやらかしそうな雰囲気を醸し出していたのに、あっさり退場。

・武器商人と殺人集団は敵対関係にある
・ココは容赦がない

ただその事実を説明するためだけに出したキャラクターたちなのでしょうか、うーむ……。
{/netabare}

悪人はいかにも悪人らしく描かれています。
良くいえば分かりやすく悪く言えばひねりがない。

単調な話ですが、テンポの良さと、ギャグのおかげで、比較的見やすいアニメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 79
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

武器商人との旅のはじまり

原作未読 全12話。

お話は、武器商人の主人公 ココ・ヘクマティアルのところに身辺警護の私兵として元少年兵 ジョナサン・マル(ヨナ)が加わることからお話が始まります。

武器商人という職業柄、色々な駆け引きがあります。もちろん危ないことに遭遇するのもいっぱいあり、そこでの銃撃戦や格闘技戦、カーアクションなども迫力があっていいですね。

魅力的なキャラもいっぱいです。
口数が少ないですが、時折子供っぽいところを見せるヨナ、格闘技戦には無類の強さを誇る屈強な女性、でもココが大好きで可愛いところがあるバルメ、冷静沈着でココの相談役で私兵を束ねるレーム、他にも武器商人の商売敵やCIAのメンバー、テロリスト、殺し屋、軍人など超個性的な面々が多くて面白いですね。

もちろん、主人公 ココの魅力が一番ですね。わがまま奔放でどんな状況でも笑顔が絶やさなくて、でも武器商人としての冷静さは失わないそのたたずまいは、みんながついていくのも納得です。

このココの奔放さはヨナの心を惑わせますね。

人が残酷にいっぱい死にます。武器商人がこんなに戦っていいのかwというぐらいの勢いで戦っていますね。
{netabare}
心に残った言葉は、
「僕は、武器商人と旅をした」
「ココは何故武器を売る?世界平和のために」
もう一つヨナに全員で「注射嫌いって子供かよ‥‥子供だ」w
{/netabare}
キャラデザが個性的なので苦手な方もいるかもしれません。私は全然気になりませんでした。ただレンタルのジャケット見たとき、ココは最初男性だと思いましたが、よく見るとスカートを履いていることに気づいて納得しましたw

OP カッコいいオープニングと曲ですね。すぐにこの世界に引き込まれました。
ED OPとは一転静かな曲です。物語の余韻に浸れますね。

お話のテンポも良く飽きさせない作品で見応え十分な作品でした。ガンアクションやブラグラ好きな方には、オススメです。
みなさんも武器商人と一緒に旅をしてみませんか?

それでは私は旅の続きの2期を見てみます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45

72.4 2 少年兵で組織なアニメランキング2位
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (738)
3402人が棚に入れました
かつて“厄祭戦”と呼ばれる大きな戦争があった。その戦争が終結してから約300年。地球圏はそれまでの統治機構を失い、新しい支配体系をもって新たな世界が構築されていた。かりそめの平和が訪れる一方で、地球から離れた火星圏では、新たな戦いの火種が生まれつつあった。

 主人公の少年である“三日月・オーガス”が所属する民間警備会社“クリュセ・ガード・セキュリティ”(CGS)は、地球のイチ勢力の統治下にある火星都市クリュセを独立させようとする少女“クーデリア・藍那・バーンスタイン”の護衛任務を受ける。

 しかし、反乱の芽を摘み取ろうとする武力組織“ギャラルホルン”の襲撃を受けたCGSは、三日月ら子どもたちを囮にして撤退を始めてしまう。少年たちのリーダー“オルガ・イツカ”はこれを機に自分たちを虐げてきた大人たちに反旗をひるがえしてクーデターを決意。

 オルガに“ギャラルホルン”の撃退をたくされた三日月は、CGSの動力炉として仕様されていた“厄祭戦”時代のモビルスーツ“ガンダム・バルバトス”を用いて戦いに挑む。

声優・キャラクター
河西健吾、細谷佳正、花江夏樹、梅原裕一郎、内匠靖明、村田太志、天﨑滉平、田村睦心、斉藤壮馬、寺崎裕香、金元寿子、櫻井孝宏、松風雅也
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ガンダム史上、最もマッチョでドラマティックで悲劇的な《異色作》

だいたいパイロット・スーツも着用せずに、土方(どかた)よろしく筋骨隆々の上半身をむき出しにして鼻血を垂れ流しながらガンダムを駆る少年たちって、一体誰得!?
・・・と思わず叫びたくなる本作ですが、視聴中に涌き上がる様々な違和感に耐えて最後までジックリと視聴してみると、これはこれでナカナカ・・・というか、はっきり言って、かなりレアで面白い作品でした。

本作を見終って、まず思ったのは、そこに確実にひとつのドラマがある、ということで、例えそのドラマが(後述のように)必ずしも自分の好みの種類のものではなかったとしても、これだけ圧倒的な、文字通りのドラマティックな物語を首尾一貫した構想の下に制作して私たちに提示してくれた点に、私は驚嘆してしまいました。

《学園・青春・恋愛もの》にとどまらず、《メカ・ロボット系バトルもの》でも、こんなにも視聴者の心を掻きむしる作品を作ってしまうなんて、長井龍雪監督+岡田磨理シナリオ担当コンビって・・・やっぱり凄い!?

