忍術で笑いなおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの忍術で笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月04日の時点で一番の忍術で笑いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.1 1 忍術で笑いなアニメランキング1位
キルミーベイベー(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1500)
6704人が棚に入れました
ごく普通に学校に通う「殺し屋」の少女・ソーニャとその友人・やすなが繰り広げる、コミカルで少しバイオレンスを含んだ日常を描く作品。

声優・キャラクター
田村睦心、赤﨑千夏、高部あい
ネタバレ

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

どしたのわさわさ

円盤が爆死した事がネタになり、売上やアニメ人気を調べていると
頻繁に名前が出て来る作品で、熱狂的な信者と、更にはアンチも大量
に発生。半年に1作くらいの人気作品とあまり気配が変わらない。

1話、2話はよくある日常系の糞アニメ臭全開。3~4話あたりから段々
持ち味を発揮してきて、7~8話あたりからキルミーワールドに突入。
今から見るのなら3話か、大事を取って4話から見るのが良いと思う。


■キルミーの人気

2013/03/27(水) 「キルミーベイベー」一挙放送
来場者数:412331人 コメント数:654190

この数字がどれくらいかというと、
(過去に放送された277回の中で、来場者数が多い作品)

1.魔法少女まどか☆マギカ(1回目)104万人(2回目)81万人(3回目)62万人
2.猫物語(黒) 99万人
3.らき☆すた(1回目) 57万人 (2回目) 36万人 (3回目) 35万人
4.ひぐらしのなく頃に(1日目) 53万人 (2日目) 46万人
5.化物語(2回目) 52万人 (1回目) 52万人
6. 創聖のアクエリオンシリーズ 51万人
7.ひぐらしのなく頃に解(1日目) 50万人 (2日目) 46万人
8. とらドラ!(2回目) 49万人 (2日目) 48万人 (1日目) 38万人
9. シャーマンキング(1日目) 44万人 (3日目) 33万人
10.トップをねらえ!シリーズ 43万人
11.シュタインズ・ゲート(2日目) 41万人
12.【キルミーベイベー 412,331人】 (作品別で歴代12位、放送別で18位)
13.Angel Beats! 40万人
14.黒執事(1回目) 36万人
15.とある科学の超電磁砲(1日目) 35万人 (2日目) 33万人
16.うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000% (1回目) 33万人 33万人
17Fate/Zero 33万人

他に一挙放送されたアニメは↓
検索 ニコニコ生放送 全話放送されたアニメタイトル


検索 2期・続編を望むアニメ作品は?(現在放送中のアニメも可)
(総投票数 20850票 締切日: 2013/01/21)

1位 キルミーベイベー 1687票
2位 TIGER&BUNNY 1232票
3位 生徒会役員共 1086票
4位 Aチャンネル 1084票
5位 氷菓 991票
6位 ストライクウィッチーズ 788票
7位 アクセル・ワールド 731票
8位 アイドルマスター 723票
9位 ソードアート・オンライン 626票
10位 大正野球娘。  486票

■感想 
{netabare}
1話、2話がキツ過ぎて諦めようと思ったものの3話からマシになって
来たので横でずっと流してた。7話序盤のソーニャちゃんのヴァーカ
の顔と声にやられ、頭のスイッチが切り替わり、面白くなって来て
完走。

序盤をほとんど覚えてなかった為、実は面白いんじゃないかと思い
また最初から流し始めたら1話、2話はやはりきつい。今度は4話後半
の偽やすなのウザさにやられ、8話で笑いが止まらなくなり流し見を
断念。

結局5周する羽目になったが、見る度に面白く、見る度にウザさが
増していくんで、まだいける。新しい声優は知らないが、赤崎千夏
は紛れも無い天才。

作品の評価をあまり高くすると2chノリみたいになって嫌だから少し
下げたけど、音楽も作画もベストだったと思う。よ
{/netabare}

■キルミーの面白さ
{netabare}
キルミーの面白さを教える事はできない
           自らが気づく手助けができるだけだ
                        by ガリ○オ・ガリレイ

爆死したアニメは数あれど、キルミーにだけ熱心な信者がいるのに
は原因がある訳で、ノリに慣れてきたり、何度も見ているうちに面白く
なる類。

無理に言葉で説明するなら、天然物のシュールな世界の中で、たま
に普通に面白く、ウザ面白く、徐々に寒面白く、くど面白く、くだらな面
白く、超ウザくなる。

本格的に面白くなるのは、オチのほぼ全てのタイミングと内容をオチ
前に思い出せる段階になってから。弊害はノーマルのギャグアニメに
暫く焦点が合わなくなる事。


最初から見た場合、1~2話時点で少しでも面白く感じるような人だと
ハマらないはず、そういう人にとってはただの日常系のアニメ。

資質があるのは最初寒くてドン引きしたり、あまりのセンスの無さに
腹が立つような人。そういう人の方が笑いに肥えてるだろうし、楽しむ
為の因子を予め持っている気がする。


検索 不便なのがいい!京大の「素数ものさし」が人気
検索 京大生、キルミーベイベーで受験生を励ます

15:キルミーにしちゃギャグのキレが良すぎる、全然キルミーを分かってない
24:>>15 これはわかる

検索の下で良いことを言ってる人がいるけど、笑いのツボは肥えてる
人だと一周して来るケースがある訳で、プロ野球選手の一部が物凄い
スローボールを苦手にするような感じに。

キルミーはスローボールを普通に空振るクラスの人か、スローと感じ
過ぎる故に対応できない人間に内容が丁度マッチし、そして、天然物
(狙った末ではなく全力で投げたら、頻繁にすっぽ抜けてスロー)。

面白さが分からないという発言に対し、「力抜いて見ろ」とか言ってる
人が結構いるけど、それはスローを普通に空振る人への話であって、
一周するタイプに対しては逆。「目一杯力を入れて見ろ」、なまじ力
を抜くから打ってしまうのであって、一周したら勝手に力が抜ける。

という話は、大昔あずまんがの何が面白いかを頭が良い奴に聞いた時
に返って来た話を適当にアレンジしたものなので、本当にそうなのか
どうかは、知らない。つまりあずまんがも一周系のはずだが、面白い
と思えた事は・・無い。残念な事に自分には資質が無かった。


