春日部おすすめアニメランキング 10

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの春日部成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年03月19日の時点で一番の春日部おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.7 1 春日部アニメランキング1位
クレヨンしんちゃん(TVアニメ動画)

1992年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (222)
1211人が棚に入れました
舞台は埼玉県春日部市。ふたば幼稚園に通う5歳児・野原しんのすけと家族の生活を描く。当初は父・ひろしと母・みさえの3人家族であったが、後にしんのすけが捨て犬のシロを拾う。さらにその後、長女・ひまわりが誕生。近年ではみさえの妹であり、ニートのむさえが居候していた。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、納谷六朗、高田由美、富沢美智恵、三石琴乃

ふきゅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

さっすが!

素晴らしい作品です!
普段は下品な行動ばかりのしんちゃんですが
子供らしい芯の通った何かを持っていて
感動物でもあり、爆笑ものでもあるアニメです!!!

小さな子供さんから大人の方まで好きだと思いますし、
昔のOPとか歌える人も意外と多かったりして・・・
とにかくこれからも続いて欲しい長寿番組ですね!

余談:しんちゃんの声優、矢島さんは某ものまね番組にも出ていましたね(笑)

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

俺が1歳の頃から始まり、現在に至っています 27年間ありがとう、矢島さん

母も「まだ続いてたんか」って言ってました
原作は見ませんが、映画は時折見に行くタイプです
2013年のテーマは俺の好物であるB級グルメです

90年代やひまわりが生まれた頃やまたずれ荘に移った所が面白かったなあ

ゲームに関してはアドバンスの頃から購入しました
映画(ボーイズまでと花嫁までのADVとDS)2作品
食玩ADVとDS2作品

忍者
を題材にしたのはプレイ済みです(粘土やB級グルメまではやってません)
しかし難易度はアドバンスの頃と変わらず非常に易しいです。近年はちょ~やさしいも出されました。
ナムコは基本子供や万人向けのゲームが多めであるため任天堂やKONAMIとは全く異なるし、操作性も悪いのが多かった

音ゲーである「太鼓の達人」のナムコオリジナルに含まれる2000シリーズは良曲揃いではあるがクオリティは低い
曲のクオリティではKONAMIに非常に劣るためそれ以外で伸ばすしかないと考えます
高校時代にやり込んでましたが飽きました
現在たまーに叩いています
今じゃあラブライブやBEMANIシリーズが・・・!

高校時代「カードにするんじゃないかな」って思った矢先
カードが実施されたのは驚きでしたと同時に笑いましたwww

でもアニメキャラクターを多く題材にすることでは任天堂に負けていないんだよね
なのはシリーズやトリコシリーズ等も出しているから
それとまどマギもスパロボもゲームセンターCXも
そこで伸ばすしかないと考えます

これは余談ですが
太鼓においてプリキュアの難易度(おに)が落ちているのは何故?
スプラッシュとプリ5GoGoとハトプリが難易度高かったのにそれ以外と最近はレベル5程度なので簡単過ぎるからやる気が出ないんだよね...
しかしGoプリでは超久々の8ッ!これノーミス無理かも...
じゃあ魔法プリは?落ちていました^^

それと2016.5/13
救いのヒーローが帰って来る...!!
声は...アララギ君...!!

9/9
今度は藤原さんが療養に入った
早い回復を願う
そして2代目ひろしを演じるのは...森川さん...!

そして2017年6月に吉報
藤原さんが少しずつ復帰ッ!!(マジンガーZ INFで聴けれて良かった~)
でもこちらに帰ってくるのは...

藤原さんが復帰したのがよかったが、
また悲報が
じゃあな...矢島さん...
もうしんちゃんの声が聞けぬのか...
2代目は小林由美子ッ!
彼女は切札勝舞とか東和馬を演じていた
さあ踏み出せ、LEGENDへ向かって...

そして2019年5月
あの子と出会ってしまった...
サンリオの看板と...

投稿 : 2024/03/16
♥ : 10

メア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイトルなし

毎週見ている作品ではないですけど、おもしろいです。
しんちゃんがおバカなことしてるのが1番多いですけど、他のキャラも負けず劣らずなかなかに個性的で、たぶん小さい子から大人までみんな楽しめる作品だと思います♪

また、映画は(普段通りのバカな話もあるけど)感動できるいい話です。
普段は『おもしろい』だけに、映画では『感動』というのはギャップなどもありますし、普通にいい話なのでそちらも好きです。


ただ、音楽に関しては昔は好きでしたが、最近のはあまり好みではなくなってしまいました。
そこが個人的に残念です。






残念なことに原作の作者さんが死んでしまいましたが、テレ朝は
「今後も続けていきたい」
という方針らしいので、サザエさんとか見たいにずっと続いてほしいですね。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

69.9 2 春日部アニメランキング2位
クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(アニメ映画)

1998年4月18日
★★★★☆ 3.8 (166)
961人が棚に入れました
悪の組織"ブタのヒヅメ"が、新たなコンピューター・ウィルスを作り出した。それを知った正義の組織"SML"の女スパイは"ブタのヒズメ"からパスワードが入ったトランクを盗み出し、お台場へと逃げる。ちょうどその頃、屋形船では、ふたば幼稚園の先生と園児たちが、宴会を繰り広げていた。そこに女スパイが逃げ込んできて…。
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『本当にすまないと思っているなら、私の尻を舐めろ。』

劇場版クレヨンしんちゃんの第6作。
1998年公開。


【前置き】

原恵一さん、脚本&監督作品の第2弾。

本作のタイトルでピンとくる方も多いかもしれませんが、この第6作目は、しんちゃんが描いた空想上のキャラクター

『ぶりぶりざえもん』

が主軸となった映画です。
そのシナリオもさることながら、シリアスな銃撃戦や迫真のアクションシーンも展開し、本作を劇場版一と押す方も多いとか、そうでないとか。

私は当時、友人と映画館へ見に行きましたが、そのまま3回も続けて見てしまった程でした。
(昔の映画館は、席指定もないし一度入れば何度でも見れたんですよね………。
 じゃなかったっけ……(・_・;))

久しぶりに見返すと、少~~し涙がちょちょ切れちゃいました。



【あらすじ】

『ブタのヒヅメ』と呼ばれる悪の秘密結社と、正義の組織『SML』との戦いがメインとして描かれます。

ブタのヒヅメが開発する電子生命体の奪取に成功した、SMLのメンバーの「お色気」(←コードネーム)が、

しんちゃん達ふたば幼稚園の皆が乗っていた屋形船に偶然に乗り込んだことから、しんちゃん達『かすかべ防衛隊』は、その戦いに巻き込まれていくのです。



【論じてみる】
{netabare}
まず、「かすかべ防衛隊」(風間君、ネネちゃん、マサオ君、ボーちゃん)が、メインストーリーに終始関わる作品は、本作が初めてですね。
この頃にもなると、本編で「人形を殴るネネちゃん」「実は知的なボーちゃん」等の個々キャラが完全に確立されていたので、映画でも見ていて楽しかったです。

それに途中、5人が荒野で野宿するシーンがあるのですが、しんちゃんの存在が図らずも皆に勇気を与える演出も生まれました。

「いやぁ~、それほどでも~。」

という、しんちゃんのいつもの台詞。
いつもは、「褒めてない!!」と返されるお約束のパターンですが、その時だけは風間君が静かに

「褒めてやるよ…。」

と言うシーンが、とても印象的でした。

最後の状況でも、皆がしんちゃんを必死に敵から守ろうとしたり、今作は家族愛に加えて「友情」も色濃く描かれていましたね。
これは、後の名作「カスカベボーイズ」の片鱗を見たような気がしました。



しかし、おなじみの魅力溢れるオリジナルキャラは、今作でも負けてはいません。

SML(←正義の、味方、ラブ、の略称www)のメンバー、コードネーム「筋肉」と、コードネーム「お色気」のバツイチお姉さん。

特に「お色気」お姉さんの、細身ながらの豪快なアクションシーンはメチャクチャに格好良かったですね。
夫婦喧嘩で鍛えたと自称するその強さもさることながら、しんちゃん達と同じぐらいの年の息子がいることもあり、子供達への優しさも人一倍なのも魅力です。

だからこそ余計に、彼女が暴力をふるわれ鼻血を垂らす中盤のシーンは、見るに耐えなかったですね。
作中最強の敵「ママ」に関しては、悪者ながらどこか憎めない敵キャラという、シリーズの定番を少々覆しかねない程でした。
その分、最後の勝利が気持ち良いのですけど。