◆総評

(1) 《メカ・ロボット系バトルもの》としての評価

この点は文句なしに高く評価できると思います。
制作年代が新しいこともあって、これまで視聴してきた同ジャンルの諸作品の中でもバトルシーンの格好良さは最高レベルで、しかもバトルの回数が多い点も◎。
私は下記の各話評価の通り、本作の全50話中、★★★(神回)を計1話、★★(優秀回)を計12話としていますが、その唯一の神回は{netabare}Gパイロットの一人シノの戦死する{/netabare}バトル回(第45話)、また優秀回計12話のうち11回までをバトル回としています(※とくに{netabare}主人公の一人・三日月の駆るガンダム・バルバトスがMAと死闘を繰り広げるシーン{/netabare}は迫力満点と思いました)。


(2) 《政治劇》としての評価

以前、『銀河英雄伝説』のレビューの方に書きましたが、《ガンダム・シリーズ》の諸作品は、表面的には如何にも地球周辺の宇宙を舞台とする壮大な《政治劇》のふりをしつつも、実際には、
①Gパイロットである主役級キャラクターとそのライバルたちが、{netabare}バトルを繰り広げる中で大局的に見てほぼ無意味な感情論のぶつけ合いを延々と続け{/netabare}、
②その横で、国家なり軍団なりを率いる首領級のキャラクターたちが{netabare}互いに狡猾な陰謀を画策し合って、やがてあっけなく自滅していく{/netabare}
・・・という、《政治劇》と呼ぶには些か凡庸で支離滅裂な展開になりがちな印象が、個人的には強くありました。

ところが本作は、そうした《ガンダム・シリーズ》一般のイメージを超えて、《政治劇》としても一定水準以上の面白味と、まずは妥当と思われる結末を伴った良作として評価したく思いました。
但し、この《政治劇》という側面にこだわるならば、やはり以前視聴した『太陽の牙ダグラム』という往年の名作(1981-3年、全75話)が、たまたま本作と同じく{netabare}地球に虐げられた植民惑星の独立運動に奔走する武装集団の活動の一部始終{/netabare}を描いており、それとの比較では流石に本作は分が悪い、という感想になりました(※《メカ・ロボット系》作品である以上に本格的な《政治劇》である『ダグラム』と本作を比較するのは酷な話かも知れませんが)。


(3) 登場キャラクターたちの《感情描写系作品》としての評価

これは、これまで主に学園生活を舞台とする青春・恋愛ものの《感情描写系》名作・良作を作ってきた長井龍雪監督+シナリオ岡田磨理のコンビが、果たして『ガンダム』というガチの《メカ・ロボット系》作品でも通用するのか?という疑問から視聴前から注目していた点ですが、結論から言うと、上記のとおり望外の出来の良さでした。
但し、個人的には、長井監督作品、あるいは岡田磨理シナリオ作品は、いずれも“こちらの事前の予想を超えて出来が良い”とは思いますが、自分の本当に好きなタイプのシナリオなり登場キャラたちなのか?と考えると、決してそうではないな・・・という思いに突き当ってしまうので、結局、「作品として実に見事だ」とは思うけれども、個人的な評点はそこまで極端に高くはなりません。
※因みに、長井監督作品や岡田磨理シナリオ作品は、私のお気に入り作品(全部で20作品に厳選)の中に一つも入っていません(※個人評価が★★ 4.7の『凪のあすから』、★★ 4.6の『とらドラ!』でも対象外)。

・・・以上(1)~(3)の各点を勘案して、本作の個人評価を下記のとおりとします。


◆期別/総合評価

第1期  ★   4.4     (第1-25話)
第2期  ★★  4.6    (第26-50話)
--------------------------------------------
総合   ★★  4.5    (全50話)   


これは、《メカ・ロボット系バトルもの》や《政治劇》ジャンルの作品には、概して厳しめの評点を付けがちな自分としては、かなりの高評価となります。
※つまり、同ジャンルでは、『新世紀エヴァンゲリオン』、『ガサラキ』、『宇宙戦艦ヤマト2199』、『超時空要塞マクロス』と同点(※全て★★ 4.5)で、『コードギアス』(※★★ 4.7)に次ぐ2番目に高い評価です。