47:なんでキルミー人気なの? 歴代最高級のゴミアニメだと思うの俺だけ?
48:>>47 お前だけ
49:>>47 おまえキルミーベイベーの面白さが理解できないのか
52:>>47 最後まで見たらいかに面白いか分かるかも、合う人にはドハマりする
57:>>47 糞アニメと神アニメの表裏一体を突いた伝説的な稀有なアニメ
58:>>47 世界最大級の糞アニメというのは分かるが何故か笑える、自分の沸点のほうが下げられてる
62:>>58 だんだんやすなの喋り方が面白くてしょうがなくなってくる
65:キルミーベイベーは日常系アニメとかじゃなくてキルミーベイベーだからね

57、58と、多分52、65は一周してる、そして47にも資質あり。

35:最初の頃はなんだよこの糞アニメ!!!っていいながら見てたら気づいたらはまったわさわさ
44:キルミーは投げっぱなしジャーマンでイラつく、少なくとも日常は計算されてた
65:クソつまらないところが逆に面白くなってくるんだよ
74:見てる時だけ自分の笑いの沸点が下がる、どう考えても面白くないのに笑ってしまう

これの35、65、74。

あとは44について。日常(作品名)は計算され過ぎの加工物、速度の
ブレも一定の範囲から出ないから、目を瞑っても打てる類。ツボの差
なんだろうけど、あれを笑える人が逆に凄いと思う。

日常アニメの中だとみなみけが狙ってスローを投げてるけど、上と下
の揺さぶりがすげぇ、あれはセンスの塊。他は3~5話位でギブアップ
した作品ばかりなので、よく分からない。

キルミーは頻繁にすっぽ抜けるスローも、たまに来る速球も全て暴投
なんで、一度空振ったら手に負えなくなる、そんなイメージ。


・・さて、これでキルミーが面白くなる人がいるかは分からないが、
なんとなくは分かって頂けたかと思う。


キルミーの面白さを教える事はできない
                  自らが気づく手助けができるだけだ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 24
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

折部やすな中毒になると秀作。「中毒になった?やったねラッキー、いゃっふーーーぃ☆」

十中八九、普通の高校生 折部やすながソーニャちゃんという立ち向かう必要のない大きな壁に立ち向かい、なぜか必死に抗うようになる所を鑑賞する作品。
やすな中毒になるかならないかが分水嶺。(ただし、やすな中毒になっても名作にはならない)

1クール、原作4コマ漫画。ネットで評価されていなかったら見ませんでした。
※ネタバレのオンパレード
{netabare}
話の構成は、回にもよるが大体、
やすな×ソーニャ 7割、やすな×ソーニャ×あぎり 3割
つまり、やすなとソーニャちゃんがいる場面がほぼ10割。

やすな、普通の高校生・・・と比べものにならないぐらい馬鹿でとても打たれ強い
ソーニャ、冷酷無比で完璧な殺し屋女子高生・・・ではなく結構隙だらけ
あぎり、ソーニャの知人の忍者・・・とても抜けているようで実はすごい人っぽい

ソーニャちゃんやあぎりさんも魅力的なキャラだが、この作品の魅力は『やすな』でできていると言っても過言ではない。ぶっちゃけ、ギャグやネタ自体はそんな大したことない。
なので、やすな(がソーニャちゃんにやられる様や、空回りする様)を楽しめるか否かが、そのまま作品の評価となる。

1話を視聴してまあまあ、2話まあまあ、3話まあまあ、
4話で爆笑www
ネット(多分アニコレも)でおもしろいとあったので、2話で切ることはなかった。仮におもしろいと言われずに見るきっかけさえあれば、3話まで見ていただろう。
自分の中では4話まで行くことで評価がグンっと上がった。

多分、3話まで見る過程でキルミー慣れし、さらにやすな中毒になっていた。あるいは3話までは若干テンポが悪かったかも。
自分の中では4,5話の夏祭りと海がものすごく面白く、12,13話も面白かった。4話からはどの話も楽しめた。

キルミーは絵柄が幼稚で、作画も普通、ネタは普通かそれ以下。じゃあ、何が優れているかと言うと、
やすな役の声優さん赤崎さんだ。
「くそう」「やったー」「やっほー」「あはん」「あん」「いえい」
と台本に書いてありそうなものを、完全にやすなの言葉に変えている。
文字通り、文字で表せない仕事っぷりで。赤崎さん、マジすげえ、御見逸れしやした。
やすなだけの評価で言えば、
声優・キャラ共に4.5点を上回る勢い。

もう1つ、何かを言うなら、この作品は一味(ひとあじ)足りないことが多かった。ときに二味足りない。それを改善して「秀作」に成り得た、かも。
それを補うはずだったのが、上の構成で省略した『没キャラ』という名前のないキャラだ。
このキャラが名前の通り没キャラ程度の活躍しかしなかった。(キル太郎での猿の役はまあまあだった。)

この没キャラが例えば、
運動会回で騎馬戦に参加するのに1人足りなかったとき、
やすな、ソーニャちゃん、あぎりさんの前まで行くが、
・みんなの目の前で転んでケガを泣きながら帰る
・ソーニャちゃんがやすなを攻撃して、吹っ飛んだやすなにぶつかり気絶、病院送り
・参加直前まで行くが、ソーニャちゃんがやすなを攻撃しようとして誤って没キャラが食らい、病院送り
・さらに認識はされるが、やすな「あの子誰だっけ?」ソーニャ「さあ」と言われる
とか、もうちょっと活躍してほしかった。3回に1回だけでもいいから。