「筋肉」さんも、声が玄田哲章さん(アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替え役でも有名ですね)なので、このテロ組織に立ち向かうゴリマッチョなキャラクターが非常に合っています。
渋いだけでなくどこか抜けていて、ボケ担当もしっかりこなしてくれますしね。

特に笑ったのは、「お色気」お姉さんと巻き込まれたしんちゃん達を助ける為、みさえとひろしに身なりが分かる写真提供を求めて現れる冒頭のシーン。
頑なに同行を断る「筋肉」さんは、みさえの策にハマり、
『一週間のお便秘もたちまち治る便秘薬を10倍』
飲まされ、同行を賭けた壮絶なトイレ争奪戦へと誘われるのです。

ここのシーンは、第5作でも好評だった濃い絵のタッチが再度採用され、これまた見応えが抜群です。

「馬鹿めっ! 正義の味方がクソなぞ漏らすか~~~っ!!!!」

アーノルド・シュワルツェネッガーが言っているように想像してしまうと、余計に面白かったですね。
{/netabare}



【救いのヒーロー、ぶりぶりざえもん】
{netabare}
ただ、そんな魅力的なオリジナルキャラクターも、後半から登場する『ぶりぶりざえもん』に、全て食われてしまった感はありますね。
こればかりは、ハッキリ言って相手が悪いです。

元々はしんちゃんが創りあげた空想上のキャラクターですが、その絵を偶然見て閃いた博士が電子生命体として作り上げたのが、本作に登場するぶりぶりざえもんです。

故にこのぶりぶりざえもんは、しんちゃんのことなぞ知らずブタのヒヅメの教育により、世界に恐怖を振りまく存在と自分を認識しているのです。

ただ、あの性格はそのままなので、その下品さはしんちゃんと同率1位。


『本当にすまないと思っているなら、私の尻を舐めろ。』


などは、しんちゃんすら超えた下品極まりない発言だとさえ感じましたね。

「死ぬまでに、一度で良いから言ってみたい台詞」リストに、私はコレを入れています。



終盤、ぶりぶりざえもんを宇宙衛生に侵入させ、核ミサイルを発射させようと企むブタのヒヅメのリーダーの策略に、しんちゃんはこう言います。

「違うよ ぶりぶりざえもん。

 オマエはオラの友達で、救いのヒーローなんだよ。」

その言葉に、ぶりぶりざえもんは初めて他者に心を動かされ、しんちゃんが作った「ぶりぶりざえもんの冒険」という本の内容に、耳を貸すのでした。

その内容は、「人に感謝されることの大切さと喜び」を学び、彼が救いのヒーローへと変貌していく様が描かれたもので、彼にとって…今の自分とは真逆の人物像でした。


最後に、博士がワクチンソフトを使ったことで消え去るぶりぶりざえもんが、こう言います。

「しんのすけ、ホントは私のチ○チ○の方が大きかったよな!」

必至に否定するしんちゃんに対し、

「バカっ!! こういう時は嘘でも「うん」と言うものだ。

 …………じゃあな。」

キラキラと輝きながら身体が徐々に消えていく、ぶりぶりざえもん。
消え去る間際まで繰り広げられた、しんちゃんとの下品ながらも「彼ららしい」やりとり…。

BGMと演出も感動的で、ここは劇場版シリーズ内でも個人的にベスト5に入る涙腺崩壊シーンでした。
一瞬だけ、しんちゃんの頬を伝う雫の演出もたまりません。


そんなぶりぶりざえもんはクライマックスにもう一度、今度は救いのヒーローとして参上し皆を救い、爆炎の中に姿を消すのでした。
それを認知出来たのは、しんちゃんただ一人……。

カッコ良過ぎるでしょ、コレは……。。。。
{/netabare}



【総評】

シナリオにも大きな破綻は無く、スケールの大きなアクションと感動が込められた快作となっております。
主題歌を担当したSHAZNAの曲も格好良くて印象強いですしね。(これまた、実際に出演もされてます。)

ただ冒頭で、スパイとして敵陣に入り抜け出す「お色気」お姉さんのシーンや、
攫われたしんちゃんの安否を心配するみさえが、自暴自棄に泣きじゃくるシーンなど、
およそクレヨンしんちゃんらしくない演出も多々。

目を覆いたくなる暴力シーンがあったり、作中で登場する銃器も全て実在のもので出方や装弾数まで細かく考証されている点などを考えても、「100%子供向けを意識して作った」とは、とても言えない内容でしょうね。(苦笑)


それでも本作が、世代関係無く楽しめる作品になったことは間違い無いと思っています。
何より、本編の中でも圧倒的人気を誇る『ぶりぶりざえもん』をメインとした劇場版が、本作なのですから。

休日の夜長に、お気が向きましたら是非。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第7作「爆発!温泉わくわく大決戦」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『ぶりぶりざえもん』声 - 塩沢兼人さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『お色気』声 - 三石琴乃さん



ここから、「ぶりぶりざえもん」の声を御担当された、『故 塩沢兼人さん』について語ります。
本筋とは少しズレますので、興味の無い方はスルーして下さい。
{netabare}

さて、この「ぶりぶりざえもん」の声を御担当された、塩沢兼人さん。
「ガンダムシリーズ」を始めとして、以降も多数の個性派キャラクターを演じ、洋画の吹き替えでも活躍。

当時から実力も知名度も抜群の方でしたが、46歳という若さで転落事故により他界されました。


私は、この「ぶりぶりざえもん」というキャラクターは、この方が演じたからこそ、これほど人気のあるキャラクターになったと断言出来ます。

二枚目で気品溢れる声から、殴られて情けない声の高低差。
その声の臨場感は、他の声優さんの中でも群を抜いていました。

当時の私は、そのキャラクターにばかり目が行き声優さんの存在なぞ考えもしませんでしたが、一緒に本作を見ていた父親がこの声を絶賛していたのは、今も鮮明に憶えています。


業界内部でもこの方の存在感は圧倒的だったようで、事実この方が演じられたキャラクターは、原作者や制作スタッフの意向により以降そのキャラクターを再登場させなかったり、登場しても喋らせない作品も出た程です。

実際に、この「ぶりぶりざえもん」も以降、登場しても喋らないキャラクターとなりました。

「このキャラクターの声は、塩沢兼人さんでしか絶対に成立しない!」

というのが、原作者やスタッフの総意だったからだそうですね。

作中でも群を抜いた人気キャラクターが声を発しないというのは、作品に多大なダメージを与えることは必至。
当時スペシャル版では、きまって「ぶりぶりざえもん」が登場して、その渋さと寝返りと情けなさで、一番の笑いを掻っ攫っていましたから。

それでも、彼の後でこの「ぶりぶりざえもん」を演じられる方なんて、誰も存在しないのですから仕方ないのでしょう…。

今も公式のファンクラブが存在して、実際に今でも掲示板でやりとりがされています。
第2作の紗ゆりさんの時にも述べましたが、声優さんが亡くなられても、演じられたキャラクターはファンの中で一生生き続けるということが、見ていて伝わりました。


ただの1ファンの私ですが、それでも…なんか文章を作っていて少し涙が出てきました……。

塩沢さんが演じられたキャラクター「ぶりぶりざえもん」が、今でも私はクレヨンしんちゃんの中で一番好きです。

感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

笑いあり感動あり、バランスが取れていてよかった!

