2022年度の師匠おすすめアニメランキング 10

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2022年度の師匠成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の2022年度の師匠おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.2 1 2022年度の師匠アニメランキング1位
モブサイコ100 III(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (203)
719人が棚に入れました
何かが「100」になったとき、爆発する少年・モブ。 外見はいたって普通だが、実は強力な超能力の持ち主。 師匠であるインチキ霊能力者・霊幻新隆が営む霊とか相談所で厄介な依頼を手伝う日々の中、フツーの青春を願うモブに平穏な日は訪れるのか? 青春を原動力に超能力が暴走する! 世界が待望するシリーズ第3期鋭意制作中!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

正直蛇足だけど最終回のラストは良かった。

{netabare}
2016年から続くアニメだけど、これにて完結ですね。
3期は2期までのような激しいバトルはなく、キャラの日常などに焦点を当てた話が多め。
正直蛇足感が強い三期だったけど、最後の話だけは良かった。
1期を85点としたら、2期が90点ぐらいで、3期は65点ぐらい。
言いたいことも色々あるけど、まあ満足ではある。

最初のエクボの展開は今更敵対展開やります?って感じであまり乗り切れなかったし、だからエクボ退場の回も神回と言われてたけど個人的にはあまり刺さらなかった。
2期の最上戦や爪との決戦の辺りでエクボは利己的な野望を捨て去っている印象だった。
モブに関しては、一切周りに流されずに、自分の判断で世界中全員が洗脳されていると判断して立ち上がった点においては成長を感じられて良かった。
結局エクボが洗脳を行った理由には全く共感できなかったけど、最後力ではなく説得で終わらせるのは、力がすべてじゃないことを謳っているこの作品としてはよくできてるなと思った。

それで、モブが事故に合うところから始まる暴走展開。
いつかあると思ってた展開だけど、偶発的な事故きっかけに持って行くのはえぇ...ってなってしまった。
ただ、そこを除いて最後の方の展開は良かった。
今までモブとの戦闘などを通じて改心したキャラたちが今度はモブを救うために立ち上がる素直に熱い展開。
特に花沢と鈴木は印象的。
民を救った後の「今回は僕の勝ちかな」の決め台詞はかっこいい。
モブサイコで二番目に好きなシーン。
鈴木の話は、自分の大切なもののために無謀な勝負を続けずに撤退するのが状況や自分の力を俯瞰できていてかっこいいなと思った。
霊幻のシーンも良かったには良かったけど、2期の7話と比較してしまった。

そしてラスト。
エクボ生きてるんかいとか、モブ無罪放免かよとかいろいろ言いたいことはあったけど、そう言う細かいことはまあいいかな。
最終的に大団円オチ、それぞれがそれぞれの道を行くエンドで各キャラの成長をしっかりと描き切れていたと思う。
3期までずっと無感情だったモブが最後に笑うシーンはぐっと来た。
ケーキをあえてよけずに師匠にちょっとしたいたずら?をするのも、年相応の中学生感があっていい。
大き目の話以外だと宇宙人回とかあったけど、その辺はあまりいいと思えず。

作画に関しては言うまでもなく。
このアニメの戦闘シーンの構図は本当にセンスの塊。
ただ、OP映像は正直よう実2期OP並みにダサい。1期から順調に落ちてる感がある。
曲自体は相変わらずED曲の方が好き。
モブのEDは全部ハイレベルだから甲乙つけがたいけど。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
歌詞OP嫌い。1期から順調に落ちていくOP映像。
いいとも悪いとも言えんな。てかこっから何やるんだろう。
そういや中学生だったか。
高校入試なら決めんくても。自分のせいだろw
1週間後には元通りになってそう。子供おじさん ED今までで一番かも。

2話 ☆7
てかもうやることやり切ったよねこの作品。
てかこのおっさんでも野良相手だと十分強すぎてもうモブいらんくねw
一瞬で流される文化祭。

3話 ☆7
リア充アピ 宗教の教祖とか逆に引かれそう。ロゴでよくばれないな。
日輪まだおるんかよw これ本人?

4話 ☆6
いかにも怪しい宗教の糞商売って感じだなw 洗脳最強。
これエクボ? エクボ敵対展開やめて欲しかったわ。糖質になりそう。
霊幻も洗脳されてそうだな。

5話 ☆6
サイコヘルメット信者になることでのメリットを語れよ。
結局幸せを感じさせてるってそれ思考操作してるじゃん。
まあ、序盤に比べて自分一人の意思を貫いている行動しているのは成長を感じるけど、偶然今回は自分の考えが正解なだけで、それで能力振りかざすのはちょっと怖いな。
こういう対立は両者の意見が理解できないとあまり面白くない...。

6話 ☆6
まあテーマ的にはこういう説得展開もありなのかな。
エクボ死なないよね? 思い...出した!

7話 ☆6
正直モブサイコはもっと派手なバトルをみたい。
てか自称超能力者とか罵倒してるけど、爪との戦い目の当たりにしてきたよな? アーニャじゃん。
今期心読める超能力者多すぎだろw
へとへとなのにかっこつけた立ち方してるの草。糖質かな?

8話 ☆5
OPほんとダサい。これ何しに来てるんだっけ。怖い。
確かに感染の心配ありそうだな。怖い。ゲーム機だけ価値が違いすぎるw
宇宙編マジ? なんかなぁ。充電切れたらどうすんねん。
いや今回で完結かよ。5億年ボタン見てた気分だわ。

9話 ☆6
引越し前に告白してどうなるw 脳筋思考 花沢久々だな。
つぼみさんって割とストーリー上空気じゃない? 電話で告白かよw
あのなんかあのw 確かに花屋向きだなこいつ。
今どき3DSやりやがって。車じゃなくて猫を動かせよ危ない。
止まるんじゃねぇぞ…。事故多すぎ。
超能力者って体強化はされてないの…?

10話 ☆5
誰得展開だよこれ…。
暴走展開はいつかやるとは思ったけど、持っていき方が適当すぎん?
よう生きとるな。ここまでモブが滅茶苦茶やる展開全く望んでなかった。
えぇ…。僕の勝ちかなという遺言なのはかっこいいけど。
迷走しとらん…?

11話 ☆10
こんな災害起きてるのに学校で会議してたんかよw
鈴木が主人公でもモブがラスボスみたいだw
幾多の衝撃に耐えてる花束が最強説。作画神。逃げるんかよ。
まあ逃げも大事だな。いつも噛ませの肉体改造部。
歩くだけのシーンなのに構図と作画が凄くいい。今回は最高だった。

12話 ☆10
友達としての関係あったのか。まあ霊幻がモブを特別扱いしてたのは事実。
作画流石だわ。やっぱりこの作品においてモブの相方的存在は霊幻なのか。生きとったんか。
良いけど、2期の7話を越えられないなぁ。街はどうするし。
振られるんかよ。死者おらんのか?
モブが感情を得た。まあ、結局満足な作品だった。

OP「3」☆6.5
ED「コバルト」☆7.5
4,6話ED「Exist」☆9
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

脅威的な作画と内容ですが…ツボミのキャラが消化できません。

 結局ツボミちゃんの2面性ってなんだったんでしょうか?彼女だけが唯一の聖女であるということではなさそうですけど…2期のシーンから言って何か能力があるの?そこが分かりませんでした。もう一回考えてみますけど。
 ツボミちゃん2期で告白すべきか?という質問に納得してましたし、メス顔してたので自分からモブに告白したいから断ったということ?塾云々はなんでしょう?未来予知?

 霊幻もツボミちゃんもその他の友達も結局一緒にいるということは重要なポイントかなあと。エクボを含めてもいいでしょう。理由はどうあれ長時間一緒に活動して言葉を交わした人間との人間関係です。特にこの3人がそうですけど、その関係性の描き方に不思議な説得力があります。

 モブの2面性とか承認欲求、モテ期(勘違い)の増長、抑圧されたコンプレックス要するに暗黒面とかまあ人間の心理の問題をテーマには入れていました。が、そこははっきりと言葉で説明があります。
 自分は自分…だけどそれを言い過ぎるのもちょっと違いますよね。幾つも自分がいてその全部が自分だと。ただ、それにしてはやっぱりツボミちゃんなんですよねえ…不思議なキャラを配置しましたねえ…

 UFOのところはなんでしょうね?目の大きさ、ミニスカで手足が細いキャラ造形は2次元萌えキャラのカリカチュアなんでしょうか。UFOはフィクションのアナロジーですよね?
 卒業してゆく部長の物語なので、なんとなく思春期の妄想というか2次元を否定的な意味で描いているのではない気もしますが、どうなんでしょうね?部長と部員の関係もまた関係性の話でした。

 そう言えばブロッコリーってキノコ雲を象徴しているのかと思ったら、なんでしょうね?「ラピュタ」オマージュがしたかっただけ?UFOのところと一緒で2次元(特に駿氏)になにかいいたいのでしょうか?
 ブロッコリ―が宗教のシンボルですねえ。一時猫も杓子もブロッコリーと騒いでいた時期がありましたので、そういう根拠のない風説によるSNS的な洗脳を言っているのでしょうか?

 モブサイコ全体を通じて、宗教や開発セミナーのようなものをずっと描いています。人間の弱さを描くというにはあまりにも頻繁に描かれます。ちょっと闇も感じてしまいますが「ワンパンマン」のヒーロー協会の無能も描いていたので、そういう人間の絶対権威的なものを相対化したかったのでしょうか?

 まあ、まだ噛めば噛むほど味がでそうなので、しばらく考えたらまた見るかコミックスを買うかすると思います。それにしても3期よくアニメ化してくれたと思います。コミックスの絵柄のハードルが高いので助かりました。

 正直、目に見えるテーマ性で言えば2期がピークだったとは思います。2期の評価はあげたいですが、3期ですねえ…表面的なテーマは凡庸なんですけど、やっぱり霊幻・ツボミ・エクボとの関係性、宗教、2次元に対する何かはよく考えたいなあ。


 で、作画です。最近興味をもって作画のクオリティの評価の仕方を研究中ですが、すごかったです。「ワンダーエッグプライオリティ」「おにまい」「DO IT YOURSELF」「チェンソーマン」などとは違った種類ではありますが驚異的な作画だと思います。
 ちょっと前に無料公開中の「機動戦艦ナデシコ」を見て、90年代中盤のオタクアニメの作画の凄さを体感しましたが、違った種類の進化はあるな、と思います。

 ということであらゆる点で高水準のアニメでした。現状では2期よりも消化不良なので若干点は下げますが、すごいアニメでした。何か気付きがあれば再評価します。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

モブがモブでなくなった日

【紹介】
モブのような冴えない外見、感情が薄くてちょっとサイコパスな内面
モブ・サイコな少年が、インチキ詐欺師と出会い、一緒に死闘を生き抜き、お互いに心を通わせながら本当に大事なものは何か?「たしかなこと」を見つけていくハートフルコメディ完結編

【感想】
期待が大きすぎて、途中「え?」ってなるところも多かったけど最後はいい感じで終わったので良かった

3期で最高だったのは霊幻師匠のカッコ良さ
{netabare}
それから、ずっと無表情だったモブが最後に笑顔になるシーンに思わず涙が出ました
今までのバトルもドタバタした日々も、全部この笑顔のためにあったんだなあって思う

【モブからの卒業】
最初はどうしようもない詐欺師だった彼は、自分が凄い能力者だと嘘をついてモブをだまして金稼ぎの道具にしていて、バレたら商売ができなくなってしまうとビクビクして本当の自分を隠してきました、でも無感情だったモブが自分の中に生まれてくる人間らしい「負の心」と「正の心」との間で葛藤しているのを見て今まで必死に隠してきた秘密を打ち明ける

何を今さら・・・
本当は霊幻に力なんてないことくらい、モブはとっくに気づいている
でも彼にとって一番大事な秘密を、誰にも知られちゃいけなかった秘密を、
霊幻の口から明かされた・・・それは真の友情の証なのだと、気づかないほど今のモブはもうにぶくない
無感情だった昔の自分だったらきっと気づけなかった・・・でも霊幻はモブに人間らしい感情をくれた
はじめて生まれる悪い心・・・それも人間らしい心なのだと気づかされたモブはやっと本当の意味で人間になれました
それは、嘘の自分を明かしてくれた師匠の想いが届いたから・・・

【片思いからの卒業】
ヒロインのつぼみはずっとお話のなかでそんな重要な感じでもなくて、モブが片思いしてるのがとってつけたような蛇足感あったけど、最後ちゃんとモブの気持ちを受け止めたうえでふられたっていうのはシナリオ上も、モブにとってもすごく意味のあることだと思います
ふられるのは当然なんですよ、だって彼はまだ自分の心の形に気づいたばかりなのだから

最初、感情がほとんどなかったモブがだんだん人間らしくなっていったけど、彼が人間になれたのはモブの超能力を怖がらず普通に接してくれて見た目かわいくて高嶺の花で憧れのつぼみへの片思いのおかげじゃなくて、だらしなくて冴えなくて残念な詐欺師・・・霊幻師匠やえくぼとの真の友情だったってことだと思う

だから1期も2期もつぼみはヒロインポジションなのに扱いが軽くて存在感がなかったんだと思う
恋愛って遠くから一方的に見つめるだけでは成立しないから

【モブがモブでなくなった日】
でも霊幻師匠と心の底から認め合って、自分の負の気持ちとも向き合ってやっと人間になれたモブになら、つぼみも「その他大勢のモブ」ではなく、ちゃんと正面から向き合って「一人の男として」見てくれるでしょう、付き合えるかどうかはこれからのモブしだいだけど

モブの人生はまだスタート地点に立ったばかり
これから彼にはヒトとしての人生が待ってる
きっと不器用な彼はいろいろ苦労し、思い悩み、また暴走することもあるでしょう
でも、きっと彼が悩んだ時には弟とえくぼ、そして師匠が助けてくれる
もしかしたら、つぼみが支えになってくれることもあるかも

モブ・霊幻・えくぼ・・・それぞれが人として成長して未来に向かって歩いていく姿が良かったです! {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

71.6 2 2022年度の師匠アニメランキング2位
転生したら剣でした(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (251)
814人が棚に入れました
転生したら剣でした――。 「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれる”剣“として異世界に転生した彼は、装備者との出会いを夢見ながら、孤独にスキル収集に励んでいた。 ある時、迂闊にも魔力を吸収される「枯渇の森」へ踏み入り、一歩も動けなくなってしまう。途方に暮れる中、奴隷として虐げられていた黒猫族の少女フランに出会う。 フランは巨大な魔獣に襲われ、絶体絶命の危機に陥っていた。彼女は眼前に突き刺さっていた彼を引き抜き、その力で窮地を脱すると、彼を「師匠」と名付けて正式に装備者となるのだった。 冒険者となったフランと師匠は、お互いにスキルを磨きながらクエストをこなしていく。フランは強さの果てにある「進化」を目指すために、師匠は少女の「願い」を叶えるために。 猫耳少女と親バカな剣の大冒険が始まる!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

再評価。キャラの独自性は評価できますが、設定のテンプレは減点要素。

23年10月 再視聴…といってもポイントポイントを飛ばし見ですけど。4点以上の異世界転生ものは冷静に考えると相当良い作りじゃないと付けられないなあと思い本作を再評価しました。

 本作は4.1をつけてました。で、見なおしてもちゃんと面白いです。面白いですけど、ストーリー4.5とキャラ5はないですね。声優も調整点で4.5でした。
 展開は悪くないですがやはり設定をテンプレに頼っている点で独自性がマイナスです。そして2期発表は好感がもてますが熱が冷めるのでストーリーは3.5に修正します。

 キャラで4.5を超える水準はよほど独自性があるか作り込まれてないとなあと思いました。異世界のテンプレを2.5スタートとすると、剣という無機物に転生するのは目新しいのでその点ではいいし、ヒロインのフランちゃんにちゃんの魅力と背景・暗い過去など厚みがあることはいいので4とします。
 声優は、声優さんそのものは可もなく不可もなく。調整点でストーリーとキャラの中間…ですが作品の出来は悪くはないので4とします。


以下 初回レビューです。

「あれ?13話は?」というのが率直な感想です。せっかく面白い作品だったのに、尻切れトンボにしても旅立って終わりならまだよかったと思います。余計な次の展開部分を入れてきました。これが2期めをやるというアナウンスと同時なら許せますが、決まってないなら入れるべきではないでしょう。

 もはや異世界もののテンプレになった手法ですが、誰が得する?となると出版社なのかなあ…と思うと急激に冷めてしまいます。「つづきはWEBで」の販促にしても作品ありきでちゃんと結末をつける方向でやってくれないかなあ。
 こういうモヤモヤする終わり方だとコミックや小説に誘導できるデータとかあるんでしょうか?私に対しては少なくとも逆効果かも。

「転スラ」「盾の勇者」「魔王様リトライ」などこの手法でどんどん作品の価値を落としていっていますし…すごい作品だった「シャドウハウス」も2期楽しみにしてたのに、2期の1話みたらもう集中力が持たなくなっていました。


 さて、本作については、フランと師匠のキャラ造形と掛け合い、父的な視線でフラン萌えで見られる作品作り、完全な俺TUEEEでないところ、展開のテンポの良さなど非常に面白いアニメでした。
 異世界転生した人物に感情移入しつつ、がんばるのは娘的なヒロインというのが目新しかったです。

 作画は高級ではないですが、無難な水準は保っていたし、2人の声優さんも良かったと思います。2期情報あれば評価は変えるかもしれません。

 最終回のせいで評価はかなり落ちていますが、しかし、楽しませてもらったし、低評価を付けるのもどうかと思いますので、楽しんだ分客観的な評価はしますが、うらぎられた感が強く主観的には80点できてたのが55点になった気分です。


追記 2期決定!!??ガセじゃないよね??尻切れトンボ最悪評価撤回。

 あれユーチューブに2期決定報が…なんか本物っぽいですね。このタイミングは不幸中の幸いです。だったら、高評価です。是非、冷める前に半年くらいで来てほしいけど、1年でしょうね。とにかく、尻切れトンボの意味がわかったのでその減点は撤回です。

 ただ、アニメ作りすぎてどれが当たりになるのか読めない制作者が増えすぎですね。2クールのリスクで作らないとやっぱり作品に対する熱量とか構成の面で失敗するかもしれません。
 それに、原作の面白さが読めないというのは、どういうことでしょう?本当に駄作ばかりになるので、そこはちゃんとやって欲しいです。

 とはいえ、フランちゃん最高!ということで高評価でお願いします。
 

以下 視聴時のレビューです。

 

4話 テンプレ異世界を楽しみつつ、「父」として娘の成長を見守る。

{netabare}  3話まで見てレビューしようと思っていたら、なんと無料配信のサブスクがありません。アベマでかろうじて、1,2、4話を無料で見られました。キンドルのアンリミテッドでコミック5話まで読み放題できたので補完はできました。

 さて、モロに「転スラ」「蜘蛛」と同じか?と思っていましたらそうでもなかったです。ロリキャラではありますが、父性的な立ち位置なのでいいですね。「魔王様リトライ」や「うちの娘のためなら」のような感じです。