そうそう、最初からスルーしてたけど、
やすなとソーニャって多分、13話で友達になったのかなって思った。あの演出もなかなかにくい。やすなってただのバカじゃなかったのかってね。
オレの脳内最終回はOPの様に宇宙人とバトって、
やすな「むっふっふ、私が世界を救ったのだぁー!」バキッ
ソーニャ「おまえは足引っ張ってただけだろうが!? ったく、ジュースおごってやるから少しは黙ってろ」・・・
あぎり「危ないところでしたね」(実はあぎりさんが二人と世界を救った)
みたいな感じを想像していたwww
{/netabare}
以下、ネタなど{netabare}
あぎりさんの声優さんが「高部あい」って書いてあって・・・あのかわいい高部あいでビックリ!あの声よかったなぁ~
こんなにかわいいのにブレイクしないとは・・・けど陰で割と需要があるのかな。{/netabare}
{netabare}「くっそぅ、何よあの子?あんなにかわいいのに声優までやって、マルチタレント気取り??更に私よりギャラがいいってどういうことぉ!?上履きの中に画びょうを入れていじめてやるぅ~!」
というアイドルランクEの水瀬伊織・・・ではなく釘宮さんのくやしい声が脳内妄想で聞けたので、それだけでも没キャラとして釘宮さんが起用されたことは意味があった。
・・・少なくとも自分の中ではw
{/netabare}
{netabare}
この作品は売れなかったけど、赤崎さんの実力を遺憾なく発揮して、彼女が売れるきっかけの1つにはなったと思う。
この人、恋愛ラボのマキ役もやってるけど、すげーな!!

声優さんですごいと思った人はそんないない、オカリンを演じた宮野さん?とか、この人はマジすげー!
小説の朗読とかしても売れそう。マキ役ではよく通る(透き通るとは異なる)良い声と思ったけど、
まさかやすな役だったとは。

幅広いな。電磁砲の「超~」とか中二病(見てない)のモリサマとかもやったみたいだね。
完全に主役の常連だね。時代は変わるもんだなぁ~

・・・キルミーのOP/EDは可もなく不可もなくでしたw
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

タナボソ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あれは!伝説の686枚アニメ!

『キルミーベイベー・スーパー』収録OVAについて
私はキルミーベイベーが大好きな人間である。
686枚程度の売り上げに甘んじるような内容だとは思わないし、
って実際の枚数は違うらしいけど、
とにかくBD BOXは売れて欲しいし、2期制作を心の底から願っている。
だが言わなければならない。
このOVAはあからさまな低予算アニメである!と。

作画はてきとー。
キャラは、キャラデザ自体も変わったっぽいが、
ギャグゆえのデフォルメで、とかじゃないレベルで一定しない。動きもかなり省力。
背景はディテール省略、延々イメージ空間、みたいな。
チョーさん演じるエトセトラボーイと釘宮理恵さん演じる没キャラは欠席。
没キャラはともかくエトセトラボーイがいないのは寂しい。

しかし面白いんである。
おバカやすなとソーニャのやりとりを軸にした楽しさは健在で普通に笑える内容。
8つのエピソードを27分で矢継ぎ早に展開する構成からテンポもよくサクサク進行。濃い。
エトセトラボーイ不在な分、新井里美さん演じるエトセトラガールの出番は多い。
黒子好きの俺歓喜。ぺおんぺおんぺおんぺおん。
頭をおかしくしたい向きには映像特典のオープニングスーパーが役に立つ。
オープニングがエンドレスで再生され続ける。曲はもちろんキルミーのベイベー。
キルミーダンスを踊りたい方はエンディングスーパーをどうぞ。

ハイスペック紙芝居付きドラマCD程度にハードルを下げれば遙か上空を飛び越える内容かと。
紙芝居じゃハードル下げすぎとも言うけどw

◎まとめ
チョーさんはギャラが高い(適当)
(以上2013/10/16追記)


原作は4コマまんが(未読)
2013年3月にニコ生一挙放送にて初視聴。
ネット上では売れないアニメの象徴的存在としてネタにされながら、
CD付きOVAとBD BOX SETのリリースが発表されとります。
某AmazonのBD BOXレビューをご覧になってみてください。
ネット住民たちのいいオモチャになっていることがよくわかります。
(ごく一部に)すごく愛されてるなあ。(2013/10/14時点)


萌え、日常、ハイテンション、ギャグアニメ。
ただしシュールでナンセンス成分多め。
おバカ女子高生やすなが
殺し屋にして同級生ソーニャにまとわりついて
ぶん殴られるどつき漫才が基本になってます。
エロとかパロディ、あからさまな百合展開がほとんどないのも特徴ですね。

ギャグは大して面白くない評価が一般的だし、テンポが良いと言う訳でもない。
にも関わらず、なぜかまた見たくなる。
共感得られるとも思えませんが、
ソーニャの容赦ないシバきっぷりが楽しくてしゃーないw
あとはもちろん無駄にハイテンションなやすな。

シュールで呆気に取られる感じがくせになるのか…
ひねくれた人向けのスルメ的萌えアニメ?
合う合わないは絶対あるし、
これから初見の方は過度の期待はせず、
だらだら長い目でぜひどーぞ。

が…
超絶技巧の高速ポルカに変拍子、
わざと音痴にしたよなメロディ、
アバンギャルドなのにキャッチーでポップなOP曲を筆頭に、
劇伴やらSEやら他に類を見ないかなりのヘンレベル。

OP、キルミーのベイベーはホントに凄い。
菅野よう子楽曲常連とは言え
Dr佐野康夫、G今堀恒夫の名前を見ることになるとは思ってなかったです。
や、自分が無知だっただけで、かなりアニメ関連の仕事はされてるみたいなんすが。
ポストロック、バルカン系?、プログレ、エレクトロニカ云々にも
二人擁するウンベルティポにももちろん、アニメ関係なしで近い曲がない。
当方未聴のEXPOの曲にはあるんでしょか…

SE、全モブキャラ、ナレーションなど諸々は
チョーさんと新井"白井黒子"里美さんが口で言ってたりします。

脱力しきった劇伴が収録されたサントラはけっこうお気に入り。
グダグダ過ごす自分の休日のヘビロテ音源のひとつとなっております。
油断してると唐突に聞こえるやすなの絶叫でつい声出して笑ってまうw

全編調子っぱずれ感に溢れてますが、
その象徴が自称忍者のあぎりさん。
天然とも作為ともつかない場の引っかき回しっぷり
独特のイントネーション、トーンの喋りに変てこな歌で
脳をとろけさしてくれます。

