川田まみで新井里美なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの川田まみで新井里美な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2019年12月11日の時点で一番の川田まみで新井里美なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.1 1 川田まみで新井里美なアニメランキング1位
劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟(アニメ映画)

2013年2月23日
★★★★☆ 3.8 (1395)
8229人が棚に入れました
学園都市製宇宙エレベータ『エンデュミオン』。
その完成を目前に控えたある日、上条とインデックスは無能力者(レベル0)の少女・鳴護アリサと出会う。
路上ライブで素晴らしい歌声を披露していた彼女と意気投合し、放課後を楽しんでいたところ、
アリサにオーディション合格の知らせが舞い込む。
エンデュミオン開通キャンペーンのイメージソングに、彼女の曲が大抜擢されたのだ。
そんな幸せもつかの間、魔術師を引き連れたステイルが突如襲いかかってくる。
ターゲットは、アリサ。なぜ科学サイドの人間である彼女が魔術サイドに狙われるのか?
魔術サイドの強襲を受け、学園都市側は女リーダー・シャットアウラ率いる秩序維持部隊『黒鴉部隊』を展開する。
上条とインデックス、そしてアリサを取り巻く状況が混迷を極める中、ステイルは、こう言った。
「そこの彼女は、魔術サイドと科学サイドの間で戦争を引き起こしかねない」と――。

科学と魔術、そして、歌と奇蹟が交差するとき、『エンデュミオン』を舞台に物語がはじまる――!

声優・キャラクター
阿部敦、井口裕香、佐藤利奈、三澤紗千香、日笠陽子、佐倉綾音、新井里美、豊崎愛生、伊藤かな恵、伊藤静、谷山紀章、能登麻美子、勝杏里、岡本信彦、ささきのぞみ、川原慶久、こやまきみこ

田中タイキック さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ファン的には85点くらいあげたいけどー…

2013年2月23日公開 上映時間90分
アスキー・メディアワークス創立20周年記念作品

とある~シリーズ初の劇場作品であり原作者、鎌池和馬原案のオリジナルストーリー
また、電撃文庫に関わっているイラストレーター(いとうのいぢ、凪良、ゆーげん)が衣装デザインをしていたり
漫画家の星野リリィが一部キャラクターデザインをしていたりと劇場版ならではのコラボも

時系列はとある魔術の禁書目録II(2期)の第7話と第8話の間なんだけど
視聴の際は最低限、とある魔術の禁書目録の1期だけ見てればOK
ついでにとある科学の超電磁砲の1期を知っていればなお良しな感じで
長いシリーズだけどそんなに敷居は高くないよってことは言っておきたいです


加えて劇場用に用意された新キャラクターの主要3人

・鳴護 アリサ(めいご ありさ)
・シャットアウラ=セクウェンツィア
・レディリー=タングルロード

この3人を覚えておけば後は流れでなんとなく見れちゃうよって作品です


鳴護アリサ(CV:三澤紗千香)
本作のヒロイン。レベル0の無能力者であるが歌でみんなを幸せにしたいという夢を持つ
日々、路上ライブやネットでの楽曲配信をしながら夢を追いかける普通の女の子
しかしその歌声には「奇蹟」にも似た不思議な力を発しており
その力のせいで様々な事件に巻き込まれていく…
鳴る=歌うに護ると書いて鳴護と「神のご加護を」という意味のMay God be with youを掛けた
シャレオツな名前をしており、キャラデザもシリーズ1、2を争うほど可愛い(と個人的に思ってる)
パンチラ・お風呂シーンなんかのサービスもあるよ!!


シャットアウラ=セクウェンツィア(CV:日笠陽子)
「黒鴉部隊」という組織の隊長。レベル4の能力者。
光学迷彩を備えたタチコマのような多脚兵器に搭乗し部隊を指揮する少女
物語冒頭のある事件に深く関わっている人物
エロいピチピチスーツを身にまといやたらとケツを強調しているカメラワークが多いよ!!


レディリー=タングルロード(CV:佐倉綾音)
宇宙エレベーターのエンデュミオンを建設した「オービット・ポータル社」の社長
年齢は10歳とされておりゴスロリファッションに身を包んでいる
しかしその正体は魔術サイドの人物で不老不死の体を持ち1000年以上生きている
エンデュミオンを使って何か悪さをしようとしてる
貴重なロリババア枠だよ!!


今回の映画の特徴として作画や背景がとても美麗
失礼を承知で言っちゃうと本当にあのJ.C.STAFFか!?って感じ
J.C.STAFFの劇場作品といったら灼眼のシャナ以来?
あれは総集編的な内容だったし、それ以上遡ったらウテナとかスレイヤーズの90年台の作品になってしまう
とにかくJ.C.STAFF作品では間違いなく一番いい作画になってます
見所としてはシャットアウラ率いる黒鴉部隊とステイルと弟子たちのカーチェイスシーンかな
イギリス清教ってけっこうシブい車乗るのね


あと音楽面
鳴護アリサはヒロインであると同時に歌姫でもあるので
彼女のために書き下ろされた楽曲が5、6曲あり
そのどれもが結構良かった
BGM担当の井内舞子も作曲に関わっていてI'veサウンド特有の電子的な曲もありつつ
爽やかな4つ打ち系のピアノハウスな曲もあったりで全体的に好印象
劇中歌を収録したミニアルバム「ポラリス」はとあるシリーズ好きや声優さん好きはもちろんだけど
こういう電子音楽好きにも"聴き"な一枚でした


【総評】
たしかな映像美に効果的な演出と音楽を乗せて
劇場版の名を冠するにふさわしい出来栄え
お祭り的にいろんなキャラを出したことでそれぞれの描写が薄味になったことは否めないけど
やっぱりファン心理としては映画という晴れ舞台に出れて嬉しい
(佐天さんやっと魔術に出れたね!やったぜ。)

しかし物語はというと少し小奇麗にまとまりすぎた印象
もともと突っ込みどころ満載なのはシリーズ共通だからいいんだけど
ぶっ飛んだ思考や歪んだ正義を上条さんの説教とそげぶでぶっ飛ばす痛快さが売りだったのに
それが薄かった感じ
宇宙まで広げたスケールの大きい話をしたわりには
敵側の描写不足でイマイチ話を広げられなかったなぁ
最後はとりあえずハッピーエンドで悪い余韻を残す感じじゃなかったけど
ちょっと含みのある終わり方をしていました
じゃあ考察でもしてみるか!っていう感じでもないし
もっと王道な話でもよかったかもしれないです