 大事なのは、ヒロインを「父」として暖かく見る目です。本作のキャラ萌えはこの点が大事でしょうね。

「剣」なのでフロイト的な男性性の象徴もちょっと想像しなくはなかったですが、それはない感じです。

 そして、更に「ギルド、スキル、レベル上げ」要素がかなり強いテンプレ異世界の構造なのも、「頭を空にして純粋に楽しむ」という点でいいと思います。設定は気にする必要がありません。

 ということで、暖かい気持ちでヒロインの成長を見守りつつ、テンプレで頭を空にして楽しむ、という作品でエンタメとしていい出来に仕上がっていると思います。多分、アベマで強制的に毎週見ざるを得ないので見ると思います。なお、コミック5巻まで読みましたが、そこまでは結構面白かったです。 {/netabare}


7話 フランちゃんのような娘が欲しいです。

{netabare} 無料期間のおかげで今のところ全部見られています。アベマに感謝を。で、私は完全にキャラ萌えです。本作の成功要因は剣が主役ではない、あるいは主役だとしても視点が完全にフランちゃんになっていることでしょう。
 つまり、剣の視点は視聴者の視点。それも父の視点になっています。物語世界の構造がそのままこちらの視線になっているということで、これが最高です。この剣の気持、フランちゃんを娘として守りたい、育てたい、喜ばせたいという気持ちに完全に同化できます。

 フランちゃんは、可愛いというかけなげというか、何より謙虚です。この謙虚さがフランちゃんの最大の魅力です。
 それに加えてフランちゃんは、ハンバーグとカレーを喜んで、メインデッシュとか言っている姿も可愛くて良きです。

 ストーリー展開も次週につなげる展開が上手いですね。不愉快な引き延ばしでなく次に何がおきるんだろうという楽しみがちゃんとあります。やっぱり「異世界転生もの」が、つまらなくなったのではなく、工夫の無いテンプレが乱造されすぎてカテゴリーの価値を落としてるんでしょうね。本作のようなテンプレでも、面白くキャラ萌えできる作品なら異世界モノはアニメ作品とは相性が良く楽しめます。

 視聴中は評価点付けないのでここでいいますけど、キャラは5点です。本当は5点満点で10点あげたい。 {/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

何よりも感性という絶対基準こそが肝要であります

●進化論という学説は進化せずむしろ退化してるという矛盾
結論は、所謂なろう系の典型と言うべき作品でありました。

全般的にかなり緩く、ソフト路線のファンタジーの傾向が強く
更にその上異世界転生もの特有のステータス値設定にその説明が延々と繰り返されるのを
見るのはかなり苦痛であり、生理的にも受けつけないというのは極めて個人的な
問題なのかもしれませんが、物語的に特に惹きつけられるような要素がまるでなかった
というのは、流石なろう系と言うべきなのかもしれません。

ケモ耳キャラに全く魅力を感じない体質というのもあるのかもしれませんが
インテリジェンスウェポンである剣というキャラにもエルフ族の自称ママにも
共感できる要素がまるでないというは逆に驚きの結果であります。

単にキャラが微妙という話に尽きるのではなく、大量生産された
ゲーム的な薄っぺらい世界観の中である種の使命を負ったとしても
その使命にしても命がけのやり取りにしても、ゲーム設定的な軽さが作用し
あらゆる行動・発言に重みが出ず、見てる側にもリアルなものとして伝わってこない
というのが本作最大のマイナス要因であったような気がいたしました。

空回りして滑っていくような物語感覚はある意味斬新でありますが、
異世界転生もの作品に秘められた謎を解くために見てるだけの当方としましては
最後までついていくのは至難の業でありました。

本作を見て得られた唯一の成果は「進化」という概念が異世界転生ものでも
重要ということでありますが、もしも続編があるとしたら異世界転生と「進化」について
明確に描いてくれることを期待したいところであります。

●「グルメ」の道化師が踊る世界
みんな大好き!の例のカレーを作る回でありましたが、何故かハンバーグを {netabare} 作る
シーンもあるという意図不明な描写に脱力感を大いに被った次第であります。

料理の基本味付けは塩胡椒であり、この加減がかなり重要な要素であるはずなのですが
どういうわけか省略していたり、ハンバーグのつなぎにパン粉を入れるも水分がないと
つなぎとして機能せずにパテがボロボロに崩れ去る運命がん無視だったり…
材料の準備もなしにデミグラスソースがあっという間に完成してしまったりと
兎に角突っ込見所満載で突っ込み切れない話にございます。

肝心のカレーも、恐らくは日本人一般になじみある英国由来のシチューが原型の煮込み料理を
作ろうとしているのだと思われますが、だとしたら小麦粉でルウを作らないと
始まらないという話であります。

煮込み料理の旨味は出汁にあるわけですから、野菜を多く入れその旨味を引き出す以外に
道はなく、スパイス適当にぶち込んだらそれが旨味に変わるとかいう出鱈目な発想は通用しません。

アニメに限ったことではないのかもしれないですが、中途半端にグルメを語りたがる
お笑い芸人みたいな道化師たちが、リアクションのみでごり押しする料理の祭典の世界、
そこには夢があり、ファンタジーがありますが
現実的に他人に喜んでもらえるような美味しい料理作るには、 {/netabare} まずは
基本的なことの習得から始めるべきと個人的には強く進言したく思います。

ゴブリン系三部作と言えば
「ロードス島戦記」と「灰と幻想のグリムガル」と「ゴブリンスレイヤー」でありますが
その中でも「ゴブリンスレイヤー」はファーストインパクトにおいては他作品を圧倒するものの
ストーリーという観点においては二作に大きく後れをとるものであると認識するものにございます。

そんな「ゴブリンスレイヤー」の劣化版に過ぎない本作に期待が持てるのかと言えば
残念ながら今のところは劣化版のレベルにとどまっているのが実情であります。

ケモ耳ヒロインが可愛いだけという理由で予想外にウケている側面があることは否定しませんが
この程度の全くもってぬるいストーリー展開で「ゴブリンスレイヤー」超えなどとかいうのは
ほぼ不可能と考えるべきでしょう。



異世界転生もの作品に対していちいち突っ込み入れてたらキリがないので
本作に対する突っ込みは自重するつもりでおりました。

これは異世界転生ものに限った話ではないですが
敢えて「その設定」を踏襲する意味ってあるんですか?的な作品が
あまりに多すぎて辟易するばかりであります。

あまりに怪しすぎる異世界転生ものの乱発、ごり押しに対して
その不自然さについてはいい加減気づくべきではないでしょうか?

要するに本作が「異世界転生ものである必然性」が果たして何処にあるのか?
また、他とまるで同じようなゲーム的ステータス値の表示を馬鹿の一つ覚えみたいに
やたらと繰り返す意図とは何でしょうか?という素朴な疑問
そういう疑問を当たり前のように抱ける視聴者の感性はまともであるという話です。

もしも自分の感性に自信がある人は、言語転換することにより必然性を証明してみてください。

感性が塞がれている人は、ある意味目が見えていないのと同じで、
この先の大穴に嵌ることは避けられないでしょう・・・

異世界転生ものでありながらもその意味が不明なら
視聴者とは何を期待して異世界転生ものを見ているのでしょうか?
という話になるように思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

師匠との関係性は良い

{netabare}
C2Cの転生モノ。
初期設定だけテンプレからずらして他はテンプレの踏襲の、作者だけは独自性があると思ってる系転生作品はあまり好きではないけど、まあその中ではよくやってた方じゃないかなと思う。
どうせ人間体になるんだろと思ったら、意外と最後まで剣だった。

良かった点はキャラ。
珍しく、最後まで主人公のそばにいるキャラが師匠一人だったから、フランにとっての師匠の唯一無二感が感じられて良かった。
いざと言うときに唯一頼れるのは師匠だけ。
随所でフランから師匠に対する信頼感が伝わってきた。
師匠からもフランを守りたい気持ちに必死さがあって良い。
師匠はフランの父親的な立ち位置な気がする。
俺TUEEEでもなく、格上のアマンダに立ち向かうなど、向上心のあるフラン。
主人公が一途だから好感が持てたし、そんなフランをフォローする師匠に関しても印象がいい。
ストーリーよりもキャラを重視する人にはかなりいい作品かもしれない。

駄目な点として、俺TUEEEEではないし、主人公も剣ではあるものの、やはりストーリーはなろうのテンプレに感じるところ。
テンプレを感じさせる要素は俺TUEEEEではなくて、中世世界観(ナーロッパ)やゲームっぽい設定、独自性のない敵、分かりやすい対立構造等にあるからなのかな。
この作品も秋アニメの他のなろうと同じくテンプレだった感は否めない。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆0
親の顔より見た導入。
作者だけは独特なことをやってると思ってるんだろうな。
独特なだけでクソしょうもない設定なのに。
もうこういうのばっかになってしまったなぁ最近のアニメ。
マジで面白くない。何も惹かれない設定。
主人公が違うだけで結局いつものなんだよ。
もう無敵じゃんこの剣。今季こういうの多すぎてため息でるわ。
農民の次につまらん。もうこういうのいいよ。

2話 ☆1
作画の無駄遣い。
結局目的なくダラダラ旅するだけのいつものなろうだよね。
いつものギルド設定。俺TUEEEEじゃない?
てかいつも思うけど冒険者って言う職業はなんだよ。
何でも屋か騎士団でいいだろ。死ぬだろ。いつもの魔石。
脳死ゲーム世界観ほんと嫌い。
部屋めっちゃ汚れそう。いつものチンピラ。
協会内で争いとかあほなんか? EDは名作感ある。

3話 ☆7
アルデラミンみたいなOP まあ不快感は無いなこれ。
作画頑張ってんな。ゴブリン襲撃イベント?

4話 ☆5
邪神ちゃんかな? 結局無双。ガチャ神引き。

5話 ☆7
いつまでゴブリン また俺何かやっちゃいました?
どうせ復活する。一本ぐらい飛んだままなら評価してた。
そんなに俺tueeeじゃないのはいい。
相手噛ませじゃなくて面白いじゃん。

6話 ☆4
戦闘面白いな。普通に復活するんかい。
こういうゲームみたいなスキル設定ほんと嫌い。

7話 ☆4
お前つまんない嘘つくね。はぁ大賢者みたいなのもいるのかよ。
分かりやすい噛ませ 飯食いながら見てんねん汚いなぁ。
成れ果ててて草。

8話 ☆5
天敵じゃなくて仇敵が適切な表現だろ。
なろう主人公がやられてんの珍しいなって思ってしまう。
少ない。イキリモード 即落ち二コマ。一瞬アーニャみたいな喋り方。
取引上手なのか…? どうせならCぐらい行けよ。

9話 ☆6
なろう臭すぎ。親の顔より見た展開。イキリアニメ。
槍って突くだけだから楽そうだな。当たったら死ぬやろこれ。
てか鞭掴めばいいのでは。戦闘面白かったな。
アニメスタッフも有能。

10話 ☆3
ゲームみたいな設定つまんね。テンプレ設定解説コーナー眠い。
これ解説する意味ある? また俺なんかやっちゃいました?
でた、アクシデントw Aランクが何とかしろや。
なろう全般に言えるけど、ダンジョンとかトラップとか誰が作ってるんだよw
魔獣が作れんのか?w 試験もっとちゃんと管理しろや。

11話 ☆8
無能Sランク 剣になんかあるってバレてそう。リョナいいぞ~
モブ男よく生きてるな。モブを適当に殺さんのだけは印象いいわ。
リョナ回。何だかんだちょっと感動した。

12話 ☆6
哀しき過去。また俺なんかやっちゃいました? モブサイコで見た。
進化ってなんだよポケモンかよ。ん?フランの親だったの?
OPで見た飛行。

曲評価(好み)
OP「転生したら剣でした」☆8
ED「more<STRONGLY」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

64.6 3 2022年度の師匠アニメランキング3位
新米錬金術師の店舗経営(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (198)
577人が棚に入れました
孤児院育ちの新米錬金術師サラサは、亡き両親と同じようにお店を開くのが夢。 そんなサラサが養成学校の卒業祝いに師匠からもらったのは、とある辺境の村の空き店舗だった。 予定よりも早く叶う夢に胸を弾ませるサラサだったが、待っていたのはボロボロの店舗、慣れないコミュニケーション、危険な素材集めに魔物退治!? 豊富な知識と高い魔力、鍛えた剣術を武器に見知らぬ土地で奮闘するサラサ。 店舗経営を通じて広まる想いと錬金術が、出会いと絆を生んでいく――
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

きららじゃなくてなろう寄りだった。

{netabare}
始まる前は今期トップレベルで期待してた作品だった。
チート薬師やRPG不動産好きだったし、これも楽しめるかなと思ったけど、ダメでした。
ジェネリックきららではなく、結局キャラを美少女にしたなろう系だった感は否めない。

このアニメのジャンルは?と聞かれても日常モノとは答えないかな。
店舗経営と言っておきながら戦闘回が多すぎた感がある。
それも、突如街を襲撃してきた魔物の撃破、素材集めのための魔物との戦闘...と正直いつものなろうじゃんってなった。
サラサのお店に嫌がらせをしてくる分かりやすい悪役もなろう感がきついし、サラサが時折イキリ出すのもなろう臭がしてきつい。
新米錬金術師と言っておきながら錬金術と魔法の違いがイマイチよくわからない。
日常モノならそれでもいいけど、これは日常モノ感がなかったから、そこがかなり引っかかったかな。

キャラも主人公だけで良くね?感が強い。
サラサ以外の3人が主人公の引き立て役にしかなってない。
3人が何かをやらかして、それを完璧主人公のサラサがなんとかするみたいな構図。
戦闘では何の役にもたたないし、お店でもアルバイトレベル。
最終回では特にそれが顕著。
サラサなしだと、3人はまともに店舗経営もできない。
これサラサがもし男キャラだったらそれこそ、普通のなろう系と同等だっただろうなって思う。

1話時点だと、サラサの成長や自立を描く作品としての出来を期待できそうだったけど、そこも中途半端。
困ったときは錬金術と言う名の魔法で師匠とすぐに会話できるし、それどころか物理的なピンチが訪れたら直接師匠が助けに来てくれるしw
あと、途中のお金の話が、サラサではなくて作者喋ってるみたいでちょっと気持ち悪かった。

良かった点...。
サラサの周りはモブの村人含めていい人たちばかりだから、何も考えずに見られる点。
戦闘がメインでなければ、それなりに好きだった作品だとは思う。

作画はENGIが三本も掛け持ちしてるせいでかなり低クオリティ。(おばさんの服とかさすがに酷すぎ...)
ただ、別に求めてない戦闘シーンだけは無駄に作画が良くて、低得点をつけづらい。
戦闘にリソースを回すなら、通常時の作画をもっと向上させてほしかった感はあるけどw

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
今期1期待してるアニメ。ENGIさん頑張ってね。OPいいな。
いきなり重いな。てか、転生では無いのね。きららっぽい入り。
目隠れすぎじゃね? 何もしないが正解説。
料理かな? クソ試験官。CMでネタバレするな。テンポいいな。
この世界金銭感覚おかしいだろw ジェネリックきららだな。
今後どんなふうに話広げるのかは気になるけど、最悪錬金なしで百合百合してるだけでもいい。

2話 ☆7
師匠わかってて紹介しただろw 錬金術師の店ってより豪華な家だな。
やっぱ作画は良くないな。キャラだけは崩さないで欲しいけど。
こっちもこっちでコミュ障だな主人公。
師匠をここで再登場させちゃうと1人でやってる感無くなるからあんまり。
戦闘はいらないなぁ。思ったより暗めなパートもあるのね。
最後良かった。痛そう。急に雰囲気重いw 人体錬成?

3話 ☆5
錬金術師なのに医者みたいな扱いで草。ボロボロやん。
そりゃ金は大事よ。棒読みおらん?
正論なんだけど、これ系のアニメにこういう真面目要素は要らないかなぁ。
作者の思考をキャラに喋らせてる感が凄い。戦闘要らん…。
歩くのおっそ。最後の戦闘だけ作画良くて草。
他のとこにリソース回してくれ。

4話 ☆7
戦闘なさそうで良かった。ロシアにありそうな地名。
光ってるってことは嘘ついてるな。あのメガネはなんやってん。
結局完全にセールスで草。瓶の絵酷すぎでしょ、小学生が描いた?