6人のみで全てが賄われる声優陣は鉄壁の布陣。
没キャラ演じる釘宮理恵さんを
戦コレ23話三沢ちゃん⇒ロボティクスノーツ愛理⇒
に次いで体験、くぎゅううう弾幕ができる理由も解ってはいませんでしたが、
扱われ方のぞんざいさ含め十分印象的でした。
くぎゅうの意味はこの直後とらドラ一挙を見て完璧理解できましたが。

しかしなんといってもやすな役赤﨑千夏。
レビューup時2013夏期放送中だと
恋愛ラボの残念生徒会長マキもかなり楽しい赤﨑の出世作。

ソーニャ役田村少年は、先日観に行った映画"ショートピース"熊の話に出てた女の子役と、
あの夏じんたんの幼少期役しか見れてません(´・ω・`)
言い回しと言うか節回し?語り調子?が好きだし、もっと見たいんだけどな~
実写洋画・海外ドラマ吹替えの仕事が増えてるらしいですね。
とにもかくにもいずれも全員はまり役。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

68.4 2 忍術で笑いなアニメランキング2位
くノ一ツバキの胸の内(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (193)
567人が棚に入れました
人里離れた山の奥深くで、とあるくノ一集団が暮らしていました。その集団の名は、あかね組。個性豊かなくノ一たちが複数の班に分かれ、互いに切磋琢磨しながら己の術を磨いていたのです。そんなあかね組には、“男性との接触禁止”という、絶対に破ってはならない鉄の掟がありました。 あかね組・戌(いぬ)班の班長である見習いくノ一のツバキは、組の長(おさ)も認める忍術の使い手で、周囲からも信頼を寄せられる筆頭格でした。 しかし、ツバキにはどうしても気になることが。それは、これまで見たことも、触れたこともない“男”のこと。一度、お会いしてみたい――考えれば考えるほど、止まらない胸のうずき。あぁ、このキモチ、どうしたら良いのですか!? 『からかい上手の高木さん』の作者・山本崇一朗が送る、“男子禁制”くノ一コメディ漫画が、待望のアニメ化! 純情可憐なくノ一たちの、ほのぼのキュートな日常、はじまります。
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ツバキちゃんのニンジャー服

最近知った衝撃の事実なんですが、
みんな大好き『くノ一=女忍者』というものは、
史実的に「まったく存在していなかった」そうであります。

  え? いや、ほら、だって時代劇にもしょっちゅう出てくるじゃん、

とかなんとか言っても、時代劇そのものがフィクションですしね。
実際のところ、間諜(スパイ)として送り込まれる女はいたらしいけれど、
それは今でいう女ニンジャとはまるで別物でありんす。
オンナを武器にして敵方に入り込み、機を見て忍法で標的をパンしちゃう、
みたくかっこいいものではありんせん。

ちなみに『くノ一』という言葉そのものは江戸時代からあったのですが、
それは『オンナ』を意味する隠語であって、
言葉そのものに『女忍者』という意味はこれっぽっちもなかったのだとか。
(くどいようですが、江戸時代に限らず日本に女忍者、いません)

じゃあなんで女忍者がドラマやアニメにガンガン出てきたり、
彼女らのことを『くノ一』なんて呼んだりするのさ、
というと、実は、山田風太郎先生の忍法帖シリ-ズの影響なのだそうです。

  1959年に出版された『甲賀忍法帖』にはじめて女忍者が登場し、
  それが翌年からの『くノ一忍法帖』シリ-ズにつながって大ヒット。

  山田先生は最初、女ニンジャは『女忍者』としか呼んでおらず、
  同シリ-ズのタイトルも『オンナ忍法帖』という意味でつけたのだけれど、
  作品が映画化されてこちらも大ヒットし、知名度が急上昇。
  
  で、みんなが「くノ一って女忍者のことなんだ」と誤解し、
  その誤解に基づいて類似作が次々とリリースされ、
  あ~もう、それじゃそれでいいです、となったのが『くノ一』誕生秘話なのだとか。


さて、このアニメのお話です。
舞台は人里離れた山奥にあるくノ一(女忍者)の里。
まあ、里というよりは、全寮制の女忍者養成所みたいな感じです。
時代的には江戸時代風ではありますが、時代考証はするだけムダかと。
(会話でも『リーダ-』とかのカタカナ外来語、ふつうに使っております)

で、その『オトコから隔絶された女ばかりの里』で、
思春期をむかえ、まだ見ぬオトコに興味津々の主人公ツバキを中心に、
くノ一見習い女子のわちゃわちゃした生活を描く日常系です。

いわゆる『忍びの掟』とか『生死を賭した忍術合戦』みたく、
どきはらシリアスな要素は何もなく、
はっきり言っちゃうと、くノ一をモチ-フにしたゆる系萌えアニメ。

登場人物の年齢設定は公開されていませんが、
身長や体型から察するに小学校中学年から、せいぜい中二ぐらいまで。
おっきいお友だちみんな大喜びの『非実在児童』満載でお送りいたします。


原作は『からかい上手の高木さん』の山本崇一朗さん。
制作はアニプレ子会社で『青ブタ』なんかで有名なCloverWorks。
山本さんの原作をアニプレがアニメ化したらどうなるのか、
みたいな意味での注目作です。
(主題歌も『青ブタ』と同じくthe peggies。リキ入ってます)
監督は、これが初監督作品となる角地拓大さんですね。


  で、ええと、最初に結論から言っちゃうと、
  面白いか面白くないかは『けっこう微妙』です。
  ほんと『人による』としか言いようがなく。

まず、女の子が三十人以上も出てきて、
どれが誰だかいちいち名前まで覚えていられないのがつらいです。
こんだけいりゃ誰にでも一人ぐらい刺さるだろ、
そういうアキモト的大雑把なのは、
もうほんとに心の底からお腹いっぱいなんだってばよ。

そして最初の数話は、主人公のツバキは変に発情しちゃってるし、
劣化版クロコみたいのが「ねえさまぁ~」なんて言って追いかけてるし、
なにがやりたいアニメなのか一向にわかりません。

  二話、三話あたりで脱落した方、けっこういるんじゃないかしら。

で、心折れそうになりながらしぶとく見続けているうちに、
これひょっとすると『やりたい/言いたいことは、特にない』アニメではないか、
ということに、はたと気づくわけです。