アクション・アイドル・お色気など受ける要素をふんだんに盛り込みつつ
キャラオールスター出演で確かなとある魔術の映画だったので
ファン満足度はすげー高い作品になってます
鳴護アリサは映画で使い捨てるには惜しいキャラだったなー


ちなみにガチで宇宙エレベーターを作るには
18年の年月と170兆円の予算が必要だそうですよ

宇宙エレベーター協会に聞いてきた
劇場版とある魔術の禁書目録の舞台・エンデュミオンとは
http://ascii.jp/elem/000/000/770/770258/

投稿 : 2019/12/07
♥ : 33
ネタバレ

ほむほむ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

奇蹟も魔術もあるんだよ

とても楽しみですね^^

鎌池さんによるオリジナルストーリーみたいですが、気になるストーリーはと言うと、
{netabare}
学園都市製宇宙エレベーター『エンデュミオン』。その完成を目前に控えたある日、上条とインデックスは『無能力者(レベル0)』の少女、鳴護アリサ(三澤紗千香)と出会う。インデックスとアリサが『旺盛な食欲』という謎の繋がりで意気投合し、三人で放課後を楽しんでいた時、魔術師を引き連れたステイルが突如襲いかかってくる。魔術サイドの強襲を受け、学園都市側は女リーダー・シャットアウラ(日笠陽子)率いる秩序維持部隊『黒鴉部隊』で対抗する。上条とインデックス、アリサを取り巻く状況が混迷を極める中、ステイルはアリサを指し、魔術サイドと科学サイドの間で戦争を引き起こしかねないと告げる。魔術サイド、科学サイドから狙われるアリサの秘密とは……?


PVを見る限りで、作中での時期を適当に予想すると。
黒子が怪我をして車いすに乗っていて、美琴と初春が普通に制服姿なので、9月15日~9月18日(残骸編翌日~大覇星祭前日)ではないでしょうか。
それ以降も考えましたが、大覇星祭初日から上条さんも、美琴もそれぞれ事件に巻き込まれているのでまずないかと思います。
まぁ、そんなことどうでもいいんですけどね(笑
{/netabare}


公式ページに映画関連の情報が来ていますね。

◆劇場来場者特典として「電撃劇場文庫」を10万3000人に無料配布!
『とある魔術の禁書目録 ―ロード トゥ エンデュミオン―』
著/鎌池和馬 イラスト/はいむらきよたか
ページ数:224ページ
発行部数:10万3000 部

すごく欲しいですね!10万3000人とかすぐに無くなちゃいそうだ…


◆劇場版のコミカライズが決定。
2013年3月号(2月12日発売)より連載開始。
原案: 鎌池和馬
原作: PROJECT-INDEX
構成: 西野リュウ
作画: 朝倉亮介
キャラクター原案:はいむらきよたか

流石に全部は無理だろうけど、さわりくらいの予習はできそうですね^^


◆『劇場版 とある魔術の禁書目録 ―エンデュミオンの奇蹟―』の前日譚を描くPSP®用ゲーム「とある魔術と科学の群奏活劇」発売決定!

発売時期:2013年2月21日

映画の前日譚ってことは、映画の2日前に買ってやっておけとそういうことですか!

<gameストーリー>
{netabare}
超能力を研究する、学園都市。230万人の学生が生活を営むこの都市で、今、複数の事件が同時多発の動きを見せようとしていた…。
「学園都市SNS ロンドネット」で開催される、「金星探査プロジェクトレース」。この参加型企画に一喜一憂する上条当麻とそのかたわらのインデックス、御坂美琴。
その頃、「ロンドネット」のクーポンを利用し、街中のスイーツ店を訪れる白井黒子、初春飾利、『佐天涙子』の3人。一方で、秘密裏に行動を開始するステイル、神裂、そして、土御門。
───そしてまだ見ぬ新勢力が、この学園都市の片隅で静かに動き出す。

佐天さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
映画では出番あるかどうか不安だけど、ゲームでは登場するみたいですよ!
{/netabare}

◆劇場版エンディングテーマ、楽曲タイトル決定!
楽曲タイトルは「FIXED STAR」で歌うのは川田まみ。
2月20日発売

映画を観る前に是非聞いておきたいですね^^


そのほか、詳しい情報は公式ページにて、
http://www.project-index.net/

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オールスターズファンムービー★そして神裂さん最強ヒャッフゥーd(゜∀゜)b

ジャッジメントですの!
かまちーの協力の下、完全オリジナルストーリーでの映画化となった『と禁』の最新作ですの


学園都市を象徴するシンボルとして、劇中の背景内でも鎮座している姿が度々確認出来ていながら特に深く語られることのなかった「宇宙エレベーター エンデュミオン」
この宇宙エレベーターを舞台にし、劇場版らしいビックスケールの物語が展開されるのが目を引く作品となっていますのよ


物語は宇宙エレベーター建造のキッカケとなる過去のスペースプレーン墜落事故から始まり、この事故に浅からぬ因縁を持つレベル0のストリートミュージシャン「鳴護アリサ」
なぜかアリサをつけ狙う「シャットアウラ=セクウェンツィア」
そしてシャットアウラの背後に立つ「レディリー=タングルロード」
と、いったオリジナルキャラクター達を軸にして動いていきますの


とにかく見所はバトルシーンであるのですが、わずか90分の作品にも関わらず片っ端から出て来る『とあるシリーズ』の名キャラクターのオンパレード!


上条さんが!
御琴が!
ステイルが!
神裂さんが!
土御門が!
黄泉川先生が!
初春が!
佐天さんが!
そして黒子が!(というか新井里美さんがw)
ホントもうよく揃えましたわねこのキャストw
よくもまあ出しましたわよこんだけのキャラw


神裂さんの強さはなんかよくわからない┐(´_`)┌オテアゲ{netabare}あの人、成層圏外でも戦えるのですね・・・原作通りらしいですけど;{/netabare}
まさか一方さんまで出すのは無理だろぉ流石に・・・とか残念に思っていたらばラストぉぉぉぉ!!!???


悲しいことに前半のギャグが寒いとかツッコミたいこともイッパイあるのですけどねw


歌がキーポイントになるお話なのにアリサってシンガーソングライター出身にも関わらずライブでは思いっきりアイドルポップ調なのが萎えますわ
地下駐車場で血塗れになった上条さんの頭部が次のカットでは完治?
シャットアウラの乗ってる多脚戦車あれタチコマに似てね?
ステイルの弟子達(?)が出てきますけど「霧雨魔理沙」に似てるぅ(星野リリィ先生の仕業?)・・・とか、まぁ別の一人が言ったステイルのタバコに関するくだりが面白かったのでその辺はチャラってことでw
あと『009』から引き継いだであろうコマ抜きしたキャラCG、アレ単純にショボく見えましたわ(爆


ラストのオチに関しては悪くないと思うのですが、タイミングの悪いことに先週わたくし『スタードライバー』を観てしまいましたの・・・アレに比べたら説得力も演出力も悪いですわよね
もうちょっとキャラデザとかキャスティングを近くしてあげた方が・・・;


レディリーに関しても原作や今後の展開に繋がるのか否か、原作未読者のわたくしには曖昧にされた印象を受けましたわ


まあこまけぇことは無粋かもしれません、とにかく『とあるファン』必視ですわ!