◆制作情報
{netabare}
原作           矢立肇、富野由悠季
監督           長井龍雪
シリーズ構成      岡田麿里
脚本           岡田麿里、根元歳三、鴨志田一、土屋理敬、大西信介、関島眞頼、吉野弘幸、黒田洋介
キャラクターデザイン 伊藤悠(原案)、千葉道徳
メカニックデザイン   鷲尾直広、海老川兼武、形部一平、寺岡賢司、篠原保
音楽           横山克
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

==== 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第1期) (2015年10月-2016年3月) ====

 ------------ OP「Raise your flag」、ED「オルフェンズの涙」 -----------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅰ. CGS(クリュセ・ガード・セキュリティ)編 - - -
{netabare}
第1話 鉄と血と ★ 火星アーブラウ領クリュセ独立自治区、民間警備会社CGSの孤児達(orphans)、自治区代表首相令嬢地球護送任務、ギャラルホルン(GH)火星支部隊来襲、ガンダム(G)バルバトス起動
第2話 バルバトス ☆ 阿頼耶識システム、MS同士の戦闘・GH撃退、火星独立運動の旗頭クーデリア、参番組(リーダー・オルガ/戦士・三日月/知恵袋・ビスケット)、GH監査局マクギリス&ガエリオ火星到着
第3話 散華(さんげ) ★ 参番組のCGS乗っ取り、決闘(クランク二尉vs.三日月)、鉄華団結成、クーデリア地球護送任務続行{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅱ. 鉄血編 - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第4話 命の値段 ☆ 火星から地球への出航準備、クーデリアと武器商人ゴルドンの交渉、トウモロコシ畑での遭遇(マクギリス&ガエリオ&三日月)、鉄華団の強襲装甲艦イサリビ入手
第5話 赤い空の向こう ★★ アトラ鉄華団入り、オルクス商会の裏切り、火星宙域の戦(GH火星支部長コーラル戦死、三日月vs.ガエリオ&マクギリス、火星離脱成功) ※バトル回として◎
第6話 彼等について ☆ クーデリア地球行きの目的(アーブラウ蒔苗代表との交渉、火星の経済的独立の獲得)、三日月の読み書き学習開始、CGS社長マルバからの入電 ※状況説明回{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅲ. テイワズ編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第7話 いさなとり ★★ ナゼ・タービンとの接触、対タービンズ戦 ※バトル回として◎
第8話 寄り添うかたち ★ 交渉取次ぎ成功、鉄華団団長の使命(オルガ独白)、大型惑星巡航船歳星到着
第9話 盃 ★ テイワズ代表M.バリストンとの対面、義兄弟の契り(名瀬(タービンズ)&御留我一家(鉄華団))、新たな利権争奪戦の火種(クーデリアの最初の決断){/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅳ. ブルワーズ編 - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第10話 明日からの手紙 ★ メルビット乗船、アトラの過去、昭弘の昔語り ※ラストの殺陣(たて)の格好良さは〇
第11話 ヒューマン・デブリ ★ 宇宙海賊ブルワーズの襲撃、タカキ重傷、マクギリス地球帰還・ボズワース家訪問(許嫁アルメリア)
第12話 暗礁 ★ 暗礁宙域の戦(ビスケットの作戦立案、Gグシオン(クダル・カデル搭乗)vs.Gバルバトス、昭弘の弟・昌弘)
第13話 葬送 ★★ 続き、宇宙葬、アクシデント(接吻)、支援者ノブリス・ゴルドンの策動 ※引きの良さが目立つ◎{/netabare}{/netabare}