5話 ☆7
何もやってないのに蜂に刺されることある? 冷凍食品作れるじゃん。
素材集めか。これ結局なろうっぽいなぁ。
錬金術師の範疇超えてるというか完全に別分野だよね。
触れたら手くっつきそうだが。可哀想。革手袋事凍らんの?
錬金術師と言うよりただの冒険者だな。サラサと村人値段逆だろ。

6話 ☆4
ぼっちと比べて演出ゴミ過ぎて泣ける。見てられんわ。水着回か。
今期こういう敵見たぞ。ニガリで倒せ。不徳のギルド?
好きじゃない萌えアニメって普通のなろうより見るのきつくなるんだなぁって。

7話 ☆6
なろう要素。どういう転び方したらそっちにコケるんだよ。
師匠が頻繁に訪れるの1人で店やってる感じがしない。
まあ成長を感じられる描写があったのは良かった。

8話 ☆4
普通の商売敵って設定の方が面白いのに、盗賊との繋がりで完全な悪役として描いたら結局なろうでしかないんだよな。
胸がどうこうの寒いノリから感動話チックな方向に持っていくな。
しょうもない名前付け嫌い。なろうだなぁ。
当たり前のことをかっこつけて言う父さんw 安っぽい絵。
イキリアニメになってしまった。

9話 ☆5
転移陣か? はいはい電話電話 むしよけスプレーかな?
毒の知識ぐらい持っとけや。スカアニメやめろや。

10話 ☆5
これの前にライザのCMやられるとライザにしか見えんくなる。
BGMが壮大すぎて草。迫真の集中線 転生賢者でもこんな話あったな。
基本ずっとサラサが軸だよねこのアニメ。
ドクターストーン? また戦闘か。やっぱなろうなんだなぁって。

11話 ☆5
師匠とすぐやり取りできるようにしたのは自立してる感なくなるから失敗説ある。結局これもスライム300と同じで一見きららだけど展開はなろう。
ゲームのボス部屋感ww 爆裂魔法使うのか?w
戦闘で作画無駄に良くなるのやめろ。

12話 ☆5
最終回でやる話なのか? なろうあるある魔法ダッシュ草。
亡き両親の商会なのか。
結局こいつらは主人公いないと錬金術的なことは何もできないの?
主人公だけで良くね観あるのはこれ系の作品としては致命的すぎる。
主人公にキャリーされてるだけのほか三人。

曲評価(好み)
OP「はじまるウェルカム」☆4 ED「Fine Days」☆5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

美少女俺TUEEEハーレムと女子だけ日常系のハイブリット作品

 最後まで見られました。結果的に。基本、若干の萌え以外の感情は動きませんし、伏線の発見やテーマ性の深掘りをする必要はないと思います。ボッチは初期設定だけです。初めの数話はちょっと興味が惹かれる展開だったと思います。

 現実の世界ではないどこかの異世界で、ヒロインの無双でやられる心配がなく、村人から頼りにされる店舗経営もの、というジャンルが好きなら良いと思います。
 一方で話そのものは、女子だけ日常系の共同生活の部活ものみたいな感じです。事件や敵も存在しますが、エピソードを展開するための設定以上のものではないです。他の少女たちは飾り物です。ですので、美少女主人公の女子ハーレムものという見方もできます。
 要するに流行のジャンルのハイブリットです。

 文明化の度合いとか気にしないほうがいいでしょう。テントはどう見てもコールマン製ですし。そういう些細なことを気にしないほうが楽しめると思います。

 ヒロインがずっとしゃべりっぱなしです。声優さんがお好きなら満足度が高いかも。
 ヒロインぼっちの初期設定は良かったと思います。

 結果的に私はなんとなく最後まで見てしまいました。リラックスタイム用なので、時間が無駄とも思いません。が、2回目を見ようとは思いませんし、どこかで間違って2回目を見たときに、以前見たなあと思い出さないかもしれません。既に登場人物の名前とか思い出せないし。



 


10話まで サブスクのサムネの女子の作画が良いのに気が付いて今更ながら視聴。

 1話の設定の説明回とそれ以降のあらすじは悪くないと思います。ぼっち設定のヒロインが店舗経営するという話は、他の異世界薬局ものと比べて面白いスタートだったとお思います。

 異世界でもともとぼっちということで、転生ではなく生まれながらのぼっち表現です。すぐ逃げたがる男の異世界転生と違い女性原作だからでしょうか。そこも面白いですね。「ぼっちざろっく」もあるので流行なんでしょうか。全体のストーリーの本筋は面白いと思います。キャラもいい子だし。

 経営ものとしてお金にこだわるのも面白いと思います。全体的にお金にまつわる話が多いのは一貫性があるとも言えます。

 ただ、学園生活、修行、ヒロインが村が好きになる、店のボロに困惑する、1人目の店員さんが来るところなどが正直薄すぎて物足りません。ヒロインの俺TUEEEのチューニングをやり損なっている感じで、特に魔物退治で盛り上がりが弱いですし。師匠が簡単に来過ぎるのもちょっとなあ。

 お店作りは全部錬金術と大工さん無双で解決してしまいます。肝心のお金にまつわるところをすべて俺TUEEEで解決しているように見えてしまいます。ストーリー展開で解決しているように見えません。コウモリのところは、単なる俺TUEEEじゃない表現ができる気がするのですが、なんかヒロインが頑張って強い魔物倒せば全部解決できるじゃん、に見えてしまいます。

 もっと的を絞るとか、心情が形成されるプロセスを丁寧に描いていたら、かなり良かったと思うのですが、本当にストーリーの説明だけでポンポン話が進んでしまう感じです。

 萌え、ヒロインの成長話、友情の話、師匠の愛とコメディ、俺TUEEE…あらゆる要素が中途半端です。

 このストーリーだと原作はもっと密度が濃いんでしょうか?あるいはこの作品の印象の通り、地の文章はサラッとしていて、会話劇なんでしょうか。よくわからないですが、正直この出来だと原作までは手が伸びません。

 最近気が付いたんですけど、面白い面白くないって、シームレスな連続性があるパラメータだけでは決まらなくて、面白さの境目、閾(しきい)値がある気がします。何かが足りないと急激に価値を失うと言えばいいのでしょうか。

 本作は、要素はあるし、プロットから言って面白いと紙一重だと思います。ただ、どこかが「面白いなあ」と思う閾(しきい)値を微妙に下回ってしまったような惜しさを感じます。逆にいえば可能性を秘めている世界観、キャラ設定、プロットだと思うのですが…

 もし原作が原因ならネット小説の弱点、編集者が機能していないのだと思います。あるいはアニメ制作者なら12話くらいである程度の区切りを収めるためにがんばったのかもしれませんけど、演出や面白さ、エピソードの出来を省略するのはいただけません。

 アニメの画面については、異世界もの特有の作画・キャラデザの安っぽさもあります。ヒロインとサブヒロイン3人は悪くないんですけど、モブとか背景美術は本当に安っぽいです。

 まあ、ちょっとスパイスもある女子だけ日常アニメだと思えばいいかなあ。一気見だと批判的になるので1話ずつがいいかもしれません。


 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ちゃんと差別化できている印象の「俺つえー系」

視聴前の想像と違い、
しっかりと作りこみがされている印象を受けてびっくりした。

いろいろな細かな部分を手を抜かずに、きっちりと詰めてある感じ。
主人公の幼い時の出来事や、師匠となる錬金術師オフィーリアとの出会い、その他の細かな設定について「深い」とか「練ってある」とかいう意味では無いけれどもしっかりと説得力を持たせている感じ。

物語自体は、レビュータイトルに書いたように主人公が無双の能力を持つ「俺つえー系」の亜種である事は間違いないのだが、主人公が錬金術師だという点と商売≒お金儲けをきっちりとポイントポイントで描いている所が意外と他作品との差別化として効いている。

何しろ、仲間となるアイリスとケイトとの馴れ初めも「お金」絡みだし、その他の採集者や登場人物たちとの関係も「お金」を絡めて描かれることも多い。
また、会話のネタもきっちり「お金」が顔を出すことが多い。

もっとも、店舗経営と謳っている割にはマネジメント的にどうこうといったマジメなものではなく、店舗経営というタイトル故に、あくまでもエッセンスとして
「お金」を絡めているという印象かな。

とはいうものの、この点で、ちゃんと作品カラーが出ているのは誉めてもいいと思う。

あとは主人公のキャラ付けのせいなのかな、なんか全体的にあっさり風味な印象を受けた。
これは、悪く言えば、味気ない平坦なストーリーともいえるかもしれない。

作画については、キャラを含め全体的に中の上とか上の下とかいったレベルに達しているのではないかと思った。
少なくとも標準レベルよりは上というのは間違いないのではないかなぁ。
キャラクタもかっちり描かれているし、破綻や崩れもほとんどなかった印象だし、何なら、細かく描いてあると評価してもいいくらい。

声優さんも、いつものコメントになってしまうけれども、特に不満はなかった。

音楽も、ガッツリ印象に残ると言う訳ではないけれども、標準レベルなのではないかな。
世界観はきっちりと守っていた気がします。

キャラクタはきっちりと描かれていて、好感が持てましたね。
主人公をはじめ、キャラの魅力としては標準レベルを維持、少し越えていたかな、という印象。

サラサは学生時代の方が少し気になったかな、どんな学生生活、修行生活をおくっていたのか、そちらの方に少し興味がでました。
経営者デビューしてからは、錬金術無双感が・・・ね。

ロレアは、サブキャラサポートキャラとしてはしっかりと仕事をしている感じでした。実際に、料理等サポートをしていましたがね。
こちらも、超絶魅力的と言う訳ではないのですが、好感が持てるキャラでした。

アイリスは意外と三枚目キャラで面白かったですね、ケイトとセットで賑わすことの多いキャラでした。個人的にはおもしろキャラとして観ていましね。

ケイトもアイリスとセットで賑わしキャラでしょうか。
アイリスよりも少し落ち着きがあったように思いましたが、ま、セットですな。

オフィーリアはポイントポイントで登場するのですが、割と気になるキャラクタですねぇ。容姿もわりとお好みでした。
興味も含めて、気になるキャラクタでした。

キャラクタは全体的に俗に言うきらら系を少し大人っぽくしたような容姿でしたが、私の印象だけでしょうかねw。
特に調べる気もないので、印象だけで書き込んでいますが。

でも、4人んで同じ家に住みながらわちゃわちゃやっている感は割と楽しく観ていました。
ちゃんと、錬金術つえー系だけにならないように賑わしていたと思います。



全体的に見て、この手の作品としては、観てみてもいい作品なんじゃあないかなぁ、との評価です。

機会があれば、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

68.0 4 2022年度の師匠アニメランキング4位
ヒーラー・ガール(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (124)
313人が棚に入れました
――歌の『癒し(ヒーリング)』を信じてる。―

声優・キャラクター
藤井かな(ふじい かな):礒部花凜
五城玲美(いつしろ れいみ):堀内まり菜
森嶋 響(もりしま ひびき):熊田茜音
矢薙ソニア(やなぎ そにあ):吉武千颯
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ヒーラー要素がなければ素直に面白いのに…→ヒーラー要素を無視するのが正解なのかも?

歌で人を癒やす新たな医学が存在する世界で、医師見習い的な子たちが成長する感じのアニメ
話のベースに歌があることもあり、かなりミュージカルに寄せたような雰囲気
初っ端から歌ってるし歌の挿し込み方も微妙だし、多分かなり人を選ぶタイプ

{netabare}ただ、それ以上に人を選ぶのがなんとも言えない宗教臭さ
街なかで新宗教に出会ったときのような、無意識に身構えてしまう空気感が漂う
世界観がかなり現実に近いため、「歌を聞いて傷が癒える」という設定自体がかなり浮いている
制服の感じやらちょっと怖いくらい笑顔いっぱいで歌ってる感じやらが、「そういう宗教」で制作された映画を想起させる

「歌で人々を笑顔に」をわかりやすく視覚的に表現する方法として治療を組み込んだのかなってのは強く感じる
ただ、そういう医療をオマケとしてる薄味感と、歌えば心も体も癒えるっていう視覚的な強さが変にマッチしていて、
「既存の医学より歌の力を重視する集団」みたいな違和感に繋がっている

話の筋もその印象を後押ししていて、歌唱のトレーニングはしっかり描いているのに医療分野を学んでいる風景がない
仮にミュージカル自体を扱うような、舞台や劇団をテーマにした物語ならこの構成で正しいと思う
ただ、「歌唱+医療」という軸なのに片側に寄り過ぎているせいで、医療部分が謎の超自然パワーにしか見えない
そしてその超自然パワーに傾倒して揃いの制服を着込んで生活してる集団って背景を見てしまうと…

とは言え、研修の身の主人公が勝手に行った治療でキツく叱られるのは好き
後半で知り合いが倒れたときにそれを思い出して、研修の身でも出来る範囲のことをするっていうのもかなり良い展開
でも、その「出来る範囲のこと」っていうのが「歌で笑顔に」なせいで説得力が薄れてしまっているのが残念
というか治療行為と違うただの歌を歌ってるはずなのに、「イメージが進化した」とかなんとか言ってるのが…
なんかエフェクトが輝いて明らかに普通の歌と違う現象起きてる感じなのに、そこに対して肯定した風じゃ駄目でしょ

そもそも論になるけど医療に繋がる歌唱を学んでるのに、出来ることがソファに寝かせることだけってどうなの?
かなり地に足ついた舞台なのに、現代医療を蔑ろにした演出がかなり目立つ
連絡を入れた救急車より、電波届かず連絡つかない師匠のが早く到着するのも過度に既存医療を下にしてるようで、
なんか既存の医療をコケにして民間療法を賛美してるような薄ら寒さを感じてしまう

歌についてはちゃんとしたクオリティで歌える人を揃えた感じ
そのせいか声優としての演技はちょっと怪しいけど、話数を重ねたらマシになるといいかな
{/netabare}

大筋は悪くないし動きも良いし、テンポも良くて筋がシンプルで視聴しやすい
なのに見てるとゾワッとくるのが止まらない、ちょっと怖いアニメかもしれない…

3話まで視聴
{netabare}3話を視聴し、4話に入ったとこでちょっと一休み
当初感じていたゾワゾワ感は割と減退して素直に楽しめる部分が大きくなった
ただ、それはあくまでも「日常生活を描くミュージカル」として見ているから
つまりヒーラーという謎医療の要素が薄まったおかげ

2話に関しては正直ちょっとなーって感じだった
海外で飛び級して一足先にヒーラーになった子の初登場回
出会って話をしてアクシデントが起きたため歌って人助けってシンプルな筋
でも、変なライバル関係(しかも主人公に直接関係ない)を前に出してるせいでやっぱり医療は蔑ろ
オマケにここでも救急車は遅れて到着するため、単純に引き出しのなさまで感じる

歌唱シーンになると謎のイメージ映像が主体になるところや、
イメージが患者に向かったものではなく歌唱を中心にしているところも微妙な感じ
歌で癒しをって根幹に対して、癒やすことではなくヒーラー自身に描写が向きすぎている
話のテンポは良いし筋もシンプルだから全然見れるけど、
作品として描きたいことから焦点はズレてるよねって感じだった

それを終えての3話
仮免試験に向けての勉強の様子と、それを終えて燃え尽きた主人公達の様子
開幕からミュージカル調なのは個人的には全然問題ない
楽しげな歌に乗せて現状と課題、勉強会を開くとこまで綺麗に纏めていて退屈しなかった

勉強会の場面では主人公は薬学が苦手とか、緑の子が田舎に沢山の弟妹を持つことが語られる
この辺はまぁ日常パートなので特に言うことないし、普通の会話

それより気になったのは神楽舞を見てヒーリングについて解釈を語る部分
「解明されてないけどとにかく効果がある」「祈りの力」とか一気に疑似科学的な胡散臭さが…
そこの部分に理屈をつけられてないなら語らないほうが絶対にいいでしょ
「歌で癒やしを」を強調するために挿入した会話なのはわかるけど、そこに説得力があまりでていない

その後は燃え尽きた主人公達に気分転換をさせるための町内運動会
ここでまたライバルキャラがでてくるけど、やっぱ敵意を向ける必要はなくない?
ライバル関係を使って展開を盛り上げてるのは分かるし、実際に展開も盛り上がってはいる
でも、普通に競争するだけでいいのに無闇に相手を挑発するのは、
「癒やし」をテーマにしてる割に配役が雑かなと
普通に腑抜けた主人公達を叱咤する流れで良かっんじゃないかな

運動会の辺りで続く謎ミュージカル調モドキはかなり好き
燃え尽きて調子がでないせいで、ずっと練習してた歌唱から抜け出せてないって笑いになってる
周りは普通に会話しているのも、ライバルちゃんが途中から歌に乗っかるのも、
「コイツら今変なスイッチ入ってるんだなー」が一発で分かる良い演出
そして最後に全部持ってった緑の子をきっかけにスイッチが切れるのも面白い

ただ気になったのはここまでで感じた面白さって「ヒーラー」の部分以外だよなってこと
歌で癒やしを与えるヒーラーガールの活躍としては描き方が色々甘いし、
歌を生活の中心にしてる女の子の日常と思うとヒーラーより劇団員のタマゴのがよくない?ってなる
やりたいことは分かるのに、面白さの焦点がズレてしまっている
{/netabare}

ここまで見てきて、ベースになる日常ミュージカルのような空気感はすごく良く出来てると思う
少なくとも今後も視聴することにネガティブな感覚はない
ただ、ヒーラー要素の噛み合いが全然上手く行ってないので、ここが改善されるかがポイントかな



最終話視聴
結論から言うとかなり良かった
アニメの視聴中に聴ける音楽としてはかなり満足感の高い出来が揃ってる
シナリオも概ね好き……なんだけど、ちょっと気になる部分があってそこは「良い」とは言えない感じ

テンポの良さはすごく感じられて、各話のテーマも綺麗に纏まっている
{netabare}特に会話シーンは説明感がかなり薄く、小気味よく進むのが見ていて楽しい
大事な場面になると歌唱が始まるのも、メリハリがきいた見せ場に繋がっている

日常パートに近い場面はこのテンポ感が上手く作用していた印象
ベースのラインが高校生活の一年なので、季節や行事で時間経過が表現されている
その分場面説明に台詞を割く必要性が薄く、人間関係を感じさせる会話が濃く感じられた

反面、このテンポの良さは「ヒーラーの成長」を表すのにはちょっと向いてなかったかな
どんな作用で、どんな資格があって、どこをゴールにしてるかがかなり曖昧
歌唱のための舞台装置に留まっていて、主人公達が何を目指して努力しているかが弱かった
{/netabare}

「ヒーラーの設定の弱さ」は、最終話に思い切りしわ寄せがきた印象
{netabare}これまでは学校や季節に沿った物語だから違和感が無くなったのに、
最終話は時間経過がかなり分かりづらい

カナ達はどれだけの期間を外部で働いて、どうしてスカウトがきたのか、
そういう成長を示す部分が設定面にも時間経過の面にも薄い
そもそも最終話が駆け足ってのもあるけど、それ以前の積み上げがあれば説得力は増したはず


最終話はそれだけじゃなく、破門やら帰れなくなったやら無理な展開が目立つ
そんな強い言葉を使わないと視聴者を引き止められないと思ったの?
あるいは最終話には大きな展開がないと駄目って判断?
歌がかなり強力な武器なんだから、そこに自然に繋げる展開で十分なのに…
最終話は話の無理な進め方が目立ってしまい、個人的にはあまり好きじゃなかった
{/netabare}

ただ、最終話以前の話は好き
{netabare}特に好きなのは玲美の回
家族の代わりに支えてもらうことで夢に近づいた自分が、
夢を手放そうとする相手に恩を返す流れはとても良かった
歌とシナリオの噛み合いも強く、印象深い内容

文化祭の回はしっかりコミカルが成立していて楽しかった
C級試験前の合宿も、問題のシリアスさと画面のコミカルさのバランスが面白い
最終話に粗が目立っていたものの、そこに至るまでの毎話はしっかり楽しめた
{/netabare}

歌に関しては文句なしかな
{netabare}烏丸先生がマジで上手いから、教え子やソニアの歌が上手くてもなお師匠の貫禄を感じられる
ちゃんと歌を歌えるキャスティングで揃えたからこその説得力と満足感があった
{/netabare}

歌を毎話挿入するってノルマのためにヒーラーって設定を作ったけど、
そこに対する比重は実は制作陣にとって小さなものだったのかも
歌に繋げるためのフレーバーと割り切るのが視聴にあたっての正解なのかな?
区切りの良い最終話だから2期を作れるかわからないけど、
今後もこういうミュージカルに寄せたアニメが作られると嬉しいかな

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

歌の『癒し』を信じてる。

初め観るつもりはなかったのですが,キャラクターデザインがカラフルでポップだったので試しに観てみることにしました。

結論から言いますと,わたし的にどう評価すれば良いのか悩む作品でした。
あくまでわたしの主観・好みの範囲内ではありますが,良いところと悪いところが混在するのです。

まず,1番思うところとしてはこのアニメの世界です。
このアニメでは音声医学なるものが存在していて,西洋医学,東洋医学に続く第三の医学として浸透しているそう。
ファンタジーですよね。
それは分かっているのです。
けど有り体に申し上げますと“胡散臭い”です!!
実際にリアルでも代替医療とか民間療法とかありますし,ちゃんと科学的に効果があるってエビデンスがあるものもあるだろうけど,そういうのがはっきりしないまままことしやかに信じられているものもあるわけで…。
なんだかそういうものだったり,スピリチュアルなものだったり,怪しげな宗教み…みたいなのを感じちゃったんですよね。
(彼女たちの治療院の制服も宗教みを感じる。。)
{netabare}歌唱4の外科手術の執刀医を歌でサポートする件では特にそういう気持ちで観てしまっていました。{/netabare}
舞台が現代日本ではなくて,かつ西洋医学や東洋医学とかじゃなくて初めから歌で治療するのが当たり前の世界…つまりハイファンタジーにしてくれたらいわゆる魔法ということだから胡散臭さとか感じずにすんなり観れたと思います。
それが,このアニメで1番好きになれないなと思ったところです。