しんのすけが生死不明の報を受けたひろしとみさえ。

二人の悲しむ様子から

普段はしんのすけの奇行に手を焼いていても、

二人がしんのすけをいかに大事に思っているかが

よく分かり開始すぐに涙腺が緩くなりました。

「オトナ帝国」ではひろしが主人公かと思わすような

活躍ぶりでしたが、

今作ではひろしではなくみさえの格好良さが

際立っていました。

普段はしんのすけと一緒におバカをしているみさえが

しんのすけを追って海外まで追いかける行動力や発言は

惚れ惚れとします。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クレしん映画の中で1番観たかも

シークレットシューズのくだりや、銃撃をコサックダンスで避けるしんちゃん。笑いどころいっぱいです。
その中でも下剤を盛られ→トイレまでの攻防戦はめっちゃ笑いました。なんだよ、その劇画タッチ!迫力がwww

観たのは遥か前だけど、ラストシーンは今でも覚えています。
まさかあんなふざけたヤツにほろりとさせられるとは。
それにしても、ぶりぶりざえもんの声優さんがデビモンと一緒なのは後で知って衝撃でした。声優って凄い…。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

67.6 3 春日部アニメランキング3位
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(アニメ映画)

2004年4月17日
★★★★☆ 3.8 (164)
915人が棚に入れました
鬼ごっこをしていたかすかべ防衛隊は、町中を駆け回っているうち、一軒の潰れた古い映画館「カスカベ座」を見つけた。
誰もいないはずの劇場では、ひたすら荒野が映し出されているだけの映画が無音で上映されていた。それを見つめるかすかべ防衛隊。だが、トイレに立ったしんのすけが戻ると、風間達は姿を消してしまっていた。
夜になり、行方不明になったみんなを心配した野原一家はカスカベ座に入るが、荒野の映像にじっと目を奪われているうちに、気が付けば映画と同じ荒野に立っていた。

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

やっぱり映画館で・・・

数あるクレヨンしんちゃんの作品の中で1番気に入っている作品。

偶然見つけた「カスカベ座」という映画館で映画を見ていたら、映画の世界に引き込まれてしまい、つばきに助けられながら向こうの世界でいろいろ解決していく。

この映画の作品は普通に見ても感動できるが(俺は軽く泣いた)
やっぱり見るなら映画館で見たほうが感動できると思う。
とくにラストシーンなんてまさにそれ。
話的に。

見たことない人、是非見てみてください!

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

しんのすけが迷い込んだシネマの迷宮、カスカベボーイズのホースオペラ大活劇

2004年公開の劇場版クレヨンしんちゃん第12作目 96分

原作 臼井義人 監督脚本 水島努 制作 シンエイ動画 

原恵一監督の劇場版は連続6作で、
9作目「モーレツ大人帝国の逆襲」と10作目「アッパレ戦国大合戦」は名作と名高いです。
11作目「栄光のヤキニクロード」からデジタル作画に移行、
監督は水島努に変わりました。

シリアス作品が続いたため、ヤキニクロードはクレしんの原点に戻ったギャグ作品でしたが、
今回は「アッパレ戦国大合戦」を思い出させるタイプのストーリー物です。
水島監督としては「ジャングルはいつもハレのちグゥ」「ヤキニクロード」に続く監督3作目。
本当は「クレしんパラダイス!メイドイン埼玉」12分というおまけアニメが初監督らしいです。
この作品を最後にシンエイ動画を退社しフリーランスとして数々の名作を手掛けます。

動画仕上げの中心となってるのは京都アニメーションですが、現在も続けているそうです。

この作品の基本は旧来の映画館方式のシネマ愛でしょうか。
西部劇に特化していますが、「戦国アッパレ」に比べると資料の整理が出来ていないような気がします。
西部劇と言っても西部開拓時代の歴史劇ではなく、マカロニウェスタンのはずですが、
幾多ある名作映画のオマージュが足りず歯がゆい思いです。

背景はマカロニウェスタンの街のセットと荒野のみです。
登場人物は全員日本人です。
鎌田行進曲のようなシネマへの想いを期待したんですが、
子供向けと大人向けの間で揺れる中途半端な感じでした。
興行収入もこの作品が落ちているようです。

まあしかし、半分は大人向けと言うことで前作よりは楽しめましたし、
元請として独立した京アニの作画がアニメのレベルを上げているように感じました。
物語はほぼ「戦国アッパレ」と同様で、舞台がマカロニウェスタンになっただけですが、
カスカベボーイズと言うだけあって、
カスカベ防衛隊「しんのすけ」「風間トオル」「桜田ネネ」「佐藤マサオ」「ボーちゃん」
が、アクションで大活躍します。
「戦国」のようなヒロインも登場しますが、比べてしまうと影が薄いです。

04年としては相当高度なアニメーションで現代でも子供なら納得でしょう。

個人的には水島監督の初期挑戦作及びシンエイ&京アニの作画を楽しみました。
大人の鑑賞に堪えられるのかどうか分かりませんが、
レベルの高いアニメーションとしてクレしん好きなら見逃せない秀作だと思いました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 13

66.7 4 春日部アニメランキング4位
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード(アニメ映画)

2003年4月19日
★★★★☆ 3.7 (161)
893人が棚に入れました
ある朝の野原家、いつもに輪をかけて貧相な朝食に、とてもご機嫌斜めなしんのすけ達。だがそれは、夕食の最高級焼肉の為であった。
しかしそこへ突然謎の男が助けを求めて転がり込んでくる。それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っている最高級焼肉を残して、その場から逃げ出した。
何とか謎の一団の追跡を振り切った野原一家だったが、どういうわけか突然警察やマスコミから凶悪犯一味と断定され、追われる事になってしまう。近所のおばさんやミッチー&ヨシリン夫婦は報奨金目当てに野原一家に襲い掛かり、かすかべ防衛隊やひろしの会社の同僚など親しい人達は一家を拒絶、やむなく野原一家は春日部から逃亡することになる。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、高田由美、富沢美智恵、三石琴乃、納谷六朗、阪口大助、草地章江、鈴木れい子、紗ゆり、玄田哲章、小桜エツコ、真殿光昭、堀越真己、江川央生、宇垣秀成、大西健晴、遊佐浩二、池澤春菜、松岡由貴、石丸博也、江原正士、西川宏美、皆川純子、徳弘夏生、石塚運昇、華原朋美
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

『……その代わり、俺と正式に付き合って欲しい……。』

劇場版クレヨンしんちゃんの、第11作。
2003年公開。


【前置き】

原恵一監督からバトンを引き継いだ「水島努」監督の第一作目。
と言っても、原さんは1~4作のように絵コンテや脚本には携わってらっしゃいますが。

この水島努監督は、第7作のオマケ「クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉」の監督を始め、演出等でもずっと本シリーズに携わってきた方なので、原さんも安心の抜擢だったのではないでしょうか。

さて、そんな本作の中身はと言うと……。
蓋を開けてみれば前2作「オトナ帝国」「戦国大合戦」とは、まさに作品としての戦い方が違う内容でしたね。



【あらすじ】

とある朝、いつにも増して貧相な朝食に、不満をぶち撒けるしんちゃん達。
しかしそれは、月日をかけ貯めたお金でみさえが買った、夕食に出す『最高級焼肉』の為の差し引き分だったのです。

そこへ突然、謎の白衣の男が助けを求め家に転がり込んで来ます。
それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っているヤキニクを残して、その場から逃げ出すのですが……。



【語ってみる】
{netabare}
まず、前作までと見映えが大きく違う点として、今作から作画の制作体制がデジタルに移行しました。
良い意味で言うと、一定の色合いで小奇麗。
悪く言えば、温かみの無い味気無しの色合い。
ここに関しては、もう選り好みせず…、と言うより時代の進歩として受け入れていくしかないですね。


さてさて、本作の内容ですが…。
これまでの劇場版と比べ、とっっっにかくテーマが薄いです。
一応は敵として、『有限会社スウィートボーイズ』という大きな組織?が登場しますが、本作のテーマとしては一貫し
『一家揃って早く家に帰って、皆でヤキニクを食べよう。』
なので。

加えてシナリオに関しても、敵襲から逃げながら皆で敵の本拠地に向かうといった感じの、およそ理解出来ない節も多々ありましたね。
前作「戦国大合戦」では、カットして良いシーンなぞ一つもない程に出来上がったシナリオですが、本作では別に飛ばしても良いところだらけでしたし。

ハッキリ言って、これならテレビのスペシャル版でやってしまえば?とさえ感じます。
世界観も、「埼玉⇔熱海」という小規模なので、映画ならではの豪華さも全くと言っていい程ありませんし。
この劇場版クレヨンしんちゃんが、今後これまでと違う方向性になっていくことが、本作から窺えてくるようでしたね…。


ただ、小さな子供がいる家族向けのコメディー映画としては、こっちの方が本来は正解なのでしょう。
そういう意味では、本作は十分にその役目を果たす出来だと思いましたし。

世界観、脚本、作画、演出、全体の完成度等…、そんなことをクレヨンしんちゃんに求めるのはナンセンス。
そんな「とにかく笑えれば良いでしょ!」という意思を、本作からは感じました。
あの2作の後なので、当初は受け入れ辛かったですが…。