 -------------- OP「Survivor」、ED「STEEL-鉄血の絆-」 --------------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅴ. コロニー編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第14話 希望を運ぶ船 ☆ フミタンへの指令、コロニー・ドルトⅡ入港、ドルトⅢ(ショッピング)、仕組まれた叛乱
第15話 足跡のゆくえ ★ 続き(仮面の男のクーデリア接触、ビスケットと兄の再会・決別) ※火星にビスケットの双子の妹がいるのにドルトに兄がいるのはやや設定安直×
第16話 フミタン・アドモス ★ 続き(デモ隊虐殺、フミタン死亡) ※面白いのだがシナリオの粗も目に付く点が残念×
第17話 クーデリアの決意 ★ 続き(鉄華団の加勢、Gキマリス(ガエリオ搭乗)来襲、Gグシオン(昭弘搭乗)出撃、「革命の乙女」の目覚め){/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅵ. 地球降下編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第18話 声 ★ クーデリアの声明の威力、モンターク商会(仮面の男)の支援申出と目的(腐敗したGHの変革)、地球外縁艦隊司令官カルタ・イシュー登場
第19話 願いの重力 ★★ 商談成立、セブンスターズ3子弟の過去、外縁艦隊突破戦(ユージン奮闘)、ガエリア来襲、地球降下、アイン重傷 ※G単機の地球降下(お約束イベント回)
第20話 相棒 ★ 蒔苗東護ノ介(まかないとうごのすけ)との対面(オセアニア連邦の保護、ドルト改革成功、アーブラウ議会護送依頼)、オリガとビスケットの方針衝突
第21話 還るべき場所へ ★★ カルタ隊強襲、珊瑚礁の戦、ビスケット戦死{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅶ. 地球編 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第22話 まだ還れない ★ ファリド家当主イズナリオ(GH地球本部司令官)の野望、アンカレジ航路、阿頼耶識システム・Gフレーム・ギャラルホルンの関係、オルガの敵(かたき)討ち宣言
第23話 最後の嘘 ★ 雪原の決闘申込、騎士道vs.任侠道、カルタ・イシュー戦死(ガエリオ落涙) ※相手の騎士道的振る舞いを無視して不意打ちする展開が個人的にいまいち好きではないが・・・面白くはある回
第24話 未来の報酬 ★★ エドモントン郊外の戦、阿頼耶識一体化アイン参戦、侵入阻止線突破 ※任侠+革命ものという設定から来る「鉄華団の戦う目的」について賛否両論必至
第25話 鉄華団 ★★ マクギリス暗躍(親友ガエリオ瀕死、養父イズナリオ失脚)、アーブラウ最高議会の政変、三日月の左目・左手損傷(アイン撃破)、イズナリオ失脚 ※オルガ「死に場所を与えるのが鉄華団リーダーの役目」発言に賛否両論必至{/netabare}{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)14、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.4


==== 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ (第2期) (2016年10月-2017年4月) ====

  -------------- OP「RAGE OF DUST」、ED「少年の果て」 -------------
{netabare} - - - - - - - - - - - Ⅷ. 夜明けの地平線団編 - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第26話 新しい血 ☆ 急成長企業・鉄華団&アドモス商会、世界の治安混乱(GHの権威失墜)、セブンスターズの内情、海賊・夜明けの地平線団来襲、Gバルバトス到着
第27話 嫉心の渦中で ☆ モンターク商会からの地平線団討滅依頼、新団員ハッシュ・ミディ、月外縁艦隊アリアンロッド総司令官(エリオン公ラスタル)と新たな仮面の男
第28話 夜明け前の戦い ☆ 石動の鉄華団協力、地平線団vs.鉄華団(混戦、アリアンロッド艦隊の介入、クジャン公イオク&ジュリエッタ出撃)
第29話 出世の引き金 ★ 続き(敵将サイドバル拿捕)、火星独立活動家アリウム射殺、Gフラウロス&MAハシュマル発掘、マクギリス准将と鉄華団の盟約成立{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅸ. 地球支部編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第30話 アーブラウ防衛軍発足式典 ☆ 蒔苗議長暗殺未遂事件(チャド重態)、傭兵ガランの謀略始動(ラディーチェ裏切り、タカキ(地球支部副責任者)困惑)
第31話 無音の戦争 ★ SAUvs.アーブラウ(紛争勃発、戦線膠着(仕組まれた消耗戦)、マクギリス機降下・紛争介入)
第32話 友よ ★ マクギリスvs.タカキ&アストン、Gバルバトス降下、アストン戦死、ハッシュMS戦初陣、昭弘激怒(傭兵ガラン戦死)、ラディーチェ射殺
第33話 火星の王 ☆ エリオン公ラスタルとマクギリスの因縁、蒔苗議長&チャド回復、マクギリスの提案・鉄華団の方針決定(火星独立への協力)、タカキ退団{/netabare}

 - - - - - - - - - - - Ⅹ. モビルアーマー編 - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第34話 ヴィダール立つ ☆ テイワズ内紛の火種、新・仮面の男の目的(復讐)、マクギリスの理想(アギニカ・カイエルの伝説)
第35話 目覚めし厄祭 ★ マクギリス火星へ、ラスタル陣営への内通者、クジャン公イオクの軽率行動、沈黙の天使(モビルアーマー(MA))起動
第36話 穢れた翼 ★ イオク隊壊滅、MA(ハシュマル&プルーマ)迎撃戦(クリュセ市街の危機、農業プラント炎上、Gヴィダール降下) ※厄祭戦/MA/MS/阿頼耶識システムの関係が明らかになる注目回
第37話 クリュセ防衛戦 ★★ 続き(Gフレーム不調、Gフラウロス(シノ搭乗)出撃、Gバルバトスのリミッター解除) ※MAとの死闘は◎
第38話 天使を狩る者 ★★ 続き(Gバルバトスの真の力解放、MA破壊)、テイワズと鉄華団の軋轢、三日月の右半身不随、思い詰めるアトラ{/netabare}{/netabare}