ちなみに背景描写が丁寧になった反面、聖地「立川」のシネマツーで観ると劇場を出た際に強烈なデジャブを感じますわよw
わたくし、アリサの背後のミスド(劇中ではマイクロドーナツ)でさっきまでコーヒー飲んでましたわ

投稿 : 2019/12/07
♥ : 21

58.8 2 川田まみで新井里美なアニメランキング2位
スターシップ・オペレーターズ(TVアニメ動画)

2005年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (75)
368人が棚に入れました
舞台は西暦2300年。人類が宇宙に進出し、数々の「惑星国家」が成立。
惑星国家の一つである「キビ」所属の新造宇宙戦艦「アマテラス」は、航海実習で試験航海を行っていた。しかし、航海終了のとき、強大な軍事力を誇る「ヘンリエッタ星域惑星国家同盟」(王国を指す)が突如宣戦を布告。
その奇襲により護衛艦を撃破され、そちらに対し即降伏を余儀なくされる。アマテラスも王国に明渡されるが、訓練生たちはそれに反発。訓練生の発案は「銀河ネットワークをスポンサーとして、艦の運営費用を調達し、その代償に同盟との戦いを中継させる」であった。
惑星国家「キビ」を平和に戻すため、訓練生たちの戦いは続く…。

声優・キャラクター
伊藤静、浅野真澄、渡辺明乃、新井里美、能登麻美子、甲斐田裕子、榎本温子、浅川悠、川澄綾子、小尾元政、清水香里、小林ゆう、加藤将之、坪井智浩、川田紳司、入野自由、志村知幸、生天目仁美

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

一言、「地味」

宇宙ものSFです。
宇宙戦艦が舞台となりますが、妙なところにリアルで、戦闘はとっても地味。主砲一発が直撃すればカタが付くので、駆け引きと読みが勝負です。
こういう設定、個人的には好きなんだけど、絵的には盛り上がらないのが多いですよね。
本作も、もうちょっと見せ方を工夫すればいいのに、艦の撃沈シーンなどはモニタやレーダー越しにしか映していません。(あえて淡白に表現しているのかもしれませんが)
命の取り合い、つまり戦争しているって緊迫感が薄いヘンな作風です。

ストーリーは突飛です。
マスコミをスポンサーにして補給物資を調達し、候補生達が新鋭宇宙戦艦で亡命政府を・・・・という荒唐無稽さ。
突っ込みどころは色々ありますが、フィクションだからそういう無茶振りは納得できます。ただ、その無茶なキッカケの割りには、ストーリー展開が戦闘と同じくえらく地味。
政治的な駆け引きとかで簡単に決着しちゃいます。
ある意味、リアルといえはリアルなんですが、見ていて解りにくいし、全然盛り上がらない。

そして残念なのがキャラクター。
大袈裟にに感情表現をすることがなく、話し方も端的。惚れた腫れたのエピソードが少しありますが、取って付けたような簡単な扱いなので感情移入ができません。
ぶっちゃけキャラの魅力に乏しいです。
だから、生き死にを扱った話も感動的じゃない。大きな盛り上がりも無く死ぬ人は地味に死んでいきます。


エンターテイメントとして派手に盛り上げて魅せる事と、リアルに魅せる事は真逆だと思い込みカン違いして作った「なんちってリアルSF作」。
設定とかは悪くないんだけど、残念な部分が多すぎた惜しい作品でした。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 4
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

TVの中の宇宙戦争

水野良氏の原作ライトノベル(未完)は未読。

ポスト冷戦の世界で一時加速した紛争のTV露出。
戦場の実況生中継。センセーショナルな映像が世論に与える影響は、
時に戦局をも左右する程。

この傾向が続けば、報道各社はやがて戦争すらも支配するのではないか?
近年では国家権力も戦争報道に対する統制を取り戻しつつあること、
戦況情報を拡散するのがマスメディアから個人のネット動画配信やSNSに移っていることもあってか、
流石にここまで極端なメディア台頭論は後退してきていますが、
90年代~ネット普及辺りまでは“第四の権力”マスメディアに対する畏怖は相当なものでした。


21世紀初頭から展開された本コンテンツもこうした時代の空気を受けたSF作品だと思われます。

西暦2300年……「惑星国家・キビ」の亡命政府艦として「王国」の支配に抵抗する宇宙戦艦アマテラス。
実習生主体の乗組員らが資金源として当てにしたのは、
戦場実況番組をビジネスにするマスコミが支払う巨額のギャラ。

引き換えに、メディア側はより数字を取れる刺激的な展開を求めて作戦に口出し。
のみならず、{netabare}感動を煽る宇宙葬の挙行。窮地に花咲く恋バナ、告白ドキュメンタリー。{/netabare}
さらには画面映りの良い可愛い女の子を艦橋に並べるための人員配置。
果てはメイクアップまで指示。戦時下の艦内に漂う口紅が象徴的です。


生き残るためならばビームは勿論、茶番劇すらも飛ばして利用する。
こうした化かし合いに妙味がある本作ですが、
この要素は反面、演出が綻びれば、作品自体が視聴者に茶番と見放されかねない諸刃の剣。

上記で触れた、現実離れした美女比率という
普段エンタメ作品鑑賞時はあまり意識しないお約束ですら、
生存に必要なショーの一環と根拠付けられることで、思わず斜に見てしまう。
設定から来る低評価のジレンマが本作にはあります。
加えて心理描写飛ばし気味なハイペースによりリスクはさらに拡大。

恐らくはこの辺りが、角川グループ創立60周年記念作として、
劇伴・川井憲次氏やOP・川田まみさん、ED・KOTOKOさん。
豪華声優陣などの陣容でアニメ化した力の入れ具合とは裏腹に、
今一つ人気が盛り上がらなかった一因かと思われます。


ですが個人的には戦争報道に対する視点だけでなく、
ブラフも交えて練り上げた作戦が盤上競技の勝負手の如くキマり、
即時撃沈という成果として現れるドライな宇宙戦闘の描写など、
観るべき点はあるSF作品だと思います。