催眠増幅装置「熱海サイ子」を開発した『スウィートボーイズ』は、そのパスワードを託された野原一家を、執拗に追いかけます。
野原一家は、時に協力し時に散り散りになりながらも、この敵と立ち向かっていくのですが、如何せんこの敵組織の幹部達が、底の無いキャラ立ちばかりで魅力がありません。
しんちゃん映画といえば、敵キャラの異様な魅力もポイントなのに……うぅ…。

女幹部のベージュおパンツ「天城(あまぎ)君」なんかは、私好みのショートカットに加え、終盤でのミニスカロードウェア、何よりAカップの貧乳が希少価値の良キャラなのですが、エピソードに恵まれず好きになれなくて残念でした。
あのロクな伏線も無い上での同幹部への告白シーンでは、いくら可愛くて貧乳でも視聴者の心は動かないと思います。


ただ、既存キャラの笑えるシーンは、同シリーズの中でも非常に多彩で楽しませてくれます。
野原一家が、敵陣から架空の罪をでっち上げられ指名手配されるシーンにしても

野原ひろし(35)「異臭物陳列罪」
野原みさえ(29)「年齢詐称」
野原しんのすけ(5)「幼児変態罪」
野原ひまわり(0)「結婚詐欺」
シロ「集団暴走行為及び飲酒運転」

という感じで、もう突っ込みどころ満載。
更にはアクション仮面や、ひろしの仕事先にまで手が及び、テレビ越しにボロクソ言われるシーンは笑ってしまいました。
アクション仮面が、しんちゃんをハレンチ呼ばわりした後、すかさず隣のミミ子君が真顔で

「ハレンチの意味は、お父さんかお母さんに聞いてね。」

とフォローする辺りも、ツボでした。

そうそう、劇場版ではひろしの活躍が多い中、今作ではみさえの活躍も光りましたね。
特に好きなシーンとして、敵から追われるみさえが古小屋に追い込まれ、悲痛な叫び声を上げ出した次の瞬間、敵の乗り物を奪って出てくるシーンには笑わされました。
後半に披露した、ひろしの異臭を武器にした彼女の、見事なまでの夫の足捌きも格好良かったですし。

他にも、裏切るマサオくん、埼玉のタマちゃん、濃いマニアに囲まれる華原朋美、犬死にするマサオくん、リアルタッチ焼き肉妄想、などなど。
物語としての魅力は乏しいですが、ほんと小ネタとしてはバリエーション豊かで笑わせてくれました。

褒められる点はそこのみと言っていいですが、好意的に受け止めれば、「クレヨンしんちゃん」なんだからコレでいいじゃないかとも思います。
「オトナ帝国」や「戦国大合戦」と違って、しんちゃん映画に興味が無い大人が、わざわざ見るような内容では決してありませんが。
{/netabare}



【謎のグローバル(ゲイ)キャラクター、ドライバーの男】
{netabare}
さて、今一つオリジナルキャラが光らない本作で唯一、異様なキャラ立ちを見せる男が一人…。
オカマ…と言うより、ゲイと呼ぶほうがニュアンス的に伝わりやすいかな…。
(監督曰く、グローバルなだけらしいですが。)

それが、この『ドライバーの男』(本名一切不明)でしたね。
振り返ってみると、熱海まで野原一家の為に車を出してくれたりと、作中で一家に唯一協力してくれるオリジナルキャラクターでもありました。

彼は、ひろしに一目惚れしたことで、


『安心しろ、俺が責任を持って熱海まで送ってやる。

 その代わり、俺と正式に付き合って欲しい……。』


という交換条件を出して、ひろしに迫ります。
昔からオカマに縁のあるひろしですが、今作のコイツは今までのキャラと違い、いたって冷静な物腰で淡々と迫るタイプで、いわゆるガチ感がハンパではありません。
常に冷静かと思えば、ひろしが敵から追われているのを聞き、

「アンタをそんな目にあわせるなんて、許せねぇっ!!!」

と急に激高したりしますし、なんだか危ないヤツ特有の雰囲気をプンプン醸し出してるように感じましたね。

敵に囲まれた際は、異様にモッコリした股間からの足の挟み込みで敵を拘束し助けてくれる辺り、決して悪い奴ではないのですが…。
ですが如何せん、ここで別れてきり以降活躍の場も一切無いキャラクターでしたので、エピソードも無さ過ぎて謎だらけ。
ホント悪い意味で、本気で気持ち悪いキャラクターでしたね。(でも褒め言葉)


ただ、最後の最後。
一家が騒動を片付けた帰り道、しっかり熱海に辿り着きひろしを探していた彼が映ります。

ここでふいにすれ違った際、ひろしだけは彼に気付きましたが、そのまま何事も無くスルーしたのには爆笑しましたね。
ひろし、流石にちょっと冷た過ぎるでしょっ!!!!
最後のオチは、もう彼が全部持っていっちゃいましたよ。

しかしある意味、劇場版シリーズで最も謎多きキャラクターでしたね…、ホントなんだったんだコイツは…。
{/netabare}



【総評】

「戦国大合戦」や「オトナ帝国」、それでなくても旧作のスケールの大きなシナリオを想像すると、非常に痛い目を見ます。

ただ、あくまでクレヨンしんちゃんの「笑い」が好きな人には、「十分楽しめた」という結果になるかもしれません。
こんなの、わざわざ映画じゃなくてスペシャル版でも出来るじゃんって気持ちにさえ、目を瞑ればですけど。

事実として本作は、興行収入だけで見れば、前作「戦国大合戦」を僅かに上回っております。
前作が良かったから次の本作が売れたという見方も勿論ありますけど、この数字には正直驚きましたね。
「クレヨンしんちゃん」の映画は、一体どの層が一番楽しむ作品なのか…、真剣に考える機会がきっとあったでしょうね…。


さて、来年も同じ水島監督と聞き、これからはこの作風でずっといくのかなぁと思っていた矢先…。
次作では、また意外なシリアスさとシナリオ完成度を見せる作品が登場します。

それが、自分が以降最後に自信を持って好きと言える作品となりましたけどね。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第12作「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」です。
(※どーでもいい情報ですが、次作でしんちゃん映画レビューは一旦終了します。)


◆一番好きなキャラクター◆
『ドライバーの男』声 - 真殿光昭さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『天城』声 - 皆川純子さん

投稿 : 2024/03/16
♥ : 23

テモテ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

これも大人向けしんちゃん

「家族そろっての焼き肉(食卓)ってささやかなようで実は侮れない幸せ」
本作の根底に流れるメッセージに気づけるのはテレビでクレヨンしんちゃんを見ている子ども達じゃなくて、劇場版に子どもを連れていくお父さん、お母さん世代。
そういう意味で本作も大人向けしんちゃんの1つとして位置づけられるんじゃないかと思います。

ストーリーや設定の甘さ、中盤以降の失速感は否めませんが、シンプルかつ力強いメッセージと随所にちりばめられたパロディ&小ネタで大人の鑑賞に十分耐えうる作品に仕上がっています。

特に印象深いのがエンディング。
熱海から春我部までの長い帰路を経て“栄光のヤキニク”に至るシーンにしみじみとしたカタルシスを感じることができました。

劇場版ではマイナーな部類に入るほうだとは思いますが、もっとたくさんの方に見てもらいたい作品です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

WANTED!!!!!!

全国指名手配された凶悪犯、“野原一家”



罪状は、



野原ひろし!   ――異臭物陳列罪

野原みさえ!   ――年齢詐称

野原しんのすけ! ――幼児変態罪

野原ひまわり!  ――結婚詐欺

シロ!      ――集団暴走行為及び飲酒運転



『逃げ切って、皆で家に帰るんだ!!!』



   逃走劇は苦難の連続


  襲いかかる刺客達!


ヒーロー達に用意されたギャグ空間


息もつかせぬロードームービー!





・・・すべては・・・・・・・





家族揃って『焼き肉』を食べるため・・!!!!!