わたしがこのアニメを観ることにした1番の理由はキャラデザなわけなんですが,全体的には確かに可愛いです。
カラフルな髪の毛のキャラってアニメでは珍しくないけれど,こんなに鮮やかな色にインナーカラーまで入っているのがおしゃれだなって思いました☆
作画も丁寧で崩れたりとかはなかったと思います。
ただ,彼女たちのまつ毛がどうにも気持ち悪く感じちゃうんですよね。
ご覧になった方は分かると思いますが,あの丸いまつ毛。
わたしはだまになったガチガチのマスカラを連想してしまいました。
玲美ちゃんはぼてっとまつ毛じゃないのでわたしは彼女が1番好きなキャラかな♪
学校の制服も彼女のが1番可愛い♡

物語は特別面白いとは言えないんですが,出てくる人が基本良い人ばかりなのでストレスなく観れます。
「可愛い女の子たちが夢に向かって一生懸命頑張る」というストーリーなので,そういうのがお好きな方は楽しめると思います。
わたしは決して嫌いではないのですが,ちょっと退屈に感じちゃうのです。
一応,多少うまくいかなかったり手こずっちゃうことはありつつもなんだかんだで全てがスムーズにうまくいくし努力はちゃんと報われるんですよね。
そういう類のアニメだっていうのを分かって観てるのでハラハラドキドキしたり応援したりできず毎回まったりぼーっと観てる感じでした。
ただぐっときたシーンはあります。
それは歌唱2の公園でのシーンです。
{netabare}妊婦さんが陣痛に苦しんでいるところをソニアとサポートのかなが治療するんですがうまくいかないんですよね。
そこに理彩が現れて助けてくれるんです。
ま・じ・で頼もしくてうるっときてしまいました。
(感動したわけではなく理彩がかっこよくて!!)
このアニメに限らず主人公がピンチのときに助けにきてくれる先輩とか師匠とかそういう存在ってほんとにかっこいいですよね。
わたしが1番好きなシーンです。
ただ,良いところと悪いところが混在すると書きましたが,ここでもそうで…。
妊婦さんが苦しんでいる横で歌を高らかに歌っている姿がなんともシュールで失笑してしまいました。
笑うところじゃないって分かっているんですけどね(^▽^;){/netabare}

あと,突然ミュージカルになるシーンがちょいちょいあります。
あそこってネタで視聴者は突っ込むところなんでしょうか??
それとも大真面目にやってるの(。´・ω・)??
わたしはミュージカル映画とか好きなので,「なんかふざけてるのかな?どっち??」って思ってしまいました。

歌唱8は観たあとちょっと「時間を返せヽ(`Д´)ノ」ってなりました。
{netabare}葵さん結局元サヤのエピソードをアニメにしなくても…。
あとは歌唱11の言い合うシーン。
口調はケンカっぽいんだけど,ただお互い褒め合っているだけ…。{/netabare}
わたしは何を見せられているのだ!?って気持ちになりました。
全体的にぬるめの温度のアニメではあるんだけど,「もう勝手にやってくれ」って気になっちゃう(~_~;)

このアニメで1番好きなところは主題歌です。
オープニングテーマもエンディングテーマもどっちも良い曲!!
正直言うと良い曲ではあるもののあまり印象に残らない曲だなとずっと思ってたんです。
歌唱7でOPとEDの曲がチェンジされてましたけど,それにも最初気付かず「キャラの口と歌が合ってないな」なんてOP観ながら思っててEDでようやく気付いたくらいでした。
でも,最終話まで観てどちらの曲もとっても好きになりました☆
今はプレイリストにいれてよく聴いたり歌ったりしています♪
声優さん達は歌がとってもうまいですね!!
歌唱力でキャスティングされたのかなって思うくらい。
まぁミキサーさんが良い仕事してるってのはもちろんあるのだろうけど…。
なので,基本わたしは声優さんの評価あまりしない(★3のままが多い)のですが今回は0.5上げてあります。
(音楽の方を★5にしてるので基本はそっちで評価しております。)

以上,珍しく評価に悩んだレビューでした(; ・`д・´)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

挑戦的な作品

{netabare}
ヒーリング医療と言う架空の医療を扱ったアニメ。
ミュージカル要素をここまで多く取り入れたアニメと言うのも珍しいし、設定やミュージカル時の演出など、様々な要素において挑戦的だなと感じる。
ヒーリングと言う独特な設定を、日常の一部として描くのが異様に上手かった印象。その設定だけに焦点を当てた話を中心にせず、基本日常アニメな雰囲気なので、却ってこの世界ではヒーラーの存在はごく自然なものなのだと伝わってきて世界観に入り込みやすい。

歌には実際に身体作用、癒し効果があるものだし、ヒーリングと言う設定は恐らくそれの誇張、ヒーリング医療と言うのは恐らく患者へのケア的なものを誇張した設定で(そのため手術班も別にいる)、このアニメの設定は現実の延長だと捉えられたので、(人に依っては題材が噛み合ってないと感じるみたいだが)自分はむしろ題材がきれいに噛み合っていたと感じたかな。

手術時の演出も良かった。そのまま演出無しでやったらシュールになりかねない部分を、抽象的な表現を用いて神秘的な雰囲気にしたのは正解。
原画が一人の回も多かったみたいで、複数人ではなく一人でやっているからこそ、回ごとにそれぞれに個性が感じられるものになっていて映像面でも面白い作品だった。ミュージカル時の映像単体で見ても面白い。

それ以外の部分は基本的に朝アニメに近いノリで、常にハイテンションだったり、テンポのいい会話などもあって日常アニメとしても楽しい作品だった。
様々な医療現場を通じての各キャラたちの成長を見守るアニメとしても良かったと思う。特に最終回、主人公がヒーラーを目指すきっかけとなった出来事を今度は逆の立場から描くという見せ方は、過去の憧れに近づけたという達成感が感じられて良かった。

一個微妙だった点はキャラの掘り下げがあまりなかったことか。
キャラ一人一人の印象は結構薄い。
金髪の子の掘り下げ回も話が少し微妙な感じでした。
そういうのもあって神回と言うほどの回はなく、良回レベルで安定していた印象の作品でした。

声優としてはそこまでだなと感じる人もいたけど、曲のレベルはめっちゃ高かったです。

こういう意欲作は増えてほしい。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
なろうっぽくない雰囲気。主人公可愛いな。これなろうじゃないのかよw
オリアニか。何ともシュール、設定も見かけもw
これがDivaですかw 歌うめえな。なんやこのアニメ...。
狂気を感じる。実況向けアニメ? 好きだわこれw 何だこの修行。
何その走り方w 歌いいな。ミニキャラの目が怖すぎる。
現状今期一推しアニメw Cパートびびった。

2話 ☆8
面白い方のヒーラー。モブかわ。本好きかなw 謎の百合。
珍しい髪型だな。何で街に出とるねんw やっぱり謎アニメだ。
白髪の子好き。転調と妊婦を絡めたってことか。
 
3話 ☆1
謎曲。ヒーリングの起源とはw 謎のノリやめろ
今回ちょっと寒いわ。もう一つのヒーラーよりも寒い。
なんやこの回...。いや、挑戦的な回だし客観的に見るなら評価するべきなんだろうけどさすがにノリがきつかった。

4話 目が怖い。血見るのきつそうだなw ネタバレ。これは失敗しますね...。何でこんなみんなの前で手術をw ☆9

5話 ☆9
伸びにオブラートかけるな。水着回か。師匠落ちかな。
確かに目標消えてしまったな。謎曲。

6話 ☆8
ロシアとか言うタイムリー。薬を補完する感覚で楽譜をw
治療シーンぶっ飛んでて好き。医薬品的な。青い料理の下り寒いぞ。
料理で気分悪くなった人をヒールするのか。音楽要素は消えたw
クラスとは別でやるんか。

7話 ☆8
地面に落書きされてて草。EDとOP間違えてますよ。
2つもやってたら遊ぶ時間なさそうだな。作るの間に合わなそう。食あたり?
もしメロスが遅刻したらの方が気になる。あの眼鏡教師じゃないんかよ。
弟子だけに任せるいい師匠。サプライズ(サプライズとは言ってない)
曲いいな。

8話 ☆6
ミュージカル滑ってないかw バレバレじゃん
主人公も料理下手じゃなかったか? いい話だったな。
は? 成長物語として良かったのにCパートが蛇足すぎる。

9話 ☆9
怪しい薬。ホント映像作品って感じだな。
映像が見ていてすごく楽しい。3人の成長も感じられる。

10話 ☆8
ロシアの話題w 弟子を置いておいての鍋は美味いか?
ミュージカル今回は結構自然。
もう少しせっかくAパートで引っ張ったんだからお菓子がどうだったか見せて欲しかったな。

11話 ☆7
玲奈だけやっぱり声優が少しあれだな。茶番みたいな喧嘩だな。

12話 ☆9
なぜアメリカ。ランドw お客様の中にヒーラーは。
ここにかなの過去を一緒に描くのは上手いな。結構綺麗に纏まった。

曲評価(好み)
OP「Feel You, Heal You」☆9.5
ED「Believe like Singing.」☆8.5
その他省略
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

66.3 5 2022年度の師匠アニメランキング5位
うちの師匠はしっぽがない(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (93)
300人が棚に入れました
いつか人間を化かしてみたいと夢見る、豆狸の女の子・まめだ。 少女に化けて大都会・大阪に繰り出し、黒髪の美女を化かそうとするが一目で見破られてしまう……! 落ち込むまめだに容赦なく「里に帰れ」と言い放った美女は、自分を「落語家」だと名乗り……? 笑うかどには、たぬきたる。観ると笑顔になる大正落語ファンタジー、ここに開演!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

四天王編からが本番

{netabare}
じょしらく、落語心中に続く落語アニメ。
ノリは萌えアニメ風な部分もありながらストーリーにも力が入っている感じ。
(ただ、萌えアニメ風味はいらなかったようにも感じるけど)

人間を化かせなくなった代わりに、落語で人を笑わせてやろうと思ったのがきっかけにまめだが落語家を目指す話。
一見繫がりがないけど、要は脅かすのではなく笑わせることで、もう一度人の心を動かしたいということだろう。そう考えると結構納得。
落語の中に失われた人の心を求める文狐と、落語で昔のように人を動かそうとするまめだ、落語をやるきっかけとしてはかなり納得感があって良かった。
時代の変化に取り残され人から悪意を向けられた文狐と時代の変化によって人を化かせなくなったまめだ、二人の共通点があり得ないと思われた師弟関係を成り立たせたのかな。
まめだからは師匠に対する信頼心が伝わってきた。
最初まめだに冷たく当たっていた師匠が、まめだのまっすぐな頑張りを見て段々と距離感が近づいていく感じも良い。

前半に関しては、真面目にやっている部分は導入なども丁寧で良かったけど、萌えアニメ的なノリが要らなかった。
三味線(?)に化ける回とか面白かったには面白かったけど、ずっと真面目な作風を突き通して欲しかったなぁというのが正直な感想。

実際そういったノリが少なくなった四天王編以降の方が面白さは増した。
四天王に認められるために数々の努力をこなすまめだには好感もてたかな。
四天王の面々もちょっと癖の強い人も多かったけど、真面目なまめだに対しては真摯に向き合ういいキャラ達ばかりで良かったです。
まめだが頑張る姿は全話通して描かれているし、船上での落語後など挫折もあり、軸の部分はかなり王道で真面目な作品。
歌緑の試験のシーンがなく、中途半端に終わったのはちょっと残念だったけど、雰囲気的に合格なのはわかるし締めとしては及第点。

話の出来は良かったと思うけど、落語の面白さはあまり分からなかった。
この作品の落語は話が難解な割にテンポが早すぎて全く頭に入ってこなかった。
これは自分の教養がないだけなのかもしれない。
落語に詳しい人がどういう評価をするのかは気になる。
ただ、作者が落語好きなんだろうなと言うのは伝わってきた。
その回の落語の内容に絡めて話が作られているのは素直にすごいと思う。

主人公達が狐や狸なのも、落語の作中でよく出てくる動物だからなのかな。(他にもなにかありそうだけど)
まめだという落語もあるみたい。
主人公達を動物にしようというのは面白い発想。
落語家を目指すきっかけとして、伝承的な動物設定は活かされているし。

EDのノスタルジックな感じが作風にもあっていてすごくいい。
暗黒兵士のOPもいいし、期待の新人歌手。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話
落語アニメは先駆者が強すぎてなぁ。大正乙女おとぎ話かな?
時代は大正か。さすがにのっぺらぼうにはびびれ。
てか、その年齢なら化かせた時代のこと知らないだろw
落語頭に入ってこん…。思ってません。EDクソいいな。
まあまあ面白かった。☆7

2話 ☆8
背景作画雑だな。落語アニメなのに落語が面白くない。
普通に不法侵入するの草 バトルアニメかな? 誰かに借りるって…。
そんな軽い気持ちでいいんか?
落語を始めたい意思や理由がはっきりしているのはいいと思う。
前半の落語とストーリーが重ね合わされてるのも作り込まれていていいね。

3話 ☆4
キャラ一気にこんなに増えるのね。落語がやはりつまらない…。
割と虚無。謎の男 ED好き。

4話 ☆4
やっちゃと。よーきなこと。どうせあいつも動物。組長娘と世話係?
これ煽ってるやろw 作中のキャラだけが笑ってるの共感性羞恥なんだよな。
この空気で笑わせるの無理だろ。声優変えるな。
どこに笑える要素あったんや…。

5話 ☆5
1人にバレたらどんどん広がってきそうだけど。ギャグ回かな?
もしかしてまめだものにも化けれたりする? マジかよ。
意味わからん能力だな。そう簡単に心中しようとする前提なのかw
これ本人声? さすがに別人感強すぎない?
三味線語りが古語すぎて何となくしか理解できない…。謎のエロ風味。

6話 ☆5
客の民度 このアニメはいつ面白くなるの? 怖い。
見ろ言っといて何言うてんねんw この空気で笑わせるの無理ゲーだろ。
師匠を信じろと。

7話 ☆6
この子は何? この時代って落語それぐらい一般的なのかな何もないし。
落語嫌いじゃないんだけどなぁ...。うまくいってたやん。
金髪の子カットかよ。

8話 ☆5
落語しようよ。このアニメなんでたまにエロ寄りのネタやんの?
いや面白いけどさw 時代考えろやこれ現代じゃないだろクイズするな。
今回なんかノリおかしいなw
正直このアニメには萌えアニメ的展開を求めてない感ある。

9話 ☆5
四天王会議 落語風ぼっち会話悲しい。これはダメな大人。
なんやこの茶番…。なんで弟子とったらあかんの?
ここから他2人の元にいく回が2回続くの?

10話 ☆9
10分の内容丸暗記は無理やろ。言うほど性格悪くないって言う。
たぬき設定あんまり活きてないよねこのアニメ。ちょっと感動したわ。
ここまでで1番の良回。

11話 ☆9
過去回か。髪型この頃の方が可愛い。話良かったな。
落語の中に過去の情景を重ね合わせたのね。加速してきた。
時代の変化によって人を化かせなくなったまめだにも共感できるところがあったから弟子にしたのかな。

12話 ☆8
石田性格悪い。俺は嫌な思いしてないから。しっぽな遊郭編。
可哀想。意図的かよ。落語心中で鍛えた石田。邪魔役はいらんな

13話
薬盛られてそう。これ本物の金じゃなさそう。
こういう悪役キャラはこの作品にいらないかなぁ。
寒い戦闘アニメみたいなノリで警察倒すのやめて。盗んだことにした

曲評価(好み)
OP「幻愛遊戯」☆7
ED「ヴァージニア」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大正落語ファンタジー ここに開演!

この作品の原作は未読です。
実は録り貯めていたのですが、すっかり視聴するのを忘れてしまっていた作品でした。

視聴するか少しだけ悩みましたが、作品をググってみると、M・A・Oさん、山村響さんが出演されるというではありませんか。
しかも監督は、ストライク・ザ・ブラッドを手掛けた山本秀世さん…
という訳で、振り返ってみると視聴するしか選択肢の無かった作品でした。

落語をしているアニメと言えば、真っ先に「昭和元禄落語心中」が頭に浮かんできます。
これは本気で落語をしており、作品の持つ雰囲気に引き込まれながら視聴させて頂きました。

次点は、「このアニメは女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話をお楽しみいただくアニメです。」という前置きがお約束の「じょしらく」でしょうか。
あやねるが演じた蕪羅亭魔梨威には何度も抱腹絶倒させて貰いました。

どちらの作品も全く毛色の異なる作品ですが、この作品は果たして…などと考えながら視聴を始めました。


いつか人間を化かしてみたいと夢見て、
大都会・大阪に飛び出してきた豆狸の女の子・まめだ。

しかし、磨き上げた術は上手くいかず、
挙句の果てには「落語家」と名乗る黒髪の美女に一目で見破られてしまう。

美女の正体は人気落語家・大黒亭文狐。

術ではなく芸で人を化かす文狐の落語に感動したまめだは、弟子入りを志願する―――!

笑う門にはたぬきたる。

大正上方落語ファンタジー、ここに開演!


公式HPの全体あらすじを引用させて頂きました。

完走して振り返って思う事…
「昭和元禄落語心中」「じょしらく」のどちらの毛色とも異なる作品でした。

まず、物語全般を通して結構真面目に落語に取り組んでいました。
私は上方落語というモノを理解していないからでしょう…
決して落語で笑える場面が多いという訳ではありませんでした。

ですが、兎に角まめだが何事にも全力全開、体当たりで挑み続けるので、落語を通して感動させて貰ったシーンが幾つもありました。

大黒亭文狐とまめだ…師匠と弟子に繋がりがとても丁寧に描かれているので、見どころであると共に、私の感動ポイントでもありました。

ですが、師匠と弟子の間柄だって決して順風満帆ではないんです。
荒波の連続だったと言っても過言ではありません。
最初は薄っぺらだった師匠と弟子の信頼関係がどんどん強まり、荒波を何度も凌いでいくのです。
キャラデザは優しい感じですが、一本芯の通った物語が展開されたので、途中で何度も見つけられて良かったとおもいながら視聴を続けていました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、GARNiDELiAさんによる「幻愛遊戯」
エンディングテーマは、Hinanoさんによる「ヴァージニア」
当時、「幻愛遊戯」を何度も聴いていたのを思い出し懐かしくなりました。

1クール全13話の物語でした。
最近、作品の整理を怠っていたので、お盆休みから少しずつ整理を再開していますが、ショート作品を含めて取りこぼした作品が結構出てきました。

2023年夏アニメもこれから佳境に入ると言うタイミングではありますが、少しずつ時間を取って視聴していきたいと思います。
これで、リアルで放送されている作品の視聴が更に遅れることにはなりますが、それは仕方の無いことと言うことで…^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

うちの落語はしんぽがない

【この作品の見どころ】
一生懸命な弟子の可愛さと面倒見のいい師匠、取り巻くキャラクター達の暖かさを見て和む作品
笑える作品じゃないけど上方落語もマジメに取り扱っていて解説もちゃんとあるので落語がどんなものなのか興味ある人にもいいかも

【感想】
序盤がつかみ悪くて微妙かなって思ったけど落語の修行がはじまってからまめだを取り巻く人間模様は少しずつ面白くなってきました
少しずつ成長していくまめだちゃんの純粋さと、見守るししょーの関係性がとても良く、見て良かったです

でも落語はぜんぜん面白くない

上方落語がテーマですが、声優は演技は上手でも落語のプロではないので
演技がいいだけで面白さまでは表現できてないと思った
そこの部分が昭和元禄落語心中との差かな?