ですから、視聴の際は、戦争を玩具にする胸クソな報道人や政治家たちに絶望して、
こんなの茶番だと匙を投げたりせずに、
是非、粘り強く終点を目指して欲しいなと願います。

飛ばした茶番にその人なりに責任を取る、一定のケジメくらいは拝めるかと思います。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 13

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

スポンサーの意向で女性の活躍中心の映像。

2005年1月5日 - 3月30日TV放送されたアニメ。全13話。
メカデザは山根公利が担当。キャラデザは松本文男。
アニメーション制作 - J.C.STAFF
OP「radiance」歌-川田まみ/作詞-KOTOKO、川田まみ。
ED「地に還る 〜on the Earth〜」歌/詞/曲-KOTOKO。

諸設定

祖国を敵国に占領された訓練航海中の戦艦「アマテラス」に
搭乗していた士官候補生が故国解放の為戦艦「アマテラス」
を買い取り国家として戦う様を描いている。
ロマンティック系サイエンス・フィクション。

舞台は西暦2300年。
人類が宇宙に進出し、数々の「惑星国家」が成立してる設定。

殆どの国は「抑止力」として惑星防衛用の「宇宙戦艦」を保有。
技術的にも予算的も「核兵器」による抑止力の様な設定の様。
故に実質的な戦闘は全くと言って良い程起きていない設定。

つまり「宇宙戦艦」の保有が国家のバランスに影響する程の
重要なファクターという位置づけで必要悪の様な設定。

それで所謂軍縮もテーマになっていて、大国が小国を護る。
要は連合国。戦艦一隻が小国の国家予算レベルという設定。
政治的に喜ぶ国と拒絶する国と賛否両論の中・・若干強引
に武力で介入する面があるので当然悪?とも取れるけど・・
実社会において実際に起きていること・・要は米?とかw
つまり色々な要素があり善悪を明確にした作品ではない。

ヘンリエッタ星域惑星国家同盟と戦艦国家「アマテラス」の
士官候補生達乗組員の戦争を描く。超ロマンティック路線。

国家予算並みの超高価な戦艦「アマテラス」を買い取る為に
全ての戦闘等の放映権をメディアに売るというスポンサー
契約など近年のメディアやネット社会の風刺も入れている。

無音の筈の宇宙戦の攻撃発射音や戦艦撃沈シーンに派手な
効果音演出を加えろ! 戦闘中のブリッジ要員にお化粧を
させろ等メディア側の要望や、クルー全員をタレント扱い
するなど・・メディアプロデューサーを可成り灰汁の強い
強調した描写が多々ある。情報社会を強く意識した作品。
要するに可成ロマンティック系とリアルを混在させた感じ。
政治家とメディア家を最大の悪としている様な感覚かな。

巫山戯た設定で戦争を玩具にした様な雰囲気も有るけど
至って真面目に作られいる気もする。
派手に美しく人が死ぬシーンを排除しているからかな?
死が如何に簡単で・・美しくないか・・振り向いた先に・・
もう其処に「居ないだけ」等・・余計に泣けるシーンも多い。
やりすぎじゃね?って盛り付けもあるので賛否は両極かな。
シリーズ物のビックネームアニメでも結構頻繁に扱う内容
が多く・・其処だけを特に強調したのがこの作品かな。
当然?視聴者を意識した綺麗な女性中心の描写が多い。

キャスト

香月シノン(伊藤静)艦長補。父親譲りの天才肌。
防衛大卒業後多国籍企業に就職を希望(寿退社を夢見てた)
王国との戦いに反対してたが仲間の為アマテラスに残る。
提督(艦長より格上)の渾名がある。

氷坂アレイ(渡辺明乃)主任通信員。
比較的年上。寡黙でクールだが感情的になる面もある。
王国に殺された養父の敵討ちの為王国と戦う事に賛同した。

秋里ミユリ(浅野真澄)主任観測員。
天文学が好きで光学観測機器「南十字(サザンクロス)」を使う
為にアマテラスに残り常に星を見ている。シノンとは親友。

神崎キスカ(小尾元政)艦長。机上のエリートタイプ。
アマテラスで王国との戦いを発案した一人。
事務処理・情報処理能力は高い。とっさの判断は不得手。

若菜サンリ(能登麻美子)射撃管制員。大企業の御令嬢。
副艦長の桐生タカイに思いを寄せ、アマテラスに残った。

神谷イマリ(甲斐田裕子)遠距離防御管制。
女性陣で最高身長・最大パワー。姉御肌で世話を焼き。

七瀬ユキノ(新井里美)近距離防御管制。
あまり深く考えずに何事にも前向きに捉えている。

桐生タカイ(加藤将之)副艦長・射撃管制砲術長。
細かい事を気にしない様に見えるが、射撃の腕は高い。

摩耶アキホ(榎本温子)第三艦橋副航宙士。
天然ボケキャラ。王国との戦いにも危機感を持っていない。

間宮リオ(川澄綾子)星間気象観測員。
王国との戦闘の発案者の一人。元キビ首相間宮タツマの姪。
亡命政府として王国との戦いを正当化するために尽力する。

三上シント(坪井智浩)副艦長・第三艦橋航行管制。
タカイの親友で、一級航宙士の資格を持つ。

里見レンナ(浅川悠)浮遊物監視員。
ほとんど話をしないが、シノンとはメール友達。

荻野セイ(清水香里)補給長。
日頃から「金儲けが趣味」と公言している。

榊原コウキ(川田紳司)機関長。あだ名は「おやっさん」。

結城シメイ(入野自由)技術士官。唯一の現職自衛官。
人工知能「イソップ」を担当している。謎の多い少年。

篠原ミナセ(小林ゆう)防衛医大の研修医。


ディータ・ミルコフ(生天目仁美)
スターシップチャンネルのレポーターでアマテラスに乗艦。

ピーター・スパイクス(志村知幸)
スターシップチャンネルのディレクター。
アマテラスの戦争を最高のエンターテイメントとして扱う。
利己的でドライな性格。目的の為なら手段は選ばない。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 2

88.0 3 川田まみで新井里美なアニメランキング3位
とある魔術の禁書目録[インデックス](TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (7815)
33752人が棚に入れました
超能力が科学によって解明された世界。能力開発を時間割り(カリキュラム)に組み込む巨大な学園都市。その街に住む高校生・上条当麻のもとに、純白のシスターが現れた。彼女は禁書目録(インデックス)と名乗り、魔術師に追われていると言う。こうして、上条当麻はオカルトの世界へと足を踏み入れる。