〈感想〉

これと嵐を呼ぶジャングルが好きでなぁ・・。

しんちゃん劇場版でギャグならBEST3に入る安定感です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 10

67.8 5 春日部アニメランキング5位
クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望(アニメ映画)

1995年4月15日
★★★★☆ 3.7 (151)
885人が棚に入れました
タイム・パトロール隊員のリングは戦国時代での異常をキャッチするが、何者かによって攻撃を受け、95年の世界に不時着する。そこが野原家の地下だったことから、身動きの取れないリングはシロに発信器を装着し、野原一家に協力を求めた。時間犯罪者の破壊活動を阻止するために立ち上がったしんちゃんは、両親とシロと共に戦国時代へタイム・スリップ。そこで、伝説の救世主・三人と一匹を待っていた吹雪丸という少年剣士に出会ったしんちゃんたちは、雲黒斎によって殺された吹雪丸の両親の敵討ちの旅に出発する。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、真柴摩利、佐久間レイ、浦和めぐみ、水谷優子、玄田哲章、戸谷公次、萩森侚子、加藤精三、富山敬
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

『オラの好きなモノは、ホットケーキとピチピチのお姉さんだっ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの第3作。
1995年公開。


【前置き】

前2作と違い、今作はタイムトラベルによる時代劇作品。
後の名作「アッパレ戦国大合戦」も同じ時代劇ものですが、今作は剣術でのバトルシーンが主となる内容なので、舞台背景以外は全くの別ジャンルと言っていいですね。

しかし本作もまた、私的には劇場版シリーズベスト5に入るほど大好きな作品なのです。

ただ前2作と比べて、どうしても舞台が暗いのも起因したのか、売り上げ的には3分の1ほど落ち込んでしまいました……。。。
と言っても、興行収入14億円と成功の部類なんですけどね。
それに、劇場版クレヨンしんちゃんの中では、本作「雲黒斎の野望」が実は一番地上波での放送回数が多く、何度見ても面白い人気作であることも伺えます。

原作漫画でも、漫画家よしいうすと(趣味、うんこ観察)が描く漫画が本作に登場する吹雪丸であったり、後のアニメ本編でも本作のBGMが多く流用されたり。
後のクレヨンしんちゃんシリーズにも大きな影響を与えた作品であることは、まず間違いないでしょう。



【あらすじ】

時空間をタイムパトロールをしていたリング・スノーストームが、戦国時代が何らかの不正な時間干渉を受けていることを察知するのですが、干渉側からの攻撃を受け、現代の野原一家の住む家の地下に不時着してしまうところから始まります。

(アクシデントから)一家の飼い犬シロの身体を借りたリングは、野原一家に頼み込むことにより、家族と一緒にタイムトラベルし戦国時代へ向かいます。

そこで出会う吹雪丸から、怪しい術を使うという「雲黒斎(うんこくさい)」の存在を知り、言い伝えの『3人と一匹の勇士』と呼ばれた野原一家とシロ(リング)は、吹雪丸と共に敵の本陣へ出陣する…、というストーリー。



【論じてみる】
{netabare}
論じるに辺り、まず一言。

『『『『 雲黒斎(うんこくさい )』』』』

上ん手いネーミングですねぇ~。
こういう馬鹿馬鹿しい発想は、もう子供の頃から今も大好物です。

この発案は勿論、原作者の臼井儀人さん。
劇場版の原作を書き下ろしたのは今作が最後となりましたが、以降も是非描いて欲しかったです。


……話を戻します(笑)

二転三転と詰め込まれたシナリオは、前2作と比べても郡を抜いて練られており、時代背景や台詞回しにもこだわりが感じられる作りです。
本作では脚本を担当され、後に「アッパレ戦国大合戦」の監督脚本をされた原恵一さんの、その実力が垣間見えました。

加えて、前作で主だった徒手空拳の格闘と違い、本作は真剣による殺陣を描いているので、吹雪丸と敵との対峙では、これまでとは一味も二味も違う緊張感があるのです。
ましてや、斬り合いの最中

「オマエの両親は俺が斬った。」

と言い放ち、その吹雪丸の激情を利用してくるような卑劣な輩も出てきますからね。


ラスボス一歩手前で対峙したお銀との一戦も、吹雪丸の葛藤が印象的で見応え抜群でした。

ただ、最後の一刺しからのおどろおどろしさは、BGMも含めて劇場版屈指の怖さで、当時は直視が辛かった程でした。
アレはホント…、チビるほど怖かったなぁ…。。。


最終戦では、タイムパトロールの特殊能力を得たしんちゃんが、「タスケテケスタ」の呪文でゴキブリやおたまじゃくし(カエル)を経て、最後は大人しんちゃんへと変身。
時間干渉を引き起こした張本人、雲黒斎(本名ヒエール・ジョコマン)と対戦します。

ここの大人しんちゃんが、これまた劇場版屈指と個人的に思うほど、メッッチャクチャに格好良いっ!!!!!

見た目は、ストッキングを被り「大」と書かれたお面をした、ふんどし男。
ここだけ聞くと、もぅド変態ですね。
ですが、筋肉は良い感じにモリモリで、3メートルはあろう長刀『第七沈々丸(だいななちんちんまる)』を軽々と振り回し、吹雪丸以上の剣術を魅せてくれます。

それでいて、声はしんちゃんのまんまなので、このギャップもたまりませんでしたね。

『オラの好きなモノは、ホットケーキとピチピチのお姉さんだっ!!』

これが、敵と対峙し、刀を構え間合いをとりながらの台詞とは到底思えません。
それでこそ、クレヨンしんちゃんですね。


最終戦後は大団円かと思いきや、そこから更にもういっちょ「ABBAAB→→←」のネタへと繋がる展開もまた驚きました。
これは是非、作中で見て体感していただきたいです。

どれだけ場面展開を詰め込みますか…と当時は脱帽しました。
本作ほど96分が短いと感じる映画は、他に無いかもしれません。
{/netabare}


【リング・スノーストームについて】
{netabare}
本作は面白さだけでなく、シナリオ構成や伏線回収も良く出来ています。
中でも、未来人「リング・スノーストーム」の、行動とその理由については、考察しがいがありますね。

作中で実は片道しか行けないタイムマシンを使って野原一家を巻き込んだり、色々な点でリングの行動は軽率に見えますが、これには全て理由があったわけで…。
作中で名言はしておりませんが、シロの身体から実体に戻ったリングが吹雪丸と初めて対峙した時の、あの台詞

「貴方に命を救ってもらった人です。

 貴方がいなければ…、私は今頃……。」

に全て凝縮されていましたね。
名前も直訳したら「リング(丸)・スノーストーム(吹雪)」ですし。

『3人と一匹の勇士』の伝説の発信についても、なるほど!と思わせてくれました。

タイムトラベルものとして、子供向け作品ながらしっかりと練られてあります。
幼少期は全く理解出来てなかったんでしたけどね…、私は……。。。
{/netabare}



【総評】

本作は、前2作よりファンタジー色は薄め(中盤まで)です。
ですが、子供から大人まで面白可笑しく時に魅入られる、気持ちの良い時代劇作品となっております。

あっ、ちゃんとギャグも多彩ですし、一応オカマも出てきますよ。
そこは安心してくださいね。

劇場版クレヨンしんちゃんと言えば、「オトナ帝国」「戦国大合戦」が頭一つ抜けて有名ですが、シリーズとしては少々異質な大人向け色の強い作風なので。
私が、クレヨンしんちゃんらしい映画として、初期作で万人にオススメしたいのは、まず本作ですね。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第4作「ヘンダーランドの大冒険」です。


◆一番好きなキャラクター◆
『大人しんちゃん』声 - 矢島晶子さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『リング・スノーストーム』声 - 佐久間レイさん



以下、駄文なので〆ます。
{netabare}
ちなみに私は、【雲黒斎(うんこくさい)】だけでなく、


【湧楽斎(わきがくさい)】であり【又楽斎(またがくさい)】です。


仲良くして下さい。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 15

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かなりの良作・2部構成?

