救難で宇宙船なおすすめアニメランキング 2

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69.4 1 救難で宇宙船なアニメランキング1位
MEMORIES(アニメ映画)

1995年12月23日
★★★★☆ 3.8 (217)
1026人が棚に入れました
大友克弘が製作総指揮と総監督を務めた、3話から成る劇場用オムニバス・アニメーション大作。遭難した宇宙船を舞台にした、大友の同名漫画を今敏が脚色したSFドラマ「彼女の想いで」。誤って実験用の薬を飲んだ男が巻き起こす一大パニックを描くブラック・コメディ「最臭兵器」。大砲を撃つための街に暮らす少年の日々を綴る大友監督作「大砲の街」。いずれもセンス・オブ・ワンダーに彩られた奇妙な味わいが特徴となっている。

声優・キャラクター
磯部勉、山寺宏一、高島雅羅、飯塚昭三、堀秀行、羽佐間道夫、大塚周夫、林勇、キートン山田、山本圭子、仲木隆司
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

独特な世界観

話の筋がまったく別々のお話が3話入っています。

第一話は未来のお話。
2092年、一仕事を終えた宇宙船がたまたま拾った救難信号。
それが発信された場所へ行ってみるや否やそこはみ見たこともない宇宙のゴミ溜めだった。
しかし救難信号があるということは、生存者の存在を意味することに他ならない。
仕方なく救出に向かうお調子者のミゲルと堅実なハインツ。
そこで彼らを待ち受けていたものは時間と共に凍りついたお城と1人の女性だった。

{netabare}

個人的にはあまり好きではない終わり方でした。
屈折した愛は永遠にまっすぐ飛び続けるということはなく
閾値を超えてしまうと天地がひっくり返るように
まったく別のものとして宇宙をさまよい続けることになる。
ミゲルは見事に夢の温かい泥の中に沈んでいき
ハインツは現実のサルベージを受けることができた。
でもなにも宇宙船で待っててくれた2人まで殺すことはないのにと思いましたね(笑)
結局、あの星にもミゲルにも救いが一切ありませんね。
残酷でした。
またそれとは逆にその星は非常に教訓的で象徴的なメタファーだとも感じました。
思い出は安易な幸福感と充実感のためではなく、
その人自身の原動力となり、生涯の糧となるような熱源であって欲しいですね。

現実的効用のあるストーリーだと僕は思います。


{/netabare}





第二話は笑いの要素を含んだお話。
薬品の研究に携わる研究員、田中信夫。
鈍感で、ちょっと抜けてる彼は風邪をひいてしまい
聞き覚えのあるデザインと同じ薬を飲んだら、あら大変という感じ。

個人的にはこういう話なら両さんの方が面白いと思いました(笑)


第三話は『大砲の街』。
大砲を打ち続ける街に住むある一家に目線を絞りその一日を描いた作品。
画も絵本チックで不思議な作品です。

{netabare}

いもしない敵に向かって大砲を放ち続ける姿は何かの儀式みたいでした。

あの大砲に意味はあるのでしょうか。
何かに怯えているのか。
権力のみせしめなのか。
大砲しかない街が大砲を失わないようにしているある種ひつようなことなのか。
はたまた軍事国家の悲惨さなのか。
無駄なことばかりしている政治の風刺なのか。

いろんなことを考えてしまいますね。

{/netabare}


全体的にこの映画はリアルです。
アニメではあるけれどなにか現実的なところに惹きつけられます。
それは画であったり、人の動きや会話であったりと。

こういった一味違った映画もいいものです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

1995年といったら攻殻劇場公開、エヴァTV放送と華々しく、ジャパニメーションなんて造語も流行ったときで

その同じ時期の作品にして、
当時、ジャパニメーションの御曹司のようにたてまつられ、また、「童夢」とか「AKIRA」とかでMANGAの旗手のようにも言われてた、大友克洋さん原作の3篇の短編からなるオムニバス作品で、大友さんが全体監修兼3作目の監督をつとめたのがこのアニメ。

このみっつの短編なんだけど、
妄想幻覚系SFホラー、SFミリタリー+サスペンスコメディ、セカイ系の元祖みたいな鬱ファンタジー、と、3作3様のアプローチで愉しませてくれる。
まあ全体のトーンは鬱に尽きるんですけども。そして、万人向きではないけれど。「グロは嫌だけど心理的に追い込まれる鬱系作品が好き」な人には、ぜひにとお勧めしたいアニメです。