  ------------------ OP「Fighter」、ED「フリージア」 ------------------
{netabare} - - - - - - - - - - - ⅩⅠ. タービンズ編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第39話 助言 ☆ クジャン公のタービンズ(TB)強制捜査、TB成り上がり物話、雲隠れ
第40話 燃ゆる太陽に照らされて ★ イオク隊のTB殲滅作戦(禁忌の弩砲ダインスレイヴ使用)、シノ&昭弘隊のTB救援、強襲装甲艦ハンマーヘッド突撃、アミダ&名瀬戦死
第41話 人として当たり前の ★ 名瀬の葬儀、昭弘&ラフタのデート、ジャスレイの挑発(ラフタ暗殺)
第42話 落とし前 ★ 鉄華団のテイワズ&アドモス商会との絶縁、弔い合戦(ジャスレイ隊への殴り込み・殲滅)、マクギリス派決起(GH地球本部制圧、セブンスターズ支配体制転覆クーデター開始) ※バトル回として◎{/netabare}

 - - - - - - - - - - - ⅩⅡ. クーデター編 - - - - - - - - - - - - - - - - -
{netabare}
第43話 たどりついた真意 ★ マクギリスの過去、ガエリオとの再会、Gバルバトスvs.Gキマリス、Gバエル起動(マクギリスの切り札、錦の御旗)、マクギリス&ガエリオ両者の宣言
第44話 魂を手にした男 ★ セブンスターズ他当主の中立(マクギリスの誤算)、最終決戦前夜(アリアンロッド艦隊vs.マクギリス隊&鉄華団)、アトラ告白
第45話 これが最後なら ★★★ 決戦開始(ラスタルの非情な策略(ダインスレイヴ斉射)、鉄華団突撃、マクギリスvs.ガエリオ、奇襲失敗・シノ戦死))
第46話 誰が為 ★ 続き(ホタルビ轟沈、石動(イスルギ)戦死、マクギリス隊&鉄華団撤退)、GH火星支部のマクギリス敗残軍受け容れ拒絶{/netabare}

 - - - - - - - - - - - ⅩⅢ. 反革命編 - - - - - - - - - - - - - - - - - -
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第47話 生け贄 ★ マクギリスの地位剥奪、鉄華団の窮地、三日月/アトラ/クーデリアの約束、オルガの直談判・ラスタルの拒絶、包囲された鉄華団本部
第48話 約束 ★★ 脱出作戦開始(蒔苗議長・TB生き残りの協力、マクギリス単騎出撃)、オリガの最期
第49話 マクギリス・ファリド ★★ 鉄華団本部前の死闘、火星周辺宙域の死闘、ハッシュ戦死、マクギリスの最期
第50話 彼等の居場所 ★★ ユージン&ダンテ撤退(脱出トンネル開通)、昭弘の最期、三日月の最期、後日譚(GH民主化、火星連合成立、ヒューマンデブリ廃止、武器商人ゴルドン暗殺、三日月の忘れ形見){/netabare}{/netabare}
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★★★(神回)1、★★(優秀回)5、★(良回)12、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.6

※なお本作の構成として、上記のそれぞれ4つのOP/EDの切れ目で、一応【起/承/転/結】の4パート構成になっていて、鉄華団の「興起/発展/暗転/壊滅」を各々描き出している、と見ることが可能です。


◆視聴メモ(第1-2期)
{netabare}
・第1話視聴終了時点
厄祭戦終結してから約300年後(P.D.323年)の世界であり、偶然“発掘”された厄祭戦当時使用されたガンダムという超兵器が戦闘の帰趨を決する、という世界観。
作画/演出は流石に良い。とくにMS同士の殺陣(たて)が格好良くて◎
・第3話視聴終了時点
オルガ&三日月コンビから『天元突破グレンラガン』のカミナ兄貴&シモンを連想させるが、同作よりもう少し深い内容があることを期待できる出来。
・第18話視聴終了時点
仮面の男の正体が早くも見破られる等、展開の速さは高評価(※以前視聴した幾つものガンダムシリーズはシナリオの引き延ばしが目立っていたのとは対象的)。
・第19話視聴終了時点
ガンダム恒例の地球降下イベント回。
毎度ながら犠牲者が出て(※大気圏突入で通常のMSは炎上してしまう)見ていて熱くなる安定の面白さ◎。
・第33話視聴終了時点
ここまで幾つもの困難を乗り越えて大きく発展してきた鉄華団だったが、この回でマクギリスから唐突に提示される「ギャラルホルン火星治安維持権限の委譲、すなわち、火星の王になる」という危うい話に、オルガが熟慮せずに乗っかかってしまったことが同団にとって裏目にでてしまう(鉄華団の凋落の始まり)。
・第36-37話視聴終了時点
緊迫した展開は凄く良いのだが、道化役のクジャン公イオクは要らなかった気がする。
・第44話視聴終了時点
マクギリスの誤算に対してオルガが怒りを爆発させるが、既に時遅し。
・第45話視聴終了時点
本作のバトルシーンは例外なく格好良くて面白いけど、この回が間違いなく最高(※本作唯一の ★★★ (神回) 認定)。{/netabare}