なんと話が2部に分かれている作品です!
そしてしんちゃん映画3作目という古い作品でもあります。
記憶に古いのであまり詳しくは覚えていませんmm

まずは前半。
戦国時代にタイムスリップした先で、歴史を塗り替えようとする雲黒斎の野望を防ぐなかなかシリアスな感じの物語です。

で、防いでThe End。ハッピーエンドかぁ。
 なんて思っていたら今度はまさかのSF系に!
こっちはカンタムなどでなかなか白熱の内容です。たしか。

物語りもテンポよく、かつ置いていかれる事はない内容であったと思います。

結果的に話もよく、しんちゃんというだけあって笑いもあり、無理もなく。
かなり良作でした。
て訳で物語は5.0です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 5
ネタバレ

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

とりあえずの突っ込みどころはタイトルのネーミングセンスw

とりあえず雲黒斎というネーミング…当時学校で散々流行ったのを覚えてます…
よく考えたと思います。

時代劇モノとしてはこれとアッパレ!戦国大合戦だけかな、ただ戦国大合戦が恋愛描写がメインなのに対してこちらはチャンバラアクションなどがメインです。

ストーリーは{netabare} 時代劇モノ一本と思いきやまさかの2部構成で後半はSFモノという当時初見で見に行った自分としてはかなり驚いたのを覚えています。
当時は後半がアクション重視で楽しめたが現在見たら終始一貫で戦国で良かったのかなと考えなくもないですね。
{/netabare}

全体的にテンポは良かったですが今回の特殊な構成は好き嫌いが分かれると感じましたね。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6

66.1 6 春日部アニメランキング6位
クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝(アニメ映画)

1994年4月23日
★★★★☆ 3.5 (121)
627人が棚に入れました
野原家の嵐を呼ぶ園児・しんのすけは商店街の福引を当て、ひろし、みさえの両親と共にゴールデン・ウィークは南の島のブリブリ王国へ。だがそれは王国の秘宝を狙う秘密結社ホワイトスネーク団の罠だった。何と誘拐されたスンノケシ王子と瓜二つだったしんちゃんは、親衛隊の美人少佐ルルの努力にもかかわらず、ホワイトスネーク団の参謀ミスター・ハブとおかまの部下ニーナ&サリーに連れ去られる。


声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『殺す!殺す!って、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!』

劇場版クレヨンしんちゃんの第2作。
1994年公開。

前作は夏休み公開でしたが、本作以降はゴールデンウィークに公開となっております。
よって、本作に限っては前作から1年経たずして公開。
スタッフの皆様お疲れ様でした。

前作は作品紹介も兼ねた作りであったのに対し、今作は今現在では定番の、野原一家が大騒動に巻き込まれ、家族の絆を深めながら立ち向かうという方向性を見出した作品でもあります。
くわえて、ファンタジー色も勿論強いのですが、それ以上に強烈な格闘シーンが目白押しで、こちらも後々に継承されていきました。

あと、記憶にある方も多いかもしれませんが、オープニングはクレイ(粘土)アニメで制作されており、以降こちらも劇場版クレヨンしんちゃんシリーズの定番となりました。
これが毎度、クオリティが高く見ていて楽しいんですよね。



あらすじとしては、福引で「ブリブリ王国」への旅行券を当てた野原一家が、旅客機内で
{netabare}
実はその旅行を画策し、しんのすけをある理由から誘拐する算段を立てていたホワイトスネーク団と対峙し、その陰謀に巻き込まれていくというストーリーです。


本作を見た方なら誰もが感じると思いますが、内容はインディ・ジョーンズとアラジンをクレヨンしんちゃんとして上手く混ぜあわせたような作りとなっています。
特にアラジンへの、オマージュが強いですね。

だからこそ読めてしまう部分も多々あるのですが、本作の魅力はなにより、個性的で魅力的なキャラクターが多いことなのです。


まず、初期からしんのすけを付け狙うオカマの2人組、ニーナとサリー。
この2人が、悪党ながらも人間味があり、しんのすけと行動していく内に心境に変化が湧いていくんですね。
勿論、オカマなりにですが。

当初は、「そのガキを渡しなさい!」と声を荒げていましたが、いつの間にか2人は寝ているしんちゃんに対してこうも言っていました。

「寝顔だけは可愛いじゃない…?」
「寝顔だけはね……。」

この内、サリーの声を担当された塩沢兼人さん(本編ではぶりぶりざえもんの声優)は、後の5作目でも味方のオカマキャラで再登板されています。
実際、オカマっぷりが絶妙にハマってらっしゃいましたからね。
ブチ切れた時の口調なんか怖かったりもして、幼少期はちょっとビビりましたけど。
(塩沢兼人さんに関しては、語りだすと長くなるのでメインの第6作で……。。。)


そして、メインのボスキャラの一人。
逆三角形をまさに絵で描いた体格の、ミスター・ハブ。
俳優として活躍されてらっしゃる中田浩二さんの声の渋さが凄まじく、敵キャラらしい冷徹さを見せ、その圧倒的な格闘術?もインパクト抜群。
のワリに、作中とある場面では真面目にコミカルなダンスも披露する万能ぶりも見せてくれます。

悪党でも、ただの悪党では終わらない。
これが、特に初期の劇場版クレヨンしんちゃんシリーズは強くて、個人的に大好きなところです。


しかしなにより私が個人的に押したいのは、劇場版全シリーズ内でも3指に入る程大好きな女性キャラクター。
そのミスター・ハブと世界の命運をかけて戦う

『ルル・ル・ルル』

ですね。
ブリブリ王国の秘宝を求め、秘宝に繋がる鍵となる王国の王子スンノケシと、スンノケシと全く同じ身格好のしんのすけを連れ去るホワイトスネーク団に対し、王の奪還のために動くキャラクターが彼女なのですが…。
その活躍っぷりは、作中でも際立っていました。

基本的に真面目一本で、見た目もショートカットの(私好みの)綺麗なお姉さんなのですが、どこかズレた感覚の持ち主で、流石の野原一家でさえ表情を曇らせる場面も……。。。。
あげくには、オカマの2人組にまで

「あたし達の方が、よっぽどノーマルじゃない?」

なんて言われる始末。

しかし、いざ師匠(カンガルー)直伝の格闘技を披露すると、その圧倒的強さに惚れ惚れしてしまうのです。
彼女が最終戦で言い放った

「鼻が高過ぎたみたいねぇ、ミスター?」



「殺す殺すって、気安く言わないでよ!! 子供が見てるでしょうがっ!!」

の台詞のシーンは、今でも他のアニメでは中々味わえない程の熱さがあります。
私は、何っっ度見ても痺れます。


王子に対しての、愛情にも似た献身ぶりも良いですね。
終盤では、人間味溢れるニーナとサリーが、ルルのその健気な献身ぶりに涙してしまう場面も…。
しんのすけが絡むことにより

「何笑ってんの?」

「感動してんのよ(怒)」

ってやりとりになっちゃってましたけど…。。。。
{/netabare}


総評として。
本作は、前作同様に子供向け色の強い作品ではありますが、初期10作の定番となる『魅力的なオリジナルキャラと、熱いバトルで魅せる』シリーズの地盤が固められた内容です。

そして、今回の敵はしんのすけの誘拐が目的である為、ひろしとみさえが、しんのすけをどれだけ大切に想っているかが垣間見えるのも良いですね。

勿論、定番のギャグも今作はピカイチ。
スカイダイビングのシーン、野生の猿とのやりとり、誘拐直後のしんのすけの立ち振舞いなど、思い返してもニヤついてしまうシーンが多いです。
初期の作品は毎度毎度、よく90分弱でこの内容をまとめたなぁと感心してしまいます。

総じて前作よりも、大人も子供も一緒にっていうより関係無く、誰もが見やすいエンターテイメント作品になっているかと思います。


ではでは、読んでいただきありがとうございました。

次回作は、第3作「雲黒斎の野望」です。



末筆となりましたが、メチャクチャに格好良く、時にはコミカルな天然さを見せて可愛らしい。
そんなルルの声を御担当された、声優の紗ゆり(さゆり)さん。

後に本編でも、しんちゃんの憧れの女性ななこお姉さんを演じて下さいましたが、2012年に55歳という若さでがんにより他界されました。

今回レビューを作るにあたり本編を見返しましたが、やっぱり最っっ高にハマリ役で、ときめくような声でした。

本当に声優さんは、お亡くなりになってもファンの中で耳に刻まれ生き続けるのですね。

改めて、なんて素晴らしい職業なのだと感じ、こんな気持ちを抱かせてくれたことに、感謝の気持でいっぱいになりました。


◆一番好きなキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◆嫁にしたいキャラクター◆
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん


◇罵られたいキャラクター◇
『ルル・ル・ルル』声 - 紗ゆりさん

投稿 : 2024/03/16
♥ : 17

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

優れたバトルアクションと脚を楽しみましょう…それだけですけど。

 クレヨンしんちゃん人気絶頂の時期の作品ですね。興行収入も良かったみたいですが、面白さでいえばそうでもないです。他の作品のレビュー用に見返そうと思ったら作品を間違えました。せっかくなのでレビューしておきます。

 小学生向けの活劇ですが、大人が見ても楽しめる水準です。90分なのでテンポがいいので飽きる頃には終わるでしょう。私は大変面白く見た記憶があります。1回限定ですが。今回見返しましたが、10年以上間があると思いますがちょっと辛かったです。(クレしんは不思議なことに、劇場版になると対象年齢が下がる気がします。コミックは大人用、TV版は薄く広くで、劇場版は小学生から中学生までしょう)


 それを補ってくれるのがアクションシーンでしたね。冒頭の賊が侵入するシーンからかなり見せてくれます。人が非常に良く動いています。完全なギャグ体型がヌルヌル動いているのがちょっと不思議な身体感覚ですね。ルル=ル=ルルというヒロインのアクションが良かったです。かなり動いていました。それと御御足を大胆に見せてくれてます。

 ドラえもんもそうですけど劇場版になると女性キャラが急にエロくなりますね?お父さん向け?クリエータがなんか表現したくなる?