作中でししょーが「ただ暗唱するだけでいいわけじゃない」って言ってたけど、それはそのままししょーの声優に当てはまる言葉
ただ上手に演技すれば笑いが生まれるわけでもないのでしょう
どれだけ上手にマネをしても、声の抑揚、表情、間の取り方、そういった何代も師匠から弟子に伝えられてきた熟練の技術はそう簡単にマネできない
だから面白くないんだと思います

そんな簡単にマネできたら落語家の立場ないですよね・・・

落語って漫才やコントと違って小刻みに笑いが生まれる芸じゃなくて、
ほとんど笑いのない長話を聞いてしっかり物語に入り込ませたうえでここぞというところで落として笑いにつながるものだと思ってるけど
このアニメはオチで笑いをとれるだけの技術がないので、ただの退屈な長話になってしまっていて、長話に付き合って損した・・・ってなると評価が低くなるのも仕方ないのかなあ

でもそれは声優が悪いわけじゃなくて、落語はそれだけ難しくて奥が深い芸ということだと思います
落語の面白さはイマイチ伝わらなかったけど、まめだとししょーのキャラクターは好きで楽しめました

【落語がダメなら映像でカバーすればいいじゃない】
尺の関係もあると思うけど、間の取り方に難があるので落語の物語が一回聴いただけではすっと入ってきません
プロの落語家ならしゃべりだけで観客に情景を思い浮かべさせて物語に引き込む力があるけど、
声優は落語家じゃないので映像でちゃんとサポートしないと話に入り込みづらいと思う

【大阪弁ちゃう】
声優がすごく頑張ってるけど、やっぱりししょーの関西弁のイントネーションが気になります・・・

まめだちゃんは大阪弁覚えろって師匠から言われてるのになんで日常会話共通語なの?
普段から使ってないと習得なんてできないと思う

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

67.0 6 2022年度の師匠アニメランキング6位
錆喰いビスコ(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (199)
582人が棚に入れました
全てを錆びつかせる≪錆び風≫が吹き荒れる日本。人々は街や生命を蝕む錆に怯えながら暮らしていた。忌み嫌われる≪キノコ守り≫の一族の少年・赤星ビスコは、瀕死の師匠を救うため、全ての錆を浄化する霊薬キノコ≪錆喰い≫を求めて旅をしていた。旅の途中、忌浜(いみはま)で出会った美貌の少年医師・猫柳ミロもまた、大切な姉を蝕む錆の対処法を探していた。愛する者を救うべく、ふたりの少年が手を取る時、新たな冒険が始まる。人の心までは錆びつかない。

声優・キャラクター
鈴木崚汰、花江夏樹、近藤玲奈、富田美憂
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

露骨すぎるナウシカの模倣は隠す気ゼロ。そこに含意が持たせられたか?

 なるほど、類似性を言うなら確かにナウシカ+アキラ+グレンラガンと言った趣でしょうか。そこに北斗の拳とかディストピアものを入れてもいいし、ターミネーター2やスターウォーズを入れてもいいでしょう。

 それと冒頭の恐らく売春宿を無料で見る医者という場面も医者の善性を表すために良く登場するテンプレですね。
 その意味では模倣の塊と言う批判があるのはやむを得ないでしょう。

 ただその全体的なディストピア表現としての模倣を私は云々言いたくありません。SF作品というのは多かれ少なかれ模倣で成り立っています。いやSF作品だけでなく小説全体が模倣…類似性の塊です。ですので、舞台やキャラ設定の類似性はほぼ気になりませんでした。

 それは物語世界の世界観を明確に表現しているから、これからどんなストーリーが展開されるかワクワク感がちゃんとあったからです。
 エンターテイメントとして、謎と敵対する組織に内部事情がある雰囲気、主人公といずれ意思をともにするだろう2人のヒロインがちゃんと描写されていました。なので、物語世界に興味を持ってすんなりはいれました。

 となったときに問題は、ナウシカというビッグネームの構造を露骨に物語に組み込んだという事につきます。これを軽く考えてはいけません。それを分かって原作者も編集もこの作品を世に出したということは、ここに意味性を持たせない限りは模倣性を糾弾されても仕方ありません。

 以下 ナウシカの原作のネタバレがあります。

 {netabare}キノコが悪だけど実は浄化、巨神兵、森の人、コルベット、巨大浮遊生物等々ですね。ナウシカそのものです。生半可な類似性ではありません。演出やギミックを通り越して構造がそのままナウシカでした。完全にオマージュを通り越しています。

 一応善意に解釈すると、それはハッピーエンドと分かりやすい結末という気がします。
 何が言いたいかというと救いと爽快感ですね。映画版のナウシカではなくマンガ版を読んだ人なら分かると思いますが、圧倒的な絶望のバッドエンドが描かれます。それはナウシカ個人の問題ではなく今生きている人類の滅亡を宣告され避けようがないという終わり方です。
 このバッドエンドに対するアンチテーゼかなあという仮説がまず1つ。

 もう1つはナウシカの最大の欠点。それは人が描けていないことです。特に映画版ですね。クシャナ殿下とクワトロがかろうじて人間的でしたがそれ以外はほぼ内面がなく「キャラ」でした。特にナウシカの善性はサイコパス的でもあります。
 その意味では各キャラクターは結構活き活きと動いていたと思います。人間の欲望としての性の部分を敢えて入れたんでしょうか。大茶釜チロルとかですね。中途半端ですけどね。

 ただ、これは敢えてでしかなく、そこまで深い意図があったかなあ、という気はしますね。オマージュだけのつもりならオマージュをはき違えています。

 
 もう1点、本作についての批判、物語の展開が読めるかといえば読めます。これは本アニメの範囲であれば、最後のビスコ復活も含め、SF読みなら完全に読めると思います。
 ナウシカの模倣ということで巨神兵展開は完全に読めますし、あのサビが人為的なものというのも県知事の描き方から言って、半分に行く前に想像できます。
 ビスコが死ぬタイミングも早すぎて復活するんだろうな、という予測ができます。もちろん錆喰いの設定がそれを裏付けています。{/netabare}

 ただ、言えるのは読めるかどうかは実は物語の面白さに関係ないんですけどね。どちらかといえば隠そうとして読めるのがシラケるのであって、本作ははっきり言えば隠しているとは思えないほど一本筋のストーリーでした。まあどういう演出で来るかを楽しめばいいのでしょう。


 総評です。ナウシカの模倣と物語が読めるという批判があるのは理解できますし、完全に同意です。その場合問題になるのは、エンタメとして面白さ、センスオブワンダーがあるか、そしてテーマ性や含意ですね。

 テーマ性はあまりないと思います。もちろん科学技術と支配みたいな部分にテーマ性を牽強付会はできますが、本作ではギミックのレベルでしょう。
 センスオブワンダーは本作では従来のSFディストピアものを超えていないです。特に構造に模倣があったのでなおさらです。悪のモチベーションや構造もテンプレで読み切れる構造でした。

 で、まあ褒めるところがあるとすればアニメーションとして演出とキャラ達が好きになれるかと言う部分かなあ。最後まで見て、キャラたちのそれぞれの活躍は、なかなか面白かったというレベルにはなっていると思います。

 思いますけどやっぱりこれって許されるレベルの模倣なのかなあ、という引っ掛かりは残りました。
 本来ならナウシカの模倣性の意味が希薄なので、物語に1を付けたいところですけど、うーん。キャラたちが作り出したストーリーはまあ、面白いといえば面白かったかなあ。

 なお、時間が前後するのはいやこれくらい読み取ろうよ、というストーリー展開上の演出レベルですね。これがあるからまだ見られる話になっていたと思います。
 これが駄目ならブギーポップは歯が立たないでしょう。

 ナウシカの模倣を許せるかで評価が変わるでしょうね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

二人のアカボシ

文明崩壊後、全てを錆びつかせる”錆び風”が吹く、荒廃した日本を舞台に、
“キノコ守り”の少年・赤星ビスコと、町医者の美少年・猫柳ミロの旅路を描いた
同名ライトノベル(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
原作1巻分の内容をジックリ1クールで。

序盤3話こそ、トリッキーな時系列前後もあるが、
後は古き良きディストピアを驀進する
アウトロー冒険譚が淀みのないペースで繰り広げられる。

掛け合い含めたノリは良くも悪くも旧世紀末のアクション映画風味。
いつも血塗れなアイツ、ま~た死に損なったのかw
やっぱりラスボスはイカれているのかw
ま~た最終決戦前に{netabare}美女とキス{/netabare}するのかw
洒落たセリフで煙に巻いているけど、これって結局オマージュと称したヒット作からのパクリじゃないかw
芸が無いなと苦笑しつつ、内心は興奮しながらTVロードショーを鑑賞していた
あの頃を思い出しますw
こういうノリが許容できるか否かが折り合いのポイント。
私は、何もかも皆懐かしい……という心境で終始楽しめました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・OZ

聞き慣れない制作会社だが、
陣容は碇谷 敦監督が『ID:INVADED』制作時のメンバーで固めたとのことで、
作画ソースは潤沢ではないが、チームワークは良好だったのか、
工程管理不足による乱調はあまり見られず、
海獣が空を舞う等、尖った世界観の再現に注力できている。

幼少時、動植物、魚、きのこ等の図鑑の写真イラストに、
メカニックの精密さに通じるトキメキを感じた方には刺さるデザイン。
エスカルゴ空機とか最高じゃないかw

銃火器よりも、“キノコ守り”がキノコを咲かせる菌糸を仕込んだ弓矢が上位に来る。
燃費、戦費を無視したバイク、戦車と巨大生物、古代兵器との乱戦。
など戦闘シーンもマニアックだが私は好き。

世間で、右肩上がりの不揃い手書き細字フォントが猛威を振るう中、
ゴツい毛筆調のタイトルフォントや、
太字ゴシックの“群馬”看板などを譲らないのもツッパってます。


【キャラ 4.0点】
“キノコ守り”ビスコだの、町医者・ミロだの、{netabare}チロル{/netabare}だの元気が出そうな菓子名で、
アクが強いメインキャラを固める。
入れ替わりの激しい菓子業界でしぶとく生き残っている菓子名でもあり、
その点からも懐古の主張を感じます。

無敵の最強(恐)アウトロー・ビスコの猛進を、
ひ弱だったミロが知識と医術で視界を補いつつ共闘している内に、
染まっていくのも凸凹バディの典型。

ミロの姉御で凶暴ライダーでもある忌浜警備団長パウーが執拗にビスコを追跡する内に……。
というのもお約束の流れ。


生物では、横歩きより前へ突進する進化を選んだ巨大蟹・アクタガワの“暴れ馬”ぶりが強烈w
上に跳ぶためのジャンプ台でもあるエリンギと合わせ、
動植物ですら下や横道を拒絶して、諦めが悪過ぎるアウトローの生き様の熱量アップに貢献。


【声優 4.0点】
主人公ビスコ役の鈴木 崚汰さん。
個人的には『かぐや様~』の石上会計の草食系な演技の印象が強く、
無頼のアウトロー熱演は新鮮。終盤のバトルなど敵よりビスコの方が鬼気がありました。
ただ、恋バナにはウブなビスコ。動揺する声が可愛かったですw

相方ミロ役の花江 夏樹さん。
優しい町医者さん→空中から弓で狙撃する武闘派へと変貌していく成長度合いを、
声の変化を付けて好表現。最後はどっちがビスコか分からない程ドスが効いてましたw
患者をちゃんと叱れる医者こそ名医です。


彼らに対峙するのが、忌浜県のブラック知事・黒革役の津田 健次郎さん。
クライマックスでは{netabare}テツジンのうめき声{/netabare}までカバーするボスキャラぶり。
ネットリと憎悪を煽る挑発的な声で、メイン二人の怒りの演技をスムーズに引き出す。


シャビ役の斎藤 志郎さん。
荒涼としたディストピアには、ベテランの濁声(だみごえ)のスパイスが欠かせません。


【音楽 4.0点】
劇伴は椿山 日南子氏が多彩なジャンルを駆使して、
文明崩壊後の日本の無国籍感や、心情曲まで幅広くフォロー。
椿山氏に背中を任せた上田 剛士氏が
ハードなロックやテクノを剥き出しにして、思う存分暴れ回るコンビネーション♪
{netabare}最終話ED{/netabare}でもある「ぶち抜け!」辺りは中々のアドレナリンブースターぶり。

OP主題歌はJUNNA「風の音さえ聞こえない」がロックサウンドでディストピアに殴り込み♪
この方どこかで……と思ったら、『まほよめ』OP歌手だったのですね。
曲調、違うから分かりませんでした。意外とロックがお好きなんだなとw
挿入歌「フラクタル」ではバディの結束が深まる瞬間を詩的なロックで捉える。

ED主題歌はビスコ&ミロ「咆哮」
人情ノスタルジー歌謡曲?でデュエットしているのを聞いている内に、
脳裏に浮かんで来たのが、レビュータイトルだったのですが、
この曲、覚えている方どれ位いらっしゃるのでしょうかw

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25
ネタバレ

ネムりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

最終話まで観ましたが.....

作画3.0点→3.5点(最終)

最後まで視聴したけど、他の作品から引用し過ぎたね...。
『ドロヘドロ』、『ナウシカ』、『AKIRA 』、『砂ぼうず 』、『FAIRY TAIL』と。
鉄人は『ナウシカ』の巨神兵だし、黒革がキノコに潰される所は『AKIRA』の名シーンそのものではっきり言ってしまえばやりすぎ。

オリジナルの世界観があるだけにオリジナルティーを出せていないという何とも皮肉な内容となってしまったが、良いところを見つけて点数付けるつもりでいたけど、さすがにこれは高い点数を付けられなかった。
"あにこれ"よりも評価者数が10倍超の辛口評価サイトで作品内容をかなり叩かれていたが、結果として全体の3/4以上の視聴者に低評価(結局は厳しめの評価をしているサイトの方が、いろんな見方をしているので参考になる。)されてしまうのは仕方がないと思う。

時系列シャッフルは何とか許せたが、{netabare}ストーリーに都合のいいように主人公を復活させてしまったし、最後まで謎だった部分が解明されないまま終わってしまった{/netabare}ので、脚本も上手く描かれていたようには思えなかった。
{netabare}サビ風の原因が鉄人{/netabare}というのはエンディングのネタにするにはシンプル過ぎるし、環境汚染やウイルス関連に絡ませるとか響天動地、錆喰いの秘密に迫る奇を衒う内容にしてもらいたかった。
それから内容が単調だったので"チロル"をもっと話に絡ませた方が良い出来に仕上がっただろうし、見た目も中身も中高生をターゲットとしたジャンプアニメ作品のような作りになっているので、原作改変するなら対象年齢をもっと幅広く取れる工夫が必要だったと思う。

作画は最後の方気合が入って描かれていたが、同じくらいのクオリティを保てれば4.0点くらいは付けられたけど、弱い部分が散見されたので-0.5点。

声優の鈴木崚汰さんは声がマッチョでカッコよく、JUNNAさんのOP曲はやはり良いね。(2度目)

総評するとストーリーが良いと全体が良く見えるのでもっと上の点数を付けられたが、期待はしていたけど凡庸な作りに終わってしまい、期待を超えることができなかった今一つ物足りない内容の作品でした。




以下は過去レビュー

{netabare}3話目まで観た感想を言えば世界観や設定が分かりづらく、ストーリーに入り込めなかったイマイチよく分からない作品。

東京が爆心被害にあって消滅したのは初回冒頭を観れば分かるけど、それが原因で錆び風が発生しているのか、どういう仕組みで錆び風が起こるのか、爬虫類や海産物がなぜ生息しこれらは錆び風の被害に合わないのか、錆び風の被害にあってない人はどの様にして身を守ったのか、日本なのになぜ砂漠化しているのかなど、不明な部分がたくさんありすぎてどんどん話が進んでしまっているため、説明不足感が否めず、今のところは首を傾げながら作品を観るしかないです。
YouTubeとかで話題になってる時系列シャッフルなんて原作改変も甚だしく、独善的な考えで論外 。

作風は確かに言われてみればドロヘドロだけど、砂ぼうずみたいのが出てきたり、AKIRAに出てくるバイクのようなのが出てきたり、主人公がジャンプアニメ作品に出てきそうなキャラクターだったりと、いろんなものが混在していて目新しいものが感じられませんでした。
ビスコの相棒のジャビが攻撃被害を受け負傷したので、仕方がないからミロを連れて旅立つ展開もありきたりで、途中で内容が読めてしまい捻りがなく面白味に欠けました。

作画も突然巨大キノコが発生して危機迫る展開になるかと思いきや、ただキノコがでかいというオチだけで終わってしまったし、ロングボウアパッチのような攻撃用フェリが出てきて迫力のある戦闘シーンの展開を期待してみれば、PSYCHO-PASSや20年も前の攻殻機動隊シリーズに比べると、ミサイル攻撃がロケット花火みたいで全体的にチープな出来で全然でしたorz。

声優は筋トレオタクで赤星ビスコ役の鈴木崚汰さんは芯の通った太い声でかっこいいと思ったけど、 ミロ役の花江くんはいつもの声の演技で、どこかで聞いたことある声だよねーと旨みが感じられず、もう少し演技を変えてもいいのかなと思ったりして...。

OP主題歌はJUNNAさん。タイトルに"風"、歌詞に"サビ"というフレーズが入ってるので起用されたと思いますが、作品によって合っている曲と合っていない曲がある方だなと感じていましたが、今回は合っていたと思います。良かった。
EDの"咆哮"、ミロとビスコのデュエット...う~んイマイチ.....