※その他、種々の考察事項については、第2期のレビューの方にまとめました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 30

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ガンダム・バルバトス 三日月・オーガス出撃!

2015年~2016年にかけて放送された機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第一期

監督 長井龍雪 構成 岡田摩里 P 小川正和 制作 サンライズ

Pの小川さんが若者向けのガンダムとして立ち上げたシリーズ最新作。
とある科学の超電磁砲で高評価を得た長井監督に決定したが、
多忙と言うことと、機動戦士ガンダムAGEが先行したため後ろにずれ込む。
長井監督はとらドラ以来の仕事仲間である岡田摩里氏を構成に希望、
ここに新時代のガンダムが誕生することになる!!!

ラテンアメリカ系のBGMが戦争と言うよりは内乱のイメージとぴったりでした。
初期冨野ガンダムのようなロードムービーを目指したようで、
目的がはっきりとしたストーリーはとても分かりやすかったです。
長井監督は敵味方関係なく価値観を同様に描くことに注力したようで、
戦争に正義など無いという真実が画面から常に迫ってきました。

敵モビルスーツのコクピットを狙う、つまり敵を殺すことが勝利。
これは過去のガンダムが避けてきた戦闘ではないでしょうか?
唯一、0080のガンダムのパイロットクリスがザクのコクピットを狙うシーンは誰もが胸に突き刺さったと思います。

このガンダムではこの戦闘姿勢が基本です。
ロボットを倒すことは人を殺すことである、それは主人公側にも降りかかる。
そんなガンダムが観れるとは、想像もしていませんでした。

この作品にはほとんど萌えと言うものが感じられないため、
どうにも未完成だった70年代ロボットアニメの完成を目指した、
私の渇望していた作品のようです。
さらに冨野監督のガンダムとZガンダムのあいだにある泥臭いロボットアニメの雰囲気にも近いようです。

満点にならなかったのは、現代アニメ技術総動員には見えなかったためですが、
だからこそ表現できる真実の血生臭ささこそがこの物語でもあります。

想像をはるかに超える機動戦士ガンダムに大満足でした。

2期視聴には少し間を開けたいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

鉄の重さを感じるガンダム

全25話

キャッチコピーは「いのちの糧は、戦場にある。」

「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の監督と脚本をした長井龍雪&岡田麿里さんが監督・シリーズ構成を行っている異色のガンダムです。

地球に掌握されてる火星から独立運動を指揮している「クーデリア・藍那・バーンスタイン」の依頼で、あることで民間警備会社から独立した主人公のオルガ・イツカ、三日月・オーガスたち少年兵や孤児たちが様々な妨害に遭いながらも地球を目指すお話です。

ロボットバトルもありましたが、どちらかといえば人間関係を重視しているストーリーとなっています。

色々な場面で泣かされましたね~{netabare}(昭弘兄弟のお話、アトラの覚悟、フミタンの死、ビスケットの死など){/netabare}

バトルも相手のロボットを爆発させて終わるというより、剣や斧などで戦うシーンが多くコクピットを貫かれてパイロットを倒すような戦いなので苦手な方は注意が必要かもしれません。

決して明るいお話ではないのですが、泥臭くもがきあがき続けて戦い続ける少年たちが背伸びして頑張る姿に「明日も頑張ろう!」という気持ちにさせてくれましたね。

OP 前半はMAN WITH A MISSIONさんの「Raise your flag」、後半は BLUE ENCOUNさんの「Survivor」、どちらもノリが良くて、作画も少しずつ変わっているのも良かったですね。
ED 本編からエンディングに繋がる流れはいいですね。前半のMISIAさんの「オルフェンズの涙」・後半のTRUEさんの「STEEL-鉄血の絆-」、どちらも力強い歌声で素敵でした。

最後に、今秋2期が決定しました。今度はどんな展開になるのか楽しみですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