 それと作中の地下ダンジョンのようなところのギミックの表現が他からの流用だとは思いますが、見せ方が上手くてここは面白かったです。
 
 クレヨンしんちゃんですから、親子3人の冒険譚ですね。珍しく幼稚園組が全く登場しませんでした。みさえとひろしが積極的に物語に関わってくるのが劇場版の特徴ですが、本作については解決に夫妻がかかわったかというと、ちょっと脇役感が強かったですね。
 加えて夫婦喧嘩を頻繁にするのですが、内容がヒロシがみさえに状況を作った責任を押し付けるような攻め方をしていました。これが結構不愉快でしたね。モラハラ…覆水盆に返らず…うーん。時代ですかね。LGBT的な表現もちょっとスレスレでしたね。

 牽強付会的に友情とか欲というテーマが付けられなくはないですが、まあ、童話的な寓意が若干ある程度です。

 
 ブリブリ大魔王…ブリブリ左衛門ではないですが、やはり塩沢兼人さんがよかったなあ…他の役で出てるのにもったいない。やっぱりマクベの声だからいいと思うんですけどね。

 OPのクレイアニメはやっぱり良かったですね。今は3Dですからね。貴重です。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 6

62.3 7 春日部アニメランキング7位
クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁(アニメ映画)

2010年4月17日
★★★★☆ 3.7 (118)
548人が棚に入れました
しんのすけの花嫁だというタミコが、未来都市ネオトキオからタイムマシンに乗ってやって来る。タミコは、未来のしんのすけがネオトキオの独裁者・金有増蔵に捕まってしまったため、5歳のしんのすけの力を借りたいと言う。まったくやる気のしないしんのすけは、とりあえずタミコと共にネオトキオへ向かうが……。
ネタバレ

はまち さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

折角未来のしんのすけ達が見られるんだからそこを活かしてくれ

しんのすけたちの未来が舞台という、何だか面白そうだし釣られやすそうなテーマにも関わらず色々残念な映画。

{netabare}まず未来のクレしんキャラが見られるんだから、もっと色んなキャラを出せばいいのに。
未来の姿で出てきたのは野原一家、カスカベ防衛隊、団羅座也のみ。
双葉幼稚園のメンツ、紅さそり隊、よしりんミッチー、四郎とか出せばいいのに。そういうのやらないと未来が舞台でやる旨味が薄いと思う。
あと未来のネネちゃんと未来のまさおくんの活躍シーンなしも酷いし、未来のカスカベ防衛隊の絡みシーン見せてほしかった。ホントこの辺も適当感すごい。とりあえず出しとくか程度にしか思ってなかったのかな。

ストーリー自体も大したことない。
そもそもテンポが悪い。敵から逃げるシーンや戦闘シーンみたいなスピード感ほしいところもモタモタしてる。
さらにゲスト声優として女芸人が何人か出るが、こいつらの出番がやたら多い。
勿論下手だし、声も不快。

OBAKAパワーがあると日差しを取り戻せるのも適当感すごいし、

しんのすけの未来の花嫁であるタミコも魅力が伝わらない。
というか未来のしんのすけがタミコを選んだエピソードすら無いのはなぜだろう。それすら無いのに未来の花嫁出す必要あったのか?


良かったところは
未来のしんのすけが日差しを取り戻したい理由。
「日差しが無いと水着のお姉さんが見られないから」
すごくしんのすけらしいし、でも恐らく本当は街を救いたいっていうのが根本なんだけど、照れくさくてこう言ったんだろうなっていうのがカッコよかった。
あと未来ひまわりが可愛いしかっこいい。{/netabare}

投稿 : 2024/03/16
♥ : 0

58.9 8 春日部アニメランキング8位
クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ ブリブリ 3分ポッキリ大進撃(アニメ映画)

2005年4月16日
★★★★☆ 3.4 (94)
416人が棚に入れました
野原家の前に突如現れた時空調査員「ミライマン」。
「3分後に怪獣が現れる。3分後の未来に行ってその怪獣を倒さないと現実に怪獣が現れることになる!」
 世界滅亡を防ぐため、ミライマンはそう告げると野原一家に地球防衛という大役を一任してしまう。ミライマンの力で変身を果たして難なく怪獣を倒す野原一家。そんな世界に浸り始め、変身できることに夢中になっていく。
 そんな世界に夢中になっていくにつれ、ひろしとみさえはヒーロー気取りで自分達が世界を守っている、という気持ちになっていく。だが、どんどんと強い怪獣が後から後から現れ、だんだんと現実世界が危なくなっていく。そこで、遂にしんのすけが立ち上がる。

メア さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

怪獣と生き方と大切なもの

あながち間違っていない夢落ちから始まり
可愛い(?)少女(=みさえ)が怪獣と戦い
中途半端なヒーロー(=ひろし)が怪獣と戦い
おまるな正義の味方(=ひまわり)が怪獣と戦い
ウルトラマンなウルトラマン(=しんのすけ)が怪獣と戦い
怪獣を吸収して世界を救うお話
ぶりぶりざえもんやらカンタムロボやらアクション仮面やらが出てきて最後の怪獣と戦って・・・


最初はなんだか笑えるだけのふざけた作品にしか見えないけど
やっぱり最後はクレヨンしんちゃんの映画らしく、何かを教えてくれる作品でした。
今作では人生や大切なものなどと。


怪獣のデザインはなんか、子供の書いた感じの絵もあるのがなんだか・・・
2960とかキリキリマイとかカトリーヌ3世とかギュー・ドンとか・・・


懐かしいギター侍がでてた
「拙者、ギター侍じゃ
 おらはクレヨンしんちゃん野原しんのすけ
 お姉さんが大好きな春日部にすむ5歳児です
 って、言うじゃなーい?
 でもあんた、13年間ずっと5歳児のままですから! 残念!
 すぐにお尻出しちゃう野原けつのすけ斬り!」
 

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

wkr さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

過去作の否定

5年前くらいに観ました。何故か複数回観ました。駄文です。

中盤の育児放棄気味になったひろしとみさえ→復活のくだりはマシだったのを覚えていますが、肝心の内容は細かく覚えていません。ですが、その展開の為に過去作で積み上げてきた家族愛の描写を否定してたのが気に入らない。それ以上に前半と後半のつまらなさとed曲が印象的でした。前半、後半は野原家が怪獣退治をするだけ。特に前半はキャラや能力の変化はあれど流れはほぼ同じなので実質虚無です。ラストのパラレルワールドができた理由、怪獣についての謎などは放置で意味不明なまま終わるのでおすすめしません。同じく家族愛が描かれたオトナ帝国やロボとーちゃんあたりの名作を何周も観たほうが有意義で、この作品は上記の通り過去作を否定する描写がありますのでクレしん映画他作品が好きな人は観ないほうがいいです。この作品がクレしん映画で一番駄作という意見もそれなりにあります。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 1

60.9 9 春日部アニメランキング9位
映画 クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!(アニメ映画)

2013年4月20日
★★★★☆ 3.6 (78)
361人が棚に入れました
日本のB級グルメを守る“伝説のソース”を運ぶことを任された、しんのすけたちカスカベ防衛隊。しかし、そのソースは…A級グルメの魔の手からB級グルメを救える唯一のソースだった!はたしてしんのすけたちは、無事にソースを届け、庶民の“ささやかな幸せ”を守ることができるのか?

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、渡辺直美、コロッケ、川越達也、神谷浩史、中村悠一、早見沙織

たにぐー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

クレヨンしんちゃんっておもしろいよね

さっき何気なくテレビつけたらやってたから、何気なく観てた。

内容は、B級グルメにとって大切な伝説のソースを、カスカベ防衛隊がA級グルメの魔の手から守る、、、みたいな?