総括するとこれといって魅力的に感じられるものは現時点ではないという結論になり、原作が各賞を受賞してきた経歴を感じさせない内容の出来で、あと2、3話ほど観て同じ作風が続くようなら視聴断念してもいいのかなと思ったのが率直な感想です。

{netabare}ていうふうにレビューされたら評価している人は嫌ですよねー、というお話。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

67.4 7 2022年度の師匠アニメランキング7位
処刑少女の生きる道 バージンロード(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (255)
682人が棚に入れました
かつて日本から訪れ世界に大災害をもたらした≪迷い人≫。彼らは過去に世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたことから「禁忌指定」となり、人知れず処刑する必要があった。≪迷い人≫の処刑を生業とする≪処刑人≫のメノウは、ある日、日本人の少女・アカリと出会う。いつものように任務を遂行しようとしたメノウだが、アカリの“とある能力"により失敗に終わってしまう。アカリを確実に処刑するため、彼女を連れて、いかなる異世界人をも討滅可能な儀式場があるというガルムの大聖堂を目指すメノウ。殺されるために旅をしているとは知らず純粋に楽しむアカリの姿に、メノウのなかで何かが変わり始めていた。――これは、彼女が彼女を殺すための物語。

しんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

異世界、タイムリープ…を、「じゃない」側から見たら

原作未読。

今期は異世界者として「骸骨騎士様」とこの作品の2つを観ていたが、切り口・まとめ方が対照的だった。個人的には、「処刑少女」のほうが良かった。この、「面白かった」じゃなくて「良かった」という表現には、もちろん含みがあります。

いわゆる「異世界」ものって、本来は、現実世界ものだといちいち年代や場所の設定、人物の職業などに『現実と違う』とか『物理的にあり得ない』とかのツッコミが入ってめんどくさくなるから、いっそのこと“この世ではない世界”ってことにして現実世界の設定や物理法則とか無視して、いろいろ自由にできるようにしちゃおう、っていう意図から誕生したジャンルだと思うのですよ。

でもね、そうするとじゃあ何のためにわざわざ物語を異世界で展開するのかっていう、根本的な作品の意図がより鮮明に浮かび上がってくるわけです。で、巷に言う「なろう系」というのは、主人公に現実ではあり得ないハーレムとかチートスキルとかをやらせたくて異世界にしました、っていう(それはそれで一定のニーズがあるのだけど)しょうもないオナニー的作品が大量増殖してしまったことへの侮蔑的な呼称でしょう。

「処刑少女~」は、そういった状況に対するある種の「反転」による批評を意図した作品だと言えるのかなと思いました。チートスキルとともに異世界転生した人間に無双「される」側を主人公にして、はた迷惑な転生者が主人公に「処刑」される様子を描く。また、タイムリープ能力を持つ転生者の側にいる人間は、世界をどんなふうに認識するのか、というのを描くからです。

その視点の転換は、非常に面白いと思いました。が、少なくともアニメ作品単独として見た場合には、そのユニークな設定を生かしきった物語だったとは言いづらいかなと感じました。異世界の側の階級闘争や神職組織内のゴタゴタといった、転生者とその処刑とは直接関係のない話が延々と続きますし、主人公の育て親?とのエピソードが回想の中で何度も出てきますが、結局その人物に関する謎は最後まで解かれずに終わってしまいます。

でも、そういう意味では原作を大胆に改変して1クールで話をきれいに終わらせた「骸骨騎士様」に比べて、原作に忠実?に途中までで話を投げっぱなしにした「処刑少女」の制作チームのほうが、私としては評価したい。

なぜなら、異世界ものは結局チート・ハーレムといった読者の欲望に忠実になる以外のオチの付け方は、「桃太郎」化した超絶テンプレの勧善懲悪ストーリーしかないわけです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          というか12回も見続けて最後に自分が「桃太郎」のテンプレを見ていたのかと思うと、脱力感がハンパない。それぐらいなら、「これはあくまでプロローグで、興味を持った方は原作をお読みください」と突き放してくれた方がありがたい。その意味においてです。

でも、異世界ものというのは、(世界の定理について読者との間に共通理解がないために)どうしても登場人物たちを中心に世界を回し、説明することになってしまう。小説の場合は尺の制約はないからいくらでも長い物語を書き続ければいい(むしろ長編にしたほうが読者も読み続けてくれて喜ばれるしもうかる)のに対して、12話という枠のあるアニメでは、意外性のあるストーリーを展開する前に世界の説明と主要な物語をたどるだけで尺が尽きてしまう。「処刑少女」も、そうした制約の中でテンプレ化しない道を一生懸命探った結果の作品だと思うが、やはり12話でまとめきることはできず、尻切れトンボとならざるを得なかったのだろうと思いました。

幸い、作画や音楽については一切の手抜きなし、申し分ないレベルのクオリティだったし、声優も主役級2人の新人も悪くなかったし、回りをベテラン勢で固める手堅い配役でした。制作陣の誠実さが感じられる作品だった…けれども、これで2期があるか?と言われれば、きついでしょうねえ。批評性以外に作品の魅力があまりないから。私としては、機会があったら、原作も読んでみたいと思いますが。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

設定だけは良かった。

{netabare}
1話の出だしは、いかにもこの作品は他のなろうとは違いますよと言わんばかりに皮肉を入れたり、異世界ながら現代風な世界観だったり、そして、無能なナナのようなどんでん返し展開でかなり期待してた。続きの2話も結構百合要素も強めな感じで、序盤の印象はクール内でもトップクラスだったのだが、そこからは落ちる一方。

まず一番のガッカリポイントとして処刑少女要素が全然ないこと。
処刑したのが一話のモブだけという...。
あかりは特別な存在だから保留するにして、同時並行で別のターゲットを殺していくという風に、あくまで処刑少女としての仕事を描くべきだったと思う。
なぜか訳の分からない敵とばかり戦っておて、見たいものから逸れている感もあるし、グダグダやっている感も否めない。

急に「異世界人を殺す羽目になってたのは実はあのおばさんのせいなんだ!!」とか言われて喧嘩をし始めても、異世界人を殺す処刑少女としての場面が一話しかないもんだから共感しがたい。
てかそもそもおばさん自体存在感が薄いからそんな意外性のある展開というわけでもなく、唐突な印象を受けた。
おばさんの動機も死ぬほどしょうもないし、あの回でこのアニメはダメだと確信した。

実際おばさんとの戦闘後は良くも悪くも、普通のなろうになったなと言う印象。
この世界が異世界人から影響を受け近代化しているという設定に関しても大して活かされず、目の前に現れた敵を倒すだけという可もなく不可もない展開。
もう灯を殺すとかそんな話はどこか遠くへ行ってしまってるのでグダグダ感が否めなかった。戦闘自体も特段面白いということもなく、本当に普通。
中盤から後半になってくると百合もかなりごり押し感があって、百合好きの自分からしても正直きつかった。

あと、あの金髪のキャラは何がしたかったのか。電車の上で急に戦闘を始めたかと思ったらいつの間にかVSおばさんの回で共闘展開になっているし、その回だけかと思えば最後の敵との戦いでも共闘してるし、本当に何がしたかったのか。こんな共闘した後に対立されても茶番感しか。

まあただ、実は目的が一致しているという、灯やメノウの設定に関しては面白かったというか惹かれるものはあった。
タイムリープキャラをサブ主人公に据えた話と言うのも目新しさがあって良かったかな。
最終目標やラスボスが明瞭になったというのもあってどちらかというと最終回後の話の方が、グダグダ感がなくなって面白くなりそうではある(?)
フレアがラスボスで、自分の弟子を始末している"処刑少女"という設定も面白そう。一期の範囲だと本領が発揮できていない感は少しあった。

序盤は結構面白くて、中盤は微妙、終盤は普通と言った感じの作品ですかね。
キャラの作画に関してはずっと安定していたけど、作画は普通だった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆9
結構よさそう。あっ...。出だしは良かったのに、異世界転生の流れと「異世界転生!?」って驚く主人公のせいで台無し。
異世界転生の流れ雑すぎない?
いや、けど転生後にネガティブなのは結構いいか?
おい、主人公寒い会話やめろ。なろう特有のマヨネーズ推し。
知ってて草。これは...逆張りなろう作品?
おお、世界観がちゃんとしてる異世界っぽいな。
日本人街が出来てるって言う設定も面白い。ノブレス難民救済。
独自の世界観がある異世界久しぶり。どういうことだってばよ。
無能なナナ? 面白い説。葛藤を残しつつ殺すのがいい。
光学迷彩? 異世界人はノブレスVSファウストの戦争の道具?
予想以上に面白かった。ダークホース枠? かわいい。死なないで。
OPなんて? OP微妙だな...。

2話 ☆8
キャラデザほんと可愛いよな。鬼頭あかり? 焦りすぎ。
自分の傷もいやせるよな。追い打ちはよ。顔芸。これ百合アニメ?
列車あるのか。修羅場。なんか好きだわこのアニメ。

3話 ☆6
やっぱり百合枠だったかw 謎の化け物
ちょっと話それすぎじゃない? 作画頑張って。
異世界人を殺す話だけやってればいいのに。
あかり守るの草。よくある列車が止まらない展開。
エッッッ ??? このもし失敗したらの回想いる?
失敗したけどやり直したのでは?ってこと。

4話 ☆8
今回で結局話面白いアニメか面白くないアニメかはっきりしそう。
怖い。露骨な百合豚向け路線。

5話 ☆2
百合が露骨すぎる。なんでこいつと仲良くなってんの?
心読まれてる?w 何が起こってるんだ?
主人公に殺し依頼してた側がおかしかったってこと?
処刑少女全否定だしなんかなぁ。
いや、けど目的が若返りぐらいなら異世界人殺せるしそれでもいいんじゃないの? 純粋概念受け継がれるの?

6話 ☆6
ちょっとマシなたんもし枠って感じだな。ループものだった? 何があった? 誰の話がしたいのか絞ってくれ。
モモとババアとあかりの話同時にやられても。
いや、フレアに変装できたからといってなんで出し抜けた?
変装する意味あった? 結局これでもう処刑少女()やめるの?
全くやってなかったけど。
まああかりがメノウを信じてた理由は整合性あって良かったかな。
これでまたループなの? サクガンみたいな回想

7話 ☆6
OP好きになった。百合のごり押し。
この子がちゃんと異世界人始末してるとこ一話のあのモブ分しか見てないんだが。最終的にモモが敵対してフレア連れてくるオチありそうだな。
まだ薬飲ませたりしてるんかよw
アイアンメイデンって言うほど苦しまずに死ねそう。

8話 ☆4
この世界の総意として異世界人は始末しないといけないのね。
ちゃんとした理由が必要だよな
下品すぎるわ。麻薬(魔薬) あんまり魔物化に意味なさそうだが。
あかりが少しきつくなってきた。序盤は推してたアニメなんだけどなぁ。

9話 ☆3
なんかもうこのアニメきつい。
もう今更こいつと敵対しても茶番なんだよな。女には優しい。
何がトリガーになって未来が変わった?
何が面白くないんだろうなこれ。処刑少女要素がないにしても展開を結構工夫してるのはわかるんだが。

10話 ☆7
いや、復讐する気満々だったじゃんw なるほど?
フレアが禁忌でないと見逃したことが誤りであったということにしたいのか? 
捻くれてんな。生まれた マトリョーシカかな?
しょうもない会話やってないではよ進めろw
そういやこの世界近代化進んでて映画もあるんだったな。
その割には町は前近代風なのね。

11話 ☆4
敵が寒いわ。この金髪は何がしたいんだよ。
話は悪くないけど敵が生理的に無理。霧ってなんなんだ?

12話 ☆5
エンドロールまで見ろ。これはいいリョナ。
腕ちぎられるとこまでやってくれたら最高だった。
そこであの回想の場面になるのか。
これ結局ダラダラしてるだけで面白くないアニメだったな。設定だけ。

曲評価(好み)
OP「Paper Bouquet」☆8
ED「灯火セレナード」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

12話見ないと真価が分からない作品。異世界転生だと思わない方がいい。

 なるほど…1話で予感したとおり、非常に面白かったです。大きな構造が良く練られていました。

 メノウとアカリがお互い抱えている秘密。そして教室のフラッシュバック。一体どういう構造で現世と異世界が繋がっているのかという謎。アーシュナやフレアなどに秘められた謎。どこをとっても興味が尽きません。

 タイムループものではありますが、タイプループがこういう大きな謎の構造の中でWHYを解き明かすためのものとして機能しています。ですのでタイプループで事件を解決するという話ではありません。あるいはタイムリープそのものも謎を構成しています。エピソードを通じてそういう謎の提示があって、謎が解き明かされる方向に進みます。

 異世界ものではありますが、SFの匂いがする舞台設定でセリフの一つ一つ、エピソードの隅々まで意味がありそうな作品でした。

 冒頭のアカリの不自然なメノウへの態度、そして内面を見せないキャラ造形などが後になってちゃんとわかる構造になっていました。
 少年の話や大司教、パンデモニウムなどのエピソードを使って上手く世界観や謎、設定を説明できていたと思います。

 アニメの作画は素晴らしかったですね。丁寧で破綻の無い作画なのはもちろんのこと、原画…特に女性の身体…立ち姿とかイスでだべっている姿などの骨格というか、デッサンが非常に人間を感じさせました。手の形も非常によくできていましたし。あるいはCGが優れているのでしょうか。人物の人間らしい作画はすごかったと思います。

 異世界転生もの、という枠に収まる作品ではなさそうです。非常に出来がいい作品でした。ストーリーという点では、なろう系の異世界ものは足元にも及ばない、くらいよくできた作品だと思います。世界観、舞台設定、キャラ設定、謎の作り方どれをとってもレベルが高い出色の作品です。

 
 ただ、良く出来過ぎていて、面白さがどこかに置いてけぼりになっている気がします。「転生もの」というカテゴリーでくくられてしまったのが不幸なのかもしれません。
 今のアニメ界、WEB小説界は、設定が丁寧に説明されて、一直線にストーリーが進まないと、評価されない傾向にあります。

 それと、世界観、設定が複雑でちゃんとできているがゆえに、キャラの内面描写がちょっと薄い感じです。そこに感情移入のむつかしさがあったかもしれません。
 謎がある故にモノローグが厳しい構造なのはわかりますが、ヒロイン2人もそうですけど、アーシュナなども内面が見えないので感情移入しづらいです。あえて言えばモモが乗りやすいですけど、ストーリーを俯瞰して見られる立ち位置ではないので、やはりメノアかアカリのどちらかにライドしたいですね。

 細かい事を言えば、冒頭の鉄道ジャックのところに関係者が集まりすぎとか、若干ご都合主義がありました。1つの列車に全員が乗る必然性とかあるともっと良かったかなあ。それとマノンの母娘のエピソードもちょっとあの人と肉親である意味が希薄だなあ、とは思いました。そうしないと登場した意味が薄くなるのはわかりますけど。12話の尺ですから省略した部分があるのでしょうか。

 OPの雰囲気も良かったですね。EDは続きが気になって飛ばしがちだったので、あまり味わってなかってなかったです。

 総評すると、世界観、舞台設定、キャラ設定、謎、エピソードの積み重ね、アニメの出来、特に女性の身体の作画、OP曲やOPアニメなどどれをとっても非常に良い作品でした。
 ただ、正直いって時代遅れの可能性があります。本作は古き良き「ちゃんとしたラノベ」になっていて、連載物ならではの単純な一直線の話ではないので、後半まで見て面白さが分かってくる構造でした。

 それに加えてキャラに乗りづらいので、見ている側に1話で作品の良さが伝わらないと、早々に切られるでしょう。そしてそれは見ている側だけの責任ではない気がします。異世界転生ものにみえますので、小説の読解力を要求したり、SF心を要求するのは酷だと思います。
 1話2話くらいで面白さに気が付いてもらえないとなると、厳しいですね。回を重ねるごとに面白くなっていきますし、6話まで行けば完走でしょうけど。12話で真価がわかります。

 なんとなく評判を見る限り、過小評価されている感のある作品です。ちょっとブギーポップを思い出しました。あれも非常に出来がいいですが、昔なら良くても今のアニメ視聴者には辛いでしょう。
 逆に言えばおそらく原作もなかなかの出来でしょう。アマゾンで3巻まで0円なので小説版確認して見ようと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22

72.7 8 2022年度の師匠アニメランキング8位
古見さんは、コミュ症です。 2期(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (179)
689人が棚に入れました
2022年4月予定
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

合わないと分かりきってたのに見てしまった

{netabare}
独占配信だとこの機会逃したら見る機会ないなと思って合わない作品でも見てしまうという病気。
感想がほぼ一期と同じになってしまう気がする。

何といってもつまらないのがキャラ。
このキャラはこういうことをする、あのキャラはああいうことをするというのが予め決まっていてその通りにしか行動しないせいで、基本的にサブキャラ全員、何なら古見さん含め全く人間味がない。
キャラ一人一人で持ちネタが決まっていて、舞台がどう変わろうと結局その持ちネタしかしないし、キャラの掘り下げ的な展開もろくにないからさすがに飽きる。キャラがbotみたい。
だから、例えばガタイくんの登場回は新鮮で面白かったけど、同じネタしかないせいですぐにまた飽きるんだよね。
各キャラに個性を持たせるのではなく、1つの記号的性格しかないキャラを大量に出してワチャワチャさせることで、キャラの薄さを補っている感がある。
とりあえずネタが切れたら追加で変なキャラを出して変なことをさせておけみたいな作品。

ここまでキャラが記号的な作品も珍しいから、この作品を楽しめる人はむしろその部分をこの作品の個性として捉えて楽しんでるのかもしれないけど、少なくとも自分は楽しめない。

後安定して古見さん持ち上げが気持ち悪い。喋れないキャラのどこに魅力があるんだと言いたくなる。
このアニメ好きなキャラが0人で、嫌いなキャラは大量に要るという...こんな作品本当にこれぐらいかもしれない。
特に山井とか本当に気持ち悪すぎだし、安定して中二病や米谷とかいうキャラは滑ってる。

話としてもコミュ症と言うものに本気で向き合おうとする話も減ったなぁという印象です。喋ろうとする努力や改善しようとする努力の描写もなくなってしまった。なんかたまに主人公には普通に話せるようになってるけど、過程が雑だしやっぱりジャンルとしては完全にギャグアニメだなと。
とにかくキャラが微妙だからラブコメとしてもそんなに楽しめず。
お互い意識してる描写もラブコメ要素強めの回ぐらいにしかなく、丁寧さが足りないせいでラブコメとしての出来も高くない。
古見さん→只野はともかく、只野→古見さんは友達の空気感だし、あまり恋愛的感情は感じとれない。

作画は一期より落ちたというか露骨に微妙な回もあったけど、自分的にはこれぐらいの方が落ち着いていて見やすかったかな。
一期みたいな過剰な漫画風演出も少なくなってその点でも見やすかった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
クソアニメの時間。まさかのガラケー。え、OPこれ?
1クール目に比べると肩透かし。
このガタイとかいう奴はちょっとおもろいな。あれ意外と面白い?
間を開けたら面白く感じるタイプのアニメだった?
あかんわ、いつもの古見さんに戻った。シャーペンやろ普通。横覗くな。
最近この歌手よくEDに起用されてんな。クッソ微妙なED
一期はOPもEDもめっちゃ良かったのに。

2話 ☆2
OP下手すぎる。阿波連さんに比べると面白く感じる。
普通にもうしゃべれるのねw キャラがぶっ飛んでるのがな。あかん眠いわ。
OPは下手なだけだけど、EDはほんと聞くに堪えん。

3話 ☆1
つまんねえ。小学生なら楽しめそう。
ツラ貸せよとか普通に生活してたら使わんだろ。
穴があったら入りたい。ホモかな? これ浮気だろ。
古見さんのどこに惚れる要素が。ED不協和音だな。

4話 ☆1
OP微妙すぎる。伊藤美来の唄って何で人気なのか本気で分からん。
ゲームとしてもキスは悪乗りが過ぎるわ。つまんね。
古見さんもつれてくるな。古見さん持ち上げが気持ち悪い。
毎回の一人プレゼンの流れが死ぬほどつまらん。