86.1 3 少年兵で組織なアニメランキング3位
ヨルムンガンド PERFECT ORDER(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1789)
9827人が棚に入れました
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎むようになった元少年兵ヨナは、ひょんな事から若き女性武器商人ココ・ヘクマティアルと、彼女が率いる私兵達と共に世界中を旅する事になるのであった……。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、豊口めぐみ、松風雅也、冬馬由美、奈良徹、小清水亜美、加藤沙織、磯部勉、久川綾
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

<最終回まで視聴完了> ヨルムンガンド計画の全貌を知った上でみつめる世界はどう見えるのだろう

原作は未読だけれど、1期から視聴してきた。
この作品を観るとき、銃撃戦にワクワクしてしまう気持ちと同時に
いとも簡単に人が殺されていくことに対しての麻痺に恐怖を感じ
ちょっと複雑な想いに駆られる。

両親を戦争で亡くし、武器に深い憎しみを抱きながらも
武器商人であるココたちと行動をともにし、自分と彼女達の身を守るヨナ少年の
心境にはまるで及ばないにしても、少し理解した気持ちにはなれる。

兵器や武器は人を殺す道具であると同時に、身を守るものでもある。
兵器や武器は憎しみを生む道具であると同時に、
一部の平和は保たれているという現状。
無抵抗ではやられてしまうだけなのだ。
だから戦うしかない。
生きるために。後世のために。
だから兵器や武器は作られ続け、それを売る人がいて使う人がいる。
だったら・・本当の平和はいつやってくるのだろう?
ココが言う世界平和とは?そう思って最終回までを見届けた。
彼女の考えに賛否は分かれるかもしれないが、僕は概ね共感できた。
もしそれが実現したとして、いったい誰が実現させるかで
世界は大きく変わってしまう恐れはあるけれど、
少なくとも武器を持つ戦争はなくなるのだろう。
しかし同時にそれは、武器に変わる新たな戦法でしかなく
この地球に人間が生きている限り、その危険は続くのかもしれない。

ミリタリー的なものが好物な自分にとって、もしかしたら永遠のテーマかも。
リアルな銃声や映像に心躍らせつつも、単純にカッコいい!と喜ぶだけじゃ
なんだか不謹慎な気持ちになり、綺麗ごとでもなく、
この想いを追求したくて「戦う作品」をついつい観ている自分がいる。

特にこの『ヨルムンガンド』はスケールの大きさや、リアルさが
演出や作画、脚本ともに際立って感じるのでなおさらなのだ。

今回の2期は、やたらドンパチやっていた1期に比べ
人間ドラマのほうを深く描いていたので、感情移入もハンパなかった。
とにかく、納得のいく良い最終回だった。
ちなみに、OPは相変わらずカッコいい曲なのだけれど
EDは正直、1期のほうが好みだったな~
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<8話(20話)の感想>

おぉ、ついに「ヨルムンガンド」動き出すのだね。
今回は女性陣の活躍が中心で、観てて楽しかった。
アマーリアさん鋭いし、寡黙なカレンさんクールだし
料亭?っぽい座敷でのミルボとカレンの殴り合いが始まったのに
無視して話し合いを続けるDrマイアミたちも可笑しい。
さてさて今後はぐんぐん山場になっていくのかな。
次週が待ち遠しいです。
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<7話(19話)の感想>

緊迫感の連続で、今回はすごく面白かった!
OPなしで始まったのに、あっという間に次回予告になってた。
銃撃戦以上に、人間の悪意と良心、計算高さや洞察力が
とても興味深かった。いいなぁ・・・ワイリのキャラ。
ヨナも冗談が言えるほどになって、随分と変わったよね。
冷静に考えれば、とんでもないことが起きているのに
ワクワクしてしまう・・・許してくり(苦笑)
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<6話(18話)の感想>

海ほたる懐かしい。って思ってられないほどの緊張感。
気づいたら握りこぶしになって身を乗り出してたし(汗)
後半、なんとも日本人らしいというかなんというか。
なかなか渋いまとめ方だったけれど、底知れぬ怖さがあるよね。
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<5話(17話)の感想>

舞台は日本に。
よく知った場所や建物が見れるのはなんだか嬉しいけど
ホテルでの血しぶき飛び散るドンパチ見ながら
「あらあらあらあら」と『ARIA』のアリシアさんみたいに
心の中でつぶやいてしまった。
でも今回は空港での飛行機の描き方、カメラワークが
すごく好みだったので特に嬉しかった!
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<4話(16話)の感想>

1期の1話の冒頭シーンが再び映し出された。
ヨナのいきさつを知り、これまでを見てきた今もう一度観ると本当にせつない。
{netabare}
かつて一緒にいて、今は日本で保護されている子ども達を
車越しにみつめるヨナのホッとした笑顔が、たまらなく泣けた。 {/netabare}
寡黙なヨナの気持ちを想うとき、いつも胸が締め付けられる。
そしてキャスパーがヨナに言った言葉が、どうにも引っかかって気になった。
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<3話(15話)の感想> 真実より事実