声優・キャラクター
阿部敦、井口裕香、佐藤利奈、伊藤静、谷山紀章、勝杏里、こやまきみこ、新井里美、岡本信彦

kuruppa さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

秋からのDL厳罰化の効果は少しも期待出来ないだろう。

商業的には大成功だろうが、
良い作品とは、とても、とても言い難い…。

主人公はローティーンで格好良すぎず能力も高くなく、
可愛い女の子をたくさん登場させ、
学園もので、
なぜだか主人公はモテモテで、
ラブコメ要素があって、
魔法と超能力があって、SF要素もあって、
他は何だろう???
いわゆる“売れる要素”てんこ盛りの
チャンポンアニメだ。

2012年07月、
今更ながらに第一期~第二期まですべてを
3日ほどで一気視聴したのだが…。

何の前説も無い魔法の語句が頻繁に出てきて、
その都度wikiを読まねばならず、

主人公のセリフは基本“YES;BUT法”で
『だがな』『しかし』『けれど』が頻発し、

コメディー回以外のセリフは
どこかで聞いたようなワンパターンで陳腐なものが多く、

陳腐といえば、
攻撃の際には主人公も敵役もみんなみんな隙だらけの
ジャンプから始まり、
(GAMEMAKERがスポンサーに付いてるのか?)

アッパーを決めれば相手は必ず宙を舞い、
(首下の全体重を瞬時に首にかけたら脱臼するでしょ?)

ほんの数mの間合いを駆け足で数十歩も走りながら
長ったらしいセリフを吐き、

『今の絶対死んだだろ?』という攻撃を受けても
むくりと起き上がる主人公に対して、
『右ストレート一発じゃ終わらんだろ?』という展開で
敵役がKOされたり、

絶対的優位に立ちながら、
『冥土の土産』などという決まり文句を話している間に
逆に窮地に立つ展開になったり、
(陳腐な演出、いや、何も考えていないのか?)

むかついた相手の胸ぐらを掴むのもお約束で、
胸ぐらを掴まれた相手は
開放された直後に咳き込むのもお約束で、
平均身長の主人公が坂道の下側に立ち、
坂道の上側にいる身長2mのライバルの胸ぐらを掴み、
(胸ぐらを掴んで腕力で相手を持ち上げるのはほぼ不可能)
(負担のかかるのは首の背面なのになぜ咳き込むのか?)

驚いた時のセリフが必ずドモリから始まったり、
変な口癖があったり、
方言のイントネーションが出鱈目だったり、
(滑稽です!)

昔からあるし、
最近のほとんどのアニメにも当てはまる事で
別にこのアニメだけに限った批判ではありませんが、
総じて、陳腐で、滑稽で、
視聴しつづける事が苦痛でした。

それでも第二期まで一気をしたのは、
支払った金額分は理解と納得が欲しかったのと、
とりあえずの物語の完結を見たかったからですが、
そういった類のものはついぞありませんでしたOrz
嗚呼、釈然としない…。
(物語の完結については私の勝手な期待ではありましたが)

上述もしたが、コメディー回は楽しかった!w
量産型の御坂達はマイペースな発言が面白かったし、
小さい御坂の独特な口調も可愛らしくて許せる。
いわば“良い意味での悪ふざけ”とも表現できる
こういった時間の埋め方は
この先のアニメ製作にも是非残すべき
正の遺産と言えるだろう。

でも負の遺産もたくさんある。
上述した細々とした批判はその極一部に過ぎない。
何でそれを直そうとしないのだろうか?
まるで成長が感じられない。

もしかしたらそれらは、
過去の統計Dataからの売れる要素を散りばめるという
手堅い手段だったのかもしれないけれど、
出来ればもう少し冒険してほしい…。
違和感の無い、
“日常的な意味でのリアル感”を演出している作品も
今では珍しくなくなったと思うのだがなぁ…。

過去からの負の遺産と言うではなく、
逆に退化した部分もある!
一番気になったのは声優達の発音の悪さだ!!!
高価なヘッドホンでボリュームを上げて
低音をカットして、
それで二度聞き三度聞きしても
尚聞き取れないところすらあった。

プロ意識などという陳腐な批判はしない。
けれど(←こういうのがYES;BUT法)、
この先、
世界に誇れる数少ない日本文化の、
その中の一つの担い手としての
向上心とか無いのだろうか?

今時はアニメで日本語を覚えたという若い外国人すら
珍しくはなくなってきているが、
そんな彼らの口から、
『な、何!?』とか
『き、貴様!!』とか滑稽な言葉が出てきたら、
一人の日本人として恥ずかしく思わないだろうか?
(魁!クロマティ高校の北斗みたいで爆笑ですねw)
(それとこの件は声優に罪は無いですね)

犯罪を助長する発言をするのも気が引けるが
違法up版を探して観れば良いという内容であって、
合法にお金を支払ってまで視聴すると
激しく後悔すると思いますよ。

私も、
時間を返せとまでは言わないが
金は返して欲しいとは思っている。
楽天SHOWTIME経由で支払った、
第一期1690円と、
第二期3381円を、
可能なら本気で返金して欲しいと思っている。

まあ本当に返金などあるわけ無いと思うので、
この批判文のTitleを嫌味にしたわけなのだがw

投稿 : 2019/12/07
♥ : 25
ネタバレ

コヤ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こんなに長いレビュー書いたの初めてです。

事前知識としては主人公の上条当麻の右腕には異能の力を打ち消す力があるという事と御坂美琴がLV5の電撃娘という事だけで視聴開始。

1話~6話の感想
{netabare}先ず出会いですが、ベランダに引っかかっていたって(^_^;)
まあ、出会いは突拍子がない方が良いのかもしれないのでアリっちゃアリですが。
インデックスの声が可愛い声してます。何だか傷物語の阿良々木月火を思い出しました。結構好きなんですよね。性格がひん曲がっているところとか。
マスコット的キャラの小萌先生も抜群に可愛いです。その喋り方がまた何とも言えない。別にロリキャラが好きなわけではないので動物とかを愛でる意味合いでの可愛いですね。
気になったのはステイルの右目の下にあるバーコード。落ち込んだ時に付けるやつみたいで何だかいつも鬱っぽく見えました。バーコードの場所もうちょっと別のところに付けてあげてほしかったな。良い奴なのに、残念。
神裂火織と上条当麻の戦闘で早くも気づきますが、 幻想殺しは異能の力には滅法強いが、物理的な攻撃にはまったく無意味。確かにチート的な力ですが何だか強いのか弱いのかよく分からなくなります。
まあ、あんまり無双過ぎるとストーリーに緊張感とかなくなるからこれで良いんでしょうね。
インデックスが1年毎に記憶をリセットしなければならない下りは納得させるだけの説明はなかったように思えます。
小萌先生の台詞で言えば、「脳科学的に有り得ない」ですね。
まあ、それはさておき、上条当麻の記憶喪失のところは非常に良かったです。{/netabare}