5話 ☆2
退屈。古見さんとかいうゴミ。白髪の子かわいいな。
こいこいの説明いる? 雨四光揃ってて草。価値やろ。古見さんに甘い世界。
あの白髪の子の出番が増えたらこのアニメ推す。

6話 ☆2
何してるんだよ神社で。ガタイ君の方が真のコミュ障感ある。
古見さん空気。

7話 ☆2
大したことないやろ。どっちにしろ言い訳してる感w
成瀬君少し面白いのでは。米谷が糞寒い。なんだこの茶髪。
ほんと古見さん信者キモ。
この中学の感じが本来のコミュ障だよな。
で、何で今はこの頃に比べて成長できたの?
なんで中学の頃はできなかった友達が今はこんなにいるの?
古見さんがマジで好きになれん。

8話 ☆2
この古見さんの取り合いの流れ何回やるんだよ。
クソつまらん。スイーツ(笑) ほんと古見さん持ち上げが気持ち悪すぎる。
バスガイドの話はまあまあ。
きっしょ。気持ち悪いキャラしかいない。

9話 ☆6
キャラに人間味がない。
ヨーヨーの流れ面白かった。二期で初めて面白いと思えたギャグ。
まるで将棋だな。
唐突に将棋アニメが始まった。ED映像の演出はマジでいいと思った。

10話 ☆4
つまんねえ。バレンタインって実際そんな盛り上がらないよね。
いちいち漫画風の吹き出しで見てる側からすれば分かり切った心情を表現するのが嫌い。誰だよこいつら。もうそうだった。
片井くんはコミュ症ですでやれ。やっぱりホモじゃないか。もらえねーよ。
男からもらったという事実だけが残るのなんかやだなw

11話 ☆1
ほんとキモいキャラしかいない。
また扱えもしないのにキャラ増やすのか。
ほんと話の作り方下手。出して仲良くなったで以降は有象無象化
それ以降はメインを張ることもなく。また新キャラかよ。盤面写せ。

12話 ☆3
何やってんの。ひよってるヤツいる?
とりあえず変なキャラに変なことさせとけばいいみたいな安直な。
米谷とか言うやつのノリほんときもい。
おっそうだな。何だかんだ独占だからという理由で最後まで見てしまった。

曲評価(好み)
OP2「青100色」☆3.5
ED2「小喋日和」☆2.5
{/netabare}
{/netabare}
7/5 訂正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「1cmずつ 恋に落ちる」

【物語 3.0点】
1期から中1クールで放送された2期。話数も1期から継続。
実質分割2クールで1年生編を完走。

内容はごくごく平凡な学園生活・歳時記の再生産。
古見さん&只野君の関係等も、
OP主題歌から拝借したレビュータイトルの通り、
互いに遠慮しながら、ゆっく~りと亀の歩み。

“コミュ症”視点から、もしくは変人だらけのクラス構成から、
一年間、普通の青春がつつがなく完遂される価値を再認識し、
当たり前が幸せとホッコリできるか否かが折り合いポイント。
よって一定以上のキャラ理解や共感は不可欠。

私は古見さんが振動している姿を見ているだけで癒されるので、
本作は毎回脱力して楽しめる安全スポットでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・OLMが引き続き、光を反射する埃まで捉える高水準を維持。

歪ませた背景に回想を映し出すなど、作画と一体となって演出された映像美も健在。
{netabare}愛しの古見さんのストッキングを奪取して頭に被り逃走する山井さん。{/netabare}
など良く動くカメラワークにも妙な迫力がありw

顔の各パーツを少しずつ赤らめながら、距離を測って測って詰めないw古見さんなど、
心情表現も繊細で拾ってみるとキュンキュンできます。

それだけに漫画らしい心情説明の吹き出しテロップ。
説明文のツッコミがギャグの中核と理解しつつも、
私はやはり蛇足に感じることも……。
一度、一話限定で良いので、テロップも解説ナレーションも只野君の補足もなしで、
古見さんの心情解析に視聴者がチャレンジする回も欲しいと思ってみたり。


【キャラ 4.0点】
新たな強面“コミュ症”片居誠が登場し、古見さんに弟子入り(本人非公認)し、
相互誤解に基づいたギャグが多様化するなど、
ともだち100人に向けて“古見友人帳”は微増傾向。

そんな中、私の印象に残ったのは今回も大人。
{netabare}修学旅行のバスガイドさん。変人サファリパークの1年1組相手に、
ほとんど誰も聞いてない観光説明などで懸命に場を作ろうと奮闘。{/netabare}
行事が滞りなく進行するのって快挙だなw
と普通のかけがえのなさをここでも痛感。
1組担任みたいにもっとテキトーで良いのにと思いつつも、
その不器用な努力を応援したくなります。

14話からは三バカトリオが“クラスの女子 付き合うなら誰?”などと妄想を開始w
私も1組は意外と魅力的な女子が多いと錯覚w
私は、帰宅時、家にいたら安心できるという観点で言えば
尾根峰さんか尾鶏さんかな?(※あくまで妄想上の話w)

只野君が鈍感キャラではなく、
{netabare}バレンタインデーにチョコもらえなくて落ち込む{/netabare}わりと普通に青い男子だったのが胸キュンポイント。
そんな兄のドギマギを同室二段ベッドの特等席から観察する妹・瞳は共感度高し。
(というより普通に女子力高めで可愛い。リアルに付き合うなら瞳が本命まである←いい加減、妄想やめいw)

長名なじみのコミュ力もちょっとウザいかもと思い始めた2期。
ですが23話、{netabare}古見さんと只野君が詰将棋でギクシャクした際、
「いつの間に 喧嘩するほど仲良くなったの?」とサラリと一言で氷塊させてしまう。{/netabare}
“全校生徒の幼馴染”は伊達じゃないと脱帽しました。


【声優 4.0点】
古見さんの弟・笑介役の榎木 淳弥さん。
古見 硝子役の古賀 葵さんと合わせて、
喋ってナンボの声優さんの中でも、さらに巧みな喋りが人気のお二人が、
息遣いだけで掛け合いを展開する贅沢さが相変わらず笑点w
たまに喋ったらイケボなのもまたジワジワ来ますw
古賀さんも綺麗な声で一生懸命伝える場面が少しずつ増えては来ましたが……。
19話で絞り出した{netabare}修学旅行{/netabare}への想いグッと来ました。

寡黙なコミュニケーションも深まりナレーション・日高 のり子さんも
“執行ボイス”による心情判定に大忙しw
中盤には照れ隠しな手紙の代読までカバーする活躍ぶり。

2期ではさらに成瀬 詩守斗(しすと)の行動解説役などとして、
米谷 忠釈役の鵜澤 正太郎さんが淡々と茶々入れ。

声に出せない想いが積み重なるクラスとは対照的に“解説席”はにぎやか。


【音楽 4.0点】
ほとんど喋らない古見さんの反動なのか主題歌は饒舌。

OP主題歌は伊藤 美来さんの「青100色」
サビの終わりにかけて、喋り足りない胸の高鳴りを早口で畳み掛けて行くこの構成。
どこかで……と思っていたら、楽曲提供に川本 真琴さんの名がありビックリ。
四半世紀ほど前にアニメ版『るろ剣』OPなどで一世を風靡したシンガーの曲調に再会できるとは。
この点からも本作は古き良き青春アニメ志向。

ED主題歌はFantasticYouth「小喋日和」(こしゃべりびより)
こちらは想いがポエトリーにまで溢れ出す系。
EDアニメーション。表情のないキャラのシルエットが動き回るクラスの日常風景。
説明解説なしでも誰が何してるか分かってしまうキャラの濃さ。
上記の通りテロップアレルギー気味の私にとってはED眺めるのが、
毎回、何気に一番ウキウキする時間だったり。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 20
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

古見が通り過ぎたあとに

原作未読

“○○な誰それ(♀)さん”系統作品の2期扱いですが、2021秋の初登場から1コ跳び程度と分割2クールみたいなもんかと。登場人物もやることもそう変わらず、良い方向で少しばかり調整してますね。

 人付き合いは苦手だけど人が嫌いなのではない

毎度繰り返されるフレーズはどこまでもコミュニケーション下手への優しい目線を崩しません。
わりと整理されてるので基本評価は1期レビューご参照。良い方向に傾いた理由/差分をまとめます。


■良かったとこ(ネタバレ無し)
 高校入学当初から美人な古見さんに興味津々なクラスメイトで真っ先に距離を詰めることに成功した只野君。彼が通訳役として次々投入される変キャラを媒介してた1期でした。個人的には古見⇔只野間の比重高めだったらきつかったろうなぁと思ってたので周囲を強キャラで固めてくれて見やすかったです。
 2期では通訳の役回りはやや後退。長名くん山井さんその他面々が好き勝手やってました。

 いつもの分かりにくい例えをすると…
 ヒロイン古見さんに期待するポジションは点取り屋ストライカーではなくボランチということになるんだと思います。自らゴールを決める強烈な個性を彼女に求めると物足りない。下がり目のポジションにいて必ずボールが経由する位置取りですね。なんせ喋らないですから。派手な活躍を期待せず、古見さんとのボール交換で周りが輝く、みたいな視点で俯瞰したらけっこう楽しめました。
 友達100人欲しくて人付き合い苦手な私でもどっこい今日も元気です!みたいなコミュ障讃歌展開だったら秒で切ってたと思います。

 とかく映像表現の評価が高かった1期と比較し内容“も”安定していたと思います。

■悪かったとこ(ネタバレ無し)
 OPは曲作った人{netabare}(川本真琴さん){/netabare}がそのまま歌えばよかったのでは? 


1期を受けて安定感の増した2期と言えましょう。コメディ方面でキャラ立ちした面々の動物園的な楽しみ方のできる佳作でした。
コメディ色強めてときおりほっこりさせる。少年誌らしいアプローチだったと思います。
なおラブは要らんと思ってます。現実味ないファンタジックなキャラ付けの子たちが愛を語ることは空疎ですもの。仮に古見さんリアルにいたら確実に持て余す自信があります。…なんだけどこれラブコメカテゴリーでしたっけ?肌に合うのか合わないのかよくわからんとです。



※ネタバレ所感

■コミュ症とコミュお化け
お化けとはなじみくんのことではありません。古見さんのママでもありません。
{netabare}週刊少年サンデー連載。ナレーションが日髙のり子さん。
その昔。大事なことは語らず匂わせまくって登場人物はこぶ平(現正蔵師匠)以外は察する術に長けたコミュニケーションお化けだらけの双子の野球アニメがありましたけど、本作品のナレーションに日高さん起用で思い出し個人的にツボでした。
そういえば双子弟がアレしたあまりにも有名なシーンで『幻想即興曲』流れてましたよね。こちらでは古見さんパパ登場で同じショパンの『革命のエチュード』流れてましたよ。
ただどうやら制作会社がもともと『タッチ』関連のお仕事でご一緒だった面々らしいです。その絡みかしら?いつもの邪推です。{/netabare}


■顔のないエンディング
好みではないOPと対照的にお気に入りのED。曲はもちろんアニメーションもインパクト強めでした。

{netabare}2パターンの下校シーン。前半は独り、後半は只野君と一緒に教室を出ていく古見さんでした。前半は窓の外が桜色だったので入学当初で、マフラー巻いてる後半は冬ってことなんでしょう。一年間のクラスの歩みが凝縮されてました。

それとなんでキャラの顔消してのっぺらぼうにしたんですかね?
歌詞とリンクしてるのもありますが、こちらあえて顔がないことで私たち視聴者が経験した高校時代のクラス風景と置き換えてみてね?との作り手からのメッセージではないかと思うのです。アニメほどじゃなくても同窓会で話題になりそうな濃いキャラの1~2人はいたし、狭い箱の中でのイチャコラはありました。当然1年間での変化もある。
卒業して年月が経ってなお繋がってる人は限られるし顔も忘れてたり。でも「こういうやついたよな~」は不思議と覚えてたり。のっぺらぼうに顔を描き足すなら案外身近な人になるのかもしれません。{/netabare}


そういえば王様ゲーで躊躇なくキス命令ぶち込む古見さんママだったり、「結婚しろよ」至極真っ当なツッコミをするバスガイドさんだったり、迷いのない大人がまぶしかったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

72.2 9 2022年度の師匠アニメランキング9位
キングダム第4シリーズ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (94)
396人が棚に入れました
合従軍編を描いた第3シリーズに続く物語。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

希望を胸に、前へと進め――

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は第1期~第3期まで視聴済です。

恥ずかしながら、この作品を見るまでは、視聴を敬遠していました。
理由は作画が自分好みではなかったから…

ですが、これまでそういう作品を幾つも視聴してきて分かったことは、例え、作画が自分の好みであろうとなかろうと、面白いモノは面白いというごく当たり前のことでした。

作画なんて慣れてしまえば何ということはありません。
寧ろ、この作品の熱量を踏まえると、この作画じゃないと支えることはできないんでしょう。

加えて、くぎゅ演じる河了貂、日笠さん演じる羌瘣、他にも飛信隊のみんなはもとより、信や嬴政を演じる福山さんの激アツ演技も相まって、私にとってこんなにも心の震える作品と出会えたことに、今は感謝しかありません。


紀元前、中国西方の秦国。
今は亡き親友と夢見た「天下の大将軍」を目指す下僕の少年・信は、
王都で起きたクーデターに巻き込まれ、秦王・嬴政と運命的な出会いを果たす。

時は流れ、戦場に身を置く信は、同世代の将である蒙恬や王賁らと切磋琢磨しながら武功を重ねて着実に出世を果たし、これまで年若いことを理由に補佐役の相国・呂不韋りょふいに国の実権を握られていた嬴政も、その類稀なる才覚によって、
弟・成蟜らかつて対立していた者たちをも味方につけ確実に宮廷内での影響力を強めていた。

そんな中起きた函谷関攻防戦。

趙国の天才軍師・李牧と楚国の宰相・春申君の働きかけにより
列強五か国が参加することになった合従軍に攻め込まれた秦国は、
亡国の危機に国家一丸となって立ち向かいこれを打ち破る。
この戦いで嬴政は、自らの才を証明してみせ、まもなく行われる成人の儀式「加冠の儀」において、
国内外に向け自らが「第31代秦王」であることを宣言し、国の実権を取り戻すことを誓う。

だが、中華全土を巻き込んだ戦いは、攻め込まれた秦国も、合従軍に参加した国々にも大きな爪痕を残した。
秦国では、混乱に乗じた内乱を目論む者が現れる。
さらには呂不韋が自身の野望達成のための最終段階へと動き出す。

国家存亡の危機を乗り越えた秦国に、新たな波乱の兆しが見え始めていた―。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

第4期も本当に色々ありました。
前半戦の見どころは何と言っても成蟜に纏わる物語です。
成蟜は政の異母弟で最初や「なんて嫌な奴」と思っていましたが、人って変わるモノなんですね。
もちろん、「とあるきっかけ」を経た結果なんですけれど…
あ、正室である瑠衣の影響も決して少なくはないんでしょうね。

ですが、どこでボタンを掛け違えてしまったのでしょう。
人間的にも成長した成蟜にとんでもない事件が待ち受けていたのです。
詳しくは、是非本編でご覧頂きたいと思いますが、涙無しでは見ることの出来ない展開であったことだけは間違いありません。

今、ウクライナとロシアが戦争していますが、つくづく日本が島国で良かったと思います。
日本が国外に打って出た時期もありましたし、決して忘れてはいけないことだと思います。
でも、今は国境近傍での緊張は高まっていますが、まだ首の皮一枚繋がっているので…

戦争って、何でもありのバーリトゥードじゃないと思うんですが、実際に紀元前の遥か昔から略奪は行われてきたんですよね。
かくいうこの作品でも略奪を描いたシーンは登場するので…
そんな著蕹を巡る、秦国と魏国の攻防戦が次の見どころになると思います。

ここでは、飛信隊と王賁率いる玉鳳隊の大活躍を見ることができますよ。
王賁演じる細谷さんの演技…半端無いくらい激アツでした。

そんな国境線での激しい攻防が行われている最中、秦国内でも不穏な動きが見られるようになります。
秦の首都、咸陽から北方の地に新たな毐国(あいこく)が建立され、咸陽を狙った反乱が引き起こされるのです。
気の休まる暇が無いとは、正にこういうことを言うでしょうね。

反乱軍が目指すのは咸陽の後宮…
狙いは…秦王・嬴政の逆鱗に最も触れる方と言えば分かりますよね。
元々後宮まで戦禍に巻き込まれることは想定していないので、守りも盤石では無い…というより、ほぼ戦闘力皆無と言っても過言では無いでしょう。

それでも、私たちが目にするのは、例え戦闘力が皆無だったとしても守りたい者のために背中を見せずに対峙しようとする姿勢そのもの…
自分が何をしたって数秒の時間すら稼げないと分かっているし、
斬られたら物凄く痛いことも知っています。

それでも、大切な人のために自らを厭わず盾になろうとするその姿勢…
これも涙無しには見れない展開です。

嬴政と呂不韋による長きにわたる権勢争いの顛末がどうなるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、SUIRENさんの「黎-ray-」と、zonjiさんの「geki」
エンディングテーマは、珀さんの「眩耀」と、みさきさんの「Believe」

2クール全26話の物語でした。
このキングダムシリーズはお気に入りの棚序列73位の作品なのですが、今期もこの順位に相応しいクオリティだったと思います。
それに制作がNHKだから安心感が堪らないです。
それは、作品のクオリティ然り、続編の制作についても然りです。
既に第5期が2024年の1月から放送されるそうです。

もう、期待しか無いんですけどっ!
続報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

第4シリーズ

OP/EDがレーベル縛りで、第3シリーズ並みに合わない…

26話
{netabare}
やはり、六将は残り1席(現時点)
で、呂不韋の処刑は、次のシーズンに持ち越し。

楚、趙が国として危ないみたいだから、次シーズン?
李牧の復帰もだけど。
{/netabare}

24話~25話
{netabare}
太后劇場から始まり、政と信の親友の会話に終わる。

呂不韋の処刑は、次のシーズンに持ち越しそうだね。
15年内に中華統一難題。

次回のタイトルだけど、六将の内、五席埋まっている気が・・・
残り一席を信、王賁、蒙恬、羌瘣で争う感じか、
誰かが戦死し、枠が開くのか、今後の展開に期待。
{/netabare}

22話~23話
{netabare}
信、なんとか、間に合い、政の娘を救う。
宮女が信に一目惚れしたように見えたけど、
羌瘣には勝てないよねー

昌平君門下生の河了貂は、いち早く師の策略に対応しサポート。
昌平君の圧勝に終わる。

知は李牧、武は蒙武とか、昌平君チートキャラ過ぎる。
{/netabare}

20話~21話
{netabare}
政と呂不韋、語らう。

呂不韋は合理的だけど、一時しのぎ的な感じ。
政は、1人の側仕え?の死により変わったのね。

信の活躍はまだ???
{/netabare}

19話
{netabare}
「袂を分かつ」タイトル通り。

昌平君が、恩人である呂不韋を裏切り、
政の陣営に入った回。

それより、信の最後のセリフが熱かったなぁ。
{/netabare}

18話
{netabare}
政が頼れるのは、やはり信と昔からの家臣である壁なのね。

呂不韋の鼻っ柱は、あと何話でへし折られるのかな?
{/netabare}

16話~17話
{netabare}
河了貂の所に来た伝令のおっちゃんかなり怪しい。
呂不韋側の人間かな?