  あの『からかい上手の高木さん』では、
  それまでほとんど存在しなかった『からかい萌え』を徹底追及するぞ、
  みたいな気概が感じられたのですが、
  本作にはそういう目新しい要素が何も見当たりません。

  強いてあげればツバキの『発情萌え』かしらんと思うのですが、
  だとしたらけっこうニッチなところを狙ってきたなあ、と。
  条例的にもアレな臭いがぷんぷんいたしますし。

  それに、ツバキにしたところで常に発情しまくっているわけでもなく、
  やっぱ『女児ばっかの里の日常』がメインストリーム。

  つまるところ、明日ちゃんの通う女子校の制服をニンジャ服にして、
  ついでにJCだけでなくJSも詰め込んで、
  みんなで『非実在児童』を愛でて楽しもう、という作品ではないのかと。
 
もちろん、そのこと自体を『あかん』と言うほど僕は立派な人間ではなく、
あとはもう『実際に愛でて楽しめるか』という、
個人の感性みたいなものに評価が帰結してしまうわけであります。

僕的には「楽しめる回もあり、そうでない回もあり」みたいな。
{netabare}
  主人公のツバキ率いる戌班に最初からいる二人、
  劣化版クロコのサザンカと昭和的腹ペコキャラのアサガオは、
  どこが面白い/かわいいのか、僕にはちょっと難解です。
  (しかもこの二人、出番がけっこう多いんだ)

  この二人に限らず下級生キャラは、おおむね脳天気で騒がしく描かれており、
  アニメ的には『無邪気で純粋』なのかも知れませんが、
  リアルにいると『うるさくてはったおしたくなるガキども』に他ならず。
  (もちろん心の中だけの話です。スマイル、スマイル)

  それを率いる班長・上級生たちは『しっかりめ』に描かれてますが、
  上下関係はゆるゆるで、バランス的には
  小学生を率いる中学生ガ-ルスカウト、みたいな感じになってます。

    子どもたちの『天真爛漫さ』とツバキたちの『幼い母性』の対比を楽しめ、
    ロリっ子と思春期女子という二大需要をカバ-したグリコ設計。
    いまならもれなく発情女子もついてきますぜお客さん。

  というような主旨・目的の構成なんだろうけど、
  幼女を愛でたいと思わない僕にとっては、いささか過剰サービス気味。

  下級生にメインスポットがあたる回は頬杖をつき、
  ツバキたち上級生がメインの回はそれなりに楽しく見られるという、
  なんとも中途半端な感じになっちゃってます。
{/netabare}

個人的な作品のおすすめ度は、いいとこB+ぐらい。
ほんとうに『言いたいことは何もない』萌えアニメですので、
ぼ~っと見ていて好きになれるかなれないか、ぐらいしか分水嶺がありません。

  ナルト的な忍びの世界を期待している方は豪快にうっちゃられ、
  『私に天使が舞い降りた』あたりがお好きな方には、
  大谷翔平もかくやのど真ん中剛速球はあるまいかと愚考いたします。


映像は、かなりいいです。さっすがCloverWorks。
若干あざとさの残るキャラデは好き嫌いが分かれるかも知れませんが、
ぐりぐりとよく動くし、作画もきれいに統一されてます。

  ただし、忍者バトルみたいなアクションシ-ンはめったにありません。
  かなりOP詐欺の香りがしてたのですが、最終話でなんとか持ち直しました。
  いったんバトルになると、構図もいいですし、迫力も十分かと。

  あと、忍術の描写、けっこうかわいいです。
  どこがどうかわいいかは本編をごろうじろ。


キャラクターは、可もなく不可もなく。
主人公のツバキと中盤から参加するリンドウ以外、
テンプレに毛をはやしたのをずらり並べているのでお好みでどうぞ。
{netabare}
  優等生だけど思春期ゆえオトコに興味津々というツバキは、
  けっこう、というか、かなりかわいいかもです。
  発情時とふだん自分に課している『しっかりおねえさん』とのギャップが良き。
  最終話のバトルシーンもかっこよかったし。
  九話『ヘビと男』でリンドウの話をきくワクワク顔なんか、
  僕個人としては、きゅんです。

  そのリンドウは、登場時は「はあ?」だったのですが、
  恥ずかしがり屋を克服してお面を外してからは、いい感じです。
  オトコを知ってる分、ツバキの『逆センパイ』的位置づけで、
  幼さと余裕がうまく同居している、
  これまでにいそうでいなかったキャラになっています。
{/netabare}

音楽は、OPと劇伴には文句のつけようがなし。
とりわけOP、the peggiesの『ハイライト・ハイライト』は絶品です。
世界観もドンピシャだし、映像とのマッチングも最高レベルかと。

  かたやEDの『あかね組活動日誌』は、なんだかなあ、です。

  『くノ一ツバキの音合わせ』という制作プロジェクトの元、
  毎回、別々の班が、それぞれに合わせた歌詞・編曲で歌うのだけれど
  僕の耳には『かげきしょうじょ』の劣化版、
  それもあざとさ増し増しバージョンにしか聞こえてきません。

  サントラ作るとき、いちいちキャラソン起こさなくていいっしょ、
  みたいなソロバン勘定なのかも知れないけれど、
  たぶん、よっぽどディ-プな人しか買わないと思うよ。


で、役者さんのお芝居なんですが、
僕の耳にはツバキ(夏吉ゆうこさん)とリンドウ(小原好美さん)が、
『キャラ立ち』という観点で突き抜けちゃっています。
他のメンバ-は、正直、適当にシャッフルしても作品は成り立つけれど、
この二人だけは『替えが効かない』レベルにあるなあ、と。

この点については、
言いたいことが多くてけっこう長くなりそうなので、
こっから先はネタバレで隠しておきますね。
(読まなくてもぜんぜん問題ありません。興味のある方だけ、どうぞ)
{netabare}

ぶっちゃけ、僕がなんでこの作品のレビュ-を書いているかと言うと、
このお二人の芝居を語りたいがため、
というのが偽らざるところであったりいたします。

  あの『からかい上手の高木さん』は、
  高木さんと高橋李依さんのマリアージュ(奇跡的邂逅)によって、
  爆発的な支持を得られた作品だと僕は思っています。

  え? めぐみんの中の人? うそでしょ?