久しぶりにクレヨンしんちゃんを観たけど普通に見いっちゃいました。
これ、1年前ぐらいの映画らしいけどなんか懐かしいなって思いました。
クレヨンしんちゃんのノリは、たぶん何歳になっても笑えると思います。

それにお腹が減りました。
見る前にご飯を食べたはずなのに、見終わった頃にはもうペコペコ。
俺もあのB級グルメ食べてみてぇ~。

あと、驚いたことがあって、声優さんがすごいです!
声聞いてて、あれぇ?なんか聞いたことある声だなって思ったらなんと神谷さんだったんですねぇー。他にも中村悠一さんや早見さんと、個人的に好きな声優さんが3人も出ておられたので、嬉しくなりました。

EDはせかいのおわりで、歌ってるのは知ってましたが、やっぱりいい曲ですねー。

クレヨンしんちゃん、テレビアニメのほうは最近というか半年ぐらい見てなかったけど、これからはちょっと見ようかなって思いました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 16

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

アニメ系列って音ゲーだと難易度落ちるよね ゲストで川越シェフがwww

劇場行きたかったけど、お金がもったいなかったのでwww
それと主題歌のRPGはjubeatとREFLECに入ってます。太鼓にも入ってます

B級グルメだったら
富士宮焼きそば一択です

スペシャル特番で観賞
まあとにかくラスボスの声が朋也君だったのは驚きだwwwwwwww
バス乗ったら乗ったらで山奥に行ったでwwwwwシロ喋れないからなあ...

食べ物は職人ないしプロが作るもんではねえ
素人が作るもんもうまいんだから
それを忘れるな

腹減ってたら人は本気を出せるんですよwwww

2014年、ひろしはロボになる。

3DSで新作が出ますwww
今度は映画のシーンをアクションするってのがテーマです
さすがに買いません
新作のねぷねぷを買うから

投稿 : 2024/03/16
♥ : 8

ふぁれのぷしす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

TAIRTARIの監督らしい、言葉の掛け合いが面白かったです

私の好きな「TARITARI」を作った監督が、この映画でも監督をしていると言うことで
レンタルで出ていたのもあり、観ました。

もちろん対象年齢が子供なので、子供だましで、大雑把なところも沢山ありますので、
大人がそういうのに一々つっこむのはナンセンスです。


橋本監督は、言葉の掛け合いが本当に上手いですね
しんちゃんをはじめとする5人組の言葉のキャッチボールが、テンポよく、時には変化もつけ面白いです。
あと、TARITARIの教頭でも思いましたが、ライバル側の回想や伏線の入れ方がかなり丁寧で上手いと思いました。

また深夜アニメやってくれないかなーと思っております。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2

76.5 10 春日部アニメランキング10位
映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(アニメ映画)

2020年9月11日
★★★★★ 4.1 (20)
102人が棚に入れました
自由なラクガキをエネルギー源として空に浮かぶ王国、その名も「ラクガキングダム」。しかし、時代の流れか、近年地上でラクガキを目にすることも減り、王国はエネルギー不足により滅びようとしていた…。「ラクガキングダム」の王国軍は国の命運をかけて、地上への進撃を開始!! その下にはなんと、しんのすけたちが暮らす春日部が!! 描いたものが動き出す、王国の秘宝「ミラクルクレヨン」を与えられし勇者は…まさかの“ちょ~お気楽5歳児”野原しんのすけ!! 果たしてしんのすけは、ほほ~いと描いたラクガキたちと世界をお助けできるのか!?

声優・キャラクター
小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、神谷浩史、山田裕貴、りんごちゃん、きゃりーぱみゅぱみゅ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

やっちゃえば~、ラクガキは春日部を救うぞぅ

 劇場で初めて令和になってから、クレヨンしんちゃんの映画見たです。クレしん映画において、やたらトラブルに巻き込芽れる春日部だなぁです。クレしんにしては、音楽も何だか凝った感じがしたです。

 空に浮かぶラクガキングダムが崩壊の危機にさらされていていです。ラクガキングダムの防衛大臣の陰謀???により、「ウキウキかきかき作戦」が決行されるのを防ぐため、ミラクルクレヨンが宮廷画家により、勇者として野原しんのすけに託されることにです。
 制圧された春日部を奪還するため、しんのすけや、ミラクルクレヨンから生まれた、ブリーフ、ななこお姉さん???(ニセななこ)、ぶりぶりざえもんと共に、ユウマも途中加えて立ち向かうお話だったです。
 ラクガキがテーマなだけに、しんのすけがラクガキで奇跡を起こす展開は見所です。

 ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんが、しんのすけに引けを取らず個性的だったです。
 終盤、自分の身を顧みないブリーフ、ニセななこの決意行動は、胸を打たれるです。
 ぶりぶりざえもんも相変わらずで、お調子者で一瞬敵に寝返る行動もとるけど、良いところもあったり、大活躍するので必見です。

 前半、可笑しな乗り物に乗った、変な格好をした兵士たちが、春日部を襲撃するところは、非常識と非現実すぎる行動で、クレしんえいがらしかったです。

 やはり、相変わらずなしんのすけが、全体的にらしさを占めている印象がしたです。ミラクルクレヨンをどう最後使っていくのか?しんのすけも含めて、ユウマもやさしさを見せてくれたと思ったです。

 一番印象に残ったのは、終盤のラクガキから出てきたものもそうですが、前半の春日部に戻ろうとする、しんのすけ、ブリーフ、ニセななこ、ぶりぶりざえもんの行動、ユウマとの出会いと行動を共にする展開だったです。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 5

ハルヒ激love35 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

下手したら将来、令和最高傑作と言われかねない、歴代でもtop10には入れる傑作

ハイグレ~ジャングルまではビデオやらDVD、オトナ帝国からず〜っと毎年足を運んでいますが、今作は久々にきましたね〜。
初めてですね、”クレヨンしんちゃん”というタイトルを回収した作品は。ニセななこお姉さんは間違いなくヒロインです。最後は涙無しではいられなかったです。
あとぶりぶりざえもんのカッコ良さ、これはブタのヒヅメ以来じゃないでしょうか。救いのヒーローの名は伊達じゃないです。
サブキャラの無駄のなさや、子ども達が頑張っているのに対しての大人達の反応、風刺的な描写もあり大人向けとしても好評価です。
いやほんと、声優とか時代とかじゃないんですよ。
声優が交代したから、昔の作品の方が出来が良かったとかでスルーされてる方々、勿体ないですよ〜

投稿 : 2024/03/16
♥ : 4

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

社会の厳しさを突き付けられた

宝石の国やラブライブの監督が初めてクレヨンしんちゃんでメガホンを取ったという事で、期待半分不安半分で観に行きました。

いやー、新しいです。
賛否どちらとしても。

一番驚いたのは大人が寄ってたかって自らのエゴをしんのすけやユウマと親にぶつけていると言う事で、今迄のしんちゃんでは余り見た事の無い表現だったかなと思いました。

昨今の時勢を鑑みればまあ正しい反応といえばそうなんですけど、5、6歳の子供に与える言葉としては重過ぎるんじゃないかと言うのが正直な感想です。

むしろなんで今までのしんちゃん映画でそういう表現が目立たなかったのか考えていたのですが、もしかすると子供に触れる機会の無い大人が増えてしまったことが原因なのではありませんか…?
一般家庭の日常だった野原家もエリート一家という見方が主流になったこのご時世ですから、一部の子持ちに対して群衆が反感を強めるのは当然なのかもしれません。
だとしたら世知辛い世の中になってしまったものです。

映画の感想に戻りましょう。

今回落書きななこがこんなにいい活躍を見せるとは思いませんでした。
落書きななこにもう一度会いたいです!

作画はしんちゃん映画なのでアクション作画が優れているのは勿論そうなのですが、膨大な落書きの一つ一つを動かしていたことに一番意識を持っていかれました。これだけ見せてくれれば、お子さんたちにとって良い思い出になったのではないでしょうか。落書きを描かれたお子さんたちが羨ましいです。

そうそう、今回ラクガキングダムの国王の声優が中田譲治さんだったのですが、監督つながりで演出に宝石の国っぽさがあったので、実は金剛先生なのでは…とつい思ってしまいました。

投稿 : 2024/03/16
♥ : 2
ページの先頭へ