剣道部 さんの感想・評価
4.0
「西池袋のロサ会館」のようなアニメ
[文量→中盛り・内容→雑談系]
【総括】
十分に面白いのだが、「果たして4期も必要か」という疑問は生まれた。なんか、「無理に引き伸ばしている」と感じることもチラホラ。1期が一番テンポが早くて面白かったかな。
とはいえ、十分に面白いんですよw さて、ラストを観てましょう!
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
池袋西口を出て、右手に見えるのが「西一番街」という大きな歓楽街。その中にあるのが、「ロサ会館」という複合商業施設。オープンは1968年と、池袋に現存する大型施設の中では、かなりの老舗で、サンシャイン60が出来る前までは、池袋のランドマーク的な存在でした。映画館にスポーツ施設、呑み屋にキャバクラにゲーセンにライブハウス、正に「何でもござれ」の商業施設です。基本は「楽しい」施設なんですが、そこには池袋の「歴史と変遷」がギュッと詰まっています。
まず、序盤はかなり明るい作風にガラッと「転」回され、楽しい雰囲気の中で作品が進行していきます。しかし、中盤以降は次第にシリアスの割合が増していき、各キャラクターの過去がたくさん描かれています。人は、その人格は、過去の積み重ねでできている。彼らがそう動くには、それなりの理由がある。彼らの中にある、それぞれの「歴史の積み重ね」。
そんなところが、「ロサ会館」っぽい、と思いました。
さて、アニメの中身の感想です。
「自由」という言葉の曖昧さと横暴さ。
ダラーズは、上も下もなく、横さえも曖昧な集団であり、その活動方針も、「自由」の一因だけ。
ダラーズは「自由」だからこそ、「暴走」するのも「自由」であり、「暴走を止める」ことも「自由」であり、「統率」するのも「自由」である。
それは何か、「銃をもつ自由」を述べる一方で、「銃規制」という議論が尽きないような。「移民」の「自由」や「権利」を守ると述べつつ、国境を封鎖するという大統領を選ぶような。そんな、「アメリカ社会の、自由の歪み」を重ねたような存在。それが、ダラーズ(の歪み)だと思いました。
登場人物も一通り揃い、正体も明かされ、いよいよラストに向かっていきますね。
{/netabare}
《以下ネタバレ》
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
なんか妙にコメディタッチで観やすかった。
2話目
女の怖さが詰まった回でした。ホラーですね(笑)
3話目
赤林、格好よし!
4話目
ヴァローナがデレたw
5話目
セルティは相変わらず可愛いな~。
6話目
ドア破られるの好きだな~。
7話目
瀕死の新羅に声を掛けられない、セルティの切なさ。ここで鍋の伏線回収か。
8話目
折原回。なんか色々と上手くいきすぎている気はするけど、まあ、ラスボスですしね。
9話目
話がスローテンポになってきたかな。
10話目
ようやく進行。ここで引きを作って、「結」への視聴継続に結びつけたいのね。
11話目
遊馬崎、狩沢、渡草の怖さが良い感じですね。
12話目
中二病のようなことを言って誤魔化すな(笑) さて、ラスボス2も出てきたところで、いよいよ「結」か。
{/netabare}