加冠の儀が無事終わりそうに無い気しかしない・・・

OPで、信が毐国の将と戦っていたから、
18話で駆け付けそう。
ネタバレOPは止めて欲しいのだけど。
{/netabare}

15話
{netabare}
呂不韋の配下っぽい爺さんが、
嫪毐をそそのかし、秦に進軍しそうな流れ。

信と王賁は、将軍まであと1段階なので、
次に功を上げたら、将軍かな?
{/netabare}

14話
{netabare}
毒国が建国され、秦にまた難題が降りかかる。
太后も、そろそろ退場かな?

呂不韋は、どう動くか気になる。
{/netabare}

13話
{netabare}
師匠の霊凰を「呉鳳明様~」と呼び、信の的にさせるとか、
呉鳳明、かなり卑怯・・・
いや、策士というべきか。

次回から、暫く、後宮の戦いになる?
{/netabare}

12話
{netabare}
凱孟にはまだ及ばず、ただ、持ち前の嗅覚で、
呉鳳明、霊凰を見つけ出す。

信は、両方討取れるか?
{/netabare}

11話
{netabare}
王賁、紫伯に敗れた半日後に槍術見切って、
紫伯倒すとかチート過ぎる・・・

飛信隊の方のチート無し戦況を次回から楽しもう。
{/netabare}

10話
{netabare}
秦軍 信・王賁、若手組の奮起回。

騰の先を見据えた2人への期待感半端ない。
{/netabare}

9話
{netabare}
紫伯の過去回。

王賁活躍回ならまだわかる・・・
{/netabare}

8話
{netabare}
河了貂、捕虜交換だけでよかったね。
次話から、王賁活躍回になる?
{/netabare}

6話~7話
{netabare}
秦軍 騰・信・王賁・録嗚未 vs 魏軍 呉鳳明

一番活躍するのは誰になるのだろう?
策を出した王賁?

河了貂捕縛されちゃったけど、羌瘣が敵副官捕縛したから、
殺されはしないかな?
{/netabare}

3話~5話
{netabare}
3話、信の絶妙な登場シーンと、
4話の成蟜の成長(男気)を感じるシーンは良いね!
{/netabare}

2話
{netabare}
呂不韋の狙いが成蟜だったとは。

成蟜も成長したねぇ。
{/netabare}

1話
{netabare}
羌瘣、信と子作り宣言に笑いが…

蒙驁の死と蒙武の漢気。

呂不韋が、今後何を仕掛けてくるか…
成蟜が、次は、俺の番だ。とあるから、組むのかな?

李牧、何、他人事のように…再起はあるのか?

見どころ満載の1話だった!!
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

痴情のもつれ

原作未読 実写未経験


いろんな人から漫画をお勧めされ未だ成らず。ご経験あると思うのですが大作って尻込みするのよね。
アニメも1期から4期まで足掛け100話超え超長編の装い。さりとてこの4期ですら道半ばでございます。私のあにこれでの評価だと
 1期 4.4点
 2期 4.6点
 3期 4.3点
 4期 ←今ココ
4.5点近辺の評価は全体の10%内なので高く評価してるほうです。今回も期待通り面白かったです!

3期大半を占めた“五国合従軍と秦との戦い”後のあれやこれや。要は政争ですね、の4期全26話。
外敵に目の向いてる時はまとまってても、一段落したり戦線膠着したりすると椅子の取り合いが始まるなんてことは世の常。
身近なとこでも、ペナントレース勝ち切った翌年にチームが瓦解してみたり、競合他社に水をあけた途端に失速してみたりはあるあるなんです。
ドンパチ控えめな分、権謀術数やら心の動きやらを愛でるわけですが見方によっては地味に見える仕様です。なんとなしに某心臓を捧げる巨人アニメ2期の如く終盤に効いてくるネタが仕込まれてそう。

プレイヤーは基本変わらず。今回シリーズの顔となるのは、まあ秦国の政争なんで“呂不韋”ですかね。

史実にも目を向けると、なにせ中原初の統一皇帝の物語です。ライバル国から頭一つ抜けて、史上誰も成し得なかった偉業達成がチラ見できるとこまで漕ぎつけました。ただ先駆者がいないため先例に倣うことはできません。
結果、世を統べる方法論で激突する嬴政と呂不韋。皆さんどちらにシンパシーを感じますか?
 

※ネタバレ所感

■4期の顔

・呂不韋 第20話~21話
{netabare}経済優先し資金力を背景に影響力を行使するスタイル。対して武力での統一を志向する未来の皇帝。
「統一しなくてもよくね?」な呂不韋には頷けること多々でしょう。援助で友好国増やす少し前のマイルド路線JAPANしかり、札束で顔ひっぱたく現在のCHINAしかり、企業単位ですら表現規制で生殺与奪権を握る某TUBEなんかもそうでしょう。金は力なり。経世済民は治世の根っこだと私は思います。
一方で、大陸に目を移すとそんな政治に興味ない一般国民でもCHINAの武断政治を目にしまくってるここ20年。国の成り立ちからしてTHE民主主義な我が国視点から見れば異様に映るわけですが、なんだかんだ大陸統治の基本プロットは長らくこれ。始皇帝嬴政が作ったスキームは以後2000年変更されずに受け継がれているのです。
どっちが良い悪いじゃないんだよなぁ。呂不韋が忌避した「暴力による統治」がこの土地の肌に合っている現実がなんだかなぁ、って感じがします。{/netabare}

・成蟜 第5話
{netabare}だいぶ前に後継者争いで敗れていた嬴政の異母弟。100話続いてる意味があると思わせた代表格。
第1期の頃は典型的な憎まれキャラが4期ではこれですよ。1or2クールくらいだと物語2/3経過あたりのイベント経てキャラ変したのを成長と見做す描き方が一般的ですが明らかに毛色が違います。
元の性格+複数エピソードの積み重ねで最期描写の説得力がハンパない。散り際が愛の言葉ですもん。{/netabare}

・太后さまと嫪毐(ろうあい)
{netabare}政の実母と宦官の間男。場末のスナックのママと通い詰める常連客って感じの組み合わせ。
欲と愛がむき出し過ぎて堪能できました。共依存の二人は死に場所探してましたしそのための物語も欲していました。憐れで愛おしい存在でした。太后さまの中の方の演技良かったです。{/netabare}


おおかた天下国家のデカい話も元を辿れば私情で動いているのかもわかりません。
そして高度化した現代では安全保障と経済は密接不可分。両雄並ぶ世界線があったかもしれませんね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21

68.3 10 2022年度の師匠アニメランキング10位
魔入りました!入間くん 第3シリーズ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (65)
224人が棚に入れました
第3シリーズでは、入間たち問題児(アブノーマル)クラスに新たな試練が課される―― それは魔界の巨大ジャングルに分け入り食物確保を競う 1 年生最終バトル「収穫祭」。 クラスメートたちが互いにライバルとなり迫力の肉弾戦&謀略のバトルが繰り広げられる!? 若き魔王を決める、収穫祭が始まる!
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

3期もデビ楽しくて6666分もあっという間でした!

1期と2期はレビューを書き始める前の頃に観てたので
まだレビューは書いていないのですが、
魔入りました!入間くんシリーズは大好きな作品です♡

こんなに登場キャラが多いのに
それぞれに焦点を当てたストーリーだから
モブのような扱いをされる子がほとんどいなくて、
テンポも展開も心地いい作品です。

3期が綺麗な教室から始まったことで
アブノーマルクラスだという事を忘れそうになる、、
かと思いきや。
そんな隙を与えずに1話目からしっかり
目を覚まして現実に引き戻してくれましたね!w

{netabare}あのオンボロ教室や環境を思い出させることで{/netabare}
みんなが頑張る理由を1話目の序盤から提示してくれる
とても親切丁寧なお話の始まり方です。

また新キャラが増えましたね!
{netabare}入間くんの師匠を務める
パシリやワガママ性のあるバチコ師匠の声優さんが、
NARUTOでイタズラ放題していたうずまきナルトと同じ
竹内順子さんという事でイメージぴったりꉂꉂ(ˊᗜˋ*){/netabare}

そして声優さんといえば入間くん担当の村瀬歩さん!
3期でも村瀬さんならではの
あの高い声が上手く使われています。

#6で入間くんが{netabare}「収穫祭って美味し〜い!」と
呑気に幸せそうにムシャムシャしてる姿は、
競い合いの殺伐とした空気の中で何とも微笑ましい。{/netabare}
"収穫祭"を真の意味で楽しんでますねw

#7の{netabare}「イルマち捕獲♡」と言うクララちゃんに
ズッキュンした人は少なくないはず!!
特訓により本人の意思とは関係なく女子として
一皮むけたクララちゃんが可愛すぎました(*ノωノ)ポッ{/netabare}

#9では私の念願が叶って大満足。
{netabare}そう、アスモデウスの悪周期です!
この2人の強さを特訓後のクラスメイトと
どう差別化するのかと気にはなっていましたが
なるほど、悪周期のコントロールとは素晴らしい。

そしてアスモデウスが悪周期から脱する際の合言葉、、
パートナーのサブノックが「入間ーーーっ!」と
叫んだ瞬間やっぱりなー!と声に出して爆笑でしたwww{/netabare}

#12で入間くんの心境に大きな変化が!
{netabare}今まで魔界に連れてこられたから
人間とバレて食べられないように嫌々仕方なく
生き抜くように過ごしていた入間くんだったけど、
ついに「僕は、魔界で生きてやる!」と
自分の意思で魔界での暮らしを望んでくれた事が
たまらなく嬉しかったです。{/netabare}

#15で{netabare}クララちゃんのトラウマピンチで
入間くんとアスモデウスの3人が久しぶりに再集結して
特に大好きな3人組だから激アツでした。
アスモデウスが「おともだち」って言うの凄く好き。{/netabare}

何でもなさそうだった事が
収穫祭の最中に役立っていて、
{netabare}バチコ師匠の専属メイドで身につけた歌踊りや
会長へ読み聞かせしていたトキメモが{/netabare}
若干の伏線になっていたとは思わずクスッとしましたw

収穫祭は#18で終了。
{netabare}入間くんとリードの2人が優勝し
2位の男と呼ばれていたオロバスは3位に。

1期と2期では敵という存在がいましたが
今回の3期ではアブノーマルクラスが団結というより
それぞれライバルという形での収穫祭だったので
そういう敵は現れないのかと思いきや、
いましたね〜しっかり影に潜んだ謎の敵と思しき男。

そして入間くんが服に取り付けられた盗聴器から
人間ということが敵側にバレちゃった、、{/netabare}
一番最初に誰が気づくのか気になってた点ですが
これは望まぬ展開や!ハラハラしちゃう(´°‐°`)
もうこの時点で既に4期希望です!w

最終話では{netabare}友達なのに隠し事(人間)をしてしまっている
と悩んでいた入間くんにアスモデウスのお母さんが
友達には隠し事しちゃいけないのかと問いかけていて
とてもしっくりくる言葉でした。
本当、子供たちに観てほしい作品です。

そして自分たちのクラスに
まだランクベタの生徒がいることを指摘されて終わり!
んんん〜気になる!いた!?いたっけ君!!
これで1期を観直す理由がまた1つ増えましたw

最後にみんなが音楽会用の衣装(?)を着た
集合シーンが映って終わるのですが、
ここのアスモデウスがセクシーすぎて胸熱です。{/netabare}

主題歌は今回もDAPUMPでノリノリなのかな〜
と勝手に思い込んでいたので少し残念でした。
EDは収穫祭のテーマにマッチしていて良かったです!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

若き魔王を決める、収穫祭が始まる!!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期までは視聴済です。

ようやく2022年秋アニメの視聴も終盤に差し掛かってきました。
2クール作品なので、実質放送が終了したのは23年3月なんですけれど、ここまで視聴とレビューが遅延したのは初めてかもしれません。

NHKの作品なので視聴を始めたら面白いのは折り紙付きなのですが、ついつい視聴を先延ばしにしちゃっていました。

これからもリアルで追い続けられる作品は減るかもしれませんが、忘れずに視聴させて頂きたいと思っています。


魔界の大悪魔サリバンの孫となり彼が理事長を務める悪魔学校に通うことになった
人間の少年・鈴木入間の、悪魔学校での奮闘と成長を描くアニメ「魔入りました!入間くん」

第3シリーズでは入間に次なる試練が——
それは魔界の巨大ジャングルに分け入り食物確保を競う<収穫祭>!

クラスメートたちが互いにライバルとなり迫力の肉弾戦&謀略のバトルが繰り広げられる!?


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

この賑やかな作品の次のステージは収穫祭…!?
何でも1年生としての成績を決めるイベントのうちの一つなんだとか…
基本的にはジャングルの中で食材を確保し、その確保した食材の総得点を合計して一番ポイントの高い人が優勝するという、ルール自体はシンプルなイベントです。
勿論、一筋縄ではいかない巧妙なトリックと学生同士のやり取りがみんなの行く手を阻むことになり…物語が動いていきます。

完走して振り返って思う事…
入間が友達や自分の居場所を想う気持ちは大切で大事だと思います。
ですが、入間の設定自体が人間の領域を遥かに凌駕しています。

普通の人間ならとっくに命を落としている様な局面でもピンピンしていますので…
これがあの悪食の指輪の効力なのか、はたまたこれまで過酷な環境で生き抜いてきた強運の持ち主だからなのか…
最近、入間君を見ていると人間と悪魔の境界線が希薄になっている気がしてなりません。
でも、それが入間君にとって良い事なのだから、これも結果オーライなのでしょう。

食材の確保の仕方は人それぞれです。
皆さん、自身の強みを最大限発揮して食材の確保に奔走します。
でもそんな学生の足を引っ張る者や、食材を奪い合ったりという展開が次々に起きるので、中だるみすることなく、あっという間に視聴が進んでいく感じです。

でも、それだけじゃありません。
何とどんでん返しの奇跡を起こせる隠しイベントもしっかりと用意されていました。
まぁ、超が付くほどの無理ゲーなんですけどね。

私のお気に入りは、今回の表舞台に出る機会がありませんでしたが、はやみん演じるアザゼル・アメリ一択でした。
普段は生徒会長として凛として威風堂々とした立ち回りなのですが、乙女モードのアメリがメッチャ可愛いんです。
しかも、普段でもこれまでより入間君の事を気にしている言動が増えてきている気がしますので、これからも目が離せないキャラのトップクラスであることに間違いはありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、FANTASTICS from EXILE TRIBEさんによる「ギリギリ Ride it out」
エンディングテーマは、水曜日のカンパネラさんによる「鍋奉行」

2クール全21話の物語でした。
次回以降、1年生の最後のイベントである音楽祭の始まる前に、トンデモ展開が待ち受けていそうな気がしてなりません。
ラストに不穏な空気をメッチャ残して物語が終幕しましたので…
NHKの作品なので中途半端で終わることも、順当にいけば無いと思いますし、次回以降の放送も期待しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ちょっとグダグダしていた印象はあったかもしれない

{netabare}
土曜夕方アニメ。
3期は2クール丸々収穫祭での昇級試験の話。
いつも通り面白くはあったけど、1,2期と比べると劣るかなというのが個人的な感想。

さすがに2クール(21話)ずっと昇級試験と、それに向けての特訓だけで終わるのは絵柄的に変わり映えがないのと、昇級試験の内容が内容だけにいつもの入間くんのような平和的な日常回やギャグ回がほぼなかったのも原因。
昇級試験の内容は頭脳戦ラノベとかでありそうな、魔物を倒すことによって得られるポイントを多く獲得したチームが勝ちというもので、ある程度の妨害はありというルール。
結構荒っぽい展開も多くて少し見たいのと違うなってなったのと、入間くんという作品の性質上上中途半端にノリが軽いせいで内容が内容なのにそれほどシリアス感がなかったのも少し中途半端だったように思う。

そんな感じで最初の方はあまり印象が良くなかった3期だったけど、終盤のクライマックスに向かっていくに連れては話は面白くなっていったと思う。
仲間たちと協力して何かを成し遂げようとしているしている時の方がやっぱり好きだなと思った。
ここまでで得た能力や特技を駆使して敵を妨害していくのも、各々の成長を感じられた上、一種の伏線回収のようで爽快感があって話的にも最後まで見て良かったかな。
中盤が少しダレたけど、昇格試験全体を通しての大まかなストーリーは良かったと思う。3期も悪くはない。

曲のことだけど、OPに関しては入間くんの中で一番良かったと思う。
でも、あのEDは酷い。
夕方アニメだからと言っても何であんなふざけた歌を作ってしまうのか。
歌と言っていいのかすら疑問。耳障り。

私的評価:65点
私的ベスト回:19話

↓1話毎メモ
{netabare}
13話 ☆3
2クール目もこの面白さに欠ける大会か…。
君ら入間くん陥れてたよねw ちりしゃん水 なんで言うんだよw
大会運営が何贔屓してんだ。茶番感酷い。始めの種と終わりの鉢で?
3期本当につまらない…。

14話 ☆6
幻覚かよ。展開遅い。夕方からガッツリ風呂回やってて草。
思ったよりガチな攻城戦で草。入間くんどこいった。

15話 ☆8
無能。アブノーマルクラス粘着ガイジ。2位じゃダメなんですか?
この能力チートだろ。気づきそうだけどw
良かったけど、その後の振り返りは別にいらなかったかなぁ。
目がガチで草。

16話 ☆8
前と同じ戦法か。ここで話繋がるのいいな。
1人リタイア戦法が最強では? アブノーマルクラス粘着厨に粘着。
闇鍋回収。

17話 ☆8
レジェンドリーフ結構簡単で草。違って草。クワンクワンって何だよ。
花が咲いたよ。タイトル回収。弓2回しか使ってなくね?
ガバガバ運営。炎上案件。2位どころか3位で草。

18話 ☆7
みんな昇級出来るじゃんw 謎挿入曲。久々に見たカルエゴマスコット。

19話 ☆8
総集編かな? 2番信仰こいつかよw こいつマジでヤバいやつだったんかw 結構ガチで潰しに行ってて草。まあ殺すのは悪手だが。あっ…。

20話 ☆7
どうせなら変な一人称にしろ。下ネタ会話長い。しっぽ長い姉w
初めての共同作業…? 入間くん幼少期もほぼ魔族で草。何この髪型。

21話 ☆8
ゴスロリ可愛い。また六指衆か。
教師は確かに生徒を教える側に徹するべきだな。バラされてて草。
日常回いいな。友達や恋人の間で秘密なしってのは美談でしかないな。
闇鍋消えたああああああ

曲評価(好み)
OP「ギリギリRide it out」☆8.5
ED「鍋奉行」☆1
21話ED「トモダチの背中」☆5.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
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