{netabare}
最初が「彼女の想いで」。宇宙空間での、尻の浮くような不安定感がよく表現されていて、そんな中で、幻覚装置に取り込まれて夢の中を生きることになる宇宙船員と、宇宙に放り出されてしまってひとり漂流していく宇宙船員の、それぞれの孤独な末路が描かれる。
ガンダムでは表現できなかった、宇宙空間の怖さ・寂しさが秀逸。

2番目が「最臭兵器」。間違って飲み薬を飲んだだけで、意図せず無双の殺人兵器化しちゃった山梨の研究所の職員が上司の指示と誤解のために東京を目指す話。無双化というのが、「めちゃくちゃ臭い」というのがポイントで、人を殺すばかりでなく電子機器まで狂わせてしまう。この職員を殺す以外に東京を守るスベはない。ということになって最後は米軍まで繰り出して、という凄惨なはなしをサスペンス風味のコメディタッチで描く。オチが読めちゃうのが難点だけど、この無双化した職員の暴走が面白い。

出色なのが、三作目の「大砲の街」。エヴァの使徒迎撃用要塞都市みたいな、敵を砲撃するための大砲だらけ、砲手だらけの暗い街が舞台なんだけど、はなしの中では、攻撃する相手は一切明らかにされず、ただ大砲を撃って戦いつづける、という軍事に特化した異様な生活が淡々と描かれる。これは、大友監督作なんだけど、まるで押井作品のようでもあり、静かで、陰鬱なトーンが胃の腑にずん、とこたえる。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

Lickington さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

3作目が本番!

3部構成の作品

第1部
突然のSOSコールのために探索する宇宙船の話
内容からいうとあまり深いものではなかった
特に,種明かしが全くなくてこのままだとどうしようもないなという感じ
何が伝えたいのか,この物語の主張はなんであるかがまったくわからなかった
視聴者に対してどんな思想的深みを与えられるかに重きを置いた作品が素晴らしいと,私は思っているのでこの作品はあまり心に打たれるということはなかった
よくある展開といってしまってもいいと思う

第2作
風邪をこじらせてしまった主人公が体調を悪くなってしまったところからこの物語は始まる
最終部分でのオチは予想がついたし,前作同様制作が伝えたいところがわからなかった
シニカルな笑いのエンドはそれ以上でもそれ以下でもなかった

第3作
はじめは全く期待しないで見ていた
キャラデザもあまり気持ちがいいものではなかった
しかし結果的には今作は全く毛色の違いものであった
物語は軍事モノの様相を呈している
弾道学がでてきて,ちょっと興味がわいた
農薬がどうのとかいう話もあった

その国では大砲を何発も打つ
そこで少年は聞く
「僕たちはどこと戦争をしているの?」
父はくぼんだ目で一言
「それは大人になったらわかる」
このやりとりはとても心にしみるいい描写だったと思う
荒廃しきった社会で何と戦っているのか
その意味は何であるかを問いかける
(見ている人を疑心暗鬼にさせるだけかもしれないが...)

現代社会においては自分自身が戦いの標的であるということの隠喩であるのかもしれない
そして最後に警報がなってこの物語は終わる
これは俺たちの戦いはこれからだendと全く変わらないだろう
ちょっといい話に感じたが,よく考えると,どうしようもなくくだらない話なような気もする
だけどこれは疑問の答えも示しているかもしれない
不均衡な世界だとしても,人々が成長することで世界に何が起こっているかが理解できるようになる
解決するにはまずそれを十分知らなければならない
そんなこれからの希望が見えてくる作品であったかなという感じ
ぜひ3作目までは耐えて見て欲しい

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

63.4 2 救難で宇宙船なアニメランキング2位
天地無用!(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (81)
521人が棚に入れました
ごく平凡な高校生、柾木天地は帰宅途中、宇宙海賊に襲われている美少女、魎呼と出会う。成り行きで彼女を自宅にかくまうことにした天地であったが……。そして夜、夕方の敵が柾木家に現れた。相手の話によると、魎呼こそが宇宙海賊で、自分は銀河警察(ギャラクシーポリス)の刑事・美星であるというが……。