  そう思った方もけっして少なくなかったのでは。
  まさにどハマり。そして高木さんのキャラ、立ちまくり。
  作品においてキャスティングがいかに大切かを示す好事例ではないかと。

で、その『高木さん=高橋李依さん』のマリアージュに匹敵するのが、
本作の『ツバキ=夏吉ゆうこさん』だと僕は思っています。
今期だと『スパイ&ファミリー』のアーニャ(種﨑敦美さん)並みのマリアージュ。

夏吉さんじゃなかったら、ツバキのキャラはここまで立たなかっただろうし、
たぶん『そのへんに転がっている萌えアニメ』の粋を出ず、
おそらく僕も三話あたりで切っちゃっていたのではないかと思います。

  その夏吉さんですが、基礎声質は高めのハスキーで、
  声自体には、特徴らしい特徴はありません。
  だけどお芝居が『おそろしく丁寧』で、役作りが見事にできているんです。

  ツバキは『おねえさん』じゃないんですよね。
  正確には『おねえさんであろうとする思春期の女の子』なわけです。
  かといって、幼い弟妹を世話する苦労人でもなく、
  基本は山奥育ちで性格のいい、素直でまじめな思春期女子。
  胸ちらでヘソまで見える、心身ともに発展途上の女の子であるわけで。

  夏吉さんはそこのところをよく理解してうまく咀嚼し、
  実に心地よいツバキ像を創り上げています。
  怒っても、慈しんでも、発情しても、ぜんぶ『思春期女子』。

  だから、発情しても『いやらしくならない』んですよね。
  ヘンな意味での『オンナ』が匂ってこない。
  体幹の強いスポーツ選手みたく、どんな動きでも『軸』がぶれないんです。
  これ、下手な役者が演っていたら
  エロキャラか精神分裂症みたいなキャラになっていたところです。

  たまたまこの役がハマったのか、
  それとも、もともとべらぼうに良い資質をお持ちの方なのか、
  今の段階ではまるでわかりません。
  ですが『光るものがある』役者さんであることだけは確かなので、
  夏吉ゆうこさん、要チェキです。

  ただし、声質に特徴がないので、
  しょうもない役をあてたらすぐ埋没しちゃいそうなんですよね。
  (過去作いくつかチェックしましたが、そんな感じです)
  今期の出演作品もアイドルもの一本とトホホな環境なのですが、
  本作を足掛かりに、なんとかいい役を引いて欲しいものであります。


小原好美さんの演じたリンドウは、サブキャラの中では『別格』でした。

といっても設定的には、
単なる恥ずかしがり屋で、ただ男を見たことがあるだけのキャラなんです。
それをあそこまで際立たせたのは、
やっぱ小原さんの『芸』の力に他ならないなあ、と。

  先にも書いたけれど『幼さ』と『余裕』の配合が絶妙なんです。
  しかも『実際に余裕がある』わけではぜんぜんなくて、
  本人はふつうに話してるつもりなのに、見る側が勝手にそう感じるだけで。

  だから『あざとさ』がまるっきりないんです。
  それがゆえに、ワクワクしたり赤面したりするツバキとの対比が絶妙で、
  ツバキのかわいさ/面白さを引き出しつつ自分も生きるという、
  理想的な掛け合いになっているんです。

  小原さんは、ご自身の演技力も素晴らしいのですが、
  この『相手の魅力を引き出すキャラづくり』が本当にうまい役者さんです。

   『かぐや様』の藤原千花による、四宮かぐやとの対比、
   『やがて君になる』の叶このみによる、小糸侑との対比、
   『からかい上手の高木さん』日々野ミナによる、高木さんとの対比。

  いずれも同じ役者とは思えないぐらい声もキャラも違うのですが、
  きっちりとヒロインの魅力を引き出しつつ、
  ちゃっかり自分のキャラを立てて作品に奥行きを持たせています。

  おまけに『まちカドまぞく』みたく自分がメインになると、
  周りの役者さんをグイグイ引っ張るだけのパワーがあるんだから、
  そりゃあ音監さん、みんな使いたくなるわな、と。

その他にも、本作にはいい役者さんがたくさん出演してるんですが、
先生役の内山夕実さんとM・A・Oさん以外は
ほとんど『豪華声優の無駄遣い』になっちゃってますね。

  僕が将来を期待している羊宮妃那さん(モクレン役)は、
  今回も、上田麗奈さんの代役みたいな扱われ方。
  まあ、いまをときめく早見沙織さんも最初はそうでしたし、
  青二のサンプルを聞く限り、ポテンシャルあるのは確かなので、
  いい役引けるまでがんばれっ!
{/netabare}

ちなみに、タイトルにも書きましたがツバキの忍者服、かわいいです。
俗にいう忍び装束とは天と地ほどかけ離れたデザインなのですが、
なぜかちゃんと『くノ一』に見えるんですよね。不思議ふしぎ。

黒のピタピタT半袖シャツと、同じく黒の三分丈スパッツがあれば、
あとは誰でもわりとカンタンに作れそうだし、
コスイベントなんかでけっこう出てくるんじゃないかしら。

  なお、Tシャツもスパッツも俗にジャ-ジと呼ばれる丸編み素材で、
  江戸時代には影もカタチもありません。
  いわゆる『横編み』は水戸光圀の時代からあったらしいけど、
  丸編みは明治42年にスイス製丸編み機が和歌山に5台輸入されたのが
  最初だと言われています。

ただし、そもそも『くノ一』の存在そのものが時代考証ぶっちぎってるので、
本人さえ良ければそれでよし。
おへそとおでこに自信のある方、よろしかったらお試しあれ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

終わってロスになりそうですが、再視聴は?一期一会アニメ。

 本作は女の子が可愛いことは可愛いですが、相当デザイン化されていましたので、あまり生々しいエロスは無かったです。ただ、キャラ造形は良くて、個々のキャラがかなりしっかり立っていましたし、エピソードはそれぞれそのキャラを活かして上手くできていました。

 もちろん、主人公ツバキは素晴らしい出来だったと思います。強い可愛い人望があって性格もいい。何より落ち着いた丁寧語のしゃべり方が最高でした。絵に描いたようなキャラですが、完璧ではありません。巻き込まれ型の天然要素はありましたし、オトコって何?という秘密に翻弄される様子が非常に良かったです。