7話~9話の感想
{netabare}黒髪&巫女姿の姫神秋沙が登場。ただ、個人的にはちょっと物足りないヒロインだった感じですね。悪くはないけれど、ヒロインとしては些か物足りない。サブキャラとしては十分に良かったのだけれど。
右腕切られて元通りになったのは治した医者が神だったということで取り敢えず納得しておきます。{/netabare}

10話~14話の感想
{netabare}さて、ここからちょっと面白さが加速していきます。先ずは御坂美琴と瓜二つの少女・御坂妹が登場。御坂美琴とは違う声優さんがやっているんですね。また喋り口調が独特。この喋り方が結構好きなのです。
感情があんまりないキャラって割と好みだと再確認。
そして学園都市に7人しかいないLV5の中で最強のこの人が登場!
一方通行(アクセラレータ)!!
罵詈雑言の嵐ですね。まさに敵キャラって感じで良いです。ただ、戦闘前の台詞でちょっと違和感が。何で態々そんな台詞を言うのだろうかと。
そしてやっと上条当麻の幻想殺しの本領発揮です。相性って結構大事ですね。最強の能力に幻想殺し。ちょっとワクワクしました。上手い事ストーリー作ったなと素直に感心です。{/netabare}

15話~17話の感想
{netabare}さて、これはどこからツッコめば良いのか分かりませんが、違和感というか、僕が気になった事をざっくりと。
先ず、父親の姿が変わっていなかった事ですが、どっからどうみても父親が怪しい以外ないと思うのですが。上条当麻の周囲のキャラは彼の知っている人物なのに父親だけ全く知らない赤の他人って。説得力に欠ける。
土御門元春の容姿が他の人にはアイドル(名前忘れました)に見えるという事はそのアイドルはどうなっているのかが気になります。容姿が違って見られているという事になるのですが。あれ?僕の解釈が間違っているのかな?
まあ、最後のオチは普通に面白かったので良しとします。
{/netabare}

18話~20話の感想
{netabare} さあ、やって来ました!
一方通行(アクセラレータ)と打ち止め(ラストオーダー)の登場です!!
この組み合わせは良いですね。ラストオーダーの天真爛漫な性格がよりアクセラレータの良さを引き出しております。
ここで前に感じた違和感がはっきりします。
やっぱりアクセラレータって良い奴だった。
こういう展開は凄く好きですね。ベタと言えばベタですが、確りとストーリー構成されていて面白い。と言うより、二人のキャラが好きなんでしょうね。禁書目録の中では一番です。
そして、御坂美琴のデレっぷり。ヒロインには必要な要素です。
禁書目録の1期ではこの18~20話が一番好きですね。 {/netabare}

21話~24話の感想
{netabare} 眼鏡っ子の風斬氷華の登場。衝撃的だったのはやはり頭の左上に空洞が出来たシーンでしょうか。折角キャラが可愛いのにちょっとホラーチックでした。もう一つ衝撃的だったのは上条当麻がシェリーを本気で殴るシーン。いや、そりゃあ敵なんだしやっつけなきゃなんですけど、女性を本気でグーパンしているのはちょっと衝撃的。シュタゲを思い出しました。 {/netabare}

1期の感想
{netabare} 個人的に残念だったのはインデックスの存在。ヒロインである筈なのに何だかヒロインっぽくない。寧ろ、マスコット的な印象しか受けませんでした。上条当麻とインデックスのそういったシーンが殆どなかったせいですかね。まあ、個人的には禁書目録の女性キャラの中では御坂美琴か御坂妹が甲乙付け難いくらいに好きだったので全然構いませんが。
要所要所で展開される説明もよく設定練ったなと感心出来ます。ちょっと説明が長くて怠く感じるかもしれませんが、個人的には作者も頑張って考えたんだなという感想でしょうか。
主人公が男性であるが故にラッキースケベなところがあります。その辺りはちょっと評価を低くしてしまいますね。 {/netabare}

投稿 : 2019/12/07
♥ : 25

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

一流の厨二作品とは何か。

 この作品がわたしにとって、衝撃的だったのは、なぜこの作品がウケているのか、わたし自身にさっぱりピンとこなかったところ。
 別に「つまんねー、クソ!」って言いたいわけじゃない。中高生向きの作品がわたしにとってつまらない、だなんてことはしょちゅうあることなので、そのこと自体には、特にこれといった感情はない。まあ、アニメのマーケットってそういうものなんだから、そこにケチを付ける気はさらさらない。
 問題は、自分が好きではないものであっても、ある程度までヒットしているものは、「ああ、はいここの部分のウケがいいんだよね。自分は好きじゃないけど、こういうのが好きな人たちは多いよね」みたいな理解の仕方が、できることも多い。たとえば、SAOは意味がわかった。けれども、この作品は、そういう形の理解すらできなかった。正直、わたしにとってはちょっとした抽象芸術ばりに、わかりにくい作品…。自分が、年をとったからなのか…、何なのかわからないが、いまひとつ掴めなかった自分が口惜しく感じたわけです。

 だけれども、この作品に対する中高生のみなさんの反応を見る限り、本作が10代の視聴者にとって、きちんと「面白い」作品として機能しているんだろうなぁ、ということは状況証拠的に明らかにわかる。
 つまり、この作品は、厨二作品とは言っても、ただの厨二作品ではなく、おそらく「一流の厨二作品」といってよいであろう水準に達している、ということだ。

 しかし、そういうものが「わかるつもり」だった、わたしが、もはや「わからない」大人になってしまっていた…。そのことに、わたしは愕然としてしまった。

 一体、「一流の厨二」(=中高生の評判が高い作品)とは何なのか、ということを考えるきっかけをくれた、という意味では、とても重要な作品になった。

■二流の厨二作品の場合

 ちなみに、私がここ数年で観た厨二作品で面白くみられたかどうかの対戦成績は、

・コードギアス ◎
・青の祓魔師 ○
・SAO ネタとしては○。ベタには△
・聖剣の刀鍛冶 △
・禁書目録 ×

 という感じ。
 この対戦成績からして、おそらく、「厨二設定」そのものが全くダメってわけではないのだと思っている。
 キレイな中世ファンタジー世界。「俺つぇぇえぇぇ!!」主人公。かわいい女の子といちゃいちゃできる世界。なんだかんだでご都合主義。子どもの理屈が通ってしまう世界。他の人にはわからない(本人的には)複雑な過去をかかえた悲劇の主人公…という…という、とってもとっても「ナルシスト乙」な設定。
 そういった人々が活躍する世界観は、小さい頃からコンテンツを大量に消化してきたのエリート教育(?)の成果もあって、未だに観てもどうにか耐えられる。

 では、何が耐えられないのか?