哀しかった。でも救われた部分もある。
{netabare}レナードの真実と事実。{/netabare}
ココ同様、事実を大切にしたいと思った。
いつも以上に深く、いつも以上にきめ細かく
ココの中にある憎しみ、怒り、そして哀しみを感じた回だった。
今回だけなのかな、EDもいつもと違っていた。
やなぎなぎの唄う「真実の羽根」がとてもせつなかった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界平和のために武器を売る女

とある少年兵がその腕を買われ
女武器商人の護衛役として旅をすることになる。
武器商人が率いる旅のメンバー達は
ひと癖ふた癖もあるやつばかり。

そんなメンバー達は個々それぞれの分野に
秀でた能力を持っている。
狙撃手、接近戦、爆弾、情報処理、etc…。
それらの能力が互いに補い合うことで
最強のチームが完成する。
このアニメを通して
チームワークとはまさにこうあるべきだ!と
チームの在るべき姿を感じ取れました。

タイトルに書いた「世界平和のために武器を売る女」
とても矛盾してますね。
武器があるから争いは止まない。
武器は戦争の火種になる。
なのになぜ世界平和を望んでいる彼女は
武器を売り続けるのか、それでは本末転倒ではないか…。

その理由は本作の終盤であきらかなになるのですが
彼女の思い描いてる世界平和の在り方を知った人は
感じ方が二つに分かれると思います。
そしてその二つの答えにまた矛盾すると思います。

「多数を救うために少数を切り捨てる」
これは他作品のアニメのキャラクターの言葉ですが
この物語の結末による矛盾は
おそらくこの言葉が深く結び付いてくるのではないかと思います。

といった感じでとてもテーマの深い作品でした。
またガンアクションの迫力もこの作品の
魅力の一つだとおもいます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 56
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

武器商人との旅の終わりに

原作未読 全12話

ヨルムンガントの2期ですが、そのままお話は続いているので2期というより2クール目といった方が良いかもしれません。

2期は武器商人としてのお話もありましたが、どちらかというと謀略・諜報・誘拐など政治的なお話が多いですね。

前半は1期ではクローズアップされなかったココの私兵のお話やココの兄で同じ武器商人のキャスパー中心のお話、中盤は仲間思いのココがよく表現された内容でした。
{netabare}ヘックスとの{/netabare}銃撃戦は見応え十分でしたね。
{netabare}でもアールの死んだ時は、ココがいかに仲間を大事にしていたか分かりましたね。{/netabare}

脇役で面白い(個性的な)キャラが多いですね。
{netabare}CIAのブックマンは声も渋くていい味出していました。{/netabare}

この作品には強い女性がいっぱい出てきます。
思い出すだけでも、ココ、バルメ、Dr.マイアミ、アマーリア、チェキータ、ヘックス、ショコラーデ、ミルド、カレン・ロウ、チナツ(1期)などなど
強いというのは精神的な強さ=駆け引きの凄さ(ココ・Dr.マイアミ・アマーリアなど)と精神的・身体能力の強さ=戦闘能力の高さ(バルメ・チェキータ・ヘックスなど)です。とにかく強いですねw

2期ではそんな強い女性の中でもいつもマイペースなショコラーデが好きなキャラですね。上司に対して共感する部分がありましたw
もちろんバルメも相変わらずいい味出していましたねw

後半はいよいよこのタイトル、ヨルムンガルトの全貌が明らかになるお話が中心です。

話しが進むにつれてココの表情がどんどん邪悪な表情(笑っていても)に変わるのが怖いですね~

最後の方は目が離せなくなるぐらい集中できました。
{netabare}
印象に残っている言葉は、ヨナの

「武器商人と旅をした、そして僕は変わる世界を知る。」

「この世界は鉄と火薬で出来ているじゃないかって思えるほど、僕らの道には武器が溢れている。人を殺すためのだけの進化する道具を握りしめながら、ときにこれを憎んだことを忘れそうになりながら、僕は武器商人と旅をした。」

「僕は武器商人と旅をした。そしてココ・ヘクマティアルと新しい世界を旅する。」
{/netabare}

銃撃戦などで人が簡単に死ぬ場面などありますので、苦手な方もいらしゃるとは思いますが、私的には見応え十分な作品でした。気にならない方はぜひ観てくださいね。オススメです。

OP/ED 1期と同じく この作品に良く合っていた曲と作画です。最終話の曲も素敵でした。

余韻が残る作品でした。穏やかな風とともに、この作品に出会った事を感謝します^^

最後にこの作品の画像のココ怖すぎますねw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 50
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