 花鳥風月が丁寧に描写されていました。これも良かったです。画面の美しさに癒されました。

 女子だけの日常系の変形ということで、くノ一というのは単なる設定であり、殺伐さはないです。しかし、それでもくノ一ものとして戦闘シーンに迫力がありました。もうちょっと男の要素を直接見せてきて、ラブコメだったらなんか違うなあ、という懸念も数話見ている内に無くなりました。

 日常系の変形として癒し系として機能していた上に、個々のエピソードが面白く、かつ、ツバキの男への好奇心という要素を組み合わせたかなりのストーリーだったと思います。
 それを美しい作画、美しい背景美術で楽しませてくれました。これはマンガ版の絵も確認しましたが、アニメの方がいいですね。マンガ版だと面白さはあっても癒し要素はもっと薄いです。綺麗なアニメと声優さんがいてこその癒し要素でした。

 OPは曲もアニメも素晴らしかったです。スキャットの入りがなかなか胸の内のタイトルと合って思春期っぽかっただす。瞳のクローズアップとか髪がほどけるところとか、花吹雪とか、作品内容とマッチしていていました。
 22年春のOPは出来が良い作品が多いですが、その中でもかなりの出来だったと思います。
 EDのキャラソンはすごかったですけど、私の好みだとアニメは固定のEDの方が印象に残って好きです。たまに遊びが入るくらいならいいですけど。

 最後のエピソードの{netabare} 先生の男の絵は墨で塗りつぶしたのはわかったんですけど、リンドウのはどういうことでした?12話でリンドウが下手かもっていってましたけど…単に下手だったからってこと?13話でリンドウがやっぱり下手だって確認できたから安心できたっていう理解でいいのでしょうか。ちょっとわかりづらかったですね。ツバキに下手なんだ、と言わせても良かった気がしますが…そこは読み取ろうよ、ということですか。{/netabare}


 総評ですけど、上記の通り、女子だけの日常癒し系でありながら、エピソードの一つ一つが面白い。加えて、素晴らしい出来のアニメに花鳥風月が美しい、声優さんも良かった。非常に楽しませてもらいました。

 ただし、です。この1クール楽しませてもらって終わってしまうとロスになりそうなくらい寂しいですが、かといって、再視聴するかと言えばわかりません。テーマ性や奥深さはほぼ無いからです。コミックはちょっと1巻を確認しただけなので確定はできませんが、アニメ版の方がかなり良いですので、コミックはわざわざ買わないと思います。この作品との付き合いは、一期一会になるのかなあ、という気がします。

 作業用にBGMとして流す可能性はあっても、初回のようにじっくり見るかどうかはわかりません。




1話 ダークホース登場の予感ですね。

{netabare} それにしても作画が奇麗ですね。ちょっと感動するくらいです。キャラデザ、作画はもちろんですが、背景がいいですね。線の感じからいってキャラはCG??なんでしょうか。お腹のラインとか生生しくてすごいですね。
 花鳥風月が美しいので画を見ているだけで楽しめます。EDの出来もいいし。

 ダークホース登場の予感ですね。それともコミックとかは人気作なんでしょうか(横顔が高木さんの感じにそっくりと思って調べたら同じ作者でしたね。前情報はアニメがつまらなくなるので、これ以上は調べていませんが、キャラが活き活きしてますので、こっちのほうが作者の本質なのでは?)。

 思春期の男への興味が出始めた少女の話…ガールミーツボーイものでしょうか。性の部分までいくのか。ツバキちゃんが可愛いし、話も面白いです。
 男の話をしているときにナスを出したのが演出として意図しているんでしょうか。だとすれば演出のレベルにも期待がもてます。

 なお男はアホで臭くて股間が弱いらしいです。だいたいあってるかも。{/netabare}


2話 週1で見る分にはかなり面白いです。

{netabare}  これを一気見すると内容は今のところ薄いので不満が溜まりそうですけど、エピソードというかキャラの行動が可愛いし、先週今週と1話ずつ見る分には結構面白いです。ただ、3話目で男について今後展開があるかもしれませんね。それともしばらくはキャラ紹介かなあ。

 思春期前の少女ですので、露骨な性表現になっていないのも見やすいです。露出は多いですけどガードするところはしっかり隠れているし、マインド的に性消費を狙っているように見えません。

 忍者走りがいいですね。最近女子マラソンとかでも話題のいわゆるナルト走りですがこだわってますね。可愛くていいし、アニメの作画もやりやすい? {/netabare}



3話 アニメが美しい、話も面白い。キャラデザもいい。

{netabare} かなり高レベルのアニメだと思います。とにかく基本となるキャラデザのクオリティと作画、背景、動きというか絵コンテが素晴らしいと思います。

 そして一貫した「男」に対するストーリー展開もそれぞれのキャラ付けも面白いし、テンポがいい。なんというか微笑ましい雰囲気もいいです。1話で前後半でストーリーが違うので飽きません。

 なにより自然を表現した背景美術が素晴らしいので、本当にレベルの低いアニメが多い中、癒されます。EDのキャラソンの背景もいいです。
 

 少年向けなんでしょうけど、大人が見ても面白いですよね。金をかけた超高品質ではないですけど、毎週見るアニメとしては秀作だと思います。視聴継続はもちろんですけど次話が楽しみと素直にいえるアニメですね。{/netabare}


4話 癒し系の日常モノ…でいいんですかね。

{netabare}  ストーリーも若干ありますが、癒し系の日常モノということでいいんでしょう…今のところは。くノ一ということでしたが、殺伐としたり戦闘があったりという方向にはどうやらいかない様です。

 キャラたちの紹介で1クール終わってしまいそうですけど、それはそれで面白いのでいいと思います。

 男と言うテーマがありますし、男の具体的キャラが出るかどうかは気になります。その場合は癒し系としては機能しなくなってラブコメになると思いますが、現段階で登場させていないなら癒し系で行ったほうがよさそうですね。2クールとかの長尺ならその限りではないですけど。