■おそらく、演出の方法なんじゃなかろうか

 繰り返しになるけれども、中二作品というのは、基本的にご都合主義の作品なわけだ。『SAO』にせよ、『禁書目録』にせよ、いい年こいた大人がみたら、まあ、「おいおい、そんなわけあるかよ。」という稚拙な脚本に見える。中二病の脚本というのは、一流の中二病だろうが、二流の中二病だろうが、いずれにせよ、稚拙な脚本なのである。ある観点にたてば。

 だが、一方で、やはりそこには明確な違いがある。一流の厨二作品と、二流の厨二作品には、売上や、リアルタイムの中高生の評判からして、明らかに違いが見られる。同じ厨二コンテンツでも、禁書目録、SAO、青の祓魔師は、中高生に大人気を博し、聖剣の刀鍛冶、など、一部の厨二作品はほとんど似たような要素をもっているにもかかわらず、売れない。売れない厨二作品=「二流の厨二」になってしまっている。
 では、何が一流と二流を分けているのか?
 絵の良し悪しだとか、厨二好きする設定の良し悪しだとか、ヒキの強さとか、いろいろある。いろいろあるだろうが、禁書目録の不思議さは、SAOやコードギアスとくらべても、物語の「ヒキ」にあたる部分はかなり弱いし、設定もそこまでえげつない設定ではない。絵にもそこまで、強いクセがあるとも思えない。超電磁砲の登場人物は露骨に美少女系だが、禁書目録のほうの主要な女の子は、美少女系というよりもホンワカかわいい系なので美少女系ヲタへの訴求力という点でも今ひとつだろうと思う。
 要するに、禁書目録の不思議さは、ヒキの強さとか、設定の強さみたいな、コードギアスやSAOがもっていたようなタイプの強みではないのだ。

 では、何が違うのか。
 これは、わたしの勝手な予測だが、あまり売れていない厨二アニメである『聖剣の刀鍛冶』などは、あにこれの感想をみてみると、中高生の視聴者にとってですら、ご都合主義な物語に見えている。一方で、禁書目録は、中高生にとっては、どうやら、さほどご都合主義にみえていない、ということだ。
 では、ここで言う「ご都合主義」とは何なのか?

 …たとえば、ネタの投入量が1クールなわりに多すぎないか、プロットの構成が雑すぎる、などなど…といったポイントだ。

 ただ、難しいのは、繰り返しになるが、中二病シナリオの中では、「ある種のプロットの雑さ、はむしろ許される。あるいは推奨される」ことがある…ということだ。
 たとえば、『SAO』を見てみよう。

・あまり充分な仕込みがなく、主人公ははじめて会った女の子と仲良くなれる
・よくわからない理由で悪役は、ゲスな動機をもっている。
・少し一緒に過ごしただけの人が主人公を慕ってくる

 …等、こういった「ご都合主義」は許されている。ごく正直にいえば、どの部分についても、ちょっと口をあんぐりとしてしまうようなご都合主義だ。

■diegetic time 虚構世界内のもの 対 non-diegetic time虚構世界外の時間

 しかしながら、『禁書目録』と、『聖剣の刀鍛冶』に違いがあるとすれば、一つの大きなポイントは、「視聴者にとっての唐突感」だろうと思う。
 どういうことかというと、誰かと仲良くなりますよ、という描写があるとして

1.アニメの演出上、実時間では2分かけて仲良くなる。
2.アニメの物語世界内では1年かけて仲良くなる 

 という二つの描写は、両立する。なんで、3分が一年か、というと
 要するに、「ちゃらーらー、ちゃらーらー」とかいうBGMが流れてる間に、5秒毎に、画面が切り替わるようなアレだ。「そうして月日は過ぎ去った」的な。

 カタカナで恐縮だけれども、前者はダイエジェティック(diegetic=フィクション世界内の)の時間と言い、後者は、ノン・ダイエジェネティック(non-diegetic フィクション世界外の)時間という言い方になる。

 そして、おそらく、これはわたしのごく勝手な予想だが、
 中高生のオーディエンスというのは、non-diegeticな尺で一定の幅の描写があれば、それで充分に感情移入して見られるのではないだろうか?
 そして、その「一定の時間の幅」は、おそらく3分とか、5分程度の短い時間でOKなんだと思う。どんな下らない動機や、きっかけでも、non-diegeticな少しの描写があれば、それだけで中高生のオーディエンスは、納得してくれるような気がしている。
 たとえば、わたしが全く感情移入のできない『禁書目録』は、物語世界内の時間の経過はかなり短い物語になっている。しかしながら、主人公の上条当麻のお説教はかなり長いし、non-diegeticには、きちんと一定の描写が成立している。

 一方で、ある程度までいい年こいたオーディエンスになると、non-diegeticな描写以上に、diegeticな一貫性のほうを要求する率が高いのではないだろうか。
 たとえば、突如登場した敵役が、「3年前のあの日、ああいう事件があって、その後もずっとおまえは気づかずに、おれにとって…云々」みたいなことを述べれば、敵がなぜ恨みを抱いているのか、というdiegeticな動機の説明にはなる。そのような、diegeticな動機の説明をすっとばしても、non-diegeticに、5分程度の動機が描写されていれば、中高生向けコンテンツの物語というのは成立してしまうように思う。っつーか、『禁書目録』への違和感を説明すると、ぜんぶそこになる。

 わたしの脳内の構図をまとめておくと、


[厨二視聴者への描写]
  ・non-diegeticな描写:3分~5分程度で良い
  ・diegeticな説明:non-diegeticなものと同等で良い。
       あればあったで機能するが、
       あまりなくても問題ない

[いい年こいた視聴者への描写]
  ・non-diegeticな描写:10分~20分。あるいは何か強力な描写が必要。
  ・diegeticな説明:必要とされる説明の重たさが、
     厨二視聴者の場合よりもきっちりと必要。
     ここがきちんとしてないと文句がつく。