声優・キャラクター
菊池正美、折笠愛、高田由美、横山智佐、水谷優子、小林優子、天野由梨、小桜エツコ、青野武、緒方賢一、高木渉、大塚みずえ、矢島晶子

ちあき さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

天地無用!シリーズは観る前からややこしい

OVA版である『天地無用!魎皇鬼』とTVアニメ版『天地無用!』とは別物です。
一部キャラがいたり、いなかったり、違っていたり、でも名前は一緒だったりでややこしい。更に双方とも劇場版やら何やらで続編なり何なりが出ているのでややこしいです。
私はどちらかと言えばOVA版の方が全体的には面白かったです。
ただし、TVシリーズ版も劇場版も悪くありませんでした。


天地無用!シリーズを整理すると以下の通り。

「OVA版設定」
『天地無用!魎皇鬼 第一期』
『天地無用!魎皇鬼 第二期』
『天地無用!魎皇鬼 第三期』
『天地無用!GXP』(主人公が変わる同一設定世界の数年後の話)


「TVアニメ版設定」
『天地無用!』
『天地無用!In LOVE』(劇場版)
『天地無用!In LOVE2遙かなる想い』(劇場版)


「分類できず」
『天地無用! 真夏のイヴ』(劇場版)
基本設定についてはOVA版に近いですが、第二期以降の話とは繋がらないので、OVA版第一期を基にした別ストーリー的なポジションです。
『新・天地無用!』
一応、天地無用!のTVアニメ版第二弾なのですが、登場人物が一緒なだけで、全くの別物。キャラ設定やストーリーなど他の作品と異なる別作品。


※追記
以下の記述は私自身は未視聴です。
『異世界の聖機師物語』(全26話)という作品があるとのご指摘を頂きました。調べてみると、OVA『魎皇鬼』の主人公異母弟、柾木剣士の異世界ジェミナーでの戦いを描いた作品だそうです。機会があれば観てみたいと思います。情報ありがとうございました。

それと調べたついでですが、『魎皇鬼の第四期』も制作されています。一話目が2016年11月30日に発売、二話目が2017年2月22日に発売、現在三話目制作中(2017年5月12日現在)のようです。
更に『愛・天地無用!』という一話5分の謎のショートアニメがありました。どうやら『天地無用!』20周年記念企画として制作されたようです。OVA版、TVアニメ版の双方とも、ストーリー上直接関係はないみたいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

coldikaros さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

異様な壮大さ

壮大です。いい意味でも、悪い意味でもです。
序盤は伏線張りとどうでもいいハーレム展開が続き、あまりのわけの分からなさに困惑してしまいました。
話数の半分程そんな感じで費やし、そこからの展開がまぁ激しかったですね^^;
序盤の展開から考えてここまでストーリーがきっちりしているものだとは思いもしませんでした。
まとめていうなら、面白いと思うことを全部詰め込みましたっていう作品だと思います。
それぞれの分野に特化した作品にはどれも及びませんが、特に後半は王道の安定した面白さを感じました。
この作品の前身となったOVAがあるのですが、あちらの方が出来がいいらしいので、全部見る気が初めからあるのならこちらから見た方がいいと思います。
あちらを見てからこちらを見ると、もしかしたらがっかりしてしまうかもしれませんので。
逆にぱっぱと面白いほうだけ見て、切り上げたい方は向こうのOVAから見た方がいいでしょう。
その場合、こちらはOVAを見た後に視聴を考えればいいです。
非常に立ち位置が微妙になってしまっている作品ですが、そう見下げたものではないと思います。
壮大であるが故にチープなこういう作品も、またアニメとしてありだろうと僕は思いますよ^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

負け猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

確かに天地無用ではある

TV版の天地無用。
(確かOPの時のタイトルにわざわざTV版てあったような^^;)

OVAとは全く違う、パラレルワールドとして最初から話しが始まります。

ヒロイン達は1人を除いて皆デザインは一緒です。
ただ、全てのキャラの設定や各キャラ同士の関係性がかなり変わっている。
(性格はそのままです)

主人公の設定はほぼ変わらずです。

ストーリーはやっぱり天地無用らしく、ギャグやハーレムものとなっていますが、
メインストーリーがしっかりと存在しており途中から
ラストまでシリアス回となり、その中にギャグを混ぜて進んで行くようになります。


OVA版を見た後だとやっぱりイマイチですが、
しっかりと天地無用という雰囲気は出せています。
(やっぱりOVAの方がキャラも多いし、正史ってのもあるからね^^)

ちなみに、天地無用の劇場版はこのTV版がベースとなっています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1
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