 OPの冒頭の花びらが散って、瞳がクローズアップするシーンにはまってしまいました。非常に美しい映像ですね。音楽もいいし、ここ最近でみたOPの中では一番秀逸な気がします。{/netabare}


9話 癒される原因がわかりました。

{netabare} さて、本作がかなり気に入っている理由がわかりました。それはしゃべり方ということに気が付きました。ヒロインの丁寧語と普段の落ち着いた話方ですね。これが非常に心地がいいです。
 過去、一番リピートしたアニメが「幸腹グラフティ」ですが、ヒロインリョウちゃんが丁寧語で少しゆったりしゃべるところが共通しています。

 丁寧語…いいですよね。特に大人としゃべるときの壁ではなく、内面の知性とか人間性がにじみ出るような品がある場合は最高ですね。本当に日本の偉大なコミュニケーション文化だと思います。

 声優さんの美しい声で、目下や友達に対して落ち着いた丁寧語でしゃべるのが本当にいいと思います。

 あとやっぱり思ってたよりジェンダー論がテーマとしてあるわけではなく、万能ツバキの弱点になっているのもキャラ作りとしていいですね。

 ということで、今期のお気に入りが本作、幼女幽霊、阿波連さん、舞妓さんなので、うーんどこか疲れているのかなあ…

 あとOP曲の冒頭のスキャットがなんとなくツバキの性の目覚め直前な感じと非常にマッチしていいです。今期は幼女幽霊、骸骨騎士、本作のOP曲がいいです。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

忍術あり。男を知る術なし。

この作品の原作は未読ですが主人公のツバキを、「おなつ」こと夏吉ゆうこさんが担当すると知り視聴を決めた作品です。
彼女との出会いは、「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!」のマシマヒメコでしたが、「魔王学院の不適合者」のサーシャ・ネクロン、そして「アサルトリリィ BOUQUET」の白井夢結役を経て、私の中での人気は不動のモノになりました。

「おなつ」という愛称は、「とのぴー」こと遠野ひかるさんが命名したそうですが、お二人は「SHOW BY ROCK!! ましゅまいれっしゅ!!」と「アサルトリリィ BOUQUET」で接点がありますからね。
愛称を命名する間柄になっても不思議ではないかと…。
とのぴーは、本作にも出演されていますよね。

競争倍率が高い声優業界の中で、こんなにも同じ作品に出演するなんて…
この偶然は、もはや奇跡なのでは…!?


人里離れた山の奥深くで、とあるくノ一集団が暮らしていました。
その集団の名は、あかね組。

個性豊かなくノ一たちが複数の班に分かれ、
互いに切磋琢磨しながら己の術を磨いていたのです。

そんなあかね組には、“男性との接触禁止”という、
絶対に破ってはならない鉄の掟がありました。

あかね組・戌(いぬ)班の班長である見習いくノ一のツバキは、
組の長(おさ)も認める忍術の使い手で、周囲からも信頼を寄せられる筆頭格でした。

しかし、ツバキにはどうしても気になることが。
それは、これまで見たことも、触れたこともない“男”のこと。

一度、お会いしてみたい――

考えれば考えるほど、止まらない胸のうずき。
あぁ、このキモチ、どうしたら良いのですか!?

『からかい上手の高木さん』の作者が送る、
“男子禁制”くノ一コメディ漫画が、待望のアニメ化!
純情可憐なくノ一たちの、ほのぼのキュートな日常、はじまります。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ここで初めて知ったこと…
この作品の作者って、「からかい上手の高木さん」を手掛けた山本崇一朗さんだったということです。
高木さんは時折クスっと笑えたり、真剣な言動に心を打たれたりしましたが、この作品はどちらかというと「クスっとしっ放し」だったような気がします。

そっか、笑いの質は高木さんと同じだったんですね。
そしてもう一つビックリしたことが…
現在絶賛放送されている「それでも歩は寄せてくる」の作者も山本崇一朗さんだったということです。
作品のアニメ化される確率の高さにもビックリですけど…^^

ツバキの暮らす忍びの里では、3~4人による班が複数構成されており、その班自体がメッチャ個性的なんですけど、ツバキが班長を務める戌班の構成が堪らなく面白すぎ…
以下に班員を紹介します。

ツバキ(CV:おなつ)
サザンカ(CV:根本京里さん)
アサガオ(CV:鈴代紗弓さん)
リンドウ(CV:ココちゃん)

根本さんは、私にとって今回が初お目見えですが、他の3人は既に何度も出演されている作品を視聴していますし、おなつやココちゃんはイベントやラスバレ放送局などを通して素の部分を見ているので、声優さんを思い描きながら視聴することができました。

個人的にはこの視聴スタイルが一番大好きです。
今後、少しずつ他の声優さんにも広げていければと思っています。

忍びの里の日常も十分に面白いのですが、こと「男」が絡むとツバキがポンコツになる様には、しっかり笑わせて貰いました。
きっと演じているおなつは真剣そのものだったと思いますが、ポンコツっぷりのギャップが、そのままツバキのもう一つの魅力として感じることができたのも、おなつの演技があったからだと思います。

あとは、アニメーション制作会社であるCloverWorksさんの力によるものが大きいんでしょうね。
22年はCloverWorksさんの勢いが止まりません。

冬アニメで「明日ちゃんのセーラー服」と「その着せ替え人形は恋をする」を同時に手掛けたんです。
そして春アニメでは、本作品と「SPY×FAMILY」を…
この間、2クール作品として「東京24区」も制作しているんです。
旬…というか巷を騒がせている作品がここに集結しているんですよね。
そう考えると、凄いとしか言いようがありません。

これが日本のアニメの底力だと思えるのが心底嬉しいです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
「キュート」という言葉がピッタリの可憐な乙女たちの日常が堪能できると思いますよ。

オープニングテーマは、the peggiesさんによるハイライト・ハイライト」
エンディングテーマは、各班ごとのエンディングテーマが1話ずつ使用されていたと思います。

1クール全13話の物語でした。
しっかり堪能させて貰いました。
円盤が全7巻と聞いていたので2クール作品かと思ったら全13話でした。
1クールの作品で円盤が全7巻という構成は、最近では久しぶりなのではないでしょうか。
もし、続編が制作されるなら心して視聴させて頂きたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16
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