 という感じ。
 もっとばかっぽく、言い換えれば、こういうことだ。

 年の幼い視聴者向けの作品というのは「うぉおおお!!!」とか3分ぐらい叫び続けているのが、けっこう大事で、
 分別のついた大人向けの作品というのは、「うぉおおお!」と叫ぶことよりも、「ああ、そりゃ辛いよね。辛いだろうねぇ」という類推や納得感を与えるような演出をきちんとしてやることのほうが大事。
 と、まあ、そういうことだ。
 なんで、「うぉおおおお!」とか1分間ほど叫んでいるのが大事なのか、といえば、「子どもに感情を伝える手段」というのは、そういう最も直接的な手段こそが何よりも伝わりやすく、子どもの感情を惹きつけるからだと思う。

 分別のついた年の人間からすれば、何の実効性もあるかどうかわからないような時に単に、「うぉぉおおおお!」とか叫んでるだけのガキンチョとか、単に見苦しいだけに見えたりする…わけだが、子どもというのは、そういう生き物ではないし、生まれてから時間がたっていない生き物が、「世の中のことわり」がわかっていないのは当然なわけで、「世の中のことわり」などから類推されるような想像力は、子どもにはない。

 「子どもにしかわからない作品=叫び続ける作品」という意味では、禁書目録は、非常に象徴的な作品になっていると思う。
 逆に「大人にしかわからない作品=まったく叫ばない作品」という意味では、たとえば黒田硫黄の『セクシーボイスアンドロボ』(TVドラマじゃなくて、原作のほうね。原作!)の描写なんかは、中二病まっさかりの、子どもが読んでも意味不明な作品なんじゃなかろうか、と思う。いろいろな社会経験的な想像力を介さずに読んでもさっぱり面白くないだろう。

 結局のところ、作品の「魅力を理解する」ための、とっかかりが、
 直接的な感情の惹起によって成立している(厨二)のか、さまざまな社会的想像力を介して成立している(非厨二)のか、というところで作品の魅力の成立のしかた自体が変わっているのだと思う。

 その点で、この作品は、最初から最後まで、社会空間的な描写や、人格描写をすっぱりと抜いた形で成立しており、その徹底っぷりったるや、わたしには全くわからない統一的な計算がはたらいている。
 わたしにとっての、この意味不明っぷりたるや、感動的ですらある。


■中二病という現象の、生理学的説明

 中二病という現象が起こってしまう理由の説明としては、子どものほうが夢見がちだとか、現実の世界のリアリティと仮想の世界のリアリティに区別があまりない時期だからとか、いろいろな理由はある。
 だが、実は、中二病的な描写というのを、diegeticな時間という点から考えてみたときに、上記のわたしの仮説が、ただしいのであれば、
 これは、おそらく、「子どもと、大人の体感時間の長さ」が問題なのではないか、という気がする。

 よく知られているように子どもの体感時間は大人よりも長い。年をとればとるほど、一年の過ぎ去り方ははやくなる。

 …とすれば、子どもは「5分の描写」でも、大人にとっての「15分の描写」に相当する感覚でいる可能性がある。
 また、そもそも描写そのものが「はじめて見るタイプの描写」である可能性が高く、どんな描写でも驚いてくれる可能性が高いし、「人々の合理的な動機の水準」そのものの感覚がいまひとつきちんと成立していない発達段階にある子どもの感覚なので、動機そのものに「十分な動機」「不十分な動機」の区別があまり成立していないのではないだろうか。

 …とすれば、なぜご都合主義でありながらも、『禁書目録』や『SAO』が厨二として成立する最低限の条件を満たしているのか、ということは理解できる。

 …たぶん…ね。




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■厨二もいろいろ

 主に某ラスコさん向けコメント。(2011年10月追記)

 「ファンタジーがだめなんじゃ」との、ご指摘、感謝。
 でも、ファンタジー自体が受け付けない、ってことじゃない気はする。設定自体ではコケないもの。クライマックスの演出あたりで、食傷気味になるっていうか、なんか、味のしない料理を延々食べさせられてるような気分。
 バカ理論も、そういうものだと思ってるので、ひっかかりはない。
 で、あと「厨ニ格好良さ」自体も、まったくわからないわけではなくて、Fateとか、伝勇伝あたりはそれぞれ、何がアツいのか、感覚的に理解可能ではあるので。あと、コードギアスとかもぜんぜんイケる。まあ、コードギアスは厨二抜いてもよくできてるしね。レールガンのほうは、黒子だけで見通せて、なんかバトル系のクライマックスでの厨二発言は、スルーしながら見る感じ。そう、ギアスと、レールガンは、厨二をオールスルーしてもいける、というか、スルーすればいけるというか…。楽しんでないのは確か。
 たぶん、「プロの厨二病」にもたぶん、いろいろあるんだと思うのだよね。テイルズ、とかはわたしはぜんぜんダメぽ。

 なんていうだろう。
 インデックスとか、テイルズあたりのセンスの厨二は
・「一流の厨二作品」と
・「二流以下の厨二作品」
 の区別が、体感的なレベルでぜんぜんつかない感じ。
 二流以下のこの手の作品って、けっこうたくさんあると思うんだけど、そういうものと、インデックスの違いが、感覚的に見分けられない。状況証拠的に「10代の子たちがこれだけ、ハマってるんだから、たぶん一流の厨二なんだろうな」という感じで。つまり、ジャンプとかで似たような設定があったとして10週打ち切りとかになるような作品があったとしても、それとインデックスの違いが、どれだけあるかって言われてもわからない自信があるもの。

 でも、確かに「ファンタジー」がネガティヴってことじゃないけど、ファンタジーに対する積極的な欲望は、マジでないのかもしれない。空飛んだり、かまいたち発生させたりする欲望は、あるかって、言われると……たしかに、無いね…!改めて言われると、ないかも。10代後半ぐらいで、見事に消え失せた気がするわ。
 20代以後、予算とか人とか時間とかをダイレクトに動かせるかどうか、とかそういうところで悔しい思いをすることは多かったから、そういう怨念とか欲望は、蓄積されてきた気はする。攻殻の荒巻さんとかみたいな上司こそ、けっこうベタな欲望として機能する気はするけど。あんなのが窮地で協力してくれたマジで、ボロ泣きして感謝すると思うよほんと。
 10歳の頃『ネバーエンディングストーリー』はwktkで見た記憶があるけど、20歳の頃『ハリーポッター』ではすでにすっごい醒めてたもんな。
 あと、もしファンタジーに対する積極的な欲望があるとしても、この手の欲望の解消先としては、アニメはほっとんど魅力的じゃなくて、ゲームのほうが遥かによくできてる、と思ってる人間だからなぁ。『Portal』とか『Oblivion』では、超能力的なものとか、魔法的なアクションの欲望は満たされてる気がする。

投稿 : 2019/12/07
♥ : 42
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